JP6641799B2 - タイヤ金型 - Google Patents

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Description

本発明は、タイヤの加硫成形に使用される金型に関する。
特表2005−533685号公報には、タイヤを加硫成形する金型が開示されている。この金型は、複数のセグメントと一対のサイドプレートとを備えている。このセグメントは、ローカバーの外周面が当接するセグメントキャビティ面を備えている。サイドプレートは、ローカバーの軸方向外側の側面に当接するサイドキャビティ面を備えている。
このタイヤの加硫工程では、この金型に、予備成形されたローカバー(生タイヤ)が投入される。このローカバーは、金型のキャビティ内で加圧されつつ加熱される。この加圧と加熱とにより、ローカバーが加硫される。この加硫により、キャビティ面の形状に倣った形状のタイヤが得られる。この金型では、セグメントのキャビティ面がトレッド面を形成する。サイドプレートのキャビティ面がタイヤの軸方向外側の側面を形成する。
特表2005−533685号公報
加硫工程において、金型は、予め設定された加硫温度にされる。このセグメントとサイドプレートが加硫温度にされる。このセグメントとサイドプレートとは、熱膨張する。このセグメントの材質とサイドプレートの材質とが異なることがある。例えば、セグメントの材質がアルミ合金であり、サイドプレートの材質が鋼材である金型が使用されている。この様な金型では、セグメントの線膨張係数とサイドプレートの線膨張係数とが異なっている。この金型では、セグメントとサイドプレートとの間にずれが生じることがある。この金型のずれは、成形されるタイヤの形状精度を損なう。
本発明の目的は、成形されるタイヤの形状精度を向上させる金型の提供にある。
本発明に係るタイヤの加硫成形用金型は、周方向の並べられてリング形状にされた複数のセグメントと、この複数のセグメントの半径方向内側に位置するサイドプレートとを備えている。
それぞれのセグメントの内周面は、タイヤのトレッド面を形成するセグメントキャビティ面と、上記サイドプレートに当接するセグメント当接面とを備えている。軸方向に垂直な断面において、上記セグメントキャビティ面の形状は曲率半径Rtの円弧形状であり、上記セグメント当接面の形状は曲率半径Rgの円弧形状である。
上記サイドプレートは、上記タイヤの軸方向外側の側面を成形するサイドキャビティ面と、上記セグメント当接面に当接する外周当接面とを備えている。軸方向に垂直な断面において、上記外周当接面の形状は曲率半径Rpの円形である。
上記セグメントの線膨張係数αgと上記サイドプレートの線膨張係数αpとは、異なっている。室温Tnにおいて、上記曲率半径RtをRtnとし、この曲率半径Rtnの中心点をPtnとし、上記曲率半径RpをRpnとし、この曲率半径Rpnの中心点をPpnとするときに、この中心点Ptnとこの中心点Ppnとの位置ずれ量は補正値Cである。 上記補正値Cは、室温Tnから加硫温度Tvまでの上昇温度をTdとするときに、下記の数式で算出されるずれ量βの0.5倍以上1.5倍以下である。
β = Rpn ・ Td ・(αg−αp)
好ましくは、上記補正値Cは、上記ずれ量βの0.7倍以上1.3倍以下である。
好ましくは、上記セグメントは、アルミニウム合金からなっている。上記サイドプレートは、鋼材からなっている。
室温Tnにおいて、上記曲率半径RgをRgnとする。加硫温度Tvにおいて、上記曲率半径RgをRgvとし、上記曲率半径RpをRpvとする。このときに、好ましくは、加硫温度Tvにおける上記曲率半径Rgvと上記曲率半径Rpvとの差の絶対値は、室温Tnにおける上記曲率半径Rgnと上記曲率半径Rpnとの差の絶対値以下である。
本発明に係るタイヤの製造方法は、
タイヤの各部を構成する部材が組み合わされてローカバーが得られる予備成形工程と、 上記ローカバーが金型に投入されて、加硫成形されて上記タイヤが得られる加硫工程とを備えている。
上記加硫工程の上記金型は、周方向の並べられてリング形状にされた複数のセグメントと、この複数のセグメントの半径方向内側に位置するサイドプレートとを備えている。
それぞれのセグメントの内周面は、上記タイヤのトレッド面を形成するセグメントキャビティ面と、上記サイドプレートに当接するセグメント当接面とを備えている。軸方向に垂直な断面において、上記セグメントキャビティ面の形状が曲率半径Rtの円弧形状であり、上記セグメント当接面の形状が曲率半径Rgの円弧形状である。
上記サイドプレートは、上記タイヤの軸方向外側の側面を成形するサイドキャビティ面と、上記セグメント当接面に当接する外周当接面とを備えている。軸方向に垂直な断面において、上記外周当接面の形状は曲率半径Rpの円形である。
