以下、実施の形態について、図面を参照しながら具体的に説明する。なお、以下で説明する実施の形態は、いずれも包括的または具体的な例を示すものである。以下の実施の形態で示される数値、形状、材料、構成要素、構成要素の配置位置及び接続形態、ステップ、ステップの順序などは、一例であり、本発明を限定する主旨ではない。また、以下の実施の形態における構成要素のうち、最上位概念を示す独立請求項に記載されていない構成要素については、任意の構成要素として説明される。
なお、各図は模式図であり、必ずしも厳密に図示されたものではない。また、各図において、実質的に同一の構成に対しては同一の符号を付し、重複する説明は省略または簡略化される場合がある。
(実施の形態1)
以下、実施の形態1に係るインターホンシステム等について説明する。
[1.インターホンシステムの構成]
まず、実施の形態1に係るインターホンシステムの全体構成について、図1及び図2を参照しながら説明する。図1は、実施の形態1に係るインターホンシステム10を示す模式図である。図2は、実施の形態1に係るインターホンシステム10の機能構成を示すブロック図である。
図1及び図2に示すように、インターホンシステム10は、集合施設H1に設けられている。集合施設H1は、住居またはオフィスなどの複数の部屋101、201、301、管理人室99及び共用スペースの一例である玄関100などを備えている。玄関100には、出入り口であるゲート110が配置されている。ゲート110は、オートロック式の
自動ドアを有しており、インターホンシステム10から受信した制御情報に基づいて自動ドアの開閉が制御されるようになっている。
具体的には、図2に示すように、ゲート110は、通信部111と、制御部112と、ドア駆動部113とを備えている。通信部111は、制御装置50から送信された制御情報を受信する。通信部111は、例えば、通信回路によって実現されている。制御部112は、例えば、マイクロコンピュータまたはプロセッサによって実現されており、通信部111で受信した制御情報に基づいてドア駆動部113を制御する。ドア駆動部113は、ゲート110に備わる自動ドアを、制御部112の制御に基づいて駆動するための駆動源である。
インターホンシステム10は、図1及び図2に示すように、インターホン玄関装置20と、制御装置50と、複数のインターホン親機60a、60b、60c、60dと、顔認証システム350とを備えている。
各インターホン親機60a~60dは、各部屋101~301及び管理人室99内に設置されている。各インターホン親機60a~60dには、各部屋101~301及び管理人室99の玄関に設置されたインターホン子機(図示省略)が直接接続されている。インターホン子機はドアホンであり、対応する一つのインターホン親機60a~60dと通信可能である。図1では、インターホン親機60a~60dが4組だけ図示されているが、インターホンシステム10は、実際には、集合施設H1内の部屋数に応じて複数組のインターホン親機及びインターホン子機を備える。以下では、複数のインターホン親機60a~60dのうち、インターホン親機60aを代表例に挙げて説明する。なお、図2では、住戸用としてインターホン親機60aのみを図示し、管理人室用のインターホン親機60dも図示している。管理人室用のインターホン親機60dは、インターホン親機60aと同様の構成であるので同じ符号を付してその説明については省略する。
次に、インターホンシステム10の各構成について説明する。インターホンシステム10は、居住者が玄関100に入場する際にも、インターホン玄関装置20に対してパスワードが入力されたり、居住者が有する無線式の鍵と通信したり、居住者が有する鍵で解錠操作が行われたりすることで、ゲート110を開放することが可能である。これ以外にも、インターホンシステム10は、居住者の許可を得ることで、訪問者に対してもゲート110を開放することが可能である。以降の説明では、訪問者に対するゲート110の開放処理に関する構成について重点的に説明する。
まず、インターホン玄関装置20について、図2及び図3を参照しながら説明する。図3は、実施の形態1に係るインターホン玄関装置20の正面図である。
インターホン玄関装置20は、例えばロビーインターホンであり、図1に示すように集合施設H1のゲート110の外側に設置されている。図2及び図3に示すように、インターホン玄関装置20は、操作受付部21と、撮像部22と、センサ部23と、表示部24と、通話部25と、制御部26と、通信部27と、記憶部28とを備えている。
操作受付部21は、訪問者のキー操作を受け付けるユーザインターフェースであり、インターホン親機60aを呼び出すための呼出操作を受け付ける。呼出操作には、通話部25に対する通話が含まれてもよい。操作受付部21は、タッチパネルまたはハードウェアボタン(例えば、テンキー)などによって実現されている。
撮像部22は、訪問者の画像を撮像する。撮像部22は、例えば、CMOSイメージセンサまたはCCDイメージセンサを備えるカメラによって実現されている。撮像部22は
、訪問者からの呼出操作を操作受付部21が受け付けている最中に、撮像部22の前にいる訪問者の顔を撮像し、当該訪問者の顔を含んだ撮像画像を作成する。なお、撮像部22は、常時その周囲を撮像していて、呼出操作を操作受付部21が受け付けた際に、当該受付時を起点とした直前あるいは直後に撮像した訪問者の顔を含んだ画像を撮像画像としてもよい。ここで、呼出操作の直前とは、呼出操作が行われる前の期間のことである。具体的には、呼出操作の直前とは、後述するセンサ部23が訪問者を検知した時点から、呼出操作が行われるまでの期間である。一方、呼出操作の直後とは、呼出操作が行われた後の期間のことである。具体的には、呼出操作の直後とは、呼出操作が行われてから、ゲート110が開放された時点までの期間である。このように、撮像画像は、呼出操作に関して撮像された画像であるとも言える。
センサ部23は、訪問者がインターホン玄関装置20に近づいたことを検知する。センサ部23は、例えば、赤外線(熱線)または超音波を用いた人感センサなどによって実現されている。撮像部22は、受付操作中の訪問者の顔を撮像することで撮像画像を作成しているが、センサ部23が訪問者を検知したときに撮像を開始してもよい。
表示部24は、撮像部22によって撮像された画像などを表示する。表示部24は、例えば、液晶パネルまたは有機ELパネルなどによって実現されている。
通話部25は、インターホン親機60aを介して居住者と通話するための装置である。通話部25は、訪問者のまわりの音を収音する収音部25a、及び、インターホン親機60aから送信された信号を音として出音する出音部25bを有する。収音部25aは、例えば、マイクロフォンなどにより実現されている。また、出音部25bは、例えば、スピーカなどにより実現されている。
制御部26は、インターホン玄関装置20が備える各種構成要素を制御する。制御部26は、操作受付部21を介して呼出操作を受け付けた場合に、呼出操作によって特定される部屋に設けられたインターホン親機を作動させるための作動指示を出力する。制御部26は、例えば、マイクロコンピュータまたはプロセッサによって実現されている。
記憶部28は、制御部26が実行する制御プログラムが記憶される記憶装置である。記憶部28は、例えば、半導体メモリなどによって実現されている。
通信部27は、制御部26の指示に基づいて、呼出操作に関する作動指示を送信する。通信部27は、例えば、通信回路によって実現されている。呼出操作に関する作動指示は、インターホン親機60aあてに送信される。また、通信部27は、基準画像を制御装置50あてに送信する。また、通信部27は、制御装置50からの報知情報(後述)を受信する。
次に、制御装置50について説明する。
図1に示すように制御装置50は、インターホン玄関装置20及びインターホン親機60a~60dに接続され、インターホン玄関装置20とインターホン親機60a~60dとを通信可能としている。また、図2に示すように、制御装置50は、顔認証システム350に通信自在に接続されている。
顔認証システム350は、基準画像と照合画像とを照合するための顔認証システムである。顔認証システム350は、通信部320と、顔認証サーバ300と、顔認証データベース310とを備えている。通信部320は、例えば、通信回路によって実現されている。通信部320は、インターホン玄関装置20から送信された基準画像を受信する。つま
