JP7024554B2 - 無線タグリーダ - Google Patents

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Description

本発明は、無線タグに記憶されている情報を読み取る無線タグリーダに関するものである。
近年、携帯型の無線タグリーダの更なる省電力化が要求されており、このような無線タグリーダの省電力化を図るための技術として、例えば、下記特許文献1に開示される情報装置が知られている。この情報装置は、識別情報記録媒体であるRFIDタグから送信された応答電波の受信状態をもとに応答要求電波の送信間隔を設定する制御部を備えている。この制御部は、RFIDタグからの応答電波の受信状態が正常でない場合、所定の許容時間ごとに応答要求電波の送信間隔を段階的に増加させ、送信間隔が所定の最大間隔値となった場合には、応答要求電波の前回送信時から次回送信時までの間、制御部に電気的に接続する各構成部位に対して電源供給を停止するとともに制御部の一部処理動作を停止する省電力駆動を行なう。
特開2006-048198号公報
しかしながら、上記特許文献1のような構成では、周辺に1つでも無線タグがある環境では、所定の許容時間内に応答電波を受信することで、応答要求電波の送信間隔が最小間隔に設定されてしまい、省電力駆動できない場合がある。携帯型の無線タグリーダは、無線タグが多数ある倉庫などでの使用が想定されるため、周辺環境によらず省電力化を達成する必要がある。
本発明は、上述した課題を解決するためになされたものであり、その目的とするところは、読み取り性能を低下させることなく消費電力を低減し得る構成を提供することにある。
上記目的を達成するため、特許請求の範囲の請求項1に記載の発明は、
無線タグ(60)に記憶されているデータを読み取る無線タグリーダ(10)であって、
応答要求電波を送信する送信部(31,30)と、
前記送信部から送信された前記応答要求電波に応じて前記無線タグから送信される応答電波を受信する受信部(32,30)と、
前記受信部によって受信される前記応答電波に基づいて、前記無線タグに記憶されている前記データを読み取る読取処理を行うとともに、前記送信部の前記応答要求電波の送信間隔(Twn)を制御する制御部(21)と、
前記制御部により読み取られた前記データが記憶されるとともに、初回の前記応答電波を受信した際に前記読取処理にて読み取られた1又は2以上のデータが判定用データとして更新可能に記憶される記憶部(22)と、
前記応答電波が受信された際、前記読取処理の読取結果に前記記憶部の前記判定用データに含まれないデータがあるか否かについて判定する判定部(21)と、
前記判定部により前記読取処理の読取結果に前記判定用データに含まれないデータが含まれていると判定されると、当該読取結果のデータを前記判定用データとして更新するように前記記憶部に記憶する更新部(21)と、
を備え、
前記制御部は、前記更新部により前記判定用データが更新されるまで、前記送信間隔を初期値(Tw1)から段階的に長くし、前記判定部により前記読取処理の読取結果に前記記憶部の前記判定用データに含まれないデータが含まれていると判定されることで前記更新部により前記判定用データが更新されると、前記送信間隔を前記初期値に近づくように短くすることを特徴とする。
なお、上記各括弧内の符号は、後述する実施形態に記載の具体的手段との対応関係を示すものである。
請求項1の発明では、初回の応答電波を受信した際に読取処理にて読み取られた1又は2以上のデータが判定用データとして更新可能に記憶部に記憶される。そして、判定部により読取処理の読取結果に判定用データに含まれないデータが含まれていると判定されると、更新部により、当該読取結果のデータが判定用データとして更新されるように記憶部に記憶される。そして、制御部により、更新部により判定用データが更新されるまで、送信間隔が初期値から段階的に長くされ、更新部により判定用データが更新されると、送信間隔が初期値に近づくように短くされる。
これにより、無線タグが読み取られないような状態では、送信間隔が段階的に長くされる省電力移行モードを経た後、送信間隔が最大間隔に設定されるような省電力モードとすることができる。また、新たな無線タグが読み取られると、判定用データが更新されることで送信間隔が短くなり、省電力移行モード又は省電力モードのために低下していた読み取り性能を高めることができる。その一方で、無線タグが読み取られたとしても、その無線タグのデータが判定用データに含まれる場合、例えば、意図せずに同じ無線タグを読み続けているような場合には、判定用データが更新されないために、送信間隔が短くなることなく、省電力移行モード又は省電力モードが維持される。したがって、読取対象でない無線タグの存在等に起因する周辺環境に影響されずに、読み取り性能を低下させることなく消費電力を低減することができる。
