JP2011190085A - 物品検査装置 - Google Patents

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Eiji Asai
英治 朝井
Hideya Fujimoto
秀也 藤本
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Abstract

【課題】センサ側の調整手段で閾値を変更できず、制御側でワークの品種に対応して適切な閾値を設定して計量データの確度等を保証する。
【解決手段】計量装置は、搬送されるワークWをセンサ6で検出し、センサ6の検出信号に基づくタイミングでワークWの重量を計量する。投光部と受光部からなるセンサは通過したワークの遮光状態に応じたアナログの遮光信号を出力する。ワークWの品種によって波形が異なる遮光信号からワークWを的確に検出するための閾値1又は2を表示部で視認しながら設定する。遮光信号と閾値から得た出力をワークを検出したタイミング信号とし、これによってワークの計量タイミングを適切に管理する。
【選択図】図3

Description

本発明は、搬送手段で搬送されるワークを投光部と受光部からなるセンサで検出し、このセンサの検出信号に基づくタイミングでワークの品質を検査する物品検査装置に係り、特にセンサの受光部から出力される受光レベル信号を用いることより当該ワークの品種に対応した最も確実な検出を実現できるようにした物品検査装置に関するものである。
下記特許文献1に記載されているワーク検査装置は、被検査物を搬送する搬送手段と、前記被検査物の搬送方向における先部および後部を検出する搬入センサ4と、前記搬入センサ4によって検出された前記被検査物Wの品質データを取得し、前記品質データに基づいて前記被検査物の良否を判定する品質判定手段と、前記搬入センサ4による検出時間に基づいて搬送方向における前記被検査物Wの長さLを算出する被検査物長算出手段8aと、被検査物長Lに関する統計量を算出する統計手段9aとを備えている。この発明によれば、統計手段により算出された統計量に基づいて、基準時間を決定するために予めワーク検査装置に設定した設定長と実際に搬送されている被検査物の被検査物長の分布が集中している長さとを比較することにより、適切な検査精度や検査効率になるように対応をとることができるものとされている。
特開2008−297119号公報
上記特許文献1に開示された従来のワーク検査装置では、対象とする被検査物の品種が異なり、その形状が予定していたものと異なる場合には、搬入センサで被検査物を検出する際の検出感度にも変動が生じる場合がある。すなわち、搬入センサは被検査物が光路を遮断した場合に得られる信号レベルに対して閾値を有しており、信号レベルが閾値を越えたか否かによって外部にON又はOFFの検知信号を出力するようになっている。従って、このような搬入センサで検出しようとする被検査物の形状が所期のものから変わった場合には、得られる信号レベルにも変動が生じるため、一定の閾値では検知信号が安定して得られず、検出感度にも変動が生じる場合が考えられる。
また、被検査物の品種・大きさは所期の通りであっても、何らかの理由でセンサの設置位置や向き等の設置条件が変われば、センサから出る光路の高さや向きが変わり、被検査物の検出感度にも変動が生じる場合が考えられる。
そこで、従来は、このようなワーク検査装置に設けられるセンサでは、センサ自体に設けられたボリュームによって閾値を任意に設定できるようになっており、対象とする被検査物の品種が所期のものから異なったものに変更され、その外形にも変更が生じたような場合や、センサの設置状態に変更があったような場合には、ユーザーサイドにおいて適宜センサのボリュームを調整し、所期の検出感度が得られるように閾値を設定し直すようにしていた。
しかしながら、ユーザーがセンサのボリュームをうまく調整できず、閾値の設定が不適当になると、被検査物の検出がうまく行かず、測定できなくなってしまうことがあるという問題があった。また、何らかの理由でユーザーがセンサのボリュームを不必要に調整してしまう場合も考えられ、そのような場合にも閾値の設定が不適当になり、被検査物の検出がうまく行かず、検査精度が悪化してしまうことが考えられる。
