JP7001222B2 - 樹脂粒子分散体 - Google Patents

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Description

本発明は、樹脂粒子分散体に関する。
グラビア印刷は、版の凹部分のインキを加圧下で転移する凹版印刷であり、階調再現性に優れているため、雑誌、カタログ、パンフレット等の商業印刷分野等で広く用いられている。近年では、従来の白地の紙に対する印刷から、白地ではない段ボール、板紙、樹脂フィルム等の基材に対する印刷への要望が増加している。特に、省エネ、環境負荷低減の観点から、ポリオレフィン樹脂やポリエステル樹脂等からなる樹脂フィルム基材に対し、基材密着性等の塗膜物性の改善が求められている。
白地ではない基材に対する印刷の場合、白色を表現したり、視認性を高めるために白色インキが使用される。白色インキに用いる顔料としては、隠蔽性の高い酸化チタンが汎用されている。
しかしながら、酸化チタン等を含有する水性インキの場合には、基材との密着性が低下するという問題があった。さらに、酸化チタンを高濃度に含有する水性インキでは、酸化チタンが凝集しやすく保存安定性(顔料凝集抑止性)に劣るという問題もあった。
水性インキ組成物は、一般的に顔料、ポリマー、及び水を含み、ポリマーは顔料の分散剤やバインダーとして、印刷物の塗膜物性を向上させる目的で添加されている。ここで、ポリマーとしては、コア部樹脂の存在下で乳化重合して得られるコアシェル型樹脂粒子の分散体が多く使用されている。
例えば、特許文献1には、樹脂フィルム基材に対し、優れた塗膜物性を発現するコアシェル型樹脂粒子分散体、及びそれを含有するグラビア印刷等に用いられる水性インキ組成物が開示されている。
具体的には、特許文献1には、水溶性樹脂の存在下、水性媒体中でエチレン性不飽和単量体を重合してなる、特定の平均粒子径とTgを有する水性インキ用コアシェル型樹脂粒子分散体であって、該水溶性樹脂が、芳香族エチレン性不飽和単量体とカルボキシル基含有エチレン性不飽和単量体とを重合してなる水溶性樹脂であり、該エチレン性不飽和単量体が、芳香族エチレン性不飽和単量体と、エチレン性不飽和単量体とを必須成分とする、水性インキ用コアシェル型樹脂粒子分散体、及び水性インキ組成物が記載されている。
特開2014-205816号公報
水性インキとしては、各種の樹脂フィルムに印刷可能で、汎用性が高く、保存安定性、基材密着性に優れるインキが望まれている。
特許文献1に記載の水性インキ組成物では、実施例で、エーテル部の炭化水素基の炭素数が2のグリコールエーテルを最大2.5質量%配合しているが、コアシェル型樹脂粒子のコア及びシェルを構成する樹脂に特定量の芳香族エチレン性不飽和単量体を含む2種以上の単量体を用いる必要がある。
本発明は、芳香族エチレン性不飽和単量体を用いる必要がなく、コア部に特定の(メタ)アクリル酸エステル由来の構成単位を含有するコアシェル型樹脂粒子を用いることにより、保存安定性、基材密着性に優れた水性インキとして用いることができる樹脂粒子分散体を提供することを課題とする。
本発明者らは、コア部に特定の(メタ)アクリル酸エステル由来の構成単位を特定量含有し、特定の酸価を有するコアシェル型樹脂粒子と、特定のグリコールエーテルとを組み合わせることにより、前記課題を解決しうることを見出した。
すなわち、本発明は、コアシェル型樹脂粒子(A)と、グリコールエーテル(B)と、水とを含有する、樹脂粒子分散体であって、
コアシェル型樹脂粒子(A)のコア部樹脂が、炭素数2以上18以下の炭化水素基を有する(メタ)アクリル酸エステル由来の構成単位を、コア部樹脂を構成する構成単位中、40質量%以上有し、コアシェル型樹脂粒子(A)の酸価が50mgKOH/g以上100mgKOH/g以下であり、
グリコールエーテル(B)のエーテル部の炭化水素基の炭素数が炭素数2以上8以下、グリコールエーテル(B)の含有量が、樹脂粒子分散体中、2.8質量%以上である、
樹脂粒子分散体を提供する。
本発明によれば、保存安定性、基材密着性に優れた水性インキとして用いることができる樹脂粒子分散体を提供することができる。
[樹脂粒子分散体]
本発明の樹脂粒子分散体は、コアシェル型樹脂粒子(A)(以下、「樹脂粒子(A)」ともいう)と、グリコールエーテル(B)と、水とを含有する、樹脂粒子分散体であって、
コアシェル型樹脂粒子(A)のコア部樹脂が、炭素数2以上18以下の炭化水素基を有する(メタ)アクリル酸エステル由来の構成単位を、コア部樹脂を構成する構成単位中、40質量%以上有し、コアシェル型樹脂粒子(A)の酸価が50mgKOH/g以上100mgKOH/g以下であり、
グリコールエーテル(B)のエーテル部の炭化水素基の炭素数が炭素数2以上8以下、グリコールエーテル(B)の含有量が、樹脂粒子分散体中、2.8質量%以上であることを特徴とする。
本発明の樹脂粒子分散体は、さらに顔料等を含有させて印刷用、特にグラビア印刷用の水性インキとして用いることができる。また、本発明の樹脂粒子分散体に顔料を含有させない場合は、クリアインキとして用いることができる。
本発明の樹脂粒子分散体は、印刷適性に優れ、かつ、保存安定性、基材密着性に優れた水性インキとして用いることができるという効果を有する。その理由は定かではないが、以下のように考えられる。
本発明に係るコアシェル型樹脂粒子(A)の酸価は、50mgKOH/g以上100mgKOH/g以下であることで、樹脂粒子(A)が分散体として安定化される。樹脂粒子(A)のコア部樹脂を構成する炭素数2以上18以下の炭化水素基を有する(メタ)アクリル酸エステル由来の構成単位は、グリコールエーテル(B)との親和性が高い。また、樹脂粒子(A)は、前記(メタ)アクリル酸エステル由来の構成単位を、コア部樹脂を構成する構成単位中40質量%以上という比較的多く含有することで、樹脂粒子分散体中に2.8質量%以上含まれるグリコールエーテル(B)が、樹脂粒子(A)中に浸透し、樹脂粒子(A)は可塑化されると考えられる。
そして、樹脂粒子(A)が適度な酸価を有することにより、静電的な反発力によってインキに安定性を付与するだけでなく、樹脂粒子分散体を樹脂フィルム等の基材表面に塗布した際にも、インキを基材表面で均一に拡げ、乾燥過程で水が蒸発することで樹脂粒子(A)の可塑化が促進され、樹脂粒子(A)の弾性的変形が容易になると考えられる。そして、グリコールエーテル(B)を含むインキビヒクルが蒸発乾燥した後に、樹脂粒子(A)同士が凝集して形成される膜は、樹脂粒子同士の間に隙間を生じることのない緻密で均一な膜となり、樹脂粒子同士の融着部分を基点として弾性体のように働くため、基材密着性が向上すると考えられる。
<コアシェル型樹脂粒子(A)>
本発明の樹脂粒子分散体は、コアシェル型樹脂粒子(A)を含有する。
コアシェル型樹脂粒子(A)は、コア部樹脂をシェル部の樹脂で被覆した構造の樹脂粒子であり、コアシェル型樹脂粒子(A)のコア部樹脂は、炭素数2以上18以下の炭化水素基を有する(メタ)アクリル酸エステル由来の構成単位を、コア部樹脂を構成する構成単位中、40質量%以上有し、コアシェル型樹脂粒子(A)の酸価が50mgKOH/g以上100mgKOH/g以下である。なお、コアシェル型樹脂粒子(A)が複数相からなる場合は、最内核にある樹脂をコア部樹脂とする。
コアシェル型樹脂粒子(A)は、例えば、後述するように、イオン性モノマー等を含むモノマー混合物を重合してなるビニル系ポリマー(シェル部樹脂)のエマルションの存在下で、炭素数2以上18以下の炭化水素基を有する(メタ)アクリル酸エステルモノマーを重合することによって得ることができる。
ビニル系ポリマー(シェル部樹脂)エマルションの存在下で、前記(メタ)アクリル酸エステルモノマーを重合すると、該エマルション中のビニル系ポリマーが、親水基を有さない前記(メタ)アクリル酸エステル由来のコア部樹脂の表面に存在する形態になり、コア部が前記(メタ)アクリル酸エステル由来のポリマーとなり、シェル部がビニル系ポリマーとなって、コアシェル型樹脂粒子(A)が形成される。
