JP2005024314A - 検出センサおよび基板検出装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】物体などの検出レベルと非検出レベルの設定において、中間レベルの信号によるチャタリング発生を防止して確実にこれらを検出する。
【解決手段】投光素子の光を投光用光ファイバ19から検出領域Aに投光して受光用光ファイバ20で受光して受光素子に受光させる配置で、基板2の貫通孔3を検出する。貫通孔3がある状態で受光したときと基板2で遮光された状態で受光したときとで、受光信号レベルを入力し、所定量レベルシフトして第一、第二基準レベルを設定する。CPUは、受光信号レベルが第一基準レベルを超えると貫通孔3有りと判断し、この後、第二基準レベルを下回るときに貫通孔3がないことを判定する。中間レベルの受光信号レベルでチャタリングを起こすのを防止できる。
【選択図】 図5
【解決手段】投光素子の光を投光用光ファイバ19から検出領域Aに投光して受光用光ファイバ20で受光して受光素子に受光させる配置で、基板2の貫通孔3を検出する。貫通孔3がある状態で受光したときと基板2で遮光された状態で受光したときとで、受光信号レベルを入力し、所定量レベルシフトして第一、第二基準レベルを設定する。CPUは、受光信号レベルが第一基準レベルを超えると貫通孔3有りと判断し、この後、第二基準レベルを下回るときに貫通孔3がないことを判定する。中間レベルの受光信号レベルでチャタリングを起こすのを防止できる。
【選択図】 図5
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、検出エリアにおける物体の存在の有無などに応じて検出信号を出力する検出センサおよび検出対象物である基板の所定形状の有無を検出して検出信号を出力する基板検出装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
検出エリアにおける物体の存在の有無などに応じて検出信号を出力する検出センサなどにおいては、例えば検出エリアに投光してその透過光あるいは反射光を検出してその光の強度に比例した電気信号のレベルをしきい値と比較して検出信号を生成している。
【0003】
例えば、受光信号の強度に対応する検出レベルがしきい値レベル以上のときに被検出物が存在する状態を検出し、検出レベルがしきい値レベル未満のときには被検出物が存在しない状態であることを検出する。
【0004】
しかし一般に検出センサでは内部回路で生じるノイズによって検出レベルは微少に変動しているので、例えば検出状態として検出レベルがしきい値レベルと非常に近い場合、前記内部ノイズの変動によってしきい値レベルに対して上回ったり、下回ったりを繰り返しすことがある。このため、結果検出結果が被検出物が存在する検出状態と被検出物が存在しない非検出状態が繰り返されることになり非常に不安定な検出状態であるいわゆるチャタリング状態となってしまう場合がある。
【0005】
これを避けるための構成として次のようなものがある。例えば、検出センサのしきい値を設定すると、その比較回路にはヒステリシス特性が設けられており、設定されたしきい値に対して、オフからオンへ反転する際の検出しきい値とオンからオフへ反転する際の非検出しきい値を異なるレベルに設定するものである。
【0006】
例えば、被検出物が存在するときの検出レベルと存在しないときの検出レベルの中間レベルに対して所定レベルプラスしたレベルを検出しきい値、マイナスしたレベルを非検出しきい値とする。一旦検出レベルが検出しきい値を上回ると、次に検出レベルが非検出レベルを下回らない限り検出状態が反転しないので、不安定な検出状態を避けることができる。
【0007】
また、このようにヒステリシス特性を考慮してチャタリング防止を図るようにしたものとして、例えば特許文献1がある。この特許文献1では、ヒステリシス幅を適切に設定するようにしたものが開示されている。
【0008】
【特許文献1】
特開2001−230663号公報
【0009】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上述のような従来構成のものでは、次のような場合において検出動作に不都合を生じていた。すなわち、例えば、検出物体の表面が凹凸のあるもので、その凹凸状態によって検出レベルがしきい値レベル付近で上下に大きくばらつく場合、このばらつきによって上記のチャタリングがおこってしまい、安定した検出が行えないという問題があった。
【0010】
図7はその具体例を示すもので、透過型の光ファイバセンサを用いた基板検出装置で検出動作を行う場合である。同図(a),(d)は、ファイバセンサの先端部1a,1bが対向した状態に配置された検出領域Aに基板2を通過させる場合の例を示している。
【0011】
検出対象である基板2は、基板部2aの表面に保護用の半透明のフィルム2bが貼り合わされた状態に形成されたもので、その両者を貫通するように形成された貫通孔3の位置を検出するためのものである。基板部2aに形成した貫通孔3aとフィルム2bに形成した貫通孔3bとを一致させるようにして貼り合わせた基板2の貫通孔3を検査するもので、同図(a)の場合には、貫通孔3aと3bとが若干ずれているものの、透過光が受光される状態のものである。また、同図(d)の場合には、貫通孔3aと3bとがずれ過ぎていて透過光が受光できない状態のものである。
【0012】
同図(a),(d)の各場合の受光信号レベルは同図(b),(e)に示すようになっている。この図において、基板部2aでは光が遮断されるので受光信号レベルが最も低く、フィルム2b部分では一部光が透過することから受光信号レベルは中間レベルあたりを変動するようになり、貫通孔3a,3bの重なる部分では光が完全に透過するので受光信号レベルは最も高くなる。
【0013】
このとき、従来の判定レベルの設定では、光が遮断されたときと完全に透過したときの両者の受光信号レベルを設定すると、それらの中間レベルがしきい値として設定されるようになっていた。この結果、検出信号は、同図(c),(f)に示すように、フィルム2bを透過した光による受光信号レベルが中間レベルで変動するのに対応して、しきい値を横切る毎に出力が変動するいわゆるチャタリング状態の出力信号となってしまうものであった。
【0014】
このことは、チャタリングが発生することで、正確な検出動作が阻害されるばかりか、検出しようとする貫通孔3の位置を正確に認識することができなくなってしまうという不具合を招くものであった。
【0015】
この場合、フィルム2bによる透過光の受光信号レベルに対するチャタリングを防止するために、しきい値に対するヒステリシス幅の設定を変更することも考えられるが、これでは、しきい値の近傍の変動についてはチャタリングの防止をすることができても、しきい値からシフトしたレベルでの変動に対処することができなくなるし、不必要に広い範囲を設定してしまうことになり確実な検出動作ができなくなることが考えられる。また、従来では、このような設定を行うことができるコンパレータ自体も存在しておらず、その対処が要望されているものであった。
【0016】
本発明は上記事情に鑑みてなされたものであり、その目的は、物体などの検出レベルと非検出レベルの設定において、確実にこれらを検出することができ、しかも、中間レベルで不用意に検出することなく検出動作を安定して行うことができるようにした検出センサおよび基板検出装置を提供することにある。
【0017】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決するために、請求項1の発明は、検出対象の物理量を検知しその物理量に応じた検知信号を出力する物理量検知手段と、前記物理量検知手段の前記検知信号レベルにもとづいて、オン点判定レベルとオフ点判定レベルとを設定するしきい値設定手段と、前記物理量検知手段から出力される前記検知信号レベルと前記しきい値設定手段で設定されたオン点判定レベル及びオフ点判定レベルとの比較を行い、前記検知信号レベルが前記オン点判定レベルを上回るとオン出力を行うと共に前記検知信号レベルが前記オフ点判定レベルを下回るとオフ出力を行う検出手段とを設け、前記しきい値設定手段を、前記検出対象の検出状態における前記検知信号レベルを第一の検知信号レベルとして入力しこれを非検出状態における前記検知信号レベルへ向けて所定レベルシフトさせたレベルと、前記検出対象の非検出状態における前記検知信号レベルを第二の検知信号レベルとして入力しこれを検出状態における前記検知信号レベルへ向けて所定レベルシフトさせたレベルとの両者のレベルのうちの一方を前記オン点判定レベルとして設定すると共に、他方を前記オフ点判定レベルとして設定するように構成したところに特徴を有する。
【0018】
上記構成によれば、検出動作に先立って、しきい値設定手段により、しきい値を設定するときに検出手段の第一および第二の検知信号レベルに対応してオン点判定レベルとオフ点判定レベルとを設定するので、検出対象の検出状態および非検出状態のそれぞれに対応した検出動作を行わせることができる。このことは、例えば凹凸のある検出物体の凸部を検出したい場合であっても、凹凸状態によって中間レベルの検知信号によるチャタリングのような検出状態が不安定になることが容易に避けられるようになる。
【0019】
請求項2の発明は、上記請求項1の発明において、しきい値設定用の操作手段を設け、前記しきい値設定手段を、検出領域内に検出対象が存在する状態のときに前記操作手段の操作により入力される検知信号のレベルを前記第一の検知信号レベルとして入力し、検出領域内に検出対象が存在しない状態のときに前記操作手段の操作により入力される検知信号のレベルを前記第二の検知信号レベルとして入力するように構成したところに特徴を有する。
【0020】
