JP7100826B2 - 検出装置 - Google Patents

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Description

本発明は、対象物の到来を検出する検出装置に関する。
従来、対象物の到来を検出する検出方法として、検出範囲(検出対象領域)に光を照射して、対象物による光の遮蔽を検出したり、対象物により反射した光を検出したりする方法が用いられている。また、他の検出方法として、検出範囲に超音波を当て、超音波の反射を用いる方法も知られている。これら既存の検出方法では、受光量、超音波受信強度のような物理量に対応する信号値の大きさを閾値と比較して対象物の有無に対応する出力信号を得、出力信号の変化によって対象物の到来を判定することがある。ここで、物理量に対応する信号値の大きさは、検出装置の投光部(送信部)と受光部(受信部)との位置関係、対象物の種類及び対象物と検出装置との位置関係によって変動するため、検出装置を設置した後にユーザが閾値を設定しなければならない場合が多い。
ユーザによる閾値の設定について、例えば下記特許文献1には、ワークを検出エリアに配置した状態でSETキーを押し、ワークを検出エリアから取り除いた状態でSETキーを再び押し、各キーの操作に応じて測定された2種類の受光量を用いて閾値を設定することが記載されている。
また、下記特許文献2に記載の光電センサでは、環境要因に追従し、光量の判定基準となる閾値を自動調整するにあたり、受光量現在値データとして、光電センサが入光判定をしてから一定期間の受光量変動プロファイルを測定している。そして、受光量が最大値において一定になる期間があるか否かを判定して、一定になる期間がある場合に測定した受光量現在値データを有効なものとしている。
特開2007-139494号公報 特開2009-300111号公報
特許文献1及び2に記載のように、従来、検出装置の閾値を使用状況に応じて設定することを前提として、ユーザによる閾値設定を容易にしたり、当初設定した閾値を経時的に再調整する負担を軽減したりする、という方向で開発が行われてきた。
しかしながら、従来の技術では、検出装置の閾値を使用状況に応じて設定するユーザの負担は取り除くことができなかった。
そこで、本発明は、閾値を使用状況に応じて設定するユーザの負担を無くして対象物の到来を検出することができる検出装置を提供する。
本開示の一態様に係る検出装置は、検出範囲に対象物が到来したか否かに応じて値が変化する物理量に対応する信号値に基づいて、検出範囲に対象物が到来したことを検出する検出装置であって、物理量を逐次信号値に変換する測定部と、所定数の信号値を測定部から取得した順に順序付けて記憶するための記憶領域を備え、第1周期で、記憶している所定数の信号値を測定部から新たに取得した信号値により更新する記憶部と、更新を1回または複数回行う毎に一度の頻度で、記憶部に記憶されている所定数の信号値が到来条件を満たすか否かを判定することを到来条件を満たすまで継続する処理と、更新を1回または複数回行う毎に一度の頻度で、記憶部に記憶されている所定数の信号値が区分条件を満たすか否かを判定することを区分条件を満たすまで継続する処理とを交互に繰り返す判定部と、を備え、到来条件は、検出範囲に対象物が到来したときに生じる所定数の信号値を識別するための条件であり、区分条件は、検出範囲に1つの対象物が到来した後、その次の対象物が到来するまでの間に現れる所定の波形を構成する所定数の信号値を識別するための条件である。
この態様によれば、閾値を使用状況に応じて設定するユーザの負担を無くして対象物の到来を検出することができる。
上記態様において、到来条件は、所定数の信号値が立ち上がり波形又は立ち下がり波形を構成することを識別するための条件であり、区分条件は、所定数の信号値がその大きさが一定であるとみなせる波形を構成することを識別するための条件であってもよい。
上記態様において、到来条件は、所定数の信号値が立ち上がり波形又は立ち下がり波形を構成することを識別するための条件であり、区分条件は、所定数の信号値と基準値との差の絶対値が、許容値よりも小さいことを識別するための条件であってもよい。
上記態様において、到来条件は、所定数の信号値が立ち上がり波形を構成すること及び所定数の信号値が立ち下がり波形を構成することのいずれか一方を識別するための条件であり、区分条件は、所定数の信号値が立ち上がり波形を構成すること及び所定数の信号値が立ち下がり波形を構成することのいずれか他方を識別するための条件であってもよい。
上記態様において、到来条件を、所定数の信号値が立ち上がり波形を構成することを識別するための条件とするか、所定数の信号値が立ち下がり波形を構成することを識別するための条件とするかについての選択を受け付ける操作部をさらに備えてもよい。
この態様によれば、対象物の到来によって、信号値が増大する場合と、信号値が減少する場合とに応じて、適切に到来条件を設定することができる。
上記態様において、到来条件及び区分条件の少なくともいずれかを外部機器から取得する取得部をさらに備えてもよい。
この態様によれば、外部機器により設定された到来条件及び区分条件の少なくともいずれかを取得することで、条件設定を簡略化することができる。
上記態様において、判定部は、機械学習により生成されたパラメータにより特定され、所定数の信号値を入力し、所定数の信号値が到来条件を満たすことに関する出力又は区分条件を満たすことに関する出力を行う学習済みモデルを備えてもよい。
