JP2004184193A - 2入力光電センサ - Google Patents
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Abstract
【課題】2入力機能を備えた光電センサを、センサ信号状態や設定状態を分かり易く表示する。
【解決手段】横並びに配置した第1、第2表示部17、18には、Mキー23を押すことにより、次の項目の表示が順次切り替わる。▲1▼第1表示部17に「第1設定値」×第2表示部18に「第1現在値」、▲2▼第1表示部17に「第2設定値」×第2表示部18に「第2現在値」、▲3▼第1表示部17に「第1余裕度(%表示)」×第2表示部18に「第1現在値」、▲4▼第1表示部17に「第2余裕度(%表示)」×第2表示部18に「第2現在値」を表示する。これら▲1▼から▲4▼項目の表示中に上下キー21をアップ又はダウン方向に操作することにより、設定しきい値を調整することができる。
【選択図】 図24
【解決手段】横並びに配置した第1、第2表示部17、18には、Mキー23を押すことにより、次の項目の表示が順次切り替わる。▲1▼第1表示部17に「第1設定値」×第2表示部18に「第1現在値」、▲2▼第1表示部17に「第2設定値」×第2表示部18に「第2現在値」、▲3▼第1表示部17に「第1余裕度(%表示)」×第2表示部18に「第1現在値」、▲4▼第1表示部17に「第2余裕度(%表示)」×第2表示部18に「第2現在値」を表示する。これら▲1▼から▲4▼項目の表示中に上下キー21をアップ又はダウン方向に操作することにより、設定しきい値を調整することができる。
【選択図】 図24
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
この発明は、光電センサに関し、特に2つの表示部及び2つの入力機能を備えた2入力光電センサに関する。
【0002】
【従来の技術】
光電センサは、製造現場や製品検査工程などで、検出物の有無を検出するのに用いられる。工業製品の小型化あるいは製造コストの削減、品質向上など、製造現場へ要求は、年々厳しさを増している。このような環境で、各種センサ又はスイッチに要求される性能も高くなり、また、高機能化の要求も強くなっている。また、省スペースの要請は、光電センサにも波及するものであり、一層の小型化が常に要請されている。
【0003】
従来の光電センサの中には、特開平9−252242号公報に見られるように、表示部を供えたものが知られており、この種の光電センサにあっては、一つの表示部を備えた光電センサが一般的であり、例えばしきい値を表示させながらスイッチ又はボタンを押して、設定しきい値を微調整できるようになっている。
【0004】
一つの表示部を使って、現在値(受光量)や設定値(しきい値)などを表示する場合、この表示を切り替えるためにユーザは何回もキー操作又はボタン操作を反復しなければならないという問題がある。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
光電センサの多様性のなかで、例えば、2つの入力機能を備えた2入力光電センサを開発した場合、これを一つの表示部で様々な情報を表示するとしたら、ボタン操作又はキー操作の回数が増大することになる。
【0006】
すなわち、表示対象を、受光量(現在値)、しきい値(設定値)、余裕度の3つを表示しようする場合、これらを一つの表示部で、キー操作によって、第1現在値→第2現在値→第1設定値→第2設定値→第1余裕度→第2余裕度と表示切り替えする必要があり、ユーザが所望の情報を表示させるのに、数多くのキー操作が必要となる。
【0007】
そこで、本発明の目的は、センサの小型化や配線工数の削減などが要求されている昨今において、2入力機能を備えた光電センサを、センサ信号状態や設定状態を分かり易く表示することのできる2入力光電センサを提供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】
かかる技術的課題は、本発明によれば、
第1、第2の2つの検出部からの第1、第2の2つの入力を個々独立して受けれて、これら第1、第2の入力による第1、第2の受光量を第1、第2のしきい値と比較して検出結果を出力する2入力光電センサであって、
第1、第2の個々に独立した2つの表示部を有し、
前記第1の表示部に前記第1の受光量を表示し、前記第2の表示部に前記第1のしきい値を表示する第1表示モードと、
前記第1の表示部に前記第2の受光量を表示し、前記第2の表示部に前記第2のしきい値を表示する第2表示モードとを含み、
前記第1、第2の表示モードでは、前記第2の表示部に表示された第1、第2のしきい値を調整することのできることを特徴とする2入力光電センサを提供することにより達成される。
【0009】
上記の第1表示モードと第2表示モードとを所定時間が経過したら自動的に切り替えてもよいし、ユーザのキー操作によって表示切り替えを行うようにしてもよい。また、第1、第2の表示モードのときに、キー操作を行うことにより、第1、第2のしきい値を調整できるようにするのが好ましい。
【0010】
第1表示モードと第2表示モードを備えることにより、2入力光電センサの2つのセンサ信号状態と、この光電センサが監視するシステムの稼働状態とを簡単に把握することができ、また、各入力に関する設定の確認も容易であり、これにより、センサ誤作動の防止や保全行為の簡略化が可能になる。
【0011】
【発明の実施の形態】
本発明の実施の形態では、第1の表示部に前記第1の受光量を表示し、第2の表示部に前記第2の受光量を表示する第3表示モードを更に含む。また、第1の表示部に前記第1のしきい値を表示し、前記第2の表示部に前記第2のしきい値を表示する第4表示モードを更に含む。このような第3、第4の表示モードを備えることにより、2つのセンサ信号状態と、この光電センサが監視するシステムの稼働状態とを簡単に把握することができ、また、各入力に関する設定の確認も容易であり、これにより、センサ誤作動の防止や保全行為の簡略化が可能になる。
【0012】
また、第1検出部が所定時間内に検出した受光量の第1ピーク値を前記第1の表示部に表示し、第2検出部が所定時間内に検出した受光量の第2ピーク値を前記第2の表示部に表示する第5表示モードを更に含む。また、第1検出部が所定時間内に検出した受光量の第1ボトム値を前記第1の表示部に表示し、前記第2検出部が所定時間内に検出した受光量の第2ボトム値を前記第2の表示部に表示する第6表示モードを更に含む。このような第1、第2のピーク値又は第1、第2のボトム値を2つの表示部を使って表示することで、センサの変動幅を容易に確認することができる。
【0013】
また、第1のしきい値に対する前記第1の受光量の相対値である第1余裕度を前記第1の表示部に表示し、第2のしきい値に対する前記第2の受光量の相対値である第2余裕度を前記第2の表示部に表示する第7表示モードを更に含む。また、第1のしきい値に対する前記第1の受光量の相対値である第1余裕度と、第2のしきい値に対する前記第2の受光量の相対値である第2余裕度とを前記第1の表示部にバー表示し、前記第1の受光量と前記第2受光量とを前記2表示部に切り替え表示する第8表示モードを更に含む。このように第1、第2の余裕度を2つの表示部を使って表示することにより、特に、第1、第2の受光量と一緒に表示することにより、センサの検出状態の把握が容易になる。第1、第2の余裕度の表示に関し、%数値表示であってもよく、バー形式の表示であってもよい。横並びに配置された2つの表示部を連続的つまり一体的に使って、第1、第2の余裕度をバー形式で表示するようにしてもよく、これによれば、2つの余裕度を詳細且つ同時に表示することが可能になる。このように余裕度をバー形式で表示することにより、機器の奥まった箇所や数字を視認し難い箇所に設置した場合であっても、動作状態を確認するのが容易であり、これにより、視認性を向上して、センサの検出状態の確認が容易になる。
【0014】
【実施例】
以下に、添付した図面に基づいて本発明の好ましい実施例を詳しく説明する。図1、図2は、第1実施例の2入力機構を備えた光電センサを示すものであり、図1は光電センサの斜視図であり、図2は、その平面図である。図示の光電センサ100は、増幅器やCPUなどを組み込んだ本体に発光素子と発光素子を配置した一体型の光電センサである。
【0015】
2入力機構を備えた光電センサ100は、幅狭の比較的細長いボックス状のケーシング11を有し、ケーシング11の内部には、二対の発光素子12a、12b、受光素子13a、13b(図3参照)が設けられ、これら素子12a、12b、13a、13bに臨む二対つまり四本の光ファイバ14a、14b、15a、15bがケーシング11の一端面から外部に延出している(図1)。すなわち、この光電センサ100は後述するように2入力機構を有し、第1の対の光ファイバ14a、15aが第1の検出部を構成し、第2の対の光ファイバ14b、15bが第2の検出部を構成している。光電センサ100への電源供給及び出力は、ケーシング11の他端面から延出するケーブル16(図1)を通じて行われる。
【0016】
図1から最も良く理解できるように、ケーシング11の上面11aには、左右又は横並びに隣接して配置された第1、第2の表示部17、18が設けられている。この第1、第2の表示部17、18は、共に、横並びに隣接して配置された4つセクションを有しており、各セクションは7セグメントLEDで構成されている。第1、第2の表示部17、18は、各々、数字及び/又はアルファベット文字を横並びに4つ表示することができる。従って、例えば第1、第2の表示部17、18で数値を表示するときには、4桁の数値を表示することが可能である。7セグメントLEDは、これを1色LEDで構成してもよく、また、2色LEDで構成してもよく、また、一方の表示部17(又は18)を第一の色で表示し、他方の表示部18(又は17)を別の第二の色で表示することもできる。また、第1、第2の表示部17、18は、白黒又はカラー液晶(LCD)で構成されてもよい。
【0017】
ケーシング11の上面11aには、また、出力論理スイッチ19と、出力オン/オフ−インジケータ20と、スイング式のしきい値調整スイッチ又は上下キースイッチ21と、しきい値設定又はしきい値セットキースイッチ22と、表示モード切り替えキースイッチ23(以下、Mキーという)とを有し、このケーシング11の上面11aは、その他端にピボット軸を介して取り付けられた片開き式の蓋24(図1)を有し、この蓋24によって上面11aを覆うことができる。
【0018】
出力オン/オフ−インジケータ20は、受光量(現在値)としきい値(設定値)の関係から、検出物の有無を検出して出力する状態を示す時に点灯又は消灯する。また、その点灯や消灯と出力状態との関係を論理(オン時に点灯又は消灯)は出力論理スイッチ19により変更できる。
【0019】
しきい値設定(セット)キースイッチ22は、しきい値を自動的に設定するのに用いられる。すなわち、検出物T(図3参照)を検出エリアに配置した状態で、しきい値設定キースイッチ22を押し、次いで、検出エリアから検出物Tを取り除いた状態で、しきい値設定キースイッチ22を再び押すと、検出物Tが存在しているときの受光量と、検出物Tを取り除いたときの受光量との間の値がしきい値として自動的に設定される。このしきい値の自動設定は、第1、第2の検出部毎に独立して行うことができる。第1の検出部に関連して設定された第1のしきい値(第1設定値)及び第2の検出部に関連して設定された第2のしきい値(第2設定値)は、後に詳しく説明するように、第1表示部17又は第2表示部18に表示される。Mキー23は、後に詳しく説明するように、第1、第2の表示部17、18の表示画面の切り替え及び表示項目の変更などに用いられる。
【0020】
図3は、2入力機構を備えた光電センサ100の全体概要を示すブロック図である。光電センサ100は、例えば光ダイオードなどからなる第1、第2の発光素子12a、12bを発光させるための第1、第2の駆動回路30と、モニタ用の第1、第2の光ダイオード31a、31bとを有し、また、光ダイオードなどからなる第1、第2の受光素子13a、13b(これらを総称するときには参照符号13を使用して説明する)に接続された第1、第2の受光回路32a、32bと、この第1、第2の受光回路32a、32bからの出力信号をA/D変換する第1、第2のA/D変換器33a、33bと、第1、第2の表示部17、18を制御するゲートアレイ又は処理回路34と、この処理回路34からの信号を外部に送出する出力回路35とを有し、先に説明したしきい値調整スイッチやモード切り替えキースイッチなど各種スイッチ21〜23を含む操作部36からの信号は処理回路34に入力される。
【0021】
光電センサ100は、典型的には、受光素子13が獲得した受光量(第1入力、第2入力)をしきい値と比較し、その大小によって検出物Tの有無を検出し、その結果を出力するものであるが、第1、第2の表示部17、18の表示例を図4〜図23を参照して説明する。
【0022】
(1)図4に例示のように、第1の表示部17に第1のしきい値(第1設定値)を表示し、第2の表示部18に、第1の検出部が検出した現在の受光量(現在値)を表示することができる。勿論のことであるが、第1の表示部17に現在値を表示し、第2の表示部18に第1のしきい値(第1設定値)を表示してもよく、この関係は以下の例でも同様である。また、第1表示部17と第2表示部18との表示色を異ならせて、ユーザに識別可能な状態にすることが好ましい。このことは以下の例でも同様である。
【0023】
(2)図4に図示のように、第1の表示部17に第2のしきい値(第2設定値)を表示し、第2の表示部18に、第2の検出部が検出つまり第2入力の現在の受光量(現在値)を表示することができる。
【0024】
(3)図5に図示のように、第1の表示部17に第1の現在値を表示し、第2の表示部18に第2の現在値を表示することができる。
【0025】
(4)図6に図示のように、第1の表示部17に第1の設定値を表示し、第2の表示部18に第2の設定値を表示することができる。
【0026】
(5)図7に図示のように、第1の表示部17に第1の現在値、第2の現在値を切り替え表示し、第2の表示部18には、第1表示部17の表示切り替えに同期して、第1、第2の設定値を切り替え表示することができる。この表示切り替えは、キー操作によって行うようにしてもよく、また、自動的に所定時間が経過したら表示が切り替わるようにしてもよい。このような表示を行うときには、第1、第2の表示部17、18で第1の現在値及び第1の設定値を表示するときの色と、第2の現在値及び第2の設定値を表示するときの色とを異ならせたり、第1の現在値及び第1の設定値を表示するときには点灯表示にし、第2の現在値及び第2の設定値を表示するときには点滅表示にするなどにより、識別可能な状態で表示するのが好ましい。
【0027】
上記(1)〜(5)のように2つのセンサ信号状態が第1、第2の表示部17、18を使って同時に表示されるため、対象となる装置の稼働状態を視覚的に容易に把握することができる。また、第1、第2の検出部に関連した設定状況の確認も容易であり、これによりセンサ誤作動の防止や保全行為の簡略化が可能になる。
【0028】
(6)図8に図示のように、第1の表示部17に第1のしきい値(第1設定値)を表示し、第2の表示部18に、第1の検出部での入力つまり第1入力の現在の受光量(現在値)に関連した第1の余裕度を表示することができる。勿論のことであるが、第1の表示部17に第1余裕度を表示し、第2の表示部18に第1設定値を表示してもよく、この関係は以下の例でも同様である。
