JP2008290877A - 部品検出方法、部品検出装置、及び、icハンドラ - Google Patents

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Abstract

【課題】電子部品のポケットへの載置状態を少数のセンサで検出できる部品検出方法、部品検出装置、及び、ICハンドラを提供する。
【解決手段】ICハンドラの各シャトルの供給側チェンジキット31の上面には、ICチップTを載置するポケット32と、該ポケット32をY方向に横切る2つのスリット37a,37bとが凹設されている。また、ベースの上面には、シャトルを間に挟んで相対向して投光部と受光部が備えられ、投光部から所定の断面形状の検出光43が受光部に照射される。受光部は、スリット37a,37bを通過させてICチップTの上面によって一部が遮られた検出光43に基づいて受光量を検出する。ICハンドラはポケット32にICチップTが正常に載置されているときの受光量から第1の閾値を予め求め、搬送するICチップTが一部を遮った際の受光量と、第1の閾値とを比較してICチップTの載置状態を判断する。
【選択図】図6

Description

本発明は、部品検出方法、部品検出装置、及びICハンドラに関する。
一般に、半導体チップ等の電子部品の試験装置(ICハンドラ)には、電子部品を搬送するための複数の搬送用ロボットが備えられている。そして、搬送用ロボットによって、検査前の電子部品は、測定を行う検査用ソケットへ搬送され、検査が済んだ後、検査用ソケットから回収される。
具体的には、例えば、検査前の電子部品は、供給ロボットによって吸着把持されてシャトルの供給ポケットに離脱配置された後、測定ロボットに吸着把持される位置までシャトルによって移動される。検査前の電子部品は、測定ロボットによってシャトルから検査用ソケットに離脱配置され、検査が済んだ後、再び測定ロボットによって吸着把持されて検査用ソケットからシャトルの回収ポケットに離脱配置される。そして、検査後の電子部品は、回収ロボットの位置までシャトルによって移動されて、回収ロボットによってテスト結果に応じた回収トレイに離脱配置される。
これら供給ロボット、測定ロボット及び回収ロボットによって検査用ソケットや各ポケットを順次搬送される際に、電子部品は、該検査用ソケットや該各ポケットの所定位置に配置される必要がある。そのために、例えば、シャトルの供給用のポケットは、電子部品よりも大きく開口した開口部から電子部品の載置部に向かって絞り込むように傾斜が設けられている。これにより、供給ロボットが供給した電子部品が供給用のポケットの開口部などに引っ掛かることなく載置部に配置されるようになっている。そして、供給用のポケットの所定の位置に載置された電子部品は、測定用ソケットに電子部品を搬送する際に測定ロボットによって好適に取得されるようになっている。
しかしながら、まれに、電子部品が供給用のポケットにうまく載置されず供給用のポケットの斜面に引っ掛かるなどの問題があった。
そこで、シャトルの供給用チェンジキットに設けられた供給用のポケットに電子部品が配置されているかどうかを検出する方法が提案されている(特許文献1)。特許文献1のICハンドラは、各ポケットの中央付近に供給用チェンジキットを上下方向に貫通して、シャトルの上下方向にシャトルから離間した位置に設けた一組の電子部品検出用光センサのセンサ光が通過するための貫通孔を設けた。また、シャトルの進行方向側面には、電子部品検出用光センサの検出タイミングを検出するためのタイミングセンサのセンサ光を通過させるスリット溝を貫通孔と直行するように設けた。
そして、シャトルの移動によりスリット溝が移動して、タイミングセンサがスリット溝を通過したセンサ光を感知したタイミングで、各電子部品検出用光センサのセンサ光の検出状態を判定する。すなわち、タイミングセンサからのタイミングに基づいた、各電子部品検出用光センサのセンサ光の検出状態によって各ポケットに電子部品が載置されているかどうかを判定するようにした。
特開2003−167022号公報
しかしながら、特許文献1は、電子部品の高さを検出していないことから、ポケットに電子部品が載置されているかどうかの検出のみしかできない問題があった。
また、センサ光が電子部品により遮断されている場合と、供給用チェンジキットやシャトルにより遮断されている場合とを判別するには、貫通孔の位置にいてセンサ光の通過状態を検出するためには、貫通孔の位置のタイミングを与えるタイミングセンサが必要であった。しかしながら、特許文献1のタイミングセンサは、センサ光を受光したか否かの2つの状態しか判断できなかった。そのため、タイミングセンサは、スリット溝を好適に検出するために、センサ光の光軸をシャトルのスリット溝を通過するとともに、ポケットの所定の位置に配置された電子部品の上面よりは僅かに上方を通過するように調整されていた。このため、電子部品の種類や供給用チェンジキット、ポケットの形状が変わるなどして、タイミングセンサの光軸に対してポケットに配置される電子部品の上面位置が変化する場合は、その都度、タイミングセンサの光軸の高さ調整をしなければならずその調整作業が非常に煩わしく時間を要していた。
本発明は、上記問題を解決するためになされたものであり、その目的は、電子部品のポケットへの載置状態を少数のセンサで検出できる部品検出方法、部品検出装置、及び、ICハンドラを提供することにある。
本発明の部品検出方法は、搬送装置に備えられた収納トレイのポケットに載置された電子部品を前記搬送装置によって水平方向に搬送して、該電子部品を、検出光を出射する投光部と、投光部から出射する検出光を受光する受光部との間を通過させ、該電子部品の前記ポケットへの載置状態を検出する部品検出方法であって、前記ポケットに正常に載置して前記電子部品と同一の閾値設定用部品を搬送するとともに、前記投光部から出射する検出光のその一部が前記閾値設定用部品に遮られるようにして、前記受光部にて前記一部が遮られた検出光を受光させ、該受光部が受光した受光量を規定値として、該規定値と第1の係数に基づいた値を第1の閾値として予め求め、前記ポケットに載置されて前記搬送装置にて搬送される前記電子部品の上部にて一部が遮られる際に前記投光部から出射されて前記受光部に受光される前記検出光に基づく前記受光量と、前記予め求めた第1の閾値とを比較して、前記ポケットに載置された前記電子部品の載置状態を判断することを特徴とする。
本発明の部品検出方法によれば、検出光に基づく受光量を電子部品の載置状態の判断に用いた。受光量は最大値から最小値までの範囲で変化されるので、電子部品の載置状態を受光量の最大値から最小値までの範囲で検出することが可能になる。従って、電子部品のロットや種類が変更された場合でも、それらの電子部品は受光量を変化させる範囲、すなわち、検出光の一部を遮る範囲にあれば、電子部品の有無のみを検出する光センサには必要となる、投光部及び受光部の位置調整をする必要を無くすことができる。その結果、電子部品と検出光の相対位置を所定の位置にさせるための非常に煩わしく時間を要する投光部や受光部の位置調整作業等を不要とすることができる。
また、検出光をポケットに正常に載置した電子部品と同一の閾値設定部品に遮らせて、該検出光の受光量を規定値とするが、電子部品の個体差等により、ポケットに正常に載置された電子部品であっても、受光量には多少の変動が生じる。そこで、電子部品の個体差等による受光量の変動を考慮した第1の係数と規定値とに基づいて、例えば規定値に第1の係数を掛けて第1の閾値を予め求める。そして、前記搬送装置にて搬送される前記電子部品に遮られた検出光に基づく受光量と、予め求めた第1の閾値とを比較することにより、電子部品の個体差等による誤判定を防いで好適に電子部品の載置状態の判断をすることができる。
本発明の部品検出方法は、搬送装置に備えられた収納トレイと、前記収納トレイに凹設された電子部品を載置するポケットと、前記収納トレイの上部を横断するとともに、前記
ポケットを横断するように凹設されたスリットと、検出光を出射するとともに、前記検出光が前記スリットを通過できる位置に備えられた投光部と、前記投光部から出射されて前記スリットを通過した前記検出光を受光する受光部とを備え、前記ポケットに載置された前記電子部品を前記搬送装置によって水平方向に搬送して、該電子部品を、前記投光部と前記受光部との間を通過させ、前記検出光が前記スリットを通過する位置において、該電子部品の前記ポケットへの載置状態を検出する部品検出方法であって、前記ポケットに正常に載置して前記電子部品と同一の閾値設定用部品を搬送するとともに、前記投光部から出射されて前記スリットを通過する検出光のその一部が前記閾値設定用部品に遮られるようにして、前記受光部にて前記一部が遮られた検出光を受光させ、該受光部が受光した受光量を規定値として、該規定値と第1の係数に基づいた値を前記電子部品の載置状態を判断する第1の閾値として予め求めるとともに、前記検出光が前記スリットを通過しているか判断する第2の閾値を予め求める閾値設定工程と、前記ポケットに載置されて前記搬送装置にて搬送される前記電子部品の上部にて一部が遮られる際に前記投光部から出射されて前記受光部に受光される前記検出光に基づく前記受光量と、前記予め求めた第2の閾値とを比較して、前記検出光が前記スリットを通過しているかを判断するスリット検出工程と、前記検出光が前記スリットを通過していると判断されたら、前記受光量と、前記予め求めた第1の閾値とを比較して、前記ポケットに載置された前記電子部品の載置状態を判断する載置状態検出工程とを備えることを特徴とする。
