JP2000144940A - 床下調湿マット - Google Patents
床下調湿マットInfo
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- JP2000144940A JP2000144940A JP10327262A JP32726298A JP2000144940A JP 2000144940 A JP2000144940 A JP 2000144940A JP 10327262 A JP10327262 A JP 10327262A JP 32726298 A JP32726298 A JP 32726298A JP 2000144940 A JP2000144940 A JP 2000144940A
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Abstract
湿を行う床下調湿マットにおいて、地面と調湿マットと
の間の湿度を低下させると共にそこでの結露を抑制す
る。 【解決手段】 調湿マット22の下面部を構成する不透
湿性シート32と上面部を構成する透湿性シート34と
をそれぞれ縁部で閉じ合せて袋28を形成し、その袋2
8の内部に調湿剤26を充填して調湿マット22と成す
と共に、不透湿性シート32全体に亘って針孔36を分
散状に形成し、調湿マット22と地面との間の水分を針
孔36を通じて調湿マット22内に浸入させ、その内部
の調湿剤26によって湿気吸収させる。またその不透湿
性シート32には抗菌剤を含有させておき、抗菌作用に
て黴等の発生を抑制する。
Description
湿する調湿マットに関する。
物、特に木造建築物において床下の防湿,排水,通風を
確保することは、建築物を健全な状態に常時維持する上
で重要なことである。
各部材の劣化は床下部材が最も激しくなっており、床下
の環境を調整することが木造建築物の健全性の保持,耐
久性の向上のためにも重要なことであり、また併せて居
住者の健康管理のためにも必要なことである。
外気温度と床下温度との差により起こる結露を調湿剤に
よる湿気吸収作用により防止し、床下空間部の湿度調整
を行って建築物、特に木造建築物の健全性の保持及び耐
久性の向上を図ることが行われている。
面に調湿剤を直接散布するか、又は地盤表面に大きなシ
ートを敷いてその上に調湿剤を散布することにより行う
ことが多かった。
は水害に遭った場合に調湿剤が流れてしまい、また家を
増改築したとき一旦散布した調湿剤を再度使用すること
が難しい問題があり、更に白蟻消毒等の薬剤散布の場合
に調湿剤の撤去に時間が掛る外、調湿剤散布の際に撒き
むらを生じ易いなどの問題があった。
と上面部を構成する透湿性シートとを縁部で閉じ合せて
袋と成し、その袋の内部に調湿剤を充填して調湿マット
と成し、これを床下の地盤表面に多数敷き並べるといっ
たことも行われている。
ているのは、地盤表面から床下の内部空間に湿気が入り
込むのをその不透湿性シートにて遮断するためである
が、一方でこのような調湿マットを多数敷き並べた場
合、その調湿マットの下面部を構成する不透湿性シート
が地盤表面を覆うこととなるため、地盤表面(地面)と
不透湿性シートとの間で結露が生じ易く、而してそのよ
うな結露が生じることによって同部分が黴や菌の繁殖場
所となる恐れがあり、更に不透湿性シートの下の結露に
より、場合により床下全体の湿度を上げてしまう場合が
あるといった問題があった。
を隙間なく並べたとしても、床下空間は狭い空間であっ
て、その床下空間で作業者が移動する際等に調湿マット
が捲れてしまってそこに隙間が発生することもあり、或
いはまた長い年月の間に様々な原因で調湿マットが捲れ