上記特許文献1に記載されたようなワーク検査装置に限らず、ワークを搬送しながら重量を測定する計量装置や、その計量結果を利用してワークの仕分けを行なう選別装置等では、重量測定タイミングの検知のため、また選別動作確認等のような装置各部の動作確認のために、上述した搬入センサのような光路の遮断を利用したフォトセンサを多数使用している場合が多い。このような従来の装置等においても、センサの閾値はユーザーサイドにおいて自由に調整できてしまうため、上記特許文献1に記載されたようなワーク検査装置と同様の問題があった。特に、検査データを全数保存するトレーサビリティシステムや、検査精度を確認するためのSOP(標準作業手順書)支援機能等のような付加機能への対応の実施を求める近年のユーザーニーズにおいては、上述したような各種検査装置類におけるセンサの安定した動作保障は欠かせないものとなっている。
また、ワーク検査装置においては、一般的に対象とするワークの品種には様々なものがあり、形状も様々である。また同一のワークであっても必ずしも一定の向きで搬送されてくるとは限らない。このようなワークを検査対象とする場合、検査の目的を最も確実に達成するためには、ワークをセンサで検査するタイミング信号を得るための検知レベルの設定は重要な問題であると考えられるが、従来の技術においては、ワークの品種に対応した最適な検査タイミングを任意に設定するための手段に欠けており、このためワークの検査位置が安定せず、必ずしも高い精度の検査を行なうことができないという問題もあった。
本発明は、以上の問題点に鑑みてなされたものであり、搬送されるワークをセンサで検出し、該センサの検出信号に基づくタイミングでワークの品質を検査する物品検査装置において、ワークの品種に対応して適切な閾値を設定できるとともに、ユーザーがセンサ側に設けられた調整手段で閾値を任意に変更できないようにすることにより、検査データの精度や確かさを保証できるようにすることを目的としている。
請求項1に記載された物品検査装置1は、
搬送されるワークWをセンサ6で検出し、該センサ6の検出信号に基づくタイミングでワークWの品質を検査する物品検査装置1において、
投光部7と受光部8を備え、搬送されるワークWが前記投光部7と前記受光部8の間を通過した際に前記受光部8が受光量に応じた受光レベル信号を出力するセンサ6と、
ワークWの品種によって波形が異なる前記受光レベル信号からワークWの品質を検査するタイミングを計るためのタイミング信号を得るために前記受光レベル信号に加える閾値を設定する制御部10と、
を有することを特徴としている。
請求項2に記載された物品検査装置1は、請求項1記載の物品検査装置1において、
前記受光レベル信号及び前記受光レベル信号について設定された前記閾値を記録する記録部13と、前記記録部13に記録された前記受光レベル信号及び前記閾値を表示する表示部15を有することを特徴としている。
請求項3に記載された物品検査装置1は、請求項2記載の物品検査装置1において、
ワークの品質の検査がワークの重量の計量であって、前記記録部13には、前記タイミング信号に基づくワークWの計量から得られた計量信号が、前記受光レベル信号及び前記閾値と関連づけられて記録されており、前記表示部15は、前記計量信号と前記受光レベル信号と前記閾値が関連付けられて表示されることを特徴としている。
請求項1に記載された物品検査装置によれば、搬送されるワークが投光部と受光部の間を通過した際に受光部が受光量に応じた受光レベル信号を出力するセンサを用いているため、ワークの品種によって波形が異なる受光レベル信号を得ることができる。そのため、受光レベル信号の波形に対応してワークの検出に最も適した閾値を制御部で設定することができるので、ワークの品質を検査するタイミングを計るためのタイミング信号を確実かつ適切に取得することができ、高い精度の検査を実行することができる。
請求項2に記載された物品検査装置によれば、請求項1記載の物品検査装置による効果において、受光レベル信号及び受光レベル信号について設定した閾値を記録部に記録しておき、後に必要に応じて表示部に表示することができる。
請求項3に記載された物品検査装置によれば、請求項2記載の物品検査装置による効果において、タイミング信号に基づいて行われるワークの質量の計量から得られた計量信号を、受光レベル信号及び閾値と関連づけて記録部に記録しておき、後に必要に応じて計量信号と受光レベル信号と閾値を関連付けて表示部に表示することができる。
