JP7002568B2 - 車両用回転電機の回転子およびその製造方法 - Google Patents

車両用回転電機の回転子およびその製造方法 Download PDF

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Description

本発明は、車両用回転電機の回転子およびその製造方法に関するものである。
交流発電機等の車両用回転電機の回転子として、ランデル型の回転子鉄心を用いたものが知られている。一対のランデル型鉄心は、それぞれ外周に複数の爪状磁極を有し、互いの爪状磁極が噛み合うように軸方向に対向配置されている。周方向に隣接する爪状磁極の間には永久磁石が配置され、爪状磁極間の磁束の漏洩を防止している。
ランデル型鉄心を用いた回転子の先行例として、特許文献1には、爪状磁極の外径側端部において周方向に突出したつば部を設け、永久磁石の遠心方向への移動を抑制するようにした回転子が開示されている。
また、従来の車両用回転電機の回転子の製造方法として、特許文献2には、対向配置された一対の爪状磁極に回転子軸を圧入する前に、爪状磁極の間に永久磁石を挿入する工法が開示されている。また、特許文献3には、回転子鉄心の軸方向端面に冷却ファンを溶接する前に、爪状磁極の間に永久磁石を挿入する工法が開示されている。
さらに、特許文献4には、回転子鉄心の軸方向端面に冷却ファンを固定する際に、冷却ファンの一方の表面にプラス側の溶接電極とマイナス側の溶接電極の両方を当接させて抵抗溶接を行う工法が開示されている。この特許文献4によれば、従来2組の溶接電極が必要であった2箇所の同時溶接を1組の溶接電極で行うことができ、溶接電流を小さくすることが可能である。
特開2013-162668号公報 CN102738978公報 CN101789652公報 特開2010-74982号公報
上記のように構成された回転子において、永久磁石は、その永久磁石を挟んで隣り合う爪状磁極間の漏洩磁束を低減する向きに着磁されている。一方、特許文献2および特許文献3に示されるように、従来の回転子の製造方法では、永久磁石を爪状磁極の間に挿入した後に、回転子鉄心の軸方向端面に抵抗溶接により冷却ファンを固定していた。
その際、溶接時の大電流による生じる磁界の影響により、永久磁石が減磁、または望まない方向に着磁するという不具合が生じていた。特許文献4に開示された回転子の製造方法では、溶接電流を小さくして永久磁石が不要に着磁されることを低減しているが、溶接電流により発生する磁界の影響を完全に防ぐことはできない。
また、レーザ溶接等の電流を用いない溶接方法であっても、入熱により永久磁石が減磁する不具合が生じていた。永久磁石が減磁、または望まない方向に着磁すると、爪状磁極と固定子との間での磁束の受け渡しが確実に行われず、漏洩磁束が増加するという問題があった。
本発明は、上記問題点に鑑み、冷却ファンの溶接が永久磁石の磁力に影響を与えることなく製造可能な車両用回転電機の回転子、およびその製造方法を提供することを目的とする。