【0029】
(7)図9に図示のように、第1の表示部17に第2のしきい値(第2設定値)を表示し、第2の表示部18に、第2の検出部が検出した現在の受光量(現在値)に関連した第2の余裕度を表示することができる。
【0030】
(8)図10に図示のように、第1の表示部17に第1の余裕度を表示し、第2の表示部18に第2の余裕度を表示することができる。
【0031】
(10)図11に図示のように、第1の表示部17に第1設定値、第2設定値を切り替え表示し、第2の表示部18には、第1表示部17の表示切り替えに同期して、第1、第2の余裕度を切り替え表示することができる。この表示切り替えは、キー操作によって行うようにしてもよく、また、自動的に所定時間が経過したら表示が切り替わるようにしてもよい。このような表示を行うときには、第1、第2の表示部17、18で第1の設定値及び第1の余裕度を表示するときの色と、第2の設定値及び第2の余裕度を表示するときの色とを異ならせたり、第1の設定値及び第1の余裕度を表示するときには点灯表示にし、第2の設定値及び第2の余裕度を表示するときには点滅表示にするなどにより、識別可能な状態で表示するのが好ましい。
【0032】
(11)図12に図示のように、第1の表示部17に第1現在値、第2表示部18に第1余裕度を表示してもよく、また、第1の表示部17に第2現在値、第2表示部18に第2余裕度を表示してもよく、これらを、キー操作や所定時間経過したときに表示切り替えするようにしてもよい。このような表示の切り替えを行うときには、第1、第2の現在値とで表示の色を変えるなどして、第1検出部の表示と第2検出部の表示とが識別可能な状態で表示するのが好ましい。
【0033】
上記(6)〜(11)のように出力の余裕度を表示することにより、第1、第2の検出部での検出状況の把握が容易になる。余裕度の表示形式としては、数値表示(%表示)であってもよく、バー表示であってもよい。
【0034】
(12)図13に図示のように、第1の表示部17に第1入力の受光量の第1ピークホールド値を表示し、第2の表示部18に第1入力の第1ボトムホールド値を表示することができる。
【0035】
(13)図14に図示のように、第1の表示部17に第2入力の受光量の第2ピークホールド値を表示し、第2の表示部18に第2入力の第2ボトムホールド値を表示することができる。
【0036】
(14)図15に図示のように、第1の表示部17に第1ピークホールド値を表示し、第2の表示部18に第2ピークホールド値を表示することができる。
【0037】
(15)図16に図示のように、第1の表示部17に第1入力の受光量の第1ボトムホールド値を表示し、第2の表示部18に第2入力の受光量の第2ボトムホールド値を表示することができる。
【0038】
(16)図17に図示のように、第1の表示部17に第1、第2のピーク値を切り替え表示し、第2の表示部18には、第1表示部17の表示切り替え同期して、第1、第2のボトム値の表示切り替えを行うことができる。この切り替え表示は、キー操作によって行うようにしてもよく、また、自動的に所定時間が経過したら表示が切り替わるようにしてもよい。また、このような表示を行うときに、第1、第2の表示部17、18で第1のピーク値及び第1のボトム値を表示するときの色と、第2のピーク値及び第2のボトム値を表示するときの色とを異ならせたり、第1のピーク値及び第1のボトム値を表示するときには点灯表示にし、第2のピーク値及び第2のボトム値を表示するときには点滅表示にするなどにより、識別可能な状態で表示するのが好ましい。
【0039】
(17)図18に図示のように、第1の表示部17に第1ピークホールド値と第1ボトムホールド値とを切り替え表示し、第2の表示部18には、第1表示部17の表示切り替え同期して、第2ピークホールド値と第2ボトムホールド値の表示切り替えを行うことができる。この表示切り替えは、キー操作によって行うようにしてもよく、また、自動的に所定時間が経過したら表示が切り替わるようにしてもよい。また、第1、第2の表示部17、18で表示の色を変えたり、一方の表示部を点灯表示し、他方の表示部を点滅表示するなどにより、その表示が第1入力に関するものなのか、第2入力に関するものなのかの識別が容易にするのが好ましい。
【0040】
以上の表示態様は、図1に図示したように第1、第2の表示部17、18を横並びにしたものに限定されず、第1、第2の表示部17、18を縦並びに配置(第1、第2の表示部17、18を上下2列に平行に配置)したものにも同様に適用可能である。
【0041】
図8〜図11に例示した余裕度の表示に関し、図19に例示するように、例えば7セグメントLEDの上段又は下段の縦セグメントを用いて余裕度を表示するようにしてもよく、この場合、上段又は下段の縦セグメントの中央のセグメントを指標に余裕度のプラスマイナスを表示するようにしてもよい。例えば、1本の縦セグメントのレベルを5%に設定した場合、4つの7セグメントに含まれる上部及び下部の縦セグメントは、夫々、8本が横並びに配置していることから、右から4本目の縦セグメントと、右から5本目の縦セグメントとの間にしきい値レベルを設定すれば、このしきい値レベルを挟んで、プラス/マイナス20%の範囲で余裕度を示すことができる。
【0042】
余裕度のバー表示に関し2入力機能を備えた光電センサ100にあっては、横並びに配置した第1、第2の表示部17、18を使って余裕度をバー表示するのに、図19〜図22に例示するように、第1、第2の表示部17、18に含まれる縦セグメントや横セグメントを連続的に使用して表示するようにしてもよい。この場合、第1、第2の表示部17、18の表示色を異ならせて(例えば左に位置する第1表示部17を青色、右に位置する第2表示部18を赤色表示)、第1、第2の表示部17、18の境界を利用してプラスマイナスの表示を視覚的に明示するようにしてもよい。
【0043】
余裕度のバー表示を用いた場合、図22に例示するように、一方の表示部17(表示部18であってもよい)の上段のセグメントと下段のセグメントとを用いて、第1、第2の余裕度を表示し、他方の表示部18を用いて、例えば第1、第2の現在値を表示することができる。ちなみに、図22は、第1表示部17に第1、第2の余裕度をバー表示し、第2表示部18では、第1現在値と第2現在値の表示を切り替える例を図示している。
【0044】
第1入力に関する第1現在値、第1設定値、第1余裕度、第1ピークホールド値、第1ボトムホールド値の表示及び第2入力に関する第2現在値、第2設定値、第2余裕度、第2ピークホールド値、第2ボトムホールド値の表示に関し、ユーザが予め第1入力表示か第2入力表示かを選択することにより、例えば、第1入力表示を選択したときには、第1現在値、第1設定値、第1余裕度、第1ピークホールド値、第1ボトムホールド値を順次表示するようにし、第2入力表示を表示しないようにしてもよい。
【0045】
このように、第1、第2の入力のいずれか一方の入力だけに制限して表示するときには、第1、第2の表示部17、18を使って、
(1)第1又は第2の設定値x第1又は第2の現在値
(2)第1又は第2の余裕度(%表示)x第1又は第2の現在値
(3)第1又は第2の余裕度(バー表示)x第1又は第2の現在値
(4)第1又は第2のピークホールド値x第1又は第2のピークボトム値
を例えばキー操作によって又は所定時間が経過したら自動的に切り替えるようにしてもよい。
【0046】
また、予めユーザが例えばメニュー画面を使って選択することにより、設定値や余裕度を主体にした表示モードを用意してもよい。
【0047】
例えば、ユーザが設定値主体表示モードを選択したときには、第1、第2の表示部17、18を使って、
(1)第1設定値x第1現在値
(2)第2設定値x第2現在値
(3)第1現在値x第2現在値
(4)第1設定値x第2設定値
を例えばキー操作によって又は所定時間が経過したら自動的に切り替えるようにしてもよい。
【0048】
例えば、ユーザが余裕度主体表示モードを選択したときには、第1、第2の表示部17、18を使って、
(1)第1余裕度x第1現在値
(2)第2余裕度x第2現在値
(3)第1現在値x第2現在値
(4)第1余裕度x第2余裕度
を例えばキー操作によって又は所定時間が経過したら自動的に切り替えるようにしてもよい。
【0049】
余裕度の表示に関して、例えばメニュー画面を使って選択することによりバー表示にするか数値(%)表示にするかを選択できるようにしてもよい。また、第1入力に関する第1現在値、第1設定値、第1余裕度、第1ピークホールド値、第1ボトムホールド値の表示及び第2入力に関する第2現在値、第2設定値、第2余裕度、第2ピークホールド値、第2ボトムホールド値の表示に関し、ユーザが、例えばメニュー画面を使って、第1入力表示か第2入力表示かを選択することにより、例えば、第1入力表示を選択したときには、第1現在値、第1設定値、第1余裕度、第1ピークホールド値、第1ボトムホールド値を順次表示するようにし、第2入力表示を表示しないようにしてもよい。
【0050】
図23以降の図面は、第1、第2の表示部17、18の表示に関する具体例を例示するものである。
【0051】
第1、第2表示部17、18からなるディスプレーに表示する情報は、大別すると次のとおりである。
(A)受光量(現在値)及び/又はしきい値(設定値)関連
(B)動作状態の確認
(C)各種設定事項やパラメータつまり動作機能設定
(D)ディスプレー関係
【0052】
(A)「受光量及び/又はしきい値関連」に関する表示項目
▲1▼現在の受光量の数値表示
▲2▼しきい値(設定値)の数値表示
【0053】
▲3▼余裕度のバー表示(パーセント(%)数値表示でもよい)
余裕度とは、しきい値に対する現在の受光量の相対値であり、次の式で表すことができる。
余裕度=受光量/しきい値
【0054】
▲4▼所定時間内での受光量のピークホールド値及びボトムホールド値の表示(ピークホールド値及びボトムホールド値のパーセント(%)表示でもよい)
【0055】
(B)「動作状態の確認」に関する表示項目
▲1▼動作モードの確認
動作モードとは、実施例の光電センサ100で設定可能な複数の動作又は能力に関するものであり、最適な検出距離などによって複数の動作モードの中から一つの動作モードを設定できるようになっている。この動作モードについては、後に詳しく説明する。
▲2▼タイマモードの確認
タイマモードについては、後に説明する。
【0056】
(C)「動作機能設定」に関する表示項目
▲1▼動作モード切り替え
後に詳しく説明するが、光電センサ100は、複数の動作モードから一つの動作モードを選択して使用することにより、検出環境に適合した能力で使用できるようになっている。
【0057】
▲2▼タイマモードのオン/オフ切り替え及びタイマ値設定
タイマモードがOFFされると、光電センサ100が検出物Tの存在を検出すると直ちに検出信号を出力し、検出物Tの存在を検出している間、検出信号を出力し続ける。これに対して、タイマモードをONすると、検出物Tの存在を検出した後、設定した遅延時間が経過した後に、ON信号を出力するか、又は、検出物Tの存在が無くなったことを検出した後、設定した遅延時間が経過した後に、OFF信号を出力する。この遅延時間(タイマ値)についても任意に設定することができる。
【0058】
また、このタイマモードのオン/オフ切り替えは、ワンショット制御を含む。ワンショット制御とは、例えば検出物Tを検出した際、この検出物Tを検出している期間に影響されず、検出に対応して一度だけ生成されるON信号の立ち上がりから一定時間ON信号を出力するものである。具体的には、検出物Tが微小物体で実際の検出時間が短い際に、ON信号をそれよりも長い時間に設定したい場合や、逆に実際の検出時間が長い場合に、それよりも短いON信号出力時間を設定したい場合に使用される。また、このON信号出力時間の長さはタイマ値として任意に設定することができる。
【0059】
▲4▼光電センサ100が備えるAPC機能のオン/オフ切り替え
ここに、APC機能とは、既知のように、発光素子12の発光量を一定に維持するための機能であり、オンするとAPC機能が働き、オフするとAPC機能がキャンセルされる。
▲5▼微分モードの切り替え
この微分モードをオンすると、デジタル処理により、受光量の微分波形が出力される。この微分モードは、検出物Tの通過の際の信号の立ち上がり又は立ち下がりの検出つまりエッジ検出などに用いられる。
▲6▼基本表示態様である「しきい値関連表示」での表示モードの設定
光電センサ100にあっては、「しきい値関連表示」に関する一部の項目だけを表示する部分表示モード(「Std」モード)と、全ての項目を表示する全表示モード(「Full」モード)とに選択可能である。
【0060】
(D)ディスプレー関係に関する表示項目
▲1▼エコモードの切り替え
エコモードは、2段階に設定できるようになっている。第1段階は、これを「ハーフ(Half)」モードと呼ぶが、数値などが単に例えば赤又は緑の小さなランプ状の表示形態に変り、何らかのキーを押すと、通常の表示つまり数値又は文字に戻る。第2段階は、これを「オール(All)」モードと呼ぶが、数値などが完全に消灯して何らかのキーを押すと通常の表示に戻る。
▲2▼表示値シフト切り替え
受光量の表示において、その数値をシフトさせるものである。表示値シフト切り替えをオフすると、実際の受光量に対応する数値が表示されるが、オンすると、ユーザが任意に設定した数値分だけ実際の数値よりも大きい又は小さい数値が表示される。例えば、光電センサを4つ並べて配置したときに、各光電センサ事に受光量の表示が異なるような場合に、視覚的に、表示される数値を統一するときに用いられる。
【0061】
以上、列挙した表示項目の単なる例示であり、光電センサが益々多機能化すれば、これに伴って表示すべき情報として別の項目が追加されることになるであろうし、設計する光電センサの付加的な機能に応じて表示項目が変更されるのは勿論である。
【0062】
光電センサ100の第1、第2の表示部17、18での表示態様に関し、図23を参照して概要を説明すれば次のとおりである。
【0063】
▲1▼第1(基本)表示態様と第2表示態様とを含む。
基本表示態様(第1表示態様)では「受光量及び/又はしきい値関連」の表示が行われる。付加的な表示態様(第2表示態様)では、(B)「動作状態の確認」の項目と(C)「各種設定事項やパラメータ」に関する項目と(D)「ディスプレー関連」の項目とを含む。
【0064】
▲2▼基本表示態様では、ユーザの使用頻度や必要性の度合いなどを考慮に入れて、特に使用頻度や必要性の度合いの高い項目だけを表示する部分表示モード(「Std」モード)と、全ての項目を表示する全表示モード(「Full」モード)とを用意してある。
【0065】
▲3▼第2表示態様は「動作機能設定」及び「ディスプレー関連」に関するものであるが、この第2表示態様に含まれる項目の中から、光電センサ100の基本的な設定に関するもの又はユーザの使用頻度や必要性の度合いの高い項目だけを表示する部分表示モード(「Easy」モード)と、全ての項目を表示する全表示モード(「Pro」モード)とを択一的にユーザが選択できるようになっている。
【0066】
光電センサ100の第1、第2の表示部17、18での表示に関する操作については、モード切り替えキースイッチ(Mキー)23を例えば3秒間以上押し続ける(以下、「長押し」という)ことによって、基本表示態様(「受光量及び/又はしきい値関連表示」モード)から第2表示態様(「動作機能設定」モード)へジャンプする。勿論、この基本表示態様から第2表示態様への切り替えに関し、別途、そのための専用のキー又はスイッチを用意するようにしてもよいし、光電センサ100に含まれる別のスイッチに、この表示態様を切り替えする機能を付加するようにしてもよい。また、2つのキー又はスイッチを同時に押すことにより、基本表示態様から第2表示態様へ移行するようにしてもよい。