上記セグメントの線膨張係数αgと上記サイドプレートの線膨張係数αpとが異なっている。室温Tnにおいて、上記曲率半径RtをRtnとし、この曲率半径Rtnの中心点をPtnとし、上記曲率半径RpをRpnとし、この曲率半径Rpnの中心点をPpnとするときに、この中心点Ptnとこの中心点Ppnとの位置ずれ量は補正値Cである。
上記補正値Cは、室温Tnから加硫温度Tvまでの上昇温度をTdとするときに、下記の数式で算出されるずれ量βの0.5倍以上1.5倍以下である。
β = Rpn ・ Td ・(αg−αp)
本発明に係る他のタイヤの加硫成形用金型は、周方向の並べられてリング形状にされた複数のセグメントと、この複数のセグメントの半径方向内側に位置するサイドプレートとを備えている。
それぞれのセグメントの内周面は、タイヤのトレッド面を形成するセグメントキャビティ面と、上記サイドプレートに当接するセグメント当接面とを備えている。軸方向に垂直な断面において、上記セグメントキャビティ面の形状は曲率半径Rtの円弧形状であり、上記セグメント当接面の形状は曲率半径Rgの円弧形状である。
上記サイドプレートは、タイヤの軸方向外側の側面を成形するサイドキャビティ面と、上記セグメント当接面に当接する外周当接面とを備えている。軸方向に垂直な断面において、上記外周当接面の形状は、曲率半径Rpの円形である。
上記セグメントの線膨張係数αgと上記サイドプレートの線膨張係数αpとは、異なっている。室温Tnにおいて、上記曲率半径RtをRtnとし、この曲率半径Rtnの中心点をPtnとし、上記曲率半径RpをRpnとし、この曲率半径Rpnの中心点をPpnとする。加硫温度Tvにおいて、上記曲率半径RtをRtvとし、この曲率半径Rtvの中心点をPtvとし、上記曲率半径をRpをRpvとし、この曲率半径Rpvの中心点をPpvとする。このときに、加硫温度Tvにおける上記中心点Ptvと上記中心点Ppvとの位置ずれ量が、室温Tnにおける上記中心点Ptnと上記中心点Ppnとの位置ずれ量以下である。
加硫温度において、このセグメントキャビティ面は形状精度に優れている。この金型で加硫成形されたタイヤは形状精度に優れる。このタイヤのトレッド面は真円度に優れており、トレッド面の振れが抑制されている。このタイヤでは、路面を転がるときのノイズの発生が抑制される。
図1は、本発明の一実施形態に係る金型を用いた加硫装置の一部が示された断面図である。 図2は、図1の金型とブラダーとが示された断面図である。 図3は、図1の金型の側面図である。 図4(a)は図1の金型のセグメントが示された説明図であり、図4(b)は図1の金型のサイドプレートの一部が示された説明図である。 図5は、図3の金型の部分拡大図である。 図6は、図1の金型の補正値の説明図である。 図7は、図1の金型の補正値の他の説明図である。
以下、適宜図面が参照されつつ、好ましい実施形態に基づいて本発明が詳細に説明される。
図1には、本発明に係る金型12を備える加硫成形装置14が示されている。この図1には、加硫成形装置14と共に、ローカバー15が示されている。この図1の上下方向は金型12の軸方向であり、左右方向は半径方向であり、紙面に垂直な方向は周方向である。この加硫成形装置14は、アクチュータ16、セクターシュー18、上部コンテナプレート20、下部コンテナプレート22、上部クランプリング24、下部クランプリング26、モールドリング28、成形リング30、一対のサイドプレート32、上部ビードリング36、下部ビードリング38及びブラダー40を備えている。
図2の金型12は、成形リング30と、一対のサイドプレート32と、一対のビードリングとしての上部ビードリング36及び下部ビードリング38とを備えている。この金型12は、ローカバー15に当接して、タイヤの外形形状を形成する。
図3には、この成形リング30と、一対のサイドプレート32のうちの一方のサイドプレート32とを軸方向外側から見た側面図が示されている。成形リング30は、リング形状を備えている。図2に示される様に、成形リング30は、トレッドキャビティ面42と、一対の内周当接面44とを備えている。
図3に示される様に、成形リング30は、複数のセグメント52を備えている。この金型12では、成形リング30が周方向に9等分されている。この成形リング30は、9個のセグメント52が周方向に並べられて形成されている。成形リング30を構成するセグメント52の数は、通常3以上20以下である。
それぞれのセグメント52は、軸方向に見て、実質的に円弧形状の形状を備えている。セグメント52は、セグメントキャビティ面54と、一対のセグメント当接面56と、一対の端面58を備えている。この端面58は、セグメント52の周方向端に、周方向に面して形成されている。このセグメント52が周方向の並べられる。隣合うセグメント52の端面58が当接する。複数のセグメント52が並べられて、成形リング30が形成されている。
