JP7037495B2 - ポロキサマーを精製するための方法 - Google Patents

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Description

本発明は、細胞培地添加剤として使用されるポロキサマーの精製に関する。活性炭は、細胞培養添加剤としてのポロキサマーの効率を低減する疎水性高分子量成分を除去するために使用され得る。
ポロキサマー、特にポロキサマー188は、多くの工業的適用、化粧品および医薬品に使用されている。それらはまた、細胞培地プロセスにも使用されている。ポロキサマー、特にポロキサマー188の細胞培地への添加は、細胞生存率を著しく改善する。高い細胞生存率は、最適なタンパク質生産のために重要である。ポロキサマーが細胞生存率を改善する理由は完全には理解されていない。ポロキサマーはせん断応力を減少させ、このようにして細胞を損傷から保護すると考えられている。非イオン性界面活性剤であるポロキサマーは、気泡/培地界面に集中しやすく、気泡への細胞付着を防止することができ、このようにして、気泡が破裂するときに細胞が損傷するのを防ぐ。また、気泡が破裂するときの衝撃を緩和し得る。いくつかの出版物は、ポロキサマーがガスから液相への酸素移動速度を改善すると主張しているが、他の出版物はこれらの知見と矛盾する。また、ポロキサマーが細胞膜の小さな欠陥を「修復」し得るという指摘もある。
細胞培地に使用された場合、ポロキサマー188のような市販のポロキサマーには、顕著なロット間のばらつきが観察される。結果として、いくつかのロットは、損傷/死滅から細胞を十分に保護しないから、細胞培養における使用に適さない。これに対する理由は、いまだ完全には理解されていない。結果として、悪いロットが使用された場合、細胞の生存率は著しく低い。
そのほかの適用に対しても、ポロキサマーは時には精製される必要がある。
ポロキサマーを精製するいくつかの方法が、示唆されている。
WO12091361において、有機金属不純物が識別され、活性炭を使用してポロキサマーのロットから除去されている。有機金属不純物の除去は、薬物送達システムとして使用される鎖伸長による多重ブロックコポリマーの合成に必要である旨主張されている。
WO2002014380において、ポロキサマーは分別によって精製されている。低分子量成分(モノおよびジブロック成分など)は、有害として識別され、水性二相抽出法によって除去される。
WO02015148736において、特に不良性能ロットの細胞培養におけるポロキサマーの性能を改善する方法が記載されている。温度処理は、不良性能ロットの性能を改善すると識別された。なぜ温度処理がロットを改善するか、またはどのような不純物が排除されるのかに関する明確な結論は得られなかった。
WO2014194137には、ポロキサマー188などの細胞培養添加剤のロット性能を評価するための方法を記載している。かかる添加剤中の高分子量成分および/または高度に疎水性の成分の存否が、細胞のせん断損傷を防ぐための添加剤の効率を示している。
それでも、ポロキサマーのどのロットが細胞培養で十分に細胞を保護できないかについて不確実であり、さらに、それらの不良性能ロットがどのようにしてそれらを良好な性能のロットにするために処理され得るかについての不確実である。
不良性能のポロキサマーロットの性能は、活性炭で処理することによって増加させることができることが見出されている。この処理により、これらのロット中の高分子量疎水性化合物の量が減少することがさらに分かった。より多くの活性炭が添加されるほど、より高分子量の成分が除去され(SECデータ参照)、細胞培養における性能がより良好になる(細胞培養における生存率の増加を参照)。
本発明は、こうして、
a)その効率が改善されるポロキサマーを提供すること、
b)ステップa)のポロキサマーを溶媒に溶解し、活性炭にそれらを接触させること、
c)活性炭および溶媒を除去し、改善された効率を有するポロキサマーを得ること、
によって、細胞培養における細胞生存率を増加するために、ポロキサマーの効率を増加する方法に関する。
当業者にとって、最適な効率を示すロットはさらに改善されることができないことは明らかである。その効率が改善されるポロキサマーは、細胞培養における細胞生存率を増加させるためのその効率がその他のポロキサマーロットの効率よりも低いものである。これは、細胞生存率アッセイにおいて例えば試験され得る。好適なアッセイおよびその適用の例は、例6に提供されている。
好ましい態様において、溶媒は、水、アセトン、THF、またはエタノールと水との混合物である。
別の態様において、溶解されたポロキサマーは活性炭とフロースルーまたはバッチで行われるかに依存して、1分間から24時間接触される。
別の好ましい態様において、ステップc)において、活性炭は遠心分離、および/または濾過によって除去される。
好ましい態様において、ステップa)で提供されるポロキサマーはSECによって測定された13,000g/molを超える分子量を有する成分を含む。
好ましい態様において、ポロキサマーは、ポロキサマー188に対する薬局方で定義され、無水フタル酸-ピリジン溶液を用いた滴定による薬局方に従って測定される、7680と9510g/molの間の平均分子量を有するポロキサマーである。
別の態様において、活性炭は有機ポリマー材料、好ましくはポリスチレンの熱分解によって得られる活性炭である。
本発明はさらに、それらを溶媒に溶解し、溶液を活性炭と接触させることによってポロキサマーから疎水性の高分子量成分を除去する方法に関する。その後、溶媒および活性炭は除去される。
