JP6438260B2 - 物品検査装置 - Google Patents

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Description

本発明は、例えば生肉、魚、加工食品等の食品や、薬品などの被検査物中に混入した異物の有無の検査、または、被検査物の重量が規定範囲内であるか否かの検査を行う物品検査装置に関する。
一般に、食品や薬品等の製造ラインに設けられ、その重量、形状、異物の混入の有無といった品質を検査する物品検査装置においては、検査対象とする物品の特性に応じて各種検査パラメータなどの検査条件を調整、設定し、検査結果の信頼性を高めるようになっている。
このような物品検査装置において、設定可能な検査条件は多数あり、検査条件の設定には時間がかかっていた。
特許文献1では、被検査物の属性情報と対応付けて検査条件を記憶しておき、検査させる被検査物の属性情報と一致または類似する属性情報に対応付けられた検査条件を抽出し、抽出した検査条件を元にして検査条件を設定させることが提案されている。
特開2011−196777号公報
しかしながら、このような物品検査装置にあっては、作業者が検査条件の設定を誤ると、正しく検査できないことや、不良品と判定した製品を正しく排除できないことになる。また、管理者の方針により設定を変更させたくない検査条件があっても、作業者により設定の変更が可能となっているため、作業者のミスにより設定が変更され、トラブル発生の原因となっていた。
また、検査条件の設定項目が多数あった場合、その全ての設定項目を確認し、設定の変更をしていると、検査条件の設定作業に時間がかかり、設定のミスを引き起こす原因となっていた。
そこで、本発明は、検査条件の設定に基準や制限を設けることにより、作業者の設定ミスによるトラブルの発生を防ぐことができ、また、検査条件の設定作業の時間短縮を図ることができる物品検査装置を提供することを目的としている。
本発明に係る物品検査装置は、被検査物を検査する検査部と、被検査物の検査に用いる検査部の検査条件及び検査条件の設定項目ごとの設定値の制限設定を設定させる制限設定部と、制限設定に従って作業者に検査条件の設定項目を設定させ、制限設定に正常範囲が設定されていた場合、検査条件の設定後のサンプル品を用いて得られた当該設定項目の値が正常範囲内であるか否かを判定する検査条件設定制御部と、を備えるものである。
この構成により、作業者の設定に基準や制限を設けて、作業者の設定ミスによるトラブルの発生を防ぐため、制限設定を変更できる。
また、サンプル品を用いて得られた値が正常範囲内であれば、設定された検査条件が正常であると判断することができ、正常範囲外であれば、設定された検査条件が正しくないかサンプル品が検査条件の対象品相当でなくミスマッチであると判断することができる。
また、本発明に係る物品検査装置において、検査条件設定制御部は、制限設定に設定された設定値を当該設定項目の初期値とするものである。
この構成により、設定値の値を初期値とし、その初期値を基準に作業者が値の変更をすることができる。
また、本発明に係る物品検査装置において、検査条件設定制御部は、制限設定に固定値が設定されていた場合、当該設定項目の設定値の変更を制限するものである。
この構成により、設定値の値の変更を制限することができ、作業者の設定ミスによるトラブルの発生を防ぐことができる。
また、本発明に係る物品検査装置において、検査条件設定制御部は、制限設定に非表示が設定されていた場合、当該設定項目を作業者に非表示とするものである。
この構成により、設定項目を削減して、作業者の設定ミスを防止することができ、検査条件の設定作業の時間短縮を図ることができる。
また、本発明に係る物品検査装置において、検査条件設定制御部は、制限設定に設定範囲が設定されていた場合、当該設定項目の設定値を設定された範囲内に制限するものである。
この構成により、管理者の方針などによる設定値の基準に従った設定をさせることができ、基準と異なる設定によるトラブルの発生を防ぐことができる。
