JP7293774B2 - 光学的情報読取装置 - Google Patents

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本発明は、情報コード等を光学的に読み取る光学的情報読取装置に関するものである。
現在、一次元コードや二次元コード等の情報コードを光学的に読み取る光学的情報読取装置が広く提供されており、その用途も多様化している。この種の読取装置は、一般的にトリガスイッチが設けられており、このトリガスイッチが押されたときに、読取動作が開始され、読取処理を行うようになっている。しかしながら、上述の一般的な読取装置のように、開始時にトリガスイッチを押すトリガ操作を必須とする構成では、作業者にトリガスイッチの押圧作業を必ず強いることになり、作業負担の増大、及び作業効率の低下を招いてしまうことになる。例えば、一日に何百回、何千回と読取作業を行う作業現場などでは、トリガ操作を何百回、何千回と行う必要があるため、作業者の指や手などには相当の負担が生じることになる。
このため、作業者が毎回トリガ操作を行う必要のない構成が望まれており、この要望に対応するための技術として、例えば、トリガ操作を要することなく常時読取動作を行なう連続トリガ方式が知られている。しかしながら、この連続トリガ方式では、情報コードに読取口を向けていない場合、例えば机面上に置いている場合であっても、情報コードを読み取り可能とするために常に読取装置の電源をオン状態で維持しなければならず、更に、照明手段や撮像手段を常時駆動し続けなければならないため、消費電力が増大してしまうといった問題があった。また、連続トリガ方式では、情報コードに向けるための照明光が常に照射されているため、その照射方向によっては、この照明光が作業者等に眩しさを与えてしまうといった問題もあった。
このような問題を解決する光学的情報読取装置に関する技術として、例えば、下記特許文献1に開示されるシンボル読取装置が知られている。このシンボル読取装置には、読取対象となるシンボルと読取口(シンボルを撮像するためのマーク読取り画像センサ)との距離を検出する距離センサが設けられている。そして、距離センサの検出結果に応じて、読取口とシンボルとの距離が読取り可能位置となったことが検出されると、トリガ発生回路からトリガ信号が出力されることで、撮像したシンボルを復元解読するデコード処理が開始される。これにより、シンボルが読取り位置にきた場合には、トリガ操作を要することなく、自動的にシンボルの画像データを復元解読するデコード処理を行なうことができる。
特開平11-312210号公報
ところで、上記特許文献1に採用される距離センサは、シンボルまでの距離をアナログデータとして出力するセンサであり、検知物体までの距離が所定距離以下となる状態を単に検知するような簡素で安価なセンサと比較すると、構造が複雑になるために大型化しやすく部品単価も高くなる。そうすると、上述のように検出物体までの距離データをアナログデータとして出力可能な距離センサを採用する光学的情報読取装置では、製造コストが増大するだけでなく、小型化が困難になるという問題がある。
本発明は、上述した課題を解決するためになされたものであり、その目的とするところは、製造コストの増大や大型化を招くことなく、自動的に読取処理を開始可能な構成を提供することにある。
上記目的を達成するため、特許請求の範囲の請求項1に記載の発明は、
情報コード(C)を光学的に読み取る光学的情報読取装置(10)であって、
前記情報コードからの反射光を取り込む読取口(12)が一面(11a)に設けられる筐体(11)と、
前記読取口から当該読取口に近づけられた物体までの距離(L)が第1の距離(L1)以下となる第1近接状態を検知する第1センサ(51)と、
前記読取口から前記物体までの距離(L)が前記第1の距離よりも短い第2の距離(L2)以下となる第2近接状態を検知する第2センサ(52)と、
前記読取口にかざされた前記情報コードを撮像して読み取る読取処理を行うための読取部(21,30)と、
前記読取部により前記読取処理が行われる場合に所定の点灯状態となる発光部と、
を備え、
前記第1センサとして前記第1の距離が前記読取部による読み取り可能な距離範囲の最長距離値にあわせた近接センサが採用され、
前記第2センサとして前記第2の距離が前記読取部による読み取り可能な距離範囲の最短距離値にあわせた近接センサが採用され、
