以下、図面を参照して、本発明に係る、開閉体の開閉ロック装置の、一実施形態について説明する。
この開閉体の開閉ロック装置10(以下、単に「開閉ロック装置10」ともいう)は、例えば、図1や図2に示すような、固定体1の開口部2に、開閉可能に取付けられる開閉体5を、開閉ロックするために用いられるものであって、開閉体5の開き時に、内部を照らす照明装置を有するものに適用される。
この実施形態における固定体1は、車両のインストルメントパネルに設けられたグローブボックスであり、正面側が開口したボックス状をなしており、その正面側周縁からは、図示しないインストルメントパネルとの固定用のフランジ部1aが広がっている。また、固定体1の天井壁3の外面側であって、同天井壁3の幅方向中央に、開閉ロック装置10が取付けられるようになっている。すなわち、この開閉ロック装置10は、いわゆるセンターロック構造となっている。更に、天井壁3の正面側周縁部からは、枠状をなした開閉体支持部4が立設しており、開閉体5の蓋部5bの上部を支持する部分となっている。また、図2(a)に示すように、天井壁3の正面側近傍であって、その幅方向中央には、開閉ロック装置10による照明光を照射するための、照射孔3aが形成されている。更に図2(a),(b)に示すように、開閉体支持部4の底壁の幅方向中央には、開閉ロック装置10を構成するロッド50(図3参照)を挿出させるための、ロッド挿出孔4aが形成されている。
一方、前記開閉体5は、上方が開口した箱状のボックス部5aと、該ボックス部5aの正面側に配置された蓋部5bとからなる。また、蓋部5bの上方であって、幅方向中央には、開閉ロック装置10による開閉ロックを電磁的に解除するための、ロック解除部8が設けられている。更に図13や図14に示すように、このロック解除部8の内面側には、底面側及び一側部が開口した門形枠状をなした被係合部6が設けられており、その内側には溝部7が形成されている。
なお、照明付き開閉ロック装置としては、例えば、インストルメントパネルの開口部に、リッドが開閉可能に取付けられた構造(この場合、インストルメントパネルが「固定体」、リッドが「開閉体」をなす)に適用したり、また、固定体を車体の給油口周縁部とし、開閉体をフューエルリッドとして、フューエルリッドの開閉構造に利用したり、更に、固定体を車体の給電ソケット周縁部とし、開閉体をリッドとして、その開閉構造に利用したり、また、その他の、自動車の小物入れの開閉構造等に利用してもよく、使用態様や設置場所等は特に限定されない。
そして、図3に示すように、この実施形態の開閉ロック装置10は、内周が円形状をなした筒状部17(図6参照)を有し、筒状部17の内周に周回するハートカム機構のカム溝60(図9参照)を設けた本体15と、外周が円形状をなすと共に、前記本体15の筒状部17内に配置されて、同筒状部17に対して軸方向スライド及び回転可能に保持されると共に、開閉体5に設けた被係合部6に係脱する係合片51を設けたロッド50と、ロッド50に設けられ、カム溝60に嵌入し、ロッド50の軸方向スライドに伴ってロッド50を回転させるカムピン55と、ロッド50を筒状部17の一端から突出する方向に付勢するバネ部材S1と、第1接触端子70及び第2接触端子71を有し、照明装置の照明をON,OFFするスイッチ部とを備えている。なお、以下の説明において、図6の矢印Aに示すように、本体15の筒状部17の一端からロッド50が突出する方向を、「ロッド突出方向A」とする。
図3に示すように、本体15は、前記筒状部17を軸方向に分割するように互いに組付けられる、第1本体20と第2本体40とから構成されている。
図4(a)に示すように、第1本体20は、略円筒状をなした第1筒部21と、この第1筒部21に連設された、略四角箱状をなした第1収容部22とを有しており、全体として一方向に長く延びる略長箱状をなしている。第1筒部21は、第2本体40の第2筒部41と併せて、前記筒状部17を構成する(図6参照)。また、第1収容部22と、第2本体40の第2収容部42とで、駆動装置100を収容するための収容空間が画成される。また、第1筒部21の周方向外方の一側部であって、前記第1収容部22に対向する位置には、筒状部17を覆うカバー90を支持するための、平坦面状をなしたカバー支持部23が設けられている。
前記第1収容部22には、ロッド50の軸方向スライドを規制するロック部材110を駆動するための、駆動装置100が収容される(図15及び図16参照)。また、第1収容部22には、枠状をなしたコネクタ取付部24が設けられており、駆動装置100に接続されるコネクタ105が取付けられるようになっている。
図15や図16に示すように、この駆動装置100の回転軸には、ロック部材110が回動可能に装着されるようになっている。このロック部材110は、支軸111aを有する回動部111と、この回動部111に対して斜めに配置されたロックアーム113とを有している。図15に示すように、このロックアーム113が、ロッド50のロック溝52に挿入されて係止することで、ロッド50の軸方向スライドが規制され、一方、図16に示すように、ロックアーム113がロック溝52から抜け外れた状態では、ロッド50の軸方向スライドが可能となっている。
