JP2587029B2 - 高架橋施工方法 - Google Patents

高架橋施工方法

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JP2587029B2
JP2587029B2 JP21346193A JP21346193A JP2587029B2 JP 2587029 B2 JP2587029 B2 JP 2587029B2 JP 21346193 A JP21346193 A JP 21346193A JP 21346193 A JP21346193 A JP 21346193A JP 2587029 B2 JP2587029 B2 JP 2587029B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、盛土上に敷設された鉄
道、道路等を、高架橋に切り替えるための高架橋施工方
法に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、盛土上に敷設された既存の鉄道、
道路等を高架橋に切り替える際には、該既存の鉄道、道
路等が敷設された盛土の側方に仮り線を敷設しておい
て、該仮り線を供用しながら盛土を撤去し、その後、該
盛土を撤去した部分で高架橋を支持するための柱部を施
工していた。しかし、盛土地盤は軟弱であるため、こう
いった方法を行うには、既存の鉄道、道路が位置する盛
土から大きく離れた位置に仮り線を敷設するか、或いは
該仮り線部分の土留めを地中深くに施工しておかなけれ
ばならないために、用地の確保や施工工期に制限を受け
ることによって、その実施が難しくなり易い。そこで、
所謂深礎工法によって深礎杭を施工して、該深礎杭に支
持させる形で高架橋の柱部を盛土或いはこれに近接する
位置に構築したり、或いは、仮り線を工事桁で受けるよ
うにしておいて、該工事桁の下側において高架橋用の柱
部を施工する等の手法等も提案されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかし、深礎工法を用
いる方法では、1本1本の深礎杭を施工するために要す
る施工工期及び工費自体が大きくなるので、施工費用が
高くつく。また、工事桁を用いる方法では、該工事桁を
支持するための仮橋脚を架設しなけれなならないので、
こういった仮設材である工事桁及び仮橋脚等を構成する
ための部材費用が高くつき、また、高架橋完了後にこう
した仮設材の撤去のためにさらなる工期及び費用を要す
る。従ってこれ等の方法ではいずれにしても、経済性に
難点がある。このため、盛土を高架橋に切り替えるに
は、未だ以って確立された方法がなく、最も適切なる高
架橋への切り替え手法の開発が望まれていた。そこで本
発明は、上記事情に鑑み、地盤性状や仮り線用の用地に
制限を受けることが無く、短い施工工期で経済的に盛土
を高架橋に切り替えることが出来るようにした、高架橋
施工方法を提供するものである。
【0004】
【課題を解決するための手段】即ち本発明は、既存の路
線(5)が敷設されている盛土(21)において、前記
盛土(21)の法部(21a)に対応した位置に配置さ
せる形で仮線支持手段(13)、(230)を構築し、
前記仮線支持手段(13)、(230)上に前記既存の
路線(5)を移動仮敷設しておき、前記盛土(21)か
ら該盛土(21)下の地盤(2)中に杭体(61)を打
設して、該杭体(61)に支持させる形で該盛土(2
1)位置に本設軌道帯(3)を構築し、該本設軌道帯
(3)上に、前記仮線支持手段(13)上に移動仮敷設
された路線(5)を移動し、該本設軌道帯(3)下の前
記盛土(21)を撤去することによって、該盛土(2
1)下の地盤(2)中に打設された前記杭体(61)の
上部(6b)を地上(20)に露出させて、該本設軌道
帯(3)上に移動された路線(5)を、該地上(20)
に露出した杭体(61)を脚部にする形で高架化するよ
うにして、構成される。また、本発明において、前記杭
体(61)は、前記盛土(21)を介して該盛土(2
1)下の地盤(2)中に押し込む形で鋼管(7)を打設
し、該鋼管(7)中にコンクリート(40)を充填する
ことによって形成するようにして、構成される。また、
本発明において、前記杭体(61)は、前記盛土(2
1)を介して該盛土(21)下の地盤(2)中にケーシ
ング(28)を打ち込みながら該ケーシング(28)内
を掘削することによってボアホール(28s)を形成
し、該形成されたボアホール(28s)を用いて鋼管
(27)を設置して後、前記ケーシング(28)を引き
抜きながら前記鋼管(27)の内部を介して前記ボアホ
ール(28s)中にコンクリート(40)を打設するこ
とによって形成するようにして、構成される。さらに、
本発明において、前記仮線支持手段(13)は、前記盛
土(21)の法部(21a)から地盤(2)中に第2の
杭体(62)を、前記杭体(61)と並列し得る形で打
設し、該第2の杭体(62)上にスラブ体(31)を、
前記本設軌道帯(3)に接続し得る形で打設することに
よって構築するようにして、構成される。また、本発明
において、前記仮線支持手段(230)は、前記盛土
(21)の法部(21a)上に盛土することによって仮
盛土(23)を形成すると共に、該仮盛土(23)を支
持する山留手段(15)を設けることによって構築する
ようにして、構成される。なお、( )内の番号等は、
図面における対応する要素を示す、便宜的なものであ
り、従って、本記述は図面上の記載に限定拘束されるも
のではない。以下の作用の欄についても同様である。
【0005】
【作用】上記した構成により、本発明は、本設軌道帯
(3)上に移動された路線(5)が、地上(20)に露
出した杭体(61)の上部(6b)の長さに対応した高
さ(H1)分だけ地盤(2)の上方に位置する形で、該
路線(5)が元敷設されていた盛土(21)位置に配置
されるように作用する。また、本発明において、杭体
(61)はコンクリート(40)が充填された鋼管
(7)の剛性を介して本設軌道帯(3)を支持するよう
に作用する。また、本発明において、杭体(61)は、
ケーシング(28)内に形成されたボアホール(28
s)中に位置決めされた鋼管(27)がコンクリート
(40)によって地盤(2)に定着された形で形成され
るように作用する。さらに、本発明において、本設軌道
帯(3)に第2の杭体(62)上のスラブ体(31)を
接続して、該スラブ体(31)上にプラットホーム(3
2)等を設置すれば、本設軌道帯(3)上に路線(5)
を移動して後にも仮線支持手段(13)を有効に利用す
るように作用する。また、本発明において、仮線支持手
段(230)は、山留手段(15)によって支持補強さ
れた仮盛土(23)の地盤支持力を介して、該仮線支持
手段(13)上に移動仮敷設された路線(5)を支持す
るように作用する。
【0006】
