JP7021631B2 - 光電センサ - Google Patents

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Description

本発明は、対象物の到来及び/又は通過を検出する光電センサに関する。
従来、検出領域に対象物が到来又は通過したことを検出するために、下記特許文献1に記載されているような透過型又は回帰反射型の光電センサが用いられている。これらのタイプの光電センサは、投光部から検出領域に投光された光が、対象物によって遮蔽されることにより、受光部に受光されなくなることに基づいて対象物の到来を検出する。
従来の光電センサは、一時点における受光量が閾値よりも大きいか小さいかに従って対象物の有無を判定している。これに対して、発明者は、受光量の時間的な変化(受光量の波形)の情報を利用すれば、対象物についての単なる有無以上の情報を取得できたり、閾値設定を不要にするなどのユーザビリティの改善ができたりする可能性があると考えている。発明者が提案する新しい光電センサは、受光量の時間的な変化を扱うために、所定の期間に取得した信号値を蓄積し、かつ、更新し続けるためのFIFO(First In First Out)メモリを備える。
特開2009-300111号公報
受光量の時間的な変化の情報を利用する新しい光電センサは、遮光に基づく対象物の到来検出及び/又は通過検出にも用いることができることが好ましい。そこで、本発明は、受光量の時間的な変化の情報を利用して遮光に基づく対象物の到来検出及び/又は通過検出をすることができる光電センサを提供することを目的とする。
本開示の一態様に係る光電センサは、検出領域に投光する投光部と、検出領域からの光を受光し、受光量を逐次信号値に変換する測定部と、所定数の信号値を測定部から取得した順に順序付けて記憶するための記憶領域を備え、第1周期で、記憶している所定数の信号値を測定部から新たに取得した信号値により更新する記憶部と、更新を1回又は複数回行う毎に一度の頻度で、記憶部に記憶されている所定数の信号値が到来確定条件を満たすか否かを判定することを到来確定条件を満たすまで継続する処理と、更新を1回又は複数回行う毎に一度の頻度で、記憶部に記憶されている所定数の信号値が通過確定条件を満たすか否かを判定することを通過確定条件を満たすまで継続する処理とを交互に繰り返す判定部と、を備える。
この態様によれば、受光量の時間的な変化の情報を利用して遮光に基づく対象物の到来検出及び/又は通過検出をすることができる。
本明細書において、信号値が大きいことは受光量が大きいことに対応し、信号値が小さいことは受光量が小さいことに対応する。
上記態様において、到来確定条件は、所定数の信号値がそれぞれ遮光基準値より小さいことを識別するための遮光条件であってもよい。
上記態様において、判定部により到来確定条件を満たすと判定された場合に、検出領域に対象物が到来したことを示す到来確定信号を出力する出力部をさらに備えてもよい。
上記態様において、到来確定条件は、所定数の信号値が立ち下がり波形を構成することを識別するための立ち下がり条件が満たされた後に所定数の信号値がそれぞれ遮光基準値より小さいことを識別するための遮光条件が満たされることであってもよい。
上記態様において、出力部は、判定部により立ち下がり条件を満たすと判定された場合に、検出領域に対象物が到来したことを仮に示す到来仮信号を出力し、判定部により到来確定条件を満たすと判定された場合に、検出領域に対象物が到来したことを示す到来確定信号を出力してもよい。
この態様によれば、対象物が検出領域に到来したことについて、確定報より前に速報を行うことができる。
上記態様において、出力部は、判定部により立ち上がり条件を満たすと判定された場合に、検出領域を対象物が通過したことを仮に示す到来仮信号を出力し、判定部により到来仮信号の出力後の所定時間内に、到来確定条件を満たさないと判定された場合に、到来仮信号を取り消す到来取消信号を出力してもよい。
この態様によれば、光電センサの出力信号を受信する側において、到来仮信号の受信後の所定時間内に到来取消信号の受信がなければ、到来が確定したとものと扱うことができる。
上記態様において、通過確定条件は、所定数の信号値がそれぞれ入光基準値に略等しいことを識別するための入光条件であってよい。
入光基準値は、投光部から受光部に至る光を対象物が遮蔽していないときの信号値に対応するように定められる。
上記態様において、判定部により通過確定条件を満たすと判定された場合に、検出領域を対象物が通過したことを示す通過確定信号を出力する出力部をさらに備えてもよい。
上記態様において、通過確定条件は、所定数の信号値が立ち上がり波形を構成することを識別するための立ち上がり条件が満たされた後に所定数の信号値がそれぞれ入光基準値に略等しいことを識別するための入光条件が満たされることであってもよい。
上記態様において、出力部は、判定部により立ち上がり条件を満たすと判定された場合に、検出領域を対象物が通過したことを仮に示す通過仮信号を出力し、判定部により通過確定条件を満たすと判定された場合に、検出領域を対象物が通過したことを示す通過確定信号を出力してもよい。
この態様によれば、対象物が検出領域を通過したことについて、確定報より前に速報を行うことができる。
上記態様において、出力部は、判定部により立ち上がり条件を満たすと判定された場合に、検出領域を対象物が通過したことを仮に示す通過仮信号を出力し、判定部により通過仮信号の出力後の所定時間内に通過確定条件を満たさないと判定された場合に、通過仮信号を取り消す通過取消信号を出力してもよい。
この態様によれば、光電センサの出力信号を受信する側において、通過仮信号の受信後の所定時間内に通過取消信号の受信がなければ、通過が確定したとものと扱うことができる。
