JP7004419B2 - 作業機及び作業機の駆動方法 - Google Patents

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Description

本発明は、例えば、バックホー等の作業機及び作業機の駆動方法に関する。
従来、特許文献1に開示された作業機が知られている。
特許文献1に開示された作業機は、運転席への乗降路に設けられたレバーロックを上方に操作すると、ブーム・バケット用操作レバー、旋回・アーム用操作レバーを操作しても、ブーム、アーム、バケット及び旋回台を作動不能なロック状態にすることができる。また、この作業機は、レバーロックを下方に操作すると、ブーム・バケット用操作レバー、旋回・アーム用操作レバーの操作に応じてブーム、アーム、バケット及び旋回台を作動可能なロック解除状態にさせることができる。
特開2009-52284号公報
さて、特許文献1のような作業機において、レバーロックを下方に操作した状態(ロック解除状態)では、エンジン等の始動を行えない構成にすることが考えらえている。このような場合、レバーロックをロック解除状態にした場合にはエンジンの始動が行えないため、エンジンの始動時に不用意にブーム、アーム、バケット及び旋回台等が動いてしまうことを防止することができる。一方、レバーロックをロック状態にしたことを条件としてエンジンの始動を行う場合には、必ずレバーロックをロック状態にしなければならず、作業効率が低下するという問題がある。
そこで本発明は、上記課題に鑑み、作業装置の作動を不許可状態(ロック状態)にすることを条件として原動機を始動可能にする作業機において、所定の条件下で簡単に原動機の始動を行えるようにすることを目的とする。
本発明の一態様に係る作業機は、原動機と、前記原動機の動力によって作動する作業装置と、前記原動機の始動を指令する始動位置と前記原動機の停止を指令する停止位置とに切り換え可能なイグニッションスイッチと、前記作業装置の作動を許可する許可位置と前記作動を許可しない不許可位置とに切り換え可能な許可スイッチと、前記原動機が駆動している状態で作業装置の作動が第1所定時間以上行われなかった場合に前記原動機を停止させるオートストップを実行するオートストップ制御部と、前記許可スイッチが前記不許可位置である状態で前記イグニッションスイッチが始動位置に切り替えられた場合に前記原動機を始動させる一方、前記許可スイッチが許可位置である状態では前記イグニッションスイッチが始動位置に切り替えられても前記原動機を始動させない始動制御部とを備え、前記始動制御部は、前記オートストップにより原動機が停止してから第2所定時間が経過するまでは、前記許可スイッチが許可位置であっても前記イグニッションスイッチが前記停止位置から前記始動位置に切り替えられたときに前記原動機を始動させる。
本発明によれば、オートストップ機能により原動機が停止した場合の原動機の再始動操作を、所定の条件下で簡単に行うことができる。
作業機の制御ブロックの概略図である。 作業機の油圧システム(油圧回路)の概略図である。 オートストップの前に原動機の始動をした場合のスイッチの切換図である。 オートストップの後に原動機の始動をした場合のスイッチの切換図である。 オートストップの後に原動機の始動した場合の図3Bとは異なる図である。 作業機の駆動方法を示す図である。 バックホーの側面図を示す図である。
以下、本発明の一実施形態について、図面を適宜参照しつつ説明する。
図5は、本実施形態に係る作業機1の全体構成を示す概略側面図である。本実施形態では、作業機1として旋回作業機であるバックホーが例示されている。
先ず、作業機1の全体構成を説明する。
図5に示すように、作業機1は、機体(旋回台)2と、走行装置3と、作業装置4とを備えている。機体2上にはキャビン5が搭載されている。キャビン5の室内には運転席6が設けられている。
本実施形態においては、作業機1の運転席6に着座した運転者(オペレータ)の前側(図5の矢印A1方向)を前方、運転者の後側(図5の矢印A2方向)を後方、運転者の左側(図5の手前側)を左方、運転者の右側(図5の奥側)を右方として説明する。
また、前後方向K1に直交する方向である水平方向を機体幅方向として説明する。機体2の幅方向の中央部から右部、或いは、左部へ向かう方向を機体外方として説明する。言い換えれば、機体外方とは、機体幅方向であって機体2の幅方向の中心から離れる方向のことである。機体外方とは反対の方向を、機体内方として説明する。言い換えれば、機体内方とは、機体幅方向であって機体2の幅方向の中心に近づく方向である。
図5に示すように、走行装置3は、左側に設けられた走行体3Lと、右側に設けられた走行体3Rとを有する。走行体3L及び走行体3Rは、駆動輪11aと、従動輪11bと、複数の転輪11eと、駆動輪11a、従動輪11b、及び転輪11eを回転自在に支持するフレーム11cと、駆動輪11a、従動輪11b、及び転輪11eに架け渡されたベルト11dとを有するクローラ式の走行装置である。走行体3Lのフレーム11cには、第1走行モータMLが支持されており、第1走行モータMLの動力が走行体3Lの駆動輪11aに伝達される。走行体3Rのフレーム11cには、第2走行モータMRが支持されており、第2走行モータMRの動力が走行体3Rの駆動輪11aに伝達される。
