JP6645210B2 - モータの製造方法 - Google Patents

モータの製造方法 Download PDF

Info

Publication number
JP6645210B2
JP6645210B2 JP2016012477A JP2016012477A JP6645210B2 JP 6645210 B2 JP6645210 B2 JP 6645210B2 JP 2016012477 A JP2016012477 A JP 2016012477A JP 2016012477 A JP2016012477 A JP 2016012477A JP 6645210 B2 JP6645210 B2 JP 6645210B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
rotor core
stator core
sheet
sheets
stator
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2016012477A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2017135804A (ja
Inventor
拓弥 村山
拓弥 村山
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Denso Corp
Original Assignee
Denso Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Denso Corp filed Critical Denso Corp
Priority to JP2016012477A priority Critical patent/JP6645210B2/ja
Priority to US15/338,943 priority patent/US10432044B2/en
Priority to CN201610950001.1A priority patent/CN106961171B/zh
Publication of JP2017135804A publication Critical patent/JP2017135804A/ja
Priority to US16/528,883 priority patent/US11296563B2/en
Application granted granted Critical
Publication of JP6645210B2 publication Critical patent/JP6645210B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Iron Core Of Rotating Electric Machines (AREA)
  • Manufacture Of Motors, Generators (AREA)

Description

この発明は、磁性を備えた金属板を積層して構成したステータコア及びロータコアを備えたモータの製造方法に関するものである。
図10に示すように、従来、モータの一種類として、磁性を備えた金属板を積層してステータコア1を形成するとともに、同じく磁性を備えた金属板を積層してロータコア2を形成したものがある。ステータコア1は、プレス加工により金属板を打ち抜いて形成されたステータコアシート3が積層され、ロータコア2は同じくプレス加工により金属板を打ち抜いて形成されたロータコアシート4が積層される。
ロータコア2には回転軸5が挿通されてロータ6が構成され、その回転軸5の両端がフレームに回転可能に支持される。そして、ステータコア1に発生する磁力に基づいてロータ6が回転され、ロータ6とともに回転される回転軸5から所要の回転力を出力可能である。
このようなモータでは、ステータコア1の軸方向両側部に磁性板7が取着され、その磁性板7を断面L字型としてロータ対向部8を備えることにより、漏れ磁束を抑制してモータの高出力化が図られている。
特許文献1には、ステータコアに上記のような磁性板を備えたモータが開示されている。
特開2014−147177号公報
上記のようなモータでは、ステータコアシート3とロータコアシート4は共通の電磁鋼板材を打ち抜いて形成される。そして、ステータコアシート3の打ち抜き部分の内側でロータコアシート4を打ち抜いて、ステータコアシート3及びロータコアシート4が一枚ずつ打ち抜かれる。このようなプレス加工を繰り返すことにより、同一枚数のステータコアシート3とロータコアシート4が製造可能となる。
