JP7038003B2 - 羽根駆動装置 - Google Patents

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Description

本発明の一態様は、カメラなどの撮像装置に採用される羽根駆動装置などに関する。
撮像装置において、レンズを機械的に自動で移動させるオートフォーカスの機構が設けられることがある。このような撮像装置は、例えば特許文献1などに開示されている。
特開2010-14920号公報
オートフォーカス機構および手振れ補正機構(Optical Image Stabilizer)が用いられるカメラでは、たとえば、レンズ鏡筒がカメラ本体に対して移動する構成が採用される場合ある。具体的には、たとえば、レンズ鏡筒が光軸に沿って移動することでフォーカスの調整が行われる。また、たとえば、レンズ鏡筒が光軸に直交する方向に沿って移動することで、手振れの補正が行われる。
このようなカメラに絞り機構を設ける場合、絞り機構が、当該絞り機構を駆動するアクチュエータとともにレンズ鏡筒に固定されることがある。しかしながら、このような構成では、レンズ鏡筒の重量が増加し、またアクチュエータ給電用のフレキシブル基板などが設けられるため、レンズ鏡筒の駆動の負荷が増大してしまう。特に、スマートフォンなどの携帯用の電子機器に内蔵されるカメラでは、レンズ鏡筒の駆動の負荷を低減しながら、レンズ鏡筒を円滑に移動させることを可能にする技術が求められる。
本発明は、上記の課題などを解決するために次のような手段を採る。なお、以下の説明において、発明の理解を容易にするために図面中の符号等を括弧書きで付記するが、本発明の各構成要素はこれらの付記したものに限定されるものではなく、当業者が技術的に理解しうる範囲にまで広く解釈されるべきものである。
本発明の一の手段は、
被写体を撮像する撮像素子(42)を有するカメラモジュール(11)において移動可能なレンズ鏡筒(12)に固定され、前記撮像素子の露光用の開口部(35h)の開口量を増減する羽根部材(35)を含む絞り部(31)と、
前記カメラモジュールに固定され、前記羽根部材を駆動するために移動するレバー(25)を有する駆動部(21)と、を備え、
前記レバーは、前記羽根部材を駆動するとき以外は前記絞り部から離れている、
羽根駆動装置である。
上記構成の羽根駆動装置によれば、駆動部をレンズ鏡筒から切り離してカメラモジュールに固定することで、レンズ鏡筒の重量の増加を抑制することができるので、レンズ鏡筒の駆動の負荷を低減することができる。また、羽根部材を駆動するとき以外は、レバーが絞り部から離れているため、撮像時のように羽根部材を駆動せずに固定する状態において、レバーと絞り部との物理的な干渉を除去することができる。これにより、撮像時にレンズ鏡筒をカメラモジュールにおいて円滑に移動させることができるので、オートフォーカスまたは手振れ補正を良好に機能させることができる。
上記羽根駆動装置において、好ましくは、
前記絞り部は、前記レバーと接触して前記レバーから受ける駆動力を前記羽根部材に伝達する伝達部(33)をさらに含み、
前記レバーは、前記羽根部材を駆動するとき以外は前記伝達部から離れている。
上記構成の羽根駆動装置によれば、レバーと羽根部材との間に伝達部を介在させることで、レバーの運動から羽根部材の運動への変換についての設計の自由度を高めることができるので、羽根部材を駆動するとき以外はレバーを伝達部から離す構成をより容易に実現することができる。
上記羽根駆動装置において、好ましくは、
前記絞り部は、前記レンズ鏡筒に固定され、円状の溝(32a)を有するベース部(32)をさらに含み、
前記伝達部は、環状であって、前記溝に嵌ることで前記ベース部に対して自在に回転する。
上記構成の羽根駆動装置によれば、たとえば、レバーの往復運動を伝達部の回転運動に変換することができるので、伝達部に連結された複数の羽根部材を1つの駆動部からの駆動力に基づき駆動させることができる。これにより、たとえば複数の羽根部材を駆動するとき以外はレバーを伝達部から離す構成をより容易に実現することができる。
上記羽根駆動装置において、好ましくは、
前記伝達部は、第1状態および第2状態間において前記ベース部に対して自在に回転することで、前記羽根部材を開閉する。
上記構成の羽根駆動装置によれば、伝達部が第1状態および第2状態のいずれの状態でも安定状態となる双安定の構成にすることができるので、開口部の開口量をオープンおよびクローズの2値の間で切り替える絞りに適した羽根駆動装置を提供することができる。
上記羽根駆動装置において、好ましくは、
前記絞り部は、前記伝達部を前記第1状態および前記第2状態のいずれかに保持する保持部(37,38)をさらに含む。
上記構成の羽根駆動装置によれば、レバーが駆動部から離れても伝達部が自由に回転することを抑制することができるので、伝達部が第1状態および第2状態のいずれかから勝手に逸脱してしまうことを防ぐことができる。
上記羽根駆動装置において、好ましくは、
前記駆動部は、前記第1状態の前記伝達部に対して前記レバーを移動させて接触させることで、前記伝達部を前記第1状態から離脱させ、
前記保持部は、前記第1状態を脱した前記伝達部を、前記レバーと前記伝達部との接触を断って前記第2状態に遷移させる。
上記構成の羽根駆動装置によれば、伝達部が第2状態に完全に遷移するまでレバーを駆動させなくても伝達部を第2状態に遷移させることができるので、レバーの駆動範囲を、保持部によって伝達部が第2状態に遷移可能な状態になるまでに設定する簡易な構成で、羽根部材を駆動するとき以外はレバーを伝達部から離す構成を実現することができる。