また、本発明に係る物品検査装置は、制限設定を複数記憶する記憶部を備え、検査条件設定制御部は、記憶されている複数の制限設定から選択された制限設定に従って作業者に検査条件の設定項目を設定させるものである。
この構成により、品種によって異なる制限設定を容易に適用させることができる。
また、本発明に係る物品検査装置において、検査条件設定制御部は、記憶されている複数の制限設定から複数の制限設定が選択された場合、選択された複数の制限設定に従って作業者に検査条件の設定項目を設定させるものである。
この構成により、製品の特性による制限設定と、製品の出荷先や状態などによる制限設定を同時に適用させることができる。
本発明は、作業者の設定ミスによるトラブルの発生を防ぐことができ、また、検査条件の設定作業の時間短縮を図ることができる物品検査装置を提供することができる。
図1は、本発明の一実施形態に係る物品検査装置の構成を示す図である。 図2は、本発明の一実施形態に係る物品検査装置の検査部の金属検出部としての構成を示す図である。 図3は、本発明の一実施形態に係る物品検査装置の検査部のX線検出部としての構成を示す図である。 図4は、本発明の一実施形態に係る物品検査装置の検査部の重量検出部としての構成を示す図である。 図5は、本発明の一実施形態に係る物品検査装置の制限設定テーブルの例を示す図である。 図6は、本発明の一実施形態に係る物品検査装置のグループ設定画面の例を示す図である。 図7は、本発明の一実施形態に係る物品検査装置のグループ選択画面の例を示す図である。 図8は、本発明の一実施形態に係る物品検査装置の制限有り時の検査条件の設定画面の例を示す図である。 図9は、本発明の一実施形態に係る物品検査装置の制限無し時の検査条件の設定画面の例を示す図である。
以下、図面を参照して、本発明の実施形態について詳細に説明する。
図1において、本発明の一実施形態に係る物品検査装置1は、搬送部2と、検査部3と、表示操作部4と、判定部5と、制御回路6と、を備えている。
この物品検査装置1は、例えば、生肉、魚、加工食品、薬品などの被検査物Wが搬送される不図示の製造ラインに組み込まれ、被検査物W中に混入した異物、または、被検査物Wの重量を検出するものである。
搬送部2は、例えば、生肉、魚、加工食品、薬品などの様々な品種の中から予め表示操作部4で設定される品種の被検査物Wを順次搬送するもので、例えば、装置本体に対して水平に配置されたベルトコンベアにより構成される。
また、搬送部2は、図示しない駆動モータにより駆動され、予め設定された所定の搬送速度で、搬入された被検査物Wを図1の矢印方向(右方向)に搬送するようになっている。
検査部3は、被検査物Wに含まれる異物の種類やサイズに応じた検出信号、または、被検査物Wの重量に応じた検出信号を出力するようになっている。物品検査装置1が金属検出装置として構成される場合、検査部3は、図2に示す金属検出部3Bにより構成される。物品検査装置1がX線異物検出装置として構成される場合、検査部3は、図3に示すX線検出部3Aにより構成される。物品検査装置1が計量装置として構成される場合、検査部3は、図4に示す重量検出部3Cにより構成される。
図2に示す金属検出部3Bは、信号発生器31、送信コイル32、2つの受信コイル33a、33bを有する磁界変化検出部33、検波部34を備えている。
信号発生器31は、所定周波数の信号を出力する。送信コイル32は、信号発生器31からの信号を受けて被検査物Wに所定周波数の交番磁界Eを発生するようになっている。
2つの受信コイル33a、33bは、送信コイル32が発生する交番磁界Eを等量ずつ受ける位置で被検査物Wの搬送方向に沿って配置され、互いに差動接続される。磁界変化検出部33は、交番磁界中を通過する物体による磁界の変化に対応した信号を発生するようになっている。
検波部34は、磁界変化検出部33の出力信号を信号発生器31が発生する信号と同一周波数の信号によって同期検波するようになっている。
このような構成による金属検出部3Bでは、被検査物Wが交番磁界中に存在していないときには、2つの受信コイル33a、33bに生起される信号の振幅が等しく位相が反転している平衡状態となるため、信号の振幅はゼロとなり、検波部34の出力もゼロになる(図中、検出出力)。
