JP7027944B2 - ステータ及びモータ - Google Patents

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Description

本発明は、ステータ及びモータに関する。
従来からモータのステータを構成するステータコアには、複数枚のコアシートを積層して形成されたメインコア部の軸方向端部に、ロータと径方向に対応するロータ対向部を有する磁性板を配置した構成のものがある(例えば、特許文献1参照)。
特開2014-147173号公報
ところで、上記のようなステータでは、例えば複数枚のコアシートを回転積層することでコアシートの周方向での厚さ(軸方向長さ)の差異や、うねりが均一化されてトルク性能を安定化させることが期待できる。一方で、各コアシート間において隙間が生じることでトルク性能が低下することが懸念される。
本発明は、上記課題を解決するためになされたものであって、その目的は、トルク性能を向上できるステータ及びモータを提供する。
上記課題を解決するステータは、複数のコアシートが回転軸の軸方向に積層されてなるメインコア部及び該メインコア部の軸方向両端部に設けられた磁性板を有するステータコアと、前記ステータコアに設けられたコイルと、を備え、前記磁性板は、前記メインコア部における軸方向端部の前記コアシートに積層された積層板部と、該積層板部のロータ側の端部から軸方向外側に延出されるとともに前記ロータと径方向に対向するロータ対向部とを有し、前記メインコア部は、一部の前記コアシートが回転積層され、少なくとも前記磁性板と軸方向において当接するコアシートを含んで軸方向に連続する複数枚のコアシートが非回転状態で積層される第1非回転積層部を有し、前記積層板部の軸方向における長さは、前記コアシートの軸方向長さよりも長く、該積層板部と軸方向において当接するコアシートを含む前記第1非回転積層部の軸方向長さよりも短い
上記態様によれば、磁性板と軸方向において当接するコアシートを含んで軸方向に連続する複数枚のコアシートが非回転状態で積層されてなる第1非回転積層部をメインコア部が有することで、第1非回転積層部の各コアシートの軸方向における隙間の発生が抑えられる。特に、磁性板はロータ対向部を有するため、磁束密度が高くなりやすく、磁性板と当接するコアシートを含む複数枚のコアシートの軸方向間において隙間が生じると、トルク性能が低下する虞がある。このため、前述のように第1非回転積層部の各コアシートを非回転状態で積層することでコアシート間の隙間の発生が抑えられトルク性能向上に寄与できる。
上記態様によれば、積層板部の軸方向における長さを、コアシートの軸方向長さよりも長く、該積層板部と軸方向において当接するコアシートを含む第1非回転積層部の軸方向長さよりも短い構成とすることで、磁性板のみでは磁気飽和する状況であっても第1非回転積層部の軸方向長さが磁性板の積層板部の軸方向長さよりも長いため、磁気飽和となることが抑えられトルク性能向上に寄与できる。
上記ステータにおいて、前記メインコア部は、前記第1非回転積層部に加え、前記第1非回転積層部以外のコアシートの内で軸方向に連続する複数枚のコアシートが非回転状態で積層される第2非回転積層部を有することが好ましい。
上記態様によれば、第2非回転積層部を有することで、第2非回転積層部のコアシート間の隙間の発生を抑え、トルク性能向上に寄与できる。
上記ステータにおいて、前記第1非回転積層部と前記第2非回転積層部とが回転積層されるものであり、前記第1非回転積層部及び前記第2非回転積層部は、同数枚の前記コアシートを積層して構成されることが好ましい。
上記態様によれば、第1非回転積層部と第2非回転積層部とを回転積層することで、第1非回転積層部と第2非回転積層部との間で生じうるコアシートの周方向における厚さの差異や、うねりを均一化することができる。
また、上記課題を解決するモータは、上記いずれかに記載のステータと、該ステータと対向配置されるロータとを備える。
上記態様によれば、トルク性能を向上できるモータを提供できる。
