JP2005076363A - 車両開閉部のロック装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】 車両のテールゲートにおいて、操作ハンドル近傍でのレイアウトを容易にし、ケーブル部材の組み付け作業性を向上させることができるロック装置を提供する。
【解決手段】 操作機構20とロック機構とをケーブル部材30で連結する車両開閉部のロック装置であって、ケーブル部材30は、ワイヤケーブル31と、このワイヤケーブル31を覆うケーブルケース32とを備え、ワイヤケーブル31の両端部は、操作機構20、及びロック機構に各々連結されている。操作機構20に備えられた操作ハンドル21を操作することによって、ケーブルケース32をドア面に沿ってたわむように変位させて、ケーブルケース32をワイヤケーブル31に対して相対変位させることによってロック機構が操作される。ケーブル部材30は、ロック機構側から操作機構20に取り付けられる。
【選択図】 図3

Description

本発明は、車両の後部を開閉する車両開閉部のロック装置に関し、特に、ケーブル部材の組立が容易かつ確実な車両開閉部のロック装置に関する。
従来、車両開閉部のロック装置は、操作機構と、ケーブル部材と、ロック機構とを備えて構成されている。この操作機構には、操作ハンドルが備えられている。この操作ハンドルは、ケーブル部材によってロック機構に連結されている。このようなロック装置を備えた車両において、車両の後部に設けられたテールゲートの開閉に際しては、このテールゲートに装備された操作ハンドルを手で操作することによって、テールゲートのロック機構を解錠・施錠するロック装置が知られている。このロック機構と操作ハンドルとを連結するケーブル部材は、線状のワイヤケーブルと、このワイヤケーブルを覆うケーブルケースとから構成されている。このロック装置を用いてテールゲートのロック機構を作動させるために、ワイヤケーブルによって、操作ハンドルの動作がロック機構に伝達されている。すなわち、ロック機構は、操作ハンドルによって、ワイヤケーブルを引く方向に操作されたときに解錠され、ワイヤケーブルを戻す方向に操作されたときに施錠される。
図5は、従来例に係るロック装置を車両の内側から見た斜視図である。図5に示すように、車両のテールゲート200の内側(車体内)には、ロック装置50が設けられている。このロック装置50は、操作機構60と、ケーブル部材70と、ロック機構80とを備えて構成されている。
図6は、図5に示したC−C線の断面図である。図6に示すように、操作機構60は、操作ハンドル61と、この操作ハンドル61の動作をワイヤケーブル71に伝達するリンクプレート62と、一端に、リンクプレート62を回動自在に軸支する支軸68を有し、他端に、ケーブル部材70を固定するケーブル保持部65を有するベースプレート64とを備えて構成されている。操作機構60の一部は操作ハンドル61とともに、テールゲート200の外側に突出して形成されている。この突出した操作ハンドル61を手で操作することによって、例えば、ここでは左手で操作ハンドル61を握る方向に操作することによって、ワイヤケーブル71を動作させて、ロック機構80(図5参照)の解錠が行われる。また、操作ハンドル61は、図示しないばねによって、車体側に付勢されているため、操作ハンドル61から手を離すことによって、ロック機構80(図5参照)が施錠される。このとき、ケーブル部材70は、操作ハンドル61の動作をロック機構80に伝達するように、操作ハンドル61とロック機構80(図5参照)との間を連結している。
また、前記したようにベースプレート64には、ケーブル部材70を固定するケーブル保持部65が設けられており、このケーブル部材70は、ワイヤケーブル71と、このワイヤケーブル71を保護するように覆ったケーブルケース72とを備えて構成されている。そして、ケーブルケース72の端部には、先端を拡径するように別部材で形成された係合部73が設けられている。この係合部73の外周には、図示しない溝が、円周状に設けられている。この溝は、フックとして機能するように形成されており、ケーブル保持部65の図示しない係合孔の淵に掛けて固定されている。また、ワイヤケーブル71の端部には、係合端子63が設けられている。この係合端子63は、ワイヤケーブル71の端部を挿入するための図示しない貫通孔を備えており、ワイヤケーブル71の端部が、この貫通孔に挿入されたあと、溶接などにより係合端子63に固着されている。この係合端子63は、円柱状に形成されており、リンクプレート62の一端に設けられた係合孔65aに挿入されて係合されている。