コアシェル型樹脂粒子(A)の酸価は、コア部及びシェル部を構成する樹脂全体としての酸価であり、保存安定性、基材密着性を向上させる観点から、50mgKOH/g以上100mgKOH/g以下である。
コアシェル型樹脂粒子(A)の酸価は、構成するモノマーの質量比から算出することができる。また、適当な有機溶剤(例えば、メチルエチルケトン)にコアシェル型樹脂粒子を溶解又は膨潤させ、JIS K0070の中和滴定法に従い測定することができる。
(シェル部樹脂)
コアシェル型樹脂粒子(A)のシェル部の樹脂としては、特に制限はなく、ポリエステル及びポリウレタン等の縮合系樹脂、ビニル系ポリマー等が挙げられる。これらの中では、保存安定性、基材密着性を向上させる観点から、ビニル単量体(ビニル化合物、ビニリデン化合物、ビニレン化合物)の付加重合により得られるビニル系ポリマーが好ましく、アクリル系ポリマーがより好ましい。ビニル系ポリマーは適宜合成したものを用いてもよいし、市販品を用いてもよい。
シェル部樹脂は、水溶性ポリマー及び水不溶性ポリマーのいずれでもよいが、保存安定性、基材密着性を向上させる観点から、水溶性ポリマーが好ましい。
ここで、「水溶性」とは、ポリマーを水に分散させたとき、透明になることを意味する。具体的には、ポリマーを105℃で2時間乾燥させ、恒量に達したポリマーを、25℃のイオン交換水100gへ飽和するまで溶解させたときに、その溶解量が10g以上であることをいう。
シェル部樹脂の酸価は、基材密着性を向上させる観点から、好ましくは100mgKOH/g以上、より好ましくは120mgKOH/g以上であり、そして、好ましくは280mgKOH/g以下、より好ましくは250mgKOH/g以下である。
シェル部樹脂がビニル系ポリマー、特にアクリル系ポリマーである場合、(a)イオン性モノマー(以下、「(a)成分」ともいう)由来の構成単位を含有することが好ましく、更に(b)疎水性モノマー(以下、「(b)成分」ともいう)由来の構成単位、及び(c)親水性ノニオン性モノマー(以下、「(c)成分」ともいう)由来の構成単位から選ばれる1種以上を含有することがより好ましく、(a)成分由来の構成単位と(b)成分由来の構成単位を含有するポリマーが更に好ましい。
シェル部樹脂は、例えば、(a)成分と、必要に応じて更に、(b)成分及び(c)成分から選ばれる1種以上を含むモノマー混合物又(a)成分と(b)成分を含むモノマー混合物は(以下、「モノマー混合物」ともいう)を公知の方法により付加重合して得ることができる。
(a)イオン性モノマー
(a)イオン性モノマーは、樹脂粒子(A)の分散安定性を向上させる観点から、ポリマーのモノマー成分として用いられる。(a)イオン性モノマーとしては、アニオン性モノマー及びカチオン性モノマーが挙げられ、アニオン性モノマーが好ましい。
アニオン性モノマーとしては、カルボン酸モノマー、スルホン酸モノマー、リン酸モノマー等が挙げられる。
上記アニオン性モノマーの中では、樹脂粒子(A)の分散安定性を向上させる観点から、カルボキシ基を有するカルボン酸モノマーが好ましく、アクリル酸、メタクリル酸、クロトン酸、イタコン酸、マレイン酸、フマル酸、シトラコン酸、2-メタクリロイルオキシメチルコハク酸等がより好ましく、アクリル酸及びメタクリル酸から選ばれる1種以上が更に好ましい。
カチオン性モノマーとしては、N,N-ジメチルアミノエチルメタクリレート、N,N-ジメチルアミノエチルアクリルアミド等が挙げられる。
なお、(a)イオン性モノマーには、酸やアミン等の中性ではイオンではないモノマーであっても、酸性やアルカリ性の条件でイオンとなるモノマーを含む。
(b)疎水性モノマー
(b)疎水性モノマーは、樹脂粒子(A)の分散安定性を向上させる観点から、ポリマーのモノマー成分として用いることが好ましい。疎水性モノマーとしては、アルキル(メタ)アクリレート、芳香族基含有モノマー等が挙げられる。
アルキル(メタ)アクリレートとしては、炭素数1~22、好ましくは炭素数6~18のアルキル基を有するものが好ましく、例えば、メチル(メタ)アクリレート、エチル(メタ)アクリレート、(イソ)プロピル(メタ)アクリレート、(イソ又はターシャリー)ブチル(メタ)アクリレート、(イソ)アミル(メタ)アクリレート、シクロヘキシル(メタ)アクリレート、2-エチルヘキシル(メタ)アクリレート、(イソ)オクチル(メタ)アクリレート、(イソ)デシル(メタ)アクリレート、(イソ)ドデシル(メタ)アクリレート、(イソ)ステアリル(メタ)アクリレート等が挙げられる。
なお、「(イソ又はターシャリー)」及び「(イソ)」は、これらの基が存在する場合としない場合の双方を意味し、これらの基が存在しない場合には、ノルマルを示す。また、「(メタ)アクリレート」は、アクリレート及び/又はメタクリレートを示す。
芳香族基含有モノマーとしては、ヘテロ原子を含む置換基を有していてもよい、炭素数6~22の芳香族基を有するビニルモノマーが好ましく、スチレン系モノマー、及び芳香族基含有(メタ)アクリレートがより好ましい。
スチレン系モノマーとしてはスチレン、2-メチルスチレン、及びジビニルベンゼン等から選ばれる1種以上が好ましく、スチレンがより好ましい。
また、芳香族基含有(メタ)アクリレートとしては、ベンジル(メタ)アクリレート、及びフェノキシエチル(メタ)アクリレート等から選ばれる1種以上が好ましく、ベンジル(メタ)アクリレートがより好ましい。
(c)親水性ノニオン性モノマー
(c)親水性ノニオン性モノマーは、樹脂粒子(A)の分散安定性を向上させる観点から、ポリマーのモノマー成分として用いることができる。
(c)親水性ノニオン性モノマーとしては、2-ヒドロキシエチル(メタ)アクリレート、3-ヒドロキシプロピル(メタ)アクリレート、ポリプロピレングリコール(n=2~30、nはオキシアルキレン基の平均付加モル数を示す。以下同じ)(メタ)アクリレート、ポリエチレングリコール(メタ)アクリレート(n=2~30)等のポリアルキレングリコール(メタ)アクリレート、メトキシポリエチレングリコール(n=1~30)(メタ)アクリレート、オクトキシポリエチレングリコール(n=1~30)(メタ)アクリレート等のアルコキシポリアルキレングリコール(メタ)アクリレート、フェノキシ(エチレングリコール・プロピレングリコール共重合)(n=1~30、その中のエチレングリコール:n=1~29)(メタ)アクリレート等が挙げられる。
商業的に入手しうる(c)親水性ノニオン性モノマーの具体例としては、新中村化学工業株式会社のNKエステルM-20G、同40G、同90G、同230G等、日油株式会社のブレンマーPE-90、同200、同350、PME-100、同200、同400等、PP-500、同800、同1000等、AP-150、同400、同550等、50PEP-300、50POEP-800B、43PAPE-600B等が挙げられる。
上記(a)~(c)成分は、それぞれ単独で又は2種以上を混合して用いることができる。
本発明に用いられるポリマーは、本発明の効果を損なわない範囲において、前記(a)~(c)成分以外の他のモノマー由来の構成単位を含有していてもよい。
(モノマー混合物中又はポリマー中における各成分又は各構成単位の含有量)
シェル部樹脂製造時における、(a)成分と、必要に応じて更に、(b)成分及び(c)成分から選ばれる1種以上を含むモノマー混合物中における含有量(未中和量としての含有量。以下同じ)、又はシェル部樹脂中における各成分に由来する構成単位の含有量は、保存安定性、基材密着性を向上させる観点から、次のとおりである。
(a)イオン性モノマーの含有量は、好ましくは3質量%以上、より好ましくは5質量%以上、更に好ましくは8質量%以上であり、そして、好ましくは60質量%以下、より好ましくは50質量%、更に好ましくは40質量%以下である。