てそこに隙間が発生し、そしてそのような隙間を通じて
不透湿性シートの下の結露を生じた高湿度の空気が床下
空間に流れ、床下全体の湿度を上げてしまうといったこ
とが起こる。
て、木材に黒黴や腐朽菌等が繁殖し、これによって建築
物、特に木造建築物の各部材の劣化が促進されてしま
う。或いはまたそのような調湿マットの捲れを生じない
場合であっても、不透湿性シートと地面との間は高温多
湿な状態にあってそこに結露が生じ、地面に黴や菌が繁
殖して不衛生な環境を作ってしまうといった問題があっ
た。
ットはこのような課題を解決するために案出されたもの
である。而して請求項1のものは、建築物の床下におい
て、地盤表面に敷設されて調湿を行う調湿マットであっ
て、下面部を構成する不透湿性シートと上面部を構成す
る透湿性シートとを有し、それら不透湿性シート及び透
湿性シートが縁部で閉じ合されて袋を形成しているとと
もに、該袋の内部に高湿度条件下で湿気吸収を行い乾燥
条件下で湿気放出を行う調湿剤が充填されて成り、該不
透湿性シートには針孔処理が施されていて、シート全体
に亘って針孔が分散状に形成されていることを特徴とす
る。
調湿マットにおいて、前記針孔は、その大きさが0.0
5〜0.8mmであり、1m2当り1万〜50万個の範
囲で前記不透湿性シートに形成されていることを特徴と
する。
に記載の床下調湿マットにおいて、前記不透湿性シート
には抗菌剤が含有されていることを特徴とする。
湿マットは、下面部を構成する不透湿性シートに針孔処
理を施してシート全体に亘って針孔を分散状に形成した
もので、この調湿マットの場合、不透湿性シートと地面
との間の水分がその不透湿性シートに分散状に多数形成
された針孔を通じてマット内部に浸入することができ
る。そしてそのマット内部に充填された調湿剤によって
湿気吸収される。
いれば、これを床下の地面を覆うように敷き並べた場合
においても、地面と調湿マットとの間の湿度を低下させ
得てそこでの結露を抑制することができ、従ってその結
露に起因してそこに黴や菌が繁殖して不衛生な環境を作
ってしまうといったことを防ぐことができる。
〜0.8mmとし、また1m2当りの個数を1万〜50
万個とするのが良い(請求項2)。針孔の大きさが0.
05mmより小さいと上記効果を良好に発揮することが
できず、また逆に0.8mmより大きいと不透湿性シー
トの強度が弱くなってしまって破れを生じたりし易くな
る。
より少ないと床下マットの下での結露の防止効果が弱
く、また逆に50万個よりも多くなると不透湿性シート
の強度を低下させてしまう。
下面部を構成する不透湿性シートに抗菌剤を含有させた
もので、このように調湿マットの下面部を構成する不透
湿性シートに抗菌剤を含有させた場合、その抗菌剤の抗
菌作用に基づいて、調湿マットと地面との間で黴や菌が
発生し繁殖するのを更に有効に防止することができる。
ことができる。例えば金属銀,各種銀化合物(塩化銀,
フッ化銀等のハロゲン化銀,硝酸銀,炭酸銀,リン酸
銀,クエン酸銀等の無機酸銀塩又は有機酸銀塩,酸化
銀,水酸化銀等)等をそのまま抗菌剤として用いること
ができるし、或いはそれらをゼオライト,リン酸カルシ
ウム,リン酸ジルコニウム,シリカゲル,水溶性ガラ
ス,チタニア等の無機酸化物を担体としてこれに担持さ
せた形態(担持の形態にはイオン交換,吸着,固溶,ガ
ラス成分としての担持等各種形態がある)で用いること
もできる。或いは銀以外に銅,亜鉛若しくはそれらの化
合物を単独で又は上記所定の担体に担持させた形態で添
加含有することもできる。
て銀を含有するもの)、抗菌効果が他のものに比べて高
くしかも安全であることから、特に好ましい。
湿性シートを不織布にて構成することができ、また不透
