JP6492907B2 - 媒体処理装置 - Google Patents

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Description

本発明は、媒体処理装置に関する。
近年、金融機関の営業店カウンタ等において、現金の入金や出金等の取引のために、現金処理装置が利用されている。このような現金処理装置は、一般的に媒体処理装置としての機能を備え、具体的には、紙幣入出金機能および紙幣収納機能を備える。
例えば、特許文献1には、現金処理装置の保守作業における使い勝手を向上させるために、出金取引時に異常であると判定された紙幣を収納するリジェクト庫が着脱可能に設けられた現金処理装置が開示されている。
特開2014−112296号公報
しかし、従来の技術において、媒体の管理が煩雑である場合があった。例えば、特許文献1に開示されている技術では、入金取引時に異常であると判定された紙幣は、出金口から排出される。ここで、出金口から排出された紙幣については、現金処理装置の内部とは別の場所に保管する必要が生じ得る。このような場合には、管理される紙幣の保管場所が分散されるので、紙幣の管理が煩雑になり得る。
そこで、本発明は、上記問題に鑑みてなされたものであり、本発明の目的とするところは、媒体の管理の煩雑さを低減することが可能な、新規かつ改良された媒体処理装置を提供することにある。
上記課題を解決するために、一面に第1の開口部が設けられた主筐体と、媒体を収納する収納庫を装填可能で、前記主筐体の内部に収納可能であり、前記第1の開口部を介して前記主筐体の外部に引き出し可能な引出と、前記第1の開口部を覆う位置に配置され、前記主筐体に対して開閉可能に設けられた第1の扉と、前記第1の扉の一面側に設けられ、媒体を収納する収納空間を内部に有する媒体収納部と、前記第1の扉に設けられ、前記第1の扉の他面側から前記収納空間へ投入される媒体が通過する媒体入口と、を備え、前記媒体収納部には、第2の開口部が設けられ、前記媒体収納部が第1の位置に位置するときに、前記第2の開口部は前記第1の扉の一面側により覆われ、前記媒体収納部が第2の位置に位置するときに、前記第2の開口部は開放され、前記第1の扉の、前記媒体収納部が前記第1の位置に位置するときに前記第2の開口部を覆う面には、前記媒体収納部側へ突出するカバー部が設けられ、前記カバー部は、前記媒体収納部が前記第1の位置に位置するときに、前記媒体収納部の側面に隣接する、媒体処理装置が提供される。
前記収納空間と前記媒体入口との間には、前記収納空間を前記主筐体の外部から遮蔽する遮蔽部が設けられてもよい。
前記媒体処理装置は、施錠状態において前記第1の扉により覆われた前記第2の開口部の開放を規制する第1の施錠部をさらに備えてもよい。
前記第1の扉より前記主筐体の内部側には、前記第1の開口部を開閉可能とする第2の扉が設けられ、前記媒体処理装置は、施錠状態において前記第2の扉により閉鎖された前記第1の開口部の開放を規制する第2の施錠部をさらに備え、前記第1の施錠部を開錠可能な鍵と、前記第2の施錠部を開錠可能な鍵とは、互いに異なってもよい。
前記媒体収納部の前記第1の扉によって覆われない面に貫通孔が形成されてもよい。
前記貫通孔は、前記収納空間へ収納される媒体の短辺の長さより長さが短いスリット形状を有してもよい。
前記貫通孔は、略鉛直方向に延設されてもよい。
前記第2の開口部より下方には、略水平方向の回転軸が設けられ、前記媒体収納部は、前記回転軸を中心に前記第2の開口部が開放又は閉塞される方向に回動可能に設けられてもよい。
前記媒体処理装置は、前記媒体収納部が前記第1の位置に位置するときに、前記媒体収納部と前記第1の扉との間に挟まれる緩衝部材をさらに備えてもよい。
前記媒体処理装置は、複数の前記媒体収納部及び前記媒体入口を備えてもよい。
前記複数の前記媒体収納部及び前記媒体入口は略水平方向に配置されてもよい。
前記媒体入口の上方に前記媒体処理装置の一部が配置されてもよい。
以上説明したように本発明によれば、媒体の管理の煩雑さを低減することができる。
本発明の実施形態に係る現金処理装置の一例の概略構成を示す側面図である。 本発明の実施形態に係る現金処理装置の一例の概略構成を示す正面図である。 本発明の実施形態に係る現金処理装置の一例の概略構成を示す上面図である。 上部ユニットの引き出し方向を説明するための説明図である。 下部ユニットの引き出し方向を説明するための説明図である。 本発明の実施形態に係る現金処理装置の入金時における紙幣の流れを示す説明図である。 本発明の実施形態に係る現金処理装置の収納時における紙幣の流れを示す説明図である。 本発明の実施形態に係る紙幣収納部の構成を示す斜視図である。 本発明の実施形態に係る紙幣収納部及び第1の扉の構成を示す説明図である。 扉側紙幣入口の詳細について説明するための説明図である。 第1の扉に対する紙幣収納部の回動後の紙幣収納部及び第1の扉を示す説明図である。 図11に示した紙幣収納部及び第1の扉の略鉛直方向の断面における断面図である。 図9に示した第1の施錠部及び第1の施錠部の周囲の構成を含む領域の拡大図である。 図13に示した第1の施錠部及び第1の施錠部の周囲の構成の略水平方向の断面における断面図である。
以下に添付図面を参照しながら、本発明の好適な実施の形態について詳細に説明する。なお、本明細書及び図面において、実質的に同一の機能構成を有する構成要素については、同一の符号を付することにより重複説明を省略する。
<1.本発明の実施形態に係る現金処理装置>
(1−1.現金処理装置の概要構成)
まず、図1〜5を参照して、本発明の実施形態に係る現金処理装置1の概略構成について説明する。現金処理装置1は、例えば、金融機関の受付窓口員等の行員又は顧客による操作に基づいて各種処理を実行する操作型端末であり、金融機関の営業店等に設置される。なお、現金処理装置1は、本発明に係る媒体処理装置の一例であり、現金処理装置1によって処理される紙幣は、本発明に係る媒体の一例である。