【実施例】図1は本発明を用いて盛土から切り替えられ
た高架橋の一例を示す図、図2は図1のII、II矢視図、
図3は乃至図8は図1に示す高架橋の施工手順の一例を
示す一連の図、図9(a)乃至(d)は本発明に用いる
柱脚の施工手順を示す一連の図、図10は本発明による
高架橋施工方法の施工工程手順の一例を示す流れ図、図
11乃至図15は本発明による高架橋施工方法の別の施
工手順の一例を示す一連の図、図16は本発明による高
架橋施工方法の施工工程手順の別の例を示す流れ図、図
17は本発明に用いる柱脚において図9(a)乃至
(d)に示すものと別の施工手順を示す一連の図、図1
8は本発明に用いる柱脚において図9(a)乃至(d)
に示すものとさらに別の施工手順を示す一連の図であ
る。
【0007】盛土から高架橋に切り替え中の鉄道路線の
うち、既に高架化された高架橋1は、図1又は図2に示
すように、地盤2の上方において図1左右方向に示す線
路伸延方向に沿って略水平に伸延する形の本設軌道帯で
ある軌道帯3を有しており、軌道帯3上には、高架に切
替えられた路線である複線の線路5、5が、各線路5の
センターラインを図2十字印で示す位置に配置させた形
で、地面2aから所定の高さH1をなす位置において図
2紙面と交差方向に伸延するようここに敷設されてい
る。各線路5は、図中一点鎖線で示す盛土21によって
該線路5が支持されていた状態から既に切り替えられた
形で、該線路5が既存していて既に撤去された盛土21
位置に配置する形になっており、線路5を支持するため
の軌道帯3は、図1左右方向に(図2紙面と交差方向
に)所定のピッチL1毎に4本づつ並ぶ形でその下部が
地盤2中にそれぞれ打ち込まれた、その各々が杭体を形
成している複数の柱脚6によって支持された形になって
いる。なお、軌道帯3上には枕木が、該軌道帯3上に敷
設された砕石或いはコンクリートブロックに支持された
形で該線路5の伸延方向に沿って複数並設されており、
該枕木等によって線路5が所定の高さH1位置に保持さ
れている。
【0008】軌道帯3には、図2に示すように、前記図
2左右に並ぶ4本の柱脚6の上部を接続する形の梁31
aと図1左右に所定のピッチで並ぶ柱脚6の上部を接続
する形の桁31bによって支持された形の現場打ちコン
クリートからなるスラブ体31が、図2紙面と交差方向
に伸延する水平部材として設けられており、スラブ体3
1上の図2左部及び右部にはプレキャスト部材からなる
プラットホーム32、32が、図2左右に対をなす形で
ここに設置されている。スラブ体31及び各プラットホ
ーム32はそれぞれ、図1左右方向に示す図2紙面と交
差方向に伸延する形で一体に接合されている。軌道帯3
上には前記線路5、5が、プラットホーム32、32間
に配置する形で敷設されており、軌道帯3の下側には前
記複数の柱脚6が、各柱脚6の下部に位置する杭部6a
を地盤2中に埋設定着させた形で、梁31a及び桁31
bを介してスラブ体31を載戴するようここに接続配設
されている。
【0009】柱脚6は、図2に示すように、図2左右方
向に示す高架橋1における横断面左右方向に4本並ぶ形
になっており、柱脚6には、図2真中に示す中間部の杭
体である柱脚61、61と、図2左右両側に示す第2の
杭体として両側の柱脚62、62が、それぞれ設定され
た形で、各柱脚61、62が先に述べたように図2紙面
と交差方向に所定のピッチL1毎に並ぶ形で設置されて
いる。柱脚61、62による各柱脚6は、図1又は図2
に示すように、リブ付き鋼管からなるケーシングチュー
ブ7をそれぞれ有しており、各ケーシングチューブ7は
地盤2中から地上20に跨って配置する形になってい
る。ケーシングチューブ7内にはコンクリート40が打
設充填されており、そして、柱脚6には、該柱脚6を構
成しているケーシングチューブ7内の下端部から所定の
高さD1をなす位置までに打設されたコンクリート40
が該ケーシングチューブ7外周囲の地盤2に浸入硬化す
ることによって、該ケーシングチューブ7が地盤2に定
着された形の地中杭が形成された形で前記杭部6aが形
成されている。従って、柱脚6において杭部6aより上
側の残りの部分は、高架橋1構築後に形成された地面2
aより上側においてケーシングチューブ7の外周囲が地
上20に露出する形で、前記軌道帯3のスラブ体31を
載戴支持するための柱部6bが、杭体6の上部に形成さ
れている。
【0010】一方、盛土から高架橋に切り替え中の鉄道
路線のうち、未だ高架化されていない部分には盛土21
が、図3に示すように(図2一点鎖線で示すように)、
横断面形状山形に形成された形で後に地面2aとなる部
分の上側に配設形成されており、盛土21上の横断面左
右方向中央の頂部21bには、高架に切替えすべき既存
の路線である線路5、5が、高架後には地面2aとなる
位置から所定の高さH1をなす形で、先に述べた高架化
済みの線路5、5と接続して、ここに敷設されている。
【0011】盛土から切り替えられる高架橋1は以上の
ような構成を有しているので、既存の盛土21を高架橋
1に切り替えるには、図10に示すように、工程手順F
LO−1に沿って、線路5の伸延方向である図1左右方
向に所定の長さをなす1区間づつ作業を行っていく形
で、切り替え作業を行っていく。まず、図3に示すよう
な現況を呈し、切り替えすべき既存の路線である線路
5、5が敷設された盛土21において、図10AST1
によって仮盛土22を、該盛土21上に既存する複線の
線路5、5の図3両側に形成されている法部21a、2
1aの略下半分を被覆する形で盛土施工する。
【0012】こうして仮盛土22を図4斜線領域に盛土
形成したところで、次に、図10AST2によって、既
存の線路5の伸延方向に沿ってピッチL1ごとに、両側
基礎杭工及び柱一部施工を行う。即ち、高架橋1におけ
る横断面左右両側の柱脚62、62を、後に打設される
真中の柱脚61、61を第1の杭体とするときこれに並
列し得る第2の杭体として、図4実線で示すように各法
部21a位置から地盤2中に施工する。これと共に、該
柱脚62、62のそれぞれの下部である各杭部6aと該
杭部6aの上側に続く柱部6bの下部を形成するための
コンクリート打設作業を行う。ところで、柱脚61、6
2等の杭体である柱脚6を施工するには、公知のオール
ケーシング工法により基礎杭を打設するときと同様に、
まず、図9(a)に示すように、所定口径の鋼管からな
るケーシングチューブ7を打ち込むべき地盤2上、即ち
図4に示す法部21a位置に、図示しないやぐら等を組
んでここからハンマグラブ9を、ワイヤロープ91で牽
引する形で吊下し、該ハンマグラブ9によって地盤2を
掴み取るように掘り下げる形で掘削する。そして、当該
ハンマグラブ9による掘削が進行した分づつ、これと同
時に、ケーシングチューブ7を地盤2中に押し込んでい
く作業を繰り返していく。なお、ケーシングチューブ7
は、図9上下方向に所定長さに形成されたものを、掘削
