JP7001452B2 - 歩行型作業機 - Google Patents
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Description
この種の歩行型作業機としては、例えば、下記[1]に記載の技術が既に知られている。
[1] 耕耘装置の後方側箇所に位置する状態で、後部ヒッチにゴム板や合成樹脂板で構成された培土プレートを備えている(特許文献1参照)。
このような培土プレートを用いた作業では、特に中耕作業を適切に行う場合には、培土プレートをかなり嵩高く、しかも作物の根元近くにまで土寄せするために左右方向幅も広いものであるように構成する必要がある。
しかしながら、畝の高さや畝上における作物の位置は様々であるため、単一種の培土プレートを用いて、多様な中耕作業や培土作業を適切に行うことは困難である点で改善の余地がある。
したがって、比較的コンパクトな単一種の板状部材を用いたものでありながら、土寄せ部材との併用によって、多様な中耕作業や培土作業を良好に行い易いものである。
本構成によれば、土寄せ部材は、板状部材と補強部材との間に配置され、締結具の締め付けによって板状部材と補強部材とによって前後から挟持された状態となるので、土圧等の外力が作用する前後方向の外力に抗して土寄せ可能な姿勢を維持させ易い。
図1及び図2に示すように、歩行型作業機の機体本体には、機体フレーム1の一部を構成するエンジンフレーム10上に、駆動源となるエンジン11が搭載されている。エンジンフレーム10の後方側に、エンジンフレーム10とともに機体フレーム1を構成するミッションケース12が一体に連結されている。
エンジン11とミッションケース12はベルト伝動機構13を介して動力伝達可能に連動連結されている。
この操縦ハンドル16は、ハンドル取付台15への連結側端部が、横軸心x1を有した横軸で枢支連結されている。そして、握り部16a側の端部は前記横軸心x1周りで上下位置変更可能に取り付けられている。
操縦ハンドル16の上下位置変更は、ハンドル取付台15に備えた角度調節機構17によって行われる。角度調節機構17は、ハンドル取付台15から上方へ向けて立設された調節ブラケット17aと操縦ハンドル16の基部近くに位置する係止部17bとを備えている。調節ブラケット17aに形成されている複数個の調節孔(図示せず)に対して、係止部17b側の係止ピン(図示せず)を選択的に係脱させることにより、前記横軸心x1周りでの操縦ハンドル16の取付角度を変更できるように構成されている。
ロープフック16dは左右方向での中央側が開放された、背面視でC字状に形成されている。したがって、歩行型作業機を運搬車で搬送する場合に、ロープフック16dにロープを掛けて、荷台上に固定する等の作業を行い易い。
操縦ハンドル16を前方延出状態に姿勢変更し、かつ角度調節機構17を操作して、操縦ハンドル16がエンジン11の上側へより近づくように姿勢変更すると、歩行型作業機の全体を嵩低い状態にすることができる。これによって、格納時や運搬時に扱い易いコンパクトな姿勢とすることができる。
走行輪14は、左右一対設けられているが、その左右方向幅W1は、図2に示すように、ロータリ耕耘装置2の耕耘爪20aによる耕耘作業幅W2よりも狭く設定されており、畝間での走行を行い易く構成されている。
ロータリ耕耘装置2について説明する。
図1に示されるように、ロータリ耕耘装置2は、機体前後方向において走行輪14の後方位置に配置され、ミッションケース12の後部ケース12Bに駆動軸20を介して支持されている。
ロータリカバー22は、上カバー部分と、その上カバー部分の左右両端部に設けた横側板とを備えている。上カバー部分は、左右方向で三分割され、中央部に位置する上カバー部分に対して、左右両側の上カバー部分が、図4に仮想線で示すように、左右の各前後方向軸心z1,z1の周りに揺動して、左右端部側の上下位置を変更した状態で位置固定可能に構成してある。横側板部分は、上カバー部分の左右方向の両端部に備えた前後方向軸心z2,z2周りで、同図に示すように揺動開閉可能に構成されている。