【0067】
基本表示態様である「受光量及び/又はしきい値関連表示」モードから、第2表示態様である「動作機能設定」モードへの移行は、上述したように、Mキー23を継続的に3秒以上の押し続ける「長押し」により行うことができるが、その途中で、「Easy」モード又は「Pro」モードの何れかをユーザに選択させる選択画面が表示され、この選択画面で、ユーザがいずれか一方を選択してこれを設定することにより、第2表示態様での表示形式が設定される。第2表示画面での表示は、選択された「Easy」又は「Pro」モードで実行される。
【0068】
図24、図25は基本表示態様の「受光量及び/又はしきい値関連」表示を示し、図24は、基本表示態様のうち部分表示モード(「Std」モード)が選択されているときの表示の遷移を示す。この「Std」モードでは、Mキー23を比較的短い時間押すと、順次、表示項目が遷移する。第1、第2の表示部17、18での表示の流れは、次のとおりである。なお、第1表示部17に表示した項目を第2表示部18に表示し、逆に、第2表示部18に表示した項目を第1表示部17に表示するようにしてもよい。
【0069】
(1)第1表示部17に「第1設定値」を表示し、第2表示部18に「第1現在値」を表示する。
(2)第1表示部17に「第2設定値」を表示し、第2表示部18に「第2現在値」を表示する。
(3)第1表示部17に「第1余裕度(%表示)」を表示し、第2表示部18に「第1現在値」を表示する。
(4)第1表示部17に「第2余裕度(%表示)」を表示し、第2表示部18に「第2現在値」を表示する。
【0070】
これら(1)〜(4)の表示中に、上下キー21をアップ又はダウン方向に操作することにより、設定されているしきい値を調整することができ、この上下キースイッチ21の操作を止めた時点のしきい値が新たなしきい値として設定される。ここに、上記(3)又は(4)の表示中に上下キー21の操作を開始すると、瞬時に(1)表示画面又は(2)表示画面に自動的に切り替わり、この上下キースイッチ21を操作している間、(1)又は(2)の表示画面が維持され、キースイッチ21の操作を止めると、元の(3)又は(4)の表示画面に戻る。
【0071】
図25は、基本表示態様のうち全表示モード(「Full」モード)が選択されているときの表示の遷移を示す。なお、全表示モード(「Full」モード)と部分表示モード(「Std」モード)との切り替えは、前述したように設定操作によって行うようになっているが、この切り替えをキー操作によって行うようにしてもよい。
【0072】
「Full」モードでは、Mキー23を比較的短い時間押すと、順次、表示項目が遷移する。第1、第2の表示部17、18での表示の流れは、次のとおりである。なお、第1表示部17に表示した項目を第2表示部18に表示し、逆に、第2表示部18に表示した項目を第1表示部17に表示するようにしてもよい。
【0073】
(1)第1表示部17に「第1設定値」を表示し、第2表示部18に「第1現在値」を表示する(図24:Stdモードと同じ)。
(2)第1表示部17に「第2設定値」を表示し、第2表示部18に「第2現在値」を表示する(図24:Stdモードと同じ)。
(3)第1表示部17に「第1余裕度」を表示し、第2表示部18に「第1現在値」を表示する(図25)。
(4)第1表示部17に「第1ピークホールド値」を表示し、第2表示部18に「第1ボトムホールド値」を表示する(図25)。
(5)第1表示部17に「第1ピークホールド値」を表示し、第2表示部18に「第2ピークホールド値」を表示する(図25)。
(6)第1表示部17に「第1余裕度」を表示し、第2表示部18に「第1現在値」を表示する(図24:Stdモードと同じ)。
(7)第1表示部17に「第2余裕度」を表示し、第2表示部18に「第2現在値」を表示する(図24:Stdモードと同じ)。
【0074】
なお、上記(3)表示画面における「第1余裕度x第1現在値」の表示は、所定時間が経過すると自動的に「第2余裕度x第2現在値」に切り替わり、また、所定時間が経過すると自動的に「第1余裕度x第2余裕度」に切り替わり、また所定時間が経過する「第1余裕度x第1現在値」の表示に戻る(図25)。
【0075】
また、上記(4)表示画面における「第1ピークホールド値x第2ピークホールド値」の表示は、所定時間が経過すると自動的に「第1ボトムホールド値x第2ボトムホールド値」に切り替わり、また、所定時間が経過すると自動的に、「第1ピークホールド値x第2ピークホールド値」に戻る(図25)。
【0076】
また、上記(5)表示画面における「第1ピークホールド値x第1ボトムホールド値」の表示は、所定時間が経過すると自動的に「第2ピークホールド値x第2ボトムホールド値」に切り替わり、また、所定時間が経過すると自動的に、第1表示部17に第1、第2の余裕度がバー表示され、第2表示部18に第1現在値が表示され、また、所定時間が経過すると自動的に、第2表示部18だけが第2現在値に切り替わる。また、所定時間が経過すると自動的に、「第1ピークホールド値x第1ボトムホールド値」に戻る。
【0077】
図26は、「動作機能設定」モードでの表示を「Easy」モードで実行するか、又は、「Pro」モードで実行するかをユーザに選択させるための選択画面を示す。この選択画面は、上述した「受光量及び/又はしきい値関連表示」モードでどのような表示が行われていようとも、Mキー22を長押しすることにより、図26の選択画面に入ることができる。
【0078】
「Easy」又は「Pro」の選択の選択は、第1表示部17に上下キー21を押すことによりに「Easy」又は「Pro」の文字が表示され、この表示が行われてるときに、Mキー23を押すことにより「Easy」又は「Pro」モードを選択することができ、選択されたモードで「動作機能設定」モードの表示が行われる。
【0079】
上記図26の選択画面で「Pro」を選択すると、図27のPro(詳細表示)モードでの表示が行われる。Proモードでは、Mキー23を比較的短い時間押すことにより、次の順序で表示が切り替わり、最後の表示の最中に、Mキー23を押すと、「動作機能設定」モードを脱出して、先に説明した基本表示画面である「受光量及び/又はしきい値関連表示」に戻ることができる。
【0080】
(1)動作モードの切り替え
(2)タイマモードの切り替え及びタイマ値設定
(3)APC機能のON/OFF切り替え
(4)微分モードの切り替え
(5)エコノミーモードの切り替え
(6)表示値シフトの切り替え及びシフト量の設定
【0081】
上記(1)動作モードの切り替えで選択可能な動作モードは、基本モードとしてファインモードを有し、これに加えて更に5つの動作モードを有する。すなわち、付加的な動作モードとして、ターボモード、スーパーターボモード、ウルトラターボモード、ハイスピードモード、ハイレゾリューションモードを有する。
【0082】
▲1▼ファインモード
ファインモードは光電センサ100の基本動作モードであり、検出距離つまり発光素子12から検出物Tまでの距離が、例えば或るファイバセンサヘッド装着時、100mmで最適能力を発揮するように光電センサの発光量が設定されている。
このファインモードは、例えばベアリングの刻印の有無を検出するのに適している。微小な刻印の有無による僅かな光量変化を的確に判別することができる。
【0083】
▲2▼ターボモード
基本動作モードよりも実質的に受光量が増大する設定になっており、検出距離が200mmのときに最適能力を発揮するように発光量が設定されている。
このターボモードは、例えば台紙上のシールの検出するのに適している。
【0084】
▲3▼スーパーターボモード
上記のターボモードよりも更に実質的に受光量が増大する設定になっており、検出距離が300mmのときに最適能力を発揮するように発光量が設定されている。
このスーパーターボモードは、例えば発光素子又は発光素子からの光を導くファイバ及び/又は受光素子又は受光素子に光を導くファイバと検出物Tとを離間させた状態で検出物Tの有無を検出するのに適している。
【0085】
▲4▼ウルトラターボモード
上記のスーパーターボモードよりも更に実質的に受光量が増大する設定になっており、検出距離が400mmのときに最適能力を発揮するように発光量が設定されている。
このウルトラターボモードは、例えば、スーパーターボよりも遠く離れた検出物Tの有無を検出する、或いは、埃、汚れなどの多い悪環境下で検出物Tを検出する際に用いるのに適している。
【0086】
▲5▼ハイスピードモード
このハイスピードモードは、上述した基本動作モードよりも応答速度を高める設定になっており、比較的早く通過する検出物Tを検出するのに適している。
【0087】
▲6▼ハイレゾリューションモード
このハイレゾリューションモードは、上述した基本動作モードとは異なり、光電センサの投光と受光の間隔を近づけても光量が飽和しないモードであり、微小物を透過型の光電センサで検出するのに適している。
【0088】
図15は、「Pro」モードにおける第1番目の表示項目である「動作モード切り替え」のメニューを示しており、上下キースイッチ21をアップ操作することにより、第1表示部17に、順次右方向に表示されるメニューの変遷を示す。上下キースイッチ21をダウン操作することにより第1表示部17の表示は逆方向(左方向)に順次変わる。
【0089】
ここに、「FInE」は基本動作モードであるファインモードを意味する。「turb」はターボモードを意味する。「SuPr」はスーパーターボモードを意味する。「ULtr」はウルトラターボモードを意味する。「hSP」はハイスピードモードを意味する。「rESo」はハイレゾリューションモードを意味する。ユーザは、所望の動作モードが表示されたら、Mキー22を比較的短い時間押すことにより、これを設定して、第2番目の「タイマ」モード切り替え表示項目に移ることができる。
【0090】
前述した(6)表示値シフトの切り替え及びシフト量の設定について説明すると、第1表示部17の「ShFt」の文字は、「shift(シフト)」の略記であり、現在、表示値シフト切り替えモードにあることを示している。第2表示部18の「oFF」は、表示値シフト切り替え制御のオフを意味し、Mキー23を押すと、表示値シフト切り替え制御オフが設定される。
【0091】
他方、上下キー21を操作すると、右側の第2表示部18が「on」の文字に切り替わる。この「on」は、表示値シフト切り替え制御のオンを意味し、この状態で、Mキー23を押すと、右側の第2表示部18に、シフト後の受光量が数値表示される(図示の例では「1224」)。他方、第1表示部17は、シフト量(図示の例では「10」)が1秒間表示され、ついで、「ShFt」の文字が0.25秒間表示され、以後、これが繰り返される。
【0092】
ユーザは、左側の第1表示部17に反復的に表示される「ShFt」の文字とシフト量の数値とを見つつ、右側の表示部18に表示されるシフト後の受光量の数値を見て、適当なシフト量を設定することができる。上下キー21をアップ操作することによりシフト量の数値を増大することができ、その結果は、右側の第2表示部18に直ちに反映される。逆に、上下キー21をダウン操作することによりシフト量の数値を減少することができ、その結果は、右側の第2表示部18に直ちに反映される。
【0093】
前述した図26の選択画面で「Easy」を選択すると、図28のEasy(簡易表示)モードで表示が行われる。Easyモードでは、Mキー23を比較的短い時間押すことにより、次の順序で表示が切り替わる。
【0094】
「Easy」モードでは、光電センサ100の基本的な設定である上述の(1)動作モードの切り替え及び(2)タイマモードの切り替え及びタイマ値設定に限定した表示が行われる。Mキー23を押すことにより、「動作モードの切り替え」表示を「タイマモードの切り替え」表示に変えることができ、更に、Mキー23を押すと、「タイマモードの切り替え」表示から、基本表示画面である「受光量及び/又はしきい値関連表示」モードに戻る。すなわち、「タイマモードの切り替え」表示のときに、Mキー23を押すと、「動作機能設定」モードを脱出して、先に説明した基本表示画面である「受光量及び/又はしきい値関連表示」に戻る。
【0095】
この「Easy」モードでは、「動作モードの切り替え」表示に関し、ユーザが選択可能な動作モードつまり選択可能なメニューが▲1▼ファインモード(「FInE」)と▲2▼ターボモード(「turb」)と▲3▼スーパーターボモード(「SuPr」)の3種類の動作モードに制限されており、この中からユーザが上下キー21を操作して選択した後にMキー23を押すことにより所望の動作モードを設定することができる。
【0096】
この「Easy」では、上述したように、一般的に使われる3つの動作モードに制限してあるが、例えば、前回「Pro」モードで、「Easy」モードでは含まれていないハイレゾリューションモード(「rESo」)が選択された後で、この「Easy」モードに切り替えられた場合には、「動作モードの切り替え」のメニュー表示の中に「rESo」(ハイレゾリューション)を加えて、この「Easy」モードでも特別に現在設定されている動作モードを表示するようにしてもよい。この場合、特別に表示する「rESo」の文字を「動作モードの切り替え」表示の先頭画面に設定して、「動作モードの切り替え」表示に入ると同時に、現在設定されているハイレゾリューションモードをユーザに認識させるのが最も好ましく、ユーザが、「動作モードの切り替え」のメニュー表示の中から、この本来「Easy」モードで選択可能な例えばスーパーターボモード(「SuPr」)を選択した場合には、次回に「Easy」モードに入ったときに、ハイレゾリューションモード(「rESo」)がメニューから消失させるのがよい。
【0097】
現在設定されている動作モードの表示に関し、これが例えばスーパーターボモード(「turb」)のように本来的に「Easy」モードで選択可能な動作モードであるような場合であっても、「動作モードの切り替え」表示に入ると同時に、現在設定されている動作モードを先頭画面で表示するのが好ましい。これにより、ユーザは、先頭画面の表示を見ることで、現在設定されている動作モードを確認することができる。同様のことが選択メニューを備えた表示項目にも言える。すなわち、現在設定されている事項を先頭画面つまり初期画面に表示させることで、ユーザは、この初期画面を見ることで、現在設定されている内容を確認することができる。
【0098】
「タイマモード切り替え及びタイマ値設定」での表示について説明すると、図27や図28の「toFF」は、タイマモード「オフ」を意味する。したがって、この「toFF」を選択すると上述したタイマモードに関する制御はキャンセルされ、光電センサ100が検出物Tを検出すると直ちに検出信号を出力する。Mキー23を押すと、次の表示に切り替わる。
【0099】
左側の第1表示部17の「on−d」は、光電センサ100がオン信号を外部機器に送出するときの遅延時間に関することを表示するものであり、右側の数字「40」は、設定されている遅延時間(秒)を表示している。
【0100】