本発明はさらに、ポロキサマーを含む水性培地中で細胞を培養することによって細胞培養を行う方法であって、そのポロキサマーは、それらを細胞培地に添加する前にポロキサマーの効力を増加させて上記のような細胞培養の細胞生存率を増加させる方法によって処理されているものに関する。
本発明は、こうしてポロキサマーを含む水性培地において細胞を培養することによって細胞培養を行うための方法にも関し、ポロキサマーを細胞培地に加える前に、ポロキサマーは、
a)ポロキサマーを溶媒に溶解し、活性炭とそれらを接触させること、
b)活性炭と溶媒を除去すること、
によって処理されている。
好ましい態様において、溶媒は、水、アセトン、THF、またはエタノールと水の混合物である。
別の好ましい態様において、溶解されたポロキサマーは活性炭と1分間から24時間接触される。
別の好ましい態様において、ステップc)において、活性炭は、遠心分離および/または濾過によって除去される。
好ましい態様において、ステップa)において提供されたポロキサマーはSECによって決定された13,000g/molを超える分子量を有する成分を含む。
好ましい態様において、ポロキサマーは、ポロキサマー188に対する薬局方で定義され、無水フタル酸-ピリジン溶液を用いた滴定による薬局方に従って決定される、7680と9510g/molの間の平均分子量を有するポロキサマーである。
別の態様において、活性炭は、有機ポリマー材料、好ましくはポリスチレンの熱分解によって得られる活性炭である。
不良な性能のロットAならびに例2および6bに記載されているように、エタノール/水中の0、5、10、20、40および100重量%の活性炭による精製後細胞生存率。炭素0%はブランク値に対応する。ロットAに対するブランク値のわずかな偏差は、測定の誤差範囲内にある。
中程度の性能のロットBならびに例2および6bに記載されているように、エタノール/水中の0、10、20、40および100重量%の活性炭による精製後の細胞生存率。炭素0%はブランク値に対応する。ロットBに対するブランク値のわずかな偏差は、測定の誤差範囲内にある。
良好な性能のロットDならびに例2および6bに記載されているように、エタノール/水中の0、10、20、40および100重量%の活性炭による処理後の細胞生存率。炭素0%はブランク値に対応する。ロットDに対するブランク値のわずかな偏差は、測定の誤差範囲内にある。
ポロキサマー188のロットA、B、C、およびDのサイズ排除クロマトグラム(I:フルクロマトグラム、II:拡大)
不良な性能ロットA(実線)および例2において記載されているようにエタノール/水中10、20、および100重量%の活性炭で精製後(破線)のサイズ排除クロマトグラム(拡大)
中程度の性能ロットB(実線)および例2において記載されているようにエタノール/水中10、および100重量%の活性炭で精製後(破線)のサイズ排除クロマトグラム(拡大)
良好な性能ロットD(実線)および例2において記載されているようにエタノール/水中10、および40重量%の活性炭で処理後(破線)のサイズ排除クロマトグラム(拡大)。活性炭40%に対して~11000g/molにて観察された小さな偏差は、残留活性炭に起因し得る(完全には除去されない)。 図面に関するさらなる詳細は、例中に見出し得る。
[定義]
本発明を詳細に記載する前に、本発明は、特定の組成物またはプロセスステップに限定されるものではなく、かように変化し得ると理解されるべきである。本明細書および添付された特許請求の範囲に使用されているように、単数形「a」、「an」および「the」は、文脈上他に明確に指示されない限り、複数の指示対象を包含する。こうして、例えば「ポロキサマー」の参照は、複数のポロキサマーなどを包含する。
他に定義されていなければ、本明細書に使用されている全ての技術的および科学的用語は、本発明が関係する分野の当業者によって一般的に理解されるものと同じ意味を有する。以下の用語は、本明細書に記載されるように本発明の目的ために定義される。
本明細書で使用される「バイオリアクター」という用語は、生物学的に活性な環境を支持する任意の製造または操作されたデバイスまたはシステムをいう。場合によっては、バイオリアクターは、生物またはかかる生物に由来する生化学的に活性な物質に関わる細胞培養プロセスが実施される容器である。かかるプロセスは、好気性または嫌気性のいずれかであってもよい。一般的に使用されるバイオリアクターは、典型的な円筒状で、サイズは、数リットルから数立方メートルの範囲であり、多くはステンレススチール製である。本明細書に記載のいくつかの態様において、バイオリアクターは、スチール以外の材料で作られた使い捨て可能な構成要素を含み得、使い捨て可能である。いくつかの態様において、それは生物学的に活性な環境で維持される使い捨て可能なバッグである。バイオリアクターの全容積は、特定のプロセスに応じて、100mLから10,000リットルまで、あるいはそれ以上の範囲の任意の容積であり得ることが考えられる。
本発明によるポロキサマーに含まれる高分子量の疎水性成分または化合物は、それが含まれる明細書による標的ポロキサマーよりも疎水性であり、それが含まれるポロキサマーの平均分子量よりも高い分子量を有する成分である。その成分は、本発明による活性炭で処理によってポロキサマーから除去される場合、より疎水性である。より高い分子量は、例えば、SECによって示され得る。
