JP7031372B2 - 液体消費装置 - Google Patents
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Description
複合機10は、図1に示されるように、インクジェット記録方式でシート12(図2参照)に画像を記録するプリンタ部11を下部に有している。また、複合機10は、ファクシミリ機能、スキャン機能、及びコピー機能などの各種の機能を有していてもよい。複合機10は、液体消費装置の一例である。プリンタ部11は、概ね直方体形状の筐体14を有している。筐体14の内部には、図2に示されるように、給送トレイ15と、排出トレイ16と、給送ローラ23と、搬送ローラ対25と、排出ローラ対27と、記録部24と、プラテン26とが配置されている。
図1及び図2に示されるように、筐体14の前面14Aで且つ左右方向9の概ね中央には、開口13が形成されている。給送トレイ15は、開口13を通じて前後方向8に挿抜される。給送トレイ15は、各々が積層された複数のシート12を支持する。排出トレイ16は、給送トレイ15の上方に配置されている。排出トレイ16は、記録部24及びプラテン26の間から排出ローラ対27によって排出されたシート12を支持する。給送ローラ23は、不図示のモータによって駆動されることによって、給送トレイ15に支持されたシート12を搬送路17へ給送する。
搬送路17は、図2に示されるように、ガイド部材18、19、記録部24、プラテン26等によって形成される空間を指す。ガイド部材18、19と、記録部24及びプラテン26とは、それぞれがプリンタ部11の内部において所定間隔で対向する。搬送路17は、給送トレイ15の後端部から上方に延びつつUターンし、記録部24に対面する位置を経由して排出トレイ16に至る経路である。搬送向きは、図2において一点鎖線の矢印で示されている。
搬送ローラ対25は、記録部24より搬送向きの上流に配置されている。搬送ローラ対25は、互いに対向する搬送ローラ25A及びピンチローラ25Bを備える。搬送ローラ25Aは、不図示のモータによって駆動される。ピンチローラ25Bは、搬送ローラ25Aの回転に伴って連れ回る。シート12は、モータの正転駆動力が伝達されて正回転する搬送ローラ25A及びピンチローラ25Bに挟持されて、搬送向きに沿って搬送される。
排出ローラ対27は、記録部24より搬送向きの下流に配置されている。排出ローラ対27は、互いに対向する排出ローラ27A及び拍車27Bを備える。排出ローラ27Aは、不図示のモータによって駆動される。拍車27Bは、排出ローラ27Aの回転に伴って連れ回る。シート12は、モータの正転駆動力が伝達されて正回転する排出ローラ27A及び拍車27Bに挟持されて、搬送向きに沿って搬送される。
記録部24及びプラテン26は、図2に示されるように、搬送向きにおける搬送ローラ対25及び排出ローラ対27の間に配置されている。より詳細には、記録部24及びプラテン26は、搬送ローラ対25より搬送向きの下流で、且つ排出ローラ対27より搬送向きの上流に配置されている。また、記録部24及びプラテン26は、上下方向7において互いに対向して配置されている。
図1(B)に示されるように、筐体14の前面14Aで且つ左右方向9の右端部には、開口85が形成されている。筐体14は、開口85を閉塞させる閉塞位置(図1(A)に示される位置)と、開口85を開放する開放位置(図1(B)に示される位置)との間を回動可能なカバー87を有する。カバー87は、上下方向7における筐体14の下端近傍において、左右方向9に延びる回動軸線周りに回動可能に、筐体14によって支持されている。そして、開口85の奥に広がる筐体14内部の収容空間86には、カートリッジ装着部110が配置されている。