この態様によれば、機械学習によって生成された到来条件又は区分条件を利用することができる。
上記態様において、学習済みモデルを外部機器から取得する取得部をさらに備えてもよい。
この態様によれば、外部機器により生成された学習済みモデルを取得することで、学習処理を省略することができる。
上記態様において、到来条件が満たされたことを示す信号を出力する出力部をさらに備えてもよい。
この態様によれば、到来条件が満たされたと判定されたことを外部に通知することができる。
本発明によれば、閾値を使用状況に応じて設定するユーザの負担を無くして対象物の到来を検出することができる検出装置が提供される。
本発明の第1実施形態に係る検出装置を含む検出システムの概要を示す図である。 第1実施形態に係る検出装置の機能ブロックを示す図である。 第1実施形態に係る検出装置の動作を説明する図である。 第1実施形態に係る検出装置により実行される対象物の到来検出処理のフローチャートである。 第1実施形態に係る検出装置により実行される自動調整動作のフローチャートである。 第2実施形態に係る検出装置により実行される対象物の到来検出処理のフローチャートである。 第3実施形態に係る検出装置により実行される対象物の到来検出処理のフローチャートである。
以下、本発明の一側面に係る実施の形態(以下、「本実施形態」と表記する。)を、図面に基づいて説明する。なお、各図において、同一の符号を付したものは、同一又は同様の構成を有する。
[第1実施形態]
[構成例]
図1及び2を参照しつつ、本発明の第1実施形態に係る検出装置10の構成の一例について説明する。図1は、第1実施形態に係る検出装置10を含む検出システム1の概要を示す図である。検出システム1は、検出装置10と、コントローラ20と、コンピュータ30と、ロボット40と、搬送装置50とを備える。
検出装置10は、検出範囲10aに対象物100が到来したか否かに応じて値が変化する物理量に対応する信号値に基づいて、検出範囲10aに対象物100が到来したことを検出する装置である。検出装置10は、例えば透過形の光電センサであったり、回帰反射形の光電センサであったり、拡散反射形の光電センサであったりしてよい。検出装置10が透過形又は回帰反射形の光電センサで構成される場合、対象物100が検出装置10の検出範囲10aに到来すると、検出される光量が減少する。なお、本実施形態では、説明を具体的にするために検出装置10が反射形の光電センサで構成される例について説明するが、以下の説明は、「受光量」をセンサの種類に応じて他の物理量に置き換え、変動要因等をセンサの検出原理に応じて読み替えることにより、検出装置10が任意のセンサで構成される場合に一般化できる。
対象物100は、検出装置10による検出の対象となる物であり、例えば生産される製品の完成品であったり、部品等の未完成品であったりしてよい。
コントローラ20は、ロボット40及び搬送装置50を制御する。コントローラ20は、例えばPLC(Programmable Logic Controller)で構成されてよい。コントローラ20は、検出装置10からの出力により対象物100が到来したことを検知し、ロボット40を制御する。
コンピュータ30は、検出装置10、コントローラ20及びロボット40の設定を行う。また、コンピュータ30は、コントローラ20から、コントローラ20による制御の実行結果を取得する。さらに、コンピュータ30は、検出装置10により検出範囲10aに対象物100が到来したか否かを判定するためのアルゴリズム(学習済みモデル)において用いられるパラメータを機械学習により生成する学習装置を含んでよい。アルゴリズム(学習済みモデル)の種類には、例えばニューラルネットワークや決定木がある。
ロボット40は、コントローラ20による制御に従って、対象物100を操作したり加工したりする。ロボット40は、例えば対象物100をピックアップして別の場所に移動させたり、対象物100を切削したり、組み立てたりしてよい。
搬送装置50は、コントローラ20による制御に従って、対象物100を搬送する装置である。搬送装置50は、例えばベルトコンベアであってよく、コントローラ20により設定された速度で対象物100を搬送してよい。
図2は、本実施形態に係る検出装置10の構成を示す図である。検出装置10は、投光部11、受光部12、処理部13、操作部14、出力部15及び取得部16を備える。
<投光部>
投光部11は、対象物100が到来する検出範囲10aに向けて光を出射する。投光部11は、投光素子11a及び駆動回路11bを含んでよい。投光素子11aは、LED(Light Emitting Diode)やレーザダイオードで構成されてよく、駆動回路11bは、投光素子11aを発光させるための電流を制御する。駆動回路11bは、投光素子11aを間欠的に、例えば0.1ms周期でパルス発光させてよい。投光素子11aから出射した光は、図示しないレンズ又は光ファイバを介して、検出範囲10aに照射されてよい。
<受光部>
