JP7009985B2 - タイヤ用モールド - Google Patents

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Description

本発明は、タイヤ用モールドに関する。
特開2013-144414号公報には、タイヤ用モールドが開示されている。このモールドは、複数のトレッドセグメント(以下、セグメントという)と一対のサイドプレートとを備えている。タイヤの加硫工程では、未加硫のローカバー(生タイヤ)が準備される。このローカバーが、モールドに投入される。このローカバーがモールド内で加圧及び加熱されて、このローカバーからタイヤが得られる。
この加硫工程では、複数のセグメントが周方向に並べられてリング状にされる。それぞれのサイドプレートは、このリング状にされた複数のセグメントに、当接する。複数のセグメントと一対のサイドプレートとが、タイヤを成形するキャビティを形成する。この複数のセグメントはタイヤのトレッド面を成形し、一対のサイドプレートはタイヤのサイドウォール外面を成形する。
特開2013-144414号公報
タイヤの加硫工程では、加圧及び加熱によって、ローカバーのゴム組成物が流動する。当接するセグメントとサイドプレートとの間に隙間が生じているモールドでは、この隙間にゴム組成物が進入する。同様に、周方向に当接するセグメントに隙間が生じているモールドでは、この隙間にゴム組成物が浸入する。この浸入したゴム組成物は、タイヤの外面に所謂オーバースピュー(ゴムのはみ出し)を形成する。
このモールドは繰り返し使用される。繰り返しの使用によって、セグメントの当接面とサイドプレートの当接面とで摩耗が進行する。これらの摩耗の進行によって、当接面の隙間は大きくなる。隙間の大きなモールドでは、大きなオーバースピューが生じうる。このオーバースピューは、タイヤの外観を損なう。
本発明の目的は、外観に優れたタイヤを成形するタイヤ用モールドの提供にある。
本発明に係るタイヤ用モールドは、周方向に並べられてリング状にされる複数のセグメントと、上記複数のセグメントの軸方向端部の半径方向内側に位置する一対のサイドプレートとを備えている。それぞれのサイドプレートは、リング状に並べられた上記複数のセグメントに当接する外周面を備えている。それぞれのセグメントは、一方のサイドプレートの外周面に当接する第一当接面と、他方のサイドプレートの外周面に当接する第二当接面とを備えている。上記第一当接面の半径R1は、上記第二当接面の半径R2より大きい。
好ましくは、上記第一当接面における上記セグメントの中心角θ1は、上記第二当接面における上記セグメントの中心角θ2より小さい。
好ましくは、上記セグメントの中心角θは、上記第二当接面が位置する軸方向他方端から上記第一当接面が位置する軸方向一方端に向かって漸減している。
好ましくは、赤道面における上記セグメントの中心角θ3と上記中心角θ1との差(θ3-θ1)は、この中心角θ3と上記中心角θ2との差(θ2-θ3)より大きい。
好ましくは、上記中心角θ2と中心角θ1との差(θ2-θ1)は、0.003°以上0.006°以下である。
好ましくは、上記半径R1と上記半径R2との差(R1-R2)が0.05mm以上0.10mm以下である。
本発明に係るタイヤの製造方法は、モールドにローカバーを投入する投入工程と、
上記ローカバーが上記モールド内で加圧及び加熱されて上記ローカバーからタイヤが得られる加圧加熱工程と
を備えており、
上記モールドが、
周方向に並べられてリング状にされる複数のセグメントと、上記複数のセグメントの軸方向端部の半径方向内側に位置する一対のサイドプレートとを備えており、
それぞれのサイドプレートがリング状に並べられた上記複数のセグメントに当接する外周面を備えており、
それぞれのセグメントが、軸方向一方のサイドプレートの外周面に当接する第一当接面と、軸方向他方のサイドプレートの外周面に当接する第二当接面とを備えており、
上記第一当接面の半径R1が上記第二当接面の半径R2より大きい
本発明に係るタイヤ用モールドでは、セグメント間やセグメントとサイドプレートとの間で局所的に大きな当接力が作用することが抑制されている。このモールドでは、局所的に摩耗が進行することが抑制されている。このモールドでは、オーバースピューの発生が抑制されている。このタイヤ用モールドは、外観に優れたタイヤを成形しうる。