しかし、磁性板7を備えたことにより、ステータコアの軸方向長さが長くなる。従って、ロータコア2を構成するために必要となるロータコアシート4の枚数を、ステータコアシート3の枚数より多く確保する必要があるため、共通の電磁鋼板材からステータコアシート3とロータコアシート4を打ち抜くと、ロータコアシート4に不足分4aが生じる。
また、ロータコアシート4の所要枚数に合わせてロータコアシート4及びステータコアシート3をプレス加工すると、ステータコアシートに無駄が生じるため、製造コストが上昇する。
特許文献1に開示されたモータでは、ロータコアシートの不足枚数分の製造方法は開示されていない。
この発明の目的は、ロータコアシートとステータコアシートで必要となる枚数が異なるモータにおいて、ロータコアの製造工程を簡略化して、コストを低減し得るモータの製造方法を提供することにある。
上記課題を解決するモータの製造方法は、金属の板材をプレス加工により打ち抜いて、複数枚のステータコアシートと、複数枚のロータコアシートを形成し、前記複数枚のステータコアシートを積層してステータコアを形成し、前記ステータコアの軸方向端部には前記ロータコアとの対向面積を増大させる軸方向延出部を設け、前記軸方向延出部を含むステータコアに対向させるために前記ステータコアシートより多い枚数のロータコアシートを積層するとともに回転軸を圧入してロータコアを形成するモータの製造方法において、前記ステータコアシートと同一枚数のメインロータコアシートを前記ステータコアシートとともに打ち抜いて形成し、前記ロータコアシートの不足枚数分である補助ロータコアシートは前記ステータコアシートの原材料より硬度の低い金属板を打ち抜いて形成し、前記メインロータコアシート及び補助ロータコアシートを積層してロータコアを形成するとともに、前記回転軸を前記ロータコアの軸方向一端側に積層された前記補助ロータコア側からロータコアに圧入し、各前記ステータコアシートの板厚は、各前記メインロータコアシートの板厚と同一であるとともに、各前記ステータコアシートが積層される軸方向の長さは、各前記メインロータコアシートが積層される軸方向の長さと一致しており、各前記ステータコアシートが積層されて形成されたステータコア部分の軸方向端部に設けられた前記軸方向延出部の軸方向長さに対応する前記ロータコアシートの不足分を前記補助ロータコアシートを積層して構成する
この方法によれば、メインロータコアシートより軟らかい補助ロータコアシート側から回転軸がロータコアに圧入される。
上記モータの製造方法において、前記ステータコアシートとメインロータコアシートは、電磁鋼板材を打ち抜いて形成し、前記補助ロータコアシートは、冷間圧延鋼板材を打ち抜いて形成する。
この方法によれば、補助ロータコアシートがメインロータコアシートより軟らかい冷間圧延鋼板で形成される。
上記モータの製造方法において、前記回転軸は、前記補助ロータコアシートより硬い金属材で形成する。
この方法によれば、回転軸を補助ロータコアシートに圧入するとき、バリの発生が抑制される。
上記モータの製造方法において、金属の板材をプレス加工により打ち抜いて、複数枚のステータコアシートと、複数枚のロータコアシートを形成し、前記複数枚のステータコアシートを積層してステータコアを形成し、前記ステータコアの軸方向端部には前記ロータコアとの対向面積を増大させる軸方向延出部を設け、前記軸方向延出部を含むステータコアに対向させるために前記ステータコアシートより多い枚数のロータコアシートを積層するとともに回転軸を圧入してロータコアを形成するモータの製造方法において、前記ステータコアシートと同一枚数のメインロータコアシートを前記ステータコアシートの内側を打ち抜いて形成し、前記ロータコアシートの不足枚数分である補助ロータコアシートを他のモータのステータコアシートの内側を打ち抜いて形成し、各前記ステータコアシートの板厚は、各前記メインロータコアシートの板厚と同一であるとともに、各前記ステータコアシートが積層される軸方向の長さは、各前記メインロータコアシートが積層される軸方向の長さと一致しており、各前記ステータコアシートが積層されて形成されたステータコア部分の軸方向端部に設けられた前記軸方向延出部の軸方向長さに対応する前記ロータコアシートの不足分を前記補助ロータコアシートを積層して構成する
この方法によれば、メインロータコアシートは同一のモータのステータコアシートとともに打ち抜いて形成され、補助ロータコアシートは他のモータのステータコアシートとともに打ち抜いて形成される。
上記モータの製造方法において、前記補助ロータコアシートを、ランデル型モータのステータコアシートとともに打ち抜いて形成する。
この方法によれば、補助ロータコアシートはランデル型モータのステータコアシートとともに打ち抜いて形成される。
本発明によれば、ロータコアシートとステータコアシートで必要となる枚数が異なるモータにおいて、ロータコアの製造工程を簡略化して、コストを低減することができる。