図1〜図3は、それぞれ本発明の実施形態に係る現金処理装置1の一例の概略構成を示す側面図、正面図、及び上面図である。図1〜図3に示したように、現金処理装置1は、上部ユニット100と、下部ユニット200と、上部筐体300と、下部筐体400と、第1の扉500と、紙幣収納部600と、第2の扉700と、を備える。以下、図1紙面における右側及び下側をそれぞれ現金処理装置1の正面側及び底面側と定義する。
[上部ユニット]
図1〜図3に示したように、上部ユニット100は、入金口101、出金口103、105、搬送路107、認識部113、一時保留部115、及び上部ユニットカバー117を含む。
入金口101は、オペレータによって紙幣が投入される投入口である。入金口101には、開口部を開閉するシャッター(不図示)が設けられてもよい。また、入金口101は、束で投入された紙幣を1枚ずつ分離して搬送路107に繰り出す。
出金口103、105は、オペレータが受け取る紙幣が排出される排出口である。出金口103、105には、開口部を開閉するシャッター(不図示)が設けられてもよい。また、出金口103、105は、排出する紙幣を集積してもよい。なお、図1に示した出金口の数は一例に過ぎず、現金処理装置1には、例えば、1つの出金口又は3つ以上の出金口が設けられてもよい。
搬送路107は、紙幣を搬送する。紙幣の搬送には、例えば、対向して当接する複数のローラの間に紙幣を挟んで送出する機構が用いられる。搬送路107は、例えば、DCサーボモータやパルスモータ等の駆動モータ(不図示)が回転することによって駆動される。駆動モータ(不図示)は、現金処理装置1の全体の動作を制御する制御部(不図示)の制御に従って、搬送路107が紙幣を目的の搬送先に搬送するように搬送路107を駆動する。搬送路107は、複数の搬送区間に分割され、複数の搬送区間は、それぞれの駆動モータ(不図示)によって駆動されてもよい。搬送路107の分岐部分には、ブレード109、111が設けられており、ブレード109、111は、制御部(不図示)の制御に従って紙幣の搬送方向を制御する。例えば、ブレード109、111は、ロータリー式ソレノイドに連結されており、当該ロータリー式ソレノイドの動作に応じて回転することにより、紙幣の搬送方向を制御してもよい。
認識部113は、1枚ずつ搬送される紙幣の認識を行う。認識部113は、入金口101側の方向から搬送される紙幣、及びその逆方向から搬送される紙幣の認識を行うことができる。具体的には、認識部113は、搬送路107によって搬送された紙幣の金種、真偽、正損及び走行状態などを鑑別し、搬送される紙幣に対して、当該紙幣が正常であるか又は異常であるかの認識を行う。紙幣が異常であるという判定は、真偽、正損(汚損、損壊、外形異常等)、走行異常(スキュー紙幣、重走等)といった要因に基づいて行われる。また、認識部113により異常であると認識される紙幣(異常紙幣)は、出金紙幣として取り扱えない二千円札及び五千円札を含んでもよく、外国紙幣を含んでもよい。入金時における異常紙幣は、出金口103、105から排出され、オペレータへ返却される。
一時保留部115は、入金時に入金口101から分離されて認識部113により正常と認識された紙幣(正常紙幣)を一時的に収納する。一時保留部115に収納された紙幣は、取引が成立した場合(例えば、入金した紙幣の口座計上が確定した場合)等に繰り出され、認識部113に搬送される。そして、当該紙幣は、認識部113を経て紙幣カセット201等に搬送される。なお、一時保留部115の収納形式は、紙幣を順次重ねて収納する集積式であってもよいし、紙幣を順次巻いて収納するドラム式であってもよい。
上部ユニットカバー117は、上部ユニット100の正面の上部に設けられ、上部ユニット100の一部を覆う。上部ユニットカバー117は、例えば、入金口101、出金口103、105、搬送路107、及び一時保留部115の一部を覆う。上部ユニットカバー117は、上部ユニット100が上部筐体300に収納されている状態において、外部に露出される。
図2及び図3に示したように、上部ユニットカバー117の上面には操作ボタン119が設けられる。オペレータは、操作ボタン119を押下することによって、各種操作を行うことができる。図2及び図3に示したように、例えば、2つの操作ボタン119が、それぞれ上部ユニットカバー117の上面の左側面側及び右側面側に左右対称に配置されてもよい。なお、図2及び図3に示した操作ボタン119の数及び配置は一例に過ぎず、例えば、現金処理装置1には、1つの操作ボタン又は3つ以上の操作ボタンが設けられてもよく、操作ボタンは左右非対称に配置されてもよい。
また、図3に示したように、上部ユニットカバー117の上面には表示部121が設けられる。表示部121は、取引に関する情報や現金処理装置1のエラーに関する情報等を含む各種画面を表示する。当該機能は、例えば、CRT(Cathode Ray Tube)ディスプレイ装置、液晶ディスプレイ(LCD)装置、又はOLED(Organic Light Emitting Diode)装置により実現される。例えば、図3に示したように、表示部121は、上部ユニットカバー117の上面の背面側に配置されてもよい。なお、図3に示した表示部121の数及び配置は一例に過ぎず、例えば、現金処理装置1には、1つの表示部又は3つ以上の表示部が設けられてもよい。
以上説明した上部ユニット100は、紙幣のジャムの解消等の保守を行うために、上部筐体300に対して引き出し及び挿入可能である。図4は、上部ユニット100の引き出し方向を説明するための説明図である。図4に示したように、上部ユニット100は、上部筐体300に収納された状態から、上部筐体300の正面に設けられた開口部301を介して正面方向へ引き出し可能である。上部ユニット100は、上部筐体300の内部に設けられたスライドレール(不図示)に沿って引き出され、又は挿入される。
[下部ユニット]
