JP3548763B2 - 検知装置及びその出力設定方法 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は光電センサや近接センサ等の出力設定に特徴を有する検知装置及びその出力設定方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来、光電センサを用いて搬送ライン等を通過する被検出体(以下、ワークともいう)を検出する場合には、光電センサ等に閾値を設定しておく必要がある。閾値を設定する際には、ワークを所定位置に配置した状態で受光レベルをサンプリングし、又ワークを取り除いて背景状態で受光量をサンプリングし、夫々の受光量に基づいて閾値を設定する方法(2点ティーチング)がある。又ワークを所定位置に配置した状態のみで閾値を設定する方法(1点ティーチング)も用いられている。
【0003】
又このように人手を介することなくティーチングする方法として、オートティーチングが用いられている。これはワークが搬送ライン等で順次搬送される場合に、図17に示すように光電センサに一定時間ティーチング信号を入力する。ティーチング信号が入力されている間には光電センサは一定周期毎にサンプリングを行い、この間の受光量の最大値と最小値とによって閾値を設定する方法である。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながらこのようにして閾値を設定した後、検知信号が閾値を越えるとき又は閾値より低いときのいずれを出力オンの状態にするかを設定する必要がある。例えば光電センサでは、受光レベルが低いときに物体検知状態(ダークオン)とするか、受光レベルが高いときに物体検知状態(ライトオン)とするかのいずれかを出力切換スイッチ等で設定する必要がある。従って従来のオートティーチング方法では、出力設定を含めて完全なオートティーチングを実現することができないという欠点があった。
【0005】
本発明はこのような従来の問題点に鑑みてなされたものであって、ワーク及び背景の通過時間に基づいて出力を自動的に設定できるようにすることを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】
本願の請求項1の発明は、外部の物理状態に応じた検知信号を出力する検知部と、前記検知部より得られる出力を弁別する計測部と、ティーチング時に前記検知部より得られる検知信号の最大値を検出する最大値検出部と、ティーチング時に前記検知部より得られる検知信号の最小値を検出する最小値検出部と、前記最大値及び最小値検出部によって検出された最大値及び最小値を含む所定範囲を最大値範囲及び最小値範囲とし、該最大値範囲,最小値範囲を通過する滞在時間情報を保持する滞在時間データ計測部と、前記滞在時間データ計測部によって計測された最大値滞在時間及び最小値滞在時間のいずれかの短い時間を出力オン状態とする出力設定部と、を有することを特徴とするものである。
【0007】
本願の請求項2の発明は、外部の物理状態に応じた検知信号を閾値と比較することによって順次通過する検知対象を検出し、検知結果信号を出力する検知装置における出力設定方法であって、ティーチング時に検知信号の最大値を判別し、ティーチング時に検知信号の最小値を判別し、判別した最大値及び最小値を含む所定範囲を夫々最大値範囲及び最小値範囲とし、前記最大値範囲及び最小値範囲の滞在時間データを計測し、前記最大値範囲と最小値範囲の滞在時間データを比較し、短い時間を出力オン状態となるように設定することを特徴とするものである。
【0008】
【発明の実施の形態】
図1は本発明の第1の実施の形態による光電センサの構成を示すブロック図である。本実施の形態による光電センサ1Aにおいて、投光部2は一定の周期で単一もしくは複数波長で発光する投光素子を駆動するものであり、受光部3は物体検知領域から反射された光を受光して電気信号に変換し、コントロール部4Aに出力する。コントロール部4Aは例えばマイクロコンピュータにより構成されており、以下に示す機能を有するものである。コントロール部4A内の計測部5は一定周期毎に投光パルスを発生させて投光部2を駆動し、受光部3からの受光レベルを判別し物体検知信号を出力するものである。