上記羽根駆動装置において、好ましくは、
前記駆動部は、前記第2状態の前記伝達部に対して前記レバーを移動させて接触させることで、前記伝達部を前記第2状態から離脱させ、
前記保持部は、前記第2状態を脱した前記伝達部を、前記レバーと前記伝達部との接触を断って前記第1状態に遷移させる。
上記構成の羽根駆動装置によれば、伝達部が第1状態に完全に遷移するまでレバーを駆動させなくても伝達部を第1状態に遷移させることができるので、レバーの駆動範囲を、保持部によって伝達部が第1状態に遷移可能な状態になるまでに設定する簡易な構成で、羽根部材を駆動するとき以外はレバーを伝達部から離す構成を実現することができる。
上記羽根駆動装置において、好ましくは、
前記溝には、前記伝達部と摺接する凸部(凸部32b,32c)が形成されている。
上記構成の羽根駆動装置によれば、伝達部とベース部との間における摩擦力を軽減することができるので、伝達部のベース部に対する回転を滑らかにすることができる。これにより、羽根部材を駆動するとき以外においてもレバーが伝達部と接触してしまう可能性を、低減することができる。
上記羽根駆動装置において、好ましくは、
前記伝達部には、前記溝と摺接する凸部が形成されている。
上記構成の羽根駆動装置によれば、伝達部とベース部との間における摩擦力を軽減することができるので、伝達部のベース部に対する回転を滑らかにすることができる。これにより、羽根部材を駆動するとき以外においてもレバーが伝達部と接触してしまう可能性を、低減することができる。
図1は、本実施形態の撮像装置の斜視図である。 図2は、本実施形態の撮像装置の側面図である。 図3は、本実施形態の撮像装置の分解斜視図である。 図4は、本実施形態の撮像装置の平面図である。 図5は、本実施形態の撮像装置の断面図である。 図6は、本実施形態の撮像装置の平面図である。 図7は、本実施形態の撮像装置の断面図である。 図8は、本実施形態の羽根駆動装置における駆動部の斜視図である。 図9は、本実施形態の羽根駆動装置における駆動部の分解斜視図である。 図10は、本実施形態の撮像装置における絞り部の分解斜視図である。 図11は、本実施形態の羽根駆動装置における絞り部の平面図である。 図12は、本実施形態の羽根駆動装置における絞り部の平面図である。 図13は、本実施形態の撮像装置の平面図である。 図14は、本実施形態の撮像装置の側面図である。 図15は、図13の切断線XV-XVにおけるレバーおよび駆動力入力部の断面図を示した図である。 図16は、本実施形態の撮像装置の平面図である。 図17は、本実施形態の撮像装置の側面図である。 図18は、図16の切断線XVIII-XVIIIにおけるレバーおよび駆動力入力部の断面図を示した図である。 図19は、本実施形態の撮像装置の平面図である。 図20は、本実施形態の撮像装置の側面図である。 図21は、図19の切断線XXI-XXIにおけるレバーおよび駆動力入力部の断面図を示した図である。 図22は、本実施形態の撮像装置の平面図である。 図23は、本実施形態の撮像装置の側面図である。 図24は、図22の切断線XXIV-XXIVにおけるレバーおよび駆動力入力部の断面図を示した図である。 図25は、本実施形態の撮像装置の平面図である。 図26は、本実施形態の撮像装置の側面図である。 図27は、図25の切断線XXVII-XXVIIにおけるレバーおよび駆動力入力部の断面図を示した図である。 図28は、本実施形態の撮像装置の平面図である。 図29は、本実施形態の撮像装置の側面図である。 図30は、図28の切断線XXX-XXXにおけるレバーおよび駆動力入力部の断面図を示した図である。
本発明の羽根駆動装置は、撮像素子の露光用の開口部の開口量を増減する羽根部材を含む絞り部と、羽根部材を駆動するために移動するレバーを有する駆動部と、を備える。そして、絞り部が、カメラモジュールにおいて移動可能なレンズ鏡筒に固定され、駆動部が当該カメラモジュールに固定されており、レバーが、羽根部材を駆動するとき以外は絞り部から離れている構成としている点を特徴のひとつとする。
なお、本明細書では、レンズの中心位置であって、撮像素子に入射する光の中心位置を「光軸」と称する。レンズに対して撮像素子とは反対側に位置する撮像対象を「被写体」と称する。撮像素子に対して被写体が位置する方向を「フロント側」または「光軸方向前方」と称し、被写体に対して撮像素子が位置する方向を「リア側」または「光軸方向後方」と称する。
本発明に係る実施形態について、以下の構成に従って説明する。ただし、以下で説明する実施形態はあくまで本発明の一例にすぎず、本発明の技術的範囲を限定的に解釈させるものではない。なお、各図面において、同一の構成要素には同一の符号を付しており、その説明を省略する場合がある。
1.本実施形態
(1)撮像装置の構成例
(2)羽根駆動装置の構成例
(3)羽根駆動装置の動作例
2.補足事項
<1.本実施形態>
<(1)撮像装置の構成例>
本発明の実施形態について、図面を参照しながら説明する。図1は、本実施形態の撮像装置の斜視図である。図2は、本実施形態の撮像装置の側面図である。図3は、本実施形態の撮像装置の分解斜視図である。図4は、本実施形態の撮像装置の平面図である。図5は、本実施形態の撮像装置の断面図である。図5には、図4の切断線V-Vにおける断面図が示される。図1~図5には、絞りが閉じた状態(以下、閉状態と称することがある。)の撮像装置が示される。図6は、本実施形態の撮像装置の平面図である。図7は、本実施形態の撮像装置の断面図である。図7には、図6の切断線VII-VIIにおける断面図が示される。図6および図7には、絞りが開いた状態(以下、開状態と称することがある。)の撮像装置が示される。