本発明に係る車両用回転電機の回転子は、それぞれ外周に複数の爪状磁極を有し、互いの爪状磁極が噛み合うように軸方向に対向配置された一対の回転子鉄心と、一対の回転子鉄心が固定された回転子軸と、周方向に隣接する爪状磁極によって形成された磁石保持部に配置された棒状の永久磁石と、一対の回転子鉄心の軸方向端面に固定された冷却ファンと、一対の回転子鉄心の少なくとも一方の軸方向端面の側から磁石保持部に連通する冷却風通路とを備え、一対の回転子鉄心の少なくとも一方の軸方向端面に固定された冷却ファンは、冷却風通路の端部と軸方向に重ならず、且つ永久磁石の長手方向の延長線上の領域に干渉しないように配置され、回転子軸の中心から冷却ファンの外周までの最長距離が、回転子軸の中心から永久磁石の長手方向の延長線上の領域までの最短距離よりも小さいものである。

本発明に係る車両用回転電機の回転子の製造方法は、それぞれ外周に複数の爪状磁極を有し、互いの爪状磁極が噛み合うように軸方向に対向配置された一対の回転子鉄心に、回転子軸を圧入する工程と、回転子軸が圧入された一対の回転子鉄心の軸方向端面に、溶接により冷却ファンを固定する工程と、冷却ファンが固定された一対の回転子鉄心の周方向に隣接する爪状磁極によって形成された磁石保持部に、一対の回転子鉄心の少なくとも一方の軸方向端面の側から棒状の永久磁石を挿入する工程とを含み、一対の回転子鉄心の永久磁石が挿入される側の軸方向端面に固定された冷却ファンは、永久磁石を磁石保持部へ挿入する際の挿入経路に干渉しないように配置されているものである。
本発明に係る車両用回転電機の回転子によれば、一対の回転子鉄心の少なくとも一方の軸方向端面に固定された冷却ファンが、永久磁石の長手方向の延長線上の領域に干渉しないように配置されているので、冷却ファンが軸方向端面に固定された状態で、永久磁石を磁石保持部へ配置することができる。これにより、永久磁石は、冷却ファンの溶接時に発生する磁界または熱の影響を受けないため、爪状磁極間の磁束の漏洩を確実に防止することができる。
本発明に係る車両用回転電機の回転子の製造方法によれば、一対の回転子鉄心の軸方向端面に溶接により冷却ファンを固定した後に、磁石保持部に永久磁石を挿入するようにしたので、冷却ファンの溶接が永久磁石の磁力に影響を与えることなく製造可能であり、爪状磁極間の磁束の漏洩を確実に防止することができる。
この発明の上記以外の目的、特徴、観点および効果は、図面を参照する以下のこの発明の詳細な説明から、さらに明らかになるであろう。
本発明の実施の形態1に係る車両用回転電機の正面図である。 本発明の実施の形態1に係る車両用回転電機の断面図である。 本発明の実施の形態1に係る車両用回転電機の回転子において永久磁石を配置していない状態を示す側面図である。 本発明の実施の形態1に係る車両用回転電機の回転子における爪状磁極と永久磁石を示す部分側面図である。 本発明の実施の形態1に係る車両用回転電機の回転子における爪状磁極と永久磁石を示す部分断面図である。 本発明の実施の形態1に係る車両用回転電機の回転子における爪状磁極と永久磁石の変形例を示す部分断面図である。 本発明の実施の形態1に係る車両用回転電機の回転子の製造方法を説明する断面図である。 本発明の実施の形態1に係る車両用回転電機の回転子の製造方法を説明する断面図である。 本発明の実施の形態1に係る車両用回転電機の回転子の軸方向端面を示す模式図である。 本発明の実施の形態2に係る車両用回転電機の回転子を示す断面図である。 本発明の実施の形態2に係る車両用回転電機の回転子の軸方向端面を示す模式図である。
実施の形態1.