受光部12は、光の受光に基づく時系列の信号値を取得する。受光部12は、受光素子12a、増幅器12b、サンプル/ホールド回路12c及びA/D変換器12dを含んでよい。受光素子12aは、フォトダイオードによって構成されてよく、受光量を電気的な出力信号に変換する。受光部12は、検出範囲10aにおいて反射又は透過した光を、図示しないレンズ又は光ファイバを介して受光素子12aに入射させてよい。増幅器12bは、受光素子12aの出力信号を増幅する。サンプル/ホールド回路12cは、投光部11によるパルス発光のタイミングに同期して、増幅器12bにより増幅された受光素子12aの出力信号を保持する。これにより外乱光の影響が低減される。A/D変換器12dは、サンプル/ホールド回路12cにより保持されたアナログの信号値をデジタル値である受光量の値に変換する。受光部12は、物理量(受光量)を逐次信号値に変換する測定部の一例である。
<処理部>
処理部13は、動作制御部13a、FIFO(First In First Out)メモリ13b及び判定部13cを含む。処理部13は、例えば、マイクロプロセッサ、メモリ及びメモリに格納されたプログラム等から構成されるコンピュータとして構成されてよい。
動作制御部13aは、後述する判定処理の他、検出装置10全体の動作を統括制御してよい。
FIFOメモリ13bは、所定数の信号値を受光部12から取得した順に順序付けて記憶するための記憶領域を備え、第1周期で、記憶している所定数の信号値を受光部12から新たに取得した信号値により更新する。ここで、FIFOメモリ13bに記憶される信号値の数、すなわち所定数は、任意であるが、例えば3程度であってよい。FIFOメモリ13bは、専用のハードウェアによって実現できるほか、処理部13のメモリ上に処理部13のプログラムに従って実現されてもよい。その場合、FIFOメモリ13bの後段への信号値のシフトは、格納されているデータの物理的なシフトではなく、メモリ上のアクセス箇所の更新によって行うことができる。
判定部13cは、FIFOメモリ13bの更新を1回または複数回行う毎に一度の頻度で、FIFOメモリ13bに記憶されている所定数の信号値が到来条件を満たすか否かを判定することを到来条件を満たすまで継続する処理と、FIFOメモリ13bの更新を1回または複数回行う毎に一度の頻度で、FIFOメモリ13bに記憶されている所定数の信号値が区分条件を満たすか否かを判定することを区分条件を満たすまで継続する処理とを交互に繰り返す。ここで、到来条件は、検出範囲10aに対象物100が到来したときに生じる所定数の信号値を識別するための条件であり、区分条件は、検出範囲10aに1つの対象物が到来した後、その次の対象物が到来するまでの間に現れる所定の波形を構成する所定の信号値を識別するための条件である。区分条件による識別の対象となる所定の波形としては、その波形が現れた後は次の対象物が到来するまでの間に到来条件が満たされることがないような波形が選ばれる。なお、検出範囲10aに到来する対象物は、同じ種類の別の対象物のみならず、種類の異なる対象物であってよい。
判定部13cは、到来条件を満たすと判定した後、対象物100が検出範囲10aを通過する間に信号値の大きさが変動する場合であっても、区分条件が満たされない限り、再び到来条件を満たすと判定することがなく、誤検出が防がれる。このようにして、閾値を使用状況に応じて設定するユーザの負担を無くして対象物100の到来を検出することができる。
<操作部>
操作部14は、検出装置10の操作を行うためのものであり、操作スイッチ、表示器等を含んでよい。操作部14は、判定部13cにより用いる到来条件の選択を受け付けてよい。
<出力部>
出力部15は、到来条件が満たされたことを示す信号を出力する。これにより、検出装置10によって到来条件が満たされたと判定されたことを外部に通知することができる。また、出力部15は、判定部13cによる判定結果を含む様々なデータの出力を行ってよい。出力部15は、最も簡単には判定部13cによる判定結果の2値出力を行ってよい。出力部15は、大量のデータの出力を行える通信機能を備えていてもよい。また、出力部15は、到来条件及び区分条件を、外部機器に出力してもよい。
<取得部>
取得部16は、到来条件及び区分条件の少なくともいずれかを外部機器から取得する。外部機器により設定された到来条件及び区分条件の少なくともいずれかを取得することで、条件設定を簡略化することができる。また、取得部16は、学習済みモデルを外部機器から取得してもよい。外部機器により生成された学習済みモデルを取得することで、学習処理を省略することができる。1つの通信部が出力部15と取得部16とを兼ねるようにしてもよい。
図3は、第1実施形態に係る検出装置10の動作を説明する図である。処理部13は、第1周期で、FIFOメモリ13bの各ステージに記憶されている信号値を1つ後方のステージにシフトして、A/D変換器12dから出力された受光量のデジタル値を先頭のステージに記憶する。図3では、FIFOメモリ13bの先頭のステージに記憶された最新の信号値をs2と表し、FIFOメモリ13bの中間のステージに記憶された2番目に新しい信号値をs1と表し、FIFOメモリ13bの最終段のステージに記憶された最も過去の信号値をs0と表している。本例では、FIFOメモリ13bは3段であるから、FIFOメモリ13bを更新する場合、直前まで中間のステージに格納されていた信号値が最終段のステージにシフトされ、直前まで先頭のステージに格納されていた信号値が中間のステージにシフトされ、最新の信号値は先頭のステージに格納される。なお、同図では、原理を説明するために、FIFOメモリ13bの段数を3段としているが、FIFOメモリ13bの段数はさらに多くてもよい。
