JP2017057069A - 物品管理システム - Google Patents

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Abstract

【課題】システムを複雑化することなく各物品の配置状況等を容易に管理し得る物品管理システムを提供する。
【解決手段】複数の無線タグ60は、物品特定情報が記憶される物品特定用タグ81〜88と、エリア特定情報が記憶されるエリア特定用タグ71〜79とにより構成される。また、エリア特定用タグには、さらに、記憶されたエリア特定情報から特定される単位エリアへの配置が想定される全ての物品特定用タグの物品特定情報が管理情報として記憶される。そして、無線タグリーダライタ10では、無線タグ処理部30により複数の物品特定用タグとともにエリア特定用タグと通信すると、複数の物品特定用タグからそれぞれ読み取った物品特定情報とエリア特定用タグから読み取った管理情報とが比較され、この比較結果に応じた所定の情報が無線タグ処理部30を利用してエリア特定用タグに書き込まれる。
【選択図】図13

Description

本発明は、無線タグを利用して物品を管理する物品管理システムに関するものである。
現在、管理対象となる各物品のそれぞれに無線タグ(RFIDタグ)が付され、この無線タグを無線タグリーダライタにて読み取ることで、各物品の配置状況等を容易に管理でき、各物品の管理の効率化を図っている。ところで、単に無線タグを物品に付しただけでは、その物品がどこに配置されているか把握できず、例えば、紛失が確認された物品がどこに配置されていたかを把握して探索することができないという問題がある。
この問題を解決する技術として、例えば、下記特許文献1に開示される資産管理システムが知られている。この資産管理システムでは、自らが設けられた管理区域に対応するエリアコードが記憶される場所ICタグと、自らが貼付された資産を特定するための資産固有情報とその資産が設置された管理区域に対応するエリアコードとが記憶される資産ICタグとが用意されている。そして、設置場所の変更が必要な場合には、「設置場所変更」用の操作がなされた携帯端末を変更先の場所ICタグにかざすことで、その場所ICタグのエリアコードが取り込まれる。その後、「読込開始」用の操作がなされた携帯端末を変更対象の資産に貼付された資産ICタグにかざすことで、その資産ICタグのエリアコードが更新され、資産データベース装置の場所情報もあわせて更新される。そして、棚卸作業では、携帯端末を用いて場所ICタグ等の読み取りに応じた管理区域が選択されると、その管理区域のエリアコードに該当する全ての資産の情報が資産データベース装置から取得されて携帯端末の画面に一覧表示される。この状態において、その管理区域に設置された全資産の資産ICタグを携帯端末で順次読み取ることによって、各資産の棚卸し結果が画面表示される。
特開2005−202744号公報
しかしながら、上記特許文献1のような構成では、資産(物品)を移動する際、携帯端末にて変更先の場所ICタグと変更対象の資産に貼付された資産ICタグとを読み取ることで、資産データベース装置の場所情報が自動的に更新される。このため、同時に複数台の携帯端末で処理をおこなうと携帯端末間での情報の共有化や整合処理を必要とする場合があり、システムが複雑化し、情報の不一致等のミスが発生しやすいという問題がある。
本発明は、上述した課題を解決するためになされたものであり、その目的とするところは、システムを複雑化することなく各物品の配置状況等を容易に管理し得る物品管理システムを提供することにある。
上記目的を達成するため、特許請求の範囲の請求項1に記載の発明は、複数の無線タグ(60)と、前記複数の無線タグと無線通信する通信手段(30)を有する無線タグリーダライタ(10)と、を備える物品管理システム(1)であって、前記複数の無線タグは、所定のエリア(S)内に配置される複数の物品のそれぞれに付されて当該物品を特定するための物品特定情報が記憶される物品特定用タグ(81〜88)と、前記所定のエリアの一部となる単位エリア(S1〜S9)ごとに配置されて当該単位エリアを特定するためのエリア特定情報が記憶されるエリア特定用タグ(71〜79)とにより構成され、前記エリア特定用タグには、さらに、記憶された前記エリア特定情報から特定される前記単位エリアへの配置が想定される全ての前記物品特定用タグの前記物品特定情報が管理情報として記憶され、前記無線タグリーダライタは、前記通信手段により複数の前記物品特定用タグとともに前記エリア特定用タグと通信すると、前記複数の物品特定用タグからそれぞれ読み取った前記物品特定情報と前記エリア特定用タグから読み取った前記管理情報とを比較する比較手段(21)と、前記比較手段による比較結果に応じた所定の情報を、前記通信手段を利用して前記エリア特定用タグに書き込む書込手段(21)と、を備えることを特徴とする。
なお、上記各括弧内の符号は、後述する実施形態に記載の具体的手段との対応関係を示すものである。
請求項1の発明では、複数の無線タグは、物品特定情報が記憶される物品特定用タグと、エリア特定情報が記憶されるエリア特定用タグとにより構成される。また、エリア特定用タグには、さらに、記憶されたエリア特定情報から特定される単位エリアへの配置が想定される全ての物品特定用タグの物品特定情報が管理情報として記憶される。そして、無線タグリーダライタでは、通信手段により複数の物品特定用タグとともにエリア特定用タグと通信すると、複数の物品特定用タグからそれぞれ読み取った物品特定情報とエリア特定用タグから読み取った管理情報とが比較手段により比較され、この比較手段による比較結果に応じた所定の情報が書込手段により通信手段を利用してエリア特定用タグに書き込まれる。
これにより、移動元の単位エリアから移動先の単位エリアに物品が移動したとしても、この移動に起因する比較手段の比較結果に応じた所定の情報がエリア特定用タグに書き込まれるので、各エリア特定用タグに記憶される情報に基づいて物品の配置状況等を容易に管理することができる。特に、上記所定の情報は、比較手段の比較結果に応じてその都度エリア特定用タグに書き込まれるので、管理処理の効率化を図るために複数の無線タグリーダライタを利用する場合でも整合処理等を必要とせず、システムを簡素化することができる。したがって、システムを複雑化することなく各物品の配置状況等を容易に管理することができる。