請求項2の発明では、制御部により、更新部により判定用データが更新されると、送信間隔が初期値に戻される。これにより、新たな無線タグが読み取られることで判定用データが更新されると、送信間隔が直ちに初期値に戻されるため、省電力移行モード又は省電力モードのために低下していた読み取り性能を元の状態に迅速に復帰させることができる。
第1実施形態に係る無線タグリーダの構成概要を示す説明図であり、図1(A)は平面図を示し、図1(B)は側面図を示す。 図2(A)は、図1の無線タグリーダの電気的構成を例示するブロック図であり、図2(B)は、図2(A)の無線タグ処理部を概略的に例示するブロック図であり、図2(C)は、図2(A)の情報コード読取部を概略的に例示するブロック図である。 無線タグの電気的構成を概略的に例示するブロック図である。 送信間隔を段階的に変化させる状態を説明する説明図である。 第1実施形態における読取処理の流れを例示するフローチャートである。 図5のタグ情報読取処理のサブルーチンの流れを例示するフローチャートである。 図5の省電力処理のサブルーチンの流れを例示するフローチャートである。
[第1実施形態]
以下、本発明に係る無線タグリーダを具現化した第1実施形態について、図面を参照して説明する。
本実施形態に係る無線タグリーダ10は、ユーザによって携帯されて様々な場所で用いられる携帯型の情報端末として構成されており、アンテナを介して送受信される電波を媒介として無線タグ(RFIDタグ)60に記憶されている情報を読み書きする機能に加えて、バーコードや二次元コードなどの情報コードを読み取る情報コードリーダとしての機能を兼ね備え、読み取りを二方式で行いうる構成となっている。
図1(A),(B)に示すように、無線タグリーダ10は、ABS樹脂等の合成樹脂材料により形成される上側ケース11aおよび下側ケース11bが組み付けられて構成される長手状の筐体11によって外郭が形成されている。また、上側ケース11aには、所定の情報を入力する際に操作されるファンクションキーおよびテンキー等のキー操作部25や、所定の情報を表示するための表示部24等が配置されている。また、下側ケース11bには、下方に向けて開口する読取口12が形成されている。
図2(A)に示すように、無線タグリーダ10の筐体11内には、無線タグリーダ10全体を制御する制御部21が設けられている。この制御部21は、マイコンを主体として構成されるものであり、CPU、システムバス、入出力インタフェース等を有し、記憶部22とともに情報処理装置を構成している。記憶部22には、後述する読取処理等を実行するための所定のプログラム等が制御部21により実行可能に予め格納されている。また、記憶部22には、無線タグ60から読み取ったデータや後述する判定用データ等が記憶されるデータベースが構築されている。
また、制御部21には、LED23、表示部24、キー操作部25、タイマー26、ブザー27、通信部28などが接続されている。キー操作部25は、制御部21に対して操作信号を与える構成をなしており、制御部21は、この操作信号を受けて操作信号の内容に応じた動作を行う。また、LED23、表示部24及びブザー27は、制御部21によって制御される構成をなしており、それぞれ、制御部21からの指令を受けて動作する。タイマー26は、公知の時計回路、タイマー回路などによって構成されており、複数種類の経過時間などを計時可能であって、その計時結果を制御部21に出力するように構成されている。通信部28は、サーバ等の外部機器との間で有線通信又は無線通信によりデータ通信を行うためのインタフェースとして構成されており、制御部21と協働して通信処理を行う構成をなしている。また、筐体11内には、電源部29が設けられており、この電源部29やバッテリ29aによって制御部21や各種電気部品に電力が供給されるようになっている。
また、制御部21には、無線タグ処理部30および情報コード読取部40が接続されている。
まず、無線タグ処理部30について、図2(B)を用いて説明する。