図1〜図3に示したように、下部ユニット200は、紙幣カセット201、リジェクト庫203、及び引出205を含む。
紙幣カセット201は、1つ又は複数設けられ、紙幣を金種毎に収納可能であり、紙幣の収納および分離の両方の機能を有する。複数の紙幣カセット201には、互いに同一の金種の紙幣を収納する紙幣カセットが存在してもよい。また、紙幣カセット201は、現金処理装置1に対して着脱可能な構造になっていてもよく、現金処理装置1に対して着脱不可能なスタッカー(紙幣スタッカー)であってもよい。
リジェクト庫203は、紙幣を収納する収納機能を有する。例えば、リジェクト庫203は、認識部113によって異常であると認識された紙幣(異常紙幣)を収納する。
引出205は、紙幣カセット201及びリジェクト庫203を装填可能で、下部筐体400の内部に収納可能であり、下部筐体400の正面に設けられた開口部401を介して、下部筐体400の外部に引き出し可能である。これにより、下部ユニット200は、紙幣のジャムの解消等の保守又は紙幣カセット201の交換を行うために、下部筐体400に対して引き出し及び挿入可能となる。
図5は、下部ユニット200の引き出し方向を説明するための説明図である。図5に示したように、下部ユニット200は、下部筐体400に収納された状態から、正面方向へ引き出し可能である。具体的には、下部筐体400の正面に設けられた開口部401を閉鎖する第2の扉700、並びに開口部401及び第2の扉700を覆う第1の扉500が回動することによって、図5に示したように、開口部401が開放される。そして、下部筐体400の内部に設けられたスライドレール(不図示)に沿って引出205が開口部401を介して引き出され、又は挿入されることによって、下部ユニット200が、下部筐体400に対して引き出され、又は挿入される。なお、下部ユニット200は、下部筐体400に対して背面方向へ引き出し可能であってもよい。その場合、下部筐体400の背面に開口部が設けられ、当該開口部を開閉する扉は現金処理装置1の背面側に設けられる。
[上部筐体]
上部筐体300は、下部筐体400の上方に設けられ、上部ユニット100を収納する。上部筐体300の正面側には上部ユニット100を引き出し可能とする開口部301が設けられており、上部ユニット100が上部筐体300に収納された状態において、上部筐体300は、上部ユニット100の背面側の一部を覆う。
[下部筐体]
下部筐体400は、本発明に係る主筐体の一例である。下部筐体400は、現金処理装置1の底面側に設けられ、下部ユニット200を収納する。下部筐体400の正面には、開口部401が設けられ、開口部401は、第1の扉500及び第2の扉700の回動によって開閉される。下部筐体400は、例えば、外力による変形を抑制することができる程度の厚さの鋼板からなる。それにより、下部筐体400に収納された紙幣カセット201のセキュリティを向上させることができる。
[第1の扉]
第1の扉500は、現金処理装置1の正面側に設けられ、背面側が開口した中空の略直方体形状を有する。第1の扉500は、下部筐体400の正面に設けられた開口部401を覆う位置に配置され、下部筐体400に対して開閉可能に設けられる。第1の扉500は、開口部401が第2の扉700により閉鎖された状態において、第2の扉700を覆い、第2の扉700を外部から離隔する。また、第1の扉500の背面側には、紙幣を収納する収納空間を内部に有する紙幣収納庫としての紙幣収納部600が設けられる。第1の扉500は、開口部401を覆った状態において、紙幣収納部600を外部から離隔する。現金処理装置1を利用した各種取引が行われる通常時において、第1の扉500は開口部401を覆う。第1の扉500には、第1の扉500の正面側から紙幣収納部600の収納空間へ投入される紙幣が通過する扉側紙幣入口501が設けられる。なお、第1の扉500の詳細については、後述する。
[紙幣収納部]
紙幣収納部600は、第1の扉500の一面側に設けられ、紙幣を収納する収納空間を内部に有する。具体的には、紙幣収納部600は、第1の扉500の背面側に設けられる。紙幣収納部600は、オペレータにより扉側紙幣入口501を介して投入された紙幣を収納する。それにより、オペレータは、入金時に認識部113により異常であると認識され、オペレータへ返却された紙幣を、現金処理装置1の内部に保管することができる。ゆえに、管理される紙幣の保管場所が分散されることを抑止することができる。従って、紙幣の管理の煩雑さを低減することが可能となる。
現金処理装置1は、複数の紙幣収納部600及び扉側紙幣入口501を備えてもよい。また、当該複数の紙幣収納部600及び扉側紙幣入口501は略水平方向に配置されてもよい。例えば、図2に示したように、現金処理装置1は、略水平方向に配置される2つの紙幣収納部600及び扉側紙幣入口501を備える。それにより、例えば2人のオペレータが現金処理装置1を間に挟み略水平方向に並んで1つの現金処理装置1を利用する場合に、各オペレータは、各オペレータから近い位置に配置されている紙幣収納部600及び扉側紙幣入口501を利用することができる。なお、図2に示した紙幣収納部600及び扉側紙幣入口501の数及び配置は一例に過ぎず、例えば、現金処理装置1には、それぞれ1つ又は3つ以上の紙幣収納部600及び扉側紙幣入口501が設けられてもよい。なお、紙幣収納部600の詳細については、後述する。
[第2の扉]
第2の扉700は、第1の扉500より下部筐体400の内部側に設けられる。第2の扉700は、下部筐体400の正面に設けられた開口部401を開閉可能とする。第2の扉700は、開口部401を閉鎖した状態において、下部ユニット200を覆い、下部ユニット200を外部から離隔する。現金処理装置1には、第2の扉700により閉鎖された下部筐体400の開口部401の開放を規制する施錠部(不図示)が設けられてもよい。それにより、下部筐体400の開口部401を開放し、下部筐体400の内部の引出205に装填された紙幣カセット201にアクセスすることができるオペレータを制限することができる。ゆえに、下部筐体400に収納された紙幣カセット201のセキュリティを向上させることが可能である。現金処理装置1を利用した各種取引が行われる通常時において、第2の扉700は開口部401を閉鎖している。