請求項2の発明では、比較手段により複数の物品特定用タグからそれぞれ読み取った物品特定情報のうちエリア特定用タグから読み取った管理情報に含まれない物品特定情報があるとの比較結果がなされると、当該管理情報に含まれない物品特定情報を管理情報に含めるための情報が書込手段によりエリア特定用タグに書き込まれる。
これにより、読み取ったエリア特定用タグが配置される単位エリアに新たな物品が移動されたとしても、その物品に付された物品特定用タグの物品特定情報が移動先の単位エリアに配置されるエリア特定用タグの管理情報に書き込まれる。このように、移動先となる単位エリアに配置されるエリア特定用タグの管理情報がその移動後になされる比較手段の比較結果に応じて更新されるので、各エリア特定用タグに記憶される情報に基づいて物品の配置状況等を詳細に管理することができる。
請求項3の発明では、比較手段により複数の物品特定用タグからそれぞれ読み取った物品特定情報と異なる物品特定情報がエリア特定用タグから読み取った管理情報に含まれているとの比較結果がなされると、当該異なる物品特定情報を管理情報から除くための情報が書込手段によりエリア特定用タグに書き込まれる。
これにより、読み取ったエリア特定用タグが配置される単位エリアから物品が移動されたとしても、その物品に付された物品特定用タグの物品特定情報が移動元の単位エリアに配置されるエリア特定用タグの管理情報から除かれる。このように、移動元となる単位エリアに配置されるエリア特定用タグの管理情報がその移動後になされる比較手段の比較結果に応じて更新されるので、各エリア特定用タグに記憶される情報に基づいて物品の配置状況等を詳細に管理することができる。
請求項4の発明では、比較手段により複数の物品特定用タグからそれぞれ読み取った物品特定情報とエリア特定用タグから読み取った管理情報の全ての物品特定情報とが一致するとの比較結果がなされると、管理情報に対応する全ての物品特定用タグが移動していないことを示す情報が書込手段によりエリア特定用タグに書き込まれる。
これにより、読み取ったエリア特定用タグが配置される単位エリアにおける物品の移動がない場合には、管理情報に対応する全ての物品特定用タグが移動していないことを示す情報がエリア特定用タグに書き込まれる。このように、物品の移動がない場合でもエリア特定用タグの管理情報が比較手段による比較結果に応じて逐次更新されるので、各エリア特定用タグに記憶される情報に基づいて物品の配置状況等を詳細に管理することができる。
請求項5の発明では、物品特定用タグには、物品特定情報が記憶されるとともに、当該物品特定用タグの配置が想定される単位エリアを特定するエリア特定情報が記憶されている。そして、比較手段により複数の物品特定用タグからそれぞれ読み取った物品特定情報のうちエリア特定用タグから読み取った管理情報に含まれない物品特定情報があるとの比較結果がなされると、管理情報に含まれない物品特定情報とともに物品特定用タグに記憶されるエリア特定情報が、読み取られたエリア特定用タグのエリア特定情報に一致するように書込手段により更新される。
これにより、移動された物品に付された物品特定用タグには、移動先の単位エリアに配置されるエリア特定用タグのエリア特定情報が書き込まれるように更新される。このため、各エリア特定用タグに記憶される情報だけでなく物品特定用タグに記憶される情報をも考慮して物品の配置状況等を詳細に管理することができる。
請求項6の発明では、移動元の単位エリアから移動先の単位エリアに物品特定用タグが移動するとき、当該物品特定用タグを除いた状態での移動元の単位エリアと当該物品特定用タグを配置した状態での移動先の単位エリアとにおいて、比較手段による比較結果に応じた所定の情報が書込手段により通信手段を利用してエリア特定用タグにそれぞれ書き込まれる。
これにより、読取作業者が意図して物品を移動元の単位エリアから移動先の単位エリアに移動する場合でも、移動した物品に付された物品特定用タグの物品特定情報が、移動元の単位エリアにおけるエリア特定用タグの管理情報から除かれるとともに、移動先の単位エリアにおけるエリア特定用タグの管理情報に追加される。このように、読取作業者が意図して物品を移動させるときには移動元の単位エリアと移動先の単位エリアとのそれぞれでエリア特定用タグや各物品特定用タグを読み取ることで、それぞれの単位エリアでのエリア特定用タグが適切に更新されるので、読取作業者による作業を各エリア特定用タグに対して確実に反映させることができる。
請求項7の発明では、所定のエリアにおいて複数の物品がどの単位エリアに配置されているかを管理する管理サーバが設けられている。そして、無線タグリーダライタの送信手段では、比較手段による比較結果に応じた所定の情報が、書込手段によりエリア特定用タグに書き込まれる際に、管理サーバに送信される。
これにより、管理サーバは、所定のエリア内に配置される全てのエリア特定用タグと同じ情報を受信することができるので、管理サーバにて各物品の配置状況等を容易に管理することができる。
第1実施形態に係る物品管理システムの構成概要を示す説明図である。 各エリア特定用タグが対応する単位エリアに配置された状態を説明する説明図である。 単位エリアS1の所定の位置に配置されたエリア特定用タグとこの単位エリアに配置された各物品にそれぞれ付された物品特定用タグとを示す説明図である。 図3のエリア特定用タグに記憶されるエリア特定情報および物品特定情報を説明する説明図である。 単位エリアS2の所定の位置に配置されたエリア特定用タグとこの単位エリアに配置された各物品にそれぞれ付された物品特定用タグとを示す説明図である。 図5のエリア特定用タグに記憶されるエリア特定情報および物品特定情報を説明する説明図である。 図1の無線タグリーダライタの構成概要を示す説明図であり、図7(A)は平面図を示し、図7(B)は側面図を示す。 図8(A)は、図1の無線タグリーダライタの電気的構成を例示するブロック図であり、図8(B)は、図8(A)の無線タグ処理部を概略的に例示するブロック図であり、図8(C)は、図8(A)の情報コード読取部を概略的に例示するブロック図である。 図1の無線タグの電気的構成を概略的に例示するブロック図である。 図1のサーバの電気的構成を例示するブロック図である。 第1実施形態に係る無線タグリーダライタの制御部による棚卸処理の流れを例示するフローチャートである。 図3の配置状況に対して1つの物品が新たに配置された配置状況を示す説明図である。 図13(A)は、図3の配置状況での管理情報を説明する説明図であり、図13(B)は、図12の配置状況での管理情報を説明する説明図である。 図5の配置状況に対して1つの物品が除かれた配置状況を示す説明図である。 図15(A)は、図5の配置状況での管理情報を説明する説明図であり、図15(B)は、図14の配置状況での管理情報を説明する説明図である。 図3の配置状況に対して1つの物品が新たに配置されるとともに他の1つの物品が除かれた配置状況を示す説明図である。
