以下に説明する実施形態及び変形例は、本開示の一例に過ぎず、本開示は、実施形態及び変形例に限定されない。この実施形態及び変形例以外であっても、本開示に係る技術的思想を逸脱しない範囲であれば、設計等に応じて種々の変更が可能である。
(実施形態)
以下、本実施形態に係るインターホンシステム1について、図1~図3を用いて説明する。
(1)概要
本実施形態のインターホンシステム1は、図1に示すように、ロビーインターホン10と、複数(図示例では3つ)のインターホン親機20と、複数(図示例では3つ)のインターホン子機30と、制御装置40と、サーバ50とを備えている。本実施形態では、インターホンシステム1が施設5としての集合住宅に用いられる場合を例として説明する。ここで、施設5(集合住宅)は、ロビー等の第1共用部E1と、第2共用部E2と、複数の住戸が設けられる専有部E3とを有している。第2共用部E2は、第1共用部E1から複数の住戸の玄関までの経路を含む。第1共用部E1と第2共用部E2とは、第1共用部E1と第2共用部E2との間の出入りを行うドアによって仕切られている。
ロビーインターホン10は、例えば、第1共用部E1に設置される。インターホン親機20は、例えば、住戸(専有部E3)ごとに当該住戸内に設置される装置である。インターホン子機30は、例えば、住戸(専有部E3)ごとに当該住戸の外玄関に設置される。ここで、本実施形態における第2共用部E2は、第1共用部E1から複数の住戸の外玄関までの経路を含む。
ロビーインターホン10とインターホン親機20とは、制御装置40を介して互いに通信可能に構成されている。これにより、本実施形態に係るインターホンシステム1では、ロビーインターホン10とインターホン親機20との間で通話可能となる。また、インターホン親機20とインターホン子機30とは、互いに通信可能に構成されている。
ロビーインターホン10は、来訪者から呼び出しのための操作を受け付けると、来訪者を撮像する。さらに、ロビーインターホン10は、専有部E3内の居住者を呼び出すための制御信号(呼出信号)をインターホン親機20に制御装置40を介して送信する。ロビーインターホン10は、インターホン親機20に対する操作によりインターホン親機20との間で通話が可能になると、来訪者の音声のデータを制御装置40を介してインターホン親機20に送信する。ロビーインターホン10は、インターホン親機20の操作者の音声のデータを制御装置40を介して受け取ると、受け取ったデータに基づく音声(操作者の音声)を出力する。
インターホン親機20が制御信号(呼出信号)をロビーインターホン10から受信している状態(つまり、来訪者からロビーインターホン10を介して呼出がある状態)で専有部E3内の住居者は、ロビーインターホン10との通話又はロビーの扉の解錠の操作を行う。
制御装置40は、ロビーインターホン10から制御信号(呼出信号)を受け取ると、呼出があるインターホン親機20に送信する。制御装置40は、ロビーインターホン10とインターホン親機20との間で通話が可能な状態である場合には、来訪者の音声のデータ及び操作者の音声のデータを送受信する。さらに、制御装置40は、インターホン親機20の操作に応じて、例えばロビーに設けられた扉の施錠、解錠を行う。
また、制御装置40は、図示しないゲートウェイを介してインターネット等のネットワーク4と接続可能である。これにより、制御装置40は、ネットワーク4を介してサーバ50と通信可能である。
インターホン子機30は、来訪者から呼び出しのための操作を受け付けると、来訪者を撮像する。さらに、インターホン子機30は、専有部E3内の居住者を呼び出すための制御信号(呼出信号)をインターホン親機20に送信する。インターホン子機30は、インターホン親機20に対する操作によりインターホン親機20との間で通話が可能になると、来訪者の音声のデータをインターホン親機20に送信する。インターホン子機30は、インターホン親機20の操作者の音声のデータを受け取ると、受け取ったデータに基づく音声(操作者の音声)を出力する。
サーバ50は、ロビーインターホン10の操作により専有部E3の住居者を呼び出した来訪者に関する第1人情報とインターホン子機30の操作により専有部E3の住居者を呼び出した来訪者に関する第2人情報とに基づいて、来訪者の認証を行う。本実施形態では、第1人情報は、ロビーインターホン10が撮像した来訪者の画像(第1画像)である。第2人情報は、インターホン子機30が撮像した来訪者の画像(第2画像)である。第1画像及び第2画像には、撮像された時刻が付与されている。
サーバ50は、認証の結果を、ネットワーク4及び制御装置40を介して、インターホン親機20に送信する。
インターホン親機20は、認証の結果に応じて呼出の有無を判別する。
(2)構成
(2-1)ロビーインターホン
ロビーインターホン10は、図1に示すように、撮像部11、通信部12、通話部13、操作部14及び制御部15を備える。
ロビーインターホン10は、例えばプロセッサ及びメモリを有するマイクロコンピュータを有している。そして、プロセッサがメモリに格納されているプログラムを実行することにより、マイクロコンピュータが制御部15として機能する。プロセッサが実行するプログラムは、ここではマイクロコンピュータのメモリに予め記録されているが、メモリカード等の記録媒体に記録されて提供されてもよいし、インターネット等の電気通信回線を通じて提供されてもよい。