又コントロール部4Aには計測部5に加えて、最大値,最小値を検出し保持する最大値検出部6、最小値検出部7、保持された受光レベルの最大値,最小値から閾値を設定する閾値設定処理部8、受光量をサンプリングするため投受光を行うサンプリング処理部9と、受光量のデータを保持するためのメモリ部10及び所定サイクル数が終了したかどうかを判別するサイクル判別部11を有している。更に最大値範囲(MAX範囲),最小値範囲(MIN範囲)の受光量データを計測する受光量データ計測部12、MAX範囲,MIN範囲に滞在する滞在時間データ計測部13及び出力設定部14を有している。受光量データ計測部12はMAX範囲及びMIN範囲での受光量のデータの平均値を計測するものであり、滞在時間データ計測部13はMAX範囲,MIN範囲の時間を計測するものであり、出力設定部14はこのデータに基づいて出力レベルのいずれのときにどの出力を出すかを識別して設定するものである。又外部入力部21は後述するように他の機器又はユーザから直接入力されたティーチング入力をコントロール部4Aに出力するものであり、外部出力部22はティーチング終了時のアンサーバック信号や計測部5からの物体検知信号を外部に出力するものである。
【0009】
図2(a),(b)はこの光電センサに接続される外部機器の構成を示す図である。本図に示すように光電センサにはプログラマブルコントローラ30又は手入力スイッチ手段等が択一的に接続される。図2(a)に示すようにプログラマブルコントローラ30が接続される際には、プログラマブルコントローラ本体31は、出力部32を介して光電センサ側の外部入力部21にティーチング開始となるトリガ信号を入力する。光電センサ1が正常にティーチングを完了した場合には、外部出力部22よりアンサーバック信号が出力される。光電センサ1の外部出力部22にはプログラマブルコントローラ30の入力部33が接続されており、この信号を受けてプログラマブルコントローラ30側では閾値が更新されたものと判別できる。又その後送信される物体検知信号によって物体の有無をプログラマブルコントローラ側で識別できる。プログラマブルコントローラ側ではティーチング信号を出力した後、アンサーバック信号を検出するまで光電センサからの計測情報は無効となり、アンサーバック信号を出力した後の計測出力が有効と判断している。
【0010】
又光電センサ1Aには、図2(b)に示すように手入力スイッチ34を外部入力部21に接続し、外部出力部22には確認用の表示器35を接続してもよい。このように接続して手入力スイッチ34よりティーチング開始のトリガ信号を入力すると、ティーチング終了後のアンサーバック信号が確認用の表示器35に入力され、ティーチングの終了が確認できる。
【0011】
次に本発明の第1の実施の形態による閾値及び出力設定処理についてフローチャート及びタイムチャートを参照しつつ説明する。この実施の形態による光電センサ1Aは図3(a)に示すように、コンベア等の搬送ライン上を順次ほぼ一定の間隔でワーク36が搬送され、このワーク36を検出する用途に用いられるものとする。このようなワークを検出する際に光電センサ1Aに閾値を設定する場合には、前述したようにプログラマブルコントローラ30又は手入力スイッチ34よりティーチング開始のトリガ信号を光電センサ1Aに入力する。
【0012】
次にこの実施の形態の動作について図4,図5のフローチャートを用いて説明する。この実施の形態ではティーチング処理を開始すると、まずステップS1においてサンプリング処理を行い、ステップS2においてメモリのMINバッファ,MAXバッファに初回受光量を格納する。次いでステップS3においてサンプリング処理を行い、得られた受光量がMAXバッファの値を越えているかどうか、及びMINバッファの値未満かどうかを判別する(ステップS4,5)。MAX値を越えている場合にはステップS6に進んでMAXバッファを更新し、MAXカウンタフラグ及びMAXカウンタをクリアする(ステップS7)。又MINバッファの値未満であればステップS8に進んでMINバッファを更新し、ステップS9に進んでMINフラグ及びMINカウンタをクリアする。そしてステップS3に戻ってサンプリング処理を行い、同様の処理を繰り返す。
【0013】