本発明の部品検出方法によれば、検出光に基づく受光量を電子部品の載置状態及びスリットの通過の判断に用いた。受光量は最大値から最小値までの範囲で変化されるので、電子部品の状態を受光量の最大値から最小値までの範囲で検出することが可能になる。従って、電子部品のロットや種類が変更された場合でも、それらの電子部品は受光量を変化させる範囲、すなわち、検出光の一部を遮る範囲にあれば、電子部品の有無のみを検出する光センサには必要な、投光部及び受光部の位置調整をする必要を無くすことができる。また、同様に、検出光がスリットを通過すれば、検出光のスリットの通過状態に多少の変化が生じても、受光量の変化を検出することができる。その結果、電子部品と検出光の相対位置を所定の位置にさせるための非常に煩わしく時間を要する投光部や受光部の位置調整作業等を不要とすることができる。
また、検出光をポケットに正常に載置した電子部品と同一の閾値設定部品に遮らせて、該検出光の受光量を規定値とするが、電子部品の個体差等により、ポケットに正常に載置された電子部品であっても、受光量には多少の変動が生じる。そこで、電子部品の個体差等による受光量の変動を考慮した第1の係数と規定値とに基づいて、例えば規定値に第1の係数を掛けて第1の閾値を予め求める。そして、前記搬送装置にて搬送される前記電子部品に遮られた検出光に基づく受光量と、予め求めた第1の閾値とを比較することにより、電子部品の個体差等による誤判定を防いで好適に電子部品の載置状態の判断をすることができる。
さらに、ポケットへの電子部品の載置状態もしくは有無によりスリットを通過する検出光に基づく受光量は変化するが、該変化の影響を受けない範囲を考慮した第2の閾値を予め求める。そして、前記搬送装置にて搬送される前記電子部品に遮られた検出光に基づく受光量と、予め求めた第2の閾値とを比較することにより、ポケットへの電子部品の載置状態や有無に関わり無く、好適にスリットを検出光が通過していることの判断をすることができる。
この部品検出方法は、前記第2の閾値は、前記規定値と第2の係数に基づいて求めてもよい。
この部品検出方法によれば、規定値を基準として第1の閾値を求めるのと同時に、第1の閾値との相対関係を維持した第2の閾値を求めることができる。従って、第1の閾値及
び第2の閾値の設定を容易にすることができる。
この部品検出方法は、前記第2の閾値は、前記スリットを前記投光部から出射された前記検出光が通過しないようにしたときに該受光部が受光した受光量を最小値として、該最小値と第3の係数に基づいて求めることが好ましい。
この部品検出方法によれば、第2の閾値は、検出光が遮られた状態において受光部が受光する最小値と第3の係数とに基づいて、例えば最小値に第3の係数を掛けて求める。従って、検出光を遮られているものの完全に遮蔽されていない受光部41が受光する状態を基準にして、第2の閾値を求めることができる。
この部品検出方法は、前記第2の閾値は、前記投光部から出射された前記検出光を遮られることなく前記受光部に照射して、該受光部が受光した受光量を最大値として、該最大値と第4の係数に基づいて求めてもよい。
この部品検出方法によれば、第2の閾値は、検出光が遮られない状態において受光部が受光する最大値と第4の係数とに基づいて、例えば最大値に第4の係数を掛けて求める。従って、電子部品のロットや種類、収納トレイの変更等に依存しない第2の閾値を求めることができる。
この部品検出方法は、前記閾値設定工程は、前記ポケットに正常に載置した前記電子部品を、前記検出光が前記スリットを通過する位置に搬送して停止するとともに、前記投光部から出射されて前記スリットを通過する検出光のその一部が前記電子部品に遮られるようにして、前記受光部にて前記一部が遮られた検出光を受光させ、該受光部が受光した受光量を規定値として、該規定値と第1の係数に基づいた値を第1の閾値として予め求めることが望ましい。
この部品検出方法によれば、検出光がスリットを通過する位置にスリットを位置させてから、受光部が受光した受光量を規定値とする。従って、好適な規定値を取得することができて、該規定値に基づいて好適な第1の閾値を設定することができる。
この部品検出方法は、前記載置状態検出工程は、前記検出光が前記スリットを通過していると判断されたら、前記受光量と、前記予め求めた第1の閾値とを比較して、前記ポケットに載置された前記電子部品の載置状態を判断して、前記電子部品の載置状態が正常ではないと判断された前記ポケットを横断する前記スリットに対応する情報を、該スリットの情報を記憶するリストに追加することが好適である。
この部品検出方法によれば、電子部品がポケットに正常に載置されていない場合は、そのポケットのあるスリットに対応する情報をリストに追加する。従って、電子部品がポケットに正常に載置されていないスリットを記憶しておくことができる。
この部品検出方法は、前記載置状態検出工程の後に、前記リストに前記スリットに対応する情報が記憶されていたら、該スリットを前記検出光が通過する位置まで移動させて停止する部品修正工程を備えるこが好ましい。
この部品検出方法によれば、リストにスリットに対応する情報が記憶されていた場合には、検出光の位置に該スリットを移動させる。従って、ポケットに電子部品が正常に載置されていないことを容易に認識することができる。
この部品検出方法は、前記部品修正工程は、前記リストに前記スリットに対応する情報
が記憶されていたら、該スリットを前記検出光が通過する位置まで移動させて停止させ、該スリットの横断するポケットへの前記電子部品の載置状態が修正されたら、前記受光量と、前記予め求めた第1の閾値とを比較して、前記ポケットへの該電子部品の載置状態を判断し、該電子部品の載置状態が正常ではないと判断した場合には、該スリットを該位置に保持することがより好ましい。
この部品検出方法によれば、リストにスリットに対応する情報が記憶されていたら、検出光の位置に該スリットを移動させて、ポケットへの電子部品の載置が正常になるまで当該位置にて停止する。従って、ポケットに電子部品が正常に載置されていないことを容易に認識することができるとともに、修正作業の結果の確認も行なうことができる。
本発明の部品検出装置は、搬送装置に備えられた収納トレイと、前記収納トレイに凹設された電子部品を載置するポケットと、前記収納トレイの上部を横断するとともに、前記ポケットを横断するように凹設されたスリットと、検出光を出射するとともに、前記検出光が前記スリットを通過できる位置に備えられた投光部と、前記投光部から出射されて前記スリットを通過した前記検出光を受光する受光部とを備え、前記ポケットに載置された前記電子部品を前記搬送装置によって水平方向に搬送して、該電子部品を、前記投光部と前記受光部との間を通過させ、前記検出光が前記スリットを通過する位置において、該電子部品の前記ポケットへの載置状態を検出する部品検出装置であって、前記受光部が受光した前記検出光の受光量を規定値として、該規定値と第1の係数に基づいた値を前記電子部品の載置状態を判断する第1の閾値として予め求めるとともに、前記検出光が前記スリットを通過しているか判断する第2の閾値を予め求める閾値設定手段と、前記受光量と、前記予め求めた第2の閾値とを比較して、前記スリットの位置を検出するスリット検出手段と、前記受光量と、前記予め求めた第1の閾値とを比較して、前記ポケットに載置された前記電子部品の載置状態を判断する載置状態検出手段とを備え、前記投光部から出射する検出光のその一部が前記ポケットに正常に載置した前記電子部品と同一の閾値設定用部品に遮られるようにして、前記受光部が受光した該検出光の受光量を規定値として第1の閾値を予め求めるとともに、第2の閾値を予め求め、前記ポケットに載置されて前記搬送装置にて搬送される前記電子部品の上部にて一部が遮られる際に該受光量に基づいて前記スリットの位置に前記検出光が位置したことを検出したら、該受光量に基づいて前記ポケットに載置された前記電子部品の載置状態を判断することを特徴とする。
本発明の部品検出装置によれば、検出光に基づく受光量を電子部品の載置状態及びスリットの通過の判断に用いた。受光量は最大値から最小値までの範囲で変化されるので、電子部品の状態を受光量の最大値から最小値までの範囲で検出することが可能になる。従って、電子部品のロットや種類が変更された場合でも、それらの電子部品は受光量を変化させる範囲、すなわち検出光の一部を遮る範囲にあれば、電子部品の有無のみを検出する光センサには必要な、投光部及び受光部の位置調整をする必要を無くすことができる。また、同様に、検出光がスリットを通過すれば、検出光のスリットの通過状態に多少の変化が生じても、受光量の変化を検出することができる。その結果、電子部品と検出光の相対位置を所定の位置にさせるための非常に煩わしく時間を要する投光部や受光部の位置調整作業等を不要とすることができる。
また、検出光をポケットに正常に載置した電子部品と同一の閾値設定部品に遮らせて、該検出光の受光量を規定値とするが、電子部品の個体差等により、ポケットに正常に載置された電子部品であっても、受光量には多少の変動が生じる。そこで、電子部品の個体差等による受光量の変動を考慮した第1の係数と規定値とに基づいて、例えば規定値に第1の係数を掛けて第1の閾値を予め求める。そして、前記搬送装置にて搬送される前記電子部品に遮られた検出光に基づく受光量と、予め求めた第1の閾値とを比較することにより、電子部品の個体差等による誤判定を防いで好適に電子部品の載置状態の判断をすること
ができる。
さらに、ポケットへの電子部品の載置状態もしくは有無によりスリットを通過する検出光に基づく受光量は変化するが、該変化の影響を受けない範囲を考慮した第2の閾値を予め求める。そして、前記搬送装置にて搬送される前記電子部品に遮られた検出光に基づく受光量と、予め求めた第2の閾値とを比較することにより、ポケットへの電子部品の載置状態や有無に関わり無く、好適にスリットを検出光が通過していることの判断をすることができる。
本発明のICハンドラは、前記記載の部品検出方法を備えることを特徴とする。
本発明のICハンドラによれば、検出光に基づく受光量を電子部品の載置状態及びスリットの通過の判断に用いたので、電子部品と検出光の相対位置を所定の位置にさせるための非常に煩わしく時間を要する投光部や受光部の位置調整作業等を不要とすることができる。
