JP6994998B2 - エンジン - Google Patents

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    • Y02T10/12Improving ICE efficiencies

Description

本発明は、エンジンのシリンダヘッドの吸気ポート内に設けられて吸気の流れをガイドするガイド部材、これを備えるエンジン及びそのエンジンの製造方法に関する。
従来、エンジンのシリンダヘッドにおける吸気ポートを、タンブルプレートによって2つの通路に仕切り、一方の通路の吸気上流側をバルブで開閉可能に構成したエンジンの吸気装置が知られている(例えば、特許文献1等参照)。
この吸気装置は、一方の通路をバルブで閉じ、他方の流路から燃焼室内に吸気を斜めに流入させることにより、燃焼室にタンブル(縦渦)を発生させることができ、エンジンの燃費を向上させることができる。また、この吸気装置は、バルブを開いて両方の通路から吸気を燃焼室内に流入させることにより、吸気量を増大させ、エンジンの出力を増大させるようになっている。
特許第4728195号公報
エンジンの燃費向上のためには、タンブル比を更に向上させることが望ましい。タンブル比を更に向上させるためには、タンブルプレートでガイドされる吸気をより効率良く燃焼室内に流入させて、タンブルを効率良く発生させることができるようにすることが課題となっている。
そこで、本発明は、燃焼室内に効率良くタンブルを発生させてタンブル比を向上させることができるガイド部材、これを備えるエンジン及びエンジンの製造方法を提供することを目的とする。
(1) 本発明に係るガイド部材は、エンジン(例えば、後述のエンジン100)のシリンダヘッド(例えば、後述のシリンダヘッド10)における吸気ポート(例えば、後述の吸気ポート11)内に設けられ、吸気の流れをガイドする板状部材からなるガイド部材(例えば、後述のガイド部材40)であって、吸気バルブ(例えば、後述の吸気バルブ21)が設けられる燃焼室(例えば、後述の燃焼室20)側に配置される側を先端としたとき、先端面(例えば、後述の先端面40b)のうちの前記吸気バルブの軸線(例えば、後述の軸線Y)から最短の距離にある箇所に、切り欠き部(例えば、後述の切り欠き部44)を有する。
(1)により、切り欠き部により吸気バルブとの干渉を避けることができ、ガイド部材の先端を吸気バルブに可及的に近接させて配置させることができるようになる。これにより、燃焼室内により強い吸気を流入させることができ、燃焼室内に効率良くタンブルを発生させてタンブル比を向上させることができるガイド部材とすることができる。
(2) (1)に記載のガイド部材において、前記切り欠き部は、円弧形状であることが好ましい。
(2)により、ガイド部材の先端面と吸気バルブとの間に所定のクリアランスを容易に確保することができる。
(3) (2)に記載のガイド部材において、前記切り欠き部は、前記吸気バルブの軸線を中心とする円弧形状であることが好ましい。
(3)により、ガイド部材の先端面と吸気バルブとの間に所定のクリアランスを容易に確保しつつ、ガイド部材を吸気バルブに更に近接させることができる。
(4) 本発明に係るエンジンは、シリンダヘッドの吸気ポート内に、(1)~(3)のいずれかに記載のガイド部材を有する。
(4)により、切り欠き部により吸気バルブとの干渉を避けることができ、ガイド部材の先端を吸気バルブに可及的に近接させて配置させることができるようになる。これにより、燃焼室内により強い吸気を流入させることができ、燃焼室内に効率良くタンブルを発生させてタンブル比を向上させることができるエンジンとすることができる。
