JP7013856B2 - 液体排出装置 - Google Patents
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Description
複合機10は、図1に示されるように、インクジェット記録方式でシート12(図2参照)に画像を記録するプリンタ部11を下部に有している。また、複合機10は、ファクシミリ機能、スキャン機能、及びコピー機能などの各種の機能を有していてもよい。複合機10は、液体排出装置の一例である。プリンタ部11は、概ね直方体形状の筐体14を有している。筐体14の内部には、図2に示されるように、給送トレイ15と、排出トレイ16と、給送ローラ23と、搬送ローラ対25と、排出ローラ対27と、記録部24と、プラテン26とが配置されている。
図1及び図2に示されるように、筐体14の前面14Aで且つ左右方向9の概ね中央には、開口13が形成されている。給送トレイ15は、開口13を通じて前後方向8に挿抜される。給送トレイ15は、各々が積層された複数のシート12を支持する。排出トレイ16は、給送トレイ15の上方に配置されている。排出トレイ16は、記録部24及びプラテン26の間から排出ローラ対27によって排出されたシート12を支持する。給送ローラ23は、不図示のモータによって駆動されることによって、給送トレイ15に支持されたシート12を搬送路17へ給送する。
搬送路17は、図2に示されるように、ガイド部材18、19、記録部24、プラテン26等によって形成される空間を指す。ガイド部材18、19と、記録部24及びプラテン26とは、それぞれがプリンタ部11の内部において所定間隔で対向する。搬送路17は、給送トレイ15の後端部から上方に延びつつUターンし、記録部24に対面する位置を経由して排出トレイ16に至る経路である。搬送向きは、図2において一点鎖線の矢印で示されている。
搬送ローラ対25は、記録部24より搬送向きの上流に配置されている。搬送ローラ対25は、互いに対向する搬送ローラ25A及びピンチローラ25Bを備える。搬送ローラ25Aは、不図示のモータによって駆動される。ピンチローラ25Bは、搬送ローラ25Aの回転に伴って連れ回る。シート12は、モータの正転駆動力が伝達されて正回転する搬送ローラ25A及びピンチローラ25Bに挟持されて、搬送向きに沿って搬送される。
排出ローラ対27は、記録部24より搬送向きの下流に配置されている。排出ローラ対27は、互いに対向する排出ローラ27A及び拍車27Bを備える。排出ローラ27Aは、不図示のモータによって駆動される。拍車27Bは、排出ローラ27Aの回転に伴って連れ回る。シート12は、モータの正転駆動力が伝達されて正回転する排出ローラ27A及び拍車27Bに挟持されて、搬送向きに沿って搬送される。
記録部24及びプラテン26は、図2に示されるように、搬送向きにおける搬送ローラ対25及び排出ローラ対27の間に配置されている。より詳細には、記録部24及びプラテン26は、搬送ローラ対25より搬送向きの下流で、且つ排出ローラ対27より搬送向きの上流に配置されている。また、記録部24及びプラテン26は、上下方向7において互いに対向して配置されている。
筐体14の前面14Aで且つ左右方向9の右端部には、開口85が形成されている。筐体14は、開口85を閉塞させる閉塞位置(図1(A)に示される位置)と、開口85を開放する開放位置(図1(B)に示される位置)との間を回動可能なカバー87を有する。カバー87は、上下方向7における筐体14の下端近傍において、左右方向9に延びる回動軸線周りに回動可能に、筐体14によって支持されている。そして、開口85の奥に広がる筐体14内部の収容空間86には、カートリッジ装着部110が配置されている。
カートリッジ装着部110は、図3,4に示されるように、カートリッジケース101と、ロッド125と、ロック部129と、タンク103と、液面センサ55とを備えている。カートリッジ装着部110には、シアン、マゼンタ、イエロー、ブラックの各色に対応する4つのインクカートリッジ30が収容可能である。ロッド125、タンク103、及び液面センサ55は、4つのインクカートリッジ30それぞれに対応して、4つずつ設けられている。なお、カートリッジ装着部110に収容可能なインクカートリッジ30の数は、4つに限定されない。なお、図3においては、カートリッジ装着部110の左端に1個のインクカートリッジ30が装着されている。
ロッド125は、図4に示されるように、カートリッジケース101の奥壁から前方へ突出している。カートリッジケース101の奥壁において、ロッド125は、後述する接続部107より上方に設けられている。ロッド125は、インクカートリッジ30がカートリッジ装着部110に装着された状態において、後述する大気連通口96を通じて大気バルブ室36に進入する。