湿性シートをポリエチレンシートその他のプラスチック
シートにて構成することができる。また不透湿性シート
の針孔処理は様々な方法にて行うことが可能である。
説明する。図1において、10は木造の建築物であっ
て、12はその床、18は基礎(この例では布基礎)で
ある。尚図中20は床下用の換気口である。この建築物
10の床下には、複数の床下用の調湿マット22が床下
の地面(地盤表面)24を覆うように床下全体に敷き詰
められている。
示すようにその内部に粒状の調湿剤26を充填する袋2
8が形成されている。ここで袋28は外形が四角形状を
成している。この袋28の4つの各辺部はそれぞれ外方
に延出されており、各辺部において耳片30がそれぞれ
形成されている。本例においてはこの袋28は更に3つ
の室29に仕切られており、各室29にそれぞれ調湿剤
26が充填されている。
いる不透湿性シート32と、上面部を構成している透湿
性シート34とを有している。これら不透湿性シート3
2及び透湿性シート34は熱融着可能な材質で形成され
ている。
4とは縁部において熱融着(ヒートシール)によって閉
じ合わされており、これにより袋28が形成されてい
る。
湿性シート32の外形寸法よりも若干小さいものとされ
ており、調湿マット22の各耳片30は不透湿性シート
32にて構成されている。
湿度条件下で湿気吸収を行い乾燥条件下で湿気放出を行
うものであれば良く、例えば超多孔質珪酸物質等を用い
ることができる。
2は、図2(C)に拡大して示すように、シート全体に
亘って機械式針による針孔36が分散状に形成されてお
り、これら針孔36を水分が通過可能とされている。
間の水分が不透湿性シート32に多数形成された針孔3
6を通じて調湿マット22の袋28内部に浸入し、その
袋28内部に充填された調湿剤26によって湿気吸収さ
れるようになっている。
マット22と地面24との間で黴や菌が発生し、繁殖す
るのを防止するために抗菌剤が含有されている。
2の袋28内部に充填される粒状の調湿剤26が、袋2
8の外部に飛散しない程度の隙間を有し、通気性及び耐
久性のあるシートを用いている。
材26は、超多孔質珪酸物質として水蒸気養生気泡コン
クリート(ALC)を粒径が約5mm〜8mm程度に破
砕したものを用いている。また不透湿性シート32は、
抗菌剤として銀系抗菌剤(カネボウ社製 商品名『バク
テキラー』)を含有させた、厚さ75μmのポリエチレ
ンシートに、針孔36の大きさが例えば0.1mmで1
m2当たりの密度が1万個の針孔処理をしたものを用い
ている。また透湿性シート34は厚さ0.2mmの合成
繊維不織布を用いている。
縦(L1)が57cm、横(W1)が55cm、図3中
下側の耳片30の幅(T1)が11cm、左右及び上側
の耳片30の幅(T2)が1cmとされている。尚、上
記の各数値はこれに限定するものではなく、適時変更す
ることが可能である。
する手順を詳述する。始に床下に露出している地面24
を綺麗に清掃する。次に、図4(I)に示すように調湿
マット22を、下面部即ち不透湿性シート32側が下側
にくるようにし、調湿マット22を地面24に置く。そ
して、先に置いた調湿マット22の横(図4中右側)に
次の調湿マット22を持ち来たすと共に、先に置いた調
湿マット22の耳片30と、次に置く調湿マット22の
耳片30とが重なり合うように、次の調湿マット22を
置く。
2を置いて行き、床下全体に調湿マット22を敷き詰め
る。尚、本例の調湿マット22は、その大きさが1坪
(2畳)で16個使用する大きさとされており、例えば
6畳間の場合48個の調湿マット22を使用することと
なる。
面24に置くだけで良く簡単に敷設することができる。
また隣り合う調湿マット22の互いの耳片30,30同
