JP7003376B2 - 構造物の施工方法 - Google Patents

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本発明は、構造物の施工方法に関する。
ハーフプレキャストフーチング上に、上部構造体を支持する柱を立てる構造物の施工方法が知られている(例えば、特許文献1参照)。
また、トラスで補強された人工地盤の作業穴から、地盤に杭孔を掘削する人工地盤の施工方法を知られている(例えば、特許文献2参照)。
特開2001-355246号公報 特開2006-083673号公報
特許文献1に開示された施工方法では、ハーフプレキャストフーチング上に打設する現場打ちコンクリートと、柱に支持される上部構造体との同時施工が可能になるため、構造物の工期を短縮することができる。
しかしながら、構造物の工期の短縮するためには、さらなる改善の余地がある。
本発明は、上記の事実を考慮し、構造物の工期を短縮することを目的とする。
第1態様に係る構造物の施工方法は、一対の先行柱と、前記一対の先行柱に支持される水平部材と、を有する架構を施工する架構施工工程と、前記先行柱の隣に、前記水平部材を支持する後施工柱を施工する後施工柱施工工程と、を備える。
第1態様に係る構造物の施工方法によれば、架構施工工程において、一対の先行柱と、一対の先行柱に支持される水平部材とを有する架構を施工する。次に、後施工柱施工工程において、先行柱の隣に、水平部材を支持する後施工柱を施工する。
このように本発明では、後施工柱を間引いた架構を先行して施工することにより、例えば、架構の上に施工される上部構造体と、後施工柱とを並行して施工することができる。したがって、構造物の工期を短縮することができる。
第2態様に係る構造物の施工方法は、第1態様に係る構造物の施工方法において、前記架構施工工程の後に、前記後施工柱を支持する後施工杭を施工する後施工杭施工工程を備える。
第2態様に係る構造物の施工方法によれば、架構施工工程の後の後施工杭施工工程において、後施工柱を支持する後施工杭を施工する。これにより、架構の上に施工される上部構造体と、後施工杭及び後施工柱とを並行して施工することができる。したがって、構造物の工期をさらに短縮することができる。
第3態様に係る構造物の施工方法は、第2態様に係る構造物の施工方法において、前記後施工杭施工工程において、前記後施工杭の少なくとも一部を前記水平部材の上から施工する。
第3態様に係る構造物の施工方法によれば、後施工杭施工工程において、後施工杭の少なくとも一部を水平部材の上から施工する。
ここで、例えば、後施工杭が場所打ち杭の場合、水平部材の上からであれば、架構の階高よりも全長が長い鉄筋ユニットを地盤の杭孔に挿入することができる。そのため、鉄筋ユニットの分割数を減らすことができる。したがって、鉄筋ユニットの連結箇所が少なくなるため、後施工杭の施工性が向上する。
以上説明したように、本発明に係る構造物の施工方法によれば、構造物の工期を短縮することができる。
本実施形態に係る構造物の施工方法によって施工された構造物を示す立面図である。 (A)及び(B)は、先行杭施工工程を説明する立面図である。 (A)は架構施工工程を説明する立面図であり、(B)は、上部構造体施工工程を説明する立面図である。 上部構造体施工工程と、後施工杭施工工程及び後施工柱施工工程とを説明する立面図である。 後施工杭施工工程を説明する立面図である。 後施工柱施工工程を説明する立面図である。 (A)~(C)は、スラブの作業開口を示す平面図である。 後施工杭施工工程の変形例を説明する立面図である。 後施工柱施工工程の変形例を説明する立面図である。 後施工杭及び後施工柱の配置の変形例を示す立面図である。 スラブの作業開口の変形例を示す平面図である。 後施工杭及び後施工柱の配置の変形例を示す平面図である。
以下、図面を参照しながら、一実施形態に係る構造物の施工方法について説明する。
(構造物の構成)