図27や図28では、文字「on−d」が楕円で囲まれているが、この楕円は、「on−d」の文字が点滅表示されることを意味しており、上下キー21をアップ又はダウン操作することにより他の表示に切り替わる又は数値を変更できることを視覚的に主張している。図中の楕円の意味は他の表示項目でも同様であり、第1又は第2の表示部17、18に楕円が付加されているものは、点滅表示されることを意味すると共に上下キー21をアップ又はダウン操作することにより他の表示に切り替わる又は数値を変更できることを視覚的に主張している。なお、このような表示形式は、点滅表示に限られず、通常とは異なる色で表示するなど、ユーザが目で識別可能な方法で、この種の主張を行わせるようにしてもよい。
【0101】
「on−d」が点滅表示されている状態で、上下キー21をアップ操作すると、第1表示部17は「offd」の文字に変わり、また、「Shot」の文字に変わり、再び「on−d」に変わる。
【0102】
「offd」は、光電センサ100がオフ信号を外部機器に送出するときの遅延時間に関することを表示するものであり、図示を省略したが、第2表示部18には、遅延時間に相当する数字が表示される。「Shot」は、上述したワンショット制御に関することを表示するものであり、図示を省略したが、第2表示部18には、遅延時間に相当する数字が表示される。
【0103】
例えば、オフ信号の出力を遅延させるのであれば、図28のように、「oFFd」が点滅表示されている状態でMキー23を押すことにより、第2表示部18の数字が点滅表示に切り替わる。この状態で、上下キー21を操作することにより、表示されている数字を増減することができ、所望の数字が表示されたら上下キー21の操作を止めて、Mキー23を押すことにより、表示されている数字に対応する秒数だけ、光電センサ100のオフ信号の出力を遅延させることができる。オフ信号の遅延やワンショット信号の遅延についても、同様の操作で設定することができる。
【0104】
図27は、「Pro」モードでの動作機能設定に関する表示の遷移を示す。「Pro」モードでは、動作モード切り替えから、Mキー23を押すことにより、タイマモード切り替え、APC切り替え、微分モード切り替え、基本画面である「受光量及び/又はしきい値関連表示」モードでの表示モード切り替え、エコモード切り替え、表示値シフト切り替えの各項目に切り替わり、更に、Mキー23を押すことにより、この「動作機能設定」モードが終了して、基本表示画面である「受光量及び/又はしきい値関連表示」モード(図24)に戻る。
【0105】
この「Pro」モードで表示される動作モード切り替えやタイマモード切り替えなどの各表示項目におけるメニューの選択及び数値の増減を、上下キー21を操作することにより行うのは「Easy」モードと同じである。
【0106】
この「Pro」モードの最後の表示項目である表示値シフト切り替えについて説明すると、第1表示部17の「ShFt」の文字は、「shift(シフト)」の略記であり、現在、表示値シフト切り替えモードにあることを示している。第2表示部18の「oFF」は、表示値シフト切り替え制御のオフを意味し、Mキー23を押すと、表示値シフト切り替え制御オフが設定されて、受光量に関する表示値は実際の受光量に対応した数値が基本表示画面である「受光量及び/又はしきい値関連表示」モードで表示される(図5参照)。
【0107】
他方、上下キー21を操作すると、右側の第2表示部18が「on」の文字に切り替わる。この「on」は、表示値シフト切り替え制御のオンを意味し、この状態で、Mキー23を押すと、右側の第2表示部18に、シフト後の受光量が数値表示される(図示の例では「1224」)。他方、第1表示部17は、シフト量(図示の例では「10」)が1秒間表示され、ついで、「ShFt」の文字が0.25秒間表示され、以後、これが繰り返される。
【0108】
ユーザは、左側の第1表示部17に反復的に表示される「ShFt」の文字とシフト量の数値とを見つつ、右側の表示部18に表示されるシフト後の受光量の数値を見て、適当なシフト量を設定することができる。上下キー21をアップ操作することによりシフト量の数値を増大することができ、その結果は、右側の第2表示部18に直ちに反映される。逆に、上下キー21をダウン操作することによりシフト量の数値を減少することができ、その結果は、右側の第2表示部18に直ちに反映される。
【0109】
以上、第1実施例を説明したが、例えば、「Easy」モードと「Pro」モードとの選択画面(図26)や動作モード切り替え画面(図26、図27)、エコモード切り替え画面(図26)など幾つかの選択肢から一つを選択する選択画面では、前回選択した事項を先頭画面つまり初期画面として表示するようにするのが好ましい。例えば、図26において、前回「Pro」モードを選択した場合には、次に、動作モード設定モードに入ったら、「Pro」の文字が最初に表示されるようにするのがよい。
【0110】
上記の実施例によれば、通常の使用では、「Easy」モードに含まれる2つの項目、つまり、▲1▼動作モード切り替え及び▲2▼タイマモード切り替え及びタイマ値設定で十分であり、この2つの項目に関する設定で光電センサ100の基本的な動作を十分に確保することができる。したがって、通常の使用態様であれば、「Easy」モードを選択することで、不必要な項目の表示無しに設定操作を完了することができる。このことは、部分的な表示を行う「Std」モードと全ての表示を行う「Full」モードとを選択可能にした、基本表示画面である「受光量及び/又はしきい値関連表示」モードについても言える。
【0111】
つまり、「Easy」モードを選択することで、表示項目を必要最小限に絞り込むことができ、これにより設定操作に伴うMキー23の入力回数を大幅に減らすことができる。換言すれば、通常の使用態様では初期設定で十分な項目までもが表示され、誤って設定を変えてしまう虞が無い。また、仮に「Easy」モードの表示項目の中で、誤った設定を行ったとしても、この誤設定の項目に戻るのに必要なMキー23の入力回数を大幅に減じることができ、再設定のための煩雑さを解消することができる。
【0112】
高度な設定を行いたいユーザは、「Pro」モードを選択して自らにとって合理的なパラメータを設定すればよい。このようなユーザにとっては、光電センサ100の全ての機能の設定が変更可能又は切り替え可能であることが重要であり、光電センサ100の取り扱いにも精通していることが多い。したがって、誤った設定を行ってしまう虞は小さい。むしろ、「Pro」という文字表示を見せて、これを選択させることで、これ以降の操作に注意を促すことができるため、マンマシンインターフェースとしては好ましいものとなる。
【0113】
光電センサ100が、前回「Pro」モードを選択した場合には、次に、動作モード設定モードに入ったら「Pro」の文字が最初に表示されるようにする機能を含む場合には、この「Pro」の文字を呼び出すために上下キー21を操作する必要がないため、Mキー23を押すだけで「Pro」モードに入ることができるため、例えば、「Pro」モードで表示される項目に誤設定をしてしまい、再度「Pro」モードに入らなければならない場合に、「Easy」モードとの選択工程を設けたことによりキー又はスイッチ操作が煩雑になってしまう、という問題の発生を回避することができる。
【0114】
以上、第1、第2の2つの表示部17、18を備えたデュアルモニタ式光電センサ100を例に説明した。このデュアルモニタ式光電センサ100において、基本表示態様の「受光量及び/又はしきい値関連表示」モードにおいて、前述のように、余裕度と現在の受光量とを同時に表示するようにしてあるため、これらの表示を見ながらしきい値の調整を行うことができる。ユーザは、検出環境に応じてしきい値を微調整するときに、例えば受光量が極端に小さいことを視認することで、光電センサが検出スイッチとして機能するのに性能限界に近い状態にあることを直ちに知ることができる。したがって、このしきい値の調整作業を行っている最中に、検出環境の見直し、その改善を直ちに行うことができる。したがって、従来では、何回も試行錯誤して始めてしきい値の最適化が可能であったが、実施例の光電センサ10によれば、効率良く検出環境の改善としきい値の最適化を実現することができる。
【0115】
第1、第2の表示部17、18の少なくともいずれか一方を2色LEDで構成したときには、上述した光電センサが検出スイッチとして機能するのに性能限界に近い状態にある事実を、第1、第2の表示部17、18の少なくともいずれか一方を通常とは異なる色で表示することによりユーザに積極的に教えるようにしてもよい。
【0116】
また、基本表示態様の「受光量及び/又はしきい値関連表示」モードにおいて、第5、第6表示メニューで、受光量の最大値と最小値とを同時に表示することから、検出物が高速に動く検出環境であっても、検出物の有無を検出するのに、受光量の差が十分であるか否か視認することができる。
【0117】
上記の第1実施例において、Mキー23を長押しすることで、設定変更に関する「Easy」又は「Proモード」との選択画面が表示される。ユーザは、光電センサの基本的な設定だけを変更又はチェックすればよいのであれば、「Easy」モードを選択すればよい。これにより、必要最小限の設定つまり光電センサの基本的な設定であり使用頻度の高い項目に絞り込んで表示されるため、数多くの機能を備えた光電センサであったとしても、全ての項目が次々と画面に現れて、これをジャンプするのに度重なる煩わしいキー操作を不要にすることができる。また、この不要な表示をジャンプするつもでキー操作したはずが、誤った操作であったときの不要な設定変更に煩わされることもない。
【0118】
その一方で光電センサに含まれている数多く機能を使うユーザであれば、「Pro」モードを選択することで、全機能に関する設定の変更を行うことができ、多機能化した光電センサを検出環境に応じて適切に使用することができる。
【0119】
同じように、基本表示態様の「受光量及び/又はしきい値関連表示」モードに関しても、使用頻度の高い幾つかの項目だけを循環して表示する「Std」(スタンダード)表示モードと、全ての項目を循環して表示する全表示モードとに切り替えることができるため、ユーザが例えば数値だけを見て修正するのであれば、「Std」表示モードを設定することで、循環して表示される項目の数を絞り込むことができ、全ての項目が次々と画面に現れて、これをジャンプするのに度重なる煩わしいキー操作を不要にすることができる。
【0120】
以上、本発明の好ましい実施例を詳しく説明したが、2入力機構を備えた光電センサでは、第1現在値と第2現在値とを加算又は減算した値や、第1現在値と第2現在値との和のピークホールド値やピークボトル値又は第1現在値と第2現在値との差のピークホールド値やピークボトル値を例えば第1表示部17に表示し、これに関連した情報を他方の表示部18に表示してもよい。
【0121】
例えば、板状のワークの表面側と裏面側とに設置した2つの反射型センサの第1現在値と第2現在値の和からワークの厚さのバラツキを知ることができ、また、このバラツキの幅は、第1現在値と第2現在値との和のピークホールド値やピークボトル値又は第1現在値と第2現在値との差のピークホールド値やピークボトル値から知ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明が適用可能なデュアルモニタ式2入力光電センサの斜視図である。
【図2】図1の2入力光電センサの平面図である。
【図3】図1の2入力光電センサの回路図である。
【図4】2つの表示部を使って設定値と現在値とを同時に表示するモードを説明するための図である。
【図5】2つの表示部を使って第1現在値と第2現在値を同時に表示するモードを説明するための図である。
【図6】2つの表示部を使って第1設定値(しきい値)と第2設定値(しきい値)を同時に表示するモードを説明するための図である。
【図7】2つの表示部を使って設定値(しきい値)とこれに関連した現在値を同時に表示するモードを説明するための図である。
【図8】2つの表示部を使って第1設定値(しきい値)と第1余裕度を同時に表示するモードを説明するための図である。
【図9】2つの表示部を使って第2設定値(しきい値)と第2余裕度を同時に表示するモードを説明するための図である。
【図10】2つの表示部を使って第1、第2の余裕度を同時に表示するモードを説明するための図である。
【図11】2つの表示部を使って設定値(しきい値)とこれに関連した余裕度を同時に表示するモードを説明するための図である。
【図12】2つの表示部を使って現在値とこれに関連した余裕度を同時に表示するモードを説明するための図である。
【図13】2つの表示部を使って第1ピークホールド値と第1ボトムホールド値を同時に表示するモードを説明するための図である。
【図14】2つの表示部を使って第2ピークホールド値と第2ボトムホールド値を同時に表示するモードを説明するための図である。
【図15】2つの表示部を使って第1、第2のピークホールド値を同時に表示するモードを説明するための図である。
【図16】2つの表示部を使って第1、第2のピークボトム値を同時に表示するモードを説明するための図である。
【図17】2つの表示部を使ってピークホールド値とこれに関連したピークボトム値を同時に表示するモードを説明するための図である。
【図18】2つの表示部を使って第1、第2のピークホールド値と、これに関連した第1、第2のピークボトム値を同時に表示するモードを説明するための図である。
【図19】バー形式の余裕度の表示を説明するための図である。
【図20】横並びに配置した2つの表示部を一体的に使った第1、第2の余裕度のバー表示の一例を説明するための図である。
【図21】横並びに配置した2つの表示部を一体的に使った第1、第2の余裕度のバー表示の他の例を説明するための図である。
【図22】バー形式で第1、第2の余裕度を第1表示部に表示し、第2の表示部には第1、第2の現在値を切り替え表示するモードを説明するための図である。
【図23】実施例の表示方法の概要の説明図である。
【図24】基本表示態様におけるStd表示モードでの画面の遷移を示す図である。
【図25】図24と一体となって基本表示態様におけるFull表示モードでの画面の遷移を示す図である。
【図26】基本表示態様から第2の表示態様へ移行する途中で、第2の表示態様での2つの表示モード(ProモードとEasyモード)から択一的に選択するための選択画面を説明するための図である。
【図27】Proモードでの画面の遷移を示す図である。
【図28】Easyモードでの画面の遷移を示す図である。
【符号の説明】
100 光電センサ
17 左側の第1表示部
18 右側の第2表示部
21 上下キースイッチ
23 モード切り替えスイッチ
【発明の属する技術分野】
この発明は、光電センサに関し、特に2つの表示部及び2つの入力機能を備えた2入力光電センサに関する。
【0002】
【従来の技術】
光電センサは、製造現場や製品検査工程などで、検出物の有無を検出するのに用いられる。工業製品の小型化あるいは製造コストの削減、品質向上など、製造現場へ要求は、年々厳しさを増している。このような環境で、各種センサ又はスイッチに要求される性能も高くなり、また、高機能化の要求も強くなっている。また、省スペースの要請は、光電センサにも波及するものであり、一層の小型化が常に要請されている。
【0003】
従来の光電センサの中には、特開平9−252242号公報に見られるように、表示部を供えたものが知られており、この種の光電センサにあっては、一つの表示部を備えた光電センサが一般的であり、例えばしきい値を表示させながらスイッチ又はボタンを押して、設定しきい値を微調整できるようになっている。
【0004】