なお、ロック部材110は、前記支軸111aが、第2本体40の軸孔42a(図13参照)に挿入されることで、駆動装置100との間で回動可能に支持される。また、ロックアーム113は、第2本体40の挿出溝42b(図13参照)から挿出される、バネ引掛け部113aを有している。更に図13に示すように、このバネ引掛け部113aには、一端を第2本体40のバネ引掛け部42cに引掛けた、付勢バネS2の他端が引掛けられて、図15に示すように、ロック部材110が矢印B方向に回動付勢され、ロックアーム113が、ロッド50のロック溝52に係止する方向に付勢される。なお、この実施形態では、ロッド50が筒状部17内に引き込まれた状態で、ロック溝52にロックアーム113が係止して、ロッド50の軸方向スライド規制されるようになっている(図15参照)。
また、駆動装置100は、複数の端子105aを介してコネクタ105に接続されている。このコネクタ105内には、図示しない電力供給手段、及び、前記開閉体5のロック解除部8に接続される、図示しないプラグが挿入される。したがって、ロック解除部8を操作することで、図16に示すように、付勢バネS2の付勢力に抗して、図15の矢印B方向とは反対方向にロック部材110が回動して、ロックアーム113がロッド50のロック溝52から抜き出されて、ロッド50の軸方向スライドの規制が解除されるようになっている。
また、ロック部材110のロックアーム113が、ロッド50のロック溝52に係止して、その軸方向スライドが規制された状態で、駆動装置100が故障等によって動作不能となった際には、第2本体40の挿出溝42bから挿出したバネ引掛け部113aを把持して、図15の矢印Bに示す付勢バネS2による回動付勢方向とは、反対側に回動させることで、ロックアーム113をロック溝52から抜き出して、ロック状態を解除することができる。なお、駆動装置100によるロック部材110の、ロック解除動作は、駆動モータに設けたウォームギヤや、ボールネジや、電磁ソレノイド等による、スライド動作によるものとしてもよく、特に限定はされない。
また、第1筒部21の外方及び第1収容部22の外方からは、取付部26,27がそれぞれ延設されている。更に、第1筒部21の内側には、第2本体40の段状突出部43(図5参照)が挿入されるようになっている。また、図5に示すように、第1筒部21の内周面側には、第2本体40の段状突出部43との間で、カム溝60を形成するための、段状突出部29が設けられている。
更に図3や図4(a)に示すように、第1筒部21の外周には、第1筒部21の軸方向に位置ずれして、一対の凹部31,32が形成されている。図7や図8に示すように、第1凹部31には、スイッチ部を構成する第1接触端子70が嵌合し、第2凹部32には、第2接触端子71が嵌合するようになっている。
図4(a)や図7に示すように、この実施形態の第1凹部31は、第1筒部21の外周の軸方向所定位置であって、カバー支持部23側の外周の最大拡径位置から、カバー支持部23に離反する方向に向けて90°の周方向角度で延びる周方向凹部33と、この周方向凹部33の延出方向終端部からL字状をなすように屈曲して、第1筒部21の一端部の、ロッド突出方向Aに向けて所定長さで延びる軸方向凹部34と、この軸方向凹部34の、ロッド突出方向A側の端部から、第1筒部21の厚さ方向に貫通して、カム溝60に連通する連通孔35とからなる。
一方、この実施形態の第2凹部32は、図4(a)に示すように、前記第1凹部31に対して、ロッド突出方向A寄りの位置となるように、軸方向に位置ずれした箇所に設けられている。具体的には、この第2凹部32は、第1筒部21の外周の、カバー支持部23側の外周の最大拡径位置から、カバー支持部23に近接する方向に向けて90°の周方向角度で延びる周方向凹部33と、この周方向凹部33の延出方向終端部であって、ロッド突出方向Aとは反対側の端部から、第1筒部21の厚さ方向に貫通して、カム溝60に連通する連通孔35とからなる。
また、図3や図4(a)に示すように、平坦面状をなしたカバー支持部23からは、幅狭のリブ状をなした照明支持部36と、この照明支持部36に対して所定間隔をあけて配置され、同照明支持部36よりも幅広の板状をなした照明支持部37とが、設けられている。これらの照明支持部36,37より、照明装置80が支持されるようになっている。すなわち、本体15の外周に、照明装置80が配設されることとなる。
これに関連して照明装置80について説明する。この実施形態における照明装置80は、図3に示すように、矩形板状をなした基板81と、この基板81の一方の面に、所定間隔をあけて実装された複数の照明部82とを有している。ここでは、照明部82はLEDランプであり、ロッド突出方向Aに沿って3つ実装されている。また、前記基板81の所定箇所には、角孔状の端子接続孔81a,81bが形成されている。更に基板81の所定箇所には、図示しない電力供給手段に連結したリード線が接続される、端子83,83が基板外方に向けて延設されている。なお、照明装置の構造としては、上記態様に限定されるものではなく、また、照明装置の配設位置も、本体外周ではなく、本体外周から離反した位置であってもよい。更に、照明部としては、LEDランプのみならず、蛍光ランプ、ハロゲンランプ等であってもよい。