これに対し、被検査物Wが交番磁界中に存在している場合には、被検査物W自身およびその被検査物Wに混入している金属の影響により、2つの受信コイル33a、33bに生起される両信号の平衡状態が崩れ、被検査物Wの移動に伴い、振幅および位相が変化する信号が検波部34から出力される(図中、検出出力)。
なお、図2に示した金属検出部3Bは、図1に示す搬送部2を挟んで一方側に送信コイル32を配置し、他方側に2つの受信コイル33a、33bを送信コイル32に対向させるように配置したいわゆる対向型配置の構成を有しているが、送信コイル32と受信コイル33a、33bとが同軸上に配置された同軸型配置の構成を有していてもよい。
また、金属検出部3Bは、被検査物Wに含まれる金属を磁石等の磁化器で着磁し、磁化された金属の残留磁気を磁気センサで検出するような構成としてもよい。
また、図3に示すX線検出部3Aは、X線発生器21とX線検出器22とを備えている。
X線発生器21は、金属性の箱体内部に設けられる円筒形のX線管を絶縁油に浸漬したものから構成されており、X線管の陰極からの電子ビームを陽極ターゲットに照射してX線を生成している。
X線管は、その長手方向が被検査物Wの搬送方向となるよう配置されている。X線管により生成されたX線は、下方のX線検出器22に向けて、図示しないスリットにより略三角形状のスクリーン状となって搬送方向を横切るように照射されるようになっている。
X線検出器22は、被検査物Wに対してX線が照射されたときに、被検査物Wを透過してくるX線を検出し、この検出したX線の透過量に応じた電気信号を出力している。X線検出器22には、例えば、図1に示す搬送部2を構成するベルトコンベア上を搬送される被検査物Wの搬送方向と直交する方向にライン状に配列された複数のフォトダイオードと、フォトダイオード上に設けられたシンチレータとを備えたアレイ状のラインセンサが用いられている。
このような構成によるX線検出部3Aでは、被検査物Wに対してX線発生器21からX線が照射されたときに、被検査物Wを透過してくるX線をX線検出器22のシンチレータで受けて光に変換する。
さらにシンチレータで変換された光は、その下部に配置されるX線検出器22のフォトダイオードによって受光される。そして、各フォトダイオードは、受光した光を電気信号に変換して出力する(図中、検出出力)ようになっている。
また、図4に示す重量検出部3Cは、図1に示す搬送部2を構成する秤量コンベア42と、この秤量コンベア42の下方に配置された荷重センサ41とを備え、秤量コンベア42に乗った被検査物Wの荷重を計量するようになっている。
荷重センサ41は、電磁平衡機構などのはかり機構で構成されており、被検査物Wが秤量コンベア42で搬送されている間に、荷重センサ41に加わる荷重、すなわち被検査物Wと秤量コンベア42との合計重量を測定するようになっている。荷重センサ41は、重量を測定できるはかり機構であればよく、例えば、差動トランス機構や歪ゲージ機構などのはかり機構で構成してもよい。
荷重センサ41は、後述する搬入センサ52によって被検査物Wが秤量コンベア42に搬入されたことが検知されてから予め設定された基準時間Tkが経過したときに計量を行うようになっている。
ここで、基準時間Tkは、搬入センサ52で被検査物Wが秤量コンベア42に搬入を開始したことを検出してから、被検査物Wが秤量コンベア42に完全に乗り移り、さらに荷重センサ41から出力された信号が安定するまでに必要な時間を意味し、秤量コンベア42のサイズ、速度、および所定の被検査物Wの大きさに対応して予め設定されている。
具体的には、基準時間Tkは、秤量コンベア42の速度(m/min)、秤量コンベア42の矢印B方向の長さ(mm)および被検査物Wの搬送方向の長さ(mm)、被検査物Wのサイズやラインの処理能力、その他の条件などに基づいて設定される。また、基準時間Tkが経過すると、被検査物Wは、搬入開始検出位置PからLだけ移動して質量測定位置Pに到達し、計量が行われる。