一つの表示部を使って、現在値(受光量)や設定値(しきい値)などを表示する場合、この表示を切り替えるためにユーザは何回もキー操作又はボタン操作を反復しなければならないという問題がある。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
光電センサの多様性のなかで、例えば、2つの入力機能を備えた2入力光電センサを開発した場合、これを一つの表示部で様々な情報を表示するとしたら、ボタン操作又はキー操作の回数が増大することになる。
【0006】
すなわち、表示対象を、受光量(現在値)、しきい値(設定値)、余裕度の3つを表示しようする場合、これらを一つの表示部で、キー操作によって、第1現在値→第2現在値→第1設定値→第2設定値→第1余裕度→第2余裕度と表示切り替えする必要があり、ユーザが所望の情報を表示させるのに、数多くのキー操作が必要となる。
【0007】
そこで、本発明の目的は、センサの小型化や配線工数の削減などが要求されている昨今において、2入力機能を備えた光電センサを、センサ信号状態や設定状態を分かり易く表示することのできる2入力光電センサを提供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】
かかる技術的課題は、本発明によれば、
第1、第2の2つの検出部からの第1、第2の2つの入力を個々独立して受けれて、これら第1、第2の入力による第1、第2の受光量を第1、第2のしきい値と比較して検出結果を出力する2入力光電センサであって、
第1、第2の個々に独立した2つの表示部を有し、
前記第1の表示部に前記第1の受光量を表示し、前記第2の表示部に前記第1のしきい値を表示する第1表示モードと、
前記第1の表示部に前記第2の受光量を表示し、前記第2の表示部に前記第2のしきい値を表示する第2表示モードとを含み、
前記第1、第2の表示モードでは、前記第2の表示部に表示された第1、第2のしきい値を調整することのできることを特徴とする2入力光電センサを提供することにより達成される。
【0009】
上記の第1表示モードと第2表示モードとを所定時間が経過したら自動的に切り替えてもよいし、ユーザのキー操作によって表示切り替えを行うようにしてもよい。また、第1、第2の表示モードのときに、キー操作を行うことにより、第1、第2のしきい値を調整できるようにするのが好ましい。
【0010】
第1表示モードと第2表示モードを備えることにより、2入力光電センサの2つのセンサ信号状態と、この光電センサが監視するシステムの稼働状態とを簡単に把握することができ、また、各入力に関する設定の確認も容易であり、これにより、センサ誤作動の防止や保全行為の簡略化が可能になる。
【0011】
【発明の実施の形態】
本発明の実施の形態では、第1の表示部に前記第1の受光量を表示し、第2の表示部に前記第2の受光量を表示する第3表示モードを更に含む。また、第1の表示部に前記第1のしきい値を表示し、前記第2の表示部に前記第2のしきい値を表示する第4表示モードを更に含む。このような第3、第4の表示モードを備えることにより、2つのセンサ信号状態と、この光電センサが監視するシステムの稼働状態とを簡単に把握することができ、また、各入力に関する設定の確認も容易であり、これにより、センサ誤作動の防止や保全行為の簡略化が可能になる。
【0012】
また、第1検出部が所定時間内に検出した受光量の第1ピーク値を前記第1の表示部に表示し、第2検出部が所定時間内に検出した受光量の第2ピーク値を前記第2の表示部に表示する第5表示モードを更に含む。また、第1検出部が所定時間内に検出した受光量の第1ボトム値を前記第1の表示部に表示し、前記第2検出部が所定時間内に検出した受光量の第2ボトム値を前記第2の表示部に表示する第6表示モードを更に含む。このような第1、第2のピーク値又は第1、第2のボトム値を2つの表示部を使って表示することで、センサの変動幅を容易に確認することができる。
【0013】
また、第1のしきい値に対する前記第1の受光量の相対値である第1余裕度を前記第1の表示部に表示し、第2のしきい値に対する前記第2の受光量の相対値である第2余裕度を前記第2の表示部に表示する第7表示モードを更に含む。また、第1のしきい値に対する前記第1の受光量の相対値である第1余裕度と、第2のしきい値に対する前記第2の受光量の相対値である第2余裕度とを前記第1の表示部にバー表示し、前記第1の受光量と前記第2受光量とを前記2表示部に切り替え表示する第8表示モードを更に含む。このように第1、第2の余裕度を2つの表示部を使って表示することにより、特に、第1、第2の受光量と一緒に表示することにより、センサの検出状態の把握が容易になる。第1、第2の余裕度の表示に関し、%数値表示であってもよく、バー形式の表示であってもよい。横並びに配置された2つの表示部を連続的つまり一体的に使って、第1、第2の余裕度をバー形式で表示するようにしてもよく、これによれば、2つの余裕度を詳細且つ同時に表示することが可能になる。このように余裕度をバー形式で表示することにより、機器の奥まった箇所や数字を視認し難い箇所に設置した場合であっても、動作状態を確認するのが容易であり、これにより、視認性を向上して、センサの検出状態の確認が容易になる。
【0014】
【実施例】
以下に、添付した図面に基づいて本発明の好ましい実施例を詳しく説明する。図1、図2は、第1実施例の2入力機構を備えた光電センサを示すものであり、図1は光電センサの斜視図であり、図2は、その平面図である。図示の光電センサ100は、増幅器やCPUなどを組み込んだ本体に発光素子と発光素子を配置した一体型の光電センサである。
【0015】
2入力機構を備えた光電センサ100は、幅狭の比較的細長いボックス状のケーシング11を有し、ケーシング11の内部には、二対の発光素子12a、12b、受光素子13a、13b(図3参照)が設けられ、これら素子12a、12b、13a、13bに臨む二対つまり四本の光ファイバ14a、14b、15a、15bがケーシング11の一端面から外部に延出している(図1)。すなわち、この光電センサ100は後述するように2入力機構を有し、第1の対の光ファイバ14a、15aが第1の検出部を構成し、第2の対の光ファイバ14b、15bが第2の検出部を構成している。光電センサ100への電源供給及び出力は、ケーシング11の他端面から延出するケーブル16(図1)を通じて行われる。
【0016】
図1から最も良く理解できるように、ケーシング11の上面11aには、左右又は横並びに隣接して配置された第1、第2の表示部17、18が設けられている。この第1、第2の表示部17、18は、共に、横並びに隣接して配置された4つセクションを有しており、各セクションは7セグメントLEDで構成されている。第1、第2の表示部17、18は、各々、数字及び/又はアルファベット文字を横並びに4つ表示することができる。従って、例えば第1、第2の表示部17、18で数値を表示するときには、4桁の数値を表示することが可能である。7セグメントLEDは、これを1色LEDで構成してもよく、また、2色LEDで構成してもよく、また、一方の表示部17(又は18)を第一の色で表示し、他方の表示部18(又は17)を別の第二の色で表示することもできる。また、第1、第2の表示部17、18は、白黒又はカラー液晶(LCD)で構成されてもよい。
【0017】
ケーシング11の上面11aには、また、出力論理スイッチ19と、出力オン/オフ−インジケータ20と、スイング式のしきい値調整スイッチ又は上下キースイッチ21と、しきい値設定又はしきい値セットキースイッチ22と、表示モード切り替えキースイッチ23(以下、Mキーという)とを有し、このケーシング11の上面11aは、その他端にピボット軸を介して取り付けられた片開き式の蓋24(図1)を有し、この蓋24によって上面11aを覆うことができる。
【0018】
出力オン/オフ−インジケータ20は、受光量(現在値)としきい値(設定値)の関係から、検出物の有無を検出して出力する状態を示す時に点灯又は消灯する。また、その点灯や消灯と出力状態との関係を論理(オン時に点灯又は消灯)は出力論理スイッチ19により変更できる。
【0019】
しきい値設定(セット)キースイッチ22は、しきい値を自動的に設定するのに用いられる。すなわち、検出物T(図3参照)を検出エリアに配置した状態で、しきい値設定キースイッチ22を押し、次いで、検出エリアから検出物Tを取り除いた状態で、しきい値設定キースイッチ22を再び押すと、検出物Tが存在しているときの受光量と、検出物Tを取り除いたときの受光量との間の値がしきい値として自動的に設定される。このしきい値の自動設定は、第1、第2の検出部毎に独立して行うことができる。第1の検出部に関連して設定された第1のしきい値(第1設定値)及び第2の検出部に関連して設定された第2のしきい値(第2設定値)は、後に詳しく説明するように、第1表示部17又は第2表示部18に表示される。Mキー23は、後に詳しく説明するように、第1、第2の表示部17、18の表示画面の切り替え及び表示項目の変更などに用いられる。
【0020】
図3は、2入力機構を備えた光電センサ100の全体概要を示すブロック図である。光電センサ100は、例えば光ダイオードなどからなる第1、第2の発光素子12a、12bを発光させるための第1、第2の駆動回路30と、モニタ用の第1、第2の光ダイオード31a、31bとを有し、また、光ダイオードなどからなる第1、第2の受光素子13a、13b(これらを総称するときには参照符号13を使用して説明する)に接続された第1、第2の受光回路32a、32bと、この第1、第2の受光回路32a、32bからの出力信号をA/D変換する第1、第2のA/D変換器33a、33bと、第1、第2の表示部17、18を制御するゲートアレイ又は処理回路34と、この処理回路34からの信号を外部に送出する出力回路35とを有し、先に説明したしきい値調整スイッチやモード切り替えキースイッチなど各種スイッチ21〜23を含む操作部36からの信号は処理回路34に入力される。
【0021】
光電センサ100は、典型的には、受光素子13が獲得した受光量(第1入力、第2入力)をしきい値と比較し、その大小によって検出物Tの有無を検出し、その結果を出力するものであるが、第1、第2の表示部17、18の表示例を図4〜図23を参照して説明する。
【0022】
(1)図4に例示のように、第1の表示部17に第1のしきい値(第1設定値)を表示し、第2の表示部18に、第1の検出部が検出した現在の受光量(現在値)を表示することができる。勿論のことであるが、第1の表示部17に現在値を表示し、第2の表示部18に第1のしきい値(第1設定値)を表示してもよく、この関係は以下の例でも同様である。また、第1表示部17と第2表示部18との表示色を異ならせて、ユーザに識別可能な状態にすることが好ましい。このことは以下の例でも同様である。
【0023】
(2)図4に図示のように、第1の表示部17に第2のしきい値(第2設定値)を表示し、第2の表示部18に、第2の検出部が検出つまり第2入力の現在の受光量(現在値)を表示することができる。
【0024】
(3)図5に図示のように、第1の表示部17に第1の現在値を表示し、第2の表示部18に第2の現在値を表示することができる。
【0025】
(4)図6に図示のように、第1の表示部17に第1の設定値を表示し、第2の表示部18に第2の設定値を表示することができる。
【0026】
(5)図7に図示のように、第1の表示部17に第1の現在値、第2の現在値を切り替え表示し、第2の表示部18には、第1表示部17の表示切り替えに同期して、第1、第2の設定値を切り替え表示することができる。この表示切り替えは、キー操作によって行うようにしてもよく、また、自動的に所定時間が経過したら表示が切り替わるようにしてもよい。このような表示を行うときには、第1、第2の表示部17、18で第1の現在値及び第1の設定値を表示するときの色と、第2の現在値及び第2の設定値を表示するときの色とを異ならせたり、第1の現在値及び第1の設定値を表示するときには点灯表示にし、第2の現在値及び第2の設定値を表示するときには点滅表示にするなどにより、識別可能な状態で表示するのが好ましい。
【0027】
上記(1)〜(5)のように2つのセンサ信号状態が第1、第2の表示部17、18を使って同時に表示されるため、対象となる装置の稼働状態を視覚的に容易に把握することができる。また、第1、第2の検出部に関連した設定状況の確認も容易であり、これによりセンサ誤作動の防止や保全行為の簡略化が可能になる。
【0028】
(6)図8に図示のように、第1の表示部17に第1のしきい値(第1設定値)を表示し、第2の表示部18に、第1の検出部での入力つまり第1入力の現在の受光量(現在値)に関連した第1の余裕度を表示することができる。勿論のことであるが、第1の表示部17に第1余裕度を表示し、第2の表示部18に第1設定値を表示してもよく、この関係は以下の例でも同様である。
【0029】
(7)図9に図示のように、第1の表示部17に第2のしきい値(第2設定値)を表示し、第2の表示部18に、第2の検出部が検出した現在の受光量(現在値)に関連した第2の余裕度を表示することができる。
【0030】
(8)図10に図示のように、第1の表示部17に第1の余裕度を表示し、第2の表示部18に第2の余裕度を表示することができる。
【0031】
(10)図11に図示のように、第1の表示部17に第1設定値、第2設定値を切り替え表示し、第2の表示部18には、第1表示部17の表示切り替えに同期して、第1、第2の余裕度を切り替え表示することができる。この表示切り替えは、キー操作によって行うようにしてもよく、また、自動的に所定時間が経過したら表示が切り替わるようにしてもよい。このような表示を行うときには、第1、第2の表示部17、18で第1の設定値及び第1の余裕度を表示するときの色と、第2の設定値及び第2の余裕度を表示するときの色とを異ならせたり、第1の設定値及び第1の余裕度を表示するときには点灯表示にし、第2の設定値及び第2の余裕度を表示するときには点滅表示にするなどにより、識別可能な状態で表示するのが好ましい。
【0032】
(11)図12に図示のように、第1の表示部17に第1現在値、第2表示部18に第1余裕度を表示してもよく、また、第1の表示部17に第2現在値、第2表示部18に第2余裕度を表示してもよく、これらを、キー操作や所定時間経過したときに表示切り替えするようにしてもよい。このような表示の切り替えを行うときには、第1、第2の現在値とで表示の色を変えるなどして、第1検出部の表示と第2検出部の表示とが識別可能な状態で表示するのが好ましい。
【0033】
上記(6)〜(11)のように出力の余裕度を表示することにより、第1、第2の検出部での検出状況の把握が容易になる。余裕度の表示形式としては、数値表示(%表示)であってもよく、バー表示であってもよい。
【0034】
(12)図13に図示のように、第1の表示部17に第1入力の受光量の第1ピークホールド値を表示し、第2の表示部18に第1入力の第1ボトムホールド値を表示することができる。
【0035】
(13)図14に図示のように、第1の表示部17に第2入力の受光量の第2ピークホールド値を表示し、第2の表示部18に第2入力の第2ボトムホールド値を表示することができる。
【0036】
(14)図15に図示のように、第1の表示部17に第1ピークホールド値を表示し、第2の表示部18に第2ピークホールド値を表示することができる。
【0037】
(15)図16に図示のように、第1の表示部17に第1入力の受光量の第1ボトムホールド値を表示し、第2の表示部18に第2入力の受光量の第2ボトムホールド値を表示することができる。