り、顔認証システム350の通信部320は、インターホン玄関装置20の撮像部22で撮像された基準画像を取得する画像取得部の一例である。
顔認証データベース310は、顔認証に必要な種々の情報を記録している。顔認証データベース310は、インターホン玄関装置20から受信した訪問者の基準画像を当該顔認証データベース310に一時的に登録する。基準画像とは、撮像画像との照合の基準となる画像である。
また、顔認証サーバ300は、制御装置50から受信した訪問者の撮像画像と、顔認証データベース310にある訪問者の基準画像とを照合する。具体的には、顔認証サーバ300は、基準画像内に含まれる訪問者の顔と、撮像画像に含まれる訪問者の顔とを、顔認証処理に基づいて照合し、一致していると判断した場合には、照合結果を「認証」とし、不一致と判断した場合には照合結果を「不認証」とする。通信部320は、照合結果を制御装置50あてに送信する。顔認証サーバ300は、照合結果の履歴を記憶する記憶部の一例である。
ここでは、顔認証として、例えば、目、鼻、口などの顔の特徴点位置に基づく顔認証を例示する。このため、基準画像に含まれる訪問者の顔の特徴点位置が、基準画像に対応する第一情報の一例であり、撮像画像に含まれる訪問者の顔の特徴点位置が、撮像画像に対応する第二情報の一例である。
なお、訪問者を照合できるのであれば、その他の認証方法を採用することも可能である。その他の認証方法としては、例えば、虹彩認証、指紋認証、掌紋認証、静脈認証などが挙げられる。いずれの認証方法であっても、基準画像に含まれる訪問者の身体的特徴が、基準画像に対応する第一情報となり、撮像画像に含まれる訪問者の身体的特徴が、撮像画像に対応する第二情報となる。
制御装置50は、例えば、通信部51と、制御部53と、記憶部54と、を備えている。
通信部51は、例えば、通信回路によって実現されている。通信部51は、インターホン玄関装置20で撮像された撮像画像と、後述する端末機器80で撮像された基準画像とを受信し、顔認証サーバ300に送信する。また、通信部51は、制御部53からの登録指示、有効期限を顔認証システム350に送信する。また、通信部51は、ゲート110に対して、当該ゲートを開閉するための開閉情報を送信する。開閉情報は開情報及び閉情報の一方を含んでいる。開情報とは、ゲート110を開放するための指令である。閉情報とは、ゲート110を閉鎖するための指令である。また、通信部51は、基準画像と撮像画像との照合結果に基づく制御情報を、基準画像に関連付けられた訪問先のインターホン親機60aに送信する。
制御部53は、例えば、マイクロコンピュータまたはプロセッサによって実現されている。制御部53は、結果取得部の一例であり、顔認証サーバ300からの照合結果を取得する。
制御部53は、インターホン親機60aから送信され、通信部51で受信した基準画像及び登録指示(後述)を取得すると、当該基準画像を顔認証サーバ300に対して一時的に登録させる登録部の一例である。つまり、登録部536は、インターホン親機60aに対する入力に基づいて、基準画像を顔認証サーバ300で一時的に登録することを決定する。決定後においては、登録部536は、基準画像及び登録指示を顔認証サーバ300に対して、通信部51から出力する。
制御部53は、当該制御部53が取得した照合結果に基づく制御情報を通信部51から出力する。具体的には、制御部53は、取得した照合結果に基づいて、ゲート110を制御するための制御情報を作成し、出力する。制御部53は、例えば、照合結果が認証を示す場合にはゲート110を開放するための開情報を制御情報として作成し、出力する。これにより、通信部51からゲート110に対して開情報が送信される。
また、制御部53は、照合結果に基づく制御情報として、当該照合結果に関する情報を報知するための報知情報を作成し、通信部51からインターホン親機60aに出力する。具体的には、制御部53は、例えば、照合結果が認証を示す場合には、認証であった旨を示す報知情報を制御情報として作成し、インターホン親機60aに出力する。
なお、制御部53は、顔認証サーバ300が照合結果に基づいて作成した制御情報を、顔認証サーバ300から中継して、ゲート110に送信してもよい。
記憶部54は、制御部53が実行する制御プログラムが記憶される記憶装置である。記憶部54は、例えば、半導体メモリなどによって実現されている。
次に、インターホン親機60aについて、図2及び図4を参照しながら説明する。なお、インターホン親機60aは、情報端末の一例である。図4は、実施の形態1に係るインターホン親機60aの正面図である。
図2及び図4に示すように、インターホン親機60aは、通信部61と、制御部62と、表示部63と、通話部64と、入力受付部65と、記憶部66と、端子部67と、を備えている。
通信部61は、制御装置50の通信部51に対して通信自在に接続されている。通信部61は、例えば、通信回路によって実現されており、制御部62の制御に基づいて制御装置50の通信部51と通信する。
記憶部66は、制御部62が実行する制御プログラムが記憶される記憶装置である。記憶部66は、半導体メモリなどによって実現されている。
入力受付部65は、種々の操作を受け付けるユーザインターフェースである。入力受付部65は、タッチパネルまたはハードウェアボタンなどによって実現されている。具体的には、入力受付部65は、基準画像の登録指示を受け付けたり、ゲート110に対する解錠指示を受け付ける。また、入力受付部65は、基準画像に対する登録指示を受け付ける。また、入力受付部65は、受付指示とともに、登録後の基準画像の有効期限も受け付ける。入力受付部65は、登録された基準画像に対する有効期限を設定する期限設定部の一例である。ここで、有効期限は、所定の期間及び所定の照合回数の少なくとも一方から構成されている。所定の期間とは、登録されてからの期間のことであり、例えば一日単位、一週間単位、分単位で設定することができる。また、所定の照合回数は、基準画像が登録後に照合された回数のことである。登録された複数の基準画像に対しては、共通の有効期限を設定することも可能であるし、個別に有効期限を設定することも可能である。共通で有効期限を設定する場合には、有効期限の設定の手間を抑制することができる。一方、個別に有効期限を設定する場合には、基準画像毎に適切な有効期限を設定することができる。
制御部62は、通信部61を介して受け付けた作動指示に基づいて、出音部64bに呼出音を出音させる。また、作動指示を受け付けた場合には、制御部62は、通信部61を
介して受け付けた撮像画像を表示部63に表示させる。制御部62は、照合結果に基づく報知情報を通信部61で受け付けた場合には、報知情報を表示部63に表示させる。また、制御部62は、入力受付部65で基準画像の登録指示を受け付けた場合には、当該登録指示と基準画像とを紐づけて、通信部61から制御装置50に送信させる。また、制御部62は、入力受付部65で解錠指示を受け付けた場合には、当該解錠指示を、通信部61から制御装置50に送信させる。制御部62は、例えば、マイクロコンピュータまたはプロセッサによって実現されている。
通話部64は、インターホン玄関装置20を介して、呼出操作を行った訪問者と通話するための装置である。通話部64は、居住者が発する音を収音する収音部64a、及び、制御装置50を介してインターホン玄関装置20から送信された信号を音として出音する出音部64bを有する。収音部64aは、例えば、マイクロフォンなどにより実現されている。また、出音部64bは、例えば、スピーカなどにより実現されている。
表示部63は、例えば液晶パネルまたは有機ELパネルなどによって実現されている。表示部63は、制御装置50から送信された撮像画像及び報知情報を表示する。この表示により、居住者は、訪問者が誰であるかや、照合結果を把握することができる。また、表示部63は、端子部67を介して端末機器80から入力された基準画像を表示する。
端子部67は、外部の機器が接続されるコネクタである。例えば端子部67は、USB端子から構成されている。端子部67には、例えばPC、スマートフォン、タブレット端末、デジタルカメラなどの端末機器80が有線接続される。このように、端末機器80は、インターホンシステム10に対して直接接続されている。端末機器80には、予め基準画像が作成されており、端子部67を介して記憶部66に記憶されるようになっている。記憶部66に記憶された基準画像は、入力受付部65で受け付けられた登録指示と紐付けられて、通信部61から制御装置50に送信される。