好ましくは、高分子量の疎水性成分は、例えば、ポロキサマー188のような、本明細書によるポロキサマーよりも高分子量およびより高いPPO/PEO比を有するポロキサマーである。SEC-FTIR測定は、典型的にはポロキサマータイプのブロックコポリマーでもある高分子量成分を識別した。このことは、細胞培養におけるポロキサマーロットの低い性能は、より疎水性でより高分子量のポロキサマー成分の存在に起因し得ることを示している(例えば、ポロキサマー188が本明細書による標的ポロキサマーの場合、それは、ポロキサマー188よりも高い分子量および高いPPO/PEO比を有するポロキサマーである)。
薬局方による平均分子量は、無水フタル酸-ピリジン溶液を使用する滴定によって決定される。
SECによって決定される平均分子量は、以下のように決定される:
重量平均分子量:M=Σ /(Σ
数平均分子量:M=Σ/(ΣN
ピーク分子量:M=最大Nにおける分子量

=フラクションiにおけるポリマー種の数
=フラクションiにおけるポリマー種の分子量
SEC条件:
較正標準:PEG(詳細は例7参照)
溶離液:THF
流速:1ml/分
注入容量:100μl
カラム:粒子サイズ=5μm、材料=スチレン-ジビニルベンゼン
温度:40℃
発明の詳細な説明
本発明の要旨は、細胞生存率の増強剤としてのポロキサマーの適合性が、疎水性の高分子量化合物の存否に依存し、これらの疎水性の高分子量化合物は、可溶化されたポロキサマーを活性炭と接触させることによって除去され得るという発見である。
活性炭は、広範な非特異的吸着特性を有する材料であり、化学物質および食品の製造、下水処理または排水処理、水の濾過、ならびに低分子薬物の製造などの産業分野において吸着剤または脱色剤として使用されている。
用語「活性炭」または「活性化炭素」または「活性化チャコール」は本明細書において互換的に使用され、孔構造を増大するプロセスに供された炭素質材料を言う。活性炭は、非常に高い表面積を有する多孔質固体である。それらは、石炭、木、ココナッツ殻、ナッツシェル、泥炭および有機ポリマーをも包含する種々の供給源に由来し得る。
活性炭は、制御された雰囲気下の加熱を伴う物理的活性化、または強酸、塩基、もしくは酸化剤を使用する化学活性化を使用してこれらの材料から製造され得る。活性化プロセスは、活性炭に不純物除去のための高容量を付与する高表面積を有する多孔質構造を製造する。活性化プロセスは、表面の酸性を制御するように変性され得る。
有機ポリマーから得られた活性炭はまた、本発明による疎水性の高分子量化合物を除去するのに適していることが見出された。有機ポリマーは、化学的に定義された任意の合成有機ポリマー、例えば、ポリスチレン、ポリアミド、ポリカーボネート、ポリメチルペンテン、ポリエチレン、ポリエステル、ポリビニルまたはポリプロピレンである。
活性炭は、球状の活性炭粒子を含むか、球状の活性炭粒子からなり得る。すなわち、それらは、全ての3つの空間次元において本質的に同様の延長部を有する。球形の他に、2つの異なる空間次元の延長部が3倍より大きく、好ましくは2倍未満の差異がなければ、立方体、平行六面体または円筒形状が想像できる。
有機ポリマーから得られた活性炭は、球状有機材料、例えばポリスチレンの熱分解によって製造され得る。しかしながら、Int. J. Electrochem. Sci., Vol. 4, 2009, pages 1063 to 1073に記載のように、グルコース溶液の熱分解も可能である。球状の活性炭の製造は、さらに、US 20060148645およびUS 2008171648に開示されている。
かかる活性炭ポリマー粒子を製造する例示的な方法は、ポリマーボール、ポリマー構造が分離可能な官能基、特にスルホニル基および/またはカルボキシル基を遊離体として含有する、特にイオン交換ボールを使用することである。多孔質ポリマーボールは熱分解され、場合により熱分解されたポリマーボールは活性化ステップに供される。官能基の分離は、好ましくは、5%~15%の残留含有量(使用される官能基の重量分率と呼ばれる)まで起こる。この第1の熱処理の温度は、適切には200℃~350℃の範囲で10分間~60分間である。雰囲気は原則として任意である。次の熱分解ステップは、第1の熱処理の最終温度に本質的に対応する温度で開始し、好ましくは600℃~800℃で終了する。加熱速度は、好適には5K/分~0.5K/分の範囲であり、それから熱分解ステップの時間が直ちに計算されることができる。活性化ステップは重要ではなく、従来の方法で起こる。
好適な活性炭は、例えば、CAS 7440-44-0であり、好適な球状の活性炭は、AK 1500(Felgentrager)である。
好適な球状活性炭は、また、SARATECH (TM) 100562, SARATECH (TM) 100772およびSARATECH (TM) 101373 (Blucher GmbH, Erkrath, ドイツ)として入手可能である。
活性炭は、好ましくは10~10,000m/g、より好ましくは100~5000m/g、最も好ましくは300~2000m/gの表面積を有する。
活性炭の平均粒子サイズは、好ましくは少なくとも2μm、より好ましくは2~800μmである。
粒子のキャラクタリゼーションは当該技術分野において公知であり、好ましくはふるい分けによって行われる。これは、I. C. Edmundson, Particle-size analysis, H. S. Bean, A. H. Beckett and J. E. Carles (eds) in: Advances in Pharmaceutical Sciences vol.2, Academic Press, London 1967, 95-174に記載されている。