進行とともに継ぎ足していくことによって、所定長さ分
のケーシングチューブ7を形成し、そのうちの所定長さ
分が後に地面2aとなる部分より深い地盤2中に配置す
る形になるように、盛土21下の地盤2中に押し込んで
いく。
【0013】こうして、掘削を行いつつ、所定長さ分の
ケーシングチューブ7を図9(b)に示すように、地盤
2中に押し込んでいくと、ケーシング7内には、該ケー
シング7によって孔崩れが防止された状態で地盤2が掘
削された形の杭孔70が、その地盤2によって形成され
る孔底70a位置がケーシングチューブ7の底端7a位
置と略一致した形でそれぞれ形成される。そこで、該杭
孔70に、柱脚6の杭部6aに必要とされる鉄筋篭10
を、地上20から吊り降ろしていく形で設置する。そこ
で次に、図9(c)に示すように、ケーシングチューブ
7内の杭孔70中のトレミー管11を装填して、該トレ
ミー管11を介して杭孔70中にコンクリート40を、
孔底70aから所定高さD1をなす分だけ打設する。す
ると、各ケーシングチューブ7は単なるリブ付き鋼管で
あり孔底70aは地盤20によって形成されているもの
であるところから、杭孔70に打設されたコンクリート
40は、該孔底70aを介してケーシングチューブ7外
周囲の地盤2中に該ケーシングチューブ7を環状に包囲
するよう浸入し、これによって、地盤2とケーシングチ
ューブ7の接続一体化が図られた形で、杭部6aが、図
9(d)に示すように、孔底70aから所定高さD1分
だけ形成される。
【0014】従って、先に述べたように図10AST2
によって施工形成された図4左右両側の柱脚62、62
では、図4に示すように、ケーシングチューブ7内の杭
孔70にコンクリート40が、該コンクリート40の天
端40aが、仮盛土22の地面22aと略一致した高さ
になる形で、打設充填される。こうして、高架橋1にお
ける横断面左右両側の柱脚62、62が、後に打設され
る杭体である中間部の柱脚61、61と並列し得る形
で、各柱脚62の杭部6aが盛土21の両側の各法部2
1a位置下に配置するよう施工形成される。そこで次
に、図10AST3によって、両側柱及びスラブ施工を
行う。即ち、高架橋1における横断面左右両側の柱脚6
2、62を利用して、各ケーシングチューブ7の上端部
付近に型枠組みを行って、該ケーシングチューブ7内の
杭孔70から連続した形で、図5斜線領域に示す、柱部
6aの上部部分とスラブ体31の図5左右両側端部近
傍、及び該スラブ体31の横断面方向外側に配置する張
出しスラブ33部分を、コンクリート40の現場打設に
よって形成する。なお、これを行う際には、仮盛土22
が形成している地面22a上で型枠組み作業を行うこと
が出来るので、作業足場を高く組み上げる必要がない。
【0015】すると、こうして形成された図5斜線領域
に示す、柱部6aの上部部分とスラブ体31の図5左右
両側端部近傍、及び張出しスラブ33は、その杭孔70
にコンクリート40が打設されることによって既に杭部
6aと柱部6bが形成された柱脚6によって支えられた
形で、仮設軌道帯13になる。即ち、盛土21上に既存
していた複線の線路5、5の図5左右両側において、後
に打設される杭体である柱脚61、61に並列し得る形
で打設された第2の杭体である両側の柱脚62、62
と、該柱脚62、62上に打設されたスラブ体31によ
って仮設軌道帯13、13が、既存していた法部21
a、21aに対応する位置に配置する形でそれぞれ形成
される。そこで次に、図10AST4によって、盛土2
1上の中央の頂部21bに既存している複線の線路5、
5を仮設軌道帯13、13上にそれぞれ略水平移動させ
る形で、軌道切替工を行う。すると、各線路5は、既に
地盤2中に杭部6aが形成された柱脚6によって確実に
支えられた形の仮設軌道帯13上に移動するので、この
状態で、直ちに各線路5を供用することが出来る。な
お、仮設軌道帯13には張出スラブ33が付設されてい
ることによって、仮設中の線路5を一層確実に支持して
該線路5を安全に供用することが出来る。従って、盛土
21から高架橋1に線路5の軌条帯3を切り替える工事
を行う間に、該盛土21の法部21aに対応する位置に
形成した仮設軌条13上に線路5を移動仮敷設しておく
ことが出来るので、該盛土21の側方に十分な用地がな
い場合にも、問題なく高架切り替え工事を行うことが出
来る。
【0016】こうして盛土21上から線路5、5を移動
させたところで、次に、図10AST5によって、該盛
土21の中間部を一部撤去する作業を行う。即ち、既存
の盛土21を、図6実線で示すように、該盛土21の表
面が先に盛土形成された仮盛土22の地面22aと略面
一になるまで掘り下げる形で撤去する。この際、撤去す
べき部分の盛土21上には既に線路5がないので、該線
路5に影響を及ぼす危険性がなく、安全且つ作業能率良
く、盛土21の一部撤去のための地盤掘削作業を進行さ
せて、短時間の内にこれを完了することが出来る。そこ
で次に、図10AST6によって、中間部基礎杭工を施
す。即ち、高架橋1における横断面左右方向真中部分の
2本の杭体である柱脚61、61を、先に述べた両側の
柱脚62、62を形成する手順と同様の手順によって、
まず、ケーシングチューブ7を地盤2中に押し込みなが
ら杭孔70を形成する。そして、該ケーシングチューブ
7中に形成された杭孔70にコンクリート40を打設充
填することによって、先に述べた両側の柱脚62、62
の場合と同様に孔底70aから所定高さD1分をなすよ
うな杭部6aをそれぞれ形成する。これに引き続き、図
10AST7によって、仮盛土22の地面22aと整合
した高さまで図6斜線領域に示すようにコンクリート4
0を打設することによって、中間部の柱部6b、6bの
一部即ち下部部分を施工する。
【0017】こうしておいて、次に図10AST8によ
って、中間部の柱部6bとスラブ体31を施工する。即
ち、高架橋1における横断面左右方向真中部分の2本の
柱脚61、61を構成している各ケーシングチューブ7
の上端部付近に型枠組みを行って、該ケーシングチュー
ブ7内の杭孔70から連続した形で、柱部6aの上部部
分とスラブ体31の図6左右方向真中部分に、梁31a
及び桁31b部分を含めてコンクリート40の現場打設
を行う。この際、図6真中部分の盛土21は、その表面
部分が仮盛土22の地面22aと略面一になる形で未だ
一部しか撤去されていないことによって、作業足場を高
く組み上げる必要なく、型枠組み及びコンクリート打設
作業を簡単に行うことが出来る。こうして、図6真中部
分のスラブ体31を形成する形で、高架橋1における切
り替え1区間分の軌道帯3を、柱脚61、61に支持さ
せる形で構築する。すると、先に図10AST3によっ
て形成された仮設軌道帯13、13を形成している図6
左右両側のスラブ体31、31が、図7に示すように、
真中部分のスラブ体31が形成している軌道帯3に接合