図2に示される様に、セグメントキャビティ面54は、セグメント52の内周面46に形成されている。セグメントキャビティ面54は、セグメント52の軸方向中央に位置している。セグメントキャビティ面54は、成形リング30のトレッドキャビティ面42の一部を構成する。軸方向に垂直な断面において、セグメントキャビティ面54の形状は、円弧形状である(図3参照)。このセグメントキャビティ面54は、タイヤのトレッド面の一部を形成する。図示されないが、このセグメントキャビティ面42に凹凸が形成されていてもよい。この凹凸により、タイヤのトレッド面に溝が形成されてもよい。
セグメント当接面56は、セグメント52の内周面46に形成されている。セグメント当接面56は、セグメントキャビティ面54の軸方向外側に位置している。このセグメント当接面56は、成形リング30の内周当接面44の一部を構成する。軸方向に垂直な断面において、セグメント当接面56の形状は、円弧形状である(図3参照)。このセグメント当接面56は、サイドプレート32の外周当接面50に当接する。
このセグメント52は、例えばアルミ合金からなる。このセグメント52は、トレッド面を形成するセグメントキャビティ面54を備えている。アルミ合金からなるセグメント52は、鋳造が容易である。このセグメント52は、切削加工等の加工性にも優れている。このセグメント52は、複雑な凹凸形状を有するセグメントキャビティ面54を容易に形成しうる。このセグメント52は、金型12の製造を容易にする。
図3に示される様に、サイドプレート32の形状は、リング形状である。図2に示されるように、サイドプレート32は、サイドキャビティ面48と、外周当接面50とを備えている。サイドキャビティ面48は、サイドプレート32の軸方向内向きの面に形成されている。このサイドキャビティ面48は、主にタイヤの軸方向外側の側面を形成する。図示されないが、サイドキャビティ面48に凹凸が形成されている。この凹凸により、タイヤの側面に、マーキング等のデザインが形成される。
外周当接面50は、サイドプレート32の半径方向外周面に形成されている。軸方向に垂直な断面において、この外周当接面50の形状は、円形である。この外周当接面50は、成形リング30の内周当接面44に当接する。この外周当接面50と内周当接面44とは、相補的な形状を備えている。一方のサイドプレート32の外周当接面50が、成形リング30の一方の内周当接面44に当接する。他方のサイドプレート32の外周当接面50が、成形リング30の他方の内周当接面44に当接する。
このサイドプレート32は、例えば鋼材からなっている。この鋼材として、一般構造用圧延鋼材(SS400)が例示される。このサイドプレート32は、タイヤを加硫成形した後に、クリーニングされる。このクリーニングにおいて、サイドキャビティ面48の汚れが除去される。このサイドキャビティ面48がショットブラスト等でクリーニングされる。このサイドプレート32が鋼材からなることで、サイドキャビティ面48の凹凸の摩滅が抑制されている。鋼材が用いられることで、サイドプレート32の使用寿命が向上している。
図2の点P1は、セグメントキャビティ面54の軸方向中点を表している。一点鎖線CLは、この点P1を通って半径方向の延びる直線を表している。この直線CLは、タイヤの赤道面に対応する直線である。この点P1は、タイヤのトレッド面と赤道面との交点に対応する点である。表面に凹凸形状が形成されているセグメントキャビティ面54では、この凹凸形状が形成されていないと仮定した仮想キャビティ面で、この点P1の位置が定められる。
図4(a)の矢印Rgは、セグメント当接面56の曲率半径を表している。矢印Rtは、セグメントキャビティ面54の曲率半径を表している。この曲率半径Rtは、軸方向において図2の点P1の位置で測定される。図4(b)の矢印Rpは、サイドプレート32の外周当接面50の曲率半径を表している。この明細書では、曲率半径Rg、曲率半径Rt及び曲率半径Rpを含む全て曲率半径の単位は(mm)であるが、単位の記載は省略される。
図4(a)の一点鎖線Lgは、軸方向に垂直な断面において、セグメント当接面56の輪郭の接線を表している。符号P2は、セグメント当接面56の輪郭と接線Lgとの接点を表している。図4(b)の一点鎖線Lpは、軸方向に垂直な断面において、外周当接面50の接線を表している。符号P3は、外周当接面50と接線Lpとの接点を表している。