走行装置3の前部には、ドーザ装置7が装着されている。ドーザ装置7は、ドーザシリンダを伸縮することにより昇降(ブレードを上げ下げ)させることができる。
機体2は、走行装置3上に旋回ベアリング8を介して縦軸(上下の方向に延伸する軸心)回りに旋回自在に支持されている。機体2は、油圧モータ(油圧アクチュエータ)からなる旋回モータMTによって旋回駆動される。機体2は、縦軸回りに旋回する旋回基板9と、ウエイト10とを有している。旋回基板9は、鋼板等から形成されており、旋回ベアリング8に連結されている。ウエイト10は、機体2の後部に設けられている。機体2の後部には、原動機E1が搭載されている。原動機E1は、ディーゼルエンジンである。なお、原動機E1は、電動モータであってもよいし、ディーゼルエンジン及び電動モータを有するハイブリッド型であってもよい。
機体2は、機体幅方向の中央のやや右寄りの前部に支持ブラケット13を有している。支持ブラケット13には、スイングブラケット14が、縦軸回りに揺動自在に取り付けられている。スイングブラケット14には、作業装置4が取り付けられている。
図5に示すように、作業装置4は、ブーム15と、アーム16と、バケット(作業具)17とを有している。ブーム15の基部は、スイングブラケット14に横軸(機体幅方向に延伸する軸心)回りに回動自在に枢着されている。これによって、ブーム15が上下に揺動自在とされている。アーム16は、ブーム15の先端側に横軸回りに回動自在に枢着されている。これによって、アーム16が前後或いは上下に揺動自在とされている。バケット17は、アーム16の先端側にスクイ動作及びダンプ動作可能に設けられている。作業機1は、バケット17に代えて或いは加えて、油圧アクチュエータにより駆動可能な他の作業具(予備アタッチメント)を装着することが可能である。他の作業具(予備アタッチメント)としては、油圧ブレーカ、油圧圧砕機、アングルブルーム、アースオーガ、パレットフォーク、スイーパー、モア、スノウブロア等が例示できる。
スイングブラケット14は、機体2内に備えられたスイングシリンダC2の伸縮によって揺動自在とされている。ブーム15は、ブームシリンダC3の伸縮によって揺動自在とされている。アーム16は、アームシリンダC4の伸縮によって揺動自在とされている。バケット17は、バケットシリンダ(作業具シリンダ)C5の伸縮によってスクイ動作及びダンプ動作自在とされている。ドーザシリンダ、スイングシリンダC2、ブームシリンダC3、アームシリンダC4、バケットシリンダC5は、油圧シリンダ(油圧アクチュエータ)によって構成されている。なお、作業装置4は、機体2に設けられたものであればよく、ブーム15、アーム16及びバケット(作業具)17以外を有していてもよい。
図2は、作業機1の油圧アクチュエータを作動させる油圧回路(油圧システム)の概略を示している。
図2に示すように、作業機1の油圧システムは、ブームシリンダC3、アームシリンダC4、バケットシリンダC5、旋回モータMT等の作業系油圧アクチュエータと、第1走行モータML、第2走行モータMR等の走行系油圧アクチュエータとを作動させるシステムである。なお、図2の油圧システムは、説明の便宜上、ドーザシリンダ及びスイングシリンダC2を制御する回路を省略している。
作業機1の油圧システムは、第1油圧ポンプP1と、第2油圧ポンプP2と、複数の制御弁33を有している。第1油圧ポンプP1は、作業系油圧アクチュエータ及び走行系油圧アクチュエータに作動油を供給するポンプである。第1油圧ポンプP1は、例えば、定容量ポンプ、或いは、可変容量ポンプである。また、第2油圧ポンプP2は、信号用又は制御用等の作動油、即ち、パイロット油を供給するポンプである。複数の制御弁33は、作業系油圧アクチュエータ、走行系油圧アクチュエータを制御する弁である。複数の制御弁33には、油路34を介して第1油圧ポンプP1が接続されている。
複数の制御弁33は、ブームシリンダC3を制御するブーム制御弁33C、アームシリンダC4を制御するアーム制御弁33D、バケットシリンダC5を制御するバケット制御弁33E、旋回モータMTを制御する旋回制御弁33F、第1走行モータMLを制御する第1走行制御弁33G、第2走行モータMRを制御する第2走行制御弁33Hを含んでいる。
ブーム制御弁33Cは、油路43を介してブームシリンダC3に接続されている。アーム制御弁33Dは、油路44を介してアームシリンダC4に接続されている。バケット制御弁33Eは、油路45を介してバケットシリンダC5に接続されている。旋回制御弁33Fは、油路46を介して旋回モータMTに接続されている。第1走行制御弁33Gは、油路(第1油路)47を介して第1走行モータMLに接続されている。第2走行制御弁33Hは、油路(第2油路)48を介して第2走行モータMRに接続されている。
ブーム制御弁33Cの受圧部には、ブーム電磁弁37Cが接続されている。アーム制御弁33Dの受圧部には、アーム電磁弁37Dが接続されている。バケット制御弁33Eの受圧部には、バケット電磁弁37Eが接続されている。旋回制御弁33Fの受圧部には、旋回電磁弁37Fが接続されている。第1走行制御弁33Gの受圧部には、前進電磁弁37G1及び後進電磁弁37G2が接続されている。第2走行制御弁33Hの受圧部には、前進電磁弁37H1及び後進電磁弁37H2が接続されている。