[2.インターホンシステムの制御方法]
次に、インターホンシステム10の制御方法について説明する。
ここでは、一時的に登録された基準画像に基づいて、訪問者に対するゲート110の開放処理を中心に説明する。
まず、基準画像の登録処理について説明する。居住者は、インターホン親機60aを操作することで、事前に基準画像を顔認証サーバ300に登録する。図5は、実施の形態1に係るインターホンシステム10での基準画像の登録処理の流れを示すシーケンス図である。
図5に示すように、まずインターホン親機60aでは、居住者によって端末機器80が端子部67に接続されると、当該端末機器80から基準画像を取得する(S101)。その後、居住者によってインターホン親機60aの入力受付部65が、基準画像に対する登録指示を受け付けると、制御部62は、当該登録指示と、基準画像とに加えて部屋101の識別番号を紐づけて、通信部61から制御装置50に送信する(S102)。この登録指示には、基準画像の有効期限も含まれている。
制御装置50では、基準画像、登録指示及び識別番号を通信部51が受信すると、制御部53は、基準画像、登録指示及び識別番号を顔認証システム350に送信する(S103)。
顔認証システム350では、通信部320が基準画像、識別番号及び有効期限を受信すると(S104)、顔認証サーバ300は、基準画像を顔認証データベース310に一時
的に登録する(S105)。その後、顔認証サーバ300は、通信部320が完了通知を制御装置50に向けて送信する(S106)。
制御装置50では、通信部51が完了通知を受信すると、制御部53は、完了通知を通信部51からインターホン親機60aに向けて送信する(S107)。
インターホン親機60aでは、通信部61が完了通知を受信すると、制御部62は、表示部63を制御して一時登録の完了を報知する(S108)。これにより、居住者は、一時登録の完了を把握する。
次に、訪問者に対するゲート110の開放処理について説明する。図6は、実施の形態1に係るインターホンシステム10の制御方法の一例を示すシーケンス図である。
図6に示すように、まずインターホン玄関装置20の制御部26は、操作受付部21を介して訪問者からの呼出操作を受け付ける(S109)。制御部26は、呼出操作を受け付けると、撮像部22を制御することで、当該撮像部22の前にいる訪問者の顔を撮像部22で撮像し、当該訪問者の顔を含んだ撮像画像を作成し、当該撮像画像を通信部27から顔認証システム350に送信する(S110)。
顔認証システム350の通信部320が撮像画像を受信する(S111)と、顔認証サーバ300では、すでに一時的に登録されている基準画像と撮像画像とを照合する(S112)。具体的には、顔認証サーバ300は、基準画像内に含まれる訪問者の顔と、撮像画像に含まれる訪問者の顔とを、顔認証処理に基づいて照合し、一致していると判断した場合には、照合結果を「認証」とし、不一致と判断した場合には照合結果を「不認証」とする。照合後においては、顔認証サーバ300から制御装置50に対して照合結果が送信される(S113)。
制御装置50では、通信部51が、顔認証サーバ300からの照合結果を受信し、取得する。制御装置50の制御部53は、照合結果が認証を示す場合にはゲート110を開放するための開情報を制御情報として作成し、当該制御情報をインターホン玄関装置20に向けて通信部51から送信する。また、制御部53は、照合結果が認証を示す場合には、認証であった旨を示す報知情報を制御情報として作成し、インターホン親機60aに向けて通信部51から出力する(S114)。
インターホン玄関装置20では、制御装置50からの制御情報を通信部47が受信し、ゲート110に送信する(S115)。
ゲート110では、インターホン玄関装置20からの制御情報を通信部121が受信すると、制御部122は、制御情報である開情報に基づいてドア駆動部123を制御することで、ゲート110を開放する(S116)。これにより、訪問者がゲート110を通過可能な状態となる。
インターホン親機60aでは、通信部61が制御情報を受信すると、制御部62が表示部63を制御して、報知情報に基づく報知を行う(S117)。これにより、居住者は、照合結果を把握することができる。例えば、照合結果が認証を示している場合には、居住者は、登録済みの訪問者がこれから訪問してくることを把握できる。一方、照合結果が不認証を示している場合には、インターホン玄関装置20と連動して、訪問者との通話が可能となるので、居住者は通話をすることにより、ゲート110に対する解錠指示を発するか否かを決定することができる。インターホン親機60aから解錠指示が発せられると、制御装置50を介してゲート110に解錠指示が伝達される。この解錠指示に基づいて、
ゲート110は開放されるので、訪問者がゲート110を通過可能な状態となる。ゲート110が開放されてから所定時間経過すると、ゲート110は閉鎖される。
なお、インターホン玄関装置20に対する制御情報にも報知情報が含まれていてもよい。
例えば、インターホン玄関装置20の制御部26は、表示部24を制御して、制御情報に含まれる報知情報に基づく報知を行う。これにより、訪問者は、照合結果を把握することができる。例えば、照合結果が不認証を示している場合には、インターホン親機60aと連動して、居住者との通話が可能となるので、訪問者は居住者に対してゲート110の解錠を促すことができる。また、照合結果が認証を示している場合には、ゲート110が自動的に開くので、特に認証結果の報知は不要であるが、インターホン玄関装置20の制御部26は、表示部24を制御して報知を行わせてもよい。
また、顔認証システム350では、顔認証サーバ300は、照合結果の送信後に照合結果の履歴を保存する(S118)。履歴には、照合結果とともに、訪問先の情報(号室等)、訪問時間、当該基準画像の有効期限なども保存されている。
また、顔認証サーバ300は、有効期限後に基準画像を削除する(S119)。
[3.効果など]
以上説明したように、本実施の形態に係るインターホンシステム10は、集合施設H1(施設)における玄関100の周辺領域に設けられた撮像部22で撮像された撮像画像を取得する画像取得部(通信部320)と、撮像画像を照合するための基準画像を、インターホン親機60a(情報端末)に対する入力に基づいて一時的に登録する登録部(制御部53)とを備えている。
また、本実施の形態に係るインターホンシステム10の制御方法は、インターホンシステム10に備わる制御部53(コンピュータ)を用いて、集合施設Hにおけるゲート110に設けられた撮像部22で撮像された撮像画像を取得し、撮像画像を照合するための基準画像を、インターホン親機60aに対する入力に基づいて一時的に登録し、登録された基準画像に対応する第一情報と、取得された撮像画像に対応する第二情報とを照合した照合結果を取得し、照合結果に基づく制御情報を出力する。
これによれば、例えばインターホン親機60aに対する入力に基づいて、基準画像を一時的に登録することができるので、顔認証による照合の対象者を容易に拡大することが可能である。
また、制御部53は、所定の期間及び所定の照合回数の少なくとも一方からなる有効期限内においては、基準画像を有効としてもよい。
これによれば、基準画像に対して有効期限が設けられているので、基準画像が長期的に照合に用いられることを防止することができる。
また、制御部53は、有効期限を過ぎると、基準画像を削除してもよい。
これによれば、有効期限を経過した基準画像が削除されるので、基準画像が登録されたまま蓄積されてしまうことを防止することができる。
また、インターホンシステム10は、登録された基準画像に対する有効期限を設定する
期限設定部(入力受付部65)を備え、入力受付部65は、登録された複数の基準画像に対して共通の有効期限を設定してもよい。
これによれば、複数の基準画像に対して、期限設定部535が共通の有効期限を設定するので、有効期限の設定の手間を抑制することができる。
