JP7020620B1 - 回転切削工具 - Google Patents

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Abstract

本開示に係る回転切削工具は、軸線の周りを回転可能であって、すくい面と、逃げ面とを有している。逃げ面は、すくい面に連なっている。すくい面と逃げ面の稜線は、切刃を構成している。軸線に垂直な断面において、すくい面は、複数の直線部によって構成されている。

Description

本開示は、回転切削工具に関する。
特開2017-159380号公報(特許文献1)には、すくい面に複数の筋目(凹部)が形成されたエンドミルが記載されている。
特開2017-159380号公報
本開示に係る回転切削工具は、軸線の周りを回転可能であって、すくい面と、逃げ面とを備えている。逃げ面は、すくい面に連なっている。すくい面と逃げ面の稜線は、切刃を構成している。軸線に垂直な断面において、すくい面は、複数の直線部によって構成されている。
図1は、本実施形態に係る回転切削工具の構成を示す斜視模式図である。 図2は、本実施形態に係る回転切削工具の構成を示す側面模式図である。 図3は、図2のIII-III線に沿って見た断面模式図である。 図4は、図3の領域IVの拡大模式図である。 図5は、図3の領域Vの拡大模式図である。 図6は、隣り合う2つの直線部により形成される角度と、切屑排出溝内の位置との関係を示す図である。 図7は、本実施形態に係る回転切削工具を用いて切削加工を行っている状態を示す断面模式図である。
[本開示が解決しようとする課題]
回転切削工具を用いて被削材を切削する場合には、クーラントに遠心力が作用するため、切削点近傍へクーラントを効果的に輸送しつつ、切削点近傍でクーラントを保持することが困難である。特開2017-159380号公報に記載のエンドミルにおいては、すくい面に設けられた凹部の谷の部分にクーラントが保持されることで、潤滑性を向上している。しかしながら、当該エンドミルにおいては、大きな切削抵抗が切刃にかかった場合に、凹部に応力が集中し、切刃が折損する場合があった。
[本開示の効果]
本開示によれば、切刃が折損することを抑制可能な回転切削工具を提供することができる。
[本開示の実施形態の概要]
まず、本開示の実施形態の概要について説明する。
(1)本開示に係る回転切削工具100は、軸線Aの周りを回転可能であって、すくい面10と、逃げ面31とを備えている。逃げ面31は、すくい面10に連なっている。すくい面10と逃げ面31の稜線は、切刃20を構成している。軸線Aに垂直な断面において、すくい面10は、複数の直線部によって構成されている。
(2)上記(1)に係る回転切削工具100において、複数の直線部において、隣り合う2つの直線部によって形成される角度の最大値と、角度の最小値との差は、8°以上であってもよい。
(3)上記(1)または(2)に係る回転切削工具100において、複数の直線部は、逃げ面31に連なる第1直線部11と、第1直線部11に対して傾斜しかつ第1直線部11に連なる第2直線部12と、第2直線部12に対して傾斜しかつ第2直線部12に連なる第3直線部13と、第3直線部13に対して傾斜しかつ第3直線部13に連なる第4直線部14とを含んでいてもよい。第1直線部11と第2直線部12とにより形成される第1角度θ1は、第2直線部12と第3直線部13とにより形成される第2角度θ2よりも大きくてもよい。第2角度θ2は、第3直線部13と第4直線部14とにより形成される第3角度θ3よりも大きくてもよい。
[本開示の実施形態の詳細]
以下、図面に基づいて本開示の実施形態(以降、本実施形態とも称する)の詳細について説明する。なお、以下の図面において同一または相当する部分には同一の参照番号を付し、その説明は繰返さない。