また、電子部品の個体差等による受光量の変動を考慮した第1の係数と規定値とに基づいて、例えば規定値に第1の係数を掛けて第1の閾値を予め求めたので、誤判定を防いで好適に電子部品の載置状態の判断をすることができる。
さらに、ポケットへの電子部品の載置状態や有無により変化の影響を受けない範囲を考慮した第2の閾値を予め求めたので、ポケットへの電子部品の載置状態や有無に関わり無く、好適にスリットを検出光が通過していることの判断をすることができる。
以下、本発明を具体化した一実施形態を図1〜図11に従って説明する。図1は、ICハンドラ10を示す平面図である。
ICハンドラ10は、ベース11、安全カバー12、高温チャンバ13、供給ロボット14、回収ロボット15、搬送装置を構成する第1シャトル16、搬送装置を構成する第2シャトル17、複数のコンベアC1〜C6を備えている。
ベース11は、その上面に前記各要素を搭載している。安全カバー12は、ベース11の大きな領域を囲っていて、この内部には、供給ロボット14、回収ロボット15、第1シャトル16及び第2シャトル17が収容されている。
複数のコンベアC1〜C6は、その一端部側が、安全カバー12の外側に位置し、他端部が安全カバー12の内側に位置するように、ベース11に設けられている。各コンベアC1〜C6は、電子部品や閾値設定用部品としての半導体チップなどのICチップTを複数収容したトレイ18を、安全カバー12の外側から安全カバー12の内側へ搬送したり、反対に、トレイ18を、安全カバー12の内側から安全カバー12の外側へ搬送したりする。
供給ロボット14は、X軸フレームFX、第1のY軸フレームFY1及び供給側ロボットハンドユニット20により構成されている。回収ロボット15は、該X軸フレームFX、第2のY軸フレームFY2及び回収側ロボットハンドユニット21により構成されている。X軸フレームFXは、X方向に配置されている。第1のY軸フレームFY1及び第2のY軸フレームFY2は、Y方向に沿って互いに平行となるように配置され、前記X軸フレームFXに対して、X方向に移動可能に支持されている。そして、第1のY軸フレームFY1及び第2のY軸フレームFY2は、X軸フレームFXに設けた図示しないそれぞれのモータによって、該X軸フレームFXに沿ってX方向に往復移動する。
第1のY軸フレームFY1の下側には、供給側ロボットハンドユニット20がY方向に移動可能に支持されている。供給側ロボットハンドユニット20は、第1のY軸フレームFY1に設けた図示しないそれぞれのモータによって、該第1のY軸フレームFY1に沿ってY方向に往復移動する。そして、供給側ロボットハンドユニット20は、例えば、コンベアC1のトレイ18に収容された検査前のICチップTを、例えば、第1シャトル16に供給する。
第2のY軸フレームFY2の下側には、回収側ロボットハンドユニット21がY方向に移動可能に支持されている。回収側ロボットハンドユニット21は、第2のY軸フレームFY2に設けた図示しないそれぞれのモータによって、該第2のY軸フレームFY2に沿ってY方向に往復移動する。そして、回収側ロボットハンドユニット21は、例えば、第1シャトル16に供給された検査後のICチップTを、例えば、コンベアC6のトレイ18に供給する。
ベース11の上面であって、供給ロボット14と回収ロボット15の間には、第1のレール30a及び第2のレール30bがそれぞれX軸方向に平行して配設されている。第1のレール30aには、第1シャトル16がX軸方向に往復動可能に備えられている。また、第2のレール30bには、第2シャトル17がX軸方向に往復動可能に備えられている。
第1シャトル16は、X軸方向に長い略板状のベース部材16Aを備えている。ベース部材16Aの底面には、図示しないレール受けが設けられていて、該レール受けが、第1のレール30aに摺接されている。そして、第1シャトル16に設けた第1シャトルモータM1(図8参照)によって、第1のレール30aに沿って往復動される。
ベース部材16Aの上面左側(供給ロボット14側)には、収納トレイを構成する供給側チェンジキット31がネジなどで交換可能に固着されている。
図2は、供給側チェンジキット31の全体斜視図を示す。供給側チェンジキット31の上面には、供給ロボット14から供給されたICチップTを載置する矩形形状のポケット32が4つ凹設されている。
ポケット32は、ICチップTよりも大きい広さに開いた開口部32aと、ICチップTを嵌合して保持する載置部32bとを備えている。ポケット32の側面32cは、開口部32aから載置部32bに向かって絞り込むように傾斜が設けられている。そして、ポケット32の載置部32bには、開口部32aを介してICチップTが載置されるようになっている。従って、ICチップTは、第1シャトル16の移動の際にも、載置部32bによりポケット32の所定の位置に保持される。
また、ベース部材16Aの上面右側(回収ロボット15側)には、供給側チェンジキット31と同様の収納トレイを構成する回収側チェンジキット34がネジなどで交換可能に固着されていて、回収側チェンジキット34は、供給側チェンジキット31と同様の各ポケット32にICチップTを保持するようになっている。
第2シャトル17は、X軸方向に長い略板状のベース部材17Aを備えている。ベース部材17Aの底面には、図示しないレール受けが設けられていて、該レール受けが、第2のレール30bに摺接されている。そして、第2シャトル17に設けた第2シャトルモータM2(図8参照)によって、第2のレール30bに沿って往復動される。
ベース部材17Aの上面左側(供給ロボット14側)には、ベース部材16Aに備えられたものと同様の供給側チェンジキット31がネジなどで交換可能に固着されて、供給側
チェンジキット31の各ポケット32にICチップTを保持するようになっている。また、ベース部材17Aの上面右側(回収ロボット15側)には、供給側チェンジキット31と同様の回収側チェンジキット34がネジなどで交換可能に固着されていて各ポケット32にICチップTを保持するようになっている。
供給側チェンジキット31の上面には、図3に示すように、X方向に平行な両側面の間に、Y方向に延びる2つのスリット37a,37bが横断するように凹設されている。各スリット37a,37bは、X方向に並んだ2つのポケット32のそれぞれに対応して設けられているとともに、Y方向に隣接する2つのポケット32のそれぞれを横断して通過するように設けられている。すなわち、各ポケット32にはいずれか1つのスリット37a,37bが横断するようになっている。また、本実施形態では、スリット37a,37bの底面は、各ポケット32の載置部32bの底面と同じ高さになるように形成されている。
ベース11の上面であって、第1及び第2シャトル16,17との間には、検査用ソケット23が設けられている。検査用ソケット23は、供給側チェンジキット31のポケット32の数(4個)に対応した数だけ設けられている。各検査用ソケット23は、それぞれ対応するポケット32に収容されたICチップTが装着される。
第1及び第2シャトル16,17と検査用ソケット23との上方には、各シャトル16,17と検査用ソケット23との間でICチップTを相互に搬送する、Y方向に移動可能な測定ロボット22が設けられている。
詳述すると、各シャトル16,17によって供給されたICチップTは、測定ロボット22によって取得され、それぞれ対応する検査用ソケット23の直上位置に配置される。その後、各ICチップTは、測定ロボット22によって下方に移動され、ICチップTの各接続端子が、上方からそれぞれ対応する検査用ソケット23の接触端子と当接しスプリングピンを下方に押し下げることによって、該検査用ソケット23に装着される。
そして、各検査用ソケット23に装着されたICチップTは電気的検査が行われる。検査が終了すると、各検査用ソケット23に装着されたICチップTは、測定ロボット22によって、それぞれ対応する検査用ソケット23から抜き取られて、回収側チェンジキット34の直上位置に配置される。その後、各ICチップTは、測定ロボット22によって下方に移動され、それぞれ対応する回収側チェンジキット34のポケット32に収容されるようになっている。
ベース11の上面であって、供給ロボット14と検査用ソケット23の間には、第1シャトル16を間に挟んで相対向するように配設された1組の光センサと、第2シャトル17を間に挟んで相対向するように配設された1組の光センサとがそれぞれ備えられている。本実施形態では、それぞれの1組の光センサは、1つの投光部40と1つの受光部41とから構成されている。
投光部40は、図3及び図4に示すように、所定のレーザ光からなる所定の光量の検出光43を出射するようになっていて、検出光43は、Y方向から見ると、図4に示すように、その断面が所定の直径Rの円形に生成されている。なお、本実施形態では、検出光43の断面の円形の直径Rを2mmとしている。また、投光部40は、ベース11の上面に支持部材44により支持され、第1シャトル16を間に挟んで相対向する受光部41に検出光43を照射するようになっている。
詳述すると、投光部40は、検出光43の高さが、光センサの間に第1シャトル16が
位置された場合に、供給側チェンジキット31のスリット37a,37bを貫通し、供給側チェンジキット31のスリット37a,37b以外の部分では遮られる高さに配設されている。
さらに、検出光43は、図4に示すように、ポケット32の載置部32bにICチップTが所定の配置で載置されているときには、スリット37a,37bにおいて、ICチップTによって一部が遮られるような高さになっている。すなわち、検出光43は、直径Rの円形形状からなる面積の一部が遮光されることにより、受光部41に伝達される光量が遮光された面積に応じて減少するようになっている。