前記読取部は、前記第1センサが前記第1近接状態を検知し、かつ、前記第2センサが非検知である場合に、前記読取処理を行い、前記第1センサが非検知である場合、または、前記第2センサが前記第2近接状態を検知する場合に、前記読取処理を行わないことを特徴とする。
なお、上記各括弧内の符号は、後述する実施形態に記載の具体的手段との対応関係を示すものである。
請求項1の発明では、読取口から当該読取口に近づけられた物体までの距離が第1の距離以下となる第1近接状態を検知する第1センサと、読取口から上記物体までの距離が上記第1の距離よりも短い第2の距離以下となる第2近接状態を検知する第2センサとが設けられている。そして、読取部では、第1センサにて第1近接状態が検知され、かつ、第2センサが非検知である場合に、読取処理が行われ、第1センサが非検知である場合、または、第2センサにて第2近接状態が検知される場合には、読取処理が行われない。
これにより、情報コードまでの距離が第1の距離と第2の距離との間となるように(第1の距離以下であって第2の距離を超えるように)その情報コードに読取口を向けることで、トリガ操作等を要することなく、自動的に読取処理を開始することができる。特に、第1センサ及び第2センサとして、検知物体までの距離が所定距離以下となる状態を単に検知するような簡素で安価なセンサを採用することができる。したがって、製造コストの増大や大型化を招くことなく、自動的に読取処理を開始可能な光学的情報読取装置を実現することができる。
請求項2の発明では、筐体の外面のうち読取口が設けられる一面に対して反対側の面となる他面には、読取部により読取処理が行われる場合に所定の点灯状態となる発光部が設けられる。これにより、読取口を情報コードに向けている状態であっても、発光部の発光状態を見るだけで読取処理が行われているか否かについて容易に把握することができる。
第1実施形態に係る光学的情報読取装置の構成概要を示す説明図であり、図1(A)は平面図を示し、図1(B)は側面図を示す。 図2(A)は、図1の光学的情報読取装置の電気的構成を例示するブロック図であり、図2(B)は、図2(A)の情報コード読取部を概略的に例示するブロック図であり、図2(C)は、図2(A)の無線タグ処理部を概略的に例示するブロック図である。 第1センサ及び第2センサの検知状態と読取処理の切り替えとの関係を説明する説明図である。 第1実施形態において制御部にてなされる読取機能切替処理の流れを例示するフローチャートである。 図5(A)は、範囲A内に読取口が位置する場合に読取処理が停止される状態を説明する説明図であり、図5(B)は、範囲B内に読取口が位置する場合に読取処理が実施される状態を説明する説明図であり、図5(C)は、範囲C内に読取口が位置する場合に読取処理が停止される状態を説明する説明図である。
[第1実施形態]
以下、本発明に係る光学的情報読取装置を具現化した第1実施形態について、図面を参照して説明する。
本実施形態に係る光学的情報読取装置10は、ユーザによって携帯されて様々な場所で用いられる携帯型の情報端末として構成されており、バーコードや二次元コードなどの情報コードを読み取る情報コードリーダとしての機能に加えて、アンテナを介して送受信される電波を媒介として無線タグに記憶されている情報を読み書きする機能を兼ね備え、読み取りを二方式で行いうる構成となっている。
図1(A),(B)に示すように、光学的情報読取装置10は、ABS樹脂等の合成樹脂材料により形成される上側ケースおよび下側ケースが組み付けられて構成される長手状の筐体11によって外郭が形成されている。また、筐体11の下面11aには、下方に向けて開口する読取口12が形成されている。この読取口12の近傍には、2つの近接センサ(以下、第1センサ51及び第2センサ52ともいう)が設けられている。また、筐体11の外面のうち下面11aに対して反対側の面となる上面11bには、所定の情報を表示するための表示部24の表示画面や、所定の情報を入力する際に操作されるキー操作部25のファンクションキーおよびテンキー等が配置されている。また、上面11bのうち表示部24の表示画面近傍には、LED等からなる発光部23が配置されている。なお、下面11a及び上面11bは、「一面」及び「他面」の一例に相当し得る。
