JP2019017273A - 農作業機 - Google Patents

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貴之 戸谷
Takayuki Totani
貴之 戸谷
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Abstract

【課題】爪体の脱着作業を容易にできる農作業機を提供する。【解決手段】農作業機は草刈作業体を備え、この草刈作業体の回転作業手段10は、回転軸41を有する。この回転軸41の取付部42には、取付手段44によって爪体43を脱着可能に取り付ける。取付手段44は、少なくともボルト106、ナット107及び回り止め座金108を有する。この回り止め座金108は、ボルト106の頭部111と係合する頭部係合部121,122と、取付部42の回り止め用孔と係合する回り止め係合部123とを有する。【選択図】図9

Description

本発明は、走行車に連結して使用する農作業機に関するものである。
従来、例えば下記の特許文献1に記載された農作業機が知られている。
この従来の農作業機は、トラクタ等の走行車の後部に連結される機体と、この機体に回転可能に設けられた回転軸と、この回転軸に脱着可能に取り付けられた複数の草刈用の爪体とを備えている。
そして、各爪体は、ボルト、ナット及びU字状部材からなる取付手段によって、回転軸の取付部に脱着可能に取り付けられている。
特開2015−43号公報
しかしながら、上記従来の農作業機では、例えば摩耗した爪体を交換しようとした作業者が、回転軸の取付部に対する爪体(被取付物)の脱着作業に手間取るおそれがある。
本発明は、このような点に鑑みなされたもので、被取付物の脱着作業を容易にできる農作業機を提供することを目的とする。
本発明に係る農作業機は、少なくともボルト、ナット及び回り止め座金を有する取付手段と、取付部を有する被取付物支持体と、前記取付手段によって前記取付部に脱着可能に取り付けられた被取付物とを備え、前記取付部は、ボルト挿通用孔と、回り止め用部分とを有し、前記回り止め座金は、前記ボルトの頭部と係合する頭部係合部と、前記回り止め用部分と係合する回り止め係合部とを有するものである。
本発明によれば、被取付物の脱着作業を容易にできる。
本発明の第1の実施の形態に係る農作業機の斜視図である。 同上農作業機の側面図である。 同上農作業機の背面図(オフセット状態、水平姿勢)である。 同上農作業機の背面図(オフセット状態、傾斜姿勢)である。 同上農作業機の背面図(格納状態)である。 同上農作業機の伝動手段を示す図である。 同上伝動手段の一部(チェーン等)を示す図である。 (a)は作業体の格納状態時の背面図で、(b)は作業体のオフセット状態時の背面図である。 同上農作業機の要部の正面図である。 同上農作業機の要部の分解斜視図である。 (a)及び(b)は同上農作業機の回り止め座金を示す図である。 (a)及び(b)は本発明の第2の実施の形態に係る農作業機の回り止め座金を示す図である。 (a)及び(b)は本発明の第3の実施の形態に係る農作業機の回り止め座金を示す図である。 (a)及び(b)は本発明の第4の実施の形態に係る農作業機の回り止め座金を示す図である。 本発明の第5の実施の形態に係る農作業機の回転体の取付部を示す図である。 本発明の第6の実施の形態に係る農作業機の被取付物取付構造を示す図である。
本発明の第1の実施の形態について図1ないし図11を参照して説明する。
図中の1は農作業機で、この農作業機1は、例えば走行車であるトラクタ2の後部に連結され、そのトラクタ2の走行により圃場等を前方(進行方向)に移動しながら農作業、例えば草刈作業を行う草刈機(オフセット作業機)である。
農作業機1は、トラクタ2の後部の3点リンク(図示せず)に連結される機体3と、この機体3に前後方向の第1回動中心軸線(回動支点)L1を中心として上下方向に回動可能に設けられた1本のオフセットフレーム4と、このオフセットフレーム4に第1回動中心軸線L1とは異なる前後方向の第2回動中心軸線(回動支点)L2を中心として上下方向に回動可能に設けられた作業体である草刈作業体(オフセット作業部)5とを備えている。