生成物フラクションの平均粒子サイズは、EDANA推奨試験方法No.WSP 220.2-05「粒子サイズ分布」を用いて決定することができ、ここで、スクリーンフラクションの質量割合は累積された形でプロットされ、平均粒子サイズはグラフで決定される。ここでの平均粒子サイズは、累積50重量%を生じるメッシュサイズの値である。
特定の粒子サイズ範囲、例えば2~800μmを有する活性炭の割合は、活性炭全体の好ましくは少なくとも90重量%、より好ましくは少なくとも95重量%、最も好ましくは少なくとも98重量%である。
ポロキサマーは、ポリエチレングリコール(PEG)/ポリプロピレングリコール(PPG)トリブロックコポリマーである。
ポロキサマー、CAS番号9003-11-6は、一般式I:
Figure 0007037495000001
を有し、xおよびzは好ましくは独立して5~150であり、およびyは好ましくは15~67である。
それらは市販されている(Pluronics(登録商標)またはLutrole(登録商標)、例えば、Pluronic(登録商標)溶液、ゲル、Pluronic(登録商標) F-68などの固体)。代わりに、ポロキサマーは、当該分野で公知の方法に従って原料から製造され得る(例えば、米国特許3,579,465号および3,740,421号参照)。
ポロキサマーに関するさらなる情報は、Hagers Handbuch der Pharmazeutischen Praxis, volume 9 “Stoffe P-Z”, 1994, 282~284頁に見出し得る。
好ましい態様において、本発明に従って精製され使用されるポロキサマーは、ポロキサマー188である。ポロキサマー188は、7680と9510g/molの間の平均分子量を有する(薬局方に従って定義および決定される)。式Iにおいて、ポロキサマー188に対してxおよびzは約80であり、yは約27である。この化合物は、ポロキサマー188、Pluronic(登録商標)F68、Kolliphor(登録商標)P188、Lutrol(登録商標)F68、SYNPERONIC(登録商標)PE/F68またはPLONON#188Pとして市販されている。
当業者は、細胞培地中の成分としてポロキサマーを使用する方法を知っている。彼は、使用するのに適した量とフォーマットを認識している。しかし、時には、細胞培養は、標準的な手順および処方に従って調製されたとしても、典型的にそうであるほど良好に機能しない。これはポロキサマーに起因し得ることが判明している。かかる場合、今まで、ポロキサマーの全ロットを捨てなければならなかった。本発明は、かかる不良なロットを精製後に細胞培養成分として使用することができるように簡便かつ効率的に精製する方法を提供する。
期待と同様の性能を発揮しないポロキサマーのロットの同定は、例えば、細胞培養において行われ得る。ポロキサマーを含む細胞培養物が期待される細胞生存率および性能を示さない場合、使用前にポロキサマーを本発明による活性炭とインキュベートすることによって精製することにより、この改善を試みるかもしれない。
期待どおりの性能を発揮しないいかなる細胞培養も、本発明によるポロキサマーの精製を引き起こし得る。実際の細胞培養に先立って、細胞培養試験を行うことも可能である。細胞培養の性能を調査するための実験的手順は、以下のとおりであり得る:
好適な実験的手順は、Haofan Peng et al., Biotechnol. Prog., 2014, Vol. 30 (6), 1411 - 1418に記載された小スケールのバッフル付き振とうフラスコモデルである。
さらなる詳細は、例6に見出し得る。
当業者にとって、
-異なる濃度のポロキサマーが使用され得る(典型的には0.1と5g/Lの間)
-任意のタイプのCHO細胞またはその他の細胞が使用され得る
-任意のタイプの選択された細胞株に適した細胞培地が使用され得る
-培養は、好ましくは環状シェーカーで行われ、速度とスロー(投入)は、選択された細胞株と培養条件に合わされる必要があり得る。
-上記の選択されたパラメータに依存して、2時間と5日の間の適切な時点で生存率の低下を測定され得る、
ことは明確である。
本発明による細胞生存率の定義は、例えば、Beckman-Coulter ViCell XRまたは類似のものにおけるTrypanブルーアッセイによって決定されるような溶液中の生存細胞の百分率である。
低性能の原因である成分が高分子量の疎水性成分であることを見出したので、使用前にポロキサマーの各ロットを分析することも可能である。高分子量の疎水性成分が存在する場合、そのロットは、本発明による活性炭とインキュベートすることによって使用前に精製される。分析は、例えば、SEC(サイズ排除クロマトグラフィー)によって行うことができる。
活性炭との接触のために、ポロキサマーは、溶媒に溶解される必要がある。
ポロキサマー、特にポロキサマー188を溶解し、後で除去することができる任意の溶媒または溶媒混合物を使用することができ、それらは好適な溶媒である。透明な溶液を得るべきであるが、わずかな濁度は許容できる。後で除去する必要があるため、容易に蒸発できる溶媒を選択することを勧める。例えば、溶媒として水の場合、ポロキサマーは、凍結乾燥または噴霧乾燥することができる。好ましい溶媒は、アセトン、アセトニトリル、DMSO、エタノール、メタノール、THF、アセトニトリルおよび水または水とエタノールとの混合物のような、それらの混合物である。
