JP2024108883A - インターホンシステム、制御方法、及びプログラム - Google Patents

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Abstract

【課題】インターホンシステムの利便性の向上を図ること。【解決手段】インターホンシステム10は、子機1と親機2とを備える。子機1は、施設の玄関に設けられ、施設の来訪者に関する画像を取得する撮像部12を有する。親機2は、施設の内部に設けられ、子機1と双方向通話が可能である。インターホンシステム10は、用件確認モードを有している。用件確認モードは、施設の来訪者による子機1に対する操作に基づく子機1から親機2への呼び出しに応じて、子機1から来訪者に対する用件の問い合わせを報知するモードである。インターホンシステム10は、制御部19を更に備えている。制御部19は、撮像部12が取得した画像に基づく来訪者に対する認証処理の結果に基づいて、用件確認モードの有効及び無効を制御する。【選択図】図1

Description

本開示は、一般に、インターホンシステム、制御方法、及びプログラムに関する。本開示は、より詳細には、来訪者からの呼出に応じて来訪者に対する用件の問い合わせを報知するインターホンシステム、当該インターホンシステムの制御方法、及びプログラムに関する。
特許文献1には、インターホンシステムが記載されている。このインターホンシステムは、集合住宅の共用玄関に設置された子機(第1端末)と、当該集合住宅の各住戸に設置されて子機との間で通話を行う親機(第2端末)とで構成されている。
特開2012-15974号公報
特許文献1のようなインターホンシステムでは、来訪者が施設に来訪すると、来訪者は、施設の共用玄関の子機から訪問先の住戸を呼び出して、用件を伝える。そして、呼出先の住戸の住人は、来訪者からの用件を確認して、来訪者に応対するか否かを判断する。
しかしながら、来訪者が、例えば、施設に関連する人(例えば住人)又は来訪が予定されている人(例えば宅配業者)である場合でも、上記と同様に、来訪者は、施設の共用玄関の子機から訪問先の住戸を呼び出して用件を伝える必要があり、利便性が悪いという問題があった。
本開示は上記事由に鑑みてなされ、利便性を向上できるインターホンシステム、制御方法、及びプログラムを提供することを目的とする。
本開示の一態様に係るインターホンシステムは、第1端末と、第2端末と、を備えている。前記第1端末は、施設の玄関に設けられ、前記施設の来訪者に関する画像及び音の少なくとも一方を取得する取得部を有する。前記第2端末は、前記施設の内部に設けられ、前記第1端末と双方向通話が可能である。前記インターホンシステムは、用件確認モードを有している。前記用件確認モードは、前記施設の来訪者による前記第1端末に対する操作に基づく前記第1端末から前記第2端末への呼び出しに応じて、前記第1端末から前記来訪者に対する用件の問い合わせを報知するモードである。前記インターホンシステムは、制御部を更に備えている。前記制御部は、前記取得部が取得した前記画像及び前記音の少なくとも一方に基づく前記来訪者に対する認証処理の結果に基づいて、前記用件確認モードの有効及び無効を制御する。
本開示の一態様に係る制御方法は、インターホンシステムを制御する制御方法である。前記インターホンシステムは、第1端末と、第2端末と、を備えている。前記第1端末は、施設の玄関に設けられ、前記施設の来訪者に関係する画像及び音の少なくとも一方を取得する取得部を有する。前記第2端末は、前記施設の内部に設けられ、前記第1端末と双方向通話が可能である。前記インターホンシステムは、用件確認モードを有している。前記用件確認モードは、前記施設の来訪者による前記第1端末に対する操作に基づく前記第1端末から前記第2端末への呼び出しに応じて、前記第1端末から前記来訪者に対する用件の問い合わせを報知するモードである。前記制御方法は、制御処理を含む。前記制御処理では、前記取得部が取得した前記画像及び前記音の少なくとも一方に基づく前記来訪者に対する認証処理の結果に基づいて、前記用件確認モードの有効及び無効を制御する。
本開示の一態様に係るプログラムは、コンピュータシステムに上記制御方法を実行させる。
本開示によれば、インターホンシステムの利便性を向上できる、という利点がある。
図1は、実施形態に係るインターホンシステムの構成を示すブロック図である。 図2は、同上のインターホンシステムにおける子機側制御部の構成を示すブロック図である。 図3は、同上のインターホンシステムにおいて来訪者が非該当者である場合の動作を説明するシーケンス図である。 図4は、同上のインターホンシステムにおいて来訪者が集合住宅に関連がある人である場合の動作を説明するシーケンス図である。 図5は、同上のインターホンシステムにおいて来訪者が共同玄関の解錠権限を有する人である場合の動作を説明するシーケンス図である。 図6は、同上のインターホンシステムにおいて来訪者が宅配員である場合の動作を説明するシーケンス図である。 図7は、同上のインターホンシステムにおいて来訪者が拒否対象者である場合の動作を説明するシーケンス図である。
(1)概要
本実施形態に係るインターホンシステム10は、例えばマンション等の集合住宅に適用される集合住宅用のインターホンシステムである。ただし、インターホンシステム10は、集合住宅以外に、戸建住宅に適用されてもよい。あるいは、インターホンシステム10は、事務所、店舗、学校若しくは介護施設等の非住宅施設等に適用されてもよい。
図1に示すように、インターホンシステム10は、子機1(第1端末)と、親機2(第2端末)とを備えている。子機1は、施設(例えば集合住宅)の玄関(例えば共用玄関)に設けられ、施設の来訪者に関する音(例えば音声)及び画像(例えば顔画像)の少なくとも一方を取得する取得部(例えば撮像部12)を有する。親機2は、施設の内部に設けられ、子機1と双方向通話が可能である。
インターホンシステム10は、用件確認モードを有している。用件確認モードは、施設の来訪者による子機1に対する操作に基づく子機1から親機2への呼出に応じて、子機1から来訪者に対する用件の問い合わせを報知するモードである。
また、インターホンシステム10は、子機側制御部19を備える。本実施形態では、子機側制御部19は、子機1が備えている。子機側制御部19は、取得部が取得した画像及び音の少なくとも一方に基づく来訪者に対する認証処理の結果に基づいて、用件確認モードの有効及び無効を制御する。
この構成によれば、来訪者に対する認証処理の結果に基づいて、来訪者に用件の問い合わせを報知する否かを自動的に制御可能である。来訪者に用件の問い合わせを報知しない場合は、来訪者は呼出先に用件を伝える必要がなくなる。よって、呼出先に用件を伝えることが不要な来訪者を予め認証登録しておくことで、呼出先に用件を伝えることが不要な来訪者に対しては、呼出先に用件を伝えることを自動的に省略することができる。この結果、インターホンシステム10の利便性を向上できる。
(2)詳細
次に、本実施形態に係るインターホンシステム10についてより詳細に説明する。
(2.1)全体構成
本実施形態に係るインターホンシステム10は、図1に示すように、子機1と、複数の親機2と、制御装置3と、認証サーバ4と、を備えている。
子機1は、例えば、集合住宅(施設)の共同玄関に設置される情報端末である。子機1は、制御装置3を介して各親機2との間で双方向通信(双方向通話を含む)を行うように構成されている。また、子機1は、認証サーバ4との間で通信を行うように構成されている。
子機1は、集合住宅の来訪者に関する画像及び音の少なくとも一方を取得する。来訪者に関する画像とは、例えば、来訪者の顔画像、又は、来訪者の目の虹彩の画像である。また、来訪者に関する音とは、例えば、来訪者の音声、又は、来訪者が携帯する携帯端末から出力される特定の音の並びである。本実施形態では、子機1は、来訪者に関する画像及び音の少なくとも一方として来訪者に関する顔画像を取得する場合を想定する。
子機1が取得した画像(来訪者に関する顔画像)は、認証サーバ4において、来訪客に対する認証処理に用いられる。この認証処理によって、来訪者が、集合住宅に関連する人であるか否か、上記共同玄関の電気錠装置20aの解錠権限を有する人であるか否か、宅配業者の宅配員であるか否か、及び、拒否対象者であるか否かの判定(認証)が行われる。拒否対象者とは、住人が応対を拒否する対象者である。