受光量がMAX,MINバッファの間の値であれば、ステップS4,5からステップS10に進んで前回MAXバッファの値が更新されたかどうかをチェックする。更新されていればステップS11に進んでMAXカウンタフラグをセットしてステップ3のループに戻る。又ステップS10において前回MAX値が更新されていなければ、ステップS12に進んで前回MINバッファの値が更新されたかどうかをチェックする。MINバッファが更新されていればステップS13に進んでMINカウンタフラグをセットし、ステップS3に戻る。ステップS10,S12においてMAXバッファ,MINバッファが更新されていなければ、図5のステップS14に進んでMAXカウンタフラグがセットされているかどうかをチェックする。このカウンタフラグがセットされている場合には、ステップS15に進んでMAXカウンタをインクリメントし、このフラグがセットされていなければ、ステップS15の処理を行うことなくステップS16に進んでMINカウンタフラグがセットされているかどうかを判別する。このフラグがセットされていればステップS17に進んでMINカウンタをインクリメントし、フラグがセットされていなければこの処理を行うことなくステップS18に進んでMAXカウンタ,MINカウンタ共所定値に達したかどうかをチェックする。この所定値はサンプリングのタイミングとワークの移動速度とから複数回連続してワーク検知前後で受光レベルが連続的に変化し、その後変化がなくなるため、変化のなくなることが検出できる適切な数値を設定しておくものとする。
【0014】
こうすれば双方のカウンタ値が規定値に達した場合には、最大値及び最小値は物体の有無の双方の受光レベルを含んでおり、1つのワークが通過(1サイクル)したことがわかる。従ってステップS19に進んで所定のサイクル数に達したかどうかを判別する。所定のサイクル数に達していなければステップS3に戻って同様の処理を繰り返し、そして所定サイクル数に達するとステップS20において閾値設定処理を行う。閾値設定処理は既に得られているMAXバッファ,MINバッファに保持されている最大値,最小値に基づいて設定するものとし、例えばその中間値に閾値を設定する。このようにすればティーチング入力をトリガとして自動的に閾値を設定することができる。
【0015】
ここでコントロール部1AはステップS1,S3においてサンプリング処理部9の機能を達成しており、ステップS4,6において最大値を検出する最大値検出部6、ステップS5,S8において最小値を検出する最小値検出部7の機能を達成している。又ステップS7,S9及びステップS10〜18において検知信号が連続して最大値及び最小値を更新しないかどうかを判別し、所定回数連続して更新しない場合に検知対象通過の1サイクルを判別するサイクル判別部11の機能を達成している。又ステップS19,S20において少なくとも1サイクルの間に得られた最大値及び最小値に基づいて閾値を設定する閾値設定処理部8の機能を達成している。
【0016】
次に出力設定処理について図6のフローチャート及び図7のタイムチャートを用いて説明する。前述したように閾値を設定した後、ステップS31においてMAXバッファに保持された最大値,MINバッファに保持された最小値よりMAX範囲,MIN範囲を求める。MAX範囲,MIN範囲は図7に示すように最大値及び最小値を含む所定範囲であって、相互に重ならないように設定するものである。そしてステップS32に進んでサンプリング処理を行い、受光量を得る。そしてステップS33において受光量がMAX範囲,MIN範囲内かを判別する。MAX範囲内であればステップS35,S36においてMAX範囲の受光量データ及び滞在時間データを蓄積する。同様に受光量がMIN範囲内であれば、ステップS37,38においてMIN範囲の受光量データ及び滞在時間データを蓄積する。このとき滞在時間データは積算した値を保持し、受光量データは夫々MAX範囲及びMIN範囲の滞在時間内での平均値を保持しておくものとする。MAX範囲,MIN範囲でなければこれらの処理を行うことなくステップ39に進んで、MAX範囲からMIN範囲への変化が設定回数を達したかどうかを判別する。設定回数に達していなければステップS32に戻って同様の処理を繰り返す。こうすれば図7に示すように受光レベルがMAX範囲,MIN範囲にあるときにのみ、その受光量の平均値と滞在時間とを計測でき、図8(a),(b)に示すようなデータが保持されることになる。そして例えば5回のMAX範囲,MIN範囲でのデータが得られたときにデータを集計し、図8(a)に示す最大値側では、VMAX の最小値とTMAX の最小値とを最終決定データとする。同様に図8(b)に示す最小値側でも、受光量のVMIN の最大値,滞在時間としてVMIN の最小値を最終決定データと定める。
【0017】