また、図5や図6に示すように、カバー支持部23には、筒状部17の外側に被さるカバー90が支持されるようになっている。この実施形態では、本体15を構成する第1本体20の、第1筒部21の外側に、カバー90が被さるようになっている。
図4(b)を併せて参照すると、この実施形態におけるカバー90は、前記カバー支持部23に支持されると共に、前記照明装置80の外側に配置されて、同照明装置80をカバーする、略矩形枠状をなした照明カバー91と、この照明カバー91に連設されると共に、略円筒壁状をなし、前記第1筒部21の外側に配置されて、第1凹部31,第2凹部32の周方向凹部33や軸方向凹部34、連通孔35を塞ぐ、端子カバー92とからなる。また、端子カバー92の、ロッド突出方向Aとは反対側からは、略L字状をなした取付部93が延設されており、第1本体20の取付部26に固定される部分となっている。更に、照明カバー91には、ロッド突出方向Aに沿って細長く延びる、長孔状をなした開口孔91aが形成されており、照明装置80の複数の照明部82からの照射光を、開口孔91aを通して外部へ照射可能となっている。また、照明カバー91の所定箇所には、照明部装置80に設けた端子83,83を挿出させるための、挿出溝91bが形成されている。
また、第1筒部21の、第2本体40の第2筒部41とは反対側の端部外周には、ゴムや弾性エラストマー等からなり、略環状キャップ状をなしたシール部材39が装着されており(図6参照)、筒状部17の、ロッド50の突出方向の一端側開口をカバーして、筒状部17の内周とロッド50の外周との間隙に水等が侵入しないようにシールする。
なお、この開閉ロック装置10は、図2(a),(b)に示すように、照明カバー91の開口孔91aを、固定体1の天井壁3の照射孔3aに整合し、かつ、ロッド50がロッド挿出孔4aに整合するように、固定体1に取付けられるようになっている。
次に、第2本体40について説明する。図5に示すように、この実施形態の第2本体40は、略円筒状をなした第2筒部41と、この第2筒部41に連設された、略四角箱状をなした第2収容部42とを有しており、上記第1本体20に対応して、全体として一方向に長く延びる略長箱状をなしている。第2筒部41は、第1本体20の第2筒部21と併せて、前記筒状部17を構成し、第2収容部42は、第1本体20の第1収容部22とで、駆動装置100を収容するための収容空間を画成する。
また、第2筒部41の、第1筒部21との対向面からは、第2筒部41よりも小径の筒状をなし、前記第1筒部21内に挿入される、段状突出部43が突設されている。なお、この段状突出部43の内径は、第1筒部21の段状突出部29の内径と同一であり、更に段状突出部43の外径は、第1筒部21の内径に適合している。
更に、第2筒部41の底部内周からは、円柱状をなしたバネ支持柱45が突設されており、バネ部材S1の傾きを抑制しつつ支持可能となっている。なお、図13に示すように、第2収容部42には、ロック部材110の支軸111aを回動支持する軸孔42aが形成されると共に、ロックアーム113のバネ引掛け部113aを挿出させる挿出溝42bと、付勢バネS2の一端が引掛けられる、バネ引掛け部42cが突設されている。
また、第2筒部41の外方及び第2収容部42の外方からは、取付部46,47がそれぞれ延設されている。そして、取付部46及び第1本体20の取付部26、取付部47及び第1本体20の取付部27を、図示しない取付ボルト等を介して互いに固定することで、図6に示すように、第1本体20と第2本体40とが一体化されて本体15が構成されるようになっている。
このように、第1本体20と第2本体40とを組付けられる際には、第2筒部41の段状突出部43が、第1筒部21内に挿入されると共に、この段状突出部43の端面44と、第1筒部21の段状突出部29の端面30とが対向配置されて、それらの間にカム溝60が形成されるようになっている。
図9を参照して、上記カム溝60について説明する。このカム溝60は、筒状部17の内周に周回するハートカム機構をなしており、ロッド50が筒状部17の一端から突出した状態で、カムピン55に嵌合する第1嵌合部61と、ロッド50を筒状部17の一端から引き込んだ状態で、カムピン55に嵌合する第2嵌合部62とを有している。この実施形態におけるカム溝60は、カムピン55の、後述する一対の端部57,58に嵌合するる、一対の第1嵌合部61及び一対の第2嵌合部62を有する構造となっている。
すなわち、図9(a),(c)に示すように、このカム溝60は、筒状部17の内周であって、ロッド突出方向A側の、周方向に対向する位置に、一対の第1嵌合部61,61が設けられている。なお、図9(c)は、図9(a)を90°回転させた状態を示している。