FIFOメモリ13bの更新を行う第1周期は、投光部11のパルス発光及びA/D変換器12dによる変換の周期(第2周期とする)と同じであってもよいし、第2周期の整数倍のように異なっていてもよい。例えば、第2周期は、検出装置10に固有の値(例えば0.1ms)に固定されていてもよい。第1周期は、図1に示すコンピュータ30からコントローラ20経由で設定可能であってもよい。第1周期は、同時に処理したい信号値波形の範囲がFIFOメモリ13bに収まるように決められる必要がある。第1周期は、第2周期よりも長い場合が多く、例えば1msであってよい。
判定部13cは、FIFOメモリ13bの複数の段に格納されている信号値が到来条件を満たすか否かの判定、又は区分条件を満たすか否かの判定を第1周期で行い、判定結果を第1周期で動作制御部13aに対して出力する。
到来条件は、FIFOメモリ13bに記憶された所定数の信号値が立ち上がり波形又は立ち下がり波形を構成することを識別するための条件であってよい。より具体的には、最も過去の信号値をs0と表し、2番目に新しい信号値をs1と表し、最新の信号値をs2と表すとき、到来条件は、s0<s1<s2、かつ、(s2-s0)>許容値であってよい。ここで、許容値は、対象物100が検出範囲10aに到来していない状態において想定される受光量の揺らぎを表す値であってよい。すなわち、到来条件は、信号値が時間の経過とともに単調増加し、最新の信号値と最も過去の信号値との差が、通常時における信号値の揺らぎよりも大きく、ノイズに起因する差ではないとみなせる条件である。
また、区分条件は、FIFOメモリ13bに記憶された所定数の信号値がその大きさが一定であるとみなせる波形を構成することを識別するための条件であってよい。すなわち、区分条件は、信号値が、ノイズに起因する変化を除いて一定であるとみなせる条件であってよい。例えば、s0,s1,s2のうちの最大値と最小値との差の絶対値が許容値よりも小さい場合に信号値の大きさが一定であるとみなすことができる。
あるいは、区分条件は、s0,s1,s2と基準値との差の絶対値がそれぞれ許容値よりも小さいことであってよい。すなわち、区分条件は、|s0-基準値|<許容値、かつ、|s1-基準値|<許容値、かつ、|s2-基準値|<許容値であってよい。ここで、基準値は、対象物100が検出範囲10aに到来していない状態における受光量の平均値を表す値であってよい。
このような区分条件を設定することで、対象物の到来に起因する信号値により構成される波形と、次の対象物の到来に起因する信号値により構成される波形とが、大きさが一定である波形あるいは基準値との差が小さい波形を挟んで測定されるという波形のパターンを利用して、相前後して到来する対象物に起因する信号値を区別することができる。
判定部13cは、FIFOメモリ13bに記憶された信号値が更新される度に、s0<s1<s2、かつ、(s2-s0)>許容値という条件(到来条件)を満たすか否かを判定し、満たすまで同じ条件の判定を続ける。そして、到来条件を満たした場合、判定部13cは、FIFOメモリ13bがその後更新される度に、s0,s1,s2のうちの最大値と最小値との差の絶対値が許容値よりも小さいという条件、又はs0,s1,s2と基準値との差の絶対値がそれぞれ許容値よりも小さいという条件(区分条件)を満たすか否かを判定し、満たすまで同じ条件の判定を続ける。このように、判定部13cは、到来条件の充足を待つ処理と区分条件の充足を待つ処理とを交互に繰り返す。このようにして、ある時点における信号値と閾値とを比較するのではなく、所定数の信号値により構成される波形が所定の条件を満たすか否かに基づいて、検出範囲10aに対象物100が到来したことの判定を行うことができる。このため、閾値を使用状況に応じて設定するユーザの負担を無くして対象物の到来を検出することができる。さらに、信号値の大きさが一定である波形又は信号値と基準値との差が小さい波形を検出することによって、次の対象物の到来を待つ段階に移行することができる。
動作制御部13aは、到来条件及び区分条件を外部に出力可能であってよい。これにより、設定した到来条件及び区分条件を他の検出装置で用いることができ、同様の対象物及び設置状態で使用される複数の検出装置ごとに到来条件及び区分条件の設定を繰り返す必要が無くなる。
また、動作制御部13aは、到来条件及び区分条件を外部から取得可能であってよい。これにより、到来条件及び区分条件の設定を簡略化することができる。
図4は、第1実施形態に係る検出装置10により実行される対象物100の到来検出処理のフローチャートである。検出装置10は、はじめに投光量及び受光アンプゲインの自動調整動作を行う(S10)。自動調整動作の詳細については、次図を用いて詳細に説明する。自動調整動作によって、対象物100が検出範囲10aに到来していない状態における受光量の平均値を表す基準値と、対象物100が検出範囲10aに到来していない状態における受光量の揺らぎを表す許容値とが定められる。
自動調整動作(S10)の後、検出装置10は、信号値を取得し、FIFOメモリ13bを更新する(S11)。なお、自動調整動作(S10)は省略されてもよく、前回の調整結果を用いて処理を再開する場合には、信号値を取得し、FIFOメモリ13bを更新する処理(S11)から開始してもよい。
その後、検出装置10は、FIFOメモリ13bに記憶されている所定数の信号値が第1区分条件を満たすか否かを判定する(S12)。ここで、第1区分条件は、FIFOメモリ13bに記憶されている所定数の信号値がその大きさが一定であるとみなせる波形を構成するという条件であってよい。あるいは、第1区分条件は、FIFOメモリ13bに記憶されている所定数の信号値と基準値との差の絶対値が、許容値よりも小さいことを識別するための条件であってよい。