[第1実施形態]
以下、本発明の第1実施形態に係る物品管理システムについて、図面を参照して説明する。
本実施形態に係る物品管理システム1は、図1に示すように、複数の無線タグ(RFIDタグ)60と、これら各無線タグ60と通信可能な無線タグリーダライタ10と、無線タグリーダライタ10と通信可能な管理サーバ2とを備えている。この物品管理システム1は、無線タグリーダライタ10を用いて管理対象となる各物品のそれぞれに付される無線タグ60に記録される情報を読み取って所定のネットワークNを介して管理サーバ2に送信することで、各物品の配置状況等を管理サーバ2や無線タグリーダライタ10にて管理するためのシステムである。なお、図1では、便宜上、複数の無線タグ60のうち2つのみ図示している。
特に、物品管理システム1は、図2に示すような所定のエリアS内に保管される複数の物品(資産)について棚卸等の際に各物品の配置場所を管理するためのシステムとして構成されている。複数の無線タグ60は、所定のエリアS内に保管される複数の物品のそれぞれに付されて当該物品を特定するための物品特定情報が記憶される物品特定用タグと、所定のエリアSの一部となる単位エリアごとに配置されて当該単位エリアを特定するためのエリア特定情報が記憶されるエリア特定用タグとにより構成される。
本実施形態では、図2に例示するように、所定のエリアSが9つの単位エリアS1〜S9に区画されており、その単位エリアの中心近傍にエリア特定用タグ71〜79がそれぞれ配置されている。エリア特定用タグ71〜79は、対応する単位エリアの中心近傍に位置する柱または棚等にそれぞれ設置されており、複数のエリア特定用タグが同時に読み取られないような構成となっている。図2に例示するように、各エリア特定用タグ71〜79には、エリア特定情報としてID「1001」〜「1009」がそれぞれ記憶されている。
特に、エリア特定用タグには、エリア特定情報に加えて、当該エリア特定情報から特定される単位エリアへの配置が想定される全ての物品特定用タグの物品特定情報が管理情報として記憶されている。例えば、図3に示すように、単位エリアS1にて物品特定用タグ81〜84がそれぞれ付された物品が棚に配置されていると、エリア特定用タグ71には、図4に示すように、エリア特定情報としてID「1001」が記憶されるとともに、管理情報として、各物品特定用タグ81〜84の物品特定情報であるID「0001」〜「0004」が記憶される。なお、図4では、物品特定用タグ81に記憶される物品特定情報がID「0001」、物品特定用タグ82に記憶される物品特定情報がID「0002」、物品特定用タグ83に記憶される物品特定情報がID「0003」、物品特定用タグ84に記憶される物品特定情報がID「0004」として図示している。
また、例えば、図5に示すように、単位エリアS2にて物品特定用タグ85〜88がそれぞれ付された物品が棚に配置されていると、エリア特定用タグ72には、図6に示すように、エリア特定情報としてID「1002」が記憶されるとともに、管理情報として、各物品特定用タグ85〜88の物品特定情報であるID「0005」〜「0008」が記憶される。なお、図6では、物品特定用タグ85に記憶される物品特定情報がID「0005」、物品特定用タグ86に記憶される物品特定情報がID「0006」、物品特定用タグ87に記憶される物品特定情報がID「0007」、物品特定用タグ88に記憶される物品特定情報がID「0008」として図示している。
また、エリア特定用タグには、図4および図6に示すように、エリア特定情報および管理情報に加えて、無線タグリーダライタ10による棚卸処理等時に当該無線タグリーダライタ10と通信等を行った日時に関する情報が、配置状況を確認した確認日時情報として記録される。すなわち、エリア特定用タグに記憶される確認日時情報に基づいて、その単位エリアでの棚卸処理がいつ行われたかを把握することができる。
次に、無線タグリーダライタ10の構成について、図面を参照して説明する。
図7(A),(B)に示す無線タグリーダライタ10は、ユーザによって携帯されて様々な場所で用いられる携帯型の情報端末として構成されており、アンテナを介して送受信される電波を媒介として無線タグ60に記憶されている情報を読み書きする機能に加えて、バーコードや二次元コードなどの情報コードを読み取る情報コードリーダとしての機能を兼ね備え、読み取りを二方式で行いうる構成となっている。
図7(A),(B)に示すように、無線タグリーダライタ10は、ABS樹脂等の合成樹脂材料により形成される上側ケース11aおよび下側ケース11bが組み付けられて構成される長手状の筐体11によって外郭が形成されている。また、上側ケース11aには、所定の入力情報等を入力する際に操作されるファンクションキーおよびテンキー等のキー操作部25や、所定の表示情報等を表示するための表示部24等が配置されている。また、下側ケース11bには、下方に向けて開口する読取口12が形成されている。
図8(A)に示すように、無線タグリーダライタ10の筐体11内には、無線タグリーダライタ10全体を制御する制御部21が設けられている。この制御部21は、マイコンを主体として構成されるものであり、CPU、システムバス、入出力インタフェース等を有し、メモリ22とともに情報処理装置を構成している。メモリ22には、後述する棚卸処理を実行するための所定のプログラム等が制御部21により実行可能に予め格納されている。また、制御部21には、LED23、表示部24、キー操作部25、バイブレータ26、ブザー27、外部インタフェース28などが接続されている。