図1~図7に示されるように、本実施形態の撮像装置1は、羽根駆動装置2およびカメラモジュール11を含んで構成される。羽根駆動装置2は、駆動部21および絞り部31を含んで構成される。カメラモジュール11は、レンズ鏡筒12、筐体13、基板41および撮像素子42を含んで構成される。
各図面にはx軸、y軸およびz軸を示している。レンズの光軸に平行な軸であって撮像素子42から被写体へ向いている軸を「z軸」と定義する。また、z軸に垂直な軸であって、駆動部21から見てカメラモジュール11へ向いている軸を「x軸」と定義する。また、z軸およびx軸の両方に垂直な軸を「y軸」と定義する。ここでは、x軸、y軸およびz軸は、右手系の3次元の直交座標を形成する。x軸の矢印方向をx軸+側、矢印とは逆方向をx軸-側と呼ぶことがあり、その他の軸についても同様である。つまり、z軸に沿って、z軸+側が「フロント側」または「光軸方向前方」であり、x軸-側が「リア側」または「光軸方向後方」である。
<撮像装置1>
撮像装置1は、たとえば、カメラであり、スマートフォンもしくは携帯電話などの無線端末装置、またはデジタルカメラといった電子機器に含まれる。
<筐体13>
筐体13は、撮像装置1のケースを形成する部材であって、樹脂材料などで形成される。筐体13は、光軸方向前方および光軸方向後方が開放されており、光軸を覆うように、略矩形状の側面を有している。筐体13は、電子機器に固定される。
<レンズ鏡筒12>
レンズ鏡筒12は、レンズ(図示しない)を含み、被写体からの光線を撮像素子42に結像する。レンズ鏡筒12は、カメラモジュール11において移動可能である。本実施形態では、撮像装置1は、オートフォーカス機構および手振れ補正機構が用いられる。詳細には、レンズ鏡筒12は、筐体13の内部に収容され、筐体13に対して自在に動くように固定される。具体的には、レンズ鏡筒12は、たとえば、板バネを介して筐体13に固定されており、筐体13に対して3次元に自在に動くように固定されつつ、筐体13から脱落しないようになっている。
たとえば、レンズ鏡筒12にはコイルが巻回されており、筐体13には、マグネットが設けられている。コイルに流す電流を調整することで、コイルおよびマグネット間において磁力が発生し、筐体13に対するレンズ鏡筒12の位置が調整される。
<基板41および撮像素子42>
撮像素子42は、レンズ鏡筒12に対して光軸方向後方に位置し、被写体を撮像して画像を生成する。詳細には、撮像素子42は、たとえば、CCD(Charge-Coupled Device)イメージセンサまたはCMOS(Complementary Metal-Oxide-Semiconductor)イメージセンサであり、基板41に設けられる。基板41は、たとえば電子機器に固定される。なお、撮像素子42はCCDまたはCMOSに限定されるものではなく、光電変換素子として機能するその他のイメージセンサに置き換えられてもよい。
<(2)羽根駆動装置の構成例>
<羽根駆動装置2>
本実施形態では、羽根駆動装置2は、絞りを駆動する。詳細には、絞り部31は、たとえば、開状態および閉状態間を遷移する2値の絞りである。駆動部21は、カメラモジュール11における筐体13に固定され、絞り部31の開状態および閉状態を切り替える。
<駆動部21>
図8は、本実施形態の羽根駆動装置における駆動部の斜視図である。図9は、本実施形態の羽根駆動装置における駆動部の分解斜視図である。図8には、カバーが取り除かれた状態の駆動部が示される。図8および図9に示されるように、本実施形態の駆動部21は、カバー22、ヨーク23、レバー25および本体26を含んで構成される。
<本体26>
本体26は、支軸26a、コイル26b、および電極26c,26dを含んで構成される。支軸26aは、x軸-方向に突出した円柱状の部材である。コイル26bは、ボビン(図示しない)を含んで構成される。コイル26bは、電極26cに接続された第1端と、電極26dに接続された第2端とを有する巻線であって、ボビンの周りに巻回された巻線である。
<レバー25>
レバー25は、羽根部材35a,35bを駆動するために移動する。詳細には、レバー25は、マグネット25aおよび駆動ピン25cを含んで構成される。レバー25には、支軸26aの外径と所定の公差で嵌め合い可能な内径を有する、x軸方向に沿った貫通孔25bが形成される。より詳細には、マグネット25aは、貫通孔25bが設けられた円筒状の部材であり、周方向においてN極およびS極に二極着磁される。駆動ピン25cは、たとえば、貫通孔25bの軸に垂直な方向に突出した板状の部材であり、樹脂材料により形成される。本実施形態では、マグネット25aおよび駆動ピン25cは、一体となっている。レバー25は、貫通孔25bが支軸26aに挿通されることで、駆動ピン25cがyz面内において回転可能となる。
<ヨーク23>
ヨーク23は、略U字状の形状を有し、磁気回路を形成する。詳細には、ヨーク23は、マグネット25aの外周面に非接触にて対向する第1磁極23aおよび第2磁極23bを含んで構成される。本実施形態では、第2磁極23bの一部が、コイル26bのボビンに挿入される。
<駆動部21の動作>