少量の水を他の溶媒に添加することにより、ポロキサマーの溶解性を改善することができる。濁度を低下させ、粘度を低下させる等のためにポロキサマーの量と比較して、より多量の溶媒を使用することも可能である。ポロキサマーが十分に溶解する限り、溶媒の量は、活性炭との処理後に除去されるので、一般的には重要ではない。
以下に、好適な溶媒のいくつかの例と必要とされる量が与えられる。
1gのポロキサマー188あたりに使用される必要である溶媒の最小量は、ポロキサマーを溶解させるのに必要とされる最小量によって定義される。
1gのポロキサマー188を溶解するのに必要な溶媒および典型的な量の例は以下の通りである:
水:≧6.5ml(6.5ml/gにて非常に粘性→粘度低下のために大量の水が推奨される)
THF:50ml/g→透明溶液
メタノール:80ml/g→透明溶液
アセトニトリル:30ml/g→わずかに濁り 40ml/g→透明溶液
DMSO:60ml/g→わずかに濁り
(60ml DMSO+800μl 水)/g→透明溶液
アセトン:60ml/g→わずかに濁り
(60ml アセトン+800μl 水)→透明溶液
エタノール:(50ml エタノール+1ml 水)→透明溶液
プロパノール:(120ml プロパノール+6ml 水)→透明溶液
1-ブタノール:(150ml 1-ブタノール+8ml 水)→透明溶液
2-ブタノール::(150ml 2-ブタノール+9ml 水)/g→透明溶液
2-メチル-1-プロパノール:(150ml 2-メチル-1-プロパノール+7ml 水)/g→透明溶液
次いで、溶解したポロキサマーを含む溶液を活性炭と接触させる。活性炭を最初に溶媒と混合し、その後ポロキサマーを添加することも可能である。可溶化ポロキサマーの活性炭とのインキュベーションは、バッチ式または連続式で行うことができる。
溶媒、ポロキサマーおよび活性炭を含む混合物の接触時間は、典型的には1分間と24時間の間である。インキュベーションがバッチモードで行われる場合、好ましくは3時間と15時間の間行われる。
ポロキサマーを含有する液体を活性炭に流して接触を連続的に行う場合、接触時間は典型的には1分と30分の間である。このために、活性炭は、カラム、カートリッジ、フィルタまたは他の好適なデバイスに充填されてもよい。好ましくは、デバイス内の液体の滞留時間は1と10分間の間である。連続的な精製を行うのに適したシステムは、Stax AKS Sytem(Pall)である。
インキュベーションがバッチ式で行われる場合、成分は混合され、混合物は好ましくは接触時間中に、例えば、撹拌または振とうさせることにより撹拌される。典型的には、懸濁液のインキュベーションは室温で行われる。
活性炭の量は、除去する必要のある高分子量成分の量に従って調整することができる。より高分子量の成分を除去する必要があるほど、より多く活性炭を使用する必要があることが見出された。典型的には、活性炭は、1:1と1:10(活性炭の重量:ポロキサマーの重量)の間の量で使用される。
その後、活性炭を懸濁液から除去する。液体を活性炭から分離することは、例えば、沈降、遠心分離および/または好ましくは濾過によって行うことができる。典型的には、活性炭を可能な限り完全に除去するために、2つ以上の濾過ステップが使用される。当業者は、フィルターの孔サイズを活性炭の粒子サイズに調整することができる。
活性炭を除去した後、液体はポロキサマーを含む溶液から除去される。これは、例えば、蒸発、噴霧乾燥または凍結乾燥によって行うことができる。
蒸発は、好ましくは、中程度の温度で減圧下で行われる。蒸発は、典型的には、蒸留タイプの装置を用いて行われる。小規模では回転式蒸発器を用いて容易に行うことができる。
典型的な条件は、例えば:
アセトン:555hPa、40℃
アセトニトリル:240hPa、40℃
THF:355hPa、40℃
エタノール:175hPa、40℃
メタノール:335hPa、40℃
水:70hPa、40℃
温度が40℃未満または40℃を超える場合は、それに応じて圧力を調整する必要がある。50℃を超える温度に長時間さらされることは避けてるべきである。
必要に応じて、オーブンまたは真空オーブン内で追加の乾燥を行うことができる。
凍結乾燥またはフリーズドライのために、材料は、例えば液体窒素中で凍結され、および溶媒は周囲圧力を低下させることによって昇華される。
精製され乾燥されたポロキサマーは、その後、細胞培養に使用され得る。その粒子サイズが調整される必要がある場合は、細胞培地に添加する前に、任意に粉砕され得る。
細胞培養は細胞が培養される任意の手順である。
細胞培養は、ペトリ皿、接触プレート、ボトル、チューブ、ウェル、容器、バッグ、フラスコおよび/またはタンクなどの細胞の培養に適した任意の容器で行うことができる。好ましくは、それはバイオリアクター内で行われる。典型的には、容器は使用前に殺菌される。培養は、典型的には、環境からの外来微生物による汚染を制限する、適切な温度、浸透圧、通気、撹拌などの適切な条件下で、水性細胞培地中で細胞のインキュベーションによって行われる。当業者は、細胞の増殖/培養を支持または維持するための適切なインキュベーション条件を認識している。
本発明による細胞培地(同義語として使用される:培地)は、細胞のin vitro増殖を維持および/または支持し、および/または特定の生理学的状態を支持する成分の任意の混合物である。それは、予備濃縮培養ならびに維持培地としての使用にも適している。好ましくは、それは、化学的に明確な培地である。細胞培地は、細胞のインビトロ増殖を維持および/または支持するのに必要なすべての成分を含み得るか、または別々に添加されるさらなる成分と組み合わせて、または組み合わせずに、選択された成分を添加するために使用され得る(培地補足)。好ましくは、細胞培地は、細胞のin vitro増殖を維持および/または支持するために必要なすべての成分を含む。