受光部41は、投光部40からの直径Rの円形形状からなる検出光43を受光して、その検出光43の光量を検出するようになっている。受光部41は、第1シャトル16を間に挟んで投光部40に相対向するようにベース11の上面に支持部材45により支持されている。また、受光部41の高さは、投光部40と同じ高さに配設されていて、図3(b)に示すように、光センサの間に供給側チェンジキット31のスリット37a,37bが位置されると、受光部41から直接に投光部40が見通せるように配設されている。つまり、第1シャトル16の移動により、受光部41と投光部40の間に各スリット37a,37bが位置されると、受光部41は検出光43を受光できるようになっている。一方、受光部41と投光部40の間に供給側チェンジキット31の各スリット37a,37b以外の部分が位置されると、受光部41は検出光43を受光できないようになっている。
ポケット32にICチップTを載置していない供給側チェンジキット31が、図5(a)に示すように、所定の速度Vで光センサ(投光部40と受光部41の間)を横切る場合、受光部41が受光する検出光43の受光量は、図5(b)に示すように、「0」から最大値Ymaxの間を変化する。詳述すると、受光量は、供給側チェンジキット31の前端位置31aからスリット37aの手前までの間(前端範囲P1)では「0」になる。また、受光部41の受光量は、第1スリット37aの間(第1スリット範囲SR1)では最大値Ymaxになり、第1スリット37aを過ぎてから第2スリット37bの手前までの間(中間範囲P2)では「0」になる。さらに、受光部41の受光量は、第2スリット37bの間(第2スリット範囲SR2)では最大値Ymaxになり、第2スリット37bを過ぎてから供給側チェンジキット31の後端位置31bまでの間(後端範囲P3)では「0」になるようになっている。なお、最大値Ymaxとは、受光部41がまったく遮られない状態の検出光43を受光した場合の受光量の値である。
次に、ポケット32にICチップTが載置された状態において、スリット37a,37bを通過する検出光43の遮光状態について図6及び図7に従って説明する。
図6(a)は、ポケット32にICチップTが適切に配置されている場合であって、検出光43がスリット37a,37bにある場合、すなわち、検出光43が各スリット範囲SR1,SR2にある場合を示している。この場合は、検出光43はスリット37a,37bを通過するが、その一部がICチップTによってのみ遮られ、図7(a)の状態6aに示すように、受光部41が受光する受光量は、第1の閾値Th1以上の値である規定値Y1となる。
本実施形態では、規定値Y1は、ICハンドラ10を初期設定する際にポケット32にICチップTを適切に配置して、受光部41が受光する受光量に基づいて定められた所定の値である。なお、ICハンドラ10の初期設定とは、ICチップTの検査を行う前や、検査するICチップTを変更する場合などに、当該ICチップTを好適に検査できるような諸設定をICハンドラ10に設定等することである。
また、第1の閾値Th1とは、前記した受光部41が受光した受光量から、ポケット3
2へのICチップTの載置が適切であるとみなすことができる場合の光量の値である。
詳述すると、第1の閾値Th1は、規定値Y1に第1の係数K1を掛けて求められる値であり、第1の係数K1は、規定値Y1から好適な第1の閾値Th1を算出するために事前に実験などによって求められた「1」以下「0」以上の値である。なお、本実施形態では、第1の係数K1を0.95としていて、第1の閾値Th1の値は、規定値Y1×0.95で求められる値となっている。
すなわち、受光部41が受光した受光量が、第1の閾値Th1以上の場合には、検出光43はスリット範囲SR1,SR2にあるとともに、ポケット32にICチップTが適切に載置されていると判断することができる。
図6(b)は、検出光43がスリット37a,37bからずれている場合、例えば、検出光43が前端範囲P1、中間範囲P2又は後端範囲P3にある場合を示している。この場合、検出光43は、スリット37a,37bの位置になく、図7(a)の状態6bに示すように、受光部41が受光する受光量は第2の閾値Th2よりも小さい値の最小値Y0となっている。
最小値Y0とは、ICハンドラ10を初期設定する際に検出光43を遮った状態にして、受光部41が受光する受光量に基づいて定められる値であり、例えば「0」である。
また、第2の閾値Th2とは、受光部41が受光した受光量から、スリット範囲SR1,SR2であることを判定するための所定の光量の値である。
詳述すると、第2の閾値Th2は、規定値Y1に第2の係数K2を掛けて求められる値であり、第2の係数K2は、規定値Y1から好適な第2の閾値Th2を算出するために事前に実験などによって求められた「0」以上第1の閾値Th1より小さい値である。なお、本実施形態では、第2の係数K2を0.20としていて、第2の閾値Th2の値は、規定値Y2×0.20で求められる値となっている。
すなわち、受光部41が受光した受光量が、最小値Y0を含めて、第2の閾値よりも小さい場合には、検出光43がスリット範囲SR1,SR2にはないと判断することができる。
図6(c)は、ポケット32にICチップTが正常ではない状態で配置されている際に、検出光43がスリット37a,37bにある場合、すなわち各スリット範囲SR1,SR2にある場合を示している。この場合は、検出光43はスリット37a,37bを通過するが、ポケット32にICチップTが正常な状態で配置されているよりも多く、ICチップTによって遮られるようになっている。
この場合、図7(a)の状態6cに示すように、受光部41が受光する受光量は、第1の閾値Th1よりも小さくて第2の閾値Th2以上の値である不正値Y2になっている。本実施形態では、不正値Y2とは、ICハンドラ10がICチップTを搬送中にスリット37a,37bにおいて受光部41が逐次受光する受光量のうち、ポケット32にICチップTが不正な状態で載置されている時に受光される受光量である。
すなわち、受光部41が受光した受光量が、第1の閾値Th1よりも小さく、第2の閾値Th2以上の場合、例えば不正値Y2にある場合は、検出光43がスリット範囲SR1,SR2にあるが、ポケット32にICチップTが正常ではない状態で載置されていると判断することができる。
なお、ベース11の上面であって、供給ロボット14と検査用ソケット23の間には、
第2シャトル17を間に挟んで相対向するように1組の光センサが配設されているが、この光センサは、第1シャトル16に設けられた光センサと同様の構成であるので説明を省略する。
次に、ICハンドラ10がポケット32へのICチップTの載置状態を検出する場合の電気的構成について図8を参照して説明する。
ICハンドラ10には、閾値設定手段、スリット検出手段及び載置状態検出手段を構成する制御装置50が備えられている。
制御装置50には、CPU、ROM、RAMなどが備えられている。そして、制御装置50は、ROMやRAMなどに格納された各種データ及び各種プログラムに従って、ICハンドラ10が検査のためにICチップTを搬送する動作の制御や、ICハンドラ10の初期設定において各閾値Th1,Th2を設定するための閾値設定モードを制御するようになっている。
制御装置50には、入出力装置51、閾値設定手段とスリット検出手段及び載置状態検出手段を構成する第1の光センサ駆動回路52a、閾値設定手段とスリット検出手段及び載置状態検出手段を構成する第2の光センサ駆動回路52b、第1シャトル駆動回路53及び第2シャトル駆動回路54が電気的に接続されている。
入出力装置51は、各種スイッチと状態表示機を有しており、前記各処理の実行を開始する指令信号や、各処理を実行するための初期値データ等を制御装置50に出力する。本実施形態では、警報ランプ511と操作ボタン512とが設けられている。
警報ランプ511は、制御装置50からの表示指令PL1に基づいて、ポケット32に載置されたICチップTの載置状態が正常ではない場合に点灯するようになっている。
操作ボタン512は、操作されると操作信号PB1を制御装置50に入力するようになっている。操作ボタン512は、プログラムなどにより用途が変更できるようになって、本実施形態では、停止した各シャトル16,17を再始動させるためのボタンスイッチである。
第1の光センサ駆動回路52aは、第1シャトル16用の一組の光センサの駆動回路であって、制御装置50からの制御信号CS3aに基づいて、ICハンドラ10の起動中は常時、投光部40を駆動して検出光43を出射させるために投光部40に電力PWを供給する。また、第1の光センサ駆動回路52aは、受光部41が出力する検出信号、即ち、受光部41が受光した検出光43の受光量LQに相対した信号値が入力されるようになっている。
第1の光センサ駆動回路52aは、第1の閾値Th1と第2の閾値Th2とが記憶されている。そして、第1の光センサ駆動回路52aは、受光部41からの検出信号(受光量LQ)と第1及び第2の閾値Th1,Th2とを比較し、その結果をそれぞれ制御装置50に出力する。
詳述すると、第1の光センサ駆動回路52aは、受光量LQと第1の閾値Th1との大小を比較した結果を第1の信号YB1aとして制御装置50に出力する。そして、受光量LQが第1の閾値Th1以上の場合は「Hレベル」の第1の信号YB1aを、反対に、受光量LQが第1の閾値Th1より小さい場合は「Lレベル」の第1の信号YB1aを制御装置50に出力するようになっている。
一方、第1の光センサ駆動回路52aは、受光量LQと第2の閾値Th2との大小を比
較した結果を第2の信号YB2aとして制御装置50に出力する。そして、受光量LQが第2の閾値Th2以上の場合は「Hレベル」の第2の信号YB2aを、反対に、受光量LQが第2の閾値Th2より小さい場合は「Lレベル」の第2の信号YB2aを制御装置50に出力するようになっている。