このとき、ケーブル部材70は、ケーブルケース72を図中上側に延ばした状態で係合部73を図中下向きにしてベースプレート64に固定されている。すなわち、ケーブルケース72の端部にある係合部73を図中上方から下方に曲げおろした状態にしてケーブル保持部65に固定されている。このように、ケーブル部材70の一端はケーブル保持部65に固定されているが、他端は、テールゲート200の下端に設けられたロック機構80(図5参照)に固定されている。また、テールゲート200のスペースの制約上、操作機構60の上方(図6において上方)には、比較的に狭い空間66しか確保することが困難である。このため、ケーブルケース72は、その根元近傍から急激に曲げおろされて、下方(図6において下方)のロック機構80(図5参照)へ連結されている。
また、この他には、テールゲートのような開閉部に、ケーブル部材を予め連結したロック機構を取り付けたり、ケーブル部材を開閉部に沿って傾斜する方向に延出させたりすることによって、ロック機構を容易に、かつ迅速に開閉部に取り付けることができるようにした例が車両用ロック装置として開示されている(例えば、特許文献1参照)。
特開2001−225642号(段落番号0009〜0026、図1)
しかしながら、ケーブル部材70を操作機構60に取り付ける際に、ケーブル部材70を急激に曲げた状態で、その先端の係合部73を取り付けなければならず、作業しづらいという問題があった。
また、ケーブル部材が予め連結された状態でロック機構を取り付けなければならず、組み付けにくいという問題があった。
本発明は、前記課題を解決するためになされたものであり、テールゲートにおいて、操作ハンドル近傍でのレイアウトを容易にすることができるとともに、ケーブル部材の組み付け作業性を向上させることができる車両開閉部のロック装置を提供することを課題とする。
前記課題を解決した本発明の請求項1に記載の発明は、操作機構とロック機構とをケーブル部材で連結する車両開閉部のロック装置であって、前記ケーブル部材は、ワイヤケーブルと、このワイヤケーブルの両端を突出させて覆うケーブルケースとを備え、前記ワイヤケーブルの両端は、前記操作機構と、前記ロック機構に備えられた作動レバーとに各々連結され、前記ケーブルケースの前記操作機構側の一端は、前記操作機構に備えられた操作ハンドルに連結され、前記操作ハンドルを操作することによって前記ケーブルケースを前記ロック機構側に変位させて、前記ケーブルケースを前記ワイヤケーブルに対して相対変位させることによって前記ロック機構の前記作動レバーが操作されることを特徴とする。
請求項1に記載の発明によれば、ワイヤケーブルの両端は、ロック機構と、操作ハンドルとに各々連結されているため、操作ハンドルを操作することによってケーブルケースを変位させることができる。すなわち、操作ハンドル側におけるケーブルケースの端部が押圧されて、ワイヤケーブルがケーブルケースから操作ハンドル側に引き出されるように操作ハンドルが操作されることによって、ケーブルケースをワイヤケーブルに対して相対的に変位させることができる。このため、ロック機構側に引き出されているワイヤケーブルが、ケーブルケース内に引き込まれることになる。このように、ロック機構側のワイヤケーブルをケーブルケース内に引き込むことによって、ロック機構を解錠することができる。なお、操作ハンドルは、図示しないばねによって、車体側に付勢されているため、操作ハンドルから手を離すことによって、ロック機構が施錠される。このため、操作ハンドル近傍でのレイアウトを容易にすることができる。
請求項2に記載の発明は、請求項1に記載の発明において、前記操作ハンドルを操作したときに、前記ケーブル部材は、ドア面に沿ってたわむことを特徴とする。ここで、ドア面とは、後記するテールゲート面に相当する。
請求項2に記載の発明によれば、操作機構側において、ケーブル部材に設けられたワイヤケーブルがケーブルケースから引き出される方向に操作ハンドルが操作されたときに、ケーブルケースをドア(テールゲート)面の延在方向(テールゲート面に沿った方向で、ケーブルケースの短手方向)にたわませることができる。すなわち、ワイヤケーブルの端部は、操作機構に備えられ、その位置を移動しないケーブル連結部に連結されているため、ワイヤケーブルを覆っているケーブルケースの端部が、ケーブルケースの長手方向に押圧されると、ケーブルケースは、ワイヤケーブルを引き出しながら横方向(ドア面に沿った水平方向)に曲がることになる。これによって、ロック機構側のワイヤケーブルをケーブルケース内に引き込んでロック機構を解錠することができるとともに、ケーブル部材の引き回し長さを短くすることができて、テールゲートの限られたスペースを有効に活用することができる。このため、ドア内の他部品に影響を及ぼさない構成とすることができる。
