JP4400503B2 - 吸気ポート用の仕切り板、吸気ポート成形用砂中子およびシリンダヘッド - Google Patents

吸気ポート用の仕切り板、吸気ポート成形用砂中子およびシリンダヘッド Download PDF

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Description

本発明は、吸気ポート用の仕切り板、吸気ポート成形用砂中子およびシリンダヘッドに関するものである。
最近の内燃機関には、いわゆるデバイデットポートと呼ばれる機構を搭載したシリンダヘッドを有するものがある。この種のシリンダヘッドは、吸気ポート内を、タンブル板とも指称される仕切り板によって上下に仕切っている。吸気ポートの吸気側端部に配置された気流制御弁を制御することにより、吸気ポートからシリンダボアに導入される吸気を仕切り板によって偏流させ、シリンダボア内で生じるタンブル流(縦渦流)を強化し、燃費の向上などを図るようにしている(特許文献1を参照)。
なお、本明細書では、仕切り板において、空気や燃料ガスの吸気が流入してくる上流側を「吸気側」、その反対側、つまりシリンダボア側の下流側を「シリンダ側」と称することとする。
シリンダヘッドを鋳造成形する場合には、金属製の仕切り板を吸気ポート成形用砂中子内に設置し、仕切り板を鋳包み成形することが一般的である。シリンダヘッドの鋳造成形時には、吸気ポート成形用砂中子および仕切り板のそれぞれは、溶湯からの熱により温度が上昇し熱膨張する。ここで、仕切り板の熱膨張係数と、仕切り板を保持する中子砂の熱膨張係数との差は大きく、仕切り板は、中子砂に比べると熱膨張量が大きい。このため、仕切り板が中子砂を加圧ないし押し広げ、吸気ポート成形用砂中子に亀裂や破損を生じさせ、この亀裂から溶湯が染み出し、バリを作る虞がある。また、仕切り板の熱膨張により、シリンダヘッドの鋳造成形時に仕切り板の位置がズレる虞があり、さらには、鋳造完了後の製品としてのシリンダヘッドにおいて、仕切り板に製品内でのガタが生じる虞もある。
このため、バリの発生箇所によっては後加工でのバリ取り作業が極めて面倒となるばかりでなく、仕切り板の位置ズレや製品内でのガタにより製品品質の低下をも招来することになる。したがって、仕切り板に対しては熱的影響を十分考慮しなければならない。
特許文献1に開示された仕切り板は、シリンダヘッドの鋳造成形時に仕切板を鋳包む際の熱膨張による変形対策として、波形状に形成されている。しかしながら、波形状の仕切り板は、吸気ポートの半径方向の熱膨張は吸収できても、軸線方向の熱膨張を吸収できない。このため、仕切り板と中子との熱膨張量差による中子の割れに起因するバリの発生箇所を限定することができず、また、仕切り板の位置ズレや製品内でのガタなどを十分に抑えることはできない。
特表2001−193469号公報(段落番号0011、0020、0022および図1、3、4参照)
本発明は、上記実情に鑑みてなされたもので、吸気ポートに対する仕切り板の位置ズレや製品内でのガタなどを十分に抑えて製品品質の向上を図り、さらには、中子の割れに起因するバリの発生箇所を限定的なものとして後加工でのバリ取り作業の容易化を図ることを目的とする。
上記目的を達成する本発明は、シリンダヘッドの吸気ポートの複数個にまたがって配置される板形状をなし、前記吸気ポート内における吸気の流れ方向の上流側に位置する上流側端部と下流側に位置する下流側端部とを備える本体部と、
前記本体部の一部から形成され、前記それぞれの吸気ポート内を複数のポートに仕切る複数の仕切り部と、
前記本体部のうち前記吸気の流れ方向に対して交差する方向に位置する両側縁から形成され、前記シリンダヘッドの鋳造成形時に溶湯に鋳包まれる側方鋳包み部と、
前記本体部のうち前記複数の仕切り部同士の間の部位から形成され、前記シリンダヘッドの鋳造成形時に溶湯に鋳包まれる内方鋳包み部と、
前記内方鋳包み部の一部分に形成され、溶湯の凝固を促進する促進部と、を有し
前記促進部は、打ち抜き孔を有してなる吸気ポート用の仕切り板である。
また、シリンダヘッドを鋳造成形する鋳造型内に設置して、シリンダヘッドの吸気ポートの複数個を形成する吸気ポート成形用砂中子において、
上記の吸気ポート用の仕切り板が、前記仕切り部を中子砂内に位置させ、前記側方鋳包み部および前記内方鋳包み部を中子砂から外部に露出させて、予め設置されていることを特徴とする吸気ポート成形用砂中子である。
また、上記の吸気ポート用の仕切り板が、前記側方鋳包み部および前記内方鋳包み部が溶湯に鋳包まれて吸気ポートの複数個に設置されてなり、
前記促進部により、当該促進部が設けられた一部分の近傍における溶湯の凝固を、他の部分の近傍における溶湯の凝固よりも促進することによって、前記吸気ポートに対する前記仕切り板の位置を規制してなるシリンダヘッドである。