また、図9(b)に示すように、カム溝60は、筒状部17の内周であって、前記一対の第1嵌合部61,61よりも、ロッド突出方向Aの反対側(筒状部17の基端部側)の、周方向に対向する位置に、一対の第2嵌合部62,62が、一対の第1嵌合部61,61に直交して、それぞれ設けられている。なお、図9(b)では、図面上の手前側に、一方の第2嵌合部62が設けられているが、他方の第2嵌合部62が、一方の第2嵌合部62の周方向に対向する位置、すなわち、図面上の奥側にも設けられている。
更に、このカム溝60は、カムピン55の一対の端部57,58が、第1嵌合部61,61に嵌合した状態で、ロッド50がバネ部材S1の付勢力に抗して押圧されたときに、一対の端部57,58を、第1嵌合部61から第2嵌合部62へと導く、筒状部17の軸方向に対して傾斜して設けられた第1ガイド部63と、カムピン55の一対の端部57,58が、第2嵌合部62,62に嵌合した状態で、ロッド50がバネ部材S1の付勢力に抗して押圧されたときに、一対の端部57,58を、第2嵌合部62,62から外して第1嵌合部61,61へと導く、筒状部17の軸方向に対して傾斜して設けられた第2ガイド部64とを有しており、第1嵌合部61、第1ガイド部63、第2嵌合部62、第2ガイド部64の順で、筒状部17の内周に沿って周回するように配置されている。
そして、図9(a),(c)に示すように、カムピン55の後述する端部57,58が第1嵌合部61,61に嵌合して、ロッド50が筒状部17の一端から突出した状態から、バネ部材S1の付勢力に抗してロッド50を押し込むと、第1ガイド部63によって、カムピン55の一対の端部57,58がガイドされて、ロッド50を回動させつつ押し込まれて、カムピン55の一対の端部57,58が、カム溝60の一対の第2嵌合部62,62に嵌合すると、ロッド50が筒状部17の一端から引き込まれた状態に保持される(図9(b)参照)。また、図9(b)に示す状態からバネ部材S1の付勢力に抗してロッド50を押し込むと、第2ガイド部64によって、カムピン55の一対の端部57,58がガイドされて、ロッド50が回動すると共に、バネ部材S1の付勢力によって付勢されて、ロッド50が押されて、筒状部17の一端から突出していき、カムピン55の一対の端部57,58が、カム溝60の一対の第1嵌合部61,61に嵌合すると、再度、図9(a),(c)に示すように、ロッド50が筒状部17の一端から突出した状態に保持される。
すなわち、この実施形態においては、筒状部17に対してロッド50を押し込むことで、筒状部17の一端からロッド50を突出させることができると共に、筒状部17内にロッド50を引き込むことができる、いわゆるプッシュ・プッシュタイプのロッド構造となっている。なお、この実施形態において、カム溝がハートカム機構をなしているとは、カム溝が必ずしもハート型をなすことを意味するものではなく、ハートカムと同様な原理により、ロッド50のプッシュプッシュ操作によって、カムピン55の一対の端部57,58が、カム溝60の一対の第1嵌合部61,61に嵌合した状態と、カム溝60の一対の第2嵌合部62,62に嵌合した状態とに、移動できるようにしたカム機構を意味するものである。
なお、図5、図9、図13,図14においては、構造を分かりやすく説明するため、便宜上、第1本体20については、第1筒部21を省略して段状突出部29を実線で記載している。また、図9、図13、図14においては、それに加えて、第2本体40について、第2筒部41を省略して記載している。
次に、照明装置80の、照明部82による照明をON,OFFするスイッチ部について説明する。
図3に示すように、このスイッチ部は、本体15に配置されて、一端が照明装置80に接続される接続部74をなし、他端がカムピン55に当接する接点部をなす、第1接触端子70及び第2接触端子71を有している。これらの接触端子70,71は、金属板材を適宜屈曲して形成されたものであって、図7や図8に示すように、第1接触端子70は、第1本体20の第1筒部21の外周に形成した第1凹部31に嵌合し、第2接触端子71は、同第1筒部21の外周に形成した第2凹部32に嵌合するようになっている。
図10(a),(b)を参照すると、第1接触端子70は、第1凹部31の周方向凹部33に適合する湾曲形状をなし、同周方向凹部33に嵌合する湾曲部73を有している。この湾曲部73は、第1凹部31の周方向凹部33に対応して、筒状部17を構成する第1筒部21の周方向に沿って90°の周方向角度で、湾曲して延びる形状となっている。また、この湾曲部73の周方向の一端部73aは、ロッド突出方向Aとは反対側の側部が、切欠き73bによって切欠かれて幅狭形状となっており、この一端部73aの先端部分が、第1筒部21の半径方向外方となるように屈曲されることで、接続部74をなしている。この接続部74は、照明装置80の基板81の接続孔81aに挿入されて、同照明装置80に接続される。
更に、湾曲部73の周方向他端部からは、同湾曲部73に対して直交して、第1筒部21の軸方向に沿ってロッド突出方向A側に向けて延びる、延出部75が所定長さで設けられている。この延出部75は、第1凹部31の軸方向凹部34に嵌合するようになっている。また、この延出部75の延出方向先端部からは、同延出部75に対して直角となるように、第1筒部21の半径方向内方に向けて折曲されて延びる、折曲端部76が設けられている。なお、この折曲端部76は、カム溝60の一方の第1嵌合部61の、周方向に沿った幅に適合する、板幅で形成されている。