上記構成によれば、しきい値設定に際して、検出対象が存在するときと存在しないときの各検知信号のレベルを、操作手段を操作することで第一の検知信号レベルおよび第二の検知信号レベルとして入力することができるので、使用者がしきい値を設定する際に、検出条件の1つであるしきい値の設定を簡単に行うことができるようになる。
【0021】
請求項3の発明は、前記請求項1の発明において、前記しきい値設定手段を、前記しきい値設定の処理においては、前記検出領域内を横切るように検出対象物を移動させたときに、前記検知信号レベルの最大レベルおよび最小レベルのうちのいずれか一方を前記第一の検知信号レベルとし他方を第二の検知信号レベルとして入力するように構成したところに特徴を有する。
【0022】
上記構成によれば、しきい値設定に際して、検出対象を検出領域へ通過させるだけでそのときの検知信号レベルの最大レベルおよび最小レベルを取り込んでいずれか一方を第一の検知信号レベル他方を第二の検知信号レベルとして入力することができるので、しきい値設定を自動的(フルオートティーチングタイプ)に行うことができ、これによって簡単且つ迅速にしきい値設定をすることができるようになる。
【0023】
請求項4の発明は、上記各発明において、前記物理量検知手段を、投光素子と、この投光素子から照射される光を検出領域へ導く投光用光ファイバと、前記投光用光ファイバから出射される光を取り込む受光用光ファイバと、前記受光用光ファイバで取り込まれた光を受光する受光素子とを備えた構成としたところに特徴を有する。
【0024】
上記構成によれば、物理量検知手段として、光ファイバを用いた検出センサを構成するので、検出対象物が有る状態と無い状態とで得られる検知信号のレベルに応じた検出動作が行えるので、受光信号が中間レベルとなる検知信号が入力した場合でも、しきい値として中間レベルの検知信号を検出することがなくなるので、確実に検出動作を行うことができるようになる。
【0025】
請求項5の発明は、上記各発明において、前記しきい値設定手段を、前記第一および第二の検知信号レベルから前記オン点判定レベルおよび前記オフ点判定レベルを設定する際のレベルシフト量を変更可能に構成したところに特徴を有する。
【0026】
上記構成によれば、レベルシフト量を変更設定することができるので、検出対象によって変化する検出状態に応じた最適なオン点判定レベル及びオフ点判定レベルの設定が可能となり、確実な検出動作が行えると共に、中間レベルを検出することによるチャタリングなどを防止できるので、正確な検出動作が行えるようになる。
【0027】
請求項6の発明は、基板にフイルムを貼り合わせた状態の検出対象物に形成された貫通孔の有無を検出する基板検出装置を対象とするものであり、検出領域に光を照射する投光素子と、この投光素子より照射された光を前記基板へ向けて出射させる投光用光ファイバと、前記投光用光ファイバから照射された光を取り込む受光用光ファイバと、前記受光用光ファイバで取り込まれた光を受光する受光素子と、前記受光素子から出力される受光信号レベルにもとづいて、第一基準レベルと第二基準レベルとを設定するしきい値設定手段と、前記受光素子から出力される前記受光信号レベルと前記しきい値設定手段で設定された第一基準レベル及び第二基準レベルとの比較を行い、前記受光信号レベルが前記第一基準レベルを上回るときに貫通孔有り状態を判断し、前記受光信号レベルが前記第二基準レベルを下回るときに貫通孔無し状態を判断する検出手段とを備え、前記しきい値設定手段を、前記受光信号レベルの貫通孔有りのレベルから所定量レベルダウンさせたレベルを前記第一基準レベルとして設定すると共に、前記検知信号レベルの貫通孔無しのレベルから所定量レベルアップさせたレベルを前記第二基準レベルとして設定するように構成したところに特徴を有する。
【0028】
上記構成によれば、基板の孔とフイルムの孔に位置ずれが生じて、フイルムのみの部分が発生して受光レベルにばらつきが生じたとしても、その受光レベルのばらつきが生じている部分の検出を行わぬように第一基準レベルと第二基準レベルを適切な状態に設定することができるようになり、貫通孔有りの状態を確実に検出することが可能となる。
【0029】
請求項7の発明は、上記請求項6の発明において、しきい値設定用の操作手段を設け、前記しきい値設定手段を、前記基板の前記貫通孔が前記検出領域に配置されたときに前記操作手段が操作されるとそのときの前記受光信号レベルを取り込んで前記貫通孔有りレベルとして受け付けると共に、前記基板の前記貫通孔以外の箇所が前記検出領域に配置されたときに前記操作手段が操作されるとそのときの前記受光信号レベルを取り込んで前記貫通孔無しレベルとして受け付けるように構成したところに特徴を有する。
【0030】
上記構成によれば、しきい値設定に際して、検出対象が存在するときと存在しないときの各検知信号のレベルを、操作手段を操作することでオン相当レベルおよびオフ相当レベルとして取り込むことができるので、使用者がしきい値を設定する際に、検出条件の1つであるしきい値の設定を簡単に行うことができるようになる。
【0031】
請求項8の発明は、前記請求項6の発明において、前記しきい値設定手段を、前記第一および第二基準レベルの設定の処理においては、一枚以上の前記基板を検出領域を横切るように移動させたときに、前記受光信号レベルの最大レベルを取り込んでこれを貫通孔有りのレベルとして受け付け、前記受光信号レベルの最小レベルを取り込んでこれを貫通孔無しのレベルとして受け付けるように構成したところに特徴を有する。
【0032】
上記構成によれば、しきい値設定に際して、検出対象を検出領域へ通過させるだけでそのときの検知信号レベルの最大レベルおよび最小レベルを取り込んでオン相当レベルおよびオフ相当レベルとして受け付けることができるので、しきい値設定を自動的(フルオートティーチングタイプ)に行うことができ、これによって簡単且つ迅速にしきい値設定をすることができるようになる。
【0033】
請求項9の発明は、前記請求項6ないし8の発明において、前記しきい値設定手段を、前記貫通孔有りレベルから第一基準レベルへのレベルシフト量及び前記貫通孔無しレベルから前記第二基準レベルへのレベルシフト量を変更可能に構成したところに特徴を有する。
【0034】
上記構成によれば、レベルシフト量を変更設定することができるので、検出対象によって変化する検出状態に応じた最適な第一基準レベル及び第二基準レベルの設定が可能となり、確実な検出動作が行えると共に、中間レベルを検出することによるチャタリングなどを防止できるので、正確な検出動作が行えるようになる。
【0035】
【発明の実施の形態】
(第1の実施形態)
以下、本発明を透過型の光電センサで検出部に光ファイバを用いる構成のファイバセンサを用いて基板2の貫通孔3を検出するようにした基板検出装置に適用した場合の第1の実施形態について図1ないし図5を参照して説明する。
【0036】
図1はファイバセンサを利用した基板検出装置11の電気的なブロック構成を示している。CPU12は、後述する検出処理動作およびしきい値設定処理を実行するもので、しきい値設定手段としての機能を備えている。このCPU12には、投光駆動回路13、受光回路14が接続されると共に、操作スイッチ15、モード切替スイッチ16、デジタル表示器17が接続されている。
【0037】
投光駆動回路13は、投光素子としてのLED18が接続されており、投光パルスを与えて投光動作を行う。LED18から出射される光は投光用光ファイバ19を介して検出領域Aに投光されるように構成されている。検出領域Aに投光された光は受光用光ファイバ20を介して受光素子としてのフォトダイオード21により受光される。フォトダイオード21は受光回路14に接続されており、受光レベルに応じた受光信号を出力する。
【0038】
なお、投光用光ファイバ19および受光用光ファイバ20のそれぞれの先端部19a,20aには、取り付け固定用のねじが形成されており、ブラケットや固定具に簡単に取り付けることができるように構成されている。以上により物理量検出手段が構成されている。
【0039】
操作スイッチ5は、各種設定を行うためのもので、プッシュ機能と左右のスライド機能を兼用するジョグスイッチを用いており、主にプッシュ機能によって決定操作をスライド機能によって選択操作を行うことができるようになっている。
【0040】
モード切換スイッチ6は、押圧操作によって設定するモードを順次切り換えることができるようになっている。設定可能なモードとしては、例えば、通常検出モード、しきい値設定モード、シフトレベル設定モードの3つのモードであり、押圧操作する毎に順次循環的に次のモードに設定するように構成されている。
【0041】
デジタル表示器7は、受光量や設定量、設定状態のなどの種々の表示動作を行うためのもので、4桁の7セグメントLEDの他に、モード表示灯を備えた構成である。モード表示灯は前記した通常検出モード、しきい値設定モード、シフトレベル設定モードのそれぞれに対応した表示LEDを備え、モード切換スイッチ6を押圧操作すると、対応するモードの表示灯が点灯することで、作業者は現在どのモードが選択されているかを知ることができる。
【0042】
また、デジタル表示器7の4桁の7セグメントLEDは、受光レベルやしきい値レベル(オン点検出レベル、オフ点検出レベルもしくは第一基準レベル、第二基準レベルに相当する)、シフトレベルなどをCPU2から与えられる数値データに応じて表示するように構成されている。
【0043】
次に、本実施形態の作用について図2ないし図5も参照して説明する。なお、基板2は、前述同様に貫通孔3aが形成された基板部2aに、同じ径の貫通孔3bが形成されたフィルム2bを貼り合わせるようにした構成で、基板検出装置1は、その貫通孔3の位置を検出するようにしたものである。
【0044】
検出動作に先立って検出対象物である基板2の貫通孔3を検出するために、貫通孔3が有る部分と無い部分との受光信号レベルを入力して登録設定しておく必要がある。これはしきい値設定処理としてCPU12が図2あるいは図3に示すプログラムにより実施するようになっている。