また、上記課題を解決するモータは、上記いずれかに記載のステータの内で第1非回転積層部及び第2非回転積層部を有するステータと、前記ステータと対向配置されるロータとを有し、前記ロータは磁極数が10極であり、前記ステータはスロット数が60であり、前記第1非回転積層部及び前記第2非回転積層部は、それぞれ2つ設けられ、18枚の前記コアシートを積層して構成され、各非回転積層部毎に周方向に90度ずつずらして回転積層される。
上記態様によれば、第1非回転積層部及び第2非回転積層部はそれぞれ2つ設けられ、18枚のコアシートを積層して構成され、各非回転積層部毎に周方向に90度ずつずらして回転積層されるため、トルク性能を向上させつつ、コアシートの周方向における厚さの差異や、うねりを均一化することができる。
本発明のステータ及びモータによれば、トルク性能を向上できる。
一実施形態におけるモータの模式断面図。 同形態におけるモータの分解斜視図。 (a)は同形態におけるモータの側面図、(b)は同形態におけるモータの断面図。 同形態におけるステータコアの分解斜視図。 同形態におけるステータコアの模式断面図。
以下、モータの一実施形態について説明する。なお、各図面では、説明の便宜上、構成の一部を誇張又は簡略化して示す場合がある。また、各部分の寸法比率についても、実際とは異なる場合がある。
図1及び図2に示すように、モータ10は、第1エンドフレーム11(以下、第1フレーム11とする)と第2エンドフレーム12(以下、第2フレーム12とする)とによって円環状のステータ13を回転軸15aの軸線L1方向に挟持した構成となっている。第1フレーム11と第2フレーム12とは、ステータ13の外周に配置される複数(本実施形態では2つ)のスルーボルト14によって互いに固定されている。また、ステータ13の径方向内側に回転軸15aを有するロータ15が回転可能に配置されている。
なお、本実施形態では、モータ10の軸線L1方向反出力側(図1において上側)でステータ13を保持するエンドフレームを第1フレーム11とし、軸線L1方向出力側でステータ13を保持するエンドフレームを第2フレーム12としている。
[ステータ]
図1及び図2に示すように、ステータ13は、円環状のステータコア21と、該ステータコア21に巻装されたコイル22とを有する。
図3(b)に示すように、ステータコア21は、円筒状をなす円筒部23と、円筒部23から径方向内側に延び周方向に並ぶ複数(本実施形態では60個)のティース24と、円筒部23の外周面から径方向外側に突出し軸線L1方向に沿って延びる4つのコア外周突出部25とを有する。円筒部23の軸線L1方向の両端面は、軸線L1方向と直交する平面状をなしている。また、コイル22は、各ティース24に巻装されている。すなわち、本例のステータ13はそのスロット数が60である。
図3(a)及び図3(b)に示すように、コア外周突出部25は、円筒部23の外周面における周方向に等角度間隔(本実施形態では90°間隔)となる4か所に設けられている。各コア外周突出部25は、円筒部23の軸線L1方向の一端から他端まで軸線L1方向に沿って延びる突条をなすとともに、軸線L1方向から見た形状がその基端から先端に向かうにつれて周方向の幅が狭くなる略台形状をなしている。また、各コア外周突出部25には、各コア外周突出部25の先端(径方向外側の端)から基端に向かって凹設された円弧凹部25aが形成されている。円弧凹部25aは、軸線L1方向から見た形状が円弧状をなすとともに、コア外周突出部25を軸線L1方向に貫通する溝状をなしている。なお、円弧凹部25aの曲率半径は、スルーボルト14における雄螺子状の部分の半径より若干大きい値となっている。そして、4つのコア外周突出部25のうち周方向に180°間隔となる2箇所に設けられた2つのコア外周突出部25(図3(b))において左右に設けられた2つのコア外周突出部25の円弧凹部25aには、軸線L1方向に延びる略円柱状をなすスルーボルト14が配置されている。これら2つのコア外周突出部25は、軸線L1方向から見て、スルーボルト14の外周の約半分を囲んでいる。これにより、ステータコア21の周方向のずれが抑止されるようになっている。
