JP7014090B2 - フェンダパネル固定構造 - Google Patents

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Description

本発明は、フェンダパネル固定構造に関する。
特許文献1には、フェンダパネル固定構造に関する技術が開示されている。この先行技術では、フェンダパネルの車両上下方向の上部かつ車両前後方向の後端部に、車両後方側が開放されたV字状の切欠き部が形成されており、切欠き部の内側には固定窓(以下、「三角窓」という)が配置可能とされている。当該切欠き部の車両上下方向の上縁及び下縁(それぞれ単に、「切欠き部の上縁」、「切欠き部の下縁」という)には、車両後方側が開放されたU字状の切欠きが形成された突片がそれぞれ設けられており、当該突片がサイドボディの係合部とそれぞれ係合可能とされている。
特開2009-298185号公報
以上のように、上記構成では、フェンダパネルの切欠き部の上縁及び下縁に形成された突片の切欠き部は、それぞれ車両後方側が開放されたU字状に形成されている。このため、フェンダパネルの取付け・取外し時には、フェンダパネルをサイドボディに対して車両前後方向に沿ってスライドさせる必要がある。このとき、フェンダパネルが所定のスライド位置からずれることで、フェンダパネルの端部などが三角窓やサイドドア等の周辺部材に接触し周辺部材が傷付く可能性がある。
本発明は、上記課題に鑑みてなされたものであって、フェンダパネルの取付け・取外しの際に、フェンダパネルが周辺部材に対して接触しないように抑制することが可能なフェンダパネル固定構造を提供することを目的とする。
請求項1に記載の本発明に係るフェンダパネル固定構造は、サイドドアによって開閉されるドア開口部が形成されたサイドボディの車両前後方向の前端部において車両幅方向の外側にフェンダパネルが固定されるフェンダパネル固定構造であって、フェンダパネルの車両上下方向の上端部かつ車両前後方向の後部に設けられ、前記サイドボディの車両前後方向の前端部かつ車両上下方向の上端部に形成された被取付部に取付けられる取付部を備え、前記取付部は、前記被取付部に車両幅方向に沿って設けられた第1被係止部に対して前記サイドボディとの間に隙間が設けられた状態で係合して前記フェンダパネルを回転可能とし、前記第1被係止部の車両幅方向に移動して当該第1被係止部に係止される第1係止部と、前記第1係止部との離間距離が、前記被取付部に形成され前記第1被係止部とは車両前後方向の異なる位置に設けられた第2被係止部と当該第1被係止部の離間距離と等しくなるように設定され、前記第1係止部を中心に前記フェンダパネルを回転させると回転方向に沿ってスライドして当該第2被係止部に係止される第2係止部と、を含んで構成されている。
請求項1に記載の本発明に係るフェンダパネル固定構造では、サイドドアによって開閉されるドア開口部が形成されたサイドボディの車両前後方向の前端部において、フェンダパネルが車両幅方向の外側に固定されている。具体的に説明すると、当該フェンダパネルの車両上下方向の上端部かつ車両前後方向の後部には取付部が設けられており、当該取付部は、サイドボディの車両前後方向の前端部かつ車両上下方向の上端部に形成された被取付部に取付けられるようになっている。
ここで、フェンダパネルの取付部は、第1係止部と第2係止部とを含んで構成されている。第1係止部は、サイドボディの被取付部において車両幅方向に沿って設けられた第1被係止部に対して、フェンダパネルとサイドボディとの間に隙間が設けられた状態で係合して(いわゆる仮止め)、当該フェンダパネルを回転可能としている。この仮止めの状態から第1係止部を第1被係止部の車両幅方向に移動させると、当該第1係止部は第1被係止部に係止されるようになっている。
なお、ここでは、サイドボディに対してフェンダパネルが回転可能な仮止めの状態を「係合」といい、サイドボディに対してフェンダパネルの回転移動が規制され、又はサイドボディに対してフェンダパネルが固定された状態を「係止」という。