無線タグ処理部30は、アンテナ34および制御部21と協働して無線タグ60との間で電磁波による通信を行ない、無線タグ60に記憶されるデータの読取り、或いは無線タグ60に対するデータの書込みを行なうように機能するものである。この無線タグ処理部30は、公知の電波方式で伝送を行う回路として構成されており、図2(B)にて概略的に示すように、送信回路31、受信回路32、整合回路33などを有している。
送信回路31は、キャリア発振器、符号化部、増幅器、送信部フィルタ、変調部などによって構成されており、キャリア発振器から所定の周波数のキャリア(搬送波)が出力される構成をなしている。また、符号化部は、制御部21に接続されており、当該制御部21より出力される送信データを符号化して変調部に出力している。変調部は、キャリア発振器からのキャリア(搬送波)、及び符号化部からの送信データが入力される部分であり、キャリア発振器より出力されるキャリア(搬送波)に対し、通信対象へのコマンド送信時に符号化部より出力される符号化された送信符号(変調信号)によってASK(Amplitude Shift Keying)変調された被変調信号を生成し、増幅器に出力している。増幅器は、入力信号(変調部によって変調された被変調信号)を所定のゲインで増幅し、その増幅信号を送信部フィルタに出力しており、送信部フィルタは、増幅器からの増幅信号をフィルタリングした送信信号を、整合回路33を介してアンテナ34に出力している。このようにしてアンテナ34に送信信号が出力されると、その送信信号が応答要求電波(送信電波)として当該アンテナ34より外部に放射される。
一方、アンテナ34によって受信された応答電波(応答信号)は、整合回路33を介して受信回路32に入力される。この受信回路32は、受信部フィルタ、増幅器、復調部、二値化処理部、複号化部などによって構成されており、アンテナ34を介して応答電波として受信された応答信号を受信部フィルタによってフィルタリングした後、増幅器によって増幅し、その増幅信号を復調部によって復調する。そして、その復調された信号波形を二値化処理部によって二値化し、復号化部にて復号化した後、その復号化された信号を受信データとして制御部21に出力している。なお、無線タグ処理部30において、送信回路31等は、応答要求電波を送信する「送信部」の一例に相当し、受信回路32等は、応答電波を受信する「受信部」の一例に相当し得る。
ここで、無線タグリーダ10の読取対象となる無線タグ60の電気的構成について、図3を参照して説明する。
図3に示すように、無線タグ60は、アンテナ61,電源回路62,復調回路63,制御回路64,メモリ65,変調回路66などによって構成されている。電源回路62は、アンテナ61を介して受信した無線タグリーダ10からの送信信号(キャリア信号)を整流、平滑して動作用電源を生成するものであり、その動作用電源を、制御回路64をはじめとする各構成要素に供給している。
また、復調回路63は、送信信号(キャリア信号)に重畳されているデータを復調して制御回路64に出力している。メモリ65には、当該無線タグ60を識別するための識別番号(タグID)や無線タグ60の用途に応じた情報などの所定のデータが記憶されている。制御回路64は、メモリ65から読み出したデータ等を送信データとして変調回路66に出力する構成をなしており、変調回路66は、応答信号(キャリア信号)を当該送信データで負荷変調してアンテナ61から応答電波(反射波)として送信するように構成されている。
次に、情報コード読取部40について、図2(C)を用いて説明する。
情報コード読取部40は、情報コードを光学的に読み取るように機能するもので、図2(C)に示すように、CCDエリアセンサからなる受光センサ43、結像レンズ42、複数個のLEDやレンズ等から構成される照明部41などを備えた構成をなしており、制御部21と協働して読取対象Rに付された情報コードC(バーコードや二次元コード)を読み取るように機能する。
この情報コード読取部40によって読み取りを行う場合、まず、制御部21によって指令を受けた照明部41から照明光Lfが出射され、この照明光Lfが読取口12を通って読取対象Rに照射される。そして、照明光Lfが情報コードCにて反射した反射光Lrは読取口12を通って装置内に取り込まれ、結像レンズ42を通って受光センサ43に受光される。読取口12と受光センサ43との間に配される結像レンズ42は、情報コードCの像を受光センサ43上に結像させる構成をなしており、受光センサ43はこの情報コードCの像に応じた受光信号を出力する。受光センサ43から出力された受光信号は、画像データとして記憶部22(図2(A))に記憶され、情報コードCに含まれる情報を取得するためのデコード処理に用いられるようになっている。なお、情報コード読取部40には、受光センサ43からの信号を増幅する増幅回路や、その増幅された信号をデジタル信号に変換するAD変換回路等が設けられているがこれらの回路については図示を省略している。