図1及び図4に示すように、ステータコア21は、メインコア部30と、該メインコア部30の軸線L1方向両端部にそれぞれ固定された磁性板40とを有する。なお、本実施形態では、メインコア部30の軸線L1方向両側に互いに同形状をなす磁性板40が1枚ずつ設けられている。
メインコア部30は、計4つの非回転積層部31~34を有する。メインコア部30は、4つの非回転積層部31~34が軸線L1方向一方側から軸線L1方向他方側にかけて非回転積層部31、非回転積層部32、非回転積層部33、非回転積層部34の順で積層される。軸線L1方向両側に位置する2つの非回転積層部31,34が第1非回転積層部に相当し、軸線L1方向中央側に位置する2つの非回転積層部32,33が第2非回転積層部に相当する。
各非回転積層部31~34は、それぞれ複数枚のコアシート35を転積(回転積層)しない状態、つまり各コアシート35同士が周方向に回転させない状態で軸線L1方向に積層して構成される。ここで、コアシート35は、例えば電磁鋼板をプレス加工により打ち抜いて形成する。このため、例えば非回転積層部31~34を構成する各コアシート35において、うねりや厚さの偏りがあった場合であっても、回転させない状態で各コアシート35同士を軸線L1方向に積層することで、各コアシート35間での軸線L1方向における隙間の発生が抑えられている。
また、本実施形態の各非回転積層部31~34は、同数枚のコアシート35を積層して構成される。一例として、各非回転積層部31~34は、18枚のコアシート35を積層して構成することができる。つまり本例では、メインコア部30は、計72枚のコアシート35を軸線L1方向に積層して構成される。
また、各非回転積層部31~34は、軸線L1方向に隣接する非回転積層部31~34と周方向に90度回転した状態で積層されている。より詳しくは、例えば、軸線L1方向一方側の端部に位置する非回転積層部31と軸線L1方向他方側で隣接する非回転積層部32は、非回転積層部31に対して周方向一方側に90度ずらして積層される。また、非回転積層部32と軸線L1方向他方側で隣接する非回転積層部33は、非回転積層部32に対して周方向一方側に90度ずらして積層される。また、非回転積層部33と軸線L1方向他方側で隣接するとともに軸線L1方向他方側の端部に位置する非回転積層部34は、非回転積層部33に対して周方向一方側に90度ずらして積層される。
図4及び図5に示すように、メインコア部30で用いられる各コアシート35は、円環状をなす円環部36と、その円環部36から径方向内側に延びるティース構成部37と、円環部36から径方向外側の突出する複数の突出部38とを有している。各コアシート35は、ティース構成部37及び突出部38が軸線L1方向に沿って重なるように積層されている。
磁性板40は、例えば冷間圧延鋼板(SPCC)をプレス加工により形成されるものである。
磁性板40は、メインコア部30の軸線L1方向両側のコアシート35に積層された板状の積層板部41を有する。積層板部41は、メインコア部30のコアシート35に対して略平行且つ同軸となるように積層されている。また、各磁性板40の軸線L1方向長さ(板厚)T1は、メインコア部30のコアシート35の軸線L1方向長さ(板厚)T2よりも厚く、各非回転積層部31~34の軸線L1方向長さ(厚さ)T3よりも短く(薄く)設定されている。
積層板部41には、メインコア部30(コアシート35)の円環部36と軸線L1方向に重なる円環状をなす円環部42と、その円環部42から径方向内側に延びる複数のティース構成部43と、円環部42から径方向外側に突出する複数の突出部45とが形成されている。積層板部41の円環部42、ティース構成部43及び突出部45は、軸線L1方向視において、メインコア部30(コアシート35)の円環部36、ティース構成部37及び突出部38とそれぞれ同形状をなしている。