図1は、本発明の一実施形態に係るタイヤ加硫装置が示された概念図である。 図2は、図1のタイヤ加硫装置の一部の分解斜視図である。 図3は、図1のモールドのセグメントの周方向の端面である。 図4は、図3のセグメントの斜視図である。 図5(a)は比較例のタイヤ加硫装置の使用状態が示された説明図であり、図5(b)はそのタイヤ加硫装置の他の使用状態が示された説明図であり、図5(c)はそのタイヤ加硫装置の更に他の使用状態が示された説明図である。 図6(a)は図1のタイヤ加硫装置の使用状態が示された説明図であり、図6(b)は図1のタイヤ加硫装置の他の使用状態が示された説明図であり、図6(c)は図1のタイヤ加硫装置の更に他の使用状態が示された説明図である。
以下、適宜図面が参照されつつ、好ましい実施形態に基づいて本発明が詳細に説明される。
図1には、加硫装置2と共に、加硫成形されたタイヤ4が示されている。この加硫装置2は、モールド6と、ブラダー8と、上プレート10と、下プレート12と、トレッドセクターとしての多数のセクター14と、アクチェータ16と、下プラテン盤20とを備えている。この加硫装置2は、図示されないが、更に、上プラテン盤及びプレス台を備えている。この図1の左右方向が加硫装置2の左右方向であり、紙面に垂直な方向が加硫装置2の前後方向であり、上下方向が加硫装置2の上下方向である。
図1のモールド6は、トレッドセグメントとしての多数のセグメント24と、一対のサイドプレートとしての上サイドプレート26及び下サイドプレート28と、一対のビードリングとしての上ビードリング30及び下ビードリング32とを備えている。図1において、左右方向がモールド6の半径方向であり、上下方向がモールド6の軸方向であり、紙面に垂直な方向がモールド6の周方向である。このモールド6は、加硫装置2の上下方向を軸方向として配置されている。ここでは、説明の便宜上、モールド6の軸方向一方側を上下方向上側として、軸方向他方側を上下方向下側として説明がされる。
図1では、多数のセグメント24、上サイドプレート26、下サイドプレート28、上ビードリング30及び下ビードリング32が当接して、閉姿勢のモールド6が示されている。
それぞれのセグメント24は、トレッドキャビティ面34、第一当接面36及び第二当接面38を備えている。上下方向において、トレッドキャビティ面34はセグメント24の内周面24aの中央に位置し、第一当接面36は上方の端部に位置し、第二当接面38は下方の端部にしている。このセグメント24は、セクター14に取り付けられている。
上サイドプレート26の形状は、リング状である。上サイドプレート26は、サイドキャビティ面26a、外周面26b及び内周面26cを備えている。サイドキャビティ面26aは下向きである。外周面26bは、半径方向外向きである。内周面26cは、半径方向内向きである。上サイドプレート26は、セグメント24の上方の端部の内側に位置している。外周面26bは、セグメント24の第一当接面36に当接している。
下サイドプレート28の形状は、リング状である。下サイドプレート28は、サイドキャビティ面28a、外周面28b及び内周面28cを備えている。サイドキャビティ面28aは軸方向において上向きである。外周面28bは、半径方向外向きである。内周面28cは、半径方向内向きである。下サイドプレート28は、セグメント24の下方の端部の内側に位置している。外周面28bは、セグメント24の第二当接面38に当接している。この外周面28bの外径は、前述の外周面26bの外径と同じ大きさにされている。
上ビードリング30の形状は、リング状である。上ビードリング30は、ビードキャビティ面30a、外周面30b及び内側面30cを備えている。ビードキャビティ面30aは、外周面30bと内側面30cとの間に形成されている。外周面30bは、半径方向外向きである。外周面30bは、上サイドプレート26の内周面26cに当接している。同様に、下ビードリング32の形状は、リング状である。下ビードリング32は、ビードキャビティ面32a、外周面32b及び内側面32cを備えている。ビードキャビティ面32aは、外周面32bと内側面32cとの間に形成されている。外周面32bは、半径方向外向きである。外周面32bは、下サイドプレート28の内周面28cに当接している。