図1に示すように、検査部3の上流側には、搬送部2により搬送される被検査物Wの通過を検知する搬入センサ52が設けられている。搬入センサ52は、搬送部2を幅方向(図1の手前および奥方向)に跨ぐように対向して配置された図示しない一対の投光部および受光部からなる透過形光電センサでそれぞれ構成されている。そして、搬入センサ52は、被検査物Wが各々の投光部と受光部の間を通過すると、被検査物Wにより受光部が遮光されるので、被検査物Wが通過して検査部3に搬入が開始されたことを検出するようになっている。搬入センサ52からの検出信号は、制御部8に出力されるようになっている。
表示操作部4は、入力操作機能および表示機能を兼用するタッチパネルから構成されており、入力操作としては、搬送部2によって搬送される被検査物Wの品種の設定操作や、被検査物Wの異物検出、計量や動作確認に関する各種設定操作や指示操作を行うようになっている。
また、表示操作部4は、表示動作としては、被検査物Wの品種の設定操作が行われるときの設定値、動作モードの切替に関する設定値、指示操作が行われるときの指示値、各種判定結果等、種々の表示を行うようになっている。
なお、表示操作部4は、入力操作機能と表示機能とが独立した構成としてもよく、この場合、入力操作機能のために、設定や指示のために入力操作する複数のキーやスイッチ等を設けるとともに、表示機能のために、液晶表示器等を設けた構成とすることができる。
判定部5は、検査部3からの検出信号に基づいて、被検査物Wの中に異物が含まれているか否か、または被検査物Wの重量が所定範囲内であるか否か等の良否判定を行うとともに、判定結果を表示操作部4に表示させるようになっている。
制御回路6は、物品検査装置1の全体の制御を行うものであり、記憶部7および制御部8を備えている。
記憶部7は、制御部8が物品検査装置1を制御するための各種プログラム、判定部5が被検査物Wについて良否判定を行うための各種パラメータ等を記憶するようになっている。
制御部8は、記憶部7に記憶されたプログラムを実行して、搬送部2の搬送速度の制御、判定部5のパラメータの変更、動作モードの切替等、物品検査装置1の各種制御を行うようになっている。
制御部8は、例えば、物品検査装置1の電源投入後、物品検査装置1の操作を行う作業者を認証するためのログイン画面を表示操作部4に表示させるようになっている。
このログイン画面には、作業者ID、パスワード入力を要求するメッセージが表示され、入力された内容は記憶部7に記憶している作業者情報と照合される。この作業者情報は、作業者ID、パスワード、作業者名、アクセスレベルという項目が含まれる。作業者IDは、例えば、2、5、7、11のように重複しない番号が割り当てられている。作業者名は、作業者IDに対応する作業者の名前が設定される。アクセスレベルとしては、例えば、「オペレータ」「管理者」などが設定される。
この物品検査装置1は、作業者IDのアクセスレベルが「管理者」である作業者(以下、単に「管理者」という)の制限設定に従い、作業者IDのアクセスレベルが「オペレータ」である作業者(以下、単に「オペレータ」という)及び管理者の検査条件の設定値の設定可否や不可視化などを制御するようになっている。なお、以下、「管理者」と「オペレータ」を合わせて「作業者」という。
記憶部7には、検査条件の設定値と各設定値に対する前述の制限設定が設定される制限設定テーブルが記憶されている。制限設定テーブルは、被検査物Wの品種や大きさなどの特徴で分類した、例えば、「おにぎり」、「お弁当」、「お弁当(大)」などのグループ毎に記憶されている。制限設定テーブルは、管理者にのみ設定可能であり、検査条件の設定値と、その設定値の制限設定、例えば、「初期値」、「固定値」、「設定範囲」、「非表示」、「正常範囲」のいずれかが図5に示すように記憶されている。なお、図5の制限設定テーブルは、検査部3が金属検出部3Bである場合を示している。
作業者は、制限設定テーブルのグループの設定値をベースにして、検査条件を作成し、記憶部7に記憶させて、後から記憶部7から読み出して使用できるようになっている。作業者が検査条件を記憶部7に記憶させる場合、検査条件を識別するための品種などの「品名」を付けて記憶させることができるようになっている。なお、「品名」は、生産管理上の単位、すなわち、同一の検査条件であっても、例えば、「A社用のおにぎり」、「B社用のおにぎり」などと「品名」を分けて記憶させるようにすることもできる。