図4及び5に示すように、コアシート35と磁性板40の積層板部41の円環部36,42には、板厚方向に突出する凸部46(ダボ)がプレス加工にて形成されている。各円環部36,42において、凸部46は周方向に複数(本実施形態では4つ)形成されている。また、各円環部36,42は、各凸部46の裏側において凸部46の成形時に形成された凹部47を有している。そして、各凸部46は、軸線L1方向に隣り合うコアシート35や磁性板40の凹部47に圧入固定(かしめ固定)されている。これにより、各コアシート35が一体化されてメインコア部30を構成するとともに、そのメインコア部30の軸線L1方向両側に磁性板40が固定される。
このとき、磁性板40は、積層板部41の円環部42、ティース構成部43及び突出部45が、メインコア部30(コアシート35)の円環部36、ティース構成部37及び突出部38とそれぞれ軸線L1方向に重なるように設けられている。そして、メインコア部30(コアシート35)と磁性板40の各円環部36,42がステータコア21の円筒部23を構成し、各ティース構成部37,43がステータコア21のティース24を構成し、各突出部38,45がコア外周突出部25を構成している。なお、各円環部36,42、各ティース構成部37,43及び各突出部38,45の軸線L1方向視の形状は、前述の円筒部23、ティース24及びコア外周突出部25の形状とそれぞれ同一であるため、詳細な説明を省略する。
磁性板40のティース構成部43の径方向内側端部(ロータ15側端部)には、軸線L1方向外側(反メインコア部30側)に延出されたロータ対向部44が形成されている。ロータ対向部44は、ティース構成部43の径方向内側端部を軸線L1方向外側に略直角に屈曲することで形成されている。これにより、ロータ対向部44は、その板面(内周面)がロータ15と径方向に対向するように構成されている。なお、ロータ対向部44の内周面は、メインコア部30(コアシート35)の内径と同径となるように曲面形成されている。また、ロータ対向部44は、例えば先端側ほど周方向幅が狭くなる略台形状をなしている。
図1及び図2に示すように、ステータコア21の軸線L1方向の両側に配置された第1フレーム11及び第2フレーム12は、例えば金属材料よりなるとともに鋳造により形成されている。第1フレーム11は、十分な肉厚が確保されて、モータ10で発生する熱を吸収するヒートシンクとしての機能を備えている。
第1及び第2フレーム11,12は、略円盤状の第1及び第2本体部51,61と、第1及び第2本体部51,61から軸線L1方向に延出された円筒状の第1及び第2ステータ保持部52,62とをそれぞれ備えている。また、第1及び第2フレーム11,12は、第1及び第2ステータ保持部52,62の外周面及び第1及び第2本体部51,61に一体に設けられた複数(本実施形態では2つずつ)の第1及び第2ボルト締結部53,63を備えている。
第1及び第2ボルト締結部53,63は、周方向に等角度間隔(本実施形態では180°間隔)に設けられている。また、図2及び図3(b)に示すように、各第1ボルト締結部53には、スルーボルト14が挿通される第1締結孔53aが形成されるとともに、各第2ボルト締結部63には、スルーボルト14が螺合される雌螺子状の第2締結穴63aが形成されている。
第1フレーム11及び第2フレーム12は、第1締結孔53aを貫通し第2締結穴63aに螺合されたスルーボルト14によって第1及び第2ボルト締結部53,63が互いに連結されることにより、互いに固定されて一体化されている。また、第2フレーム12は、図示しない螺子にてモータ10を外部の固定場所に固定するための固定部64を有する。固定部64は、第2本体部61において2つの第2ボルト締結部63から周方向にずれた2箇所から径方向外側に延設されている。なお、モータ10は、例えば、第1フレーム11に対して第2フレーム12が下方に位置するように固定場所に固定される。
図2及び図3(a)に示すように、第1ステータ保持部52の先端部には、ステータコア21の軸線L1方向の一端部(図3(a)において上端部)が径方向内側に嵌合された第1嵌合部55が形成されている。同様に、第2ステータ保持部62の先端部には、ステータコア21の軸線L1方向の他端部(図3(a)において下端部)が径方向内側に嵌合された第2嵌合部65が形成されている。
