JP2004156207A - 建築物の施工方法およびこれに用いられる梁部材 - Google Patents

建築物の施工方法およびこれに用いられる梁部材 Download PDF

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Abstract

【課題】鉄道の運行を妨げることなく鉄道線路の上方空間に建築物を構築する際に、仮設の桁を移動させて本設の桁として利用する必要がないようにして、装置の簡素化や作業の効率化を図る。
【解決手段】線路R1〜R8の上に建築物を設けるにあたり、まず、建築物の施工位置における本設杭設置位置P2,P2…を避け、線路R1〜R8を避けた位置に仮設杭30,30…を立設する。この仮設杭30,30…に梁部材40,40…を架け渡す。梁部材40には、開口部43が形成されており、この開口部43が本設杭設置位置P2に配置されている。
【選択図】 図5

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、建築物の施工方法およびこれに用いられる梁部材に係り、特に、構造物、たとえば線路を跨いで施工される建築物の施工方法およびこれに用いられる梁部材に関する。
【0002】
【従来の技術】
近年、既存の構造物、たとえば鉄道線路の上方空間に有効利用を図るべく、それら鉄道線路やその側方に形成された駅舎を跨ぐ形態で建築物が建築されることがある。このような建築物を建築する際には、鉄道の運行を妨げることなく、昼夜にわたって作業できるようにして、作業効率を高めることが望まれる。
【0003】
かかる建築物の施工方法として、たとえば特開平5−340109号公報に開示されたものがある。この施工方法では、まず、既存の構造物に仮設支持杭を適宜な間隔を置いて立設し、この仮設支持杭に仮設桁を本設の柱部材設置位置から所定量ずらした位置に架設する。次に、架設桁上に仮設構台を構築してこの仮設構台上から基礎杭と本設柱を設ける。その後、仮設桁を移動装置により本設柱部材設置位置まで移動させて新建造物の桁となし、仮設構台上で新構造物の構築作業を行って既存構造物の稼動を可能にしつつ新建造物を構築するようにしている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、上記公報に開示された従来の施工方法では、仮設の桁を本設の柱部材設置地位置から所定量ずらして架設し、その後、本設柱部材設置位置まで移動させて建築物の桁としている。このため、桁を移動させるため移動部材を別途設ける必要があった。また、一旦架設した桁を移動させて新建築物の桁とする際に、正確な位置合わせを行うのに手間がかかるという問題もあった。
【0005】
そこで、本発明の課題は、鉄道の運行を妨げることなく鉄道線路の上方空間に建築物を構築する際に、仮設の桁を移動させて本設の桁として利用する必要がないようにして、装置の簡素化や作業の効率化を図ることにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決した本発明に係る建築物の施工方法は、地上に設置された構造物の上方空間に、構造物を跨いで建築物を施工する建築物の施工方法において、建築物の施工位置における建築物の本設杭設置位置を避けた位置および構造物を避けた位置に仮設杭を立設する工程と、開口部が形成された梁部材を仮設杭に架け渡す工程と、を含み、梁部材を仮設杭に架け渡す際、梁部材における開口部を本設杭設置位置に配置するものである。
【0007】
本発明に係る建築物の施工方法では、仮設杭に梁部材を架け渡すものであるが、梁部材には開口部が形成されており、この開口部が本設杭設置位置に配置されている。このため、開口部を通して本設杭を設けることができるので、本設杭を設けるために、本設杭設置位置から外れた位置に梁部材を設ける必要がなくなる。したがって、本設杭を設けた後に、梁部材を移動させる必要がなくなるので、装置の簡素化や作業の効率化を図ることができる。
【0008】
ここで、梁部材に建築物の床板となる床材を配設して作業構台を構築する工程と、床材を配設した後、仮設構台上に杭打ち装置を配置する工程と、杭打ち装置により、梁部材に形成された開口部を通して、杭打ち作業を行う工程と、を含む態様とすることができる。
【0009】
このように、梁部材に床板を設け、この床板上に杭打ち装置を配置してから本設杭を設けることにより、より容易に杭打ち作業を行うことができる。