ブラダー8は、モールド6の内側に位置している。ブラダー8は、その内部に媒体が充填されて膨張し、その媒体が排出されて収縮しうる。図1には、媒体が充填されて膨張したブラダー8が示されている。このブラダー8は、セグメント24、上サイドプレート26、下サイドプレート28、上ビードリング30及び下ビードリング32に沿って延在している。ブラダー8は、上ビードリング30の内側面30c及び下ビードリング32の内側面32cに当接している。モールド6とブラダー8とがキャビティ44を形成している。
上プレート10は、上サイドプレート26の上に位置している。上プレート10に、上サイドプレート26が取り付けられている。上プレート10は、上下方向に移動可能にされている。
下プレート12は、下サイドプレート28の下に位置している。下プレート12に、下サイドプレート28が取り付けられている。下プレート12は、セクター14が当接して摺動する摺動面12aを備えている。この摺動面12aはモールド6の軸方向(加硫装置2の上下方向)に垂直な平面である。
それぞれのセクター14は、内周面14a、外周面14b及び底面14cを備えている。内周面14aにセグメント24が当接している。外周面14bは、上下方向下方に向かって半径方向内側から外側向きに傾斜して延びている。
セグメント24は、セクター14の半径方向内側に取り付けられている。セグメント24は、周方向に並べられて、リング状にされている。この加硫装置2では、一個のセクター14に一枚のセグメント24が取り付けられているが、1個のセクター14に複数枚のセグメント24が取り付けられてもよい。
アクチェータ16の形状は、リング状である。アクチェータ16は、内周テーパ面16aを備えている。この内周テーパ面16aは、上下方向下方に向かって半径方向内側から外側向きに傾斜して延びている。この内周テーパ面16aは、セクター14の外周面14bと摺動可能に形成されている。
図示されないが、上プラテン盤が、アクチェータ16の上に位置している。アクチェータ16は、上プラテン盤に取り付けられている。上プラテン盤は、上下方向に移動可能にされている。下プラテン盤20は、下プレート12の下に位置している。下プラテン盤20に、下プレート12が取り付けられている。この下プラテン盤20は、図示されないプレス台に固定されている。
図2に示される様に、図1の複数のセクター14は、周方向に並べられて、リング状にされている。それぞれのセグメント24の周方向一方の端面24bと、周方向に隣合う他のセグメント24の周方向他方の端面24cとが当接している。この様に、複数のセグメント24は、周方向に並べられて、リング状にされている。
このモールド6では、図示されないが、9枚のセグメント24が、周方向に並べられて、リング状にされている。通常、3枚以上20枚以下のセグメント24によってリング状にされるが、このセグメント24の枚数は特に限定されない。
図3には、セグメント24の周方向一方の端面24bが示されている。図3において、一点鎖線Lrは、モールド6の軸線を表している。一点鎖線Lcは、モールド6の赤道面を表している。符号Ps1は、この端面24bにおける第一当接面36の上方端を表している。符号Ps2は、この端面24bにおける第二当接面38の下方方端を表している。符号Ps3は、この端面24bにおけるトレッドキャビティ面34と赤道面Lcとの交点を表している。
二点鎖線L1は、上方端Ps1を通って半径方向に延びる直線を表している。二点鎖線L2は、下方端Ps2を通って半径方向に延びる直線を表している。二点鎖線L3は、交点Ps3を通って半径方向に延びる直線を表している。
片矢印R1は、第一当接面36の半径を表している。この半径R1は、軸線Lrから第一当接面36までの距離として測定される。この半径R1は、第一当接面36の軸方向中央で測定される。片矢印R2は、第二当接面38の半径を表している。この半径R2は、軸線Lrから第二当接面38までの距離として測定される。この半径R2は、第二当接面38の軸方向中央で測定される。このモールド6では、セグメント24の第一当接面36の半径R1は、第二当接面38の半径R2より大きい。