電極26cおよび26d間に正方向または逆方向の電流を流すことで、第1磁極23aおよび第2磁極23bが反転し、レバー25は、x軸を回転軸として回動する。本実施形態では、マグネット25aが回動する角度範囲は、たとえば制限されている。ここで、レバー25の駆動ピン25cが、x軸-側からx軸+側を見て最も時計回りに回動した位置をクローズ位置と定義する(図1および図4参照)。また、駆動ピン25cが、x軸-側からx軸+側を見て最も反時計回りに回動した位置をオープン位置と定義する(図6参照)。なお、コイル26bに通電することでヨーク23を磁化させるため、コイル26bおよびヨーク23を含む構成を電磁石と称することがある。
なお、他の実施形態の駆動部は、回転運動によって駆動ピン25cを移動させるものではなく、ソレノイドなどの直線運動によって駆動ピン25cを移動させるものであってもよい。
<絞り部31>
図10は、本実施形態の撮像装置における絞り部の分解斜視図である。図10に示されるように、絞り部31は、ベース部32、駆動リング33、仕切板34、羽根部材35aおよび35b、カバー36、ヨーク37pおよび37m、ならびにマグネット38pおよび38mを含んで構成される。以下、羽根部材35aおよび35bの各々を、羽根部材35と称することがある。ヨーク37mおよび37pの各々を、ヨーク37と称することがある。マグネット38mおよび38pの各々を、マグネット38と称することがある。
<ベース部32>
絞り部31は、レンズ鏡筒12に固定される。詳細には、絞り部31のベース部32は、レンズ鏡筒12に固定される。本実施形態では、ベース部32は、光軸を含む貫通孔32hを形成する環状の部材であり、たとえば樹脂材料により形成される。
ベース部32には、z軸+側(上側)に開放された円状の溝部32aが形成される。溝部32aのx軸-側では、径方向外側の側面が開放された開放部32gが設けられる。溝部32aのy軸+側およびy軸-側では、溝部32aの幅が径方向外側へ拡がった拡幅部32fpおよび32fmがそれぞれ設けられる。溝部32aのx軸+側では、溝部32aの幅が径方向外側へ拡がった拡幅部32iが設けられる。
拡幅部32fpのx軸+側には、ヨーク37pを収容する凹部32epが溝部32aの底面に設けられる。また、拡幅部32fmのx軸+側には、ヨーク37mを収容する凹部32emが溝部32aの底面に設けられる。ヨーク37pおよび37mは、たとえば鉄などの強磁性体であり、凹部32epおよび32emにそれぞれ収容される。
溝部32aの底面には、駆動リング33と摺接する3つの凸部32bが形成されている。凸部32bは、上側に突出する。なお、凸部32bの個数は、2つ以下でもよいし、4つ以上でもよい。また、溝部32aの径方向内側の側面には、駆動リング33と摺接する8つの凸部32cが形成されている。凸部32cは、径方向外側に突出する。なお、凸部32cの個数は、7つ以下でもよいし、9つ以上でもよい。
ベース部32の上側の面であって溝部32aに対して径方向内側に位置する面では、x軸+側およびx軸-側において、上側に突出した円柱状の2つの支軸32dが設けられる。
<駆動リング33>
駆動リング33は、光軸を含む貫通孔33hを形成する環状の部材であり、たとえば樹脂材料により形成される。駆動リング33は、本発明でいう「伝達部」の一具体例である。駆動リング33のy軸+側およびy軸-側では、駆動リング33の幅が径方向外側へ拡がった突出部33bpおよび33bmがそれぞれ設けられる。駆動リング33のx軸+側では、駆動リング33の幅が径方向外側へ拡がった突出部33iが設けられる。駆動リング33の上側の面では、x軸+側およびx軸-側において、上側に突出した円柱状の2つの出力ピン33aが設けられる。
駆動リング33のx軸-側では、x軸-側へ突出するU字状の駆動力入力部33dが設けられる。駆動力入力部33dは、接触面33ep、および接触面33epと対向する接触面33emを含む。接触面33epは、クローズ位置からオープン位置へ移動するレバー25の駆動ピン25cと接触する。接触面33emは、オープン位置からクローズ位置へ移動するレバー25の駆動ピン25cと接触する。
突出部33bpでは、駆動リング33の周方向に沿ってN極およびS極に二極着磁されるマグネット38pが設けられる。突出部33bmでは、駆動リング33の周方向に沿ってN極およびS極に二極着磁されるマグネット38mが設けられる。本実施形態では、マグネット38pおよび38mは、それぞれ突出部33bpおよび33bmに埋め込まれている。
駆動リング33の上側の面では、仕切板34と摺接する6つの凸部33cが形成されている。凸部33cは、上側に突出する。
駆動リング33は、溝部32aに嵌ることでベース部32に対して自在に回転する。詳細には、駆動リング33の突出部33bp,33bm、突出部33iおよび駆動力入力部33dが、ベース部32の拡幅部32fp,32fm、拡幅部32iおよび開放部32gにそれぞれ嵌るように、駆動リング33は、溝部32aに嵌められる。駆動リング33は、凸部32bおよび凸部32cを介してベース部32に接触し、yz面内で回動する。
<仕切板34>
仕切板34は、光軸を含む貫通孔34hを形成する環状の部材であり、たとえば樹脂材料により形成される。仕切板34には、出力ピン33aの移動を許容する円弧状の2つの長孔34dが、x軸+側およびx軸-側にそれぞれ形成される。2つの長孔34dに対する光軸側には、支軸32dを挿通させる2つの円孔34cがそれぞれ形成される。仕切板34は、長孔34dおよび円孔34cに出力ピン33aおよび支軸32dがそれぞれ挿通されるように、駆動リング33の上側に配置される。
<羽根部材35>