【0010】
さらに、杭打ち装置によって、場所打ち杭を設ける態様とするのが好適である。
【0011】
このように、杭としては、場所打ち杭を設けるのが、施工上有利となる。ここで、場所打ち杭を設ける際には、たとえばリバースサーキュレーションドリル工法、アースドリル工法、オールケーシング工法など、適宜の工法を好適に利用することができる。
【0012】
他方、上記課題を解決した本発明に係る梁部材は、上記の建築物の施工方法に用いられる梁部材であって、直線部と、直線部の端部に形成された開口部とを備えるものである。
【0013】
このような梁部材を用いることにより、上記のような建築物の施工を行うことができ、その結果として装置の簡素化や作業の効率化を図ることができる。
【0014】
【発明の実施の形態】
以下、図面を参照して、本発明の好適な実施形態について詳細に説明する。
【0015】
図1は、本発明に係る建築物の施工方法の工程を示す工程図である。本実施形態に係る建築物の施工方法では、タワークレーンを用いて建築物の施工を行う。図1に示す工程図に沿って建築物を構築する際の大まかな流れを説明すると、まずタワークレーンを設置するための基礎杭を設ける(S1)。次に、建築物の構築部に、仮設杭として用いられるフロアー桁の支持杭の施工を行う(S2)。フロアー桁の支持杭の施工と並行して、タワークレーン基礎杭を設けた位置にタワークレーンを設置する(S3)。
【0016】
フロアー桁の支持杭の施工とタワークレーンの設置が済んだら、梁部材である1階部分の桁の設置を行い(S4)、1階部分の桁の設置が済んだら、柱部材設置位置に本設杭を設ける(S5)。本設杭を設ける際には、1階部分を作業構台として利用する。本設杭を設けた後、本設杭の上に本設柱を設置し(S6)、本設柱を設置した後に2階部分の構築を行う(S7)。そして、タワークレーンを撤去し(S8)、さらに適宜の建築手法によって上層階の構築を行うものである。この流れに沿って建築物が構築されるにあたり、本実施形態に係る建築物の施工方法では、1階桁の設置から本設柱の設置までの間に特徴的な工程がある。
【0017】
次に、本実施形態に係る建築物の施工方法における特徴的な工程について、図2〜図11をも参照してさらに詳細に説明する。
【0018】
まず、タワークレーンを設置するためのタワークレーンの基礎を設ける。本実施形態では、図2に示すように、構造物として、複数、たとえば8本の線路R1〜R8が形成された駅舎1(1A,1B,1C)を跨いで建築物を施工するものである。タワークレーンの基礎は、図2および図3に示すように、駅舎1Bから見て、線路R4の形成方向に離間した位置であるタワークレーン設置位置P1に設けられる。なお、図3に示すように、駅舎1には、屋根部材2が取り付けられている。また、レールR1〜R8上を走行する列車T,T…を図3に仮想線で、図4に実線で示しておく。
【0019】
タワークレーン20(図5)は、最外側の線路R8のさらに外側に配置されたクローラクレーン10を用いて設置される。クローラクレーン10は、走行部11とブーム12を備えている。ブーム12の上端部には、図示しないプーリを介してワイヤ13が取り付けられており、ワイヤ13によってタワークレーン20の基礎となるタワークレーン基礎部材15を吊持することができるようになっている。
【0020】
タワークレーン基礎部材15は、クローラクレーン10の近傍に搬入される。搬入されたタワークレーン基礎部材15は、クローラクレーン10によって順次タワークレーン設置位置P1まで移送される。このようにして、タワークレーン基礎部材15をタワークレーン設置位置P1で組み立て、さらにオペレーション室が形成された本体部やブームなどを取り付けることによって、図5および図6に示すタワークレーン20を設置する。
【0021】
設置されたタワークレーン20は、マスト21を備えている。マスト21の上には、オペレーション室が形成された本体部22が設けられており、本体部22にはブーム23が取り付けられている。ブーム23の先端には、支持部材24が取り付けられており、支持部材24によってワイヤ25が吊持されている。ワイヤ25の下端部には、フック26が取り付けられている。このタワークレーン20を用いて建築物の1階部分と2階部分の梁、床板などが設けられる。タワークレーン20の設置が完了したら、クローラクレーン10撤去する。
【0022】