次いでTMAX 最小値とTMIN 最小値のいずれの時間が短いかを判別する。例えばTMAX の時間が小さければ、図7(a)に示すように受光レベルが高いMAX側がワークの検出状態であると判断でき、受光レベルの低いMIN側が背景と判断できる。従って受光レベルが閾値より高くなれば物体検知信号をオンとするような出力とする。又図7(b)に示すようにMAX値に入っている時間が長ければ、受光量レベルの低い時間帯をワークの検出状態となるように出力を設定する。
【0018】
こうすればユーザが改めてダークオン,ライトオンのいずれかを選択する必要がなく、使用者が望む物体検知信号を出力することができ、完全なオートティーチングが可能となる。このとき得られたVMAX の最小値,VMIN 最大値とに基づいて前述した閾値を修正するようにしてもよく、又受光量を蓄積せず、単に滞在時間のみを計測して出力を設定するようにしてもよい。こうして出力の設定処理を終えると、プログラマブルコントローラ30にアンサーバック信号を出力して、計測処理に進む。
【0019】
図9は計測処理を示すフローチャートであり、計測処理を開始するとまずステップS51において外部入力を監視し、ティーチング入力があるかどうかを判別する。ティーチング入力があればステップS52よりステップS1に進んで前述したティーチング処理を行う。ティーチング入力が検知されなければ、ステップS53において投光部2より光を物体検知領域に投光し、受光部3からの受光レベルを検出する。そしてステップS55において受光レベルを越えているかどうかによってワークの有無を判別する。そしてステップS56に進んで判別結果を外部出力部22より外部に出力するものである。こうすればプログラマブルコントローラ30側では外部出力部22より出力される信号を物体検知信号と認識することができる。
【0020】
次に本発明の第2の実施の形態による光電センサについて説明する。図10は第2の実施の形態による光電センサのブロック図であり、前述した第1の実施の形態と同一部分は同一符号を付して詳細な説明を省略する。この実施の形態による光電センサ1Bはコントロール部4Bの一部の構成が異なっている。即ちコントロール部4Bはワークの通過サイクルを認識する際に必要となる初期受光量を取得する初期値取得部41、初期値の受光量と取得した受光量とを後述するように比較し、ワーク通過の1サイクルを検出すると共に、最大値,最小値を検出するデータ比較部42を有している。その他の構成については前述した実施の形態と同様である。
【0021】
図11はティーチング信号が入力された後のティーチング処理を示すフローチャートであり、ティーチングが開始されると、まずステップS1においてサンプリング処理を行い、ステップS62においてそのときの受光量に対して一定幅の範囲を上下に設定して初期範囲とする。例えば図12(a)に示すように背景状態の時刻t1 にティーチング入力が与えられたとき、図12(b)に示すように背景からワーク検知の中間状態の時刻t2 にティーチング入力が与えられたとき、及び図12(c)に示すようにワークの検出状態の時刻t3 にティーチング入力が与えられたときには、夫々図示のハッチングで示す領域を初期範囲とする。そしてステップS63,S64において初期範囲を外れるまでサンプリング処理を繰り返し、初期範囲を外れるとステップS65,S66に進んで再び初期範囲に復帰し、その後初期範囲から外れたかどうかを判別する。例えば図12(a)に示す状態では、ワーク検出状態となれば初期範囲を外れ、再び背景状態となる。そして時刻t5 に次のワークが近接して受光レベルが上昇すると、この初期範囲を外れるためステップS67に進む。又図12(b)に示すように背景とワークの中間の状態からティーチングが開始したときも、一旦ワークの検出状態に達した後、再び受光レベルが低下する。従って時刻t4 に初期範囲に戻り再び初期範囲から外れるため、ステップS67に進む。更にワーク検出状態でティーチングを開始したときには図12(c)に示すように一旦背景を検出する状態となった後、再び次のワークを検出する状態となるため、そのワークからの信号が低下する時刻t7 に初期範囲を外れ、ステップS67に進む。ステップS67では初期範囲を外れたときに、その初期範囲を横切って受光レベルが変化したかどうかを判別する。初期範囲を横切って変化しなければ、図12(a)又は(c)に示すようにワーク又は背景でティーチング入力があったものと判断して、これまでで1サイクルと認識する(ステップS68)。一方ステップS67において、初期範囲を横切って初期範囲を外れた場合(時刻t4 )には、図12(b)に示すように背景とワークとの中間の受光レベルでティーチング入力があったものと判断する(ステップS69)。この場合には再びステップS70,S71に進んで初期範囲に復帰した後、初期範囲を外れたかどうかを判別する。図12(b)の場合には時刻t6 で再び初期範囲に復帰した後、初期範囲を外れるため、このときに1サイクル期間が経過したと判別する。