撮像部11は、CCD(Charge Coupled Devices)イメージセンサ、又はCMOS(Complementary Metal-Oxide Semiconductor)イメージセンサ等の二次元イメージセンサ等の撮像素子を有し、被写体(来訪者等)を撮影するためのカメラである。本実施形態では、来訪者がロビーインターホン10を操作する際に少なくとも来訪者の顔を撮影できるように、撮像部11の撮像エリア(視野)は、ロビーインターホン10の前方に設定される。また、本実施形態では、撮像部11は動画を撮影するカメラであるが、静止画を撮影するカメラであってもよい。さらに、本実施形態では、撮像部11はカラー画像を撮影するカメラであるが、モノクローム画像を撮影するカメラであってもよい。
通信部12は、制御装置40を介してインターホン親機20と通信を行うための通信インタフェースを含んでいる。本実施形態では、通信部12は、ロビーインターホン10とインターホン親機20との間で音声信号及び制御信号が双方向に伝送可能となるように、インターホン親機20との間で双方向に通信可能に構成されている。
通話部13は、スピーカ及びマイクロホンを含み、インターホン親機20との間で通話可能に構成されている。
操作部14は、来訪者から呼び出しのための操作を受け付ける。操作部14に対して所定の操作(例えば押操作)がされると、ロビーインターホン10は、撮像部11を起動し、撮像部11に撮像を開始させる。さらに、ロビーインターホン10は、専有部E3(住戸)内の住居者を呼び出すための制御信号(呼出信号)を、通信部12及び制御装置40を介してインターホン親機20に送信する。
制御部15は、操作部14が所定の操作を受け付けると、撮像部11を起動する、言い換えると撮像部11に対して電力の供給を開始する。制御部15は、さらに、制御信号(呼出信号)を、通信部12及び制御装置40を介してインターホン親機20に送信する。
制御部15は、インターホン親機20との間で通話が可能な状態である場合に、通話部13のマイクロホンから来訪者の音声のデータ(音声信号)を受け取ると、受け取った音声信号を通信部12及び制御装置40を介してインターホン親機20に送信する。制御部15は、インターホン親機20との間で通話が可能な状態である場合に、インターホン親機20から操作者の音声信号を受け取ると、受け取った音声信号を通話部13のスピーカに出力する。このときスピーカは受け取った音声信号を基に音声を出力する。
制御部15は、撮像部11が撮像した第1画像を、通信部12及び制御装置40を介して呼出対象である専有部E3のインターホン親機20に送信する。このとき、インターホン親機20は、ロビーインターホン10から受け取った第1画像を、制御装置40を介してサーバ50に送信する。つまり、制御部15は、撮像部11が撮像した第1画像を、サーバ50に送信しているといえる。
(2-2)インターホン親機
インターホン親機20は、図1に示すように、第1通信部21と、第2通信部22と、操作部23と、通話部24と、表示部25と、制御部26とを備えている。
インターホン親機20は、例えばプロセッサ及びメモリを有するマイクロコンピュータを有している。そして、プロセッサがメモリに格納されているプログラムを実行することにより、マイクロコンピュータが制御部26として機能する。プロセッサが実行するプログラムは、ここではマイクロコンピュータのメモリに予め記録されているが、メモリカード等の記録媒体に記録されて提供されてもよいし、インターネット等の電気通信回線を通じて提供されてもよい。
第1通信部21は、制御装置40と通信するための通信インタフェースである。第1通信部21は、制御装置40を介して、ロビーインターホン10及びネットワーク4に接続されている。例えば、第1通信部21は、ロビーインターホン10から送信される画像(第1画像のデータ)を受信する。さらに、ロビーインターホン10との間で音声信号及び制御信号が双方向に伝送可能となるよう、第1通信部21は、ロビーインターホン10との間で双方向に通信可能に構成されている。第1通信部21は、インターホン親機20から出力された第1画像を、制御装置40及びネットワーク4を介してサーバ50に送信する。第1通信部21は、サーバ50が行った認証の結果を、制御装置40及びネットワーク4を介してサーバ50から受信する。
第2通信部22は、インターホン子機30と通信するための通信インタフェースである。第2通信部22は、例えばツイストペア線等からなる2線式の伝送路を介して、インターホン子機30と電気的に接続されている。
操作部23は、専有部E3内の住居者の操作を受け付ける。第1通信部21が住居者を呼び出すための制御信号(呼出信号)をロビーインターホン10から受信している状態で、操作部23に対して所定の操作(例えば押操作)がされると、インターホン親機20とロビーインターホン10との間で通話可能な状態となる。第1通信部21が呼出信号をロビーインターホン10から受信している状態、又はロビーインターホン10と通話可能な状態で、ロビーに設けられた扉の解錠の操作がされると、解錠信号が制御装置40に送信される。
さらに、操作部23は、第2通信部22が住居者を呼び出すための制御信号(呼出信号)をインターホン子機30から受信している状態で、操作部23に対して所定の操作(例えば押操作)がされると、インターホン親機20とインターホン子機30との間で通話可能な状態となる。
通話部24は、スピーカ及びマイクロホンを含み、ロビーインターホン10及びインターホン子機30との間で通話可能に構成されている。
表示部25は、ロビーインターホン10及びインターホン子機30から送信される画像を表示する。表示部25は、サーバ50の認証結果を表示する。