一実施形態のモータの概略構成を示す断面図。 一実施形態のモータの分解斜視図。 (a)は一実施形態のモータの側面図、(b)はb−b断面図。 (a)は一実施形態における第2エンドフレームの斜視図、(b)は第2エンドフレームの部分拡大斜視図。 一実施形態のモータの部分拡大断面図。 一実施形態のモータの部分拡大斜視図。 一実施形態のモータのステータコアとロータコアを示す断面図。 ステータコアシートとロータコアシートの製造工程を示す説明図。 ステータコアシートとロータコアシートの製造工程を示す説明図。 従来例を示す概要図。
(第一の実施形態)
以下、モータの製造方法の第一の実施形態について説明する。
図1に示すように、モータ10は、第1エンドフレーム(以下、第1フレーム11とする)と第2エンドフレーム(以下、第2フレーム12とする)とによって円環状のステータ13を回転軸方向に挟持した構成となっている。第1フレーム11と第2フレーム12とは、ステータ13の外周に配置される複数(本実施形態では2つ)のスルーボルト14によって互いに固定されている。また、ステータ13の内側にロータ15が回転可能に配置されている。なお、本実施形態では、モータ10の軸方向反出力側(図1において上側)でステータ13を保持するエンドフレームを第1フレーム11とし、軸方向出力側でステータ13を保持するエンドフレームを第2フレーム12としている。
図1及び図2に示すように、ステータ13は、円環状のステータコア16と、該ステータコア16に巻装されたコイル17とを有する。図3(b)に示すように、ステータコア16は、円環状をなす環状部16aと、環状部16aから径方向内側に延び周方向に並ぶ複数(本実施形態では60個)のティース16bと、環状部16aの外周面から径方向外側に突出し軸方向に沿って延びる4つのコア外周突出部16cとから構成されている。環状部16aの外周面は円筒状をなすとともに、同環状部16aの軸方向の両端面は、軸方向と直交する平面状をなしている。また、コイル17は、複数のティース16bに巻装されている。
図3(a)及び図3(b)に示すように、コア外周突出部16cは、環状部16aの外周面における周方向に等角度間隔(本実施形態では90°間隔)となる4か所に設けられている。各コア外周突出部16cは、環状部16aの軸方向の一端から他端まで軸方向に沿って延びる突条をなすとともに、軸方向から見た形状がその基端から先端に向かうにつれて周方向の幅が狭くなる略台形状をなしている。また、各コア外周突出部16cには、各コア外周突出部16cの先端(径方向外側の端)から基端に向かって凹設された円弧凹部16dが形成されている。円弧凹部16dは、軸方向から見た形状が円弧状をなすとともに、コア外周突出部16cを軸方向に貫通する溝状をなしている。なお、円弧凹部16dの曲率半径は、スルーボルト14における雄螺子状の部分の半径より若干大きい値となっている。そして、4つのコア外周突出部16cのうち周方向に180°間隔となる2箇所に設けられた2つのコア外周突出部16c(図3(b)において左右に設けられた2つのコア外周突出部16c)の円弧凹部16dには、軸方向延びる略円柱状をなすスルーボルト14が配置されている。これら2つのコア外周突出部16cは、軸方向から見て、スルーボルト14の外周の約半分を囲んでいる。
図1に示すように、このステータコア16は、電磁鋼板材をプレス加工により打ち抜いて形成した複数枚のステータコアシート18を軸方向に積層してかしめて一体化することにより形成されている。ステータコア16の軸方向の両端部には、軸方向外側に延設されるロータ対向部65を備えた断面L字型のL字コア66が取着されている。
従って、ステータコア16の積厚(積層されたステータコアシート18及びL字コア66全体の厚み)を小さく抑えつつも、ティース16bの径方向内側端面16e(ロータ15との対向面)の軸方向長さを確保することが可能となっている。図3(a)及び図6では、ステータコアシート18を省略してステータコア16を簡略化して図示している。