この金型12では、室温Tnにおいて、セグメント当接面56の曲率半径Rgは、曲率半径Rgnで表される。セグメントキャビティ面54の曲率半径Rtは、曲率半径Rtnで表される。サイドプレート32の外周当接面50の曲率半径Rpは、曲率半径Rpnで表される。この曲率半径Rgn及びRtnは、セグメント52の仕上げ寸法(加工寸法)である。曲率半径Rpnは、サイドプレート32の仕上げ寸法(加工寸法)である。この室温Tnは、セグメント52の曲率半径Rg及びRtと、サイドプレート32の曲率半径Rpとの仕上げ寸法が測定される温度である。この明細書では、室温Tnと、後述する加硫温度Tv及び上昇温度Tdとの単位は(K)であるが、単位の記載は省略される。
図5には、室温Tnにおいて、閉じられた状態の金型12の一部が示されている。この金型12では、セグメント当接面56とサイドプレート32の外周当接面50とが当接している。この金型12では、室温Tnにおいて、セグメント当接面56の曲率半径Rgnとサイドプレート32の外周当接面50の曲率半径Rpnとは略同じにされている。
図5の符号Pgnは、曲率半径Rgnの中心点を表している。符号Ptnは、曲率半径Rtnの中心点を表している。符号Ppnは、曲率半径Rpnの中心点を表している。この金型12では、中心点Pgn及び中心点Ppnは、同じ位置にある。中心点Ptnは、中心点Pgn及び中心点Ppnに対して、位置ずれしている。図5の両矢印Cは、その位置ずれ量を表している。本発明では、この位置ずれ量が補正値Cと称される。この明細書では、位置ずれ量の単位は(mm)であるが、単位の記載は省略される。
図5では、セグメント52の接点P2とサイドプレート32の接点P3を同じ位置に重ね合わされている。セグメント52の接線Lgとサイドプレート32の接線Lpとが重ね合わされている。図5の一点鎖線Lcは、図5の状態において、接点P2及び接点P3を通る半径方向に延びる直線を表している。本発明の位置ずれ量は、この直線Lcに沿って測定される。セグメント当接面56の曲率半径Rgnとサイドプレート32の外周当接面50の曲率半径Rpnとが異なる場合にも、位置ずれ量は同様にして測定される。
この金型12は、タイヤの加硫工程において、予め設定された加硫温度Tvまで加熱される。金型12の温度は、室温Tnから加硫温度Tvまで上昇している。この上昇温度は、Tdと表される。上昇温度Tdは、加硫温度Tvから室温Tnを差し引いた値である。この金型12では、セグメント52の線膨張係数はαgと表され、サイドプレート32の線膨張係数はαpと表される。この明細書では、線膨張係数の単位は(10−6/K)であるが、単位の記載は省略される。
加硫工程において、セグメント52とサイドプレート32とは熱膨張している。この加硫温度Tvにおいて、セグメント52の曲率半径Rgは、曲率半径Rgvと表され、曲率半径Rtは曲率半径Rtvと表される。同様に、サイドプレート32の曲率半径Rpは、曲率半径Rpvと表される。
図6及び図7を参照しつつ、金型12の補正値Cについて説明がされる。図6及び7には、仮想の金型62が示されている。この金型62では、室温Tnにおいて、セグメント当接面56の曲率半径Rgxとサイドプレート32の外周当接面50の曲率半径Rpxとが等しい。この金型62では、セグメント当接面56の曲率半径Rgxの中心点Pgxと、セグメントキャビティ面54の曲率半径Rtxの中心点Ptxと、サイドプレート32の曲率半径Rpxの中心点Ppxとが同じ位置にある。この金型62のその他の構成は、金型12と同様とする。
図7には、この金型62が加硫温度Tvにされた状態が示されている。セグメント52の熱膨張により、曲率半径Rgxは、曲率半径Rgyになっている。曲率半径Rtxは、曲率半径Rtyになっている。サイドプレートの熱膨張により、曲率半径Rpxは、曲率半径Rpyになっている。このとき、曲率半径Rgy、曲率半径Rty及び曲率半径Rpyは、曲率半径Rgxと曲率半径Rpxとが等しいので、以下の式(1)から(3)で表される。
Rgy = Rpx・(1+αg・Td) (1)
Rty = Rtx・(1+αg・Td) (2)
Rpy = Rpx・(1+αp・Td) (3)
この金型62では、線膨張係数αgと線膨張係数αpとが異なっている。従って、曲率半径Rgyと曲率半径Rpyとは、異なっている。曲率半径Rgyの中心点Pgy及び曲率半径Rtyの中心点Ptyと、曲率半径Rpyの中心点Ppyと間で位置ずれが生じている。この図7の両矢印βは、中心点Pgy及び中心点Ptyと中心点Ppyとの位置ずれ量を表している。本発明では、このβをずれ量と称する。この図7では、説明の便宜上、そのずれ量βを誇張して表している。
この金型62では、このずれ量βは、前述の補正値Cと同様にして測定される。このずれ量βは、以下の式(4)で表される。
