JP7035778B2 - スタッドピン、および空気入りタイヤ - Google Patents
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Description
一般に、スタッドピンは、トレッド部に設けられたスタッドピン取付用孔に埋め込まれる。取付用孔にスタッドピンを埋め込むとき、孔径を拡張した状態の取付用孔にスタッドピンを挿入することで、スタッドピンは取付用孔にきつく埋め込まれ、タイヤ転動中に路面から受ける外力によるスタッドピンの抜け落ちを防いでいる。
従来のスタッドピンとして、ピン本体の胴体部の側面に、当該側面から突き出した複数個の凸部を設けたスタッドピンが知られている(特許文献1参照)。特許文献1のスタッドピンによれば、複数個の凸部が取付用孔のゴムに食い込むことで、取付用孔内でのスタッドピンの軸を中心とした回転が抑制されると考えられる。
路面と接触する先端部と、
前記先端部が突出するように固定され、前記スタッドピン取付用孔に埋め込まれる埋設基部であって、前記先端部の側から前記先端部の側と反対側に延びる埋設基部と、を備え、
前記埋設基部は、
基部本体と、
前記基部本体に対して前記埋設基部の延在方向の周りに相対的に回転するよう前記基部本体に装着された環状部材と、を有し、
前記基部本体は、前記延在方向に沿って、
前記先端部が固定されるフランジ状の胴体部と、
前記先端部から最も離れた前記基部本体の部分に位置し、前記胴体部よりも外径が大きいフランジ状の底部と、
前記胴体部と前記底部との間に位置し、前記胴体部よりも外径が小さいシャンク部と、を備え、
前記環状部材は、前記胴体部に装着されていることを特徴とする。
本発明の別の一態様は、スタッダブルタイヤのスタッドピン取付用孔に取り付けられるスタッドピンである。当該スタッドピンは、
路面と接触する先端部と、
前記先端部が突出するように固定され、前記スタッドピン取付用孔に埋め込まれる埋設基部であって、前記先端部の側から前記先端部の側と反対側に延びる埋設基部と、を備え、
前記埋設基部は、
基部本体と、
前記基部本体に対して前記埋設基部の延在方向の周りに相対的に回転するよう前記基部本体に装着され、前記スタッドピン取付用孔の壁面に拘束されるよう前記スタッドピン取付用孔内に配置される環状部材と、を有し、
前記基部本体は、前記壁面及び前記壁面に拘束された前記環状部材に対し相対的に回転可能であり、
前記基部本体は、前記延在方向に沿って、
前記先端部が固定されるフランジ状の胴体部と、
前記先端部から最も離れた前記基部本体の部分に位置し、前記胴体部よりも外径が大きいフランジ状の底部と、
前記胴体部と前記底部との間に位置し、前記胴体部よりも外径が小さいシャンク部と、を備え、
前記環状部材は、前記シャンク部に装着され、
前記環状部材は、前記シャンク部の周りの前記胴体部と前記底部とに囲まれ、前記延在方向と平行な前記埋設基部の中心軸線から離れる側に開放された凹部空間に配置されている、ことを特徴とする。
前記環状部材は、前記シャンク部の周りの前記胴体部と前記底部とに囲まれた凹部空間に配置されていることが好ましい。
路面と接触する先端部と、
前記先端部が突出するように固定され、前記スタッドピン取付用孔に埋め込まれる埋設基部であって、前記先端部の側から前記先端部の側と反対側に延びる埋設基部と、を備え、
前記埋設基部は、
基部本体と、
前記基部本体に対して前記埋設基部の延在方向の周りに相対的に回転するよう前記基部本体に装着された環状部材と、を有し、
前記環状部材は、前記環状部材の外周側面から外周側に突出する突出部を有していることを特徴とする。
スタッダブルタイヤのスタッドピン取付用孔に取り付けられるスタッドピンであって、
路面と接触する先端部と、
前記先端部が突出するように固定され、前記スタッドピン取付用孔に埋め込まれる埋設基部であって、前記先端部の側から前記先端部の側と反対側に延びる埋設基部と、を備え、
前記埋設基部は、
基部本体と、
前記基部本体に対して前記埋設基部の延在方向の周りに相対的に回転するよう前記基部本体に装着された環状部材と、を有し、
前記埋設基部の延在方向に沿った前記環状部材の長さは、前記埋設基部の延在方向長さの20~40%の長さであることを特徴とする。