羽根部材35aおよび35bは、撮像素子42の露光用の絞り孔35h(開口部)の開口量を増減する。詳細には、羽根部材35には、支軸32dに挿通される円孔35c、および出力ピン33aが挿通される長孔35dが形成される。羽根部材35aおよび35bが、互いに組み合わされて仕切板34の上側に配置されることで、光軸を含む絞り孔35hが形成される。
なお、他の実施形態では、羽根部材35aおよび35bに、露光用の絞り孔35hを有していない羽根部材(シャッタ羽根)、または絞り孔35hにフィルタが取り付けられた羽根部材(フィルタ羽根)などが採用されてもよい。
<カバー36>
カバー36は、光軸を含む貫通孔36hを形成する環状の部材であり、たとえば樹脂材料により形成される。カバー36には、出力ピン33aの移動を許容する円弧状の2つの長孔36dが、x軸+側およびx軸-側にそれぞれ形成される。2つの長孔36dに対する光軸側には、支軸32dを挿通させる2つの円孔36cがそれぞれ形成される。カバー36は、羽根部材35aおよび35bを挟むように仕切板34と連結されることで、羽根部材35aおよび35bの移動空間を画定するとともに、羽根部材35aおよび35bの浮き上がりを防止する機能を有する。
<ヨーク37およびマグネット38>
図11および図12は、本実施形態の羽根駆動装置における絞り部の平面図である。図11には、閉状態の絞り部31が示される。図12には、開状態の絞り部31が示される。なお、図11および図12ともに、説明の分かりやすさのために仕切板34およびカバー36を図示していない。
図11および図12に示されるように、駆動リング33は、開状態および閉状態間においてベース部32に対して自在に回転することで、羽根部材35を開閉する。本実施形態では、駆動リング33がyz面内において回動する角度範囲が制限されている。詳細には、上側から下側を見て、駆動リング33が反時計回り(以下、閉側回転方向と称することがある。)に最大に回動すると、絞り孔35hの径が最小となる閉状態に遷移する(図11参照)。一方、上側から下側を見て、駆動リング33が時計回り(以下、開側回転方向と称することがある。)に最大に回動すると、絞り孔35hの径が最大となる開状態に遷移する(図12参照)。すなわち、絞り孔35hの径は、駆動リング33がyz面内で閉側回転方向に回動すると縮径し、駆動リング33がyz面内で開側回転方向に回動すると拡径する。
ヨーク37およびマグネット38は、駆動リング33を開状態および閉状態のいずれかに保持する。ヨーク37およびマグネット38は、本発明でいう「保持部」の一具体例である。詳細には、閉状態では(図11参照)、ヨーク37mおよびマグネット38m間に働く吸引力が、ヨーク37pおよびマグネット38p間に働く吸引力と比べて大きいため、駆動リング33の閉状態が保持される。一方、開状態では(図12参照)、ヨーク37pおよびマグネット38p間に働く吸引力が、ヨーク37mおよびマグネット38m間に働く吸引力と比べて大きいため、駆動リング33の開状態が保持される。
<(3)羽根駆動装置の動作例>
<フェーズ1>
図13は、本実施形態の撮像装置の平面図である。図14は、本実施形態の撮像装置の側面図である。図15は、図13の切断線XV-XVにおけるレバーおよび駆動力入力部の断面図を示した図である。図13~図15には、開状態の撮像装置が示される。
図13~図15に示されるように、レバー25は、羽根部材35を駆動するとき以外は絞り部31から離れている。詳細には、レバー25は、羽根部材35を駆動するとき以外は駆動リング33から離れている。
具体的には、レバー25の駆動ピン25cは、開状態において駆動リング33の駆動力入力部33dから離れている。開状態では、絞り部31の絞り孔35hが固定された状態で被写体の撮像などが行われるため、羽根部材35は駆動されない。このような場合に、駆動ピン25cと駆動力入力部33dとが接触していないので、レンズ鏡筒12と一体化した絞り部31とレバー25との間において物理的な干渉が除去されている。すなわち、レンズ鏡筒12をカメラモジュール11において円滑に移動させることができるので、被写体の撮像時にオートフォーカスまたは手振れ補正を良好に機能させることができる。
<フェーズ2>
図16は、本実施形態の撮像装置の平面図である。図17は、本実施形態の撮像装置の側面図である。図18は、図16の切断線XVIII-XVIIIにおけるレバーおよび駆動力入力部の断面図を示した図である。図16~図18には、レバー25が、オープン位置から移動して駆動力入力部33dの接触面33emに接触した状態の撮像装置が示される。
図16~図18に示されるように、駆動部21は、開状態の駆動リング33に対してレバー25を移動させて接触させることで、駆動リング33を開状態から離脱させる。詳細には、駆動ピン25cは、羽根部材35を駆動するときに駆動力入力部33dの接触面33emに接触する。駆動リング33は、レバー25と接触して当該レバー25から受ける駆動力を羽根部材35に伝達する。フェーズ2では、駆動リング33は、接触面33emを介してレバー25から回転力を受けて閉側回転方向の回動を開始する。
<フェーズ3>
図19は、本実施形態の撮像装置の平面図である。図20は、本実施形態の撮像装置の側面図である。図21は、図19の切断線XXI-XXIにおけるレバーおよび駆動力入力部の断面図を示した図である。図16~図18には、レバー25が、駆動力入力部33dの接触面33emと接触しつつクローズ位置に至った状態の撮像装置が示される。