(5) 本発明に係るエンジンの製造方法は、シリンダヘッド(例えば、後述のシリンダヘッド10)の吸気ポート(例えば、後述の吸気ポート11)に吸気の流れをガイドするガイド部材を有するエンジンの製造方法であって、前記吸気ポート内に、(1)~(3)のいずれかに記載のガイド部材(例えば、後述のガイド部材40)を取り付ける工程と、前記ガイド部材が取り付けられた後、吸気バルブ(例えば、後述の吸気バルブ21)を燃焼室(例えば、後述の燃焼室20)側から前記シリンダヘッド内へ挿入する際に、前記吸気バルブの軸部(例えば、後述の軸部21b)が、前記ガイド部材の前記切り欠き部(例えば、後述の切り欠き部44)を通過するように挿入する工程と、を備える。
(5)により、ガイド部材の先端面を吸気バルブ側に張り出すように配置させても、吸気バルブの軸部をシリンダヘッドへ挿入する際に、ガイド部材との干渉が避けられる。このため、燃焼室内により強い吸気を流入させることができ、燃焼室内に効率良くタンブルを発生させてタンブル比を向上させることができるエンジンが得られる。
本発明によれば、燃焼室内に効率良くタンブルを発生させてタンブル比を向上させることができるガイド部材、これを備えるエンジン及びエンジンの製造方法を提供することができる。
本発明に係るガイド部材を備えるエンジンの吸気ポート構造の部分拡大断面図である。 図1中のA矢視図であり、シリンダヘッドの端面側から吸気ポートに設けられたガイド部材を見た図である。 図1に示すエンジンの吸気ポート内に配置されるスリーブとガイド部材とを示す全体斜視図である。 ガイド部材に平行な面で切断した吸気ポートの断面図である。 図4に示す吸気ポートの吸気下流側の拡大断面図である。 ガイド部材の先端面の断面形状と吸気バルブの軸部との関係を示す模式図である。 図6に示す先端面形状を有するガイド部材における吸気の流れを示す模式図である。 先端面がテーパー面であるガイド部材における吸気の流れを示す模式図である。
以下、本発明の実施の形態について図面を参照して詳細に説明する。
図1は、本発明に係るガイド部材を備えるエンジンの吸気ポート構造の部分拡大断面図である。図2は、図1中のA矢視図であり、シリンダヘッドの端面側から吸気ポートに設けられたガイド部材とを見た図である。図3は、図1に示すエンジンの吸気ポート内に配置されるスリーブとガイド部材とを示す全体斜視図である。図4は、ガイド部材に平行な面で切断した吸気ポートの断面図である。図5は、図4に示す吸気ポートの吸気下流側の拡大断面図である。なお、図3及び図4において矢視するD1方向は、吸気ポートの吸気下流側の方向を示し、D2方向は、吸気ポートの吸気上流側の方向を示している。
図1に示すように、本実施形態のエンジン100は、吸気ポート11及び排気ポート12を有するシリンダヘッド10と、このシリンダヘッド10が上部に組み付けられるシリンダブロック(図示せず)と、を含む。なお、図示しないが、シリンダブロックは、周知のように、ピストンが配置される円柱状空間からなるシリンダボアを有する。シリンダボアは、シリンダブロックに構成される気筒数に応じて設けられる。また、シリンダブロックの下方に配置されるクランクケースには、コネクティングロッドを介してピストンが連結されるクランクシャフトが回転可能に支持されている。
シリンダヘッド10のシリンダボアと対向する下面には、燃焼室20の天井部が形成されている。この天井部は、切り妻屋根状のいわゆるペントルーフ型になっている。シリンダヘッド10の天井部には、燃焼室20に臨むように、点火プラグ(図示せず)が配置されている。
吸気ポート11は、吸気をインテークマニホールド23から燃焼室20に送り込むためのシリンダヘッド10に形成された孔である。吸気ポート11は、シリンダヘッド10内において、シリンダボア(図示せず)を構成する円柱状空間の軸線Xに対して傾斜する方向に延びている。
インテークマニホールド23側のシリンダヘッド10の端面10aには、図2に示すように、吸気ポート11の上流側開口11aが形成されている。上流側開口11aの形状は、インテークマニホールド23(図1参照)の吸気下流側の開口形状に対応するように形成されている。本実施形態の上流側開口11aの形状は、四隅に丸みが施された横長の略矩形を呈している。
