JP6834483B2 - 液体消費装置 - Google Patents
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Description
複合機10は、図1に示されるように、インクジェット記録方式でシート12(図2参照)に画像を記録するプリンタ部11を下部に有している。また、複合機10は、ファクシミリ機能、スキャン機能、及びコピー機能などの各種の機能を有していてもよい。複合機10は、液体消費装置の一例である。プリンタ部11は、概ね直方体形状の筐体14を有している。筐体14の内部には、図2に示されるように、給送トレイ15と、排出トレイ16と、給送ローラ23と、搬送ローラ対25と、排出ローラ対27と、記録部24(消費部の一例)と、プラテン26とが配置されている。
図1に示されるように、筐体14の前面14Aで且つ左右方向9の概ね中央には、開口13が形成されている。給送トレイ15は、開口13を通じて前後方向8に挿抜される。給送トレイ15は、各々が積層された複数のシート12を支持する。排出トレイ16は、給送トレイ15の上方に配置されている。排出トレイ16は、記録部24及びプラテン26の間から排出ローラ対27によって排出されたシート12を支持する。給送ローラ23は、不図示のモータによって駆動されることによって、給送トレイ15に支持されたシート12を搬送路17へ給送する。
搬送路17は、図2に示されるように、ガイド部材18、19、記録部24、プラテン26等によって形成される空間を指す。ガイド部材18、19と、記録部24及びプラテン26とは、それぞれがプリンタ部11の内部において所定間隔で対向する。搬送路17は、給送トレイ15の後端部から上方に延びつつUターンし、記録部24に対面する位置を経由して排出トレイ16に至る経路である。搬送向きは、図2において一点鎖線の矢印で示されている。
搬送ローラ対25は、記録部24より搬送向きの上流に配置されている。搬送ローラ対25は、互いに対向する搬送ローラ25A及びピンチローラ25Bを備える。搬送ローラ25Aは、不図示のモータによって駆動される。ピンチローラ25Bは、搬送ローラ25Aの回転に伴って連れ回る。シート12は、モータの正転駆動力が伝達されて正回転する搬送ローラ25A及びピンチローラ25Bに挟持されて、搬送向きに沿って搬送される。
排出ローラ対27は、記録部24より搬送向きの下流に配置されている。排出ローラ対27は、互いに対向する排出ローラ27A及び拍車27Bを備える。排出ローラ27Aは、不図示のモータによって駆動される。拍車27Bは、排出ローラ27Aの回転に伴って連れ回る。シート12は、モータの正転駆動力が伝達されて正回転する排出ローラ27A及び拍車27Bに挟持されて、搬送向きに沿って搬送される。
記録部24及びプラテン26は、図2に示されるように、搬送向きにおける搬送ローラ対25及び排出ローラ対27の間に配置されている。より詳細には、記録部24及びプラテン26は、搬送ローラ対25より搬送向きの下流で、且つ排出ローラ対27より搬送向きの上流に配置されている。また、記録部24及びプラテン26は、上下方向7において互いに対向して配置されている。
筐体14の前面14Aで且つ左右方向9の右端部には、開口85が形成されている。筐体14は、開口85を閉塞させる閉塞位置(図1(A)に示される位置)と、開口85を開放する開放位置(図1(B)に示される位置)との間を回動可能なカバー87を有する。カバー87は、上下方向7における筐体14の下端近傍において、左右方向9に延びる回動軸線周りに回動可能に、筐体14によって支持されている。そして、開口85の奥に広がる筐体14内部の収容空間86には、カートリッジ装着部110が配置されている。
カートリッジ装着部110は、図3から図5に示されるように、カートリッジケース101と、接点106と、ロッド125と、装着センサ113と、ロック部129と、タンク103と、液面センサ55(センサの一例)とを備えている。カートリッジ装着部110には、シアン、マゼンタ、イエロー、ブラックの各色に対応する4つのインクカートリッジ30が収容可能である。接点106、ロッド125、装着センサ113、タンク103、及び液面センサ55は、4つのインクカートリッジ30それぞれに対応して、4つずつ設けられている。なお、カートリッジ装着部110に収容可能なインクカートリッジ30の数は、4つに限定されない。
カートリッジケース101は、カートリッジ装着部110の筐体を構成する。カートリッジケース101は、インクカートリッジ30を収容する内部空間を有する箱形状である。カートリッジケース101の内部空間は、上端を画定する天壁141と、下端を画定する底壁142と、前後方向8の後端を画定する奥壁143と、左右方向9の両端を画定する一対の側壁144、145とで画定される。一方、前後方向8において奥壁143と対向するカートリッジケース101の前端は、カートリッジケース101の内部空間を露出させる開口112となっている。さらに、開口112は、カバー87を開放位置に配置したときに、筐体14の開口85を通じて複合機10の外部に露出される。