このようにタワークレーン20を設置すると同時に、図4に示すように、駅舎1では、所定の位置にNSエコパイル(鋼管の先端に螺旋状の羽根を溶接した鋼管杭)からなる仮設杭30を設ける。仮設杭30は、図7に示す本設杭設置位置P2,P2…を避け、かつ線路R1〜R8避けた位置であって、互いに隣接する本設杭設置位置P2,P2の間における所定の仮設杭設置位置P3,P3…にそれぞれ設けられる。仮設杭30を設ける際には、図4に示すように、列車の利用客のけが等を防止するために、駅舎1に防護壁31,32を設ける。このうちの第1防護壁31の内側には、仮設杭30を設けるための全周回転掘削機33を設ける。また、第1防護壁31の内側には、仮設杭30として打ち込まれる杭部材30A,30A,30Aを立てかけるストック部34が形成されている。さらに、全周回転掘削機33の下方位置には、全周回転掘削機33の設置状態を補強するための補強材35が設けられている。一方、第2防護壁32の内側には、全周回転掘削機33に電気を供給するための電源装置36が設けられている。
【0023】
仮設杭30を設ける際には、全周回転掘削機33の中央部に杭部材30Aを固定し、電源装置36から全周回転掘削機33に電流を供給し、そのまま杭部材30Aを回転させながら地中の埋設する。この杭部材30Aを数本打ち込み、それぞれを高さ方向に接合することにより、仮設杭30を設ける。この仮設杭30は、屋根部材2の上方位置まで突出するようにして設けられる。屋根部材2がある位置に仮設杭30を設ける際には、屋根部材2に適宜貫通孔が形成される。
【0024】
タワークレーン20および仮設杭30,30…が設けられたら、図6に示すように、タワークレーン20で梁部材40を吊持し、仮設杭30,30…の上端部に架け渡して架設する。梁部材40は、図5に示すように、直線部41,41…と矩形部42,42…を備えている。このうちの矩形部42,42…が本設杭設置位置P2,P2…に対応する位置に配置されている。また、矩形部42には、矩形の開口部43が形成されている。開口部43は、本設杭および本設杭と同径の本設柱の断面積よりも大きい開口面積を有している。このため、開口部43を通して上方から本設杭を設けることができるとともに、立設された本設柱が開口部43を貫通できるようになっている。この梁部材40,40…を仮設杭30,30…に順次架け渡すことにより、図5に示すように、梁45が形成される。
【0025】
梁45が形成されたら、図8および図9に示すように、床板50を形成する。床板50は、タワークレーン20で吊持された本発明の床材である覆工板51を順次敷き詰めて形成される。このとき、図8に示すように、梁45の開口部43に対応する位置には、覆工板51を敷き詰めることはせず、開口部43は上下方向に貫通した状態を維持している。床板50を形成したら、図9に示すように、本設杭の設置作業を行う位置に仮設杭52,52を立設しておく。
【0026】
その後、新たに築造される建築物の杭となる本設杭を設ける。本設杭を設ける際には、この床板50を作業構台として利用する。本設杭は、図7に示す本設杭設置位置P2,P2…に設けられる。本設杭を設けるにあたり、まず、図9に示すように、本設杭の施工を行う位置の周囲に仮設杭52,52を立設する。仮設杭52,52を立設したら、図10に示すように、床板50の上に、開口部43を取り囲む状態で全周回転掘削機33を設置する。この全周回転掘削機33は、本発明の杭打ち装置に相当するものであり、仮設杭33を設ける際に用いたものをそのまま利用している。ただし、他の全周回転掘削機などを用いることもできる。全周回転掘削機33を用いて行う本設杭の設置作業は、作業構台としての床板50の上での作業となるので、列車の起電中でも行うことができる。
【0027】
全周回転掘削機33を設置したら、全周回転掘削機33によって口元管53を保持する。口元管53は、梁45に形成された開口部43を貫いて配置される。この状態で、全周回転掘削機33を駆動することにより、口元管53を地中の浅い部分に埋設する。口元管53を埋設する際、図示はしないが、駅舎1の屋根部材2における口元管53を通過させる位置には、適宜あらかじめ開口部を形成しておく。
【0028】