志が重なり合ように敷設していることから、調湿マット
22が多少位置移動しても、地面24が床下空間に露出
することがなく、不透湿性シート32下の高湿度の空気
が床下空間に流れるといったことがない。
湿マットとをそれぞれ別々に床下に敷設して調湿マット
の下側に湿度計,温度計をセットし、湿度の変化を測定
し、グラフで表したものである。同図において縦軸は湿
度を、横軸は経過時間(日)を示しており、また本例の
調湿マット22の場合を実線で、従来の調湿マットの場
合を破線で示している。
ト22の場合、従来の調湿マットの場合に較べて全体的
に湿度が低くなっており、またその湿度も100%に達
することは無かった。因みに、従来の調湿マットの場合
において、湿度が100%に達した所では、結露が発生
していた。このことから分かる様に、本例の調湿マット
22によれば、不透湿性シート32と地面24との間に
おいて結露の発生を防止することができる。
ば、これを床下の地面24を覆うように敷き並べた場合
においても地面24と調湿マット22との間の湿度を低
下させ得て、そこでの結露を抑制することができ、従っ
てその結露に起因してそこに黴や菌が繁殖して不衛生な
環境を作ってしまうといったことを防ぐことができる。
係る不透湿性シート32と、抗菌剤を含有させいてない
不透湿性シートとを用いて、抗菌効果の試験を行った試
験結果を示したものである。
せた本発明品の不透湿性シート32では、10時間後に
は減菌率が100%となったが抗菌剤を含有させていな
い比較例品の場合は抗菌効果がまったく認められなかっ
た。
ば、その下面部を構成する不透湿性シート32に抗菌剤
を含有させており、その抗菌剤の抗菌作用に基づいて調
湿マット22と地面24との間で黴や菌が発生し、繁殖
するのを更に有効に防止することができる。
くまで一例示であり、本例においては、不透湿性シート
32の針孔処理を機械式の針によるものとしているが、
これを他の方法をもちいて針孔処理を行っても良い。ま
た、調湿マットの大きさは、本例で示した大きさに限定
するものではなく、適時その大きさを変更することがで
きる。など本発明はその主旨を逸脱しない範囲において
種々変更を加えた態様で実施可能である。
物と共に示す図である。
明図である。
を示すグラフである。
0)
湿する調湿マットに関する。
物、特に木造建築物において床下の防湿,排水,通風を
確保することは、建築物を健全な状態に常時維持する上
で重要なことである。
各部材の劣化は床下部材が最も激しくなっており、床下
の環境を調整することが木造建築物の健全性の保持,耐
久性の向上のためにも重要なことであり、また併せて居
住者の健康管理のためにも必要なことである。
外気温度と床下温度との差により起こる結露を調湿剤に
よる湿気吸収作用により防止し、床下空間部の湿度調整
を行って建築物、特に木造建築物の健全性の保持及び耐
久性の向上を図ることが行われている。
面に調湿剤を直接散布するか、又は地盤表面に大きなシ
ートを敷いてその上に調湿剤を散布することにより行う
ことが多かった。
は水害に遭った場合に調湿剤が流れてしまい、また家を
増改築したとき一旦散布した調湿剤を再度使用すること
が難しい問題があり、更に白蟻消毒等の薬剤散布の場合
に調湿剤の撤去に時間が掛る外、調湿剤散布の際に撒き
むらを生じ易いなどの問題があった。
と上面部を構成する透湿性シートとを縁部で閉じ合せて
袋と成し、その袋の内部に調湿剤を充填して調湿マット
と成し、これを床下の地盤表面に多数敷き並べるといっ
たことも行われている。
ているのは、地盤表面から床下の内部空間に湿気が入り
込むのをその不透湿性シートにて遮断するためである
が、一方でこのような調湿マットを多数敷き並べた場