即ち、複数の制御弁33には、それぞれの制御弁33に対応して、電磁弁37(37C、37D、37E、37F、37G1、37G2、37H1、あるいは、37H2)が接続されている。各電磁弁37には、油路(パイロット油路)49を介して第2油圧ポンプP2が接続され、当該電磁弁37の開度に応じて当該電磁弁37に対応する制御弁33の受圧部に作用するパイロット圧が変化する。
ブーム制御弁33C、アーム制御弁33D、バケット制御弁33E、旋回制御弁33F、第1走行制御弁33G、第2走行制御弁33Hは、例えば、直動スプール形の切換弁である。複数の制御弁33(33C、33D、33E、33F、33G、33H)のそれぞれは、当該制御弁33に対応する複数の電磁弁37を介して受圧部に作用するパイロット油によって、当該制御弁33に供給された作動油の方向等を切り換え、作業系油圧アクチュエータ(ブームシリンダC3、アームシリンダC4、バケットシリンダC5、旋回モータMT)、或いは、走行系油圧アクチュエータ(第1走行モータML、第2走行モータMR)に供給される作動油の流量等を制御する。
作業系油圧アクチュエータは、操縦装置19(操縦装置19L、操縦装置19R)によって操作される。操縦装置19Lは、操作部材40Lと、操作部材40Lの揺動量を検出する第1操作検出部41Lとを有している。操作部材40Lは、中立位置から、前、後、右、左に揺動自在なレバーである。第1操作検出部41Lは、操作部材40Lの前、後、右、左の中立位置からの揺動量(操作量)を検出するポテンションメータである。
操作部材40Lをオペレータ等が操作すると、操作部材40Lの操作量及び操作方向が第1操作検出部41Lにより検出され、検出された操作量及び操作方向は、CPU等から構成された制御装置60に入力される。制御装置60は、操作部材40Lの操作量及び操作方向に応じて、旋回制御弁33Fの受圧部に接続された旋回電磁弁37Fのソレノイドを励磁し、当該旋回電磁弁37Fの開度を制御する。その結果、旋回制御弁33Fの受圧部にパイロット圧が作用し、当該旋回制御弁33Fの位置が切り換えられ、当該位置に応じて旋回モータMTの回転方向が切り換えられる。
また、操作部材40Lをオペレータ等が操作すると、操作部材40Lの操作量及び操作方向が第1操作検出部41Lにより検出され、制御装置60は、操作部材40Lの操作量及び操作方向に応じて、アーム制御弁33Dの受圧部に接続されたアーム電磁弁37Dのソレノイドを励磁し、当該アーム電磁弁37Dの開度を制御する。その結果、アーム制御弁33Dの受圧部にパイロット圧が作用し、当該アーム制御弁33Dの位置が切り換えられ、位置に応じてアームシリンダC4が伸縮する。
操縦装置19Rは、操作部材40Rと、操作部材40Rの揺動量を検出する第2操作検出部41Rとを有している。操作部材40Rは、中立位置から、前、後、右、左に揺動自在なレバーである。第2操作検出部41Rは、操作部材40Rの前、後、右、左の中立位置からの揺動量(操作量)を検出するポテンションメータである。
操作部材40Rをオペレータ等が操作すると、操作部材40Rの操作量及び操作方向が第2操作検出部41Rにより検出され、検出された操作量及び操作方向は制御装置60に入力される。制御装置60は、操作部材40Rの操作量及び操作方向に応じて、ブーム制御弁33Cの受圧部に接続されたブーム電磁弁37Cのソレノイドを励磁し、当該ブーム電磁弁37Cの開度を制御する。その結果、ブーム制御弁33Cの受圧部にパイロット圧が作用し、当該ブーム制御弁33Cの位置が切り換えられ、当該位置に応じてブームシリンダC3が伸縮する。
また、操作部材40Rをオペレータ等が操作すると、操作部材40Rの操作量及び操作方向が第2操作検出部41Rにより検出され、制御装置60は、操作部材40Rの操作量及び操作方向に応じて、バケット制御弁33Eの受圧部に接続されたバケット電磁弁37Eのソレノイドを励磁し、当該バケット電磁弁37Eの開度を制御する。その結果、バケット制御弁33Eの受圧部にパイロット圧が作用し、当該バケット制御弁33Eの位置が切り換えられ、位置に応じてバケットシリンダC5が伸縮する。
以上のように、操縦装置19L及び操縦装置19Rを操作することによって、機体2、ブーム15、アーム16、バケット(作業具)17を操作することができる。
図2に示すように、作業機1の油圧システムは、アンロード弁90を備えている。アンロード弁90は、作業装置4の作動の許可/不許可をする弁である。この実施形態では、アンロード弁90は、作業系及び走行系の油圧アクチュエータへの作動油の供給を可能にする供給状態と、作業系及び走行系の油圧アクチュエータへの作動油の供給を停止する供給停止状態とに切り換えるアンロード弁である。詳しくは、アンロード弁90は、供給状態にするロード位置90Aと、供給停止状態にするアンロード位置90Bとに切換可能な2位置切換弁であって、パイロット油を供給するパイロット油路49に接続されている。アンロード弁90は、バネ92等によってアンロード位置90Bに付勢されている。アンロード弁90は、レバーロック93及び許可スイッチ111の操作によってロード位置90A及びアンロード位置90Bに切り換え自在である。