光学的情報読取装置10は、図2(A)に示すように、筐体11内に、光学的情報読取装置10全体を制御する制御部21を備えている。この制御部21は、マイコンを主体として構成されるものであり、CPU、システムバス、入出力インタフェース等を有し、メモリ22とともに情報処理装置を構成している。メモリ22には、後述する読取機能切替処理や読取処理等を実行するための所定のプログラム等が制御部21により実行可能に予め格納されている。
また、光学的情報読取装置10は、発光部23、表示部24、キー操作部25、ブザー26、外部インタフェース27等を備えている。キー操作部25は、制御部21に対して操作信号を与える構成をなしており、制御部21は、この操作信号を受けて操作信号の内容に応じた動作を行う。また、発光部23、表示部24およびブザー26は、制御部21によって制御される構成をなしており、それぞれ、制御部21からの指令を受けて動作する。外部インタフェース27は、サーバ等の外部機器との間でネットワーク等を介してデータ通信を行うためのインタフェースとして構成されており、制御部21と協働して通信処理を行う構成をなしている。また、筐体11内には、電源部28が設けられており、この電源部28やバッテリ29によって制御部21や各種電気部品に電力が供給されるようになっている。
また、光学的情報読取装置10は、情報コード読取部30、無線タグ処理部40、第1センサ51及び第2センサ52等を備えている。
情報コード読取部30は、情報コードを光学的に読み取るように機能するもので、図2(B)に示すように、複数個のLEDやレンズ等から構成される照明部31、結像レンズ32、CCDエリアセンサからなる受光センサ33などを備えた構成をなしており、制御部21と協働して読取対象Rに付された情報コードC(バーコードや二次元コード)を読み取るように機能する。
この情報コード読取部30を利用した読取処理が制御部21により行われる場合、まず、制御部21によって指令を受けた照明部31から照明光Lfが出射され、この照明光Lfが読取口12を通って読取対象Rに照射される。そして、照明光Lfが情報コードCにて反射した反射光Lrは読取口12を通って装置内に取り込まれ、結像レンズ32を通って受光センサ33に受光される。読取口12と受光センサ33との間に配される結像レンズ32は、情報コードCの像を受光センサ33上に結像させる構成をなしており、受光センサ33はこの情報コードCの像に応じた受光信号を出力する。受光センサ33から出力された受光信号は、情報コードCの撮像画像データとしてメモリ22に記憶され、情報コードCに含まれる情報を取得するためのデコード処理に用いられるようになっている。なお、情報コード読取部30には、受光センサ33からの信号を増幅する増幅回路や、その増幅された信号をデジタル信号に変換するAD変換回路等が設けられているがこれらの回路については図示を省略している。なお、情報コード読取部30及び制御部21は、「読取部」の一例に相当し得る。
無線タグ処理部40は、アンテナ44および制御部21と協働して無線タグTとの間で電磁波による通信を行ない、無線タグTに記憶されるデータの読取り、或いは無線タグTに対するデータの書込みを行なうように機能するものである。この無線タグ処理部40は、公知の電波方式で伝送を行う回路として構成されており、図2(C)にて概略的に示すように、送信回路41、受信回路42、整合回路43などを有している。
送信回路41は、キャリア発振器、符号化部、増幅器、送信部フィルタ、変調部などによって構成されており、キャリア発振器から所定の周波数のキャリア(搬送波)が出力される構成をなしている。また、符号化部は、制御部21に接続されており、当該制御部21より出力される送信データを符号化して変調部に出力している。変調部は、キャリア発振器からのキャリア(搬送波)、及び符号化部からの送信データが入力される部分であり、キャリア発振器より出力されるキャリア(搬送波)に対し、通信対象へのコマンド送信時に符号化部より出力される符号化された送信符号(変調信号)によってASK(Amplitude Shift Keying)変調された被変調信号を生成し、増幅器に出力している。増幅器は、入力信号(変調部によって変調された被変調信号)を所定のゲインで増幅し、その増幅信号を送信部フィルタに出力しており、送信部フィルタは、増幅器からの増幅信号をフィルタリングした送信信号を、整合回路43を介してアンテナ44に出力している。このようにしてアンテナ44に送信信号が出力されると、その送信信号が応答要求電波(送信電波)として当該アンテナ44より外部に放射される。