(b)疎水性モノマーの含有量は、好ましくは20質量%以上、より好ましくは40質量%以上、更に好ましくは50質量%以上であり、そして、好ましくは95質量%以下、より好ましくは90質量%以下、更に好ましくは85質量%以下である。
(c)親水性ノニオン性モノマーを含有する場合、その含有量は、好ましくは5質量%以上、より好ましくは10質量%以上、更に好ましくは20質量%以上であり、そして、好ましくは60質量%以下、より好ましくは55質量%以下、更に好ましくは50質量%以下である。
(シェル部樹脂の製造)
前記シェル部樹脂は、モノマー混合物を公知の重合法により共重合させることによって製造することができる。重合法としては溶液重合法が好ましい。
溶液重合法で用いる有機溶媒に制限はないが、炭素数1~3の脂肪族アルコール、炭素数3~8のケトン類、エーテル類、エステル類等の極性有機溶媒が好ましく、具体的にはメタノール、エタノール、アセトン、メチルエチルケトンが挙げられ、メチルエチルケトンがより好ましい。
重合の際には、重合開始剤や重合連鎖移動剤を用いることができるが、重合開始剤としては、アゾ化合物が好ましく、4,4’-アゾビス(4-シアノ吉草酸)、2,2’-アゾビス(2,4-ジメチルバレロニトリル)等がより好ましい。重合連鎖移動剤としては、メルカプタン類が好ましく、3-メルカプトプロピオン酸、2-メルカプトエタノール等がより好ましい。
好ましい重合条件は、重合開始剤の種類等によって異なるが、重合温度は50℃以上90℃以下が好ましく、重合時間は1時間以上20時間以下であることが好ましい。また、重合雰囲気は、窒素ガス雰囲気、アルゴン等の不活性ガス雰囲気であることが好ましい。
重合反応の終了後、反応溶液から再沈澱、溶媒留去等の公知の方法により、生成したポリマーを単離することができる。また、得られたポリマーは、再沈澱、膜分離、クロマトグラフ法、抽出法等により、未反応のモノマー等を除去することができる。
シェル部樹脂は、樹脂粒子分散体の生産性を向上させる観点から、重合反応に用いた溶剤を除去せずに、そのままポリマー溶液として用いることが好ましい。そのポリマー溶液の固形分濃度は、樹脂粒子分散体の生産性を向上させる観点から、好ましくは20質量%以上、より好ましくは25質量%以上、更に好ましくは30質量%以上であり、また、好ましくは70質量%以下、より好ましくは65質量%以下、更に好ましくは60質量%以下である。
ポリマー溶液の固形分濃度は、実施例に記載の方法により測定される。
(中和)
本発明において、シェル部樹脂であるポリマーがアニオン性ポリマーである場合、中和剤を用いてポリマー中のアニオン性基を中和してもよい。中和剤を用いる場合、pHが7以上11以下になるように中和することが好ましい。
中和剤としては、アルカリ金属水酸化物、アンモニア、有機アミン等が挙げられる。アルカリ金属水酸化物としては、水酸化リチウム、水酸化ナトリウム、水酸化カリウム、水酸化セシウムが挙げられる。有機アミンとしては、トリメチルアミン、エチルアミン、ジエチルアミン、トリエチルアミン、トリエタノールアミン等が挙げられる。
中和剤は、保存安定性、基材密着性を向上させる観点から、水酸化ナトリウム等のアルカリ金属水酸化物やアンモニアが好ましく、水酸化ナトリウムがより好ましい。
中和剤は、十分かつ均一に中和を促進させる観点から、中和剤水溶液として用いることが好ましい。中和剤水溶液の濃度は、上記と同様の観点から、3質量%以上が好ましく、10質量%以上がより好ましく、15質量%以上が更に好ましく、また、30質量%以下が好ましく、25質量%以下がより好ましい。
ポリマーのアニオン性基の中和度は、保存安定性、基材密着性を向上させる観点から、好ましくは30モル%以上、より好ましくは40モル%以上、更に好ましくは50モル%以上であり、また、好ましくは300モル%以下、より好ましくは200モル%以下、更に好ましくは150モル%以下である。
ここで中和度とは、中和剤のモル当量をポリマーのアニオン性基のモル量で除したものである。
シェル部樹脂のポリマーの重量平均分子量は、樹脂粒子(A)の分散安定性を向上させる観点から、好ましくは6,000以上、より好ましくは8,000以上、更に好ましくは10,000以上であり、そして、好ましくは300,000以下、より好ましくは200,000以下、更に好ましくは100,000以下、より更に好ましくは50,000以下である。
なお、重量平均分子量の測定は、実施例に記載の方法により行うことができる。
ビニル系ポリマーの市販品としては、例えば、「ジョンクリル61」、「ジョンクリル67」、「ジョンクリル611」、「ジョンクリル678」、「ジョンクリル680」、「ジョンクリル690」、「ジョンクリル819」(以上、BASFジャパン株式会社製)等のスチレン-アクリル酸共重合体、「アロンAC-10SL」(東亜合成株式会社製)等のポリアクリル酸等が挙げられる。
(コア部樹脂)
コア部樹脂は、保存安定性、基材密着性を向上させる観点から、炭素数2以上18以下の炭化水素基を有する(メタ)アクリル酸エステル由来の構成単位を、コア部樹脂を構成する構成単位中、40質量%以上有する樹脂であり、好ましくは70質量%以上、より好ましくは90質量%以上、更に好ましくは100質量%有する樹脂である。
前記炭素数2以上18以下の炭化水素基は、酸素原子、窒素原子等のヘテロ原子を含んでいてもよい。前記炭素数2以上18以下の炭化水素基は、基材密着性の観点から、炭素数3以上が好ましく、炭素数4以上がより好ましく、そして、炭素数12以下が好ましく、炭素数8以下がより好ましい。また、前記炭素数2以上18以下の炭化水素基は、ベンジル基及び2-エチルヘキシル基から選ばれる1種以上であることが好ましい。
コア部樹脂は、樹脂粒子(A)の応力の集中点となるため、応力緩和の観点から、そのガラス転移温度は、好ましくは80℃以下、より好ましくは70℃以下、更に好ましくは60℃以下、より更に好ましくは50℃以下である。
コア部樹脂の酸価は、基材密着性を向上させる観点から、好ましくは50mgKOH/g以下、より好ましくは30mgKOH/g以下、更に好ましくは10mgKOH/g以下、より更に好ましくは0mgKOH/gである。
炭素数2以上18以下の炭化水素基としては、アルキル基及びアリール基が好ましく、例えば、エチル基、プリピル基、イソプロピル基、ブチル基、イソブチル基、ターシャリーブチル基、ペンチル基、ヘキシル基、ヘプチル基、オクチル基、2-エチルヘキシル基、オクタデシル基、ベンジル基等が挙げられる。炭素数2以上18以下の炭化水素基としては、基材密着性の観点から、ブチル基、イソブチル基、tert-ブチル基、ヘキシル基、オクチル基、2-エチルヘキシル基、オクチル基、オクタデシル基、ベンジル基から選ばれる1種以上が好ましく、ブチル基、イソブチル基、tert-ブチル基、ヘキシル基、オクチル基、2-エチルヘキシル基、ベンジル基から選ばれる1種以上がより好ましい。
(メタ)アクリル酸エステルは、アクリル酸エステル及びメタクリル酸エステルから選ばれる1種以上であり、基材密着性の観点から、アクリル酸エステルが好ましい。
炭素数2以上18以下の炭化水素基を有する(メタ)アクリル酸エステルとしては、エチル(メタ)アクリレート、プロピル(メタ)アクリレート、イソプロピル(メタ)アクリレート、ブチル(メタ)アクリレート、イソブチル(メタ)アクリレート、ペンチル(メタ)アクリレート、ヘキシル(メタ)アクリレート、ヘプチル(メタ)アクリレート、オクチル(メタ)アクリレート、2-エチルヘキシル(メタ)アクリレート、オクタデシル(メタ)アクリレート、ベンジル(メタ)アクリレート等から選ばれる1種以上が挙げられる。これらの中でも、好ましくはブチル(メタ)アクリレート、イソブチル(メタ)アクリレート、ペンチル(メタ)アクリレート、ヘキシル(メタ)アクリレート、ヘプチル(メタ)アクリレート、オクチル(メタ)アクリレート、2-エチルヘキシル(メタ)アクリレート、ベンジル(メタ)アクリレート等から選ばれる1種以上、より好ましくは2-エチルヘキシル(メタ)アクリレート及びベンジル(メタ)アクリレートから選ばれる1種以上である。