従って、制御装置50は、第1シャトル16において、第1の信号YB1aと第2の信号YB2aが共に「Hレベル」の場合は、ポケット32へのICチップTが適切に載置されていると判断することができるようになっている。また、制御装置50は、第1の信号YB1aが「Lレベル」で第2の信号YB2aが「Hレベル」の場合は、ポケット32へのICチップTが正常に載置されていないと判断するようになっている。さらに、第1の信号YB1aと第2の信号YB2aが共に「Lレベル」の場合は、各スリット範囲SR1,SR2ではないと判断するようになっている。
また、第1の光センサ駆動回路52aには、第1の閾値Th1及び第2の閾値Th2を設定するための第1の係数K1と第2の係数K2が記憶されているとともに、第1の閾値Th1及び第2の閾値Th2を求めるための処理を実行するための図示しない設定ボタンが備えられている。
つまり、制御装置50が、閾値設定モードを実行し、第1の光センサ駆動回路52aが、受光部41から規定値Y1を検出する。そして、設定ボタンが押されると、第1の光センサ駆動回路52aは、規定値Y1に第1の係数K1を掛けて第1の閾値Th1を求めるとともに、規定値Y1に第2の係数K2を掛けて第2の閾値Th2を求める。そして、第1の光センサ駆動回路52aは、現在記憶されている第1の閾値Th1及び第2の閾値Th2に替えて、新たに求めた第1の閾値Th1及び第2の閾値Th2を記憶するようになっている。
第2の光センサ駆動回路52bは、第2シャトル17用の一組の光センサの駆動回路であって、制御装置50からの制御信号CS3bに基づいて、ICハンドラ10の起動中は常時、投光部40を駆動して検出光43を出射させるために投光部40に電力PWを供給する。また、第2の光センサ駆動回路52bは、受光部41が出力する検出信号、即ち、受光部41が受光した検出光43の受光量LQに相対した信号値が入力されるようになっている。
第2の光センサ駆動回路52bは、第1の閾値Th1と第2の閾値Th2とが記憶されている。そして、第2の光センサ駆動回路52bは、受光部41からの検出信号(受光量LQ)と第1及び第2の閾値Th1,Th2とを比較し、その結果をそれぞれ制御装置50に出力する。
詳述すると、第2の光センサ駆動回路52bは、受光量LQと第1の閾値Th1との大小を比較した結果を第1の信号YB1bとして制御装置50に出力する。そして、受光量LQが第1の閾値Th1以上の場合は「Hレベル」の第1の信号YB1bを、反対に、受光量LQが第1の閾値Th1より小さい場合は「Lレベル」の第1の信号YB1bを制御装置50に出力するようになっている。
一方、第2の光センサ駆動回路52bは、受光量LQと第2の閾値Th2との大小を比較した結果を第2の信号YB2bとして制御装置50に出力する。そして、受光量LQが第2の閾値Th2以上の場合は「Hレベル」の第2の信号YB2bを、反対に、受光量LQが第2の閾値Th2より小さい場合は「Lレベル」の第2の信号YB2bを制御装置50に出力するようになっている。
従って、制御装置50は、第2シャトル17において、第1の信号YB1bと第2の信号YB2bが共に「Hレベル」の場合は、ポケット32へのICチップTが適切に載置されていると判断することができるようになっている。また、制御装置50は、第1の信号YB1bが「Lレベル」で第2の信号YB2bが「Hレベル」の場合は、ポケット32へのICチップTが正常に載置されていないと判断するようになっている。さらに、第1の信号YB1bと第2の信号YB2bが共に「Lレベル」の場合は、各スリット範囲SR1,SR2ではないと判断するようになっている。
また、第2の光センサ駆動回路52bには、第1の閾値Th1及び第2の閾値Th2を設定するための第1の係数K1と第2の係数K2が記憶されているとともに、第1の閾値Th1及び第2の閾値Th2を求めるための処理を実行するための図示しない設定ボタンが備えられている。
つまり、制御装置50が、閾値設定モードを実行し、第2の光センサ駆動回路52bが、受光部41から規定値Y1を検出する。そして、設定ボタンが押されると、第2の光センサ駆動回路52bは、規定値Y1に第1の係数K1を掛けて第1の閾値Th1を求めるとともに、規定値Y1に第2の係数K2を掛けて第2の閾値Th2を求める。そして、第2の光センサ駆動回路52bは、現在記憶されている第1の閾値Th1及び第2の閾値Th2に替えて、新たに求めた第1の閾値Th1及び第2の閾値Th2を記憶するようになっている。
第1シャトル駆動回路53は、制御装置50からの制御信号CS1を入力して、同制御信号CS1に基づいて生成した駆動信号DS1により第1シャトルモータM1を駆動制御するようになっている。そして、制御装置50は、第1シャトルモータM1を駆動して、第1シャトル16をレール30aに沿って移動させるようになっている。また、制御装置50は、第1シャトル駆動回路53を介して第1シャトルエンコーダEm1によって検出された第1シャトルモータM1の回転量ES1を入力する。そして、制御装置50は、回転量ES1から第1シャトル16の位置を把握するようになっている。
第2シャトル駆動回路54は、制御装置50からの制御信号CS2を入力して、同制御信号CS2に基づいて生成した駆動信号DS2により第2シャトルモータM2を駆動制御するようになっている。そして、制御装置50は、第2シャトルモータM2を駆動して、第2シャトル17をレール30bに沿って移動させるようになっている。また、制御装置50は、第2シャトル駆動回路54を介して第2シャトルエンコーダEm2によって検出された第2シャトルモータM2の回転量ES2を入力する。そして、制御装置50は、回転量ES2から第2シャトル17の位置を把握するようになっている。
次に、ICハンドラ10の初期設定において第1の光センサ駆動回路52aに第1及び第2の閾値Th1,Th2が設定される閾値設定モードの手順(閾値設定工程)について図9及び図10を参照して説明する。図9は、検出光43に対して第1シャトル16の位置を示した平面図であり、図9(a)は検出光43が前端位置31aを通過して前端範囲P1に位置する場合、図9(b)は検出光43が第1スリット範囲SR1に位置する場合を示している。また、図9(c)は検出光43が第2スリット範囲SR2に位置する場合、図9(d)は検出光43が後端位置31b手前の後端範囲P3に位置する場合を示している。
初期設定を行う前に、第1の光センサ駆動回路52aには、初期設定の対象となるICチップTに適した第1の係数K1と第2の係数K2が設定されていて、ポケット32には、適切にICチップTが載置されているものとする。また、第1シャトル16は、レール30a上の供給ロボット14側に位置されているものとする。
まず、第1の光センサ駆動回路52aには、検出光43が各スリット範囲SR1,SR2の位置のときに第2の信号YB2aが確実に「Hレベル」になる仮の第2の閾値Th2を設定する(ステップS1−1)。すなわち、第2の閾値Th2は、受光部41にまったく遮られない状態の検出光43を受光させるようにされてから設定ボタンが操作されて設定される。なお、現在記憶されている第2の閾値Th2の値が「0」ではない場合にはその値を用いてもよい。
仮の第2の閾値Th2が設定されると、制御装置50は、第1シャトル16を所定の速度で回収ロボット15の方向へ移動させる。そして、図9(a)に示すように、回転量ES1から検出光43が供給側チェンジキット31の前端位置31aを通過したかどうかを判断する(ステップS1−2)。
検出光43が前端位置31aを通過していない場合(ステップS1−2でNO)、ステップS1−2に戻り検出光43が前端位置31aを通過したかどうかの判断を繰り返す。一方、図9(a)に示すように、検出光43が前端位置31aを通過した場合(ステップS1−2でYES)、回転量ES1から検出光43が供給側チェンジキット31の後端位置31bを通過したかどうかを判断する(ステップS1−3)。
検出光43が後端位置31bを通過した場合(ステップS1−3でYES)、第1及び第2の閾値Th1,Th2の設定動作(閾値設定モード)を終了する。一方、図9(a)〜(d)に示すように、検出光43が後端位置31bを通過していない場合(ステップS1−3でNO)、制御装置50は第2の信号YB2aが「Lレベル」から「Hレベル」に立ち上がったかどうかを判断する(ステップS1−4)。
第2の信号YB2aが「Lレベル」から「Hレベル」に立ち上がらない場合(ステップS1−4でNO)、制御装置50は、ステップS1−3に戻り、ステップS1−3の検出光43が供給側チェンジキット31の後端位置31bを通過したかどうかの判断を繰り返し行なう。一方、第2の信号YB2aが「Lレベル」から「Hレベル」に立ち上がった場合(ステップS1−4でYES)、制御装置50は、第2の信号YB2aが立ち上がった位置、すなわち第1又は第2スリット範囲SR1,SR2のいずれかに、図9(b)又は図9(c)に示すように、第1シャトル16を停止させる(ステップS1−5)。第1シャトル16が第2の信号YB2aが「Lレベル」から「Hレベル」に立ち上がった位置に停止されると、第1の光センサ駆動回路52aに第1及び第2の閾値Th1,Th2が設定されるようになる(ステップS1−6)。
第1の光センサ駆動回路52aに第1及び第2の閾値Th1,Th2が設定されるようになると、制御装置50は、操作ボタン512がON操作されたかどうかを判断する(ステップS1−7)。操作ボタン512がON操作されていない場合(ステップS1−7でNO)、制御装置50は、第1及び第2の閾値Th1,Th2の設定中であると判断して、ステップS1−7に戻り、操作ボタン512がON操作されたかどうかの判断を繰り返するようになっている。一方、操作ボタン512がON操作された場合(ステップS1−7でYES)、制御装置50は、第1シャトル16を所定の速度での回収ロボット15方向への移動を開始する(ステップS1−8)。第1シャトル16の回収ロボット15方向への移動が開始されると、制御装置50は、ステップS1−3に戻り、図9(d)に示す位置を過ぎて、後端位置31bを通過するまでステップS1−3〜ステップS1−8の動作を繰り返すようになっている。