ロータリカバー22は、耕耘爪軸21の上半側を覆って、耕耘爪軸21の回転に伴って跳ね上げられる泥土の上方及び横側方への飛散を制限するように設けられている。
つまり、後部フレーム19の後端部に筒状の支持筒部19aを備え、この支持筒部19aに長尺の丸パイプ状の支持部材31が挿通された状態で上下位置調節可能に構成されている。そして、支持筒部19aに備えた固定ボルト19bにより、支持筒部19a内における支持部材31の位置を、固定又は固定解除状態とすることができる。これにより、後部フレーム19に対する走行補助具3の上下方向高さ位置を調節可能に構成されている。
この後カバー23は、図1及び図2に示すように、使用姿勢では、細い二点鎖線で示されるように後方側に垂れ下がって耕耘爪軸21の後方側を覆う状態で使用される。不使用姿勢では、後カバー23の全体をロータリカバー22の後端部から取り外す、もしくは、図1に太い二点鎖線で示されるように、下端部を上方側へ折り返した状態とする。
後述する培土装置4を用いて培土作業を行う場合には、後カバー23は、ロータリカバー22の後端部から取り外すか、下端部を上方側へ折り返すかして、不使用姿勢とする。
培土装置4は、後部フレーム19の後端部に支持された走行補助具3に取り付けられている。
走行補助具3は、接地して転動可能な補助輪30と、上下方向に延びる長尺部材からなる支持部材31と、を備え、支持部材31の上端側が後部フレーム19に支持され、支持部材31の下端側に補助輪30が設けられている。
培土装置4は、支持部材31の延び方向中間部に連結され、ロータリ耕耘装置2の後方側に位置して、耕耘作業走行時にロータリ耕耘装置2によって耕耘された土を左右の畝に掻き上げ可能な板状部材40を備えている。
ここで説明する培土装置4は、便宜的な名称であり、培土作業だけではなく、中耕作業時にも用いることができるものである。
取付ブラケット32は、支持部材31の下端部に溶接固定された左右方向に沿う横片32aを上部に備えるとともに、横片32aの横一側方から下向きに延出された上下方向に沿う縦片32bを備えて、前後方向視で倒立したL字状に屈曲形成されている。
縦片32bが補助輪30の左横側方に位置する状態で、縦片32bに支持された支軸34(補助輪30の車軸に相当する)の軸心であるところの回転軸心x2周りで、補助輪30が回動自在に装着されている。
板状部材40の左右両側縁40b,40bは、下方側よりも上方側が横外側に位置するように上拡がり状に形成されている。そして、板状部材40の全体形状は、前後方向視で、下端縁40cよりも上端縁40aの左右方向長さが長い逆台形状に形成されている。
この補強部材41は、耕耘作業走行時に、泥に押された板状部材40が後方側へ変位しようとしたとき、後方に位置している支持部材31が後方側から当接して、切欠部40dを設けた箇所付近における板状部材40の後方への変形量を制限するためのものである。
そして、図4及び図6に示すように、後方突出上片41aが、支持部材31の下端部に備えられた取付ブラケット32の横片32aに当接し、後方突出横片41bが取付ブラケット32の縦片32bに当接して、補強部材41の後方側へ変位を抑制し、板状部材40の後方への変形量を制限することができる。
後方突出上端片41cは、後方突出上片41aとともに、補強部材41自身の変形を抑制するためのリブ部材として機能する。これにより、板状部材40の左右方向端部側に前方から後方への外力が作用した場合に、板状部材40の左右方向での中央部や補強部材41が、左右方向での横外方側ほど後退するように屈曲変形させられる度合いを制限することができる。