【0045】
なお、透過型の検出構成の場合には受光状態と遮光状態とは一定の状態であるから、しきい値設定のために受光信号レベルをサンプリングする必要がないようにも取れるが、実際には、LED18から出射される光の強度が検出距離に応じて変動する要因や、遮光状態でも半透明のフィルムなどを用いる場合で、光の透過量がある場合などにも対応すべく、しきい値を設定することは必要な条件となっている。
【0046】
[2点ティーチング法によるしきい値設定]
ここで、しきい値の設定処理の方法は、例えば2点ティーチング法とフルオートティーチング法とがあり、まず2点ティーチング法について説明する。初めに、モード切換スイッチ16を操作して、しきい値設定モードの選択状態に設定する。次に、対象物である基板2を検出領域Aに配置し、貫通孔3が存在している部分を投光用光ファイバ19の先端部19aと受光用光ファイバ20の先端部20aとが対向する部分に配置する。
【0047】
この状態で、操作スイッチ15を押圧操作すると、CPU12は、図2に示すしきい値設定プログラムにしたがって、操作スイッチ15からの操作信号に基づいて、投受光動作による受光信号レベルをサンプリングするようになる(ステップS1,S2)。
【0048】
次に基板2により遮光される状態つまり、基板2の貫通孔3から外れた状態で基板部2aにより投光用光ファイバ19からの光を遮断している状態で操作スイッチ15を押圧操作すると、CPU12は、操作スイッチ15からの操作信号に基づいて、投受光動作による受光信号レベルをサンプリングする(ステップS3,S4)。
【0049】
CPU12は、2つの受光信号レベルをサンプリングすると、次に各受光信号レベルに対してそれぞれ所定量だけレベルシフトして第一基準レベル、第二基準レベルを演算して求める(ステップS5,S6)。レベルシフトの量は、後述するシフトレベル設定モードで設定されるシフトレベル値で設定されるもので、ここでは例えばA%として設定入力するようになっている。
【0050】
具体的には、CPU12は、先にサンプリングした貫通孔有りの受光信号レベルをDl,後にサンプリングした貫通孔無しの受光信号レベルをD2とし、シフトレベルA%に対して、次の演算式(1),(2)で第一基準レベルLl,第二基準レベルL2を計算し、得られた結果を設定する(図5(b)も参照)。
【0051】
L1=Dl−Dl×A/100 …(1)
L2=D2+D2×A/100 …(2)
CPU12は、上記した第一基準レベルLl,第二基準レベルL2の設定が問題なく実行できたときには、デジタル表示器17に「good」という表示を行わせる。この結果、作業者はその表示によってしきい値が正常に設定されたことを確認することができる。これにより、モード切換スイッチ16によって通常検出モードへ切り換えることで後述する検出動作を行わせることができるようになる。
【0052】
[フルオートティーチング法によるしきい値設定]
次に、フルオートティーチング法によるしきい値設定の動作について図3を参照して説明する。このフルオートティーチング法によるしきい値設定では、例えばライン上に基板2を載置した状態で移動させ、操作スイッチ15を一定時間以上押圧操作し続けることで受光信号レベルをサンプリングする。
【0053】
すなわち、CPU12は、操作スイッチ15から操作信号が連続して入力されると、その間受光信号レベルをサンプリングし続けるようになっている(ステップS11〜S13)。このとき、しきい値設定用に用いる基板2は複数枚とすることで、サンプリングデータ量を増やすことができ、これによって安定したしきい値を設定することができるようになる。
【0054】
所定枚数の基板2をライン上で流し終えたら、操作スイッチ15を離してオフする。CPU12は、受光信号レベルのサンプリングを終了し(ステップS13で「NO」と判断)、サンプリングした受光信号レベルの中から最大値と最小値を抽出する(ステップS14)。この抽出処理は、例えば、受光信号レベルのデータをサンプリングする毎に、それまでの最大値及び最小値との比較を逐次行って最大値及び最小値を常時更新していくことで、結果的に所定期間内の最大値と最小値を抽出することができる。
【0055】
次に、CPU12は、抽出した最大値を受光信号レベルDl,最小値を受光信号レベルD2とし、2点ティーチング法のところで述べたのと同様にして、式(1),(2)に基づいた演算によって第一基準レベルLl,第二基準レベルL2を算出してこれを設定する(ステップS15〜S17)。
【0056】
尚、上記2点ティーチング、フルオートティーチングのいずれにおいても、受光信号レベルD2がゼロである場合には、前述した式(2)の演算でレベルシフト量A%に対してゼロとなってしまうため、レベルシフトをすることができなくなるが、その場合は最低シフトレベルBをあらかじめ設定しておいて、これを次式(3)で示すように、D2に加算してL2を設定する。
【0057】
L2=D2+B …(3)
(ここで、最低シフトレベル量Bは、測定動作でノイズの影響を受けない程度にあらかじめ決められた固定レベルである。)
このようにして設定が問題なく終了すると、CPU12は、デジタル表示器17に「good」という表示を行わせる。この結果、作業者はその表示によってしきい値が正常に設定されたことを確認することができる。これにより、モード切換スイッチ16によって通常検出モードへ切り換えることで後述する検出動作を行わせることができるようになる。
【0058】
[通常検出動作]
次に、通常検出動作について図4を参照して説明する。
【0059】
モード切換スイッチ16の操作によって通常検出モードが選択設定されると、CPU12は、上述のようにして設定されたしきい値である第一および第二基準レベルにもとづいて検出動作を行う。
【0060】
この通常検出動作では、CPU12は、投光駆動回路13へ駆動信号(投光パルス)を所定周期毎に送り、LED18により所定周期毎に投光動作を行わせる。そして、CPU12は、投光周期に同期して受光回路から受光信号レベルをサンプリングしその受光信号レベルのデータを取り込む(ステップP1,P2)。
【0061】
次にCPU12は、サンプリングした受光信号レベルと基準レベルとの比較を行うが、ここで、比較時つまり前回の検出結果が貫通孔有りと判断しているか否かに応じて比較する基準が異なる。初回検出動作時あるいは前回貫通孔有りと判断していない場合には(ステップP3で「NO」と判断)、第一基準レベルと受光信号レベルとの比較を行う(ステップP4)。受光信号レベルが第一基準レベルを上回ると検出状態がオンとなり、基板の貫通孔有りと判断する。必要によって検出信号を外部へ出力する(ステップP5)。
【0062】
また、CPU12は、前回の検出状態が貫通孔有りと判断している場合、つまりステップP3で「YES」と判断した場合には、受光信号レベルと第二基準レベルとの比較を行う(ステップP6)。フイルム2bの部分では受光信号レベルが安定しないが、第二基準レベル以下とはならないので、検出状態は変化しない。つまり、従来のようにチャタリングがおこらない。
【0063】
そして、基板部2aの部分になって、受光信号レベルが第二基準レベル以下となると検出状態はオフとなり、基板2の貫通孔3は存在しないと判断し、検出信号の出力は停止される(ステップP7)。
【0064】
この結果、上記したように、フイルム2bの部分による受光信号レベルの不安定領域によって検出状態が反転しないので、チャタリングが防止され、安定した検出が可能となる。
【0065】
この様子は、図5に示すように、受光信号レベルが中間レベルで不安定となる場合(同図(b)、(e)参照)に、従来技術の項の説明では検出出力がチャタリングをおこしていた状態であったものが、この実施形態においては、同図(c)、(f)に示すように、貫通孔3が存在する部分のみの検出出力を得ることができるようになる。
【0066】
[シフトレベル設定モード]
次に、シフトレベル設定モードの動作について説明する。このモードは、モード切換スイッチ16でシフトレベル設定モードを選択設定する。この選択状態では、CPU12は、初期設定値として、あらかじめ設定されているシフトレベル(具体的にはA%)をデジタル表示器17に表示させる。この状態で操作スイッチ15が左右いずれかにスライド操作させると、CPU12は、表示しているシフトレベルAから1ずつプラスもしくはマイナスするように変更すると共にこれを表示させる。
【0067】
また、作業者が設定したい値が決まっている場合には、デジタル表示器17に表示される数値が設定したい値になるまで操作スイッチ15のスライド操作を行い、所望の数値が表示されたところで操作スイッチ15を押圧操作すると、CPU12は、表示されている数値をシフトレベルとして設定する。
【0068】
一方、設定したい値が未定の場合は、操作スイッチ15を所定時間以上押圧操作すると、CPU12は、デジタル表示器17にピークレベルを表示するように制御する。この状態で作業者がライン上に基板2を所定数流すと、基板2の通過によってそのときの受光信号レベルのうちピークレベルを抽出してこれを表示させる。各基板2によるピークレベルのばらつき状態がデジタル表示器17に表示される数値から読みとることができる。例えば作業者はピークレベルのばらつきが5%程度であると判断したら、それに対して余裕を持った値例えば10%ぐらいに設定すればいいと判断される。
【0069】
このようにして変更設定したいレベルを判断することができたら、操作スイッチ15を押圧操作するのを終了させると、CPU12はこれを認識して、再びデジタル表示器17にシフトレベルを表示するようになるので、操作スイッチ15をスライド操作することにより、前述同様にして所望のシフトレベルを設定することができるようになる。
【0070】
尚、ピークレベルの表示については、操作スイッチ15から操作信号が送られてくる間、CPU12は受光信号レベルのサンプリングを続け、サンプリングする毎に最大値との比較を行い、最大値を更新していくと共にそのレベルを表示させることで実現されるようになっている。