β= Rgy − Rpy (4)
ここでは、式(4)は、式(1)及び式(3)より、以下の式(5)で表される。
β= Rpx・Td・(αg−αp) (5)
この金型62では、加硫温度Tvにおいて、セグメント当接面56とサイドプレート32の外周当接面50とが当接させられた状態で、セグメント52の中心点Pgyと、サイドプレート32の中心点Ppyとは、ずれ量βだけ位置ずれしている。この位置ずれは、セグメントキャビティ面54の振れを助長させる。この金型62で成形されたタイヤでは、トレッド面に半径方向の振れが生じ易い。
図5の金型12では、加硫温度Tvにおけるセグメントキャビティ面54の曲率半径Rtv(mm)は、ずれ量βで補正されている。この曲率半径Rtvは、以下の式(6)で表される。
Rtv = Rty−β (6)
ここで、室温Tnにおいるセグメント52の曲率半径Rtnは、以下の式(7)で表される。
Rtn = Rtv/(1+αg・Td) (7)
更に、式(2)及び(6)より、曲率半径Rtnは、以下に式(8)で表される。
Rtn =(Rtx・(1+αg・Td)−β)/(1+αg・Td) (8)
更に、曲率半径Rtnは、以下の式(8’)で表される。
Rtn =Rtx−(β/(1+αg・Td)) (8’)
セグメント52の線膨張係数αgは、例えば、アルミ合金からなる場合には、23(10−6/K)である。タイヤの加硫温度は、一般に、160(℃)から190(℃)である。この上昇温度Tdは、一般に、大きくても170(K)程度である。この「αg・Td」は、「1」に比較して極めて小さい。従って、「1+αg・Td」は、「1」を代用できる。このとき、式(8’)の曲率半径Rtnは、曲率半径Rtxに対して、略ずれ量βだけ補正されていることを表す。
この曲率半径Rtxは、金型62での室温Tnにおけるセグメントキャビティ面54の曲率半径である。この金型62では、セグメントキャビティ面54の曲率半径Rtxの中心点Ptxと、サイドプレート32の外周当接面50の曲率半径Rpxの中心点Ppxとが同じ位置にされていた。金型12の曲率半径Rtnは、曲率半径Rtxの中心点Ptxと、サイドプレート32の外周当接面50の曲率半径Rpxの中心点Ppxとが同じ位置にある金型62の曲率半径Rtxに対して、ずれ量βだけ小さくされている。
この金型12では、セグメントキャビティ面54の曲率半径Rtnの中心点Ptnは、サイドプレート32の中心点Ppnに対して、ずらされている。この位置ずれ量が補正値Cである。この補正値Cは、ずれ量βにされている。
この金型12では、曲率半径Rtnは、室温Tnにおいて、補正値Cで補正されている。この補正値Cにより、加硫温度Tvにおいて、セグメント52の曲率半径Rtvの中心点Ptvとサイドプレート32の曲率半径Rpvの中心点Ppvとの位置ずれ量が小さくされている。この金型12では、タイヤのトレッド面の半径方向の振れが抑制されている。この金型12では、この補正値Cにより、室温Tnにおいて、曲率半径Rtnの中心点Ptnと曲率半径Rpnの中心点Ppnとの位置ずれ量が大きくされている。
この加硫成形装置14を用いたタイヤの製造方法が説明される。このタイヤの製造方法は、部材準備工程、予備成形工程及び加硫工程を備えている。
部材準備工程では、トレッド、サイドウォール、クリンチ、カーカス等、タイヤの各部を構成する部材が準備される。このタイヤの各部を構成する部材は、未加硫のゴム組成物を含んでいる。
予備成形工程では、タイヤの各部を構成する部材が組み合わされて、ローカバー(生タイヤ)が得られる。
加硫工程では、このローカバーが加硫されて、タイヤが得られる。この加硫工程は、ローカバーの投入工程と、加圧加熱工程と、タイヤ取り出し工程とを備えている。
ローカバー投入工程では、図示されないが、金型12は開いた状態にある。図1は加硫成形装置14の金型が閉じた状態が示されている。金型12が開いた状態では、図1の上部コンテナプレート20及び一方のサイドプレート32が軸方向外側(図1の上方)の待機位置にある。アクチュエータ16は、軸方向外側(図1の上方)の待機位置にある。セクターシュー18及びセグメント52は、半径方向外側(図1の左方)の待機位置にある。ブラダー40は、収縮した待機姿勢にある。
開いた状態の金型12に、ローカバーが投入される。上部コンテナプレート20及び一方のサイドプレート32が、待機位置から軸方向内向き(図1の下向き)に移動する。ブラダー40は、ガスの充填により膨張する。アクチュータ16が待機位置から軸方向内向き(図1の下向き)に移動する。アクチュエータ16の移動により、セクターシュー18及びセグメント52が待機位置からサイドプレート32に向かって半径方向内向きに移動する。一方のセグメント当接面56が一方のサイドプレート32の外周当接面50に当接する。他方のセグメント当接面56が他方のサイドプレート32の外周当接面50に当接する。隣合うセグメント52の端面58が当接する。この様にして、金型12が閉じられる。加硫成形装置14では、この様にして、金型12は、開いた状態から閉じた状態に移行する。