図4に示される様に、周方向他方の端面24cについても、端面24bと同様にして、上方端Ps1、下方端Ps2、交点Ps3、直線L1、直線L2及び直線L3が決定される。両矢印θ1は、第一当接面36におけるセグメント24の中心角を表している。この中心角θ1は、一対の直線L1がなす角度として求められる。両矢印θ2は、第二当接面38におけるセグメント24の中心角を表している。この中心角θ2は、一対の直線L2がなす角度として求められる。両矢印θ3は、赤道面におけるセグメント24の中心角を表している。この中心角θ3は、一対の直線L3のなす角度として求められる。
この加硫装置2を用いたタイヤ4の製造方法が説明される。この製造方法は、準備工程、投入工程、モールド閉工程及び加圧加熱工程を備えている。
準備工程では、未加硫のローカバーが準備される。図示されないが、この準備工程では、下プレート12(下サイドプレート28)に対して、上サイドプレート26は上方に離れている。アクチェータ16の移動によって、セクター14及びセグメント24は上方且つ半径方向外側に離れている。隣合うセグメント24は、周方向に離れている。この準備工程では、モールド6は開姿勢にされている。
投入工程では、開姿勢にあるモールド6にローカバーが投入される。ローカバーは、開姿勢にあるモールド6内に配置される。
モールド閉工程では、下プレート12に向かって上サイドプレート26が近づく。アクチェータ16の移動によって、セクター14及びセグメント24は下方に向かって移動する。更に、セクター14及びセグメント24は、モールド6の半径方向内側に向かって移動する。周方向に隣合うセグメント24の端面24bと端面24cとが当接する。また、セグメント24はリング状にされる。このリング状に並べられたセグメント24の第一当接面36は、上サイドプレート26の外周面26bに当接し、第二当接面38は下サイドプレート28の外周面28bに当接する。この様にして、モールド6は、図1の閉姿勢にされる。
加圧加熱工程は、ローカバーがモールド6内で加圧及び加熱される。これにより、ローカバーが加硫されて、ローカバーからタイヤ4が得られる。
図5(a)から図5(c)には、従来の加硫装置42の使用状態が示されている。この加硫装置42は、セグメント24に代えて、従来のセグメント44を備える他は、加硫装置2と同様の構成を備えている。
加硫装置42では、セクター14とアクチェータ16とは、外周面14bに対して内周テーパ面16aが摺動可能に連結されている。例えば、外周面14bに沿った溝が形成され、内周テーパ面16aに突起が形成されている。この突起が溝に沿って移動可能にされて、溝から抜け止めされている。
図5(a)では、セクター14は、アクチェータ16によって、上方に配置されている。セクター14は、下プレート12の摺動面12aから離れている。図5(b)では、アクチェータ16が下降している。セクター14は、摺動面12aに当接している。図5(c)では、更に、アクチェータ16が下降している。これにより、セクター14は、半径方向内向きに摺動面12aを摺動している。
図5(b)及び図5(c)の使用状態では、アクチェータ16の内周テーパ面16aがセクター14の外周面14bを押圧する。この押圧によって、セクター14は摺動面12aを摺動しつつ、半径方向内向きに移動する。このとき、セクター14は、軸方向他方に対して軸方向一方が半径方向内側にわずかに傾いた姿勢で移動する。
このセグメント44では、第一当接面48の半径は、第二当接面50の半径と同じ大きさにされている。半径方向において、第一当接面48の位置は、第二当接面50の位置と同じにされている。これにより、図5(c)に示される様に、この第一当接面48は、上サイドプレート26と干渉し易い。なお、図5(c)では、わかり易くするために、実際よりも、この干渉を強調している。
この干渉は、セグメント44間の隙間やセグメント44と上サイドプレート26及び下サイドプレート28との間の隙間の不均一を助長する。この隙間不均一は、タイヤ4に大きなオーバースピューを生じさせる。
この隙間の不均一は、第一当接面48、第二当接面50、周方向一方の端面44b及び他方の端面44cの摩耗の不均一を助長する。この摩耗の不均一は、更に大きなオーバースピューを生じさせる。この隙間の不均一は、モールド46の耐久性を低下させる。
図6(a)から図6(c)には、本発明に係る加硫装置2の使用状態が示されている。この図6(a)から図6(c)の使用状態は、加硫装置42の図5(a)から図5(c)の使用状態に対応して、表されている。
