JP7027919B2 - ハーネスユニット - Google Patents

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Description

この明細書における開示は、ハーネスユニットに関する。
特許文献1には、ケース本体の外側面に沿わせる各種の配線類を収納するための配線収納構造が開示されている。この配線収納構造は、ケース本体の外形内の溝に配線を収めることで、固定部位と配線が干渉することを防止している。また、配線類の配索の作業効率を向上させている。
特開2016-25824号公報
従来技術の構成では、配線収納構造をケース本体に取り付ける際に、配線収納構造とケース本体との仮留めを行うための部材がなかった。このため、ケース本体の適切な位置に配線収納構造を取り付ける作業に時間がかかるとともに、取り付ける位置にばらつきが生じやすかった。特に車両用空調装置においては、フロントガラスや後部座席など車室内への空調風の吹き出し口が様々な場所に設定される。したがって、ハーネスユニットの取り付け対象である車両用空調ケースについても、複数の吹き出し口に対応して複雑な形状の風路を形成する必要があり、車両用空調ケースの表面が凹凸を有する複雑な形状に形成されやすい。このため、車両用空調ケースの適切な位置にハーネスユニットを取り付ける作業に時間がかかりやすい。上述の観点において、または言及されていない他の観点において、ハーネスユニットにはさらなる改良が求められている。
開示される1つの目的は、車両用空調ケースへのハーネスユニットの取り付け作業における作業性を向上させたハーネスユニットを提供することにある。
ここに開示されたハーネスユニット(100)は、車両用空調ケース(20)に設けられた電装部品(3)を電気的に接続するための配線(81)とコネクタ(82)とを備えるワイヤハーネス(80)と、ワイヤハーネスと一体に車両用空調ケースに装着されるハーネスアタッチメント(50)とを備えたハーネスユニットであって、ハーネスアタッチメントは、配線が配されているベース部(51)と、ベース部の中央部(55)に対してベース部の周縁部(52)よりも外側に設けられ、ハーネスアタッチメントを車両用空調ケースの所定の位置に仮留めするための仮留め部(57、257)と、仮留めされた状態のハーネスアタッチメントを車両用空調ケースに固定するための固定部(59)と、を備え、記ハーネスアタッチメントは、車両用空調ケースに仮留めされた状態で仮留め部を中心として回動可能であり、仮留め部は、ハーネスアタッチメントが車両用空調ケースに仮留めされた状態で回動軸に沿う方向にスライド可能である。
またここに開示された他のハーネスユニット(100)は、車両用空調ケース(20)に設けられた電装部品(3)を電気的に接続するための配線(81)とコネクタ(82)とを備えるワイヤハーネス(80)と、ワイヤハーネスと一体に車両用空調ケースに装着されるハーネスアタッチメント(50)とを備えたハーネスユニット(100)であって、ハーネスアタッチメントは、配線が配されているベース部(51)と、ベース部の中央部(55)に対してベース部の周縁部(52)よりも外側に設けられ、ハーネスアタッチメントを車両用空調ケースの所定の位置に仮留めするための仮留め部(57、257)と、仮留めされた状態のハーネスアタッチメントを車両用空調ケースに固定するための固定部(59)と、を備え、仮留め部は、ハーネスユニットが車両用空調ケースに装着された状態において、ベース部よりも重力方向における上方向に位置している。
さらにここに開示された他のハーネスユニット(100)は、車両用空調ケース(20)に設けられた電装部品(3)を電気的に接続するための配線(81)とコネクタ(82)とを備えるワイヤハーネス(80)と、ワイヤハーネスと一体に車両用空調ケースに装着されるハーネスアタッチメント(50)とを備えたハーネスユニット(100)であって、ハーネスアタッチメントは、配線が配されているベース部(51)と、ベース部の中央部(55)に対してベース部の周縁部(52)よりも外側に設けられ、ハーネスアタッチメントを車両用空調ケースの所定の位置に仮留めするための仮留め部(57、257)と、仮留めされた状態のハーネスアタッチメントを車両用空調ケースに固定するための固定部(59)と、を備え、ベース部は、複数の配線をまとめた状態で配している配線ガイド部(53)を備え、配線ガイド部は、一部に切り欠き部(54)を備え、切り欠き部において、ベース部と配線とを一体に保持するカバー部材(56)を備えている。
開示されたハーネスユニットによると、ベース部の中央部に対してベース部の周縁部よりも外側に仮留め部を備えている。このため、ハーネスユニットを車両用空調ケースに取り付ける際に、ハーネスユニットの向きや位置を調整して、仮留め部がベース部に隠れない位置で仮留めを行いやすい。したがって、仮留め部の位置を作業者が目視で確認しながら車両用空調ケースに対してハーネスユニットの仮留めを行うことができる。また、仮留め完了後に仮留め部をベース部と車両用空調ケースとが重ならない位置にすることができるので、適切な所定の位置に仮留めがなされていることを作業者が容易に確認できる。よって、車両用空調ケースへのハーネスユニットの取り付け作業における作業性を向上させたハーネスユニットを提供できる。
この明細書における開示された複数の態様は、それぞれの目的を達成するために、互いに異なる技術的手段を採用する。請求の範囲およびこの項に記載した括弧内の符号は、後述する実施形態の部分との対応関係を例示的に示すものであって、技術的範囲を限定することを意図するものではない。この明細書に開示される目的、特徴、および効果は、後続の詳細な説明、および添付の図面を参照することによってより明確になる。