【0022】
そして1サイクルと判断されると、ステップS68又はS70よりステップS72に進んで、あらかじめ定めた設定サイクル数に達したかどうかを判別し、設定サイクルに達していなければステップS65,S66のループに戻って同様の処理を繰り返す。尚ステップS64,S66及びS71のサンプリング処理の後に、そのとき得られる受光レベルの最大値と最小値を更新して保持していくものとする。そしてステップS72において設定サイクル数に達すれば、ステップS73に進んで閾値設定処理部8による閾値設定処理を行う。閾値設定処理では、例えばサンプリング処理中の最大値と最小値の中央値を閾値とする。こうして閾値設定処理を終了した後、図6に示す第1の実施の形態と同様に、最大値及び最小値とを用いて出力設定処理を行う。そして出力設定を終えると、アンサーバック信号をプログラマブルコントローラ30等に出力する。こうすれば正常にティーチング処理が終了したことがプログラマブルコントローラ側で認識できる。そして閾値及び出力を設定した後、計測処理ルーチンに進む。
【0023】
図11に示すフローチャートにおいて、ステップS61,S64,S66及びS71はサンプリング処理部9の機能を達成しており、ステップS61,S62は初期値取得部41の機能を達成しており、又ステップS63〜S70は初期範囲からの変化状態に基づいて検知対象通過の1サイクルを判別すると共に、最大値と最小値を判別するデータ比較部42の機能を達成しており、ステップS72,S73は少なくとも1サイクルの検知対象の通過時に得られる最大値及び最小値に基づいて閾値を設定する閾値設定処理部8の機能を達成している。
【0024】
次に本発明の第3の実施の形態による光電センサについて説明する。図13は第3の実施の形態による光電センサのブロック図であり、前述した第1の実施の形態と同一部分は同一符号を付して詳細な説明を省略する。この実施の形態による光電センサ1Cはコントロール部4Cの一部の構成が異なっている。即ちコントロール部4Cは連続する2回のサンプリングによる受光レベルの差を算出する差分値算出部51、及びその差分値のレベルに基づいてワーク通過の1サイクルとその間の最大値,最小値を判別する受光サイクル判別部52を有している。閾値設定処理部8は受光状態の少なくとも1サイクル判別の間に保持された受光レベルによって閾値を設定するものである。
【0025】
次に第3の実施の形態によるティーチング処理について図14のフローチャート及び図15のタイムチャートを参照しつつ説明する。この実施の形態ではティーチング処理を開始するとまずステップS81においてサンプリング処理を行い、ステップS82において最初の受光量をメモリ部10の前回サンプリング値の領域に保持する。そしてステップS83,84に進んで一定周期のサンプリング処理を行い、サンプリング処理によって得られた次の受光量を今回サンプリング値領域に格納する。次いでステップS85において、前回及び今回のサンプリング値から差分値(=今回サンプリング値−前回サンプリング値)を演算する。そしてステップS86に進んで今回サンプリング値を前回サンプリング値の領域に移動する。次いでステップS87に進んで差分値が所定の範囲±α内かどうかを判別する。図15は受光レベルと差分値及び状態判別結果を示すタイムチャートである。±αの範囲内であれば閾値の変化が少ないため、ワークは状態1、即ち今回及び前回はいずれもワークを検出している状態又は背景状態での受光と判別できる。従ってその受光量は閾値設定用データとして保持する。そしてステップS87において差分値がこの範囲内になければ状態2、即ちワークと背景との間の変化状態と判断し、閾値設定用データとして格納しない(ステップS89)。そしてステップS90において状態1から状態2への移行回数が設定値に達したかどうかを判別し、この値に達していなければステップS83に戻って同様の処理を繰り返す。この設定回数は2以上とする必要がある。状態1から2への移行が設定回数に達すると、ステップS91に進んで閾値設定用データを用いて閾値を設定する。例えば閾値設定用データの最大値と最小値の中間値に閾値を設定する。そしてステップS92に進んで図6と同様の出力設定処理を行う。こうして出力を設定した後、コントローラ30側にアンサーバック信号を出力して、図9の計測処理に移る。このようにすればティーチングを容易に行うことができ、又ワークの通過中にも閾値設定処理が行える。