また、農作業機1は、機体3とオフセットフレーム4との間に架設され、オフセットフレーム4を機体3に対して第1回動中心軸線L1を中心として回動させかつ所望位置に位置決めする第1回動駆動手段6と、オフセットフレーム4と草刈作業体5との間に架設され、草刈作業体5をオフセットフレーム4に対して第2回動中心軸線L2を中心として回動させかつ所望位置に位置決めする第2回動駆動手段7とを備えている。なお、これら第1回動駆動手段6及び第2回動駆動手段7は、背面視で互いに重なるように位置している。
さらに、農作業機1は、トラクタ2からの動力を入力し、この入力した動力を草刈作業体5に向けて伝達する伝動手段8を備えており、草刈作業体5の回転作業手段10がその伝動手段8から動力を受けて回転して草刈作業を行う。
そして、機体3に対するオフセットフレーム4の上下回動及びオフセットフレーム4に対する草刈作業体5の上下回動に基づき、草刈作業体5は、格納状態及びオフセット状態になるとともに、水平姿勢及び傾斜姿勢(左低右高の傾斜姿勢及び左高右低の傾斜姿勢の両方を含む)になる。
つまり、草刈作業体5は、トラクタ2の後方位置に位置する非オフセット状態である格納状態(草刈作業体の全体(略全体を含む)がトラクタの後方領域に格納される状態)と、トラクタ2の後方位置から側方にずれた位置であるオフセット位置に位置するオフセット状態(草刈作業体の全体(略全体を含む)がトラクタに対して側方に突出する状態)とになる。換言すると、草刈作業体5の機体3に対する左右位置が調整可能となっている。
このため、草刈作業体5をオフセット状態にすることで、次に述べるように、トラクタ2の走行面に対して傾斜した傾斜面(作業対象面)に対する草刈作業も可能となる。
また、草刈作業体5は、作業部である回転作業手段10の回転中心軸線L3が進行方向(前後方向)に対して直交する水平方向(左右方向)に沿った水平姿勢と、回転中心軸線L3がその水平方向に対して傾斜した傾斜姿勢とになる。換言すると、草刈作業体5の水平方向に対する傾斜角度が調整可能となっている。
このため、トラクタ2の走行面に対して傾斜した傾斜面(作業対象面)に応じて草刈作業体5を傾斜姿勢にすることによって、当該傾斜面に対する草刈作業も可能である。すなわち、草刈作業体5は、水平姿勢及び傾斜姿勢のいずれの姿勢でも、草刈作業可能なものである。
なお、草刈作業体5の傾斜角度(水平方向に対する角度)θは、所定範囲内(例えば−45°≦θ≦70°)において、任意の値に調整可能となっている(図8(b)を参照)。ただし、例えば傾斜角度θを70°以上に調整可能な構成や、傾斜角度θを−45°以下に調整可能な構成とすることも可能である。
機体3は、トラクタ2の後部の3点リンクに連結される前側フレーム11と、この前側フレームに左右方向の軸13を中心として上下方向に回動可能に取り付けられた後側フレーム12とを有している。
前側フレーム11は、トップピン14及びロワピン15等からなる3点連結部16を有し、この3点連結部16がトラクタ2の3点リンクに連結される。後側フレーム12は回動支持部17を有し、この回動支持部17によってオフセットフレーム4の一端側である基端側が回動可能に支持され、このオフセットフレーム4の他端側である先端側が草刈作業体5を回動可能に支持している。
オフセットフレーム(上下回動フレーム)4は、例えば1本のく字状の中空状の部材からなり、伝動手段8の少なくとも一部を収納する伝動ケースを兼ねたものである。オフセットフレーム4は、前方突出状の機体取付部21を基端部に有し、この機体取付部21が機体3の後側フレーム12の回動支持部17の内周側に第1回動中心軸線L1を中心として回動可能に取り付けられている。
オフセットフレーム4は、前方突出状の前回動支持部22及び後方突出状の後回動支持部23を先端部に有し、これら両回動支持部22,23によって草刈作業体5が第1回動中心軸線L1と平行な第2回動中心軸線L2を中心として回動可能に支持されている。