図1は、本実施形態に係る回転切削工具100の構成を示す斜視模式図である。図2は、本実施形態に係る回転切削工具100の構成を示す側面模式図である。図1および図2に示されるように、本実施形態に係る回転切削工具100は、たとえばエンドミルであって、刃部90と、接合部8と、シャンク部3とから構成されている。刃部90は、第1すくい面10と、第1逃げ面31と、第2すくい面15と、第2逃げ面33と、外周切刃20と、底切刃21と、前端58とを有している。シャンク部3は、後端59を有している。刃部90は、接合部8によってシャンク部3に固定されている。接合部8は、ロウ材である。接合部8は、刃部90とシャンク部3との間に位置している。
回転切削工具100は、軸線Aの周りを回転可能に構成されている。別の観点から言えば、軸線Aは、回転切削工具100の回転軸である。刃部90を構成する材料は、たとえば立方晶窒化硼素(cBN)焼結体を含んでいる。刃部90を構成する材料は、ダイヤモンドを含んでいてもよい。ダイヤモンドは、単結晶ダイヤモンドであってもよいし、多結晶ダイヤモンドであってもよい。シャンク部3は、たとえば超硬合金を含んでいる。超硬合金は、たとえば炭化タングステン(WC)基超硬合金、WCの他にCoを含む超硬合金、WCの他にCr、Ti、Ta、Nb等の炭窒化物を添加した超硬合金等である。
回転切削工具100の前端58は、被削材に対向する部分である。回転切削工具100の後端59は、回転切削工具100を回転させる工具に対向する部分である。シャンク部3は、回転切削工具100を回転させる工具に取り付けられる部分である。軸線Aに沿った方向は、軸方向である。軸方向に対して垂直な方向が径方向である。本明細書においては、前端58から後端59に向かう方向を軸方向の後方と称する。反対に、後端59から前端58に向かう方向を軸方向の前方と称する。
図1および図2に示されるように、第1逃げ面31は、第1すくい面10に連なる。第1すくい面10と第1逃げ面31との稜線は、外周切刃20を構成する。第2逃げ面33は、第2すくい面15に連なる。第2すくい面15と第2逃げ面33との稜線は、底切刃21を構成する。第1すくい面10は、第2すくい面15に連なっている。第1すくい面10は、第2すくい面15に対して、軸方向の後方に位置している。第1逃げ面31は、第2逃げ面33に連なっている。第1逃げ面31は、第2逃げ面33に対して、軸方向の後方に位置している。
回転切削工具100の刃部90には、第1切屑排出溝1と、第2切屑排出溝2とが形成されている。第1切屑排出溝1は、第1すくい面10と、第1切屑排出面40とにより構成されている。第2切屑排出溝2は、第2すくい面15と、第2切屑排出面45とにより構成されている。第2切屑排出面45は、第1切屑排出面40に連なっている。第1切屑排出溝1は、軸線Aの周りに螺旋状に設けられている。第2切屑排出溝2は、第1切屑排出溝1に連なっている。軸線Aに沿った方向において、第1切屑排出溝1の長さは、第2切屑排出溝2の長さよりも長い。
本実施形態に係る回転切削工具100は、たとえば多刃工具である。具体的には、外周切刃20の数は、たとえば2以上である。外周切刃20の数の下限は、特に限定されないが、たとえば4本以上であってもよいし、8本以上であってもよい。外周切刃20の数の上限は、特に限定されないが、たとえば20本以下であってもよいし、16本以下であってもよい。図1に示す回転切削工具100においては、外周切刃20の数は5である。底切刃21の数は、外周切刃20の数と同じであってもよい。
図3は、図2のIII-III線に沿って見た断面模式図である。当該断面は、軸線に対して垂直な断面である。図3に示されるように、複数の第1切屑排出溝1が、周方向(回転方向R)に配置されている。同様に、複数の第1逃げ面31が、周方向に配置されている。同様に、複数の外周切刃20が、周方向に配置されている。つまり、第1逃げ面31と第1切屑排出溝1と外周切刃20との組合せを1つの切削構成要素とすると、複数の切削構成要素が、周方向に配置されている。当該切削構成要素において、第1切屑排出溝1は、第1逃げ面31に対して、回転方向前方に位置している。当該切削構成要素において、第1すくい面10は、外周切刃20に対して、回転方向前方に位置している。当該切削構成要素において、第1切屑排出面40は、第1すくい面10に対して、回転方向前方に位置している。