【0038】
(16)図17に図示のように、第1の表示部17に第1、第2のピーク値を切り替え表示し、第2の表示部18には、第1表示部17の表示切り替え同期して、第1、第2のボトム値の表示切り替えを行うことができる。この切り替え表示は、キー操作によって行うようにしてもよく、また、自動的に所定時間が経過したら表示が切り替わるようにしてもよい。また、このような表示を行うときに、第1、第2の表示部17、18で第1のピーク値及び第1のボトム値を表示するときの色と、第2のピーク値及び第2のボトム値を表示するときの色とを異ならせたり、第1のピーク値及び第1のボトム値を表示するときには点灯表示にし、第2のピーク値及び第2のボトム値を表示するときには点滅表示にするなどにより、識別可能な状態で表示するのが好ましい。
【0039】
(17)図18に図示のように、第1の表示部17に第1ピークホールド値と第1ボトムホールド値とを切り替え表示し、第2の表示部18には、第1表示部17の表示切り替え同期して、第2ピークホールド値と第2ボトムホールド値の表示切り替えを行うことができる。この表示切り替えは、キー操作によって行うようにしてもよく、また、自動的に所定時間が経過したら表示が切り替わるようにしてもよい。また、第1、第2の表示部17、18で表示の色を変えたり、一方の表示部を点灯表示し、他方の表示部を点滅表示するなどにより、その表示が第1入力に関するものなのか、第2入力に関するものなのかの識別が容易にするのが好ましい。
【0040】
以上の表示態様は、図1に図示したように第1、第2の表示部17、18を横並びにしたものに限定されず、第1、第2の表示部17、18を縦並びに配置(第1、第2の表示部17、18を上下2列に平行に配置)したものにも同様に適用可能である。
【0041】
図8〜図11に例示した余裕度の表示に関し、図19に例示するように、例えば7セグメントLEDの上段又は下段の縦セグメントを用いて余裕度を表示するようにしてもよく、この場合、上段又は下段の縦セグメントの中央のセグメントを指標に余裕度のプラスマイナスを表示するようにしてもよい。例えば、1本の縦セグメントのレベルを5%に設定した場合、4つの7セグメントに含まれる上部及び下部の縦セグメントは、夫々、8本が横並びに配置していることから、右から4本目の縦セグメントと、右から5本目の縦セグメントとの間にしきい値レベルを設定すれば、このしきい値レベルを挟んで、プラス/マイナス20%の範囲で余裕度を示すことができる。
【0042】
余裕度のバー表示に関し2入力機能を備えた光電センサ100にあっては、横並びに配置した第1、第2の表示部17、18を使って余裕度をバー表示するのに、図19〜図22に例示するように、第1、第2の表示部17、18に含まれる縦セグメントや横セグメントを連続的に使用して表示するようにしてもよい。この場合、第1、第2の表示部17、18の表示色を異ならせて(例えば左に位置する第1表示部17を青色、右に位置する第2表示部18を赤色表示)、第1、第2の表示部17、18の境界を利用してプラスマイナスの表示を視覚的に明示するようにしてもよい。
【0043】
余裕度のバー表示を用いた場合、図22に例示するように、一方の表示部17(表示部18であってもよい)の上段のセグメントと下段のセグメントとを用いて、第1、第2の余裕度を表示し、他方の表示部18を用いて、例えば第1、第2の現在値を表示することができる。ちなみに、図22は、第1表示部17に第1、第2の余裕度をバー表示し、第2表示部18では、第1現在値と第2現在値の表示を切り替える例を図示している。
【0044】
第1入力に関する第1現在値、第1設定値、第1余裕度、第1ピークホールド値、第1ボトムホールド値の表示及び第2入力に関する第2現在値、第2設定値、第2余裕度、第2ピークホールド値、第2ボトムホールド値の表示に関し、ユーザが予め第1入力表示か第2入力表示かを選択することにより、例えば、第1入力表示を選択したときには、第1現在値、第1設定値、第1余裕度、第1ピークホールド値、第1ボトムホールド値を順次表示するようにし、第2入力表示を表示しないようにしてもよい。
【0045】
このように、第1、第2の入力のいずれか一方の入力だけに制限して表示するときには、第1、第2の表示部17、18を使って、
(1)第1又は第2の設定値x第1又は第2の現在値
(2)第1又は第2の余裕度(%表示)x第1又は第2の現在値
(3)第1又は第2の余裕度(バー表示)x第1又は第2の現在値
(4)第1又は第2のピークホールド値x第1又は第2のピークボトム値
を例えばキー操作によって又は所定時間が経過したら自動的に切り替えるようにしてもよい。
【0046】
また、予めユーザが例えばメニュー画面を使って選択することにより、設定値や余裕度を主体にした表示モードを用意してもよい。
【0047】
例えば、ユーザが設定値主体表示モードを選択したときには、第1、第2の表示部17、18を使って、
(1)第1設定値x第1現在値
(2)第2設定値x第2現在値
(3)第1現在値x第2現在値
(4)第1設定値x第2設定値
を例えばキー操作によって又は所定時間が経過したら自動的に切り替えるようにしてもよい。
【0048】
例えば、ユーザが余裕度主体表示モードを選択したときには、第1、第2の表示部17、18を使って、
(1)第1余裕度x第1現在値
(2)第2余裕度x第2現在値
(3)第1現在値x第2現在値
(4)第1余裕度x第2余裕度
を例えばキー操作によって又は所定時間が経過したら自動的に切り替えるようにしてもよい。
【0049】
余裕度の表示に関して、例えばメニュー画面を使って選択することによりバー表示にするか数値(%)表示にするかを選択できるようにしてもよい。また、第1入力に関する第1現在値、第1設定値、第1余裕度、第1ピークホールド値、第1ボトムホールド値の表示及び第2入力に関する第2現在値、第2設定値、第2余裕度、第2ピークホールド値、第2ボトムホールド値の表示に関し、ユーザが、例えばメニュー画面を使って、第1入力表示か第2入力表示かを選択することにより、例えば、第1入力表示を選択したときには、第1現在値、第1設定値、第1余裕度、第1ピークホールド値、第1ボトムホールド値を順次表示するようにし、第2入力表示を表示しないようにしてもよい。
【0050】
図23以降の図面は、第1、第2の表示部17、18の表示に関する具体例を例示するものである。
【0051】
第1、第2表示部17、18からなるディスプレーに表示する情報は、大別すると次のとおりである。
(A)受光量(現在値)及び/又はしきい値(設定値)関連
(B)動作状態の確認
(C)各種設定事項やパラメータつまり動作機能設定
(D)ディスプレー関係
【0052】
(A)「受光量及び/又はしきい値関連」に関する表示項目
▲1▼現在の受光量の数値表示
▲2▼しきい値(設定値)の数値表示
【0053】
▲3▼余裕度のバー表示(パーセント(%)数値表示でもよい)
余裕度とは、しきい値に対する現在の受光量の相対値であり、次の式で表すことができる。
余裕度=受光量/しきい値
【0054】
▲4▼所定時間内での受光量のピークホールド値及びボトムホールド値の表示(ピークホールド値及びボトムホールド値のパーセント(%)表示でもよい)
【0055】
(B)「動作状態の確認」に関する表示項目
▲1▼動作モードの確認
動作モードとは、実施例の光電センサ100で設定可能な複数の動作又は能力に関するものであり、最適な検出距離などによって複数の動作モードの中から一つの動作モードを設定できるようになっている。この動作モードについては、後に詳しく説明する。
▲2▼タイマモードの確認
タイマモードについては、後に説明する。
【0056】
(C)「動作機能設定」に関する表示項目
▲1▼動作モード切り替え
後に詳しく説明するが、光電センサ100は、複数の動作モードから一つの動作モードを選択して使用することにより、検出環境に適合した能力で使用できるようになっている。
【0057】
▲2▼タイマモードのオン/オフ切り替え及びタイマ値設定
タイマモードがOFFされると、光電センサ100が検出物Tの存在を検出すると直ちに検出信号を出力し、検出物Tの存在を検出している間、検出信号を出力し続ける。これに対して、タイマモードをONすると、検出物Tの存在を検出した後、設定した遅延時間が経過した後に、ON信号を出力するか、又は、検出物Tの存在が無くなったことを検出した後、設定した遅延時間が経過した後に、OFF信号を出力する。この遅延時間(タイマ値)についても任意に設定することができる。
【0058】
また、このタイマモードのオン/オフ切り替えは、ワンショット制御を含む。ワンショット制御とは、例えば検出物Tを検出した際、この検出物Tを検出している期間に影響されず、検出に対応して一度だけ生成されるON信号の立ち上がりから一定時間ON信号を出力するものである。具体的には、検出物Tが微小物体で実際の検出時間が短い際に、ON信号をそれよりも長い時間に設定したい場合や、逆に実際の検出時間が長い場合に、それよりも短いON信号出力時間を設定したい場合に使用される。また、このON信号出力時間の長さはタイマ値として任意に設定することができる。
【0059】
▲4▼光電センサ100が備えるAPC機能のオン/オフ切り替え
ここに、APC機能とは、既知のように、発光素子12の発光量を一定に維持するための機能であり、オンするとAPC機能が働き、オフするとAPC機能がキャンセルされる。
▲5▼微分モードの切り替え
この微分モードをオンすると、デジタル処理により、受光量の微分波形が出力される。この微分モードは、検出物Tの通過の際の信号の立ち上がり又は立ち下がりの検出つまりエッジ検出などに用いられる。
▲6▼基本表示態様である「しきい値関連表示」での表示モードの設定
光電センサ100にあっては、「しきい値関連表示」に関する一部の項目だけを表示する部分表示モード(「Std」モード)と、全ての項目を表示する全表示モード(「Full」モード)とに選択可能である。
【0060】
(D)ディスプレー関係に関する表示項目
▲1▼エコモードの切り替え
エコモードは、2段階に設定できるようになっている。第1段階は、これを「ハーフ(Half)」モードと呼ぶが、数値などが単に例えば赤又は緑の小さなランプ状の表示形態に変り、何らかのキーを押すと、通常の表示つまり数値又は文字に戻る。第2段階は、これを「オール(All)」モードと呼ぶが、数値などが完全に消灯して何らかのキーを押すと通常の表示に戻る。
▲2▼表示値シフト切り替え
受光量の表示において、その数値をシフトさせるものである。表示値シフト切り替えをオフすると、実際の受光量に対応する数値が表示されるが、オンすると、ユーザが任意に設定した数値分だけ実際の数値よりも大きい又は小さい数値が表示される。例えば、光電センサを4つ並べて配置したときに、各光電センサ事に受光量の表示が異なるような場合に、視覚的に、表示される数値を統一するときに用いられる。
【0061】
以上、列挙した表示項目の単なる例示であり、光電センサが益々多機能化すれば、これに伴って表示すべき情報として別の項目が追加されることになるであろうし、設計する光電センサの付加的な機能に応じて表示項目が変更されるのは勿論である。
【0062】
光電センサ100の第1、第2の表示部17、18での表示態様に関し、図23を参照して概要を説明すれば次のとおりである。
【0063】
▲1▼第1(基本)表示態様と第2表示態様とを含む。
基本表示態様(第1表示態様)では「受光量及び/又はしきい値関連」の表示が行われる。付加的な表示態様(第2表示態様)では、(B)「動作状態の確認」の項目と(C)「各種設定事項やパラメータ」に関する項目と(D)「ディスプレー関連」の項目とを含む。
【0064】
▲2▼基本表示態様では、ユーザの使用頻度や必要性の度合いなどを考慮に入れて、特に使用頻度や必要性の度合いの高い項目だけを表示する部分表示モード(「Std」モード)と、全ての項目を表示する全表示モード(「Full」モード)とを用意してある。
【0065】
▲3▼第2表示態様は「動作機能設定」及び「ディスプレー関連」に関するものであるが、この第2表示態様に含まれる項目の中から、光電センサ100の基本的な設定に関するもの又はユーザの使用頻度や必要性の度合いの高い項目だけを表示する部分表示モード(「Easy」モード)と、全ての項目を表示する全表示モード(「Pro」モード)とを択一的にユーザが選択できるようになっている。
【0066】
光電センサ100の第1、第2の表示部17、18での表示に関する操作については、モード切り替えキースイッチ(Mキー)23を例えば3秒間以上押し続ける(以下、「長押し」という)ことによって、基本表示態様(「受光量及び/又はしきい値関連表示」モード)から第2表示態様(「動作機能設定」モード)へジャンプする。勿論、この基本表示態様から第2表示態様への切り替えに関し、別途、そのための専用のキー又はスイッチを用意するようにしてもよいし、光電センサ100に含まれる別のスイッチに、この表示態様を切り替えする機能を付加するようにしてもよい。また、2つのキー又はスイッチを同時に押すことにより、基本表示態様から第2表示態様へ移行するようにしてもよい。
【0067】
基本表示態様である「受光量及び/又はしきい値関連表示」モードから、第2表示態様である「動作機能設定」モードへの移行は、上述したように、Mキー23を継続的に3秒以上の押し続ける「長押し」により行うことができるが、その途中で、「Easy」モード又は「Pro」モードの何れかをユーザに選択させる選択画面が表示され、この選択画面で、ユーザがいずれか一方を選択してこれを設定することにより、第2表示態様での表示形式が設定される。第2表示画面での表示は、選択された「Easy」又は「Pro」モードで実行される。
【0068】
図24、図25は基本表示態様の「受光量及び/又はしきい値関連」表示を示し、図24は、基本表示態様のうち部分表示モード(「Std」モード)が選択されているときの表示の遷移を示す。この「Std」モードでは、Mキー23を比較的短い時間押すと、順次、表示項目が遷移する。第1、第2の表示部17、18での表示の流れは、次のとおりである。なお、第1表示部17に表示した項目を第2表示部18に表示し、逆に、第2表示部18に表示した項目を第1表示部17に表示するようにしてもよい。
【0069】
(1)第1表示部17に「第1設定値」を表示し、第2表示部18に「第1現在値」を表示する。
(2)第1表示部17に「第2設定値」を表示し、第2表示部18に「第2現在値」を表示する。
(3)第1表示部17に「第1余裕度(%表示)」を表示し、第2表示部18に「第1現在値」を表示する。
(4)第1表示部17に「第2余裕度(%表示)」を表示し、第2表示部18に「第2現在値」を表示する。
【0070】
これら(1)〜(4)の表示中に、上下キー21をアップ又はダウン方向に操作することにより、設定されているしきい値を調整することができ、この上下キースイッチ21の操作を止めた時点のしきい値が新たなしきい値として設定される。ここに、上記(3)又は(4)の表示中に上下キー21の操作を開始すると、瞬時に(1)表示画面又は(2)表示画面に自動的に切り替わり、この上下キースイッチ21を操作している間、(1)又は(2)の表示画面が維持され、キースイッチ21の操作を止めると、元の(3)又は(4)の表示画面に戻る。
【0071】
図25は、基本表示態様のうち全表示モード(「Full」モード)が選択されているときの表示の遷移を示す。なお、全表示モード(「Full」モード)と部分表示モード(「Std」モード)との切り替えは、前述したように設定操作によって行うようになっているが、この切り替えをキー操作によって行うようにしてもよい。