一方、アンテナ44によって受信された応答電波(応答信号)は、整合回路43を介して受信回路42に入力される。この受信回路42は、受信部フィルタ、増幅器、復調部、二値化処理部、複号化部などによって構成されており、アンテナ44を介して応答電波として受信された応答信号を受信部フィルタによってフィルタリングした後、増幅器によって増幅し、その増幅信号を復調部によって復調する。そして、その復調された信号波形を二値化処理部によって二値化し、復号化部にて復号化した後、その復号化された信号を受信データとして制御部21に出力している。
第1センサ51は、図1(B)に示すように、筐体11の下面11aのうち読取口12の近傍に配置されている。この第1センサ51は、読取口12から当該読取口12に近づけられた物体までの距離が第1の距離L1以下となる状態(以下、第1近接状態ともいう)を検知する近接センサである。第1センサ51は、第1近接状態を検知すると、所定の検知信号を制御部21に出力するように構成されている。
第2センサ52は、筐体11の下面11aのうち読取口12の近傍にて第1センサ51と並ぶように配置されている。この第2センサ52は、読取口12から当該読取口12に近づけられた物体までの距離が上記第1の距離L1よりも短い第2の距離L2以下となる状態(以下、第2近接状態ともいう)を検知する近接センサである。第2センサ52は、第2近接状態を検知すると、所定の検知信号を制御部21に出力するように構成されている。
本実施形態では、第1センサ51及び第2センサ52には、情報コード読取部30による読み取り可能な距離範囲に応じた検知距離の近接センサが採用されている。具体的には、例えば、情報コード読取部30による読み取り可能な距離範囲が10cm~30cmであれば、検知距離(第1の距離L1)が30cm程度となる近接センサが第1センサ51として採用され、検知距離(第2の距離L2)が10cm程度となる近接センサが第2センサ52として採用される。
このように構成される光学的情報読取装置10では、読取作業を行う場合にはトリガ操作等を要することなく自動的に読取処理を開始し、読取作業を行わない場合には自動的に読取処理を停止するため、読取機能切替処理が制御部21によって行われる。この読取機能切替処理では、第1センサ51及び第2センサ52の検知状態を利用して読取作業中であるか否かについて判断することで、読取処理の開始と読取処理の停止とが切り替えられる。
すなわち、図3に示すように、第1センサ51及び第2センサ52の検知状態を利用して、読取口12を向けた情報コードCまでの距離Lに関して、読み取りに適した範囲(第1の距離L1以下であって第2の距離L2を超える範囲)を範囲B、遠すぎる範囲(第1の距離L1を超える範囲)を範囲A、近すぎる範囲(第2の距離L2以下となる範囲)を範囲Cとしたとき、読取口12が範囲A~Cのいずれに位置しているかについて判断する。そして、第1センサ51により第1近接状態が検知されるとともに第2センサ52が非検知であることから、読取口12が範囲B内に位置していると判断される場合には、読取処理を実施(開始)する。その一方で、第1センサ51が非検知であるか、第2センサ52により第2近接状態が検知されることから、読取口12が範囲A又は範囲C内に位置していると判断される場合には、読取処理を停止する。
以下、本実施形態において、制御部21にてなされる読取機能切替処理について、図4に示すフローチャート及び図5を参照して詳述する。
キー操作部25に対して所定の操作がなされることで、制御部21にて読取機能切替処理が開始されると、まず、図4のステップS101に示す判定処理がなされ、第1センサ51の検知状態及び第2センサ52の検知状態の少なくとも一方に変化があるか否かについて判定される。ここで、読取口12に近づけられた物体が無く、光学的情報読取装置10が移動していない場合には、第1センサ51及び第2センサ52のいずれも非検知が維持されてその検知状態が変化しないため、上記ステップS101にてNoとの判定が繰り返される。