以下に、本発明の実施の形態1に係る車両用回転電機の回転子について、図面に基づいて説明する。図1は、本実施の形態1に係る車両用回転電機の軸方向正面図、図2は、図1中、A-Aで示す部分を矢印の方向から見た断面図である。また、図3から図6は、本実施の形態1に係る回転子を説明する図、図7および図8は、本実施の形態1に係る回転子の製造方法を説明する図である。なお、各図において同一、相当部分には同一符号を付している。
本実施の形態1に係る車両用回転電機1は、図2に示すように、回転電機本体2と、回転電機本体2に搭載された制御装置3を備えた制御装置一体型回転電機であり、内燃機関により駆動される車両に搭載されるブラシ付の交流発電電動機(ACモータジェネレータ)として構成されている。
回転電機本体2は、筒状の固定子4と、固定子4の内側に配置された回転子7と、固定子4および回転子7を支持するケース11、およびブラシ20等から構成される。固定子4は、筒状の固定子鉄心5と、この固定子鉄心5に設けられた電機子巻線としての固定子巻線6とを備えている。固定子巻線6は、それぞれスター結線またはデルタ結線からなる1つもしくは複数の3相交流巻線により構成され、回転子の回転に伴い交流電圧が誘起される。
回転子7は、回転子軸8と、回転子軸8に固定された一対の回転子鉄心9A、9Bと、これらの回転子鉄心9A、9Bにより包囲された界磁巻線としての回転子巻線10とを備えている。回転子鉄心9A、9Bはランデル型鉄心であり、所謂クローポール型磁極を構成している。
回転子鉄心9A、9Bは、それぞれ、径方向の中心部に貫通孔を有する円筒状のボス部9aと、このボス部9aの軸方向端部に設けられたディスク部9bと、ディスク部9bの外周から軸方向に延びる複数、例えば8個の爪状磁極9cを有している。複数の爪状磁極9cは、周方向に等角ピッチで配置されている。
このように構成された一対の回転子鉄心9A、9Bは、互いのボス部9aの端面が突き合わされた状態で、互いの爪状磁極9cが噛み合うように軸方向に対向配置され、ボス部9aの貫通孔9fに圧入された回転子軸8に固定されている。また、周方向に隣接する爪状磁極9cによって形成された磁石保持部27には、棒状の永久磁石28が配置されている。
ケース11は、金属製のフロントブラケット12、リヤブラケット13、および締結ボルト14を有している。フロントブラケット12とリヤブラケット13の間には固定子鉄心5が挟持され、複数の締結ボルト14により締め付けられ固定されている。略椀形状のフロントブラケット12とリヤブラケット13は、それぞれ、底部に複数の吸気孔を有し、外周両肩部に複数の排気孔を有している。
回転子軸8は、フロントブラケット12およびリヤブラケット13を貫通し、フロントブラケット12とリヤブラケット13のそれぞれに設けられた一対の軸受15を介して回転自在に支持されている。回転子鉄心9A、9Bの外周部は、固定子4の内周と所定の間隙を介して対向配置されている。また、回転子鉄心9A、9Bの軸方向端部には、回転子7と一体に回転される送風用の冷却ファン16A、16Bが固定されている。
回転子軸8のフロントブラケット12側の軸方向端部には、プーリ17が固定されている。内燃機関(図示せず)の回転軸と連動する伝達ベルト(図示せず)がプーリ17に巻き掛けられ、この伝達ベルトを介して車両用回転電機1と内燃機関との間で動力の授受が行われる。また、回転子軸8のリヤブラケット13側の軸方向端部の近傍には、回転子軸8の回転に応じた信号を発生する回転位置検出センサ18と、回転子巻線10に電気的に接続された一対のスリップリング19が設けられている。これらのスリップリング19は、回転子軸8の外周部を囲む環状の導電性部材により構成されている。
導電性材料により構成された一対のブラシ20は、リヤブラケット13に固定されたブラシホルダ21に保持されている。ブラシ20は、一対の押圧ばね22により、各スリップリング19に接触する方向にそれぞれ付勢されている。ブラシ20とスリップリング19は、回転子7の回転に伴って摺動接触し、スリップリング19を介して外部のバッテリ(図示せず)から回転子巻線10に界磁電流が供給される。回転子巻線10に界磁電流が流れると、一方の回転子鉄心9A(または9B)の爪状磁極9cがN極に、他方の回転子鉄心9B(または9A)の爪状磁極9cがS極に磁化される。