【0072】
「Full」モードでは、Mキー23を比較的短い時間押すと、順次、表示項目が遷移する。第1、第2の表示部17、18での表示の流れは、次のとおりである。なお、第1表示部17に表示した項目を第2表示部18に表示し、逆に、第2表示部18に表示した項目を第1表示部17に表示するようにしてもよい。
【0073】
(1)第1表示部17に「第1設定値」を表示し、第2表示部18に「第1現在値」を表示する(図24:Stdモードと同じ)。
(2)第1表示部17に「第2設定値」を表示し、第2表示部18に「第2現在値」を表示する(図24:Stdモードと同じ)。
(3)第1表示部17に「第1余裕度」を表示し、第2表示部18に「第1現在値」を表示する(図25)。
(4)第1表示部17に「第1ピークホールド値」を表示し、第2表示部18に「第1ボトムホールド値」を表示する(図25)。
(5)第1表示部17に「第1ピークホールド値」を表示し、第2表示部18に「第2ピークホールド値」を表示する(図25)。
(6)第1表示部17に「第1余裕度」を表示し、第2表示部18に「第1現在値」を表示する(図24:Stdモードと同じ)。
(7)第1表示部17に「第2余裕度」を表示し、第2表示部18に「第2現在値」を表示する(図24:Stdモードと同じ)。
【0074】
なお、上記(3)表示画面における「第1余裕度x第1現在値」の表示は、所定時間が経過すると自動的に「第2余裕度x第2現在値」に切り替わり、また、所定時間が経過すると自動的に「第1余裕度x第2余裕度」に切り替わり、また所定時間が経過する「第1余裕度x第1現在値」の表示に戻る(図25)。
【0075】
また、上記(4)表示画面における「第1ピークホールド値x第2ピークホールド値」の表示は、所定時間が経過すると自動的に「第1ボトムホールド値x第2ボトムホールド値」に切り替わり、また、所定時間が経過すると自動的に、「第1ピークホールド値x第2ピークホールド値」に戻る(図25)。
【0076】
また、上記(5)表示画面における「第1ピークホールド値x第1ボトムホールド値」の表示は、所定時間が経過すると自動的に「第2ピークホールド値x第2ボトムホールド値」に切り替わり、また、所定時間が経過すると自動的に、第1表示部17に第1、第2の余裕度がバー表示され、第2表示部18に第1現在値が表示され、また、所定時間が経過すると自動的に、第2表示部18だけが第2現在値に切り替わる。また、所定時間が経過すると自動的に、「第1ピークホールド値x第1ボトムホールド値」に戻る。
【0077】
図26は、「動作機能設定」モードでの表示を「Easy」モードで実行するか、又は、「Pro」モードで実行するかをユーザに選択させるための選択画面を示す。この選択画面は、上述した「受光量及び/又はしきい値関連表示」モードでどのような表示が行われていようとも、Mキー22を長押しすることにより、図26の選択画面に入ることができる。
【0078】
「Easy」又は「Pro」の選択の選択は、第1表示部17に上下キー21を押すことによりに「Easy」又は「Pro」の文字が表示され、この表示が行われてるときに、Mキー23を押すことにより「Easy」又は「Pro」モードを選択することができ、選択されたモードで「動作機能設定」モードの表示が行われる。
【0079】
上記図26の選択画面で「Pro」を選択すると、図27のPro(詳細表示)モードでの表示が行われる。Proモードでは、Mキー23を比較的短い時間押すことにより、次の順序で表示が切り替わり、最後の表示の最中に、Mキー23を押すと、「動作機能設定」モードを脱出して、先に説明した基本表示画面である「受光量及び/又はしきい値関連表示」に戻ることができる。
【0080】
(1)動作モードの切り替え
(2)タイマモードの切り替え及びタイマ値設定
(3)APC機能のON/OFF切り替え
(4)微分モードの切り替え
(5)エコノミーモードの切り替え
(6)表示値シフトの切り替え及びシフト量の設定
【0081】
上記(1)動作モードの切り替えで選択可能な動作モードは、基本モードとしてファインモードを有し、これに加えて更に5つの動作モードを有する。すなわち、付加的な動作モードとして、ターボモード、スーパーターボモード、ウルトラターボモード、ハイスピードモード、ハイレゾリューションモードを有する。
【0082】
▲1▼ファインモード
ファインモードは光電センサ100の基本動作モードであり、検出距離つまり発光素子12から検出物Tまでの距離が、例えば或るファイバセンサヘッド装着時、100mmで最適能力を発揮するように光電センサの発光量が設定されている。
このファインモードは、例えばベアリングの刻印の有無を検出するのに適している。微小な刻印の有無による僅かな光量変化を的確に判別することができる。
【0083】
▲2▼ターボモード
基本動作モードよりも実質的に受光量が増大する設定になっており、検出距離が200mmのときに最適能力を発揮するように発光量が設定されている。
このターボモードは、例えば台紙上のシールの検出するのに適している。
【0084】
▲3▼スーパーターボモード
上記のターボモードよりも更に実質的に受光量が増大する設定になっており、検出距離が300mmのときに最適能力を発揮するように発光量が設定されている。
このスーパーターボモードは、例えば発光素子又は発光素子からの光を導くファイバ及び/又は受光素子又は受光素子に光を導くファイバと検出物Tとを離間させた状態で検出物Tの有無を検出するのに適している。
【0085】
▲4▼ウルトラターボモード
上記のスーパーターボモードよりも更に実質的に受光量が増大する設定になっており、検出距離が400mmのときに最適能力を発揮するように発光量が設定されている。
このウルトラターボモードは、例えば、スーパーターボよりも遠く離れた検出物Tの有無を検出する、或いは、埃、汚れなどの多い悪環境下で検出物Tを検出する際に用いるのに適している。
【0086】
▲5▼ハイスピードモード
このハイスピードモードは、上述した基本動作モードよりも応答速度を高める設定になっており、比較的早く通過する検出物Tを検出するのに適している。
【0087】
▲6▼ハイレゾリューションモード
このハイレゾリューションモードは、上述した基本動作モードとは異なり、光電センサの投光と受光の間隔を近づけても光量が飽和しないモードであり、微小物を透過型の光電センサで検出するのに適している。
【0088】
図15は、「Pro」モードにおける第1番目の表示項目である「動作モード切り替え」のメニューを示しており、上下キースイッチ21をアップ操作することにより、第1表示部17に、順次右方向に表示されるメニューの変遷を示す。上下キースイッチ21をダウン操作することにより第1表示部17の表示は逆方向(左方向)に順次変わる。
【0089】
ここに、「FInE」は基本動作モードであるファインモードを意味する。「turb」はターボモードを意味する。「SuPr」はスーパーターボモードを意味する。「ULtr」はウルトラターボモードを意味する。「hSP」はハイスピードモードを意味する。「rESo」はハイレゾリューションモードを意味する。ユーザは、所望の動作モードが表示されたら、Mキー22を比較的短い時間押すことにより、これを設定して、第2番目の「タイマ」モード切り替え表示項目に移ることができる。
【0090】
前述した(6)表示値シフトの切り替え及びシフト量の設定について説明すると、第1表示部17の「ShFt」の文字は、「shift(シフト)」の略記であり、現在、表示値シフト切り替えモードにあることを示している。第2表示部18の「oFF」は、表示値シフト切り替え制御のオフを意味し、Mキー23を押すと、表示値シフト切り替え制御オフが設定される。
【0091】
他方、上下キー21を操作すると、右側の第2表示部18が「on」の文字に切り替わる。この「on」は、表示値シフト切り替え制御のオンを意味し、この状態で、Mキー23を押すと、右側の第2表示部18に、シフト後の受光量が数値表示される(図示の例では「1224」)。他方、第1表示部17は、シフト量(図示の例では「10」)が1秒間表示され、ついで、「ShFt」の文字が0.25秒間表示され、以後、これが繰り返される。
【0092】
ユーザは、左側の第1表示部17に反復的に表示される「ShFt」の文字とシフト量の数値とを見つつ、右側の表示部18に表示されるシフト後の受光量の数値を見て、適当なシフト量を設定することができる。上下キー21をアップ操作することによりシフト量の数値を増大することができ、その結果は、右側の第2表示部18に直ちに反映される。逆に、上下キー21をダウン操作することによりシフト量の数値を減少することができ、その結果は、右側の第2表示部18に直ちに反映される。
【0093】
前述した図26の選択画面で「Easy」を選択すると、図28のEasy(簡易表示)モードで表示が行われる。Easyモードでは、Mキー23を比較的短い時間押すことにより、次の順序で表示が切り替わる。
【0094】
「Easy」モードでは、光電センサ100の基本的な設定である上述の(1)動作モードの切り替え及び(2)タイマモードの切り替え及びタイマ値設定に限定した表示が行われる。Mキー23を押すことにより、「動作モードの切り替え」表示を「タイマモードの切り替え」表示に変えることができ、更に、Mキー23を押すと、「タイマモードの切り替え」表示から、基本表示画面である「受光量及び/又はしきい値関連表示」モードに戻る。すなわち、「タイマモードの切り替え」表示のときに、Mキー23を押すと、「動作機能設定」モードを脱出して、先に説明した基本表示画面である「受光量及び/又はしきい値関連表示」に戻る。
【0095】
この「Easy」モードでは、「動作モードの切り替え」表示に関し、ユーザが選択可能な動作モードつまり選択可能なメニューが▲1▼ファインモード(「FInE」)と▲2▼ターボモード(「turb」)と▲3▼スーパーターボモード(「SuPr」)の3種類の動作モードに制限されており、この中からユーザが上下キー21を操作して選択した後にMキー23を押すことにより所望の動作モードを設定することができる。
【0096】
この「Easy」では、上述したように、一般的に使われる3つの動作モードに制限してあるが、例えば、前回「Pro」モードで、「Easy」モードでは含まれていないハイレゾリューションモード(「rESo」)が選択された後で、この「Easy」モードに切り替えられた場合には、「動作モードの切り替え」のメニュー表示の中に「rESo」(ハイレゾリューション)を加えて、この「Easy」モードでも特別に現在設定されている動作モードを表示するようにしてもよい。この場合、特別に表示する「rESo」の文字を「動作モードの切り替え」表示の先頭画面に設定して、「動作モードの切り替え」表示に入ると同時に、現在設定されているハイレゾリューションモードをユーザに認識させるのが最も好ましく、ユーザが、「動作モードの切り替え」のメニュー表示の中から、この本来「Easy」モードで選択可能な例えばスーパーターボモード(「SuPr」)を選択した場合には、次回に「Easy」モードに入ったときに、ハイレゾリューションモード(「rESo」)がメニューから消失させるのがよい。
【0097】
現在設定されている動作モードの表示に関し、これが例えばスーパーターボモード(「turb」)のように本来的に「Easy」モードで選択可能な動作モードであるような場合であっても、「動作モードの切り替え」表示に入ると同時に、現在設定されている動作モードを先頭画面で表示するのが好ましい。これにより、ユーザは、先頭画面の表示を見ることで、現在設定されている動作モードを確認することができる。同様のことが選択メニューを備えた表示項目にも言える。すなわち、現在設定されている事項を先頭画面つまり初期画面に表示させることで、ユーザは、この初期画面を見ることで、現在設定されている内容を確認することができる。
【0098】
「タイマモード切り替え及びタイマ値設定」での表示について説明すると、図27や図28の「toFF」は、タイマモード「オフ」を意味する。したがって、この「toFF」を選択すると上述したタイマモードに関する制御はキャンセルされ、光電センサ100が検出物Tを検出すると直ちに検出信号を出力する。Mキー23を押すと、次の表示に切り替わる。
【0099】
左側の第1表示部17の「on−d」は、光電センサ100がオン信号を外部機器に送出するときの遅延時間に関することを表示するものであり、右側の数字「40」は、設定されている遅延時間(秒)を表示している。
【0100】
図27や図28では、文字「on−d」が楕円で囲まれているが、この楕円は、「on−d」の文字が点滅表示されることを意味しており、上下キー21をアップ又はダウン操作することにより他の表示に切り替わる又は数値を変更できることを視覚的に主張している。図中の楕円の意味は他の表示項目でも同様であり、第1又は第2の表示部17、18に楕円が付加されているものは、点滅表示されることを意味すると共に上下キー21をアップ又はダウン操作することにより他の表示に切り替わる又は数値を変更できることを視覚的に主張している。なお、このような表示形式は、点滅表示に限られず、通常とは異なる色で表示するなど、ユーザが目で識別可能な方法で、この種の主張を行わせるようにしてもよい。
【0101】
「on−d」が点滅表示されている状態で、上下キー21をアップ操作すると、第1表示部17は「offd」の文字に変わり、また、「Shot」の文字に変わり、再び「on−d」に変わる。
【0102】
「offd」は、光電センサ100がオフ信号を外部機器に送出するときの遅延時間に関することを表示するものであり、図示を省略したが、第2表示部18には、遅延時間に相当する数字が表示される。「Shot」は、上述したワンショット制御に関することを表示するものであり、図示を省略したが、第2表示部18には、遅延時間に相当する数字が表示される。
【0103】
例えば、オフ信号の出力を遅延させるのであれば、図28のように、「oFFd」が点滅表示されている状態でMキー23を押すことにより、第2表示部18の数字が点滅表示に切り替わる。この状態で、上下キー21を操作することにより、表示されている数字を増減することができ、所望の数字が表示されたら上下キー21の操作を止めて、Mキー23を押すことにより、表示されている数字に対応する秒数だけ、光電センサ100のオフ信号の出力を遅延させることができる。オフ信号の遅延やワンショット信号の遅延についても、同様の操作で設定することができる。
【0104】
図27は、「Pro」モードでの動作機能設定に関する表示の遷移を示す。「Pro」モードでは、動作モード切り替えから、Mキー23を押すことにより、タイマモード切り替え、APC切り替え、微分モード切り替え、基本画面である「受光量及び/又はしきい値関連表示」モードでの表示モード切り替え、エコモード切り替え、表示値シフト切り替えの各項目に切り替わり、更に、Mキー23を押すことにより、この「動作機能設定」モードが終了して、基本表示画面である「受光量及び/又はしきい値関連表示」モード(図24)に戻る。
【0105】
この「Pro」モードで表示される動作モード切り替えやタイマモード切り替えなどの各表示項目におけるメニューの選択及び数値の増減を、上下キー21を操作することにより行うのは「Easy」モードと同じである。
【0106】