in vitroでの増殖を維持および/または支持するのに必要な全ての成分を含む細胞培地は、典型的には、少なくとも1つ以上の糖成分、1つ以上のアミノ酸、1つ以上のビタミンまたはビタミン前駆体、1つ以上の塩、1つ以上の緩衝成分、1つ以上の補因子、および1つ以上の核酸成分(窒素含有塩基)またはそれらの誘導体を含む。それは、また、組換えタンパク質、例えば、rインスリン、rBSA、rトランスフェリン、rサイトカインなどの化学的に定義された生化学物質を含み得る。
細胞培地は、水性液体の形態であっても、または使用のために水もしくは水性緩衝液に溶解される乾燥粉末の形態であってもよい。
当業者は、特定の想定される目的のために適切な細胞培地を選択することができる。
実験データは、ポロキサマー188よりもより疎水性である高分子量成分を有するポロキサマー188ロット(典型的にはより高いPPO/PEO比のため)のみが細胞生存率に悪影響を及ぼし、活性炭で除去できることを示している。
約13000と50000g/molの間の分子量を有し、例えば、ポロキサマー188と同様の疎水性を有する高分子量成分(類似のPPO/PEO比)は、細胞生存率に負の影響を及ぼさず、活性炭によって除去することができない(図3および7)。
ポロキサマーが2つの親水性ブロックと疎水性ブロックを中央に有する両親媒性ポリマーであるという事実を考慮すると、活性炭は実際にはより疎水性で高分子量のポロキサマー成分を選択的に吸着することができ、一方で、実際のポロキサマー(例えばポロキサマー188)は極めて少ない吸着が起こるということは幾分驚くべきことである。これは、良好な収率で細胞培養に適したポロキサマーの首尾良い精製を可能にする。
使用される活性炭の量に基づいて、特に活性炭が過剰に使用される場合、本発明の方法は、ポロキサマーから疎水性、高分子量成分の少なくとも50%、好ましくは少なくとも75%、最も好ましくは少なくとも90%を除去するのに適し、一方で、典型的には標的ポロキサマーの80%、好ましくは少なくとも90%より大きく活性炭処理後に回収することができる。
上記及び下記に引用された全ての出願、特許および刊行物並びに2016年3月17日に出願された対応する特許出願EP16160811.2の全開示は、参照により本明細書に組み込まれる。

例1:水中の活性炭によるポロキサマーの精製
活性炭を195gの脱イオン水に添加した(添加した活性炭の量については以下の表を参照)。5.0gのポロキサマー188をそれぞれ懸濁液に加えた(下記の表参照)。懸濁液を一晩混合した後、Pall VacuCap(登録商標)(0.2μm)を通して濾過して活性炭を除去した。濾液を凍結乾燥した。
Figure 0007037495000002
例2:エタノール/水中の活性炭による精製
5.0gのポロキサマー188を195gのエタノール、各2.5重量%の水に添加し、各々はポロキサマー188を溶解するために添加した。1時間混合後、活性炭を添加した(以下の表参照)。

Figure 0007037495000003
懸濁液を一晩混合したのち、2.5μmのフィルター(製品番号 1005-070, Whatman、2.5μm孔サイズ)を有するフリットP4を通して濾過した。濾過物中の残留炭素は2.5μmのフィルター(製品番号 1005-070, Whatman、2.5μm 孔サイズ)を有する吸引フィルターを使用して第二濾過によって除去した。溶媒は、ポロキサマーが乾燥されるまで回転式蒸発器で蒸発させた。
例3:エタノール/水中球状活性炭による精製
エタノール/水(97.5:2.5)中の5.0gのポロキサマー188の溶液に、以下の量の球状活性炭(Felgentrager、表面積:1000~2000m/g、粒子サイズ:0.3~0.8mm)を添加した(以下の表参照):
Figure 0007037495000004
一晩混合した後、懸濁液を2.5μmフィルター(製品番号1005-070、Whatman、2.5μm孔サイズ)を有するフリットP4を通して濾過した。球状の活性炭は、1回の濾過ステップで容易に除去されたので、第2の濾過は不要であった。ポロキサマーが乾燥するまで回転式蒸発器で溶媒を蒸発させた。
例4:THF中の活性炭による精製
5.0gのポロキサマー188を250mlのTHFに溶解した。以下の量の活性炭を添加した。
Figure 0007037495000005
懸濁液を一晩混合した後、2.5μmフィルター(製品番号1005-070、Whatman、2.5μm孔サイズ)を有するフリットP4を通して濾過した。濾過物中の残留炭素を、2.5μmフィルター(製品番号1005-070、Whatman、2.5μm孔サイズ)を有する吸引フィルターを使用する第2の濾過によって除去した。ポロキサマーが乾燥するまで回転式蒸発器で溶媒を蒸発させた。
例5:アセトン中の活性炭による精製
5.0gのポロキサマー188を300mlのアセトンに溶解した。以下の量の活性炭を添加した:
Figure 0007037495000006
懸濁液を一晩混合した後、2.5μmフィルター(製品番号1005-070、Whatman、2.5μm孔サイズ)を有するフリットP4を通して濾過した。濾過物中の残留炭素を、2.5μmフィルター(製品番号1005-070、Whatman、2.5μm孔サイズ)を有する吸引フィルターを使用する第2の濾過によって除去した。ポロキサマーが乾燥するまで回転式蒸発器で溶媒を蒸発させた。