制御部26は、ロビーインターホン10から制御信号(呼出信号)及び第1画像を、第1通信部21を介して受け取ると、呼出音の音データを、通話部24のスピーカに出力し、第1画像を表示部25に出力する。これにより、制御部26は、通話部24のスピーカに呼出音を出力させ、かつ第1画像を表示部25に表示させる。さらに、制御部26は、第1画像を、第1通信部21及び制御装置40を介してサーバ50に送信する。
制御部26は、インターホン子機30から制御信号(呼出信号)及び第2画像(第2画像のデータ)を、第2通信部22を介して受け取ると、第2画像を、第1通信部21及び制御装置40を介してサーバ50に送信する。
制御部26は、サーバ50が行った認証の結果である結果情報をインターホン親機20が設けられた専有部E3に対する情報として、制御装置40及び第1通信部21を介して受け取る。結果情報は、専有部E3の住居者に対する通知及び専有部E3の住居者の呼出に係る情報のうち少なくとも一方を含む。本実施形態では、専有部E3の住居者に対する通知及び専有部E3の住居者の呼出に係る情報の双方を含む。
制御部26は、サーバ50から受け取った結果情報に基づいて、通話部24のスピーカに対する呼出音の出力の制御、及び表示部25に対する情報の表示の制御を行う。
(2-3)インターホン子機
インターホン子機30の構成について説明する。インターホン子機30は、図1に示すように、撮像部31と、通信部32と、操作部33と、通話部34と、制御部35とを備える。
インターホン子機30は、例えばプロセッサ及びメモリを有するマイクロコンピュータを有している。そして、プロセッサがメモリに格納されているプログラムを実行することにより、マイクロコンピュータが制御部35として機能する。プロセッサが実行するプログラムは、ここではマイクロコンピュータのメモリに予め記録されているが、メモリカード等の記録媒体に記録されて提供されてもよいし、インターネット等の電気通信回線を通じて提供されてもよい。
撮像部31は、CCDイメージセンサ、又はCMOSイメージセンサ等の二次元イメージセンサ等の撮像素子を有し、被写体(来訪者等)を撮像するためのカメラである。本実施形態では、来訪者等の操作者がインターホン子機30を操作する際に少なくとも操作者の顔を撮像できるように、撮像部31の撮像エリア(視野)は、インターホン子機30の前方に設定される。また、本実施形態では、撮像部31は動画を撮像するカメラであるが、静止画を撮像するカメラであってもよい。さらに、本実施形態では、撮像部31はカラー画像を撮像するカメラであるが、モノクローム画像を撮像するカメラであってもよい。
通信部32は、インターホン親機20と通信するための通信インタフェースである。通信部32は、例えばツイストペア線等からなる2線式の伝送路を介して、インターホン親機20と電気的に接続されている。通信部32は、撮像部31で撮像した画像をインターホン親機20に送信する。さらに、インターホン子機30とインターホン親機20との間で音声信号が双方向に伝送可能となるよう、通信部32は、インターホン親機20との間で双方向に通信可能に構成されている。
操作部33は、来訪者から呼び出しのための操作を受け付ける。操作部33に対して所定の操作(例えば押操作)がされると、インターホン子機30は、撮像部31を起動し、撮像部31に撮像を開始させる。さらに、インターホン子機30は、専有部E3内の住居者を呼び出すための制御信号(呼出信号)を、通信部32を介してインターホン親機20に送信する。
通話部34は、スピーカ及びマイクロホンを含み、インターホン親機20との間で通話可能に構成されている。
制御部35は、操作部33が所定の操作を受け付けると、撮像部31を起動する、言い換えると撮像部31に対して電力の供給を開始する。制御部35は、さらに、制御信号(呼出信号)を、通信部32を介してインターホン親機20に送信する。
制御部35は、インターホン親機20との間で通話が可能な状態である場合に、通話部34のマイクロホンから来訪者の音声のデータ(音声信号)を受け取ると、受け取った音声信号を通信部32を介してインターホン親機20に送信する。制御部35は、インターホン親機20との間で通話が可能な状態である場合に、インターホン親機20から操作者の音声信号を受け取ると、受け取った音声信号を通話部34のスピーカに出力する。このときスピーカは受け取った音声信号を基に音声を出力する。
制御部35は、撮像部31が撮像した第2画像を、通信部32を介してインターホン親機20に送信する。このときインターホン親機20は、インターホン子機30から受け取った第2画像を、制御装置40を介してサーバ50に送信する。つまり、制御部35は、撮像部31が撮像した第2画像を、サーバ50に送信しているといえる。
(2-4)サーバ
サーバ50は、通信部51と、制御部52とを備える。
サーバ50は、例えばプロセッサ及びメモリを有するマイクロコンピュータを有している。そして、プロセッサがメモリに格納されているプログラムを実行することにより、マイクロコンピュータが制御部52として機能する。プロセッサが実行するプログラムは、ここではマイクロコンピュータのメモリに予め記録されているが、メモリカード等の記録媒体に記録されて提供されてもよいし、インターネット等の電気通信回線を通じて提供されてもよい。
通信部51は、ネットワーク4及び制御装置40を介して、インターホン親機20と通信するための通信インタフェースである。