合、その調湿マットの下面部を構成する不透湿性シート
が地盤表面を覆うこととなるため、地盤表面(地面)と
不透湿性シートとの間で結露が生じ易く、而してそのよ
うな結露が生じることによって同部分が黴や菌の繁殖場
所となる恐れがあり、更に不透湿性シートの下の結露に
より、場合により床下全体の湿度を上げてしまう場合が
あるといった問題があった。
を隙間なく並べたとしても、床下空間は狭い空間であっ
て、その床下空間で作業者が移動する際等に調湿マット
が捲れてしまってそこに隙間が発生することもあり、或
いはまた長い年月の間に様々な原因で調湿マットが捲れ
てそこに隙間が発生し、そしてそのような隙間を通じて
不透湿性シートの下の結露を生じた高湿度の空気が床下
空間に流れ、床下全体の湿度を上げてしまうといったこ
とが起こる。
て、木材に黒黴や腐朽菌等が繁殖し、これによって建築
物、特に木造建築物の各部材の劣化が促進されてしま
う。或いはまたそのような調湿マットの捲れを生じない
場合であっても、不透湿性シートと地面との間は高温多
湿な状態にあってそこに結露が生じ、地面に黴や菌が繁
殖して不衛生な環境を作ってしまうといった問題があっ
た。
ットはこのような課題を解決するために案出されたもの
である。而して請求項1のものは、建築物の床下におい
て、地盤表面に敷設されて調湿を行う調湿マットであっ
て、下面部を構成する不透湿性シートと上面部を構成す
る透湿性シートとを有し、それら不透湿性シート及び透
湿性シートが縁部で閉じ合されて袋を形成しているとと
もに、該袋の内部に高湿度条件下で湿気吸収を行い乾燥
条件下で湿気放出を行う調湿剤が充填されて成り、該不
透湿性シートには針孔処理が施されていて、シート全体
に亘って針孔が分散状に形成されているとともに、該不
透湿性シートには抗菌剤が含有されていることを特徴と
する。
調湿マットにおいて、前記針孔は、その大きさが0.0
5〜0.8mmであり、1m2当り1万〜50万個の範
囲で前記不透湿性シートに形成されていることを特徴と
する。
湿マットは、下面部を構成する不透湿性シートに針孔処
理を施してシート全体に亘って針孔を分散状に形成した
もので、この調湿マットの場合、不透湿性シートと地面
との間の水分がその不透湿性シートに分散状に多数形成
された針孔を通じてマット内部に浸入することができ
る。そしてそのマット内部に充填された調湿剤によって
湿気吸収される。
いれば、これを床下の地面を覆うように敷き並べた場合
においても、地面と調湿マットとの間の湿度を低下させ
得てそこでの結露を抑制することができる。加えてこの
請求項1の床下調湿マットは、上記下面部を構成する不
透湿性シートに抗菌剤を含有させているため、その抗菌
剤の抗菌作用に基づいて、調湿マットと地面との間で黴
や菌が発生し繁殖するのを有効に防止することができ
る。
ことができる。例えば金属銀,各種銀化合物(塩化銀,
フッ化銀等のハロゲン化銀,硝酸銀,炭酸銀,リン酸
銀,クエン酸銀等の無機酸銀塩又は有機酸銀塩,酸化
銀,水酸化銀等)等をそのまま抗菌剤として用いること
ができるし、或いはそれらをゼオライト,リン酸カルシ
ウム,リン酸ジルコニウム,シリカゲル,水溶性ガラ
ス,チタニア等の無機酸化物を担体としてこれに担持さ
せた形態(担持の形態にはイオン交換,吸着,固溶,ガ
ラス成分としての担持等各種形態がある)で用いること
もできる。或いは銀以外に銅,亜鉛若しくはそれらの化
合物を単独で又は上記所定の担体に担持させた形態で添
加含有することもできる。
て銀を含有するもの)、抗菌効果が他のものに比べて高
くしかも安全であることから、特に好ましい。
〜0.8mmとし、また1m2当りの個数を1万〜50
万個とするのが良い(請求項2)。針孔の大きさが0.