FIFOメモリ13bに記憶されている所定数の信号値が第1区分条件を満たさない場合(S12:NO)、検出装置10は、新たな信号値を取得してFIFOメモリ13bを更新し(S11)、FIFOメモリ13bに記憶されている所定数の信号値が第1区分条件を満たすか否かを判定する(S12)。このように、検出装置10は、FIFOメモリ13bに記憶されている所定数の信号値が第1区分条件を満たすまで、信号値の取得、FIFOメモリ13bの更新及び第1区分条件の判定を繰り返す。
一方、FIFOメモリ13bに記憶されている所定数の信号値が第1区分条件を満たす場合(S12:YES)、検出装置10は、新たな信号値を取得してFIFOメモリ13bを更新し(S13)、FIFOメモリ13bに記憶されている所定数の信号値が第1到来条件を満たすか否かを判定する(S14)。ここで、第1到来条件は、FIFOメモリ13bに記憶されている所定数の信号値が立ち上がり波形又は立ち下がり波形を構成することを識別するための条件であってよい。
FIFOメモリ13bに記憶されている所定数の信号値が第1到来条件を満たさない場合(S14:NO)、検出装置10は、新たな信号値を取得してFIFOメモリ13bを更新し(S13)、FIFOメモリ13bに記憶されている所定数の信号値が第1到来条件を満たすか否かを判定する(S14)。このように、検出装置10は、FIFOメモリ13bに記憶されている所定数の信号値が第1到来条件を満たすまで、信号値の取得、FIFOメモリ13bの更新及び第1到来条件の判定を繰り返す。
一方、FIFOメモリ13bに記憶されている所定数の信号値が第1到来条件を満たす場合(S14:YES)、検出装置10は、対象物100の到来を検出したことを出力する(S15)。その後、判定処理を終了しない場合には(S16:NO)、新たな信号値を取得してFIFOメモリ13bを更新する処理を行い(S11)、再び第1区分条件の判定を行う。一方、判定処理を終了する場合には(S16:YES)、対象物100の到来検出処理が終了する。
図5は、第1実施形態に係る検出装置10により実行される自動調整動作のフローチャートである。同図では、図4に示す自動調整動作(S10)の詳細を示す。この自動調整動作は、基準値を用いる第1区分条件を採用する場合の動作であり、対象物100が検出範囲10aに10秒間に1回以上の頻度で到来し、かつ、対象物100が検出範囲10a内に存在しない時間(背景検出状態の期間)の割合が50%以上である場合に実行するのが好適である。第1区分条件に基準値を用いない場合(s0,s1,s2のうちの最大値と最小値との差の絶対値が許容値よりも小さいという条件を第1区分条件とする場合)は、自動調整動作として投光量及び受光アンプゲイン調整を行えば足りる。検出装置10は、はじめに、投光量及び受光アンプゲインを調整する(S101)。例えば、信号値のフルレンジが0~5Vの場合、検出装置10は、自動調整動作の開始後10秒間に取得された信号値の最大値が4V以内でなるべく大きくなるように、投光量及び受光アンプゲインを調整してよい。
その後、検出装置10は、信号値の頻出レンジを特定する(S102)。検出装置10は、例えば、感度調整後の10秒間に取得された信号値について区分幅0.5Vでヒストグラムを作成し、最頻出区分およびその上下1区分ずつを合わせた信号値範囲を「頻出レンジ」としてよい。
検出装置10は、取得数、信号値総和、最大値及び最小値を初期化し(S103)、FIFOメモリ13bを更新して、判定部13cに信号値s0,s1,s2を取得する(S104)。そして、検出装置10は、信号値s0,s1,s2がいずれも頻出レンジの範囲内であるか否かを判定する(S105)。信号値s0,s1,s2がいずれも頻出レンジの範囲内である場合(S105:YES)、検出装置10は、信号値の取得数と信号値の総和を更新し(S106)、新たに取得した信号値がそれまでの最大値より大きい場合には最大値を更新し、新たに取得した信号値がそれまでの最小値より小さい場合には最小値を更新する(S107)。なお、ここでいう「取得数」はステップS106を処理するごとにインクリメントされ、「総和」、「最大値」及び「最小値」は、s2に格納されている最新信号値を用いて求められる。「最大値」及び「最小値」は、最新更新時点での暫定最大値及び暫定最小値を意味する。一方、信号値s0,s1,s2いずれか1つでも頻出レンジの範囲内でない場合(S105:NO)、取得数、信号値の総和、最大値及び最小値を更新せずに、その後の処理に進む。
その後、検出装置10は、取得数が取得数上限に達したか否かを判定する(S108)。取得数上限は、例えば1000であってよい。これは、例えばFIFOメモリ13bの更新周期が0.1msの場合、取得数が更新されない期間もあるので、100ms以上の期間にわたって信号値を取得することに相当する。取得数が取得数上限に達していない場合(S108:NO)、検出装置10は、S104からS107までの処理を繰り返す。一方、取得数が取得数上限に達した場合(S108:YES)、検出装置10は、信号値の総和を取得数で割った値を基準値とし、最大値と最小値の差を2で割った値を許容値とする(S109)。以上により、自動調整動作が終了する。
[第2実施形態]