【0071】
(第2の実施形態)
図6は本発明の第2の実施形態を示すもので、第1の実施形態と異なるところは、反射型の検出動作を行う構成のものであるところである。この場合には、同図(a)に示すように、投光素子からの光を導く投光用光ファイバと、受光素子に受光した光を導く受光用光ファイバとを束ねた一体型の光ファイバ22が検出対象物Bに対応して配設されている。
【0072】
ラインのベルトコンベアC上を移動する検出対象物Bの表面に凹凸が存在しているような場合に、その一番高い位置Baで検出状態とし、検出対象物Bが存在しない状態で非検出状態となるようにするために次のようにしてオン点判定レベルおよびオフ点判定レベルを設定する。
【0073】
光ファイバ22の先端部22aを検出対象物Bに対向させる位置に配置して反射光を受光することでその受光信号レベルを第一の検知信号レベルとして取り込み、これから所定量だけレベルシフト(レベルダウン)してオン点判定レベルを設定する。また、検出対象物Bが存在しない状態で反射光を受光することでその受光信号レベルを第二の検知信号レベルとして取り込み、これから所定量だけレベルシフト(レベルアップ)してオフ点判定レベルを設定する。
【0074】
これにより、同図(b)に示すように、検出対象物Bの最も高い位置が光ファイバ22の先端部22aを通過するときに受光信号レベルがオン点判定レベルを超えることで検出信号がONとなる。以後、検出対象物Bの表面が凹凸していて受光信号レベルが中間レベルで変動しても検出信号はON状態のまま保持される。そして、検出対象物Bが通過すると、受光信号レベルがオフ点判定レベルを下回ることになるので検出信号はOFFとなる。
【0075】
この結果、同図(c)に示すように、検出対象物Bが光ファイバ22の先端部22aの検出領域を通過する際に、最も高い位置Ba部分で検出信号がONとなって確実に出力され、途中の中間レベルの受光信号レベルで検出信号がチャタリングを起こすことがなくなり、確実に検出対象物Bを検出することができるようになる。
【0076】
なお、このように反射型のものでは、第一の検知信号レベルと第二の検知信号レベルとが、検出対象物Bの反射光を受光することにより取り込まれるので、検出対象物Bの反射率や、投光素子の光強度あるいは背景光の影響などを考慮して微妙な検出レベルの変動を的確に設定して検出動作を行うことができるようになる。
【0077】
(他の実施形態)
本発明は、上記実施形態にのみ限定されるものではなく、次のように変形また拡張できる。
【0078】
光ファイバを用いた光電センサの場合で説明したが、これに限らず、検出信号のレベルに基づいて検出信号を出力する構成の検出センサ全般的に適用することができる。
【0079】
【発明の効果】
本発明は以上の説明から明らかなように、請求項1の発明によれば、しきい値設定手段により、検出対象の検出状態の検知信号レベルおよび非検出状態の検知信号レベルのいずれか一方を第一の検知信号レベル、他方を第二の検知信号レベルとして入力し、所定量のレベルシフトをすることでオン点判定レベルとオフ点判定レベルとを設定するので、検出対象の検出状態と非検出状態のそれぞれに対応した検出動作を行わせることができ、例えば凹凸のある検出物体の凸部を検出したい場合であっても、凹凸状態によって中間レベルの検知信号によるチャタリングのような検出状態が不安定になることが容易に避けられるようになる。
【0080】
請求項2の発明によれば、しきい値設定に際して、検出対象が存在するときと存在しないときの各検知信号のレベルを、操作手段を操作することで第一の検知信号レベルおよび第二の検知信号レベルとして取り込むことができるので、使用者がしきい値を設定する際に、検出条件の1つであるしきい値の設定を簡単に行うことができるようになる。
【0081】
請求項3の発明によれば、しきい値設定に際して、検出対象を検出領域へ通過させるだけでそのときの検知信号レベルの最大レベルおよび最小レベルを取り込んでいずれか一方を第一の検知信号レベル、他方を第二の検知信号レベルとして入力することができるので、しきい値設定を自動的(フルオートティーチングタイプ)に行うことができ、これによって簡単且つ迅速にしきい値設定をすることができるようになる。
【0082】
請求項4の発明によれば、物理量検知手段として、光ファイバを用いた検出センサを構成するので、検出対象物が有る状態と無い状態とで得られる検知信号のレベルに応じた検出動作が行えるので、受光信号が中間レベルとなる検知信号が入力した場合でも、しきい値として中間レベルの検知信号を検出することがなくなるので、確実に検出動作を行うことができるようになる。
【0083】
請求項5の発明によれば、レベルシフト量を変更設定することができるので、検出対象によって変化する検出状態に応じた最適なオン点判定レベル及びオフ点判定レベルの設定が可能となり、確実な検出動作が行えると共に、中間レベルを検出することによるチャタリングなどを防止できるので、正確な検出動作が行えるようになる。
【0084】
請求項6の発明によれば、基板の孔とフイルムの孔に位置ずれが生じて、フイルムのみの部分が発生して受光レベルにばらつきが生じたとしても、その受光レベルのばらつきが生じている部分の検出を行わぬように第一基準レベルと第二基準レベルを適切な状態に設定することができるようになり、貫通孔有りの状態を確実に検出することが可能となる。
【0085】
請求項7の発明によれば、しきい値設定に際して、検出対象が存在するときと存在しないときの各検知信号のレベルを、操作手段を操作することでオン相当レベルおよびオフ相当レベルとして取り込むことができるので、使用者がしきい値を設定する際に、検出条件の1つであるしきい値の設定を簡単に行うことができるようになる。
【0086】
請求項8の発明によれば、しきい値設定に際して、検出対象を検出領域へ通過させるだけでそのときの検知信号レベルの最大レベルおよび最小レベルを取り込んでオン相当レベルおよびオフ相当レベルとして受け付けることができるので、しきい値設定を自動的(フルオートティーチングタイプ)に行うことができ、これによって簡単且つ迅速にしきい値設定をすることができるようになる。
【0087】
請求項9の発明によれば、レベルシフト量を変更設定することができるので、検出対象によって変化する検出状態に応じた最適な第一基準レベル及び第二基準レベルの設定が可能となり、確実な検出動作が行えると共に、中間レベルを検出することによるチャタリングなどを防止できるので、正確な検出動作が行えるようになる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施形態を示す機能ブロック構成図
【図2】2点ティーチング法のしきい値設定処理プログラム
【図3】フルオートティーチング法のしきい値設定処理プログラム
【図4】検出動作のプログラム
【図5】検出態様と受光信号レベルおよび出力信号の関係を示す図
【図6】本発明の第2の実施形態を示す図5相当図
【図7】従来例を示す図5相当図
【符号の説明】
2は基板、2aは基板部、2bはフィルム、3,3a,3bは貫通孔、11は基板検出装置、12はCPU(検出手段、しきい値設定手段)、13は投光駆動回路、14は受光回路、15は操作スイッチ(操作手段)、16はモード切換スイッチ、17はデジタル表示器、18はLED(投光素子)、19は投光用光ファイバ、20は受光用光ファイバ、21はフォトダイオード(受光素子)である。
【発明の属する技術分野】
本発明は、検出エリアにおける物体の存在の有無などに応じて検出信号を出力する検出センサおよび検出対象物である基板の所定形状の有無を検出して検出信号を出力する基板検出装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
検出エリアにおける物体の存在の有無などに応じて検出信号を出力する検出センサなどにおいては、例えば検出エリアに投光してその透過光あるいは反射光を検出してその光の強度に比例した電気信号のレベルをしきい値と比較して検出信号を生成している。
【0003】
例えば、受光信号の強度に対応する検出レベルがしきい値レベル以上のときに被検出物が存在する状態を検出し、検出レベルがしきい値レベル未満のときには被検出物が存在しない状態であることを検出する。
【0004】
しかし一般に検出センサでは内部回路で生じるノイズによって検出レベルは微少に変動しているので、例えば検出状態として検出レベルがしきい値レベルと非常に近い場合、前記内部ノイズの変動によってしきい値レベルに対して上回ったり、下回ったりを繰り返しすことがある。このため、結果検出結果が被検出物が存在する検出状態と被検出物が存在しない非検出状態が繰り返されることになり非常に不安定な検出状態であるいわゆるチャタリング状態となってしまう場合がある。
【0005】
これを避けるための構成として次のようなものがある。例えば、検出センサのしきい値を設定すると、その比較回路にはヒステリシス特性が設けられており、設定されたしきい値に対して、オフからオンへ反転する際の検出しきい値とオンからオフへ反転する際の非検出しきい値を異なるレベルに設定するものである。
【0006】
例えば、被検出物が存在するときの検出レベルと存在しないときの検出レベルの中間レベルに対して所定レベルプラスしたレベルを検出しきい値、マイナスしたレベルを非検出しきい値とする。一旦検出レベルが検出しきい値を上回ると、次に検出レベルが非検出レベルを下回らない限り検出状態が反転しないので、不安定な検出状態を避けることができる。
【0007】
また、このようにヒステリシス特性を考慮してチャタリング防止を図るようにしたものとして、例えば特許文献1がある。この特許文献1では、ヒステリシス幅を適切に設定するようにしたものが開示されている。
【0008】
【特許文献1】
特開2001−230663号公報