制御部52は、図1に示すように、第1取得部501、第2取得部502、処理部503及び出力部504を有する。
第1取得部501は、ロビーインターホン10が撮像した第1画像を、制御装置40を介してインターホン親機20から取得する(受け取る)。第1取得部501は、取得した第1画像を所定の記憶領域に、撮像時刻に対応付けて記憶する。
第2取得部502は、インターホン子機30が撮像した第2画像を、制御装置40を介してインターホン親機20から取得する(受け取る)。
処理部503は、第2画像を取得すると、第2画像が撮像された時刻よりも前の所定時間内に撮像されたすべての第1画像を、所定の記憶領域から取得する。処理部503は、取得したすべての第1画像と、第2取得部502が取得した第2画像とを用いて、認証処理を行う。具体的には、処理部503は、所定の記憶領域から取得した第1画像に含まれる人(ロビーインターホン10を操作した人)の顔と、第2画像に含まれる人(インターホン子機30を操作した人)の顔とに基づいて、認証処理を行う。
処理部503は、所定の記憶領域から取得したすべての第1画像と第2取得部が取得した第2画像とを比較する。処理部503は、すべての第1画像のうち1つの第1画像について、当該第1画像に含まれる人と第2画像に含まれる人とが同一であると判断した場合には、認証が成功したと判断する。ここで、同一の概念には、完全同一だけでなく、許容範囲の誤差も含まれる。
処理部503は、所定の記憶領域から取得したすべての第1画像に含まれる人と第2画像に含まれる人とが同一でないと判断した場合には、認証が失敗したと判断する。例えば、第2画像が撮像された時刻よりも前の所定時間内に撮像された第1画像に、第2画像に含まれる人と同一の人が含まれていない場合には、処理部503は、認証が失敗したと判断する。
処理部503は、認証が成功した場合には、当該認証の認証結果と、専有部E3の住居者に対する第1通知及び専有部E3の住居者の呼出に係る第1呼出情報とを含む結果情報を生成する。ここで、第1通知は、ロビーインターホン10の操作者とインターホン子機30の操作者とが同一人物である旨の通知である。また、第1呼出情報は、インターホン親機20に対して呼出処理の実行することを指示する旨の情報である。
処理部503は、認証が失敗した場合には、当該認証の認証結果と、専有部E3の住居者に対する第2通知及び専有部E3の住居者の呼出に係る第2呼出情報とを含む結果情報を生成する。ここで、第2通知は、ロビーインターホン10の操作者とインターホン子機30の操作者とが同一人物でない旨の通知である。また、第2呼出情報は、インターホン親機20に対して呼出処理の実行しないことを指示する旨の情報である。
つまり、結果情報には、認証結果に応じて、第1通知情報及び第1呼出情報の組と、第2通知情報及び第2呼出情報の組のいずれかが含まれる。つまり、第1通知情報、第1呼出情報、第2通知情報及び第2呼出情報の各々は、認証結果に基づく情報であるといえる。
出力部504は、第1人情報としての第1画像と第2人情報としての第2画像とに基づいて、専有部E3に対する情報として結果情報を出力する。
(2-5)制御装置
制御装置40について説明する。制御装置40は、ロビーインターホン10及びインターホン親機20と通信するための通信インタフェースを有している。さらに、制御装置40は、ネットワーク4を介してサーバ50と通信するための通信インタフェースも有している。
制御装置40は、ロビーインターホン10から呼出信号、撮像部11が撮影した第1画像及び来訪者の音声の音声信号を受け取ると、インターホン親機20に送信する。制御装置40は、インターホン親機20が受け付けた音声の音声信号を受け取ると、ロビーインターホン10に送信する。
制御装置40は、インターホン親機20から第1画像を受け取ると、サーバ50に送信する。制御装置40は、インターホン親機20から第2画像を受け取ると、サーバ50に送信する。制御装置40は、結果情報をサーバ50から受け取ると、インターホン親機20に送信する。
制御装置40は、更に、ロビーの扉の施錠及び解錠の制御を行う。例えば、制御装置40は、インターホン親機20から解錠信号を受け取ると、ロビーの扉の解錠を行い、一定時間経過後、扉の施錠を行う。
(3)動作
(3-1)全体動作
ここでは、インターホンシステム1の動作について、図2に示すシーケンス図を用いて説明する。なお、ロビーインターホン10とインターホン親機20との間の通信、及びインターホン親機20とサーバ50との間の通信は、制御装置40を介して行われるが、図2では制御装置40を省略している。
ロビーインターホン10の制御部15は、操作部14が所定の操作を受け付けると、撮像部11を起動して撮像部11に撮像させる(ステップS1)。
制御部15は、撮像部11が撮像した第1画像を、インターホン親機20を介してサーバ50に送信する(ステップS2)。このとき、インターホン親機20は、第1画像の他、制御信号(呼出信号)を受け取り、呼出動作を行う。
サーバ50の第1取得部501は、ロビーインターホン10が送信した第1画像を取得する(ステップS3)。
インターホン子機30の制御部35は、操作部33が所定の操作を受け付けると、撮像部31を起動して撮像部31に撮像させる(ステップS4)。
制御部35は、撮像部31が撮像した第2画像を、インターホン親機20を介してサーバ50に送信する(ステップS5)。このとき、インターホン親機20は、第2画像の他、制御信号(呼出信号)を受け取る。