なお、第2の光センサ駆動回路52bにも第1及び第2の閾値Th1,Th2が設定されるが、第1の光センサ駆動回路52aへの第1及び第2の閾値Th1,Th2の設定と
同様なので、その説明を省略する。
次に、第1シャトル16で測定ロボット22に搬送されるICチップTのポケット32への載置状態の検出について図11〜図13を参照して説明する。なお、制御装置50に備えられたRAMには、ICチップTの載置が正常ではないスリットの番号を登録しておくリストとしての不正スリットリスト用の記憶領域とが設けられている。
供給ロボット14から第1シャトル16の各ポケット32にICチップTが載置されると、制御装置50は、ICチップTを測定ロボット22に供給するために、第1シャトル16を測定ロボット22の方向に移動させる。第1シャトル16が測定ロボット22の方向に移動されると、制御装置50は、図9(a)に示すように、第1シャトルモータM1の回転量ES1から、検出光43が供給側チェンジキット31の前端位置31aを通過したかどうかを判断する(ステップS2−1)。制御装置50は、検出光43が前端位置31aを通過していないと判断したら、再びステップS2−1に戻り、検出光43が前端位置31aを通過したかどうかの判断を繰り返す。
一方、制御装置50は、図9(a)に示すように、検出光43が前端位置31aを通過したと判断したら、RAMの不正スリットリスト用の記憶領域の内容をクリアする(ステップS2−2)。
次に、制御装置50は、第1シャトルモータM1の回転量ES1から、検出光43が供給側チェンジキット31の後端位置31bを通過したかどうかを判断する(ステップS2−3)。図9(a)〜(d)に示すように、検出光43が後端位置31bを通過していない場合(ステップS2−3でNO)、制御装置50は、ICチップTの載置状態検出を行なう処理を実行する(ステップS2−4)。
載置状態検出処理(ステップS2−4)は、図12に示すように、第1の光センサ駆動回路52aからの第2の信号YB2aが「Hレベル」に立ち上がったかどうか判断する(ステップS2−4−1)(スリット検出工程)。第2の信号YB2aが「Lレベル」から「Hレベル」に立ち上がっていない場合(ステップS2−4−1でNO)、制御装置50は、載置状態検出処理(ステップS2−4)を終了する。
一方、第2の信号YB2aが「Lレベル」から「Hレベル」に立ち上がっている場合(ステップS2−4−1でYES)、制御装置50は、検出光43が、図9(b)又は図9(c)に示すように、第1又は第2スリット範囲SR1,SR2のいずれかにあると判断する。検出光43が第1又は第2スリット範囲SR1,SR2のいずれかにあると判断されると、制御装置50は、第2の信号YB2aが「Hレベル」かどうかを判断する(ステップS2−4−2)。
第2の信号YB2aが「Hレベル」の場合(ステップS2−4−2でYES)、制御装置50は、第1の信号YB1aが「Hレベル」かどうかを判断する(ステップS2−4−3)(載置状態検出工程)。第1の信号YB1aが「Hレベル」の場合(ステップS2−4−3でYES)、制御装置50は、載置状態検出処理(ステップS2−4)を終了する。すなわち、このスリットには、第1の信号YB1aと第2の信号YB2aが共に「Hレベル」となり、ICチップTが正常に載置されていたと判断される。
一方、第1の信号YB1aが「Hレベル」ではない場合(ステップS2−4−3でNO)、制御装置50は、ステップS2−4−2に戻り、第2の信号YB2aが「Hレベル」かどうかを判断することを繰り返すようになっている。すなわち、このスリットのICチップTが正常に載置されているかどうかを再度判断するようになっている。そして、第2
の信号YB2aが「Hレベル」から「Lレベル」になった場合(ステップS2−4−2でNO)、制御装置50は、通過した該スリットを不正スリットとし、不正スリットを不正スリットリストにスリットの番号で登録して、載置状態検出処理(ステップS2−4)を終了してステップS2−3に戻る。
ステップS2−3に戻ると、制御装置50は、再び、検出光43が後端位置31bを通過したかどうかの判断をするようになっている。そして、検出光43が後端位置31bを通過するまで載置状態検出処理(ステップS2−4)を繰り返すようになっている。
なお、本実施形態では、スリットの番号として、第1スリット37aには「1」が、第2スリット37bには「2」がそれぞれ対応するようになっていて、制御装置50は、検出光43の位置に対応する各スリット37a,37bを第1シャトル16の位置に基づいて判定するようになっている。すなわち、制御装置50は、検出光43が第1スリット範囲SR1にある場合は「1」を、第2スリット範囲SR2にある場合は「2」を、それぞれスリットの番号とするようになっている。
一方、図9(d)に示すように、検出光43が後端位置31bを通過した場合(ステップS2−3でYES)、制御装置50は、不正スリットリストにスリットの番号が登録されているかどうかを判断する(ステップS2−5)。
不正スリットリストにスリットの番号が登録されている場合(ステップS2−5でYES)、制御装置50は、載置状態修正用の動作をする処理を実行する(ステップS2−6)(部品修正工程)。
載置状態修正処理(ステップS2−6)では、図13に示すように、制御装置50は、警報ランプ511を表示して警報を発生する(ステップS2−6−1)。警報を発生したら、制御装置50は、第1シャトル16の位置を、検出光43の位置に不正スリットリストに登録された最初のスリット番号のスリットを移動させる(ステップS2−6−2)。すなわち、最初に登録されているスリット番号が「1」ならば、図9(b)に示すように、スリット37aを、「2」ならば、図9(c)に示すように、スリット37bを、検出光43の位置に移動させる。
検出光43の位置に第1又は第2スリット37a,37bが移動されると、制御装置50は、第1シャトル16を当該位置に待機させる(ステップS2−6−3)。第1シャトル16を当該位置に待機させたら、制御装置50は、操作ボタン512がON操作されたかどうか判断する(ステップS2−6−4)。操作ボタン512がON操作されない場合(ステップS2−6−4でNO)、制御装置50は、ステップS2−6−3に戻り、第1シャトル16を当該位置に引き続き待機させる。すなわち、制御装置50は、ICチップTの載置状態を修正中であると判断して、ステップS2−6−3からステップS2−6−4を繰り返す。
一方、操作ボタン512がON操作された場合(ステップS2−6−4でYES)、制御装置50は、第1の信号YB1aが「Hレベル」かどうかを判断する(ステップS2−6−5)。すなわち、ポケット32へのICチップTの載置状態が正常であるかどうかを判断する。
第1の信号YB1aが「Hレベル」ではない場合(ステップS2−6−5でNO)、制御装置50は、ステップS2−6−3に戻り、第1シャトル16を当該位置に引き続き待機させる。すなわち、制御装置50は、ICチップTの載置状態が正常ではなく修正する必要があると判断して、第1シャトル16を引き続き待機させるためにステップS2−6
−3からステップS2−6−5を繰り返す。
一方、第1の信号YB1aが「Hレベル」の場合(ステップS2−6−5でYES)、制御装置50は、不正スリットリストに登録されている最初のスリット番号を削除して(ステップS2−6−6)、載置状態修正処理(ステップS2−6)を終了してステップS2−5に戻る。載置状態が修正されてステップS2−5に戻ると、制御装置50は、再び、不正スリットリストにスリットの番号が登録されているかどうかを判断する。すなわち、不正スリットリストにスリット番号が登録されている場合は、ICチップTの載置状態修正処理(ステップS2−6)を繰り返して行なうようになっている。
一方、不正スリットリストにスリットの番号が登録されていない場合(ステップS2−5でNO)、制御装置50は、ICチップTの載置状態の検出を終了する。
なお、第2シャトル17においても、ポケット32へのICチップTの載置状態の検出を行なうが、第1シャトル16の場合と同様なので説明を省略する。
以上説明したように、本発明の部品検出方法、部品検出装置、及び、ICハンドラによれば、以下に列記するような効果が得られるようになる。
(1)本実施形態では、検出光43は、Y方向から見ると直径Rの円形形状に形成された。従って、検出光43は、高さが直径Rの範囲内で遮光状態を変化されることができる。その結果、ICチップTのロットや種類、供給側チェンジキット31の変更等でICチップTの上面の高さが変化しても、その変化が直径Rの範囲内であれば、投光部40や受光部41の取り付け高さを変更させなくても、ICチップTがその載置状態により変化させる遮光状態を検出する事ができる。
すなわち、ICチップTの上面の高さを検出光43の直径Rの範囲内にあるようにすれば、投光部40や受光部41の高さ位置調整が不要となる。これにより、ICチップTの上面の高さを検出光43の高さと一致させるために必要としていた非常に煩わしく時間を要する投光部40や受光部41の高さ位置調整作業等を不要とすることができた。
(2)本実施形態では、検出光43は、所定の光量を直径Rの円形形状にて伝達された。従って、検出光43が遮断されて、受光部41が検出する受光量LQが最小値Y0から最大値Ymaxまでの範囲で変化することを検出する事ができる。その結果、ICチップTの遮光による受光量LQの変化からICチップTのポケット32への載置状態を検出する事ができる。
(3)本実施形態では、規定値Y1に第1及び第2の係数K1,K2を掛けて第1及び第2の閾値Th1,Th2を求めた。すなわち、ポケット32に正常に載置されたICチップTでも、その個体差等により受光量LQには多少の変動が生じるが、ICチップTの個体差等による受光量LQの変動を考慮した第1の係数K1を規定値Y1に掛けて第1の閾値Th1を予め求める。その結果、各シャトル16,17にて搬送されるICチップTに遮られた検出光43に基づく受光量LQと、第1の閾値Th1とを比較することにより、ICチップTの個体差等による誤判定を防いで好適にICチップTの載置状態の判断をすることができる。