制限設定の「初期値」は、初期値としての設定値を示し、作業者に変更可能とさせることを示す。制限設定の「固定値」は、設定値は固定値であり、作業者には変更させないことを示す。制限設定の「設定範囲」は、設定値の設定可能な範囲を示す。制限設定の「非表示」は、作業者が検査条件の設定値を設定する設定画面に設定項目を非表示とするか否かを示す。制限設定の「正常範囲」は、検査条件の設定が正しいか否かを判定する場合の正常範囲を示す。
金属検出装置やX線異物検出装置においては、検査条件の設定途中に製品を流してその情報を登録する必要がある。制限設定の「正常範囲」は、流された製品の検出結果により検査条件の設定が正しいと判定できる範囲である。また、作業者が「おにぎり」のグループをベースに検査条件の設定を行っているときに、製品の情報を登録する際に「お弁当」を流してしまったようなミス(ミスマッチ)も検出することができる。このようなミスマッチを検出できる設定項目としては、製品の長さ、製品の影響値、検出感度などが挙げられる。
制御部8は、制限設定部81を備えている。制限設定部81は、管理者による表示操作部4の操作により制限設定テーブルの設定が選択されると、制限設定テーブルから設定を読み出して、例えば、図6に示すようなグループ設定画面を表示操作部4に表示させる。図6(a)は、検査部3がX線検出部3Aである場合を示している。図6(b)は、検査部3が金属検出部3Bである場合を示しており、図5のグループNo.1の内容に対応する。図6(c)は、検査部3が重量検出部3Cである場合を示している。
図6において、「パラメータ名」は、検査条件の設定項目の名前である。「初期値」は、図5における「初期値」を設定するものであり、物品検査装置1の設置された環境や管理者の方針により設定される。「固定値」は、図5における「固定値」を設定するものであり、図では、チェックが入っているものは固定値として変更不可であることを示している。「非表示」は、図5における「非表示」を設定するものであり、図では、チェックが入っているものは非表示であることを示している。「範囲制限」は、図5における「設定範囲」を設定するもので、設定可能な範囲を示している。「正常範囲」は、図5における「正常範囲」を設定するものであり、検査条件が正しいと判定する設定項目の検出値の範囲が設定される。
このような制限設定テーブルの設定値に従って、作業者による被検査物Wの品種などによる検査条件の作成と登録が制御される。具体的には、制御部8は、検査条件設定制御部82を備えている。検査条件設定制御部82は、作業者による表示操作部4の操作により検査条件の品種登録が選択されると、図7に示すようなベースとするグループを選択させる画面を表示操作部4に表示し、ベースとするグループを選択させる。
なお、グループは、複数選択することも可能になっており、複数のグループで重複する制限設定がある場合は、後から選択されたグループの制限設定が使用される。これは、制限設定のグループとして、「お箸あり」や「ドレッシングあり」などの製品そのものの特徴とは異なるグループを登録しておき、「お弁当」などのグループに追加して選択するとよい。お弁当などは出荷先によってお箸を付けたり、ドレッシングを付けたりする場合がある。これら「お箸あり」や「ドレッシングあり」などのグループを追加すると、検査条件の基準値、上限値、下限値などの設定範囲や、検出感度の正常範囲を変更することができる。
図7において、例えば、グループ1の「おにぎり」が選択され、検査部3がX線検出部3Aである場合、検査条件設定制御部82は、図6(a)の制限設定テーブルに従って、作業者の検査条件の設定画面として図8に示すような画面を表示操作部4に表示する。
図8において、図6(a)で非表示が設定された「エッジマスク」、「クリップマスク」、「領域マスク」、「缶マスク」は非表示になっており、作業者に意識させたくない設定項目を表示させなくすることができ、全て表示した場合の図9に比べて、設定項目を削減させることができる。