図19~図21に示されるように、駆動リング33は、レバー25から回転力を受けることで、ヨーク37pおよびマグネット38p間に働く吸引力に打ち勝ち、閉側回転方向に回動する。これにより、駆動リング33は、出力ピン33aを介して羽根部材35aおよび35bを駆動し、絞り孔35hの径を縮径する。
<フェーズ4>
図22は、本実施形態の撮像装置の平面図である。図23は、本実施形態の撮像装置の側面図である。図24は、図22の切断線XXIV-XXIVにおけるレバーおよび駆動力入力部の断面図を示した図である。図22~図24には、閉状態の撮像装置が示される。
図22~図24に示されるように、マグネット38mおよびヨーク37mは、開状態を脱した駆動リング33を、レバー25と駆動リング33との接触を断って閉状態に遷移させる。詳細には、ヨーク37mおよびマグネット38mは、互いに働く吸引力によって駆動リング33に対して閉側回転方向の回転力を与える。これにより、駆動リング33は、レバー25から回転力を受けられなくなった後も閉側回転方向への回動を継続し、閉状態へ遷移する。
閉状態では、レバー25の駆動ピン25cは、駆動リング33の駆動力入力部33dから離れている。閉状態では、開状態と同様に、絞り部31の絞り孔35hが固定された状態で被写体の撮像などが行われるため、羽根部材35は駆動されない。このような場合に、駆動ピン25cと駆動力入力部33dとが接触していないので、レンズ鏡筒12と一体化した絞り部31とレバー25との間において物理的な干渉が除去されている。すなわち、レンズ鏡筒12をカメラモジュール11において円滑に移動させることができるので、被写体の撮像時にオートフォーカスまたは手振れ補正を良好に機能させることができる。
<フェーズ5>
図25は、本実施形態の撮像装置の平面図である。図26は、本実施形態の撮像装置の側面図である。図27は、図25の切断線XXVII-XXVIIにおけるレバーおよび駆動力入力部の断面図を示した図である。図25~図27には、レバー25が、クローズ位置から移動して駆動力入力部33dの接触面33epに接触した状態の撮像装置が示される。
図25~図27に示されるように、駆動部21は、閉状態の駆動リング33に対してレバー25を移動させて接触させることで、駆動リング33を閉状態から離脱させる。詳細には、駆動ピン25cは、羽根部材35を駆動するときに駆動力入力部33dの接触面33epに接触する。フェーズ5では、駆動リング33は、接触面33epを介してレバー25から回転力を受けて開側回転方向の回動を開始する。
<フェーズ6>
図28は、本実施形態の撮像装置の平面図である。図29は、本実施形態の撮像装置の側面図である。図30は、図28の切断線XXX-XXXにおけるレバーおよび駆動力入力部の断面図を示した図である。図28~図30には、レバー25が、駆動力入力部33dの接触面33epと接触しつつオープン位置に至った状態の撮像装置が示される。
図28~図30に示されるように、駆動リング33は、レバー25から回転力を受けることで、ヨーク37mおよびマグネット38m間に働く吸引力に打ち勝ち、開側回転方向に回動する。これにより、駆動リング33は、出力ピン33aを介して羽根部材35aおよび35bを駆動し、絞り孔35hの径を拡径する。
<フェーズ7>
図13~図15に示されるように、マグネット38pおよびヨーク37pは、閉状態を脱した駆動リング33を、レバー25と駆動リング33との接触を断って開状態に遷移させる。詳細には、ヨーク37pおよびマグネット38pは、互いに働く吸引力によって駆動リング33に対して開側回転方向の回転力を与える。これにより、駆動リング33は、レバー25から回転力を受けられなくなった後も開側回転方向への回動を継続し、開状態へ遷移する。
上記のフェーズ1~フェーズ7に示す開状態および閉状態間の切り替えが行われることで、レバー25と駆動リング33との接触を、切り替えの期間のみに抑制することができる。これにより、レンズ鏡筒12と一体化した絞り部31とレバー25との間の物理的な干渉を最小限に抑制することができる。
上記構成の羽根駆動装置によれば、駆動部21をレンズ鏡筒12から切り離してカメラモジュール11の筐体13に固定することで、レンズ鏡筒12の重量の増加を抑制することができるので、レンズ鏡筒12の駆動の負荷を低減することができる。また、羽根部材35を駆動するとき以外は、レバー25が絞り部31から離れているため、撮像時のように羽根部材35を駆動せずに固定する状態において、レバー25と絞り部31との物理的な干渉を除去することができる。これにより、撮像時にレンズ鏡筒12をカメラモジュール11において円滑に移動させることができるので、オートフォーカスまたは手振れ補正を良好に機能させることができる。
また、たとえば、絞り部31が駆動部を含み、絞り部31にフレキシブルプリント配線板(FPC)等を用いて羽根の駆動のための電力を当該駆動部へ供給する構成では、FPC等がレンズ鏡筒12の移動を制限する場合がある。これに対して、上記構成の羽根駆動装置によれば、絞り部31にFPC等が接続されないため、レンズ鏡筒12に絞り部31を取り付けた状態において、FPC等による移動の制限を受けることなくレンズ鏡筒12を移動させることができる。
上記構成の羽根駆動装置では、駆動リング33が、レバー25と接触してレバー25から受ける駆動力を羽根部材35に伝達し、レバー25が、羽根部材35を駆動するとき以外は駆動リング33から離れている。これにより、レバー25と羽根部材35との間に駆動リング33を介在させることで、レバー25の運動から羽根部材35の運動への変換についての設計の自由度を高めることができるので、羽根部材35を駆動するとき以外はレバー25を駆動リング33から離す構成をより容易に実現することができる。