子機1は、認証サーバ4での認証処理の結果に応じて、来訪者に対する応対の処理を変化させる。より詳細には、子機1は、有効及び無効の切り替えが可能な用件確認モードを有する。用件確認モードとは、来訪者による子機1に対する操作に基づく子機1から親機2への呼び出しに応じて、子機1から来訪者に対する用件の問い合わせを報知するモードである。子機1は、来訪者に対する認証処理の結果に基づいて、用件確認モードの有効及び無効を制御する。
例えば、子機1は、来訪者に対する認証処理の結果、来訪者が、例えば、集合住宅に関連する人、共同玄関の電気錠装置20aの解錠権限を有する人、又は、宅配業者の宅配員である場合は、子機1は、用件確認モードを無効にして、来客者に対する用件の問い合わせを省略する。これにより、上記のような来訪者は、呼出先に用件を伝える必要がなくなる。この結果、インターホンシステム10の利便性を向上させることができる。
なお、上記の「集合住宅に関連する人」とは、例えば、集合住宅の住人である。また、上記の「共同玄関の電気錠装置20aの解錠権限を有する人」とは、例えば、共同玄関の電気錠装置20aを解錠するためのワンタイムパスワード(1回だけ使用可能なパスワード(暗証番号))が発行された宅配業者の宅配員である。上記の「宅配業者の宅配員」とは、例えば、電気錠装置20aを解錠するためのワンタイムパスワードが発行されていない宅配業者の宅配員である。
複数の親機2の各々は、例えば、集合住宅の各住戸内に設置される住戸端末である。各親機2は、子機1との間で双方向通信(双方向通話を含む)を行うように構成されている。各住戸の住人は、当該住人を訪ねて来た来訪客が子機1に入力した用件を当該住人の住戸の親機2で確認し、その用件の内容に応じて、来訪者の応対(例えば通話)を行うか否かを決めることができる。
制御装置3は、子機1と各親機2との間の通信を中継するように構成されている。制御装置3は、例えば、管理室に設置されている。制御装置3は、例えば、来訪者が子機1を用いて親機2を呼び出したときに、子機1と親機2との間で送受信される信号を中継する。
認証サーバ4は、上述の通り、子機1が取得した来訪者に関する画像に基づいて、来訪者に対する認証処理を行う。認証サーバ4は、この認証処理によって、来訪者が、集合住宅に関連する人であるか否か、共同玄関の電気錠装置20aの解錠権限を有する人であるか否か、宅配業者の宅配員であるか否か、及び、拒否対象者であるか否かを判定(認証)する。
認証サーバ4には、認証用の参照画像と、認証用の参照音との少なくとも一方が登録されている。認証用の参照画像は、集合住宅に関連する人に関する認証用の参照画像、共同玄関の電気錠装置20aの解錠権限を有する人に関する認証用の参照画像、宅配業者の宅配員に関する認証用の参照画像、及び、拒否対象者に関する認証用の参照画像を含む。認証用の参照音は、集合住宅に関連する人に関する認証用の参照音、共同玄関の電気錠装置20aの解錠権限を有する人に関する認証用の参照音、宅配業者の宅配員に関する認証用の参照音、及び、拒否対象者に関する認証用の参照音を含む。本実施形態では、認証用の参照画像と認証用の参照音の少なくとも一方として、認証用の参照画像が登録されている。
例えば、登録権限を有する人(例えば住人)が、集合住宅の住人であるAさんの顔画像を、集合住宅に関連する人に関する認証用の参照画像として認証サーバ4に登録する。これにより、Aさんは、子機1の設置場所に来たときに、集合住宅に関連する人として認証される。また、宅配業者の宅配員のBさんが電気錠装置20aの解錠権限を有する場合は、登録権限を有する人が、Bさんの顔画像を共同玄関の電気錠装置20aの解錠権限を有する人に関する認証用の参照画像として認証サーバ4に登録する。これにより、Bさんは、子機1の設置場所に来たときに、共同玄関の電気錠装置20aの解錠権限を有する人として認証される。又は、Bさんが電気錠装置20aの解錠権限を有さない場合は、登録権限を有する人が、Bさんの顔画像を宅配業者の宅配員に関する認証用の参照画像として認証サーバ4に登録する。これにより、Bさんは、子機1の設置場所に来たときに、宅配業者の宅配員として認証される。
子機1は、通信線61を介して制御装置3に接続されている。また、子機1は、通信線65を介して認証サーバ4と接続されている。複数の親機2の各々は、通信線62を介して制御装置3に接続されている。通信線62は、幹線63と複数の分岐線64とを有する。幹線63の一端は、制御装置3に接続されている。複数の分岐線64は、幹線63から分岐している。複数の分岐線64には、複数の親機2が接続されている。
通信線61,62は、例えばLAN(Local Area Network)を構成する通信線である。通信線65は、例えばWAN(Wide Area Network)を構成する通信線である。なお、通信線65は、通信線61,62と同じLANを構成する通信線で構成されてもよい。また、通信線61,62は、通信線65と同じWANを構成する通信線で構成されてもよい。
(2.2)子機の構成
次に、子機1の構成について説明する。子機1は、図1に示すように、センサ11と、撮像部12(取得部)と、記憶部13と、子機側操作部14と、通話部15と、報知部16と、子機側伝送部17と、子機側通信部18と、子機側制御部19と、を備えている。
センサ11は、例えば焦電型の赤外線センサであり、集合住宅の共同玄関に来訪した来訪者から放射される赤外線の変化量を検出することによって、当該来訪者を検出する。
撮像部12は、子機1の前に居る来訪者を撮像するためのカメラである。撮像部12は、例えば、CCD(Charge Coupled Devices)イメージセンサ、又はCMOS(Complementary Metal-Oxide Semiconductor)イメージセンサ等の二次元イメージセンサを有している。本実施形態では、来訪者が子機1を操作する際に少なくとも来訪者の顔を撮像できるように、撮像部12の撮像エリアは、子機1の前方に設定されている。本実施形態では、撮像部12は、動画を撮像するカメラである。さらに、本実施形態では、撮像部12は、カラー画像を撮像するカメラである。撮像部12は、撮像した映像を映像信号として子機側制御部19に出力する。撮像部12は、来訪者に関する画像及び音の少なくとも一方を取得する取得部の一例である。
記憶部13は、読み書き可能な不揮発性のメモリで構成されている。記憶部13は、例えばフラッシュメモリである。記憶部13は、例えば、撮像部12が撮像した映像を記憶(録画)する。なお、記憶部13は、撮像部12が撮像した映像以外にも後述する種々のデータを記憶する。
子機側操作部14は、来訪者の操作を受け付けるように構成されている。子機側操作部14は、来訪者から、呼出先の部屋番号の入力(呼出操作の入力とも言う)、及び、共同玄関のドア20の電気錠装置20aの暗証番号の入力などを受け付ける。子機側操作部14は、例えば、複数の押しボタン、及びタッチパネル等を有する入力インタフェースである。複数の押しボタンは、例えば、0~9のテンキー、アスタリスク(*)ボタン、消ボタン、及び呼出ボタン等を有している。例えば、来訪者が、子機1で、部屋番号(住戸番号)「1024号室」の住人を呼び出したい場合、テンキーの数字ボタンを操作して部屋番号を入力する。そして、最後に、操作者が、呼出ボタンを押すことで、部屋番号の入力が確定されて、部屋番号「1024」の住戸の親機2に対して呼び出しが実行される。
通話部15は、親機2との間で通話を実現するための装置である。通話部15は、例えばマイクロホン及びスピーカを有している。マイクロホンは、子機1の前に居る来訪者の音声を収集するように構成されている。マイクロホンは、収集した音声を音声信号として子機側制御部19に出力する。スピーカは、親機2の後述の通話部25で収集された住人の音声を出力可能に構成されている。スピーカは、子機側制御部19から出力された音声信号を音声に変換して出力する。
報知部16は、来訪者に対して各種の報知を行う装置である。報知部16は、例えばスピーカであり、各種の報知用のメッセージ(伝言)を音声出力する。例えば、子機1から来訪者に用件の問い合わせをする場合、モード制御部192の制御の下で、報知部16は、「ご用件は何ですか?」又は「ご用件を子機のマイクに話してください」等のメッセージを音声出力する。これにより、来訪者から用件に関する情報(用件情報)を取得する。