カートリッジ装着部110は、図3,4に示されるように、カートリッジケース101と、ロッド125と、ロック部129と、タンク103と、液面センサ55とを備えている。カートリッジ装着部110には、シアン、マゼンタ、イエロー、ブラックの各色に対応する4つのインクカートリッジ30が収容可能である。ロッド125、タンク103、及び液面センサ55は、4つのインクカートリッジ30それぞれに対応して、4つずつ設けられている。なお、カートリッジ装着部110に収容可能なインクカートリッジ30の数は、4つに限定されない。なお、図3においては、カートリッジ装着部110の左端に1個のインクカートリッジ30が装着されている。
ロッド125は、図4に示されるように、カートリッジケース101の奥壁から前方へ突出している。カートリッジケース101の奥壁において、ロッド125は、後述する接続部107より上方に設けられている。ロッド125は、インクカートリッジ30がカートリッジ装着部110に装着された状態において、後述するインクカートリッジ30の大気連通口96を通じて大気バルブ室36に進入する。
ロック部129は、図3及び図4に示されるように、カートリッジケース101の天壁付近で且つ開口112付近において、カートリッジケース101の左右方向9に延出されている。ロック部129は、左右方向9に沿って延びる棒状の部材である。ロック部129は、例えば、金属の円柱である。ロック部129の左右方向9の両端は、カートリッジケース101の側壁に固定されている。ロック部129は、4つのインクカートリッジ30が収納可能な4つの空間に亘って左右方向9に延びている。
タンク103は、図4に示されるように、カートリッジケース101の後方に設けられている。タンク103は、タンク103を構成する壁のうち、少なくとも後述する液面センサ55に対面する領域(プリズム)は、液面センサ55から出力させる光を透過する透光性を有する。
図3及び図4に示されるように、接続部107は、管状の樹脂からなるインクニードル102と、ガイド部105とを備えている。インクニードル102は、タンク103から前方へ突出している。インクニードル102の突出先端には、開口116が設けられている。また、インクニードル102の内部空間は、貯留室121に連通されている。さらに、インクニードル102は、カートリッジ装着部110に装着されたインクカートリッジ30のインク供給部34(図7参照)に対応する位置に配置されている。タンク103の前壁142を貫通する貫通孔126によって、インクニードル102の内部空間と貯留室121とが連通される。貫通孔126は、流入口の一例である。
液面センサ55は、貯留室121に貯留されたインクの液面が境界位置P1より高いとき、ローレベル信号を制御基板へ出力する。一方、液面センサ55は、貯留室121に貯留されたインクの液面が境界位置P1以下のとき、ハイレベル信号を制御基板へ出力する。液面センサ55は、貯留室121の側壁にインクが接触しているか否かによって異なる反射率を有するプリズムを利用して、貯留室121におけるインクの液面を光学的に検出するセンサである。
インクカートリッジ30は、インクが貯留される容器である。インクカートリッジ30は、筐体31と、インク供給部34と、凸部43と、操作部90と、を有する。インクカートリッジ30は、図5に示されるように、略直方体形状の筐体31を有する。筐体31は、上下方向7及び前後方向8それぞれに沿った寸法が、左右方向9に沿った寸法よりも大きい扁平形状である。なお、異なる色のインクが貯留されるインクカートリッジ30の外形形状は、同一であってもよいし、異なっていてもよい。筐体31は、後壁40と、前壁41と、上壁39と、下壁42と、側壁37、38とで構成されている。
本実施形態によれば、タンク103は、位置P3よりも下方に位置する第1半透膜127と、位置P3よりも上方に位置する第2半透膜147と、を有するので、貯留室121に貯留されたインクの液面の高さによって、第1半透膜127がインクと接触する面積が変動する。すなわち、貯留室121において、インクの液面の高さが低い方が、インクの液面の高さが高いときよりも、インクの液面より上方に位置する第1半透膜127の面積が大きくなる。したがって、貯留室121に貯留されたインクの液面の高さが比較的低い状態において、インクカートリッジ30がカートリッジ装着部110に装着されて、水頭差によってインクカートリッジ30からタンク103へインクが流入する速度が速くなる。他方、貯留室121に貯留されたインクの液面の高さが比較的高い状態、すなわち位置P3などにおいては、貯留室121へは第1半透膜127を通じて外部から空気が流入しないので、貯留室121から流出口128を通じてインクが流出し難くなる。