一方、第2係止部は、第1係止部との離間距離が、サイドボディの被取付部に形成された第1被係止部と第2被係止部の離間距離と等しくなるように設定されている。このため、第1係止部が第1被係止部に対して仮止めされた状態で、当該第1係止部を中心にフェンダパネルを回転させると、第2係止部の移動軌跡上に第2被係止部は存在することとなる。そして、第2係止部が第2被係止部に到達すると、当該第2係止部は、回転方向に沿ってスライドして第2被係止部に係止されるようになっている。
このように、本発明では、フェンダパネルの取付部をサイドボディの被取付部に固定させる際、フェンダパネルの第1係止部がサイドボディの第1被係止部に係合(仮止め)された状態で、フェンダパネルとサイドボディとの間には隙間が設けられる。このため、フェンダパネルが仮止めされた状態でフェンダパネルを第1係止部を中心に回転させても、フェンダパネルがサイドボディと干渉しないように抑制することが可能となる。
そして、フェンダパネルが仮止めされた状態で、当該フェンダパネルを回転させたとき、フェンダパネルの第2係止部の移動軌跡上に配置されたボディパネルの第2被係止部に対して回転方向に沿ってスライドして係止される。すなわち、フェンダパネルの第2係止部がボディパネルの第2被係止部に係止された状態で、フェンダパネルは回転移動が規制されることとなる。
以上のように、本発明では、フェンダパネルの第1係止部をサイドボディの第1被係止部に仮止めした状態で当該第1係止部を中心にフェンダパネルを回転させ、フェンダパネルの第2係止部がボディパネルの第2被係止部に係止させることでフェンダパネルの回転移動が規制されるようになっている。
これにより、本発明では、フェンダパネルの取付け時に当該フェンダパネルが所定の移動軌跡から外れることはなく、フェンダパネルの周辺に設けられた周辺部材にフェンダパネルが接触して当該周辺部材が傷付くことを抑制することができる。そして、フェンダパネルの回転移動が規制された状態で、フェンダパネルの第1係止部をサイドボディの第1被係止部に係止させると、フェンダパネルがサイドボディに固定されることとなる。なお、これは、フェンダパネルの取外し時においても取付け時と同様の効果が得られる。
以上説明したように、請求項1に記載の本発明に係るフェンダパネル固定構造は、フェンダパネルの取付け・取外しの際に、フェンダパネルが周辺部材に対して接触しないように抑制することができる、という優れた効果を有する。
本実施の形態に係るフェンダパネル固定構造を構成するフェンダパネル及びサイドボディをそれぞれ示す車両側面図である。 本実施の形態に係るフェンダパネル固定構造を構成するフェンダパネルがサイドボディに固定された状態を示す車両側面図である。 (A)は、図4に示す3(A)-3(A)線に沿って切断したときの断面図であり、(B)は、図4に示す3(B)-3(B)線に沿って切断したときの断面図である。 本実施の形態に係るフェンダパネル固定構造を構成するフェンダパネルをサイドボディに対して回転させる状態を車両幅方向の外側から見た要部拡大図である。 本実施の形態に係るフェンダパネル固定構造を構成するフェンダパネルの回転移動が規制された状態を車両幅方向の外側から見た要部拡大図である。 図5に示す6-6線に沿って切断したときの断面図である。 図5に示す7-7線に沿って切断したときの断面図である。
以下、図面を用いて本発明の実施形態に係るフェンダパネル固定構造が適用された車両について説明する。なお、各図に適宜記す矢印FR、矢印UP、矢印OUTは、車両の前方向(進行方向)、上方向、車両幅方向外側をそれぞれ示している。以下、単に前後、左右、上下の方向を用いて説明する場合、特に断りのない限り、車両前後方向の前後、車両左右方向(車両幅方向)の左右、車両上下方向の上下を示すものとする。また、各図において、図面を見易くする関係から一部の符号を省略している場合がある。
(フェンダパネル固定構造の構成)
まず、本実施の形態に係るフェンダパネル固定構造10の構成について説明する。