(1−2.現金処理装置の各取引における紙幣の流れ)
前節では、本発明の実施形態に係る現金処理装置1の概略構成について説明した。続いて、図6及び図7を参照して、本発明の実施形態に係る現金処理装置1の各取引における紙幣の流れについて説明する。取引には、入金、収納等が含まれ得る。なお、図6及び図7において、正常紙幣の流れは、実線矢印によって示されており、異常紙幣の流れは、破線矢印によって示されている。
図6は、本発明の実施形態に係る現金処理装置1の入金時における紙幣の流れを示す説明図である。図6に示したように、入金時において、オペレータによって入金口101に投入された紙幣は、搬送路107によって認識部113に搬送される。認識部113によって異常であると認識された紙幣は、出金口103、105に搬送される。出金口103、105に搬送され、出金口103、105から排出された紙幣は、オペレータへ返却される。
一方、認識部113によって正常であると認識された紙幣は、一時保留部115に搬送され、一時保留部115によって一時的に収納される。入金動作が終わると、現金処理装置1と相互に通信可能な現金処理装置1を制御する上位システム(不図示)によって入金金額が表示される。入金金額をオペレータが確認すると、上位システム(不図示)の指示に従って、現金処理装置1の動作が入金動作から収納動作に移行される。
図7は、本発明の実施形態に係る現金処理装置1の収納時における紙幣の流れを示す説明図である。図7に示したように、収納時において、一時保留部115に収納された紙幣が搬送路107によって認識部113に搬送される。認識部113によって異常であると認識された紙幣は、リジェクト庫203に搬送される。一方、認識部113によって正常であると認識された紙幣は、紙幣カセット201に搬送され、紙幣カセット201によって収納される。
以上説明したように、入金時に認識部113により異常であると認識された紙幣は、出金口103、105から排出され、オペレータへ返却される。オペレータへ返却された異常紙幣を現金処理装置1の内部に保管することを可能とする、本発明の実施形態に係る紙幣収納部600及び第1の扉500について、次節にて詳細に説明する。
(1−3.紙幣収納部及び第1の扉の構成)
前節では、本発明の実施形態に係る現金処理装置1の各取引における紙幣の流れについて説明した。続いて、図8〜図14を参照して、本発明の実施形態に係る紙幣収納部600及び第1の扉500の構成について説明する。図8は、本発明の実施形態に係る紙幣収納部600の構成を示す斜視図である。図9は、本発明の実施形態に係る紙幣収納部600及び第1の扉500の構成を示す説明図である。図10は、扉側紙幣入口501の詳細について説明するための説明図である。図11は、第1の扉500に対する紙幣収納部600の回動後の紙幣収納部600及び第1の扉500を示す説明図である。図12は、図11に示した紙幣収納部600及び第1の扉500の略鉛直方向のB−B断面における断面図である。
図8において、矢印D1は、現金処理装置1の正面方向を示し、矢印D2は、現金処理装置1の底面方向を示す。図9のa、b、c、及びdは、それぞれ紙幣収納部600及び第1の扉500の背面図、左側面図、正面図、及び上面図を示す。紙幣収納部600は第1の扉500に対して移動可能に設けられ、図9においては、現金処理装置1を利用した各種取引が行われる通常時における紙幣収納部600の位置、すなわち開口部603を閉鎖している状態(第1の位置)に位置する紙幣収納部600が示されている。
紙幣収納部600は、図8に示したように、中空の略直方体形状を有する。紙幣収納部600の正面の上縁部には、収納部側紙幣入口601が設けられ、紙幣収納部600の正面の中央部には、開口部603が設けられる。収納部側紙幣入口601と開口部603とは、紙幣収納部600の上部に設けられた遮蔽部605によって隔てられる。紙幣収納部600の正面の開口部603より下方には、図8に示したように、平面部600aが設けられてもよい。開口部603は、図9に示したように、紙幣収納部600が第1の位置にあるときに、第1の扉500の背面側により覆われる。それにより、紙幣収納部600の内部の遮蔽部605より下方には、紙幣を収納する収納空間607が形成される。
紙幣収納部600の収納部側紙幣入口601は、図9に示したように、紙幣収納部600が第1の位置にあるときに、第1の扉500に設けられる扉側紙幣入口501と対向する位置に配置される。それにより、オペレータは、第1の扉500の扉側紙幣入口501及び紙幣収納部600の収納部側紙幣入口601を介して紙幣収納部600の収納空間607へ紙幣を投入することができる。扉側紙幣入口501及び収納部側紙幣入口601は、例えば、上側が現金処理装置1の背面方向に傾斜する。
扉側紙幣入口501は、略水平方向に延設される貫通孔である。ここで、第1の扉500の上方には、現金処理装置1の一部が配置されてもよい。図10には、第1の扉500が閉じている状態における、現金処理装置1の左側面から見た上部ユニット100の正面側の一部、第1の扉500及び紙幣収納部600が示されている。図10に示したように、第1の扉500が閉じている状態においては、第1の扉500の上方には上部ユニット100が位置し、第1の扉500の正面及び上部ユニット100の正面は略同一平面上に位置する。また、扉側紙幣入口501は、第1の扉500の正面より現金処理装置1の内部側に位置する。よって、扉側紙幣入口501の上方には、上部ユニット100が配置されている。それによりオペレータにより紙幣収納部600へ投入することを意図されない物体が、扉側紙幣入口501を介して紙幣収納部600へ侵入することを抑止することが可能である。なお、第1の扉500に設けられる複数の扉側紙幣入口501の寸法や位置は互いに異なってもよい。