上記態様において、判定部は、機械学習により生成されたパラメータにより特定され、所定数の信号値を入力し、所定数の信号値が到来確定条件を満たすことに関する出力又は通過確定条件を満たすことに関する出力を行う学習済みモデルを備えてもよい。
本発明によれば、受光量の時間的な変化の情報を利用して遮光に基づく対象物の到来検出及び/又は通過検出をすることができる光電センサが提供される。
本発明の第1実施形態に係る光電センサを含む検出システムの概要を示す図である。 第1実施形態に係る光電センサの機能ブロックを示す図である。 第1実施形態に係る光電センサの動作を説明する図である。 第1実施形態に係る光電センサにより実行される対象物の到来検出処理のフローチャートである。 第1実施形態に係る光電センサにより実行される自動調整動作のフローチャートである。 第2実施形態に係る光電センサにより実行される対象物の到来検出処理のフローチャートである。 第2実施形態に係る光電センサにより実行される対象物の到来検出処理の詳細を示すフローチャートである。 第3実施形態に係る光電センサにより実行される対象物の到来検出処理のフローチャートである。
以下、本発明の一側面に係る実施の形態(以下、「本実施形態」と表記する。)を、図面に基づいて説明する。なお、各図において、同一の符号を付したものは、同一又は同様の構成を有する。
[第1実施形態]
[構成例]
図1及び2を参照しつつ、本発明の第1実施形態に係る光電センサ10の構成の一例について説明する。図1は、第1実施形態に係る光電センサ10を含む検出システム1の概要を示す図である。検出システム1は、光電センサ10と、コントローラ20と、コンピュータ30と、ロボット40と、搬送装置50とを備える。
光電センサ10は、検出領域10aに対象物100が到来したか否かに応じて値が変化する物理量に対応する信号値に基づいて、検出領域10aに対象物100が到来したことを検出する装置である。光電センサ10は、例えば透過形の光電センサであったり、回帰反射形の光電センサであったりしてよい。図1では、光電センサ10は透過型で検出するように配置された投光用光ファイバ101及び受光用光ファイバ102を備えている。光電センサ10が透過形又は回帰反射形の光電センサで構成される場合、対象物100が光電センサ10の検出領域10aに到来すると、検出される光量が減少する。
対象物100は、光電センサ10による検出の対象となる物であり、例えば生産される製品の完成品であったり、部品等の未完成品であったりしてよい。
コントローラ20は、ロボット40及び搬送装置50を制御する。コントローラ20は、例えばPLC(Programmable Logic Controller)で構成されてよい。コントローラ20は、光電センサ10からの出力により対象物100が到来したことを検知し、ロボット40を制御する。
コンピュータ30は、光電センサ10、コントローラ20及びロボット40の設定を行う。また、コンピュータ30は、コントローラ20から、コントローラ20による制御の実行結果を取得する。さらに、コンピュータ30は、光電センサ10により検出領域10aに対象物100が到来したか否かを判定するためのアルゴリズム(学習済みモデル)において用いられるパラメータを機械学習により生成する学習装置を含んでよい。アルゴリズム(学習済みモデル)の種類には、例えばニューラルネットワークや決定木がある。
ロボット40は、コントローラ20による制御に従って、対象物100を操作したり加工したりする。ロボット40は、例えば対象物100をピックアップして別の場所に移動させたり、対象物100を切削したり、組み立てたりしてよい。
搬送装置50は、コントローラ20による制御に従って、対象物100を搬送する装置である。搬送装置50は、例えばベルトコンベアであってよく、コントローラ20により設定された速度で対象物100を搬送してよい。
図2は、本実施形態に係る光電センサ10の構成を示す図である。光電センサ10は、投光部11、受光部12、処理部13、操作部14及び出力部15を備える。
<投光部>
投光部11は、対象物100が到来する検出領域10aに投光する。投光部11は、投光素子11a及び駆動回路11bを含んでよい。投光素子11aは、LED(Light Emitting Diode)やレーザダイオードで構成されてよく、駆動回路11bは、投光素子11aを発光させるための電流を制御する。駆動回路11bは、投光素子11aを間欠的に、例えば0.1ms周期でパルス発光させてよい。投光素子11aから出射した光は、図示しないレンズ又は図1の投光用光ファイバ101を介して、検出領域10aに照射されてよい。
<受光部>
受光部12は、光の受光に基づく時系列の信号値を取得する。受光部12は、受光素子12a、増幅器12b、サンプル/ホールド回路12c及びA/D変換器12dを含んでよい。受光素子12aは、フォトダイオードによって構成されてよく、受光量を電気的な出力信号に変換する。受光部12は、検出領域10aにおいて反射又は透過した光を、図示しないレンズ又は図1の受光用光ファイバ102を介して受光素子12aに入射させてよい。増幅器12bは、受光素子12aの出力信号を増幅する。サンプル/ホールド回路12cは、投光部11によるパルス発光のタイミングに同期して、増幅器12bにより増幅された受光素子12aの出力信号を保持する。これにより外乱光の影響が低減される。A/D変換器12dは、サンプル/ホールド回路12cにより保持されたアナログの信号値をデジタル値である受光量の値に変換する。受光部12は、検出領域10aからの光を受光し、受光量を逐次信号値に変換する測定部の一例である。
<処理部>