草刈作業体5は、オフセットフレーム4の先端側に第2回動中心軸線L2を中心として上下方向に回動可能に取り付けられた作業機体31と、この作業機体31に回転可能に設けられ、作業対象面(地面)に接地する接地輪であるゲージローラ32と、作業機体31に回転可能に設けられ、伝動手段8からの動力によって回転中心軸線L3を中心として回転しながら草刈作業(農作業)をする回転作業手段10とを有している。
作業機体31は、回転作業手段10を覆うカバー板34と、このカバー板34の側端部に固着された左右の側板35,36とを有している。左側の側板35の中央部には、ギアケース37及び取付枠38が固設され、これら2つの部材であるギアケース37及び取付枠38によってフレーム取付部40が構成されている。
つまり、この作業機体31は、側方突出状のフレーム取付部40を左側の側端部に有し、このフレーム取付部40がオフセットフレーム4の先端部の回動支持部22,23に第2回動中心軸線L2を中心として回動可能に取り付けられている。
回転作業手段10は、第2回動中心軸線L2と直交する回転中心軸線L3上に位置する長手状の回転体(被取付物支持体)である回転軸41を有し、この回転軸41の軸芯と回転中心軸線L3とが一致している。
回転軸41は、軸状の軸本体部39と、この軸本体部39の外周面に突設された複数の取付部42とを有している。そして、各取付部42には、被取付物である爪体43が取付手段44によって脱着可能に取り付けられている。つまり、各取付部42には、取付手段44を介して爪体43に取り付けられている。
なお、爪体(作業部材)43は、例えば草刈作業をするための刈爪(フレール爪)であって、使用によって摩耗するため、交換頻度が比較的高い消耗品である。
第1回動駆動手段6は、伸縮動作する1本の駆動部材である第1シリンダ51のみによって構成されている。第1シリンダ51は、例えば電動油圧シリンダからなるもので、シリンダ本体部52と、このシリンダ本体部52内に対して出入りするロッド部53とを有している。
シリンダ本体部52の基端部は、機体3の後側フレーム12のシリンダ取付部55に前後方向の軸56を中心として回動可能に取り付けられている。ロッド部53の先端部は、オフセットフレーム4のシリンダ取付部57に前後方向の軸58を中心として回動可能に取り付けられている。
そして、第1シリンダ51の伸縮動作によって、オフセットフレーム4が機体3に対して第1回動中心軸線L1を中心として上下方向に回動する。
第2回動駆動手段7は、伸縮動作する1本の駆動部材である第2シリンダ61と、この第2シリンダ61の伸縮動作に応じてオフセットフレーム4に対して前後方向の軸63を中心として回動する略三角板状の回動部材(傾斜姿勢支持部材)62とによって構成されている。なお、これら互いに回動可能に連結された第2シリンダ61及び回動部材62は、く字状をなすオフセットフレーム4の後方に配設されている。
第2シリンダ61は、第1シリンダ51と同様、例えば電動油圧シリンダからなるもので、シリンダ本体部66と、このシリンダ本体部66内に対して出入りするロッド部67とを有している。
シリンダ本体部66の基端部は、オフセットフレーム4のシリンダ取付部68に前後方向の軸69を中心として回動可能に取り付けられている。ロッド部67の先端部は、連動部材である回動部材62の一端部に前後方向の軸70を中心として回動可能に連結されている。
回動部材62は、その長手方向中央部がオフセットフレーム4の回動部材取付部71に前後方向の軸63を中心として回動可能に取り付けられている。また、回動部材62の他端部には長孔状の係合孔部72が形成され、この係合孔部72内には、草刈作業体5の作業機体31の取付枠38の係合軸部73が係合孔部72に沿って摺動可能に挿通されている。このため、これら係合孔部72と係合軸部73との係合によって、草刈作業体5が所望姿勢に保持される。なお、取付枠38の係合軸部73の先端側には、円板状の抜止め部材74が取り付けられている。