図1及び図2に示すように、ステータコア16の軸方向の両側に配置された第1フレーム11及び第2フレーム12は、金属材料よりなるとともに、鋳造により形成されている。第1及び第2フレーム11,12は、略円盤状の第1及び第2本体部21,31と、第1及び第2本体部21,31から軸方向に延出された円筒状の第1及び第2ステータ保持部22,32をそれぞれ備えている。また、第1及び第2フレーム11,12は、第1及び第2ステータ保持部22,32の外周面及び第1及び第2本体部21,31に一体に設けられた複数(本実施形態では2つずつ)の第1及び第2ボルト締結部23,33を備えている。第1及び第2ボルト締結部23,33は、周方向に等角度間隔(本実施形態では180°間隔)に設けられている。また、図2及び図3(b)に示すように、各第1ボルト締結部23には、スルーボルト14が挿通される第1締結孔23aが形成されるとともに、各第2ボルト締結部33には、スルーボルト14が螺合される雌螺子状の第2締結穴33aが形成されている。第1フレーム11及び第2フレーム12は、第1締結孔23aを貫通し第2締結穴33aに螺合されたスルーボルト14によって第1及び第2ボルト締結部23,33が互いに連結されることにより、互いに固定されて一体化されている。また、第2フレーム12は、図示しない螺子にてモータ10を外部の固定場所に固定するための固定部34を有する。固定部34は、第2本体部31において2つの第2ボルト締結部33から周方向にずれた2箇所から径方向外側に延設されている。なお、モータ10は、例えば、第1フレーム11に対して第2フレーム12が下方に位置するように固定場所に固定される。
図2及び図3(a)に示すように、第1ステータ保持部22の先端部には、ステータコア16の軸方向の一端部(図3(a)において上端部)が径方向内側に嵌合された第1嵌合部25が形成されている。同様に、第2ステータ保持部32の先端部には、ステータコア16の軸方向の他端部(図3(a)において下端部)が径方向内側に嵌合された第2嵌合部35が形成されている。
第1嵌合部25は、周方向に離間して並ぶ複数(本実施形態では4個)の第1嵌合壁25aから構成されている。4つの第1嵌合壁25aは、周方向に等角度間隔(本実施形態では90°間隔)に設けられている。更に、4つの第1嵌合壁25aは、周方向に隣り合うコア外周突出部16cの間に1つずつ配置されている。即ち、コア外周突出部16cは、周方向に隣り合う第1嵌合壁25aの間に位置して第1嵌合壁25aと周方向に重なっている。そして、コア外周突出部16cは、第1嵌合壁25aと径方向に重なっていない。また、第2嵌合部35は、周方向に離間して並ぶ複数(本実施形態では8個)の第2嵌合壁35aから構成されている。第2嵌合壁35aは、各コア外周突出部16cの周方向の両側に1つずつ(即ち周方向に隣り合うコア外周突出部16cの間に2つずつ)配置されている。即ち、コア外周突出部16cは、周方向に隣り合う第2嵌合壁35aの間に位置して第2嵌合壁35aと周方向に重なっている。そして、コア外周突出部16cは、第2嵌合壁35aと径方向に重なっていない。
第1及び第2嵌合部25,35(第1及び第2嵌合壁25a,35a)は、第1及び第2ステータ保持部22,32における基端側の部分よりも径方向の厚さが薄く形成されている。また、第1及び第2嵌合壁25a,35aは、軸方向と平行に延出されるとともに、軸方向から見て周方向に沿った円弧状をなしている。更に、各第1及び第2嵌合壁25a,35aは、基端から先端(第1及び第2ステータ保持部22,35の先端側の端)に向かうにつれて周方向の幅が狭くなっている。
図2、図4(a)及び図4(b)に示すように、第1及び第2嵌合部25,35の内周面、即ち各第1及び第2嵌合壁25a,35aの径方向内側の側面は、第1及び第2フレーム11,12とステータコア16との芯出し用の第1及び第2芯出し面25b,35bとなっている。なお、図4(b)では、第2芯出し面35bにドットを付している。第1及び第2芯出し面25b,35bは、第1及び第2嵌合部25,35の内周面の寸法精度を高めるべく第1及び第2嵌合部25,35の内周面(即ち第1及び第2嵌合壁25a,35aの径方向内側の側面)を切削して形成された面である。第1フレーム11において、4つの第1芯出し面25bは、軸方向から見て、第1ステータ保持部22の中心軸線上に中心を有する同一円上に位置する。同様に、第2フレーム12において、8つの第2芯出し面35bは、軸方向から見て、第2ステータ保持部32の中心軸線上に中心を有する同一円上に位置する(図3(b)参照)。なお、モータ10において、第1及び第2ステータ保持部22,32の中心軸線は、ステータコア16の中心軸線に一致するようになっている。そして、図2及び図3(b)に示すように、第1及び第2嵌合部25,35の内径は、環状部16aの外径と等しいか僅かに大きい値となっている。即ち、第1及び第2芯出し面25b,35bの曲率半径は、環状部16aの半径と等しいか僅かに大きい値となっている。その一方で、図1に示すように、第1及び第2ステータ保持部22,32における第1及び第2嵌合部25,35よりも基端側の部分の内径は、環状部16aの外径よりも小さい値となっている。