処理部13は、動作制御部13a、FIFO(First In First Out)メモリ13b及び判定部13cを含む。処理部13は、例えば、マイクロプロセッサ、メモリ及びメモリに格納されたプログラム等から構成されるコンピュータとして構成されてよい。
動作制御部13aは、後述する判定処理の他、光電センサ10全体の動作を統括制御してよい。
FIFOメモリ13bは、所定数の信号値を受光部12から取得した順に順序付けて記憶するための記憶領域を備え、第1周期で、記憶している所定数の信号値を受光部12から新たに取得した信号値により更新する。ここで、FIFOメモリ13bに記憶される信号値の数、すなわち所定数は、任意であるが、例えば3程度であってよい。FIFOメモリ13bは、専用のハードウェアによって実現できるほか、処理部13のメモリ上に処理部13のプログラムに従って実現されてもよい。その場合、FIFOメモリ13bの後段への信号値のシフトは、格納されているデータの物理的なシフトではなく、メモリ上のアクセス箇所の更新によって行うことができる。
判定部13cは、FIFOメモリ13bの更新を1回又は複数回行う毎に一度の頻度で、FIFOメモリ13bに記憶されている所定数の信号値が到来確定条件を満たすか否かを判定することを到来確定条件を満たすまで継続する処理と、FIFOメモリ13bの更新を1回又は複数回行う毎に一度の頻度で、FIFOメモリ13bに記憶されている所定数の信号値が通過確定条件を満たすか否かを判定することを通過確定条件を満たすまで継続する処理とを交互に繰り返す。ここで、到来確定条件は、透過形又は回帰反射形の光電センサの場合、検出領域10aに対象物100が到来して投光した光が対象物100によって遮られていることを表す条件であってよく、所定数の信号値がそれぞれ遮光基準値より小さいことを識別するための遮光条件であってよい。通過確定条件は、透過形又は回帰反射形の光電センサの場合、検出領域10aに対象物100が到来しておらず、投光した光がほとんどそのまま受光されることを表す条件であってよく、所定数の信号値がそれぞれ入光基準値に略等しいことを識別するための入光条件であってよい。
<操作部>
操作部14は、光電センサ10の操作を行うためのものであり、操作スイッチ、表示器等を含んでよい。
<出力部>
出力部15は、判定部13cによる判定結果を含む様々なデータの出力を行う。出力部15は、最も簡単には判定部13cによる判定結果の2値出力を行ってよい。出力部15は、判定部13cにより到来確定条件を満たすと判定された場合に、検出領域10aに対象物100が到来したことを示す到来確定信号を出力してよい。また、出力部15は、判定部13cにより通過確定条件を満たすと判定された場合に、検出領域10aを対象物100が通過したことを示す通過確定信号を出力してよい。出力部15は、大量のデータの出力を行える通信機能を備えていてもよい。
図3は、第1実施形態に係る光電センサ10の動作を説明する図である。処理部13は、第1周期で、FIFOメモリ13bの各ステージに記憶されている信号値を1つ後方のステージにシフトして、A/D変換器12dから出力された受光量のデジタル値を先頭のステージに記憶する。図3では、FIFOメモリ13bの先頭のステージに記憶された最新の信号値をs2と表し、FIFOメモリ13bの中間のステージに記憶された2番目に新しい信号値をs1と表し、FIFOメモリ13bの最終段のステージに記憶された最も過去の信号値をs0と表している。本例では、FIFOメモリ13bは3段であるから、FIFOメモリ13bを更新する場合、直前まで中間のステージに格納されていた信号値が最終段のステージにシフトされ、直前まで先頭のステージに格納されていた信号値が中間のステージにシフトされ、最新の信号値は先頭のステージに格納される。なお、同図では、原理を説明するために、FIFOメモリ13bの段数を3段としているが、FIFOメモリ13bの段数はさらに多くてもよい。
FIFOメモリ13bの更新を行う第1周期は、投光部11のパルス発光及びA/D変換器12dによる変換の周期(第2周期とする)と同じであってもよいし、第2周期の整数倍のように異なっていてもよい。例えば、第2周期は、光電センサ10に固有の値(例えば0.1ms)に固定されていてもよい。第1周期は、図1に示すコンピュータ30からコントローラ20経由で設定可能であってもよい。第1周期は、同時に処理したい信号値波形の範囲がFIFOメモリ13bに収まるように決められる必要がある。第1周期は、第2周期よりも長い場合が多く、例えば1msであってよい。
判定部13cは、FIFOメモリ13bの複数の段に格納されている信号値が遮光条件を満たすか否かの判定、又は入光条件を満たすか否かの判定を第1周期で行い、判定結果を第1周期で動作制御部13aに対して出力する。
遮光条件は、FIFOメモリ13bに記憶された所定数の信号値がそれぞれ遮光基準値より小さいことを識別するための条件であってよい。より具体的には、最も過去の信号値をs0と表し、2番目に新しい信号値をs1と表し、最新の信号値をs2と表すとき、遮光条件は、s0<遮光基準値、かつ、s1<遮光基準値、かつ、s2<遮光基準値であってよい。ここで、遮光基準値は、光電センサ10に予め設定されている値であってよく、受光部12によって光が検出されていないことを表す値であってよい。
また、入光条件は、FIFOメモリ13bに記憶された所定数の信号値がそれぞれ入光基準値に略等しいことを識別するための条件であってよい。より具体的には、入光条件は、s0,s1,s2と入光基準値との差の絶対値がそれぞれ許容値よりも小さいことであってよい。すなわち、入光条件は、|s0-入光基準値|<許容値、かつ、|s1-入光基準値|<許容値、かつ、|s2-入光基準値|<許容値であってよい。ここで、入光基準値は、透過形又は回帰反射形の光電センサの場合、検出領域10aに対象物100がない状態で受光した光量に対応する信号値である。入光基準値は、光電センサ10の使用時に自動で測定されてよい。また、許容値は、入光条件を満たす場合に測定される受光量の揺らぎを表す値であり、予め設定されている値であってよいが、入光基準値を測定する際に併せて測定されてもよい。