図3に示されるように、回転方向Rにおいて、第1逃げ面31と第1切屑排出溝1とが交互に位置している。第1逃げ面31の一端は、外周切刃20を構成する。第1逃げ面31の他端は、テール部5を構成する。第1逃げ面31は、外周切刃20において、第1すくい面10に連なっている。第1逃げ面31は、テール部5において、第1切屑排出面40に連なっている。径方向において、軸線Aから外周切刃20までの長さ(第1長さL1)は、軸線Aからテール部5までの長さ(第2長さL2)よりも長い。
図4は、図3の領域IVの拡大模式図である。図4に示されるように、軸線Aに垂直な断面において、第1すくい面10は、複数の直線部によって構成されている。複数の直線部は、たとえば、第1直線部11と、第2直線部12と、第3直線部13と、第4直線部14とを有している。第1直線部11は、第1逃げ面31に連なっている。第1直線部11は、第1逃げ面31に対して傾斜している。第1直線部11と、第1逃げ面31との境界は、外周切刃20である。第2直線部12は、第1直線部11に対して傾斜している。第2直線部12は、第1直線部11に連なっている。第2直線部12は、第1直線部11に対して、第1逃げ面31と反対側に位置している。別の観点から言えば、第1直線部11は、第2直線部12と第1逃げ面31との間に位置している。
第3直線部13は、第2直線部12に対して傾斜している。第3直線部13は、第2直線部12に連なっている。第3直線部13は、第2直線部12に対して、第1直線部11と反対側に位置している。別の観点から言えば、第2直線部12は、第3直線部13と第1直線部11との間に位置している。第4直線部14は、第3直線部13に対して傾斜している。第4直線部14は、第3直線部13に連なっている。第4直線部14は、第3直線部13に対して、第2直線部12と反対側に位置している。別の観点から言えば、第3直線部13は、第4直線部14と第2直線部12との間に位置している。
複数の直線部の内、隣り合う2つの直線部によって形成される角度は、第1逃げ面31から離れるにつれて小さくなっていてもよい。具体的には、第1直線部11と第2直線部12とにより形成される第1角度θは、第2直線部12と第3直線部13とにより形成される第2角度θよりも大きくてもよい。第2直線部12と第3直線部13とにより形成される第2角度θは、第3直線部13と第4直線部14とにより形成される第3角度θよりも大きくてもよい。第1角度θは、たとえば140°以上180°未満である。第1角度θの下限は、特に限定されないが、たとえば150°以上であってもよいし、160°以上であってもよい。第1角度θの上限は、特に限定されないが、たとえば178°以下であってもよいし、175°以下であってもよい。
第1直線部11と第2直線部12との境界は、第1位置Xである。第2直線部12と第3直線部13との境界は、第2位置Xである。第3直線部13と第4直線部14との境界は、第3位置Xである。第1直線部11の長さ(外周切刃20と第1位置Xとの直線距離)は、第2直線部12の長さ(第1位置Xと第2位置Xとの直線距離)よりも大きくてもよい。第2直線部12の長さ(第1位置Xと第2位置Xとの直線距離)は、第3直線部13の長さ(第2位置Xと第3位置Xとの直線距離)よりも大きくてもよい。
回転方向において、外周切刃20と第1位置Xとの距離(第1距離a1)は、第1位置Xと第2位置Xとの距離(第2距離a2)と同じであってもよい。径方向において、第1位置Xと第2位置Xとの距離(第2距離a2)は、第2位置Xと第3位置Xとの距離(第3距離a3)と同じであってもよい。
図5は、図3の領域Vの拡大模式図である。軸線Aに垂直な断面において、第1切屑排出面40は、たとえば複数の直線部によって構成されていてもよい。第1切屑排出面40は、たとえば、第5直線部41と、第6直線部42と、第7直線部43と、第8直線部44とを有している。第5直線部41は、第1逃げ面31に対して傾斜している。第5直線部41は、テール部5に連なっている。第6直線部42は、第5直線部41に対して傾斜している。第6直線部42は、第5直線部41に連なっている。第6直線部42は、第5直線部41に対して、テール部5と反対側に位置している。別の観点から言えば、第5直線部41は、第6直線部42とテール部5との間に位置している。