図6は、第2実施形態に係る検出装置10により実行される対象物100の到来検出処理のフローチャートである。第2実施形態に係る検出装置10は、判定部13cにより用いられる到来条件及び区分条件が第1実施形態の場合と異なる。具体的には、本実施形態において、到来条件は、FIFOメモリ13bに記憶された所定数の信号値が立ち上がり波形を構成すること及び所定数の信号値が立ち下がり波形を構成することのいずれか一方を識別するための条件であり、区分条件は、FIFOメモリ13bに記憶された所定数の信号値が立ち上がり波形を構成すること及び所定数の信号値が立ち下がり波形を構成することのいずれか他方を識別するための条件であってよい。また、第2実施形態に係る検出装置10は、到来条件を、FIFOメモリ13bに記憶された所定数の信号値が立ち上がり波形を構成することを識別するための条件とするか、所定数の信号値が立ち下がり波形を構成することを識別するための条件とするかについての選択を受け付ける点で第1実施形態の場合と異なる。
検出装置10は、はじめに投光量及び受光アンプゲインの自動調整動作を行う(S20)。なお、本実施形態では、対象物100が検出範囲10aに到来していない状態における受光量の平均値を表す基準値と、対象物100が検出範囲10aに到来していない状態における受光量の揺らぎを表す許容値とは設定されなくてもよい。
検出装置10は、到来条件として立ち上がり波形を用いるか、立ち下がり波形を用いるかについての選択を受け付ける(S21)。これにより、対象物100の到来によって、信号値が増大する場合と、信号値が減少する場合とに応じて、適切に到来条件を設定することができる。なお、自動調整動作(S20)は省略されてもよく、前回の調整結果を用いて処理を再開する場合には、到来条件として立ち上がり波形を用いるか、立ち下がり波形を用いるかの選択を受け付ける処理(S21)から開始してもよい。また、選択の結果を保持して、処理を再開する場合には、以下のS22以降の処理から開始してもよい。
その後、検出装置10は、信号値を取得し、FIFOメモリ13bを更新する(S22)。検出装置10は、FIFOメモリ13bに記憶されている所定数の信号値が立ち上がり波形の条件を満たすか否かを判定する(S23)。FIFOメモリ13bに記憶されている所定数の信号値が立ち上がり波形の条件を満たさない場合(S23:NO)、検出装置10は、新たな信号値を取得してFIFOメモリ13bを更新し(S22)、FIFOメモリ13bに記憶されている所定数の信号値が立ち上がり波形の条件を満たすか否かを判定する(S23)。このように、検出装置10は、FIFOメモリ13bに記憶されている所定数の信号値が立ち上がり波形の条件を満たすまで、信号値の取得、FIFOメモリ13bの更新及び立ち上がり波形の条件の判定を繰り返す。
一方、FIFOメモリ13bに記憶されている所定数の信号値が立ち上がり波形の条件を満たす場合(S23:YES)、検出装置10は、到来条件として立ち上がり波形の条件を用いると選択されている場合(S24:YES)、対象物100の到来を検出したことを出力する(S25)。一方、到来条件として立ち上がり波形の条件を用いると選択されていない場合(S24:NO)、検出装置10は、出力を行わずに次の処理に進む。
その後、検出装置10は、信号値を取得し、FIFOメモリ13bを更新する(S26)。検出装置10は、FIFOメモリ13bに記憶されている所定数の信号値が立ち下がり波形の条件を満たすか否かを判定する(S27)。FIFOメモリ13bに記憶されている所定数の信号値が立ち下がり波形の条件を満たさない場合(S27:NO)、検出装置10は、新たな信号値を取得してFIFOメモリ13bを更新し(S26)、FIFOメモリ13bに記憶されている所定数の信号値が立ち下がり波形の条件を満たすか否かを判定する(S27)。このように、検出装置10は、FIFOメモリ13bに記憶されている所定数の信号値が立ち下がり波形の条件を満たすまで、信号値の取得、FIFOメモリ13bの更新及び立ち下がり波形の条件の判定を繰り返す。
一方、FIFOメモリ13bに記憶されている所定数の信号値が立ち下がり波形の条件を満たす場合(S27:YES)、検出装置10は、到来条件として立ち下がり波形の条件を用いると選択されている場合(S28:YES)、対象物100の到来を検出したことを出力する(S29)。一方、到来条件として立ち上がり波形の条件を用いると選択されていない場合(S28:NO)、検出装置10は、出力を行わずに次の処理に進む。
その後、判定処理を終了しない場合には(S30:NO)、新たな信号値を取得してFIFOメモリ13bを更新する処理を行い(S22)、再び立ち上がり波形の条件の判定を行う。一方、判定処理を終了する場合には(S30:YES)、対象物100の到来検出処理が終了する。
本実施形態に係る検出装置10によれば、対象物100の検出範囲10aへの到来時に立ち上がり波形が検出されるのであれば検出範囲10aからの退出時には立ち下がり波形が検出されることが多く、検出範囲10aへの到来時に立ち下がり波形が検出されるのであれば退出時には立ち上がり波形が検出されることが多いという波形のパターンを利用して、相前後して到来する対象物100に起因する信号値を区別することができる。
[第3実施形態]