ハーネスユニットが接続された状態における車両用空調ユニットを示す斜視図である。 ハーネスユニットが取り付けられる前の状態における車両用空調ユニットを示す斜視図である。 ハーネスアタッチメントを示す斜視図である。 ハーネスユニットを示す斜視図である。 ハーネスユニットの仮留め工程における車両用空調ユニットを示す斜視図である。 ハーネスユニットの取り付け工程が完了した状態における車両用空調ユニットを示す斜視図である。 ハーネスユニットの接続工程における車両用空調ユニットを示す斜視図である。 第2実施形態におけるハーネスユニットが接続された状態の車両用空調ユニットを示す斜視図である。
図面を参照しながら、複数の実施形態を説明する。複数の実施形態において、機能的におよび/または構造的に対応する部分および/または関連付けられる部分には同一の参照符号、または百以上の位が異なる参照符号が付される場合がある。対応する部分および/または関連付けられる部分については、他の実施形態の説明を参照することができる。
第1実施形態
図1は、車両用空調ユニット1に対して適切に接続された状態でのハーネスユニット100を示している。ハーネスユニット100は、車両用空調ユニット1に設けられた複数の電装部品3を電気的に接続して、電力供給や制御信号の送信などを行うための部品である。以下に、ハーネスユニット100が接続される車両用空調ユニット1についての説明を行う。
車両用空調ユニット1は、車両に搭載されている。車両用空調ユニット1は、その内部に車室内空気である内気、あるいは車室外空気である外気を取り込む。車両用空調ユニット1は、取り込まれた空気の温度を調整して車室内に吹き出す。言い換えると、車両用空調ユニット1は、車室内の暖房運転や冷房運転や除湿運転などの空調運転を行う装置である。
図1において、車両用空調ユニット1は、車両左右方向の略中央に配置されている空調本体ユニット2と、空調本体ユニット2よりも助手席側に配置されている送風機ユニット4とを備えている。空調本体ユニット2と送風機ユニット4とは内部が連通しており、送風機ユニット4から送風された空気は空調本体ユニット2の内部に流れ込むように構成されている。
送風機ユニット4の空気流れにおける最上流側には、内外気切り替え装置5が配置されている。内外気切り替え装置5は、車両用空調ユニット1の内部に内気を導入するか外気を導入するかを切り替える装置である。送風機ユニット4の内部において、内外気切り替え装置5の下方には電動送風機が配されている。電動送風機は、回転数を電気的に制御して送風を行う装置である。送風機ユニット4は、内外気切り替え装置5や電動送風機を収容する送風機ケース40を備えている。
空調本体ユニット2は、送風機ユニット4から送風された送風空気を冷却する冷却用熱交換器と、送風空気を加熱する加熱用熱交換器とを備えている。空調本体ユニット2は、冷却用熱交換器と熱交換した冷風と加熱用熱交換器と熱交換した温風とを混ぜるエアミックスドア装置や、吹き出しモードを切り替えるモードドア装置などの空調用機器を備えている。空調本体ユニット2は、冷却用熱交換器や加熱用熱交換器や空調用機器などの装置を収容する車両用空調ケース20を備えている。
車両用空調ケース20は、第1ケース部材20aと第2ケース部材20bと第3ケース部材20cとの3つの部材が組み付けられて形成されている。車両用空調ケース20は、第2ケース部材20bを中心として左右にそれぞれ第1ケース部材20aと第3ケース部材20cとが配置された状態で連結して固定されている。第1ケース部材20aと第2ケース部材20bとは、例えばスナップフィットなどによって嵌合固定されている。第2ケース部材20bと第3ケース部材20cとについても同様に、例えばスナップフィットなどによって嵌合固定されている。ただし、ケース部材20a、20b、20cの互いの固定方法は嵌合固定に限られず、ネジなどによる締結固定や接着剤による接着固定などを採用してもよい。
車両用空調ケース20と送風機ケース40とは、ある程度の弾性と防水性を有し、強度的にも優れた絶縁性樹脂にて成形されている。絶縁性樹脂としては、例えばポリプロピレンなどが採用可能である。
空調本体ユニット2における空気流れの最下流側には、温度調整された送風空気である空調空気を空調本体ユニット2の外側へ吹き出させる複数の開口が設けられている。開口から吹き出された空調空気は、開口に接続して設けられたダクトの内部を流れる。ダクトを流れた空調空気は、車室内に面して設けられた吹き出し口から吹き出されて車室内の空調を行う。
車両用空調ケース20の外周面において、第1アクチュエータ23が取り付けられている。第1アクチュエータ23は、第1ケース部材20aの表面において、送風機ユニット4と対向する側の面に設けられている。第1アクチュエータ23は、デフロスタモードやフェイス吹き出しモードやフット吹き出しモードなどの吹き出しモードを切り替えるモードドア装置を駆動する駆動装置である。車両用空調ケース20の外周面において、第1アクチュエータ23が配されている反対側にも第1アクチュエータ23と同様の駆動装置が設けられている。
車両用空調ケース20の外周面において、第2アクチュエータ33が取り付けられている。第2アクチュエータ33は、第1ケース部材20aの表面において、モードドア装置よりも風の流れの下流側の位置に対応して設けられている。第2アクチュエータ33は、後席への空調空気の吹き出し有無および後席フェイス吹き出しモードと後席フット吹き出しモードなどの吹き出しモードを切り替える後席用ドア装置を駆動する駆動装置である。