本発明によれば、内方鋳包み部のうち促進部が設けられた一部分の近傍における溶湯の凝固が、他の部分の近傍における溶湯の凝固よりも促進されるので、吸気ポートに対する仕切り板の位置を規制することができ、仕切り板の位置ズレや製品内でのガタなどを十分に抑えて製品品質の向上を図ることができる。さらには、溶湯の熱により仕切り板が熱膨張する方向を一方向に限定ないし制御することが可能となり、中子の割れに起因するバリの発生箇所を限定的なものとして後加工でのバリ取り作業の容易化を図ることができる。
さらに、1枚のタンブル板は吸気ポートの複数個にまたがって配置されているので、それぞれの吸気ポートにタンブル板を配置する形態に比べて、1つのシリンダヘッド当たり必要となるタンブル板の数を減少させることができる。したがって、部品点数の削減を通して、生産性を向上させ、品質の安定化を図ることができる。
以下、図面を参照しつつ、本発明の実施形態について説明する。
(第1の実施形態)
まず、本発明の前提となる、吸気ポート14用の仕切り板100を有するシリンダヘッド10について説明する。なお、以下の説明では、吸気ポート14用の仕切り板100を、「タンブル板100」とも称する。
図1は、エンジンのシリンダヘッド10を示す概略断面図、図2は、吸気ポート14の軸直角断面図、図3は、エンジンでの気流状態を示す概略図、図4は、図1の4−4線に沿う概略断面図である。
図1〜図4を参照して、シリンダヘッド10は、シリンダブロック11の上部に設けられ、インテークマニホールド12からの空気や燃料ガスからなる吸気流をシリンダボア13内に導入する吸気ポート14と、シリンダボア13内で燃焼した後の排ガスを排出する排気ポート15を有している。吸気ポートは、その通路形状から、サイアミーズタイプと、分割タイプとに大別される。サイアミーズタイプは、インテークマニホールド12側が1つで、燃焼室前で二股状に分岐する通路形状を有する。分割タイプは、インテークマニホールド12側から燃焼室側に至るまで1本の通路形状を有する。図示例のエンジンは、1気筒4バルブであり、吸気弁16および排気弁17が2つずつ設けられている。また、吸気ポート14は、分割タイプであり、1気筒に2個の吸気ポート14が独立して設けられている。
この吸気ポート14は、いわゆるハイポート化されている。ハイポート化された吸気ポート14は、シリンダヘッド10の下面に対する傾斜角度が大きく、吸気側開口14aがシリンダヘッド10壁面の上部近傍に開口している。吸気ポート14のハイポート化は、吸気の流れ抵抗を少なくするため、あるいは、燃焼室内に燃料を直接噴射するインジェクタを吸気弁16に近接して取り付ける場合にインジェクタと吸気ポート14との干渉を回避するために採用される。直噴タイプのエンジンにあっては、当然ながら、空気からなる吸気流が吸気ポート14を流れる。
吸気ポート14内には、吸気側開口14aからシリンダ側に向かって流れる吸気の流れ方向(白抜き矢印)に沿ってタンブル板100が設けられている。タンブル板100は、独立した2個の吸気ポート14にまたがって配置されている(図4を参照)。タンブル板100の吸気側には、制御弁18が設けられたインテークマニホールド12が接続されている。吸気ポート14は、タンブル板100により、上部ポート14uと下部ポート14dに仕切られることになり、制御弁18により下部ポート14dを閉じると、吸気は、増速されて上部ポート14u内を流れ、シリンダボア13内で強力なタンブル流(縦渦流)を形成することになる。このタンブル流に点火すると、少ないガス量で理想的な燃焼パターンを得ることができる。
傾斜角度が小さいローポートの吸気ポートの場合には、吸気の流れ方向に沿うタンブル板の長さは約70mmであるが、ハイポート化された吸気ポート14の場合には、タンブル板100の長さは約115mmと比較的長くなる。長いタンブル板100は、シリンダヘッド10を鋳造成形するときの熱膨張による伸び代の絶対量が、短いタンブル板に比べると大きくなる。したがって、長いタンブル板100にあっては、熱的影響を十分に考慮する必要がある。
吸気ポート14は、シリンダ側の通路が大きく屈曲しており、タンブル板100のシリンダ側端部Taの位置がバラ付くと、気流の特性が変化し、タンブル流の発生状況に大きく影響することになるので、シリンダ側端部Taの位置は、きわめて重要な位置となる。一方、吸気側端部Tbの位置は、吸気を分岐する側であり、しかも制御弁18が設けられる部分であることから、その位置が多少バラ付いても、気流の特性に変化をもたらすことはなく、一般的には、シリンダ側端部Taの位置ほど精度よく設定する必要はない。
そこで、第1の実施形態では、シリンダヘッド10を鋳造成形するに当り、シリンダ側端部Taの位置は位置固定的に、吸気側端部Tbの位置は比較的自由な構成とし、注湯時にタンブル板100が熱的影響を受けても、吸気側端部Tb側でこれを吸収できるようにしている。