そして、第2シリンダ61の伸縮動作に応じて回動部材62が連動して回動し、この回動部材62の回動によって、草刈作業体5がオフセットフレーム4に対して第2回動中心軸線L2を中心として上下方向に回動する。
ここで、図8から明らかなとおり、2つのアクチュエータであるシリンダ51,61は、草刈作業体5の格納状態時及びオフセット状態時のいずれにおいても、トラクタ2の後方に位置している。つまり、比較的重い2つのシリンダ51,61は、草刈作業体5の状態及び姿勢に拘わらず、常にトラクタ2の後方(真後ろ)に位置しており、トラクタ2に対するオフセット位置には移動しない。換言すると、両シリンダ51,61は、草刈作業体5の状態及び姿勢に関係なく、常にトラクタ2の後方において当該トラクタ2の幅内に位置している。なお、図8の如く、シリンダ51,61の全体がトラクタ2の幅内に位置する構成には限定されず、例えば図示しないが、シリンダ51,61の一部がトラクタ2の幅外に突出した構成でもよい。
特に、図8(a)に示すように、草刈作業体5の格納状態時には、第2シリンダ61は、少なくともシリンダ本体部66がトラクタ2の後方かつ草刈作業体5の上方に位置している。また、図8(b)に示すように、草刈作業体5のオフセット状態時には、第2シリンダ61は、少なくともロッド部67がトラクタ2の後方かつ草刈作業体5の左側方に位置している。そして、この図8から明らかなように、第2シリンダ61は、トラクタ2の後方領域内において、背面視でこの第2シリンダ61と重なって位置するオフセットフレーム4と一体となって、前後方向の第1回動中心軸線L1を中心として回動するようになっている。
伝動手段8は、図2、図6等に示すように、トラクタ2のPTO軸からの動力を入力する入力軸80と、第1回動中心軸線L1上(オフセットフレーム4の機体3に対する回動支点上)に位置する前後方向の伝動軸である第1伝動軸81と、これら入力軸80と第1伝動軸81とを連結する屈曲可能なジョイント82とを有している。
入力軸80は、機体3の前側フレーム11の軸受部83によって回転可能に支持されている。第1伝動軸81は、オフセットフレーム4の機体取付部21内に配設され、複数の軸受84によって回転可能に支持されており、この第1伝動軸81の軸芯と第1回動中心軸線L1とが一致している。そして、この第1伝動軸81は、草刈作業体5の格納状態時には、その格納状態の草刈作業体5の上方に位置する。
ジョイント82は、例えば2つの十字軸82aを有したダブルジョイントからなるもので、後側フレーム12に取着された断面が下向きコ字状のジョイントカバー86によってその全体が覆い隠されている。なお、入力軸80は、トラクタ2のPTO軸に対して、図示しないジョイントを介して接続される。
また、伝動手段8は、第2回動中心軸線L2上(草刈作業体5のオフセットフレーム4に対する回動支点上)に位置する前後方向の伝動軸である第2伝動軸87と、この第2伝動軸87の前端部に固設された伝動軸側ギア(ベベルギア)88と、草刈作業体5の回転軸41の左端部に固設され、伝動軸側ギア88と係合する回転軸側ギア(ベベルギア)89とを有している。これら第2伝動軸87、伝動軸側ギア88及び回転軸側ギア89は、草刈作業体5のフレーム取付部40のギアケース37内に配設されている。
第2伝動軸87は、複数の軸受85によって回転可能に支持されており、この第2伝動軸87の軸芯と第2回動中心軸線L2とが一致している。草刈作業体5の回転軸41は、その左端部の挿入部41aがギアケース37内に挿入されて複数の軸受90によって回転可能に支持されており、この回転軸41の軸芯と回転中心軸線L3とが一致している。そして、第2伝動軸87及び回転軸41は、各軸芯が互いに直交する状態で、同一平面上に位置している。
さらに、伝動手段8は、オフセットフレーム4の基端部内の第1伝動軸81に固設された第1スプロケット91と、オフセットフレーム4の先端部内の第2伝動軸87に固設された第2スプロケット92と、これら両スプロケット91,92に掛け渡された無端状の伝動部材であるチェーン93とを有している。