レバーロック93は、運転席6の側方であって運転者が乗降する通路(乗降路)に対応する位置に、下げた状態(下げ位置)と上げた状態(上げ位置)とに揺動自在に支持されている。許可スイッチ111は、作業装置4の作動を許可する許可位置111aと作業装置4の作動を許可しない不許可位置111bとに切り換え可能なスイッチであって、レバーロック93の揺動に伴って切り換わる。詳しくは、許可スイッチ111は、レバーロック93を一方側である下げ位置に揺動した場合に許可位置111aに切り換わり、当該レバーロック93は、乗降路を閉鎖して乗降を不能にする。また、許可スイッチ111は、レバーロック93を他方側である上げ位置に揺動した場合に不許可位置111bに切り、当該レバーロック93は、乗降路を開放して乗降を可能にする。許可スイッチ111が許可位置111aに切り換わった場合、制御装置60は、アンロード弁90のソレノイドを励磁することによって当該アンロード弁90をロード位置90Aに切り換える。一方、許可スイッチ111が不許可位置111bに切り換わった場合、制御装置60は、アンロード弁90のソレノイドを消磁することによって当該アンロード弁90をアンロード位置90Bに切り換える。
したがって、アンロード弁90がアンロード位置90Bである場合、電磁弁(ブーム電磁弁37C、アーム電磁弁37D、バケット電磁弁37E、旋回電磁弁37F、前進電磁弁37G1、後進電磁弁37G2、前進電磁弁37H1、後進電磁弁37H2)に作動油(パイロット油)が供給されなくなるため、操縦装置19(19L、19R)による操縦操作、作業系及び走行系の油圧アクチュエータの作動ができなくなる。一方、アンロード弁90がロード位置90Aである場合、電磁弁(ブーム電磁弁37C、アーム電磁弁37D、バケット電磁弁37E、旋回電磁弁37F、前進電磁弁37G1、後進電磁弁37G2、前進電磁弁37H1、後進電磁弁37H2)に作動油(パイロット油)が供給できるため、操縦装置19(19L、19R)による操縦操作、作業系及び走行系の油圧アクチュエータの作動が可能となる。
図1は、作業機1の制御ブロックの概略図をしている。図1に示すように、作業機1は、制御装置60を備えている。制御装置60は、上述したように電磁弁等の油圧制御を行う他に、オートアイドル制御(AI制御)及びオートストップ制御を行うオートストップ制御部60aと、原動機E1の駆動制御を行う始動制御部60bとを備えている。制御装置60は、プログラムの命令を実行するCPU(Central Processing Unit)、コンピュータプログラムを格納したROM(read only memory)、各種の制御プログラムを展開するRAM(random access memory)、各種の制御プログラムおよび各種データを格納するメモリ等の記憶部(記録媒体)などにより構成されている。
制御装置60には、ガバナセンサからのガバナ角度(ガバナ位置)、アクセル100の操作量(角度)、アイドルスイッチ(AI-SW)101のオン信号/オフ信号、原動機回転センサ102で検出した原動機回転数、アクチュエータの角度センサ103が検出したアームの角度、ブームの角度などの信号が入力される。
AI制御では、オートストップ制御部60aは、原動機E1が駆動されている状態で操縦装置19が所定時間以上操作されていない場合に、原動機回転数を予め定められたアイドリングの原動機回転数に低下させる。
駆動制御は、始動制御部60bにより、制御装置60に接続されたイグニッションスイッチ110及び許可スイッチ111の状態に基づいて行われる。イグニッションスイッチ110は、原動機E1の始動を指令する始動位置110aと原動機E1の停止を指令する停止位置110bとに切り換え可能なスイッチである。例えば、始動制御部60bは、イグニッションスイッチ110が始動位置110aにされたとき、許可スイッチ111が不許可位置111bである場合には、原動機E1を始動させる。一方、イグニッションスイッチ110が始動位置110aにされた場合であっても、許可スイッチ111が許可位置111aである場合には、原動機E1の始動を行わず、原動機E1の停止を保持する。
オートストップ制御では、オートストップ制御部60aは、原動機E1が始動(駆動)している状態であって作業装置4の作動(操縦装置29の操作)が行われていない状態が予め定められた所定時間(オートストップ時間)に達した場合に、原動機E1の駆動を停止するオートストップを実行する。なお、オートストップが実行された場合、制御装置60には、オートストップが実行されたことを示すフラグ(実行フラグ)が記憶される。実行フラグは、オートストップのリセットにより消去される。
さて、制御装置60は、原動機E1を駆動する駆動制御と、オートストップ制御とを連携して、原動機E1の駆動を決定する。
始動制御部60bによる駆動制御は、イグニッションスイッチ110及び許可スイッチ111の状態に加え、前回の原動機E1の停止がオートストップにより行われていたか否か、及びオートストップが行われてからの経過時間等に基づいて実行される。図3A~図3Cは、イグニッションスイッチ110、許可スイッチ111及びオートストップの状態を示した図である。以下、駆動制御とオートストップ制御との連携について詳しく説明する。
図3Aに示すように、イグニッションスイッチ110が時点P1で始動位置110aに切り換えられた場合、始動制御部60bは、時点P1における許可スイッチ111の切換位置を確認する。