加圧加熱工程では、ブラダー30の内圧が高められる。ローカバー2は、金型12のキャビティ面とブラダー30とにより加圧される。ローカバーは、金型12及びブラダー30により加熱される。この加圧及び加熱により、金型12は、予め設定された加硫温度Tvにされる。金型12内で、ローカバーのゴム組成物が流動する。セグメントキャビティ面54(トレッドキャビティ面42)がタイヤのトレッド面を成形する。サイドキャビティ面48がタイヤの軸方向外側の側面を成形する。この様にして、ローカバーからタイヤが得られる。
タイヤ取り出し工程において、上部コンテナプレート20及び一方のサイドプレート32が軸方向外側の待機位置に移動する。アクチュエータ16は、軸方向外側(図1の上方)の待機位置に移動する。セクターシュー18及びセグメント52は、半径方向外側の待機位置に移動する。ブラダー40は、収縮した待機姿勢にされる。この様にして、金型12は、閉じた状態から開いた状態にされる。この開いた状態の金型12からタイヤが取り出される。
この金型12では、室温Tnにおいて、セグメントキャビティ面54の曲率半径Rtnの中心点Ptnは、サイドプレート32の中心点Ppnに対して位置ずれしている。この位置ずれ量の補正値Cは、ずれ量βとされている。このセグメント52では、加硫温度Tvにおいてセグメントキャビティ面54の曲率半径Rtvの中心点Ptvと、サイドプレート32の曲率半径Rpvの中心点Ppvとの位置ずれが小さい。これにより、この金型12で加硫されたタイヤでは、トレッド面の半径方向の振れが抑制されている。
この金型12では、補正値Cとしてずれ量βを用いたが、これに限られない。トレッド面の半径方向の振れを抑制する観点から、補正値Cは、好ましくはずれ量βの0.5倍以上であり、更に好ましくは0.7倍以上であり、特に好ましくは0.9倍以上である。同様の観点から、補正値Cは、好ましくはずれ量βの1.5倍以下であり、更に好ましくは1.3倍以下であり、特に好ましくは1.1倍以下である。
ここでは、曲率半径Rtnの中心点Ptnが補正値Cで補正されたが、これに限られない。金型12では、セグメント52の曲率半径Rtvの中心点Ptvとサイドプレート32の曲率半径Rpvの中心点Ppvとの位置ずれ量が、曲率半径Rtnの中心点Ptnと曲率半径Rpnの中心点Ppnとの位置ずれ量以下であれば、トレッド面の半径方向の振れを抑制する効果が発揮されうる。この観点から、好ましくは、中心点Ptvと中心点Ppvとの位置ずれ量は、中心点Ptnと中心点Ppnとの位置ずれ量より小さくされる。
この金型12では、セグメント52のセグメント当接面56の曲率半径Rgnが補正されなかったが、曲率半径Rgnが補正されてもよい。この曲率半径Rgnは、例えば曲率半径Rtnと同様に補正値Cで補正されてもよい。この補正値Cは、前述のずれ量βである。このとき、この曲率半径Rgvは、以下の式(9)で表される。
Rgv = Rgy−β (9)
室温Tn(K)においる曲率半径Rgnは、以下に式(10)で表される。
Rgn = Rgv/(1+αg・Td) (10)
更に、式(1)及び(9)より、曲率半径Rgnは、以下に式(11)で表される。
Rgn =(Rpx・(1+αg・Td)−β)/(1+αg・Td) (11)
この金型12では、サイドプレート32の外周当接面50の曲率半径Rpnを基準にして、セグメント52の曲率半径Rgnを定める。この曲率半径Rpxは、曲率半径Rpnとして、曲率半径Rgnは、以下に式(12)で表される。
Rgn =(Rpn・(1+αg・Td)−β)/(1+αg・Td) (12)
この金型12では、曲率半径Rgnは、補正値C(すれ量β)により、補正されている。この金型12では、加硫温度Tnにおいて、曲率半径Rgvと上記曲率半径Rpvとの差の絶対値は小さい。中心点Pgvと、中心点Ppvとの位置ずれ量が小さい。セグメント52のセグメント当接面56とサイドプレート32の外周当接面50とが安定して当接しうる。これにより、この金型12で加硫されたタイヤは、外形精度が一層向上する。このタイヤのトレッド面の半径方向の振れが一層抑制される。
この金型12では、補正値Cはずれ量βにされたが、これに限られない。トレッド面の半径方向の振れを抑制する観点から、補正値Cは、好ましくはずれ量βの0.5倍以上であり、更に好ましくは0.7倍以上であり、特に好ましくは0.9倍以上である。同様の観点から、補正値Cは、好ましくはずれ量βの1.5倍以下であり、更に好ましくは1.3倍以下であり、特に好ましくは1.1倍以下である。