例6:小スケール細胞アッセイで決定された細胞生存率
細胞アッセイは、Haofan Peng et al., Biotechnol. Prog., 2014, Vol. 30 (6), 1411 - 1418と同様に行われた。細胞培養は潜在的に細胞を損傷する剪断力を誘発するために、バッフル付き振とうフラスコ内で行われた。CHO-S細胞およびCellvento(TM) CHO-220培地が使用される。ポロキサマー濃度は1g/Lである。細胞培地は、約100万細胞/mLの生存細胞密度にて、選択の細胞を植え付けする。培養は、軌道上で振とうされたインキュベーター中で行われる。Beckman-Coulter ViCell XRでのトリパンブルーアッセイにより、4時間後に細胞生存率(溶液中の生存細胞の百分率)が決定される。各ロットは3回測定される。以下の平均細胞生存率が、ポロキサマー188ロットA、B,CおよびDについて決定された:
Figure 0007037495000007
ポロキサマー188ロットAおよびCは非常に不良な性能のロットであり、ロットBは中程度の性能のロットであり、ロットDは良好な性能のロットである。一般に、>90%は十分に良好な生存率であると考えられる。
例6a:例1において記載の精製ポロキサマーロットを使用する細胞生存率
例6に記載のとおり行われた細胞アッセイ。例1に記載の精製ポロキサマーロットの性能。
Figure 0007037495000008
元のロットの性能が悪いほど(細胞生存率が低いほど)、水中の活性炭20重量%を用いた精製後の細胞生存率の改善がより顕著になる。不良な性能のロットAおよびCに対する細胞生存率は、それぞれ45%および138%改善する。中程度の性能のロットBの細胞生存率は14%改善する。20重量%の活性炭を用いた良好な性能のロットDの処理は、精製するものがないので効果がない。
例6b:例2に記載の精製ポロキサマーロットを使用した細胞生存率
例6に記載のとおり行われたアッセイ。例2に記載の精製ポロキサマーロットの性能。
Figure 0007037495000009
最初のロットが細胞培養においてより不良であればあるほど(細胞生存率が悪いほど)、>90%の良好な生存率を達成するためには、より多くの活性炭が精製に必要である。非常に不良な性能のロットA(49%生存率)の場合、100%活性炭が>90%の細胞生存率を達成するために十分にロットを精製するのに必要である(図1も参照のこと)。中程度の性能のロットB(87%の生存率)では、>90%の細胞生存率を達成するために、ただの20重量%の活性炭を精製に使用すればよい(図2も参照)。
ロットDの性能は96%の生存率で非常に良好である。活性炭による処理はロットの性能に影響を及ぼさない(サンプル間の小さな偏差は測定誤差内である)、図3も参照されたい。これは、ポロキサマーロットD中の高分子量成分が疎水性ではなく、したがって、活性炭によって除去されないことを暗示する。SECのデータはこれらの知見を支持している(図7)。
例6c:例3に記載の精製ポロキサマーロットを使用した細胞生存率
例6に記載のとおり行われたアッセイ。例3に記載の精製ポロキサマーロットの性能。
Figure 0007037495000010
活性炭を用いた処理による不良な性能のポロキサマーロットの改善は、球状活性炭および標準活性炭(例6b参照)について同様である。100重量%球状活性炭を使用した精製は、ロットAおよびBについてそれぞれ99%および98%の細胞生存率をもたらす。これは、ロットAについては100%以上、ロットBについては13%の改善に相当する。
例6d:例4に記載の精製ポロキサマーロットを使用した細胞生存率
例6に記載のとおり行われたアッセイ。例4に記載の精製ポロキサマーロットの性能。
Figure 0007037495000011
THF中100重量%の活性炭を用いた非常に不良性能のロットAの精製は、例えば水またはエタノール/水中で行われた精製と同様に、細胞生存度の顕著な改善をもたらす(例6a~6c参照)。
例6e:例5に記載の精製ポロキサマーロットを使用した細胞生存率
例6に記載のとおり実施されたアッセイ。例5に記載の精製ポロキサマーロットの性能。
Figure 0007037495000012
アセトン中の活性炭を用いた非常に不良の性能のロットAの精製は、細胞生存率の顕著な改善をもたらすが、例えば、水、エタノール/水またはTHFにおけるほど顕著ではない(実施例6a-d参照)。
例7
全てのサイズ排除クロマトグラフィー(SEC)は、以下のように行われる:
較正標準:PEG(Mp:430、982、1960、3020、6690、12300、26100および44000g/mol)
溶離液:THF
流速:1ml/分
注入体積:100μl
カラム:粒子サイズ=5μm、材料=スチレン-ジビニルベンゼン
温度:40℃
検知器:屈折率(RI)
例7a:
ポロキサマー188ロットA、B,CおよびDのサイズ排除クロマトグラフィー測定(図4)。高分子量成分は約13,000と40,000g/molの間に観察される(図4II)。
例7b:
例2に記載されているように、エタノール/水中の10、20および100重量%の活性炭で精製した不良な性能のロットAのサイズ排除クロマトグラフィー測定(図5参照)。精製により、~29000g/molにおける疎水性高分子量成分が除去される。100重量%の活性炭により、疎水性高分子量成分は完全に除去される。結果として、細胞生存率が著しく改善され、精製されたロットが細胞培養における使用に適している(例6bおよび図1)。