このように構成される無線タグリーダ10では、制御部21にて行われる読取処理において、省電力化を図るため、新たな無線タグ60が読み取れないような状態にて、無線タグ処理部30による応答要求電波の送信間隔Twnが初期値となるTw1から段階的に長くなるように制御される。本実施形態では、省電力モードが解除された通常読取モードでの送信間隔Tw1(n=1)、この送信間隔Tw1から1段階長く設定される省電力移行モードでの送信間隔Tw2(n=2)、この送信間隔Tw2からさらに1段階長く設定される省電力モードでの送信間隔Tw3(n=3)の3段階の送信間隔が用意されている。この場合、送信間隔が最大となる段階Nが3に設定される。
そして、通常読取モードにて送信間隔Tw1にて応答要求電波が送信されている状態で、新たな無線タグ60が読み取れない状態が所定の許容時間Ts継続すると、応答要求電波が送信間隔Tw2にて送信される省電力移行モードとなる。その後も、新たな無線タグ60が読み取れない状態が所定の許容時間Ts継続すると、応答要求電波が送信間隔Tw3にて送信される省電力モードとなる。その一方で、省電力移行モード又は省電力モードにて、新たな無線タグ60が読み取られると、応答要求電波が送信間隔Tw1にて送信される通常読取モードとなる。なお、本実施形態では、所定の許容時間Tsは、送信間隔が最大となる送信間隔TwN(Tw3)に等しくなるように設定され、送信間隔Tw1は、送信間隔TwNの1/3程度、送信間隔Tw2は、送信間隔TwNの1/2程度に設定されている。また、省電力モードでは、タイマー26等を除いて各種電気部品への電力供給が停止され、タイマー26を利用した計時処理等を除く応答要求電波の送信処理等が停止される。
特に、本実施形態における読取処理では、意図せずに同じ無線タグ60を読み続けているような場合でも、不要に応答要求電波の送信間隔Twnを短くしないため、今回読み取ったデータと先に読み取ったデータとの比較結果に基づいて送信間隔Twnが調整される。具体的には、先に読み取ったデータを判定用データとして記憶部22に記憶(バッファ)しておき、今回読み取ったデータ(現データ)と記憶部22に記憶されている判定用データとを比較して、判定用データに含まれないデータが現データに含まれていることから、新たな無線タグ60を読み取っていると判定される場合に、送信間隔Twnが初期値となるTw1に戻される。一方、現データと判定用データとを比較して新たな無線タグ60を読み取っていないと判定される場合には、送信間隔Twnが、初期値に戻されることなく、最大値となる送信間隔TwNに向けて段階的に長くなる状態が継続される。
図4では、通常読取モードから省電力移行モードを経由して省電力モードに移行し、省電力モードから通常読取モードに復帰する状態を示している。特に、図4の時刻t1~t4(通常読取モード)では、送信間隔Tw1にて応答要求電波が送信されている状態で、新たな無線タグ60が読み取れない状態が所定の許容時間Ts継続している状態を示している。また、図4の時刻t4~t6(省電力移行モード)では、送信間隔Tw2にて応答要求電波が送信されている状態で、新たな無線タグ60が読み取れない状態が所定の許容時間Ts継続している状態を示している。また、図4の時刻t6~t7及び時刻t7~t8(省電力モード)では、送信間隔Tw3にて応答要求電波が送信されている状態で、新たな無線タグ60が読み取れない状態がそれぞれ所定の許容時間Ts継続している状態を示している。また、図4の時刻t8~t11(通常読取モード)では、時刻t8にて新たな無線タグ60が読み取れていることから初期値に戻った送信間隔Tw1にて応答要求電波が送信されている状態を示している。
以下、本実施形態において、無線タグ処理部30を利用して制御部21にてなされる読取処理について、図5~図7に示すフローチャートと図4とを参照して詳述する。