この金型12では、補正値Cにより、曲率半径Rgvと曲率半径Rpvとの差の絶対値は、金型62の曲率半径Rgyと曲率半径Rpyとの差の絶対値に比べて小さい。補正値Cにより、曲率半径Rgnと曲率半径Rpnとの差の絶対値は、金型62の曲率半径Rgxと曲率半径Rpxとの差の絶対値に比べて大きい。
この金型12では、補正値Cにより、曲率半径Rgvの中心点Pgvと曲率半径Rpvの中心点Ppvとの位置ずれ量は、金型62の曲率半径Rgyの中心点Pgyと曲率半径Rpyの中心点Ppyとの位置ずれ量に比べて小さい。補正値Cにより、曲率半径Rgnの中心点Pgnと曲率半径Rpnの中心点Ppnとの位置ずれ量は、金型62の曲率半径Rgxの中心点Pgxと曲率半径Rpxの中心点Ppxとの位置ずれ量に比べて大きい。
ここでは、曲率半径Rgn(mm)が補正値Cで補正されたが、これに限られない。セグメント52の曲率半径Rgvとサイドプレート32の曲率半径Rpvとの差の絶対値が、曲率半径Rgnと曲率半径Rpnとの差の絶対値以下にされることで、トレッド面の半径方向の振れを抑制する効果が発揮されうる。更に好ましくは、曲率半径Rgvと曲率半径Rpvとの差の絶対値は、曲率半径Rgnと曲率半径Rpnとの差の絶対値より小さくされる。
また、セグメント52の曲率半径Rgvの中心点Pgvとサイドプレート32の曲率半径Rpvの中心点Ppvとの位置ずれ量が、曲率半径Rgnの中心点Pgnと曲率半径Rpnの中心点Ppnとの位置ずれ量以下にされることで、トレッド面の半径方向の振れを抑制する効果が発揮されうる。好ましくは、中心点Pgvと中心点Ppvとの位置ずれ量は、中心点Pgnと中心点Ppnとの位置ずれ量より小さくされる。
以下、実施例によって本発明の効果が明らかにされるが、この実施例の記載に基づいて本発明が限定的に解釈されるべきではない。
[実施例1]
図2及び図3に示された金型が得られた。この金型のセグメントは、アルミ合金AC4からなっていた。サイドプレートは、一般構造用圧延鋼材SS400からなっていた。セグメントのキャビティ面の中心点Ptnが、サイドプレートの外周当接面の中心点Ppnに対して、位置ずれしていた。この位置ずれ量である補正値Cは、前述のずれ量β(mm)にされた。この金型を用いて、1000本のタイヤが製造された。
[比較例1]
補正値Cが0にされた他は、実施例1と同様にされて金型が得られた。この金型を用いて、1000本のタイヤが製造された。
[実施例2−7]
補正値Cが表1に示される様にされた他は、実施例1と同様にされて金型が得られた。それぞれの金型を用いて、1000本のタイヤが製造された。
[RROの評価]
タイヤのトレッドの半径方向の振れ(径変動)が測定された。遠心力が無視できる低速で、タイヤが一回転させられる。この回転するタイヤのトレッド面にセンサーを対向させて、RRO(ラジアルランアウト)が測定された。このRROは、一周分測定された。測定されたRROのデータを次数解析して、RROの9次成分、18次成分及び27次成分が計算された。その結果が表1に示されている。このRROは、それぞれのタイヤの平均値である。このRROは、数値が小さいほど、真円に近い。数値が小さいほど、好ましい。
Figure 0006641799
表1に示されるように、実施例のタイヤは、比較例のタイヤに比べて評価が高い。この評価結果から、本発明の優位性は明らかである。
以上説明された金型は、トレッド面を備えるタイヤの製造方法に広く使用されうる。
12・・・金型
14・・・加硫成形装置
30・・・成形リング
32・・・サイドプレート
42・・・トレッドキャビティ面
44・・・内周当接面
46・・・内周面
48・・・サイドキャビティ面
50・・・外周当接面
52・・・セグメント
54・・・セグメントキャビティ面
56・・・セグメント当接面

Claims (6)

  1. 周方向の並べられてリング形状にされた複数のセグメントと、この複数のセグメントの半径方向内側に位置するサイドプレートとを備えており、
    それぞれのセグメントの内周面がタイヤのトレッド面を形成するセグメントキャビティ面と、上記サイドプレートに当接するセグメント当接面とを備えており、
    軸方向に垂直な断面において、上記セグメントキャビティ面の形状が曲率半径Rtの円弧形状であり、上記セグメント当接面の形状が曲率半径Rgの円弧形状であり、
    上記サイドプレートが、上記タイヤの軸方向外側の側面を成形するサイドキャビティ面と、上記セグメント当接面に当接する外周当接面とを備えており、
    軸方向に垂直な断面において、上記外周当接面の形状が曲率半径Rpの円形であり、