したがって、補助輪30を接地させての耕耘作業走行時には、図6に仮想線で示すように、補強部材41の下端部よりも下方に突出した板状部材40の下端部が、後方側へ屈曲させられた状態で接地し、板状部材40のそれ以上の沈降を抑制し易くなっている。
このようにして、板状部材40は、耕耘作業走行時において、板状部材40の下端部の機体前後方向での位置が補助輪30のうちの圃場に接地する箇所の機体前後方向での位置と一致または略一致するように構成されている。
板状部材40が連結される走行補助具3は、後部フレーム19の後端部に備えた支持筒部19aに上端側を挿通されて、下端側を下向きに延出されている。この支持部材31には、板状部材40を取り付けるための取付部として、機体左右方向に延びるステー3Aが設けられている。
固定ステー35と中間ステー36は、固定ステー35側に設けた連結孔35aに、中間ステー36側に固定された連結ボルト36aを挿通して、ボルトナットによる締め付けで連結固定されている。
上記のステー3Aに対して、板状部材40のフレーム材42が、機体前後方向において面合わせされた状態で、後述する固定機構5によって連結されている。
固定機構5は、機体本体側に支持された取付部としての機能を有するステー3Aに設けた第一係止部50と、板状部材40のフレーム材42に設けた第二係止部51と、を備えている。
第一係止部50は、ステー3Aのうち、固定ステー35に脱着可能に連結された中間ステー36に、その中間ステー36を前記板状部材40の厚さ方向で貫通するように形成されたダルマ孔52(孔に相当する)である。第二係止部51は、ダルマ孔52に対して係脱可能に、前記板状部材40の厚さ方向に沿って突出させた頭付きピン53(突起部材に相当する)である。
図7及び図8に示すように、中間ステー36の前面部に、前側からフレーム材42を面合わせした状態で、ダルマ孔52の大径孔部52aに頭付きピン53の頭部53aを挿入する(図8(a)参照)。
この状態から、図8(b)に示すように、フレーム材42を、図中右横方向へスライド移動させて、頭付きピン53の軸部53bを、ダルマ孔52の小径孔部52b(長孔に相当する)内に位置させる。この頭付きピン53の軸部53bを小径孔部52b内の最奥部に位置させた状態が、板状部材40を耕耘作業用の使用位置に位置させた状態である。この使用位置では、第一係止部50のダルマ孔52に第二係止部51の頭付きピン53が係合した状態で、機体前後方向における相対移動が規制されている。
逆に、フレーム材42を図中左横方向へスライド移動させて、頭付きピン53の頭部53aをダルマ孔52の大径孔部52a(係入部に相当する)内に位置させると、頭付きピン53をダルマ孔52から抜き出すことができる。
ガイド機構5Aは、上記のダルマ孔52自身の形状と、頭付きピン53の軸部53bと、によって構成されている。
つまり、ダルマ孔52のうち、大径孔部52aが、頭付きピン53の頭部53aの挿入を許し、かつ大径孔部52a内に位置する軸部53bを小径孔部52b側へ移行させる際の案内をすることになる。そして、軸部53bが小径孔部52bの最奥部に到達するまでの案内を小径孔部52b自身によって行うものである。
つまり、ダルマ孔52は、中間ステー36の長さ方向に沿う孔径が、中間ステー36の幅方向に沿う孔径よりも大きく形成されている。
このように形成されたダルマ孔52は、機体左右方向に沿う中間ステー36の長さ方向に長径方向を沿わせて設けられ、大径孔部52aの横側位置に直線状の長孔としての小径孔部52bが設けられている。この小径孔部52bによる直線状の長孔において、その一端部に軸部53bを位置させるための使用位置が存在し、他端に頭付きピン53の軸部53b及び頭部53aを差し込み可能な係入部としての大径孔部52aが存在している。
ロック機構5Bは、板状部材40のフレーム材42に取り付けた第一ロック部材54と、ステー3Aの中間ステー36に備えた第二ロック部材55を備えている。