例7c:
例2に記載されているようにエタノール/水中の活性炭10および100重量%で精製された中程度の性能のロットBをサイズ排除クロマトグラフィー測定(図6参照)。精製は、~16000g/molの高分子量成分の疎水性部分を除去し、~16000g/molにおける高分子量ピークの強度の著しい減少をもたらす。結果として、細胞生存率が著しく改善され、精製されたロットが細胞培養における使用に適している(実施例6bおよび図2)。
例7d:
例2に記載されているように、エタノール/水(点線)中の10、20および40重量%の活性炭で処理した良好に機能するロットDのサイズ排除クロマトグラフィー測定(図7参照)。活性炭処理後に高分子量ピーク(~15000g/mol)に有意な変化は観察されない。~11000g/molの40%活性炭に対して観察された小さな偏差は、残留活性炭(完全に除去されていない)に起因し得る。これは、ロットD中の高分子量成分がポロキサマー188よりも高い疎水性を有さず、したがって除去されないことを暗示する。ポロキサマー188(類似のPPO/PEO比)と同様の疎水性を有する高分子量成分は、細胞生存率に負の効果を有さず、活性炭によって除去することができない(ロットD、例6bおよび図3)。
例8:フロースルーにおけるアセトン中の活性炭によるポロキサマーの精製
底部にフリットを有するガラスカラム(高さ190mm、内径10mm)に、5.0gの球状活性炭(Felgentrager、表面積1000~2000m/g、粒子サイズ0.30~0.8mm)を充填した。カラムは、底端で密封され、アセトンで満たされ、気泡を除去するために注意深く旋回された。カラム中の活性炭床を一晩放置した。5.0gのポロキサマー188ロットAを300mlのアセトンに溶解した。ポロキサマー溶液をカラムに注入し、底部シールを除去した。ポロキサマー溶液は4.6ml/分の流速でカラムを通過させた後に集められた。ポロキサマーが乾燥するまで回転式蒸発器で溶媒を蒸発させた。
例6に記載したようにして行われた細胞アッセイ。精製ポロキサマーロットの性能:
Figure 0007037495000013
フロースルーにおけるアセトン中の活性炭による非常に不良な性能のロットAの精製は、細胞生存率の顕著な改善をもたらす。この改善は、標準活性炭を使用するバッチモードよりも優れている(実施例6e参照)。
例9:短混合時間を使用した活性炭による精製
ポロキサマー188ロットAの精製は、例2に記載のように行われたが、懸濁液は15分間だけ混合された。
Figure 0007037495000014
混合時間15分のエタノール/水中100重量%の活性炭を用いた非常に不良な性能のロットAの精製は、一晩混合して実施した精製(例6b参照)と同様に、細胞生存率の顕著な改善をもたらす。

Claims (14)

  1. a)効率が改善されるポロキサマーを提供すること、
    b)a)ステップのポロキサマーを溶媒に溶解し、活性炭にそれらを接触させること、
    c)活性炭および溶媒を除去し、改善された効率を有するポロキサマーを得ること、
    によって、細胞培養における細胞生存率を増加するためのポロキサマーの効率を増加する方法。
  2. 溶媒が、水、アセトン、THFまたはエタノールと水との混合物であることを特徴とする、請求項1に記載の方法。
  3. 溶解されたポロキサマーが、活性炭と1分間から24時間接触されることを特徴とする、請求項1または2に記載の方法。
  4. ステップc)において、活性炭が濾過および/または遠心分離によって除去されることを特徴とする、請求項1~3のいずれか1項に記載の方法。
  5. ステップa)において提供されるポロキサマーが13,000g/molを超える分子量を有する成分を含むことを特徴とする、請求項1~4のいずれか1項に記載の方法。
  6. ポロキサマーが、7680と9510g/molの間の平均分子量を有するポロキサマーであることを特徴とする、請求項1~5のいずれか1項に記載の方法。
  7. 活性炭が、有機ポリマー材料の熱分解によって得られた活性炭であることを特徴とする、請求項1~6のいずれか1項に記載の方法。
  8. 活性炭が、2と800μmの間の中程度の粒子サイズを有することを特徴とする、請求項1~7のいずれか1項に記載の方法。
  9. ポロキサマーを含む水性培地において細胞を培養することによって細胞培養を行うための方法であって、ポロキサマーはそれらを細胞培地に加える前に、
    a)ポロキサマーを溶媒に溶解し、活性炭とそれらを接触させること、
    b)活性炭と溶媒を除去すること、
    によって処理される、前記方法。
  10. 溶解されたポロキサマーが、活性炭に2~24時間接触されることを特徴とする、請求項に記載の方法。
  11. ステップb)において、活性炭が濾過および/または遠心分離によって除去されることを特徴とする、請求項または10に記載の方法。
  12. ステップa)において提供されるポロキサマーが、13,000g/molを超える分子量を有する成分を含むことを特徴とする、請求項11のいずれか1項に記載の方法。
  13. ポロキサマーが、7680と9510g/molの間の平均分子量を有するポロキサマーであることを特徴とする、請求項12のいずれか1項に記載の方法。
  14. 活性炭が2と800μmの間の中程度の粒子サイズを有することを特徴とする、請求項13のいずれか1項に記載の方法。
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