なお、鋳造成形されたシリンダヘッド10は、必要とする機械的特性を付与するため、熱処理(T6処理(溶体化処理+時効処理))が施される。溶体化処理は、組織を均一化するために行う処理であり、鋳造品はその表層に潤滑剤の成分が含まれていたりするので行われる。溶体化処理は、例えば、溶体化温度約500℃において、3〜4時間実施される。
次に、タンブル板100の構成について説明する。
図5(A)(B)は、第1の実施形態に係るタンブル板100を示す平面図および側面図、図5(C)は、図5(A)の5C−5C線に沿う断面図である。
タンブル板100は、シリンダヘッド10の吸気ポート14を形成する後述の吸気ポート成形用砂中子200(図6を参照)に予め設置され、シリンダヘッド10の鋳造成形時に鋳包まれて、シリンダヘッド10の吸気ポート14を複数のポート(上部ポート14uと下部ポート14d)に仕切るものである。なお、以下の説明では、タンブル板100が予め設置された吸気ポート成形用砂中子200を、「ポート中子200」と略称する。
図5を参照して、タンブル板100は、シリンダヘッド10の吸気ポート14の複数個にまたがって配置される略矩形の板形状をなす本体部101を有している。この本体部101は、吸気ポート14内における吸気の流れ方向の上流側に位置する吸気側端部Tb(上流側端部に相当する)と、下流側に位置するシリンダ側端部Ta(下流側端部に相当する)とを備えている。タンブル板100はさらに、本体部101の一部から形成され、それぞれの吸気ポート14内を複数のポート(上部ポート14u、下部ポート14d)に仕切る複数の仕切り部102と、本体部101のうち吸気の流れ方向に対して交差する方向に位置する両側縁から形成され、シリンダヘッド10の鋳造成形時に溶湯に鋳包まれる側方鋳包み部103と、本体部101のうち複数の仕切り部102同士の間の部位から形成され、シリンダヘッド10の鋳造成形時に溶湯に鋳包まれる内方鋳包み部104と、内方鋳包み部104の一部分に形成され、溶湯の凝固を促進する促進部110と、を有している。
1枚のタンブル板100は、独立した2個の吸気ポート14にまたがって配置され(図4を参照)、2個の吸気ポート14のそれぞれを、上部ポート14uと下部ポート14dとに仕切っている。このため、1枚のタンブル板100は、2個の仕切り部102と、1個の内方鋳包み部104とを有している。
吸気ポート14ごとにタンブル板を設置する形態にあっては、タンブル板は、吸気ポート14の数だけ必要になり、部品点数が比較的多くなる。部品点数の増加は、製造工数の増加、取り回し性の悪化、品質確認項目の増加など、生産性を悪化させる一要因となり得る。これに対して、本実施形態では、1枚のタンブル板100は吸気ポート14の複数個にまたがって配置されているので、1つのシリンダヘッド10当たり必要となるタンブル板100の数を減少させることができる。したがって、部品点数の削減を通して、生産性が向上し、品質も安定化する。
1枚のタンブル板を3個以上の吸気ポート14にまたがるように配置することも可能ではあるが、本実施形態のように、1枚のタンブル板100を2個の吸気ポート14にまたがるように配置するのが現実的である。3個以上の吸気ポート14にまたがるように配置すると、長さ方向(吸気の流れ方向)だけでなく、横方向(吸気の流れ方向に対して交差する方向)の伸びに対する対策を施す必要が生じるからである。さらに、タンブル板全体が大きくなり過ぎると、タンブル板の剛性が不足し、取り回しの過程で変形し易いなどの問題も生じ得るからである。
タンブル板100の材質は、リサイクル性を考慮してアルミニウム合金を使用することが好ましい。
タンブル板100の板厚は、吸気ポート14内を流通する吸気の抵抗にならないように薄肉であることが望ましいが、タンブル板100の材質がアルミニウム合金の場合には、シリンダヘッド10鋳造品を熱処理する際の熱変形を防止する必要を考慮し、約1.5mm以上であることが望ましい。
前記本体部101の吸気側端部Tbは、シリンダヘッド10壁面の吸気側開口14aに臨んで配置される。
前記促進部110は、内方鋳包み部104のうち一部分に限定して設けられている。具体的には、促進部110は、内方鋳包み部104のうちシリンダ側端部Ta寄りに設けられている。促進部110は、内方鋳包み部104に貫通して形成された打ち抜き孔111を有している(図5(C)参照)。図示例では、促進部110は、複数個の打ち抜き孔111を有し、各打ち抜き孔111は円形形状を有している。打ち抜き孔111は、溶湯の凝固を促進する機能のほか、シリンダヘッド10から見ると、打ち抜き孔111を通して溶湯が凝固するため、吸気ポート14相互間のシール性を向上させる機能とともに、シリンダヘッド10の強度、剛性を向上させる機能もある。