子機側伝送部17は、親機2と通信するための通信インタフェースである。子機側伝送部17は、通信線61を介して制御装置3に接続されている。子機側伝送部17は、制御装置3を介して、親機2との間で双方向通信を行うように構成されている。子機側伝送部17は、親機2に対して通信信号を送信するように構成されている。通信信号には、通話部15から出力される音声信号、及び、撮像部12から出力される映像信号等が含まれている。また、子機側伝送部17は、制御装置3を介して親機2から送信される通信信号(例えば親機2の通話部25から出力される音声信号等)を受信し、受信した通信信号を復調することで、親機2の通話部25から出力される音声信号等を取得する。取得された音声信号は、子機側制御部19を介して子機1の通話部15に出力される。
子機側通信部18は、認証サーバ4と通信するための通信インタフェースである。子機側通信部18は、通信線65を介して制御装置3に接続されている。子機側通信部18は、認証サーバ4との間で双方向通信を行うように構成されている。子機側通信部18は、認証サーバ4に対して通信信号を送信するように構成されている。通信信号には、撮像部12の出力信号である映像信号等が含まれている。また、子機側通信部18は、認証サーバ4から送信される通信信号(例えば認証処理の結果を示す認証結果信号)を受信し、受信した通信信号を復調することで、認証結果(すなわち認証サーバ4の認証処理の結果)を取得する。
子機側制御部19は、例えば、CPU(Central Processing Unit)及びメモリを主構成とするマイクロコンピュータにて構成されている。そして、CPUがメモリに格納されているプログラムを実行することにより、マイクロコンピュータが子機側制御部19として機能する。CPUが実行するプログラムは、ここではマイクロコンピュータのメモリに予め記録されているが、メモリカード等の記録媒体に記録されて提供されてもよいし、インターネット等の電気通信回線を通じて提供されてもよい。
子機側制御部19は、子機1の子機側制御部19以外の構成要素(センサ11、撮像部12、記憶部13、子機側操作部14、通話部15、報知部16、子機側伝送部17及び子機側通信部18)を制御するように構成されている。
子機側制御部19は、図2に示すように、取得制御部191と、モード制御部192と、報知制御部193と、ドア制御部194とを備えている。
取得制御部191は、撮像部12を制御することによって、撮像部12に映像を撮像させて、撮像部12が撮像した映像を撮像部12から取得するように構成されている。取得制御部191は、例えば、センサ11で来訪者等の人を検出すると、撮像部12を起動して当該人の撮像を開始させる。取得制御部191は、撮像部12の出力信号(映像信号)を取得し、取得した映像信号を認証用の映像として、子機側通信部18を介して認証サーバ4に送信する。認証サーバ4では、取得制御部191からの認証用の映像のうちの静止画像が照明用の参照画像として用いられる。
なお、後述するように、認証サーバ4は、取得制御部191からの上記の映像信号を受信すると、受信した映像信号を復調して映像を取得する。そして、認証サーバ4は、取得した映像に映った来訪者が、集合住宅に関連する人(例えば住人)であるか否か、上記共同玄関の電気錠装置20aの解錠権限を有する人であるか否か、宅配業者の宅配員であるか否か、及び、拒否対象者であるか否かの判定(認証)を行う。そして、認証サーバ4は、その判定結果(すなわち認証結果)を子機1に送信する。
また、取得制御部191は、撮像部12の出力信号(映像信号)を子機側伝送部17を介して当該親機2にも送信する。親機2は、取得制御部191からの上記の映像信号を復調して親機2の表示部24に表示する。これにより、親機2の表示部24に表示された映像(来訪者が映った映像)で来訪者を確認できる。
モード制御部192は、認証サーバ4からの上記の認証結果に基づいて、来訪者に対処する処理(動作モード)を切り替えて、切り替えた処理で来訪者に対処する。より詳細には、モード制御部192は、認証サーバ4からの上記の認証結果に基づいて、来訪者が、集合住宅に関連する人であるか否か、上記共同玄関の電気錠装置20aの解錠権限を有する人であるか否か、宅配業者の宅配員であるか否か、及び、拒否対象者であるか否かを判定し、その判定結果に応じて、来訪者に対処する処理を切り替える。
モード制御部192は、複数の動作モード(例えば用件確認モード、解錠情報入力モード及び宅配モード)を有している。用件確認モードは、来訪者による子機1への呼出操作に基づく子機1から呼出先の親機2への呼び出しに応じて、子機1から来訪者に対する用件の問い合わせを報知するモードである。解錠情報入力モードとは、子機1において集合住宅の共同玄関のドア20の電気錠装置20aの解錠のための情報(例えば暗証番号)の入力を受け付けるモードである。宅配モードとは、子機1から、来訪した宅配業者の宅配員への情報提示(例えば呼出先の住人から宅配員への伝言)、及び、宅配員から子機1への情報(例えば宅配員から呼出先の住人への伝言)の入力の受け付けの少なくとも一方(本実施形態では両方)を行うモードである。モード制御部192は、認証サーバ4の認証結果に基づいて、上記の複数の動作モードの有効及び無効を制御する。なお、モード制御部192の処理の詳細は、後述のインターホンシステム10の動作説明で行われる。
報知制御部193は、報知部16を制御することで、来訪者に対して、各種の報知用のメッセージ(伝言)を報知部16から報知するように構成されている。例えば、報知制御部193は、来訪者に用件の問い合わせを行う場合は、報知部16から「ご用件は何ですか?」又は「ご用件を子機1のマイクに話してください」等のメッセージを音声出力させる。
ドア制御部194は、共同玄関のドア20の電気錠装置20aの施錠及び解錠を制御するように構成されている。より詳細には、ドア制御部194は、子機側操作部14に電気錠装置20aの暗証番号が入力された場合において、入力された暗証番号が予めドア制御部194に登録されている暗証番号と一致する場合は、電気錠装置20aを一定時間だけ解錠する。他方、ドア制御部194は、入力された暗証番号が予め登録されている暗証番号と一致しない場合は、電気錠装置20aを解錠しない。また、ドア制御部194は、親機2又はモード制御部192から解錠指令を受けた場合は、電気錠装置20aを一定時間だけ解錠する。
(2.3)親機の構成
次に、親機2の構成について説明する。親機2は、図1に示すように、親機側伝送部21と、親機側操作部22と、通知部23と、表示部24と、通話部25と、記憶部26と、親機側制御部27と、を有している。
親機側伝送部21は、子機1と通信するための通信インタフェースである。親機側伝送部21は、通信線62を介して制御装置3に接続されている。親機側伝送部21は、制御装置3を介して、子機1との間で双方向通信(双方向通話を含む)を行うように構成されている。親機側伝送部21は、子機1に対して通信信号を送信するように構成されている。通信信号には、親機2の通話部25から出力される音声信号、及び、親機側操作部22から出力される各種の制御信号等が含まれている。また、親機側伝送部21は、制御装置3を介して子機1から送信される通信信号(例えば、子機1の通話部15から出力される音声信号、又は撮像部12から出力される映像信号等)を受信する。そして、親機側伝送部21は、受信した通信信号を復調することで、子機1の通話部15が取得した音声、又は、撮像部12が撮像した映像等を取得する。取得された音声は、親機側制御部27を介して通話部25に出力される。また、取得された映像は、親機側制御部27を介して表示部24に出力される。
親機側操作部22は、人(例えば住人)の操作を受け付けるように構成されている。親機側伝送部21が住人を呼び出すための呼出信号を子機1から受信している状態で、親機側操作部22に対して所定の操作(例えば押し操作)が行われると、子機1と親機2との間で音声通話が可能な状態となる。
通知部23は、例えば呼出音を出力するように構成されている。通知部23は、例えばスピーカである。通知部23は、子機1からの呼び出しがあると、親機側制御部27の制御の下で、所定のタイミングで呼出音を出力する。言い換えると、通知部23は、子機1からの呼び出しがあると、子機1からの呼び出しがあったことを通知する通知動作を行う。更に、通知部23は、呼出音だけではなく、子機1で取得された来訪者の用件を音声出力するように構成されている。