キー操作部25は、制御部21に対して操作信号を与える構成をなしており、制御部21は、この操作信号を受けて操作信号の内容に応じた動作を行う。また、LED23、表示部24、バイブレータ26およびブザー27は、制御部21によって制御される構成をなしており、それぞれ、制御部21からの指令を受けて動作する。外部インタフェース28は、管理サーバ2等の外部機器との間で上記ネットワークN等を介してデータ通信を行うためのインタフェースとして構成されており、制御部21と協働して通信処理を行う構成をなしている。また、筐体11内には、電源部29が設けられており、この電源部29やバッテリ29aによって制御部21や各種電気部品に電力が供給されるようになっている。なお、外部インタフェース28は、「送信手段」の一例に相当し得る。
また、制御部21には、無線タグ処理部30および情報コード読取部40が接続されている。
まず、無線タグ処理部30について、図8(B)を用いて説明する。
無線タグ処理部30は、アンテナ34および制御部21と協働して無線タグ60との間で電磁波による通信を行ない、無線タグ60に記憶されるデータの読取り、或いは無線タグ60に対するデータの書込みを行なうように機能するものである。この無線タグ処理部30は、公知の電波方式で伝送を行う回路として構成されており、図8(B)にて概略的に示すように、送信回路31、受信回路32、整合回路33などを有している。
送信回路31は、キャリア発振器、符号化部、増幅器、送信部フィルタ、変調部などによって構成されており、キャリア発振器から所定の周波数のキャリア(搬送波)が出力される構成をなしている。また、符号化部は、制御部21に接続されており、当該制御部21より出力される送信データを符号化して変調部に出力している。変調部は、キャリア発振器からのキャリア(搬送波)、及び符号化部からの送信データが入力される部分であり、キャリア発振器より出力されるキャリア(搬送波)に対し、通信対象へのコマンド送信時に符号化部より出力される符号化された送信符号(変調信号)によってASK(Amplitude Shift Keying)変調された被変調信号を生成し、増幅器に出力している。増幅器は、入力信号(変調部によって変調された被変調信号)を所定のゲインで増幅し、その増幅信号を送信部フィルタに出力しており、送信部フィルタは、増幅器からの増幅信号をフィルタリングした送信信号を、整合回路33を介してアンテナ34に出力している。このようにしてアンテナ34に送信信号が出力されると、その送信信号が送信電波として当該アンテナ34より外部に放射される。
一方、アンテナ34によって受信された応答信号は、整合回路33を介して受信回路32に入力される。この受信回路32は、受信部フィルタ、増幅器、復調部、二値化処理部、複号化部などによって構成されており、アンテナ34を介して受信された応答信号を受信部フィルタによってフィルタリングした後、増幅器によって増幅し、その増幅信号を復調部によって復調する。そして、その復調された信号波形を二値化処理部によって二値化し、復号化部にて復号化した後、その復号化された信号を受信データとして制御部21に出力している。なお、無線タグ処理部30は、複数の無線タグ60と無線通信する「通信手段」の一例に相当し得る。
ここで、無線タグリーダライタ10の読取対象となる無線タグ60の電気的構成について、図9を参照して説明する。
図9に示すように、無線タグ60は、アンテナ61,電源回路62,復調回路63,制御回路64,メモリ65,変調回路66などによって構成されている。電源回路62は、アンテナ61を介して受信した無線タグリーダライタ10からの送信信号(キャリア信号)を整流、平滑して動作用電源を生成するものであり、その動作用電源を、制御回路64をはじめとする各構成要素に供給している。
また、復調回路63は、送信信号(キャリア信号)に重畳されているデータを復調して制御回路64に出力している。メモリ65は、ROM,EEPROM等の各種半導体メモリによって構成されており、制御プログラムや無線タグ60を識別するための識別情報(タグID)、或いは無線タグ60の用途に応じたデータなどが記憶されている。制御回路64は、メモリ65から上記情報やデータを読み出し、それを送信データとして変調回路66に出力する構成をなしており、変調回路66は、応答信号(キャリア信号)を当該送信データで負荷変調してアンテナ61から反射波として送信するように構成されている。
次に、情報コード読取部40について、図8(C)を用いて説明する。
情報コード読取部40は、情報コードを光学的に読み取るように機能するもので、図8(C)に示すように、CCDエリアセンサからなる受光センサ43、結像レンズ42、複数個のLEDやレンズ等から構成される照明部41などを備えた構成をなしており、制御部21と協働して読取対象Rに付された情報コードC(バーコードや二次元コード)を読み取るように機能する。
この情報コード読取部40によって読み取りを行う場合、まず、制御部21によって指令を受けた照明部41から照明光Lfが出射され、この照明光Lfが読取口12を通って読取対象Rに照射される。そして、照明光Lfが情報コードCにて反射した反射光Lrは読取口12を通って装置内に取り込まれ、結像レンズ42を通って受光センサ43に受光される。読取口12と受光センサ43との間に配される結像レンズ42は、情報コードCの像を受光センサ43上に結像させる構成をなしており、受光センサ43はこの情報コードCの像に応じた受光信号を出力する。受光センサ43から出力された受光信号は、画像データとしてメモリ22(図8(A))に記憶され、情報コードCに含まれる情報を取得するためのデコード処理に用いられるようになっている。なお、情報コード読取部40には、受光センサ43からの信号を増幅する増幅回路や、その増幅された信号をデジタル信号に変換するAD変換回路等が設けられているがこれらの回路については図示を省略している。
次に、管理サーバ2の構成について、図10を参照して説明する。
管理サーバ2は、例えばコンピュータとして構成され、図10に示すように、CPU等からなる制御部3、液晶モニタ等として構成される表示部4、ROM、RAM、HDD等からなる記憶部5、マウスやキーボード等として構成される操作部6、通信インタフェースとして構成される通信部7などを備えている。記憶部5には、管理対象の物品に関する情報やその物品に付された無線タグ60のID等が関連付けられて更新可能に記憶されるデータベースが構築されており、制御部3は、通信部7を介して無線タグリーダライタ10から受信した情報を上記データベースに記憶するように機能する。