【0009】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上述のような従来構成のものでは、次のような場合において検出動作に不都合を生じていた。すなわち、例えば、検出物体の表面が凹凸のあるもので、その凹凸状態によって検出レベルがしきい値レベル付近で上下に大きくばらつく場合、このばらつきによって上記のチャタリングがおこってしまい、安定した検出が行えないという問題があった。
【0010】
図7はその具体例を示すもので、透過型の光ファイバセンサを用いた基板検出装置で検出動作を行う場合である。同図(a),(d)は、ファイバセンサの先端部1a,1bが対向した状態に配置された検出領域Aに基板2を通過させる場合の例を示している。
【0011】
検出対象である基板2は、基板部2aの表面に保護用の半透明のフィルム2bが貼り合わされた状態に形成されたもので、その両者を貫通するように形成された貫通孔3の位置を検出するためのものである。基板部2aに形成した貫通孔3aとフィルム2bに形成した貫通孔3bとを一致させるようにして貼り合わせた基板2の貫通孔3を検査するもので、同図(a)の場合には、貫通孔3aと3bとが若干ずれているものの、透過光が受光される状態のものである。また、同図(d)の場合には、貫通孔3aと3bとがずれ過ぎていて透過光が受光できない状態のものである。
【0012】
同図(a),(d)の各場合の受光信号レベルは同図(b),(e)に示すようになっている。この図において、基板部2aでは光が遮断されるので受光信号レベルが最も低く、フィルム2b部分では一部光が透過することから受光信号レベルは中間レベルあたりを変動するようになり、貫通孔3a,3bの重なる部分では光が完全に透過するので受光信号レベルは最も高くなる。
【0013】
このとき、従来の判定レベルの設定では、光が遮断されたときと完全に透過したときの両者の受光信号レベルを設定すると、それらの中間レベルがしきい値として設定されるようになっていた。この結果、検出信号は、同図(c),(f)に示すように、フィルム2bを透過した光による受光信号レベルが中間レベルで変動するのに対応して、しきい値を横切る毎に出力が変動するいわゆるチャタリング状態の出力信号となってしまうものであった。
【0014】
このことは、チャタリングが発生することで、正確な検出動作が阻害されるばかりか、検出しようとする貫通孔3の位置を正確に認識することができなくなってしまうという不具合を招くものであった。
【0015】
この場合、フィルム2bによる透過光の受光信号レベルに対するチャタリングを防止するために、しきい値に対するヒステリシス幅の設定を変更することも考えられるが、これでは、しきい値の近傍の変動についてはチャタリングの防止をすることができても、しきい値からシフトしたレベルでの変動に対処することができなくなるし、不必要に広い範囲を設定してしまうことになり確実な検出動作ができなくなることが考えられる。また、従来では、このような設定を行うことができるコンパレータ自体も存在しておらず、その対処が要望されているものであった。
【0016】
本発明は上記事情に鑑みてなされたものであり、その目的は、物体などの検出レベルと非検出レベルの設定において、確実にこれらを検出することができ、しかも、中間レベルで不用意に検出することなく検出動作を安定して行うことができるようにした検出センサおよび基板検出装置を提供することにある。
【0017】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決するために、請求項1の発明は、検出対象の物理量を検知しその物理量に応じた検知信号を出力する物理量検知手段と、前記物理量検知手段の前記検知信号レベルにもとづいて、オン点判定レベルとオフ点判定レベルとを設定するしきい値設定手段と、前記物理量検知手段から出力される前記検知信号レベルと前記しきい値設定手段で設定されたオン点判定レベル及びオフ点判定レベルとの比較を行い、前記検知信号レベルが前記オン点判定レベルを上回るとオン出力を行うと共に前記検知信号レベルが前記オフ点判定レベルを下回るとオフ出力を行う検出手段とを設け、前記しきい値設定手段を、前記検出対象の検出状態における前記検知信号レベルを第一の検知信号レベルとして入力しこれを非検出状態における前記検知信号レベルへ向けて所定レベルシフトさせたレベルと、前記検出対象の非検出状態における前記検知信号レベルを第二の検知信号レベルとして入力しこれを検出状態における前記検知信号レベルへ向けて所定レベルシフトさせたレベルとの両者のレベルのうちの一方を前記オン点判定レベルとして設定すると共に、他方を前記オフ点判定レベルとして設定するように構成したところに特徴を有する。
【0018】
上記構成によれば、検出動作に先立って、しきい値設定手段により、しきい値を設定するときに検出手段の第一および第二の検知信号レベルに対応してオン点判定レベルとオフ点判定レベルとを設定するので、検出対象の検出状態および非検出状態のそれぞれに対応した検出動作を行わせることができる。このことは、例えば凹凸のある検出物体の凸部を検出したい場合であっても、凹凸状態によって中間レベルの検知信号によるチャタリングのような検出状態が不安定になることが容易に避けられるようになる。
【0019】
請求項2の発明は、上記請求項1の発明において、しきい値設定用の操作手段を設け、前記しきい値設定手段を、検出領域内に検出対象が存在する状態のときに前記操作手段の操作により入力される検知信号のレベルを前記第一の検知信号レベルとして入力し、検出領域内に検出対象が存在しない状態のときに前記操作手段の操作により入力される検知信号のレベルを前記第二の検知信号レベルとして入力するように構成したところに特徴を有する。
【0020】
上記構成によれば、しきい値設定に際して、検出対象が存在するときと存在しないときの各検知信号のレベルを、操作手段を操作することで第一の検知信号レベルおよび第二の検知信号レベルとして入力することができるので、使用者がしきい値を設定する際に、検出条件の1つであるしきい値の設定を簡単に行うことができるようになる。
【0021】
請求項3の発明は、前記請求項1の発明において、前記しきい値設定手段を、前記しきい値設定の処理においては、前記検出領域内を横切るように検出対象物を移動させたときに、前記検知信号レベルの最大レベルおよび最小レベルのうちのいずれか一方を前記第一の検知信号レベルとし他方を第二の検知信号レベルとして入力するように構成したところに特徴を有する。
【0022】
上記構成によれば、しきい値設定に際して、検出対象を検出領域へ通過させるだけでそのときの検知信号レベルの最大レベルおよび最小レベルを取り込んでいずれか一方を第一の検知信号レベル他方を第二の検知信号レベルとして入力することができるので、しきい値設定を自動的(フルオートティーチングタイプ)に行うことができ、これによって簡単且つ迅速にしきい値設定をすることができるようになる。
【0023】
請求項4の発明は、上記各発明において、前記物理量検知手段を、投光素子と、この投光素子から照射される光を検出領域へ導く投光用光ファイバと、前記投光用光ファイバから出射される光を取り込む受光用光ファイバと、前記受光用光ファイバで取り込まれた光を受光する受光素子とを備えた構成としたところに特徴を有する。
【0024】
上記構成によれば、物理量検知手段として、光ファイバを用いた検出センサを構成するので、検出対象物が有る状態と無い状態とで得られる検知信号のレベルに応じた検出動作が行えるので、受光信号が中間レベルとなる検知信号が入力した場合でも、しきい値として中間レベルの検知信号を検出することがなくなるので、確実に検出動作を行うことができるようになる。
【0025】
請求項5の発明は、上記各発明において、前記しきい値設定手段を、前記第一および第二の検知信号レベルから前記オン点判定レベルおよび前記オフ点判定レベルを設定する際のレベルシフト量を変更可能に構成したところに特徴を有する。
【0026】
上記構成によれば、レベルシフト量を変更設定することができるので、検出対象によって変化する検出状態に応じた最適なオン点判定レベル及びオフ点判定レベルの設定が可能となり、確実な検出動作が行えると共に、中間レベルを検出することによるチャタリングなどを防止できるので、正確な検出動作が行えるようになる。
【0027】
請求項6の発明は、基板にフイルムを貼り合わせた状態の検出対象物に形成された貫通孔の有無を検出する基板検出装置を対象とするものであり、検出領域に光を照射する投光素子と、この投光素子より照射された光を前記基板へ向けて出射させる投光用光ファイバと、前記投光用光ファイバから照射された光を取り込む受光用光ファイバと、前記受光用光ファイバで取り込まれた光を受光する受光素子と、前記受光素子から出力される受光信号レベルにもとづいて、第一基準レベルと第二基準レベルとを設定するしきい値設定手段と、前記受光素子から出力される前記受光信号レベルと前記しきい値設定手段で設定された第一基準レベル及び第二基準レベルとの比較を行い、前記受光信号レベルが前記第一基準レベルを上回るときに貫通孔有り状態を判断し、前記受光信号レベルが前記第二基準レベルを下回るときに貫通孔無し状態を判断する検出手段とを備え、前記しきい値設定手段を、前記受光信号レベルの貫通孔有りのレベルから所定量レベルダウンさせたレベルを前記第一基準レベルとして設定すると共に、前記検知信号レベルの貫通孔無しのレベルから所定量レベルアップさせたレベルを前記第二基準レベルとして設定するように構成したところに特徴を有する。
【0028】
上記構成によれば、基板の孔とフイルムの孔に位置ずれが生じて、フイルムのみの部分が発生して受光レベルにばらつきが生じたとしても、その受光レベルのばらつきが生じている部分の検出を行わぬように第一基準レベルと第二基準レベルを適切な状態に設定することができるようになり、貫通孔有りの状態を確実に検出することが可能となる。
【0029】