(コアシェル型樹脂粒子(A)の製造)
本発明に用いられるコアシェル型樹脂粒子(A)の製造方法に特に制限はないが、例えば、シェル部樹脂エマルションと水性媒体を混合し、そこにコア部樹脂用モノマーを加えて、撹拌しながら昇温し、さらに水溶性重合開始剤を滴下して反応させ、コアシェル型樹脂粒子(A)を得る方法が好ましい。
反応開始後、反応容器内の色相の変化等により、粒子核の形成を確認した後、更にコア部樹脂用モノマーを滴下して反応を続けることで、目的とするコアシェル型樹脂粒子(A)を得ることができる。
コア部樹脂用モノマーは、直接反応容器に滴下してもよいし、水性媒体で予め乳化液にしてから滴下してもよい。シェル部樹脂は水性媒体中で保護コロイドとして働き、生成する粒子核(コア部)を安定化する。この方法により得られるコアシェル型樹脂粒子(A)のエマルションは、ニュートニアンに近い粘性を有するため印刷適正に優れている。
また、コア部樹脂用モノマーの組成を適宜段階的に変更することで、複数相からなるコア部や最内核から連続的に組成が変化するコア部を製造することができる。
上記の製造方法に用いる水性媒体とは、水が最大割合を占めている媒体を意味する。
水溶性重合開始剤としては、公知のものを使用することができる。例えば、過硫酸カリウム、過硫酸ナトリウム、過硫酸アンモニウム、過酸化水素等の無機過酸化物、2,2’-アゾビス(2-アミジノプロパン)ジハイドロクロライド等のアゾ系開始剤、さらには過酸化化合物に亜硫酸ナトリウム等の還元剤を組み合わせたレドックス開始剤等が挙げられる。
重合の際には、界面活性剤を用いることができる。界面活性剤としては、非イオン界面活性剤、アニオン界面活性剤、カチオン界面活性剤等が挙げられるが、樹脂粒子(A)の分散安定性を向上させる観点から、非イオン界面活性剤が好ましい。
好ましい重合条件は、重合開始剤の種類等によって異なるが、重合温度は50℃以上90℃以下が好ましく、重合時間は1時間以上20時間以下であることが好ましい。また、重合雰囲気は、窒素ガス雰囲気、アルゴン等の不活性ガス雰囲気であることが好ましい。
コアシェル型樹脂粒子(A)は、水性インキへの配合性の観点から、重合反応に用いた溶剤を除去せずに、水を主分散媒とする樹脂粒子(A)のエマルションとして用いることが好ましい。
コアシェル型樹脂粒子(A)において、コア部樹脂(a1)と、コア部樹脂以外のシェル部に相当する樹脂(a2)との質量比〔(a1)/(a2)〕は、好ましくは1以上、より好ましくは1.1以上、更に好ましくは1.2以上であり、そして、好ましくは2以下、より好ましくは1.7以下、更に好ましくは1.5以下、より更に好ましくは1.35以下である。
コアシェル型樹脂粒子(A)の酸価は、保存安定性、基材密着性を向上させる観点から、50mgKOH/g以上100mgKOH/g以下である。該酸価は、好ましくは55mgKOH/g以上、より好ましくは60mgKOH/g以上、更に好ましくは65mgKOH/g以上であり、そして、好ましくは150mgKOH/g以下、より好ましくは130mgKOH/g以下、更に好ましくは110mgKOH/g以下、より更に好ましくは90mgKOH/g以下である。コアシェル型樹脂粒子(A)の酸価とは、コア部及びシェル部を構成する樹脂全体としての酸価である。
コアシェル型樹脂粒子(A)のエマルション中の平均粒子径は、保存安定性、基材密着性を向上させる観点から、好ましくは10nm以上、より好ましくは20nm以上、更に好ましくは40nm以上であり、そして、好ましくは150nm以下、より好ましくは120nm以下、更に好ましくは100nm以下である。
エマルション中の平均粒子径は、実施例に記載の方法により測定される。
コアシェル型樹脂粒子(A)のエマルションの固形分濃度は、水性インキへの配合性の観点から、好ましくは15質量%以上、より好ましくは20質量%以上、更に好ましくは25質量%以上であり、そして、好ましくは60質量%以下、より好ましくは50質量%以下、更に好ましくは40質量%以下である。
エマルションの固形分濃度は、実施例に記載の方法により測定される。
<グリコールエーテル(B)>
グリコールエーテル(B)は、基材密着性を向上するために、コアシェル型樹脂粒子(A)を可塑化するために用いられる。
グリコールエーテル(B)のエーテル部の炭化水素基の炭素数は、樹脂粒子(A)をより効果的に可塑化させる観点から、炭素数2以上8以下である。
前記炭化水素基としては、直鎖又は分岐鎖のアルキル基、アルケニル基、アリール基等が挙げられるが、アルキル基及びアリール基が好ましい。アルキル基の炭素数は、好ましくは3以上、より好ましくは4以上であり、そして、好ましくは6以下である。アリール基としては、フェニル基、ベンジル基が挙げられるが、ベンジル基がより好ましい。
グリコールエーテル(B)の沸点は、110℃以上のものが好ましい。前記沸点は、より好ましくは115℃以上、更に好ましくは120℃以上、より更に好ましくは130℃以上であり、そして、好ましくは290℃以下、より好ましくは280℃以下、更に好ましく275℃以下、より更に好ましく260℃以下、より更に好ましくは230℃以下である。ここで、沸点とは標準沸点(1気圧下での沸点)を表す。2種以上のグリコールエーテルを用いる場合には、前記グリコールエーテルの沸点は、各グリコールエーテルの含有量(質量%)で重み付けした加重平均値である。
また、グリコールエーテル(B)のSP値(溶解度パラメータ)は、基材密着性を向上させる観点から、好ましくは18(J/cm0.5以上、より好ましくは19(J/cm0.5以上、更に好ましくは19.5(J/cm0.5以上であり、そして、好ましくは23(J/cm0.5以下、より好ましくは22(J/cm0.5以下、更に好ましくは21(J/cm0.5以下である。
グリコールエーテル(B)としては、エーテル部の炭化水素基の炭素数が2以上8以下である、モノアルキレングリコールモノアルキルエーテル、ジアルキレングリコールモノアルキルエーテル等のアルキレングリコールモノアルキルエーテル、アルキレングリコールジアルキルエーテルが挙げられる。アルキレングリコールとしては、エチレングリコール及びプロピレングリコールが挙げられる。グリコールエーテル(B)は、炭素数が2以上8以下である炭化水素基を少なくとも1つ有する。
アルキレングリコールモノアルキルエーテルとしては、エチレングリコールモノイソプロピルエーテル(沸点:142℃、SP値:22.3(J/cm0.5)(以下、この段落において、「℃」は沸点を示し、SP値の単位は省略する)、エチレングリコールモノブチルエーテル(171℃、SP値:20.8)、エチレングリコールモノイソブチルエーテル(161℃、SP値:18.6)、エチレングリコールモノヘキシルエーテル(208℃、SP値:20.3)等のエチレングリコールモノアルキルエーテル;ジエチレングリコールモノエチルエーテル(202℃、SP値:22.2)、ジエチレングリコールモノイソプロピルエーテル(207℃、SP値:20.3)、ジエチレングリコールモノブチルエーテル(231℃)、ジエチレングリコールモノイソブチルエーテル(220℃、SP値:19.6)、ジエチレングリコールモノヘキシルエーテル(259℃、SP値:19.8)等のジエチレングリコールモノアルキルエーテル;トリエチレングリコールモノブチルエーテル(271℃、SP値:20.4);等のトリエチレングリコールモノアルキルエーテル;プロピレングリコールモノプロピルエーテル(150℃)等のプロピレングリコールモノアルキルエーテル;ジプロピレングリコールモノアルキルエーテル;トリプロピレングリコールモノアルキルエーテル;エチレングリコールモノベンジルエーテル(256℃、SP値:22.4)等のエチレングリコールアリールエーテルから選ばれる1種以上が挙げられる。
アルキレングリコールジアルキルエーテルとしては、ジエチレングリコールメチルエチルエーテル(176℃)、ジエチレングリコールジエチルエーテル(189℃)等のジエチレングリコールジアルキルエーテルが挙げられる。