そして、図7及び図8に示すように、第1接触端子70の上記折曲端部76が、第1凹部31に設けた連通孔35に挿入されて、図9(a)や図13に示すように、カム溝60内の、一方の第1嵌合部61の内壁に隣接配置されて、同第1嵌合部61の内壁に係合可能となっている。この折曲端部76にカムピン55の一端部57が接離するようになっている(図12~14参照)。すなわち、この折曲端部76が、本発明における、カムピン55に当接する接点部をなしている。
一方、第2接触端子71は、図10(c),(d)に示すように、第2凹部32の周方向凹部33に適合する湾曲形状をなし、同周方向凹部33に嵌合する湾曲部73を有している。この湾曲部73は、第2凹部32の周方向凹部33に対応して、筒状部17を構成する第1筒部21の周方向に沿って90°の周方向角度で、湾曲して延びる形状となっている。また、この湾曲部73の周方向の一端部73aは、ロッド突出方向A側の側部が、切欠き73bによって切欠かれて幅狭形状となっており、この一端部73aの先端部分が、第1筒部21の半径方向外方となるように屈曲されることで、接続部74をなしている。この接続部74は、照明装置80の基板81の接続孔81bに挿入されて、同照明装置80に接続される。
更に図10(d)に示すように、湾曲部73の周方向の他端部73cは、ロッド突出方向Aの側部とは反対側の側部が、切欠き73dで切欠かれて幅狭形状となっている。そして、この湾曲部73の他端部73cからは、前記切欠き73dを介して、湾曲部73に対して直交し、第1筒部21の軸方向に沿ってロッド突出方向Aとは反対側に延びる、延出部75が所定長さで設けられている。また、この延出部75の延出方向先端部からは、同延出部75に対して直角となるように、第1筒部21の半径方向内方に向けて折曲されて延びる、折曲端部76が設けられている。なお、この折曲端部76は、カム溝60の他方の第1嵌合部61の、周方向に沿った幅に適合する、板幅で形成されている。
そして、図7及び図8に示すように、第2接触端子71の上記折曲端部76が、第2凹部32に設けた連通孔35に挿入されて、図9(c)に示すように、カム溝60内の、他方の第1嵌合部61の内壁に隣接配置されて、同第1嵌合部61の内壁に係合可能となっている。この折曲端部76にカムピン55の他端部58が接離するようになっている(図12~14参照)。すなわち、この折曲端部76が、本発明における、カムピン55に当接する接点部をなしている。
なお、第2接触端子71の延出部75は、第1接触端子70の延出部75よりも短く形成されており、また、図10(d)に示すように、湾曲部73の周方向の他端部73cと、延出部75と、折曲端部76とは、第2凹部32の軸方向長さ(ロッド突出方向Aに沿った長さ)内に収まる長さとなるように形成されており、第2凹部32に嵌合可能となっている。
また、図7や図8に示すように、この実施形態における第1接触端子70及び第2接触端子71は、第1凹部31や第2凹部32に嵌合させた状態で、第1筒部21の外周面から出っ張らない厚さで形成されており、両接触端子70,71の外周面と、カバー90の端子カバー92の内周面との間に、ほぼ隙間がないように、両接触端子70,71がカバー90の端子カバー92により覆われるようになっている。
なお、この実施形態における第1接触端子70及び第2接触端子71は、一枚の金属板材を適宜屈曲したり切欠いたりして、一体形成されているが、複数の部材を溶接等で接合して形成してもよい。更に、第1接触端子及び第2接触端子の形状としては、例えば、L字状やコ字状等をなしていてもよく、本体15の外周に配置されて、一端が照明装置80に接続される接続部をなし、他端がカムピン55に当接する接点部をなすものであればよい。
次に、前記筒状部17内に配置されて、同筒状部17に対して軸方向スライド及び回転可能に保持されるロッド50について説明する。図11に示すように、この実施形態のロッド50は、ロッド突出方向Aとは反対側の基端部側が開口して、内部にバネ部材S1を収容可能とした、略円筒状をなしている。なお、ロッド50内に配置されるバネ部材S1によって、ロッド50が筒状部17の一端から突出する方向、すなわち、ロッド突出方向A側に向けて付勢される。
また、ロッド50の、ロッド突出方向Aの先端側中央からは、細い外径の柱部51aが突設されており、該柱部51aの先端には、一方向に長く延びる帯状をなした係合片51が設けられている。図13や図14に示すように、この係合片51は、ロッド50の回転に伴って回転して角度が変わって、開閉体5の被係合部6に係脱するようになっている。
更に図13及び図14に示すように、このロッド50は、筒状部17内に引き込まれた状態で、係合片51が被係合部6に係合し、筒状部17の一端から突出した状態で、係合片51と被係合部6との係合を解除するように構成されている。