請求項7の発明は、上記請求項6の発明において、しきい値設定用の操作手段を設け、前記しきい値設定手段を、前記基板の前記貫通孔が前記検出領域に配置されたときに前記操作手段が操作されるとそのときの前記受光信号レベルを取り込んで前記貫通孔有りレベルとして受け付けると共に、前記基板の前記貫通孔以外の箇所が前記検出領域に配置されたときに前記操作手段が操作されるとそのときの前記受光信号レベルを取り込んで前記貫通孔無しレベルとして受け付けるように構成したところに特徴を有する。
【0030】
上記構成によれば、しきい値設定に際して、検出対象が存在するときと存在しないときの各検知信号のレベルを、操作手段を操作することでオン相当レベルおよびオフ相当レベルとして取り込むことができるので、使用者がしきい値を設定する際に、検出条件の1つであるしきい値の設定を簡単に行うことができるようになる。
【0031】
請求項8の発明は、前記請求項6の発明において、前記しきい値設定手段を、前記第一および第二基準レベルの設定の処理においては、一枚以上の前記基板を検出領域を横切るように移動させたときに、前記受光信号レベルの最大レベルを取り込んでこれを貫通孔有りのレベルとして受け付け、前記受光信号レベルの最小レベルを取り込んでこれを貫通孔無しのレベルとして受け付けるように構成したところに特徴を有する。
【0032】
上記構成によれば、しきい値設定に際して、検出対象を検出領域へ通過させるだけでそのときの検知信号レベルの最大レベルおよび最小レベルを取り込んでオン相当レベルおよびオフ相当レベルとして受け付けることができるので、しきい値設定を自動的(フルオートティーチングタイプ)に行うことができ、これによって簡単且つ迅速にしきい値設定をすることができるようになる。
【0033】
請求項9の発明は、前記請求項6ないし8の発明において、前記しきい値設定手段を、前記貫通孔有りレベルから第一基準レベルへのレベルシフト量及び前記貫通孔無しレベルから前記第二基準レベルへのレベルシフト量を変更可能に構成したところに特徴を有する。
【0034】
上記構成によれば、レベルシフト量を変更設定することができるので、検出対象によって変化する検出状態に応じた最適な第一基準レベル及び第二基準レベルの設定が可能となり、確実な検出動作が行えると共に、中間レベルを検出することによるチャタリングなどを防止できるので、正確な検出動作が行えるようになる。
【0035】
【発明の実施の形態】
(第1の実施形態)
以下、本発明を透過型の光電センサで検出部に光ファイバを用いる構成のファイバセンサを用いて基板2の貫通孔3を検出するようにした基板検出装置に適用した場合の第1の実施形態について図1ないし図5を参照して説明する。
【0036】
図1はファイバセンサを利用した基板検出装置11の電気的なブロック構成を示している。CPU12は、後述する検出処理動作およびしきい値設定処理を実行するもので、しきい値設定手段としての機能を備えている。このCPU12には、投光駆動回路13、受光回路14が接続されると共に、操作スイッチ15、モード切替スイッチ16、デジタル表示器17が接続されている。
【0037】
投光駆動回路13は、投光素子としてのLED18が接続されており、投光パルスを与えて投光動作を行う。LED18から出射される光は投光用光ファイバ19を介して検出領域Aに投光されるように構成されている。検出領域Aに投光された光は受光用光ファイバ20を介して受光素子としてのフォトダイオード21により受光される。フォトダイオード21は受光回路14に接続されており、受光レベルに応じた受光信号を出力する。
【0038】
なお、投光用光ファイバ19および受光用光ファイバ20のそれぞれの先端部19a,20aには、取り付け固定用のねじが形成されており、ブラケットや固定具に簡単に取り付けることができるように構成されている。以上により物理量検出手段が構成されている。
【0039】
操作スイッチ5は、各種設定を行うためのもので、プッシュ機能と左右のスライド機能を兼用するジョグスイッチを用いており、主にプッシュ機能によって決定操作をスライド機能によって選択操作を行うことができるようになっている。
【0040】
モード切換スイッチ6は、押圧操作によって設定するモードを順次切り換えることができるようになっている。設定可能なモードとしては、例えば、通常検出モード、しきい値設定モード、シフトレベル設定モードの3つのモードであり、押圧操作する毎に順次循環的に次のモードに設定するように構成されている。
【0041】
デジタル表示器7は、受光量や設定量、設定状態のなどの種々の表示動作を行うためのもので、4桁の7セグメントLEDの他に、モード表示灯を備えた構成である。モード表示灯は前記した通常検出モード、しきい値設定モード、シフトレベル設定モードのそれぞれに対応した表示LEDを備え、モード切換スイッチ6を押圧操作すると、対応するモードの表示灯が点灯することで、作業者は現在どのモードが選択されているかを知ることができる。
【0042】
また、デジタル表示器7の4桁の7セグメントLEDは、受光レベルやしきい値レベル(オン点検出レベル、オフ点検出レベルもしくは第一基準レベル、第二基準レベルに相当する)、シフトレベルなどをCPU2から与えられる数値データに応じて表示するように構成されている。
【0043】
次に、本実施形態の作用について図2ないし図5も参照して説明する。なお、基板2は、前述同様に貫通孔3aが形成された基板部2aに、同じ径の貫通孔3bが形成されたフィルム2bを貼り合わせるようにした構成で、基板検出装置1は、その貫通孔3の位置を検出するようにしたものである。
【0044】
検出動作に先立って検出対象物である基板2の貫通孔3を検出するために、貫通孔3が有る部分と無い部分との受光信号レベルを入力して登録設定しておく必要がある。これはしきい値設定処理としてCPU12が図2あるいは図3に示すプログラムにより実施するようになっている。
【0045】
なお、透過型の検出構成の場合には受光状態と遮光状態とは一定の状態であるから、しきい値設定のために受光信号レベルをサンプリングする必要がないようにも取れるが、実際には、LED18から出射される光の強度が検出距離に応じて変動する要因や、遮光状態でも半透明のフィルムなどを用いる場合で、光の透過量がある場合などにも対応すべく、しきい値を設定することは必要な条件となっている。
【0046】
[2点ティーチング法によるしきい値設定]
ここで、しきい値の設定処理の方法は、例えば2点ティーチング法とフルオートティーチング法とがあり、まず2点ティーチング法について説明する。初めに、モード切換スイッチ16を操作して、しきい値設定モードの選択状態に設定する。次に、対象物である基板2を検出領域Aに配置し、貫通孔3が存在している部分を投光用光ファイバ19の先端部19aと受光用光ファイバ20の先端部20aとが対向する部分に配置する。
【0047】
この状態で、操作スイッチ15を押圧操作すると、CPU12は、図2に示すしきい値設定プログラムにしたがって、操作スイッチ15からの操作信号に基づいて、投受光動作による受光信号レベルをサンプリングするようになる(ステップS1,S2)。
【0048】
次に基板2により遮光される状態つまり、基板2の貫通孔3から外れた状態で基板部2aにより投光用光ファイバ19からの光を遮断している状態で操作スイッチ15を押圧操作すると、CPU12は、操作スイッチ15からの操作信号に基づいて、投受光動作による受光信号レベルをサンプリングする(ステップS3,S4)。
【0049】
CPU12は、2つの受光信号レベルをサンプリングすると、次に各受光信号レベルに対してそれぞれ所定量だけレベルシフトして第一基準レベル、第二基準レベルを演算して求める(ステップS5,S6)。レベルシフトの量は、後述するシフトレベル設定モードで設定されるシフトレベル値で設定されるもので、ここでは例えばA%として設定入力するようになっている。
【0050】
具体的には、CPU12は、先にサンプリングした貫通孔有りの受光信号レベルをDl,後にサンプリングした貫通孔無しの受光信号レベルをD2とし、シフトレベルA%に対して、次の演算式(1),(2)で第一基準レベルLl,第二基準レベルL2を計算し、得られた結果を設定する(図5(b)も参照)。
【0051】
L1=Dl−Dl×A/100 …(1)
L2=D2+D2×A/100 …(2)
CPU12は、上記した第一基準レベルLl,第二基準レベルL2の設定が問題なく実行できたときには、デジタル表示器17に「good」という表示を行わせる。この結果、作業者はその表示によってしきい値が正常に設定されたことを確認することができる。これにより、モード切換スイッチ16によって通常検出モードへ切り換えることで後述する検出動作を行わせることができるようになる。
【0052】
[フルオートティーチング法によるしきい値設定]
次に、フルオートティーチング法によるしきい値設定の動作について図3を参照して説明する。このフルオートティーチング法によるしきい値設定では、例えばライン上に基板2を載置した状態で移動させ、操作スイッチ15を一定時間以上押圧操作し続けることで受光信号レベルをサンプリングする。
【0053】
すなわち、CPU12は、操作スイッチ15から操作信号が連続して入力されると、その間受光信号レベルをサンプリングし続けるようになっている(ステップS11〜S13)。このとき、しきい値設定用に用いる基板2は複数枚とすることで、サンプリングデータ量を増やすことができ、これによって安定したしきい値を設定することができるようになる。
【0054】
所定枚数の基板2をライン上で流し終えたら、操作スイッチ15を離してオフする。CPU12は、受光信号レベルのサンプリングを終了し(ステップS13で「NO」と判断)、サンプリングした受光信号レベルの中から最大値と最小値を抽出する(ステップS14)。この抽出処理は、例えば、受光信号レベルのデータをサンプリングする毎に、それまでの最大値及び最小値との比較を逐次行って最大値及び最小値を常時更新していくことで、結果的に所定期間内の最大値と最小値を抽出することができる。