先ず、本実施形態に係る構造物の施工方法(以下、単に「施工方法」という)によって施工される構造物の構成について説明する。
図1には、本実施形態に係る施工方法によって施工される構造物10が示されている。構造物10は、既存施設20の下又は周囲に設けられる基礎40と、基礎40に支持される架構50と、架構50の上に施工される上部構造体60とを備えている。
(既存施設)
既存施設20は、一例として、鉄道の駅22を含んでいる。駅22は、鉄道車両24が走行する複数の線路26と、鉄道車両24が停車する複数のプラットホーム28とを有している。複数の線路26は、地盤G上に敷設されている。また、複数の線路26は、並走されており、平面視にて構造物10を横切っている。さらに、各線路26の脇には、プラットホーム28が配置されている。
複数のプラットホーム28は、線路26に沿って配置されている。これらの線路26及びプラットホーム28の上に、後述する上部構造体60が配置されている。なお、線路26は、一本でも良いし、プラットホーム28も1つでも良い。
(基礎)
基礎40は、杭基礎とされており、複数の先行杭42及び後施工杭44を有している。先行杭42及び後施工杭44は、線路26の脇で、かつ、プラットホーム28の下の地盤Gに設けられている。また、先行杭42及び後施工杭44は、例えば、場所打ち杭とされている。
なお、先行杭42及び後施工杭44の構造や配置、本数は、適宜変更可能である。したがって、先行杭42及び後施工杭44は、例えば、プラットホーム28の下ではなく、プラットホーム28の脇に配置されても良い。
(架構)
架構50は、複数の先行柱52及び後施工柱54と、複数の梁56,58A,58Bとを有し、既存施設20の少なくとも一部を跨ぐように配置されている。先行柱52は、先行杭42の上に立てられている。また、後施工柱54は、後施工杭44の上に立てられている。つまり、構造物10では、一柱一杭構造が採用されている。これらの先行柱52及び後施工柱54は、線路26の上方(上空)に配置された上部構造体60を支持しており、上部構造体60の下に鉄道車両24が走行可能な走行空間(既存施設用空間)30を形成している。
梁56は、隣り合う一対の先行柱52に架設されており、梁58A,58Bは、隣り合う先行柱52と後施工柱54とにそれぞれ架設されている。これらの先行柱52、後施工柱54、及び梁56,58A,58Bによって、架構50が構成されている。また、梁56,58A,58Bの上には、スラブ62(図5参照)が設けられている。さらに、架構50の上には、上部構造体60が設けられている。
(上部構造体)
上部構造体60は、線路26の上空に設けられる線路上空構造体(既存施設上空構造体)とされている。この上部構造体60は、例えば、複数階(複数層)からなり、複数の柱64と、隣り合う柱64に架設される梁66と、梁66に支持される図示しないスラブとを有している。また、上部構造体60は、例えば、複数のプラットホーム28間の移動経路等を有している。
(構造物の施工方法)
次に、本実施形態に係る構造物の施工方法について説明する。
(先行杭施工工程)
先ず、先行杭施工工程について説明する。図2(A)には、地盤Gに設けられた既存施設20が示されている。この状態から、図2(B)に示されるように、プラットホーム28の下に先行杭42を施工する。この先行杭42の施工では、例えば、図示しない掘削機によって地盤Gに杭孔を掘削するとともに、掘削した杭孔に図示しない鉄筋かごを挿入し、コンクリートを打設する。これにより、鉄筋コンクリート造の先行杭42が施工される。
なお、本実施形態では、先行杭42の準備工事として、図2(A)に示されるように、例えば、線路26及びプラットホーム28の下の地盤Gに、排泥管やコンクリート供給管等の配管32を敷設している。この配管32の大きさや形状、配置、本数は、適宜変更可能である。
(架構施工工程)