本体部101のうちシリンダ側端部Taは、断面アール形状を有していることが好ましい。タンブル板100が熱膨張した際に、シリンダ側端部Taからポート中子200に対する応力集中を緩和でき、その結果、シリンダ側端部Taの側における中子の割れの発生を抑制できるからである。
本体部101のうち吸気側端部Tbは、面取りを施すことが好ましい。シリンダヘッド10鋳造成形後の後加工で、インテークマニホールド12が接続されるシリンダヘッド10端面をカッタなどで機械加工する場合があるが、このような場合にタンブル板100の吸気側端部Tbの切除をより滑らかに行うことができ、加工時のかえりバリの発生を抑制できるからである。
第1の実施形態のタンブル板100にあってはさらに、側方鋳包み部103の一部分に形成され、溶湯の凝固を促進する側方の促進部120を有している。
前記側方の促進部120も、側方鋳包み部103のうち一部分に限定して設けられている。具体的には、側方の促進部120は、側方鋳包み部103のうちシリンダ側端部Ta寄りに設けられている。側方の促進部120は、側方鋳包み部103に形成された凹部121を有している。図示例の凹部121は、側方鋳包み部103の側面から内側に向けて窪んだ三角形形状を有している。
なお、内方鋳包み部104のうち促進部110が設けられた一部分を「凝固促進部分a」とも称し、促進部110が設けられていない他の部分を「平滑部分b」とも称する。これと同様に、側方鋳包み部103のうち側方の促進部120が設けられた一部分を「凝固促進部分a」とも称し、側方の促進部120が設けられていない他の部分を「平滑部分b」とも称する。
タンブル板の鋳包み成形工法においては、吸気ポート成形用砂中子の中子砂がタンブル板を保持する力は比較的弱く、吸気ポート成形用砂中子に対するタンブル板の位置がズレやすい。その結果、シリンダヘッド10の鋳造成形時に吸気ポート14に対するタンブル板の位置ズレも生じやすい。
そこで、本実施形態のタンブル板100には、ポート中子200に対する位置ズレを防止するズレ防止手段140が設けられている。前記ズレ防止手段140は、シリンダ側端部Taおよび吸気側端部Tbに形成されるとともに中子砂内に位置することになる段差部141、142より構成されている。段差部141、142は、吸気の流れ方向に対して傾斜して形成されている。なお、段差部141、142は、タンブル板100に要求されるポート中子200への保持力、タンブル板100に要求される位置精度などを考慮して、その長さや、吸気の流れ方向に対する傾斜角度などを変化させ得ることはいうまでもない。また、ズレ防止手段140は、シリンダ側端部Taおよび吸気側端部Tbのいずれか一方にのみ設けてもよい。
タンブル板100の製造方法は特に限定されないが、同品質のものを簡便かつ安価に作製する観点から、プレス成形によりタンブル板100を作製することが好ましい。
図6(A)(B)は、第1の実施形態のタンブル板100が予め設置された、ポート中子200を示す平面図および側面図である。また、図7は、ポート中子200を造型する型300を示す概略断面図、図8は、ポート中子200を造型する型300を破断してタンブル板100を露呈した状態で示す平面図である。なお、以下の説明では、ポート中子200を造型する型300を、「中子型300」と略称する。
シリンダヘッド10を鋳造成形する際には、まず、図7に示される中子型300を用いて、図6に示されるポート中子200が造型される。
ポート中子200は、シリンダヘッド10を鋳造成形する鋳造型400内に設置して(図9を参照)、シリンダヘッド10の吸気ポート14を形成するものである。このポート中子200は、上述したタンブル板100が、仕切り部102を中子砂210内に位置させ、側方鋳包み部103および内方鋳包み部104を中子砂210から外部に露出させて、予め設置されている。段差部141、142も中子砂210内に位置している。
ポート中子200は、吸気ポート14の形状を成形する領域(「製品形状内」とも言う)よりも外側(「製品形状外」とも言う)に巾木201を有している。前記製品形状内は溶湯との接触が多く熱劣化の影響を受けやすいが、巾木201は、溶湯との接触が少ないため、中子砂210のバインダの熱劣化の影響が少なく、鋳造時においては、前記製品形状内に比べると中子強度が保たれる部分である。このため、シリンダヘッド10の鋳造成形時におけるタンブル板100の熱膨張により、ポート中子200がシリンダ側端部Taによって加圧され、製品形状内に亀裂や破損などが生じる虞がある。製品形状内で中子折れが生じると、後加工でのバリ取り作業が極めて面倒となる。
そこで、本実施形態のポート中子200は、吸気側端部Tbの側の中子砂210を盗むことによって成形される砂盗み空間部220を有し、当該ポート中子200において最も弱い強度を有する箇所を、積極的かつ安定して、製品形状外に設定できるようにしてある。砂盗み空間部220は、溶湯の熱によるタンブル板100の熱膨張を許容し、タンブル板100の伸び量を吸収する空間となる部分である。砂盗み空間部220を有する構成は、タンブル板100と中子砂210との熱膨張差による内部応力を、製品形状外に安定的に解放することを意図したものである。