表示部24は、親機側伝送部21からの映像(すなわち子機1の撮像部12が撮像した映像)を表示するように構成されている。表示部24は、例えば液晶ディスプレイである。親機2がタッチパネルディスプレイを備えている場合には、タッチパネルディスプレイが表示部24と親機側操作部22とを兼ねてもよい。
通話部25は、子機1との間で通話を実現するための装置である。通話部25は、例えばマイクロホン及びスピーカを有している。マイクロホンは、親機2の前に居る住人の音声を収集し、収集した音声を音声信号として親機側制御部27に出力する。スピーカは、親機側制御部27からの音声信号(例えば子機1の通話部15で収集された来訪者の音声に関する音声信号)を音声に変換して出力する。
記憶部26は、読み書き可能な不揮発性のメモリで構成されている。記憶部26は、例えばフラッシュメモリである。記憶部26は、各種の情報(例えば、子機1から送られてきた映像及び来訪者の用件(例えば音声信号))を記憶する。
親機側制御部27は、例えば、CPU及びメモリを主構成とするマイクロコンピュータにて構成されている。そして、CPUがメモリに格納されているプログラムを実行することにより、マイクロコンピュータが親機側制御部27として機能する。CPUが実行するプログラムは、ここではマイクロコンピュータのメモリに予め記録されているが、メモリカード等の記録媒体に記録されて提供されてもよいし、インターネット等の電気通信回線を通じて提供されてもよい。
親機側制御部27は、親機2の親機側制御部27以外の構成要素(親機側伝送部21、表示部24、親機側操作部22、記憶部26、通知部23、及び、通話部25)を制御するように構成されている。
親機側制御部27は、親機側伝送部21を制御することによって、親機側伝送部21に子機1への通信信号を送信させ、かつ、親機側伝送部21に子機1からの通信信号を受信させる。親機2から子機1への通信信号には、親機2の通話部25から出力される音声信号、及び、親機側操作部22から出力される各種の制御信号等が含まれている。また、子機1から親機2への通信信号には、子機1の通話部15から出力される音声信号、及び、撮像部12から出力される映像信号等が含まれている。また、親機側制御部27は、表示部24を制御することによって、子機1から送られてくる映像を表示部24に表示させる。
(2.4)認証サーバの構成
次に、認証サーバ4の構成について説明する。認証サーバ4は、図1に示すように、通信部41と、認証部42と、記憶部43と、を有している。
通信部41は、子機1と通信するための通信インタフェースである。通信部41は、通信線65を介して子機1の子機側通信部18に接続されている。通信部41は、子機側通信部18との間で双方向通信を行うように構成されている。通信部41は、子機1から送信される通信信号(例えば撮像部12の映像信号)を受信し、受信した通信信号を復調することで、撮像部12が撮像した映像を取得する。また、通信部41は、子機1に対して通信信号(例えば認証結果信号)を送信するように構成されている。認証結果信号は、認証部42の認証処理の結果を示す信号である。
記憶部43は、読み書き可能な不揮発性のメモリで構成されている。記憶部43は、例えばフラッシュメモリである。記憶部43は、例えば、通信部41が取得した映像(撮像部12が撮像した映像)を記憶(録画)する。記憶部43には、認証部42の認証処理を用いられる認証用の参照画像が予め記憶(登録)されている。上記の認証用の参照画像は、集合住宅に関連する人に関する認証用の参照画像、共同玄関のドア20の電気錠装置20aの解錠権限を有する人に関する認証用の参照画像、宅配業者の宅配員に関する認証用の参照画像、及び、拒否対象者に関する認証用の参照画像を含む。
認証部42は、来訪者に対する認証処理を行うように構成されている。認証部42は、通信部41が子機1から取得した映像(すなわち子機1の撮像部12が撮像した映像)から静止画像を抽出し、抽出した静止画像と、記憶部43に登録されている照明用の参照画像とを比較する。これにより、認証部42は、当該映像に映る人(すなわち来訪者)が、集合住宅に関連する人であるか否か、共同玄関のドア20の電気錠装置20aの解錠権限であるか否か、宅配業者の宅配員であるか否か、及び、拒否対象者であるか否かを判定(認証)する処理(認証処理)を行う。認証部42は、認証結果を示す認証結果信号を通信部41を介して子機1の子機側通信部18に送信する。
(2.5)インターホンシステムの動作説明
次に図3を参照して、インターホンシステム10の動作を説明する。まず、来訪者が非該当者である場合の動作を説明する。なお、「非該当者」とは、集合住宅に関連する人、共同玄関のドア20の電気錠装置20aの解錠権限を有する人、宅配業者の宅配員、及び、拒否対象者の何れでも無い者である。
来訪者が子機1に呼出操作を行って子機1から呼出先の親機2への呼び出しを行うと(ステップS1)、子機1の取得制御部191は、子機1の撮像部12に来訪者の映像を撮像させ(ステップS2)、その撮像した映像を子機側通信部18から認証サーバ4に送信する(ステップS3)。また、子機1の取得制御部191は、撮像部12で撮像した映像を子機側伝送部17から呼出先の親機2に伝送する(ステップS4)。呼出先の親機2では、子機1からの映像を受け取ると、親機側操作部22に対する操作に応じて、親機2の表示部24に、子機1から伝送される映像が表示可能である。
認証サーバ4の認証部42は、子機1からの映像に基づいて、その映像に映る人(すなわち来訪者)が、集合住宅に関連する人であるか否か、共同玄関のドア20の電気錠装置20aの解錠権限を有する人であるか否か、宅配業者の宅配員であるか否か、及び、拒否対象者であるか否かの判定(認証)を行う(ステップS5)。そして、認証サーバ4の通信部41は、認証部42の認証処理の結果を子機1に送信する(ステップS6)。
そして、子機1のモード制御部192は、認証サーバ4の認証処理の結果に基づいて、来訪者が、集合住宅に関連する人であるか否か、共同玄関のドア20の電気錠装置20aの解錠権限を有する人であるか否か、宅配業者の宅配員であるか否か、及び、拒否対象者であるか否かを判定する(ステップS7)。そして、モード制御部192は、その判定結果(すなわち認証結果)に基づいて、来訪者に対処する処理を切り替える。そして、モード制御部192は、切り替えた処理で来訪者に対処する。
子機1のモード制御部192は、認証サーバ4の認証処理の結果に基づいて、来訪者が、集合住宅に関連する人、上記共同玄関の電気錠装置20aの解錠権限を有する人、宅配業者の宅配員、及び、拒否対象者の何れでも無いと判定した場合(ステップS8)は、モード制御部192は、用件確認モードを有効に制御して、通常通りに、来訪者に対処する処理を行う(ステップS9)。
上記のように用件確認モードを有効に制御すると、モード制御部192は、子機1の報知部16を制御することによって、報知部16から用件問い合わせメッセージを出力(例えば音声出力)する(ステップS10)。用件問い合わせメッセージとは、来訪者に用件を問い合わせるためのメッセージであり、例えば「ご用件をお話ください」等の予め設定されている定型文のメッセージである。この用件の問い合わせに対して、来訪者は、音声で用件を返答する。この返答に対して、モード制御部192は、通話部15のマイクを制御することによって、来訪者から用件に関する情報(用件情報)を例えば音声で取得する(ステップS11)。そして、モード制御部192は、取得した用件情報を音声信号として子機側伝送部17から呼出先の親機2に伝送する(ステップS12)。
また、モード制御部192は、来訪者が上記のように何れにも該当しないと判定した場合(ステップS8)、来訪者による子機1に対する呼出操作に応じて、子機側伝送部17を介して呼出先の親機2に制御信号を伝送する(ステップS13)。そして、モード制御部192は、呼出先の親機2において通知部23から呼び出しを行わせる(ステップS14)。
呼出先の親機2の親機側制御部27は、親機側伝送部21を介して子機1からの用件情報(音声信号)を取得すると、その取得に応じて自動的、又は、住人による親機側操作部22に対する操作に応じて、取得した用件情報を通知部23から出力(例えば音声出力)する(ステップS15)。これにより、呼出先の住人に来訪者の用件を知らせる。呼出先の住人は、この用件の内容を確認して、来訪者に応対(例えば通話)するか否かを判断する(ステップS16)。