サーバ50の第2取得部502は、インターホン子機30が送信した第2画像を取得する(ステップS6)。
サーバ50の処理部503は、第2画像が撮像された時刻よりも前の所定時間内に撮像されたすべての第1画像を取得し、取得したすべての第1画像と、第2取得部502が取得した第2画像とに基づいて、来訪者の認証処理を行う(ステップS7)。取得したすべての第1画像のうち1つの第1画像について、当該第1画像に含まれる人と第2画像に含まれる人とが同一であると判断した場合には、処理部503は、認証が成功したと判断する。処理部503は、取得したすべての第1画像に含まれる人と第2画像に含まれる人とが同一でないと判断した場合には、認証が失敗したと判断する。
サーバ50の出力部504は、認証結果を少なくとも含む結果情報を、インターホン親機20に送信する(ステップS8)。具体的には、出力部504は、認証が成功した場合には、認証の認証結果と、専有部E3の住居者に対する第1通知及び専有部E3の住居者の呼出に係る第1呼出情報とを含む結果情報を送信する。出力部504は、認証が失敗した場合には、認証の認証結果と、専有部E3の住居者に対する第2通知及び専有部E3の住居者の呼出に係る第2呼出情報とを含む結果情報を送信する。
インターホン親機20の制御部26は、結果情報をサーバ50から受け取る(ステップS9)。制御部26は、結果情報の含まれる情報に応じて呼出処理の有無を判別する。
(3-2)呼出動作
ここでは、インターホン親機20が、サーバ50から受け取った結果情報に応じた呼出動作について、図3に示す流れ図を用いて説明する。
インターホン親機20の制御部26は、図2に示すステップS9において結果情報をサーバ50から受け取ると、結果情報に基づいて認証が成功したか否かを判断する(ステップS100)。
認証が成功したと判断する場合(ステップS100における「Yes」)、制御部26は、呼出処理を行う(ステップS101)。具体的には、結果情報に含まれる第1通知に基づいて、制御部26は、ロビーインターホン10と自装置との間の通話で対応した来訪者が専有部E3の玄関にいる旨のメッセージを、表示部25に表示させる。さらに、結果情報に含まれる第1呼出情報に基づいて、制御部26は、呼出音を通話部24のスピーカに出力させる。
認証が失敗したと判断する場合(ステップS100における「No」)、制御部26は、呼出処理を行わない。このとき、制御部26は、呼出音を通話部24のスピーカに出力させないが、ロビーインターホン10と自装置との間の通話で対応していない来訪者が専有部E3の玄関にいる旨のメッセージを、表示部25に表示させてもよい。
(4)利点
本実施形態では、インターホンシステム1は、ロビーインターホン10が撮像した第1画像とインターホン子機30が撮像した第2画像とに基づいた認証を行い、認証結果に応じて呼出処理の有無を判別している。ロビーインターホン10とインターホン親機20との間の通話で対応した来訪者がインターホン子機30に対して呼出操作を行った場合に、インターホン親機20は呼出処理を行うので、セキュリティが向上する。
また、認証に用いる画像を予め記憶しておく必要がないので、記憶容量の節約も可能となる。
(変形例)
以下に、変形例について列記する。なお、以下に説明する変形例は、上記実施形態と適宜組み合わせて適用可能である。
上記実施形態では、インターホン親機20は、サーバ50の認証結果に基づいて、呼出音の制御、及びメッセージ表示の制御を行う構成としたが、この構成に限定されない。インターホン親機20は、サーバ50の認証結果に基づいて、専有部E3の玄関の解錠を制御してもよい。例えば、専有部E3の玄関の扉には電気錠60(図4参照)が備えられている。サーバ50は、認証が成功すると、電気錠60に対して解錠を指示する旨の解錠情報を含む結果情報をインターホン親機20に送信する。サーバ50は、認証が失敗すると、電気錠60に対して解錠を維持する旨の施錠情報を含む結果情報をインターホン親機20に送信する。インターホン親機20は、結果情報に解錠情報が含まれる場合には電気錠60に対して解錠を指示する解錠信号を送信する。電気錠60は、解錠信号を受け取ると錠を解錠する。インターホン親機20は、結果情報に施錠情報が含まれる場合には電気錠60に対する解錠を行わない。
上記実施形態では、インターホンシステム1は、ロビーインターホン10が撮像した第1画像と、インターホン子機30が撮像した第2画像とを用いて認証を行う構成としたが、この構成に限定されない。インターホンシステム1は、訪問者の音声を用いて認証を行ってもよい。この場合、ロビーインターホン10は、所定の操作が行われると訪問者(ロビーインターホン10の操作者)の音声を取得する。インターホン子機30は、所定の操作が行われると訪問者(インターホン子機30の操作者)の音声を取得する。サーバ50は、ロビーインターホン10が取得した音声とインターホン子機30が取得した音声とに基づいて、認証を行う。
また、インターホンシステム1は、画像及び音声の双方を用いて認証を行ってもよい。
上記実施形態では、ロビーインターホン10は、撮像した第1画像を、制御装置40及びインターホン親機20の双方を介して、サーバ50に送信する構成としたが、この構成に限定されない。ロビーインターホン10は、撮像した第1画像を、インターホン親機20を介さずに制御装置40を介してサーバ50に送信してもよい。または、ロビーインターホン10は、撮像した第1画像を、インターホン親機20及び制御装置40の双方を介さずに、サーバ50に送信してもよい。