第1嵌合部55は、周方向に離間して並ぶ複数(本実施形態では4個)の第1嵌合壁55aから構成されている。4つの第1嵌合壁55aは、周方向に等角度間隔(本実施形態では90°間隔)に設けられている。更に、4つの第1嵌合壁55aは、周方向に隣り合うコア外周突出部25の間に1つずつ配置されている。すなわち、コア外周突出部25は、周方向に隣り合う第1嵌合壁55aの間に位置して第1嵌合壁55aと周方向に重なっている。そして、コア外周突出部25は、第1嵌合壁55aと径方向に重なっていない。第2嵌合部65は、周方向に離間して並ぶ複数(本実施形態では8個)の第2嵌合壁65aから構成されている。第2嵌合壁65aは、各コア外周突出部25の周方向の両側に1つずつ(すなわち周方向に隣り合うコア外周突出部25の間に2つずつ)配置されている。すなわち、コア外周突出部25は、周方向に隣り合う第2嵌合壁65aの間に位置して第2嵌合壁65aと周方向に重なっている。そして、コア外周突出部25は、第2嵌合壁65aと径方向に重なっていない。
第1及び第2嵌合部55,65(第1及び第2嵌合壁55a,65a)は、第1及び第2ステータ保持部52,62における基端側の部分よりも径方向の厚さが薄く形成されている。また、第1及び第2嵌合壁55a,65aは、軸線L1方向と平行に延出されるとともに、軸線L1方向から見て周方向に沿った円弧状をなしている。更に、各第1及び第2嵌合壁55a,65aは、基端から先端(第1及び第2ステータ保持部52,62の先端側の端)に向かうにつれて周方向の幅が狭くなっている。
図1に示すように、第1及び第2嵌合部55,65の内周面、すなわち各第1及び第2嵌合壁55a,65aの径方向内側の側面は、第1及び第2フレーム11,12とステータコア21との芯出し用の第1及び第2芯出し面55b,65bとなっている。
また、第1及び第2フレーム11,12は、第1及び第2ステータ保持部52,62の中心軸線と直交する方向に第1及び第2嵌合部55、65の基端部と隣り合う第1及び第2当接面56,66を有する。
そして、第1当接面56には、第1嵌合部55に嵌入された円筒部23の軸方向の一端面(図1において上端面)が軸方向に当接している。また、第2当接面66には、第2嵌合部65に嵌入された円筒部23の軸方向の他端面(図1において下端面)が軸方向に当接している。この状態で、第1フレーム11及び第2フレーム12は、第1及び第2ステータ保持部52,62でステータ13を挟持しつつスルーボルト14にて互いに固定(締結)されている。
第1本体部51の中央部には、ボールベアリングB1を挿入可能とした収容孔58が貫通されている。
第2本体部61の中央部には、ボールベアリングB2を挿入可能とした収容部68が形成されている。
収容孔58は、ボールベアリングB1の外径とほぼ等しい内径で形成され、ボールベアリングB1を第1本体部51の外面側から嵌挿可能となっている。収容部68は、第2本体部61の外側に開口されてボールベアリングB2を軸線L1方向出力側から収容可能である。
そして、収容孔58に装着されたボールベアリングB1にロータ15の回転軸15aの一端を挿通し、収容部68に装着されたボールベアリングB2に回転軸15aの他端を挿通すると、第1フレーム11と第2フレーム12との間でロータ15が回転可能に支持される。
図1に示すように、収容孔58内には、ボールベアリングB1に続いてウェーブワッシャ71が挿入されている。ウェーブワッシャ71は、その中央部に回転軸15aの一端側を挿通するようにして収容孔58内に挿入されている。
また、収容孔58内には、ウェーブワッシャ71に続いて保持部材72が嵌挿されている。つまり、収容孔58内においてウェーブワッシャ71よりも軸線L1方向外側(ロータ15から離間する側)に保持部材72が位置している。保持部材72は、例えば第1フレーム11より柔らかい材質で収容孔58の内径とほぼ等しい外径を備えた円環状に形成されている。そして、保持部材72がその中央部に回転軸15aの端部を挿通するようにして収容孔58内に嵌挿され、ウェーブワッシャ71及びボールベアリングB1を回転軸15aの軸線L1方向に位置決めするようになっている。