始動制御部60bは、時点P1において許可スイッチ111が不許可位置111bである場合は、原動機E1の始動を実行する。つまり、始動制御部60bは、イグニッションスイッチ110が始動位置110aで且つ許可スイッチ111が不許可位置111bである場合に原動機E1を始動する。
一方、始動制御部60bは、時点P1において許可スイッチ111が許可位置111aである場合、時点P1から所定時間T1遡った時点から時点P1までの期間(第2所定時間TA以内)にオートストップが行われたかを判断する。そして、この期間内にオートストップが行われたと判断した場合、即ち、図3Bに示すように、オートストップにより原動機E1が停止されてから所定時間TAが経過する前にイグニッションスイッチ110が始動位置110aに切り換えられたと判断した場合、許可スイッチ111が許可位置111aであっても原動機E1を始動させる。一方、上記期間内にオートストップが行われていないと判断した場合、即ちオートストップにより原動機E1が停止されてから所定時間TA以上経過しているか、あるいは前回の原動機E1の停止がオートストップによるものではない場合であって、許可スイッチ111が許可位置111aである場合、始動制御部60bは、原動機E1の始動を行わず、原動機E1の停止を保持する。
詳しくは、始動制御部60bは、オートストップを実行した時点P2からイグニッションスイッチ110を始動位置110aにした時点P1までの第1経過時間Tp1が所定時間TA内である場合は、原動機E1の始動を許容する。言い換えれば、駆動許容制御部60dは、オートストップを実行した時点P2から所定時間TAだけ経過した時点P3よりも、イグニッションスイッチ110を始動位置110aにした時点P1が早い時期の場合、原動機E1の始動を許容する。一方、始動制御部60bは、オートストップを実行した時点P2からイグニッションスイッチ110を始動位置110aにした時点P1までの第1経過時間Tp1が所定時間TAを超えた場合は、原動機E1の始動を行わない。
なお、上述した説明では、始動制御部60bは、オートストップを実行してからの第1経過時間Tp1を基準に原動機E1の始動を行うか否かを判断していたが、これに限るものではない。例えば、オートストップの実行後、イグニッションスイッチ110が停止位置110bになってからの第2経過時間Tp2を基準に原動機E1の始動を行うか否かを判断してもよい。
すなわち、図3Cに示すように、時点P2においてオートストップの実行した後、時点P4でイグニッションスイッチ110が始動位置110aから停止位置110bに切り換わったとすると、始動制御部60bは、時点P4から始動位置110aである時点P1になるまでの第2経過時間Tp2が予め定められた所定時間TB内である場合には、原動機E1の始動を許容する(原動機E1の始動をする)。言い換えれば、始動制御部60bは、オートストップを実行した後、イグニッションスイッチ110が始動位置110aから停止位置110bに切り換わった時点P4から所定時間TBだけ経過した時点P5よりも、イグニッションスイッチ110を始動位置110aにした時点P1が早い時期の場合、原動機E1の始動を許容する。
また、制御装置60は、オートストップを実行してからの第1経過時間Tp1が所定時間TAを超えた場合、或いは、オートストップの実行後且つイグニッションスイッチ110が停止位置110bに切り換わってからの第2経過時間Tp2が所定時間TBを超えた場合、オートストップの実行フラグはリセットされ、オートストップ以外で原動機E1が停止された場合と同様の状態に移行する。
図4は、原動機E1の始動(作業機の駆動方法)について示したフローである。
図4に示すように、始動制御部60bは、イグニッションスイッチ110が停止位置110bから始動位置110aに切り換えられることを監視し(S1)、イグニッションスイッチ110が始動位置110aに切り換えられると(S1、Yes)、許可スイッチ111が不許可位置111bであるか否かを判断する(S2)。
S2において不許可位置111bではない(許可位置111a)であると判断した場合、始動制御部60bは、オートストップにより原動機E1が停止してから所定時間(第2所定時間TA)以内にイグニッションスイッチ110が始動位置110aに切り換えられたか否かを判断する(S3)。
S3において所定時間TA以内に始動位置110aに切り換えられていないと判断した場合(前回の原動機E1の停止がオートストップによるものではない場合を含む)、始動制御部60bは、原動機E1を停止状態に維持し(S4)、処理を終了する。
一方、S2において許可スイッチ111が不許可位置111bであると判断した場合(S2、Yes)、及びS3において所定時間TA以内にイグニッションスイッチ110が始動位置110aに切り換えられたと判断した場合(S3、Yes)、始動制御部60bは、原動機E1を始動させ(S5)、通常作業を実行させる(S6)。通常作業では、制御装置60は、操作部材40L、40Rに対する作業者の操作に応じて原動機E1の回転数、及び作業装置4の各部の動作を制御する。