次に、架構施工工程について説明する。架構施工工程では、図3(A)に示されるように、先行杭42の上に、後施工柱54を間引いた架構(先行架構)50を施工する。具体的には、複数の先行杭42の上に先行柱52をそれぞれ立てるとともに、隣り合う先行柱52に、水平部材としての梁56,58をそれぞれ架設する。
なお、水平部材としては、梁56,58に限らず、スラブであっても良いし、梁及びスラブの両方であっても良い。また、架構(先行架構)は、複数の先行柱、すなわち少なくとも2本以上の先行柱と、これらの先行柱に架設される水平部材とで構成することができる。
ここで、架構(先行架構)50には、前述したように、後施工柱54が存在していない。そのため、後施工柱54が後施工されるまでの間、梁58の支持スパンLが長くなっている。
(上部構造体施工工程)
次に、上部構造体施工工程について説明する。上部構造体施工工程では、図3(B)に示されるように、架構50の上に上部構造体60を施工する。具体的には、架構50の梁56,58の上に、例えば、鉄筋コンクリート造のスラブ62(図5参照)を施工する。また、先行柱52の上に柱64をそれぞれ立てるとともに、隣り合う柱64に梁66をそれぞれ架設する。これにより、図4に示されるように、複数階からなる上部構造体60を施工する。
ここで、後施工柱54を施工する前の架構50では、前述したように、梁58の支持スパンL(図3(A)参照)が長くなっており、梁58がたわみ易くなっている。この対策として本実施形態では、梁58を補強部材によって補強している。なお、補強部材は、必要に応じて設ければ良く、適宜省略可能である。
補強部材としては、例えば、梁58における後施工柱54との接合部を吊り上げるワイヤー等の吊り材70やブレース等が挙げられる。また、梁58の断面積を大きくしても良いし、架構50の直上階を、梁56,58を下弦材としたトラス構造としても良い。
また、吊り材70には、例えば、梁58のレベルを調整するためのレベル調整機構を設けても良い。レベル調整機構としては、吊り材70を緊張させるチェーンブロック72や、ブレースに内蔵され、ブレースの全長を短くするジャッキ等が挙げられる。
なお、吊り材70等の補強部材は、本設でも良いし、仮設であっても良い。つまり、吊り材70は、後施工柱54の施工後に撤去しても良いし、撤去しなくても良い。また、補強部材は、必要に応じて設ければ良く、適宜省略可能である。
また、図5に示されるように、スラブ62には、後述する後施工杭44及び後施工柱54を施工するための作業開口62Aを形成しておく。作業開口62Aは、後施工杭44及び後施工柱54の上方に配置される。また、作業開口62Aは、後施工柱54と梁58との柱梁仕口部の上方に配置される。この作業開口62Aは、例えば、後施工杭44及び後施工柱54の平断面よりも大きな開口とされる。
図7(A)に示されるように、作業開口62Aの周辺部は、仮設又は本設の補強梁68によって補強される。これにより、作業開口62Aの周辺部の強度が確保される。なお、補強梁68は、必要に応じて設ければ良く、適宜省略可能である。
(後施工杭施工工程)
次に、後施工杭施工工程について説明する。図4に示されるように、後施工杭施工工程は、前述した上部構造体施工工程と並行して行う。この後施工杭施工工程では、架構50の梁56,58上に敷設されたスラブ62の上から、地盤Gに後施工杭44を施工する。つまり、後施工杭施工工程では、スラブ62を作業台として、地盤Gに後施工杭44を施工する。
具体的には、先ず、スラブ62の作業開口62A(図5参照)の周辺部に掘削機(図示省略)を設置し、作業開口62Aを介して地盤Gを掘削する。これにより、地盤Gに、後施工杭44用の杭孔46を形成する。なお、本実施形態では、プラットホーム28の下に後施工杭44を施工するため、プラットホーム28にも後施工杭44を施工するための貫通孔28A(図5参照)が形成されている。
