JP7100826B2 - 検出装置 - Google Patents
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Description
[構成例]
図1及び2を参照しつつ、本発明の第1実施形態に係る検出装置10の構成の一例について説明する。図1は、第1実施形態に係る検出装置10を含む検出システム1の概要を示す図である。検出システム1は、検出装置10と、コントローラ20と、コンピュータ30と、ロボット40と、搬送装置50とを備える。
投光部11は、対象物100が到来する検出範囲10aに向けて光を出射する。投光部11は、投光素子11a及び駆動回路11bを含んでよい。投光素子11aは、LED(Light Emitting Diode)やレーザダイオードで構成されてよく、駆動回路11bは、投光素子11aを発光させるための電流を制御する。駆動回路11bは、投光素子11aを間欠的に、例えば0.1ms周期でパルス発光させてよい。投光素子11aから出射した光は、図示しないレンズ又は光ファイバを介して、検出範囲10aに照射されてよい。
受光部12は、光の受光に基づく時系列の信号値を取得する。受光部12は、受光素子12a、増幅器12b、サンプル/ホールド回路12c及びA/D変換器12dを含んでよい。受光素子12aは、フォトダイオードによって構成されてよく、受光量を電気的な出力信号に変換する。受光部12は、検出範囲10aにおいて反射又は透過した光を、図示しないレンズ又は光ファイバを介して受光素子12aに入射させてよい。増幅器12bは、受光素子12aの出力信号を増幅する。サンプル/ホールド回路12cは、投光部11によるパルス発光のタイミングに同期して、増幅器12bにより増幅された受光素子12aの出力信号を保持する。これにより外乱光の影響が低減される。A/D変換器12dは、サンプル/ホールド回路12cにより保持されたアナログの信号値をデジタル値である受光量の値に変換する。受光部12は、物理量(受光量)を逐次信号値に変換する測定部の一例である。
処理部13は、動作制御部13a、FIFO(First In First Out)メモリ13b及び判定部13cを含む。処理部13は、例えば、マイクロプロセッサ、メモリ及びメモリに格納されたプログラム等から構成されるコンピュータとして構成されてよい。
操作部14は、検出装置10の操作を行うためのものであり、操作スイッチ、表示器等を含んでよい。操作部14は、判定部13cにより用いる到来条件の選択を受け付けてよい。
出力部15は、到来条件が満たされたことを示す信号を出力する。これにより、検出装置10によって到来条件が満たされたと判定されたことを外部に通知することができる。また、出力部15は、判定部13cによる判定結果を含む様々なデータの出力を行ってよい。出力部15は、最も簡単には判定部13cによる判定結果の2値出力を行ってよい。出力部15は、大量のデータの出力を行える通信機能を備えていてもよい。また、出力部15は、到来条件及び区分条件を、外部機器に出力してもよい。
取得部16は、到来条件及び区分条件の少なくともいずれかを外部機器から取得する。外部機器により設定された到来条件及び区分条件の少なくともいずれかを取得することで、条件設定を簡略化することができる。また、取得部16は、学習済みモデルを外部機器から取得してもよい。外部機器により生成された学習済みモデルを取得することで、学習処理を省略することができる。1つの通信部が出力部15と取得部16とを兼ねるようにしてもよい。
図6は、第2実施形態に係る検出装置10により実行される対象物100の到来検出処理のフローチャートである。第2実施形態に係る検出装置10は、判定部13cにより用いられる到来条件及び区分条件が第1実施形態の場合と異なる。具体的には、本実施形態において、到来条件は、FIFOメモリ13bに記憶された所定数の信号値が立ち上がり波形を構成すること及び所定数の信号値が立ち下がり波形を構成することのいずれか一方を識別するための条件であり、区分条件は、FIFOメモリ13bに記憶された所定数の信号値が立ち上がり波形を構成すること及び所定数の信号値が立ち下がり波形を構成することのいずれか他方を識別するための条件であってよい。また、第2実施形態に係る検出装置10は、到来条件を、FIFOメモリ13bに記憶された所定数の信号値が立ち上がり波形を構成することを識別するための条件とするか、所定数の信号値が立ち下がり波形を構成することを識別するための条件とするかについての選択を受け付ける点で第1実施形態の場合と異なる。
図7は、第3実施形態に係る検出装置10により実行される対象物100の到来検出処理のフローチャートである。第3実施形態に係る検出装置10は、第2実施形態の場合と同様、所定数の信号値が立ち上がり波形を構成することと立ち下がり波形を構成することとを識別するが、いずれが識別された場合にも、どちらの識別がされたのかについての情報を含む外部出力を行う。いずれの外部出力を対象物到来の出力として扱うかはユーザに任される。すなわち、ユーザによって対象物到来出力として扱われる外部出力に対応する識別条件が到来条件となり、他方の識別条件が区分条件となる。