次に、無線タグリーダライタ10を利用して所定のエリアS内に保管される各物品の配置状況を確認する作業(棚卸作業)の際に当該無線タグリーダライタ10にて実施される棚卸処理について、図11に示すフローチャートを参照して説明する。
なお、以下の説明では、各単位エリアにそれぞれ配置されるエリア特定用タグには、その単位エリアを特定するエリア特定情報と、その単位エリアへの配置が想定される全ての物品特定用タグの物品特定情報を含めた管理情報とが、予め記憶されているものとする。すなわち、図3に示すような単位エリアS1における物品の配置状況では、図4に示すように、エリア特定用タグ71には、管理情報としてID「0001」〜「0004」が予め記憶されているものとする。また、図5に示すような単位エリアS2における物品の配置状況では、図6に示すように、エリア特定用タグ72には、管理情報としてID「0005」〜「0008」が予め記憶されているものとする。
まず、単位エリア間での物品の移動が無い場合について説明する。
無線タグリーダライタ10を携帯する読取作業者が所定のエリアSのうちのいずれかの単位エリア内にてキー操作部25に対して所定の操作を行うことで、制御部21により棚卸処理が開始されると、図11のステップS101に示すタグ読取処理にて、無線タグ処理部30を用いて通信可能な範囲の無線タグ60を読み取るための処理がなされる。
そして、その単位エリアに配置されるエリア特定用タグが読み取られてエリア特定情報および管理情報等が取得される(S103)。例えば、図3に示すような配置状況にてエリア特定用タグ71を読み取っている場合には、エリア特定情報としてID「1001」が取得され、管理情報として、物品特定情報ID「0001」〜「0004」が取得される。
続いて、ステップS105に示す判定処理にて、現時点までに読み取られた各物品特定用タグに記憶される物品特定情報と上記ステップS103にて取得された管理情報から特定される物品特定情報とが一致するか否かについて比較して判定される。図3に示すような配置状況が維持されていることから、各物品特定用タグ81〜84の物品特定情報がエリア特定用タグ71とともに上記ステップS101にて読み取られていると、各物品特定用タグから読み取られた各物品特定情報と上記ステップS103にて取得された各物品特定情報とが一致するとの比較結果が得られることから、ステップS105にてYesと判定される。なお、上記ステップS105の判定処理を行う制御部21は、「比較手段」の一例に相当し得る。
この場合には、エリア特定用タグの管理情報を更新する必要がないので、エリア特定用タグについて、現在時刻(エリア特定用タグを読み取った時刻)に関する情報が無線タグ処理部30を用いて確認日時情報として書き込まれる(S107)。そして、取得したエリア特定情報から特定される単位エリアにおける各物品の配置状況に変更の無いことを示す情報が外部インタフェース28を介して管理サーバ2に送信される(S109)。これにより、本棚卸処理が終了する。その後、異なる単位エリアに移動した読取作業者による所定の操作に応じて、その異なる単位エリアでの棚卸処理が再びなされることとなる。なお、上記ステップS107の処理を行う制御部21は、「書込手段」の一例に相当し、確認日時情報は、「所定の情報」の一例に相当し得る。
管理サーバ2では、無線タグリーダライタ10から受信した情報に基づいて上記データベースが更新される。上述のように各物品の配置状況に変更の無いことを示す情報を受信している場合には、管理サーバ2におけるデータベースの情報に基づいて、その単位エリアにおける各物品の配置状況に変更の無いことを容易に把握することができる。
次に、図3に示す配置状況の単位エリアS1に対して図5に示す配置状況の単位エリアS2から物品特定用タグ85を付した物品が移動された後に実施された棚卸処理について説明する。なお、上述のような物品特定用タグ85を付した物品を移動したため、単位エリアS1では、図12に示すような配置状況となり、単位エリアS2では、図14に示すような配置状況となる。
まず、図12に示すような配置状況での単位エリアS1にて棚卸処理が開始された場合について説明する。
図12に示す単位エリアS1にて実施される棚卸処理では、上記ステップS101にて物品特定情報ID「0001」〜「0005」が読み取られ、上記ステップS103にて物品特定情報ID「0001」〜「0004」が取得される。このため、管理情報に含まれていない物品特定用タグ85の物品特定情報が読み取られることから、一致しないとの比較結果に基づいてステップS105にてNoと判定されて、タグ読取処理が継続される(S111)。その後、所定時間経過するまでステップS113にてNoと判定されて、上記ステップS105からの処理が繰り返される。そして、所定時間経過しても各物品特定用タグから読み取られた各物品特定情報と上記ステップS103にて取得された各物品特定情報とが一致しないため、ステップS113にてYesと判定される。
この場合には、ステップS115に示す判定処理において、上記ステップS101等にて読み取られた複数の物品特定情報のうち上記ステップS103にて取得された管理情報に含まれない物品特定情報があるか否かについて判定される。ここで、上記ステップS101等にて物品特定情報ID「0001」〜「0005」が読み取られ、上記ステップS103にて物品特定情報ID「0001」〜「0004」が取得されているため、管理情報に含まれない物品特定情報があるとの比較結果がなされて、ステップS115にてYesと判定される。
続いて、ステップS117に示す物品特定情報追加処理がなされる。この処理では、エリア特定用タグ71について、無線タグ処理部30を用いて、管理情報に物品特定情報ID「0005」を追加するための情報の書き込みがなされるとともに、現在時刻(エリア特定用タグを読み取った時刻)に関する情報を確認日時情報とするための書き込みがなされる。このため、エリア特定用タグ71に記憶される情報は、図13(A)に示す状態から図13(B)に示すように、物品特定情報ID「0005」が追加された状態に更新される。これ以降、単位エリアS1では図13(B)から把握される配置状況が実際の配置状況として把握される。なお、上記ステップS117の処理を行う制御部21は、「書込手段」の一例に相当し得る。また、物品特定情報ID「0005」を追加するための情報は、管理情報に含まれない物品特定情報を管理情報に含めるための情報であって「所定の情報」の一例に相当し得る。