また、ポケット32へのICチップTの載置状態もしくは有無によりスリット37a,37bを通過する検出光43に基づく受光量LQは変化するが、規定値Y1に対して該変化の影響を受けない範囲を考慮した第2の係数K2を規定値に掛けて第2の閾値Th2を予め求める。その結果、各シャトル16,17にて搬送されるICチップTに遮られた検出光43に基づく受光量LQと、第2の閾値Th2とを比較することにより、ポケット32へのICチップTの載置状態や有無に関わり無く、好適にスリット37a,37bを検
出光43が通過していることの判断をすることができる。
(4)本実施形態では、受光部41が検出した受光量LQを第1の閾値Th1及び第2の閾値Th2と比較してICチップTの載置状態及びスリット範囲SR1,SR2を判断するようにした。従って、ICチップTのロットや種類、供給側チェンジキット31の変更等でICチップTの上面位置が変化して検出される受光量LQ、例えば、規定値Y1が変化しても、第1の閾値Th1や第2の閾値Th2の値を再設定することで、変化した受光量LQに対応する判断ができるようになる。すなわち、ICハンドラ10は、ICチップTのロットや種類、供給側チェンジキット31が変更されても、各閾値Th1,Th2の再設定だけでICチップTの載置状態等を好適に検出できるようになり、調整作業を容易にすることができる。
(5)本実施形態では、受光量LQを第2の閾値Th2と比較してスリット範囲SR1,SR2を判断するようにした。従って、光センサは、ICチップTの載置状態を検出できるとともに、スリット範囲SR1,SR2も検出できる。その結果、ICハンドラ10がICチップTのポケット32への載置状態を検出するために用いる光センサの数を少なくすることができる。
(6)本実施形態では、2つのスリット37a,37bのいずれかに4つのポケット32が対応するようにした。従って、2つのスリット37a,37bを設けることで4つ全てのポケット32に対するICチップTの載置状態を検出できる。
(7)本実施形態では、第1の閾値Th1と第2の閾値Th2を設定する場合、各シャトル16,17は、各スリット範囲SR1,SR2にて停止されるようにした。従って、規定値Y1としての受光量LQの検出を容易にして、第1の閾値Th1と第2の閾値Th2の設定を確実かつ容易にすることができる。
(8)本実施形態では、第1の係数K1及び第2の係数K2が記憶されていた。従って、閾値設定モードの際に、受光量LQに第1の係数K1を掛けて第1の閾値Th1、及び、受光量LQに第2の係数K2を掛けて第2の閾値Th2を算出できる。その結果、第1の閾値Th1と第2の閾値Th2を容易に設定することができるとともに、後で規定値Y1としての受光量LQに変化が生じても容易に再設定することができる。
(9)本実施形態では、ICチップTの載置が不正なポケット32のあるスリット37a,37bを不正スリットリストに登録し、各シャトル16,17は検出光43の位置に不正スリットリストに登録されたスリット37a,37bを順次移動させた。従って、ICチップTの不正な載置の確認を容易にするとともに、ICチップTの載置状態の修正の確認を容易にすることができる。その結果、ICチップTの載置状態の修正に要する時間や煩わしさを減らすことができる。
(他の実施形態)
なお、上記各実施形態は、例えば以下のような態様にて実施することもできる。
・上記実施形態では、供給側チェンジキット31に載置されたICチップTの載置状態を検出したが、回収側チェンジキット34やその他の搬送用トレイに載置されたICチップTの載置状態を検出するようにしてもよい。
・上記実施形態では、第1の係数K1の値を0.95、第2の係数K2の値を0.20とした。しかし、第1の係数K1の値及び第2の係数K2の値はその他の値でもよい。
・上記実施形態では、第1の閾値の値Th1と第2の閾値Th2を設けた。しかしこれに限らず、ポケット32にICチップTの有無を判断するため、最大値Ymaxと第1の
閾値の値Th1との間に第3の閾値を設けてもよい。この場合、受光量LQが第3の閾値以下であればポケット32にICチップTがあると判断して、受光量LQが第3の閾値よりも大きければポケット32にICチップTがないと判断することができる。
・上記実施形態では、各光センサ駆動回路52a,52bは設定ボタンを操作されて各閾値Th1,Th2を算出して記憶した。しかしこれに限らず、各光センサ駆動回路52a,52bは、設定ボタンの操作に対応する「設定信号」を制御装置50から入力されて、各閾値Th1,Th2を算出して記憶させるようにされてもよい。さらに、この場合は、制御装置50は、「設定信号」を所定のタイミングで自動的に出力するようにして、各閾値Th1,Th2を設定させるようにしてもよい。
・上記実施形態では、第1の閾値Th1は、規定値Y1に第1の係数K1を掛けて求めたが、第1の閾値Th1は、規定値Y1と第1の係数K1とに基づいて、その他の演算方法によって求めてもよい。 また、第2の閾値Th2は、規定値Y1に第2の係数K2を掛けて求めが、第2の閾値Th2は、規定値Y1と第2の係数K2とに基づいて、その他の演算方法によって求めてもよい。
・上記実施形態では、第2の閾値Th2は、規定値Y1に第2の係数K2を掛けて求めた。しかしこれに限らず、第2の閾値Th2は、検出光43が供給側チェンジキット31に遮られた状態において受光部41が受光する最小値Y0に、「1」より大きい第3の係数を掛けて求めてもよい。このとき、最小値Y0が「0」の場合は適当ではないが、受光部41は完全に遮蔽されていないので、通常、最小値Y0は、「0」より大きい値が得られる。従って、検出光43の遮られた状態を基準にして、第2の閾値Th2を求めることができる。
また、第2の閾値Th2は、検出光43が遮られない状態において受光部41が受光する最大値Ymaxに、第1の閾値Th1よりも小さくなる第4の係数を掛けて求めてもよい。そうすれば、ICチップTのロットや種類、供給側チェンジキット31の変更等に依存しない第2の閾値Th2を求めることができる。
・上記実施形態では、第1の係数K1及び第2の係数K2は各光センサ駆動回路52a,52bに記憶されていた。しかしこれに限らず、各係数K1,K2を制御装置50に記憶して、規定値Y1に対応する受光量LQを各光センサ駆動回路52a,52bから制御装置50に入力して、制御装置50が受光量LQと各係数K1,K2から各閾値Th1,Th2を算出する。そして、各閾値Th1,Th2を制御装置50から光センサ駆動回路52a,52bに入力して記憶させてもよい。
・上記実施形態では、第1の閾値Th1及び第2の閾値Th2は各光センサ駆動回路52a,52bに記憶されていた。しかしこれに限らず、第1の閾値Th1及び第2の閾値Th2を制御装置50に記憶して、検出した受光量LQを光センサ駆動回路52a,52bから制御装置50に入力して、制御装置50が受光量LQを各閾値Th1,Th2と比較してICチップTの載置状態を判断するようにしてもよい。
・上記実施形態では、各スリット37a,37bの底面は載置部32bの底面と同じ高さとしたが、各スリット37a,37bの底面の高さはこれに限られない。
・上記実施形態では、ICチップTの上面位置はポケット32の開口部32a以下の位置とした。しかしこれに限らず、ICチップTの上面位置は、ポケット32の開口部32aよりも高くてもよい。
・上記実施形態では、検出光43の断面は直径Rの円形形状に形成されたが、検出光4
3の断面形状に特に制限はない。また、より高い範囲の高さを検出範囲とする場合は、エリアセンサのように縦長の検出光を発光する光センサを用いてもよい。
・上記実施形態では、検出光43は各スリット37a,37bを完全に通過できる形状としたが、検出光が各スリット37a,37bよりも大きくてその一部が投光できない形状でもよい。
・上記実施形態では、各係数K1,K2と各閾値Th1,Th2は、各光センサ駆動回路52a,52bに予め記憶されていたが、随時、外部から設定できるようにしてもよい。そうすれば、ICチップTの種類や供給側チェンジキット31等を変更する場合にも、以前に設定した各係数K1,K2や各閾値Th1,Th2を直ちに再設定することができるので、初期設定において閾値設定モードによる各閾値Th1,Th2の設定作業等を省略することができる。
本発明にかかるICハンドラの平面構造を示す平面図。 同実施形態のチェンジキットの斜視構造を示す斜視図。 同実施形態のシャトルと光センサの構造を示す図であって、(a)は平面構造を示す平面図、(b)は(a)の3−3線断面図。 同実施形態のシャトルと光センサの検出光の関係を説明する説明図。 同実施形態のチェンジキットの移動と検出光の関係を説明する説明図であって、(a)はチェンジキットの移動と検出光との関係を示す図、(b)はチェンジキットの移動と光センサが受光する検出光の受光量との関係を示す図。 同実施形態のチェンジキットによる検出光の遮光状態を示す断面図であって、(a)はポケットにICチップが正常に載置されている図、(b)はスリットの位置でない場合の図、(c)はポケットにICチップが正常に載置されていない場合の図。 同実施形態の光センサの受光量を示すグラフであり、(a)は光センサの遮光状態による受光量の変化を示すグラフ、(b)は光センサの受光量に基づいて変化する信号の「Hレベル」/「Lレベル」の状態を示す図。 同実施形態のICチップの載置状態を検出する電気ブロック図。 同実施形態の検出光に対してシャトルの位置を示した平面図であり、(a)は検出光が前端範囲に位置する図、(b)は検出光が第1スリット範囲に位置する図、(c)は検出光が第2スリット範囲に位置する図、(d)は検出光が後端範囲に位置する図。 同実施形態の閾値を設定する場合のフローチャート。 同実施形態のICチップの載置状態を検出するフローチャート。 同実施形態のICチップの載置状態を検出して不正なスリットを登録するフローチャート。 同実施形態のICチップの載置状態を修正するフローチャート。