第1アクチュエータ23と第2アクチュエータ33とは、車両用空調ケース20に対してネジなどを用いて締結固定されている。アクチュエータ23、33は、風の流れを調整するドアを駆動するサーボモータなどにより構成されている。アクチュエータ23、33は、外部からの入力信号に従って動作する。第1アクチュエータ23と第2アクチュエータ33とは、電装部品3を提供する。電装部品3の設置位置は、上述した位置に限られない。
車両用空調ケース20の外周面において、ハーネスユニット100が取り付けられている。ハーネスユニット100は、車両用空調ケース20の上下方向の略中間位置に設けられている。ハーネスユニット100は、ハーネスアタッチメント50とワイヤハーネス80とを備えている。ハーネスユニット100の構成の詳細については、後述する。
図2において、車両用空調ケース20にはハーネスユニット100の取り付けをスムーズに行うための仮留め用ピン21が設けられている。仮留め用ピン21は、第3ケース部材20cの表面に設けられている。仮留め用ピン21は、柱状部21aと板状部21bとを備えている。板状部21bは、第3ケース部材20cから連続して一体に突出して設けられている。柱状部21aは、板状部21bから連続して突出して設けられている。言い換えると、柱状部21aは、板状部21bを介して第3ケース部材20cから連続して一体に設けられている。柱状部21aは、板状部21bに対して直交する方向に突出している。柱状部21aは、先端が窄んだテーパ形状の円柱状である。柱状部21aは、第3ケース部材20cの表面に沿って、第2ケース部材20bから離れる方向に延びている。ただし、柱状部21aの形状は、上述した形状に限られない。例えば、柱状部21aの先端を直角に交差する十字型に形成してもよい。
車両用空調ケース20には、ハーネスユニット100の取り付けを行うための固定用ボス26が設けられている。固定用ボス26は、第1ケース部材20aの表面に設けられている。固定用ボス26は、内部が空洞の円筒状である。ただし、固定用ボス26において、円筒の内側をなす凹み部分は第1ケース部材20aを貫通する穴ではない。言い換えると、固定用ボス26において、車両用空調ケース20の内側と外側とは連通していない状態である。
ハーネスユニット100をなすハーネスアタッチメント50についての説明を以下に行う。図3において、ハーネスアタッチメント50は、ベース部51を備えている。ベース部51は、長方形状の板部材である。ハーネスアタッチメント50は、ある程度の弾性と防水性を有し、強度的にも優れた絶縁性樹脂にて成形されている。ハーネスアタッチメント50は、例えばポリプロピレンなどの樹脂材料で成形されている。ただし、単一の樹脂材料のみでハーネスアタッチメント50を形成するのではなく、複数の樹脂材料を用いてハーネスアタッチメント50を形成してもよい。あるいは、大きな弾性が必要となる部分にゴムなどのエラストマーを用いるようにしてもよい。
ベース部51における真ん中の位置は、中央部55である。言い換えると、中央部55は、ベース部51の長手方向における中間位置とベース部51の短手方向における中間位置との交点に位置している。ベース部51において、外周縁を提供する部分は周縁部52である。長方形状のベース部51における周縁部52は、ベース部51と同様の長方形状である。周縁部52は、第1端部52aと第2端部52bとの2つの端部を備えている。第2端部52bは、ベース部51の長手方向において、第1端部52aとは反対側に設けられている。中央部55は、ベース部51上に設定される部分であって、周縁部52よりも内側に位置している。
ベース部51は、配線81を配するための配線ガイド部53を周縁部52に備えている。配線ガイド部53は、ベース部51の長手方向に沿ってベース部51の両端に設けられている一対の板状の部材である。配線ガイド部53は、ベース部51から連続して一体に突出して設けられている。配線ガイド部53は、切り欠き部54を備えている。切り欠き部54は、ベース部51の長手方向の両端部の近傍に設けられている。切り欠き部54は、配線ガイド部53が対向する位置に一対で設けられている。
ハーネスアタッチメント50は、仮留め部57を備えている。仮留め部57は、車両用空調ケース20に設けられている仮留め用ピン21を挿入可能な円環形状である。仮留め部57の内径は、仮留め用ピン21の柱状部21aの窄み形状の形成されていない部分における外径と略等しい大きさである。円環状の仮留め部57の中心軸方向は、ベース部51の長手方向に沿う方向である。
仮留め部57は、周縁部52よりも外側に位置している。言い換えると、仮留め部57は、ベース部51の中心部分を含む周縁部52の内側を避けた位置に設けられている。ベース部51と仮留め部57とは、接続部58で接続されている。接続部58は、周縁部52から突出して設けられている。言い換えると、仮留め部57は、接続部58を介してベース部51と連続して一体に設けられている。したがって、仮留め部57は、接続部58の長さ寸法の分だけ周縁部52よりも外側に位置している。ただし、ベース部51と仮留め部57との間に接続部58を備えず、ベース部51に仮留め部57を直接設けるようにしてもよい。
仮留め部57は、ベース部51における長手方向の中央よりも、第1端部52aに近い位置に設けられている。周縁部52から仮留め部57までの長さを示す接続部58の長さ寸法は、周縁部52から配線ガイド部53の端部までの高さを示す配線ガイド部53の高さ寸法に比べて大きい。言い換えると、仮留め部57は配線ガイド部53の端部よりもベース部51から離れた位置に設けられている。