また、図8において、図6(a)で「固定値」が設定された「製品形態」、「製品長さ(設定値)」、「NG率バッチ個数」は、備考欄に「(変更不可)」と表示され、変更ができないようになっており、作業者に設定値を変更させたくない設定項目を保護することができる。
また、図8において、図6(a)で「範囲制限」が設定された「2度切りマスク時間」、「ワーク認識レベル」、「NG率上限」は、備考欄に設定可能な値の範囲が表示され、その範囲の値以外は設定不可となっており、作業者による設定範囲を制限して、設定ミスを回避できる。
また、図8において、図6(a)で「正常範囲」が設定された「製品長さ(測定値)」は、表示されるが値が設定できないようになっている。
このようにして、作業者により適宜設定値が変更され、検査条件の設定が終了すると、検査条件設定制御部82は、「正常範囲」が設定された設定項目がある場合、表示操作部4にサンプル品による検査条件のチェックを要求するメッセージを表示し、サンプル品の検出の終了を待つ。サンプル品の検出が終了すると、検査条件設定制御部82は、「正常範囲」が設定された設定項目のサンプル品を検出して得られた値と「正常範囲」に設定された値を比較し、サンプル品による検出結果が「正常範囲」に設定された値の範囲内であれば、検査条件の設定が正常であるとし、表示操作部4に「正常」を表示させる。
検出結果が「正常範囲」に設定された値の範囲内でなければ、「正しくない製品を登録しようとしています」などのメッセージを表示操作部4に表示させ、表示の確認の操作が表示操作部4により行われると、検査条件の設定画面を表示操作部4に表示させ、検査条件の設定をやり直させる。
図6において、「パラメータ名」として「製品長さ(測定値)」が設定された「正常範囲」の例について説明する。「製品長さ」の「初期値」が120mm、「製品長さ(測定値)」の「正常範囲」が100〜150mmとなっている。「初期値」の値は、実際の製品長さが100mmのときに搬送時の向きやばらつきや検査の安定性向上のために余裕をみて設定された値である。「正常範囲」の値は、製品長さ100mmのサンプル品を用いて取得する検出値のばらつきとして想定される値である。このような場合には、実際の検査条件は、対応して設定される「正常範囲」から考慮した余裕の分だけ外れていてもよいことになる。
また、図6(b)の「パラメータ名」として「検出感度(Fe)」が設定された「正常範囲」の例について説明する。「検出感度(Fe)」の場合には、「初期値」は設定されていない。そして、サンプル品を用いて取得した検出感度(検出可能な最小の異物サイズ)の値が「正常範囲」内の値(例えば、φ1.5)となれば、実際の検査において「判定リミット」に5.0を適用したときに「正常範囲」の検出感度が実現できることになる。
検査条件の設定が正常であるとされ、検査条件の設定が終了し、作業者により「品名」に検査条件を識別する品種や特徴や生産管理上の名前が設定され、表示操作部4の操作により品種登録が選択されると、検査条件設定制御部82は、設定された検査条件の設定値を記憶部7に記憶する。記憶された検査条件は、「品名」により選択され、読み出されて検査条件として設定可能になっている。
このように、上述の実施形態では、作業者に制限設定を設定させて制限テーブルに記憶させる制限設定部81と、制限設定テーブルの制限設定に従って作業者の検査条件の作成を制御する検査条件設定制御部82と、を備える。
これにより、作業者の設定に基準や制限を設けて、作業者の設定ミスによるトラブルの発生を防ぐため、制限設定を変更できる。
例えば、物品検査装置1の動作保証温度範囲が0〜40°Cである場合、装置出荷時の送信出力の上限は低く抑えられている(40°Cの環境でも発熱で故障しないように制限されている)。しかし、ある事業所での装置の設置場所は常に20°Cに保たれている場合、管理者の方針により送信出力の上限を広げることができる。
また、制限設定に設定された設定値を当該設定項目の初期値としている。
これにより、設定値の値を初期値とし、その初期値を基準に作業者が値の変更をすることができる。