上記実施形態では、インターホン子機30は、撮像した第2画像を、制御装置40及びインターホン親機20の双方を介して、サーバ50に送信する構成としたが、この構成に限定されない。インターホン子機30は、撮像した第2画像を、ロビーインターホン10は、撮像した第1画像を、インターホン親機20及び制御装置40の双方を介さずに、サーバ50に送信してもよい。
上記実施形態において、ロビーインターホン10は人感センサを備えてもよい。この場合、ロビーインターホン10は、人感センサが人の接近を検知すると、撮像部11を起動し、撮像部11に撮像を開始させる。同様に、インターホン子機30は人感センサを備えてもよい。この場合、インターホン子機30は、人感センサが人の接近を検知すると、撮像部31を起動し、撮像部31に撮像を開始させる。
制御装置40とインターホン親機20との間の通信、及びインターホン親機20とインターホン子機30との間の通信は、無線通信であってもよい。また、制御装置40とインターホン親機20との間の通信、及びインターホン親機20とインターホン子機30との間の通信が無線通信である場合、インターホンシステム1は、情報端末として、インターホン親機20を用いる代わりに携帯電話、スマートフォン、タブレット端末等を用いる構成としてもよい。
上記実施形態では、サーバ50が認証処理を行う構成としたが、この構成に限定されない。ロビーインターホン10、インターホン親機20及びインターホン子機30のうちいずれかが認証処理を行ってもよい。
上記実施形態において、第1共用部E1と第2共用部E2との間の出入りを行うドアの開閉を行うか否かの認証(開閉用認証)に第1画像を用いてもよい。例えば、サーバ50は、予め訪問者等の顔を含む画像(認証用画像)を複数記憶している。サーバ50は、第1画像を取得すると、第1画像と複数の認証用画像とを比較して第1画像に含まれる訪問者が予め登録された者であるか否かを判断する。予め登録された者であると判断する場合には、サーバ50は、認証は成功したとしてドアの解錠を指示する第1指示情報を制御装置40に送信する。制御装置40は、第1指示情報を受け取ると、ドアを解錠する。予め登録された者ではないと判断する場合には、サーバ50は、認証は失敗したとしてドアの施錠を指示する第2指示情報を制御装置40に送信する。制御装置40は、第2指示情報を受け取ると、ドアの解錠は行わない。なお、ここでは、第1画像と第2画像とを用いた認証(呼出用認証)と、開閉用認証とは、サーバ50で行う構成としたが、この構成に限定されない。呼出用認証と開閉用認証とは、互いに異なる装置又はサーバで行う構成であってもよい。例えば、呼出用認証はサーバ50で行われ、開閉用認証は、ロビーインターホン10、インターホン親機20、インターホン子機30及び他のサーバのうちいずれかで行われる。逆に、開閉用認証はサーバ50で行われ、呼出用認証は、ロビーインターホン10、インターホン親機20、インターホン子機30及び他のサーバのうちいずれかで行われる。
上記実施形態では、認証処理は、ロビーインターホン10が撮像した第1画像と、インターホン子機30が撮像した第2画像とを用いて行う構成としたが、この構成に限定されない。認証処理は、画像による認証に加えて、第1画像の送信元であるインターホン親機20と、第2画像の送信元であるインターホン親機20とが同一であるか否かを判定する処理を含んでもよい。この場合、サーバ50の処理部503は、第2画像が撮像された時刻よりも前の所定時間内に撮像されたすべての第1画像のうち1つの第1画像について、当該第1画像に含まれる人と第2画像に含まれる人とが同一であると判断すると、処理部503は、送信元を比較する。具体的には、処理部503は、当該第1画像の送信元と、第2画像の送信元とが一致するか否かを判断する。一致する場合には、処理部503は、認証は成功したと判断する。一致しない場合には、処理部503は、認証は失敗したと判断する。なお、実施形態でも述べたように、処理部503は、第2画像が撮像された時刻よりも前の所定時間内に撮像されたすべての第1画像に含まれる人と第2画像に含まれる人とが同一でないと判断した場合には、認証が失敗したと判断する。
また、認証処理は、画像による認証に代えて、第1画像の送信元であるインターホン親機20と、第2画像の送信元であるインターホン親機20とが同一であるか否かを判定する処理としてもよい。この場合、サーバ50の処理部503は、第2画像が撮像された時刻よりも前の所定時間内に撮像されたすべての第1画像のうち1つの第1画像について、当該第1画像の送信元と第2画像の送信元とが同一であると判断すると、処理部503は、認証は成功したと判断する。処理部503は、第2画像が撮像された時刻よりも前の所定時間内に撮像されたすべての第1画像のそれぞれに対応する送信元と第2画像の送信元とが同一でないと判断した場合には、認証が失敗したと判断する。