図2、図4(a)及び図4(b)に示すように、第1及び第2フレーム11,12は、第1及び第2ステータ保持部22,32の中心軸線と直交する方向に第1及び第2嵌合部25、35の基端部と隣り合う第1及び第2当接面26,36を有する。なお、図4(b)では、第2当接面36に、第2芯出し面35bに付したドットよりも荒いドットを付している。第2フレーム12において、第2当接面36は、第2ステータ保持部32における第2嵌合部35を除く軸方向の先端面、及び第2ボルト締結部33におけるステータコア16側の軸方向の端面に亘って設けられており、円環状をなしている。図1、図2及び図3(a)に示すように、第1フレーム11において、第1当接面26は、第1ステータ保持部22における第1嵌合部25を除く軸方向の先端面、及び第1ボルト締結部23におけるステータコア16側の軸方向の端面に亘って設けられており、円環状をなしている。また、第1及び第2当接面26,36は、第1及び第2ステータ保持部22,32の中心軸線(後述のロータ15の回転軸51の軸線L1に同じ)と直交する平面状をなしている。更に、第1及び第2当接面26,36は、切削加工が施されていない無切削状態の平面であるため、それぞれ段差の無い一平面である。そして、第1当接面26には、第1嵌合部25に嵌入された環状部16aの軸方向の一端面(図3(a)において上端面)、及び各コア外周突出部16cの軸方向の一端面(図3(a)において上端面)が軸方向に当接している。また、第2当接面36には、第2嵌合部35に嵌入された環状部16aの軸方向の他端面(図3(a)において下端面)、及び各コア外周突出部16cの軸方向の他端面(図3(a)において下端面)が軸方向に当接している。この状態で、第1フレーム11及び第2フレーム12は、第1及び第2ステータ保持部22,32でステータ13を挟持しつつスルーボルト14にて互いに固定されている。
なお、本実施形態では、第1及び第2ステータ保持部22,32の先端部に設けられた第1及び第2嵌合部25,35(第1及び第2嵌合壁25a,35a)は、第1及び第2当接面26,36から軸方向に突出している。そのため、第1フレーム11において第1芯出し面25bと第1当接面26とが直角をなして近接するとともに、第2フレーム12において第2芯出し面35bと第2当接面36とが直角をなして近接している。
そして、図1、図4(b)及び図5に示すように、第1及び第2ステータ保持部22,32には、第1及び第2芯出し面25b,35bと第1及び第2当接面26,36との境界部分に第1及び第2切削抑制溝27,37が設けられている。第1及び第2切削抑制溝27,37は、第1及び第2芯出し面25b,35bを形成するために第1及び第2嵌合部25,35の内周面を切削する際に第1及び第2当接面26,36が切削されることを抑制するためのものである。第1及び第2切削抑制溝27,37は、第1及び第2ステータ保持部22,32における第1及び第2嵌合壁25a,35aの基端の径方向内側の部分において、第1及び第2芯出し面25b,35bにおける第1及び第2当接面26,36側の端部に沿って延びている。また、第1及び第2切削抑制溝27,37は、軸方向に凹設されている。更に、第1及び第2切削抑制溝27,37の周方向の長さは、第1及び第2嵌合壁25a,35aの基端部における周方向の幅と略等しい。
図1に示すように、第1本体部21の軸方向外側端面には被加圧面28が形成されるとともに、第2本体部31の軸方向外側端面には被加圧面38が形成されている。各被加圧面28,38は、後述するロータ15の回転軸51の軸線L1と直交する平面状をなしている。更に、被加圧面28は、前記第1当接面26と平行をなすとともに、被加圧面38は、前記第2当接面36と平行をなしている。また、第2フレーム12の軸方向外側端面には、被加圧面38から軸方向外側に突出する段差部39が形成されている。
第1本体部21の中央部には、ボールベアリングB1を軸方向のステータ13側(モータ10の内部側)から組付け可能に凹設された軸受収容部29が形成されている。軸受収容部29は、軸方向視で円形状をなしており、その内周面が軸方向に延びる円筒状をなしている。また、軸受収容部29の中心軸線は、第1ステータ保持部22の中心軸線(第1嵌合部25の中心軸線)と一致している。そして、第1フレーム11は、この軸受収容部29内に円環状のボールベアリングB1を収容して保持している。また、軸受収容部29の底部中央には、軸受収容部29の底部を軸方向に貫通する貫通孔29aが形成されている。そして、軸受収容部29の底部における貫通孔29aの径方向外側の部分と軸受収容部29に収容されたボールベアリングB1との間には、ボールベアリングB1をステータ13側に軸方向に付勢するウェーブワッシャ41が介在されている。