されて、該軌道帯3に設けられたスラブ体31とこれを
支持するための各柱脚61、62の各杭部6a及び柱部
6bは、図7斜線領域に示すように一体に形成される。
これによって、軌道帯3は、未だ仮設軌道帯13上に仮
敷設されている既存の線路5、5の伸延方向に沿って所
定のピッチL1ごとに図7左右に4本づつ並ぶ形の柱脚
6によって支えられた形になる。
【0018】そこで、次に図10AST9によって、軌
道帯3下の、先に盛土形成された仮盛土22と既存の盛
土21を、該盛土21及び22撤去後に地面2aになる
位置まで掘り下げる形で、盛土撤去作業を行う。する
と、当該盛土撤去作業時には、既に軌道帯3のスラブ体
31が複数の柱脚6、即ち高架橋1における横断面左右
方向両側の柱脚62、62と真中の柱脚61、61によ
って支えられた形になっていることによって、新たな土
留め等を必要とすることなく、安全且つ一度に盛土21
及び仮盛土22を、地面2aとなる位置まで掘り下げる
ことが出来る。これを行うと、柱脚61、62等の各柱
脚6は、ケーシングチューブ7が硬化したコンクリート
40によって地盤2に接続定着された形の杭部6aが、
盛土21及び仮盛土22の撤去によって形成された地面
2a下に残される一方で、該杭部6aの上側に位置する
柱部6bが、それぞれの柱脚6の上部として、該盛土2
1及び仮盛土22の撤去によって地上20に露出した形
になる。従って、先に述べたように柱部6bとともに形
成された軌道帯3のスラブ体31は、図8に示すよう
に、梁31a及び桁31bを介して接続された4本の柱
脚6の各柱部6bに載戴接続された形で、該柱脚6の杭
部6aに支持された形になる。即ちこれによって、線路
5、5の支持部材となり得る部分の軌道帯3は、盛土2
1及び仮盛土22の撤去によって露出した各柱脚6の柱
部6bの長さに対応した高さ分だけ地面2aの上方に配
置する形で、中間部の柱脚61、61を含めた複数の柱
脚6を脚部にした形で高架状に形成される。
【0019】こうして、切り替え1区間分の軌道帯3が
形成されて、該軌道帯3下にあった盛土21が撤去され
たところで、次に、図10AST10によって、先に仮
設軌道帯13上にそれぞれ移動仮敷設されていた線路
5、5の各々を、該スラブ体31上に略水平移動させる
ことによって戻す形で、再び軌道切り替え作業を行う。
なお、元は盛土21上にあった線路5が敷設される軌道
帯3はコンクリート製の高架になるので、該軌道帯3を
形成しているスラブ31上には砕石或いはコンクリート
ブロック等の線路支持部材と枕木を設置して、該線路支
持部材及び枕木上に線路5を敷設する、すると、線路5
は、該線路5が移動敷設された軌道帯3がその上部の柱
部6bが地上20に露出した形の複数の柱脚6によって
支持された状態をなすことによって、図1に示すよう
に、盛土21の撤去によって形成された地面2aから所
定の高さH1をなす形で、先に既存の盛土21上に敷設
されていたときと同じ位置に戻り、この状態で、図8に
示すようにスラブ体31上に配置する。そして、該線路
5を支持するスラブ体31の下側には、ここにあった盛
土21が撤去された形で、地面2aとの間に空間部分が
形成されて、これによって、線路5が高架化される。従
って、線路5は、その高架化のために該線路5が元位置
していた盛土21の中央の頂部21bから略水平移動さ
せる形で仮設軌道帯13上に切り替えられて後、再び略
水平移動によってスラブ体31上に切り替えられること
によって、簡単且つ短時間のうちに切り替えられるの
で、該線路5を供用中の電車等に影響を及ぼす懸念が少
ない。また、施工時間が限られている場合にも、当該線
路切り替え作業を簡単に行うことが出来る。
【0020】こうして切り替え1区間分の線路5、5を
高架に切り替えたところで、図10AST11によっ
て、前記プラットホーム32になるプレキャスト部材
を、図8に示すように、該線路5、5の軌道帯3の両外
側のスラブ体31上に設置する形で、ホーム上屋施工を
行う。すると、先に線路5の高架化切り替え作業中に、
仮設軌道帯13として該線路5の仮敷設に用いられてい
た、図8左右方向両側の柱脚62、62の各柱部6b及
びこれに支持される各スラブ体31の両側部分を無駄に
することなく、該スラブ体31を軌道帯3に接続した形
で、プラットホーム32の支持部材として利用すること
になるので、該両側の柱脚62、62を撤去する必要が
ない。また、プラットホーム32の設置のために新たな
柱部材を構築する手間がない。なお、先に仮設軌道帯3
1として線路5の仮敷設に用いたときに、高架橋1の横
断面方向左右両側の柱脚62、62の柱部6b、6bに
接続するよう構築された張出スラブ33、33は、不要
となるため、図10AST12によって、撤去する。従
って、盛土21上の複線の線路5、5を高架化するため
に配設された部材のうち、仮設材として撤去されるの
は、張出スラブ33だけであり、その他の部材のすべて
が、線路5或いはプラットホーム32等の敷設のための
支持部材として、高架橋1の構造部材を形成する形でこ
こに残される。
【0021】こうして、図10AST1からAST12
に示す工程手順によって、線路5、5による鉄道路線を
1区間づつ盛土21から高架橋1に切り替えていくと、
該高架橋1を構成している軌道帯3のスラブ体31は、
梁31a及び桁31bを介して、鋼管からなるケーシン
グチューブ7及びこれによって形成された杭孔70中と
該ケーシングチューブ7の外周囲の地盤2中に打設充填
されたコンクリート40によって、その杭部6aが形成
された形の、複数の柱脚6によって支持された形にな
る。そして、該柱脚6には、杭部6aの上側に該杭部6
a部分の杭孔70に打設されたコンクリート40に引き
続くように各ケーシングチューブ7内にコンクリート4
0が打設充填されている。これによって、各柱脚6は、
鋼管であるケーシングチューブ7とコンクリート40が
保有している十分なる剛性を保持した形で、既に撤去さ
れた元の盛土21下において安定している地盤2に定着
支持された形になっている。これによって、梁31aを
介して柱脚6上に打設された水平部材である軌道帯3の
スラブ体31は、盛土21の地盤性状に拘らず、十分な
る剛性及び支持強度を保有した形の柱脚6によって支持
された形で、線路5を支持するための軌道帯3を安定的
に構成することが出来る。また、線路5の高架化のため
には、先に述べたように盛土21の法部21aに位置す
る部分に形成した仮設軌条13上に線路5を水平移動さ
せる形で仮敷設しておくことが出来ることによって、該
盛土21の側方に十分な用地がなくとも速やかなる軌道
切替作業が実施出来、即ち、高架橋1を構築するについ
ては、仮り線用の用地に制限を受けることが無く、ま
た、短い施工工期で経済的に盛土21を高架橋1に切り
替えることが出来る。
【0022】ところで、上述した実施例においては、盛