加硫装置2では、第一当接面36の半径R1は、第二当接面38の半径R2より大きい。これにより、第二当接面38は、第一当接面36より半径方向内側に位置する。図6(c)に示される様に、この第一当接面36は、上サイドプレート26との干渉が抑制されている。このモールド6では、この干渉の抑制によって、このモールド6はスムーズに閉じられる。
この干渉の抑制の観点から、半径R1と上記半径R2との差(R1-R2)は、好ましくは0.05mm以上であり、更に好ましくは0.05mmより大きく、特に好ましくは0.06mm以上である。一方で、この差(R1-R2)が大き過ぎるモールド6では、却ってオーバースピューの発生を助長する。このオーバースピューの発生を抑制する観点から、この差(R1-R2)は、好ましくは0.10mm以下であり、更に好ましくは0.10mm未満であり、特に好ましくは0.09mm以下である。
この干渉の抑制は、セグメント24間の隙間やセグメント24と上サイドプレート26及び下サイドプレート28との間の隙間の均一化に寄与する。このモールド6は、閉姿勢において、セグメント24、上サイドプレート26及び下サイドプレート28の隙間が均一化されている。この隙間の均一化は、オーバースピューの発生を抑制する。このモールド6は、タイヤ4の外観の向上に寄与する。更に、この隙間の均一化は、第一当接面36、第二当接面38、周方向一方の端面24b及び他方の端面24cの摩耗の不均一を抑制する。この摩耗の不均一の抑制は、モールド6の耐久性の向上に寄与する。
このモールド6のセグメント24では、中心角θ1が、中心角θ2より小さい。図6(c)に示される状態において、隣合うセグメント24の周方向一方の端面24bと他方の端面24bとの干渉が抑制されている。この干渉の抑制によって、このモールド6はスムーズに閉じられる。このモールド6では、更に、隙間が均一化されている。
このセグメント24の中心角θは、軸方向他方端である下方端Ps2から軸方向一方端である上方端Ps1向かって、漸減している。セグメント24の端面24b及び端面24cは、上方に先立ち下方から当接する。これにより、周方向における、それぞれのセグメント24の位置が調整される。その後に、端面24bと端面24cとは、上方側で当接する。このセグメント24は、周方向の位置ずれが抑制されている。この位置ずれが抑制されることで、隙間が均一化されている。
このセグメント24では、中心角θ3と中心角θ1との差(θ3-θ1)は、中心角θ3と中心角θ2との差(θ2-θ3)より大きい。このセグメント24では、隣合うセグメント24の端面24bと端面24cとは、下方側で当接し易くされている。これにより、周方向における、それぞれのセグメント24の位置が更に調整され易い。一方で、端面24bと端面24cとは、下方側に遅れて上方側で当接するようにされている。これにより、干渉による隙間の不均一の発生が更に抑制される。
この中心角θ2と中心角θ1との差(θ2-θ1)が大きいモールド6では、周方向に隣合うセグメント24の干渉が抑制される。この干渉の抑制は、モールド6の隙間の均一化に寄与する。この観点から、この差(θ2-θ1)は、好ましくは0.003°以上であり、更に好ましくは0.004°以上である。一方でこの差(θ2-θ1)が小さいモールド6では、上方端の隙間が小さい。隙間を小さくすることで、オーバースピューの発生を抑制しうる。この観点から、この差(θ2-θ1)は、好ましくは0.006°以下であり、更に好ましくは0.005°以下である。
以下、実施例によって本発明の効果が明らかにされるが、この実施例の記載に基づいて本発明が限定的に解釈されるべきではない。
[実施例1]
図1に示された加硫装置が準備された。この加硫装置を用いて、タイヤが加硫された。この加硫装置では、セグメントの半径R1と上記半径R2との差(R1-R2)と、中心角θ1と中心角θ2との差(θ2-θ1)とは、表1に示される通りであった。この加硫装置を用いてタイヤが製造された。
[比較例1]
従来のセグメントが準備された。このセグメントの差(R1-R2)と差(θ2-θ1)とが表1に示される通りであった。このセグメントが異なる他は実施例1と同様であった。
[実施例2]
セグメントの差(R1-R2)と差(θ2-θ1)とが表1に示される通りとされた他は、実施例1と同様にされた。
[適合率評価]