第2本体部31の中央部には、円環状のボールベアリングB2を収容して保持する軸受収容部40が凹設されている。軸受収容部40は、第2フレーム12の軸方向外側端面からモータ10の内部側(ステータ13側)に窪む凹形状をなしている。つまり、軸受収容部40は、ボールベアリングB2をモータ10の外部側(ステータ13と反対側)から組付け可能に形成されている。また、軸受収容部40の中心軸線は、第2ステータ保持部32の中心軸線(第2嵌合部35の中心軸線)と一致している。そして、第2フレーム12は、軸受収容部40内に配置されたボールベアリングB2を、第1フレーム11に保持されたボールベアリングB1と同軸となるように保持している。また、ボールベアリングB2は、軸受収容部40の底部に軸方向から当接することで、軸方向の位置決めがなされている。なお、軸受収容部40の底部中央には、軸受収容部40の底部を軸方向に貫通する貫通孔40aが形成されている。
ロータ15は、ボールベアリングB1,B2に回転可能に支持された回転軸51と、回転軸51に一体回転可能に固定された円筒状のロータコア52と、ロータコア52の外周面に固着された複数の磁石53とからなる。各磁石53は、ステータコア16の内周面(ティース16bの径方向内側端面16e)と径方向に対向している。回転軸51の先端部(図1において下端部)は、貫通孔40aを貫通しボールベアリングB2からモータ10の外部に突出しており、その突出部分には、出力部としてのジョイント(図示略)が装着される。
図2に示すように、第1フレーム11の外側面には制御部61が固定されている。制御部61は、第1フレーム11に固定されるカバー62と、カバー62の内部に収容される回路基板63とを備えている。回路基板63には、前記コイル17の端部が電気的に接続される。また、回路基板63には、モータ10に給電するための外部コネクタ(図示略)が接続されるコネクタ部64が固定されるとともに、該コネクタ部64はカバー62の外部に露出している。そして、外部コネクタから供給される電源が回路基板63を介してコイル17に供給されることにより、ロータ15が回転するようになっている。
図7に示すように、ロータ15のロータコア52は複数枚のロータコアシート67が積層されて構成される。各ロータコアシート67の板厚は、ステータコアシート18の板厚と同一である。そして、ロータコア52の外周面をL字コア66を含むステータコア16の内周面全体に対向させるために、ロータコアシート67はステータコアシート18の積層枚数と同数のメインロータコアシート67aと、不足分の補助ロータコアシート67bとで構成されている。
メインロータコアシート67aは、プレス加工によりステータコアシート18と共通の電磁鋼板材から形成される。すなわち、図8に示すように、共通の電磁鋼板材68からプレス加工によりステータコアシート18とメインロータコアシート67aが1枚ずつ形成される。
補助ロータコアシート67bは、別工程で電磁鋼板材より柔らかいspcc材(冷間圧延鋼板)を打ち抜いて形成される。
上記のようなモータでは、次に示す効果を得ることができる。
(1)補助ロータコアシート67bを、電磁鋼板材より低コストのspcc材を打ち抜いて形成した。従って、ロータコア52の軸方向の長さを確保して、モータの高出力化を図ることができる。
(2)補助ロータコアシート67bを、ステータコアシート18と共通の電磁鋼板材を打ち抜いて形成する場合に比して、製造コストを低減することができる。
(3)spcc材で形成した補助ロータコアシート67bは、電磁鋼板材で形成されたメインロータコアシート67aより硬度が低い。そして、補助ロータコアシート67bをロータコア52の軸方向一端側に積層し、その軸方向一端側からロータコア52に回転軸51を圧入すると、回転軸51でのバリの発生を抑制することができる。従って、バリを除去する工程を省略して製造コストを低減することができる。
(第二の実施形態)
この実施形態は、補助ロータコアシート67bを、例えばランデル型モータのステータコアシートの打ち抜き工程で形成するようにしたものである。
図9に示すように、電磁鋼板材68でランデル型モータのステータコアシート69を打ち抜いて形成する際に、ステータコアシート69の内側で補助ロータコアシート67bを同時に打ち抜いて形成する。
このような製造方法では、ランデル型モータのステータコアシート69の打ち抜き工程で補助ロータコアシート67bを形成することができる。従って、補助ロータコアシート67bを形成するための別の工程を省略し、かつ原材料である電磁鋼板材68を有効利用することができる。
上記実施形態は、以下の態様で実施してもよい。
・補助ロータコアシート67bを、ランデル型モータ以外のモータのステータコアシートの打ち抜き工程で形成してもよい。
15…ロータ、16…ステータコア、18,69…ステータコアシート、51…回転軸、66…軸方向延出部(L字コア)、67…ロータコアシート、67a…メインロータコアシート、67b…補助ロータコアシート、68…電磁鋼板材。