図7は、第3実施形態に係る検出装置10により実行される対象物100の到来検出処理のフローチャートである。第3実施形態に係る検出装置10は、第2実施形態の場合と同様、所定数の信号値が立ち上がり波形を構成することと立ち下がり波形を構成することとを識別するが、いずれが識別された場合にも、どちらの識別がされたのかについての情報を含む外部出力を行う。いずれの外部出力を対象物到来の出力として扱うかはユーザに任される。すなわち、ユーザによって対象物到来出力として扱われる外部出力に対応する識別条件が到来条件となり、他方の識別条件が区分条件となる。
検出装置10は、はじめに投光量及び受光アンプゲインの自動調整動作を行う(S40)。なお、本実施形態では、対象物100が検出範囲10aに到来していない状態における受光量の平均値を表す基準値と、対象物100が検出範囲10aに到来していない状態における受光量の揺らぎを表す許容値とは設定されなくてもよい。また、本実施形態では、検出装置10は、到来条件として立ち上がり波形を用いるか、立ち下がり波形を用いるかについての選択を受け付けなくてもよい。また、自動調整動作(S40)は省略されてもよく、前回の調整結果を用いて処理を再開する場合には、信号値を取得し、FIFOメモリ13bを更新する処理(S41)から開始してもよい。
その後、検出装置10は、信号値を取得し、FIFOメモリ13bを更新する(S41)。検出装置10は、FIFOメモリ13bに記憶されている所定数の信号値が立ち上がり波形の条件を満たすか否かを判定する(S42)。FIFOメモリ13bに記憶されている所定数の信号値が立ち上がり波形の条件を満たさない場合(S42:NO)、検出装置10は、新たな信号値を取得してFIFOメモリ13bを更新し(S41)、FIFOメモリ13bに記憶されている所定数の信号値が立ち上がり波形の条件を満たすか否かを判定する(S42)。このように、検出装置10は、FIFOメモリ13bに記憶されている所定数の信号値が立ち上がり波形の条件を満たすまで、信号値の取得、FIFOメモリ13bの更新及び立ち上がり波形の条件の判定を繰り返す。
一方、FIFOメモリ13bに記憶されている所定数の信号値が立ち上がり波形の条件を満たす場合(S42:YES)、検出装置10は、立ち上がり波形を検出したことを外部に出力する(S43)。このような出力を取得したコンピュータ30等の外部機器は、対象物100が検出範囲10aに到来したと判定したり、異なる対象物に起因する信号値を区別する条件が満たされたと判定したりしてよい。
その後、検出装置10は、信号値を取得し、FIFOメモリ13bを更新する(S44)。検出装置10は、FIFOメモリ13bに記憶されている所定数の信号値が立ち下がり波形の条件を満たすか否かを判定する(S45)。FIFOメモリ13bに記憶されている所定数の信号値が立ち下がり波形の条件を満たさない場合(S45:NO)、検出装置10は、新たな信号値を取得してFIFOメモリ13bを更新し(S44)、FIFOメモリ13bに記憶されている所定数の信号値が立ち下がり波形の条件を満たすか否かを判定する(S45)。このように、検出装置10は、FIFOメモリ13bに記憶されている所定数の信号値が立ち下がり波形の条件を満たすまで、信号値の取得、FIFOメモリ13bの更新及び立ち下がり波形の条件の判定を繰り返す。
一方、FIFOメモリ13bに記憶されている所定数の信号値が立ち下がり波形の条件を満たす場合(S45:YES)、検出装置10は、立ち下がり波形を検出したことを外部に出力する(S46)。このような出力を取得したコンピュータ30等の外部機器は、対象物100が検出範囲10aに到来したと判定したり、異なる対象物に起因する信号値を区別する条件が満たされたと判定したりしてよい。
その後、判定処理を終了しない場合には(S47:NO)、新たな信号値を取得してFIFOメモリ13bを更新する処理を行い(S41)、再び立ち上がり波形の条件の判定を行う。一方、判定処理を終了する場合には(S47:YES)、対象物100の到来検出処理が終了する。
[変形例]
いずれの実施形態においても、判定部13cは、機械学習により生成されたパラメータにより特定され、FIFOメモリ13bに記憶された所定数の信号値を入力し、所定数の信号値が到来条件を満たすことに関する出力又は区分条件を満たすことに関する出力を行う学習済みモデルを備えてもよい。学習済みモデルによって所定数の信号値が到来条件を満たすことに関する出力を行う場合、学習済みモデルは、教師有り学習によって、到来条件を満たす信号値を事前に学習していてよい。その場合、教師有り学習に用いる学習データは、さまざまな種類の対象物100について測定される可能性がある立ち上がり波形又は立ち下がり波形を含んでよい。また、学習済みモデルによって所定数の信号値が区分条件を満たすことに関する出力を行う場合、学習済みモデルは、教師有り学習によって、区分条件を満たす信号値を事前に学習していてよい。その場合、教師有り学習に用いる学習データは、対象物100が検出範囲10aに存在しない場合に測定された信号値により構成される大きさが一定である波形であってよい。学習データは、実際に測定された信号値でなくてもよく、人により又は何らかのアルゴリズムにより生成された信号値であってもよい。学習済みモデルは、所定数の信号値が到来条件を満たすことの確度を出力したり、所定数の信号値が区分条件を満たすことの確度を出力したりしてもよい。
このように、機械学習によって生成された到来条件又は区分条件を利用することができる。