【0026】
ここでコントロール部4CはステップS81,S83においてサンプリング処理部9の機能を達成しており、ステップS82,S84,S86において検知信号間の差分値を演算する差分値算出部51の機能を達成している。又ステップS87〜89において差分値の絶対値の変化の状態によって検知対象通過の1サイクルを判別すると共に、その間の最大値,最小値を判別する受光サイクル判別部52の機能を達成しており、ステップS90,S91は少なくとも1サイクルの検知対象の通過が判別される間に得られる検知信号の最大値と最小値に基づいて閾値を設定する閾値設定処理部8の機能を達成している。
【0027】
次に本発明の第4の実施の形態について図16のブロック図を用いて説明する。本実施の形態は外乱光の対策として、又相互干渉を防止するためにサンプリング周期をランダムにする光電センサに第3の実施の形態を適用できるようにしたものである。この実施の形態は前述した第3の実施の形態において差分値算出部51に代えて微分値を算出する微分値算出部61を設けた点のみが異なっており、その他の点については第3の実施の形態と同様である。この実施の形態では図14に示すフローチャートのステップS85において、サンプリング間隔をTとすると、前回及び今回のサンプリングの差分値に代えて、微分値を次式で算出する。
微分値=|前回サンプリング値|−|今回サンプリング値|÷T
このように微分値を求め、ステップS87では微分値によって状態1,2を判別し、図14と同様に閾値を設定する。
【0028】
こうすればサンプリング間隔が一定でない光電センサについても、前述した第3の実施の形態による差分値に代えて微分値を用いることによって、第3の実施の形態と同様にティーチング入力をトリガとして自動的に閾値設定及び出力設定を行うことができる。
【0029】
尚各実施の形態では、通常の物体の有無を判別するようにした光電センサについて説明しているが、通常の物体検知用のセンサに限らず本発明は図3(b)に示すようにライン上の物体に付されたマーク37をワークとして検出するようにしたマークセンサについても適用することができることはいうまでもない。又前述した各実施の形態では光電センサについて説明しているが、本発明は光電センサに限らず近接センサ等,圧力センサ,超音波センサ等、物理状態を検出する他の種々の形態の検知器に適用することができる。光電センサの場合には受光信号を検知信号としているが、近接センサでは発振状態の変化を示す信号、例えば発振振幅信号が検知信号となる。又マークセンサではマークからの反射光の受光信号、圧力センサではセンサに導入された圧力信号、超音波センサでは超音波受信信号が検知信号となる。又各実施の形態で最大値及び最小値に基づいて閾値を設定しているが、厳密に最大値でなく最大値付近の代表値を用いてもよく、又最大値から余裕レベル分を差し引いた値、最大値に1よりやや小さい定数を乗じた値を用いて最大値としてもよい。同様にして最小値も最小値付近の代表値や最小値に余裕レベル分を加えた値、又は最小値に1よりやや大きい定数を乗じた値を用いてもよい。更に閾値の設定は前述した各実施の形態では、最大値及び最小値の中央値としているが、中央値に限らずその間の値を適宜設定することができる。
【0030】
又閾値設定の際に検知信号があらかじめ予想した変化を示さないとき、例えば第1の実施の形態でMAX範囲,MIN範囲が適切でなく、正常な動作が行えなかった場合、第2の実施の形態では所定時間内に初期範囲から変化しなかった場合や所定時間内に初期範囲に戻らなかった場合等に閾値設定エラーを報知するようにしてもよい。第3の実施の形態では差分値、第4の実施の形態では微分値の値が適切でなかった場合等、状態判別が正確に行えない場合等に閾値設定エラーとしてエラー処理を行うようにしてもよい。
【0031】
又前述した各実施の形態では閾値設定の際に得られた最大値と最小値に基づいて出力オン状態を設定するようにしているが、閾値設定とは独立して検知信号の最大値と最小値とを求め、これに基づいて出力状態を設定するようにしてもよいことはいうまでもない。