本発明の実施形態の構成を模式的に示すブロック図である。 本発明の実施形態における搬送手段とセンサの構成を示す斜視図である。 (a)は本発明の実施形態の計量装置と同装置に適用されるワークの第1の特定形状を示す図であり、(b)は(a)の構成で得られる入光信号及び閾値1及び2と、閾値1と閾値2における各出力を示す波形図である。 (a)は本発明の実施形態の計量装置と同装置に適用されるワークの第2の特定形状を示す図であり、(b)は(a)の構成で得られる入光信号及び閾値1及び2と、閾値1と閾値2における各出力を示す波形図、(c)は計量装置が出力する計量信号である。 (a)は図4に示した特定形状のワークを前後を逆にして搬送し、計量した場合を示す図であり、(b)は(a)の構成で得られる入光信号及び閾値1及び2と、閾値1と閾値2における各出力を示す波形図、(c)は計量装置が出力する計量信号である。 (a)は本発明の実施形態の計量装置と同装置に適用されるワークの第3の特定形状を示す図であり、(b)は(a)の構成で得られる入光信号及び閾値1及び2と、閾値1と閾値2における各出力を示す波形図である。 (a)は本発明の実施形態の計量装置と同装置に適用されるワークの第4の特定形状を示す図であり、(b)は(a)の構成で得られる入光信号及び閾値1及び2と、閾値1と閾値2における各出力を示す波形図である。 (a)は本発明の実施形態の計量装置と同装置に適用されるワークの第5の特定形状を示す図であり、(b)は(a)の構成で得られる入光信号及び閾値1及び2と、閾値1と閾値2における各出力を示す波形図である。
1.第1実施形態(図1及び図2)
図1は、本発明の実施形態に係る物品検査装置としての計量装置1の構成図である。すなわち、本実施形態は、ワークの品質を検査する物品検査装置において、ワークの品質の検査を特にワークの重量の計量に限定した場合の一例として、計量装置1を説明するものである。
この計量装置1は、ワークWを搬送する搬送手段として、駆動モータ2によって同方向に駆動される導入コンベア3と計量コンベア4を備えている。導入コンベア3は、図示しない隣接のライン等から搬入されたワークWを受け入れ、搬送して隣接する計量コンベア4に受け渡すベルトコンベアである。計量コンベア4は、計量手段5に取り付けられており、導入コンベア3から受け入れたワークWを搬送しながら、計量手段5によって重量を計量するためのベルトコンベアである。
図1及び図2に示すように、導入コンベア3と計量コンベア4の間には、ワークWを検出するためのセンサ6が設けられている。図2に示すように、このセンサ6は、導入コンベア3と計量コンベア4の間の位置において、導入コンベア3と計量コンベア4を挟むように対向して配置された投光部7と受光部8を備えている。投光部7は、矩形スリット状に開口した投光窓7aから、搬送方向については光束幅が比較的短く、上下方向については光束幅が投光部7の縦寸法程度と比較的長い平行光を出射する。受光部8は、矩形スリット状に開口した受光窓8aを備えて投光部7からの平行光を受光するようになっている。そして、投光部7の投光窓7aから出射されて受光部8の受光窓8aに入射した光の光路が検出可能領域とされており、搬送されるワークWが投光部7と受光部8の間の検出可能領域を通過した際に、ワークWによる平行光の遮断状態により受光部8における受光量(受光レベル)が変化する。受光部8は、この受光量の変化を受けて、受光量に応じた受光レベル信号としてアナログ検出信号を外部に出力する。
図1に示すように、計量装置1は制御部10を備えている。制御部10は、本装置1における制御のための情報処理活動の中心となるCPU11と、CPU11における情報処理手順等を実行するための各種プログラム等が格納されたROM12と、情報処理のために必要な記憶手段である記録部としてのRAM13と、制御部10に必要な指示や情報を与えるための入力部14と、情報処理の結果等を外部に出力するための表示部15とを有している。CPU11は、前述した駆動モータ2を駆動制御してワークWを搬送する。またCPU11は、搬送されたワークWがセンサ6を横切った際に前述したセンサ6から出力されたアナログ検出情報を受け、後述する処理を経てワークWを検知したと判断した場合には、その瞬間から所定のタイミングで計量手段5に制御信号を送り、計量コンベア4で搬送中のワークWの重量を計量する。計量結果は必要に応じて表示部15に表示される。
本実施形態の制御部では、センサ6からのアナログ検出信号を用い、ワークWの重量を計量するタイミングを計るためのタイミング信号を得るために、前記アナログ検出信号に加える閾値(検知レベル)を任意に設定することができる。この閾値はユーザーによって入力部14から入力されてRAM13に記録され、センサ6からアナログ検出信号の入力がある度に情報処理のために使用されるデータとなるが、これはワークWの品種によって異なるセンサ6からのアナログ検出信号の波形に応じて、予め定めておくことが望ましい。