判定部13cは、FIFOメモリ13bに記憶された信号値が更新される度に、s0<遮光基準値、かつ、s1<遮光基準値、かつ、s2<遮光基準値という条件(遮光条件)を満たすか否かを判定し、満たすまで同じ条件の判定を続ける。そして、遮光条件を満たした場合、判定部13cは、FIFOメモリ13bがその後更新される度に、|s0-入光基準値|<許容値、かつ、|s1-入光基準値|<許容値、かつ、|s2-入光基準値|<許容値という条件(入光条件)を満たすか否かを判定し、満たすまで同じ条件の判定を続ける。
判定部13cは、遮光条件を満たす場合に検出領域10aに対象物100が到来したと判定し、入光条件を満たす場合に検出領域10aを対象物100が通過したと判定してよい。また、出力部15は、判定部13cにより遮光条件を満たすと判定された場合に、検出領域10aに対象物100が到来したことを示す到来確定信号を出力し、判定部13cにより入光条件を満たすと判定された場合に、検出領域10aを対象物100が通過したことを示す通過確定信号を出力してよい。
図4は、第1実施形態に係る光電センサ10により実行される対象物100の到来検出処理のフローチャートである。光電センサ10は、はじめに投光量及び受光アンプゲインの自動調整動作を行う(S10)。自動調整動作の詳細については、次図を用いて詳細に説明する。自動調整動作によって、対象物100が検出領域10aに到来していない状態における受光量の平均値を表す入光基準値が定められる。なお、遮光基準値は、光電センサ10に予め設定されているものとする。
自動調整動作(S10)の後、光電センサ10は、信号値を取得し、FIFOメモリ13bを更新する(S11)。なお、自動調整動作(S10)は省略されてもよく、前回の調整結果を用いて処理を再開する場合には、信号値を取得し、FIFOメモリ13bを更新する処理(S11)から開始してもよい。
その後、光電センサ10は、FIFOメモリ13bに記憶されている所定数の信号値が遮光条件を満たすか否かを判定する(S12)。ここで、遮光条件は、FIFOメモリ13bに記憶されている所定数の信号値それぞれが、遮光基準値より小さいという条件であってよい。
FIFOメモリ13bに記憶されている所定数の信号値が遮光条件を満たさない場合(S12:NO)、光電センサ10は、新たな信号値を取得してFIFOメモリ13bを更新し(S11)、FIFOメモリ13bに記憶されている所定数の信号値が遮光条件を満たすか否かを判定する(S12)。このように、光電センサ10は、FIFOメモリ13bに記憶されている所定数の信号値が遮光条件を満たすまで、信号値の取得、FIFOメモリ13bの更新及び遮光条件の判定を繰り返す。
一方、FIFOメモリ13bに記憶されている所定数の信号値が遮光条件を満たす場合(S12:YES)、光電センサ10は、対象物100が検出領域10aに到来したことを示す到来確定信号を出力する(S13)。
その後、光電センサ10は、新たな信号値を取得してFIFOメモリ13bを更新し(S14)、FIFOメモリ13bに記憶されている所定数の信号値が入光条件を満たすか否かを判定する(S15)。ここで、入光条件は、FIFOメモリ13bに記憶されている所定数の信号値それぞれが、入光基準値程度であるという条件であってよい。
FIFOメモリ13bに記憶されている所定数の信号値が入光条件を満たさない場合(S15:NO)、光電センサ10は、新たな信号値を取得してFIFOメモリ13bを更新し(S14)、FIFOメモリ13bに記憶されている所定数の信号値が入光条件を満たすか否かを判定する(S15)。このように、光電センサ10は、FIFOメモリ13bに記憶されている所定数の信号値が入光条件を満たすまで、信号値の取得、FIFOメモリ13bの更新及び入光条件の判定を繰り返す。
一方、FIFOメモリ13bに記憶されている所定数の信号値が入光条件を満たす場合(S15:YES)、光電センサ10は、対象物100が検出領域10aを通過したことを示す通過確定信号を出力する(S16)。
その後、判定処理を終了しない場合には(S17:NO)、新たな信号値を取得してFIFOメモリ13bを更新する処理を行い(S11)、再び遮光条件の判定を行う。一方、判定処理を終了する場合には(S17:YES)、対象物100の到来検出処理が終了する。
図5は、第1実施形態に係る光電センサ10により実行される自動調整動作のフローチャートである。同図では、図4に示す自動調整動作(S10)の詳細を示す。光電センサ10は、はじめに、投光量及び受光アンプゲインを調整する(S101)。例えば、信号値のフルレンジが0~5Vの場合、光電センサ10は、自動調整動作の開始後10秒間に取得された信号値の最大値が4V以内でなるべく大きくなるように、投光量及び受光アンプゲインを調整してよい。
その後、光電センサ10は、複数の信号値を取得して(S102)、複数の信号値の平均値を入光基準値に設定する(S103)。光電センサ10は、例えばFIFOメモリ13bの更新周期が0.1msの場合、100msにわたって1000の信号値を取得して、その平均値を入光基準値に設定してよい。以上により、自動調整動作が終了する。
[第2実施形態]