吸気ポート11は、吸気上流側から吸気下流側に向けて(図2の紙面手前側から紙面奥側に向けて、図4の右側から左側に向けて)、分岐部13を境にして複数(本実施形態では2つ)の分岐通路14に分かれている。各分岐通路14の燃焼室20に臨む2つの下流側開口11bの形状は、それぞれ円形を呈している。
図2及び図4に示すように、吸気ポート11内の対向する側壁面には、溝部15がそれぞれ形成されている。溝部15は、後述するスリーブ30の突条部31を受け入れ、スリーブ30を吸気ポート11内に支持するためのものである。溝部15は、図2及び図4に示すように、吸気ポート11の上流側開口11aを有するシリンダヘッド10の端面10aから、吸気ポート11の下流側開口11bの方向(図4におけるD1方向)に向かう長さ方向の中途部にかけて形成されている。本実施形態の溝部15の断面形状は、半円形状となっているが、例えば半楕円形、多角形等の他の形状とすることもできる。
図1において、排気ポート12は、燃焼室20寄りの一部のみを示しているが、吸気ポート11と略同じに形成されている。具体的には、排気ポート12は、燃焼室20に臨む円形の上流側開口を一対有している。また、排気ポート12の下流側開口(図示せず)の形状は、図示しないが、エキゾーストマニホールド(図示せず)の排気上流側の開口形状に対応するように、吸気ポート11の上流側開口11aの形状と同様に、四隅に丸みが施された横長の略矩形を呈している。但し、排気ポート12は、このような構成に限定されるものではなく、シリンダヘッド内で集合したエキゾーストマニホールドヘッドポート(ヘッド一体型エキゾーストマニホールド)とすることができる。
図1に示すように、吸気ポート11には、吸気ポート11を開閉する吸気バルブ21が配置されている。吸気バルブ21は、図2及び図4に示すように、各分岐通路14の下流側開口11bを開閉可能となるように、一対の下流側開口11bにそれぞれ配置されている。排気ポート12には、排気ポート12を開閉する排気バルブ22が配置されている。図示しないが、この排気バルブ22も、吸気バルブ21と同様に、一対の上流側開口にそれぞれ配置されている。吸気バルブ21及び排気バルブ22は、図示しないカムシャフト及びロッカーアームを有する動弁機構により所定のタイミングで開閉駆動される。
次に、このエンジン100の吸気ポート構造について更に説明する。
吸気ポート11内には、スリーブ30とガイド部材40とが設けられている。ここでは、図1~図4を用いて、先ずスリーブ30の詳細について説明する。
スリーブ30は、ガイド部材40を、吸気ポート11の内壁面に直に接触しないように、吸気ポート11内の所定の位置に支持すると共に、吸気ポート11の内周面11cからの熱をガイド部材40に直接伝熱させないように断熱する部材である。本実施形態のスリーブ30は、吸気ポート11の内周面11cの形状(シリンダヘッド10の材料の内面形状)と略同じ外形を有する筒体により構成されている。具体的には、スリーブ30は、図2及び図3に示すように、四隅に丸みが施された横長の略矩形状開口を有する略角筒体で形成されている。
スリーブ30の両側壁部30cの外面には、図2及び図4に示すように、スリーブ30の長さ方向に延びる突条部31が、それぞれ外側に張り出すように一体形成されている。突条部31の断面形状は、吸気ポート11の溝部15の断面形状に略等しい。また、突条部31の長さは、溝部15の長さに略等しい。従って、スリーブ30が吸気ポート11の上流側開口11aから下流側開口11bに向けて挿入されることにより、一対の突条部31がそれぞれ溝部15内に嵌合してスリーブ30の挿入を案内しつつ、スリーブ30を吸気ポート11内の所定の位置に支持する。
図1及び図4に示すように、スリーブ30が所定の位置に支持された状態において、スリーブ30の上流側端面30aは、吸気ポート11の上流側開口11aの内周側に、シリンダヘッド10の端面10aと略面一に配置される。また、スリーブ30の下流側端面30bは、吸気ポート11の下流側開口11bから吸気上流側に所定距離をおいた位置に配置される。