これらの中でも、乾燥性及びレベリング性を向上させる観点から、アルキレングリコールモノアルキルエーテルが好ましく、エチレングリコールモノイソプロピルエーテル、エチレングリコールモノブチルエーテル、エチレングリコールモノイソブチルエーテル、エチレングリコールヘキシルエーテル、ジエチレングリコールモノエチルエーテル、ジエチレングリコールモノイソプロピルエーテル、ジエチレングリコールモノブチルエーテル、ジエチレングリコールモノイソブチルエーテル、ジエチレングリコールモノヘキシルエーテル、トリエチレングリコールモノブチルエーテル、エチレングリコールモノベンジルエーテルから選ばれる1種以上がより好ましく、エチレングリコールモノブチルエーテル、エチレングリコールモノイソブチルエーテル、エチレングリコールヘキシルエーテル、ジエチレングリコールモノエチルエーテル、ジエチレングリコールモノイソプロピルエーテル、ジエチレングリコールモノブチルエーテル、ジエチレングリコールモノイソブチルエーテル、ジエチレングリコールモノヘキシルエーテル、トリエチレングリコールモノブチルエーテル、エチレングリコールモノベンジルエーテルから選ばれる1種以上が更に好ましく、エチレングリコールモノブチルエーテル、エチレングリコールヘキシルエーテル、ジエチレングリコールモノイソブチルエーテル、ジエチレングリコールモノヘキシルエーテル、トリエチレングリコールモノブチルエーテル、エチレングリコールモノベンジルエーテルから選ばれる1種以上が更に好ましい。
上記のグリコールエーテルは、単独で又は2種以上を組み合わせて使用することができる。
本発明の樹脂粒子分散体は、グリコールエーテル(B)以外の他の水溶性有機溶剤を含むことができる。他の水溶性有機溶剤としては、アルコール、グリコール等の二価以上の多価アルコール、ピロリドン、アルカノールアミン等が挙げられるが、グリコールが好ましい。
<顔料>
本発明の樹脂粒子分散体は、顔料を含有することができる。顔料としては、酸化チタン等の白色顔料の他、カーボンブラック等の黒色顔料、アゾ顔料、ジアゾ顔料、フタロシアニン顔料、キナクリドン顔料、イソインドリノン顔料、ジオキサジン顔料、ペリレン顔料、ペリノン顔料、チオインジゴ顔料、アントラキノン顔料、キノフタロン顔料等の有彩色顔料等が挙げられる。
本発明は、基材密着性の観点から、背景色用の顔料として用いられる機会が多い酸化チタン顔料を用いる場合に、特に有用である。
(酸化チタン)
酸化チタンの結晶構造には、ルチル型(正方晶)、アナターゼ型(正方晶)、ブルッカイト型(斜方晶)があるが、結晶の安定性、隠蔽性、及び入手性の観点から、本発明ではルチル型酸化チタン(以下、単に「酸化チタン」ともいう)を用いることが好ましい。
酸化チタンは気相法又は液相法で製造することができるが、結晶性の高いものを得られ易いことから、気相法で製造された酸化チタンがより好ましい。
酸化チタンは、未処理のものを用いることもできるが、光触媒活性を封じる観点及び良好な分散性を得る観点から、表面処理されたものが好ましい。酸化チタンの表面処理としては無機物による表面処理や、チタンカップリング剤、シランカップリング剤等の有機物による表面処理等が挙げられるが、無機物による表面処理が好ましい。
酸化チタンの無機物による表面処理法としては、アルミナ(Al)、シリカ(SiO)、酸化亜鉛(ZnO)、及びジルコニア(ZrO)等から選ばれる1種以上で処理する方法がより好ましい。
表面処理した酸化チタンの粉末は、800~1000℃で焼成することにより、粒子間の焼結を抑制して、二次粒子サイズの流動性、分散性を向上させることもできる。
酸化チタンの粒子形状は、粒状、針状等があり特に制限されないが、その平均一次粒子径は、白色度の観点から、一次粒子の長径の算術平均で好ましくは40nm以上、より好ましくは100nm以上、更に好ましくは150nm以上、より更に好ましくは200nm以上であり、そして、隠ぺい性の観点から、好ましくは350nm以下、より好ましくは500nm以下、更に好ましくは400nm以下である。
なお、酸化チタンの平均一次粒子径は、一次粒子の長径の算術平均であり、実施例に記載の方法により測定される。
ルチル型二酸化チタンの市販品例としては、石原産業株式会社製の商品名:タイペークR、CR、PFシリーズ、堺化学工業株式会社製の商品名:Rシリーズ、テイカ株式会社製の商品名:JR、MTシリーズ、チタン工業株式会社製の商品名:KURONOS KRシリーズ、huntsmann社製の商品名:TRシリーズ等が挙げられる。
(酸化チタン分散体)
酸化チタンは、酸化チタン分散体として、本発明の樹脂粒子分散体中に配合されることが好ましい。
酸化チタンを分散するためのポリマー分散剤に特に制限はないが、前記コアシェル型樹脂粒子(A)のシェル部樹脂と同様のポリマー、即ち、(a)イオン性モノマー由来の構成単位を含有するポリマーが好ましく、更に(b)疎水性モノマー由来の構成単位、及び(c)親水性ノニオン性モノマー由来の構成単位から選ばれる1種以上を含有するポリマーがより好ましく、(a)イオン性モノマー由来の構成単位と(c)親水性ノニオン性モノマー由来の構成単位を含有するポリマーが更に好ましい。
酸化チタンを分散するためのポリマー分散剤の好適例としては、分散安定性の観点から、(a)成分が、好ましくはアニオン性モノマー、より好ましくはカルボン酸モノマー、更に好ましはアクリル酸及びメタクリル酸から選ばれる1種以上であり、(c)成分が、好ましくはポリアルキレングリコール(メタ)アクリレート及びアルコキシポリアルキレングリコール(メタ)アクリレートから選ばれる1種以上であり、より好ましくはメトキシポリエチレングリコール(n=1~30)(メタ)アクリレートであるポリマーがより好ましい。
この場合、分散安定性の観点から、ポリマー分散剤の全構成単位中の(a)成分由来の構成単位の含有量は、好ましくは5質量%以上、より好ましくは10質量%以上、更に好ましくは15質量%以上であり、そして、好ましくは35質量%未満、より好ましくは30質量%未満、更に好ましくは25質量%未満である。
ポリマー分散剤の全構成単位中の(c)成分由来の構成単位の含有量は、上記と同様の観点から、好ましくは65質量%以上、より好ましくは70質量%以上、更に好ましくは75質量%以上であり、そして、好ましくは95質量%未満、より好ましくは90質量%未満、更に好ましくは85質量%未満である。
前記ポリマー分散剤の製造方法は、シェル部樹脂の製造方法と同様である。
酸化チタン分散体は、酸化チタン、ポリマー分散剤、及び水系媒体を含有する混合物(以下、「酸化チタン混合物」ともいう)を分散処理することにより得ることができる。
水系媒体とは、水を主成分とする媒体をいう。水以外の有機溶媒としては、炭素数1~4の脂肪族アルコール、炭素数3~8のケトン類、エチルエーテル、プロピルエーテル、ブチルエーテル、テトラヒドロフラン等のエーテル類、酢酸メチル、酢酸エチル等のエステル類等が挙げられる。ポリマー分散剤を溶液重合法で合成した場合には、重合で用いた溶媒をそのまま用いてもよい。
酸化チタン分散体中の水の含有量は、環境性の観点から、好ましくは60質量%以上、より好ましくは70質量%以上であり、そして、好ましくは100質量%以下である。
ポリマー分散剤の塩生成基であるカルボキシ基の少なくとも一部を中和する場合は、pHを7以上、好ましくは7.5以上、より好ましくは8.5以上、そして、好ましくは13以下、より好ましくは11以下になるようにすることが好ましい。
中和剤は、前記と同様であり、アルカリ金属水酸化物が好ましく、水酸化ナトリウム、水酸化カリウム等の水溶液がより好ましい。
(酸化チタン混合物の分散処理)
酸化チタン分散体を得るための分散方法に特に制限はないが、好ましくは酸化チタン混合物を予備分散させた後、更に剪断応力を加えて本分散を行い、酸化チタン粒子の平均粒径を所望の粒径とするよう制御することが好ましい。
予備分散手段としては、アンカー翼、ディスパー翼等が挙げられる。