図6は、第2実施形態に係る光電センサ10により実行される対象物100の到来検出処理のフローチャートである。第2実施形態に係る光電センサ10は、FIFOメモリ13bに記憶された所定数の信号値が立ち上がり波形又は立ち下がり波形を構成するか判定する点で第1実施形態の場合と異なる。具体的には、本実施形態では、到来確定条件は、所定数の信号値が立ち下がり波形を構成することを識別するための立ち下がり条件が満たされた後に所定数の信号値がそれぞれ遮光基準値より小さいことを識別するための遮光条件が満たされることである。また、通過確定条件は、所定数の信号値が立ち上がり波形を構成することを識別するための立ち上がり条件が満たされた後に所定数の信号値がそれぞれ入光基準値に略等しいことを識別するための入光条件が満たされることである。
光電センサ10は、はじめに投光量及び受光アンプゲインの自動調整動作を行う(S20)。なお、自動調整動作の詳細は、図5に示すものと同様であってよい。
自動調整動作(S20)の後、光電センサ10は、立ち下がり波形の検出待ちを行う(S21)。立ち下がり検出待ち動作(S21)については、次図を用いてその詳細を説明する。なお、自動調整動作(S20)は省略されてもよく、前回の調整結果を用いて処理を再開する場合には、立ち下がり検出待ち動作(S21)から開始してもよい。
光電センサ10は、立ち下がり波形を検出した場合、対象物100が検出領域10aに到来したことを仮に示す到来仮信号を出力する(S22)。さらに、光電センサ10は、到来仮信号を出力してから所定時間内にFIFOメモリ13bに記憶されている所定数の信号値が遮光条件を満たすか否かを判定する(S23)。遮光条件の判定処理(S23)については、次図を用いてその詳細を説明する。
到来仮信号を出力してから所定時間待ってもFIFOメモリ13bに記憶されている所定数の信号値が遮光条件を満たさない場合(S23:NO)、対象物100が検出領域10aに到来したという到来仮信号は誤報であると考えられるため、立ち下がり検出待ち(S21)に戻る。この際、光電センサ10は、対象物100が検出領域10aに到来したことが確定しなかったことを、コントローラ20等の外部機器に出力してよい。対象物100が検出領域10aに到来したことが確定しなかったことをコントローラ20に出力する場合、コントローラ20は、その出力に応じてロボット40の制御を変更したり、搬送装置50の制御を変更したりしてよい。
一方、到来仮信号を出力してから所定時間内にFIFOメモリ13bに記憶されている所定数の信号値が遮光条件を満たす場合(S23:YES)、光電センサ10は、対象物100が検出領域10aに到来したことを示す到来確定信号を出力する(S24)。このように、光電センサ10は、判定部13cにより検出領域10aに対象物100が到来したことの速報を到来仮信号の出力(S22)によって行い、検出領域10aに対象物100が到来したことの確定報を到来確定信号の出力(S24)によって行ってよい。
その後、光電センサ10は、立ち上がり波形の検出待ちを行う(S25)。立ち上がり検出待ち動作(S25)については、立ち下がり検出待ち動作(S21)について立ち下がりを立ち上がりに入れ替えた処理であり、次図を適宜読み替えることができるため、詳細なフローチャートの図示を省略する。
光電センサ10は、立ち上がり波形を検出した場合、対象物100が検出領域10aを通過したことを仮に示す通過仮信号を出力する(S26)。さらに、光電センサ10は、通過仮信号を出力してから所定時間内にFIFOメモリ13bに記憶されている所定数の信号値が入光条件を満たすか否かを判定する(S27)。入光条件の判定処理(S27)については、遮光条件の判定処理(S23)について遮光を入光に入れ替えた処理であり、次図を適宜読み替えることができるため、詳細なフローチャートの図示を省略する。
通過仮信号を出力してから所定時間待ってもFIFOメモリ13bに記憶されている所定数の信号値が入光条件を満たさない場合(S27:NO)、対象物100が検出領域10aを通過したという通過仮信号は誤報であると考えられるため、立ち上がり検出待ち(S25)に戻る。この際、光電センサ10は、対象物100が検出領域10aを通過したことが確定しなかったことを、コントローラ20等の外部機器に出力してよい。対象物100が検出領域10aを通過したことが確定しなかったことをコントローラ20に出力する場合、コントローラ20は、その出力に応じてロボット40の制御を変更したり、搬送装置50の制御を変更したりしてよい。
一方、通過仮信号を出力してから所定時間内にFIFOメモリ13bに記憶されている所定数の信号値が入光条件を満たす場合(S27:YES)、光電センサ10は、対象物100が検出領域10aを通過したことを示す通過確定信号を出力する(S28)。このように、光電センサ10は、判定部13cにより検出領域10aを対象物100が通過したことの速報を通過仮信号の出力(S26)によって行い、検出領域10aを対象物100が通過したことの確定報を通過確定信号の出力(S28)によって行ってよい。
その後、判定処理を終了しない場合には(S29:NO)、再び立ち下がり波形の検出待ち(S21)を行う。一方、判定処理を終了する場合には(S29:YES)、対象物100の到来検出処理が終了する。
図7は、第2実施形態に係る光電センサ10により実行される対象物100の到来検出処理の詳細を示すフローチャートである。同図では、図6に示す立ち下がり検出待ち(S21)から到来確定信号の出力(S24)までの詳細を示している。
光電センサ10は、立ち下がり検出待ち(S21)について、はじめに、信号値を取得し、FIFOメモリ13bを更新する(S211)。そして、光電センサ10は、FIFOメモリ13bに記憶されている所定数の信号値が立ち下がり波形を構成することを識別するための立ち下がり条件を満たすか否かを判定する(S212)。ここで、最も過去の信号値をs0と表し、2番目に新しい信号値をs1と表し、最新の信号値をs2と表すとき、立ち下がり条件は、s0>s1>s2、かつ、(s0-s2)>許容値であってよい。