第一ロック部材54は、フレーム材42に支軸54aを用いて枢支連結され、その支軸54aの軸心回りに回動して姿勢変更可能に備えられたL字状の板部材であり、一辺に当接面54bを備えている。
第二ロック部材55は、中間ステー36によって兼用され、中間ステー36の長さ方向における端部のうち、第一ロック部材54が存在する側の端部によって構成される当接面55aを備えている。
この状態から、図8(b)に示すように、第一ロック部材54を図中反時計回りに回動させて、第一ロック部材54の当接面54bが第二ロック部材55の当接面55aに当接するロック状態に操作すると、中間ステー36のダルマ孔52内に位置する頭付きピン53の軸部53bが小径孔部52bの最奥部の使用位置に移動させられた状態に切り換えられる。
つまり、第一ロック部材54が第二ロック部材55に対してガイド機構5Aによる案内方向と同じ側に突っ張り作用することで、第一係止部50としてのダルマ孔52と、第二係止部51としての頭付きピン53と、の係止を保持するロック状態となる。
図4、図5、及び図7に示すように、板状部材40における左右両側の上部に対応して、板状部材40の左右両側部から左右側方に突出して板状部材40による土の掻き上げを補助可能な左右の土寄せ部材6が備えられている。
土寄せ部材6は、板状部材40と同程度以上の硬度を有した、比較的硬質のゴム又は合成樹脂材料等の、弾性変形可能な素材で構成されている。
つまり、土寄せ部材6を板状部材40に支持する支持部として、土寄せ部材6側に長孔状の支持孔61(長孔に相当する)が形成され、板状部材40側に締結具60が設けられている。締結具60は、長孔状の支持孔61に挿通可能な軸部材としての連結ボルト62(軸部材に相当する)と、連結ボルト62のネジ部に螺合する袋ナット63を備えている。
連結ボルト62は、板状部材40の左右両側部近くと、これに対向するフレーム材42の左右方向の両端部近くと、にわたって、板状部材40の表面に交差する方向の軸心を備え、板状部材40の厚み方向で締め付け操作可能に設けられている。
連結ボルト62のネジ部は前方側から後方側に向けられ、このネジ部に後方側から握り部の大きい袋ナット63が螺合し、袋ナット63を回転操作することで連結ボルト62を緊締状態と弛緩状態とに切換操作可能に構成されている。
また、支持孔61は長孔状であるから、その支持孔61の長さ分だけ、土寄せ部材6をスライド移動させることができる。
つまり、土寄せ部材6が板状部材40とフレーム材42との間に位置して挟持されていると、土寄せ部材6の突出部分に土圧などによる前後方向の外力が作用したとしても、その土寄せ部材6の姿勢変化を、板状部材40及びフレーム材42による挟持箇所で極力抑制し、板状部材40やフレーム材42への取付状態を強固に維持し易い。
実施の形態では、土寄せ部材6として、長孔状の支持孔61を備え、その支持孔61に連結ボルト62を挿通して、連結ボルト62の軸心回りでの回転方向、及び、支持孔61に沿うスライド方向で姿勢変更できるようにした構造のものを例示したが、この構造に限定されるものではない。
例えば、図10に示すように、土寄せ部材6に二本(三本以上の複数本でもよい)のガイド溝61a,61bを形成し、一つのガイド溝61aに嵌るガイドピン64を、板状部材40のフレーム材42から突設し、他方のガイド溝61bに、図4及び図7に示したものと同様な連結ボルト62を装着し、握り部の大きい袋ナット63の締め込み操作で連結固定、ならびに、袋ナット63の緩め操作で姿勢変更可能であるように構成してもよい。
尚、図10では土寄せ部材6として、板状部材40の右上端部に装着されたもののみを図示したが、左上端部にも同一構造の土寄せ部材6が対称的に装着されている。
このように構成すると、土寄せ部材6をガイド溝61a,61bの長さ方向に沿って容易にスライド移動させることができる。