ベース部51は、固定部59を備えている。固定部59は、ベース部51に連続して一体に設けられている。固定部59は、板状をなすベース部51の平面と直交する方向に突出して設けられている。固定部59の突出方向は、ベース部51に対する配線ガイド部53の突出方向とは反対方向である。固定部59は、内部が空洞の円筒状である。固定部59は、基端部から先端部にかけて徐々に外径の小さくなるテーパ形状である。
固定部59は、周縁部52の内側に位置している。言い換えると、固定部59の基端部は、ベース部51の中心部分を含む周縁部52の内側に位置している。固定部59は、ベース部51における長手方向の中央よりも、第2端部52bに近い位置に設けられている。したがって、ベース部51において、仮留め部57と固定部59とは互いに離れた位置に設けられている。
図4において、ワイヤハーネス80に対してハーネスアタッチメント50が装着されて一体物となった状態がハーネスユニット100である。一部のワイヤハーネス80は、ハーネスアタッチメント50のベース部51に沿って配置されている。ベース部51に沿って配置されていないワイヤハーネス80は、重力に引かれてハーネスアタッチメント50の第1端部52aや第2端部52bや切り欠き部54から垂れ下がった状態である。
ワイヤハーネス80は、配線81とコネクタ82とを備えている。配線81は、電気的な制御信号などを通信するための金属線を樹脂材料で被覆した部品である。配線81は、細長く柔らかい部品である。コネクタ82は、アクチュエータ23、33などの電装部品3と接続する端子部品である。コネクタ82は、軟体物である配線81の端につながって設けられている。
一対の配線ガイド部53同士の距離は、配線81の外径よりも十分に大きい。言い換えると、配線ガイド部53は、ねじれた状態や曲がった状態の配線81をベース部51に配した状態で複数本まとめて収容可能な形状である。
配線81は、切り欠き部54が設けられている部分でカバー部材56によりベース部51と一体になるように保持されている。カバー部材56は、例えば粘着性を有するテープである。カバー部材56は、配線81を配した状態のベース部51に対して配線81よりも外側から複数回にわたって巻き付けることで構成されている。カバー部材56は、一対の切り欠き部54に対応して設けられている。したがって、ベース部51の長手方向の両端部の近傍に設けられている。
カバー部材56は粘着性を有するテープに限られない。例えば、面ファスナーを巻き付けることで配線81をベース部51に保持してもよい。あるいは、輪ゴムのような伸縮性の高い部材でベース部51に対して配線81を保持するようにしてもよい。また、ハーネスアタッチメント50と一体の部品であって、ヒンジの回転軸を中心にベース部51とカバー部材56とで配線81を挟み込むことで配線81を保持するようにしてもよい。ここで、カバー部材56をハーネスアタッチメント50と連続する一体物とすることで、部品点数を削減できる。あるいは、カバー部材56の代わりに配線81を内側に引っかけて保持するフック形状や、配線81を巻き付けて保持する巻き付け形状を設けるなどしてハーネスアタッチメント50に配線81を保持させてもよい。
車両用空調ユニット1へのハーネスユニット100の取り付け作業について以下に説明する。車両用空調ユニット1に対するハーネスユニット100の取り付け作業は、仮留め工程と取り付け工程と接続工程との3つの工程を含んでいる。図5において、ハーネスユニット100は、仮留め工程における途中の状態である。
仮留め工程においては、車両用空調ケース20に対してハーネスユニット100の上下方向の位置を定める仮留めを行う。具体的には、車両用空調ケース20の表面に平行な方向にハーネスユニット100をスライド移動させて、円環状の仮留め部57に仮留め用ピン21の柱状部21aが挿入された状態とする。これにより、車両用空調ケース20に対して上下方向の適切な所定の位置にハーネスユニット100を配して仮留めしている。この時、仮留め用ピン21と仮留め部57とは、ベース部51と車両用空調ケース20とが重ならない位置に設けられている。ここで、重ならない位置とは、ベース部51から車両用空調ケース20に向かう投影領域を避けた位置である。言い換えると、重ならない位置とは、ベース部51と車両用空調ケース20とに挟まれている領域を避けた位置である。このため、ハーネスユニット100を車両用空調ケース20に対して仮留めする作業者は、仮留め用ピン21に対して仮留め部57が近づく過程を目視確認しながら挿入させることができる。すなわち、仮留め用ピン21がベース部51によって隠されない位置であるため、柱状部21aの先端部と仮留め部57との相対的な位置関係を確認しながらハーネスユニット100をスライド移動させて、適切に挿入することができる。
仮留め工程において、仮留め部57を柱状部21aに対して固定部59と固定用ボス26との左右方向の位置が適切となる位置までスライドさせる。ここで、柱状部21aに円環状のリブなどのストッパーを設けてもよい。これによると、挿入してから仮留め部57がストッパーに接触する位置までハーネスユニット100をスライド移動させることで、ハーネスユニット100の適切な移動量を作業者が認識しやすい。したがって、仮留め用ピン21への仮留め部57の挿入量のばらつきを低減できる。
車両用空調ケース20に対して適切な位置にハーネスユニット100が仮留めされた状態では、仮留めにおける移動方向である挿入方向とは逆方向に外力が加えられることで、仮留め部57と仮留め用ピン21との挿入状態が解除されてしまう。そこで、仮留め工程の完了後、取り付け工程を行う。