図1には、本実施の形態に係るフェンダパネル固定構造10が適用された車両12の側部に設けられるサイドボディ14の前端部16及びフェンダパネル18の車両側面図がそれぞれ示されている。また、図2には、フェンダパネル18がサイドボディ14に固定された状態の車両側面図が示されている。なお、サイドボディ14は、サイドメンバアウタパネルと呼称される場合もある。
図2に示されるように、フェンダパネル18はサイドボディ14の車両幅方向の外側に固定されるようになっており、フェンダパネル18の後端部20がサイドボディ14の前端部16に固定されている。図1、図2に示されるように、当該サイドボディ14には、ドア開口部22が形成されており、ドア開口部22の車両前後方向の中央部には、図示しないセンタピラーが上下方向に沿って架け渡されている。このセンタピラーによって、ドア開口部22は、フロント側(フロントドア開口部24)とリヤ側(図示しないリヤドア開口部)に区画され、フロントドア開口部24、リヤドア開口部内には、図示はしないが、フロントドア、リヤドアがそれぞれ開閉可能に設けられている。
また、サイドボディ14の前端部16(フロントドア開口部24の前方側)は、上下方向に沿って延在されており、ピラー下部26の外板を構成している。また、サイドボディ14の前部14A側の上端部28(フロントドア開口部24の上方側)は、ピラー下部26と繋がり車両後方側へ向かうにつれて上方側へ向かって傾斜しており、ピラー上部30の外板を構成している。
サイドボディ14の前端部16を構成するピラー下部26の上端部32には、車両側面視で略直角三角形状を成す被取付部34が車両幅方向の内側へ向かって凹設されている。なお、この被取付部34には、当該被取付部34に形状に合わせて、図示しない三角窓の一部を構成する三角パッチが嵌め込まれるようになっている。
当該被取付部34の底辺部36は略水平方向に沿って形成されており、被取付部34の斜辺部38は、ピラー上部30の下辺部30Aに沿って形成されている。また、被取付部34には、斜辺部38側かつ被取付部34の前部34A側に座面40が設けられており、図3(A)に示されるように、座面40には孔部42が形成され、当該孔部42には例えばボルト(第1係止部)44が挿通可能とされている。
また、座面40には、車両幅方向の内側に当該ボルト44に対応してウェルドナット(第1被係止部)46が取付けられており、ウェルドナット46にはボルト44が係止可能とされている。なお、図3(A)には、図4に示す3(A)-3(A)線に沿って切断したときの断面図が示されており、図4には、後述するが、フェンダパネル18をサイドボディ14に対して回転させる状態を車両幅方向の外側から見た要部拡大図が示されている。
また、サイドボディ14の被取付部34には、図1に示されるように、底辺部36側かつ後部34B側に座面48が設けられている。当該座面48には、図3(B)に示されるように、孔部50が形成されており、孔部50には樹脂製のクリップ52が装着可能とされている。なお、図3(B)には、図4に示す3(B)-3(B)線に沿って切断したときの断面図が示されている。
当該クリップ52は、頭部54及び脚部56を含んで構成されている。頭部54は孔部50よりも大径とされ、孔部50の周縁部に当接可能とされている。一方、脚部56は、縮径可能とされており、縮径された状態で孔部50内へ挿入され、孔部50内を通過すると拡径される。そして、クリップ52は、脚部56が拡径された状態で当該脚部56の根元部が孔部50の周縁部に当接し、脚部56と頭部54との間で孔部50の周縁部を挟持することで、孔部50に装着される。
また、クリップ52の頭部54の板厚方向の中央部には、当該頭部54よりも小径のくびれ部(第2被係止部)58が形成されており、当該くびれ部58には、後述するフェンダパネル18に形成された係止部(第2係止部)90が係止可能とされている。なお、図3(A)、(B)、図4に示されるように、被取付部34の孔部42の中心P1とクリップ52の軸芯(孔部50の中心)Q1との離間距離はL1となっている。