FIFOメモリ13bに記憶されている所定数の信号値が立ち下がり条件を満たさない場合(S212:NO)、光電センサ10は、新たな信号値を取得してFIFOメモリ13bを更新し(S211)、FIFOメモリ13bに記憶されている所定数の信号値が立ち下がり条件を満たすか否かを判定する(S212)。このように、光電センサ10は、FIFOメモリ13bに記憶されている所定数の信号値が立ち下がり条件を満たすまで、信号値の取得、FIFOメモリ13bの更新及び立ち下がり条件の判定を繰り返す。
一方、FIFOメモリ13bに記憶されている所定数の信号値が立ち下がり条件を満たす場合(S212:YES)、光電センサ10は、対象物100が検出領域10aに到来したことを仮に示す到来仮信号を出力する(S22)。
その後、光電センサ10は、遮光条件の判定(S23)について、はじめに、所定時間のカウントを開始する(S231)。ここで、所定時間は、例えば5msであってよいが、任意に設定可能である。そして、光電センサ10は、信号値を取得し、FIFOメモリ13bを更新し(S232)、FIFOメモリ13bに記憶されている所定数の信号値がそれぞれ遮光基準値より小さいことを識別するための遮光条件を満たすか否かを判定する(S233)。
FIFOメモリ13bに記憶されている所定数の信号値が遮光条件を満たさない場合(S233:NO)、光電センサ10は、所定時間が経過したか否かを判定する(S234)。所定時間が経過していない場合(S234:NO)、光電センサ10は、新たな信号値を取得し、FIFOメモリ13bを更新し(S232)、FIFOメモリ13bに記憶されている所定数の信号値がそれぞれ遮光基準値より小さいことを識別するための遮光条件を満たすか否かを判定する(S233)。一方、所定時間が経過した場合(S234:YES)、到来仮信号の出力は誤報であると考えられるため、立ち下がり検出待ち(S21)に戻る。また、FIFOメモリ13bに記憶されている所定数の信号値が遮光条件を満たす場合(S233:YES)、光電センサ10は、到来確定信号を出力する(S24)。
以上のフローのうち立ち下がり検出待ち(S21)を立ち上がり検出待ちに読み替え、遮光条件の判定(S23)を入光条件の判定に読み替え、到来仮信号及び到来確定信号をそれぞれ通過仮信号及び通過確定信号に読み替えることで、図6の立ち上がり検出待ち(S25)から通過確定信号の出力(S28)までの詳細を説明するフローチャートとして読み替えることができる。
本実施形態に係る光電センサ10によれば、到来仮信号及び通過仮信号を出力することで、対象物100が検出領域10aに到来したこと及び対象物が検出領域を通過したことについて、確定報より前に速報を行うことができる。
[第3実施形態]
図8は、第3実施形態に係る光電センサ10により実行される対象物100の到来検出処理のフローチャートである。第3実施形態に係る光電センサ10は、FIFOメモリ13bに記憶された所定数の信号値が立ち上がり波形又は立ち下がり波形を構成するか判定する点で第1実施形態の場合と異なる。具体的には、本実施形態では、到来確定条件は、所定数の信号値が立ち下がり波形を構成することを識別するための立ち下がり条件が満たされた後に所定数の信号値がそれぞれ遮光基準値より小さいことを識別するための遮光条件が満たされることである。また、通過確定条件は、所定数の信号値が立ち上がり波形を構成することを識別するための立ち上がり条件が満たされた後に所定数の信号値がそれぞれ入光基準値に略等しいことを識別するための入光条件が満たされることである。
光電センサ10は、はじめに投光量及び受光アンプゲインの自動調整動作を行う(S30)。なお、自動調整動作の詳細は、図5に示すものと同様であってよい。
自動調整動作(S30)の後、光電センサ10は、立ち下がり波形の検出待ちを行う(S31)。立ち下がり検出待ち動作(S31)については、図7に示す立ち下がり検出待ち動作(S21)と同様の処理であり、詳細なフローチャートの図示を省略する。なお、自動調整動作(S30)は省略されてもよく、前回の調整結果を用いて処理を再開する場合には、立ち下がり検出待ち動作(S31)から開始してもよい。
光電センサ10は、立ち下がり波形を検出した場合、対象物100が検出領域10aに到来したことを仮に示す到来仮信号を出力する(S32)。さらに、光電センサ10は、到来仮信号を出力してから所定時間内にFIFOメモリ13bに記憶されている所定数の信号値が遮光条件を満たすか否かを判定する(S33)。遮光条件の判定処理(S33)については、図7に示す遮光条件の判定処理(S23)と同様の処理であり、詳細なフローチャートの図示を省略する。
到来仮信号を出力してから所定時間待ってもFIFOメモリ13bに記憶されている所定数の信号値が遮光条件を満たさない場合(S33:NO)、光電センサ10は、対象物100が検出領域10aに到来したという到来仮信号を取り消す到来取消信号を出力する(S34)。その後、光電センサ10は、立ち下がり検出待ち(S31)に戻る。この際、光電センサ10は、対象物100が検出領域10aに到来したことが確定しなかったことを、コントローラ20等の外部機器に出力してよい。対象物100が検出領域10aに到来したことが確定しなかったことをコントローラ20に出力する場合、コントローラ20は、その出力に応じてロボット40の制御を変更したり、搬送装置50の制御を変更したりしてよい。
一方、到来仮信号を出力してから所定時間内にFIFOメモリ13bに記憶されている所定数の信号値が遮光条件を満たす場合(S33:YES)、光電センサ10は、立ち上がり波形の検出待ちを行う(S35)。立ち上がり検出待ち動作(S35)については、図7に示す立ち下がり検出待ち動作(S21)について立ち下がりを立ち上がりに入れ替えた処理であり、図7を適宜読み替えることができるため、詳細なフローチャートの図示を省略する。