また、インターホンシステム10は、基準画像に対する有効期限を設定する期限設定部(入力受付部65)を備え、入力受付部65は、複数の基準画像毎に有効期限を設定してもよい。
これによれば、登録された複数の基準画像毎に、入力受付部65が有効期限を設定するので、基準画像毎に適切な有効期限を設定することができる。
また、登録部(制御部53)は、インターホン親機60aに対する入力に基づいて、基準画像と、集合施設H1内の訪問先とを関連付けて登録する。
これにより、呼出操作によって訪問先が特定された時点で、認証に用いる基準画像を抽出することができる。したがって顔認証の処理時間を短縮することができる。
なお、上記実施の形態では、基準画像に関連付けられる訪問先が部屋単位である場合を例示した。しかしながら、訪問先は、階単位、棟単位であってもよい。また、訪問先は任意に分類されたグループ単位であってもよい。
また、インターホンシステム10は、制御部53で登録された基準画像に対応する第一情報と、画像取得部(通信部320)で取得された撮像画像に対応する第二情報とを照合した照合結果を取得する結果取得部(制御部53)を備えている。
これによれば、制御部53によって、照合結果を取得することができる。
また、インターホンシステム10は、結果取得部(制御部53)で取得された照合結果に基づく制御情報を出力する出力部(制御部53)を備えている。
これによれば、制御部53が照合結果に基づく制御情報を出力するので、各制御対象を照合結果に基づいて制御することができる。
また、出力部(制御部53)は、基準画像に関連付けられた訪問先のインターホン親機60aに対して、照合結果に関する情報を出力する。
これにより、照合結果が訪問先のインターホン親機60aに対して出力されるので、インターホン親機60aで照合結果を居住者に通知することができる。これにより、居住者は照合結果に応じた対応を行うことができる。
また、インターホンシステム10は、照合結果の履歴を記憶する記憶部(顔認証サーバ300)を有している。
これによれば、顔認証サーバ300に照合結果の履歴が記憶されるので、事後において、複数の照合結果を確認することが可能となる。
また、制御情報は、ゲート110を開閉するための開閉情報を含む。
これにより、照合結果に基づく制御情報に、ゲート110を開閉するための開閉情報が含まれているので、照合結果に基づいてゲート110を開閉することができる。
また、制御情報は、照合結果に関する情報を報知するための報知情報を含む。
これにより、照合結果に基づく制御情報に、照合結果に関する情報を報知するための報知情報が含まれているので、報知情報を用いることで、照合結果に関する情報を報知することができる。
また、基準画像に対応する第一情報と、撮像画像に対応する第二情報とは、それぞれ基準画像または撮像画像に含まれる人の顔に基づく情報である。
これによれば、基準画像に対応する第一情報と、撮像画像に対応する第二情報とは、それぞれ基準画像または撮像画像に含まれる人の顔に基づく情報であるので、単に訪問者の顔を撮影すれば第一情報及び第二情報を取得することができる。このため、訪問者に照合用の動作をさせる必要もないので、利便性が高められる。
(実施の形態2)
実施の形態2に係るインターホンシステムの全体構成について、図7を参照しながら説明する。図7は、実施の形態2に係るインターホンシステムの機能構成を示すブロック図である。
図17に示すように、実施の形態2に係るインターホンシステム10Aは、実施の形態1のインターホンシステム10と比較して以下の点が異なる。具体的には、集合施設Hには、第一ゲート110と、第一ゲート110よりも集合施設Hの内側であって、第一ゲート110に直列に配置された第二ゲート120とが設けられている点、インターホン玄関装置として、第一ゲート110用の第一インターホン玄関装置20と、第二ゲート120用の第二インターホン玄関装置40とが設けられている点などである。以下、具体的に説明するが、上記実施の形態1と同一の部分については同一の符号を付してその説明を省略する場合がある。例えば、上記実施の形態1に係るインターホン玄関装置20は、実施の形態2に係る第一インターホン玄関装置20に対応する。同様に、上記実施の形態に係るゲート110は、第一ゲート110に対応する。なお、第一インターホン玄関装置20では、基準画像が撮像され、第二インターホン玄関装置では、撮像画像である照合画像が撮像される。
第二ゲート120は、通信部121と、制御部122と、ドア駆動部123とを備えている。通信部121は、制御装置50から送信された制御情報を受信する。通信部121は、例えば、通信回路によって実現されている。制御部122は、例えば、マイクロコンピュータまたはプロセッサによって実現されており、通信部121で受信した制御情報に基づいてドア駆動部123を制御する。ドア駆動部123は、第二ゲート120に備わる自動ドアを、制御部122の制御に基づいて駆動するための駆動源である。
第二インターホン玄関装置40は、操作受付部41と、撮像部42と、センサ部43と、表示部44と、通話部45と、制御部46と、通信部47と、記憶部48とを備えている。
操作受付部41は、訪問者のキー操作を受け付けるユーザインターフェースであり、インターホン親機60aを呼び出すための呼出操作を受け付ける。呼出操作には、通話部25に対する通話が含まれてもよい。操作受付部41は、タッチパネルまたはハードウェアボタン(例えば、テンキー)などによって実現されている。
撮像部42は、第一ゲート110と第二ゲート120との間にいる訪問者の画像を撮像する。撮像部22は、例えば、CMOSイメージセンサまたはCCDイメージセンサを備えるカメラによって実現されている。撮像部42は、第一ゲート110と第二ゲート120との間にいる訪問者の顔を撮像し、当該訪問者の顔を含んだ照合画像を作成する。照合画像は、呼出操作後あるいは第一ゲート110の開放後の所定期間内に撮像部42で撮像された画像に基づいて作成されていてもよい。また、照合画像は、第二インターホン玄関装置40のセンサ部43が、第一インターホン玄関装置20に対する呼出操作後あるいは第一ゲート110の開放後に訪問者を検知したタイミングで撮像された画像に基づいて作成されていてもよい。
センサ部43は、訪問者が第二インターホン玄関装置40に近づいたことを検知する。センサ部43は、例えば、赤外線(熱線)または超音波を用いた人感センサなどによって実現されている。
表示部44は、撮像部42によって撮像された画像などを表示する。表示部44は、例えば、液晶パネルまたは有機ELパネルなどによって実現されている。
通話部45は、インターホン親機60aを介して居住者と通話するための装置である。
制御部46は、第二インターホン玄関装置40が備える各種構成要素を制御する。制御部46は、操作受付部41を介して呼出操作を受け付けた場合に、呼出操作によって特定される部屋に設けられたインターホン親機を作動させるための作動指示を出力する。制御部46は、例えば、マイクロコンピュータまたはプロセッサによって実現されている。
記憶部48は、制御部46が実行する制御プログラムが記憶される記憶装置である。記憶部48は、例えば、半導体メモリなどによって実現されている。
通信部47は、制御部46の指示に基づいて、呼出操作に関する作動指示を送信する。通信部47は、例えば、通信回路によって実現されている。呼出操作に関する作動指示は、インターホン親機60aあてに送信される。また、通信部47は、照合画像を顔認証システム350制御装置50あてに送信する。第二インターホン玄関装置40は、操作受付部41と、撮像部42と、センサ部43と、表示部44と、通話部45と、制御部46と、通信部47と、記憶部48とを備えている。
操作受付部41は、訪問者のキー操作を受け付けるユーザインターフェースであり、インターホン親機60aを呼び出すための呼出操作を受け付ける。呼出操作には、通話部25に対する通話が含まれてもよい。操作受付部41は、タッチパネルまたはハードウェアボタン(例えば、テンキー)などによって実現されている。
撮像部42は、第一ゲート110と第二ゲート120との間にいる訪問者の画像を撮像する。撮像部22は、例えば、CMOSイメージセンサまたはCCDイメージセンサを備えるカメラによって実現されている。撮像部42は、第一ゲート110と第二ゲート120との間にいる訪問者の顔を撮像し、当該訪問者の顔を含んだ照合画像を作成する。照合画像は、呼出操作後あるいは第一ゲート110の開放後の所定期間内に撮像部42で撮像された画像に基づいて作成されていてもよい。また、照合画像は、第二インターホン玄関装置40のセンサ部43が、第一インターホン玄関装置20に対する呼出操作後あるいは第一ゲート110の開放後に訪問者を検知したタイミングで撮像された画像に基づいて作成されていてもよい。