そして、呼出先の住人は、来訪者に応対(例えば通話)する場合(ステップS16のYes)は、親機側操作部22を操作して子機1との間で通話を行う(ステップS17)。他方、呼出先の住人は、来訪者に応対(例えば通話)をしない場合(ステップS16のNo)は、例えば、親機側操作部22を操作して子機1の報知制御部193を制御する。これにより、子機1の報知部16から、応対しない旨の伝言(例えば「お取次できません」等の伝言)を出力(例えば音声出力)される(ステップS18)。
このように、来訪者が非該当者である場合は、来訪者が子機1に対して呼出操作を行うと、子機1から来訪者に対して用件の問い合わせが行われ、その用件が親機2の通知部23から出力される。そして、呼出先の親機2の住人は、その用件を確認して来訪者に応対するか否かを判断している。
次に図4を参照して、認証サーバ4の認証処理の結果、来訪者が集合住宅に関連する人である場合の動作を説明する。なお、図4のステップS1~S7までは、図3のステップS1~S7と同じである。以下の説明では、図4のステップS20から説明する。
ステップS7の判定の結果(ステップS7)、モード制御部192は、来訪者が集合住宅に関連する人である判定した場合(ステップS20)は、用件確認モードを無効に制御し(ステップS21)、これにより、子機1の報知部16からの用件問い合わせメッセージの出力を省略する。また、モード制御部192は、来訪者が集合住宅に関連する人と判定した場合(ステップS20)、来訪者による子機1に対する呼出操作に応じて、子機側伝送部17を介して呼出先の親機2に制御信号を伝送して(ステップS22)、呼出先の親機2において通知部23から呼び出しを行わせる(ステップS23)。よって、この場合は、呼出先の親機2では、子機1から呼出先の親機2への呼び出しが行われるだけで、親機2の通知部23から来訪者の用件は出力されない。この場合、呼出先の住人は、例えば、親機側操作部22を操作して親機2の表示部24に撮像部12からの映像(来訪者が映った映像)を表示させる(ステップS24)。そして、呼出先の住人は、表示部24に表示された映像を見て、来訪者が集合住宅に関連する人であると判断し、親機側操作部22を操作して子機1との間で通話を行う(ステップS25)。
なお、上記の動作では、来訪者が集合住宅に関連する人(例えば集合住宅の住人)である場合は、来訪者は、呼出先として自分の住戸を呼び出しすることを想定し、呼出先として他人の住戸を呼び出ししないことを想定している。このように想定すると、来訪者が集合住宅に関連する人である場合、来訪者は、呼出先の住人の家族又は同居人であるため、住人に用件を話す必要がない。このため、来訪者が集合住宅に関連する人である場合は、用件確認モードが省略され、来訪者への用件の問い合わせも省略される。これにより、インターホンシステム10の利便性を向上させることができる。
なお、来訪者が集合住宅に関連する人である場合、さらに、来訪者が自分の住戸に呼び出しをするか他人の住戸に呼び出しをするかに応じて、子機1の来訪者に対する対処を変えることも可能である。この場合の説明は、変形例3で行われる。
次に図5を参照して、認証サーバ4の認証処理の結果、来訪者が集合住宅のドア20の電気錠装置20aの解錠権限を有する人(例えばワンタイムパスワード(1回だけ有効な暗証番号)が発行された宅配業者の宅配員)である場合の動作を説明する。なお、図5のステップS1~S7までは、図3のステップS1~S7と同じである。以下の説明では、図5のステップS30から説明する。
ステップS7の判定の結果(ステップS7)、子機1のモード制御部192は、来訪者が集合住宅の電気錠装置20aの解錠権限を有する人であると判定した場合(ステップS30)は、モード制御部192は、用件確認モードを無効に制御し(ステップS31)、かつ、解錠情報入力モードを有効に制御する(ステップS32)。
上記のように用件確認モードが無効に制御されると、モード制御部192は、子機1の報知部16からの用件問い合わせメッセージの報知と、親機2の通知部23からの来訪者の用件の出力とを省略する。
また、上記のように解錠情報入力モードが有効に制御されると、モード制御部192は、子機側操作部14を制御することによって、子機側操作部14において電気錠装置20aの解錠のための情報(例えば暗証番号)の入力の受け付けを行わせる(ステップS33)。来訪者は、子機側操作部14に電気錠装置20aを解錠するための暗証番号を入力すると、子機1のドア制御部194は、子機側操作部14に入力された暗証番号が予め登録されている暗証番号と一致するか否かを判定する(ステップS34)。そして、それらの暗証番号が一致する場合(ステップS34のYes)は、電気錠装置20aを一定時間だけ解錠し(ステップS35)、それらの暗証番号が一致しない場合(ステップS34のNo)は、電気錠装置20aを解錠しない(ステップS36)。
また、モード制御部192は、来訪者が電気錠装置20aの解錠権限を有する人であると判定した場合(ステップS30)、来訪者による子機1に対する呼出操作に応じて、子機側伝送部17を介して呼出先の親機2に制御信号を伝送して(ステップS37)、呼出先の親機2において通知部23から呼び出しを行わせる(ステップS38)。ただし、モード制御部192は、来訪者が電気錠装置20aの解錠権限を有する人であると判定した場合(ステップS30)、呼出先の親機2において通知部23から呼び出しを行わせることを省略してもよい。
このように、来訪者が電気錠装置20aの解錠権限を有する人である場合は、用件確認モードが無効に制御され、かつ解錠情報入力モードが有効に制御される。これにより、来訪者が電気錠装置20aの解錠権限を有する人である場合は、子機1の報知部16からの用件問い合わせメッセージの出力を省略して、来訪者が電気錠装置20aを解錠して共同玄関に入ることを自動的に許可できる。これにより、例えば、来訪者が、ワンタイムパスワードが発行された宅配員である場合において、宅配員に対して例えば共同玄関内の所定箇所に置き配を指定している場合に、呼出先の住人が宅配員に応対する必要がなくなり、インターホンシステム10の利便性を向上できる。
次に図6を参照して、認証サーバ4の認証処理の結果、来訪者が宅配業者の宅配員(より詳細にはワンタイムパスワードが発行されていない宅配員)である場合の動作を説明する。なお、図6のステップS1~S7までは、図3のステップS1~S7と同じである。以下の説明では、図6のステップS40から説明する。
ステップS7の判定の結果(ステップS7)、モード制御部192は、来訪者が宅配業者の宅配員であると判定した場合(ステップS40)は、モード制御部192は、用件確認モードを無効に制御し(ステップS41)、かつ、宅配モードを有効に制御する(ステップS42)。
上記のように、来訪者が宅配員であると判定された場合(ステップS40)、モード制御部192は、来訪者による子機1に対する呼出操作に応じて、子機側伝送部17を介して呼出先の親機2に制御信号を伝送して(ステップS43)、呼出先の親機2の通知部23から呼び出しを行わせる(ステップS44)。ただし、モード制御部192は、来訪者が宅配員であると判定した場合は、呼出先の親機2において通知部23から呼び出しを行わせることを省略してもよい。
また、上記のように用件確認モードが無効に制御されると、モード制御部192は、子機1の報知部16からの用件問い合わせメッセージの報知と、親機2の通知部23からの来訪者の用件の出力とを省略する。
また、上記のように宅配モードが有効に制御されると、モード制御部192は、例えば、子機1の報知部16を制御することによって、子機1の報知部16から、上記の子機1から宅配員への情報提示として、事前に設定された伝言(例えば「宅配物を共同玄関の前の宅配ボックスに入れておいてください」等の伝言)を出力(例えば音声出力)させる(ステップS45)。これにより、宅配員は、指定された宅配ボックスに宅配物を入れて対応する。
また、モード制御部192は、例えば、子機1の報知部16を制御することによって、報知部16から、上記の宅配員から子機1への情報入力を受け付ける旨の案内(例えば「呼出先の住人に伝言事項があれば音声で入力してください」等の伝言)を例えば音声出力で報知させる(ステップS46)。これにより、宅配員は、子機1の通話部15に対して、上記の宅配員から子機1への情報の入力として、例えば「宅配物を共同玄関の前の宅配ボックスに入れておきました」等の伝言を音声入力する(ステップS47)。このとき、モード制御部192は、子機1の通話部15を制御することによって、通話部15のマイクで、宅配員が音声入力した上記伝言を取得する。