そして、図5(B)に例示するように、光学的情報読取装置10を把持した作業者がその読取口12を読取対象Rに付された情報コードCに近づけることで、読取口12から読取対象Rまでの距離が第1の距離L1以下(第2の距離L2以上)になると、第1センサ51により第1近接状態が検知される。この場合には、上記ステップS101に示す判定処理にてYesと判定された後に、ステップS103の判定処理にてYesと判定される。
続いて、ステップS105の判定処理にて、第2センサ52により第2近接状態が検知されているか否かについて判定される。ここで、読取口12から読取対象Rまでの距離が第1の距離L1以下であって第2の距離L2を超える場合には、第2センサ52の非検知が維持されるため、上記ステップS105にてNoと判定される。
このように、読取口12から読取対象Rまでの距離が第1の距離L1以下であって第2の距離L2を超える場合には、情報コードCが情報コード読取部30による読み取り可能な範囲である範囲B内に位置しているとして、読取処理が開始される(S107)。これにより、照明部31から照明光Lfが出射されて、読取口12を介してその反射光Lrを受光した受光センサ33からの受光信号に応じて撮像画像が生成されて、この撮像画像に対して情報コードCをデコードするための処理がなされる。
そして、ステップS109に示す点灯処理がなされ、読取処理が実行されていることを示す所定の点灯状態にて発光部23が点灯する。
その後、上述のように読取口12から読取対象Rまでの距離が第1の距離L1以下であって第2の距離L2を超える状態が維持される場合には、読取作業中であり、第1センサ51及び第2センサ52の検知状態が変化しないため、上記ステップS101にてNoとの判定が繰り返される。
そして、図5(A)に例示するように、読取作業を終えた作業者がその読取口12を情報コードCから遠ざけることで、読取口12から読取対象Rまでの距離が第1の距離L1を超えると、第1センサ51が非検知となり、検知状態が変化する。このため、ステップS101にてYes、ステップS103にてNoと判定されて、情報コードCが読み取りに関して遠すぎる範囲である範囲A内に位置しているとして、読取処理が停止される(S111)。これにより、照明部31からの照明光Lfの出射が停止されるとともに、受光センサ33からの受光信号に応じた撮像画像の生成が停止される。
そして、ステップS113に示す消灯処理がなされ、読取処理が停止したことを示すため、所定の点灯状態にて点灯していた発光部23が消灯する。
一方、図5(C)に例示するように、読取作業を終えた作業者がその読取口12を情報コードC等に近づけることで、読取口12から読取対象R等の検知物体までの距離が第2の距離L2以下になると、第2センサ52にて第2近接状態が検知されて、検知状態が変化する。また、例えば、読取作業を終えた作業者が、読取口12を下方に向けた状態で光学的情報読取装置10を机面等に載置することで、読取口12から机面等までの距離が第2の距離L2以下になる場合でも、第2センサ52にて第2近接状態が検知されて、検知状態が変化する。
この場合には、第1センサ51により第1近接状態が検知されているため、ステップS101にてYes、ステップS103にてYes、ステップS105にてYesと判定されて、情報コードCが読み取りに関して近すぎる範囲である範囲C内に位置しているとして、読取処理が停止される(S111)。そして、ステップS113に示す消灯処理がなされ、読取処理が停止したことを示すため、所定の点灯状態にて点灯していた発光部23が消灯する。
以上説明したように、本実施形態に係る光学的情報読取装置10では、読取口12から当該読取口12に近づけられた物体までの距離Lが第1の距離L1以下となる第1近接状態を検知する第1センサ51と、読取口12から上記物体までの距離が上記第1の距離L1よりも短い第2の距離L2以下となる第2近接状態を検知する第2センサ52とが設けられている。そして、制御部21にて制御される情報コード読取部30を利用して、第1センサ51にて第1近接状態が検知され、かつ、第2センサ52が非検知である場合(範囲B参照)には、読取処理が行われ、第1センサ51が非検知である場合(範囲A参照)、または、第2センサ52にて第2近接状態が検知される場合(範囲C参照)には、読取処理が行われない。
