JP7017952B2 - 防湿方法 - Google Patents
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Description
本態様によれば、防湿材を袋状に形成することで、防湿材内への流体の充填に伴い、防湿材を展開することができる。これにより、床下空間に連通する連通口(例えば、基礎換気口や床下点検口等)を通じて床下空間内に防湿材をセットした後、防湿材を流体によって展開することで、床下空間に防湿材を敷設できる。そのため、上述した第一の方法と異なり、防湿材が進入可能な連通口さえあれば、床下空間に防湿材を敷設できる。その結果、住まいながらに簡単に防湿処理を行うことができ、低コスト化や、リフォーム工事期間の短縮を図ることができる。
しかも、上述した第二の方法と異なり、防湿材の防湿対象となる床下空間全てに作業員が直接進入する必要がない。すなわち、防湿材が進入可能な連通口さえあれば、床下空間に防湿材を設置できるので、作業性を向上させ、更なる低コスト化や、リフォーム工事期間の短縮を図ることができる。
本態様によれば、床下空間の底面上に防湿材が萎んだ状態で敷設されるので、防湿材を床下空間の底面に密着させることができる。これにより、建物の防湿性能を確実に向上させることができる。
本態様によれば、排出工程において、防湿材に排出口を形成することで、展開工程において、予め排出口を形成する場合に比べて防湿材をスムーズに展開させることができる。また、排出工程において、充填口のみを通じて流体を排出する場合に比べて、防湿材をスムーズに沈降させることができる。
本態様によれば、連通口が防湿材に対して小さい場合であっても、防湿材を床下空間に進入させることができる。特に防湿処理に伴い新たに連通口を形成する場合には、連通口の小型化を図り、連通口を形成する手間を削減できる。
本態様によれば、袋体を床下空間に進入させる連通口として、基礎換気口や床下点検口を用いることで、防湿処理に伴い別途連通口を形成する必要がない。そのため、建物の美観を維持できる。
(第1実施形態)
[既存建物]
図1は、実施形態に係る建物1の概略構成図である。
図1に示す建物1は、所定(例えば、305mm)のモジュールを有する工業化住宅である。すなわち、建物1は、規格化された複数の部材の組み合わせにより躯体が構成されている。
基礎2は、例えばRC造の連続布基礎である。基礎2は、上下方向に沿う断面視で逆T字状に形成されている。具体的に、基礎2は、地中に埋設されたフーチング部11と、フーチング部11から上方に突出する立ち上がり部12と、を有している。なお、基礎2は、ベタ基礎であっても構わない。
また、2階梁17の下面や、R階梁(若しくは屋根梁)18の下面には、それぞれ天井材23が敷設されている。
図2に示すように、上述した基礎2は、床下空間26を複数のグリッド31に区画している。グリッド31は、基礎2の立ち上がり部12により四辺が取り囲まれた領域である。なお、各グリッド31の底面には、地面G(図1参照)が露出している。但し、各グリッド31の底面には、土間コンクリート等が打設されていても構わない。
次に、上述した建物1の防湿処理について説明する。本実施形態の防湿処理では、上述した基礎2で区画された各グリッド31内に、防湿材52(図3参照)を敷設する。
まず、上述した防湿材52について説明する。図3は、防湿材52の斜視図である。
図3に示すように、防湿材52は、空気を充填可能な袋体53を備えている。袋体53は、空気が充填されていない状態(萎んだ状態)で折り畳み可能に構成されている。そして、袋体53は、空気の充填に伴い膨張する。なお、袋体53の平面視外形は、萎んだ状態において、グリッド31の平面視外形よりも大きいことが好ましい。
続いて、上述した防湿材52を用いた防湿処理方法(防湿方法)について説明する。図4~図8は、防湿処理方法を説明するための工程図である。
本実施形態の防湿処理方法は、袋体セット工程と、展開工程と、排出工程と、確認工程と、押さえ工程と、を主に有している。本実施形態では、各グリッド31にそれぞれ一つずつの防湿材52を設置する。以下の説明では、図2、図4に示す各グリッド31のうち、建物1の外部に面していないグリッド31(以下、内側グリッド31aという。)内に防湿材52を設置する方法を例にして説明する。本実施形態において、内側グリッド31aは、床下点検口33を通じて隣接するグリッド(以下、隣接グリッド31bという。)内に連通している。隣接グリッド31bは、床下点検口33を通じて室内空間25に連通している。
この構成によれば、防湿材52を袋状に形成することで、防湿材52内への空気の充填に伴い、防湿材52を展開することができる。これにより、基礎換気口32等を通じてグリッド31内に防湿材52をセットした後、防湿材52を空気によって展開することで、グリッド31内に防湿材52を敷設できる。そのため、上述した第一の方法と異なり、防湿材52が進入可能な連通口さえあれば、グリッド31内に防湿材52を敷設できる。その結果、住まいながらに簡単に防湿処理を行うことができ、低コスト化や、リフォーム工事期間の短縮を図ることができる。
しかも、上述した第二の方法と異なり、防湿材52の防湿対象となるグリッド31内全てに作業員が直接進入する必要がない。すなわち、防湿材52が進入可能な連通口さえあれば、グリッド31内に防湿材52を設置できるので、作業性を向上させ、更なる低コスト化や、リフォーム工事期間の短縮を図ることができる。
この構成によれば、防湿材52を地面Gに密着させることができる。これにより、建物1の防湿性能を確実に向上させ、建物1の耐久性の向上や居住環境の改善を図ることができる。