この実施形態の場合、固定体1の開口部2から開閉体5が開いたとき、すなわち、図13に示すように、ロッド50が筒状部17の一端から突出した状態では、係合片51の長手方向が、被係合部6の溝部7の溝方向に沿った方向となるように配置されて、係合片51と被係合部6との係合が解除され、一方、固定体1の開口部2に対して開閉体5を閉じたとき、すなわち、図14に示すように、ロッド50が筒状部17内に引き込まれた状態では、係合片51の長手方向が、被係合部6の溝部7の溝方向に対して直交するように、ロッド50が回転して、同係合片51が被係合部6に係合する。
更に、ロッド50の基端側外周には、矩形溝状をなした一対のロック溝52,52が形成されており、これらのロック溝52,52に、ロック部材110のロックアーム113が係脱して(図15及び図16参照)、ロッド50の軸方向スライドが制御されるようになっている。
また、図11に示すように、ロッド50の基端部外周には、基端に向かって次第に高さが低くなるテーパ面53が形成されている。このテーパ面53を設けたことにより、ロッド50が筒状部17の突出方向一端から突出した状態で、図16の二点鎖線で示すように、ロック部材110のロックアーム113が、ロッド50の基端側外側に配置されたとしても、ロッド50を押し込むことで、テーパ面53を介して、ロックアーム113が押圧されて、図15の矢印Bに示す方向とは反対側に回動させることができ、ロックアーム113をロック溝52に係止可能とすることができる。
更に図11に示すように、ロッド50は、カムピン55を取付けるための、取付溝54が形成されている。この実施形態における取付溝54は、円形状の外周面を有するロッド50に対応して、ロッド50の外周に沿って円弧状に形成されている。
次に、ロッド50に設けられるカムピン55について説明する。
図11(a)に示すように、この実施形態におけるカムピン55は、ロッド50の取付溝54に適合する円弧状をなすように湾曲して、同取付溝54に挿入されるピン本体56と、このピン本体56の両端部から、ロッド50の外径方向に向けて延出した端部57,58とを有している。また、この実施形態のカムピン55は、ピン本体56及び一対の端部57,58が円形断面をなすように形成されている。なお、カムピンとしては、例えば、バネ鋼材等の金属材料からなる金属線材を、適宜屈曲して形成することができるが、少なくとも導通性が必要である。
また、図11(b)に示すように、カムピン55は、ロッド50の取付溝54に取付けられた状態では、一対の端部57,58が、ロッド50の周方向に対向する2箇所に配置される。これらの一対の端部57,58は、第1本体20及び第2本体40の筒状突出部29,43の、対向する端面30,44によって形成されたカム溝60に、それぞれ嵌入されて、ロッド50の軸方向スライドに伴ってロッド50を回転させる(図9参照)。
具体的には、カムピン55の一端部57が、カム溝60の一方の第1嵌合部61に配置されて嵌合し、カムピン55の他端部58が、カム溝60の他方の第1嵌合部61に配置されて嵌合した状態では、ロッド50が筒状部17の一端から突出した状態に保持される(図9(a),(c)参照)。
なお、カムピン55の一対の端部57,58が、カム溝60の一対の第1嵌合部61,61に配置されて嵌合した状態では、一端部57が、第1凹部31の連通孔35に挿入され、一方の第1嵌合部61の内壁に隣接配置された、第1接触端子70の接点部をなす折曲端部76に当接して、同折曲端部76が、一端部57と第1嵌合部61の内壁との間で挟持されて、一端部57に圧接され(図9(a)及び図13参照)、一方、他端部58が、第2凹部32の連通孔35に挿入され、他方の第1嵌合部61の内壁に隣接配置された、第2接触端子71の接点部をなす折曲端部76に当接して、同折曲端部76が、他端部58と第1嵌合部61の内壁との間で挟持されて、他端部58に圧接される(図9(c)参照)。このように、この実施形態においては、カムピン55の一対の端部57,58が、一対の第1嵌合部61,61にそれぞれ嵌合したとき、第1接触端子70及び第2接触端子71のそれぞれの接点部(折曲端部76)が、カムピン55の一対の端部57,58と一対の第1嵌合部61,61の内壁とで挟持されるように構成されている。また、この挟持状態では、両接触端子70,71の折曲端部76,76が、対応するカムピン55の一対の端部57,58にそれぞれ圧接されるようになっている。
また、上記状態でロッド50を押し込むと、カムピン55の一対の端部57,58がカム溝60の第1ガイド部63によってガイドされて、ロッド50が回転していき、カムピン55の一端部57が、カム溝60の一方の第2嵌合部62に嵌合し、カムピン55の他端部58が、カム溝60の他方の第2嵌合部62に嵌合した状態では、ロッド50が筒状部17内に引き込まれた状態に保持される(図9(b)参照)。