ここで、フェンダパネル18について説明する。
図1、図2に示されるように、当該フェンダパネル18は、前述のように、サイドボディ14の前端部16において、車両幅方向の外側に固定されるようになっている。また、フェンダパネル18は、車両側面視で略三角形状を成しており、図示はしないが、車両前部に設けられパワーユニットルームを覆うフード、車両前端において車両幅方向に沿って延在されたフロントバンパカバー、車両側部に設けられたフロントドア等との間でそれぞれ見切り部を形成している。
フェンダパネル18の上端には、サイドボディ14のピラー上部30の車両上下方向の上辺部30Bに沿って車両前方側へ向かうにつれて下方側へ向かって傾斜する傾斜部62が設けられている。この傾斜部62がフードとの間で見切り部を形成している。また、フェンダパネル18の後端には、上下方向に沿って略直線状に形成された直線部64が設けられている。この直線部64がフロントドアとの間で見切り部を形成している。一方、フェンダパネル18の下縁には、上方側へ向かって円弧状に膨らむ円弧部66が設けられている。この円弧部66の下方側には、車両側面視で図示しない前輪が配置されており、円弧部66は、当該前輪の形状に合わせて曲率が設定されている。
また、フェンダパネル18の前端部68からは、当該フェンダパネル18の傾斜部62と円弧部66の間に被取付部70が車両前方側かつ下方側へ向かって延出されている。この被取付部70は、フェンダパネル18の一般部(意匠面)72よりも車両幅方向の内側に(凹んで)形成されており、当該被取付部70には、図示しないフロントバンパカバーの車両方向の端部が取付けられるようになっている。
また、フェンダパネル18の下端部74からは、当該フェンダパネル18の円弧部66と直線部64の間に被取付部76が下方側へ向かって延出されている。この被取付部76は、被取付部70と同様、フェンダパネル18の一般部72よりも車両幅方向の内側に形成されており、当該被取付部76には、図示しないロッカモールの前端部が取付けられるようになっている。
さらに、フェンダパネル18の上端かつ後端部78には、傾斜部62と直線部64の間に取付部80が設けられている。当該取付部80は、サイドボディ14のピラー上部30側へ向かって突出する突出部82を含んで構成されており、突出部82は、ピラー上部30の延長線上に形成されている。これにより、図2に示されるように、フェンダパネル18がサイドボディ14に固定された状態で、ピラー上部30と突出部82とが略連続して設けられると共に、当該突出部82とピラー上部30との間には見切り部84が設けられる。
また、図1に示されるように、フェンダパネル18の取付部80には、サイドボディ14の被取付部34の形状に合わせて車両後方側を開口とする略V字状の切欠き部84が形成されている。当該切欠き部84の上縁84A(突出部82の下辺部82A)からは、係止片(第1係止部)86が下方側かつ車両後方側へ向かって延出されており、当該係止片86は、フェンダパネル18の一般部72よりも車両幅方向の内側に形成されている。
また、フェンダパネル18の係止片86には、孔部88(図3(A)参照)が形成されており、当該孔部88にはボルト44が挿通(係合)可能とされている。当該ボルト44は、サイドボディ14側に設けられたウェルドナット46(図3(A)参照)に対して係合(いわゆる仮止め)可能とされている。そして、この仮止めの状態では、フェンダパネル18とサイドボディ14との間に隙間t(図3(A)参照)が設けられるようになっている。
さらに、フェンダパネル18の係止片86は、サイドボディ14の被取付部34に設けられた座面40に面接触可能とされている。仮止めの状態から当該ボルト44をねじ込むと(ウェルドナット46の車両幅方向に移動させると)、図6に示されるように、フェンダパネル18の係止片86がサイドボディ14の座面40に面接触された状態で、ウェルドナット46との間でボルト44による締結(係止)がなされる。