口元管53を埋設したら、図11に示すように、全周回転掘削機33に上方に掘削用の矢倉54を立設する。矢倉54は自走式のものであるが、この矢倉54を床板50上に設置する際にはタワークレーン20が用いられる。また、1箇所に本設杭および本設柱を設けた後は、他の位置に移動してまた本設杭および本設柱を設けるために用いられるが、他の位置への移動は、床板50上を矢倉54が自走することによって行われる。この矢倉54からケリーバー55を吊り下げ、全周回転掘削機33を通して下方に延在させる。ケリーバー55の下端部には、ロッド管56が取り付けられる。ケリーバー55は、全周回転掘削機33によって回転させられ、ケリーバー55とともに、ロッド管56も回転するようになっている。
【0029】
ロッド管56の下端部には、KNAP掘削機(リバース拡底掘削機)57が取り付けられている。このKNAP掘削機57によって、地面を掘削する。地面を掘削した後は、拡底し図示しない鉄筋籠を建て込んだ後、コンクリートを打設して場所打ち杭によって本設杭を設ける。他方、ロッド管56の周囲には、防護管58が設けられており、回転するロッド管56に外側から列車の乗客等が触れることを防止している。
【0030】
こうして、場所打ち杭によって本設杭を設けたら、本設杭の上方に築造される建築物の本設柱を立設する。いままで、作業構台として利用されていた床板50は、そのまま建築物の床板として利用される。このため、作業構台を撤去する作業は不要となる。しかも床板の上側と下側で同時に作業を行うことができる。本設柱は、梁45に形成された開口部43を貫通して上方にまで延在する。そして、立設した本設柱を開口部43に貫通させた後、開口部と本設柱を締結具等によって締結する。以後、適宜の建築方法で2階部分以上の階の建築が行われ、建築物が構築される。その際には、タワークレーン20は不要となるので、タワークレーン20は撤去される。
【0031】
このように、本実施形態に係る建築物の施工方法によれば、仮設杭、本設杭、本設柱等は、列車が走行するレールR1〜R8を避けて設けられる。また、これらを設ける際には、クローラクレーン10やタワークレーン20を用い、あるいは梁45および床板50の上に設置された全周回転掘削機33等を用いて行われる。このため、列車の起電中であっても施工を継続することができるので、列車の起電が停止する夜間を待って施工される工事と比較すると、その施工期間を大幅に短縮することができる。
【0032】
また、本実施形態係る建築物の施工方法では、梁部材40として開口部43が形成されたものを用いて梁45を設けている。この開口部43は、本設杭設置位置P2に配置されているので、仮設杭30,30…によって支えるようにして梁45を形成した際に、開口部43を介して本設杭および本設柱を設けることができる。したがって、本設柱が設けられた後、梁部材40を移動させる必要はないので、梁部材40を移動させるための移動装置やその移動作業は不要となる。したがって、その分装置の簡素化や作業の効率化を図ることが可能となる。
【0033】
以上、本発明の好適な実施形態について説明したが、本発明は上記実施形態に限定されるものではない。たとえば、上記実施形態では、いわゆるリバースサーキュレーションドリル工法による場所打ち杭工法で本設杭を設けているが、アースドリル工法やオールケーシング工法など、他の場所打ち杭工法で本設杭を設けることができる。本設杭を設ける際には、場所打ち杭工法に限らず、たとえば打ち込み杭工法や埋め込み杭工法などを用いることもできる。また、上記実施形態では、構造物として線路を例示しているが、これに限らず、たとえば道路などの他の構造物も含まれる。さらには、都市の再開発などで低層の階を利用したまま上空に人工地盤を構築することがあり、このような場合の低層の階も本発明の構造物に含まれるものである。
【0034】
また、上記実施形態では、床板50の上に設けた全周回転掘削機33を用いて杭打ち作業を行ったが、たとえば床板50を設ける前または設けた後に、梁45の開口部43を通じてタワークレーンを用いた杭打ち作業を行う態様とすることもできる。さらに、上記実施形態では、梁部材40の矩形部42には、矩形の開口部が形成されているが、これを円形の開口部とすることもできる。もちろん、矩形部42に代えて、円形部とした態様とすることもできる。他方、上記実施形態における梁部材40においては、直線部41と矩形部42が一体となっているが、これを別部材として施工時に両者を接合する態様とすることもできる。
【0035】