センサ部43は、訪問者が第二インターホン玄関装置40に近づいたことを検知する。センサ部43は、例えば、赤外線(熱線)または超音波を用いた人感センサなどによって実現されている。
表示部44は、撮像部42によって撮像された画像などを表示する。表示部44は、例えば、液晶パネルまたは有機ELパネルなどによって実現されている。
通話部45は、インターホン親機60aを介して居住者と通話するための装置である。
制御部46は、第二インターホン玄関装置40が備える各種構成要素を制御する。制御部46は、操作受付部41を介して呼出操作を受け付けた場合に、呼出操作によって特定される部屋に設けられたインターホン親機を作動させるための作動指示を出力する。制御部46は、例えば、マイクロコンピュータまたはプロセッサによって実現されている。
記憶部48は、制御部46が実行する制御プログラムが記憶される記憶装置である。記憶部48は、例えば、半導体メモリなどによって実現されている。
通信部47は、制御部46の指示に基づいて、呼出操作に関する作動指示を送信する。通信部47は、例えば、通信回路によって実現されている。呼出操作に関する作動指示は、インターホン親機60aあてに送信される。また、通信部47は、照合画像を顔認証システム350制御装置50あてに送信する。
次に、制御装置50について説明する。
制御装置50は、第一インターホン玄関装置20、第二インターホン玄関装置40及びインターホン親機60a~60dに接続され、第一インターホン玄関装置20、第二インターホン玄関装置40及びインターホン親機60a~60dを通信可能としている。また、制御装置50は、顔認証システム350に通信自在に接続されている。
制御装置50は、例えば、通信部51と、操作部52と、制御部53と、記憶部54と、を備えている。
通信部51は、例えば、通信回路によって実現されている。通信部51は、第一インターホン玄関装置20または第二インターホン玄関装置40から送信された呼出操作に関する作動指示を受信すると、この作動指示を呼出操作に対応するインターホン親機60aに送信する。通信部51は、顔認証システム350からの照合結果を受信する。
また、通信部51は、制御部53からの登録指示、有効期限を顔認証システム350に送信する。また、通信部51は、インターホン親機60aから出力された第一ゲート110に対する解錠指示を受信する。通信部51は、第一ゲート110及び第二ゲート120のそれぞれに対して、当該ゲートを開閉するための開閉情報を送信する。開閉情報は開情報及び閉情報の一方を含んでいる。開情報とは、第一ゲート110及び第二ゲート120を開放するための指令である。閉情報とは、第一ゲート110及び第二ゲート120を閉鎖するための指令である。
制御部53は、例えば、マイクロコンピュータまたはプロセッサによって実現されている。制御部53は、顔認証サーバ300からの照合結果を取得する第三取得部の一例である。また、制御部53は、制御部53は、第一ゲート110及び第二ゲート120を制御するための制御情報を通信部51から出力する出力部の一例である。具体的には、制御部53は、インターホン親機60aから送信された第一ゲート110に対する解錠指示を通
信部51が受信すると、第一ゲート110を制御するための制御情報として開情報を作成し、出力する。これにより、通信部51から第一ゲート110に対して開情報が送信される。
また、制御部53は、取得した照合結果に基づいて、第二ゲート120を制御するための制御情報を作成し、出力する。制御部53は、例えば、照合結果が認証を示す場合には第二ゲート120を開放するための開情報を制御情報として作成し、出力する。これにより、通信部51から第二ゲート120に対して開情報が送信される。
また、制御部53は、照合結果に基づく制御情報として、当該照合結果に関する情報を報知するための報知情報を作成し、通信部51からインターホン親機60aに出力する。具体的には、制御部53は、例えば、照合結果が認証を示す場合には、認証であった旨を示す報知情報を制御情報として作成し、インターホン親機60aに出力する。
制御部53は、インターホン親機60aからの登録指示を受け付けると、基準画像を顔認証サーバ300に対して一時的に登録させる登録部の一例である。つまり、制御部53は、インターホン親機60aに対する入力に基づいて、基準画像を顔認証サーバ300で一時的に登録することを決定する。決定後においては、制御部53は、基準画像の登録指示を顔認証サーバ300に対して、通信部51から出力する。
記憶部54は、制御部53が実行する制御プログラムが記憶される記憶装置である。記憶部54は、例えば、半導体メモリなどによって実現されている。
次に、インターホンシステム10の制御方法について説明する。ここでは、訪問者に対する第一ゲート110及び第二ゲート120の開放処理を中心に説明する。
図8及び図9は、実施の形態2に係るインターホンシステムの制御方法の一例を示すシーケンス図である。
図8に示すように、まず、第一インターホン玄関装置20の制御部26は、操作受付部21を介して訪問者からの呼出操作を受け付ける(S1)。制御部26は、呼出操作を受け付けると、撮像部22を制御することで、当該撮像部22の前にいる訪問者の顔を撮像部22で撮像し、当該訪問者の顔を含んだ基準画像を作成する(S2)。制御部26は、通信部27を制御して、呼出操作に関する作動指示を制御装置50あてに送信する(S3)。
制御装置50では、通信部51が、第一インターホン玄関装置20からの作動指示を受信し、インターホン親機60aに送信する(S4)。
インターホン親機60aでは、通信部61が作動指示を受信する(S5)。インターホン親機60aの制御部62は、入力受付部65を介して、居住者からの第一ゲート110に対する解錠指示を受け付けると、受け付けた解錠指示を通信部51から制御装置50あてに送信する(S6)。
制御装置50では、通信部51が、インターホン親機60aからの解錠指示を受信すると、制御部53では、制御情報としての開情報を作成し、通信部51を介して第一ゲート110に送信される(S7)。
第一インターホン玄関装置20では、制御装置50からの制御情報を通信部27が受信し、第一ゲート110に送信する(S8)。
第一ゲート110では、第一インターホン玄関装置20からの制御情報を通信部111が受信すると、制御部112は、制御情報である開情報に基づいてドア駆動部113を制御することで、第一ゲート110を開放する(S9)。これにより、訪問者が第一ゲート110を通過可能な状態となる。
また、インターホン親機60aでは、制御部62が、入力受付部65を介して居住者からの登録指示を受け付けると、受け付けた登録指示を通信部61から制御装置50あてに送信する(S10)。この登録指示には、基準画像に対する有効期限も含まれている。
制御装置50の制御部53は、通信部51が登録指示を受信すると、第一インターホン玄関装置20にあてに通信部51から登録指示を送信する(S11)。
第一インターホン玄関装置20では、通信部27が登録指示を受信すると(S12)、制御部26は、訪問者を含んだ基準画像と、登録指示内の有効期限とを通信部27から顔認証システム350に向けて送信する(S13)。
顔認証システム350では、通信部320が基準画像と有効期限とを受信すると(S14)、顔認証サーバ300は、基準画像を顔認証データベース310に一時的に登録する(S15)。その後、顔認証サーバ300は、通信部320が完了通知を制御装置50に向けて送信する(S16)。
制御装置50では、通信部51が完了通知を受信すると、制御部53は、完了通知を通信部51からインターホン親機60aに向けて送信する(S17)。
インターホン親機60aでは、通信部61が完了通知を受信すると、制御部62は、表示部63を制御して一時登録の完了を報知する(S18)。