土21から高架橋1への切替作業中に線路5、5を、該
高架橋1における横断面方向左右両側の柱脚62、62
とその各柱部6bを介して該柱脚62上にそれぞれ打設
された左右のスラブ体31によって形成される仮設軌道
帯13上に仮敷設しておくようにした例を述べたが、切
替作業中の線路5、5は、法部21aの上側即ちこれに
対応した位置に仮構築した仮線支持手段に移動仮敷設さ
れていれば良い。そこで、以下に述べる腹付盛土23等
の仮盛土による地盤支持力を有効に利用した形で、図1
6に示す工程手順FLO−2によって、盛土21上の線
路5によって形成されていた既存の鉄道路線を、切り替
え1区間づつ高架橋1に切り替えるようにしても良い。
【0023】即ち、図3に示すような現況を呈する形で
既存の線路5、5が敷設されている、切り替えすべき盛
土21において、まず、図16BST1によって、該盛
土21の横断面方向左右両側の法部21a、21aを略
被覆する形の仮盛土として腹付盛土23、23を、図1
1に示すように、各腹付盛土23の頂部23aが盛土2
1の頂部21bと略整合した高さになるように盛土形成
する。こうしておいて、図16BST2によって、該腹
付盛土23、23上に線路5、5を、図12に示すよう
にそれぞれ略水平移動させる形で、軌道切替作業を行
う。なお、線路5を移動仮敷設する位置は、後に高架橋
1をその横断面方向左右両側において支える柱脚62、
62が構築される位置になる。
【0024】こうして、法部21a、21a上に盛土形
成された各腹付盛土23を利用してここに線路5、5を
移動させたところで、図16BST3によって、中間部
一部掘削作業を行う。即ち、図12に示すように、線路
5、5が既に各腹付盛土23上に移動撤去された盛土2
1の横断面左右方向中間部を、頂部21bから一次掘削
面21dまでの図12真中の斜線領域を撤去する形で掘
削する。これと共に、該掘削された図12真中の斜線領
域の空間21sに向けて腹付盛土23がはらみ出すのを
防止するため、図16BST4によって、線路方向山留
を施す。即ち、前記図16BST3によって中間部掘削
を行いながら、図12に示すように、左右の線路5、5
が仮敷設された各腹付盛土23の各内側を支える形で、
矢板15を、図12紙面と交差方向に並べていく形で地
盤2中に複数打ち込み、該矢板15によって山留を施
す。すると、腹付盛土23は、複数の矢板15によって
山留支持された形で該腹付盛土23自体が地盤支持力を
保有した形になりこれによって、該腹付盛土23と矢板
15は、先に述べた仮設軌道帯13と同様の仮線支持手
段を構成する形で、仮線支持構造230を形成する。こ
うして、高架橋1における横断面左右方向両側に形成さ
れた仮線支持構造230は、矢板15によって山留支保
された腹付盛土23の地盤支持力によって、線路5を的
確に仮支持することが出来る。
【0025】こうしておいて、次に、図16BST5に
よって、高架橋1における横断面左右方向中間部に位置
する柱脚61、61を打ち込み構築していく形で、中間
部基礎杭工及び柱一部施工を行う。これには、先に述べ
たように撤去されることによって空間21sになった部
分から前記一次掘削面1dを介して、未だ残存している
盛土21下の地盤2中にケーシングチューブ7を、先に
述べたように図9(a)から図9(d)に示す手順によ
って押し込み、これによって形成される杭孔70にコン
クリート40を一次掘削面21dに対応した高さまで打
設することによって、図12中間部の2本の柱脚6、6
の各杭部6aと柱部6bの下部部分を形成する。これに
引き続き、図16BST6によって、中間部の2本の柱
脚61、61を形成している各ケーシングチューブ7の
上端部に型枠を組み、該型枠中に、柱部6bの上側にこ
れに接続するようコンクリート40を打設することによ
って、高架橋1における横断面左右方向中間部の梁31
aと桁31bを含めてスラブ体31を、切り替え1区間
分だけ打設施工する。すると、高架橋1における横断面
左右方向中間部には、図13真中斜線部分に示すよう
に、スラブ体31によって形成される軌道帯3が、図1
2左右方向真中において2本並ぶ形の柱脚61、61に
よって支えられた形で構築完了される。
【0026】そこで、図16BST7によって、先に腹
付盛土23と矢板15によって形成された仮線支持構造
230にそれぞれ移動仮敷設されていた線路5、5を、
該構築完了された軌道帯3のスラブ体31上に、砕石、
コンクリートブロック等を設置してその上にそれぞれ水
平移動させてくる形で、再び軌道切替作業を行う。こう
して、線路5、5を軌道帯3のスラブ体31上に敷設し
たところで、次に、図16BST8によって、先に一次
掘削面21dまで撤去しただけで未だ残留している盛土
21及び腹付盛土23の撤去及び掘削作業を、高架橋1
の構築完了によって地面2aとなる部分まで掘り下げる
形で行う。この際、先に山留めに用いた矢板15は撤去
するが、該矢板15は腹付盛土23の空間21sへのは
らみ出しを抑える目的をもって比較的短く打設されたも
のであることによって、その撤去が簡単である。これに
よって、図14斜線部に既存或いは仮敷設されていた盛
土21及び腹付盛土23が撤去されて、地面2aが形成
される。このように、盛土21を、先に述べたように矢
板15を介して山留しながら一次掘削面21dまで一部
掘削して後、中間部の柱脚61、61の各杭部6aによ
って支持しながら撤去することによって、盛土21の地
盤性状が軟弱である場合においても、安全な掘削及び支
持杭打設作業を行うことが出来る。
【0027】こうして盛土撤去作業を行うと共に、図1
6BST9によって、高架橋1における横断面左右方向
両側の基礎杭及び柱、梁、スラブ施工を、図14斜線で
示す部分を構築する形で行う。即ち、実施例においては
先に腹付盛土23、23上で線路5、5が仮敷設されて
いた位置下に配置させる形で、図9(a)から(d)の
手順によって、既に構築済の中間部の柱脚61、61の
両外側に配置させるように、地盤2を掘削しながらケー
シングチューブ7を順次押し込むことによって杭孔70
を形成し、該杭孔70中にコンクリート40を充填して
いくことによって、杭部6a及び柱部6bを形成する。
そして、該柱部6bの上側に接続する形で、引き続き型
枠組みを行って、梁31a及び桁31bと共にスラブ体
31をコンクリート40を現場打ちすることによって形
成構築する。そして、該両側のスラブ体31、31を、
先に構築済みの中間部の軌道帯3のスラブ体31に接合
する。
【0028】そこで、図16BST10によって、該構
築された軌道帯3のスラブ体31上において、線路5、
5の外側にそれぞれプレキャスト部材を設置していくこ
とによって、プラットホーム32を構築する。すると、
こうして構築された軌道帯3は、図15に示すように、
高架橋1における横断面左右方向に4本並ぶ形の柱脚6