また、図7に示すように、チェーン93は、ガイドスプロケット94及びテンションスプロケット95にも掛け渡され、かつ、チェーン93に所望の張力を付与するための付勢手段である板バネ96によって付勢されている。
そして、オフセットフレーム4は、伝動手段8を収納する伝動ケースの機能を兼ね備えており、このオフセットフレーム4内に、伝動軸81,87、スプロケット91,92,94,95及び板バネ96が収納されている。なお、第1伝動軸81の前端側はオフセットフレーム4内から突出しており、この突出部分にジョイント82が連結されている。同様に、第2伝動軸87の前端側もオフセットフレーム4内から突出しており、この突出部分に伝動軸側ギア88が固着されている。
ここで、図9ないし図11を参照しつつ、草刈作業体5の回転作業手段10の爪体43の取付構造(被取付物取付構造)について具体的に説明する。
回転体である回転軸41の各取付部(ホルダー部)42は、軸本体部39の外周面に固着されたコ字状の固着板101を有し、この固着板101には、所定距離を介して互いに離間対向する対向板102が一体に設けられている。
各対向板102は、円形状のボルト挿通用孔103と、このボルト挿通用孔103に連通した円形状の回り止め用部分である回り止め用孔104とを有している。つまり、2つの各対向板102の中央部には、ボルト挿通用孔(大孔)103及び回り止め用孔(小孔)104からなるだるま状の貫通孔105がそれぞれ形成されている。
なお、各対向板102に貫通孔105が形成されていることから、作業者は、左右いずれの側からもボルト挿通用孔103へボルト106を挿入することが可能である。ただし、2つの各対向板102に貫通孔105を形成することは、必ずしも必要なことではなく、いずれか一方の対向板102のみに貫通孔105を形成するようにしてもよい。
爪体43を取付部42に取り付けるための爪取付手段である取付手段44は、図10に示すように、例えばボルト(例えば六角ボルト)106と、ナット(例えば六角ナット)107と、回り止め座金108と、U字状部材109とによって構成されている。
ボルト106は、六角状の頭部111及びねじ軸部112を有し、このねじ軸部112の外周面にねじ溝113が形成されている。また、そのボルト106に螺合可能なナット107は、六角状のナット本体部114を有し、このナット本体部114の内周面には、ボルト106のねじ軸部112のねじ溝113と螺合するねじ溝115が形成されている。
U字状部材109は、爪体43の長孔43aに挿通されてこの爪体43に連結されたU字状の爪連結部116を有し、この爪連結部116の2つの各先端には、ボルト106のねじ軸部112が挿通される円形環状のボルト挿通部117が一体に設けられている。
回り止め座金108は、取付部42の対向板102とボルト106の頭部111とによって挟持される板状で略C字状の座金本体部119を有し、この座金本体部119には、ボルト106のねじ軸部112が挿通される挿通用孔120が形成されている。
座金本体部119の一方側の端部には、ボルト106の頭部111の外周面(六角面)のうちの一の面111aの全面と面状に当接係合する板状の頭部係合部である第1頭部係合部121が取付部42の対向板102側とは反対側に向かって一体に突設されている。
この第1頭部係合部121の長手方向中央部には、板状の回り止め係合部(孔係合突部)123が第1頭部係合部121と同一面上に位置するように一体に連設されている。そして、この回り止め係合部123は、取付部42の対向板102の回り止め用孔104に挿入されてこの回り止め用孔104と係合し、取付部42に対するボルト106の軸回りの回転を規制する。
この突片状の回り止め係合部123は、座金本体部119の挿通用孔120を通って取付部42の対向板102側に向かって突出しており、この突出寸法Aは、対向板102の板厚寸法と同じ(略同じを含む。以下同様)である。
また、回り止め係合部123の幅寸法Bは、回り止め用孔104の開口径よりも少し小さい。なお、回り止め用孔104は、対向板102を貫通した孔空間部104aと、この孔空間部104aの周囲に位置する孔周囲部104bとによって構成されており、この孔周囲部104bの一部分に対して回り止め係合部123の端部が当接係合する。