開口部603は、紙幣収納部600が第1の扉500に対して移動することによって、開放される。それにより、紙幣収納部600の内部の収納空間607に収納された紙幣を容易に回収することが可能となる。具体的には、現金処理装置1を用いた取引業務の終了後等に、オペレータは、下部筐体400の正面に設けられた第1の扉500を開ける方向へ回動させ、紙幣収納部600を第1の扉500に対して移動させた後に、収納空間607に収納された紙幣を回収する。
紙幣収納部600の開口部603より下方には、図8に示したように、略水平方向の回転軸A1が設けられる。紙幣収納部600は、回転軸A1を中心に開口部603が開放又は閉塞される方向に回動可能に設けられる。以下、紙幣収納部600の回動について説明する。
図9に示したように、第1の扉500の、紙幣収納部600が第1の位置に位置するときに紙幣収納部600の開口部603を覆う面(第1の扉500の背面)には、紙幣収納部600側へ突出する第1のカバー部503が設けられる。第1のカバー部503は、紙幣収納部600の側面に隣接する。具体的には、第1のカバー部503は、紙幣収納部600の、第1の扉500の側面に近い方の側面600bの外面に沿って隣接する。また、第1の扉500の背面側の下部には、ブラケット505が設けられる。ブラケット505は、第1のカバー部503と隣接する紙幣収納部600の側面600bと対向する紙幣収納部600の側面600cの外面の下部に隣接する。
図8に示したように、紙幣収納部600の回転軸A1と交差する位置に貫通孔609が形成される。また、第1のカバー部503及びブラケット505にも、回転軸A1と交差する位置に貫通孔(不図示)がそれぞれ形成される。回転軸A1として、例えば、シャフト(不図示)が紙幣収納部600に形成された貫通孔609、第1のカバー部503に形成された貫通孔(不図示)、及びブラケット505に形成された貫通孔(不図示)に挿通される。これにより、紙幣収納部600は、回転軸A1を中心として開口部603を開放又は閉塞する方向に回動可能となる。なお、当該シャフト(不図示)は、紙幣収納部600に対して固定されていてもよく、又は第1のカバー部503及びブラケット505に対して固定されていてもよい。
図11及び図12には、紙幣収納部600が回転軸A1を中心として回動した後の紙幣収納部600が示されている。図12において、第1の位置に位置する紙幣収納部600が二点鎖線で示されている。第1の扉500を開いた後、紙幣収納部600が回転軸A1を中心として第1の位置から回動することにより、図12に示したように、開口部603が開放される。ここで、開口部603が開放された状態における、図12に示した紙幣収納部600の位置を第2の位置と呼ぶ。また、紙幣収納部600の回動可能な角度の上限値は鋭角であってもよく、紙幣収納部600は、例えば、図12に示したように、紙幣収納部600の底部が第1の扉500の底部に接触するまで回動可能である。
回転軸A1は、図12に示したように、第1の扉500の背面と対向する紙幣収納部600の正面側に設けられてもよい。それにより、紙幣収納部600が第1の位置に位置するときに、回転軸A1は、紙幣収納部600の重心位置より開口部603が設けられる紙幣収納部600の正面側に配置される。ゆえに、紙幣収納部600は、後述する施錠部800による施錠が解錠されると、開口部603が開放されるように、自重によって、回転軸A1回りに回動することができる。
現金処理装置1は、紙幣収納部600が第1の位置に位置するときに、紙幣収納部600と第1の扉500との間に挟まれる緩衝部材900を備えてもよい。緩衝部材900は、図9、図10及び図12に示したように、例えば、第1の扉500の背面の下部に設けられる。緩衝部材900は、図9のcに示したように、紙幣収納部600の水平方向の幅と略同一の長さ略水平方向に延設されてもよい。具体的には、緩衝部材900は、紙幣収納部600が第1の位置に位置するときに、紙幣収納部600の開口部603より下方に位置し、第1の扉500の背面の下部と、紙幣収納部600の正面の下部に設けられた平面部600aとの間に挟まれる。
それにより、紙幣収納部600内の紙幣の回収が完了した後等において、紙幣収納部600が第2の位置から第1の位置へ回動したときに、紙幣収納部600と第1の扉500との衝突による衝撃を緩和することができる。さらに、緩衝部材900は、紙幣収納部600の開口部603が第1の扉500の背面側に覆われている状態において、開口部603が設けられた紙幣収納部600の正面と、開口部603を覆う第1の扉500の背面側との間に介在するので、開口部603から紙幣収納部600の内部の収納空間607に収納されている紙幣が落下することを抑制することができる。なお、緩衝部材900は、第1の扉500側に設けられてもよく、紙幣収納部600側に設けられてもよい。
また、現金処理装置1は、紙幣収納部600が第2の位置に位置するときに、紙幣収納部600と第1の扉500との間に挟まれる緩衝部材(不図示)を備えてもよい。例えば、紙幣収納部600が第2の位置に位置するときに互いに接触する紙幣収納部600の底部と第1の扉500の底部との間に、緩衝部材(不図示)が設けられてもよい。それにより、現金処理装置1を用いた取引業務の終了後等において、紙幣収納部600が第1の位置から第2の位置へ回動したときに、紙幣収納部600と第1の扉500との衝突による衝撃を緩和することができる。
遮蔽部605は、図9及び図10に示したように、収納空間607に収納された紙幣が外部から覗き見られることを抑制するために、紙幣収納部600の収納空間607と第1の扉500の扉側紙幣入口501との間に設けられ、収納空間607を下部筐体400の外部から遮蔽する。遮蔽部605は、例えば、下側が現金処理装置1の背面方向に傾斜する。なお、遮蔽部605は、第1の扉500側に設けられてもよく、扉側紙幣入口501を開閉可能としてもよい。