【0055】
次に、CPU12は、抽出した最大値を受光信号レベルDl,最小値を受光信号レベルD2とし、2点ティーチング法のところで述べたのと同様にして、式(1),(2)に基づいた演算によって第一基準レベルLl,第二基準レベルL2を算出してこれを設定する(ステップS15〜S17)。
【0056】
尚、上記2点ティーチング、フルオートティーチングのいずれにおいても、受光信号レベルD2がゼロである場合には、前述した式(2)の演算でレベルシフト量A%に対してゼロとなってしまうため、レベルシフトをすることができなくなるが、その場合は最低シフトレベルBをあらかじめ設定しておいて、これを次式(3)で示すように、D2に加算してL2を設定する。
【0057】
L2=D2+B …(3)
(ここで、最低シフトレベル量Bは、測定動作でノイズの影響を受けない程度にあらかじめ決められた固定レベルである。)
このようにして設定が問題なく終了すると、CPU12は、デジタル表示器17に「good」という表示を行わせる。この結果、作業者はその表示によってしきい値が正常に設定されたことを確認することができる。これにより、モード切換スイッチ16によって通常検出モードへ切り換えることで後述する検出動作を行わせることができるようになる。
【0058】
[通常検出動作]
次に、通常検出動作について図4を参照して説明する。
【0059】
モード切換スイッチ16の操作によって通常検出モードが選択設定されると、CPU12は、上述のようにして設定されたしきい値である第一および第二基準レベルにもとづいて検出動作を行う。
【0060】
この通常検出動作では、CPU12は、投光駆動回路13へ駆動信号(投光パルス)を所定周期毎に送り、LED18により所定周期毎に投光動作を行わせる。そして、CPU12は、投光周期に同期して受光回路から受光信号レベルをサンプリングしその受光信号レベルのデータを取り込む(ステップP1,P2)。
【0061】
次にCPU12は、サンプリングした受光信号レベルと基準レベルとの比較を行うが、ここで、比較時つまり前回の検出結果が貫通孔有りと判断しているか否かに応じて比較する基準が異なる。初回検出動作時あるいは前回貫通孔有りと判断していない場合には(ステップP3で「NO」と判断)、第一基準レベルと受光信号レベルとの比較を行う(ステップP4)。受光信号レベルが第一基準レベルを上回ると検出状態がオンとなり、基板の貫通孔有りと判断する。必要によって検出信号を外部へ出力する(ステップP5)。
【0062】
また、CPU12は、前回の検出状態が貫通孔有りと判断している場合、つまりステップP3で「YES」と判断した場合には、受光信号レベルと第二基準レベルとの比較を行う(ステップP6)。フイルム2bの部分では受光信号レベルが安定しないが、第二基準レベル以下とはならないので、検出状態は変化しない。つまり、従来のようにチャタリングがおこらない。
【0063】
そして、基板部2aの部分になって、受光信号レベルが第二基準レベル以下となると検出状態はオフとなり、基板2の貫通孔3は存在しないと判断し、検出信号の出力は停止される(ステップP7)。
【0064】
この結果、上記したように、フイルム2bの部分による受光信号レベルの不安定領域によって検出状態が反転しないので、チャタリングが防止され、安定した検出が可能となる。
【0065】
この様子は、図5に示すように、受光信号レベルが中間レベルで不安定となる場合(同図(b)、(e)参照)に、従来技術の項の説明では検出出力がチャタリングをおこしていた状態であったものが、この実施形態においては、同図(c)、(f)に示すように、貫通孔3が存在する部分のみの検出出力を得ることができるようになる。
【0066】
[シフトレベル設定モード]
次に、シフトレベル設定モードの動作について説明する。このモードは、モード切換スイッチ16でシフトレベル設定モードを選択設定する。この選択状態では、CPU12は、初期設定値として、あらかじめ設定されているシフトレベル(具体的にはA%)をデジタル表示器17に表示させる。この状態で操作スイッチ15が左右いずれかにスライド操作させると、CPU12は、表示しているシフトレベルAから1ずつプラスもしくはマイナスするように変更すると共にこれを表示させる。
【0067】
また、作業者が設定したい値が決まっている場合には、デジタル表示器17に表示される数値が設定したい値になるまで操作スイッチ15のスライド操作を行い、所望の数値が表示されたところで操作スイッチ15を押圧操作すると、CPU12は、表示されている数値をシフトレベルとして設定する。
【0068】
一方、設定したい値が未定の場合は、操作スイッチ15を所定時間以上押圧操作すると、CPU12は、デジタル表示器17にピークレベルを表示するように制御する。この状態で作業者がライン上に基板2を所定数流すと、基板2の通過によってそのときの受光信号レベルのうちピークレベルを抽出してこれを表示させる。各基板2によるピークレベルのばらつき状態がデジタル表示器17に表示される数値から読みとることができる。例えば作業者はピークレベルのばらつきが5%程度であると判断したら、それに対して余裕を持った値例えば10%ぐらいに設定すればいいと判断される。
【0069】
このようにして変更設定したいレベルを判断することができたら、操作スイッチ15を押圧操作するのを終了させると、CPU12はこれを認識して、再びデジタル表示器17にシフトレベルを表示するようになるので、操作スイッチ15をスライド操作することにより、前述同様にして所望のシフトレベルを設定することができるようになる。
【0070】
尚、ピークレベルの表示については、操作スイッチ15から操作信号が送られてくる間、CPU12は受光信号レベルのサンプリングを続け、サンプリングする毎に最大値との比較を行い、最大値を更新していくと共にそのレベルを表示させることで実現されるようになっている。
【0071】
(第2の実施形態)
図6は本発明の第2の実施形態を示すもので、第1の実施形態と異なるところは、反射型の検出動作を行う構成のものであるところである。この場合には、同図(a)に示すように、投光素子からの光を導く投光用光ファイバと、受光素子に受光した光を導く受光用光ファイバとを束ねた一体型の光ファイバ22が検出対象物Bに対応して配設されている。
【0072】
ラインのベルトコンベアC上を移動する検出対象物Bの表面に凹凸が存在しているような場合に、その一番高い位置Baで検出状態とし、検出対象物Bが存在しない状態で非検出状態となるようにするために次のようにしてオン点判定レベルおよびオフ点判定レベルを設定する。
【0073】
光ファイバ22の先端部22aを検出対象物Bに対向させる位置に配置して反射光を受光することでその受光信号レベルを第一の検知信号レベルとして取り込み、これから所定量だけレベルシフト(レベルダウン)してオン点判定レベルを設定する。また、検出対象物Bが存在しない状態で反射光を受光することでその受光信号レベルを第二の検知信号レベルとして取り込み、これから所定量だけレベルシフト(レベルアップ)してオフ点判定レベルを設定する。
【0074】
これにより、同図(b)に示すように、検出対象物Bの最も高い位置が光ファイバ22の先端部22aを通過するときに受光信号レベルがオン点判定レベルを超えることで検出信号がONとなる。以後、検出対象物Bの表面が凹凸していて受光信号レベルが中間レベルで変動しても検出信号はON状態のまま保持される。そして、検出対象物Bが通過すると、受光信号レベルがオフ点判定レベルを下回ることになるので検出信号はOFFとなる。
【0075】
この結果、同図(c)に示すように、検出対象物Bが光ファイバ22の先端部22aの検出領域を通過する際に、最も高い位置Ba部分で検出信号がONとなって確実に出力され、途中の中間レベルの受光信号レベルで検出信号がチャタリングを起こすことがなくなり、確実に検出対象物Bを検出することができるようになる。
【0076】
なお、このように反射型のものでは、第一の検知信号レベルと第二の検知信号レベルとが、検出対象物Bの反射光を受光することにより取り込まれるので、検出対象物Bの反射率や、投光素子の光強度あるいは背景光の影響などを考慮して微妙な検出レベルの変動を的確に設定して検出動作を行うことができるようになる。
【0077】
(他の実施形態)
本発明は、上記実施形態にのみ限定されるものではなく、次のように変形また拡張できる。
【0078】
光ファイバを用いた光電センサの場合で説明したが、これに限らず、検出信号のレベルに基づいて検出信号を出力する構成の検出センサ全般的に適用することができる。
【0079】
【発明の効果】
本発明は以上の説明から明らかなように、請求項1の発明によれば、しきい値設定手段により、検出対象の検出状態の検知信号レベルおよび非検出状態の検知信号レベルのいずれか一方を第一の検知信号レベル、他方を第二の検知信号レベルとして入力し、所定量のレベルシフトをすることでオン点判定レベルとオフ点判定レベルとを設定するので、検出対象の検出状態と非検出状態のそれぞれに対応した検出動作を行わせることができ、例えば凹凸のある検出物体の凸部を検出したい場合であっても、凹凸状態によって中間レベルの検知信号によるチャタリングのような検出状態が不安定になることが容易に避けられるようになる。
【0080】
請求項2の発明によれば、しきい値設定に際して、検出対象が存在するときと存在しないときの各検知信号のレベルを、操作手段を操作することで第一の検知信号レベルおよび第二の検知信号レベルとして取り込むことができるので、使用者がしきい値を設定する際に、検出条件の1つであるしきい値の設定を簡単に行うことができるようになる。
【0081】