この構成によれば、連通口(基礎換気口32や床下点検口33、連通口74)が防湿材52に対して小さい場合であっても、防湿材52をグリッド31内に進入させることができる。特に防湿処理に伴い新たに連通口74を形成する場合には、連通口74の小型化を図り、連通口74を形成する手間を削減できる。
次に、本発明に係る第2実施形態について説明する。本実施形態の防湿材52(袋体53)は、シート54の内面(各シート54の対向面)同士を接合部によって部分的に接合する点で、上述した第1実施形態と相違している。なお、以下の説明では、第1実施形態と同一又は対応する構成については同一の符号を付して説明を省略する場合がある。
図10、図11に示す防湿材52は、袋体53を構成する各シート54の内面同士を接合する接合部200を有している。接合部200は、各シート54同士のシール部分210のうち、充填口55が形成された第1辺210aに隣り合う第2辺210b及び第3辺210cの延在方向(以下、単にX方向という。)に間隔をあけて複数形成されている。なお、上述したX方向は、充填口55の開口方向に沿う方向と言い換えることもできる。本実施形態の「接合」とは、溶着や接着等を含む。
一方、隣り合う接合部200のうち、第3接合部200c及び第4接合部200dのように、各接合部200c,200dの連通部203同士がX方向から見て重なり合っていてもよい。また、本実施形態では、第2辺210b及び第3辺210cとの間に連通部203が形成されている構成について説明したが、この構成のみに限られない。すなわち、第2辺210b及び第3辺210cに接合部200が連なっていてもよい。
この構成によれば、防湿材52を丸めた状態で展開工程を行うことで、防湿材52の厚み方向(上下方向)での膨らみを抑制した上で、防湿材52のX方向への展開を促すことができる。これにより、床下空間26のように上下方向のスペースが限られた空間であっても、防湿材52をスムーズに展開させることができる。そのため、例えば砂利等によって地面Gに凹凸が生じている場合であっても、凹凸を乗り越えながら防湿材52を展開させることができる。その結果、作業性の更なる向上を図ることができる。
この構成によれば、防湿材52を展開させることで、防湿材52に剛性を持たせることができる。そのため、展開前に防湿材52をスライドさせる場合に比べて、スライド時に防湿材52の方形を維持することができる。これにより、グリッド31に隙間なく防湿材52を敷設し易くなる。
例えば、上述した実施形態では、上述した実施形態では、鉄骨ラーメン構造の建物1に本発明を採用した場合について説明したが、その他の鉄骨造の建物や木造(2×4工法や在来工法等)の建物に本発明を採用しても構わない。
上述した実施形態では、既存の建物1の防湿処理に本発明の防湿材52を用いた構成について説明したが、この構成のみに限らず、建物1の新築時に床下空間26に本発明の防湿材52を設置しても構わない。
上述した実施形態では、床下空間26の全グリッド31に防湿材52を設置する構成について説明したが、何れかのグリッド31のみに防湿材52を設置する構成であっても構わない。
上述した実施形態では、袋体53内に空気を充填する構成について説明したが、この構成のみに限らず、空気以外の気体や液体(水等)を充填しても構わない。例えば、袋体53内に水を充填すると、蓄熱容量が大きくなり、床下空間26の温度変化を緩やかにできる。その結果、室内の暖房効果を維持しやすい。また、展開工程において、防湿材52内に押さえ材73を流体とともに充填しても構わない。この場合には、防湿材52を展開させながら、押さえ材73によって防湿材52を押さえることが可能になる。また、袋体53内に液体(水等)を充填した場合は、その液体(水等)を固体化させる吸水性ポリマー等により固体化させてもよい。
[1]:床下空間に設置する防湿材であって、
防湿性を有する材料により形成されるとともに、流体を充填可能な充填口を有する袋体を備える防湿材。
[2]:[1]に記載の防湿材であって、
袋体のうち、対向する内面同士を接合する接合部を有している防湿材。
[3]:[2]に記載の防湿材であって、
接合部は、充填口の開口方向に間隔をあけて複数形成され、
接合部は、袋体のうち充填口の開口方向に交差する交差方向に直線状に延在する接合ラインが交差方向に間隔をあけて形成され、
袋体は、充填口の開口方向で隣り合う接合部同士の間に画成された膨張部と、
交差方向で隣り合う接合ライン同士の間に形成され、充填口の開口方向で隣り合う膨張部同士を連通させる連通部と、を有している防湿材。
Claims (5)
- 防湿性を有する材料により袋状に形成されるとともに、流体を充填可能な充填口を有する防湿材を、床下空間に設置する防湿方法であって、
前記床下空間に連通する連通口を通じて前記床下空間に前記防湿材を進入させるセット工程と、
前記防湿材の前記充填口を通して前記防湿材内に前記流体を充填し、前記床下空間で前記防湿材を展開させる展開工程と、を有していることを特徴とする防湿方法。 - 前記展開工程の後、前記防湿材から前記流体を排出する排出工程を有していることを特徴とする請求項1に記載の防湿方法。
- 前記排出工程では、前記流体の排出口を前記防湿材に形成することを特徴とする請求項2に記載の防湿方法。
- 前記セット工程では、前記防湿材を折り畳んだ状態で前記床下空間に進入させることを特徴とする請求項1から請求項3の何れか1項に記載の防湿方法。
- 前記連通口は、基礎換気口及び床下点検口の少なくとも何れかであることを特徴とする請求項1から請求項4の何れか1項に記載の防湿方法。
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