外部に露出した側方鋳包み部103および内方鋳包み部104は、溶湯に鋳包まれたときの保持をより確実にする部分である。側方鋳包み部103の鋳包み代は、特に限定されるものではないが、例えば、約2mmに設定されている。内方鋳包み部104の大きさは、2個の吸気ポート14間の間隔によって定まる。
鋳造後のシリンダヘッド10においては、側方鋳包み部103および内方鋳包み部104は、シリンダヘッド10に対して溶着させていない。溶着させた場合には、エンジンとして使用したときに受ける繰返しの熱衝撃と振動とにより、タンブル板100の疲労破壊を招く虞があるためである。タンブル板100がシリンダヘッド10に対して溶着していないので、シリンダヘッド10から見ると、側方鋳包み部103の鋳包み部分は、切欠き形状となっている。このため、側方鋳包み部103の鋳包み代が大きすぎると、切欠き深さが深くなって当該切り欠き形状の部分に応力集中が生じ、シリンダヘッド10の構造的強度を低下させる一要因となる。さらに、シリンダヘッド10のウォータージャケット冷却性能を向上させるため、あるいは軽量化のために、部分的あるいは全体的にシリンダヘッド10の肉厚を薄くしなければならない場合もある。したがって、側方鋳包み部103の鋳包み代はできるだけ小さいほうが好ましい。
本実施形態では、内方鋳包み部104に設けた促進部110により溶湯の凝固を促進することにより、内方鋳包み部104における凝固促進部分aが強固に固定される。さらに、側方鋳包み部103に設けた側方の促進部120により溶湯の凝固を促進することにより、側方鋳包み部103における凝固促進部分aが強固に固定されるため、側方鋳包み部103の鋳包み代を可及的に小さくすることが可能となる。したがって、切欠き深さが浅くなり、当該切り欠き形状の部分に応力集中が生じることが抑制され、シリンダヘッド10の構造的強度を高めることができる。さらには、シリンダヘッド10の肉厚を薄くすることによるエンジンの冷却性能の向上や軽量化にも寄与し得る。
図7に示すように、前記中子型300は、中子用上型301、中子用下型302、砂盗み空間部220を成形するための図示しないルーズピースなどからなる複数の部分型から構成されている。これら部分型を突き合わせると、その内部には、ポート中子200を形成するためのキャビティ303が形成される。このキャビティ303内に、中子砂210を吹き込み、押し固めてポート中子200を成形する。
図8に示すように、中子型300に予めタンブル板100を載置した状態で、中子砂210を吹き込み、ポート中子200を成形する。タンブル板100は、中子型300内でズレないように位置決めされ、中子型300の型合わせ面に形成された座にセットされている。つまり、中子用下型302のキャビティ周縁に載置された状態で保持されている。
中子型300内で成形されたポート中子200は、中子用上型301や中子用下型302などの部分型を図7中矢印で示す分割方向に分割することにより、中子型300から取り出される。
上記のように造型したポート中子200にあっては、砂盗み空間部220が成形されている。また、段差部141、142は、中子砂210内に位置して配置されている。段差部141、142をこのように配置することにより、シリンダ側端部Taの中子砂210への食い込み長さ、および、吸気側端部Tbの中子砂210への食い込み長さが長くなる。中子砂210への食い込み長さが長くなることから、ポート中子200に対するタンブル板100の保持力が増加する。これにより、ポート中子200に対するタンブル板100の位置ズレを防止することができる。その結果、ポート中子200から外部に突出する側方鋳包み部103の鋳包み代を確実に確保することができる。
図9は、シリンダヘッド10を鋳造成形する鋳造型400内にポート中子200を設置した状態を示す断面図である。
図9に示すように、ポート中子200は、シリンダヘッド10を成形するための鋳造型400に組み込まれる。鋳造型400は、上型401、下型402およびサイド型403からなり、ポート中子200を下型402とサイド型403の間で支持し、上型401で覆うと、内部にシリンダヘッド10を成形するためのキャビティ404が形成される。なお、図中の符号「405」は、ウォータージャケット成形用の中子である。鋳造法は、例えば、低圧鋳造法(LPDC)が採用される。
この状態で、湯口(図示せず)からキャビティ404内に、アルミニウム合金、その他の金属からなる溶湯を注湯すると、図1に示すようなシリンダヘッド10が形成されるが、この注湯時に、溶湯の熱によりポート中子200に設けられたタンブル板100が熱膨張することになる。