さらに、この回り止め係合部123の幅寸法Bは、第1頭部係合部121と座金本体部119との連結部分の幅寸法Cと同じである。なお、例えば図示しないが、当該連結部分の幅寸法Cを回り止め係合部123の幅寸法Bよりも大きくしてもよい。つまり、座金本体部119と第1頭部係合部121との連結部分の強度確保の観点から、当該連結部分の幅寸法Cは、回り止め係合部123の幅寸法B以上とすることが好ましい。
また一方、座金本体部119の他方側の端部には、ボルト106の頭部111の外周面(六角面)のうちの他の面(一の面111aとは反対側の面)111bの全面と面状に当接係合する板状の頭部係合部である第2頭部係合部122が取付部42の対向板102側とは反対側に向かって一体に突設されている。このように、回り止め座金108の座金本体部119には、互いに離間対向する2つの頭部係合部121,122が同方向への直角の折曲げによって一体に突設されている。
次に、農作業機1の作用等を説明する。
まず、作業者は、図8(b)の如く、トラクタ(例えば小型トラクタ)2の3点リンク(農作業機昇降支持装置)に連結した農作業機1の草刈作業体5をその左右位置を調整して所望のオフセット状態(草刈作業体5がトラクタ2のタイヤ2aよりも外側方に位置した状態)に設定する。
また、作業者は、草の生えた作業対象面(地面)に応じて、オフセット状態の草刈作業体5の姿勢を所望姿勢に設定する。すなわち例えば第2回動駆動手段7の第2シリンダ61の作動によって、草刈作業体5を第2回動中心軸線L2を中心として回動させることで、オフセット状態の草刈作業体5の傾斜角度θを調整する。
このような調整後、トラクタ2の走行によって農作業機1を前方に移動させると、草刈作業体5の回転作業手段10が、伝動手段8からの動力によって所定方向へ回転しながら草刈作業をする。
かかる草刈作業が終了して、農作業機1をトラクタ2で所望位置まで運搬する場合には、第1回動駆動手段6の第1シリンダ51の作動でオフセットフレーム4を第1回動中心軸線L1を中心として回動させるとともに、第2回動駆動手段7の第2シリンダ61の作動で草刈作業体5を第2回動中心軸線L2を中心として回動させることによって、草刈作業体5をもとの格納状態に戻す。
なお、図8(a)の如く、水平姿勢の草刈作業体5を格納状態に設定した場合であっても、この格納状態の草刈作業体5で草刈作業をすることは可能である。
ここで、例えば繰り返しの使用により、爪体43が摩耗して交換する必要が生じた場合には、作業者は、例えば六角レンチやインパクトレンチ等の工具(図示せず)を1つだけ用いて、古い爪体43を回転軸41の取付部42から取り外し、新しい爪体43を取付部42へ取り付ける。
具体的には、取り外しの際には、1つの工具をナット107にセットして緩み方向へ回すだけで、ナット107がボルト106から外れて、古い爪体43を取付部42から取り外すことが可能となる。
この際、ボルト106は、回り止め係合部123と回り止め用孔104との係合によって回り止めされているため、そのボルト106に対しては、何ら工具をセットする必要がない。
また、取り付けの際には、1つの工具をナット107にセットして締付け方向へ回すだけで、ナット107がボルト106に締付け固定されて、新しい爪体43の取付部42への取付けが完了となる。
この際も、ボルト106は、回り止め係合部123と回り止め用孔104との係合によって回り止めされているため、そのボルト106に対しては、何ら工具をセットする必要がない。
そして、農作業機1によれば、取付手段44の回り止め座金108は、回転軸41の取付部42の回り止め用孔104と係合する突出状の回り止め係合部(突片)123を有するため、その係合により回り止め座金108及びボルト106が取付部42に対して回転不能となり、よって、例えば爪体43の交換時等において、1つの工具だけを用いて爪体43の脱着作業を容易に行うことができる。