このスリーブ30は、断熱の目的のため、シリンダヘッド10の材料よりも熱伝導率の低い材料で形成される。具体的な材料は、成形が容易で耐熱性を有するものであれば特に制限はないが、一般的には合成樹脂が用いられる。中でも、ポリフェニレンサルファイド(PPS)が最も望ましい。
次に、ガイド部材40について説明する。
ガイド部材40は、アルミニウム合金等の金属によって形成された一枚の板状部材である。ガイド部材40の幅方向の両側縁は、スリーブ30の突条部31を有する両側壁部30cの内部に埋設されている。これにより、ガイド部材40は、スリーブ30内の空間を上下に二分するようにスリーブ30内に支持されている。本実施形態のガイド部材40は、合成樹脂からなるスリーブ30の成形時に一体にモールドされている。
ガイド部材40は、スリーブ30の内側を通る吸気ポート11内の通路を、上側通路P1と下側通路P2とに仕切ると共に、インテークマニホールド23側からの吸気の流れを、燃焼室20の所定方向にガイドする。本実施形態のガイド部材40は、インテークマニホールド23内の吸気通路24に設けられたタンブルコントロールバルブ25(図1参照)が閉じた際に、インテークマニホールド23の吸気通路24から吸気ポート11に流入する吸気の通路を上側通路P1に制限し、燃焼室20内にタンブル(縦渦)を形成するタンブルプレートとして機能する。
なお、図1に示すように、インテークマニホールド23内には、タンブルコントロールバルブ25からシリンダヘッド10との合わせ面にかけて、タンブルコントロールバルブ25よりも吸気下流側の吸気通路24を上下に仕切る仕切り壁26が形成されている。仕切り壁26は、吸気ポート11内のガイド部材40の後端面40a(吸気ポート11の吸気上流側に配置される端面)と突き合わされることにより、タンブルコントロールバルブ25よりも吸気下流側が、インテークマニホールド23内から吸気ポート11内にかけて上下に仕切られている。
ガイド部材40は、図4に示すように、被支持部41と延出部42とを一体に有している。被支持部41は、スリーブ30に埋設されて支持される部位である。また、延出部42は、被支持部41の先端側に配置され、スリーブ30の下流側端面30bよりも更に吸気ポート11の下流側開口11bに向けて延出する部位である。本実施形態では、延出部42の長さ(D1-D2方向に沿う長さ)よりも被支持部41の長さ(D1-D2方向に沿う長さ)の方が、長く設定されている。なお、ガイド部材40において、吸気ポート11内に配置されたときに吸気バルブ21が設けられる燃焼室20側に配置される側を先端とする。
被支持部41は、図3及び図4に示すように、スリーブ30の全長に亘り、スリーブ30に支持されている。ガイド部材40の後端面40aは、スリーブ30の上流側端面30aと略面一に配置されている。この後端面40aに、インテークマニホールド23内の仕切り壁26の先端面が突き合わされている。
本実施形態において、ガイド部材40は、幅方向及び長さ方向のいずれの方向に見ても均一の厚さを有している。このガイド部材40の厚さは、仕切り壁26の厚さよりも小さい。このため、インテークマニホールド23の吸気通路24から吸気ポート11内への吸気の流入時に、ガイド部材40が吸気の円滑な流れを阻害することはない。
延出部42は、スリーブ30に埋設されないため、被支持部41に比べてやや幅狭に形成されている。本実施形態のガイド部材40の延出部42の幅は、図4に示すように、スリーブ30の幅方向の内径と略同じ寸法に設定されている。
この延出部42は、図3及び図4に示すように、吸気ポート11の下流側開口11bに向かう途中で、吸気ポート11の2つの分岐通路14に対応して二股に分かれている。即ち、延出部42の先端側には、2つの下流側開口11bに向けてそれぞれ延びる一対の分岐延出板43を一体に有している。一対の分岐延出板43の間に形成される分岐部収容溝43aは、図4に示すように、吸気ポート11の吸気下流側に設けられた分岐部13を跨ぐように収容している。従って、一対の分岐延出板43の先端部は、吸気ポート11の各分岐通路14内にそれぞれ入り込んでいる。一対の分岐延出板43の下流側開口11bに向けた突出長さは同じであり、各分岐通路14内に同じ長さだけ入り込んでいる。