その他の構成は、前述した実施形態と同様の構成を採用すればよい。
実施の形態では、土寄せ部材6として、長孔状の支持孔61を備え、その支持孔61に連結ボルト62を挿通して、連結ボルト62の軸心回りでの回転方向、及び、支持孔61に沿うスライド方向で姿勢変更できるようにした構造のもの、あるいは複数本のガイド溝61a,61bの長さ方向に沿ってスライド移動させるようにした構造のものを例示したが、この構造に限定されるものではない。
例えば、図11に示すように、土寄せ部材6に一つの丸孔状の支持孔(図示せず)を形成し、その支持孔に、図4及び図7に示したものと同様な連結ボルト62を装着し、握り部の大きい袋ナット63の締め込み操作で連結固定、ならびに、袋ナット63の緩め操作で姿勢変更可能であるように構成してもよい。尚、図11では土寄せ部材6として、板状部材40の右上端部に装着されたもののみを図示したが、左上端部にも同一構造の土寄せ部材6が対称的に装着されている。
このように構成すると、土寄せ部材6を連結ボルト62の軸心回りに回転させて、板状部材40に対する土寄せ部材6の取付角度を容易に変更させることができる。
この土寄せ部材6の角度変更範囲を、360度、あるいは180度前後を含む範囲に設定しておくと、図11中に実線で示すように、土寄せ部材6を板状部材40の両横端部から横外側方へ延出させた突出姿勢と、仮想線で示すように板状部材40の外周縁の内側に位置させた引退姿勢と、に容易に姿勢反転させて切り換えることができる。
その他の構成は、前述した実施形態と同様の構成を採用すればよい。
実施の形態では、板状部材40に対して、土寄せ部材6を連結ボルト62の軸心回りでの回転させる、又は、支持孔61に沿うスライド方向で移動させる、あるいは、回転及びスライドさせて、板状部材40に対する土寄せ部材6の取り付け姿勢を変更するようにした構造のものを例示したが、必ずしもこの構造に限定されるものではない。
例えば、図示はしないが、適宜連結ボルト等を介して、板状部材40に対して、板状部材40の両横端部から横外側方へ延出させた突出姿勢に土寄せ部材6を取り付けた状態と、その土寄せ部材6を板状部材40から取り外すことによって、板状部材40の左右両端部から突出しない引退状態に状態変更できるようにしたものであっても良い。
その他の構成は、前述した実施形態と同様の構成を採用すればよい。
実施の形態では、図4、図7、及び図10,11に示すように、板状部材40に対して土寄せ部材6を、板状部材40の両横端部から横外側方へ延出させた突出姿勢と、仮想線で示すように板状部材40の外周縁の内側に位置させた引退姿勢と、に姿勢切換可能に構成した構造のものを例示したが、必ずしもこの構造に限定されるものではない。
例えば、図示はしないが土寄せ部材6を引退させる方向へ最大限移動させても、土寄せ部材6の全部が板状部材40の外周縁の内側に位置した状態とはならず、一部が板状部材40の外周縁の外側に位置する状態であってもよい。つまり、引退姿勢とは、土寄せ部材6の全部が板状部材40の外周縁の内側に隠れてしまう状態に限らず、土寄せ部材6が部分的に板状部材40の外周縁の外側に存在する状態をも含むものである。
その他の構成は、前述した実施形態と同様の構成を採用すればよい。
実施の形態では、図4、及び図7に示すように、土寄せ部材6が板状部材40とフレーム材42との間に挟まれた状態で位置して、突出姿勢でも、引退姿勢でも、土寄せ部材6は板状部材40とフレーム材42との間に挟まれた状態である構造を例示したが、必ずしもこの構造に限定されるものではない。
例えば、土寄せ部材6が板状部材40の前面側に、もしくはフレーム材42の後面側に設けられたものであってもよい。
その他の構成は、前述した実施形態と同様の構成を採用すればよい。
実施の形態では、図4乃至図7、及び図10,11に示すように、土寄せ部材6を、板状部材40に支持させた構造のものを例示したが、必ずしもこの構造に限定されるものではない。