符号の説明
R…直径、T…ICチップ、V…速度、C1〜C6…コンベア、CS1,CS2,CS3a,CS3b…制御信号、DS1,DS2…駆動信号、Em1…第1シャトルエンコーダ、Em2…第2シャトルエンコーダ、ES1,ES2…回転量、FX…X軸フレーム、FY1…第1のY軸フレーム、FY2…第2のY軸フレーム、K1…第1の係数、K2…第2の係数、LQ…受光量、M1…第1シャトルモータ、M2…第2シャトルモータ、P1…前端範囲、P2…中間範囲、P3…後端範囲、PB1…操作信号、PL1…表示指令、PW…電力、SR1…第1スリット範囲、SR2…第2スリット範囲、Th1…第1の閾値、Th2…第2の閾値、Y0…最小値、Y1…規定値、Y2…不正値、YB1a,YB1b…第1の信号、YB2a,YB2b…第2の信号、Ymax…最大値、1…出力装
置、6a,6b,6c…状態、10…ICハンドラ、11…ベース、12…安全カバー、13…高温チャンバ、14…供給ロボット、15…回収ロボット、16…第1シャトル、16A…ベース部材、17…第2シャトル、17A…ベース部材、18…トレイ、20…供給側ロボットハンドユニット、21…回収側ロボットハンドユニット、22…測定ロボット、23…検査用ソケット、30a…第1のレール、30b…第2のレール、31…供給側チェンジキット、31a…前端位置、31b…後端位置、32…ポケット、32a…開口部、32b…載置部、32c…側面、34…回収側チェンジキット、37a…第1スリット、37b…第2スリット、40…投光部、41…受光部、43…検出光、44…支持部材、45…支持部材、50…制御装置、51…入出力装置、52a…第1の光センサ駆動回路、52b…第2の光センサ駆動回路、53…第1シャトル駆動回路、54…第2シャトル駆動回路、511…警報ランプ、512…操作ボタン。

Claims (11)

  1. 搬送装置に備えられた収納トレイのポケットに載置された電子部品を前記搬送装置によって水平方向に搬送して、該電子部品を、検出光を出射する投光部と、投光部から出射する検出光を受光する受光部との間を通過させ、該電子部品の前記ポケットへの載置状態を検出する部品検出方法であって、
    前記ポケットに正常に載置して前記電子部品と同一の閾値設定用部品を搬送するとともに、前記投光部から出射する検出光のその一部が前記閾値設定用部品に遮られるようにして、前記受光部にて前記一部が遮られた検出光を受光させ、該受光部が受光した受光量を規定値として、該規定値と第1の係数に基づいた値を第1の閾値として予め求め、
    前記ポケットに載置されて前記搬送装置にて搬送される前記電子部品の上部にて一部が遮られる際に前記投光部から出射されて前記受光部に受光される前記検出光に基づく前記受光量と、前記予め求めた第1の閾値とを比較して、前記ポケットに載置された前記電子部品の載置状態を判断することを特徴とする部品検出方法。
  2. 搬送装置に備えられた収納トレイと、
    前記収納トレイに凹設された電子部品を載置するポケットと、
    前記収納トレイの上部を横断するとともに、前記ポケットを横断するように凹設されたスリットと、
    検出光を出射するとともに、前記検出光が前記スリットを通過できる位置に備えられた投光部と、
    前記投光部から出射されて前記スリットを通過した前記検出光を受光する受光部とを備え、
    前記ポケットに載置された前記電子部品を前記搬送装置によって水平方向に搬送して、該電子部品を、前記投光部と前記受光部との間を通過させ、前記検出光が前記スリットを通過する位置において、該電子部品の前記ポケットへの載置状態を検出する部品検出方法であって、
    前記ポケットに正常に載置して前記電子部品と同一の閾値設定用部品を搬送するとともに、前記投光部から出射されて前記スリットを通過する検出光のその一部が前記閾値設定用部品に遮られるようにして、前記受光部にて前記一部が遮られた検出光を受光させ、該受光部が受光した受光量を規定値として、該規定値と第1の係数に基づいた値を前記電子部品の載置状態を判断する第1の閾値として予め求めるとともに、前記検出光が前記スリットを通過しているか判断する第2の閾値を予め求める閾値設定工程と、
    前記ポケットに載置されて前記搬送装置にて搬送される前記電子部品の上部にて一部が遮られる際に前記投光部から出射されて前記受光部に受光される前記検出光に基づく前記受光量と、前記予め求めた第2の閾値とを比較して、前記検出光が前記スリットを通過しているかを判断するスリット検出工程と、
    前記検出光が前記スリットを通過していると判断されたら、前記受光量と、前記予め求めた第1の閾値とを比較して、前記ポケットに載置された前記電子部品の載置状態を判断する載置状態検出工程とを備えることを特徴とする部品検出方法。
  3. 請求項2に記載の部品検出方法において、
    前記第2の閾値は、前記規定値と第2の係数に基づいて求めることを特徴とする部品検出方法。
  4. 請求項2に記載の部品検出方法において、
    前記第2の閾値は、前記スリットを前記投光部から出射された前記検出光が通過しないようにしたときに該受光部が受光した受光量を最小値として、該最小値と第3の係数に基づいて求めることを特徴とする部品検出方法。
  5. 請求項2に記載の部品検出方法において、
    前記第2の閾値は、前記投光部から出射された前記検出光を遮られることなく前記受光部に照射して、該受光部が受光した受光量を最大値として、該最大値と第4の係数に基づいて求めることを特徴とする部品検出方法。
  6. 請求項2〜5のいずれか1つに記載の部品検出方法において、
    前記閾値設定工程は、
    前記ポケットに正常に載置した前記電子部品を、前記検出光が前記スリットを通過する位置に搬送して停止するとともに、前記投光部から出射されて前記スリットを通過する検出光のその一部が前記電子部品に遮られるようにして、前記受光部にて前記一部が遮られた検出光を受光させ、該受光部が受光した受光量を規定値として、該規定値と第1の係数に基づいた値を第1の閾値として予め求めることを特徴とする部品検出方法。
  7. 請求項2〜6のいずれか1つに記載の部品検出方法において、
    前記載置状態検出工程は、
    前記検出光が前記スリットを通過していると判断されたら、前記受光量と、前記予め求めた第1の閾値とを比較して、前記ポケットに載置された前記電子部品の載置状態を判断して、前記電子部品の載置状態が正常ではないと判断された前記ポケットを横断する前記スリットに対応する情報を、該スリットの情報を記憶するリストに追加することを特徴とする部品検出方法。
  8. 請求項7に記載の部品検出方法において、
    前記載置状態検出工程の後に、前記リストに前記スリットに対応する情報が記憶されていたら、該スリットを前記検出光が通過する位置まで移動させて停止する部品修正工程を備えることを特徴とする部品検出方法。
  9. 請求項8に記載の部品検出方法において、
    前記部品修正工程は、
    前記リストに前記スリットに対応する情報が記憶されていたら、該スリットを前記検出光が通過する位置まで移動させて停止させ、
    該スリットの横断するポケットへの前記電子部品の載置状態が修正されたら、前記受光量と、前記予め求めた第1の閾値とを比較して、前記ポケットへの該電子部品の載置状態を判断し、該電子部品の載置状態が正常ではないと判断した場合には、該スリットを該位置に保持することを特徴とする部品検出方法。
  10. 搬送装置に備えられた収納トレイと、
    前記収納トレイに凹設された電子部品を載置するポケットと、
    前記収納トレイの上部を横断するとともに、前記ポケットを横断するように凹設されたスリットと、
    検出光を出射するとともに、前記検出光が前記スリットを通過できる位置に備えられた投光部と、
    前記投光部から出射されて前記スリットを通過した前記検出光を受光する受光部とを備え、
    前記ポケットに載置された前記電子部品を前記搬送装置によって水平方向に搬送して、該電子部品を、前記投光部と前記受光部との間を通過させ、前記検出光が前記スリットを通過する位置において、該電子部品の前記ポケットへの載置状態を検出する部品検出装置であって、
    前記受光部が受光した前記検出光の受光量を規定値として、該規定値と第1の係数に基づいた値を前記電子部品の載置状態を判断する第1の閾値として予め求めるとともに、前記検出光が前記スリットを通過しているか判断する第2の閾値を予め求める閾値設定手段
    と、
    前記受光量と、前記予め求めた第2の閾値とを比較して、前記スリットの位置を検出するスリット検出手段と、
    前記受光量と、前記予め求めた第1の閾値とを比較して、前記ポケットに載置された前記電子部品の載置状態を判断する載置状態検出手段とを備え、
    前記投光部から出射する検出光のその一部が前記ポケットに正常に載置した前記電子部品と同一の閾値設定用部品に遮られるようにして、前記受光部が受光した該検出光の受光量を規定値として第1の閾値を予め求めるとともに、第2の閾値を予め求め、
    前記ポケットに載置されて前記搬送装置にて搬送される前記電子部品の上部にて一部が遮られる際に該受光量に基づいて前記スリットの位置に前記検出光が位置したことを検出したら、該受光量に基づいて前記ポケットに載置された前記電子部品の載置状態を判断することを特徴とする部品検出装置。
  11. 請求項1〜9のいずれか1つに記載の部品検出方法を備えることを特徴としたICハンドラ。
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