図1は、制御装置3のカバー26を取り外した状態を示している。制御装置3は、パワー半導体装置を搭載したパワーモジュール構成体23、パワーモジュール構成体23を冷却するためのヒートシンク24および冷却フィン25等を有している。なお、制御装置3の詳細な構成については、本発明に直接関係しないため、ここでは説明を省略する。
次に、本実施の形態1に係る回転子7について、図3から図6を用いて詳細に説明する。図3は、永久磁石を配置していない回転子を示す側面図、図4は、回転子の爪状磁極と永久磁石を部分的に示す側面図である。また、図5および図6は、図4中、B-Bで示す部分を矢印の方向から見た部分断面図であり、図中、上側は回転子の径方向外側、下側は回転子の径方向内側である。
図3に示すように、回転子7は、回転子鉄心9A、9Bそれぞれの爪状磁極9cが互いに噛み合うように構成され、一方の回転子鉄心9Aの爪状磁極9cと、他方の回転子鉄心9Bの爪状磁極9cは、周方向に隣接するよう配置される。さらに、図4に示すように、周方向に隣接する爪状磁極9cの間には、棒状の永久磁石28が配置される。永久磁石28は、永久磁石28を挟んで隣り合う2つの爪状磁極9cの間の漏洩磁束を低減する向きに着磁されている。回転子7に永久磁石28を配置することにより、爪状磁極9cと固定子4の間で確実に磁束を受け渡すことができる。
図5に示すように、回転子鉄心9A、9Bの爪状磁極9cの外径側端部には、永久磁石28が遠心力により径方向外側に飛び出さないように、つば部9dが設けられている。また、図6に示す変形例のように、爪状磁極9cの内径側端部にも、つば部9eを設けることにより、磁石保持部27内での永久磁石28の位置決めを容易に行うことができる。
本実施の形態1に係る回転子7の製造方法について、図7および図8を用いて説明する。まず、図7(a)に示すように、径方向の中心部に貫通孔9fを有する円筒状のボス部9aと、このボス部9aの軸方向端部に設けられたディスク部9bと、ディスク部9bの外周から軸方向に延びる複数の爪状磁極9cを有する一方の回転子鉄心9Aを用意する。
続いて、図7(b)に示すように、一方の回転子鉄心9Aに、樹脂材からなるボビン10aに巻かれた回転子巻線10を固定する。次に、図7(c)に示すように、一方の回転子鉄心9Aに他方の回転子鉄心9Bを組み付ける。これにより、一対の回転子鉄心9A、9Bは、互いの爪状磁極9cが噛み合うように軸方向に対向配置される。さらに、図7(d)に示すように、一対の回転子鉄心9A、9Bに設けられた貫通孔9fに、回転子軸8を圧入する。
続いて、図7(e)に示すように、回転子軸8が圧入された一対の回転子鉄心9A、9Bの軸方向端面に、抵抗溶接により冷却ファン16A、16Bを固定する。冷却ファン16A、16Bは、複数のブレード16aを有している。なお、冷却ファン16A、16Bの溶接方法は、抵抗溶接に限定されるものではなく、レーザ溶接等を用いることもできる。
一対の回転子鉄心9A、9Bの少なくとも一方(図7(e)では回転子鉄心9B)は、永久磁石28を冷却する冷却風が通る冷却風通路29を有している。冷却風通路29は、磁石保持部27に連通する開口部である。回転子鉄心9Bの軸方向端面には、冷却風通路29の端部と軸方向に重ならないように冷却ファン16Bが配置される。また、回転子鉄心9Aの軸方向端面には、別の冷却ファン16Aが固定される。
続いて、回転子鉄心9Bの軸方向端面の側から磁石保持部27に永久磁石28を挿入する。図8に示すように、回転子鉄心9Bの軸方向端面に固定された冷却ファン16Bは、磁石保持部27における永久磁石28の長手方向の延長線上の領域、すなわち永久磁石28を磁石保持部27へ挿入する際の挿入経路30に干渉しないように配置されている。以上の工程により、本実施の形態1における回転子7が完成する。