本分散手段としては、ロールミル、ニーダー等の混練機、マイクロフルイダイザー(Microfluidics社製)等の高圧ホモジナイザー、ペイントシェーカー、ビーズミル等のメディア式分散機が挙げられる。これらの中では、小粒子径化する観点から、高圧ホモジナイザーを用いることが好ましい。高圧ホモジナイザーを用いて本分散を行う場合、処理圧力やパス回数の制御により、顔料を所望の粒径になるように制御することができる。
酸化チタン分散体中の酸化チタン粒子の平均粒子径は、印刷濃度の観点から、150nm以上であり、好ましくは180nm以上、より好ましくは200nm以上であり、そして、700nm以下であり、好ましくは600nm以下、より好ましくは500nm以下である。
酸化チタン分散体の平均粒子径は、実施例に記載の方法により測定される。
酸化チタン分散体の固形分濃度(不揮発成分濃度)は、分散安定性の観点から、好ましくは20質量%以上、より好ましくは30質量%以上であり、そして、好ましくは70質量%以下、より好ましくは60質量%以下である。
酸化チタン等の顔料の分散体の固形分濃度は、実施例に記載の方法により測定される。
<樹脂粒子分散体中における各成分の含有量>
本発明の樹脂粒子分散体中における各成分の含有量は、保存安定性、基材密着性を向上させる観点から、以下のとおりである。
樹脂粒子分散体中のコアシェル型樹脂粒子(A)の含有量は、好ましくは5質量%以上、より好ましくは10質量%以上、更に好ましくは15質量%以上であり、そして、好ましくは50質量%以下、より好ましくは40質量%以下、更に好ましくは35質量%以下である。
樹脂粒子分散体中のグリコールエーテル(B)の含有量は、2.8質量%以上であり、好ましくは3質量%以上、より好ましくは3.5質量%以上、更に好ましくは4.2質量%以上、より更に好ましくは5質量%以上であり、そして、好ましくは30質量%以下、より好ましくは20質量%以下、更に好ましくは10質量%以下、より更に好ましくは7質量%以下である。
樹脂粒子分散体中の顔料の含有量は、印刷濃度の観点から、好ましくは2質量%以上、より好ましくは4質量%以上、更に好ましくは6質量%以上であり、そして、好ましくは50質量%以下、より好ましくは40質量%以下、更に好ましくは30質量%以下である。
コアシェル型樹脂粒子(A)に対する顔料の質量比〔顔料/コアシェル型樹脂粒子(A)〕は、印刷濃度の観点から、好ましくは0.3以上、より好ましくは0.5以上、更に好ましくは0.8以上であり、そして、好ましくは4以下、より好ましくは3以下、更に好ましくは2以下である。
樹脂粒子分散体中の水の含有量は、環境負荷低減の観点から、好ましくは30質量%以上、より好ましくは40質量%以上、更に好ましくは45質量%以上、より更に好ましくは50質量%以上であり、そして、好ましくは80質量%以下、より好ましくは75質量%以下、更に好ましくは70質量%以下である。
顔料を含有する樹脂粒子分散体は、そのままインキとして用いることができる。
[水性インキ]
本発明の樹脂粒子分散体は、インクジェット用インク、フレキソ印刷用インキ等の水性インキとして用いることができるが、グラビア印刷用水性インキとして用いることが好ましい。
グラビア印刷用水性インキには、必要に応じて、更に、界面活性剤、グリコールエーテル(B)以外の有機溶媒、及び保湿剤、湿潤剤、濡れ・浸透剤、分散剤、粘度調整剤、消泡剤、防腐剤、防黴剤、防錆剤等の各種添加剤を混合して調製することができる。
グラビア印刷用水性インキ中のコアシェル型樹脂粒子(A)、グリコールエーテル(B)、顔料、及び水の含有量は、前記の樹脂粒子分散体における含有量と基本的に同様である。
グラビア印刷用水性インキ中の水の含有量は、好ましくは20質量%以上、より好ましくは30質量%以上、更に好ましくは40質量%以上であり、そして、好ましくは80質量%以下、より好ましくは75質量%以下、更に好ましくは65質量%以下である。
用いることのできる界面活性剤としては、アニオン性界面活性剤、ノニオン性界面活性剤、両性界面活性剤等が挙げられる。これらの中では、ノニオン性界面活性剤が好ましく、アセチレングリコール系界面活性剤がより好ましい。
アセチレングリコール系界面活性剤としては、2,4,7,9-テトラメチル-5-デシン-4,7-ジオール、3,6-ジメチル-4-オクチン-3,6-ジオール、及び2,5-ジメチル-3-ヘキシン-2,5-ジオールから選ばれる1種以上のアセチレングリコール、及び該アセチレングリコールのエチレンオキシド付加物が挙げられる。これらの中でも、2,4,7,9-テトラメチル-5-デシン-4,7-ジオールが好ましい。
アセチレングリコール系界面活性剤の市販品としては、エアープロダクツアンドケミカルズ社のサーフィノール104(2,4,7,9-テトラメチル-5-デシン-4,7-ジオール、HLB:3.0)、同104E(2,4,7,9-テトラメチル-5-デシン-4,7-ジオールのエチレングリコール50%希釈品)、同104PG-50(2,4,7,9-テトラメチル-5-デシン-4,7-ジオールのプロピレングリコール50%希釈品)、サーフィノール420(2,4,7,9-テトラメチル-5-デシン-4,7-ジオールのEO平均1.3モル付加物、HLB:4.7)、川研ファインケミカル株式会社製のアセチレノールE13T(EO平均付加モル数:1.3、HLB:4.7)等が挙げられる。
グラビア印刷用水性インキのpHは、保存安定性の観点から、好ましくは5.5以上、より好ましくは6.0以上、更により好ましくは6.5以上であり、皮膚刺激性の観点から、好ましくは11.0以下、より好ましくは10.0以下、更に好ましくは9.5以下である。
グラビア印刷用水性インキを適用する印刷基材としては、高吸水性の普通紙、低吸水性のコート紙及び樹脂フィルムが挙げられる。コート紙としては、汎用光沢紙、多色フォームグロス紙等が挙げられ、樹脂フィルムとしては、ポリエステルフィルム、ポリ塩化ビニルフィルム、ポリプロピレンフィルム、ポリエチレンフィルム等が挙げられる。
本発明のグラビア印刷用水性インキは、基材密着性に優れる点で、印刷基材が樹脂フィルムである印刷に用いることが好ましい。
以下の製造例、実施例及び比較例において、「部」及び「%」は特記しない限り「質量部」及び「質量%」である。なお、各種の物性の測定及び評価は、以下の方法で行った。
<物性の測定方法>
(1)ポリマーの重量平均分子量の測定
N,N-ジメチルホルムアミド(和光純薬工業株式会社製、高速液体クロマトグラフィー用)に、リン酸(和光純薬工業株式会社製、試薬特級)及びリチウムブロマイド(東京化成工業株式会社製、試薬)をそれぞれ60mmol/Lと50mmol/Lの濃度となるように溶解した液を溶離液として、ゲルクロマトグラフィー法〔東ソー株式会社製GPC装置(HLC-8120GPC)、東ソー株式会社製カラム(TSK-GEL、α-M×2本)、流速:1mL/min〕により、標準物質として分子量が既知の単分散ポリスチレンを用いて測定した。
(2-1)酸化チタンの平均一次粒径の測定
酸化チタンの平均一次粒径は、透過電子顕微鏡「JEM-2100」(日本電子株式会社製)を用いて、画像解析で500個の酸化チタン一次粒子を抽出してその粒子径を測定し、その平均を算出して数平均粒子径として算出した。なお、酸化チタンに長径と短径がある場合は、長径を用いて算出した。
(2-2)酸化チタン分散体の平均粒子径の測定
株式会社堀場製作所製のレーザー回折/散乱式粒度分布測定装置「LA950」を用いて、酸化チタンの屈折率2.75とし、屈折率1.333の水を分散媒として、循環速度5にて超音波3で1分照射後測定した。このときの体積中位粒径(D50)の値を分散体の粒子の平均粒子径とした。
(3)コアシェル型樹脂粒子エマルションの平均粒子径の測定