そして、ステップS119に示す判定処理において、上記ステップS101等にて読み取られた複数の物品特定情報と異なる物品特定情報が上記ステップS103にて取得された管理情報に含まれているか否かについて判定される。図12に示す配置状況では、上記ステップS103にて物品特定情報ID「0001」〜「0004」が取得されており、これらは全て上記ステップS101等にて読み取られているため、ステップS119にてNoと判定される。
この場合には、エリア特定情報から特定される単位エリアS1に物品特定情報ID「0005」を付した物品が新たに配置されたことを示す情報が外部インタフェース28を介して管理サーバ2に送信される(S123)。これにより、本棚卸処理が終了する。
管理サーバ2では、無線タグリーダライタ10から受信した情報に基づいて上記データベースが更新される。上述のように物品が新たに配置されたことを示す情報を受信している場合には、管理サーバ2におけるデータベースの情報に基づいて、その単位エリアS1においてどの物品が新たに配置されたかを容易に把握することができる。
次に、図14に示すような配置状況での単位エリアS2にて棚卸処理が開始された場合について説明する。
図14に示す単位エリアS2にて実施される棚卸処理では、上記ステップS101にて物品特定情報ID「0006」〜「0008」が読み取られ、上記ステップS103にて物品特定情報ID「0005」〜「0008」が取得される。このため、物品特定用タグ85の物品特定情報が読み取れないことから、一致しないとの比較結果に基づいてステップS105にてNoと判定されて、タグ読取処理が継続される(S111)。その後、所定時間経過するまでステップS113にてNoと判定されて、上記ステップS105からの処理が繰り返される。そして、所定時間経過しても各物品特定用タグから読み取られた各物品特定情報と上記ステップS103にて取得された各物品特定情報とが一致しない場合には、ステップS113にてYesと判定される。
そして、上記ステップS101等にて読み取られた複数の物品特定情報のうち上記ステップS103にて取得された管理情報に含まれない物品特定情報がないため、ステップS115でNoと判定される。そして、ステップS119に示す判定処理において、上記ステップS101等にて読み取られた複数の物品特定情報と異なる物品特定情報が上記ステップS103にて取得された管理情報に含まれているか否かについて判定される。ここで、上記ステップS101等にて物品特定情報ID「0005」が読み取られていないため、上記ステップS101等にて読み取られた複数の物品特定情報と異なる物品特定情報(ID「0005」)が上記ステップS103にて取得された管理情報に含まれているとして、ステップS119にてYesと判定される。
続いて、ステップS121に示す物品特定情報削除処理がなされる。この処理では、エリア特定用タグ72について、無線タグ処理部30を用いて、管理情報から物品特定情報ID「0005」を除くための情報の書き込みがなされるとともに、現在時刻(エリア特定用タグを読み取った時刻)に関する情報を確認日時情報とするための書き込みがなされる。このため、エリア特定用タグ72に記憶される情報は、図15(A)に示す状態から図15(B)に示すように、物品特定情報ID「0005」が除かれた状態に更新される。これ以降、単位エリアS2では図15(B)から把握される配置状況が実際の配置状況として把握される。なお、上記ステップS121の処理を行う制御部21は、「書込手段」の一例に相当し得る。また、物品特定情報ID「0005」を除くための情報は、異なる物品特定情報を管理情報から除くための情報であって「所定の情報」の一例に相当し得る。
そして、エリア特定情報から特定される単位エリアS2から物品特定情報ID「0005」を付した物品が除かれたことを示す情報が外部インタフェース28を介して管理サーバ2に送信される(S123)。これにより、本棚卸処理が終了する。
管理サーバ2では、無線タグリーダライタ10から受信した情報に基づいて上記データベースが更新される。上述のように物品が除かれたことを示す情報を受信している場合には、管理サーバ2におけるデータベースの情報に基づいて、その単位エリアS2においてどの物品が除かれたかを容易に把握することができる。
なお、例えば、単位エリアS1において、図3に示す配置状況から図16に示す配置状況に物品の移動が行われた後、すなわち、図3に示す配置状況に対して物品特定用タグ85を付した物品が新たに配置されるとともに物品特定用タグ84を付した物品が除かれた後に実施される棚卸処理では、以下のような流れとなる。
各物品特定用タグから読み取られた各物品特定情報と上記ステップS103にて取得された各物品特定情報とが一致しないため、ステップS113にてYesと判定される。
そして、上記ステップS101等にて物品特定情報ID「0001」〜「0003」「0005」が読み取られ、上記ステップS103にて物品特定情報ID「0001」〜「0004」が取得されているため、管理情報に含まれない物品特定情報(ID「0005」)があるとして、ステップS115にてYesと判定される。このため、エリア特定用タグ71について、管理情報に物品特定情報ID「0005」を追加するための情報の書き込みがなされる(S117)。
そして、上記ステップS101等にて物品特定情報ID「0004」が読み取られていないため、上記ステップS101等にて読み取られた複数の物品特定情報と異なる物品特定情報(ID「0004」)が上記ステップS103にて取得された管理情報に含まれているとして、ステップS119にてYesと判定される。このため、エリア特定用タグ72について、管理情報から物品特定情報ID「0004」を除くための情報の書き込みがなされる(S121)。