例えば、図示はしないが、土寄せ部材6を、板状部材40とは別に、ステー3Aなどの機体本体側の適所に支持させて、歩行型作業機の走行に伴って、板状部材40による土の掻き上げが行われた後に引き続いて、あるいは同時的に土寄せ部材6による畝中央側への土の掻き寄せが行われるようにしても良い。
その他の構成は、前述した実施形態と同様の構成を採用すればよい。
実施の形態では、走行補助具3として、後部フレーム19に支持された支持部材31と、その支持部材31の下端側に設けられた補助輪30を備えた構造のものを例示したが、必ずしもこの構造に限定されるものではない。
例えば、図12及び図13に示すように、走行補助具3として、橇状の接地体30Aと、後部フレーム19の後端部に支持された長尺の支持部材31を備えたものであってもよい。橇状の接地体30Aは支持部材31よりも左右方向で幅広く構成された接地面を備えている。
この構造のものにおいても、板状部材40の下端部の機体前後方向での位置が接地体30Aのうちの圃場に接地する箇所の機体前後方向での位置と一致または略一致するように、板状部材40及び補強部材41には、支持部材31の下端側、及び橇状の接地体30Aが入り込む切欠部40d,41dが設けられている。
その他の構成は、前述した実施形態と同様の構成を採用すればよい。
実施の形態では、走行補助具3として、後部フレーム19に支持された支持部材31と、その支持部材31の下端側に設けられた補助輪30を備えた構造のものを例示したが、必ずしもこの構造に限定されるものではない。
例えば、図14及び図15に示すように、走行補助具3として、機体左右方向での複数箇所で圃場に接地する抵抗部30Bと、その抵抗部30Bの上側に接続された丸パイプ状の支持部材31を備えた抵抗棒を用いたものであってもよい。
この場合、抵抗棒の下端側に設けられる抵抗部30Bは図15に示すように二股状に分岐され、かつ分岐した抵抗部30Bの下端部が機体後方に向けて屈曲されている。
また、この構造のものにおいても、板状部材40の下端部の機体前後方向での位置が抵抗部30Bのうちの圃場に接地する箇所の機体前後方向での位置と一致または略一致するように、板状部材40及び補強部材41には、二股状に分岐した抵抗部30Bが入り込む切欠部40d,41dが設けられている。
抵抗部30Bとしては、上記のように二股状に分岐した構造に限らず、下端側が三股以上に分岐して複数の抵抗部30Bを備えた構造のものであってもよい。また、下端側を分岐させて複数の抵抗部30Bを備えるように構成したものに限らず、単一の抵抗部30Bを備えた複数本の抵抗棒を備えるようにした構造のものであってもよい。
さらにまた、抵抗部30Bが必ずしも左右方向での中央箇所に設けられるものに限らず、左右方向で中央箇所から外れた複数箇所に設けられるものであってもよい。
その他の構成は、前述した実施形態と同様の構成を採用すればよい。
実施の形態では、駆動走行装置として、左右一対の走行輪14を採用した構造を例示したが、必ずしもこの構造に限定されるものではない。
例えば、走行輪14として、単一の走行輪14を採用した一輪タイプのものであっても良い。要は、ロータリ耕耘装置2による耕耘幅よりも幅狭に構成された駆動走行装置を用いるものであればよい。
その他の構成は、前述した実施形態と同様の構成を採用すればよい。
実施の形態では、駆動走行装置として、駆動される走行輪14を採用した構造を例示したが、必ずしもこの構造に限定されるものではない。
例えば、駆動走行装置が車輪に限らずクローラで構成されるものであってもよい。また、駆動走行装置として専用ものが設けられた構造に限らず、ロータリ耕耘装置2における耕耘爪20aの駆動回転を機体本体の推進力に利用するようにして、ロータリ耕耘装置2を駆動走行装置に兼用する構造のものであってもよい。