第一ゲート110が開放されたことで、訪問者が第一ゲート110を通過すると、第二インターホン玄関装置40の制御部46は撮像部42を制御することで、第一ゲート110と第二ゲート120との間にいる訪問者の顔を撮像し、訪問者の顔を含んだ照合画像を作成する。制御部46は、通信部74を制御して、照合画像を顔認証システム350に送信する(S19)。
顔認証システム350の通信部320が照合画像を受信する(S20)と、顔認証サーバ300では、すでに一時的に登録されている基準画像と照合画像とを照合する(S21)。具体的には、顔認証サーバ300は、基準画像内に含まれる訪問者の顔と、照合画像に含まれる訪問者の顔とを、顔認証処理に基づいて照合し、一致していると判断した場合には、照合結果を「認証」とし、不一致と判断した場合には照合結果を「不認証」とする。照合後においては、図9に示すように、顔認証サーバ300から制御装置50に対して照合結果が送信される(S22)。
制御装置50では、通信部51が、顔認証サーバ300からの照合結果を受信し、取得する。制御装置50の制御部53は、照合結果が認証を示す場合には第二ゲート120を開放するための開情報を制御情報として作成し、当該制御情報を第二インターホン玄関装置40に向けて通信部51から送信する。また、制御部53は、照合結果が認証を示す場合には、認証であった旨を示す報知情報を制御情報として作成し、インターホン親機60aに向けて通信部51から出力する(S23)。
第二インターホン玄関装置40では、制御装置50からの制御情報を通信部47が受信
し、第二ゲート120に送信する(S24)。
第二ゲート120では、第二インターホン玄関装置40からの制御情報を通信部121が受信すると、制御部122は、制御情報である開情報に基づいてドア駆動部123を制御することで、第二ゲート120を開放する(S25)。これにより、訪問者が第二ゲート120を通過可能な状態となる。
インターホン親機60aでは、通信部61が制御情報を受信すると、制御部62が表示部63を制御して、報知情報に基づく報知を行う(S26)。これにより、居住者は、照合結果を把握することができる。
また、顔認証システム350では、顔認証サーバ300は、照合結果の送信後に照合結果の履歴を保存する(S27)。履歴には、照合結果とともに、訪問先の情報(号室等)、訪問時間、当該基準画像の有効期限なども保存されている。
また、顔認証サーバ300は、有効期限後に基準画像を削除する(S28)。
以下、上記実施の形態2に係る変形例について説明する。なお、以降の説明において上記実施の形態2と同様の部分は同一の符号を付してその説明を省略する場合がある。
〔2-1 変形例1〕
次に、変形例1について説明する。この変形例1では、インターホン親機60aで作成された登録指示に有効期限が設定されておらず、インターホン親機60aに対して削除指示が入力される場合を例示する。図10は、変形例1に係るインターホンシステムの制御方法を示すシーケンス図である。なお、図10は、図8で示したシーケンス図の後工程となる。ただし、図8では、登録指示内に有効期限が含まれているものとしたが、変形例1では、登録指示には有効期限は含まれていない。このため、この変形例1にて準用される図8のS13、S14では、有効期限は除かれているものとする。
図10に示すように、インターホン親機60aで報知情報に基づく報知が行われた後に(S26)、制御部62は、入力受付部65が削除指示を受け付けたか否かを判断しており(S29)、受け付けていない場合(S29;NO)はその状態を維持し、受け付けた場合(S29;YES)には当該削除指示を通信部61から制御装置50に送信する(S30)。
制御装置50では、通信部51が削除指示を受信すると、制御部53は削除指示を通信部51から顔認証システム350に送信する(S31)。
顔認証システム350の通信部320が削除指示を受信する(S32)と、顔認証サーバ300は基準画像を削除する(S33)。
〔2-2 変形例2〕
次に、変形例2について説明する。この変形例2では、第一インターホン玄関装置20にて有効期限が設定される場合を例示する。図11は、変形例2に係るインターホンシステムの制御方法を示すシーケンス図である。
図11に示すように、第一インターホン玄関装置20では、基準画像を作成すると(S2)、制御部26は、予め設定されている有効期限を、基準画像の有効期限として設定する(S35)。この有効期限は、基準画像とともに、顔認証システム350に送信される(S13)。
〔2-3 変形例3〕
次に、変形例3について説明する。この変形例3では、複数の画像から基準画像が居住者によって選択される場合について説明する。図12は、変形例3に係るインターホンシステムの制御方法を示すシーケンス図である。
図12に示すように、第一インターホン玄関装置20では、呼出操作の受付後(S1)から、撮像部22が撮像を開始し(S41)、制御情報を受信すると(S8)、撮像部22の撮像が終了する(S42)。この間、撮像部22は、訪問者を含んだ画像を複数撮影している。なお、撮像の開始は、呼出操作の受付前から行われてもよい。つまり、複数の画像のそれぞれは、呼出操作前から第一ゲート110が開放されるまでの訪問者を含んでいることとなる。第一インターホン玄関装置20では、撮影した複数の画像を制御装置50に向けて送信する(S43)。
制御装置50では、通信部51が複数の画像を受信すると、制御部53は、複数の画像を通信部51からインターホン親機60aに送信する(S44)。
インターホン親機60aでは、通信部61が複数の画像を受信すると、表示部63で複数の画像が選択可能に表示される。居住者は、表示された複数の画像から基準画像に適した画像を選択し、入力受付部65に入力する(S45)。このとき、複数の画像に複数の人が含まれている場合には、居住者は照合対象となる人物も選択しておく。その後、制御部62が、入力受付部65を介して居住者からの登録指示を受け付けると、受け付けた登録指示を通信部61から制御装置50あてに送信する(S46)。この登録指示には、基準画像に対する有効期限と、複数の画像に対する選択結果とが含まれている。
制御装置50の制御部53は、通信部51が登録指示を受信すると、第一インターホン玄関装置20にあてに通信部51から登録指示を送信する(S47)。
第一インターホン玄関装置20では、通信部27が登録指示を受信すると(S48)、制御部26は、選択結果に基づく画像を基準画像とし、当該基準画像と、登録指示内の有効期限とを通信部27から顔認証システム350に向けて送信する(S49)。
これにより、顔認証システム350では、基準画像及び有効期限を受信する(S14)。
〔2-4 変形例4〕
次に、変形例4について説明する。この変形例4では、複数の画像から基準画像が自動的に選択される場合について説明する。図13は、変形例4に係るインターホンシステムの制御方法を示すシーケンス図である。変形例3と同一のステップには、同一の符号を付してその説明を省略する場合がある。
図13に示すように、第一インターホン玄関装置20では、撮像が終了すると(S42)、制御部26が、複数の画像から基準画像として適切な画像を一つ選択する(S50)。その後、登録指示を受信する(S12)と、第一インターホン玄関装置20の制御部26は、選択された画像を基準画像とし、当該基準画像と、登録指示内の有効期限とを通信部27から顔認証システム350に向けて送信する(S13)。
〔2-5 変形例5〕
次に、変形例5について説明する。この変形例5では、基準画像内に含まれた複数の人から照合対象が居住者によって選択される場合について説明する。図14は、変形例5に
係るインターホンシステムの制御方法を示すシーケンス図である。
図14に示すように、第一インターホン玄関装置20では、制御部26は、基準画像の作成後(S2)に、作動指示と基準画像とを通信部27から制御装置50あてに送信する(S51)。
制御装置50では、通信部51が、第一インターホン玄関装置20からの作動指示及び基準画像を受信し、インターホン親機60aに送信する(S52)。
インターホン親機60aでは、通信部61が作動指示及び基準画像を受信する(S53)。インターホン親機60aの制御部62は、解錠指示の送信後(S6)に、基準画像を表示部63に表示させて、居住者に照合対象となる人の選択を促す。
図15は、変形例5に係る基準画像を示す説明図である。図15に示すように、複数の人P1、P2、P3が基準画像G1に含まれている場合には居住者が照合対象となる人を選択し、入力受付部65に入力する。図15では、人P1が選択された場合を例示している。