Claims (5)

  1. 金属の板材をプレス加工により打ち抜いて、複数枚のステータコアシートと、複数枚のロータコアシートを形成し、前記複数枚のステータコアシートを積層してステータコアを形成し、前記ステータコアの軸方向端部にはロータコアとの対向面積を増大させる軸方向延出部を設け、前記軸方向延出部を含むステータコアに対向させるために前記ステータコアシートより多い枚数のロータコアシートを積層するとともに回転軸を圧入してロータコアを形成するモータの製造方法において、
    前記ステータコアシートと同一枚数のメインロータコアシートを前記ステータコアシートとともに打ち抜いて形成し、前記ロータコアシートの不足枚数分である補助ロータコアシートは前記ステータコアシートの原材料より硬度の低い金属板を打ち抜いて形成し、前記メインロータコアシート及び補助ロータコアシートを積層してロータコアを形成するとともに、前記回転軸を前記ロータコアの軸方向一端側に積層された前記補助ロータコアシート側からロータコアに圧入し、
    各前記ステータコアシートの板厚は、各前記メインロータコアシートの板厚と同一であるとともに、各前記ステータコアシートが積層される軸方向の長さは、各前記メインロータコアシートが積層される軸方向の長さと一致しており、
    各前記ステータコアシートが積層されて形成されたステータコア部分の軸方向端部に設けられた前記軸方向延出部の軸方向長さに対応する前記ロータコアシートの不足分を前記補助ロータコアシートを積層して構成することを特徴とするモータの製造方法。
  2. 前記ステータコアシートとメインロータコアシートは、電磁鋼板材を打ち抜いて形成し、前記補助ロータコアシートは、冷間圧延鋼板材を打ち抜いて形成することを特徴とする請求項1記載のモータの製造方法。
  3. 前記回転軸は、前記補助ロータコアシートより硬い金属材で形成することを特徴とする請求項1又は2記載のモータの製造方法。
  4. 金属の板材をプレス加工により打ち抜いて、複数枚のステータコアシートと、複数枚のロータコアシートを形成し、前記複数枚のステータコアシートを積層してステータコアを形成し、前記ステータコアの軸方向端部にはロータコアとの対向面積を増大させる軸方向延出部を設け、前記軸方向延出部を含むステータコアに対向させるために前記ステータコアシートより多い枚数のロータコアシートを積層するとともに回転軸を圧入してロータコアを形成するモータの製造方法において、
    前記ステータコアシートと同一枚数のメインロータコアシートを前記ステータコアシートの内側を打ち抜いて形成し、前記ロータコアシートの不足枚数分である補助ロータコアシートを他のモータのステータコアシートの内側を打ち抜いて形成し、
    各前記ステータコアシートの板厚は、各前記メインロータコアシートの板厚と同一であるとともに、各前記ステータコアシートが積層される軸方向の長さは、各前記メインロータコアシートが積層される軸方向の長さと一致しており、
    各前記ステータコアシートが積層されて形成されたステータコア部分の軸方向端部に設けられた前記軸方向延出部の軸方向長さに対応する前記ロータコアシートの不足分を前記補助ロータコアシートを積層して構成することを特徴とするモータの製造方法。
  5. 前記補助ロータコアシートを、ランデル型モータのステータコアシートとともに打ち抜いて形成することを特徴とする請求項4記載のモータの製造方法。
JP2016012477A 2015-11-02 2016-01-26 モータの製造方法 Active JP6645210B2 (ja)