また、制限設定に「固定値」が設定されていた場合、設定項目の設定値を設定された値に制限する。
これにより、設定値の値の変更を制限することができ、作業者の設定ミスによるトラブルの発生を防ぐことができる。
また、制限設定に「非表示」が設定されていた場合、検査条件の設定画面に設定項目を表示しない。
これにより、設定項目を削減して、作業者の設定ミスを防止することができ、検査条件の設定作業の時間短縮を図ることができる。また、設定項目を作業者に意識させなくすることができ、作業者の設定ミスによるトラブルの発生を防ぐことができる。
また、制限設定に「設定範囲」が設定されていた場合、設定項目の設定値を設定された範囲内に制限する。
これにより、管理者の方針などによる設定値の基準に従って設定させることができ、基準と異なる設定によるトラブルの発生を防ぐことができる。
また、制限設定に「正常範囲」が設定されていた場合、検査条件の設定後のサンプル品を用いて得られた当該設定項目の値が設定された値の範囲内であるか否かを判定する。
これにより、サンプル品を用いて得られた値が正常範囲内であれば、設定された検査条件が正常であると判断することができ、正常範囲外であれば、設定された検査条件が正しくないかサンプル品が検査条件の対象品相当でなくミスマッチであると判断することができる。
また、記憶部7に制限設定のグループを複数記憶し、制限設定のグループから選択した制限設定をベースにして検査条件を設定可能としている。
これにより、品種により異なる制限設定を容易に適用させることができる。
また、制限設定のグループから選択した複数の制限設定をベースにして検査条件を設定可能としている。
これにより、製品の特性による制限設定と、製品の出荷先や状態などによる制限設定を同時に適用させることができる。
本発明の実施形態を開示したが、当業者によっては本発明の範囲を逸脱することなく変更が加えられうることは明白である。すべてのこのような修正及び等価物が次の請求項に含まれることが意図されている。
1 物品検査装置
2 搬送部
3 検査部
3A X線検出部
3B 金属検出部
3C 重量検出部
4 表示操作部
5 判定部
6 制御回路
7 記憶部
8 制御部
52 搬入センサ
81 制限設定部
82 検査条件設定制御部
W 被検査物

Claims (7)

  1. 被検査物(W)を検査する検査部(3)と、
    前記被検査物の検査に用いる前記検査部の検査条件及び前記検査条件の設定項目ごとの設定値の制限設定を設定させる制限設定部(81)と、
    前記制限設定に従って作業者に前記検査条件の設定項目を設定させ、前記制限設定に正常範囲が設定されていた場合、前記検査条件の設定後のサンプル品を用いて得られた当該設定項目の値が前記正常範囲内であるか否かを判定する検査条件設定制御部(82)と、を備える物品検査装置。
  2. 前記検査条件設定制御部は、前記制限設定に設定された設定値を当該設定項目の初期値とする請求項1に記載の物品検査装置。
  3. 前記検査条件設定制御部は、前記制限設定に固定値が設定されていた場合、当該設定項目の設定値の変更を制限する請求項1に記載の物品検査装置。
  4. 前記検査条件設定制御部は、前記制限設定に非表示が設定されていた場合、当該設定項目を作業者に非表示とする請求項1に記載の物品検査装置。
  5. 前記検査条件設定制御部は、前記制限設定に設定範囲が設定されていた場合、当該設定項目の設定値を設定された範囲内に制限する請求項1に記載の物品検査装置。
  6. 前記制限設定を複数記憶する記憶部(7)を備え、
    前記検査条件設定制御部は、記憶されている複数の前記制限設定から選択された前記制限設定に従って作業者に前記検査条件の設定項目を設定させる請求項1からのいずれかに記載の物品検査装置。
  7. 前記検査条件設定制御部は、記憶されている複数の前記制限設定から複数の前記制限設定が選択された場合、選択された複数の前記制限設定に従って作業者に前記検査条件の設定項目を設定させる請求項に記載の物品検査装置。
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