この「Pro」モードの最後の表示項目である表示値シフト切り替えについて説明すると、第1表示部17の「ShFt」の文字は、「shift(シフト)」の略記であり、現在、表示値シフト切り替えモードにあることを示している。第2表示部18の「oFF」は、表示値シフト切り替え制御のオフを意味し、Mキー23を押すと、表示値シフト切り替え制御オフが設定されて、受光量に関する表示値は実際の受光量に対応した数値が基本表示画面である「受光量及び/又はしきい値関連表示」モードで表示される(図5参照)。
【0107】
他方、上下キー21を操作すると、右側の第2表示部18が「on」の文字に切り替わる。この「on」は、表示値シフト切り替え制御のオンを意味し、この状態で、Mキー23を押すと、右側の第2表示部18に、シフト後の受光量が数値表示される(図示の例では「1224」)。他方、第1表示部17は、シフト量(図示の例では「10」)が1秒間表示され、ついで、「ShFt」の文字が0.25秒間表示され、以後、これが繰り返される。
【0108】
ユーザは、左側の第1表示部17に反復的に表示される「ShFt」の文字とシフト量の数値とを見つつ、右側の表示部18に表示されるシフト後の受光量の数値を見て、適当なシフト量を設定することができる。上下キー21をアップ操作することによりシフト量の数値を増大することができ、その結果は、右側の第2表示部18に直ちに反映される。逆に、上下キー21をダウン操作することによりシフト量の数値を減少することができ、その結果は、右側の第2表示部18に直ちに反映される。
【0109】
以上、第1実施例を説明したが、例えば、「Easy」モードと「Pro」モードとの選択画面(図26)や動作モード切り替え画面(図26、図27)、エコモード切り替え画面(図26)など幾つかの選択肢から一つを選択する選択画面では、前回選択した事項を先頭画面つまり初期画面として表示するようにするのが好ましい。例えば、図26において、前回「Pro」モードを選択した場合には、次に、動作モード設定モードに入ったら、「Pro」の文字が最初に表示されるようにするのがよい。
【0110】
上記の実施例によれば、通常の使用では、「Easy」モードに含まれる2つの項目、つまり、▲1▼動作モード切り替え及び▲2▼タイマモード切り替え及びタイマ値設定で十分であり、この2つの項目に関する設定で光電センサ100の基本的な動作を十分に確保することができる。したがって、通常の使用態様であれば、「Easy」モードを選択することで、不必要な項目の表示無しに設定操作を完了することができる。このことは、部分的な表示を行う「Std」モードと全ての表示を行う「Full」モードとを選択可能にした、基本表示画面である「受光量及び/又はしきい値関連表示」モードについても言える。
【0111】
つまり、「Easy」モードを選択することで、表示項目を必要最小限に絞り込むことができ、これにより設定操作に伴うMキー23の入力回数を大幅に減らすことができる。換言すれば、通常の使用態様では初期設定で十分な項目までもが表示され、誤って設定を変えてしまう虞が無い。また、仮に「Easy」モードの表示項目の中で、誤った設定を行ったとしても、この誤設定の項目に戻るのに必要なMキー23の入力回数を大幅に減じることができ、再設定のための煩雑さを解消することができる。
【0112】
高度な設定を行いたいユーザは、「Pro」モードを選択して自らにとって合理的なパラメータを設定すればよい。このようなユーザにとっては、光電センサ100の全ての機能の設定が変更可能又は切り替え可能であることが重要であり、光電センサ100の取り扱いにも精通していることが多い。したがって、誤った設定を行ってしまう虞は小さい。むしろ、「Pro」という文字表示を見せて、これを選択させることで、これ以降の操作に注意を促すことができるため、マンマシンインターフェースとしては好ましいものとなる。
【0113】
光電センサ100が、前回「Pro」モードを選択した場合には、次に、動作モード設定モードに入ったら「Pro」の文字が最初に表示されるようにする機能を含む場合には、この「Pro」の文字を呼び出すために上下キー21を操作する必要がないため、Mキー23を押すだけで「Pro」モードに入ることができるため、例えば、「Pro」モードで表示される項目に誤設定をしてしまい、再度「Pro」モードに入らなければならない場合に、「Easy」モードとの選択工程を設けたことによりキー又はスイッチ操作が煩雑になってしまう、という問題の発生を回避することができる。
【0114】
以上、第1、第2の2つの表示部17、18を備えたデュアルモニタ式光電センサ100を例に説明した。このデュアルモニタ式光電センサ100において、基本表示態様の「受光量及び/又はしきい値関連表示」モードにおいて、前述のように、余裕度と現在の受光量とを同時に表示するようにしてあるため、これらの表示を見ながらしきい値の調整を行うことができる。ユーザは、検出環境に応じてしきい値を微調整するときに、例えば受光量が極端に小さいことを視認することで、光電センサが検出スイッチとして機能するのに性能限界に近い状態にあることを直ちに知ることができる。したがって、このしきい値の調整作業を行っている最中に、検出環境の見直し、その改善を直ちに行うことができる。したがって、従来では、何回も試行錯誤して始めてしきい値の最適化が可能であったが、実施例の光電センサ10によれば、効率良く検出環境の改善としきい値の最適化を実現することができる。
【0115】
第1、第2の表示部17、18の少なくともいずれか一方を2色LEDで構成したときには、上述した光電センサが検出スイッチとして機能するのに性能限界に近い状態にある事実を、第1、第2の表示部17、18の少なくともいずれか一方を通常とは異なる色で表示することによりユーザに積極的に教えるようにしてもよい。
【0116】
また、基本表示態様の「受光量及び/又はしきい値関連表示」モードにおいて、第5、第6表示メニューで、受光量の最大値と最小値とを同時に表示することから、検出物が高速に動く検出環境であっても、検出物の有無を検出するのに、受光量の差が十分であるか否か視認することができる。
【0117】
上記の第1実施例において、Mキー23を長押しすることで、設定変更に関する「Easy」又は「Proモード」との選択画面が表示される。ユーザは、光電センサの基本的な設定だけを変更又はチェックすればよいのであれば、「Easy」モードを選択すればよい。これにより、必要最小限の設定つまり光電センサの基本的な設定であり使用頻度の高い項目に絞り込んで表示されるため、数多くの機能を備えた光電センサであったとしても、全ての項目が次々と画面に現れて、これをジャンプするのに度重なる煩わしいキー操作を不要にすることができる。また、この不要な表示をジャンプするつもでキー操作したはずが、誤った操作であったときの不要な設定変更に煩わされることもない。
【0118】
その一方で光電センサに含まれている数多く機能を使うユーザであれば、「Pro」モードを選択することで、全機能に関する設定の変更を行うことができ、多機能化した光電センサを検出環境に応じて適切に使用することができる。
【0119】
同じように、基本表示態様の「受光量及び/又はしきい値関連表示」モードに関しても、使用頻度の高い幾つかの項目だけを循環して表示する「Std」(スタンダード)表示モードと、全ての項目を循環して表示する全表示モードとに切り替えることができるため、ユーザが例えば数値だけを見て修正するのであれば、「Std」表示モードを設定することで、循環して表示される項目の数を絞り込むことができ、全ての項目が次々と画面に現れて、これをジャンプするのに度重なる煩わしいキー操作を不要にすることができる。
【0120】
以上、本発明の好ましい実施例を詳しく説明したが、2入力機構を備えた光電センサでは、第1現在値と第2現在値とを加算又は減算した値や、第1現在値と第2現在値との和のピークホールド値やピークボトル値又は第1現在値と第2現在値との差のピークホールド値やピークボトル値を例えば第1表示部17に表示し、これに関連した情報を他方の表示部18に表示してもよい。
【0121】
例えば、板状のワークの表面側と裏面側とに設置した2つの反射型センサの第1現在値と第2現在値の和からワークの厚さのバラツキを知ることができ、また、このバラツキの幅は、第1現在値と第2現在値との和のピークホールド値やピークボトル値又は第1現在値と第2現在値との差のピークホールド値やピークボトル値から知ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明が適用可能なデュアルモニタ式2入力光電センサの斜視図である。
【図2】図1の2入力光電センサの平面図である。
【図3】図1の2入力光電センサの回路図である。
【図4】2つの表示部を使って設定値と現在値とを同時に表示するモードを説明するための図である。
【図5】2つの表示部を使って第1現在値と第2現在値を同時に表示するモードを説明するための図である。
【図6】2つの表示部を使って第1設定値(しきい値)と第2設定値(しきい値)を同時に表示するモードを説明するための図である。
【図7】2つの表示部を使って設定値(しきい値)とこれに関連した現在値を同時に表示するモードを説明するための図である。
【図8】2つの表示部を使って第1設定値(しきい値)と第1余裕度を同時に表示するモードを説明するための図である。
【図9】2つの表示部を使って第2設定値(しきい値)と第2余裕度を同時に表示するモードを説明するための図である。
【図10】2つの表示部を使って第1、第2の余裕度を同時に表示するモードを説明するための図である。
【図11】2つの表示部を使って設定値(しきい値)とこれに関連した余裕度を同時に表示するモードを説明するための図である。
【図12】2つの表示部を使って現在値とこれに関連した余裕度を同時に表示するモードを説明するための図である。
【図13】2つの表示部を使って第1ピークホールド値と第1ボトムホールド値を同時に表示するモードを説明するための図である。
【図14】2つの表示部を使って第2ピークホールド値と第2ボトムホールド値を同時に表示するモードを説明するための図である。
【図15】2つの表示部を使って第1、第2のピークホールド値を同時に表示するモードを説明するための図である。
【図16】2つの表示部を使って第1、第2のピークボトム値を同時に表示するモードを説明するための図である。
【図17】2つの表示部を使ってピークホールド値とこれに関連したピークボトム値を同時に表示するモードを説明するための図である。
【図18】2つの表示部を使って第1、第2のピークホールド値と、これに関連した第1、第2のピークボトム値を同時に表示するモードを説明するための図である。
【図19】バー形式の余裕度の表示を説明するための図である。
【図20】横並びに配置した2つの表示部を一体的に使った第1、第2の余裕度のバー表示の一例を説明するための図である。
【図21】横並びに配置した2つの表示部を一体的に使った第1、第2の余裕度のバー表示の他の例を説明するための図である。
【図22】バー形式で第1、第2の余裕度を第1表示部に表示し、第2の表示部には第1、第2の現在値を切り替え表示するモードを説明するための図である。
【図23】実施例の表示方法の概要の説明図である。
【図24】基本表示態様におけるStd表示モードでの画面の遷移を示す図である。
【図25】図24と一体となって基本表示態様におけるFull表示モードでの画面の遷移を示す図である。
【図26】基本表示態様から第2の表示態様へ移行する途中で、第2の表示態様での2つの表示モード(ProモードとEasyモード)から択一的に選択するための選択画面を説明するための図である。
【図27】Proモードでの画面の遷移を示す図である。
【図28】Easyモードでの画面の遷移を示す図である。
【符号の説明】
100 光電センサ
17 左側の第1表示部
18 右側の第2表示部
21 上下キースイッチ
23 モード切り替えスイッチ
Claims (8)
- 第1、第2の2つの検出部からの第1、第2の2つの入力を個々独立して受けれて、これら第1、第2の入力による第1、第2の受光量を第1、第2のしきい値と比較して検出結果を出力する2入力光電センサであって、
第1、第2の個々に独立した2つの表示部を有し、
前記第1の表示部に前記第1の受光量を表示し、前記第2の表示部に前記第1のしきい値を表示する第1表示モードと、
前記第1の表示部に前記第2の受光量を表示し、前記第2の表示部に前記第2のしきい値を表示する第2表示モードとを含み、
前記第1、第2の表示モードでは、前記第2の表示部に表示された第1、第2のしきい値を調整することのできることを特徴とする2入力光電センサ。 - 前記第1の表示部に前記第1の受光量を表示し、前記第2の表示部に前記第2の受光量を表示する第3表示モードを更に含む、請求項1に記載の2入力光電センサ。
- 前記第1の表示部に前記第1のしきい値を表示し、前記第2の表示部に前記第2のしきい値を表示する第4表示モードを更に含む、請求項1又は2に記載の2入力光電センサ。
- 前記第1検出部が所定時間内に検出した受光量の第1ピーク値を前記第1の表示部に表示し、前記第2検出部が所定時間内に検出した受光量の第2ピーク値を前記第2の表示部に表示する第5表示モードを更に含む、請求項1〜3のいずれか一項に記載の2入力光電センサ。
- 前記第1検出部が所定時間内に検出した受光量の第1ボトム値を前記第1の表示部に表示し、前記第2検出部が所定時間内に検出した受光量の第2ボトム値を前記第2の表示部に表示する第6表示モードを更に含む、請求項1〜4のいずれか一項に記載の2入力光電センサ。
- 前記第1のしきい値に対する前記第1の受光量の相対値である第1余裕度を前記第1の表示部に表示し、前記第2のしきい値に対する前記第2の受光量の相対値である第2余裕度を前記第2の表示部に表示する第7表示モードを更に含む、請求項1〜5のいずれか一項に記載の2入力光電センサ。
- 前記第1のしきい値に対する前記第1の受光量の相対値である第1余裕度と、前記第2のしきい値に対する前記第2の受光量の相対値である第2余裕度とを前記第1の表示部にバー表示し、前記第1の受光量と前記第2受光量とを前記2表示部に切り替え表示する第8表示モードを更に含む、請求項1〜8のいずれか一項に記載の2入力光電センサ。
- 第1、第2の2つの検出部を備え、これら第1、第2の検出部からの第1、第2の受光量を第1、第2のしきい値と比較して検出結果を出力する2入力光電センサであって、
横並びに配置された第1、第2の個々に独立した2つの表示部を有し、
前記第1のしきい値に対する前記第1の受光量の相対値である第1余裕度と、前記第2のしきい値に対する前記第2の受光量の相対値である第2余裕度とが、前記第1、第2の表示部とに亘って延びるバー表示されることを特徴とする2入力光電センサ。
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JP2006179311A (ja) * | 2004-12-22 | 2006-07-06 | Matsushita Electric Works Ltd | リレー装置 |
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US8344895B2 (en) | 2009-07-24 | 2013-01-01 | Keyence Corporation | Photoelectric sensor and photoelectric sensor system |
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