請求項3に記載の発明は、請求項1または請求項2に記載の発明において、前記操作機構には、前記ケーブルケースを回動自在に支持するケーブル保持部が設けられていることを特徴とする。
請求項3に記載の発明によれば、連結軸によってケーブル保持部が回動自在に設けられているため、ケーブルケースの係合溝を操作機構の係合孔に容易に組み付けることができる。これにより、係合部がケーブル保持部によって回動自在に支持されているため、ケーブル保持部が支軸を中心に回動することによってケーブルケースを容易に変位することができる。この変位した長さ分、ロック機構に可動自在に連結されたワイヤケーブルをケーブルケース内へ引き込んだり、引き出したりする。これによって、ワイヤケーブルが引き込まれたときにロック機構が解錠され、ワイヤケーブルが引き出されたときにロック機構が施錠される。
請求項4に記載の発明は、請求項1〜請求項3のいずれか1項に記載の発明において、前記ケーブル部材は、前記ロック機構側から前記操作機構に取り付けられることを特徴とする。
請求項4に記載の発明によれば、操作ハンドルには、ケーブル部材がロック機構側から取り付けられるようになっているため、ケーブル部材をケーブル連結部やケーブル保持部に対して真正面から無理なく取り付けることができる。これにより、ケーブル部材を曲げた状態で操作機構に係合させる必要がないため、ワイヤケーブルやケーブルケースを操作機構に容易に組み付けることができ、組み付け作業性を向上することができる。
請求項1に記載の発明によれば、ワイヤケーブルの一端が固定された状態で、そのワイヤケーブルを覆っているケーブルケースを、ワイヤケーブルの軸方向に押圧して変位させることによって、ワイヤケーブルがケーブルケース内から相対的に引き出されることになる。これにより、ワイヤケーブルの他端にあるロック機構側のワイヤケーブルがケーブルケース内に引き込まれることになり、ロック機構の作動レバーが引かれることになる。また、逆に、ケーブルケースを押圧するのではなく引き上げることによって、今度は、反対に作動レバーが戻されることになる。このような構成とすることができるとともに、操作ハンドル近傍でのレイアウトを容易にすることができる。
請求項2に記載の発明によれば、ケーブル部材をドア面に沿ってたわませることができるため、スペース的にドア内の他部品に影響を及ぼさない構成とすることができる。
請求項3に記載の発明によれば、操作ハンドルを操作することによって、ケーブルケースはワイヤケーブルの軸方向に容易に押圧されたり、容易に引き上げられたりする。これにより、ケーブルケースの変位を容易に行わせることができる。
請求項4に記載の発明によれば、操作ハンドルに対しケーブル部材を大きく曲げて取り付ける必要がないため、ワイヤケーブルやケーブルケースを操作機構に容易に組み付けることができ、組み付け作業性を向上することができる。
本発明の実施の形態に係るロック装置について、図面を参照して詳細に説明する。
図1は、本実施の形態に係るロック装置が取り付けられたテールゲートを示した車両後部の斜視図である。図1に示すように、テールゲート1は、車両100の後部を開閉するために、車両100の後部の開口部に枢着されており、上下方向へ俯仰自在に設けられている。このテールゲート1において、後記するロック機構40(図2参照)の解錠・施錠操作を行う操作ハンドル2と、車両後方から見てその左側にあって同じくロック機構40の解錠・施錠操作を行うとともに、操作ハンドル2によるロック機構40の解錠・施錠操作を禁止するように作用するキーシリンダ4とが配設されている。符号3は、テールゲート1に設けられたリアウインドである。
また、車両100の後部に設けられたテールゲート1の開閉に際しては、テールゲート1に設けられた操作ハンドル2を手で押し上げて操作することによって、テールゲート1の開閉操作を行うことができる。
図2は、図1に示したテールゲート1を車両100(図1参照)の内側から見たときの正面図であり、テールゲート1の内側を覆っている図示しない内装カバーなどを取り外した状態を示している。図2に示すように、テールゲート1の内側(車室側)には、ロック装置10が設けられている。このロック装置10は、操作機構20と、ケーブル部材30と、ロック機構40とを備えて構成されている。このとき、ケーブル部材30が、後記する操作ハンドル21(図3(a)参照)の動作をロック機構40に伝達するように、操作ハンドル21とロック機構40との間を連結している。