その他の構成は、前述した実施形態と同様の構成を採用すればよい。
実施の形態では、培土装置4の板状部材40を、全体が一体構造の単一部材で構成されたものを例示したが、必ずしもこの構造に限定されるものではない。
例えば、板状部材40を左右方向での一箇所、又は複数箇所で分割された複数枚の分割板材で構成し、その複数枚の分割板材の上端部同士をフレーム材42で接続するなどして、一つの板状部材40を構成するようにしたものであってもよい。
その他の構成は、前述した実施形態と同様の構成を採用すればよい。
実施の形態では、支持部材31に板状部材40を取り付けるためのステー3Aを、固定ステー35と中間ステー36との別部材で構成した構造を例示したが、必ずしもこの構造に限定されるものではない。
例えば、中間ステー36を固定ステー35と一体に構成したものであっても良い。また、固定ステー35や中間ステー36の形状や具体的な連結構造等は、適宜の構造を採用することができる。
その他の構成は、前述した実施形態と同様の構成を採用すればよい。
3 走行補助具
3A 取付部(ステー)
4 培土装置
5 固定機構
6 土寄せ部材
14 駆動走行装置
16 操縦ハンドル
40 板状部材
41,42 補強部材
60 締結具
61 長孔(支持孔)
Claims (7)
- 駆動走行装置が備えられ、畝間での耕耘作業走行が可能な歩行型作業機であって、
操縦ハンドルが連結され、作業者によって操縦される機体本体と、
前記機体本体の後部に支持された耕耘装置と、
前記耕耘装置の後方に設けられ、前記耕耘作業走行時に前記耕耘装置によって耕耘された土を弾性変形しながら左右の畝に掻き上げ可能な板状部材と、が備えられ、
前記板状部材における左右両側の上部に対応して設けられ、前記板状部材の左右両側部から左右側方に突出して前記板状部材による土の掻き上げを補助可能な左右の土寄せ部材が備えられ、
前記土寄せ部材は、前記板状部材からの突出状態を変更可能であり、
前記機体本体に支持され、前記板状部材よりも剛性が高く、前記板状部材の上部に、前記板状部材の左右に亘る状態かつ前記板状部材の表面と対向する状態で取り付けられた補強部材が備えられ、
前記板状部材は、前記補強部材を介して前記機体本体に支持され、
前記土寄せ部材は、前記板状部材と前記補強部材との間に配置され、
前記板状部材と前記補強部材とに亘って設けられた締結具が備えられ、前記締結具の締め付けによって、前記土寄せ部材が前記板状部材と前記補強部材とによって挟持されて前記土寄せ部材の状態が保持される歩行型作業機。 - 前記土寄せ部材は、弾性変形可能であり、かつ、前記板状部材と重ね合された状態で、前記板状部材に支持されている請求項1記載の歩行型作業機。
- 前記土寄せ部材は、前記板状部材の表面に交差する軸芯回りに回転可能な状態で、前記板状部材に支持されている請求項2記載の歩行型作業機。
- 前記土寄せ部材は、前記板状部材の表面に沿ってスライド可能な状態で、前記板状部材に支持されている請求項2又は3記載の歩行型作業機。
- 前記土寄せ部材を前記板状部材に支持する支持部に、前記板状部材と前記土寄せ部材との一方に設けられ、前記板状部材の表面に沿って延びる長孔と、前記板状部材と前記土寄せ部材との他方から前記板状部材の表面に交差する軸芯に沿って突出され、前記長孔に挿通されて前記長孔内をスライド移動可能かつ前記長孔に対して回転可能な軸部材と、が備えられている請求項4記載の歩行型作業機。
- 前記土寄せ部材は、前記補強部材と前記板状部材との間に収まる収納状態に状態変更可能である請求項1から5の何れか一項記載の歩行型作業機。
- 前記土寄せ部材は、前記板状部材の左右両端部から突出しない引退状態に状態変更可能である請求項1から6の何れか一項記載の歩行型作業機。
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