また、例えば工具として、比較的重いインパクトレンチを用いる場合であっても、作業者はそれを両手で持って容易に操作でき、容易かつ適切に爪体43の脱着作業ができる。
しかも、例えばボルト106のねじ軸部112のうち、U字状部材109の2つのボルト挿通部117間に位置する部分に、打痕やバリ等の突起部があったとしても、その突起部を取付部42の回り止め用孔104に対向させて通すことにより、ボルト106を取付部42から容易に抜き取ることができる。なお、ボルト106のねじ軸部112のうち両ボルト挿通部117間に位置する部分は、ボルト106が取付部42に取り付けられた状態で、何ら覆われておらず、露出しているため、草刈作業時には小石等が当該部分に当たり、打痕等の突起部が形成され易い。
さらに、第2回動駆動手段7は、草刈作業体5の格納状態時及びオフセット状態時のいずれにおいても、トラクタ2の後方に位置する第2シリンダ61を有するため、草刈作業体5のオフセット状態時でも第2シリンダ61及び回動部材62がトラクタ2の後方位置に残ることにより、左右の重量バランスが良好であり、よって、重量バランスの向上を図ることができる。
また、第2回動駆動手段7の第2シリンダ61は、草刈作業体5の格納状態時にはトラクタ2の後方かつ草刈作業体5の上方に位置し、かつ、草刈作業体5のオフセット状態時にはトラクタ2の後方かつ草刈作業体5の側方に位置するため、重量バランスの向上を効果的に図ることができる。
さらに、オフセットフレーム4が機体3に第1回動中心軸線L1を中心として上下方向に回動可能に設けられ、かつ、草刈作業体5がオフセットフレーム4に第2回動中心軸線L2を中心として上下方向に回動可能に設けられた構成であるから、前後方向長さが短く、前後の重量バランスが良好であり、よって、重量バランスの向上をより一層効果的に図ることができる。
また、トラクタ2側からの動力を伝達する伝動手段8は、第1回動中心軸線L1上に位置する第1伝動軸81及び第2回動中心軸線L2上に位置する第2伝動軸87を有するため、構成の簡素化を図ることができるとともに、軽量化及びコンパクト化も図ることができ、小型トラクタでも安定的に使用できる。特に、草刈作業体5は、従来の刈取り作業部に比べて部品点数が少なく、構成が簡単であり、比較的軽量である。
なお、取付手段44の回り止め座金108は、上述した図11に示すものには限定されず、例えば図12に示すように、回り止め座金108の全体形状が正面視で四角形状をなすものでもよい。
また、回り止め座金108は、例えば図13に示すように、第2頭部係合部122を有さずに、1つの頭部係合部(第1頭部係合部121)が座金本体部119の片側だけに設けられたものでもよい。
さらに、回り止め座金108は、例えば図14に示すように、複数、例えば3つの頭部係合部126,127,128が座金本体部119の外周部に120度間隔で設けられたものでもよい。なお、頭部係合部(立ち上がり部)の数は4つ以上でもよく、例えば頭部係合部を六角短筒状にしてボルト106の頭部111と嵌脱可能に嵌合するようにしてもよい。
また、取付手段44を介して爪体43を取り付ける取付部42における対向板102に形成された回り止め用孔104の形状は、円形状には限定されず、例えば図15に示すような四角形状でもよい。
さらに、被取付物取付構造は、上述した図10に示すものには限定されず、例えば図16に示すものでもよい。
この図16に示す耕耘機の回転体である回転軸(耕耘軸)41は、軸状の軸本体部39と、この軸本体部39の外周面に突設された複数の取付部42とを有している。そして、各取付部42には、被取付物である爪体43が取付手段44によって脱着可能に取り付けられている。つまり、各取付部42の取付面42aには、取付手段44によって爪体43が直接取り付けられている。なお、この爪体43は、例えば耕耘作業をするための耕耘爪であって、使用によって摩耗するため、刈爪と同様、交換頻度が比較的高い消耗品である。
また、図16に示すとおり、回転軸41の各取付部42は、軸本体部39の外周面に固着されたフランジ状の取付板131のみからなり、この取付板131の複数箇所には、互いに連通したボルト挿通用孔103及び回り止め用孔104からなるだるま状の貫通孔105がそれぞれ形成されている。