05mmより小さいと上記効果を良好に発揮することが
できず、また逆に0.8mmより大きいと不透湿性シー
トの強度が弱くなってしまって破れを生じたりし易くな
る。
より少ないと床下マットの下での結露の防止効果が弱
く、また逆に50万個よりも多くなると不透湿性シート
の強度を低下させてしまう。
湿性シートを不織布にて構成することができ、また不透
湿性シートをポリエチレンシートその他のプラスチック
シートにて構成することができる。また不透湿性シート
の針孔処理は様々な方法にて行うことが可能である。
説明する。図1において、10は木造の建築物であっ
て、12はその床、18は基礎(この例では布基礎)で
ある。尚図中20は床下用の換気口である。この建築物
10の床下には、複数の床下用の調湿マット22が床下
の地面(地盤表面)24を覆うように床下全体に敷き詰
められている。
示すようにその内部に粒状の調湿剤26を充填する袋2
8が形成されている。ここで袋28は外形が四角形状を
成している。この袋28の4つの各辺部はそれぞれ外方
に延出されており、各辺部において耳片30がそれぞれ
形成されている。本例においてはこの袋28は更に3つ
の室29に仕切られており、各室29にそれぞれ調湿剤
26が充填されている。
いる不透湿性シート32と、上面部を構成している透湿
性シート34とを有している。これら不透湿性シート3
2及び透湿性シート34は熱融着可能な材質で形成され
ている。
4とは縁部において熱融着(ヒートシール)によって閉
じ合わされており、これにより袋28が形成されてい
る。
湿性シート32の外形寸法よりも若干小さいものとされ
ており、調湿マット22の各耳片30は不透湿性シート
32にて構成されている。
湿度条件下で湿気吸収を行い乾燥条件下で湿気放出を行
うものであれば良く、例えば超多孔質珪酸物質等を用い
ることができる。
2は、図2(C)に拡大して示すように、シート全体に
亘って機械式針による針孔36が分散状に形成されてお
り、これら針孔36を水分が通過可能とされている。
間の水分が不透湿性シート32に多数形成された針孔3
6を通じて調湿マット22の袋28内部に浸入し、その
袋28内部に充填された調湿剤26によって湿気吸収さ
れるようになっている。
マット22と地面24との間で黴や菌が発生し、繁殖す
るのを防止するために抗菌剤が含有されている。
2の袋28内部に充填される粒状の調湿剤26が、袋2
8の外部に飛散しない程度の隙間を有し、通気性及び耐
久性のあるシートを用いている。
材26は、超多孔質珪酸物質として水蒸気養生気泡コン
クリート(ALC)を粒径が約5mm〜8mm程度に破
砕したものを用いている。また不透湿性シート32は、
抗菌剤として銀系抗菌剤(カネボウ社製 商品名『バク
テキラー』)を含有させた、厚さ75μmのポリエチレ
ンシートに、針孔36の大きさが例えば0.1mmで1
m2当たりの密度が1万個の針孔処理をしたものを用い
ている。また透湿性シート34は厚さ0.2mmの合成
繊維不織布を用いている。
縦(L1)が57cm、横(W1)が55cm、図3中
下側の耳片30の幅(T1)が11cm、左右及び上側
の耳片30の幅(T2)が1cmとされている。尚、上
記の各数値はこれに限定するものではなく、適時変更す
ることが可能である。
する手順を詳述する。始に床下に露出している地面24
を綺麗に清掃する。次に、図4(I)に示すように調湿
マット22を、下面部即ち不透湿性シート32側が下側
にくるようにし、調湿マット22を地面24に置く。そ
して、先に置いた調湿マット22の横(図4中右側)に
次の調湿マット22を持ち来たすと共に、先に置いた調
湿マット22の耳片30と、次に置く調湿マット22の
耳片30とが重なり合うように、次の調湿マット22を
置く。
2を置いて行き、床下全体に調湿マット22を敷き詰め
る。尚、本例の調湿マット22は、その大きさが1坪
(2畳)で16個使用する大きさとされており、例えば
6畳間の場合48個の調湿マット22を使用することと
なる。
面24に置くだけで良く簡単に敷設することができる。
また隣り合う調湿マット22の互いの耳片30,30同
志が重なり合ように敷設していることから、調湿マット
22が多少位置移動しても、地面24が床下空間に露出
することがなく、不透湿性シート32下の高湿度の空気
が床下空間に流れるといったことがない。
湿マットとをそれぞれ別々に床下に敷設して調湿マット
の下側に湿度計,温度計をセットし、湿度の変化を測定
し、グラフで表したものである。同図において縦軸は湿
度を、横軸は経過時間(日)を示しており、また本例の
調湿マット22の場合を実線で、従来の調湿マットの場
合を破線で示している。
ト22の場合、従来の調湿マットの場合に較べて全体的
に湿度が低くなっており、またその湿度も100%に達
することは無かった。因みに、従来の調湿マットの場合
において、湿度が100%に達した所では、結露が発生
していた。このことから分かる様に、本例の調湿マット
22によれば、不透湿性シート32と地面24との間に
おいて結露の発生を防止することができる。
ば、これを床下の地面24を覆うように敷き並べた場合