Priority Applications (4)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2016012477A JP6645210B2 (ja) 2016-01-26 2016-01-26 モータの製造方法
US15/338,943 US10432044B2 (en) 2015-11-02 2016-10-31 Rotor including stacked cores, motor, method for manufacturing rotor, and method for manufacturing motor
CN201610950001.1A CN106961171B (zh) 2015-11-02 2016-11-02 转子、电动机、转子的制造方法以及电动机的制造方法
US16/528,883 US11296563B2 (en) 2015-11-02 2019-08-01 Rotor, motor, method for manufacturing rotor, and method for manufacturing motor

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2016012477A JP6645210B2 (ja) 2016-01-26 2016-01-26 モータの製造方法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2017135804A JP2017135804A (ja) 2017-08-03
JP6645210B2 true JP6645210B2 (ja) 2020-02-14

Family

ID=59504571

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2016012477A Active JP6645210B2 (ja) 2015-11-02 2016-01-26 モータの製造方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP6645210B2 (ja)

Families Citing this family (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP6711131B2 (ja) * 2016-05-19 2020-06-17 株式会社デンソー ロータ及びロータの製造方法

Family Cites Families (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS57113755A (en) * 1980-12-27 1982-07-15 Matsushita Electric Ind Co Ltd Manufacture of motor core
JP2005278316A (ja) * 2004-03-25 2005-10-06 Mitsuba Corp 電機子ロータ及びそのコアの製造方法
JP2009071994A (ja) * 2007-09-13 2009-04-02 Denso Corp 回転電機の固定子および回転電機
JP2009195088A (ja) * 2008-02-18 2009-08-27 Toyota Industries Corp 回転電機及びその製造方法
JP6208574B2 (ja) * 2013-01-28 2017-10-04 アスモ株式会社 モータ
JP6068163B2 (ja) * 2013-01-28 2017-01-25 アスモ株式会社 モータ
JP5858076B2 (ja) * 2014-03-20 2016-02-10 株式会社富士通ゼネラル 圧縮機用電動機の回転子

Also Published As

Publication number Publication date
JP2017135804A (ja) 2017-08-03

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US10439478B2 (en) Rotor for rotary electric machine
JP2011239612A (ja) 回転電機の回転子
JP2008125276A (ja) ブラシレスモータ
WO2018110300A1 (ja) 回転電機の固定子鉄心およびその製造方法
JP2016123240A (ja) 電動機用ロータ及びその製造方法
JP6645210B2 (ja) モータの製造方法
US11462962B2 (en) Rotor for dynamo-electric machine, and dynamo-electric machine
JP6776808B2 (ja) ロータ及びモータ
JP6874418B2 (ja) モータ
JP5495045B2 (ja) 回転電機の回転子
JP6381745B1 (ja) 回転角度検出装置、および回転角度検出装置を備えた車両用駆動モータ
US10770935B2 (en) Rotor
JP6828307B2 (ja) ロータ、及びモータの製造方法
JP7027944B2 (ja) ステータ及びモータ
JP5914303B2 (ja) 圧入固定構造
JP6645239B2 (ja) モータ
JP6711131B2 (ja) ロータ及びロータの製造方法
JP6776727B2 (ja) ロータ、及びモータの製造方法
JP2018137964A (ja) モータ、及びモータの製造方法
JP6828308B2 (ja) ロータ、及びモータの製造方法
JP6582889B2 (ja) モータ及びモータの製造方法
JP6947015B2 (ja) ロータコアの取付構造
JP6759705B2 (ja) ロータの製造方法
JP6910413B2 (ja) 回転電機
JP2012070583A (ja) 回転電機およびハウジング加工方法

Legal Events

Date Code Title Description
A711 Notification of change in applicant

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A712

Effective date: 20180501

A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20181015

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20190611

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20190612

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20190708

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20191210

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20191223

R151 Written notification of patent or utility model registration

Ref document number: 6645210

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R151

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250