また、図1、図4に示されるように、切欠き部84の下縁84Bからは、係止片(第2係止部)60が上方側へ向かって延出されており、当該係止片60は、フェンダパネル18の一般部72よりも車両幅方向の内側に形成されている。当該係止片60には、車両側面視で略U字状を成す係止部90が形成されており、当該係止部90は、前述したクリップ52のくびれ部58に係止可能とされている(図7参照)。そして、係止部90に形成された係止孔92の中心Q2と係止片86の孔部88の中心P2との離間距離L2は、被取付部34の孔部42の中心P1とクリップ52の軸芯Q1との離間距離L1と略等しくなるように設定されている。
(フェンダパネル固定構造の作用及び効果)
次に、本実施の形態に係るフェンダパネル固定構造10の作用及び効果について説明する。
図1、図2に示されるように、本実施形態では、サイドボディ14の前端部16の車両幅方向の外側にフェンダパネル18の後端部20が固定されている。当該フェンダパネル18の上端かつ後端部78には取付部80が設けられており、当該取付部80は、サイドボディ14の前部14A側の上端部28に形成された被取付部34に取付けられるようになっている。
ここで、図4、図5に示されるように、フェンダパネル18の取付部80は、係止片60、86を含んで構成されている。係止片86は、サイドボディ14の被取付部34において車両幅方向に沿って設けられたウェルドナット46(図3(A)参照)に対して、フェンダパネル18とサイドボディ14との間に隙間t(図3(A)参照)が設けられた状態でボルト44が係合する(いわゆる仮止め)。そして、当該ボルト44がウェルドナット46に係合(仮止め)された状態で、フェンダパネル18は、係止片86に形成された孔部88を介してボルト44を中心に矢印A方向へ回転可能とされる。
一方、フェンダパネル18の係止片60は、係止部90に形成された係止孔92の中心Q2と係止片86の孔部88の中心P2との離間距離L2が、サイドボディ14の被取付部34に形成された孔部42の中心P1とクリップ52の軸芯Q1との離間距離L1と等しくなるように設定されている。
このため、係止片86の孔部88に挿通されたボルト44を中心にフェンダパネル18を回転させると、係止部90の移動軌跡上にサイドボディ14の被取付部34に装着されたクリップ52のくびれ部58が存在することとなる。そして、フェンダパネル18側の係止片60の係止部90がサイドボディ14側のクリップ52のくびれ部58に到達すると、当該係止部90は、ボルト44を中心に回転方向に沿ってスライドして(サイドボディ14に対して略平行に移動して)、くびれ部58に係止されるようになっている(図7参照)。
このように、本実施形態では、フェンダパネル18の取付部80をサイドボディ14の被取付部34に取付ける(固定させる)際、フェンダパネル18の係止片86がサイドボディ14の被取付部34に係合(仮止め)された状態で、フェンダパネル18とサイドボディ14との間には隙間t(図3(A)参照)が設けられる。
すなわち、本実施形態では、フェンダパネル18が仮止めされた状態で、図4及び図5に示されるように、フェンダパネル18を係止片86を中心に回転させても、フェンダパネル18がサイドボディ14と干渉しないように抑制することが可能となる。
そして、本実施形態では、前述のように、フェンダパネル18がサイドボディ14に仮止めされた状態で、当該フェンダパネル18を回転させる。このとき、フェンダパネル18の係止片60の移動軌跡上に配置されたサイドボディ14側のクリップ52のくびれ部58に対して、係止部90が回転方向に沿ってスライドして係止される。
つまり、本実施形態では、フェンダパネル18の係止片86がサイドボディ14の被取付部34に仮止めされた状態で当該係止片86を中心にフェンダパネル18を回転させ、フェンダパネル18の係止片60の係止部90がサイドボディ14のくびれ部58に係止されることで、フェンダパネル18の回転移動が規制されるようになっている。