【0032】
【発明の効果】
以上詳細に説明したように本発明によれば、検知対象の最大値範囲と最小値範囲の通過時間に基づいて出力状態を判別できるため、出力設定を含めたオートティーチングを実現することができるという効果が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施の形態による光電センサの構成を示すブロック図である。
【図2】本発明の第1の実施の形態の光電センサとこれに接続されるコントローラの構成を示すブロック図である。
【図3】本発明の第1の実施の形態による光電センサの使用状態を示す概略図である。
【図4】本発明の第1の実施の形態による光電センサの閾値設定処理を示すフローチャート(その1)である。
【図5】本発明の第1の実施の形態による光電センサの閾値設定処理を示すフローチャート(その2)である。
【図6】本発明の第1の実施の形態による出力設定処理の動作を示すフローチャートである。
【図7】本発明の第1の実施の形態による光電センサの受光レベルと滞在時間の変化を示すタイムチャートである。
【図8】本発明の第1の実施の形態による光電センサのMAX範囲,MIN範囲での平均受光量と滞在時間を示す図である。
【図9】本発明の第1の実施の形態による光電センサの計測処理を示すフローチャートである。
【図10】本発明の第2の実施の形態による光電センサのブロック図である。
【図11】本発明の第2の実施の形態による閾値設定方法を示すフローチャートである。
【図12】本発明の第2の実施の形態による光電センサの閾値設定処理における受光レベルの変化を示すグラフである。
【図13】本発明の第3の実施の形態による光電センサの構成を示すブロック図である。
【図14】本発明の第3の実施の形態による閾値設定方法を示すフローチャートである。
【図15】本発明の第3の実施の形態による閾値設定処理における受光レベルの変化を示すタイムチャートである。
【図16】本発明の第4の実施の形態による光電センサの構成を示すブロック図である。
【図17】従来の光電センサに得られる受光レベルとティーチング入力を示す図である。
【符号の説明】
1A,1B,1C,1D 光電センサ
2 投光部
3 受光部
4A,4B,4C,4D コントロール部
5 計測部
6 最大値検出部
7 最小値検出部
8 閾値設定処理部
9 サンプリング処理部
10 メモリ部
11 サイクル判別部
12 受光量データ計測部
13 滞在時間データ計測部
14 出力設定部
21 外部入力部
22 外部出力部
30 プログラマブルコントローラ
31 プログラマブルコントローラ本体
32 出力部
33 入力部
34 手入力スイッチ
35 表示器
41 初期値取得部
42 データ比較部
51 差分値算出部
52 受光サイクル判別部
61 微分値算出部

Claims (2)

  1. 外部の物理状態に応じた検知信号を出力する検知部と、
    前記検知部より得られる出力を弁別する計測部と、
    ティーチング時に前記検知部より得られる検知信号の最大値を検出する最大値検出部と、
    ティーチング時に前記検知部より得られる検知信号の最小値を検出する最小値検出部と、
    前記最大値及び最小値検出部によって検出された最大値及び最小値を含む所定範囲を最大値範囲及び最小値範囲とし、該最大値範囲,最小値範囲を通過する滞在時間情報を保持する滞在時間データ計測部と、
    前記滞在時間データ計測部によって計測された最大値滞在時間及び最小値滞在時間のいずれかの短い時間を出力オン状態とする出力設定部と、を有することを特徴とする検知装置。
  2. 外部の物理状態に応じた検知信号を閾値と比較することによって順次通過する検知対象を検出し、検知結果信号を出力する検知装置における出力設定方法であって、
    ティーチング時に検知信号の最大値を判別し、
    ティーチング時に検知信号の最小値を判別し、
    判別した最大値及び最小値を含む所定範囲を夫々最大値範囲及び最小値範囲とし、前記最大値範囲及び最小値範囲の滞在時間データを計測し、
    前記最大値範囲と最小値範囲の滞在時間データを比較し、短い時間を出力オン状態となるように設定することを特徴とする出力設定方法。
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