各分岐延出板43の先端側は、吸気ポート11の各下流側開口11bにそれぞれ設けられた吸気バルブ21に可及的に近接して配置されている。具体的には、各分岐延出板43の先端側は、図5に示すように、吸気バルブ21の傘部21aの裏側に、傘部21aと接触しない程度に可及的に近接して配置されている。
ここで、各分岐延出板43の先端面には、切り欠き部44がそれぞれ形成されている。切り欠き部44は、分岐延出板43の先端面の一部が、吸気上流側に向けて凹状に湾曲することにより形成されている。この切り欠き部44は、ガイド部材40の先端面40b(各分岐延出板43の先端面)のうち、吸気バルブ21の軸線Y(図1参照)から最短の距離となる箇所に配置されている。具体的には、切り欠き部44は、吸気バルブ21の軸線Yから最短の距離にあるガイド部材40の先端面40bの一点を中心として、吸気上流側に向けて凹状に湾曲している。
ガイド部材40の各分岐延出板43は、吸気バルブ21の傘部21aの裏側に可及的に近接するが、切り欠き部44が、傘部21aの裏側との干渉を避けるように配置されている。本実施形態の切り欠き部44は、図4及び図5に示すように、円錐面に形成されている傘部21aの裏側を僅かに収容する程度に近接している。但し、ガイド部材40と吸気バルブ21との間には、吸気バルブ21が開閉動作した際に干渉しない程度のクリアランスが確保されている。
このように構成されるガイド部材40は、スリーブ30を介して吸気ポート11内に支持されることにより、タンブルコントロールバルブ25によって吸気が上側通路P1に制限された際に、燃焼室20内にタンブル(縦渦)を効果的に形成するように機能する。このガイド部材40は、先端面40bに設けられた切り欠き部44により、吸気バルブ21との干渉を避けることができるため、従来のタンブルプレートよりも、吸気バルブ21に可及的に近接させて配置させることができる。従って、このガイド部材40及びこれを備えたエンジン100によれば、燃焼室20内に、ガイド部材40でガイドされたより強い吸気を流入させることができ、燃焼室20内に効率良くタンブルを発生させてタンブル比を向上させることができる。
ガイド部材40の切り欠き部44の具体的な形状は、吸気バルブ21に可及的に近接させた際に、吸気バルブ21との干渉を避けることができるものであれば特に制限はない。本実施形態の切り欠き部44は、図5に示すように、円弧形状に形成されている。円弧形状の切り欠き部44によれば、ガイド部材40の先端面40bと吸気バルブ21との間に、両者が干渉しない程度の所定のクリアランスを容易に確保することができる。
このような円弧形状の切り欠き部44は、吸気バルブ21の軸線Yを中心とする円弧形状であることが好ましい。切り欠き部44と吸気バルブ21との間の距離を、切り欠き部44の内周面で略均等にすることができるため、ガイド部材40の先端面40bと吸気バルブ21との間に、両者が干渉しない程度の所定のクリアランスを容易に確保しつつ、ガイド部材40を吸気バルブ21に更に近接させることができる。
図6は、ガイド部材40の先端面40bの断面形状と吸気バルブ21の軸部21bとの関係を示す模式図である。図7Aは、図6に示す先端面形状を有するガイド部材における吸気の流れを示す模式図である。また、図7Bは、先端面がテーパー面であるガイド部材における吸気の流れを示す模式図である。
図6に示すように、本実施形態のガイド部材40の先端面40bは、ガイド部材40の上面40c(ガイド部材40により仕切られる上側通路P1側の面)に対して略直交する面となっている。一方、図6中の一点鎖線で示すように、ガイド部材40の先端面40bを、吸気下流側(吸気バルブ21側)に向かうほど下側通路P2側に近づくように傾斜するテーパー面とすることもできる。