製造されたタイヤの外観が検査された。この検査において、製造本数に対して、オーバースピューの修正を必要とする外観不良品の発生率が調査された。表1の適合率に、この発生率が指数化して表している。この指数は比較例1を100とする指数で表されている。この指数は大きいほど、外観不良品の発生率が低く、好ましい。
[耐久性評価]
タイヤの製造では、前述の適合率が所定の基準値に達したモールドは、修理される。このモールドは、修理された後に、またタイヤの製造に使用される。このモールドの最初の使用から修理までの、タイヤの製造本数が求められた。表1の耐久性に、このタイヤの製造本数が指数化して表している。この指数は比較例1を100として表されている。この指数は大きいほど、製造本数が多く、好ましい。この指数が大きいほど、生産性に優れている。
Figure 0007009985000001
表1に示されるように、実施例では、比較例に比べて評価が高い。この評価結果から、本発明の優位性は明らかである。
以上説明された方法は、コンテナモールド式のモールドで加硫されるタイヤに広く適用されうる。
2・・・加硫装置
4・・・タイヤ
6・・・モールド
10・・・上プレート
12・・・下プレート
14・・・セクター
16・・・アクチェータ
24・・・セグメント
24a・・・内周面
24b・・・一方の端面
24c・・・他方の端面
26・・・上サイドプレート
26a・・・キャビティ面
26b・・・外周面
28・・・下サイドプレート
28a・・・キャビティ面
28b・・・外周面
36・・・第一当接面
38・・・第二当接面

Claims (7)

  1. 周方向に並べられてリング状にされる複数のセグメントと、上記複数のセグメントの軸方向端部の半径方向内側に位置する一対のサイドプレートとを備えており、
    それぞれのサイドプレートがリング状に並べられた上記複数のセグメントに当接する外周面を備えており、
    それぞれのセグメントが、一方のサイドプレートの外周面に当接する第一当接面と、他方のサイドプレートの外周面に当接する第二当接面とを備えており、
    上記第一当接面の半径R1が上記第二当接面の半径R2より大きく、
    一方のサイドプレートの外周面の半径と上記第一当接面の半径R1との半径差が、他方のサイドプレートの外周面の半径と上記第二当接面の半径R2との半径差より大きい、タイヤ用モールド。
  2. 上記第一当接面における上記セグメントの中心角θ1が、上記第二当接面における上記セグメントの中心角θ2より小さい請求項1に記載のタイヤ用モールド。
  3. 上記セグメントの中心角θが上記第二当接面が位置する軸方向他方端から上記第一当接面が位置する軸方向一方端に向かって漸減している請求項2に記載のタイヤ用モールド。
  4. 赤道面における上記セグメントの中心角θ3と上記中心角θ1との差(θ3-θ1)が、この中心角θ3と上記中心角θ2との差(θ2-θ3)より大きい請求項2又は3に記載のタイヤ用モールド。
  5. 上記中心角θ2と中心角θ1との差(θ2-θ1)が、0.003°以上0.006°以下である請求項2から4のいずれかに記載のタイヤ用モールド。
  6. 上記半径R1と上記半径R2との差(R1-R2)が0.05mm以上0.10mm以下である請求項1から5のいずれかに記載のタイヤ用モールド。
  7. モールドにローカバーを投入する投入工程と、
    上記ローカバーが上記モールド内で加圧及び加熱されて上記ローカバーからタイヤが得られる加圧加熱工程と
    を備えており、
    上記モールドが、
    周方向に並べられてリング状にされる複数のセグメントと、上記複数のセグメントの軸方向端部の半径方向内側に位置する一対のサイドプレートとを備えており、
    それぞれのサイドプレートがリング状に並べられた上記複数のセグメントに当接する外周面を備えており、
    それぞれのセグメントが、軸方向一方のサイドプレートの外周面に当接する第一当接面と、軸方向他方のサイドプレートの外周面に当接する第二当接面とを備えており、
    上記第一当接面の半径R1が上記第二当接面の半径R2より大きく、
    一方のサイドプレートの外周面の半径と上記第一当接面の半径R1との半径差が、他方のサイドプレートの外周面の半径と上記第二当接面の半径R2との半径差より大きい、タイヤの製造方法。
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