図9は、図8に示す回転子の一方の回転子鉄心の軸方向端面を示す模式図である。なお、図9では、便宜上、ブレード16aを平面的に描いているが、実際には立体的である。また、永久磁石28の長手方向の延長線上の領域である挿入経路30は、実際には紙面に対して垂直ではなく、図9では回転子鉄心9Bの軸方向端面を正面から見たときの挿入経路30の位置を示している。回転子鉄心9Bの軸方向端面において、回転子軸8の中心から冷却ファン16Bのブレード16aの外周までの最長距離R2は、回転子軸8の中心から挿入経路30までの最短距離R1よりも小さく設計されている(R1>R2)。
なお、本実施の形態1では、一対の回転子鉄心9A、9Bの一方の軸方向端面の側から磁石保持部27に永久磁石28を挿入するようにしたが、両側から永久磁石28を挿入するようにしてもよい。その場合、両側の軸方向端面に、永久磁石28の挿入経路30に干渉しない冷却ファン16Bを設ける必要がある。
以上のように、本実施の形態1に係る車両用回転電機1の回転子7によれば、一対の回転子鉄心9A、9Bの少なくとも一方の軸方向端面に固定された冷却ファン16Bが、永久磁石28の長手方向の延長線上の領域、すなわち永久磁石28の挿入経路30に干渉しないように配置されているので、冷却ファン16B、16Bが軸方向端面に固定された状態で、永久磁石28を磁石保持部27へ配置することができる。これにより、永久磁石28は、冷却ファン16A、16Bの溶接時に発生する磁界または熱の影響を受けないため、爪状磁極9cの間の磁束の漏洩を確実に防止することができる。
また、本実施の形態1に係る回転子7の製造方法によれば、一対の回転子鉄心9A、9Bの軸方向端面に、溶接により冷却ファン16A、16Bを固定した後に、永久磁石28を磁石保持部27に挿入することができるため、冷却ファン16A、16Bの溶接が永久磁石28の磁力に影響を与えることなく製造可能である。これにより、冷却ファン16A、16Bの溶接時に発生する磁界または熱の影響により、永久磁石28が減磁または望まない方向へ着磁する不具合を回避することができる。
また、冷却ファン16Bは、冷却風通路29の端部と軸方向に重ならないように配置されているため、冷却風が冷却風通路29へ流入し易く、永久磁石28に対して高い冷却効果を奏する。これらのことから、本実施の形態1によれば、従来の製造方法に比べて新たな工程または製造装置を追加することなく、製造コストの上昇を伴わずに、爪状磁極9cの間の磁束の漏洩を確実に防止することが可能な車両用回転電機1の回転子7を得ることができる。
実施の形態2.
図10は、本発明の実施の形態2に係る車両用回転電機の回転子を示す断面図、図11は、図10に示す回転子の一方の回転子鉄心の軸方向端面を示す模式図である。なお、図11では、便宜上、ブレード16aを平面的に描いているが、実際には立体的である。また、永久磁石28の長手方向の延長線上の領域である挿入経路30は、実際には紙面に対して垂直ではなく、図11では回転子鉄心9Bの軸方向端面を正面から見たときの挿入経路30の位置を示している。
本実施の形態2に係る回転子は、図10に示すように、回転子鉄心9Bの軸方向端面に、上記実施の形態1の冷却ファン16Bとは形状の異なる冷却ファン16Cが固定されている。冷却ファン16Cは、冷却ファン16Bと同様に、永久磁石28の長手方向の延長線上の領域、すなわち永久磁石28の挿入経路30に干渉しないように配置されている。
また、図11に示すように、回転子鉄心9Bの軸方向端面において、回転子軸8の中心から冷却ファン16Cのブレード16aの外周までの最長距離R3は、回転子軸8の中心から挿入経路30までの最短距離R1よりも大きく設計されている(R1<R3)。ただし、冷却ファン16Cのブレード16aは、挿入経路30を避けるように配置され、冷却ファン16Cの最長距離R3の部分は、周方向に隣接する挿入経路30の間に配置されている。