上記実施形態において、サーバ50の出力部504は、認証の結果のみをインターホン親機20に出力してもよい。この場合、例えばインターホン親機20の制御部26は、認証結果が認証の成功を表している場合には、上述した第1通知に相当するメッセージ(第1メッセージ)を表示部25に表示させるために、第1メッセージのデータを表示部25に出力する。さらに、制御部26は、呼出音を通話部24のスピーカに出力させるために、呼出音に係るデータをスピーカに出力する。このとき、制御部26が第1メッセージのデータを表示部25に出力する機能及び、制御部26が呼出音に係るデータをスピーカに出力する機能が本開示の出力部に相当している。なお、インターホン親機20は、認証が成功している場合には、呼出音の出力のみを行ってもよい。インターホン親機20の制御部26は、認証結果が認証の失敗を表している場合には、上述した第2通知に相当するメッセージ(第2メッセージ)を表示部25に表示させるために、第2メッセージを表示部25に出力する。呼出音は通話部24のスピーカから出力させない。このとき、制御部26が第2メッセージを表示部25出力する機能が本開示の出力部に相当している。なお、認証が失敗している場合において、認証が失敗した旨のメッセージ、ロビーインターホン10の操作者とインターホン子機30の操作者とが同一人物でない旨のメッセージ、又は双方のメッセージを通話部24のスピーカから音声として出力してもよい。この場合、制御部26は、メッセージに対応する音声のデータをスピーカに出力する。このとき、制御部26が音声のデータをスピーカに出力する機能が本開示の出力部に相当している。
または、サーバ50の出力部504は、認証の結果のみを制御装置40に出力してもよい。この場合、制御装置40は、認証結果が認証の成功を表している場合には上述した第1通知及び第1呼出情報を、認証結果が認証の失敗を表している場合には上述した第2通知及び第2呼出情報を、インターホン親機20に出力する。このとき、制御装置40において第1通知と第1呼出情報との組、及び第2通知と第2呼出情報との組のうち認証結果に応じたいずれかをインターホン親機20に出力する機能が、本開示の出力部に相当する。
または、サーバ50の出力部504は、認証の結果を他のサーバに出力してもよい。この場合、他のサーバは、認証結果が認証の成功を表している場合には上述した第1通知及び第1呼出情報を、認証結果が認証の失敗を表している場合には上述した第2通知及び第2呼出情報を、インターホン親機20にネットワーク4を介して送信(出力)する。このとき、他のサーバにおいて第1通知と第1呼出情報との組、及び第2通知と第2呼出情報との組のうち認証結果に応じたいずれかをインターホン親機20に送信(出力)する機能が、本開示の出力部に相当する。
つまり、第1画像と第2の画像とを用いた認証結果に応じて、表示部25がメッセージを表示するための情報及び通話部24のスピーカが呼出音もしくは音声を出力するための情報のうち少なくとも一方を出力する機能が、本開示の出力部に相当している。なお、表示部25及び通話部24のスピーカを本開示の出力部の概念に含めてもよい。
上記実施形態は、本開示の様々な実施形態の一つに過ぎない。上記実施形態は、本開示の目的を達成できれば、設計等に応じて種々の変更、組み合わせが可能である。また、インターホンシステム1と同様の機能は、処理方法、コンピュータプログラム、又はプログラムを記録した記録媒体等で具現化されてもよい。一態様に係るインターホンシステム1の処理方法は、複数の専有部E3、第1共用部E1及び複数の専有部E3と第1共用部E1との間の経路に存在する第2共用部E2を有する施設5に用いられるインターホンシステム1で用いられる。インターホンシステム1は、第1取得ステップと、第2取得ステップと、出力ステップとを含む。第1取得ステップは、第1共用部E1における人に関する人情報である第1人情報(第1画像、音声)を取得する。第2取得ステップは、第2共用部E2における人に関する人情報である第2人情報(第2画像、音声)を取得する。出力ステップは、第1人情報と第2人情報とに基づいて、複数の専有部E3のうち1つの専有部E3に対する情報を出力する。一態様に係るプログラムは、コンピュータシステムを、上述したインターホンシステム1又はインターホンシステム1の処理方法として機能させるためのプログラムである。
本開示におけるインターホンシステム1又はインターホンシステム1の処理方法の実行主体は、コンピュータシステムを含んでいる。コンピュータシステムは、ハードウェアとしてのプロセッサ及びメモリを有する。コンピュータシステムのメモリに記録されたプログラムをプロセッサが実行することによって、本開示におけるインターホンシステム1又はインターホンシステム1の処理方法の実行主体としての機能が実現される。プログラムは、コンピュータシステムのメモリに予め記録されていてもよいが、電気通信回線を通じて提供されてもよい。また、プログラムは、コンピュータシステムで読み取り可能なメモリカード、光学ディスク、ハードディスクドライブ等の非一時的な記録媒体に記録されて提供されてもよい。コンピュータシステムのプロセッサは、半導体集積回路(IC)又は大規模集積回路(LSI)を含む1乃至複数の電子回路で構成される。複数の電子回路は、1つのチップに集約されていてもよいし、複数のチップに分散して設けられていてもよい。複数のチップは、1つの装置に集約されていてもよいし、複数の装置に分散して設けられていてもよい。
(まとめ)
以上説明したように、第1の態様のインターホンシステム(1)は、複数の専有部(E3)、第1共用部(E1)及び複数の専有部(E3)と第1共用部(E1)との間の経路に存在する第2共用部(E2)を有する施設(5)に用いられる。インターホンシステム(1)は、第1取得部(501)と、第2取得部(502)と、出力部(504)とを備える。第1取得部(501)は、第1共用部(E1)において施設(5)に来訪する人に関する人情報である第1人情報を取得する。第2取得部(502)は、第2共用部(E2)において複数の専有部(E3)のうち1つの専有部(E3)に来訪する人に関する人情報である第2人情報を取得する。出力部(504)は、第1人情報と第2人情報とに基づいて、専有部(E3)に対する情報を出力する。