図14に示すように、入力受付部65に対して、照合対象となる人の選択と登録指示とが入力されると(S54)、制御部62は、その選択結果を登録指示に含めて、制御装置50に向けて送信する(S55)。第一インターホン玄関装置20では、制御部26が選択結果に基づく人を照合対象として登録する。つまり、制御部26が登録部の一例である。
このように、基準画像内に複数の人が含まれている場合には、インターホン親機60aに対する指示で選択された人を照合対象として登録させてもよい。これにより、基準画像に複数の人が含まれていたとしても、居住者が所望する人を照合対象として確実に登録することができる。
〔2-6 変形例6〕
次に、変形例6について説明する。この変形例6では、基準画像内に含まれた複数の人から照合対象が自動で選択される場合について説明する。図16は、変形例6に係るインターホンシステムの制御方法を示すシーケンス図である。
図16に示すように、第一インターホン玄関装置20では、制御部26は、基準画像の作成後(S2)に、作動指示と基準画像とを通信部27から制御装置50あてに送信する(S61)。
制御装置50では、通信部51が、第一インターホン玄関装置20からの作動指示及び基準画像を受信し、インターホン親機60aに送信する(S62)。
インターホン親機60aでは、通信部61が作動指示及び基準画像を受信する(S63)。インターホン親機60aの制御部62は、解錠指示の送信後(S6)に、基準画像に含まれる複数の人から照合対象となる人を抽出する。
図17は、変形例6に係る基準画像を示す説明図である。図17に示すように、複数の人P1、P2、P3が基準画像G1に含まれている場合には、制御部62が最も大きく写されている人を照合対象として抽出する。図17では、人P3が抽出された場合を例示している。
図16に示すように、入力受付部65に対して、照合対象となる人が抽出されると(S54)、制御部62は、その抽出結果を登録指示に含めて、制御装置50に向けて送信する(S65)。第一インターホン玄関装置20では、制御部26が抽出結果に基づく人を照合対象として登録する。つまり、制御部26が登録部の一例である。
このように、基準画像内に複数の人が含まれている場合には、最も大きく写されている人を照合対象として登録させてもよい。一般的に、訪問先に対して最も関係の深い人が呼び出しを行う場合が多い。その関係の深い人が基準画像内で大きく写されている。基準画像内に複数の人が含まれている場合には、最も大きく写されている人が照合対象として登録されるので、自動的に照合対象を選択し登録することが可能である。基準画像から最も大きく写されている人を判別するには、例えば、基準画像内に含まれる複数の顔の大きさを、顔認証処理に基づいて検出し、各顔の面積を比較すればよい。
〔2-7 変形例7〕
次に、変形例7について説明する。この変形例7では、基準画像の登録後に第一ゲート110が開放される場合について説明する。図18は、変形例7に係るインターホンシステムの制御方法を示すシーケンス図である。
図18に示すように、インターホン親機60aでは、通信部61が作動指示を受信した後に(S5)、入力受付部65を介して居住者からの登録指示を受け付けると、制御部62は、受け付けた登録指示を通信部61から制御装置50あてに送信する(S70)。
制御装置50の制御部53は、通信部51が登録指示を受信すると、第一インターホン玄関装置20にあてに通信部51から登録指示を送信する(S71)。
第一インターホン玄関装置20では、通信部27が登録指示を受信すると(S72)、制御部26は、訪問者を含んだ基準画像と、登録指示内の有効期限とを通信部27から顔認証システム350に向けて送信する(S73)。
顔認証システム350では、通信部320が基準画像と有効期限とを受信すると(S74)、顔認証サーバ300は、基準画像を顔認証データベース310に一時的に登録する(S75)。その後、顔認証サーバ300は、通信部320が完了通知を制御装置50に向けて送信する(S76)。
制御装置50では、通信部51が完了通知を受信すると、制御部53は、完了通知を通信部51からインターホン親機60aに向けて送信する(S77)。
インターホン親機60aでは、通信部61が完了通知を受信すると、制御部62は、表示部63を制御して一時登録の完了を報知する(S78)。その後、インターホン親機60aの制御部62は、入力受付部65を介して、居住者からの第一ゲート110に対する解錠指示を受け付けると、受け付けた解錠指示を通信部51から制御装置50あてに送信する(S79)。
制御装置50では、通信部51が、インターホン親機60aからの解錠指示を受信すると、制御部53では、制御情報としての開情報を作成し、通信部51を介して第一ゲート110に送信される(S80)。
第一インターホン玄関装置20では、制御装置50からの制御情報を通信部27が受信し、第一ゲート110に送信する(S81)。
第一ゲート110では、第一インターホン玄関装置20からの制御情報を通信部111が受信すると、制御部112は、制御情報である開情報に基づいてドア駆動部113を制御することで、第一ゲート110を開放する(S82)。これにより、訪問者が第一ゲート110を通過可能な状態となる。
(実施の形態3)
実施の形態3に係るインターホンシステムの全体構成について、図19を参照しながら説明する。図19は、実施の形態3に係るインターホンシステムの機能構成を示すブロック図である。
図19に示すように、実施の形態3に係るインターホンシステム10Bは、実施の形態1のインターホンシステム10と比較して以下の点が異なる。具体的には、顔認証サーバ300が公衆通信網Nを介して接続されている点、制御装置50bの制御構成などである。
以下、実施の形態3に係るインターホンシステム10Bについて説明するが、実施の形態1に係るインターホンシステム10と同一の部分については、同一の符号を付してその説明を省略する場合がある。
実施の形態3に係るインターホンシステム10Bの制御装置50bは、例えば、通信部51bと、制御部53bと、記憶部54と、を備えている。
通信部51bは、例えば、通信回路によって実現されている。通信部51bは、インターホン玄関装置20で撮像された撮像画像と、端末機器80で撮像された基準画像とを受信し、顔認証サーバ300に送信する。また、通信部51bは、登録部536からの登録指示、削除指示を顔認証サーバ300に送信する。また、通信部51bは、ゲート110に対して、当該ゲートを開閉するための開閉情報を送信する。開閉情報は開情報及び閉情報の一方を含んでいる。開情報とは、ゲート110を開放するための指令である。閉情報とは、ゲート110を閉鎖するための指令である。また、通信部51bは、基準画像と撮像画像との照合結果に基づく制御情報を、基準画像に関連付けられた訪問先のインターホン親機60aに送信する。
制御部53bは、例えば、マイクロコンピュータまたはプロセッサによって実現されている。制御部53bは、画像取得部531、結果取得部533、出力部534、期限設定部535及び登録部536を備えている。
画像取得部531は、インターホン玄関装置20の撮像部22で撮像された撮像画像を、通信部51bを介して取得する。結果取得部533は、結果取得部の一例であり、顔認証サーバ300からの照合結果を取得する。
登録部536は、インターホン親機60aから送信され、通信部51で受信した基準画像及び登録指示を取得すると、当該基準画像を顔認証サーバ300に対して一時的に登録させる。つまり、登録部536は、インターホン親機60aに対する入力に基づいて、基準画像を顔認証サーバ300で一時的に登録することを決定する。決定後においては、登録部536は、基準画像及び登録指示を顔認証サーバ300に対して、通信部51から出力する。また、登録部536は、有効期限内においては基準画像を有効とし、有効期限を過ぎると基準画像を削除する。具体的には、登録部536は、有効期限を過ぎた基準画像を削除するように、顔認証サーバ300に対して通信部51から削除指示を出力する。これにより、有効期限後の基準画像が顔認証サーバ300で蓄積されてしまうことを防止することができる。