キー操作部25に対して所定の操作がなされることで、制御部21にて読取処理が開始されると、まず、図5のステップS101に示す初期設定処理がなされ、無線タグ処理部30を利用して各無線タグ60を読み取り可能な状態になるとともに、判定用データをクリアするための処理等がなされる。そして、送信間隔Twnの段階を示すnが1に設定され(S103)、タイマー26を利用した第1タイマーによるカウントがスタートし(S105)、送信間隔がTw1に設定される(S107)。
そして、ステップS109に示すタグ情報読取処理がなされる。このタグ情報読取処理のサブルーチンでは、まず、図6のステップS201に示す応答要求電波送信処理がなされ、無線タグ処理部30を利用して応答要求電波が送信される。次に、タイマー26を利用した第2タイマーによるカウントがスタートし(S203)、1又は2以上の無線タグ60からの応答電波を受信すると(S205でYes)、その応答電波に基づいてデータが読み取られて記憶部22に記憶される(S207)。
そして、ステップS209の現データ更新処理にて、今回読み取られた1又は2以上のデータが現データとして、記憶部22に一時的に更新可能に記憶(バッファ)される(図4の時刻t2参照)。このため、既に現データが記憶部22に記憶されていると、今回読み取られた1又は2以上のデータが現データとして更新されるように記憶部22に記憶される。
そして、このように現データが更新されるか(S209)、応答電波を受信していないことからステップS205の判定処理にてNoと判定されると、ステップS211の判定処理にて、第2タイマーのカウント値から求められる経過時間T2が送信間隔Twnを経過しているか否かについて判定される。上述のようにn=1に設定されている場合には、経過時間T2が送信間隔Tw1を経過しているか否かについて判定されて、経過時間T2が送信間隔Tw1を経過するまでステップS211にてNoとの判定が繰り返される。そして、経過時間T2が送信間隔Tw1を経過すると(S211でYes)、第2タイマーのカウント値がリセットされて(S213)、タグ情報読取処理のサブルーチンが終了する。
上述のようにサブルーチンが終了すると、ステップS111の判定処理にて、第1タイマーのカウント値から求められる経過時間T1が許容時間Tsを経過しているか否かについて判定される。ここで、経過時間T1が許容時間Tsを経過していない場合には(S111でNo)、上述したタグ情報読取処理がなされて、無線タグ60を読み取り可能な状態が維持される。
一方、経過時間T1が許容時間Tsを経過していると(S111でYes)、第1タイマーのカウント値がリセットされた後(S113)、ステップS115の判定処理にて、記憶部22に記憶される現データを構成する全てのデータが判定用データに含まれているか否かについて判定される。ここで、初回の応答電波を受信した際の読み取りであることから判定用データが記憶部22に記憶されていない場合には、現データを構成する全てのデータが判定用データに含まれていないとして、ステップS115にてNoと判定されて、ステップS117に示す判定用データ更新処理がなされる。この処理は、判定用データを更新するための処理であり、上述のように判定用データが記憶されていない場合には、現データが判定用データとして記憶部22に記憶される。そして、上記ステップS103からの処理がなされる。なお、上記ステップS115の判定処理を行う制御部21は、「判定部」の一例に相当し、上記ステップS117の処理を行う制御部21は、「更新部」の一例に相当し得る。
そして、新たな無線タグ60が次々に読み取られるような作業環境であると、上記ステップS109に示すタグ情報読取処理にて新たな無線タグ60が読み取られて、上記ステップS115にてNoと判定されて、この読み取り時の現データに応じて判定用データが更新される状態が継続する(S117)。例えば、前回、データ「A,B,C」が読み取られていることから、判定用データが「A,B,C」として記憶(バッファ)されている状態で、今回読み取られたデータ「B,C,D」が現データとして記憶(バッファ)されると、このデータ「B,C,D」となるように判定用データが更新される。このように判定用データが継続的に更新される状態では、送信間隔の段階を示すnが常に1に設定されて、通常読取モードとして送信間隔Twnが初期値のTw1に維持される。