取り付け工程においては、車両用空調ケース20に対してハーネスユニット100の取り付け固定を行う。具体的には、適切な位置に仮留めされた状態のハーネスユニット100を車両用空調ケース20の表面に直交する方向に移動させて、固定部59を固定用ボス26に挿入して圧入された状態とする。この時、仮留めされた状態の仮留め部57を中心としてハーネスユニット100を回動させることで、固定部59を固定用ボス26に近づける方向に移動させて固定部59を固定用ボス26に圧入する。これにより、ハーネスユニット100は、車両用空調ケース20の表面に対して平行な方向に移動することが規制された状態となる。すなわち、車両用空調ケース20に対して適切な位置にハーネスユニット100が固定されて取り付けられた状態である。
図6において、ハーネスユニット100は、取り付け工程までが完了した状態である。ハーネスユニット100は、仮留め部57に仮留め用ピン21が挿入されている。さらに、固定部59が固定用ボス26に挿入されて圧入された状態で固定されている。この状態においては、仮留め部57と仮留め用ピン21とによる仮留めにより、ハーネスユニット100が車両用空調ケース20の表面に対して垂直方向に移動することを規制している。言い換えると、ハーネスユニット100が車両用空調ケース20から離れて浮き上がってしまうことを防止している。さらに、固定部59と固定用ボス26とによる圧入固定により、ハーネスユニット100が車両用空調ケース20の表面に対して平行方向に移動することを規制している。
仮留めされた状態において、仮留め部57と仮留め用ピン21とは、車両用空調ケース20とベース部51とが重ならない位置に設けられている。固定部59が圧入固定された状態の固定用ボス26は、ベース部51の裏側に位置している。言い換えると、固定用ボス26は、車両用空調ケース20とベース部51とが重なる位置に設けられている。取り付け工程の完了後、接続工程を行う。
接続工程においては、電装部品3に対して、コネクタ82の接続を行う。具体的には、適切な位置に取り付けられたハーネスユニット100のコネクタ82を対応する電装部品3に対して順番に接続する。ここで、複数の電装部品3に対して適切なコネクタ82を選択しやすいように、ハーネスアタッチメント50からコネクタ82までの配線81の長さが、コネクタ82毎に異なる長さで形成されている。
図7において、ハーネスユニット100は、接続工程の途中の状態である。コネクタ82は、第1アクチュエータ23に対して接続されている。コネクタ82と第1アクチュエータ23とが適切に接続された状態においては、コネクタ82の端子と第1アクチュエータ23の端子とが接触した状態で固定されている。すなわち、仮留め部57での挿入による移動の規制と固定部59の圧入固定とに加えて、コネクタ82によっても適切な取り付け位置を維持するように固定される。順番にコネクタ82を接続して、全てのコネクタ82を電装部品3に対して適切に接続された状態とすることで、接続工程を完了する。
図1において、全てのコネクタ82が電装部品3に対して接続され、ハーネスユニット100が車両用空調ケース20に対して正規の位置に配置されている状態である。この状態において、ワイヤハーネス80は、車両用空調ケース20とハーネスアタッチメント50との間ではなく、外側に露出した状態でハーネスアタッチメント50に沿って取り付けられている。言い換えると、ハーネスユニット100を取り付けた状態で、ワイヤハーネス80がハーネスアタッチメント50の適切な位置に配されているかを目視確認可能である。
上述した実施形態によると、ハーネスアタッチメント50の仮留め部57は、中央部55に対して周縁部52よりも外側に設けられている。このため、ハーネスユニット100を車両用空調ケース20に取り付ける際に、ハーネスユニット100の向きや位置を調整して、ベース部51と車両用空調ケース20とが重なって隠れない位置に仮留め部57を配置することができる。したがって、仮留め工程において、仮留め部57を仮留め用ピン21に挿入する際に、挿入位置を目視確認しながらハーネスユニット100をスライド移動させることができる。よって、仮留め工程において適切な挿入位置を目視確認できない場合に比べて、スムーズに挿入して仮留めしやすい。言い換えると、車両用空調ケース20へのハーネスユニット100の取り付け作業の内の1つの工程である仮留め工程をスムーズに実施しやすい。
また、ハーネスユニット100を車両用空調ケース20に仮留めした状態で、ベース部51と車両用空調ケース20とが重ならない位置に仮留め部57を配置することができる。仮留め工程が完了した後の状態において、仮留め部57が適切に挿入されていることを目視で確認できる。このため、適切に仮留めが行われているか否かを確認しやすい。したがって、ハーネスユニット100が車両用空調ケース20に対して適切に固定されていないために、車両の走行時における振動などでハーネスユニット100が脱落してしまうなどの不具合の発生を防止しやすい。
ハーネスアタッチメント50は、車両用空調ケース20に仮留めされた状態で仮留め部57を中心として回動可能である。このため、仮留め工程の完了後に仮留め状態を維持して、ハーネスアタッチメント50を回動させることで固定部59を固定用ボス26に圧入固定することができる。言い換えると、適切な仮留め状態を維持して取り付け工程を実施できる。したがって、車両用空調ケース20へのハーネスユニット100の取り付け作業の内の1つの工程である取り付け工程をスムーズに実施しやすい。
ハーネスアタッチメント50は、車両用空調ケース20に仮留めされた状態で仮留め部57の回動軸に沿う方向にスライド可能である。このため、仮留め状態を維持して、ハーネスアタッチメント50をスライドさせることで固定部59を固定用ボス26に近づけることができる。言い換えると、ハーネスユニット100の上下方向の位置を一定にして、左右方向の位置を仮留め部57が仮留め用ピン21挿入されている範囲内で自由に変更できる。したがって、車両用空調ケース20が歪むなどして固定用ボス26の位置が適切な状態から左右方向にずれている場合であっても、スライド量の調整によって固定部59の左右方向の位置を調整して固定部59を固定用ボス26に圧入できる。よって、車両用空調ケース20へのハーネスユニット100の取り付け作業の内の1つの工程である取り付け工程をスムーズに実施しやすい。