すなわち、本実施形態のセンサ6はワークWが光束を遮った程度に応じてアナログ検出信号を出力するが、その波形はワークWの外形に応じた特有の形態をとる。例えば、図3(a)に示すように、ワークWが、フランジ状の片部を前後に有する袋に包装された物品(例えば袋入りの食品等)である場合には、センサ6の検出可能領域をワークWが通過した場合にアナログ検出信号として得られる遮光信号は、例えば同図(b)上段のような波形の遮光信号になる。すなわち、アナログ検出信号のうち、前後の包装の片部に相当する部分では不安定なチャタリングが生じるが、中央部では一定の安定した状態となる。
このようなアナログ検出信号からワークWの検出を確実に行なうには、どのような閾値でアナログ信号を判定処理して計量のタイミング信号を得ればよいかが問題となる。この例では、同図(b)上段にてアナログ検知信号中に重ねて示すように、相対的に低い閾値1と、相対的に高い閾値2の2つを検討した。ここで、低い閾値1では、ワークWの前後にある片部に起因する信号の不安定部分に重なることとなるので、これから得られた同図(b)中段に示す閾値1の出力は必ずしも安定せず、適当でない場合がありうる。逆に高い閾値2を用いた場合には、アナログ検知信号の安定部分を利用することとなるので、これから得られた同図(b)下段に示す閾値2の出力は安定しており、ワークWの確実な検出にはより好ましいと考えられる。
従って、本実施形態では、図3(a)に示すような形態のワークWを対象とする場合には、これを予め計量装置1で搬送してセンサ6を通過させ、そのアナログ検出信号を得て制御部のRAM13に使用可能に記録しておくことが望ましい。その後、閾値を設定する場合には、図3(b)上段に示すように、このアナログ検出信号を表示手段の画面に表示し、さらに入力部14を操作して閾値を表示手段の画面上に表示してアナログ検出信号に比較して最も適当な値を設定する。適当な値が設定できたらこれを確定し、RAM13等に記録して制御に使用できるようにする。
以上のように閾値を設定しておけば、図3(a)に示すようなワークWを計量装置1で計量した場合には、ワームが搬送されてセンサ6を通過する度に図3(b)上段に示すようなアナログ検出信号(遮光信号)が出力され、これが制御部10において閾値2で処理されることにより、当該ワークWの形状に最も適した安定した態様で誤りなくワークWが検出されて図3(b)下段に示すようなタイミング信号(閾値2の出力)が生成され、このタイミング信号に基づくタイミングで計量手段5が作動してワークWの計量が適切に行なわれる。従ってワークWが導入コンベア3から計量コンベア4に乗り移ってから最適のタイミングで計量手段5によるワークWの計量を行なうことができ、振動等が減衰した状態で高精度の計量ができる。
なお、以上のように閾値を設定しておき、所期の品種のワークWを対象としているにも関わらず、実は閾値の設定が適切でなく、そのためタイミング信号が不適切でワークWの計量が適当なタイミングで行なわれていない場合も考えられる。例えば、計量タイミングが不適切であり、計量コンベア4に乗り移ったばかりでワークWの振動が収まらない内に計量を行なったために計量精度に問題が生じたような場合等である。そのような場合には、制御部でRAM13等に記録しているワークWのアナログ検出信号と、設定した閾値とを再度表示部15に表示させれば、アナログ検出信号からタイミング信号を得るために設定した閾値が適当であったか否かを視覚的に容易に再検討することができる。適当でないと判断した場合には、再度表示部15でアナログ検出信号を視認しながら適当な閾値を設定し、制御部10に再記録すればよい。
図4〜図8は、図3に示したワークWとは品種及び外形が異なる他の品種について閾値を設定する他の例を示した図である。
図4(a)に示すように、ワークWが、箱型の本体の先端が三角形状に尖っており、その先端にフランジ状の片部を有する物品(例えば横倒しにした牛乳パック等)である場合には、センサ6の検出可能領域をワークWが通過した場合にアナログ検出信号として得られる遮光信号は、例えば同図(b)上段のような波形になる。すなわち、アナログ検出信号はワークWの先端側に対応する部分では徐々に増加し、それ以降では安定した状態となる。
ここで、図3の例と同様に相対的に低い閾値1と、相対的に高い閾値2の2つを検討すると、低い閾値1を用いた場合には、ワークWの前部を早期に検出できるが、その部分は薄い片部であることから同図(b)中段に示す閾値1の出力は検出が安定しない場合もありうる。また、高い閾値2を用いた場合には、検出は遅れるが、安定した本体部を検出することから同図(b)下段に示す閾値2の出力は安定しており、ワークWの確実な検出にはより好ましいとも考えられる。いずれの閾値を選択するかは、当該ワークWの形状等、諸般の事情を考慮して最も検出するに適していると考えられるワークWの部位や、実際の搬送・計量を実際に行なった結果等を考慮して定めることができる。