その後、同じ無線タグ60が続けて読み取られるか無線タグ60が読み取られなくなることで、上記ステップS209にて更新される現データの全てのデータが判定用データに含まれるようになると(図4の時刻t4参照)、上記ステップS115の判定処理にてYesと判定される。例えば、判定用データが「A,B,C」として記憶(バッファ)されている状態で、データ「A,B」が現データとして記憶(バッファ)される場合には、判定用データが更新されることなく上記ステップS115の判定処理にてYesと判定される。また、例えば、判定用データが「A,B,C」として記憶(バッファ)されている状態で、データ「C」が現データとして記憶(バッファ)される場合や無線タグ60からデータが読み取れない場合でも、同様に、判定用データが更新されることなく上記ステップS115の判定処理にてYesと判定される。
このような場合には、送信間隔Twnの段階を示すnが1段階増加して2となり(S119)、この増加したnが最大段階N(=3)以上でない場合には(S121でNo)、n=2の状態で上記ステップS107からの処理がなされる。
そして、設定された送信間隔Tw2にて、上記ステップS109に示すタグ情報読取処理がなされ、送信間隔Tw2が設定からの経過時間T1が許容時間Tsを経過するまで、送信間隔Tw2でも現データを構成する全てのデータが判定用データに含まれる状態が継続すると(S115でYes:図4の時刻t6参照)、送信間隔Twnの段階を示すnが1段階増加して3となる(S119)。この場合には、この増加したnが最大段階N(=3)以上となるため(S121でYes)、送信間隔TwnがTwN(Tw3)に設定される(S123)。すなわち、無線タグ60が読み取られなくなる状態だけでなく、同じ無線タグ60が続けて読み取られるような状態でも、現データを構成する全てのデータが判定用データに含まれているために、送信間隔Twnが最大値となるTwN(Tw3)に設定される。
このように送信間隔TwnがTw3に設定されると、ステップS125に示す省電力処理がなされる。この省電力処理のサブルーチンでは、まず、図7のステップS301にてタイマー26を利用した第3タイマーによるカウントがスタートする。この第3タイマーのカウント値から求められる経過時間T3が送信間隔TwN以上となるまで、ステップS305の判定処理にてNoと判定されて、省電力モードが維持される(S303)。
その後、経過時間T3が送信間隔TwN以上になると(S305でYes)、第3タイマーのカウント値がリセットされる(S307)。そして、省電力モードが解除され(S309)、無線タグ処理部30を利用して応答要求電波が送信される(S311)。この応答要求電波の送信に応じて応答電波が受信されない場合には(S313でNo)、上記ステップS301からの処理がなされて、再び省電力モードが維持される状態になる(S303)。
また、応答要求電波の送信に応じて応答電波が受信されても(S313でYes)、上述のように同じ無線タグ60が続けて読み取られるような状態では(S315)、ステップS317にて更新された現データを構成する全てのデータが判定用データに含まれるため、判定用データが更新されない状態になる(図4の時刻t7参照)。このため、ステップS319の判定処理にてYesと判定され、上記ステップS301からの処理がなされて、再び省電力モードが維持される状態になる(S303)。
一方、省電力モード時に新たな無線タグ60が読み取られた場合には(S313でYes)、ステップS317にて更新された現データを構成する全てのデータが判定用データに含まれないことになる。このため、ステップS319の判定処理にてNoと判定されて、省電力処理のサブルーチンが終了する。このようにサブルーチンが終了すると、ステップS127に示す判定用データ更新処理がなされて、上記ステップS317にて更新された現データに応じて判定用データが更新される。そして、上記ステップS101からの処理がなされ、応答要求電波が送信間隔Tw1にて送信される通常読取モードとなる(図4の時刻t8参照)。
以上説明したように、本実施形態に係る無線タグリーダ10では、初回の応答電波を受信した際に読取処理にて読み取られた1又は2以上のデータが判定用データとして更新可能に記憶部22に記憶される。そして、今回読み取った現データ(読取処理の読取結果)に判定用データに含まれないデータが含まれていると判定されると、現データが判定用データとして更新されるように記憶部22に記憶される。そして、判定用データが更新されるまで、送信間隔Twnが初期値となる送信間隔Tw1から段階的に長くされ、判定用データが更新されると、送信間隔Tw1に戻される。