他方、上記実施形態では、図4に示すように、仮設杭30を設ける際に、全周回転掘削機33を用いた態様としているが、回転掘削機33に代えて、図12に示すように、低騒音でコンパクトなバイブロハンマー60を用いる態様とすることもできる。図12に示す態様では、屋根部材2に形成された貫通孔を通して、タワークレーンのワイヤ25によってフック26を介して吊るされたバイブロハンマー60が用いられている。このバイブロハンマー60は、継ぎ足し仮設杭71を把持する把持部61を有するとともに、振動を与えながら把持部61を上下動させる駆動部62を有している。そして、把持部61で継ぎ足し仮設杭71を把持しながら把持部61に振動を付与しながら把持部61を上下動させることにより、把持部61を介して継ぎ足し仮設杭71を地中に打ち込んでいく。こうして打ち込まれる継ぎ足し仮設杭71を順次打ち込んでいくことにより、継ぎ足し仮設杭71を上下方向に並べて仮設杭72を形成するものである。仮設杭72を形成する際、もっとも上側に配置される継ぎ足し仮設杭71は、補強部材73によって補強されている。このような態様としても、好適に仮設杭72を形成することができる。
【0036】
【発明の効果】
以上のとおり、本発明によれば、鉄道の運行を妨げることなく鉄道線路の上方空間に建築物を構築する際に、仮設の桁を移動させて本設の桁として利用する必要がないようにすることができる。そのため、装置の簡素化や作業の効率化を図ることが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る建築物の施工方法の工程を示す工程図である。
【図2】タワークレーンを設けている状態の平面図である。
【図3】タワークレーンを設けている状態の正面図である。
【図4】仮設杭を設けている状態の側面図である。
【図5】梁を設けている状態の平面図である。
【図6】梁を設けている状態の正面図である。
【図7】本設杭と仮設杭の設置位置の関係を示す平面図である。
【図8】床板を設けている状態の平面図である。
【図9】床板を設けている状態の正面図である。
【図10】本設杭を設ける際の口元管を設置している状態の側面図である。
【図11】本設杭を設ける際の掘削を行っている側面図である。
【図12】仮設杭を形成する他の例を示す側面図である。
【符号の説明】
1…駅舎、2…屋根部材、3…、10…クローラクレーン、11…走行部、12…ブーム、13…ワイヤ、15…タワークレーン基礎部材、20…タワークレーン、21…マスト、22…本体部、23…ブーム、24…支持部材、25…ワイヤ、26…フック、30…仮設杭、30A…杭部材、31,32…防護壁、33…全周回転掘削機、34…ストック部、35…補強材、36…電源装置、40…梁部材、41…直線部、42…矩形部、43…開口部、45…梁、50…床板、51…覆工板、52…仮設杭、53…口元管、54…矢倉、55…ケリーバー、56…ロッド管、57…KNAP掘削機、58…防護管、60…バイブロハンマー,61…把持部、62…駆動部、71…継ぎ足し仮設杭、72…仮設杭、73…補強部材、P1…タワークレーン設置位置、P2…本設杭設置位置、P3…仮設杭設置位置、R1〜R8…レール。

Claims (4)

  1. 地上に設置された構造物の上方空間に、前記構造物を跨いで建築物を施工する建築物の施工方法において、
    前記建築物の施工位置における前記建築物の本設杭設置位置を避け、かつ前記構造物を避けた位置に仮設杭を立設する工程と、
    開口部が形成された梁部材を前記仮設杭に架け渡す工程と、を含み、
    前記梁部材を前記仮設杭に架け渡す際、前記梁部材における前記開口部を前記本設杭設置位置に配置することを特徴とする建築物の施工方法。
  2. 前記梁部材に前記建築物の床板となる床材を配設して作業構台を構築する工程と、
    前記床材を配設した後、前記仮設構台上に杭打ち装置を配置する工程と、
    前記杭打ち装置により、前記梁部材に形成された前記開口部を通して、杭打ち作業を行う工程と、
    を含む請求項1に記載の建築物の施工方法。
  3. 前記杭打ち装置によって、場所打ち杭を設ける請求項2に記載の建築物の施工方法。
  4. 請求項1〜請求項3のうちのいずれか1項に記載の建築物の施工方法に用いられる梁部材であって、
    直線部と、前記直線部の端部に形成された開口部とを備えることを特徴とする建築物の施工に用いられる梁部材。
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