図5は図4に示した特定形状のワークWを前後を逆にして搬送し、計量した場合を示す図である。本実施形態によれば、前述した形状確認のための閾値の設定だけでなく、このようなワークWの姿勢の変化の検出にも対応して閾値の設定を行うことができる。
図5に示すように、図4のような形状のワークWが図4とは逆向きで搬送されてきた場合には、ワークWが逆向きであることは閾値が一つの場合には判別できない。しかし、本実施形態によれば、ワークWの特徴的な形状に対応する遮光信号の形状に対応して、適当なレベルで2つの閾値1と閾値2を設けているので逆向きであることが判別できる。すなわち、前述した図4の場合が正規乃至通常の場合であるとすれば、その場合には、図4に示すように閾値1について出力がONした後、閾値2について出力がでONしてから計量が始まり、計量信号が立ち上がっていく。そして閾値1、2についての出力は同時にOFFとなる。ところが、図5の場合には閾値1、2についてほぼ同時に出力がONとなり、同時に計量も始まって計量信号が立ち上がっていく。そして閾値2についての出力がOFFとなった後に、閾値1についての出力がOFFとなる。制御部10は、このような各閾値の出力や計量信号の形態から、図4の場合には正規状態であるとして当該ワークを通過させ、図5に示す場合には正規状態からの姿勢変化であるとしてNG判定し、ラインから排除することができる。その場合には、制御部10は排除した「姿勢変化」等の理由を記録しておく。なお、いずれの向きが正規であるかNGであるかは上記説明例とは逆でもよく、ラインにおける検査の目的、その他の条件で定めればよい。
なお、ワークWが横向きに搬送された場合、縦になって搬送された場合、重なって搬送された場合等の各状況を検出する閾値やこれを用いた判断手法を個別に設定して対処し、その場合の記録を残しておくことにより、物品検査装置である計量装置1としての信頼性が向上する。
また本実施形態の計量装置1では、ワークが計量コンベアに乗り移ってから所定の安定化時間が経過し、ワークの乗り移りによる振動が低減して出力される計量信号の波形が一定値に落ち着いてから、当該計量信号を測定値としてサンプリングすることが測定精度の面から必要である。本実施形態の計量装置1では、このような最適な質量の測定タイミング(どの時点での計量信号の値を採用するかのタイミング)を、適当な閾値を定めることによって最適に設定することができる。例えば、前述した図4乃至図5に示す例を挙げれば、閾値1はワークWがセンサ6に入ったことを検知する目的のため比較的低いレベルでONとなる値に設定しており、閾値2はワークWの検知とともに、測定タイミングを設定するための値でもあるため、比較的高いレベルでONとなる値に設定している。そして、図4及び図5においては、閾値1、2による出力がONとなってから計量が開始され、閾値2の出力がOFFになった時点から、安定化時間経過後を測定タイミングとすればよい。このように測定タイミングを設定する閾値2は、ワークWの特徴的な形状に対応する遮光信号の形状に対応して、適当なレベルで設定することができる。選別タイミングやフィルタ係数についても同様である。
本実施形態の計量装置1によれば、以上のようにしてワークWの重量を計量した場合、その計量値も制御部のRAM13等に記録しておくことができる。その場合、制御部のRAM13等には、タイミング信号に基づくワークWの計量から得られた計量信号を、ワークWの遮光信号及び閾値と、図4及び図5に示すように共通の時間軸に関連づけて記録することができ、またその記録内容を図4及び図5に示すような態様で表示部15に表示することができる。従って、実際のワークWについてのセンサ6の遮光信号と、現在設定されている各閾値と、計量信号等の実際の波形とを視認しながら、上述したような姿勢変化、適切な計量タイミング等の目的に応じて閾値を最適に設定することができる。具体的には、遮光信号を表示部15に表示すれば、搬送手段で搬送されるワークWの方向や姿勢の認識が容易になり、適切な閾値を設定しやすくなる。また、振動等を原因とするセンサ6のチャタリングが発生した場合にも波形として監視、記録することで適切に対応することができる。さらに、光源出力・センサ6の受光感度の変化・異常等を記録し、さらにこれらを検出する第3の閾値を設定してエラー検知を行なうこととしてもよい。