これにより、無線タグ60が読み取られないような状態では、送信間隔Twnが段階的に長くされる省電力移行モードを経た後、送信間隔Twnが最大間隔(TwN)に設定されるような省電力モードとすることができる。また、新たな無線タグ60が読み取られると、判定用データが更新されることで送信間隔Twnが短くなり、省電力移行モード又は省電力モードのために低下していた読み取り性能を高めることができる。その一方で、無線タグ60が読み取られたとしても、その無線タグ60のデータが判定用データに含まれる場合、例えば、意図せずに同じ無線タグ60を読み続けているような場合には、判定用データが更新されないために、送信間隔Twnが短くなることなく、省電力移行モード又は省電力モードが維持される。したがって、読取対象でない無線タグ60の存在等に起因する周辺環境に影響されずに、読み取り性能を低下させることなく消費電力を低減することができる。
特に、判定用データが更新されると、送信間隔Twnが初期値となる送信間隔Tw1に戻される。これにより、新たな無線タグ60が読み取られることで判定用データが更新されると、送信間隔Twnが直ちに送信間隔Tw1に戻されるため、省電力移行モード又は省電力モードのために低下していた読み取り性能を元の状態に迅速に復帰させることができる。
なお、新たな無線タグ60が読み取られることで判定用データが更新されると、送信間隔Twnが直ちに送信間隔Tw1に戻されることに限らず、例えば、送信間隔Twnが送信間隔Tw1に近づくように段階的に短くなってもよい。
なお、本発明は上記各実施形態等に限定されるものではなく、例えば、以下のように具体化してもよい。
(1)応答要求電波の送信間隔Twnは、3段階に設定されることに限らず、2段階であってもよいし、4段階以上に設定されてもよい。また、許容時間Tsは、最大となる送信間隔TwNと等しくなるように設定されることに限らず、所定の値に設定されてもよいし、応答供給電波の送信間隔段階ごとに異なるように設定されてもよい。
(2)省電力モードでは、タイマー26等を除いて各種電気部品への電力供給が停止されることに限らず、各種電気部品への電力供給が通常よりも低減されてもよい。
(3)本発明は、無線タグ処理部30及び情報コード読取部40を備える無線タグリーダ10に採用されることに限らず、少なくとも無線タグ60を読み取る無線タグリーダとして機能する携帯端末等に採用されてもよい。
10…無線タグリーダ
21…制御部(判定部,更新部)
22…記憶部
30…無線タグ処理部(送信部,受信部)
31…送信回路(送信部)
32…受信回路(受信部)
60…無線タグ
Twn…送信間隔

Claims (2)

  1. 無線タグに記憶されているデータを読み取る無線タグリーダであって、
    応答要求電波を送信する送信部と、
    前記送信部から送信された前記応答要求電波に応じて前記無線タグから送信される応答電波を受信する受信部と、
    前記受信部によって受信される前記応答電波に基づいて、前記無線タグに記憶されている前記データを読み取る読取処理を行うとともに、前記送信部の前記応答要求電波の送信間隔を制御する制御部と、
    前記制御部により読み取られた前記データが記憶されるとともに、初回の前記応答電波を受信した際に前記読取処理にて読み取られた1又は2以上のデータが判定用データとして更新可能に記憶される記憶部と、
    前記応答電波が受信された際、前記読取処理の読取結果に前記記憶部の前記判定用データに含まれないデータがあるか否かについて判定する判定部と、
    前記判定部により前記読取処理の読取結果に前記判定用データに含まれないデータが含まれていると判定されると、当該読取結果のデータを前記判定用データとして更新するように前記記憶部に記憶する更新部と、
    を備え、
    前記制御部は、前記更新部により前記判定用データが更新されるまで、前記送信間隔を初期値から段階的に長くし、前記判定部により前記読取処理の読取結果に前記記憶部の前記判定用データに含まれないデータが含まれていると判定されることで前記更新部により前記判定用データが更新されると、前記送信間隔を前記初期値に近づくように短くすることを特徴とする無線タグリーダ。
  2. 前記制御部は、前記更新部により前記判定用データが更新されると、前記送信間隔を前記初期値に戻すことを特徴とする請求項1に記載の無線タグリーダ。
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