ハーネスアタッチメント50は、ベース部51と仮留め部57とを接続している接続部58を備えている。このため、仮留め工程において仮留め用ピン21に挿入される仮留め部57の位置は、接続部58によってベース部51から離れた位置に設定できる。したがって、取り付け作業を行う作業者の視線に角度がついている場合であっても、仮留め部57がベース部51の裏側に隠れた位置になりにくい。また、仮留め部57がベース部51と一体に設けられている配線ガイド部53の陰に隠れた位置となりにくい。よって、仮留め工程をスムーズに実施しやすい。また、仮留めが適切になされているかを確認する場合も同様に、ベース部51や配線ガイド部53によって隠れた位置となりにくいため、仮留め部57と仮留め用ピン21との状態を確認しやすい。
仮留め用ピン21は、先端部が窄み形状の柱状部21aを備えている。このため、窄み形状が形成されていない場合に比べて、スムーズに仮留め部57を柱状部21aに挿入させて、適切な所定の位置まで案内させやすい。言い換えると、仮留め工程をスムーズに実施しやすい。
ハーネスアタッチメント50の固定部59は、中央部55に対して周縁部52よりも内側に設けられている。このため、ハーネスユニット100が車両用空調ケース20に取り付けられた状態で、固定部59をベース部51と車両用空調ケース20とが重なる位置に設けることができる。したがって、固定用ボス26と固定部59とをベース部51が外側から保護し、固定用ボス26と固定部59に対して外部から直接衝撃が加えられにくい状態としている。よって、固定用ボス26と固定部59とに対して加えられる外力を低減して、ハーネスユニット100が適切に固定された状態を維持しやすい。
また、ハーネスユニット100が車両用空調ケース20に取り付けられた状態で、固定部59がベース部51の裏側に位置している。このため、ハーネスユニット100側から車両用空調ユニット1に水がかかるなどした場合であっても、固定用ボス26と固定部59とに直接水がかかりにくく、固定用ボス26と固定部59との間に水が侵入しにくい。したがって、固定用ボス26に対して固定部59が圧入固定された状態を安定して維持しやすい。
仮留め工程における仮留め部57の移動方向は、仮留め用ピン21の中心軸に沿う方向である。一方、取り付け工程における固定部59の移動方向は、仮留め用ピン21の中心軸の周方向である。言い換えると、取り付け工程における固定部59の取り付け方向は、仮留め工程において仮留め部57をスライドさせる移動方向とは異なる方向である。このため、ハーネスユニット100を取り外す際には、固定部59を固定用ボス26から引き離す方向の力と、仮留め部57を仮留め用ピン21から抜く方向の力との異なる向きの力が必要となる。したがって、ハーネスユニット100が一方向からの外力を受けた場合であっても、ハーネスユニット100が車両用空調ケース20から意図せず外れにくい。よって、ハーネスユニット100が車両用空調ケース20に適切に固定された状態を安定して維持しやすい。
仮留め部57は、ベース部51における長手方向の中央よりも第1端部52aに近い位置に設けられている。さらに、固定部59は、ベース部51における長手方向の中央よりも第2端部52bに近い位置に設けられている。このため、仮留め部57から固定部59までの距離を長く確保しやすい。言い換えると、第1端部52aから仮留め部57までの距離や第2端部52bから固定部59までの距離を短くできる。したがって、仮留め部57から固定部59までの距離が短い場合に比べて、ハーネスユニット100を安定して保持しやすい。
仮留め部57は、第3ケース部材20cに設けられた仮留め用ピン21に挿入され、固定部59は、第1ケース部材20aに設けられた固定用ボス26に圧入されている。このため、第1ケース部材20aと第3ケース部材20cとの相対的な位置関係が変化することをハーネスユニット100が抑制している。言い換えると、第1ケース部材20aと第2ケース部材20bと第3ケース部材20cとが適切に組み付けられて車両用空調ケース20をなしている状態をハーネスユニット100が保持している。したがって、車両用空調ケース20の形状を安定して維持しやすい。
仮留め部57は、仮留め用ピン21に挿入可能な円環状である。このため、車両用空調ケース20の表面に対して、平行な方向にスライド移動させることでハーネスユニット100を仮留めできる。したがって、ネジなどの締結部品や接着剤などを用いることなく仮留めを行うことができる。言い換えると、簡単な構成で仮留めを行うことができる。
ベース部51は、複数の配線81をまとめた状態で配している配線ガイド部53を備えている。このため、複数の配線81がバラバラの状態でベース部51から離れてしまうなどして、ハーネスユニット100を取り付ける際に配線81が邪魔になるといった事態を抑制することができる。また、複数の配線81をひとまとめにして扱うことができるので、ベース部51に対して配線81を一本ずつ配する場合に比べて、ハーネスアタッチメント50にワイヤハーネス80を配する作業を効率的に行うことができる。
配線ガイド部53の一部に切り欠き部54を備え、切り欠き部54において、ベース部51と配線81とを一体にして保持するカバー部材56を備えている。このため、ベース部51に対して配線81が密着した状態を維持しやすい。言い換えると、ベース部51から配線81が浮き上がって、車両の走行に伴う振動などによりハーネスアタッチメント50と配線81とがぶつかることで接触音が発生することを抑制できる。