次に、図5に示されるように、複数に分割された鉄筋かご48を図示しないクレーン等によって吊り上げ、当該鉄筋かご48をスラブ62の上から作業開口62Aを介して杭孔46に挿入する。この際、杭孔46には、複数の鉄筋かご48が接合された状態で挿入される。なお、鉄筋かご48は、鉄筋ユニットの一例である。
次に、スラブ62の上に図示しないコンクリート打設機を設置し、スラブ62の上から作業開口62Aを介して杭孔46にコンクリートを打設する。これにより、後施工杭44が施工される。なお、後施工杭44の杭頭部には、後述する後施工柱54の柱脚部が接合される。
(後施工柱施工工程)
次に、後施工柱施工工程について説明する。後施工柱施工工程は、前述した上部構造体施工工程と並行して行う。この後施工柱施工工程では、スラブ62の上から、後施工杭44の上に、梁58を支持する後施工柱54を施工する。換言すると、スラブ62を作業台として、隣り合う一対の先行柱52の間に、梁58を支持する後施工柱54を施工する。
具体的には、図6に示されるように、図示しないクレーン等によって後施工柱54を吊り上げ、当該後施工柱54をスラブ62の上から作業開口62Aを介して後施工杭44の上に設置する。この際、後施工柱54の柱脚部は、プラットホーム28の貫通孔28Aを介して杭孔46に挿入する。この状態で、杭孔46及びプラットホーム28の貫通孔28Aにコンクリートを打設し、後施工柱54の柱脚部を後施工杭44の柱頭部に固定する。
次に、後施工柱54の柱梁仕口部に、梁58を接合する。これにより、先行柱52、後施工柱54、及び梁56,58によって、架構50(図1参照)が施工される。また、後施工柱54によって梁58(梁58A,58B)が支持されるため、梁58A,58Bの支持スパンが短くなる。その後、作業開口62Aにコンクリートを打設し、作業開口62Aを塞ぐ。
(作用及び効果)
次に、本実施形態の作用及び効果について説明する。
図1に示されるように、本実施形態に係る施工方法によれば、構造物10の上部構造体60は、既存施設20の上方(上空)に施工される。ここで、既存施設20の上方に上部構造体60を施工する場合、例えば、既存施設20の稼働時間、すなわち駅22の営業時間等によって、一日の基礎40(先行杭42及び後施工杭44)の施工時間(工事時間)が制限される。そのため、構造物10の工期が長期化する可能性がある。
この対策として本実施形態では、先ず、架構施工工程において、後施工杭44及び後施工柱54を間引いた架構50を施工する。次に、上部構造体施工工程と、後施工杭施工工程及び後施工柱施工工程とを並行して行う。つまり、上部構造体60と、後施工杭44及び後施工柱54とを並行して施工する。これにより、後施工杭44及び後施工柱54を施工してから、上部構造体60を施工する場合と比較して、構造物10の工期を短縮することができる。
また、後施工杭44は、架構50の梁58上に敷設されたスラブ62の上から地盤Gに施工される。ここで、スラブ62の上からではなく、例えば、プラットホーム28上から地盤Gに後施工杭44を施工する場合、既存施設20の稼動時間終了後に、後施工杭44を施工するための掘削機やコンクリート打設機等をプラットホーム28の上に設置するとともに、既存施設20の稼働開始時間に合わせて、掘削機等をプラットホーム28の上からサイトヤード等に退避させる必要があるため、工期が長期化する可能性がある。
これに対して本実施形態では、スラブ62の上に掘削機等を設置し、スラブ62の上から作業開口62Aを介して地盤Gに後施工杭44を施工する。そのため、既存施設20の稼働開始時間に合わせて、掘削機等をスラブ62の上からサイトヤード等に退避する必要がない。したがって、工期を短縮することができる。
また、例えば、プラットホーム28の上から杭孔46に鉄筋かご48を挿入する場合、鉄筋かご48が梁58やスラブ62と干渉しないように、鉄筋かご48の全長を架構50の階高よりも短くする必要がある。