以上説明した実施形態は、本発明の理解を容易にするためのものであり、本発明を限定して解釈するためのものではない。実施形態が備える各要素並びにその配置、材料、条件、形状及びサイズ等は、例示したものに限定されるわけではなく適宜変更することができる。また、異なる実施形態で示した構成同士を部分的に置換し又は組み合わせることが可能である。
[附記1]
検出範囲(10a)に対象物(100)が到来したか否かに応じて値が変化する物理量に対応する信号値に基づいて、前記検出範囲(10a)に前記対象物(100)が到来したことを検出する検出装置(10)であって、
前記物理量を逐次前記信号値に変換する測定部(12)と、
所定数の前記信号値を前記測定部(12)から取得した順に順序付けて記憶するための記憶領域を備え、第1周期で、記憶している所定数の前記信号値を前記測定部(12)から新たに取得した前記信号値により更新する記憶部(13b)と、
前記更新を1回または複数回行う毎に一度の頻度で、前記記憶部(13b)に記憶されている前記所定数の前記信号値が到来条件を満たすか否かを判定することを前記到来条件を満たすまで継続する処理と、前記更新を1回または複数回行う毎に一度の頻度で、前記記憶部(13b)に記憶されている前記所定数の前記信号値が区分条件を満たすか否かを判定することを前記区分条件を満たすまで継続する処理とを交互に繰り返す判定部(13c)と、を備え、
前記到来条件は、前記検出範囲(10a)に前記対象物(100)が到来したときに生じる前記所定数の前記信号値を識別するための条件であり、
前記区分条件は、前記検出範囲(10a)に1つの対象物(100)が到来した後、その次の対象物(100)が到来するまでの間に現れる所定の波形を構成する前記所定数の前記信号値を識別するための条件である、
検出装置(10)。
1…検出システム、10…検出装置、10a…検出範囲、11…投光部、11a…投光素子、11b…駆動回路、12…受光部、12a…受光素子、12b…増幅器、12c…サンプル/ホールド回路、12d…A/D変換器、13…処理部、13a…動作制御部、13b…FIFOメモリ、13c…判定部、14…操作部、15…出力部、16…取得部、20…コントローラ、30…コンピュータ、40…ロボット、50…搬送装置、100…対象物

Claims (7)

  1. 検出範囲に対象物が到来したか否かに応じて値が変化する物理量に対応する信号値に基づいて、前記検出範囲に前記対象物が到来したことを検出する検出装置であって、
    前記物理量を逐次前記信号値に変換する測定部と、
    所定数の前記信号値を前記測定部から取得した順に順序付けて記憶するための記憶領域を備え、第1周期で、記憶している所定数の前記信号値を前記測定部から新たに取得した前記信号値により更新する記憶部と、
    前記更新を1回または複数回行う毎に一度の頻度で、前記記憶部に記憶されている前記所定数の前記信号値が到来条件を満たすか否かを判定することを前記到来条件を満たすまで継続する処理と、前記更新を1回または複数回行う毎に一度の頻度で、前記記憶部に記憶されている前記所定数の前記信号値が区分条件を満たすか否かを判定することを前記区分条件を満たすまで継続する処理とを交互に繰り返す判定部と、を備え、
    前記到来条件は、前記検出範囲に前記対象物が到来したときに生じる前記所定数の前記信号値が立ち上がり波形又は立ち下がり波形を構成することを識別するための条件であり、
    前記区分条件は、前記検出範囲に1つの対象物が到来した後、その次の対象物が到来するまでの間に現れる所定の波形を構成する前記所定数の前記信号値と基準値との差の絶対値が、許容値よりも小さいことを識別するための条件であり、
    前記基準値は、所定期間において前記測定部から新たに取得した信号値の頻出レンジが特定され、前記記憶部に記憶されている前記所定数の信号値が前記特定された頻出レンジの範囲内である場合、前記所定期間に取得された信号値の総和を取得数で割った値に設定される、
    検出装置。
  2. 前記許容値は、所定期間において前記測定部から新たに取得した信号値の頻出レンジが特定され、前記記憶部に記憶されている前記所定数の信号値が前記特定された頻出レンジの範囲内である場合、前記所定期間に取得された信号値の最大値と最小値との差を2で割った値に設定される、
    請求項1に記載の検出装置。
  3. 前記到来条件を、前記所定数の前記信号値が立ち上がり波形を構成することを識別するための条件とするか、前記所定数の前記信号値が立ち下がり波形を構成することを識別するための条件とするかについての選択を受け付ける操作部をさらに備える、
    請求項1又は2に記載の検出装置。
  4. 前記到来条件及び前記区分条件の少なくともいずれかを外部機器から取得する取得部をさらに備える、
    請求項1からのいずれか一項に記載の検出装置。
  5. 前記判定部は、機械学習により生成されたパラメータにより特定され、前記所定数の前記信号値を入力し、前記所定数の前記信号値が前記到来条件を満たすことに関する出力又は前記区分条件を満たすことに関する出力を行う学習済みモデルを備える、
    請求項1からのいずれか一項に記載の検出装置。
  6. 前記学習済みモデルを外部機器から取得する取得部をさらに備える、
    請求項に記載の検出装置。
  7. 前記到来条件が満たされたことを示す信号を出力する出力部をさらに備える、
    請求項1からのいずれか一項に記載の検出装置。
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