第2実施形態
この実施形態は、先行する実施形態を基礎的形態とする変形例である。この実施形態では、ハーネスユニット100が車両用空調ケース20の正規の位置に取り付けられた状態において、仮留め部257がベース部51よりも重力方向における上方向の位置に設けられている。
図8において、仮留め用ピン221は、車両用空調ケース20の正規の位置に取り付けて固定されたハーネスユニット100のベース部51よりも重力方向の上方向に位置している。また、仮留め部257は、車両用空調ケース20の正規の位置に取り付けて固定されたハーネスユニット100のベース部51よりも重力方向の上方向に位置している。接続部258は、車両用空調ケース20の正規の位置に取り付けて固定されたハーネスユニット100のベース部51から重力方向の上方向に延出して設けられている。
仮留め工程の完了後、取り付け工程の実施前の状態においては、仮留め用ピン221に仮留め部257が挿入された状態で、ハーネスユニット100が重力に引かれて仮留め用ピン221にぶら下がっている。言い換えると、作業者がハーネスユニット100から手を離しても、仮留めされた位置からハーネスユニット100がほとんど動かない状態である。
上述した実施形態によると、仮留め部257がベース部51よりも重力方向における上方向の位置に設けられている。このため、仮留め工程において、車両用空調ケース20とベース部51とが重ならない位置であって、ベース部51よりも上側において仮留め用ピン221と仮留め部257との相対的な位置関係を確認しながら挿入することができる。したがって、仮留め工程をスムーズに実施しやすい。
仮留め工程の完了後、ハーネスユニット100が仮留め用ピン221にぶら下がった状態となる。このため、ハーネスユニット100が重力に引かれて仮留め用ピン221の周方向に回転した場合に、固定部59が固定用ボス26に対して近づく方向に回転することとなる。したがって、仮留め工程の完了後にスムーズに取り付け工程を実施しやすい。
他の実施形態
この明細書における開示は、例示された実施形態に制限されない。開示は、例示された実施形態と、それらに基づく当業者による変形態様を包含する。例えば、開示は、実施形態において示された部品および/または要素の組み合わせに限定されない。開示は、多様な組み合わせによって実施可能である。開示は、実施形態に追加可能な追加的な部分をもつことができる。開示は、実施形態の部品および/または要素が省略されたものを包含する。開示は、1つの実施形態と他の実施形態との間における部品および/または要素の置き換え、または組み合わせを包含する。開示される技術的範囲は、実施形態の記載に限定されない。開示されるいくつかの技術的範囲は、請求の範囲の記載によって示され、さらに請求の範囲の記載と均等の意味および範囲内での全ての変更を含むものと解されるべきである。
仮留め部57を用いた仮留めは、円環状の仮留め部57とピン形状の仮留め用ピン21との挿入による固定に限られない。例えば、ハーネスユニット100と車両用空調ケース20とのそれぞれの所定の位置に磁石を設けて、磁力を用いて仮留めするようにしてもよい。
ハーネスユニット100の取り付け箇所は、内部に熱交換器やドア装置を収容している車両用空調ケース20に限られない。例えば、送風機ケース40にハーネスユニット100を取り付けるようにしてもよい。あるいは、車両用空調ケース20と送風機ケース40との両方に取り付け箇所を設けるようにしてもよい。
ベース部51と仮留め部57と接続する接続部58を、周縁部52の内側から連続して一体に設けてもよい。言い換えると、接続部58の一部を車両用空調ケース20とベース部51とが重なる位置に設けてもよい。これによると、周縁部52及び周縁部52の内側から接続部58を突出して設けることができる。このため、周縁部52の外側から接続部58を設ける場合に比べて、ベース部51と接続部58とが連続して一体に形成されている面積を大きく確保しやすく、接続部58の強度を高くしやすい。したがって、仮留め工程において応力が集中しやすいベース部51と接続部58との境界部分を補強して、接続部58が折れてベース部51から取れてしまうといった事態を防ぎやすい。よって、ベース部51と仮留め部57とが適切に接続された状態を維持しやすい。
ベース部51と仮留め部57と接続する接続部58に、ヒンジ構造のような屈曲可能な部分を設けてもよい。これによると、接続部58に衝撃が加わった場合であっても、屈曲可能な部分で衝撃を吸収することができる。このため、接続部58の衝撃に対する耐性を向上させて、接続部58が折れてベース部51から取れてしまうといった事態を防ぎやすい。よって、ベース部51と仮留め部57とが適切に接続された状態を維持しやすい。
仮留め部57は、円環状の仮留め部57に限られない。例えば、仮留め部57の形状と仮留め用ピン21の柱状部21aの形状とを逆の形状にしてもよい。言い換えると、円環状の仮留め部57の代わりにピン形状を設けて、仮留め用ピン21の柱状部21aの代わりに円環形状を設けるようにして仮留め可能に構成してもよい。
取り付け工程における固定部59による取り付け方法は、固定用ボス26への固定部59の圧入固定に限られない。例えば、ボルトなどの締結部品を用いて締結固定してもよい。あるいは、固定用ボス26と固定部59とにそれぞれ穴形状と爪形状とを備えて、穴形状に爪形状を引っかけるようにして嵌合固定してもよい。