第7直線部43は、第6直線部42に対して傾斜している。第7直線部43は、第6直線部42に連なっている。第7直線部43は、第6直線部42に対して、第5直線部41と反対側に位置している。別の観点から言えば、第6直線部42は、第7直線部43と第5直線部41との間に位置している。第8直線部44は、第7直線部43に対して傾斜している。第8直線部44は、第7直線部43に連なっている。第8直線部44は、第7直線部43に対して、第6直線部42と反対側に位置している。別の観点から言えば、第7直線部43は、第8直線部44と第6直線部42との間に位置している。
第5直線部41と第6直線部42とにより形成される第4角度θn-1は、第6直線部42と第7直線部43とにより形成される第5角度θn-2よりも大きくてもよい。第6直線部42と第7直線部43とにより形成される第5角度θn-2は、第7直線部43と第8直線部44とにより形成される第6角度θn-3よりも大きくてもよい。
第5直線部41と第6直線部42との境界は、第4位置Xn-1である。第6直線部42と第7直線部43との境界は、第5位置Xn-2である。第7直線部43と第8直線部44との境界は、第6位置Xn-3である。第5直線部41の長さ(テール部5と第4位置Xn-1との直線距離)は、第6直線部42の長さ(第4位置Xn-1と第5位置Xn-2との直線距離)よりも大きくてもよい。第6直線部42の長さ(第4位置Xn-1と第5位置Xn-2との直線距離)は、第7直線部43の長さ(第5位置Xn-2と第6位置Xn-3との直線距離)よりも大きくてもよい。
回転方向において、テール部5と第4位置Xn-1との距離(第4距離b1)は、第4位置Xn-1と第5位置Xn-2との距離(第5距離b2)と同じであってもよい。径方向において、第4位置Xn-1と第5位置Xn-2との距離(第5距離b2)は、第5位置Xn-2と第6位置Xn-3との距離(第6距離b3)と同じであってもよい。
図6は、隣り合う2つの直線部により形成される角度と、第1切屑排出溝内の位置との関係を示す図である。図6に示されるように、第1すくい面10においては、外周切刃20から第1切屑排出面40に向かうにつれて、隣り合う2つの直線部により形成される角度は単調に減少してもよい。軸線Aに垂直な断面において、すくい面10は、たとえば5以上の直線部によって構成されていてもよい。同様に、第1切屑排出面40においては、テール部5から第1すくい面10に向かうにつれて、隣り合う2つの直線部により形成される角度は単調に減少してもよい。軸線Aに垂直な断面において、第1切屑排出面40は、たとえば5以上の直線部によって構成されていてもよい。軸線Aに垂直な断面において、第1切屑排出溝1の表面は、複数の直線部によって構成されていてもよい。
直線部の数の下限は、特に限定されないが、たとえば10以上であってもよいし、20以上であってもよい。直線部の数の上限は、特に限定されないが、たとえば50以下であってもよいし、40以下であってもよい。
図6に示されるように、すくい面10において、隣り合う2つの直線部によって形成される角度の最大値と、隣り合う2つの直線部によって形成される角度の最小値との差(角度差B)は、たとえば8°以上である。角度差Bの下限は、特に限定されないが、たとえば10°以上であってもよいし、12°以上であってもよい。角度差Bの上限は、特に限定されないが、たとえば30°以下であってもよい。
回転切削工具100は、たとえばエンドミルであるが、エンドミルに限定されない。回転切削工具100は、たとえばリーマであってもよいし、ドリルであってもよいし、タップであってもよい。
次に、本実施形態に係る回転切削工具100の作用効果について説明する。
図7は、本実施形態に係る回転切削工具100を用いて切削加工を行っている状態を示す断面模式図である。図7に示されるように、回転切削工具100の切刃20で切削された被削材60の切屑61は、すくい面10に接触しながら排出される。切屑61とすくい面10との摩擦力が高い場合には、切屑61がすくい面10に溶着することがある。切屑61の溶着に起因して、切刃20が折損することがある。