路面と接触する先端部と、
前記先端部が突出するように固定され、前記スタッドピン取付用孔に埋め込まれる埋設基部であって、前記先端部の側から前記先端部の側と反対側に延びる埋設基部と、を備え、
前記埋設基部は、
基部本体と、
前記基部本体に対して前記埋設基部の延在方向の周りに相対的に回転するよう前記基部本体に装着された第1の環状部材と、
前記基部本体に対して前記埋設基部の延在方向の周りに相対的に回転するよう前記基部本体に装着された1又は複数の第2の環状部材と、を有し、
前記埋設基部の延在方向に沿った前記第1環状部材の長さと前記第2の環状部材の長さの合計は、前記埋設基部の延在方向長さの20~40%の長さであることを特徴とする。
前記スタッドピンと、
前記スタッドピンが取り付けられるスタッドピン取付用孔を有するスタッダブルタイヤと、を備えることを特徴とする。
前記スタッドピンは、前記スタッドピンの環状部材が前記スタッドピン取付用孔の壁面に当接するよう、前記スタッドピン取付用孔に埋め込まれ、
前記スタッドピンの基部本体は、前記壁面及び前記壁面に拘束された前記環状部材に対し回転可能であることが好ましい。
以下、本実施形態のスタッドタイヤについて説明する。図1は、本実施形態のスタッドタイヤ(以降、タイヤという)10の断面の一例を示すタイヤ断面図である。図2は、タイヤ10の一例の外観斜視図である。なお、本実施形態には、後述する種々の実施形態が含まれる。
タイヤ10は、トレッド部にスタッドピンが埋め込まれたタイヤである(図1,2において、スタッドピンの図示は省略されている)。
タイヤ10は、例えば、乗用車用タイヤである。乗用車用タイヤは、JATMA YEAR BOOK 2015(日本自動車タイヤ協会規格)のA章に定められるタイヤをいう。この他、B章に定められる小型トラック用タイヤおよびC章に定められるトラック及びバス用タイヤに適用することもできる。
以降で具体的に説明する各パターン要素の寸法の数値は、乗用車用タイヤにおける数値例であり、スタッドタイヤはこれらの数値例に限定されない。
タイヤ10は、構造体として、カーカスプライ層12と、ベルト層14と、ビードコア16とを有する。タイヤ10は、これらの構造体の周りに、トレッドゴム18と、サイドゴム20と、ビードフィラーゴム22と、リムクッションゴム24と、インナーライナゴム26と、を主に有する。
この他に、タイヤ10は、ベルト層14のタイヤ径方向外側からベルト層14を覆う、有機繊維をゴムで被覆したベルトカバー層28を備える。
図3は、タイヤ10のトレッドパターン30を平面上に展開したトレッドパターンの一部の平面展開図である。なお、タイヤ10に採用されるトレッドパターンは、トレッドパターン30に制限されない。スタッドピン(図4参照)は、後述するピン取付用孔29に装着される。
タイヤ10は図3に示されるように、タイヤ周方向Cの一方の向きを示す回転方向Xが指定されている。回転方向Xの向きは、タイヤ10のサイドウォール表面に設けられた数字、記号等によって表示され指定されている。
接地端E1、E2は、タイヤを規定リムに装着して、規定内圧、例えば200kPaの内圧条件および規定荷重の88%の条件で平板上に垂直方向に負荷させたときの平板上に形成される接地面におけるタイヤ幅方向Wの端をいう。ここで、規定リムとは、ETRTO(2011年版)に規定される「Measuring Rim」、JATMAに規定される「適用リム」、あるいは、TRAに規定される「Design Rim」をいう。また、規定内圧とは、ETRTOで規定される「INFLATION PRESSURES」、JATMAに規定される「最高空気圧」、あるいは、TRAに規定される「TIRE LOAD LIMITS AT VARIOUS COLD INFLATION PRESSURES」の最大値をいう。規定荷重とは、ETRTOに規定される「LOAD CAPACITY」、JATMAに規定される「最大負荷能力」、あるいは、TRAに規定される「TIRE LOAD LIMITS AT VARIOUS COLD INFLATION PRESSURES」の最大値をいう。
突出溝36は、第1傾斜溝31の途中から、タイヤ幅方向内側に向かって突出している。