大塚電子株式会社のレーザー粒子解析システム「ELSZ-1000」を用いてキュムラント解析を行い測定した。測定濃度が約5×10-3質量%(固形分濃度換算)になるように水で希釈して行った。測定条件は、温度25℃、入射光と検出器との角度165°、積算回数100回であり、分散溶媒の屈折率として水の屈折率(1.333)を入力し、得られたキュムラント平均粒子径をエマルションの平均粒子径とした。
(4-1)エマルションの固形分濃度の測定
赤外線水分計(株式会社ケツト科学研究所製、商品名:FD-230)を用いて、水性分散液5gを乾燥温度150℃、測定モード96(監視時間2.5分/変動幅0.05%)の条件にて乾燥させ、水性分散液のウェットベースの水分(質量%)を測定した。固形分濃度は下記の式に従って算出した。
固形分濃度(重量%)=100-水性分散液のウェットベース水分(質量%)
(4-2)ポリマー溶液及び顔料分散体の固形分濃度の測定
30mlのポリプロピレン製容器(φ=40mm、高さ=30mm)にデシケーター中で恒量化した硫酸ナトリウム10.0gを量り取り、そこへサンプル1.0gを添加して、混合させた後、正確に秤量し、105℃で2時間維持して、揮発分を除去し、更にデシケーター内で更に15分間放置し、質量を測定した。揮発分除去後のサンプルの質量を固形分として、添加したサンプルの質量で除して固形分濃度とした。
<評価方法>
(1)保存安定性の評価
水性インキ(樹脂粒子分散体)について、40℃、1週間の条件下での経時変化を評価した。50mlのインキをガラス瓶に封入し、相分離及びゲル化の有無を観察し、以下の基準で保存安定性を評価した。
(評価基準)
A;インキの変化が観察されない。
B;インキが相分離を起こすが、手で振とうすると戻る。
C;インキが相分離を起してゲル化し、手で振とうしても戻らない。
評価B以上であれば実用可能である。
(2)基材密着性の評価
(2-1)グラビア印刷物の作製
グラビア校正機(RK Print Coat Instruments Ltd社製、K Printing Proofer)を用い、版には250L、深度10μmのHoneycombを用い、コロナ処理OPPフィルム(フタムラ化学株式会社製、FOS-AQ、#50)に速度15m/minで水性インキを印刷した後、60℃で1時間乾燥してグラビア印刷物を得た。
(2-2)テープ剥離試験
25℃の環境下において、グラビア印字物の100%濃度部にセロハンテープ(ニチバン株式会社製、18mm幅)を貼り付け、手の腹で強く密着させた後、垂直方向にテープを剥離した。剥がれた面積の割合から、以下の基準で基材密着性を評価した。
(評価基準)
A;印刷の剥がれがない。
B;印刷の剥がれがややある(5%未満)。
C;印刷の剥がれがある(10%以上、30%未満)。
D;印刷の剥がれがある(30%以上、40%未満)。
E;印刷の剥がれがかなりある(40%以上)。
評価D以上であれば印刷物が擦られない用途において実用可能であり、評価B以上であれば、実用可能である。
製造例1(酸化チタン分散用ポリマー分散剤の製造)
滴下ロートを備えたガラス製反応容器2Lに水182gを仕込み、窒素雰囲気下で80℃まで昇温した。
次に、窒素ガス雰囲気下、滴下溶液1としてメトキシポリエチレングリコールモノメタクリレート(エチレンオキシド(EO)平均付加モル数n=23、新中村化学工業株式会社製、商品名「NKエステルM-230G」)314.1g、メタクリル酸(和光純薬工業株式会社製)69.5gのモノマー溶液と、滴下溶液2として濃度15%の2-メルカプトエタノール水溶液(東洋紡績株式会社製)21.1gと、滴下溶液3として濃度6%の過硫酸アンモニウム水溶液(和光純薬工業株式会社製)84.1gの3液を各々同時に90分かけて徐々に反応容器内に滴下した。滴下終了後、80℃で1時間熟成させた。
その後、40℃まで冷却し、濃度48%NaOH水溶液(和光純薬工業株式会社製)26.9gを加え、固形分濃度が40%となるように水484.3gを加えて、ポリマー分散剤(ポリマーの重量平均分子量:24,000)の溶液を得た。
製造例2(酸化チタン分散体の製造)
製造例1で得られたポリマー分散剤6gとイオン交換水2gを混ぜて溶解したものを、1000mLのポリエチレン瓶に投入し、酸化チタン(ルチル型:石原産業式会社製、CR-80、Al・Si処理、平均一次粒子径250nm)120g、イオン交換水88gを加え、2mmジルコニアビーズ1476gを入れて、卓上型ポットミル架台(アズワン株式会社)にて250rpmで10時間の分散処理を行った。
分散終了後、メッシュを用いてジルコニアビーズを除去し、水で固形分濃度を調整して、平均粒子径325nmの酸化チタン分散体(固形分濃度50%)を得た。
製造例3(コアシェル型樹脂粒子用シェルポリマーP1溶液の製造)
アクリル酸(和光純薬工業株式会社製、試薬)24.2部、スチレン(和光純薬工業株式会社製、試薬)75.8部を混合し、モノマー混合液を調製した。反応容器内に、メチルエチルケトン(MEK)5部、3-メルカプトプロピオン酸(重合連鎖移動剤)2.5部、前記モノマー混合液の10%を入れて混合し、窒素ガス置換を十分に行った。
一方、滴下ロートに、モノマー混合液の残りの90%、前記重合連鎖移動剤2.25部、MEK75部、及びアゾ系ラジカル重合開始剤(和光純薬工業株式会社製、商品名:V-501、4,4’-アゾビス(4-シアノ吉草酸))2.0部の混合液を入れ、窒素雰囲気下、反応容器内の前記モノマー混合液を攪拌しながら77℃まで昇温し、滴下ロート中の混合液を5時間かけて滴下した。滴下終了後、前記重合開始剤0.5部をMEK5部に溶解させた溶液を加え、更に77℃で2時間反応させ、最後に固形分濃度55%となるようにMEKを加えて、シェルポリマーP1溶液を得た。ポリマーP1の酸価は180mgKOH/g、重量平均分子量は16,000であった。
製造例4(シェルポリマーP1のエマルション化:EM1)
3000mLセパラブルフラスコに、ポリマーP1溶液を530g、MEK62.5g、を仕込み、撹拌羽根で撹拌(200rpm)を行いながら5Nの水酸化ナトリウム水溶液を16.1g滴下した後、イオン交換水1389gを10ml/minで滴下した。その後、エバポレーターにて脱溶剤、脱水を行い、平均粒子径15nm、樹脂固形分20%のエマルションEM1(酸価:180mgKOH/g、中和度70%)を得た。
製造例5(コアシェル型樹脂粒子用シェルポリマーP2溶液の製造)
アクリル酸(和光純薬工業株式会社製、試薬)17.5部、スチレン(和光純薬工業株式会社製、試薬)82.5部を混合し、モノマー混合液を調製した。反応容器内に、メチルエチルケトン(MEK)5部及び3-メルカプトプロピオン酸(重合連鎖移動剤)2.5部、前記モノマー混合液の10%を入れて混合し、窒素ガス置換を十分に行った。
一方、滴下ロートに、モノマー混合液の残りの90%、前記重合連鎖移動剤2.25部、MEK75部、及びアゾ系ラジカル重合開始剤(和光純薬工業株式会社製、商品名:V-501、4,4’-アゾビス(4-シアノ吉草酸))2.0部の混合液を入れ、窒素雰囲気下、反応容器内の前記モノマー混合液を攪拌しながら77℃まで昇温し、滴下ロート中の混合液を5時間かけて滴下した。滴下終了後、前記重合開始剤0.5部をMEK5部に溶解させた溶液を加え、更に77℃で2時間反応させ、最後に固形分濃度55%となるようにMEKを加えて、シェルポリマーP2溶液を得た。ポリマーP2の酸価は130mgKOH/g、重量平均分子量は15,500であった。
製造例6(シェルポリマーP2のエマルション化:EM2)
3000mLセパラブルフラスコに、ポリマーP2溶液を530g、MEK62.5g、を仕込み、撹拌羽根で撹拌(200rpm)を行いながら5Nの水酸化ナトリウム水溶液を14.4g滴下した後、イオン交換水1404gを10ml/minで滴下した。その後エバポレーターにて脱溶剤、脱水を行い、平均粒子径15nm、樹脂固形分20%のエマルションEM2(酸価:130mgKOH/g、中和度90%)を得た。
製造例7(ジョンクリルC3000のエマルション化:EM3)