S6で通常作業を開始させた後、始動制御部60bは、イグニッションスイッチ110が停止位置110bに切り換えられたか否かを判断し(S7)、停止位置110bに切り換えられたと判断した場合(S7、Yes)、原動機E1を停止させ(S13)、処理を終了する。
一方、S6において停止位置110bに切り換えられていないと判断した場合(S7、No)、オートストップ制御部60aは、作業装置4が操作されていない状態が所定時間(第4所定時間)Tai以上継続したか否かを判断する(S8)。なお、オートストップ制御部60aは、作業装置4に対する操作が最後に行われたときからの経過時間を計時して記憶している。そして、S8において所定時間Tai以上継続していないと判断した場合には、S6の処理に戻り、通常作業を継続する。
S8において所定時間Tai以上継続したと判断した場合には、オートストップ制御部60aは、原動機E1の回転数を所定回転数以下に下げるオートアイドルを実行する(S9)。なお、始動制御部60bは、オートアイドルを実行してからの経過時間を計時して記憶する。
その後、オートストップ制御部60aは、作業装置4に対する操作が行われたか否かを判断し(S10)、操作が行われたと判断した場合(S10、Yes)、S6の処理に戻り、通常作業を継続する。
S10において作業装置4に対する操作が行われていないと判断した場合、オートストップ制御部60aは、オートアイドルを実行した後、作業装置4が操作されていない状態が所定時間(第1所定時間)Tas以上継続したか否かを判断する(S11)。そして、S11において作業装置4が操作されていない状態が所定時間Tas以上継続していないと判断した場合には(S11、No)、S10の処理に戻り、作業装置4に対する操作が行われることを監視する。一方、S11において作業装置4が操作されていない状態が所定時間Tas以上継続したと判断した場合(S11、Yes)、オートストップ制御部60aは、原動機E1を停止させるオートストップを実行し(S12)、処理を終了する。なお、始動制御部60bは、原動機E1を停止させた後、オートストップを実行してからの経過時間を計時して記憶する処理を行う。
なお、上記の説明では、S3の処理において、オートストップにより原動機E1が停止してから所定時間(第2所定時間)TA以内にイグニッションスイッチ110が始動位置110aに切り換えられたか否かを判断するものとしたが、これに限るものではない。例えば、S3の処理において、オートストップにより原動機E1が停止し、さらにイグニッションスイッチ110が停止位置110bに切り換えられてから所定時間(第3所定時間)TB以内にイグニッションスイッチ110が始動位置110aに切り換えられたか否かを判断するようにしてもよい。あるいは、本実施形態では、始動制御部60bがオートストップが実行されてからの経過時間を計時開始するが、オートストップが実行され、更にイグニッションスイッチ110が停止位置110bに切り換えられた場合に計時時間をリセットして計時を再開し、S3の処理ではこの計時開始または計時再開から所定時間(第2所定時間)TA以内にイグニッションスイッチ110が始動位置110aに切り換えられたか否かを判断するようにしてもよい。
また、上記の所定時間TA,TBを、制御装置60と有線または無線により接続される操作手段を介して作業者或いは作業機1の管理者が任意に設定できるようにしてもよい。
本実施形態にかかる作業機1は、原動機E1と、原動機E1の動力によって作動する作業装置4と、原動機E1の始動を指令する始動位置110aと原動機E1の停止を指令する停止位置110bとに切り換え可能なイグニッションスイッチ110と、作業装置4の作動を許可する許可位置111aと作動を許可しない不許可位置111bとに切り換え可能な許可スイッチ111と、原動機E1が駆動している状態で作業装置4の作動が第1所定時間Tas以上行われなかった場合に原動機E1を停止させるオートストップを実行するオートストップ制御部60aと、許可スイッチ111が不許可位置111bである状態でイグニッションスイッチ110が始動位置110aに切り替えられた場合に原動機E1を始動させる一方、許可スイッチ111が許可位置111aである状態ではイグニッションスイッチ110が始動位置110aに切り替えられても原動機E1を始動させない始動制御部60bとを備え、始動制御部60bは、オートストップにより原動機E1が停止してから第2所定時間TAが経過するまでは、許可スイッチ111が許可位置111aであってもイグニッションスイッチ110が停止位置110bから始動位置110aに切り替えられたときに原動機E1を始動させる。
本実施形態にかかる作業機1の駆動方法では、原動機E1と、原動機E1の動力によって作動する作業装置4と、原動機E1の始動を指令する始動位置110aと原動機E1の停止を指令する停止位置110bとに切り換え可能なイグニッションスイッチ110と、作業装置4の作動を許可する許可位置111aと作動を許可しない不許可位置111bとに切り換え可能な許可スイッチ111とを備え且つ原動機E1が駆動している状態で作業装置4の作動が第1所定時間Tas以上行われなかった場合に原動機E1を停止させるオートストップ機能を有し、許可スイッチ111が不許可位置111bである状態でイグニッションスイッチ110が停止位置110bから始動位置110aに切り替えられた場合に原動機E1を始動させる一方、許可スイッチ111が許可位置111aである状態ではイグニッションスイッチ110が停止位置110bから始動位置110aに切り替えられても原動機E1を始動させない作業機の駆動方法であって、オートストップにより原動機E1が停止してから第2所定時間TAが経過するまでは、許可スイッチ111が許可位置111aであってもイグニッションスイッチ110が停止位置110bから始動位置110aに切り替えられたときに原動機E1を始動させる。