図3は、図2に示したA部を詳細に示す斜視図である。図3(a)は、ケーブル部材30が操作機構20に係合する前の状態を示している。図3(b)は、ケーブル部材30の端部を示している。図3(c)は、ケーブル部材30が操作機構20に係合した後の状態を示している。図3(a)に示すように、操作機構20は、操作ハンドル21と、この操作ハンドル21の動作を伝達するリンクプレート22と、リンクプレート22を軸支するための支軸28を備えたベースプレート24とを備えている。
操作ハンドル21は、リンクプレート22の一端から延出するように形成されている。このリンクプレート22は、ベースプレート24の一端に立設された支軸28によって軸支されており、ベースプレート24と対峙して回動するようになっている。また、リンクプレート22の他端には、連結軸23がベースプレート24へ向かって立設されており、この連結軸23にケーブル保持部25が回動自在に係合されている。ケーブル保持部25には、係合孔25aが備えられている。ベースプレート24の他端にはケーブル連結部27が溶接などにより接合されている。このケーブル連結部27は、円筒状に形成されており、係合孔27a、及びスリット27b、27cを備えている。
図3(b)に示すように、ケーブル部材30は、ワイヤケーブル31と、このワイヤケーブル31を覆うケーブルケース32とを備えて構成されている。ワイヤケーブル31の端部には、係合端子33が設けられている。この係合端子33は、円柱状に形成されており、ワイヤケーブル31の端部を挿入するための図示しない貫通孔を円柱の側面に備えている。ワイヤケーブル31の端部が、この貫通孔に挿入されたあと、溶接などにより係合端子33に接合されている。図3(a)に示すように、係合端子33は、ケーブル連結部27に形成された係合孔27aにスリット27bを通して挿入される。すなわち、係合端子33は、図3(a)の図中上方から係合孔27aに挿入される。これにより、ワイヤケーブル31の係合端子33は、ケーブル連結部27の係合孔27aの内面に対して回動自在に係合される。ケーブルケース32の端部には、係合部34が設けられている。この係合部34の外周には、係合溝35が円周状に形成されている。この係合溝35は、フックとして機能するように形成されており、ケーブル保持部25に形成された係合孔25aの淵に掛けて固定されている。
すなわち、図3(a)に示すように、ワイヤケーブル31が、その係合端子33によってケーブル連結部27の係合孔27aに係合され、ケーブルケース32が、その係合溝35によってケーブル保持部25の係合孔25aに係合されている。これによって、図3(c)に示すように、ケーブル部材30の一端は、操作機構20に連結され、ケーブル部材30の他端はロック機構40(図2参照)に連結され、図2に示すように、ロック装置10がテールゲート1の室内側に形成されている。
ここで言うテールゲート1は、特許請求の範囲に示す「ドア」に相当する。また、操作ハンドル21は、操作ハンドル21の端部にリンクプレート22を有しており、操作機構20の一部を構成している。本実施の形態では、このリンクプレート22が、ケーブル部材30を直接に連結する部位である。なお、ロック機構40には、図示しない作動レバーが設けられており、ロック機構40を解錠・施錠するように作用している。
次に、以上の構成を備えた車両開閉部のロック装置の動作を説明する。
図4は、図2に示したB矢視図である。図4(a)(b)(c)は、ケーブル部材30を操作機構20に取り付けた後、操作ハンドル21を操作することによって、ケーブルケース32を押し下げる(図中下方へ)動作を示す説明図である。
図4(a)(b)(c)に示すように、操作機構20の一部は操作ハンドル21とともに、テールゲート1の外側(図中、ガード29側)に突出して形成されており、ガード29によって目隠しされている。この突出した操作ハンドル21とガード29とを手で握り、操作ハンドル21を操作することによって、ロック機構40(図2参照)を動作させることができる。すなわち、ロック機構40が解錠される。また、操作ハンドル21は、図示しないばねによって、車体側に付勢されているため、操作ハンドル21から手を離すことによって、ロック機構40が施錠される。