そして、モード制御部192は、通話部15で取得した伝言を子機側伝送部17を介して親機2に伝送し(ステップS48)、呼出先の親機2の記憶部26に記憶させる(ステップS49)。これにより、呼出先の住人は、自宅の親機2で宅配員の上記伝言を親機2の通知部23から音声出力させて確認することが可能である。これにより、住人が宅配業者に対して置き配を指定している場合に、住人が宅配業者の宅配員に応対しなくても、宅配員から住人への伝言、及び、住人から宅配員への伝言の少なくとも一方(上記の説明では両方)を行うことができる。これにより、インターホンシステム10の利便性を向上できる。
次に図7を参照して、認証サーバ4の認証処理の結果、来訪者が拒否対象者である場合の動作を説明する。なお、図7のステップS1~S7までは、図3のステップS1~S7と同じである。以下の説明では、図7のステップS50から説明する。
ステップS7の判定の結果(ステップS7)、モード制御部192は、来訪者が拒否対象者であると判定した場合(ステップS50)は、来訪者による子機1に対する操作に基づく子機1から呼出先の親機2への呼び出しを停止させ(ステップS51)、かつ、用件確認モードを有効に制御する(ステップS52)。
上記のように子機1から親機2への呼び出しが停止されることで、親機2の通知部23から呼び出しが行われなくなる。
また、上記のように用件確認モードが有効に制御されると、モード制御部192は、子機1の報知部16からの用件問い合わせメッセージの報知を行う(ステップS53)。そして、モード制御部192は、通話部15のマイクを制御することによって、上記の用件の問い合わせに対して来訪者から返答される用件(用件情報)を例えば音声で取得する(ステップS54)。そして、モード制御部192は、取得した用件情報を子機側伝送部17から呼出先の親機2に伝送する(ステップS55)。呼出先の親機2では、親機側制御部27は、子機1からの用件情報を受け取ると、受け取った用件情報を親機2の記憶部26に記憶する(ステップS56)。そして、呼出先の親機2の親機側制御部27は、親機側操作部22に用件の再生操作が入力されると(ステップS57)、記憶部26に記憶されている用件情報を通知部23から出力する。これにより、呼出先の住人は、拒否対象者(来訪者)が来訪したことを、用件の再生で確認することができる(ステップS58)。
このように、来訪者が拒否対象者である場合は、子機1から親機2への呼び出しを行わないことで、住人が拒否対象者に対して応対することを省略でき、インターホンシステム10の利便性を向上できる。また、呼出先の住人は、拒否対象者(来訪者)が来訪したことを、呼出先の親機2の記憶部26に記憶されている用件の履歴で知ることができる。これにより、インターホンシステム10のセキュリティを向上できる。
(3)実施形態以外の態様
上記実施形態は、本開示の様々な実施形態の一つに過ぎない。上記実施形態は、本開示の目的を達成できれば、設計等に応じて種々の変更が可能である。また、上記実施形態に係るインターホンシステム10と同様の機能は、インターホンシステム10の制御方法、コンピュータプログラム、又はコンピュータプログラムを記録した非一時的記録媒体等で具現化されてもよい。
一態様に係る制御方法は、第1端末と、第2端末と、を備えたインターホンシステムを制御する制御方法である。上記第1端末は、施設の玄関に設けられ、施設の来訪者に関係する画像及び音の少なくとも一方を取得する取得部を有する。上記第2端末は、上記施設の内部に設けられ、上記第1端末と双方向通話が可能である。上記インターホンシステムは、上記施設の来訪者による上記第1端末に対する操作に基づく上記第1端末から上記第2端末への呼び出しに応じて、上記第1端末から上記来訪者に対する用件の問い合わせを報知する用件確認モードを有する。また、上記制御方法は、上記取得部が取得した上記音及び上記画像の少なくとも一方に基づく上記来訪者に対する認証処理の結果に基づいて、上記用件確認モードの有効及び無効を制御するモード制御処理を含む。
一態様に係るプログラムは、コンピュータシステムに上記の一態様に係る制御方法を実行させる。
(4)変形例
以下、上記実施形態の変形例を列挙する。以下に説明する変形例は、適宜組み合わせて適用可能である。
(4.1)変形例1
上記実施形態では、来訪者に関する画像及び音の少なくとも一方を取得する取得部の一例として、来訪者の画像(映像)を取得する撮像部12を例示する。ただし、取得部は、撮像部12の代わりに、来訪者に関する音(例えば音声、来訪者が携帯する携帯端末から出力される特定の音の並び)を取得するマイクであってもよいし、撮像部12及び上記マイクの両方であってもよい。
(4.2)変形例2
上記実施形態では、制御部19の機能は、子機1に搭載されている。ただし、制御部19の機能は、子機1に搭載されることに限定されない。例えば、制御装置3に搭載されてもよいし、何れかの親機2に搭載されてもよいし、子機1及び親機2と通信が可能な外部の端末に搭載されてもよい。
上記実施形態では、モード制御部192の機能は、子機側制御部19に搭載されている。ただし、モード制御部192の機能は、子機側制御部19に搭載されることに限定されない。例えば、制御装置3に搭載されてもよいし、何れかの親機2に搭載されてもよいし、子機1及び親機2と通信が可能な外部の端末に搭載されてもよい。
(4.3)変形例3
上記実施形態では、認証サーバ4の認証処理の結果、来訪者が集合住宅の住人である場合において、来訪者が呼出先として他人の住戸を呼び出した場合は、呼出先の親機2の通知部23又は表示部24によって、OX号室の住人から呼び出しされている旨の情報を出力してもよい。この場合は、認証サーバ4において、集合住宅に関係する人に関する認証用の参照画像を登録するときに、集合住宅に関連する当該人の部屋番号を紐付けして登録する。そして、子機1では、撮像部12で撮像した映像を認証サーバ4に送信するとき、当該映像と、来訪者が子機1に入力した呼出先の部屋番号とを紐付けて認証サーバ4に送信する。
そして、認証サーバ4では、来訪者が集合住宅に関連する人であるか否かを判定(認証)する場合、映像に映る人と認証用の参照画像に写る人とが一致し、かつ、映像に紐付けられた呼出先の部屋番号と、参照画像に紐付けされた部屋番号とが一致する場合は、来訪者は自分の住戸に呼び出しを行っていると判定する。この場合、認証サーバ4は、上述の動作説明の場合と同様に、来訪者は集合住宅に関連する人であるという認証結果を子機1に送信する。
また、認証サーバ4は、映像に映る人と認証用の参照画像に写る人とが一致し、かつ、映像に紐付けられた呼出先の部屋番号と、参照画像に紐付けされた部屋番号とが一致しない場合に、来訪者は他人の住戸を呼び出していると判定する。この場合、認証サーバ4は、来訪者は集合住宅に関連する人であるという認証結果と一緒に、来訪者の部屋番号の情報(すなわち参照画像に紐付けられた部屋番号の情報))と、来訪者は他人の住戸を呼び出している旨の情報とを子機1に送信する。そして、子機1は、呼出先の親機2の通知部23又は表示部24に、参照画像に紐付けられた上記の部屋番号の住人(来訪者)から呼び出されている旨の情報を出力する。
(4.4)変形例4
上記実施形態では、来訪者が宅配員であると判定された場合(図6のS40)において、宅配員から子機1への情報の入力(ステップS47)として、例えば、宅配員から呼出先の住人への伝言を入力する場合を例示する。ただし、宅配員から子機1への情報の入力として、宅配業者が宅配物に割り当てた荷物番号を子機側操作部14に入力してもよい。この場合は、認証サーバ4では、当該配送員の画像を、宅配業者の宅配員に関する認証用の参照画像として認証サーバ4の記憶部43に登録(記憶)するとき、当該宅配物の荷物番号と紐付けて登録する。
子機1の取得制御部191は、撮像部12が撮像した映像と、子機側操作部14に入力された荷物番号とを紐付けて、子機側通信部18を介して認証サーバ4に送信する。
そして、認証サーバ4では、来訪者が宅配業者の宅配員であるか否かを判定(認証)する場合、映像に映る人と認証用の参照画像に写る人とが一致し、かつ、映像に紐付けられた荷物番号と、参照画像に紐付けされた荷物番号とが一致する場合は、来訪者は宅配業者の宅配員でありかつ荷物番号は正しいと判定する。この場合、認証サーバ4は、来訪者は宅配業者の宅配員でありかつ荷物番号は正しいという認証結果を子機1に送信する。