いずれの実施形態においても、判定部13cは、機械学習により生成されたパラメータにより特定され、FIFOメモリ13bに記憶された所定数の信号値を入力し、所定数の信号値が到来条件を満たすことに関する出力又は区分条件を満たすことに関する出力を行う学習済みモデルを備えてもよい。学習済みモデルによって所定数の信号値が到来条件を満たすことに関する出力を行う場合、学習済みモデルは、教師有り学習によって、到来条件を満たす信号値を事前に学習していてよい。その場合、教師有り学習に用いる学習データは、さまざまな種類の対象物100について測定される可能性がある立ち上がり波形又は立ち下がり波形を含んでよい。また、学習済みモデルによって所定数の信号値が区分条件を満たすことに関する出力を行う場合、学習済みモデルは、教師有り学習によって、区分条件を満たす信号値を事前に学習していてよい。その場合、教師有り学習に用いる学習データは、対象物100が検出範囲10aに存在しない場合に測定された信号値により構成される大きさが一定である波形であってよい。学習データは、実際に測定された信号値でなくてもよく、人により又は何らかのアルゴリズムにより生成された信号値であってもよい。学習済みモデルは、所定数の信号値が到来条件を満たすことの確度を出力したり、所定数の信号値が区分条件を満たすことの確度を出力したりしてもよい。
検出範囲(10a)に対象物(100)が到来したか否かに応じて値が変化する物理量に対応する信号値に基づいて、前記検出範囲(10a)に前記対象物(100)が到来したことを検出する検出装置(10)であって、
前記物理量を逐次前記信号値に変換する測定部(12)と、
所定数の前記信号値を前記測定部(12)から取得した順に順序付けて記憶するための記憶領域を備え、第1周期で、記憶している所定数の前記信号値を前記測定部(12)から新たに取得した前記信号値により更新する記憶部(13b)と、
前記更新を1回または複数回行う毎に一度の頻度で、前記記憶部(13b)に記憶されている前記所定数の前記信号値が到来条件を満たすか否かを判定することを前記到来条件を満たすまで継続する処理と、前記更新を1回または複数回行う毎に一度の頻度で、前記記憶部(13b)に記憶されている前記所定数の前記信号値が区分条件を満たすか否かを判定することを前記区分条件を満たすまで継続する処理とを交互に繰り返す判定部(13c)と、を備え、
前記到来条件は、前記検出範囲(10a)に前記対象物(100)が到来したときに生じる前記所定数の前記信号値を識別するための条件であり、
前記区分条件は、前記検出範囲(10a)に1つの対象物(100)が到来した後、その次の対象物(100)が到来するまでの間に現れる所定の波形を構成する前記所定数の前記信号値を識別するための条件である、
検出装置(10)。
Claims (7)
- 検出範囲に対象物が到来したか否かに応じて値が変化する物理量に対応する信号値に基づいて、前記検出範囲に前記対象物が到来したことを検出する検出装置であって、
前記物理量を逐次前記信号値に変換する測定部と、
所定数の前記信号値を前記測定部から取得した順に順序付けて記憶するための記憶領域を備え、第1周期で、記憶している所定数の前記信号値を前記測定部から新たに取得した前記信号値により更新する記憶部と、
前記更新を1回または複数回行う毎に一度の頻度で、前記記憶部に記憶されている前記所定数の前記信号値が到来条件を満たすか否かを判定することを前記到来条件を満たすまで継続する処理と、前記更新を1回または複数回行う毎に一度の頻度で、前記記憶部に記憶されている前記所定数の前記信号値が区分条件を満たすか否かを判定することを前記区分条件を満たすまで継続する処理とを交互に繰り返す判定部と、を備え、
前記到来条件は、前記検出範囲に前記対象物が到来したときに生じる前記所定数の前記信号値が立ち上がり波形又は立ち下がり波形を構成することを識別するための条件であり、
前記区分条件は、前記検出範囲に1つの対象物が到来した後、その次の対象物が到来するまでの間に現れる所定の波形を構成する前記所定数の前記信号値と基準値との差の絶対値が、許容値よりも小さいことを識別するための条件であり、
前記基準値は、所定期間において前記測定部から新たに取得した信号値の頻出レンジが特定され、前記記憶部に記憶されている前記所定数の信号値が前記特定された頻出レンジの範囲内である場合、前記所定期間に取得された信号値の総和を取得数で割った値に設定される、
検出装置。 - 前記許容値は、所定期間において前記測定部から新たに取得した信号値の頻出レンジが特定され、前記記憶部に記憶されている前記所定数の信号値が前記特定された頻出レンジの範囲内である場合、前記所定期間に取得された信号値の最大値と最小値との差を2で割った値に設定される、
請求項1に記載の検出装置。 - 前記到来条件を、前記所定数の前記信号値が立ち上がり波形を構成することを識別するための条件とするか、前記所定数の前記信号値が立ち下がり波形を構成することを識別するための条件とするかについての選択を受け付ける操作部をさらに備える、
請求項1又は2に記載の検出装置。 - 前記到来条件及び前記区分条件の少なくともいずれかを外部機器から取得する取得部をさらに備える、
請求項1から3のいずれか一項に記載の検出装置。 - 前記判定部は、機械学習により生成されたパラメータにより特定され、前記所定数の前記信号値を入力し、前記所定数の前記信号値が前記到来条件を満たすことに関する出力又は前記区分条件を満たすことに関する出力を行う学習済みモデルを備える、
請求項1から4のいずれか一項に記載の検出装置。 - 前記学習済みモデルを外部機器から取得する取得部をさらに備える、
請求項5に記載の検出装置。 - 前記到来条件が満たされたことを示す信号を出力する出力部をさらに備える、
請求項1から6のいずれか一項に記載の検出装置。
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