さらに、図4(a)(b)(c)を参照して詳細に説明する。図4(a)は、ケーブル部材30が、操作機構20に係合される前の状態を示している。図4(a)に示すように、ケーブル部材30は、ワイヤケーブル31の端部に設けられた係合端子33を、ケーブル連結部27に形成された係合孔27aに挿入することによって、操作機構20に取り付けられる。このように、ケーブル連結部27は、作業面(図中左側)近くに設けられているため、ワイヤケーブル31を容易に操作機構20に取り付けることができる。すなわち、係合端子33を係合孔27aに容易に挿入することができ、組み付け作業性を向上することができる。
図4(b)は、ケーブル部材30が、操作機構20に係合された後の状態を示している。図4(b)に示すように、ケーブルケース32の端部に設けられた係合部34には、係合溝35(図4(a)参照)が形成されている。この係合溝35に、ケーブル保持部25の係合孔25a(図3(a)参照)が係合している。このため、操作ハンドル21とガード29が、手を握る方向に操作されることによって、ケーブルケース32の端部の係合部34は、リンクプレート22の支軸28を中心にして反時計方向(白抜き矢印方向)へ回動する。すなわち、係合部34は、図中下方へ押し下げられる。これによって、ケーブル部材30に備えられたワイヤケーブル31がケーブルケース32から引き出されることになる。このように、ケーブル保持部25は、作業面(図中左側)近くに設けられているため、ケーブルケース32を容易に操作機構20に係合することができる。これにより、ケーブル部材30を折り曲げることなく、係合部34を係合孔25a(図3(a)参照)に容易に挿入することができ、組み付け作業性を向上することができる。
図4(c)は、ワイヤケーブル31がケーブルケース32から長さL2を引き出された状態を示している。ちなみに、図4(b)に示すように、操作ハンドル21が操作される前は、長さL1が引き出された状態になっている。図4(c)に示すように、このケーブル部材30は、線状のワイヤケーブル31と、このワイヤケーブル31を覆うケーブルケース32とから構成されている。このようなケーブル部材30を備えたロック装置10を用いてテールゲート1のロック機構40(図2参照)を作動させるために、ワイヤケーブル31が、操作ハンドル21の動作をロック機構40に伝達している。すなわち、ロック機構40は、操作ハンドル21によって、ケーブルケース32を押し下げる方向に操作されるときに解錠され、ケーブルケース32を引き上げる方向に操作されるときに施錠される。
このように構成されたロック装置10は、以下のような作用効果を奏する。例えば、ワイヤケーブル31の両端は、ロック機構40と、操作ハンドル21とに各々固定されているため、操作ハンドル21を操作することによってケーブルケース32を変位させることができる。すなわち、操作ハンドル21側におけるケーブルケース32の端部が押圧されて、ワイヤケーブル31がケーブルケース32から操作ハンドル21側に引き出されるように操作ハンドル21が操作されることによって、ケーブルケース32をワイヤケーブル31に対して相対的に変位させることができる。このため、ロック機構40側に引き出されているワイヤケーブル31が、ケーブルケース32内に引き込まれることになる。このように、ロック機構40側のワイヤケーブル31をケーブルケース32内に引き込むことによって、ロック機構40を解錠することができる。なお、操作ハンドル21から手を離すことによってロック機構40を施錠することができる。ここで、操作ハンドル21は、図示しないばねによって、車体側に付勢されているため、操作ハンドル21から手を離すことによって、ロック機構40が施錠される。このため、操作ハンドル21近傍でのレイアウトを容易にすることができる。
また、操作機構20側において、ケーブル部材30に設けられたワイヤケーブル31がケーブルケース32から引き出される方向に操作ハンドル21が操作されたときに、ケーブルケース32をドア(テールゲート1)面の延在方向(テールゲート1面に沿った方向で、ケーブルケース32の短手方向)にたわませることができる。すなわち、ワイヤケーブル31の端部は、操作機構20に備えられた不動のケーブル連結部27に固定されているため、ワイヤケーブル31を覆っているケーブルケース32の端部が、ケーブルケース32の長手方向(軸方向)に押圧されると、ケーブルケース32は、ワイヤケーブル31を引き出しながら、ケーブルケース32は横方向(ドア面に沿った水平方向)に曲がることになる。これによって、ロック機構40側のワイヤケーブル31をケーブルケース32内に引き込んでロック機構40を解錠することができるとともに、ケーブル部材30の引き回し長さを短くすることができて、テールゲートの限られたスペースを有効に活用することができる。このため、ドア内の他部品に影響を及ぼさない構成とすることができる。