また、認証サーバ4は、映像に映る人と認証用の参照画像に写る人とが一致し、かつ、映像に紐付けられた荷物番号と、参照画像に紐付けされた荷物番号とが一致しない場合に、来訪者は宅配業者の宅配員でありかつ荷物番号は正しくないと判定する。この場合、認証サーバ4は、来訪者は宅配業者の宅配員でありかつ荷物番号は正しくないという判定結果を子機1に送信する。
また、認証サーバ4は、映像に映る人と認証用の参照画像に写る人とが一致しない場合は、荷物番号が一致するか否かに関係なく、来訪者は宅配業者の宅配員ではないと判定する。この場合、認証サーバ4は、来訪者は宅配業者の宅配員でないという判定結果を子機1に送信する。
そして、子機1のモード制御部192は、認証サーバ4からの判定結果が、来訪者は宅配業者の宅配員でありかつ荷物番号は正しいという認証結果である場合だけ、ドア制御部194を制御することによって、電気錠装置20aを一定時間だけ解錠する。これにより、住人が宅配業者に対して置き配を指定している場合に、住人が宅配業者の宅配員に応対しなくても、宅配員からの宅配物を受け取ることができる。これにより、インターホンシステム10の利便性を向上できる。
(4.5)変形例5
上記実施形態において、親機2と無線通信可能とする専用のアプリケーションソフトがインストールされた情報端末が含まれてもよい。上記情報端末は、例えば、住人等の利用者が携帯するスマートフォンでもよい。この場合、親機2は、子機1からの映像(撮像部12が撮像した映像)を上記情報端末に送信し、上記情報端末においても、その映像を再生して視認可能である。また、親機2は、記憶部26に記憶された用件情報を上記情報端末に送信し、上記情報端末においても、その用件情報を再生して内容確認することが可能である。また、親機2は、子機1からの呼び出しに応じて呼出音を出力するとき、上記情報端末から呼出音を出力するように制御可能である。
(4.6)変形例6
上記実施形態では、来訪者が解錠権限を有する人であると判定された場合、制御部は、用件確認モードを無効に制御し、かつ、施錠情報入力モードを有効に制御する。ただし、来訪者が解錠権限を有する人であると判定された場合、制御部は、用件確認モードを無効に制御し、かつ、電気錠装置20a(電気錠)を解除させてもよい。これにより、来訪者が玄関の電気錠装置20aの解錠権限を有する人である場合は、来訪者に対する用件の問い合わせを省略して、玄関の電気錠装置20aを自動的に解錠して、来訪者が玄関に入ることを許可できる。
(4.7)その他の変形例
本開示におけるインターホンシステム10は、例えば、子機1の子機側制御部19等に、コンピュータシステムを含んでいる。コンピュータシステムは、ハードウェアとしてのプロセッサ及びメモリを主構成とする。コンピュータシステムのメモリに記録されたプログラムをプロセッサが実行することによって、本開示における子機側制御部19としての機能が実現される。プログラムは、コンピュータシステムのメモリに予め記録されてもよく、電気通信回線を通じて提供されてもよく、コンピュータシステムで読み取り可能なメモリカード、光学ディスク、ハードディスクドライブ等の非一時的記録媒体に記録されて提供されてもよい。コンピュータシステムのプロセッサは、半導体集積回路(IC)又は大規模集積回路(LSI)を含む1ないし複数の電子回路で構成される。複数の電子回路は、1つのチップに集約されていてもよいし、複数のチップに分散して設けられていてもよい。複数のチップは、1つの装置に集約されていてもよいし、複数の装置に分散して設けられていてもよい。
また、子機1における複数の機能が、1つの筐体に集約されていることは子機1に必須の構成ではなく、子機1の構成要素は、複数の筐体に分散して設けられていてもよい。さらに、子機側制御部19等、子機1の少なくとも一部の機能は、例えば、クラウド(クラウドコンピューティング)等によって実現されてもよい。反対に、上記実施形態のように、子機1の全ての機能が、1つの筐体に集約されていてもよい。
(5)態様
上記の実施形態及び変形例から、本開示は以下の態様を含む。
第1の態様に係るインターホンシステム(10)は、第1端末(1)と、第2端末(2)と、を備えている。第1端末(1)は、施設の玄関に設けられ、施設の来訪者に関する画像及び音の少なくとも一方を取得する取得部(12)を有する。第2端末(2)は、施設の内部に設けられ、第1端末(1)と双方向通話が可能である。インターホンシステム(10)は、用件確認モードを有している。用件確認モードは、施設の来訪者による第1端末(1)に対する操作に基づく第1端末(1)から第2端末(2)への呼び出しに応じて、第1端末(1)から来訪者に対する用件の問い合わせを報知するモードである。インターホンシステム(10)は、制御部(19)を更に備えている。制御部(19)は、取得部(12)が取得した画像及び音の少なくとも一方に基づく来訪者に対する認証処理の結果に基づいて、用件確認モードの有効及び無効を制御する。
この構成によれば、来訪者に対する認証処理の結果に基づいて、来訪者に用件の問い合わせを報知する否かを自動的に制御可能である。来訪者に用件の問い合わせを報知しない場合は、来訪者は呼出先に用件を伝える必要がなくなる。よって、呼出先に用件を伝えることが不要な来訪者を予め認証登録しておくことで、呼出先に用件を伝えることが不要な来訪者については、呼出先に用件を伝えることを省略させることができる。この結果、インターホンシステム(10)の利便性を向上できる。
第2の態様に係るインターホンシステム(10)では、第1の態様において、制御部(19)は、認証処理において、来訪者が施設に関連する人であると認証された場合、用件確認モードを無効に制御する。
この構成によれば、来訪者が施設に関連する人である場合は、用件確認モードを自動的に無効にできる。これにより、来訪者が施設に関連する人である場合は、来訪者は呼出先に用件を伝えることを省略でき、インターホンシステム(10)の利便性を向上できる。
第3の態様に係るインターホンシステム(10)では、第2の態様において、制御部(19)は、認証処理において、来訪者が施設に関連する人であると認証されない場合、用件確認モードを有効に制御する。
この構成によれば、来訪者が施設に関連する人でない場合は、用件確認モードを自動的に有効にできる。これにより、呼出先の住人は、来訪者に応対するか否かを、来訪者からの用件を確認した後に決めることができ、インターホンシステム(10)の利便性を向上できる。
第4の態様に係るインターホンシステム(10)では、第1の態様において、用件確認モードが有効な場合、第1端末(1)は、来訪者から取得した用件に関する情報を第2端末(2)に出力する。
この構成によれば、来訪者の用件を第2端末(2)で確認できる。
第5の態様に係るインターホンシステム(10)は、第1の態様において、解錠情報入力モードを有している。解錠情報入力モードは、第1端末(1)において施設の玄関の電気錠の解錠のための情報の入力を受け付けるモードである。制御部(19)は、認証処理において、来訪者が電気錠(電気錠装置20a)の解錠権限を有する人であると認証された場合、用件確認モードを無効に制御し、かつ、解錠情報入力モードを有効に制御する。
この構成によれば、来訪者が玄関の電気錠の解錠権限を有する人である場合は、来訪者に対する用件の問い合わせを省略して、来訪者が玄関の電気錠を解錠して玄関に入ることを自動的に許可できる。これにより、例えば、来訪者が宅配業者の場合において、宅配業者に対して玄関内の所定場所に置き配を指定している場合に、呼出先の住人が宅配業者に応対する必要がなくなり、インターホンシステム(10)の利便性を向上できる。
第6の態様に係るインターホンシステム(10)では、第1の態様において、制御部(19)は、認証処理において、来訪者が施設の玄関の電気錠(電気錠装置20a)の解錠権限を有する人であると認証された場合、用件確認モードを無効に制御し、かつ、電気錠を解錠する。
この構成によれば、来訪者が玄関の電気錠の解錠権限を有する人である場合は、来訪者に対する用件の問い合わせを省略して、玄関の電気錠を自動的に解錠して、来訪者が玄関に入ることを許可できる。
第7の態様に係るインターホンシステム(10)では、第5又は第6の態様において、玄関の電気錠(電気錠装置20a)の解錠権限を有する人は、宅配業者の宅配員を含む。
この構成によれば、呼出先の住人が宅配業者に対して置き配を指定している場合に、呼出先の住人が宅配員に応対する必要がなくなり、インターホンシステム(10)の利便性を向上できる。