本開示に係る回転切削工具100によれば、軸線Aに垂直な断面において、すくい面10は、複数の直線部によって構成されている。具体的には、軸線Aに垂直な断面において、すくい面10は、第1直線部11と、第1直線部11に対して傾斜しかつ第1直線部11に連なる第2直線部12と、第2直線部12に対して傾斜しかつ第2直線部12に連なる第3直線部13とを有している。切屑61がすくい面10上を移動する際、切屑61は、ある曲率でカールしている。そのため、カールしている切屑61と、第1直線部11と第2直線部12との境界との間に隙間9が形成される。同様に、カールしている切屑61と、第2直線部12と第3直線部13との境界との間に隙間9が形成される。被削材60を切削する際、クーラントは毛細管現象により上記隙間9に引き込まれる。これにより、クーラントを切削点近傍に効果的に輸送しかつ保持することができる。結果として、切屑61とすくい面10との摩擦力を低減することができる。従って、切刃20が折損することを抑制することができる。
(サンプル準備)
まず、サンプル1~8の回転切削工具100が準備された。サンプル1~6の回転切削工具100は、実施例に係るエンドミルである。サンプル8の回転切削工具100は、比較例に係るエンドミルである。超硬合金製のシャンク部の先端にcBN焼結体がロウ付けされる。サンプル1~7の回転切削工具100においては、cBN焼結体に螺旋状に設けられた切屑排出溝の表面に複数の直線部が形成される。複数の直線部は、直線部を設けた砥石を用いて、切屑排出溝の表面(すくい面)を仕上げ加工することにより形成する。砥石の角度を変えながら複数回加工する。サンプル8の回転切削工具100においては、切屑排出溝の表面(すくい面)は曲面状である。
サンプル1の回転切削工具においては、第1切屑排出溝1を構成する直線部の数は5とした。隣り合う2つの直線部によって形成される角度の最大値は、178°とした。隣り合う2つの直線部によって形成される角度の最小値は、151°とした。上記角度の最大値と、上記角度の最小値との差は、27°とした。
サンプル2の回転切削工具においては、第1切屑排出溝1を構成する直線部の数は10とした。隣り合う2つの直線部によって形成される角度の最大値は、178°とした。隣り合う2つの直線部によって形成される角度の最小値は、155°とした。上記角度の最大値と、上記角度の最小値との差は、23°とした。
サンプル3の回転切削工具においては、第1切屑排出溝1を構成する直線部の数は20とした。隣り合う2つの直線部によって形成される角度の最大値は、178°とした。隣り合う2つの直線部によって形成される角度の最小値は、162°とした。上記角度の最大値と、上記角度の最小値との差は、16°とした。
サンプル4の回転切削工具においては、第1切屑排出溝1を構成する直線部の数は30とした。隣り合う2つの直線部によって形成される角度の最大値は、178°とした。隣り合う2つの直線部によって形成される角度の最小値は、168°とした。上記角度の最大値と、上記角度の最小値との差は、10°とした。
サンプル5の回転切削工具においては、第1切屑排出溝1を構成する直線部の数は10とした。隣り合う2つの直線部によって形成される角度の最大値は、175°とした。隣り合う2つの直線部によって形成される角度の最小値は、163°とした。上記角度の最大値と、上記角度の最小値との差は、12°とした。
サンプル6の回転切削工具においては、第1切屑排出溝1を構成する直線部の数は10とした。隣り合う2つの直線部によって形成される角度の最大値は、175°とした。隣り合う2つの直線部によって形成される角度の最小値は、167°とした。上記角度の最大値と、上記角度の最小値との差は、8°とした。
サンプル7の回転切削工具においては、第1切屑排出溝1を構成する直線部の数は40とした。隣り合う2つの直線部によって形成される角度の最大値は、176°とした。隣り合う2つの直線部によって形成される角度の最小値は、171°とした。上記角度の最大値と、上記角度の最小値との差は、5°とした。
(評価方法)