本実施形態では、内方鋳包み部104のうちシリンダ側端部Ta寄りに、打ち抜き孔111を有する促進部110を設けてある。この促進部110は、当該促進部110が設けられた一部分(凝固促進部分a)の近傍における溶湯の凝固を、他の部分(平滑部分b)の近傍における溶湯の凝固よりも促進することによって、吸気ポート14に対するタンブル板100の位置を規制するためのものである。
このような促進部110が設けられたタンブル板100を予め設置したポート中子200を、鋳造型400に組込み、キャビティ404に注湯すると、タンブル板100は、内方鋳包み部104および側方鋳包み部103が鋳包まれていき、溶湯が凝固すると、内方鋳包み部104および側方鋳包み部103の全体が固定される。
ここで、内方鋳包み部104の凝固促進部分aは、平滑部分bに比べると、打ち抜き孔111の存在により、単位長さあたりの溶湯との接触面積が大きくなっている。このため、内方鋳包み部104が鋳包まれるときには、凝固促進部分aの近傍における溶湯は、平滑部分bの近傍における溶湯に比べて相対的に急冷され、溶湯の凝固が促進される。さらに、打ち抜き孔111の存在により、溶湯が通過する際の通路抵抗も増すことから、凝固促進部分aの近傍における溶湯は、平滑部分bの近傍における溶湯に比べて相対的に滞留しやすく、溶湯の凝固が促進される。
促進部110による溶湯を急冷する作用と溶湯を滞留させる作用とがあいまって、凝固促進部分aの近傍における溶湯の凝固が、平滑部分bの近傍における溶湯の凝固よりも促進される。これにより、内方鋳包み部104は、そのシリンダ側端部Ta寄りの部分が、吸気側端部Tb寄りの部分よりも先に固定されることから、吸気ポート14に対するシリンダ側端部Taの位置ズレを防止することができる。このようにして、吸気ポート14に対するタンブル板100の位置、特にシリンダ側端部Taの位置が規制される。また、打ち抜き孔111の存在により、タンブル板100が半凝固状態下の溶湯中で移動しようとする際の抵抗も増している。この観点からも、タンブル板100は移動し難く、タンブル板100の位置ズレが防止される。
また、凝固促進部分aの近傍における溶湯の凝固が促進されることから、内方鋳包み部104に砂やレジン膜などが多少残留しているような場合であっても、気密性が確実に保持されて、タンブル板100の固定が確実なものとなる。これにより、鋳造完了後の製品としてのシリンダヘッド10において、タンブル板100に製品内でのガタを大巾に低減できる。
さらに、内方鋳包み部104は、そのシリンダ側端部Ta寄りの部分が、吸気側端部Tb寄りの部分よりも先に固定されることから、溶湯の熱によりタンブル板100が熱膨張する方向を、シリンダ側端部Taから吸気側端部Tbに向かう一方向に限定ないし制御することが可能となる。タンブル板100の熱膨張が、膨張しやすい吸気側端部Tbに集約されるため、ポート中子200がシリンダ側端部Taによって加圧されることがない。このため、ポート中子200に、吸気ポート14の形状を成形するために重要な領域で、亀裂や破損などが生じることはない。
仮に、タンブル板100の熱膨張が大きい場合でも、ポート中子200は吸気側端部Tbによって加圧されることから、ポート中子200に発生する割れを巾木201側に誘導ないし誘発させることができる。このポート中子200の割れに起因するバリは、鋳造完了後の製品としてのシリンダヘッド10の内部ではなく、製品形状外に発生することになる。したがって、後のバリ取り作業を容易に、もしくは実施する必要が無くなる。
しかも、ポート中子200は、砂盗み空間部220によって、吸気側端部Tb側の強度をシリンダ側端部Ta側に比べて低下させている。このため、吸気側端部Tbの側に、ポート中子200の割れをより一層確実に誘導ないし誘発することができ、中子の割れに起因するバリの発生箇所をより一層限定することができる。
本実施形態では、側方鋳包み部103のうちシリンダ側端部Ta寄りにも、凹部121を有する側方の促進部120を設けてある。側方の促進部120も、上述した促進部110と同様に、凝固促進部分aの近傍における溶湯の凝固を、平滑部分bの近傍における溶湯の凝固よりも促進する。これにより、側方鋳包み部103は、そのシリンダ側端部Ta寄りの部分が、吸気側端部Tb寄りの部分よりも先に固定されることから、吸気ポート14に対するシリンダ側端部Taの位置ズレを防止することができ、さらには、タンブル板100が熱膨張する方向を、シリンダ側端部Taから吸気側端部Tbに向かう一方向に限定ないし制御することが可能となる。
また、タンブル板100は、ズレ防止手段140によって、ポート中子200に対する位置ズレが防止されているため、ポート中子200を鋳造型400に組み込んだときに、タンブル板100を鋳造型400内で設計上の正規の位置に配置することができる。これを通して、内方鋳包み部104および側方鋳包み部103が鋳包まれたときに、吸気ポート14に対するタンブル板100の位置を規制して、タンブル板100をシリンダヘッド10内で設計上の正規の位置に配置することが可能となる。