ロック部129は、図3及び図4に示されるように、カートリッジケース101の天壁付近で且つ開口112付近において、カートリッジケース101の左右方向9に延出されている。ロック部129は、左右方向9に沿って延びる棒状の部材である。ロック部129は、例えば、金属の円柱である。ロック部129の左右方向9の両端は、カートリッジケース101の側壁に固定されている。ロック部129は、4つのインクカートリッジ30が収納可能な4つの空間に亘って左右方向9に延びている。
タンク103は、図4に示されるように、カートリッジケース101の下方かつ後方に設けられている。タンク103は、タンク103を構成する壁のうち、少なくとも後述する液面センサ55に対面する領域(プリズム)は、液面センサ55から出力させる光を透過する透光性を有する。
図3及び図4に示されるように、接続部107は、管状の樹脂からなるインクニードル102と、ガイド部105とを備えている。インクニードル102は、タンク103から前方へ突出している。インクニードル102の突出先端には、開口116が設けられている。また、インクニードル102の内部空間は、貯留室121の上部領域121Uに連通されている。さらに、インクニードル102は、カートリッジ装着部110に装着されたインクカートリッジ30のインク供給部34(図7参照、供給部の一例)に対応する位置に配置されている。
液面センサ55は、液面センサ55は、貯留室121に貯留されたインクの液面が境界位置P1より高いとき、ローレベル信号を制御基板へ出力する。一方、液面センサ55は、貯留室121に貯留されたインクの液面が境界位置P1以下のとき、ハイレベル信号を制御基板へ出力する。液面センサ55は、貯留室121の側壁にインクが接触しているか否かによって異なる反射率を有するプリズムを利用して、貯留室121におけるインクの液面を光学的に検出するセンサである。
インクカートリッジ30は、インクが貯留される容器である。インクカートリッジ30は、筐体31と、インク供給部34と、凸部43と、操作部90と、を有する。インクカートリッジ30は、図5に示されるように、略直方体形状の筐体31を有する。筐体31は、上下方向7及び前後方向8それぞれに沿った寸法が、左右方向9に沿った寸法よりも大きい扁平形状である。なお、異なる色のインクが貯留されるインクカートリッジ30の外形形状は、同一であってもよいし、異なっていてもよい。筐体31は、後壁40と、前壁41と、上壁39と、下壁42と、側壁37、38とで構成されている。
本実施形態によれば、インクカートリッジ30の上部貯留室32、下部貯留室33、インクバルブ室35からタンク103の貯留室121に供給可能なインクが全て消費されても、貯留室121の境界位置P1より下方に貯留されたインクが記録ヘッド21から排出可能である。また、インクカートリッジ30の下壁42より下方の空間を活用して、インクカートリッジ30及びカートリッジ装着部110のスペース効率を下げることなく、貯留室121の下部領域121Lの容積を大きくすることができる。
前述された実施形態では、タンク103の前面122は、位置P2にあるが、前面122は、上部領域121Uよりも前方に突出していれば、位置P2の前方まで延びていてもよいし、また、図9に示されるように、位置P2より後方までにしか延びていなくてもよいし、位置P3にタンク103の前面122があってもよい。また、タンク103の貯留室121の下部領域121Lは、上下方向7から視て、インクカートリッジ30の筐体31の下壁42の下面42Lすべてと重複しているものに限らない。すなわち、貯留室121の下部領域121Lは、少なくとも一部分が上下方向7から視て下壁42の下面42Lと重複していればよい。
21・・・記録ヘッド(ヘッド)
30・・・インクカートリッジ(カートリッジ)
32・・・上部貯留室(第1貯留室)
33・・・下部貯留室(第1貯留室)
34・・・インク供給部(供給部)
35・・・インクバルブ室(第1貯留室)
41・・・前壁(第2面)
42L・・・下面(最下面)
48・・・基部
49・・・突部
96・・・大気連通口(第1大気連通部)
99・・・貫通孔(連通口)
107・・・接続部
110・・・カートリッジ装着部
121・・・貯留室(第2貯留室)
121U・・・上部領域
121L・・・下部領域
122・・・前面(第1面)
128・・・流出口
124・・・大気連通ポート(第2大気連通部)
Claims (6)