これに対して本実施形態では、図5に示されるように、スラブ62の上から作業開口62Aを介して、杭孔46に鉄筋かご48を挿入する。これにより、鉄筋かご48が梁58やスラブ62と干渉しないため、鉄筋かご48の全長を架構50の階高よりも長くすることができる。この結果、鉄筋かご48の分割数を減らすことができる。したがって、鉄筋かご48の継手箇所や揚重回数が低減されるため、施工性が向上する。
これと同様に、本実施形態では、スラブ62の上から作業開口62Aを介して、後施工柱54を後施工杭44の上に設置する。これにより、後施工柱54が梁58やスラブ62と干渉しないため、後施工柱54を分割せずに、後施工杭44の上に設置することができる。したがって、後施工柱54の施工性が向上する。
さらに、本実施形態では、スラブ62の上から作業開口62Aを介して、地盤Gに後施工杭44用の杭孔46を掘削し、掘削した杭孔46にコンクリートを打設する。そのため、後施工杭44の施工には、排泥管やコンクリート供給管等の配管32(図2(A)参照)を既存施設20内に設ける必要がない。したがって、配管32の敷設コスト等を削減することができる。
(変形例)
次に、上記実施形態の変形例について説明する。
スラブ62に形成する作業開口62Aの大きさや形状、配置は、適宜可能である。また、作業開口62Aの周辺部の補強構造も適宜変更可能である。例えば、図7(B)に示される変形例では、略平行する一対の梁58の間に作業開口62Aが形成されている。この一対の梁58には、作業開口62Aの両側の周辺部に沿った補強梁80がそれぞれ架設されており、これらの補強梁80によって作業開口62Aの周辺部が補強されている。
また、図7(C)に示される変形例では、後施工柱54に支持される梁58A,58Bの端部が、作業開口62A内へ突出している。一方、後施工柱54の柱梁仕口部には、各梁58A,58Bに対応する複数のブラケット82が設けられている。これらのブラケット82には、各梁58A,58Bの端部が接合される。これにより、後施工柱54の柱梁仕口部に各梁58A,58Bを容易に接合することができる。
次に、上記実施形態では、架構50の梁58上に敷設されたスラブ62の上から後施工杭44及び後施工柱54を施工したが、上記実施形態はこれに限らない。例えば、図8に示されるように、プラットホーム28の上から、後施工杭44を施工しても良い。なお、図8に示される例では、プラットホーム28の上に、コンクリート打設機84が設置されている。
ここで、図8に示される変形例では、スラブ62の上から後施工杭44を施工しないため、後施工杭44の上方から外れた位置に作業開口62Aが配置されている。また、架構50には、架構施工工程において、後施工柱54の上部54Aが予め施工されている。
この場合は、例えば、図9に示されるように、図示しないクレーンによって、後施工柱54の柱ユニット54Bを吊り上げ、当該柱ユニット54Bを作業開口62Aを介して後施工杭44と後施工柱54の上部54Aとの間に設置するとともに、柱ユニット54Bの柱脚部を後施工杭44に接合する。また、後施工柱54の上部54Aと柱ユニット54Bとの隙間を間詰め材86によって埋め、間詰め材86を介して後施工柱54の上部54Aと柱ユニット54Bとを接合する。
このように架構施工工程において、後施工柱54の一部を施工し、後施工柱施工工程において、後施工柱54の残りの部分を施工することも可能である。
また、上記実施形態では、スラブ62の上から全ての後施工杭44を施工したが、上記実施形態はこれに限らない。例えば、スラブ62の上から後施工杭44の一部のみを施工し、後施工杭44の他の部分は、プラットホーム28の上から施工しても良い。つまり、スラブ62の上からは、後施工杭44の少なくとも一部を施工することができる。
なお、後施工柱54の鉄筋かご48は、スラブ62の上から作業開口62Aを介して杭孔46に挿入することが好ましい。前述したように、鉄筋かご48の全長を架構50の階高よりも長くし、鉄筋かご48の分割数等を減らすことができるためである。また、プラットホーム28上や地盤G上から、後施工杭44の少なくとも一部を施工することも可能である。