この構成によると、第1人情報と第2人情報とに基づいて、第1人情報が表す人と第2人情報が表す人とが同一人物であるか否かを判別することができるので、専有部(E3)に対する情報としてその結果を出力することができる。これにより、第1共用部(E1)と第2共用部(E2)と専有部(E3)を有する施設(5)において来訪者に対するセキュリティを向上することができる。
第2の態様のインターホンシステム(1)では、第1の態様において、専有部(E3)に対する情報は、専有部(E3)のユーザ(受居者)に対する通知を含む。
この構成によると、第1人情報が表す人と第2人情報が表す人とが同一人物であるか否かを判別すると、その結果をユーザに通知することができる。
第3の態様のインターホンシステム(1)では、第1又は第2の態様において、出力部(504)は、専有部(E3)のユーザの呼出に係る情報を専有部(E3)に対する情報として出力する。
この構成によると、第1人情報が表す人と第2人情報が表す人とが同一人物であるか否かを判別すると、その結果に応じて呼出の制御を行うことができる。
第4の態様のインターホンシステム(1)は、第3の態様において、ユーザを呼び出すための操作を受け付ける操作部(33)を、さらに備える。操作部(33)が所定の操作を受け付け、かつ第1人情報と第2人情報との比較結果が所定の条件を満たす場合には、出力部(504)は、専有部(E3)のユーザの呼出に係る情報を出力する。
この構成によると、インターホンシステム(1)は、操作部(33)が所定の操作を受け付け、かつ第1人情報と第2人情報との比較結果が所定の条件を満たす場合には、専有部(E3)のユーザの呼出に係る情報を出力することができる。
第5の態様のインターホンシステム(1)では、第1~第4のいずれかの態様において、出力部(504)は、専有部(E3)に設けられた電気錠(60)の施錠又は解錠に係る情報を専有部(E3)に対する情報として出力する。
この構成によると、第1人情報と第2人情報とに基づいて、電気錠(60)の解錠を制御することができる。
第6の態様のインターホンシステム(1)では、第1~第5のいずれかの態様において、人情報は、人を含む画像を含む。
この構成によると、第1人情報が含む画像(第1画像)と第2人情報が含む画像(第2画像)とに基づいて、専有部(E3)に対する情報を出力することができる。
第7の態様のインターホンシステム(1)では、第1~第6のいずれかの態様において、人情報は、人の音声を含む。
この構成によると、第1人情報が含む音声と第2人情報が含む音声とに基づいて、専有部(E3)に対する情報を出力することができる。
第8の態様のインターホンシステム(1)では、第1~第7のいずれかの態様において、第1取得部(501)は、第1共用部(E1)に設けられたロビーインターホン(10)から第1人情報(例えば、第1画像)を取得する。
この構成によると、ロビーインターホン(10)から第1人情報を取得することができる。
第9の態様のインターホンシステム(1)では、第1~第8のいずれかの態様において、第2取得部(502)は、専有部(E3)に来訪する人が第2共用部(E2)で専有部(E3)の人を呼び出すためのドアホン(インターホン子機30)から第2人情報を取得する。
この構成によると、インターホン子機(30)から第2人情報を取得することができる。
第10の態様のインターホンシステム(1)では、第9の態様において、第2取得部(502)は、ドアホンが所定の入力を受け付ける場合に、第2人情報を取得する。
この構成によると、ドアホンが所定の入力(例えば押操作)を受け付けた場合に、第2人情報を取得することができる。
第11の態様の処理方法は、複数の専有部(E3)、第1共用部(E1)及び複数の専有部(E3)と第1共用部(E1)との間の経路に存在する第2共用部(E2)を有する施設(5)に用いられるインターホンシステム(1)で用いられる。処理方法は、第1取得ステップと、第2取得ステップと、出力ステップとを含む。第1取得ステップは、第1共用部(E1)において施設(5)に来訪する人に関する人情報である第1人情報を取得する。第2取得ステップは、第2共用部(E2)において複数の専有部(E3)のうち1つの専有部(E3)に来訪する人に関する人情報である第2人情報を取得する。出力ステップは、第1人情報と第2人情報とに基づいて、専有部(E3)に対する情報を出力する。
この処理方法によると、第1共用部(E1)と第2共用部(E2)と専有部(E3)を有する施設(5)において来訪者に対するセキュリティを向上することができる。
第12の態様のプログラムは、複数の専有部(E3)、第1共用部(E1)及び複数の専有部(E3)と第1共用部(E1)との間の経路に存在する第2共用部(E2)を有する施設(5)に用いられるインターホンシステム(1)で用いられる。プログラムは、コンピュータに、第1取得処理と、第2取得処理と、出力処理とを実行させるためのプログラムである。第1取得処理は、第1共用部(E1)において施設(5)に来訪する人に関する人情報である第1人情報を取得する。第2取得処理は、第2共用部(E2)において複数の専有部(E3)のうち1つの専有部(E3)に来訪する人に関する人情報である第2人情報を取得する。出力処理は、第1人情報と第2人情報とに基づいて、専有部(E3)に対する情報を出力する。
このプログラムによると、第1共用部(E1)と第2共用部(E2)と専有部(E3)を有する施設(5)において来訪者に対するセキュリティを向上することができる。