図4は、本実施形態のスタッドピン50の一例を示す斜視図である。
シャンク部60の外周側面は、図4に示す例において、シャンク部60と接続される胴体部56の端、及び、底部58の上端面とともに、凹部空間64の一部を画定する。すなわち、凹部空間64は、シャンク部60の周りの胴体部56と底部58とに囲まれた空間である。
環状部材62は、基部本体55に対して基部54の延在方向(中心軸線Zが延びる方向)の周りに相対的に回転するよう基部本体55に装着された部材である。環状部材62は、基部本体55と別体の部材である。環状部材62が基部本体55に装着されていると、環状部材62が装着された基部本体55の部分には、取付用孔29のゴムの締付け力が作用しない。このため、中心軸線Zの周りに回転させようとする力がスタッドピン50に作用したときに、基部本体55は、環状部材60が装着されていない場合と比べ、環状部材62及び環状部材62を拘束する取付用孔29の壁面に対して容易に相対回転する。このように、スタッドピン50を回転させようとする力が作用したときの初期の回転を許容することによって、スタッドピンの抜け落ちに繋がる、取付用孔29内でスタッドピンが傾斜して取付用孔29を広げる(拡張する)ような回転に発展することを抑制することができる。上記初期の回転を抑制しようと、基部と取付用孔との間の摩擦を大きくすると、スタッドピンを回転させようとする力が作用したときに、スタッドピンは、中心軸線Zに対して容易に傾斜してゴムの締付け力を低下させ、取付用孔29を広げるような回転に発展しやすく、その結果、取付用孔から抜け落ちやすくなる。
図6(a)、(b)は、スタッドピン50の作用を説明する図であり、中心軸線の延在方向から上面視した図と側面図である。なお、図6において、環状部材62の図示は省略されている。
車両旋回時には、スタッドピンを中心軸線Zの周りに回転させようとする力Fが発生しやすい。従来のスタッドピンでは、取付用孔の壁面からの締付け力が大きく、基部は、取付用孔29のゴムに対して相対回転し難い。このため、さらに大きい力が路面からスタッドピンに作用すると、基部は、図5(b)に示すように、中心軸線に対して傾斜しやすく、これによって、ゴムの締付け力を低下させ、取付用孔を広げるように回転する。このようにして、取付用孔の締付け力はさらに低下し、スタッドピンは抜け落ちやすくなる。また、このような回転が繰り返されると、取付用孔の壁面が損傷してゴムの締付け力がさらに低下し、抜け落ちやすくなる場合もある。
これに対し、本実施形態のスタッドピン50は、環状部材62を備えており、上述したように、力Fが作用したときの初期の回転が許容されることによって、従来のスタッドピンと比べ、取付用孔29内で傾斜し難く、取付用孔29を広げるような回転に発展することが抑制される。このため、スタッドピン50の抜け落ちが抑制される。また、取付用孔29を広げるような回転が抑制されることで、取付用孔29の壁面の損傷が抑制され、これに伴うゴム締付け力の低下も抑制される。
また、一実施形態によれば、環状部材62は、図示されないが、ベアリングで構成されていてもよい。
なお、スタッドピン50は、取付用孔29の延在方向に沿って抜け落ちることが抑制されるよう、取付用孔29からの強い締付け力が基部54に作用していることが望ましい。底部58は、基部本体55のうち、最も外径が大きく、取付用孔29から強い締付け力を受けることができるため、一実施形態によれば、環状部材62は、底部58には装着されていないことが好ましい。
突出部62bの形態は、特に制限されないが、図10に示す例のように、突出部62bは、板厚方向が周方向を向く衝立板の形状を有していると、取付用孔29のゴムによって拘束される効果が大きくなる。また、取付用孔29の壁面に対して食い込みやすくなるよう、中心軸線Zから離れる方向と直交する方向に沿った突出部62bの断面積が、図10に示す例のように、中心軸線Zから離れるに連れて小さくなるよう、突出部62bは先細り形状を有していることが好ましい。
また、環状部材62は、中心軸線Zの周りの周方向に途切れることなく連続的に延びていてもよく、周方向に途切れるような隙間を有していてもよい。このような形態の環状部材62は、隙間を広げて基部本体55に装着でき、基部本体55に対して後付けにより装着することができる。