接点106は、図5に示されるように、カートリッジケース101の天壁141に設けられている。接点106は、天壁141からカートリッジケース101の内部空間へ向けて下方に突出している。接点106は、カートリッジ装着部110に装着されたインクカートリッジ30の後述する電極65に接する位置に配置されている。接点106は、導電性及び弾性を有する部材で構成されており、上方へ弾性的に変形可能である。接点106は、電気回路を通じて制御基板に電気的に接続されている。接点106と電極65とが接触して電気的に導通されることによって、電圧Vcが電極65に印加されたり、電極65がアースされたり、電極65に電力が供給されたりする。接点106は、IC基板に保持された情報を読み取る読取部の一例である。
ロッド125は、図5に示されるように、カートリッジケース101の奥壁143から前方へ突出している。カートリッジケース101の奥壁143において、ロッド125は、後述する接続部107より上方に設けられている。ロッド125は、インクカートリッジ30がカートリッジ装着部110に装着された状態において、後述する大気連通口96を通じて大気バルブ室36に進入する。
装着センサ113は、図5に示されるように、カートリッジケース101の天壁141に設けられている。装着センサ113は、インクカートリッジ30がカートリッジ装着部110に装着されているか否かを検出する。装着センサ113は、ロッド125よりも前方で且つ接点106よりも後方に位置している。本実施形態に係る装着センサ113は、左右方向9に離間した発光部及び受光部を備える。カートリッジ装着部110に装着されたインクカートリッジ30の後述する遮光板67は、発光部及び受光部の間に配置される。換言すれば、発光部及び受光部は、カートリッジ装着部110に装着されたインクカートリッジ30の遮光板67を挟んで対向配置されている。
ロック部129は、図5に示されるように、カートリッジケース101の天壁141付近で且つ開口112付近において、カートリッジケース101の左右方向9に延出されている。ロック部129は、左右方向9に沿って延びる棒状の部材である。ロック部129は、例えば、金属の円柱である。ロック部129の左右方向9の両端は、カートリッジケース101の側壁144、145に固定されている。ロック部129は、4つのインクカートリッジ30が収納可能な4つの空間に亘って左右方向9に延びている。
タンク103は、図5に示されるように、カートリッジケース101の奥壁143より後方に設けられている。タンク103は、上壁151と、前壁152と、下壁153と、後壁154と、一対の側壁144、145とで構成されている。タンク103を構成する壁のうち、少なくとも後述する液面センサ55に対面する領域は、液面センサ55から出力させる光を透過する透光性を有する。
接続部107は、管状の樹脂からなるインクニードル102と、ガイド部105とを備えている。インクニードル102は、第2前壁152Bから前方へ突出している。インクニードル102の突出先端には、開口116が設けられている。また、インクニードル102の内部空間は、貯留室121に連通されている。さらに、インクニードル102は、カートリッジ装着部110に装着されたインクカートリッジ30のインク供給部34(供給部の一例)に対応する位置に配置されている。
貯留室121には、図5に示されるように、回動部材50が配置されている。回動部材50は、貯留室121内に配置された不図示の支持部材によって、矢印58、59の向きに回動可能に支持されている。回動部材50は、図5の実線で示される位置及び破線で示される位置の間を回動することができる。さらに、回動部材50は、不図示の規制部材によって、実線の位置より矢印58の向きへの回動が規制される。回動部材50は、フロート51と、軸52と、アーム53と、被検出部54(被検出子の一例)とを備える。
液面センサ55は、回動部材50の被検出部54が検出位置に配置されているか否かを検出する。本実施形態に係る液面センサ55は、左右方向9に離間した発光部及び受光部を備える。液面センサ55は、発光部から出力された光が受光部で受光されたか否かに応じて異なる検出信号を出力する。すなわち、液面センサ55の具体的な構成は、装着センサ113と同様であってもよい。
インクカートリッジ30は、インクが貯留される容器である。インクカートリッジ30は、図6〜図8に示されるように、略直方体形状の筐体31を有する。筐体31は、上下方向7及び前後方向8それぞれに沿った寸法が、左右方向9に沿った寸法よりも大きい扁平形状である。なお、異なる色のインクが貯留されるインクカートリッジ30の外形形状は、同一であってもよいし、異なっていてもよい。筐体31は、後壁40と、前壁41と、上壁39と、下壁42と、側壁37、38とで構成されている。筐体31を構成する壁のうちの少なくとも前壁41は、上部貯留室32及び下部貯留室33に貯留されたインクの液面を、外部から視認可能な透光性を有する。
上記の実施形態によれば、第1突部49の突出量を増減させると共に、第1突部49内の上部貯留室32の容積を変更することによって、複合機10を前後方向8にサイズアップしなくても、容量及び外形形状の異なるインクカートリッジ30、60をカートリッジ装着部110に選択的に装着可能になる。特に、第1突部49内の上部貯留室32と、第2突部119内の貯留室121とを、上下方向7から見て重なる位置に配置することによって、複合機10をサイズアップすることなく、上部貯留室32及び貯留室121のサイズを大きくすることができる。
24・・・記録部
30・・・インクカートリッジ
32・・・上部貯留室