しかし、ガイド部材40の先端面40bをテーパー面とすると、図7B中に矢印で示すように、吸気ポート11内の上側通路P1の吸気F2は、ガイド部材40の上面40cに対して略平行流のまま吸気バルブ21を通過できず、吸気F2の一部は流線剥離し、テーパー面である先端面40bを経由した際に下側通路P2側に回り込むようになる。これに対し、本実施形態のように、ガイド部材40の先端面40bが上面40cに対して略直交する面である場合は、吸気ポート11内の上側通路P1の吸気F1は、ガイド部材40の上面40cに対して略平行流のまま吸気バルブ21に向かうため、吸気F1の直進性が良好に維持される。これにより、燃焼室20内に更に効果的にタンブルを発生させることができるため、ガイド部材40の先端面40bは、本実施形態のようにガイド部材40の上面40cに対して略直交する面であることが好ましい。
次に、このようなガイド部材40を有するエンジン100の製造方法の一実施形態について説明する。なお、エンジン100の各部の製造工程は、公知の製造工程を採用することができる。ここでは、ガイド部材40に関する製造工程のみについて説明する。
先ず、吸気バルブ21が取り付けられていないシリンダヘッド10の吸気ポート11内に、上述したガイド部材40を取り付ける。具体的には、予め吸気ポート11の内面形状と略同じ外形を有するように成形されたスリーブ30に、ガイド部材40を一体に形成する。このガイド部材40には、予め分岐部収容溝43aと切り欠き部44とが形成されている。そして、ガイド部材40を一体に備えるスリーブ30を、吸気ポート11の上流側開口11aから挿入し、ガイド部材40を所定の位置に支持する。このとき、ガイド部材40の各分岐延出板43は、吸気ポート11の各下流側開口11bに向けて、それぞれ深く入り込むように配置される。
このようにしてガイド部材40が取り付けられた後、吸気バルブ21が取り付けられる。具体的には、吸気バルブ21は、燃焼室20側からシリンダヘッド10内へ、軸部21b側から挿入されることによりシリンダヘッド10に取り付けられる。このとき、ガイド部材40の先端面40b(各分岐延出板43の先端面)は、下流側開口11bに向けて深く入り込んでいるため、吸気バルブ21の軸部21bが、ガイド部材40の切り欠き部44内に入り込んで通過するように挿入される。
これにより、ガイド部材40の先端面40bを吸気バルブ21側に張り出すように配置させても、吸気バルブ21の軸部21bをシリンダヘッド10へ挿入する際に、ガイド部材40との干渉が避けられる。このため、燃焼室20内により強い吸気を流入させることができ、燃焼室20内に効率良くタンブルを発生させてタンブル比を向上させることができるエンジンが得られる。
10 シリンダヘッド
11 吸気ポート
20 燃焼室
21 吸気バルブ
21b (吸気バルブの)軸部
40 ガイド部材
40b (ガイド部材の)先端面
44 切り欠き部
100 エンジン
Y (吸気バルブの)軸線

Claims (3)

  1. シリンダヘッドの吸気ポート内に、吸気の流れをガイドする板状部材からなる金属製のガイド部材と、前記ガイド部材を内側に支持する樹脂製のスリーブと、を有するエンジンであって、
    前記吸気ポート内の対向する側壁面に、前記吸気ポートの上流側開口から下流側開口に向かう長さ方向の中途部にかけて、溝部がそれぞれ形成され、
    前記スリーブは、対向する両側壁部の外面に、前記スリーブの長さ方向に延びる突条部をそれぞれ有するとともに、前記突条部が前記溝部に嵌合することによって、前記吸気ポート内の所定の位置に支持されており、
    前記ガイド部材は、吸気バルブが設けられる燃焼室側に配置される側を先端としたとき、先端面のうち、前記吸気バルブの軸線から最短の距離となる箇所に、切り欠き部を有するとともに、前記ガイド部材の幅方向の両端部が、前記スリーブの前記突条部を有する前記両側壁部の内部に埋設されている、エンジン。
  2. 前記切り欠き部は、円弧形状である、請求項1に記載のエンジン
  3. 前記切り欠き部は、前記吸気バルブの軸線を中心とする円弧形状である、請求項2に記載のエンジン
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