請求項3の発明によれば、しきい値設定に際して、検出対象を検出領域へ通過させるだけでそのときの検知信号レベルの最大レベルおよび最小レベルを取り込んでいずれか一方を第一の検知信号レベル、他方を第二の検知信号レベルとして入力することができるので、しきい値設定を自動的(フルオートティーチングタイプ)に行うことができ、これによって簡単且つ迅速にしきい値設定をすることができるようになる。
【0082】
請求項4の発明によれば、物理量検知手段として、光ファイバを用いた検出センサを構成するので、検出対象物が有る状態と無い状態とで得られる検知信号のレベルに応じた検出動作が行えるので、受光信号が中間レベルとなる検知信号が入力した場合でも、しきい値として中間レベルの検知信号を検出することがなくなるので、確実に検出動作を行うことができるようになる。
【0083】
請求項5の発明によれば、レベルシフト量を変更設定することができるので、検出対象によって変化する検出状態に応じた最適なオン点判定レベル及びオフ点判定レベルの設定が可能となり、確実な検出動作が行えると共に、中間レベルを検出することによるチャタリングなどを防止できるので、正確な検出動作が行えるようになる。
【0084】
請求項6の発明によれば、基板の孔とフイルムの孔に位置ずれが生じて、フイルムのみの部分が発生して受光レベルにばらつきが生じたとしても、その受光レベルのばらつきが生じている部分の検出を行わぬように第一基準レベルと第二基準レベルを適切な状態に設定することができるようになり、貫通孔有りの状態を確実に検出することが可能となる。
【0085】
請求項7の発明によれば、しきい値設定に際して、検出対象が存在するときと存在しないときの各検知信号のレベルを、操作手段を操作することでオン相当レベルおよびオフ相当レベルとして取り込むことができるので、使用者がしきい値を設定する際に、検出条件の1つであるしきい値の設定を簡単に行うことができるようになる。
【0086】
請求項8の発明によれば、しきい値設定に際して、検出対象を検出領域へ通過させるだけでそのときの検知信号レベルの最大レベルおよび最小レベルを取り込んでオン相当レベルおよびオフ相当レベルとして受け付けることができるので、しきい値設定を自動的(フルオートティーチングタイプ)に行うことができ、これによって簡単且つ迅速にしきい値設定をすることができるようになる。
【0087】
請求項9の発明によれば、レベルシフト量を変更設定することができるので、検出対象によって変化する検出状態に応じた最適な第一基準レベル及び第二基準レベルの設定が可能となり、確実な検出動作が行えると共に、中間レベルを検出することによるチャタリングなどを防止できるので、正確な検出動作が行えるようになる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施形態を示す機能ブロック構成図
【図2】2点ティーチング法のしきい値設定処理プログラム
【図3】フルオートティーチング法のしきい値設定処理プログラム
【図4】検出動作のプログラム
【図5】検出態様と受光信号レベルおよび出力信号の関係を示す図
【図6】本発明の第2の実施形態を示す図5相当図
【図7】従来例を示す図5相当図
【符号の説明】
2は基板、2aは基板部、2bはフィルム、3,3a,3bは貫通孔、11は基板検出装置、12はCPU(検出手段、しきい値設定手段)、13は投光駆動回路、14は受光回路、15は操作スイッチ(操作手段)、16はモード切換スイッチ、17はデジタル表示器、18はLED(投光素子)、19は投光用光ファイバ、20は受光用光ファイバ、21はフォトダイオード(受光素子)である。
Claims (9)
- 検出対象の物理量を検知しその物理量に応じた検知信号を出力する物理量検知手段と、
前記物理量検知手段の前記検知信号レベルにもとづいて、オン点判定レベルとオフ点判定レベルとを設定するしきい値設定手段と、
前記物理量検知手段から出力される前記検知信号レベルと前記しきい値設定手段で設定されたオン点判定レベル及びオフ点判定レベルとの比較を行い、前記検知信号レベルが前記オン点判定レベルを上回るとオン出力を行うと共に前記検知信号レベルが前記オフ点判定レベルを下回るとオフ出力を行う検出手段とを備え、
前記しきい値設定手段は、前記検出対象の検出状態における前記検知信号レベルを第一の検知信号レベルとして入力しこれを非検出状態における前記検知信号レベルへ向けて所定レベルシフトさせたレベルと、前記検出対象の非検出状態における前記検知信号レベルを第二の検知信号レベルとして入力しこれを検出状態における前記検知信号レベルへ向けて所定レベルシフトさせたレベルとの両者のレベルのうちの一方を前記オン点判定レベルとして設定すると共に、他方を前記オフ点判定レベルとして設定するように構成されていることを特徴とする検出センサ。 - 請求項1に記載の検出センサにおいて、
しきい値設定用の操作手段を設け、
前記しきい値設定手段は、
検出領域内に検出対象が存在する状態のときに前記操作手段の操作により入力される検知信号のレベルを前記第一の検知信号レベルとして入力し、検出領域内に検出対象が存在しない状態のときに前記操作手段の操作により入力される検知信号のレベルを前記第二の検知信号レベルとして入力するように構成されていることを特徴とする検出センサ。 - 請求項1に記載の検出センサにおいて、
前記しきい値設定手段は、
前記しきい値設定の処理においては、前記検出領域内を横切るように検出対象物を移動させたときに、前記検知信号レベルの最大レベルおよび最小レベルのうちのいずれか一方を前記第一の検知信号レベルとし他方を第二の検知信号レベルとして入力するように構成されていることを特徴とする検出センサ。 - 請求項1ないし3のいずれかに記載の検出センサにおいて、
前記物理量検知手段は、
投光素子と、
この投光素子から照射される光を検出領域へ導く投光用光ファイバと、
前記投光用光ファイバから出射される光を取り込む受光用光ファイバと、
前記受光用光ファイバで取り込まれた光を受光する受光素子とを備えていることを特徴とする検出センサ。 - 請求項1ないし4のいずれかに記載の検出センサにおいて、
前記しきい値設定手段は、前記第一および第二の検知信号レベルから前記オン点判定レベルおよび前記オフ点判定レベルを設定する際のレベルシフト量を変更可能に構成されていることを特徴とする検出センサ。 - 基板にフイルムを貼り合わせた状態の検出対象物に形成された貫通孔の有無を検出する基板検出装置であって、
検出領域に光を照射する投光素子と、
この投光素子より照射された光を前記基板へ向けて出射させる投光用光ファイバと、
前記投光用光ファイバから照射された光を取り込む受光用光ファイバと、
前記受光用光ファイバで取り込まれた光を受光する受光素子と、
前記受光素子から出力される受光信号レベルにもとづいて、第一基準レベルと第二基準レベルとを設定するしきい値設定手段と、
前記受光素子から出力される前記受光信号レベルと前記しきい値設定手段で設定された第一基準レベル及び第二基準レベルとの比較を行い、前記受光信号レベルが前記第一基準レベルを上回るときに貫通孔有り状態を判断し、前記受光信号レベルが前記第二基準レベルを下回るときに貫通孔無し状態を判断する検出手段とを備え、
前記しきい値設定手段は、前記受光信号レベルの貫通孔有りのレベルから所定量レベルダウンさせたレベルを前記第一基準レベルとして設定すると共に、前記検知信号レベルの貫通孔無しのレベルから所定量レベルアップさせたレベルを前記第二基準レベルとして設定するように構成されていることを特徴とする基板検出装置。 - 請求項6に記載の基板検出装置において、
しきい値設定用の操作手段を設け、
前記しきい値設定手段は、
前記基板の前記貫通孔が前記検出領域に配置されたときに前記操作手段が操作されるとそのときの前記受光信号レベルを取り込んで前記貫通孔有りレベルとして受け付けると共に、前記基板の前記貫通孔以外の箇所が前記検出領域に配置されたときに前記操作手段が操作されるとそのときの前記受光信号レベルを取り込んで前記貫通孔無しレベルとして受け付けるように構成されていることを特徴とする基板検出装置。 - 請求項6に記載の基板検出装置において、
前記しきい値設定手段は、
前記第一および第二基準レベルの設定の処理においては、一枚以上の前記基板を検出領域を横切るように移動させたときに、前記受光信号レベルの最大レベルを取り込んでこれを貫通孔有りのレベルとして受け付け、前記受光信号レベルの最小レベルを取り込んでこれを貫通孔無しのレベルとして受け付けるように構成されていることを特徴とする基板検出装置。 - 請求項6ないし8のいずれかに記載の基板検出装置において、
前記しきい値設定手段は、前記貫通孔有りレベルから第一基準レベルへのレベルシフト量及び前記貫通孔無しレベルから前記第二基準レベルへのレベルシフト量を変更可能に構成されていることを特徴とする基板検出装置。
Priority Applications (1)
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---|---|---|---|---|
JP2006284251A (ja) * | 2005-03-31 | 2006-10-19 | Sunx Ltd | 検出センサ及び液体検出センサ |
JP2008290877A (ja) * | 2007-05-28 | 2008-12-04 | Seiko Epson Corp | 部品検出方法、部品検出装置、及び、icハンドラ |
JP2019011176A (ja) * | 2017-06-30 | 2019-01-24 | キヤノン株式会社 | 画像形成装置 |
JP2020085626A (ja) * | 2018-11-22 | 2020-06-04 | オムロン株式会社 | 検出装置 |
-
2003
- 2003-06-30 JP JP2003187932A patent/JP2005024314A/ja active Pending
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