- 液体が貯留された第1貯留室、上記第1貯留室を大気に連通させる第1大気連通部、及び上記第1貯留室に貯留された液体を供給する供給部を有するカートリッジと、
上記供給部が接続される接続部、上記接続部に接続された上記供給部を通じて上記第1貯留室から水頭差によって供給された液体を貯留する第2貯留室、上記接続部より下方において上記第2貯留室に貯留された液体を流出させる流出口、及び上記第2貯留室を大気に連通させる第2大気連通部を有するカートリッジ装着部と、
上記流出口を通じて上記第2貯留室から流出した液体を排出するヘッドと、を備える液体排出装置であって、
該液体排出装置の使用姿勢において、
上記カートリッジ装着部の第2貯留室は、上記接続部が接続された上部領域と、当該上部領域の下方に位置して上記流出口が接続された下部領域と、を有しており、
上記下部領域は、上記カートリッジの最下面より下方に位置する少なくとも一部分が、上記上部領域よりも上記カートリッジの最下面に沿って突出しており、
上記カートリッジは、上記最下面を有する基部と、鉛直方向における上記基部の上部から水平方向に突出する突部と、を有しており、
上記第1貯留室は、上記基部及び上記突部に亘っており、
上記供給部は、上記基部に設けられている液体排出装置。 - 液体が貯留された第1貯留室、上記第1貯留室を大気に連通させる第1大気連通部、及び上記第1貯留室に貯留された液体を供給する供給部を有するカートリッジと、
上記供給部が接続される接続部、上記接続部に接続された上記供給部を通じて上記第1貯留室から水頭差によって供給された液体を貯留する第2貯留室、上記接続部より下方において上記第2貯留室に貯留された液体を流出させる流出口、及び上記第2貯留室を大気に連通させる第2大気連通部を有するカートリッジ装着部と、
上記流出口を通じて上記第2貯留室から流出した液体を排出するヘッドと、を備える液体排出装置であって、
該液体排出装置の使用姿勢において、
上記カートリッジ装着部の第2貯留室は、上記接続部が接続された上部領域と、当該上部領域の下方に位置して上記流出口が接続された下部領域と、を有しており、
上記下部領域は、上記カートリッジの最下面より下方に位置する少なくとも一部分が、上記上部領域よりも上記カートリッジの最下面に沿って突出しており、
上記供給部は、上記第1貯留室に開口する連通口を有しており、
上記流出口は、上記連通口より上記上部領域から離れた位置にある液体排出装置。 - 液体が貯留された第1貯留室、上記第1貯留室を大気に連通させる第1大気連通部、及び上記第1貯留室に貯留された液体を供給する供給部を有するカートリッジと、
上記供給部が接続される接続部、上記接続部に接続された上記供給部を通じて上記第1貯留室から水頭差によって供給された液体を貯留する第2貯留室、上記接続部より下方において上記第2貯留室に貯留された液体を流出させる流出口、及び上記第2貯留室を大気に連通させる第2大気連通部を有するカートリッジ装着部と、
上記流出口を通じて上記第2貯留室から流出した液体を排出するヘッドと、を備える液体排出装置であって、
該液体排出装置の使用姿勢において、
上記カートリッジ装着部の第2貯留室は、上記接続部が接続された上部領域と、当該上部領域の下方に位置して上記流出口が接続された下部領域と、を有しており、
上記下部領域は、上記カートリッジの最下面より下方に位置する少なくとも一部分が、上記上部領域よりも上記カートリッジの最下面に沿って突出しており、
上記カートリッジが上記カートリッジ装着部に対して鉛直方向と交差する移動方向へ移動されることにより、上記接続部と上記供給部とが接離可能である液体排出装置。 - 上記下部領域の少なくとも一部分を構成する上記カートリッジ装着部における、上記移動方向に沿って上記カートリッジ装着部に装着される向きの上流側の第1面は、上記カートリッジにおいて、上記移動方向に沿って上記カートリッジ装着部に装着される向きの上流側の第2面と、上記移動方向において同じまたは装着される向きの上流側に位置する請求項3に記載の液体排出装置。
- 上記下部領域の少なくとも一部分は、鉛直方向から視て、上記カートリッジの最下面と重複している請求項1から4のいずれかに記載の液体排出装置。
- 上記下部領域の少なくとも一部分を含む水平断面積は、上記上部領域の水平断面積より大きい請求項1から5のいずれかに記載の液体排出装置。
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JP2017250655A JP7013856B2 (ja) | 2017-12-27 | 2017-12-27 | 液体排出装置 |
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