これにより、情報コードCまでの距離Lが第1の距離L1と第2の距離L2との間となるように(第1の距離L1以下であって第2の距離L2を超えるように)その情報コードCに読取口12を向けることで、トリガ操作等を要することなく、自動的に読取処理を開始することができる。特に、第1センサ51及び第2センサ52として、検知物体までの距離が所定距離以下となる状態を単に検知するような簡素で安価な近接センサを採用することができる。したがって、製造コストの増大や大型化を招くことなく、自動的に読取処理を開始可能な光学的情報読取装置を実現することができる。
特に、筐体11の外面のうち読取口12が設けられる下面(一面)11aに対して反対側の面となる上面(他面)11bには、読取処理が行われる場合に所定の点灯状態となる発光部23が設けられる。これにより、読取口12を情報コードCに向けている状態であっても、発光部23の発光状態を見るだけで読取処理が行われているか否かについて容易に把握することができる。なお、発光部23は、表示部24の表示画面とキー操作部25のファンクションキーとの間に配置されることに限らず、上面11bのうち、表示画面側の端部やテンキー側の端部等、光学的情報読取装置10を把持する利用者から見やすい位置に配置されてもよい。
なお、本発明は上記実施形態等に限定されるものではなく、例えば、以下のように具体化してもよい。
(1)第1センサ51及び第2センサ52は、読取口12の近傍にて並ぶように配置されることに限らず、読取口12の近傍であれば、例えば、読取口12を介して対向するように配置されてもよい。
(2)第1センサ51及び第2センサ52は、近接センサによって構成されることに限らず、例えば、光電センサなど、検知物体までの距離が所定距離以下となる状態を単に検知するような簡素で安価なセンサによって構成されてもよい。
(3)本発明では、検知距離(第1の距離L1)が30cm程度となる第1センサ51や検知距離(第2の距離L2)が10cm程度となる第2センサ52を採用することに限らず、光学的情報読取装置として読み取り可能な距離範囲の上限程度を検知距離とするセンサと下限程度を検知距離とするセンサとを採用することができる。
(4)本発明は、情報コード読取部30及び無線タグ処理部40を備える光学的情報読取装置10に採用されることに限らず、少なくとも情報コードCを光学的に読み取る情報コードリーダとして機能する携帯端末等に採用されてもよい。また、本発明は、公知の記号認識処理機能(OCR)を利用することで文字情報等を光学的に読み取る読取処理を行う光学的情報読取装置に適用されてもよい。
10…光学的情報読取装置
11…筐体
11a…下面(一面)
11b…上面(他面)
12…読取口
21…制御部(読取部)
23…発光部
30…情報コード読取部(読取部)
51…第1センサ
52…第2センサ
C…情報コード
L1…第1の距離
L2…第2の距離

Claims (2)

  1. 情報コードを光学的に読み取る光学的情報読取装置であって、
    前記情報コードからの反射光を取り込む読取口が一面に設けられる筐体と、
    前記読取口から当該読取口に近づけられた物体までの距離が第1の距離以下となる第1近接状態を検知する第1センサと、
    前記読取口から前記物体までの距離が前記第1の距離よりも短い第2の距離以下となる第2近接状態を検知する第2センサと、
    前記読取口にかざされた前記情報コードを撮像して読み取る読取処理を行うための読取部と、
    前記読取部により前記読取処理が行われる場合に所定の点灯状態となる発光部と、
    を備え、
    前記第1センサとして前記第1の距離が前記読取部による読み取り可能な距離範囲の最長距離値にあわせた近接センサが採用され、
    前記第2センサとして前記第2の距離が前記読取部による読み取り可能な距離範囲の最短距離値にあわせた近接センサが採用され、
    前記読取部は、前記第1センサが前記第1近接状態を検知し、かつ、前記第2センサが非検知である場合に、前記読取処理を行い、前記第1センサが非検知である場合、または、前記第2センサが前記第2近接状態を検知する場合に、前記読取処理を行わないことを特徴とする光学的情報読取装置。
  2. 前記筐体の外面のうち前記一面に対して反対側の面となる他面には、前記発光部が設けられることを特徴とする請求項1に記載の光学的情報読取装置。
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