なお、ここでいう環状部材の長さは、スタッドピン50が備える環状部材が複数ある場合は、その合計の長さを意味する。また、環状部材が螺旋状に延びる形状を有している場合は、螺旋軸の方向に形成された複数の隙間を除いた環状部材の長さを意味する。
基部54が備える環状部材の数(第1の環状部材及び第2の環状部材の合計の数)は、1~5個であることが好ましい。基部54は、図7に示す例では、3個の環状部材を備えており、図9に示す例では、2個の環状部材を備えており、図12に示す例では、10個の環状部材を備えている。
本発明の効果を調べるために、種々の仕様のスタッドピンを作製し、作製したスタッドピンを図1~3に示すトレッド部に埋め込んだスタッドタイヤを乗用車に装着して、耐ピン抜け性を調べた。作製したタイヤのタイヤサイズは、205/55R16とした。乗用車は、排気量2000ccの前輪駆動のセダン型乗用車を用いた。タイヤの内圧条件は、前輪、後輪ともに230(kPa)とした。各タイヤの荷重条件は、前輪荷重を450kg重、後輪荷重を300kg重とした。
表1の「ピン形態」の欄に、従来例および実施例のスタッドピンが基調とした形態を、図面番号で示した。「環状部材の長さ」の欄は、基部の延在方向に沿った環状部材の長さの、基部の延在方向長さに対する割合を示し、「40%以下」は、基部の延在方向に沿った環状部材の長さが、基部の延在方向長さの20~40%の長さであり、「40%超」は、当該環状部材の長さが基部の延在方向長さの40%を超えていることを意味する。
従来例は、環状部材を備えない点を除いて、実施例と同様とした。すなわち、従来例のピン形状は、実施例のスタッドピンの基部と同じ形状とした。
実施例7の環状部材は、硬鋼線で構成した。
実施例2、3、5~7と実施例1、4の比較より、環状部材の配置位置がシャンク部であることで、耐ピン抜け性が更に優れることがわかる。
実施例1~3、5~7と実施例4との比較より、環状部材の長さが、基部の長さの40%以下であることで、耐ピン抜け性の低下が確保されることがわかる。
12 カーカスプライ層
14 ベルト層
14a,14b ベルト材
16 ビードコア
18 トレッドゴム
18a 上層トレッドゴム
18b 下層トレッドゴム
20 サイドゴム
22 ビードフィラーゴム
24 リムクッションゴム
26 インナーライナゴム
28 ベルトカバー層
29 ピン打ち込み用孔
30 トレッドパターン
31 第1傾斜溝
32 第1ラグ溝
33 第2傾斜溝
34 第3傾斜溝
35 第2ラグ溝
36 突出溝
41,42 陸部
43,44 サイプ
50 スタッドピン
52 チップ(先端部)
54 基部
55 基部本体
56 胴体部
58 底部
60 シャンク部
62 環状部材(第1の環状部材)
62a 外周側面
62b 突出部
72a、72b、72c、72d、72e、72f、72g、72h、72i 環状部材(第2の環状部材)
64 凹部空間
Claims (10)
- スタッダブルタイヤのスタッドピン取付用孔に取り付けられるスタッドピンであって、
路面と接触する先端部と、
前記先端部が突出するように固定され、前記スタッドピン取付用孔に埋め込まれる埋設基部であって、前記先端部の側から前記先端部の側と反対側に延びる埋設基部と、を備え、
前記埋設基部は、
基部本体と、
前記基部本体に対して前記埋設基部の延在方向の周りに相対的に回転するよう前記基部本体に装着された環状部材と、を有し、
前記基部本体は、前記延在方向に沿って、
前記先端部が固定されるフランジ状の胴体部と、
前記先端部から最も離れた前記基部本体の部分に位置し、前記胴体部よりも外径が大きいフランジ状の底部と、
前記胴体部と前記底部との間に位置し、前記胴体部よりも外径が小さいシャンク部と、を備え、
前記環状部材は、前記胴体部に装着されている、ことを特徴とするスタッドピン。 - スタッダブルタイヤのスタッドピン取付用孔に取り付けられるスタッドピンであって、
路面と接触する先端部と、
前記先端部が突出するように固定され、前記スタッドピン取付用孔に埋め込まれる埋設基部であって、前記先端部の側から前記先端部の側と反対側に延びる埋設基部と、を備え、
前記埋設基部は、
基部本体と、