においても地面24と調湿マット22との間の湿度を低
下させ得て、そこでの結露を抑制することができ、従っ
てその結露に起因してそこに黴や菌が繁殖して不衛生な
環境を作ってしまうといったことを防ぐことができる。
係る不透湿性シート32と、抗菌剤を含有させいてない
不透湿性シートとを用いて、抗菌効果の試験を行った試
験結果を示したものである。
せた本発明品の不透湿性シート32では、10時間後に
は減菌率が100%となったが抗菌剤を含有させていな
い比較例品の場合は抗菌効果がまったく認められなかっ
た。
ば、その下面部を構成する不透湿性シート32に抗菌剤
を含有させており、その抗菌剤の抗菌作用に基づいて調
湿マット22と地面24との間で黴や菌が発生し、繁殖
するのを更に有効に防止することができる。
くまで一例示であり、本例においては、不透湿性シート
32の針孔処理を機械式の針によるものとしているが、
これを他の方法をもちいて針孔処理を行っても良い。ま
た、調湿マットの大きさは、本例で示した大きさに限定
するものではなく、適時その大きさを変更することがで
きる。など本発明はその主旨を逸脱しない範囲において
種々変更を加えた態様で実施可能である。
物と共に示す図である。
明図である。
を示すグラフである。
Claims (3)
- 【請求項1】 建築物の床下において、地盤表面に敷設
されて調湿を行う調湿マットであって、 下面部を構成する不透湿性シートと上面部を構成する透
湿性シートとを有し、それら不透湿性シート及び透湿性
シートが縁部で閉じ合されて袋を形成しているととも
に、該袋の内部に高湿度条件下で湿気吸収を行い乾燥条
件下で湿気放出を行う調湿剤が充填されて成り、 該不透湿性シートには針孔処理が施されていて、シート
全体に亘って針孔が分散状に形成されていることを特徴
とする床下調湿マット。 - 【請求項2】 請求項1に記載の床下調湿マットにおい
て、前記針孔は、その大きさが0.05〜0.8mmで
あり、1m2当り1万〜50万個の範囲で前記不透湿性
シートに形成されていることを特徴とする床下調湿マッ
ト。 - 【請求項3】 請求項1,2の何れかに記載の床下調湿
マットにおいて、前記不透湿性シートには抗菌剤が含有
されていることを特徴とする床下調湿マット。
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Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP10327262A JP3002461B1 (ja) | 1998-11-17 | 1998-11-17 | 床下調湿マット |
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JP10327262A JP3002461B1 (ja) | 1998-11-17 | 1998-11-17 | 床下調湿マット |
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Publication Number | Publication Date |
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JP3002461B1 JP3002461B1 (ja) | 2000-01-24 |
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JP10327262A Expired - Fee Related JP3002461B1 (ja) | 1998-11-17 | 1998-11-17 | 床下調湿マット |
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JP (1) | JP3002461B1 (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2006250391A (ja) * | 2005-03-09 | 2006-09-21 | Sekisui House Ltd | 蓄熱システムおよび建造物 |
JP2018145787A (ja) * | 2017-03-06 | 2018-09-20 | 旭化成ホームズ株式会社 | 防湿材、防湿構造及び防湿方法 |
-
1998
- 1998-11-17 JP JP10327262A patent/JP3002461B1/ja not_active Expired - Fee Related
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2006250391A (ja) * | 2005-03-09 | 2006-09-21 | Sekisui House Ltd | 蓄熱システムおよび建造物 |
JP2018145787A (ja) * | 2017-03-06 | 2018-09-20 | 旭化成ホームズ株式会社 | 防湿材、防湿構造及び防湿方法 |
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