図8及び図9に示したように、紙幣収納部600の第1の扉500によって覆われない背面600dに貫通孔611が形成されてもよい。それにより、紙幣収納部600の外部から紙幣収納部600の内部の収納空間607に紙幣が収納されているか否かを認識することができる。ゆえに、紙幣の回収し忘れを抑止することができる。貫通孔611は、収納空間607へ収納される紙幣の短辺の長さより長さが短いスリット形状を有してもよい。それにより、収納空間607により収納された紙幣が貫通孔611を通過して紙幣収納部600の外部へ放出されることを抑制することができる。また、図9に示したように、貫通孔611は、略鉛直方向に延設されてもよい。
図9に示したように、第1の扉500の、紙幣収納部600が第1の位置に位置するときに紙幣収納部600の開口部603を覆う面(第1の扉500の背面)には、紙幣収納部600側へ突出する第2のカバー部507が設けられてもよい。図9に示したように、第2のカバー部507は、紙幣収納部600が第1の位置に位置するときに、紙幣収納部600の側面に隣接する。具体的には、第2のカバー部507は、第1のカバー部503と隣接する紙幣収納部600の側面600bと対向する紙幣収納部600の側面600cの外面に沿って隣接する。第2のカバー部507は、ブラケット505の上方に設けられる。
現金処理装置1は、第1の扉500により覆われた紙幣収納部600の開口部603の開放を規制する施錠部800を備えてもよい。例えば、図9に示したように、施錠部800は、紙幣収納部600の、第1の扉500の側面に近い方の側面600bの上部に設けられる。以下、施錠部800について説明する。
図13は、図9に示した施錠部800及び施錠部800の周囲の構成を含む一点鎖線で示した領域A2の拡大図である。図14は、図13に示した施錠部800及び施錠部800の周囲の構成の略水平方向のC−C断面における断面図である。図13及び図14に示したように、施錠部800は、ベース部801、筐体部803、鍵穴805、係止部807、及び突起部809を含む。
ベース部801は、他端が紙幣収納部600と接続され、第1のカバー部503より第1の扉500の側面側に向かって延設される。筐体部803は、ベース部801に挿通して設けられ、内部に回転可能に設けられたシリンダ部(不図示)を有する。筐体部803は、第1のカバー部503より第1の扉500の側面側に位置する。シリンダ部(不図示)は、筐体部803の背面側から正面側へ向かう回転軸回りに回転可能である。
鍵穴805は、筐体部803の背面に設けられ、鍵が挿入される穴である。係止部807は、筐体部803の正面側に設けられ、筐体部803の内部のシリンダ部(不図示)と接続される。係止部807は、シリンダ部(不図示)の回転に従って回転する。突起部809は、第1のカバー部503から第1の扉500の側面側へ突出し、図13及び図14に示した施錠状態において、係止部807により係止される。それにより、施錠部800は、施錠状態において、紙幣収納部600の図9に示した第1の位置からの移動を規制する。従って、施錠部800は、施錠状態において第1の扉500により覆われた紙幣収納部600の開口部603の開放を規制する。
施錠部800を開錠可能な鍵を鍵穴805に挿入し、当該鍵をシリンダ部(不図示)の回転軸回りに回転させることによって、シリンダ部(不図示)及び係止部807を回転させることができる。係止部807は、シリンダ部(不図示)の回転軸に対して偏心して設けられている。それにより、当該鍵をシリンダ部(不図示)の回転軸回りに回転させることによって、突起部809が係止部807により係止される施錠状態と、突起部809が係止部807により係止されない開錠状態と、を切り替えることができる。
以上説明した施錠部800を開錠可能な鍵と、施錠状態において第2の扉700により閉鎖された下部筐体400の正面に設けられた開口部401の開放を規制する施錠部(不図示)を開錠可能な鍵とは、互いに異なってもよい。
<2.効果>
上述した実施形態によれば、第1の扉500は、下部筐体400の正面に設けられた開口部401を覆う位置に配置され、下部筐体400に対して開閉可能に設けられる。紙幣収納部600は、第1の扉500の背面側に設けられ、紙幣を収納する収納空間607を内部に有する。第1の扉500には、第1の扉500の正面側から収納空間607へ投入される紙幣が通過する扉側紙幣入口501が設けられる。それにより、オペレータは、入金時に認識部113により異常であると認識され、オペレータへ返却された紙幣を、現金処理装置1の内部に保管することができる。ゆえに、管理される紙幣の保管場所が分散されることを抑止することができる。従って、紙幣の管理の煩雑さを低減することが可能となる。
また、ある実施形態によれば、遮蔽部605は、紙幣収納部600の収納空間607と第1の扉500の扉側紙幣入口501との間に設けられ、収納空間607を下部筐体400の外部から遮蔽する。それにより、収納空間607に収納された紙幣が外部から覗き見られることを抑制することができる。また、収納空間607から扉側紙幣入口501までの経路のうち直線的な経路を遮断することができるので、収納空間607に収納された紙幣を、扉側紙幣入口501を介して、外部へ取り出すことを困難にすることができる。ゆえに、収納空間607に収納された紙幣のセキュリティを向上させることが可能である。
また、ある実施形態によれば、紙幣収納部600に設けられた開口部603は、紙幣収納部600が第1の位置に位置するときに、第1の扉500の背面側により覆われ、紙幣収納部600が第2の位置に位置するときに、開放される。それにより、紙幣収納部600を第1の位置から第2の位置へ移動させることにより、紙幣収納部600の開口部603を開放させることができる。ゆえに、紙幣収納部600の内部の収納空間607に収納された紙幣を容易に回収することが可能となる。