33・・・下部貯留室
34・・・インク供給部
47・・・連通口
48・・・第1基部
49・・・第1突部
50・・・回動部材
55・・・液面センサ
64・・・IC基板
67・・・遮光板
96・・・大気連通口
103・・・タンク
106・・・接点
107・・・接続部
113・・・装着センサ
118・・・第2基部
119・・・第2突部
121・・・貯留室
124・・・大気連通ポート
125・・・ロッド
129・・・ロック部
Claims (10)
- 液体が貯留された第1貯留室、及び上記第1貯留室に貯留された液体を供給する供給部を有するカートリッジである第1カートリッジ及び第2カートリッジと、
上記第1カートリッジ及び上記第2カートリッジの上記供給部が選択的に接離可能な接続部、及び上記接続部に接続された上記供給部を通じて上記第1貯留室から供給された液体を貯留する第2貯留室を有するカートリッジ装着部と、
上記第2貯留室に貯留された液体を消費する消費部とを備える液体消費装置であって、
上記供給部と上記接続部とは、
上記カートリッジ装着部に対して上記カートリッジが第1方向の挿入向きに挿入されることによって接続され、
上記カートリッジ装着部に対して上記カートリッジが上記挿入向きと逆向きの脱抜向きに脱抜されることによって離間され、
上記第1カートリッジは、第1基部と、上記第1方向と直交する第2方向における上記第1基部の一部から上記挿入向きに突出する第1突部とで構成されており、且つ上記第1基部及び上記第1突部に亘って上記第1貯留室が形成されており、
上記第2カートリッジは、上記第1貯留室が形成された上記第1基部を少なくとも有し、上記第1カートリッジと比較して、上記第1貯留室の容積が小さく且つ上記第1突部の突出量が少なく、
上記カートリッジ装着部は、第2基部と、上記第2方向における上記第2基部の一部から上記脱抜向きに突出する第2突部とで構成されており、
上記供給部が上記接続部に接続された状態において、
上記第1基部は、上記第1方向から見て上記第2基部及び上記第2突部と重なり、上記第2方向から見て上記第2基部及び上記第2突部と重ならない位置に配置され、
上記第1カートリッジの上記第1突部は、上記第1方向から見て上記第2基部と重なり且つ上記第2突部と重ならず、上記第2方向から見て上記第2基部と重ならず且つ上記第2突部と重なる位置に配置される液体消費装置。 - 上記第1カートリッジ及び上記第2カートリッジは、上記第1方向及び上記第2方向に直交する第3方向の長さが一致し、
上記カートリッジ装着部は、上記第3方向に所定の間隔を隔てて配置された複数の上記接続部を有する請求項1に記載の液体消費装置。 - 上記供給部は、上記第2方向における上記第1突部と異なる位置において、上記第1基部の上記挿入向きを向く面に設けられており、
上記接続部は、上記第2突部の上記脱抜向きを向く面に設けられている請求項1又は2に記載の液体消費装置。 - 上記第2方向は、鉛直方向であり、
上記供給部は、上記第1突部より下方において、上記第1基部に設けられており、
上記カートリッジは、上記第1貯留室を大気に連通させる第1大気連通部を有し、
上記カートリッジ装着部は、上記第2貯留室を大気に連通させる第2大気連通部を有する請求項3に記載の液体消費装置。 - 上記第1大気連通部は、
上記第1貯留室と上記カートリッジの外面とを連通させる大気流路であって、
上記供給部が上記接続部に接続された状態において、上記第1貯留室に貯留された液体より上方で半透膜によって液密に封止されている請求項4に記載の液体消費装置。 - 上記第1基部は、上記カートリッジの種類を示す情報を保持する情報保持部を有し、
上記カートリッジ装着部は、上記第2突部より上記脱抜向きの下流に配置されており、上記情報保持部に保持された情報を読み取る読取部を有する請求項1から5のいずれかに記載の液体消費装置。 - 上記カートリッジには、上記供給部が上記接続部に接続されている状態において、上記脱抜向きの付勢力が上記カートリッジ装着部から付与されており、
上記カートリッジ装着部は、
上記第1基部の上記脱抜向きを向く面に当接して、上記付勢力に抗して上記供給部が上記接続部に接続された状態を維持するロック状態と、
上記カートリッジから離間して、上記カートリッジを上記脱抜向きに移動可能にするリリース状態とに切替可能なロック部を有する請求項1から6のいずれかに記載の液体消費装置。 - 上記カートリッジ装着部は、
上記第2貯留室内において、上記第2貯留室に貯留された液体の量に対応する位置に移動する被検出子と、
上記第2貯留室内の検出位置に上記被検出子が存在するか否かを検出するセンサとを備える請求項1から7のいずれかに記載の液体消費装置。 - 上記第1貯留室及び上記第2貯留室は、インクを貯留しており、
上記消費部は、上記第2貯留室に貯留されたインクを吐出して、被記録媒体に画像を記録する請求項1から8のいずれかに記載の液体消費装置。 - 上記第2貯留室は、上記第2基部及び上記第2突部に亘って形成されており、
上記供給部が上記接続部に接続された状態において、上記第1カートリッジの上記第1突部内の上記第1貯留室と、上記第2突部内の上記第2貯留室とは、上記第2方向から見て重なる位置に配置される請求項1から9のいずれかに記載の液体消費装置。
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