上記の作業機1及びその駆動方法によれば、オートストップ機能により原動機が停止した場合、第2所定時間経過するまでは、許可スイッチ111が許可位置111aのままであってもイグニッションスイッチ110を始動位置110aに切り替えるだけで原動機E1を始動させることができる。したがって、原動機の再始動操作を簡単に行うことができる。
本実施形態にかかる作業機1は、原動機E1と、原動機E1の動力によって作動する作業装置4と、原動機E1の始動を指令する始動位置110aと原動機E1の停止を指令する停止位置110bとに切り換え可能なイグニッションスイッチ110と、作業装置4の作動を許可する許可位置111aと作動を許可しない不許可位置111bとに切り換え可能な許可スイッチ111と、原動機E1が駆動している状態で作業装置4の作動が第1所定時間Tas以上行われなかった場合に原動機E1を停止させるオートストップを実行するオートストップ制御部60aと、許可スイッチ111が不許可位置111bである状態でイグニッションスイッチ110が始動位置110aに切り替えられた場合に原動機E1を始動させる一方、許可スイッチ111が許可位置111aである状態ではイグニッションスイッチ110が始動位置110aに切り替えられても原動機E1を始動させない始動制御部60bと、を備え、始動制御部60bは、オートストップにより原動機E1が停止し、且つイグニッションスイッチ110が停止位置110bに切り替えられた場合、イグニッションスイッチ110が停止位置110bに切り替えられてから第3所定時間TBが経過するまでは、許可スイッチ111が許可位置111aであってもイグニッションスイッチ110が停止位置110bから始動位置110aに切り替えられたときに原動機E1を始動させる。
これにより、オートストップ機能により原動機が停止し、且つイグニッションスイッチ110が停止位置110bに切り替えられた場合、イグニッションスイッチ110が停止位置110bに切り替えられてから第3所定時間TBが経過するまでは、許可スイッチ111が許可位置111aのままであってもイグニッションスイッチ110を始動位置110aに切り替えるだけで原動機E1を始動させることができる。したがって、原動機の再始動操作を簡単に行うことができる。
始動制御部60bは、オートストップにより原動機E1が停止してから第2所定時間TAが経過した場合、及び原動機E1がオートストップ以外で停止した場合、許可スイッチ111が許可位置111aである状態ではイグニッションスイッチ110が始動位置110aに切り替えられても原動機E1を始動させない。これによれば、原動機E1がオートストップ以外で停止した場合において、原動機E1の始動によって作業装置4が不用意に作動してしまうことを防止することができる。
許可スイッチ111は、許可位置111aと不許可位置111bとに揺動操作されるレバーロックである。これによれば、作業者が状況に合わせて操作を行ったレバーロックの動作に対応して、原動機E1の始動のタイミング等をコントロールすることができる。
作業機1は、運転席6と、運転席6への乗降路と、を備え、レバーロックは、許可位置111aに切り替えられたときに乗降路における乗降を不能とし、不許可位置111bに切り替えられたときに乗降路における乗降を可能とする位置に配置されている。これによれば、レバーロックによる原動機E1の始動の許可、不許可と、乗降とを連動させることができる。
オートストップ制御部60aは、原動機E1が駆動している状態で作業装置4の作動が第4所定時間Tai以上行われなかった場合に原動機E1の回転数を所定回転数以下に低下させるオートアイドルを実行し、オートアイドルを実行してから作業装置4の作動が第1所定時間Tas以上行われなかった場合にオートストップを実行する。これによれば、作業装置4によって作業を行っていない場合には、オートアイドルによって原動機E1で消費される燃料を抑制することができ、さらに、オートストップによって、不要な燃焼消費を防止することができる。
今回開示された実施の形態はすべての点で例示であって制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の範囲は上記した説明ではなくて特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味及び範囲内でのすべての変更が含まれることが意図される。
上述した許可スイッチ111は、許可位置111aと不許可位置111bとに切り換え可能で作業装置4の作動を許可/不許可にするスイッチであれば何でもよい。作業装置は、原動機E1の動力によって作動する装置であればよく、上述した走行系油圧アクチュエータを含んでいてもよいし、その他の油圧アクチュエータを含んでいてもよい。
1 作業機
4 作業装置
6 運転席
60a オートストップ制御部