保持部材72の外周面には、軸線L1方向中間部に圧接部72aが形成されている。圧接部72aは、収容孔58の内径より僅かに大きい外径で形成される。そのため、収容孔58に保持部材72を嵌挿する際に、収容孔58の内周面に摩擦しながら侵入するようになっている。
保持部材72の外周面において、圧接部72aよりウェーブワッシャ71側部分は、圧接部72aより僅かに小さい外径で形成されて収容孔58の内周面との間に若干の隙間が確保されて、導入部72bが形成されている。導入部72bにより、保持部材72を収容孔58内に嵌挿し易くなっている。
保持部材72の外周面において、圧接部72aより軸線L1方向外側(反ウェーブワッシャ71側)部分には収容孔58の内周面との間に収容溝72cが周方向に形成されている。収容溝72cは、溝の深さが圧接部72aに向かって深くなる断面三角形状に形成されている。そして、保持部材72を収容孔58内に嵌挿するとき、圧接部72aが収容孔58の内周面と擦れ合って圧接部72aの表面が削れることにより発生する削り屑が、収容溝72c内に収容されるようになっている。
次に、上記構成のモータの作用について説明する。
本実施形態のモータ10のメインコア部30は、コアシート35が非回転状態で積層される4つの非回転積層部31~34を有して構成される。4つの非回転積層部31~34の内の2つの非回転積層部31,34は、磁性板40と軸線L1方向において当接するコアシート35を含んで軸方向に連続する複数枚のコアシート35を有する。これにより、ロータ対向部44を有する磁性板40と当接する非回転積層部31,34の各コアシート35間での隙間の発生が抑えられることとなる。
上記のようなモータでは、次に示す効果を得ることができる。
(1)磁性板40と軸線L方向において当接するコアシート35を含んで軸方向に連続する複数枚のコアシート35が非回転状態で積層されてなる非回転積層部31,34をメインコア部30が有することで、非回転積層部31,34の各コアシート35の軸線L方向における隙間の発生が抑えられる。特に、磁性板40はロータ対向部44を有するため、磁束密度が高くなりやすく、磁性板40と当接するコアシート35を含む複数枚のコアシート35の軸方向間において隙間が生じると、トルク性能が低下する虞がある。このため、前述のように非回転積層部31,34の各コアシート35を非回転状態で積層することでコアシート35間の隙間の発生が抑えられトルク性能向上に寄与できる。
(2)非回転積層部32,33を有することで、非回転積層部32,33のコアシート35間の隙間の発生を抑え、トルク性能向上に寄与できる。
(3)非回転積層部31,34と非回転積層部32,33とを回転積層することで、非回転積層部31,34と非回転積層部32,33との間で生じうるコアシート35の周方向における厚さの差異や、うねりを均一化することができる。
(4)積層板部41の軸方向における長さT1を、コアシート35の軸方向長さT2よりも長く、非回転積層部31,34の軸方向長さT3よりも短い構成とすることで、磁性板40のみでは磁気飽和する状況であっても非回転積層部31,34の軸方向長さT3が磁性板40の積層板部41の軸方向長さT1よりも長いため、磁気飽和となることが抑えられトルク性能向上に寄与できる。
(5)非回転積層部31,34及び非回転積層部32,33はそれぞれ2つ設けられ、18枚のコアシート35を積層して構成され、各非回転積層部31~34毎に周方向に90度ずつずらして回転積層されるため、トルク性能を向上させつつ、コアシート35の周方向における厚さの差異や、うねりを均一化することができる。
なお、上記実施形態は、以下のように変更してもよい。
・上記実施形態では、第2非回転積層部としての非回転積層部32,33を2つ有する構成としたが、これに限らない。第2非回転積層部としての非回転積層部32,33を1つ有する構成や3つ以上有する構成を採用してもよい。