前述された実施形態では、第2連通口146は、タンク103の前壁142を貫通しているが、これに代えて、タンク103の上壁141を貫通するものとして第2連通口146が形成されて、第2連通口146が第2半透膜147に封止されてもよい。また、第2半透膜147は、位置P2よりも下方であって、位置P3よりも上方に位置してもよい。
24・・・記録部(消費部)
30・・・インクカートリッジ(カートリッジ)
32・・・上部貯留室(第1貯留室)
33・・・下部貯留室(第1貯留室)
35・・・インクバルブ室(第1貯留室)
55・・・液面センサ
96・・・大気連通口(第1大気連通部)
103・・・タンク
121・・・貯留室(第2貯留室)
124・・・第1連通口(第2大気連通部)
126・・・流入口
127・・・第1半透膜(第2半透膜領域)
128・・・流出口
146・・・第2連通口(第2大気連通部)
147・・・第2半透膜(第2半透膜領域)
149A・・・第1半透膜領域
149B・・・第2半透膜領域
Claims (8)
- 液体が貯留された第1貯留室、及び上記第1貯留室を大気に連通させる第1大気連通部を有するカートリッジと、
上記カートリッジが接続可能であり、接続された上記カートリッジの上記第1貯留室から水頭差によって液体が流入する流入口、当該流入口を通じて流入する液体を貯留する第2貯留室、上記第2貯留室に貯留された液体を流出させる流出口、及び上記第2貯留室を大気に連通させる第2大気連通部を有するタンクと、
上記タンクの上記流出口を通じて流出した液体を消費する消費部と、を備える液体消費装置であって、
上記第2大気連通部は、
上記第2貯留室を区画する側壁に形成された連通口と、
上記連通口を閉塞し、大気の通過を許容する半透膜と、を有しており、
当該液体消費装置が使用姿勢である場合に、
上記第1貯留室に貯留可能な最大量の液体が貯留された上記カートリッジから上記第2貯留室に水頭差によって液体が流入して、上記第1貯留室における液体の液面の高さと、上記第2貯留室における液体の液面の高さとが同じになった所定状態において、
上記半透膜は、上記所定状態における上記第2貯留室における液体の液面よりも下方に位置する第1半透膜領域と、上記所定状態における上記第2貯留室における液体の液面よりも上方に位置する第2半透膜領域と、を有する液体消費装置。 - 上記第2半透膜領域は、上記第1貯留室に貯留可能な最大量の液体が貯留された上記カートリッジから、水頭差によって液体が上記第2貯留室へ流入する前の、上記第1貯留室における液体の液面の高さより上方に位置する請求項1に記載の液体消費装置。
- 上記第2貯留室に貯留された液体の液面の高さが、上記流入口と同じ高さである状態において、
上記第1大気連通部の第1流路抵抗は、上記半透膜を通じた上記第2大気連通部の第2流路抵抗より小さい請求項1又は2に記載の液体消費装置。 - 上記第1半透膜領域は、上記流入口より上方に位置している請求項1から3のいずれかに記載の液体消費装置。
- 上記第1半透膜領域及び上記第2半透膜領域は、1つの半透膜の面にある請求項1から4のいずれかに記載の液体消費装置。
- 上記第1半透膜領域と上記第2半透膜領域とは、それぞれ別の半透膜の面にある請求項1から4のいずれかに記載の液体消費装置。
- 上記第1半透膜領域は、上記流入口より下方に位置している請求項1から3のいずれかに記載の液体消費装置。
- 上記第2貯留室に貯留された液体の液面が所定の高さ位置であることに応じて信号を出力する液面センサを更に備えた請求項1から7のいずれかに記載の液体消費装置。
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