上述したように、本実施形態によれば、タンブル板100は、熱膨張しても、重要な位置であるシリンダ側端部Taの位置が保持された状態で精度良く鋳包まれることになる。したがって、タンブル板100の位置ズレや製品内でのガタなどを十分に抑えて製品品質の向上を図り、さらには、ポート中子200の割れに起因するバリの発生箇所を限定的なものとして後加工でのバリ取り作業の容易化を図ることができる。
さらに、1枚のタンブル板100は吸気ポート14の複数個にまたがって配置されているので、それぞれの吸気ポート14にタンブル板を配置する形態に比べて、1つのシリンダヘッド10当たり必要となるタンブル板100の数を減少させることができる。したがって、部品点数の削減を通して、生産性を向上させ、品質の安定化を図ることができる。
(第2の実施形態)
図10(A)は、第2の実施形態に係るタンブル板100aを示す平面図、図10(B)は、図10(A)の10B−10B線に沿う断面図、図10(C)は、鋳造工程における第2の実施形態のタンブル板100aの長さ変化の説明に供する図である。なお、第1の実施形態と同様の部材については同じ符号を付し、その説明は省略する。
第2の実施形態に係るタンブル板100aは、第1の実施形態のタンブル板100の構成に加えて、吸気ポート14相互間のシール部を形成するためのシール形成部130を有している。シール形成部130は、内方鋳包み部104のうち促進部110が設けられた位置よりも吸気側端部Tbの側に設けられている。シール形成部130は、必要寸法の鋳包み代を残して、内方鋳包み部104に貫通して形成された打ち抜き孔131を備えている。この打ち抜き孔131は、促進部110の打ち抜き孔111よりも大きな開口面積を有している。
このタンブル板100aが鋳包まれると、吸気ポート14相互間には、シール形成部130の打ち抜き孔131を通して溶湯が凝固し、シール部が形成される。したがって、吸気ポート14相互間のシール性が向上するとともに、シリンダヘッド10の強度、剛性が向上する。
さらに、タンブル板100aの上流側に比較的大きな打ち抜き孔131を設置したので、鋳造工程において溶湯から受熱する面積が低減し、タンブル板100aの伸び代の絶対量を小さくすることができる。シール形成部130に、細かい打ち抜き孔を複数設置しない理由は次のとおりである。つまり、受熱面積を低減するだけでなく、タンブル板100aが伸びるときの吸気側端部Tb側における摩擦面を小さくし、タンブル板100aが熱膨張する方向を、シリンダ側端部Taから吸気側端部Tbに向かう一方向に限定するためである。
図10(C)には、シール形成部130の打ち抜き孔131の有無による、タンブル板100aの鋳造工程での伸び量の低減状況を測定した結果が示される。図示するように、シール形成部130の打ち抜き孔131によって、タンブル板100aの伸び量が低減する。したがって、ポート中子200の割れを抑えることができる。
(第3の実施形態)
図11は、第3の実施形態に係るタンブル板100bが予め設置された、ポート中子200aを示す平面図である。なお、第1と第2の実施形態と同様の部材については同じ符号を付し、その説明は省略する。
第3の実施形態は、タンブル板100bおよびポート中子200aが、サイアミーズタイプの吸気ポートを備えるシリンダヘッドに適合されている点で、分割タイプの吸気ポート14を備えるシリンダヘッド10に適合されている第1と第2の実施形態と相違している。
本発明に係るタンブル板は、吸気ポートの複数個にまたがって配置される板形状をなす本体部101を有しているが、吸気ポートの種類は分割タイプに限定されるものではない。本発明は、サイアミーズタイプの吸気ポートにも適用できる。サイアミーズタイプの吸気ポートは、前述したように、燃焼室前で二股状に分岐する通路形状を有しているが、1気筒当たりの吸気ポートは1つである。したがって、第1と第2の実施形態のタンブル板100、100aは、同じ気筒に連通する複数個の吸気ポート14にまたがって配置されているが、第3の実施形態のタンブル板100bは、異なる気筒に連通する複数個の吸気ポートにまたがって配置されることになる。
(その他の変形例)
打ち抜き孔111の形成個数は限定されず、複数個形成する場合には、一列、複数列、散点状、ランダム状などの任意の形態に並べることができる。また、打ち抜き孔111の形状は、円形形状に限られず、三角形形状、半円弧形状、楕円形状、矩形形状などの適宜の形状を採用し得る。異なる形状を組み合わせて混在させてもよい。大きさを、均一にしたり、異ならせたりしてもよい。