    上記セグメントの線膨張係数αgと上記サイドプレートの線膨張係数αpとが異なっており、
    室温Tnにおいて、上記曲率半径RtをRtnとし、この曲率半径Rtnの中心点をPtnとし、上記曲率半径RpをRpnとし、この曲率半径Rpnの中心点をPpnとし、上記セグメント当接面と上記外周当接面とが当接した状態において、この中心点Ptnとこの中心点Ppnとの位置ずれ量が、
    室温Tnから加硫温度Tvまでの上昇温度をTdとするときに、下記の数式で算出されるずれ量βの0.5倍以上1.5倍以下であるタイヤの加硫成形用金型。
    β = Rpn ・ Td ・(αg−αp)
  2. 上記位置ずれ量が、上記ずれ量βの0.7倍以上1.3倍以下である請求項1に記載のタイヤの加硫成形用金型。
  3. 上記セグメントがアルミニウム合金からなっており、
    上記サイドプレートが鋼材からなっている請求項1又は2に記載のタイヤの加硫成形用金型。
  4. 室温Tnにおいて上記曲率半径RgをRgnとし、加硫温度Tvにおいて上記曲率半径RgをRgvとし、上記曲率半径RpをRpvとするときに、
    加硫温度Tvにおける上記曲率半径Rgvと上記曲率半径Rpvとの差の絶対値が、室温Tnにおける上記曲率半径Rgnと上記曲率半径Rpnとの差の絶対値以下である請求項1から3のいずれかに記載のタイヤの加硫成形用金型。
  5. タイヤの各部を構成する部材が組み合わされてローカバーが得られる予備成形工程と、
    上記ローカバーが金型に投入されて、加硫成形されて上記タイヤが得られる加硫工程とを備えており、
    上記加硫工程の上記金型が、周方向の並べられてリング形状にされた複数のセグメントと、この複数のセグメントの半径方向内側に位置するサイドプレートとを備えており、
    それぞれのセグメントの内周面が上記タイヤのトレッド面を形成するセグメントキャビティ面と、上記サイドプレートに当接するセグメント当接面とを備えており、
    軸方向に垂直な断面において、上記セグメントキャビティ面の形状が曲率半径Rtの円弧形状であり、上記セグメント当接面の形状が曲率半径Rgの円弧形状であり、
    上記サイドプレートが、上記タイヤの軸方向外側の側面を成形するサイドキャビティ面と、上記セグメント当接面に当接する外周当接面とを備えており、
    軸方向に垂直な断面において、上記外周当接面の形状が曲率半径Rpの円形であり、
    上記セグメントの線膨張係数αgと上記サイドプレートの線膨張係数αpとが異なっており、
    室温Tnにおいて、上記曲率半径RtをRtnとし、この曲率半径Rtnの中心点をPtnとし、上記曲率半径RpをRpnとし、この曲率半径Rpnの中心点をPpnとし、上記セグメント当接面と上記外周当接面とが当接した状態において、この中心点Ptnとこの中心点Ppnとの位置ずれ量が、
    室温Tnから加硫温度Tvまでの上昇温度をTdとするときに、下記の数式で算出されるずれ量βの0.5倍以上1.5倍以下である、
    タイヤの製造方法。
    β = Rpn ・ Td ・(αg−αp)
  6. 周方向の並べられてリング形状にされた複数のセグメントと、この複数のセグメントの半径方向内側に位置するサイドプレートとを備えており、
    それぞれのセグメントの内周面がタイヤのトレッド面を形成するセグメントキャビティ面と、上記サイドプレートに当接するセグメント当接面とを備えており、
    軸方向に垂直な断面において、上記セグメントキャビティ面の形状が曲率半径Rtの円弧形状であり、上記セグメント当接面の形状が曲率半径Rgの円弧形状であり、
    上記サイドプレートが、タイヤの軸方向外側の側面を成形するサイドキャビティ面と、上記セグメント当接面に当接する外周当接面とを備えており、
    軸方向に垂直な断面において、上記外周当接面の形状が曲率半径Rpの円形であり、
    上記セグメントの線膨張係数αgと上記サイドプレートの線膨張係数αpとが異なっており、
    室温Tnにおいて、上記曲率半径RtをRtnとし、この曲率半径Rtnの中心点をPtnとし、上記曲率半径RpをRpnとし、この曲率半径Rpnの中心点をPpnとし、
    加硫温度Tvにおいて、上記曲率半径RtをRtvとし、この曲率半径Rtvの中心点をPtvとし、上記曲率半径をRpをRpvとし、この曲率半径Rpvの中心点をPpvとするときに、
    加硫温度Tvにおける上記中心点Ptvと上記中心点Ppvとの位置ずれ量が、室温Tnにおける上記中心点Ptnと上記中心点Ppnとの位置ずれ量以下であるタイヤの加硫成形用金型。
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