60b 始動制御部
93 レバーロック
110 イグニッションスイッチ
110a 始動位置
110b 停止位置
111 許可スイッチ
111a 許可位置
111b 不許可位置
E1 原動機
Tas 第1所定時間
Tai第4所定時間
TA 第2所定時間
TB 第3所定時間

Claims (7)

  1. 原動機と、
    前記原動機の動力によって作動する作業装置と、
    前記原動機の始動を指令する始動位置と前記原動機の停止を指令する停止位置とに切り換え可能なイグニッションスイッチと、
    前記作業装置の作動を許可する許可位置と前記作動を許可しない不許可位置とに切り換え可能な許可スイッチと、
    前記原動機が駆動している状態で作業装置の作動が第1所定時間以上行われなかった場合に前記原動機を停止させるオートストップを実行するオートストップ制御部と、
    前記許可スイッチが前記不許可位置である状態で前記イグニッションスイッチが始動位置に切り替えられた場合に前記原動機を始動させる一方、前記許可スイッチが許可位置である状態では前記イグニッションスイッチが始動位置に切り替えられても前記原動機を始動させない始動制御部とを備え、
    前記始動制御部は、
    前記オートストップにより原動機が停止してから第2所定時間が経過するまでは、前記許可スイッチが許可位置であっても前記イグニッションスイッチが前記停止位置から前記始動位置に切り替えられたときに前記原動機を始動させることを特徴とする作業機。
  2. 原動機と、
    前記原動機の動力によって作動する作業装置と、
    前記原動機の始動を指令する始動位置と前記原動機の停止を指令する停止位置とに切り換え可能なイグニッションスイッチと、
    前記作業装置の作動を許可する許可位置と前記作動を許可しない不許可位置とに切り換え可能な許可スイッチと、
    前記原動機が駆動している状態で作業装置の作動が第1所定時間以上行われなかった場合に前記原動機を停止させるオートストップを実行するオートストップ制御部と、
    前記許可スイッチが前記不許可位置である状態で前記イグニッションスイッチが始動位置に切り替えられた場合に前記原動機を始動させる一方、前記許可スイッチが許可位置である状態では前記イグニッションスイッチが始動位置に切り替えられても前記原動機を始動させない始動制御部とを備え、
    前記始動制御部は、
    前記オートストップにより原動機が停止し、且つ前記イグニッションスイッチが停止位置に切り替えられた場合、前記イグニッションスイッチが停止位置に切り替えられてから第3所定時間が経過するまでは、前記許可スイッチが許可位置であっても前記イグニッションスイッチが前記停止位置から前記始動位置に切り替えられたときに前記原動機を始動させることを特徴とする作業機。
  3. 前記始動制御部は、
    前記オートストップにより原動機が停止してから第2所定時間が経過した場合、及び前記原動機が前記オートストップ以外で停止した場合、前記許可スイッチが許可位置である状態では前記イグニッションスイッチが始動位置に切り替えられても前記原動機を始動させないことを特徴とする請求項1に記載の作業機。
  4. 前記許可スイッチは、前記許可位置と前記不許可位置とに揺動操作されるレバーロックであることを特徴とする請求項1~3のいずれか1項に記載の作業機。
  5. 運転席と、
    前記運転席への乗降路と、を備え、
    レバーロックは、許可位置に切り替えられたときに乗降路における乗降を不能とし、不
    許可位置に切り替えられたときに乗降路における乗降を可能とする位置に配置されている請求項4に記載の作業機。
  6. 前記オートストップ制御部は、
    前記原動機が駆動している状態で作業装置の作動が第4所定時間以上行われなかった場合に前記原動機の回転数を所定回転数以下に低下させるオートアイドルを実行し、
    前記オートアイドルを実行してから作業装置の作動が前記第1所定時間以上行われなかった場合に前記オートストップを実行する請求項1~5のいずれか1項に記載の作業機。
  7. 原動機と、前記原動機の動力によって作動する作業装置と、前記原動機の始動を指令する始動位置と前記原動機の停止を指令する停止位置とに切り換え可能なイグニッションスイッチと、前記作業装置の作動を許可する許可位置と前記作動を許可しない不許可位置とに切り換え可能な許可スイッチとを備え且つ前記原動機が駆動している状態で作業装置の作動が第1所定時間以上行われなかった場合に前記原動機を停止させるオートストップ機能を有し、前記許可スイッチが前記不許可位置である状態で前記イグニッションスイッチが停止位置から始動位置に切り替えられた場合に前記原動機を始動させる一方、前記許可スイッチが許可位置である状態では前記イグニッションスイッチが停止位置から始動位置に切り替えられても前記原動機を始動させない作業機の駆動方法であって、前記オートストップにより原動機が停止してから第2所定時間が経過するまでは、前記許可スイッチが許可位置であっても前記イグニッションスイッチが前記停止位置から前記始動位置に切り替えられたときに前記原動機を始動させることを特徴とする方法。
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