図6(a)に示すように、ワークWが、上底が短い断面台形状である場合には、センサ6の検出可能領域をワークWが通過した場合にアナログ検出信号として得られる遮光信号は、例えば同図(b)上段のような波形になる。すなわち、アナログ検出信号はワークWの先端側と後端側に対応する部分では徐々に増加乃至減少し、中間では安定した状態となる。この例においても、同図(b)上段に示すように相対的に低い閾値1と、相対的に高い閾値2の2つを考慮すれば、同図(b)中段及び下段に示すようなタイミング信号が得られるが、いずれの閾値を選択するかは、当該ワークWの形状等、諸般の事情を考慮して最も検出するに適していると考えられるワークWの部位や、実際の搬送・計量を実際に行なった結果等を考慮して定めることができる。なお、図7は、上底が長い断面台形状のワークWを対象とする場合であり、この場合にも図6と同様である。
図8(a)に示すように、ワークWが、上側に大径のフランジ、下端に小径のフランジをそれぞれ備え、中央部に括れ部を有する特殊な断面形状である場合には、センサ6の検出可能領域をワークWが通過した場合にアナログ検出信号として得られる遮光信号は、例えば同図(b)上段のような階段ピラミッド状の波形になる。すなわち、アナログ検出信号はワークWの先端側と後端側に対応する部分では階段状に徐々に増加乃至減少し、中間の比較的短い部分では安定した状態となる。この例においても、同図(b)上段に示すように相対的に低い閾値1と、相対的に高い閾値2の2つを考慮すれば、同図(b)中段及び下段に示すようなタイミング信号が得られるが、いずれの閾値を選択するかは、当該ワークWの形状等、諸般の事情を考慮して最も検出するに適していると考えられるワークWの部位や、実際の搬送・計量を実際に行なった結果等を考慮して定めることができる。
以上のように本実施形態では、物品検査装置として重量の計量による品質検査を行なう計量装置について説明したが、他の品質の検査を行なう検査装置としては、例えば検査空間に磁界を発生し、物品の通過による磁界の変動を検出して物品中の金属の有無を検査する金属検出装置、また物品にX線を照射し、その透過量を検出して得た透過画像を用いて物品中の異物の混入、形状の適否、数量の適否、厚さ(体積、質量)を検査するX線検査装置などがあり、これらの装置においても、ワークの品種によって波形が異なる前記受光レベル信号からワークの品質を検査するタイミングを計るためのタイミング信号を得ることにより、ワークの検査位置が安定して高い精度の検査を行なうことができ、検査されたワークの選別タイミングが安定して選別が確実に行なえるようになる。
1…物品検査装置としての計量装置
3…搬送手段としての導入コンベア
4…搬送手段としての計量コンベア
5…計量手段
6…センサ
7…センサの投光部
8…センサの受光部
10…制御部
11…CPU
13…記録部としてのRAM
15…表示部

Claims (3)

  1. 搬送されるワーク(W)をセンサ(6)で検出し、該センサの検出信号に基づくタイミングでワークの品質を検査する物品検査装置(1)において、
    投光部(7)と受光部(8)を備え、搬送されるワーク(W)が前記投光部と前記受光部の間を通過した際に前記受光部が受光量に応じた受光レベル信号を出力するセンサ(6)と、
    ワークの品種によって波形が異なる前記受光レベル信号からワークの品質を検査するタイミングを計るためのタイミング信号を得るために前記受光レベル信号に加える閾値を設定する制御部(10)と、
    を有することを特徴とする物品検査装置(1)。
  2. 前記受光レベル信号及び前記受光レベル信号について設定された前記閾値を記録する記録部(13)と、前記記録部に記録された前記受光レベル信号及び前記閾値を表示する表示部(15)を有することを特徴とする請求項1記載の物品検査装置(1)。
  3. ワークの品質の検査がワークの重量の計量であって、
    前記記録部(13)には、前記タイミング信号に基づくワーク(W)の計量から得られた計量信号が、前記受光レベル信号及び前記閾値と関連づけられて記録されており、前記表示部(15)は、前記計量信号と前記受光レベル信号と前記閾値が関連付けられて表示されることを特徴とする請求項2記載の物品検査装置(1)。
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Citations (5)

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