出力部534は、結果取得部533が取得した照合結果に基づく制御情報を通信部51から出力する。具体的には、出力部534は、結果取得部533が取得した照合結果に基づいて、ゲート110を制御するための制御情報を作成し、出力する。出力部534は、例えば、照合結果が認証を示す場合にはゲート110を開放するための開情報を制御情報として作成し、出力する。これにより、通信部51bからゲート110に対して開情報が送信される。一方、出力部534は、照合結果が不認証を示す場合にはゲート110を閉鎖するための閉情報を制御情報として作成し、出力する。これにより、通信部51bからゲート110に対して閉情報が送信される。
また、出力部534は、照合結果に基づく制御情報として、当該照合結果に関する情報を報知するための報知情報を作成し、通信部51bからインターホン親機60aに出力する。具体的には、出力部534は、例えば、照合結果が認証を示す場合には、認証であった旨を示す報知情報を制御情報として作成し、インターホン親機60aに出力する。 期限設定部535は、登録部536で登録された基準画像に対する有効期限を設定する。具体的には、期限設定部535は、操作部52に入力された有効期限を基準画像に対して設定する。
記憶部54は、制御部53bが実行する制御プログラムが記憶される記憶装置である。記憶部54は、例えば、半導体メモリなどによって実現されている。記憶部54は、照合結果の履歴を記憶する。
なお、制御装置と公衆通信網との間にゲートウェイ装置を設け、当該ゲートウェイ装置が、本開示に係る画像取得部、登録部、期限設定部、結果取得部、出力部及び記憶部の少なくとも一つの機能を有していてもよい。また、制御装置50bがゲートウェイ機能を有していてもよい。
(その他の実施の形態)
以上、実施の形態について説明したが、本発明は、上記実施の形態に限定されるものではない。
例えば、上記に示したインターホンシステム10では、基準画像と撮像画像との照合が、インターホンシステム10の外部の顔認証サーバ300で行われる場合を例示した。しかしながら、基準画像と撮像画像との照合がインターホンシステム10内で実行されてもよい。具体的には、照合専用の照合装置を制御装置50と通信自在に設けてもよいし、制御装置50自体が、基準画像と撮像画像との照合を実行する照合部を有していてもよい。この場合、照合部が画像取得部、第二取得部及び結果取得部とすることができる。
また、上記実施の形態では、情報端末としてインターホン親機60aが例示されたが、情報端末は、スマートフォンまたはタブレット端末などの携帯端末やパーソナルコンピューターであってもよい。なお、上記実施の形態では、情報端末の一例としてのインターホン親機60dが管理人室99に設けられている場合を例示したが、管理人室に備わる監視装置を情報端末として用いることも可能である。
また、インターホンシステム10に対して直接接続された端末機器80を情報端末に含んでもよい。この場合、端末機器80が基準画像の登録指示を受け付け、受け付けた登録指示をインターホン親機60aに対して送信する。
また、インターホンシステム10Bに対して公衆通信網Nを介して接続された端末機器90(図19参照)を情報端末に含んでもよい。この場合、端末機器90が基準画像の登
録指示を受け付け、受け付けた登録指示を制御装置50に送信する。端末機器90は、基準画像を作成し、作成した基準画像を制御装置50に送信してもよい。端末機器90は、例えばPC、スマートフォン、タブレット端末、デジタルカメラなどである。
また、上記実施の形態では、インターホンシステムは、集合施設H1用のシステムであったが、戸建住宅用のシステムであってもよい。
また、上記実施の形態における装置間の通信方法については特に限定されるものではない。装置間では、無線通信が行われてもよいし、有線通信が行われてもよい。また、装置間では、無線通信及び有線通信が組み合わされてもよい。
なお、撮像部22によって取得される画像は、動画であってもよいし、静止画であってもよい。また、画像は、文字及び数字などが含まれていてもよい。
また、画像取得部531は、インターホン玄関装置20に設けられた撮像部22とは異なる他の撮像部から撮像画像を取得してもよい。この場合、他の撮像部は、ゲート110から入場する前の訪問者を撮影できるように、玄関100の周辺領域に設けられていればよい。
また、開情報は、ゲート110を解錠だけする指令であってもよい。同様に、閉状態は、ゲート110を施錠だけする指令であってもよい。この場合においては、訪問者は、自分自身でゲート110を開いたり、閉じたりする。
また、上記実施の形態では、出力部534は、照合結果が不認証を示す場合にはゲート110を閉鎖するための閉情報を制御情報として作成し、出力する場合を例示した。しかしながら、照合結果が不認証を示す場合には、出力部534は閉情報を出力しなくてもよい。この場合であってもゲート110の閉状態が維持されることになる。
また、上記実施の形態では、基準画像が一時的に登録される場合を例示した。しかしながら、基準画像を顔認証サーバ300に対して通常登録してもよい。通常登録とは、有効期限が経過したとしても削除されない登録のことである。つまり、通常登録された基準画像を削除するには、それ専用の削除処理が必要となる。また、通常登録された基準画像は、一時的に登録された基準画像とは異なる制御に用いられることも可能である。通常登録には、例えば、管理人などが予め居住者等の画像を基準画像として登録する場合に用いられる。
また、上記実施の形態などのシーケンス図で説明された処理の順序は、一例である。複数の処理の順序は変更されてもよいし、複数の処理は並行して実行されてもよい。
例えば、上記実施の形態1では、訪問者がインターホン玄関装置20に対して呼出操作を行った後に、撮像画像が作成されて、当該撮像画像の照合が行われる場合を例示した。しかしながら、インターホン玄関装置20で自動的に撮像画像が撮像されて、当該撮像画像の照合が行われてもよい。この場合、照合結果が不認証となると、インターホン玄関装置20の制御部26が表示部24を制御して、訪問者に呼出操作を促す報知を行う。これにより、訪問者は、インターホン玄関装置20に対して呼出操作を行うこととなり、インターホン親機60aを介した居住者との通話が可能となる。
また、上記実施の形態において、制御部などの構成要素は、各構成要素に適したソフトウェアプログラムを実行することによって実現されてもよい。各構成要素は、CPUまたはプロセッサなどのプログラム実行部が、ハードディスクまたは半導体メモリなどの記録
媒体に記録されたソフトウェアプログラムを読み出して実行することによって実現されてもよい。
また、制御部などの構成要素は、ハードウェアによって実現されてもよい。例えば、制御部などの構成要素は、回路(または集積回路)でもよい。これらの回路は、全体として1つの回路を構成してもよいし、それぞれ別々の回路でもよい。また、これらの回路は、それぞれ、汎用的な回路でもよいし、専用の回路でもよい。
また、本発明の全般的または具体的な態様は、システム、装置、方法、集積回路、コンピュータプログラムまたはコンピュータ読み取り可能なCD-ROMなどの記録媒体で実現されてもよい。また、システム、装置、方法、集積回路、コンピュータプログラム及び記録媒体の任意な組み合わせで実現されてもよい。
例えば、本発明は、上記実施の形態のインターホンシステムまたは情報端末が行う処理をコンピュータに実行させるためのプログラムとして実現されてもよい。このようなプログラムには、スマートフォンまたはタブレット端末などの携帯端末にインストールされるアプリケーションプログラムが含まれる。また、本発明は、このようなプログラムが記録されたコンピュータ読み取り可能な非一時的な記録媒体として実現されてもよい。
また、上記実施の形態で説明されたインターホンシステムは、単一の装置として実現されてもよいし、複数の装置によって実現されてもよい。インターホンシステムが複数の装置によって実現されている場合、上記実施の形態で説明されたインターホンシステムが備える構成要素は、複数の装置にどのように振り分けられてもよい。
その他、各実施の形態に対して当業者が思いつく各種変形を施して得られる形態、または、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で各実施の形態における構成要素及び機能を任意に組み合わせることで実現されている形態も本発明に含まれる。