さらに、取付手段44は、例えばボルト(例えば六角ボルト)106と、ナット(例えば六角ナット)107と、回り止め座金108と、ワッシャ132とによって構成されている。なお、爪体43には、ボルト106のねじ軸部112が挿通される挿通用孔133が形成されている。
そして、このような耕耘機においても、耕耘爪である爪体43の交換時等において、1つの工具だけを用いて爪体43の脱着作業を容易に行うことができる。
なお、農作業機1は、上記した1本のオフセットフレーム4を備えたオフセット作業可能な草刈機や、上記した耕耘機には限定されず、例えば平行リンクを備えたオフセット作業可能な草刈機でもよく、或いは、オフセット作業ができない草刈機でもよく、また、農作業機であれば、畦塗り機、溝掘機、収穫機等でもよい。
また、互いに係脱可能に係合する取付部の回り止め用部分及び回り止め座金の回り止め係合部は、例えば図示しないが、取付部の回り止め用突片及び回り止め座金の回り止め係合孔でもよい。さらにいうと、突片と孔(凹部を含む)の組合せには限らず、突片同士の組合せでもよい。すなわち例えば図示しないが、取付部の対向板に設けられた回り止め用の突片(例えば互いに離間対向する2つの突片)と、回り止め座金の座金本体部にこれと同一面上に位置するように設けられた回り止め用の突片とが、互いに係合することによって、取付部の対向板に対する回り止め座金の回動が規制されるようにしてもよい。
さらに、ボルト及びナットは、通常の六角ボルト及び六角ナットには限定されず、他の形状のボルト及びナットでもよい。
また、回り止め座金は、所定形状の板状部材(孔付き平板)の両端側が直角に折り曲げられて一体形成されたものには限定されず、例えば平板状の座金本体部に頭部係合部及び回り止め係合部が溶接等により固着されたもの等でもよい。
なお、本発明のいくつかの実施の形態及びその変形例等について説明したが、本発明の要旨を逸脱しない範囲で、前記各実施の形態および各変形例を適宜組み合わせることも可能である。
1 農作業機
41 被取付物支持体としての回転体である回転軸
42 取付部
43 被取付物である爪体
44 取付手段
102 対向板
103 ボルト挿通用孔
104 回り止め用部分である回り止め用孔
106 ボルト
107 ナット
108 回り止め座金
111 ボルトの頭部
121 頭部係合部である第1頭部係合部
122 頭部係合部である第2頭部係合部
123 回り止め係合部
126,127,128 頭部係合部

Claims (6)

  1. 少なくともボルト、ナット及び回り止め座金を有する取付手段と、
    取付部を有する被取付物支持体と、
    前記取付手段によって前記取付部に脱着可能に取り付けられた被取付物とを備え、
    前記取付部は、ボルト挿通用孔と、回り止め用部分とを有し、
    前記回り止め座金は、
    前記ボルトの頭部と係合する頭部係合部と、
    前記回り止め用部分と係合する回り止め係合部とを有する
    ことを特徴とする農作業機。
  2. 取付部の回り止め用部分は、ボルト挿通用孔に連通した回り止め用孔である
    ことを特徴とする請求項1記載の農作業機。
  3. 取付部は、互いに離間対向する対向板を有し、
    前記各対向板には、互いに連通したボルト挿通用孔及び回り止め用孔が形成されている
    ことを特徴とする請求項2記載の農作業機。
  4. 回り止め座金の回り止め係合部は、頭部係合部に連設されている
    ことを特徴とする請求項1ないし3のいずれか一記載の農作業機。
  5. 回り止め座金は、複数の頭部係合部を有する
    ことを特徴とする請求項1ないし4のいずれか一記載の農作業機。
  6. 被取付物支持体は、回転体であり、
    被取付物は、消耗品である爪体である
    ことを特徴とする請求項1ないし5のいずれか一記載の農作業機。
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