そして、このカムピン55は、図9(a),(c)や図13に示すように、一対の端部57,58が、カム溝60の第1嵌合部61,61に嵌合した状態で、図12(b)に示すように、第1接触端子70及び第2接触端子71の接点部である折曲端部76,76にそれぞれ当接して、両接触端子70,71を互いに導通させて、スイッチ部をONにする一方、図9(b)や図14に示すように、一対の端部57,58が、カム溝60の第2嵌合部62,62に嵌合した状態では、図12(a)に示すように、第1接触端子70及び第2接触端子71の接点部である折曲端部76,76から離反して、スイッチ部をOFFにするように構成されている。
すなわち、図1や図2(a)に示すような、固定体1の開口部2が開閉体5により閉じた状態から、図2(b)に示すように、開口部2から開閉体5が開くと、照明装置80のスイッチ部がONにされて、複数の照明部82から照射光が照射されて、カバー90の開口孔91a、及び、固定体1の天井壁3の照射孔3aを通って、開閉体5のボックス部5a内が照射されるようになっている。
また、この開閉ロック装置10においては、照明装置80のスイッチ部は、第1接触端子70、第2接触端子71、及び、カムピン55からなる。また、カムピン55は、上記のように、カム溝60と協同してロッド50を回転させると共に、スイッチ部の構成部材を兼ねている。
なお、この実施形態におけるカムピン55は、ロッド50とは別体で、円弧状に湾曲したピン本体56から両端部57,58が延出した形状となっているが、この態様に限定されるものではない。例えば、カムピンとしては、例えば、単なる丸棒状や長板状をなしていたり、略コ字状をなすように両端部を屈曲させたりしてもよく、カム溝の第1嵌合部に嵌合した状態で、第1接触端子及び第2接触端子の各接点部にそれぞれ当接して、両接触端子を互いに導通させることが可能な形状であればよい。
次に、上記構成からなる開閉ロック装置10の作用効果について説明する。
まず、図2(b)に示すように、固定体1の開口部2から開閉体5が開いた状態では、図9(a),(c)に示すように、カムピン55の一対の端部57,58が、カム溝60の一対の第1嵌合部61,61に、第1接触端子70及び第2接触端子71の折曲端部76,76を介して嵌合して、筒状部17の一端からロッド50が突出した状態に保持されている。なお、ロッド50にはバネ部材S1の付勢力が作用するが、上記のように、カムピン55の一対の端部57,58が、一対の第1嵌合部61,61に嵌合することで、筒状部17からの抜け止めがなされている。また、この状態では、カムピン55は、図9(a),(c)や図13に示すように、一対の端部57,58が、カム溝60の一対の第1嵌合部61,61に保持された状態で、図12(b)に示すように、第1接触端子70及び第2接触端子71の折曲端部76,76にそれぞれ当接して、両接触端子70,71を互いに導通させて、照明装置80のスイッチ部がONとなり、複数の照明部82から開閉体5のボックス部5a内に光が照射される。
この状態から固定体1の開口部2に向けて開閉体5を押し込んでいくと、開閉体5の内面側に配置された、被係合部6の溝部7内に、ロッド50の係合片51が入り込んで、開閉体5によって押され、ロッド50がバネ部材S1の付勢力に抗して押し込まれていき、カムピン55の一対の端部57,58がカム溝60の第1ガイド部63によってガイドされて、ロッド50が回転しつつスライドする。そして、図9(b)や図14に示すように、カムピン55の一対の端部57,58がカム溝60の一対の第2嵌合部62,62に嵌合することで、ロッド50が筒状部17内に引き込まれた状態に保持されると共に、係合片51が被係合部6に係合して、固定体1の開口部2が、開閉体5によって閉じた状態にロックされる。また、この状態では、図12(a)に示すように、カムピン55の一対の端部57,58が、第1接触端子70及び第2接触端子71の折曲端部76,76から離反して、照明装置80のスイッチ部がOFFとなる。
また、上記状態では、図15に示すように、ロッド50のロック溝52に、ロック部材110のロックアーム113が係止して、ロッド50の軸方向スライドが規制されるので、固定体1の開口部2に対して開閉体5を閉じた状態にロックすることができる。そして、開閉体5に設けたロック解除部8を操作して、駆動装置100によりロック部材110を回動させて、ロックアーム113をロック溝52から抜き出すことで、ロッド50の軸方向スライドの規制が解除される。
上記状態から、ロッド50を再度押し込むと、一対の第2嵌合部62,62に嵌合したカムピン55の一対の端部57,58が、一対の第2嵌合部62,62からそれぞれ抜け外れると共に、バネ部材S1の付勢力によってロッド50が押し出されて、筒状部17の一端から突出しつつ、第2ガイド部64によってガイドされて回転していき、その後、一対の第1嵌合部61,61に、カムピン55の一対の端部57,58が、第1接触端子70及び第2接触端子71の折曲端部76,76を介して嵌合することで、筒状部17の一端からロッド50が突出した状態に保持される。また、この状態では、ロッド50の回転によって、係合片51の長手方向が、被係合部6の溝部7の長手方向に整合するので(図13参照)、開閉体5のロック状態が解除されて、固定体1の開口部2から開閉体5を開くことができる。更にこの状態では、図12(b)に示すように、カムピン55の一対の端部57,58が、第1接触端子70及び第2接触端子71の折曲端部76,76にそれぞれ当接して、両接触端子70,71を互いに導通させて、照明装置80のスイッチ部がONとなるので、複数の照明部82によって開閉体5のボックス部5a内を照らすことができる。