以上説明したように、本実施形態に係る物品管理システム1では、複数の無線タグ60は、物品特定情報が記憶される物品特定用タグ(81〜88)と、エリア特定情報が記憶されるエリア特定用タグ(71〜79)とにより構成される。また、エリア特定用タグには、さらに、記憶されたエリア特定情報から特定される単位エリア(S1〜S9)への配置が想定される全ての物品特定用タグの物品特定情報が管理情報として記憶される。そして、無線タグリーダライタ10では、無線タグ処理部30により複数の物品特定用タグとともにエリア特定用タグと通信すると、複数の物品特定用タグからそれぞれ読み取った物品特定情報とエリア特定用タグから読み取った管理情報とが比較され(S105)、この比較結果に応じた所定の情報が無線タグ処理部30を利用してエリア特定用タグに書き込まれる。
これにより、図12および図14に例示するように、移動元の単位エリア(S2)から移動先の単位エリア(S1)に物品が移動したとしても、この移動に起因する比較結果に応じた所定の情報がエリア特定用タグ(71,72)に書き込まれるので、各エリア特定用タグに記憶される情報に基づいて物品の配置状況等を容易に管理することができる。特に、上記所定の情報は、比較結果に応じてその都度エリア特定用タグに書き込まれるので、管理処理の効率化を図るために複数の無線タグリーダライタ10を利用する場合でも整合処理等を必要とせず、システムを簡素化することができる。したがって、システムを複雑化することなく各物品の配置状況等を容易に管理することができる。
また、複数の物品特定用タグからそれぞれ読み取った物品特定情報のうちエリア特定用タグから読み取った管理情報に含まれない物品特定情報があるとの比較結果がなされると(S115でYes)、当該管理情報に含まれない物品特定情報を管理情報に含めるための情報が無線タグ処理部30を利用してエリア特定用タグに書き込まれる。
これにより、図12に例示するように、読み取ったエリア特定用タグ(71)が配置される単位エリア(S1)に新たな物品が移動されたとしても、その物品に付された物品特定用タグ(85)の物品特定情報が移動先の単位エリア(S1)に配置されるエリア特定用タグ(71)の管理情報に書き込まれる。このように、移動先となる単位エリアに配置されるエリア特定用タグの管理情報がその移動後になされる比較結果に応じて更新されるので、各エリア特定用タグに記憶される情報に基づいて物品の配置状況等を詳細に管理することができる。
さらに、複数の物品特定用タグからそれぞれ読み取った物品特定情報と異なる物品特定情報がエリア特定用タグから読み取った管理情報に含まれているとの比較結果がなされると(S119でYes)、当該異なる物品特定情報を管理情報から除くための情報が無線タグ処理部30を利用してエリア特定用タグに書き込まれる。
これにより、図14に例示するように、読み取ったエリア特定用タグ(72)が配置される単位エリア(S2)から物品が移動されたとしても、その物品に付された物品特定用タグ(85)の物品特定情報が移動元の単位エリア(S2)に配置されるエリア特定用タグ(72)の管理情報から除かれる。このように、移動元となる単位エリアに配置されるエリア特定用タグの管理情報がその移動後になされる比較手段の比較結果に応じて更新されるので、各エリア特定用タグに記憶される情報に基づいて物品の配置状況等を詳細に管理することができる。
すなわち、移動元の単位エリア(S2)から移動先の単位エリア(S1)に物品特定用タグ(85)を移動させたいときには、当該物品特定用タグ(85)を除いた状態での移動元の単位エリア(S2)と当該物品特定用タグ(85)を配置した状態での移動先の単位エリア(S1)とにおいて、無線タグリーダライタ10を用いて棚卸処理を行うことで、比較結果に応じた所定の情報が無線タグ処理部30を利用してエリア特定用タグ(71,72)にそれぞれ書き込まれる。
これにより、読取作業者が意図して物品を移動元の単位エリア(S2)から移動先の単位エリア(S1)に移動する場合でも、移動した物品に付された物品特定用タグ(85)の物品特定情報が、移動元の単位エリア(S2)におけるエリア特定用タグ(72)の管理情報から除かれるとともに、移動先の単位エリア(S1)におけるエリア特定用タグ(71)の管理情報に追加される。このように、読取作業者が意図して物品を移動させるときには移動元の単位エリアと移動先の単位エリアとのそれぞれでエリア特定用タグや各物品特定用タグを読み取ることで、それぞれの単位エリアでのエリア特定用タグが適切に更新されるので、読取作業者による作業を各エリア特定用タグに対して確実に反映させることができる。
また、所定のエリアSにおいて複数の物品がどの単位エリアに配置されているかを管理する管理サーバ2が設けられている。そして、無線タグリーダライタ10では、上記比較結果に応じた所定の情報が、無線タグ処理部30を利用してエリア特定用タグに書き込まれる際に、管理サーバ2に送信される。
これにより、管理サーバ2は、所定のエリアS内に配置される全てのエリア特定用タグと同じ情報を受信することができるので、管理サーバ2にて各物品の配置状況等を容易に管理することができる。
[他の実施形態]
なお、本発明は上記実施形態に限定されるものではなく、例えば、以下のように具体化してもよい。
(1)上記ステップS105の判定処理において、現時点までに読み取られた各物品特定用タグに記憶される物品特定情報と上記ステップS103にて取得された管理情報から特定される物品特定情報とが一致するとの比較結果がなされる場合に(S105でYes)、上記ステップS107の処理では、さらに、管理情報に対応する全ての物品特定用タグが移動していないことを示す情報が無線タグ処理部30を用いてエリア特定用タグに書き込まれてもよい。
これにより、読み取ったエリア特定用タグが配置される単位エリアにおける物品の移動がない場合には、管理情報に対応する全ての物品特定用タグが移動していないことを示す情報がエリア特定用タグに書き込まれる。このように、物品の移動がない場合でもエリア特定用タグの管理情報が上記比較結果に応じて逐次更新されるので、各エリア特定用タグに記憶される情報に基づいて物品の配置状況等を詳細に管理することができる。