によって支持された形で、線路5が地面2aから所定の
高さH1をなす形の高架橋1として、先に述べたように
図10に示す工程手順FLO−1によって施工した場合
と全く同様の高架橋1が構築完了される。従って、図1
6に示す工程手順FLO−2によっても、図2に示すと
全く同様の高架橋1が、盛土21の地盤性状に拘らず、
十分なる剛性及び支持強度を保有した形の柱脚6によっ
て、線路5を支持するための軌道帯3が支持された形
で、構築出来る。また、盛土21の側方に十分な用地が
なくとも速やかに軌道切替作業を行えるので、仮り線用
の用地に制限を受けることが無く、短い施工工期で経済
的に盛土21を高架橋1に切り替えることが出来る。
【0029】なお、上述した実施例においては、杭体で
ある中間部の柱脚61、61及び第2の杭体である両外
側の柱脚62、62等を、リブ付き鋼管からなるケーシ
ングチューブ7を盛土21下の地盤2中に押し込む形で
打設して該ケーシングチューブ7中にコンクリート40
を充填することによって形成構築した例を述べたが、こ
うした杭体の施工方法はこれに限定されるものではな
い。例えば、実施例においては、その孔底70aが地盤
2によって形成される杭孔70中にコンクリート40を
打設することによって、ケーシングチューブ7の外周囲
を環状に包囲するように杭部6aを形成して、脚61、
62等の杭体を構築した例を述べたが、図17(a)乃
至(c)に示すように、杭部6aが該杭部6a以外の部
分より拡径するように拡底した杭体を形成しても構わな
い。即ち、まず、図9(a)に示し先に述べた手順と同
様にハンマグラブ11を用いて、図17(a)に示すよ
うに、地盤2中の所定の位置にケーシングチューブ7を
打設する。これと同時に、該ケーシングチューブ7内に
前記杭孔70を形成する。そして、図17(b)に示す
ように、該形成された杭孔70中に前記鉄筋籠10を孔
底70aまで吊り降ろす形で、設置する。その後、図9
(c)に示し先に述べたトレミー管11を用いて、杭孔
70中にコンクリート40を打設しながら、図17
(c)に示すように、ケーシングチューブ7を杭部6a
の高さD1に対応した分高さD2分だけ上方に引上げて
いく。すると、ケーシングチューブ7の底端7aと孔底
70aとの間に形成された高さD2分だけは、該ケーシ
ングチューブ7が配置していないことによって、杭孔7
0中に打設されたコンクリート40が地盤2を形成して
いる土砂間隙中に十分に浸入していく。そこで、所定の
位置でケーシングチューブ7の引上げを中止して、さら
に杭孔70中にコンクリート40を打設充填していく
と、図9に示すと略同等の手順によって、拡底した状態
の柱脚6が形成される。すると、該柱脚6は、その杭部
6aが、内部に鉄筋籠10が埋設された状態でコンクリ
ート40によって拡底した状態で形成されることによっ
て、リブ付き鋼管からなるケーシングチューブ7が地盤
2に堅固に定着支持される。従って、こうして構築され
た柱脚6は高架橋1の軌道帯3を一層確実に支持するこ
とが可能となる。なお、ケーシングチューブ7内に打設
されるコンクリート40の天端40a高さは任意であ
る。
【0030】また、柱脚6は、図18(a)乃至(c)
に示すように、柱脚6構築後には除去される除去ケーシ
ング28を用いて、杭部6a及び柱部6bを形成するた
めの鋼管27を正確な位置に設置する形で、一層精度良
く施工構築されることがある。即ち、前述したケーシン
グチューブ7と同等部材からなる鋼管27を設置するた
めに、まず、該鋼管27より大径に形成された除去ケー
シング28を、図18(a)に示すように、盛土21を
介して該盛土21下の地盤2中に打ち込む。これと共
に、該除去ケーシング28の内部を掘削することによっ
て、ボアホール28sを所定深さ分だけ形成する。する
と、除去ケーシング28によって孔崩れが防止された状
態でボアホール28sが、鋼管27の設置に適した状態
で該除去ケーシング28の中空形状に対応した形状に形
成される。こうして形成されたボアホール28s中に、
図18(b)に示すように、鋼管27を仮設置し、ま
た、該鋼管27内の中空部分を介してボアホール28s
中に鉄筋籠10を設置する。なお、鋼管27は、その開
口した底端27aが孔底28aより所定高さD3分だけ
上方に配置するように位置決めして、設置しておく。す
ると、鋼管27や先に述べたケーシングチューブ7等の
鋼管部材は、これを地盤2中に直接押し込む形で打ち込
もうとすると、精度良く鉛直方向に打ち込むのが非常に
難しいが、図18に示す方法では、万一、除去ケーシン
グ28の打ち込み設置状態が悪い場合でも、ボアホール
28s中への鋼管27の設置位置を調整することによっ
て、該鋼管27は極めて正確な位置において鉛直方向を
向くように位置決めされた形になる。そこで、先に述べ
て図9(c)に示すトレミー管11を用いて、図18
(c)に示すように、除去ケーシング28を引き抜きな
がら、鋼管27の内部を介してボアホール28s中にコ
ンクリート40を打設していく。すると、コンクリート
40は、鋼管27の内部から、該鋼管27の底端27a
の開口部分を介して該鋼管27の外周囲に廻り込む形で
ボアホール28sに充填されていく。また、底端27a
より下側においては、ここに鋼管27がないことによっ
て、ボアホール28s周囲の地盤2の土砂間隙中にもコ
ンクリート40が浸入充填されていく。すると、先に述
べて図17に示すと同様に、拡底された形の杭部6aが
形成される。こうして、天端40aの高さが所定位置に
なるまでコンクリート40を打設充填すると、先に述べ
たようにボアホール28s中の正確な位置に仮設置され
た鋼管27が、該ボアホール28中に打設充填されたコ
ンクリート40によって地盤2に定着された形で、柱脚
6が形成構築される。すると、鋼管27による柱脚6
は、先に述べて図17に示したケーシングチューブ7と
同様に拡底された杭部6aを形成する形になると共に、
該鋼管27の設置位置が、除去ケーシング28の打設時
誤差を修正し得る形で、正確に位置決めされた形になる
ことによって、堅固で且つ精密に施工構築完了される。
こうして精密に施工構築された柱脚6は、軌道帯3を一
層確実に支持することが可能となる。従って、線路5と
共にプラットホーム32を支持させる形で軌道帯3を構
築する必要がある場合には、こうした除去ケーシング2
8を用いれば、特に高架橋1の施工精度が向上する。さ
らに、上述した例においては、いずれも杭体をケーシン
グチューブ7や鋼管27等の鋼管部材で形成した例を述
べたが、こうした杭体は、必ずしも鋼管杭をオールケー
シング方式によって打設したものでなくとも差し支えな
い。勿論、鉄筋コンクリート杭であっても構わない。
【0031】なお、上述した実施例においては、盛土2
1の頂部21bに敷設されていた既存の路線である線路
5、5を移動仮敷設しておくための仮線支持手段とし
て、高架橋1における横断面方向左右外側の柱脚62、