1000mLセパラブルフラスコに、スチレン-アクリル酸共重合体(BASF社製、JONCRYL JDX-C3000、重量平均分子量10000、酸価85mgKOH/g)を100.0g、イオン交換水364.0g、5Nの水酸化ナトリウム水溶液を35.9g仕込み、90℃で5hr撹拌(200rpm)し、平均粒子径15nm、樹脂固形分20%のEM3(酸価:85mgKOH/g、中和度100%)を得た。
製造例8(ジョンクリル68のエマルション化:EM4)
1000mLセパラブルフラスコに、スチレン-アクリル酸共重合体(BASF社製、JONCRYL 68、重量平均分子量12000、酸価195mgKOH/g)を100.0g、イオン交換水338.2g、5Nの水酸化ナトリウム水溶液を61.8g仕込み、90℃で5hr撹拌(200rpm)し、平均粒子径25nm、樹脂固形分20%のエマルションEM4(酸価:195mgKOH/g、中和度75%)を得た。
製造例9(ジョンクリル67のエマルション化:EM5)
1000mLセパラブルフラスコに、スチレン-アクリル酸共重合体(BASF社製、JONCRYL67、重量平均分子量12500、酸価213mgKOH/g)を100.0g、イオン交換水340.9g、5Nの水酸化ナトリウム水溶液を59.1gを仕込み、90℃で5hr撹拌(200rpm)し、平均粒子径20nm、樹脂固形分20%のエマルションEM5(酸価:213mgKOH/g、中和度65%)を得た。
製造例10(ジョンクリル690のエマルション化:EM6)
1000mLセパラブルフラスコに、スチレン-アクリル酸共重合体(BASF社製、JONCRYL 690、重量平均分子量16500、酸価240mgKOH/g)を100.0g、イオン交換水339.0g、5Nの水酸化ナトリウム水溶液60.9gを仕込み、90℃で5hr撹拌(200rpm)し、平均粒子径15nm、樹脂固形分20%のエマルションEM6(酸価:240mgKOH/g、中和度60%)を得た。
製造例11(ジョンクリルC3000/690混合のエマルション化:EM7)
1000mLセパラブルフラスコに、「JONCRYL JDX-C3000」を48.4gと「JONCRYL 690」を51.6g、イオン交換水353.0g、5Nの水酸化ナトリウム水溶液を47.4gを仕込み、90℃で5hr撹拌(200rpm)し、平均粒子径85nm、樹脂固形分20%のエマルションEM7(酸価:160mgKOH/g、中和度70%)を得た。
参考例1
(1)コアシェル型樹脂粒子エマルションの製造
1000mLセパラブルフラスコに、製造例4で得られたエマルションEM1を300gとイオン交換水108.9gを投入し、撹拌(100rpm)しながら、更に2-エチルヘキシルメタクリレート(和光純薬工業株式会社製、コア部樹脂用モノマー)87.6gを加え、撹拌しながら75℃まで昇温した。
そこへ、濃度4%の過硫酸カリウム(和光純薬工業株式会社製)の水溶液22.5gを90分かけて徐々に滴下した。滴下終了後、80℃で1時間熟成させた。その後室温まで冷却し、固形分濃度30%のコアシェル型樹脂粒子のエマルションを得た。
(2)水性インキの製造
上記(1)で得られたコアシェル型樹脂粒子エマルション(固形分濃度30%)33.3%、及び、製造例2で作製した酸化チタン分散体(固形分濃度50%)44.4%、を用いて、インキ中の酸化チタン濃度が20質量%となるように、ジエチレングリコールモノイソブチルエーテル3%、1,2-プロパンジオール1%、増粘剤(株式会社ADEKA製、アデカノールUH-420)0.5%、アセチレングリコール系界面活性剤(Air Products & Chemicals社製、サーフィノール420、2,4,7,9-テトラメチル-5-デシン-4,7-ジオールのエチレンオキサイド1.3モル付加物)1%、水を混合し、樹脂粒子分散体である水性インキを得た。
(3)保存安定性、基材密着性の評価
前記方法により評価した。結果を表1に示す。
参考例2~8、比較例1
参考例1において、コア部樹脂用モノマーとして、2-エチルヘキシルメタクリレートの代わりに、表1に示す化合物を用いた以外は、参考例1と同様に行い、固形分濃度30%のコアシェル型樹脂粒子のエマルションを得た。
参考例9~16、比較例2~4
参考例1において、エマルションEM1を表1に示すもの及び量に変え、2-エチルヘキシルメタクリレートの量を表1に示す量で用いた以外は、参考例1と同様に行い、固形分濃度30%のコアシェル型樹脂粒子のエマルションを得た。
Figure 0007001222000001

参考例17、実施例18~20、比較例5~6
参考例14において、水性インキ中のジエチレングリコールモノイソブチルエーテル4%、1,2-プロパンジオール1%を、表2に示す量へ変更した以外は、参考例14と同様に行った。結果を表2に示す。
Figure 0007001222000002

実施例21~30、比較例7~15
参考例14において、水性インキ中のジエチレングリコールモノイソブチルエーテル%、1,2-プロパンジオール1%を、表3に示すグリコールエーテル(B)等5%へ変更した以外は、参考例14と同様に行った。結果を表3に示す。
また、使用したグリコールエーテル等の溶媒の沸点、及びSP値の一覧を表4に示す。
Figure 0007001222000003

Figure 0007001222000004
表1~3から、実施例18~30の水性インキは、参考例1~17の水性インキ、比較例1~15の水性インキに比べて、保存安定性、基材密着性に優れていることが分かる。

Claims (8)

  1. コアシェル型樹脂粒子(A)と、グリコールエーテル(B)と、水とを含有する、樹脂粒子分散体であって、
    コアシェル型樹脂粒子(A)のコア部樹脂が、炭素数2以上18以下の炭化水素基を有する(メタ)アクリル酸エステル由来の構成単位を、コア部樹脂を構成する構成単位中、40質量%以上有し、コアシェル型樹脂粒子(A)の酸価が50mgKOH/g以上100mgKOH/g以下であり、
    グリコールエーテル(B)のエーテル部の炭化水素基の炭素数が炭素数2以上8以下、グリコールエーテル(B)の含有量が、樹脂粒子分散体中、5質量%以上30質量%以下であり、
    コアシェル型樹脂粒子(A)において、コア部樹脂(a1)と、コア部樹脂以外のシェル部に相当する樹脂(a2)との質量比〔(a1)/(a2)〕が、1.1以上1.35以下である、樹脂粒子分散体。
  2. グリコールエーテル(B)が、エチレングリコールモノアルキルエーテル、ジエチレングリコールモノアルキルエーテル、プロピレングリコールモノアルキルエーテル、及びジプロピレングリコールモノアルキルエーテルからなる群より選ばれる1種以上のアルキルエーテルであり、そのアルキル基の炭素数が2以上8以下である、請求項1に記載の樹脂粒子分散体。
  3. グリコールエーテル(B)が、エチレングリコールモノブチルエーテル、エチレングリコールモノイソブチルエーテル、エチレングリコールヘキシルエーテル、ジエチレングリコールモノイソプロピルエーテル、ジエチレングリコールモノイソブチルエーテル、ジエチレングリコールモノヘキシルエーテル、トリエチレングリコールモノブチルエーテル、及びエチレングリコールモノベンジルエーテルから選ばれる1種以上である、請求項2に記載の樹脂粒子分散体。
  4. (メタ)アクリル酸エステル由来の構成単位の炭素数2以上18以下の炭化水素基が、炭素数3以上12以下のアルキル基、及びベンジル基及び2-エチルヘキシル基からなる群より選ばれる1種以上である、請求項1~3のいずれかに記載の樹脂粒子分散体。
  5. 水の含有量が、樹脂粒子分散体中、30質量%以上80質量%以下である、請求項1~のいずれかに記載の樹脂粒子分散体。
  6. さらに顔料を含有する、請求項1~のいずれかに記載の樹脂粒子分散体。
  7. 顔料が白色顔料である、請求項に記載の樹脂粒子分散体。
  8. グラビア印刷用である、請求項1~のいずれかに記載の樹脂粒子分散体。
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