(2)物品特定用タグには、物品特定情報が記憶されるとともに、当該物品特定用タグの配置が想定される単位エリアを特定するエリア特定情報が記憶されてもよい。この場合には、複数の物品特定用タグからそれぞれ読み取った物品特定情報のうちエリア特定用タグから読み取った管理情報に含まれない物品特定情報があるとの比較結果がなされると(S115でYes)、管理情報に含まれない物品特定情報とともに物品特定用タグに記憶されるエリア特定情報が、読み取られたエリア特定用タグのエリア特定情報に一致するように無線タグ処理部30を用いて更新される。
例えば、図5に示す配置状況での物品特定用タグ85には、物品特定情報ID「0005」とエリア特定情報ID「1002」とが記憶される。そして、この物品特定用タグ85が付された物品が図12に示すように単位エリアS1に移動されると、この移動先の単位エリアS1での棚卸処理において、上記ステップS115にてYesと判定された後に、物品特定用タグ85に記憶されるエリア特定情報が無線タグ処理部30を用いてID「1001」に更新される。
このため、各エリア特定用タグ(71,72)に記憶される情報だけでなく物品特定用タグ(85)に記憶される情報をも考慮することで、物品の配置状況等を詳細に管理することができる。
(3)上記ステップS103の処理では、エリア特定用タグからさらに確認日時情報が読み取られてもよい。この場合には、上記ステップS109またはS123にてさらに上述のように読み取った確認日時情報を管理サーバ2に送信することで、管理サーバ2では、その単位エリアについて前回棚卸処理が行われた日時を確認することができる。
(4)本発明に係る物品管理システムでは、情報コードリーダとしての機能を兼備する無線タグリーダライタを採用することに限らず、無線通信機能に特化した無線タグリーダライタを採用してもよいし、無線通信機能と異なる他の機能を兼備する無線タグリーダライタを採用してもよい。
1…物品管理システム
2…管理サーバ
10…無線タグリーダライタ
21…制御部(比較手段,書込手段)
28…外部インタフェース(送信手段)
30…無線タグ処理部(通信手段,書込手段)
60…無線タグ
71〜79…エリア特定用タグ
81〜88…物品特定用タグ

Claims (7)

  1. 複数の無線タグと、
    前記複数の無線タグと無線通信する通信手段を有する無線タグリーダライタと、
    を備える物品管理システムであって、
    前記複数の無線タグは、所定のエリア内に配置される複数の物品のそれぞれに付されて当該物品を特定するための物品特定情報が記憶される物品特定用タグと、前記所定のエリアの一部となる単位エリアごとに配置されて当該単位エリアを特定するためのエリア特定情報が記憶されるエリア特定用タグとにより構成され、
    前記エリア特定用タグには、さらに、記憶された前記エリア特定情報から特定される前記単位エリアへの配置が想定される全ての前記物品特定用タグの前記物品特定情報が管理情報として記憶され、
    前記無線タグリーダライタは、
    前記通信手段により複数の前記物品特定用タグとともに前記エリア特定用タグと通信すると、前記複数の物品特定用タグからそれぞれ読み取った前記物品特定情報と前記エリア特定用タグから読み取った前記管理情報とを比較する比較手段と、
    前記比較手段による比較結果に応じた所定の情報を、前記通信手段を利用して前記エリア特定用タグに書き込む書込手段と、
    を備えることを特徴とする物品管理システム。
  2. 前記書込手段は、前記比較手段により前記複数の物品特定用タグからそれぞれ読み取った前記物品特定情報のうち前記エリア特定用タグから読み取った前記管理情報に含まれない物品特定情報があるとの比較結果がなされると、当該管理情報に含まれない物品特定情報を前記管理情報に含めるための情報を前記エリア特定用タグに書き込むことを特徴とする請求項1に記載の物品管理システム。
  3. 前記書込手段は、前記比較手段により前記複数の物品特定用タグからそれぞれ読み取った前記物品特定情報と異なる物品特定情報が前記エリア特定用タグから読み取った前記管理情報に含まれているとの比較結果がなされると、当該異なる物品特定情報を前記管理情報から除くための情報を前記エリア特定用タグに書き込むことを特徴とする請求項1または2に記載の物品管理システム。
  4. 前記書込手段は、前記比較手段により前記複数の物品特定用タグからそれぞれ読み取った前記物品特定情報と前記エリア特定用タグから読み取った前記管理情報の全ての前記物品特定情報とが一致するとの比較結果がなされると、前記管理情報に対応する全ての前記物品特定用タグが移動していないことを示す情報を前記エリア特定用タグに書き込むことを特徴とする請求項1〜3のいずれか一項に記載の物品管理システム。
  5. 前記物品特定用タグには、前記物品特定情報が記憶されるとともに、当該物品特定用タグの配置が想定される前記単位エリアを特定する前記エリア特定情報が記憶され、
    前記書込手段は、前記比較手段により前記複数の物品特定用タグからそれぞれ読み取った前記物品特定情報のうち前記エリア特定用タグから読み取った前記管理情報に含まれない物品特定情報があるとの比較結果がなされると、前記管理情報に含まれない物品特定情報とともに前記物品特定用タグに記憶される前記エリア特定情報を、読み取られた前記エリア特定用タグのエリア特定情報に一致するように更新することを特徴とする請求項1〜4のいずれか一項に記載の物品管理システム。
  6. 移動元の前記単位エリアから移動先の前記単位エリアに前記物品特定用タグが移動するとき、当該物品特定用タグを除いた状態での前記移動元の前記単位エリアと当該物品特定用タグを配置した状態での前記移動先の前記単位エリアとにおいて、前記比較手段による比較結果に応じた所定の情報を前記書込手段により前記通信手段を利用して前記エリア特定用タグにそれぞれ書き込むことを特徴とする請求項1〜5のいずれか一項に記載の物品管理システム。
  7. 前記所定のエリアにおいて前記複数の物品がどの単位エリアに配置されているかを管理する管理サーバを備え、
    前記無線タグリーダライタは、
    前記比較手段による比較結果に応じた所定の情報を、前記書込手段により前記エリア特定用タグに書き込む際に、前記管理サーバに送信する送信手段を備えることを特徴とする請求項1〜6のいずれか一項に記載の物品管理システム。
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