次に、サンプル1~8の回転切削工具100を用いて被削材60を加工した(図7参照)。被削材60は、Ti-6Al-4Vとした。切削速度(Vc)は、300m/分とした。送り量(f)は、0.01mm/刃とした。横方向の切込み量(Ae)は、0.1mmとした。軸方向の切込み量(Ap)は、0.5mmとした。クーラントは、20倍希釈のエマルジョンとした。
(評価結果)
Figure 0007020620000001
表1は、サンプル1~8の回転切削工具100を用いて被削材60を加工した場合における工具寿命を示している。工具寿命は、加工を開始した時点から切刃が欠損するまでの時間である。表1に示されるように、サンプル1~7の回転切削工具100を用いて被削材60を加工した場合における工具寿命は、20分以上50分以下であった。一方、サンプル8の回転切削工具100を用いて被削材60を加工した場合における工具寿命は、10分であった。以上の結果より、軸線Aに垂直な断面において、すくい面10を複数の直線部によって構成することにより、切刃の欠損を抑制可能であることが実証された。また隣り合う2つの直線部によって形成される角度の最大値と最小値の差を8°以上とすることにより、切刃の欠損をさらに抑制可能であることが実証された。
今回開示された実施の形態および実施例はすべての点で例示であって、制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の範囲は上記した説明ではなくて請求の範囲によって示され、請求の範囲と均等の意味、および範囲内でのすべての変更が含まれることが意図される。
1 第1切屑排出溝、2 第2切屑排出溝、3 シャンク部、5 テール部、8 接合部、9 隙間、10 第1すくい面(すくい面)、11 第1直線部、12 第2直線部、13 第3直線部、14 第4直線部、15 第2すくい面、20 切刃(外周切刃)、21 底切刃、31 第1逃げ面(逃げ面)、33 第2逃げ面、40 第1切屑排出面、41 第5直線部、42 第6直線部、43 第7直線部、44 第8直線部、45 第2切屑排出面、58 前端、59 後端、60 被削材、61 切屑、90 刃部、100 回転切削工具、A 軸線、B 角度差、L1 第1長さ、L2 第2長さ、R 回転方向、X 第1位置、X 第2位置、X 第3位置、Xn-1 第4位置、Xn-2 第5位置、Xn-3 第6位置、a1 第1距離、a2 第2距離、a3 第3距離、b1 第4距離、b2 第5距離、b3 第6距離、θ 第1角度、θ 第2角度、θ 第3角度、θn-1 第4角度、θn-2 第5角度、θn-3 第6角度。

Claims (3)

  1. 軸線の周りを回転可能な回転切削工具であって、
    すくい面と、
    前記すくい面に連なる逃げ面とを備え、
    前記すくい面と前記逃げ面の稜線は、切刃を構成し、
    前記軸線に垂直な断面において、前記すくい面は、複数の直線部によって構成されており、
    前記回転切削工具には、切屑排出溝が設けられ、
    前記切屑排出溝は、前記軸線の周りに螺旋状に設けられており、
    前記切屑排出溝の一部は、前記すくい面により構成されており、
    前記複数の直線部は、前記逃げ面に連なる第1直線部と、前記第1直線部に対して傾斜しかつ前記第1直線部に連なる第2直線部とを含み、
    前記第1直線部と前記第2直線部とにより形成される第1角度は、160°以上である、回転切削工具。
  2. 前記複数の直線部において、隣り合う2つの直線部によって形成される角度の最大値と、前記角度の最小値との差は、8°以上である、請求項1に記載の回転切削工具。
  3. 前記複数の直線部は、前記第2直線部に対して傾斜しかつ前記第2直線部に連なる第3直線部と、前記第3直線部に対して傾斜しかつ前記第3直線部に連なる第4直線部とを含み、
    前記第1角度は、前記第2直線部と前記第3直線部とにより形成される第2角度よりも大きく、かつ、
    前記第2角度は、前記第3直線部と前記第4直線部とにより形成される第3角度よりも大きい、請求項1または請求項2に記載の回転切削工具。
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