第8の態様に係るインターホンシステム(10)は、第1の態様において、宅配モードを有している。宅配モードは、第1端末(1)から来訪した宅配業者の宅配員への情報提示、及び、宅配員から第1端末(1)への情報入力の受け付けの少なくとも一方を行うモードである。制御部(19)は、認証処理において、来訪者が宅配業者の宅配員であると認証された場合、用件確認モードを無効に制御し、かつ、宅配モードを有効に制御する。
この構成によれば、呼出先の住人が宅配業者に対して置き配を指定している場合に、住人が宅配業者の宅配員に応対しなくても、宅配員から住人への情報(例えば伝言)、及び、住人から宅配員への情報(例えば伝言)の少なくとも一方を行うことができる。これにより、インターホンシステム(10)の利便性を向上できる。
第9の態様に係るインターホンシステム(10)では、第1の態様において、制御部(19)は、認証処理において、来訪者は、呼出先の住人が応対を拒否する拒否対象者であると認証された場合、用件確認モードを有効に制御し、かつ、来訪者による第1端末(1)に対する操作に基づく第1端末(1)から第2端末(2)への呼び出しを行わないように第1端末(1)を動作させる。
この構成によれば、来訪者が拒否対象者である場合、子機から親機への呼び出しを行わないことで、呼出先の住人が来訪者に応対を行うことを省略でき、インターホンシステム(10)の利便性を向上できる。
第10の態様に係るインターホンシステム(10)は、第9の態様において、記憶部(26)を更に備えている。記憶部(26)は、来訪者が拒否対象者であると認証された場合に第1端末(1)が来訪者から取得する来訪者の用件に関する情報を記憶する。
この構成によれば、拒否対象者(来訪者)が来訪したことを、記憶部(26)に記憶された用件で確認することができる。これにより、インターホンシステム(10)のセキュリティを向上できる。
第11の態様に係るインターホンシステム(10)では、第10の態様において、記憶部(26)は、第2端末(2)に設けられている。
この構成によれば、第2端末(2)で拒否対象者(来訪者)からの用件を記憶することができる。
第12の態様に係る制御方法は、インターホンシステム(10)を制御する制御方法である。インターホンシステム(10)は、第1端末(1)と、第2端末(2)と、を備えている。第1端末(1)は、施設の玄関に設けられ、施設の来訪者に関係する画像及び音の少なくとも一方を取得する取得部(12)を有する。第2端末(2)は、施設の内部に設けられ、第1端末(1)と双方向通話が可能である。インターホンシステム(10)は、用件確認モードを有している。用件確認モードは、施設の来訪者による第1端末(1)に対する操作に基づく第1端末(1)から第2端末(2)への呼び出しに応じて、第1端末(1)から来訪者に対する用件の問い合わせを報知するモードである。制御方法は、制御処理を含む。制御処理では、取得部(12)が取得した画像及び音の少なくとも一方に基づく来訪者に対する認証処理の結果に基づいて、用件確認モードの有効及び無効を制御する。
この構成によれば、来訪者に対する認証処理の結果に基づいて、来訪者に用件の問い合わせを報知する否かを自動的に制御可能である。来訪者に用件の問い合わせを報知しない場合は、来訪者は呼出先に用件を伝える必要がなくなる。よって、呼出先に用件を伝えることが不要な来訪者を予め登録しておくことで、呼出先に用件を伝えることが不要な来訪者については、呼出先に用件を伝えることを省略させることができる。この結果、インターホンシステム(10)の利便性を向上できる。
第13の態様に係るプログラムは、コンピュータシステムに第12の態様の制御方法を実行させる。
この構成によれば、第12の態様の制御方法を実行させるプログラムを提供できる。
1 子機(第1端末)
2 親機(第2端末)
10 インターホンシステム
12 撮像部(取得部)
19 子機側制御部(制御部)
20a 電気錠装置(電気錠)
26 記憶部

Claims (13)

  1. 施設の玄関に設けられ、前記施設の来訪者に関する画像及び音の少なくとも一方を取得する取得部を有する第1端末と、
    前記施設の内部に設けられ、前記第1端末と双方向通話が可能な第2端末と、を備え、
    前記施設の来訪者による前記第1端末に対する操作に基づく前記第1端末から前記第2端末への呼び出しに応じて、前記第1端末から前記来訪者に対する用件の問い合わせを報知する用件確認モードを有し、
    前記取得部が取得した前記画像及び前記音の少なくとも一方に基づく前記来訪者に対する認証処理の結果に基づいて、前記用件確認モードの有効及び無効を制御する制御部を更に備える、
    インターホンシステム。
  2. 前記制御部は、前記認証処理において、前記来訪者が前記施設に関連する人であると認証された場合、前記用件確認モードを無効に制御する、
    請求項1に記載のインターホンシステム。
  3. 前記制御部は、前記認証処理において、前記来訪者が前記施設に関連する人であると認証されない場合、前記用件確認モードを有効に制御する、
    請求項2に記載のインターホンシステム。
  4. 前記用件確認モードが有効な場合、前記第1端末は、前記来訪者から取得した用件に関する情報を前記第2端末に出力する、
    請求項1に記載のインターホンシステム。
  5. 前記第1端末において前記施設の前記玄関の電気錠の解錠のための情報の入力を受け付ける解錠情報入力モードを有し、
    前記制御部は、前記認証処理において、前記来訪者が前記電気錠の解錠権限を有する人であると認証された場合、前記用件確認モードを無効に制御し、かつ、前記解錠情報入力モードを有効に制御する、
    請求項1に記載のインターホンシステム。
  6. 前記制御部は、前記認証処理において、前記来訪者が前記施設の前記玄関の電気錠の解錠権限を有する人であると認証された場合、前記用件確認モードを無効に制御し、かつ、前記電気錠を解錠する、
    請求項1に記載のインターホンシステム。
  7. 前記玄関の前記電気錠の解錠権限を有する前記人は、宅配業者の宅配員を含む、
    請求項5又は6に記載のインターホンシステム。
  8. 前記第1端末から来訪した宅配業者の宅配員への情報提示、及び、前記宅配員から前記第1端末への情報入力の受け付けの少なくとも一方を行う宅配モードを有し、
    前記制御部は、前記認証処理において、前記来訪者が前記宅配業者の前記宅配員であると認証された場合、前記用件確認モードを無効に制御し、かつ、前記宅配モードを有効に制御する、
    請求項1に記載のインターホンシステム。
  9. 前記制御部は、前記認証処理において、前記来訪者は、呼出先の住人が応対を拒否する拒否対象者であると認証された場合、前記用件確認モードを有効に制御し、かつ、前記来訪者による前記第1端末に対する操作に基づく前記第1端末から前記第2端末への呼び出しを行わないように前記第1端末を動作させる、
    請求項1に記載のインターホンシステム。
  10. 前記来訪者が拒否対象者であると認証された場合に前記第1端末が前記来訪者から取得する前記来訪者の用件に関する情報を記憶する記憶部を更に備える、
    請求項9に記載のインターホンシステム。
  11. 前記記憶部は、前記第2端末に設けられている、
    請求項10に記載のインターホンシステム。
  12. 施設の玄関に設けられ、前記施設の来訪者に関係する画像及び音の少なくとも一方を取得する取得部を有する第1端末と、
    前記施設の内部に設けられ、前記第1端末と双方向通話が可能な第2端末と、を備えたインターホンシステムを制御する制御方法であって、
    前記インターホンシステムは、前記施設の来訪者による前記第1端末に対する操作に基づく前記第1端末から前記第2端末への呼び出しに応じて、前記第1端末から前記来訪者に対する用件の問い合わせを報知する用件確認モードを有し、
    前記制御方法は、前記取得部が取得した前記画像及び前記音の少なくとも一方に基づく前記来訪者に対する認証処理の結果に基づいて、前記用件確認モードの有効及び無効を制御する制御処理を含む、
    制御方法。
  13. コンピュータシステムに請求項12に記載の制御方法を実行させる、
    プログラム。
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