前記基部本体に対して前記埋設基部の延在方向の周りに相対的に回転するよう前記基部本体に装着され、前記スタッドピン取付用孔の壁面に拘束されるよう前記スタッドピン取付用孔内に配置される環状部材と、を有し、
前記基部本体は、前記壁面及び前記壁面に拘束された前記環状部材に対し相対的に回転可能であり、
前記基部本体は、前記延在方向に沿って、
前記先端部が固定されるフランジ状の胴体部と、
前記先端部から最も離れた前記基部本体の部分に位置し、前記胴体部よりも外径が大きいフランジ状の底部と、
前記胴体部と前記底部との間に位置し、前記胴体部よりも外径が小さいシャンク部と、を備え、
前記環状部材は、前記シャンク部に装着され、
前記環状部材は、前記シャンク部の周りの前記胴体部と前記底部とに囲まれ、前記延在方向と平行な前記埋設基部の中心軸線から離れる側に開放された凹部空間に配置されている、ことを特徴とするスタッドピン。 - 前記先端部は、前記先端部の側に位置する前記埋設基部の端面に設けられた孔に埋め込まれている、請求項1又は2に記載のスタッドピン。
- スタッダブルタイヤのスタッドピン取付用孔に取り付けられるスタッドピンであって、
路面と接触する先端部と、
前記先端部が突出するように固定され、前記スタッドピン取付用孔に埋め込まれる埋設基部であって、前記先端部の側から前記先端部の側と反対側に延びる埋設基部と、を備え、
前記埋設基部は、
基部本体と、
前記基部本体に対して前記埋設基部の延在方向の周りに相対的に回転するよう前記基部本体に装着された環状部材と、を有し、
前記環状部材は、前記環状部材の外周側面から外周側に突出する突出部を有している、ことを特徴とするスタッドピン。 - 前記環状部材は、前記埋設基部の延在方向を螺旋軸として螺旋状に延びる形状を有している、請求項1から4のいずれか1項に記載のスタッドピン。
- スタッダブルタイヤのスタッドピン取付用孔に取り付けられるスタッドピンであって、
路面と接触する先端部と、
前記先端部が突出するように固定され、前記スタッドピン取付用孔に埋め込まれる埋設基部であって、前記先端部の側から前記先端部の側と反対側に延びる埋設基部と、を備え、
前記埋設基部は、
基部本体と、
前記基部本体に対して前記埋設基部の延在方向の周りに相対的に回転するよう前記基部本体に装着された環状部材と、を有し、
前記埋設基部の延在方向に沿った前記環状部材の長さは、前記埋設基部の延在方向長さの20~40%の長さである、ことを特徴とするスタッドピン。 - 前記環状部材を第1の環状部材というとき、前記埋設基部は、さらに、前記基部本体に対して前記埋設基部の延在方向の周りに相対的に回転するよう前記基部本体に装着された1又は複数の第2の環状部材を有している、請求項1から6のいずれか1項に記載のスタッドピン。
- スタッダブルタイヤのスタッドピン取付用孔に取り付けられるスタッドピンであって、
路面と接触する先端部と、
前記先端部が突出するように固定され、前記スタッドピン取付用孔に埋め込まれる埋設基部であって、前記先端部の側から前記先端部の側と反対側に延びる埋設基部と、を備え、
前記埋設基部は、
基部本体と、
前記基部本体に対して前記埋設基部の延在方向の周りに相対的に回転するよう前記基部本体に装着された第1の環状部材と、
前記基部本体に対して前記埋設基部の延在方向の周りに相対的に回転するよう前記基部本体に装着された1又は複数の第2の環状部材と、を有し、
前記埋設基部の延在方向に沿った前記第1の環状部材の長さと前記第2の環状部材の長さの合計は、前記埋設基部の延在方向長さの20~40%の長さである、ことを特徴とするスタッドピン。 - 請求項1から8のいずれか1項に記載のスタッドピンと、
前記スタッドピンが取り付けられるスタッドピン取付用孔を有するスタッダブルタイヤと、を備えることを特徴とする空気入りタイヤ。 - 前記スタッドピンは、前記スタッドピンの環状部材が前記スタッドピン取付用孔の壁面に当接するよう、前記スタッドピン取付用孔に埋め込まれ、
前記スタッドピンの基部本体は、前記壁面及び前記壁面に拘束された前記環状部材に対し回転可能である、請求項9に記載の空気入りタイヤ。
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