上記構成の羽根駆動装置では、ベース部32が、レンズ鏡筒12に固定され、円状の溝部32aを有し、駆動リング33が、環状であって、溝部32aに嵌ることでベース部32に対して自在に回転する。これにより、たとえば、レバー25の往復運動を駆動リング33の回転運動に変換することができるので、駆動リング33に連結された羽根部材35a,35bを1つの駆動部21からの駆動力に基づき駆動させることができる。これにより、羽根部材35a,35bを駆動するとき以外はレバー25を駆動リング33から離す構成をより容易に実現することができる。
上記構成の羽根駆動装置では、駆動リング33が、開状態および閉状態間においてベース部32に対して自在に回転することで、羽根部材35を開閉するため、駆動リング33が開状態および閉状態のいずれの状態でも安定状態となる双安定の構成にすることができるので、絞り孔35hの開口量をオープンおよびクローズの2値の間で切り替える絞りに適した羽根駆動装置を提供することができる。
上記構成の羽根駆動装置では、ヨーク37およびマグネット38が、駆動リング33を開状態および閉状態のいずれかに保持するため、レバー25が駆動部21から離れても駆動リング33が自由に回転することを抑制することができるので、駆動リング33が開状態および閉状態のいずれかから勝手に逸脱してしまうことを防ぐことができる。
上記構成の羽根駆動装置では、駆動部21が、開状態の駆動リング33に対してレバー25を移動させて接触させることで、駆動リング33を開状態から離脱させる。ヨーク37mおよびマグネット38mが、開状態を脱した駆動リング33を、レバー25と駆動リング33との接触を断って閉状態に遷移させる。これにより、駆動リング33が閉状態に完全に遷移するまでレバー25を駆動させなくても駆動リング33を閉状態に遷移させることができるので、レバー25の駆動範囲を、ヨーク37mおよびマグネット38mによって駆動リング33が閉状態に遷移可能な状態になるまでに設定する簡易な構成で、羽根部材35を駆動するとき以外はレバー25を駆動リング33から離す構成を実現することができる。
上記構成の羽根駆動装置では、駆動部21が、閉状態の駆動リング33に対してレバー25を移動させて接触させることで、駆動リング33を閉状態から離脱させる。ヨーク37pおよびマグネット38pが、閉状態を脱した駆動リング33を、レバー25と駆動リング33との接触を断って開状態に遷移させる。これにより、駆動リング33が開状態に完全に遷移するまでレバー25を駆動させなくても駆動リング33を開状態に遷移させることができるので、レバー25の駆動範囲を、ヨーク37pおよびマグネット38pによって駆動リング33が開状態に遷移可能な状態になるまでに設定する簡易な構成で、羽根部材35を駆動するとき以外はレバー25を駆動リング33から離す構成を実現することができる。
上記構成の羽根駆動装置では、溝部32aには、駆動リング33と摺接する凸部32b,32cが形成されているため、駆動リング33とベース部32との間における摩擦力を軽減することができるので、駆動リング33のベース部32に対する回転を滑らかにすることができる。これにより、羽根部材35を駆動するとき以外においてもレバー25が駆動リング33と接触してしまう可能性を、低減することができる。
<2.補足事項>
以上、本発明の実施形態についての具体的な説明を行った。上記説明では、あくまで一実施形態としての説明であって、本発明の範囲はこの一実施形態に留まらず、当業者が把握可能な範囲にまで広く解釈されるものである。
本実施形態の撮像装置では、駆動部21が、開状態の駆動リング33に対してレバー25を移動させて接触させることで、駆動リング33を開状態から離脱させ、ヨーク37mおよびマグネット38mが、開状態を脱した駆動リング33を、レバー25と駆動リング33との接触を断って閉状態に遷移させる構成について説明したが、駆動部21が、駆動リング33を開状態から離脱させて閉状態に遷移させた後、レバー25を後退させて駆動リング33から離す構成であってもよい。この場合、ヨーク37mおよびマグネット38mを用いなくても、レバー25が、羽根部材35を駆動するとき以外は絞り部31から離れている構成を実現することができる。
本実施形態の撮像装置では、駆動部21が、閉状態の駆動リング33に対してレバー25を移動させて接触させることで、駆動リング33を閉状態から離脱させ、ヨーク37pおよびマグネット38pが、閉状態を脱した駆動リング33を、レバー25と駆動リング33との接触を断って開状態に遷移させる構成について説明したが、駆動部21が、駆動リング33を閉状態から離脱させて開状態に遷移させた後、レバー25を後退させて駆動リング33から離す構成であってもよい。この場合、ヨーク37pおよびマグネット38pを用いなくても、レバー25が、羽根部材35を駆動するとき以外は絞り部31から離れている構成を実現することができる。
また、本実施形態の撮像装置では、オートフォーカス機構および手振れ補正の両方が機能する構成について説明したが、オートフォーカス機構および手振れ補正のいずれか一方が機能する構成であってもよい。さらに、撮像装置は、オートフォーカス機構、および手振れ補正だけに限らず、ズーム機構などが機能する構成であってもよい。
また、本実施形態の羽根駆動装置では、駆動部21が2つの羽根部材35を駆動する構成について説明したが、駆動部21は、1つまたは3つ以上の羽根部材35を駆動する構成であってもよい。