62と、各柱脚62上に打設形成したスラブ体31によ
って構築される仮設軌道帯13や、盛土21の法部21
b上に盛土形成された腹付盛土23とこれを支持する山
留手段である矢板15によって構築される仮設線支持構
造230を用いた例を述べたが、こういった仮線支持手
段は、既存の線路5が敷設されていた盛土21の法部2
1bに対応した位置に構築されて、ここにおいて該線路
5を支持することが出来るものであれば、その他の構造
部材或いはその他の構築手段によって構築構成されても
差し支えない。また、線路5等の既存の路線を盛土21
上から上記仮線支持手段に移動し、或いはここから本設
軌道帯である軌道帯3上に移動するタイミングは、実施
例で述べた工程手順に限定されるものではなく、その他
の工程手順によって該路線を切替え移動させても良い。
また、実施例で述べた工程手順FLO−1、FLO−2
では、盛土21を2回に分けて掘削撤去するようにした
例を述べたが、盛土21の撤去方法はこれに限定される
ものではない。なお、実施例においては、本発明を鉄道
路線である複線の線路5、5に適用した例を述べたが、
線路5は単線或いは複複線であっても構わず、さらに
は、既存の路線が道路である場合にも本発明を適用する
ことが可能である。
【0032】
【発明の効果】以上説明したように本発明によれば、既
存の線路5等の路線が敷設されている盛土21におい
て、前記盛土21の法部21aに対応した位置に配置さ
せる形で仮設軌道帯13、仮設線支持構造230等の仮
線支持手段を構築し、前記仮線支持手段上に前記既存の
路線を移動仮敷設しておき、前記盛土21から該盛土2
1下の地盤2中に柱脚61等の杭体を打設して、該杭体
に支持させる形で該盛土21位置に軌道帯3等の本設軌
道帯を構築し、該本設軌道帯上に、前記仮線支持手段上
に移動仮敷設された路線を移動し、該本設軌道帯下の前
記盛土21を撤去することによって、該盛土21下の地
盤2中に打設された前記杭体の柱部6b等の上部を地上
20に露出させて、該本設軌道帯上に移動された路線
を、該地上20に露出した杭体を脚部にする形で高架化
するようにして構成したので、本設軌道帯上に移動され
た路線が、地上20に露出した杭体の上部の長さに対応
した高さH1分だけ地盤2の上方に位置する形で、該路
線を元敷設されていた盛土21位置に配置することが出
来る。従って、路線を高架化するにあたって、盛土21
の法部21aに対応する位置に仮構築した仮線支持手段
上に該路線を移動仮敷設しておいて、この状態で、該盛
土21位置に本設軌道帯を構築することが出来るので、
該盛土21の側方に路線を仮敷設しておくだけの十分な
用地がなくとも、路線の高架化を的確に行うことが出来
る。またこの際、盛土21に敷設されている路線を、該
盛土21から該仮線支持手段に、或いは該仮線支持手段
から本設軌道帯に移動切替えする作業を、簡単且つ短時
間のうちに行うことが出来る。こうして高架化される路
線が敷設される本設軌道帯は、盛土21下の地盤2中に
打設しておいてから該盛土21を撤去することによって
その上部を地上20に露出させる形で施工する杭体に支
持させる形で構築される。即ち、該杭体を盛土21下の
地盤2中に打設することによって、高架化路線の脚部を
簡単に構築し得るので、施工効率が良い。また、該杭体
は、その上部を地上20に露出させる一方で、該杭体の
下部を盛土21下の地盤2中に残した形で、杭部6a等
の地中杭を形成し得るので、盛土21の地盤性状が軟弱
である場合においても、該杭体によって、高架である本
設軌道帯を確実に支えることが出来る。従って、本発明
によって高架橋1等の高架橋を施工構築すれば、盛土上
に敷設された鉄道、道路等の路線を高架に切替える際
に、長大な施工工期及び施工費用を要する深礎杭や工事
桁を施工構築する必要がなく、また仮り線用の用地に制
限を受けることがないのは勿論、短い施工工期で経済的
に該路線を高架化することが可能となる。
【0033】また、本発明において、前記柱脚61等の
杭体は、前記盛土21を介して該盛土21下の地盤2中
に押し込む形でケーシングチューブ7等の鋼管を打設
し、該鋼管中にコンクリート40を充填することによっ
て形成するようにして構成すると、杭体はコンクリート
40が充填された鋼管の剛性を介して本設軌道帯を支持
することが出来る。即ち杭体は鋼管コンクリートの特質
を活かして高い耐震性を発現し得る形で、本設軌道帯を
支持することが出来るので、路線の伸延方向に沿って長
大な構造体となるこういった高架橋を、特に有効に支え
ることが可能となる。また、杭体を構築するにあたって
は、鋼管を地盤2中に押し込み、該鋼管中にコンクリー
ト40を打設する形で、その1本1本を簡単に形成し得
るので、盛土21等の軟弱な地盤で、該盛土21の側方
に路線高架作業用の用地が十分に確保出来ないような限
定された施工環境においても、効率良く高架橋を施工す
ることが出来る。また、こうした鋼管コンクリートは経
済的な施工が可能である。
【0034】また、本発明において、前記柱脚61等の
杭体は、前記盛土21を介して該盛土21下の地盤2中
に除去ケーシング28等のケーシングを打ち込みながら
該ケーシング内を掘削することによってボアホール28
sを形成し、該形成されたボアホール28sを用いて鋼
管27を設置して後、前記ケーシングを引き抜きながら
前記鋼管27の内部を介して前記ボアホール28s中に
コンクリート40を打設することによって形成するよう
にして構成すると、杭体は、ケーシング内に形成された
ボアホール28s中に位置決めされた鋼管27がコンク
リート40によって地盤2に定着された形で形成される
ことが出来る。この結果、ボアホール28sを形成する
ために打設されたケーシングが若干曲がっていても、該
ボアホール28s中への鋼管27の設置位置を調整する
ことによって、該鋼管27を正確な位置に位置決めした
状態でコンクリート40によって地盤2に定着させて、
杭体を精度良く施工構築することが出来る。従って、盛
土21に鋼管杭を直接打設する場合には、該鋼管杭の打
設位置の修正は極めて煩雑であるが、本発明を用いれ
ば、ケーシング側の打設精度をあまり問題にしなくて
も、正確な位置に鋼管27による杭体を設置することが
可能となる。すると、こうして構築された杭体を用いる
ことによって、高い施工精度が要求されているような駅
舎部分等に用いるための高架橋部分であっても、正確に
構築することが可能となる。
【0035】さらに、本発明において、前記仮設軌道帯
13等の仮線支持手段は、前記盛土21の法部21aか
ら地盤2中に杭体62等の第2の杭体を、前記杭体と並
列し得る形で打設し、該第2の杭体上にスラブ体31
を、前記本設軌道帯に接続し得る形で打設することによ
って構築するようにして構成すると、本設軌道帯に第2
の杭体上のスラブ体31を接続して、該スラブ体31上