上記のように、この開閉ロック装置10においては、開閉体5の開閉動作に伴って、照明装置80のスイッチ部をON,OFFすることができる。また、開閉ロック装置10に照明装置80のスイッチ部を設けたことによって、開閉ロック装置10を照明装置80に近接した位置に配置することができ、照明装置80とスイッチ部とを接続する、図示しないリード線の引き回し作業を少なくして、照明装置80の取付作業性を向上させることができる。
更に、ロッド50は、バネ部材S1によって筒状部17の一端から突出する方向に付勢されているので、バネ部材S1の付勢力を利用して、カムピン55の一対の端部57,58を、図12(b)に示すように、両接触端子70,71の接点部(折曲端部76)に当接させやすくすることができ、カムピン55と両接触端子70,71との接触不良を抑制して、照明装置80のスイッチ部の、ON動作の確実性を高めることができる。
また、この実施形態においては、図9(a),(c)や図13に示すように、カムピン55の一対の端部57,58が、一対の第1嵌合部61,61に嵌合したとき、第1接触端子70及び第2接触端子71のそれぞれの接点部(ここでは折曲端部76)が、カムピン55の一対の端部57,58と一対の第1嵌合部61,61の内壁とで挟持されるように構成されている。
この態様によれば、ロッド50が筒状部17の一端から突出して、開閉体5のロックが解除されると、第1接触端子70及び第2接触端子71のそれぞれの接点部(折曲端部76)が、図9(a),(c)や図13に示すように、カムピン55の一対の端部57,58と、一対の第1嵌合部61,61の内壁とで挟持されるので、それぞれの接触端子70,71の接点部(折曲端部76)が、カムピン55の一対の端部57,58に確実に接触して、カムピン55を介して導通するため、カムピン55と接触端子70,71との接触不良を、より確実に抑制することができる。
また、第1接触端子70及び第2接触端子71のそれぞれの接点部(折曲端部76)が、カムピン55の一対の端部57,58と、一対の第1嵌合部61,61の内壁とで挟持されるので、各接触端子70,71の接点部(折曲端部76)の変形を防止することができる。
更に、カムピン55の端部57,58が、各接触端子70,71の接点部(折曲端部76)を介して、一対の第1嵌合部61,61に嵌合するので、カムピン55の一対の端部57,58が、カム溝60の一対の第1嵌合部61,61に直接接触して、カム溝内周が削れてしまうことを、抑制することができる。
また、この実施形態においては、図7や図8に示すように、各接触端子70,71は、湾曲形状をなした湾曲部73が、筒状部17の外周の凹部(第1凹部31,第2凹部32)に嵌合すると共に、接点部をなす折曲端部76が、各凹部31,32に設けた連通孔35に挿入されてカム溝60内に入り込むように、本体15の外周(ここでは第1本体20の第1筒部21)に配置されるので、各接触端子70,71を本体外周にガタ付きを少なくして安定して保持することができる。
更に、各接触端子70,71は、湾曲部73,73の一端から、筒状部17の軸方向に延びる延出部75,75を介して、折曲端部76,76が設けられているので、各折曲端部76の面方向を、カム溝60の第1嵌合部61に向けて延出する方向と直交する向きで、カム溝60内に配置しやすくなり、折曲端部76の面を接点部にして、カムピン55の一対の端部57,58を受け止めることができる。その結果、各接触端子70,71の接点部である折曲端部76の変形を、より効果的に抑制することができると共に、第1嵌合部61において、カムピン55の一対の端部57,58が、カム溝60内周に直接衝突するのを効果的に抑制して、カム溝内周の削れを、より適切に抑制することができる。
また、この実施形態においては、図6に示すように、筒状部17の外側(ここでは第1本体20の第1筒部21の外側)には、カバー90が被さるようになっており、このカバー90は、筒状部17の凹部(ここでは第1凹部31及び第2凹部32)及び各凹部31,32に設けた連通孔35を塞ぐように形成されているので、接触端子70,71を本体15の筒状部17とカバー90との間で挟持して、本体外周から接触端子70,71が外れることを確実に防止することができる。
更に、この実施形態においては、図7に示すように、本体15の外周、ここでは第1本体20の外周に、照明装置80が配設されるようになっているので、開閉ロック装置10と照明装置80とをより近接させた位置に配置でき、照明装置80の配線作業を簡略化することができ、照明装置80の設置作業の作業性をより向上させることができる。
なお、本発明は、上述した実施形態に限定されるものではなく、本発明の要旨の範囲内で、各種の変形実施形態が可能であり、そのような実施形態も本発明の範囲に含まれる。