なお、本実施の形態2に係る車両用回転電機の回転子のその他の構成、車両用回転電機の全体構成、および回転子の製造方法については、上記実施の形態1と同様であるのでここでは説明を省略する。また、上記実施の形態1の冷却ファン16Bは、7枚のブレード16aを有し、本実施の形態2の冷却ファン16Cは、8枚のブレード16aを有しているが、本発明による冷却ファンのブレードの数または形状は、特に限定されるものではない。
本実施の形態2によれば、上記実施の形態1と同様の効果に加え、冷却ファン16Cのブレード16aの外周までの最長距離R3を上記実施の形態1よりも大きくしたので、回転子7の冷却性能の向上が図られる。なお、本発明は、その発明の範囲内において、各実施の形態を自由に組み合わせたり、各実施の形態を適宜、変形、省略することが可能である。
1 車両用回転電機、2 回転電機本体、3 制御装置、4 固定子、5 固定子鉄心、6 固定子巻線、7 回転子、8 回転子軸、9A、9B 回転子鉄心、9a ボス部、9b ディスク部、9c 爪状磁極、9d、9e つば部、9f 貫通孔、10 回転子巻線、10a ボビン、11 ケース、12 フロントブラケット、13 リヤブラケット、14 締結ボルト、15 軸受、16A、16B、16C 冷却ファン、16a ブレード、17 プーリ、18 回転位置検出センサ、19 スリップリング、20 ブラシ、21 ブラシホルダ、22 押圧ばね、23 パワーモジュール構成体、24 ヒートシンク、25 冷却フィン、26 カバー、27 磁石保持部、28 永久磁石、29 冷却風通路、30 挿入経路

Claims (4)

  1. それぞれ外周に複数の爪状磁極を有し、互いの前記爪状磁極が噛み合うように軸方向に対向配置された一対の回転子鉄心と、
    前記一対の回転子鉄心が固定された回転子軸と、
    周方向に隣接する前記爪状磁極によって形成された磁石保持部に配置された棒状の永久磁石と、
    前記一対の回転子鉄心の軸方向端面に固定された冷却ファンと
    前記一対の回転子鉄心の少なくとも一方の前記軸方向端面の側から前記磁石保持部に連通する冷却風通路とを備え、
    前記一対の回転子鉄心の少なくとも一方の前記軸方向端面に固定された前記冷却ファンは、前記冷却風通路の端部と軸方向に重ならず、且つ前記永久磁石の長手方向の延長線上の領域に干渉しないように配置され
    前記回転子軸の中心から前記冷却ファンの外周までの最長距離が、前記回転子軸の中心から前記永久磁石の長手方向の延長線上の前記領域までの最短距離よりも小さいことを特徴とする車両用回転電機の回転子。
  2. それぞれ外周に複数の爪状磁極を有し、互いの前記爪状磁極が噛み合うように軸方向に対向配置された一対の回転子鉄心に、回転子軸を圧入する工程と、
    前記回転子軸が圧入された前記一対の回転子鉄心の軸方向端面に、溶接により冷却ファンを固定する工程と、
    前記冷却ファンが固定された前記一対の回転子鉄心の周方向に隣接する前記爪状磁極によって形成された磁石保持部に、前記一対の回転子鉄心の少なくとも一方の前記軸方向端面の側から棒状の永久磁石を挿入する工程とを含み、
    前記一対の回転子鉄心の前記永久磁石が挿入される側の前記軸方向端面に固定された前記冷却ファンは、前記永久磁石を前記磁石保持部へ挿入する際の挿入経路に干渉しないように配置されていることを特徴とする車両用回転電機の回転子の製造方法。
  3. 前記一対の回転子鉄心の前記永久磁石が挿入される側の前記軸方向端面において、前記冷却ファンは、前記回転子軸の中心から外周までの最長距離が、前記回転子軸の中心から前記挿入経路までの最短距離よりも小さいことを特徴とする請求項記載の車両用回転電機の回転子の製造方法。
  4. 前記一対の回転子鉄心の前記永久磁石が挿入される側の前記軸方向端面において、前記冷却ファンは、前記回転子軸の中心から外周までの最長距離が、前記回転子軸の中心から前記挿入経路までの最短距離よりも大きく、且つ、前記挿入経路を避けて配置されていることを特徴とする請求項記載の車両用回転電機の回転子の製造方法。
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