また、本実施形態の羽根駆動装置では、絞り部31がレンズ鏡筒12に直接固定される構成について説明したが、絞り部31は、他の部材を介してレンズ鏡筒12に固定される構成であってもよい。
また、本実施形態の羽根駆動装置では、駆動部21が駆動リング33を介して羽根部材35を駆動する構成について説明したが、駆動部21は、駆動リング33を介さずに、羽根部材35を直接駆動する構成であってもよい。
また、本実施形態の羽根駆動装置では、絞り部31が、開状態および閉状態間を遷移する2値の絞りである構成について説明したが、絞り部31は、3段階以上の多段階で切り替え可能な絞りであってもよいし、無段階で開口量を調整可能な絞りであってもよい。
また、本実施形態の羽根駆動装置では、ベース部32の溝部32aにおいて、駆動リング33と摺接する凸部32bおよび32cの両方が形成されている構成について説明したが、溝部32aにおいて、凸部32bおよび32cのいずれか一方が形成されている構成であってもよい。
また、本実施形態の羽根駆動装置では、ベース部32の溝部32aにおいて、駆動リング33と摺接する凸部32bおよび32cが形成されている構成について説明したが、駆動リング33において、ベース部32の溝部32aと摺接する凸部が形成されている構成であってもよい。これにより、駆動リング33とベース部32との間における摩擦力を軽減することができるので、駆動リング33のベース部32に対する回転を滑らかにすることができる。これにより、羽根部材35を駆動するとき以外においてもレバー25が駆動リング33と接触してしまう可能性を、低減することができる。
また、本実施形態の羽根駆動装置では、ヨーク37がベース部32に設けられ、マグネット38が駆動リング33に設けられる構成について説明したが、マグネット38がベース部32に設けられ、ヨーク37が駆動リング33に設けられる構成であってもよい。
本発明は、オートフォーカス機構または手振れ補正機構を有するカメラなどの羽根駆動装置として好適に利用される。
1…撮像装置
2…羽根駆動装置
11…カメラモジュール
12…レンズ鏡筒
13…筐体
21…駆動部
22…カバー
23…ヨーク
23a…第1磁極
23b…第2磁極
25…レバー
25a…マグネット
25b…貫通孔
25c…駆動ピン
26…本体
26a…支軸
26b…コイル
26c,26d…電極
31…絞り部
32…ベース部
32a…溝部
32b,32c…凸部
32d…支軸
32em,32ep…凹部
32fm,32fp…拡幅部
32g…開放部
32h…貫通孔
32i…拡幅部
33…駆動リング
33a…出力ピン
33bm,33bp…突出部
33c…凸部
33d…駆動力入力部
33em,33ep…接触面
33h…貫通孔
33i…突出部
34…仕切板
34c…円孔
34d…長孔
34h…貫通孔
35a,35b…羽根部材
35c…円孔
35d…長孔
35h…絞り孔
36…カバー
36c…円孔
36d…長孔
36h…貫通孔
37m,37p…ヨーク
38m,38p…マグネット
41…基板
42…撮像素子

Claims (9)

  1. 被写体を撮像する撮像素子を有するカメラモジュールにおいて移動可能なレンズ鏡筒に固定され、前記撮像素子の露光用の開口部の開口量を増減する羽根部材を含む絞り部と、
    前記カメラモジュールに固定され、前記羽根部材を駆動するために移動するレバーを有する駆動部と、を備え、
    前記レバーは、前記羽根部材を駆動するとき以外は前記絞り部から離れている、
    羽根駆動装置。
  2. 前記絞り部は、前記レバーと接触して前記レバーから受ける駆動力を前記羽根部材に伝達する伝達部をさらに含み、
    前記レバーは、前記羽根部材を駆動するとき以外は前記伝達部から離れている、
    請求項1に記載の羽根駆動装置。
  3. 前記絞り部は、前記レンズ鏡筒に固定され、円状の溝を有するベース部をさらに含み、
    前記伝達部は、環状であって、前記溝に嵌ることで前記ベース部に対して自在に回転する、
    請求項2に記載の羽根駆動装置。
  4. 前記伝達部は、第1状態および第2状態間において前記ベース部に対して自在に回転することで、前記羽根部材を開閉する、
    請求項3に記載の羽根駆動装置。
  5. 前記絞り部は、前記伝達部を前記第1状態および前記第2状態のいずれかに保持する保持部をさらに含む、
    請求項4に記載の羽根駆動装置。
  6. 前記駆動部は、前記第1状態の前記伝達部に対して前記レバーを移動させて接触させることで、前記伝達部を前記第1状態から離脱させ、
    前記保持部は、前記第1状態を脱した前記伝達部を、前記レバーと前記伝達部との接触を断って前記第2状態に遷移させる、
    請求項5に記載の羽根駆動装置。
  7. 前記駆動部は、前記第2状態の前記伝達部に対して前記レバーを移動させて接触させることで、前記伝達部を前記第2状態から離脱させ、
    前記保持部は、前記第2状態を脱した前記伝達部を、前記レバーと前記伝達部との接触を断って前記第1状態に遷移させる、
    請求項5または請求項6に記載の羽根駆動装置。
  8. 前記溝には、前記伝達部と摺接する凸部が形成されている、
    請求項3から請求項7のいずれか1項に記載の羽根駆動装置。
  9. 前記伝達部には、前記溝と摺接する凸部が形成されている、
    請求項3から請求項8のいずれか1項に記載の羽根駆動装置。
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