また、第2非回転積層部としての非回転積層部32,33を省略した構成を採用してもよい。つまり、第1非回転積層部としての2つの非回転積層部31,34のみで構成してもよい。この場合、2つの非回転積層部31,34毎で例えば周方向に180度ずらして回転積層(転積)してもよい。
また、第2非回転積層部としての非回転積層部32,33の代わりに、第1非回転積層部としての非回転積層部31,34の軸線L1方向間に複数のコアシート35を回転積層してなる回転積層部を設ける構成を採用してもよい。
・上記実施形態では、非回転積層部31~34のみで構成したが、非回転積層部31~34の軸線L1方向間に複数のコアシート35を回転積層してなる回転積層部を有する構成を採用してもよい。
・上記実施形態では、第1非回転積層部としての非回転積層部31,34と第2非回転積層部としての非回転積層部32,33とで、コアシート35の積層枚数を同じ(例えば18枚)としたが、これに限らず、異なるように構成してもよい。
・上記実施形態では、各磁性板40の軸線L1方向長さT1は、メインコア部30のコアシート35の軸線L1方向長さT2よりも厚く、各非回転積層部31~34の軸線L1方向長さT3よりも短い構成としたが、これに限らない。例えば、磁性板40とコアシート35の軸線L1方向長さT1,T2を同じとしてもよい。また、磁性板40の軸線L1方向長さT1を、コアシート35の軸線L1方向長さT2よりも短い構成を採用してもよい。
・上記実施形態では、一例として10極60スロットのモータ10を採用したが、極数やスロット数は適宜変更してもよい。
・上記実施形態並びに各変形例は適宜組み合わせてもよい。
10…モータ、13…ステータ、15…ロータ、15a…回転軸、21…ステータコア、22…コイル、30…メインコア部、31,34…非回転積層部(第1非回転積層部)、32,33…非回転積層部(第2非回転積層部)、35…コアシート、40…磁性板、41…積層板部、44…ロータ対向部、T1,T2,T3…軸方向長さ。

Claims (5)

  1. 複数のコアシートが回転軸の軸方向に積層されてなるメインコア部及び該メインコア部の軸方向両端部に設けられた磁性板を有するステータコアと、
    前記ステータコアに設けられたコイルと、
    を備え、
    前記磁性板は、前記メインコア部における軸方向端部の前記コアシートに積層された積層板部と、該積層板部のロータ側の端部から軸方向外側に延出されるとともに前記ロータと径方向に対向するロータ対向部とを有し、
    前記メインコア部は、一部の前記コアシートが回転積層され、少なくとも前記磁性板と軸方向において当接するコアシートを含んで軸方向に連続する複数枚のコアシートが非回転状態で積層される第1非回転積層部を有し、
    前記積層板部の軸方向における長さは、前記コアシートの軸方向長さよりも長く、該積層板部と軸方向において当接するコアシートを含む前記第1非回転積層部の軸方向長さよりも短いことを特徴とするステータ。
  2. 前記メインコア部は、前記第1非回転積層部に加え、前記第1非回転積層部以外のコアシートの内で軸方向に連続する複数枚のコアシートが非回転状態で積層される第2非回転積層部を有することを特徴とする請求項1に記載のステータ。
  3. 前記第1非回転積層部と前記第2非回転積層部とが回転積層されるものであり、
    前記第1非回転積層部及び前記第2非回転積層部は、同数枚の前記コアシートを積層して構成されることを特徴とする請求項2に記載のステータ。
  4. 請求項1~の何れか1項に記載のステータと、該ステータと対向配置されるロータとを備えたことを特徴とするモータ。
  5. 請求項2又は3に記載のステータと、該ステータと対向配置されるロータとを有し、
    前記ロータは磁極数が10極であり、
    前記ステータはスロット数が60であり、
    前記第1非回転積層部及び前記第2非回転積層部は、それぞれ2つ設けられ、18枚の前記コアシートを積層して構成され、各非回転積層部毎に周方向に90度ずつずらして回転積層されることを特徴とするモータ。
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