また、ある実施形態によれば、現金処理装置1は、施錠状態において第1の扉500により覆われた紙幣収納部600の開口部603の開放を規制する施錠部800を備える。それにより、施錠部800を開錠可能な鍵を取り扱うことのできるオペレータを制限することによって、紙幣収納部600の開口部603を開放し、紙幣収納部600の内部の収納空間607に収納された紙幣を回収することができるオペレータを制限することができる。ゆえに、収納空間607に収納された紙幣のセキュリティを向上させることが可能である。
また、ある実施形態によれば、第1の扉500より下部筐体400の内部側には、下部筐体400の正面に設けられた開口部401を開閉可能とする第2の扉700が設けられる。また、現金処理装置1には、施錠状態において第2の扉700により閉鎖された下部筐体400の正面に設けられた開口部401の開放を規制する施錠部が設けられる。施錠状態において第1の扉500により覆われた紙幣収納部600の開口部603の開放を規制する施錠部800を開錠可能な鍵と、施錠状態において第2の扉700により閉鎖された下部筐体400の正面に設けられた開口部401の開放を規制する施錠部を開錠可能な鍵とは、互いに異なる。
それにより、上述の2つの施錠部を開錠可能なそれぞれの鍵を取り扱うことのできるオペレータを制限することによって、紙幣収納部600の開口部603を開放し、紙幣収納部600の内部の収納空間607に収納された紙幣を回収することができるオペレータと、下部筐体400の正面に設けられた開口部401を開放し、下部筐体400の内部の引出205に装填された紙幣カセット201にアクセスすることができるオペレータと、を独立に制限することができる。ゆえに、セキュリティの管理を多様化させることが可能である。
また、ある実施形態によれば、紙幣収納部600の第1の扉500によって覆われない背面600dに貫通孔611が形成される。それにより、紙幣収納部600の外部から紙幣収納部600の内部の収納空間607に紙幣が収納されているか否かを認識することができる。ゆえに、紙幣の回収し忘れを抑止することができる。
また、ある実施形態によれば、貫通孔611は、紙幣収納部600の収納空間607へ収納される紙幣の短辺の長さより長さが短いスリット形状を有する。それにより、収納空間607により収納された紙幣が貫通孔611を通過して紙幣収納部600の外部へ放出されることを抑制することができる。
また、ある実施形態によれば、貫通孔611は、略鉛直方向に延設される。収納空間607内において、紙幣は略鉛直方向に積層されるので、各紙幣は略水平面に平行な姿勢で収納される。それにより、紙幣と貫通孔611の延設される方向を交差させることができる。ゆえに、収納空間607により収納された紙幣の一部が貫通孔611を通過して紙幣収納部600の外部へはみ出ることを抑制することができる。
また、ある実施形態によれば、紙幣収納部600の開口部603より下方には、略水平方向の回転軸A1が設けられ、紙幣収納部600は、回転軸A1を中心に開口部603が開放又は閉塞される方向に回動可能に設けられる。それにより、開口部603が第1の扉500に覆われた状態から紙幣収納部600が回動を開始する場合に、開口部603が上方を向く姿勢で当該回動が開始される。ゆえに、当該回動の開始直後において、紙幣収納部600の内部に収納されている紙幣が紙幣収納部600の開口部603から落下することを抑制することができる。
また、ある実施形態によれば、第1の扉500の、紙幣収納部600が第1の位置に位置するときに紙幣収納部600の開口部603を覆う面には、紙幣収納部600側へ突出する第1のカバー部503及び第2のカバー部507が設けられる。第1のカバー部503及び第2のカバー部507は、紙幣収納部600が第1の位置に位置するときに、紙幣収納部600の側面に隣接する。それにより、紙幣収納部600が第1の位置に位置するときに、紙幣収納部600の開口部603の周縁部と、開口部603を覆う第1の扉500の面とが当接する部分が第1のカバー部503及び第2のカバー部507によって覆われる。ゆえに、紙幣収納部600の開口部603の周縁部と、開口部603を覆う第1の扉500の面とが当接する部分から紙幣収納部600の内部の収納空間607に収納されている紙幣が落下することを抑制することができる。
また、ある実施形態によれば、現金処理装置1は、紙幣収納部600が第1の位置に位置するときに、紙幣収納部600と第1の扉500との間に挟まれる緩衝部材900を備える。それにより、紙幣収納部600の開口部603が開放される第2の位置から紙幣収納部600の開口部603が第1の扉500により覆われる第1の位置まで紙幣収納部600が回動したときに、紙幣収納部600と第1の扉500との衝突による衝撃を緩和することができる。ゆえに、現金処理装置1の部品の破損を抑制することが可能である。さらに、緩衝部材900は、紙幣収納部600の開口部603が第1の扉500の背面側に覆われている状態において、開口部603が設けられた紙幣収納部600の正面と、開口部603を覆う第1の扉500の背面との間に介在するので、開口部603から紙幣収納部600の内部の収納空間607に収納されている紙幣が落下することを抑制することができる。
また、ある実施形態によれば、現金処理装置1は、複数の紙幣収納部600及び扉側紙幣入口501を備える。それにより、1つの現金処理装置1を利用する複数のオペレータのそれぞれは、互いに異なる紙幣収納部600及び扉側紙幣入口501を利用することができる。ゆえに、複数のオペレータが現金処理装置1を利用する場合に、複数のオペレータによる紙幣収納部600への紙幣の投入を円滑化することが可能となる。
また、ある実施形態によれば、複数の紙幣収納部600及び扉側紙幣入口501は略水平方向に配置される。それにより、略水平方向に並んで1つの現金処理装置1を利用する複数のオペレータの位置に対応する位置に紙幣収納部600及び扉側紙幣入口501をそれぞれ配置することができる。ゆえに、複数のオペレータが略水平方向に並んで1つの現金処理装置1を利用する場合に、複数のオペレータによる紙幣収納部600への紙幣の投入を円滑化することが可能となる。