光電センサ10は、立ち上がり波形を検出した場合、対象物100が検出領域10aを通過したことを仮に示す通過仮信号を出力する(S36)。さらに、光電センサ10は、通過仮信号を出力してから所定時間内にFIFOメモリ13bに記憶されている所定数の信号値が入光条件を満たすか否かを判定する(S37)。入光条件の判定処理(S37)については、図7に示す遮光条件の判定処理(S23)について遮光を入光に入れ替えた処理であり、図7を適宜読み替えることができるため、詳細なフローチャートの図示を省略する。
通過仮信号を出力してから所定時間待ってもFIFOメモリ13bに記憶されている所定数の信号値が入光条件を満たさない場合(S27:NO)、光電センサ10は、対象物100が検出領域10aを通過したという通過仮信号を取り消す通過取消信号を出力する(S38)。その後、光電センサ10は、立ち上がり検出待ち(S35)に戻る。この際、光電センサ10は、対象物100が検出領域10aを通過したことが確定しなかったことを、コントローラ20等の外部機器に出力してよい。対象物100が検出領域10aを通過したことが確定しなかったことをコントローラ20に出力する場合、コントローラ20は、その出力に応じてロボット40の制御を変更したり、搬送装置50の制御を変更したりしてよい。
一方、通過仮信号を出力してから所定時間内にFIFOメモリ13bに記憶されている所定数の信号値が入光条件を満たす場合(S37:YES)、光電センサ10は、判定処理を終了しない場合には(S39:NO)、再び立ち下がり波形の検出待ち(S31)を行う。一方、判定処理を終了する場合には(S39:YES)、対象物100の到来検出処理が終了する。
本実施形態に係る光電センサ10によれば、光電センサの出力信号を受信する側において、到来仮信号の受信後の所定時間内に到来取消信号の受信がなければ、到来が確定したものと扱うことができる。また、光電センサの出力信号を受信する側において、通過仮信号の受信後の所定時間内に通過取り消し信号の受信がなければ、通過が確定したものと扱うことができる。
第2実施形態に係る光電センサ10を使用する場合は、出力の受け側(例えばコントローラ20)で到来仮信号又は通過仮信号を受信する度に所定時間内に到来確定信号又は通過確定信号を受信したことの確認が必要となり、それらの確認が取れなければ出力が誤報であったと判定することとなる。一方、第3実施形態に係る光電センサ10の場合、到来仮信号の出力又は通過仮信号の出力が誤報であった場合、その出力を取り消す出力がされるため、誤報の頻度が少ないとすれば出力の受け側の処理負担が少なくなる。
[第1変形例]
第2実施形態及び第3実施形態において、判定部13cは、機械学習により生成されたパラメータにより特定され、所定数の信号値を入力し、所定数の信号値が到来確定条件を満たすことに関する出力又は通過確定条件を満たすことに関する出力を行う学習済みモデルを備えてもよい。学習済みモデルによって所定数の信号値が到来確定条件を満たすことに関する出力を行う場合、学習済みモデルは、教師有り学習によって、到来確定条件を満たす信号値を事前に学習していてよい。その場合、教師有り学習に用いる学習データは、大きさが遮光基準値より小さい信号値を含んでよい。また、学習済みモデルによって所定数の信号値が通過確定条件を満たすことに関する出力を行う場合、学習済みモデルは、教師有り学習によって、通過確定条件を満たす信号値を事前に学習していてよい。その場合、教師有り学習に用いる学習データは、大きさが入光基準値に略等しい信号値を含んでよい。学習データは、実際に測定された信号値でなくてもよく、人により又は何らかのアルゴリズムにより生成された信号値であってもよい。学習済みモデルは、所定数の信号値が到来確定条件を満たすことの確度を出力したり、所定数の信号値が通過確定条件を満たすことの確度を出力したりしてもよい。
学習済みモデルによって、立ち下がり条件を満たすことに関する出力を行ったり、立ち上がり条件を満たすことに関する出力を行ったりしてもよい。
[第2変形例]
いずれの実施形態においても、通過確定条件は、FIFOメモリ13bに記憶された所定数の信号値が、いずれも遮光基準値より大きく、かつ、所定数の信号値の最大値と最小値との差が許容値より小さいという条件であってもよい。すなわち、通過確定条件として入光基準値を用いなくてもよい。この場合、自動調整動作(図4のS10、図6のS20及び図8のS30)において、入光基準値を設定しなくてもよく、投光量及び受光アンプゲインの調整のみ行えばよい。
[第3変形例]
いずれの実施形態においても、対象物100が検出領域10aを通過したか否かの出力(通過確定信号又は通過仮信号の出力)を行わず、対象物100が検出領域10aに到来したか否かの出力(到来確定信号又は到来仮信号の出力)のみ行ってもよい。また、反対に、対象物100が検出領域10aを通過したか否かの出力(通過確定信号又は通過仮信号の出力)のみ行って、対象物100が検出領域10aに到来したか否かの出力(到来確定信号又は到来仮信号の出力)を行わなくてもよい。
以上説明した実施形態は、本発明の理解を容易にするためのものであり、本発明を限定して解釈するためのものではない。実施形態が備える各要素並びにその配置、材料、条件、形状及びサイズ等は、例示したものに限定されるわけではなく適宜変更することができる。また、異なる実施形態で示した構成同士を部分的に置換し又は組み合わせることが可能である。
例えば、光電センサ10は、第1実施形態、第2実施形態及び第3実施形態いずれかで採用している到来確定条件と、第1実施形態、第2実施形態及び第3実施形態いずれかで採用している通過確定条件とを任意に組み合わせて、対象物100の到来と通過を判定してもよい。