また、ケーブル保持部25が回動自在に設けられているため、ワイヤケーブル31を容易に組み付けることができる。係合部34がケーブル保持部25によって回動自在に支持されているため、ケーブル保持部25の回動によってケーブルケース32を容易に変位させることができる。この変位した長さ分、ロック機構40に可動自在に固定されたワイヤケーブル31をケーブルケース32内へ引き込んだり、引き出したりする。これによって、ロック機構40を解錠したり、施錠したりすることができる。
また、操作ハンドル21には、ケーブル部材30がロック機構40側から取り付けられるため、ケーブル部材30をケーブル連結部27やケーブル保持部25に取り付けるときに、ケーブル部材30を真正面から取り付けることができる。これにより、ケーブル部材30を曲げた状態で操作機構20に係合させる必要がないため、ワイヤケーブル31やケーブルケース32を操作機構40に容易に組み付けることができ、組み付け作業性を向上することができる。
以上、好ましい実施の形態について説明したが、本発明は前記実施の形態に限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱することのない範囲内において適宜の変更が可能なものである。例えば、本実施の形態では、ロック装置をテールゲートに装着した例で説明したが、ロック装置を取り付けるドアは、テールゲートに限定するものではなく、ロック装置を取り付けることができるドアであれば、その他のドアに適用されても構わない。
また、操作ハンドルを手で握るように操作してロック機構を解錠し、手を離すように操作してロック装置を施錠する例で説明したが、これに限るものではなく、どちらかの操作によってロック装置の解錠・施錠ができるものであれば良い。
本発明の一実施の形態に係るロック装置が取り付けられたテールゲートを示した斜視図である。 図1に示したテールゲートを車両の内側から見たときの正面図である。 図2に示したA部の詳細を示した斜視図である。(a)はケーブル部材が、操作機構に係合される前の状態を示し、(b)はケーブル部材を示し、(c)はケーブル部材が、操作機構に係合された後の状態を示している。 図2に示したB矢視図であり、操作ハンドルが操作される工程(a)(b)(c)を示している。(a)はケーブル部材が、操作機構に係合される前の状態を示し、(b)は(a)において係合されたケーブル部材が操作機構に係合された後の状態を示し、(c)はワイヤケーブルがケーブルケースから引き出された状態を示している。 従来例に係るロック装置を示す斜視図である。 図5に示した操作機構のC−C線の断面図である。
符号の説明
1 テールゲート
2 操作ハンドル
3 リアウインド
4 キーシリンダ
10 ロック装置
20 操作機構
21 操作ハンドル
22 リンクプレート
23 連結軸
24 ベースプレート
25 ケーブル保持部
25a 係合孔
26 空間
27 ケーブル連結部
27a 係合孔
28 支軸
29 ガード
30 ケーブル部材
31 ワイヤケーブル
32 ケーブルケース
33 係合端子
34 係合部
35 係合溝
40 ロック機構
100 車両

Claims (4)

  1. 操作機構とロック機構とをケーブル部材で連結する車両開閉部のロック装置であって、
    前記ケーブル部材は、ワイヤケーブルと、このワイヤケーブルを覆うケーブルケースとを備え、
    前記ワイヤケーブルの両端は、前記操作機構と、前記ロック機構に備えられた作動レバーとに各々連結され、
    前記ケーブルケースの前記操作機構側の一端は、前記操作機構に備えられた操作ハンドルに連結され、
    前記操作ハンドルを操作することによって前記ケーブルケースを前記ロック機構側に変位させて、前記ケーブルケースを前記ワイヤケーブルに対して相対変位させることによって前記ロック機構の前記作動レバーが作動されることを特徴とする車両開閉部のロック装置。
  2. 前記操作ハンドルを操作したときに、前記ケーブル部材は、ドア面に沿ってたわむことを特徴とする請求項1に記載の車両開閉部のロック装置。
  3. 前記操作機構には、前記ケーブルケースを回動自在に支持するケーブル保持部が設けられていることを特徴とする請求項1または請求項2に記載の車両開閉部のロック装置。
  4. 前記ケーブル部材は、前記ロック機構側から前記操作機構に取り付けられることを特徴とする請求項1〜請求項3のいずれか1項に記載の車両開閉部のロック装置。
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