また、ある実施形態によれば、扉側紙幣入口501の上方には、現金処理装置1の一部が配置される。それにより、扉側紙幣入口501の上方から落下する物体は、扉側紙幣入口501に到達する前に扉側紙幣入口501の上方に位置する現金処理装置1の一部により遮られ得る。ゆえに、オペレータにより紙幣収納部600へ投入することを意図されない物体が、扉側紙幣入口501を介して紙幣収納部600へ侵入することを抑止することが可能である。
<3.むすび>
以上説明したように、第1の扉は、下部筐体の一面に設けられた開口部を覆う位置に配置され、下部筐体に対して開閉可能に設けられる。紙幣収納部は、第1の扉の一面側に設けられ、紙幣を収納する収納空間を内部に有する。第1の扉には、第1の扉の他面側から収納空間へ投入される紙幣が通過する扉側紙幣入口が設けられる。それにより、オペレータは、入金時に認識部により異常であると認識され、オペレータへ返却された紙幣を、現金処理装置の内部に保管することができる。ゆえに、管理される紙幣の保管場所が分散されることを抑止することができる。従って、紙幣の管理の煩雑さを低減することが可能となる。
なお、添付図面を参照しながら本発明の好適な実施形態について詳細に説明したが、本発明は係る例に限定されない。本発明の属する技術の分野における通常の知識を有する者であれば、特許請求の範囲に記載された技術的思想の範疇内において、各種の変更例又は修正例に想到し得ることは明らかであり、これらについても、当然に本発明の技術的範囲に属するものと了解される。
1 現金処理装置
100 上部ユニット
101 入金口
103、105 出金口
107 搬送路
109、111 ブレード
113 認識部
115 一時保留部
117 上部ユニットカバー
119 操作ボタン
121 表示部
200 下部ユニット
201 紙幣カセット
203 リジェクト庫
205 引出
300 上部筐体
301、401 開口部
400 下部筐体
500 第1の扉
501 扉側紙幣入口
503 第1のカバー部
505 ブラケット
507 第2のカバー部
600 紙幣収納部
601 収納部側紙幣入口
603 開口部
605 遮蔽部
607 収納空間
609、611 貫通孔
700 第2の扉
800 施錠部
801 ベース部
803 筐体部
805 鍵穴
807 係止部
809 突起部
900 緩衝部材

Claims (12)

  1. 一面に第1の開口部が設けられた主筐体と、
    媒体を収納する収納庫を装填可能で、前記主筐体の内部に収納可能であり、前記第1の開口部を介して前記主筐体の外部に引き出し可能な引出と、
    前記第1の開口部を覆う位置に配置され、前記主筐体に対して開閉可能に設けられた第1の扉と、
    前記第1の扉の一面側に設けられ、媒体を収納する収納空間を内部に有する媒体収納部と、
    前記第1の扉に設けられ、前記第1の扉の他面側から前記収納空間へ投入される媒体が通過する媒体入口と、
    を備え
    前記媒体収納部には、第2の開口部が設けられ、
    前記媒体収納部が第1の位置に位置するときに、前記第2の開口部は前記第1の扉の一面側により覆われ、
    前記媒体収納部が第2の位置に位置するときに、前記第2の開口部は開放され、
    前記第1の扉の、前記媒体収納部が前記第1の位置に位置するときに前記第2の開口部を覆う面には、前記媒体収納部側へ突出するカバー部が設けられ、
    前記カバー部は、前記媒体収納部が前記第1の位置に位置するときに、前記媒体収納部の側面に隣接する、
    媒体処理装置。
  2. 前記収納空間と前記媒体入口との間には、前記収納空間を前記主筐体の外部から遮蔽する遮蔽部が設けられる、請求項1に記載の媒体処理装置。
  3. 前記媒体処理装置は、施錠状態において前記第1の扉により覆われた前記第2の開口部の開放を規制する第1の施錠部をさらに備える、請求項1又は2に記載の媒体処理装置。
  4. 前記第1の扉より前記主筐体の内部側には、前記第1の開口部を開閉可能とする第2の扉が設けられ、
    前記媒体処理装置は、施錠状態において前記第2の扉により閉鎖された前記第1の開口部の開放を規制する第2の施錠部をさらに備え、
    前記第1の施錠部を開錠可能な鍵と、前記第2の施錠部を開錠可能な鍵とは、互いに異なる、
    請求項に記載の媒体処理装置。
  5. 前記媒体収納部の前記第1の扉によって覆われない面に貫通孔が形成される、請求項1〜のいずれか一項に記載の媒体処理装置。
  6. 前記貫通孔は、前記収納空間へ収納される媒体の短辺の長さより長さが短いスリット形状を有する、請求項に記載の媒体処理装置。
  7. 前記貫通孔は、略鉛直方向に延設される、請求項に記載の媒体処理装置。
  8. 前記第2の開口部より下方には、略水平方向の回転軸が設けられ、
    前記媒体収納部は、前記回転軸を中心に前記第2の開口部が開放又は閉塞される方向に回動可能に設けられる、
    請求項のいずれか一項に記載の媒体処理装置。
  9. 前記媒体処理装置は、前記媒体収納部が前記第1の位置に位置するときに、前記媒体収納部と前記第1の扉との間に挟まれる緩衝部材をさらに備える、請求項のいずれか一項に記載の媒体処理装置。
  10. 前記媒体処理装置は、複数の前記媒体収納部及び前記媒体入口を備える、請求項1〜のいずれか一項に記載の媒体処理装置。
  11. 前記複数の前記媒体収納部及び前記媒体入口は略水平方向に配置される、請求項10に記載の媒体処理装置。
  12. 前記媒体入口の上方に前記媒体処理装置の一部が配置される、請求項1〜11のいずれか一項に記載の媒体処理装置。
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