[附記1]
検出領域(10a)に投光する投光部(11)と、
前記検出領域(10a)からの光を受光し、受光量を逐次信号値に変換する測定部(12)と、
所定数の前記信号値を前記測定部(12)から取得した順に順序付けて記憶するための記憶領域を備え、第1周期で、記憶している所定数の前記信号値を前記測定部(12)から新たに取得した前記信号値により更新する記憶部(13b)と、
前記更新を1回又は複数回行う毎に一度の頻度で、前記記憶部(13b)に記憶されている前記所定数の前記信号値が到来確定条件を満たすか否かを判定することを前記到来確定条件を満たすまで継続する処理と、前記更新を1回又は複数回行う毎に一度の頻度で、前記記憶部(13b)に記憶されている前記所定数の前記信号値が通過確定条件を満たすか否かを判定することを前記通過確定条件を満たすまで継続する処理とを交互に繰り返す判定部(13c)と、
を備える光電センサ(10)。
1…検出システム、10…光電センサ、10a…検出領域、11…投光部、11a…投光素子、11b…駆動回路、12…受光部、12a…受光素子、12b…増幅器、12c…サンプル/ホールド回路、12d…A/D変換器、13…処理部、13a…動作制御部、13b…FIFOメモリ、13c…判定部、14…操作部、15…出力部、20…コントローラ、30…コンピュータ、40…ロボット、50…搬送装置、100…対象物、101…投光用光ファイバ、102…受光用光ファイバ

Claims (11)

  1. 検出領域に投光する投光部と、
    前記検出領域からの光を受光し、受光量を逐次信号値に変換する測定部と、
    所定数の前記信号値を前記測定部から取得した順に順序付けて記憶するための記憶領域を備え、第1周期で、記憶している所定数の前記信号値を前記測定部から新たに取得した前記信号値により更新する記憶部と、
    前記更新を1回又は複数回行う毎に一度の頻度で、前記記憶部に記憶されている前記所定数の前記信号値が到来確定条件を満たすか否かを判定することを前記到来確定条件を満たすまで継続する処理と、前記更新を1回又は複数回行う毎に一度の頻度で、前記記憶部に記憶されている前記所定数の前記信号値が通過確定条件を満たすか否かを判定することを前記通過確定条件を満たすまで継続する処理とを交互に繰り返す判定部と、
    を備え
    前記到来確定条件は、前記所定数の前記信号値がそれぞれ遮光基準値より小さいことを識別するための遮光条件である、光電センサ。
  2. 前記判定部により前記到来確定条件を満たすと判定された場合に、前記検出領域に対象物が到来したことを示す到来確定信号を出力する出力部をさらに備える、
    請求項1に記載の光電センサ。
  3. 前記到来確定条件は、前記所定数の前記信号値が立ち下がり波形を構成することを識別するための立ち下がり条件が満たされた後に前記所定数の前記信号値がそれぞれ遮光基準値より小さいことを識別するための遮光条件が満たされることである、
    請求項に記載の光電センサ。
  4. 前記出力部は、前記判定部により前記立ち下がり条件を満たすと判定された場合に、前記検出領域に前記対象物が到来したことを仮に示す到来仮信号を出力し、前記判定部により前記到来確定条件を満たすと判定された場合に、前記検出領域に前記対象物が到来したことを示す到来確定信号を出力する
    請求項に記載の光電センサ。
  5. 前記出力部は、前記判定部により前記立ち下がり条件を満たすと判定された場合に、前記検出領域に前記対象物が到来したことを仮に示す到来仮信号を出力し、前判定部により前記到来仮信号の出力後の所定時間内に前記到来確定条件を満たさないと判定された場合に、前記到来仮信号を取り消す到来取消信号を出力する、
    請求項に記載の光電センサ。
  6. 前記通過確定条件は、前記所定数の前記信号値がそれぞれ入光基準値に略等しいことを識別するための入光条件である、
    請求項1に記載の光電センサ。
  7. 前記判定部により前記通過確定条件を満たすと判定された場合に、前記検出領域を対象物が通過したことを示す通過確定信号を出力する出力部をさらに備える、
    請求項1又はに記載の光電センサ。
  8. 前記通過確定条件は、前記所定数の前記信号値が立ち上がり波形を構成することを識別するための立ち上がり条件が満たされた後に前記所定数の前記信号値がそれぞれ入光基準値に略等しいことを識別するための入光条件が満たされることである、
    請求項に記載の光電センサ。
  9. 前記出力部は、前記判定部により前記立ち上がり条件を満たすと判定された場合に、前記検出領域を前記対象物が通過したことを仮に示す通過仮信号を出力し、前記判定部により前記通過確定条件を満たすと判定された場合に、前記検出領域を前記対象物が通過したことを示す通過確定信号を出力する
    請求項に記載の光電センサ。
  10. 前記出力部は、前記判定部により前記立ち上がり条件を満たすと判定された場合に、前記検出領域を前記対象物が通過したことを仮に示す通過仮信号を出力し、前記判定部により前記通過仮信号の出力後の所定時間内に前記通過確定条件を満たさないと判定された場合に、前記通過仮信号を取り消す通過取消信号を出力する、
    請求項に記載の光電センサ。
  11. 前記判定部は、機械学習により生成されたパラメータにより特定され、前記所定数の前記信号値を入力し、前記所定数の前記信号値が前記到来確定条件を満たすことに関する出力又は前記通過確定条件を満たすことに関する出力を行う学習済みモデルを備える、
    請求項1から10のいずれか一項に記載の光電センサ。
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