にプラットホーム32等を設置すれば、本設軌道帯上に
線路5等の路線を移動して後にも、仮線支持手段を有効
利用することが出来る。即ち、先に述べたように本設軌
道帯を支持する前記杭体と並列し得るように第2の杭体
を打設することによって、該本設軌道帯は、並列する該
杭体及び第2の杭体によって一層的確に支持される。よ
って高架橋1に確実な構造強度が確保される。また、第
2の杭体上のスラブ体は、これを前記本設軌道帯と接続
させることによって、該本設軌道帯上の路線と並列させ
るべきプラットホーム32等の路線付属設備の設置に適
した状態になる。従って、特に、初めからプラットホー
ムの設置予定がある駅舎等を含めて路線を高架化する場
合において、施工工率の一層の向上を図ることが可能と
なる。また、このように、盛土21から高架橋1への切
替え工事中に路線を仮敷設しておくために仮構築した仮
線支持手段を、該切り替え完了後にも撤去する必要がな
く、該仮線支持手段を仮設材としてではなく、高架橋1
の一部として有効に用いることが出来る。
【0036】また、本発明において、前記仮設線支持構
造230等の仮線支持手段は、前記盛土21の法部21
a上に盛土することによって腹付盛土23等の仮盛土を
形成すると共に、該仮盛土を支持する矢板15等の山留
手段を設けることによって構築するようにして構成する
と、仮線支持手段は、山留手段によって支持補強された
仮盛土の地盤支持力を介して、該仮線支持手段上に移動
仮敷設された線路5等の路線を支持することが出来る。
従って、仮線支持手段を仮構築するにあたって、線路5
を仮支持し得る形の仮設部材を盛土21の法部21aに
対応した位置に設置する必要がなく、盛土によって単純
に形成される仮盛土及び該仮盛土を支持し得る高さ分だ
け設ければ良い山留手段によって、仮線支持手段を簡単
に仮構築することが出来る。また、仮線支持手段の構築
が簡単であることによって、該仮線支持手段が不要にな
った際に、これを撤去する作業も簡単に行われ得る。従
って、高架橋1を施工構築する工期短縮を図れる。ま
た、山留手段によって支持された形で盛土21の法部2
1a上に盛土形成された仮盛土上に路線を仮敷設するの
で、先に述べたように本設軌道帯下の盛土21を撤去す
る作業を行う際には、該撤去によって形成される空間部
分に盛土21或いは仮盛土等が崩れてくるのを防止する
のに該山留め手段を用いることができるので一層安全に
盛土掘削作業を進行させることが出来る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明を用いて盛土から切り替えられた高架橋
の一例を示す図である。
【図2】図1のII、II矢視図である。
【図3】図1に示す高架橋の施工手順の一例を示す図で
ある。
【図4】図1に示す高架橋の施工手順の一例を示す図で
ある。
【図5】図1に示す高架橋の施工手順の一例を示す図で
ある。
【図6】図1に示す高架橋の施工手順の一例を示す図で
ある。
【図7】図1に示す高架橋の施工手順の一例を示す図で
ある。
【図8】図1に示す高架橋の施工手順の一例を示す図で
ある。
【図9】本発明に用いる柱脚の施工手順を示す一連の図
である。
【図10】本発明による高架橋施工方法の施工工程手順
の一例を示す流れ図である。
【図11】本発明による高架橋施工方法の別の施工手順
の一例を示す図である。
【図12】本発明による高架橋施工方法の別の施工手順
の一例を示す図である。
【図13】本発明による高架橋施工方法の別の施工手順
の一例を示す図である。
【図14】本発明による高架橋施工方法の別の施工手順
の一例を示す図である。
【図15】本発明による高架橋施工方法の別の施工手順
の一例を示す図である。
【図16】本発明による高架橋施工方法の施工工程手順
の別の例を示す流れ図である。
【図17】本発明に用いる柱脚において図9に示すもの
と別の施工手順を示す一連の図である。
【図18】本発明に用いる柱脚において図9に示すもの
とさらに別の施工手順を示す一連の図である。
【符号の説明】
1……高架橋 2……地盤 21……盛土 21a……法部 20……地上 3……本設軌道帯(軌道帯) 31……スラブ体 5……路線(線路) 61……杭体(柱脚) 62……第2の杭体(柱脚) 6b……上部(柱部) 13……仮線支持手段(仮設軌道帯) 23……仮盛土(腹付盛土) 15……山留手段(矢板) 230……仮線支持手段(仮設線支持構造) 7……鋼管(ケーシングチューブ) 27……鋼管 28……ケーシング(除去ケーシング) 28s……ボアホール 40……コンクリート

Claims (5)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】既存の路線が敷設されている盛土におい
    て、 前記盛土の法部に対応した位置に配置させる形で仮線支
    持手段を構築し、 前記仮線支持手段上に前記既存の路線を移動仮敷設して
    おき、 前記盛土から該盛土下の地盤中に杭体を打設して、該杭
    体に支持させる形で該盛土位置に本設軌道帯を構築し、 該本設軌道帯上に、前記仮線支持手段上に移動仮敷設さ
    れた路線を移動し、 該本設軌道帯下の前記盛土を撤去することによって、該
    盛土下の地盤中に打設された前記杭体の上部を地上に露
    出させて、該本設軌道帯上に移動された路線を、該地上
    に露出した杭体を脚部にする形で高架化するようにして
    構成した、高架橋施工方法。
  2. 【請求項2】前記杭体は、前記盛土を介して該盛土下の
    地盤中に押し込む形で鋼管を打設し、該鋼管中にコンク
    リートを充填することによって形成する、請求項1記載
    の高架橋施工方法。
  3. 【請求項3】前記杭体は、前記盛土を介して該盛土下の
    地盤中にケーシングを打ち込みながら該ケーシング内を
    掘削することによってボアホールを形成し、該形成され
    たボアホールを用いて鋼管を設置して後、 前記ケーシングを引き抜きながら前記鋼管の内部を介し
    て前記ボアホール中にコンクリートを打設することによ
    って形成する、請求項1記載の高架橋施工方法。
  4. 【請求項4】前記仮線支持手段は、前記盛土の法部から
    地盤中に第2の杭体を、請求項1記載の前記杭体と並列
    し得る形で打設し、 該第2の杭体上にスラブ体を、請求項1記載の前記本設
    軌道帯に接続し得る形で打設することによって構築す
    る、請求項1記載の高架橋施工方法。
  5. 【請求項5】前記仮線支持手段は、請求項1記載の前記
    盛土の法部上に盛土することによって仮盛土を形成する
    と共に、 該仮盛土を支持する山留手段を設けることによって構築
    する、請求項1記載の高架橋施工方法。
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