1 車両用空調ユニット、 2 空調本体ユニット、 3 電装部品、 20 車両用空調ケース、 21 仮留め用ピン、 21a 柱状部、 21b 板状部、 26 固定用ボス、 50 ハーネスアタッチメント、 51 ベース部、 52 周縁部、 52a 第1端部、 52b 第2端部、 53 配線ガイド部、 54 切り欠き部、 55 中央部、 56 カバー部材、 57 仮留め部、 58 接続部、 59 固定部、 80 ワイヤハーネス、 81 配線、 82 コネクタ、 100 ハーネスユニット、 221 仮留め用ピン、 257 仮留め部、 258 接続部

Claims (11)

  1. 車両用空調ケース(20)に設けられた電装部品(3)を電気的に接続するための配線(81)とコネクタ(82)とを備えるワイヤハーネス(80)と、
    前記ワイヤハーネスと一体に前記車両用空調ケースに装着されるハーネスアタッチメント(50)とを備えたハーネスユニット(100)であって、
    前記ハーネスアタッチメントは、
    前記配線が配されているベース部(51)と、
    前記ベース部の中央部(55)に対して前記ベース部の周縁部(52)よりも外側に設けられ、前記ハーネスアタッチメントを前記車両用空調ケースの所定の位置に仮留めするための仮留め部(57、257)と、
    仮留めされた状態の前記ハーネスアタッチメントを前記車両用空調ケースに固定するための固定部(59)とを備え
    前記ハーネスアタッチメントは、前記車両用空調ケースに仮留めされた状態で前記仮留め部を中心として回動可能であり、
    前記仮留め部は、前記ハーネスアタッチメントが前記車両用空調ケースに仮留めされた状態で回動軸に沿う方向にスライド可能であるハーネスユニット。
  2. 車両用空調ケース(20)に設けられた電装部品(3)を電気的に接続するための配線(81)とコネクタ(82)とを備えるワイヤハーネス(80)と、
    前記ワイヤハーネスと一体に前記車両用空調ケースに装着されるハーネスアタッチメント(50)とを備えたハーネスユニット(100)であって、
    前記ハーネスアタッチメントは、
    前記配線が配されているベース部(51)と、
    前記ベース部の中央部(55)に対して前記ベース部の周縁部(52)よりも外側に設けられ、前記ハーネスアタッチメントを前記車両用空調ケースの所定の位置に仮留めするための仮留め部(57、257)と、
    仮留めされた状態の前記ハーネスアタッチメントを前記車両用空調ケースに固定するための固定部(59)とを備え
    前記仮留め部は、前記ハーネスユニットが前記車両用空調ケースに装着された状態において、前記ベース部よりも重力方向における上方向に位置しているハーネスユニット。
  3. 前記ベース部は、複数の前記配線をまとめた状態で配している配線ガイド部(53)を備えている請求項1または2に記載のハーネスユニット。
  4. 前記配線ガイド部の一部に切り欠き部(54)を備え、
    前記切り欠き部において、前記ベース部と前記配線とを一体に保持するカバー部材(56)を備えている請求項に記載のハーネスユニット。
  5. 車両用空調ケース(20)に設けられた電装部品(3)を電気的に接続するための配線(81)とコネクタ(82)とを備えるワイヤハーネス(80)と、
    前記ワイヤハーネスと一体に前記車両用空調ケースに装着されるハーネスアタッチメント(50)とを備えたハーネスユニット(100)であって、
    前記ハーネスアタッチメントは、
    前記配線が配されているベース部(51)と、
    前記ベース部の中央部(55)に対して前記ベース部の周縁部(52)よりも外側に設けられ、前記ハーネスアタッチメントを前記車両用空調ケースの所定の位置に仮留めするための仮留め部(57、257)と、
    仮留めされた状態の前記ハーネスアタッチメントを前記車両用空調ケースに固定するための固定部(59)とを備え
    前記ベース部は、複数の前記配線をまとめた状態で配している配線ガイド部(53)を備え、
    前記配線ガイド部は、一部に切り欠き部(54)を備え、
    前記切り欠き部において、前記ベース部と前記配線とを一体に保持するカバー部材(56)を備えているハーネスユニット。
  6. 前記ハーネスアタッチメントは、前記車両用空調ケースに仮留めされた状態で前記仮留め部を中心として回動可能である請求項2から請求項5のいずれかに記載のハーネスユニット。
  7. 前記仮留め部は、前記ハーネスアタッチメントが前記車両用空調ケースに仮留めされた状態で回動軸に沿う方向にスライド可能である請求項に記載のハーネスユニット。
  8. 前記仮留め部は、前記ハーネスユニットが前記車両用空調ケースに装着された状態において、前記ベース部よりも重力方向における上方向に位置している請求項1または請求項のいずれかに記載のハーネスユニット。
  9. 前記固定部は、前記中央部に対して前記周縁部よりも内側に設けられている請求項1から請求項のいずれかに記載のハーネスユニット。
  10. 前記ベース部は、
    長手方向の端部である第1端部(52a)と、
    前記第1端部とは反対側の端部である第2端部(52b)とを備え、
    前記仮留め部は、前記ベース部における長手方向の中央よりも前記第1端部に近い位置に設けられており、
    前記固定部は、前記ベース部における長手方向の中央よりも前記第2端部に近い位置に設けられている請求項1から請求項のいずれかに記載のハーネスユニット。
  11. 前記ハーネスアタッチメントは、前記ベース部と前記仮留め部とを接続している接続部(58、258)を備えている請求項1から請求項10のいずれかに記載のハーネスユニット。
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