また、上記実施形態では、スラブ62の上から全ての後施工柱54を施工したが、上記実施形態はこれに限らない。例えば、スラブ62の上から後施工柱54の一部のみを施工し、後施工柱54の他の部分は、プラットホーム28の上から施工しても良い。また、プラットホーム28上や地盤G上から、後施工柱54の少なくとも一部を施工することも可能である。
次に、上記実施形態では、一対の先行柱52の間に後施工柱54を施工したが、上記実施形態はこれに限らない。例えば、図10に示されるように、構造物10の外周杭及び外周柱を、後施工杭44及び後施工柱54としても良い。
具体的には、架構施工工程において、一対の先行柱52に梁56を架設して架構50を施工するとともに、架構50から跳ね出す跳出し梁90を施工する。この架構50では、跳出し梁90の先端側(自由端側)を支持する後施工柱54が間引かれており、跳出し梁90が架構50に片持ち状態で支持されている。
この場合、後施工杭施工工程では、例えば、図11に示されるように、跳出し梁90上に施工されたスラブ62の作業開口62Bから、後施工杭44を施工する。この作業開口62Bは、孔ではなく、切り欠き状に形成されている。
なお、図10に示されるように、跳出し梁90は、前述した吊り材70等やブレース92の補強部材によって適宜補強されている。また、跳出し梁90に対する補強としては、跳出し梁90の断面積を大きくしても良い。なお、跳出し梁90は、水平部材の一例である。
次に、図12(A)及び図12(B)に示されるように、先行杭42(先行柱52)及び後施工杭44(後施工柱54)の配置は、適宜変更可能である。
また、上記実施形態では、先行杭42及び後施工杭44が場所打ち杭とされるが、上記実施形態はこれに限らない。先行杭及び後施工杭は、例えば、既製杭であっても良い。また、後施工杭44、適宜省略可能であり、例えば、架構50を施工する前に、全ての杭を施工しても良い。また、上記実施形態では、基礎40は、杭基礎に限らず、直接基礎であっても良い。
また、先行柱52及び後施工柱54の構造は適宜変更であり、例えば、鉄骨造やCFT造、鉄筋コンクリート造、鉄骨鉄筋コンクリート造であっても良い。
また、上記実施形態では、既存施設20が駅22を含むが、上記実施形態はこれに限らない。既存施設としては、例えば、道路や設備、構造物等であって良い。また、架構50の上に施工される上部構造体は、人工地盤等であっても良い。
以上、本発明の一実施形態について説明したが、本発明はこうした実施形態に限定されるものでなく、一実施形態及び各種の変形例を適宜組み合わせて用いても良いし、本発明の要旨を逸脱しない範囲において、種々なる態様で実施し得ることは勿論である。
10 構造物
44 後施工杭
50 架構
52 先行柱
54 後施工柱
58 梁(水平部材)

Claims (3)

  1. 一対の仮設でない先行柱と、前記一対の先行柱に支持される水平部材と、を有し、既存施設の少なくとも一部を跨ぐ架構を施工する架構施工工程と、
    前記先行柱の隣に、前記水平部材を支持する仮設でない後施工柱を施工する後施工柱施工工程と、
    を備える構造物の施工方法。
  2. 一対の仮設でない先行柱と、前記一対の先行柱に支持される水平部材と、を有する架構を施工する架構施工工程と、
    前記先行柱の隣に、前記水平部材を支持する仮設でない後施工柱を施工する後施工柱施工工程と、
    を備え、
    前記架構施工工程の後、かつ、前記後施工柱施工工程の前に、前記後施工柱を支持する後施工杭を施工する後施工杭施工工程を備える、
    造物の施工方法。
  3. 前記後施工杭施工工程において、前記後施工杭の少なくとも一部を前記水平部材の上から施工する、
    請求項2に記載の構造物の施工方法。
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