これにより、本実施形態では、フェンダパネル18の取付け時に当該フェンダパネル18が所定の移動軌跡から外れることはない。したがって、フェンダパネル18の周辺に設けられた、図示しない三角窓やサイドドア等の周辺部材に、当該フェンダパネル18が接触してこれらの周辺部材が傷付くことを抑制することができる。
そして、フェンダパネル18の回転移動が規制された状態で、サイドボディ14側のウェルドナット46に対してフェンダパネル18側のボルト44をさらにねじ込むと(車両幅方向に移動させると)、フェンダパネル18の係止片86はサイドボディ14の被取付部34の座面40に当接する。つまり、ボルト44とウェルドナット46の締結により、フェンダパネル18はサイドボディ14に係止され、フェンダパネル18がサイドボディ14に固定されることとなる(図6参照)。
なお、図示はしないが、フェンダパネル18の取外し時は、係止片60の係止部90がクリップ52のくびれ部58に係止された状態で、係止片86のボルト44を弛め、フェンダパネル18を矢印A方向とは逆方向に回転させると、クリップ52のくびれ部58に対して係止片60は係止された状態が解除されることとなる。
すなわち、本実施形態では、フェンダパネル18の取付け・取外しの際に、フェンダパネル18を周辺部材に接触しないように抑制することができる。
なお、本実施形態では、サイドボディ14側の被取付部34において、ウェルドナット46が設けられた箇所に対してクリップ52は車両後方側かつ下方側に配置されているが、ウェルドナット46とクリップ52とは、車両前後方向の異なる位置に設けられていればよいため、これに限るものではない。なお、ウェルドナット46とクリップ52の位置に伴って、フェンダパネル18の係止片60の孔部88、係止部90の位置も変更される。
以上、本発明の一実施形態について説明したが、本発明は、上記に限定されるものでなく、その主旨を逸脱しない範囲内において種々変形して実施することが可能であることは勿論である。
10 フェンダパネル固定構造
12 車両
14 サイドボディ
16 前端部(サイドボディの車両前後方向の前端部)
18 フェンダパネル
22 ドア開口部
24 フロントドア開口部(ドア開口部)
26 ピラー下部(サイドボディ)
30 ピラー上部(サイドボディ)
34 被取付部
44 ボルト(第1係止部)
46 ウェルドナット(第1被係止部)
52 クリップ(第2被係止部)
60 係止片(第2係止部)
80 取付部
86 係止片(第1係止部)
90 係止部(第2係止部)
L1 離間距離(第2被係止部と第1被係止部の離間距離)
L2 離間距離(第1係止部と第2係止部の離間距離)
t 隙間

Claims (1)

  1. サイドドアによって開閉されるドア開口部が形成されたサイドボディの車両前後方向の前端部において車両幅方向の外側にフェンダパネルが固定されるフェンダパネル固定構造であって、
    フェンダパネルの車両上下方向の上端部かつ車両前後方向の後部に設けられ、前記サイドボディの車両前後方向の前端部かつ車両上下方向の上端部に形成された被取付部に取付けられる取付部を備え、
    前記取付部は、
    前記被取付部に車両幅方向に沿って設けられた第1被係止部に対して前記サイドボディとの間に隙間が設けられた状態で係合して前記フェンダパネルを回転可能とし、前記第1被係止部の車両幅方向に移動して当該第1被係止部に係止される第1係止部と、
    前記第1係止部との離間距離が、前記被取付部に形成され前記第1被係止部とは車両前後方向の異なる位置に設けられた第2被係止部と当該第1被係止部の離間距離と等しくなるように設定され、前記第1係止部を中心に前記フェンダパネルを回転させると回転方向に沿ってスライドして当該第2被係止部に係止される第2係止部と、
    を含んで構成されているフェンダパネル固定構造。
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