凹部121を有する側方の促進部120を示したが、側方の促進部120は、上述した促進部110と同様に、溶湯の凝固を促進し得る限りにおいて適宜の構造を採用することができる。側方の促進部120は、例えば、打ち抜き孔、凹部121、凸部および凹凸部のうち少なくとも1つを有していればよく、これらを適宜組み合わせて混在させてもよい。
エンジンのシリンダヘッドを示す概略断面図である。 吸気ポートの軸直角断面図である。 エンジンでの気流状態を示す概略図である。 図1の4−4線に沿う概略断面図である。 図5(A)(B)は、第1の実施形態に係るタンブル板を示す平面図および側面図、図5(C)は、図5(A)の5C−5C線に沿う断面図である。 図6(A)(B)は、第1の実施形態のタンブル板が予め設置された、ポート中子を示す平面図および側面図である。 ポート中子を造型する型を示す概略断面図である。 ポート中子を造型する型を破断してタンブル板を露呈した状態で示す平面図である。 シリンダヘッドを鋳造成形する鋳造型内にポート中子を設置した状態を示す断面図である。 図10(A)は、第2の実施形態に係るタンブル板を示す平面図、図10(B)は、図10(A)の10B−10B線に沿う断面図、図10(C)は、鋳造工程における第2の実施形態のタンブル板の長さ変化の説明に供する図である。 第3の実施形態に係るタンブル板が予め設置された、ポート中子を示す平面図である。
符号の説明
10 シリンダヘッド、
14 吸気ポート、
14a 吸気側開口、
100、100a、100b タンブル板(仕切り板)、
101 本体部、
102 仕切り部、
103 側方鋳包み部、
104 内方鋳包み部、
110 促進部、
111 打ち抜き孔、
120 側方の促進部、
121 凹部、
130 シール形成部、
131 打ち抜き孔(シール形成部用の打ち抜き孔)
140 ズレ防止手段、
141、142 段差部、
200、200a ポート中子(吸気ポート成形用砂中子)、
210 中子砂、
220 砂盗み空間部、
300 中子型、
400 鋳造型、
Ta シリンダ側端部(下流側端部)、
Tb 吸気側端部(上流側端部)。

Claims (9)

  1. シリンダヘッドの吸気ポートの複数個にまたがって配置される板形状をなし、前記吸気ポート内における吸気の流れ方向の上流側に位置する上流側端部と下流側に位置する下流側端部とを備える本体部と、
    前記本体部の一部から形成され、前記それぞれの吸気ポート内を複数のポートに仕切る複数の仕切り部と、
    前記本体部のうち前記吸気の流れ方向に対して交差する方向に位置する両側縁から形成され、前記シリンダヘッドの鋳造成形時に溶湯に鋳包まれる側方鋳包み部と、
    前記本体部のうち前記複数の仕切り部同士の間の部位から形成され、前記シリンダヘッドの鋳造成形時に溶湯に鋳包まれる内方鋳包み部と、
    前記内方鋳包み部の一部分に形成され、溶湯の凝固を促進する促進部と、を有し
    前記促進部は、打ち抜き孔を有してなる吸気ポート用の仕切り板。
  2. 前記本体部の前記上流側端部は、前記シリンダヘッド壁面の吸気側開口に臨んで配置され、
    前記促進部は、前記内方鋳包み部のうち前記下流側端部寄りに設けられていることを特徴とする請求項1に記載の吸気ポート用の仕切り板。
  3. 前記内方鋳包み部のうち前記促進部が設けられた位置よりも前記上流側端部の側に設けられ、前記吸気ポート相互間のシール部を形成するためのシール形成部をさらに有し、
    前記シール形成部は、鋳包み代を残して前記内方鋳包み部に貫通して形成され前記打ち抜き孔よりも大きな開口面積を有するシール形成部用の打ち抜き孔を備えていることを特徴とする請求項1または請求項2に記載の吸気ポート用の仕切り板。
  4. 前記本体部のうち前記下流側端部は、断面アール形状を有していることを特徴とする請求項1〜3のいずれか1つに記載の吸気ポート用の仕切り板。
  5. 前記側方鋳包み部の一部分に形成され、溶湯の凝固を促進する側方の促進部をさらに有していることを特徴とする請求項1〜4のいずれか1つに記載の吸気ポート用の仕切り板。
  6. 前記本体部の前記上流側端部は、前記シリンダヘッド壁面の吸気側開口に臨んで配置され、
    前記側方の促進部は、前記側方鋳包み部のうち前記下流側端部寄りに設けられていることを特徴とする請求項5に記載の吸気ポート用の仕切り板。
  7. 前記側方の促進部は、打ち抜き孔、凹部、凸部および凹凸部のうち少なくとも1つを有していることを特徴とする請求項5または請求項6に記載の吸気ポート用の仕切り板。
  8. シリンダヘッドを鋳造成形する鋳造型内に設置して、シリンダヘッドの吸気ポートの複数個を形成する吸気ポート成形用砂中子において、
    請求項1〜7のいずれか1つに記載の吸気ポート用の仕切り板が、前記仕切り部を中子砂内に位置させ、前記側方鋳包み部および前記内方鋳包み部を中子砂から外部に露出させて、予め設置されていることを特徴とする吸気ポート成形用砂中子。
  9. 請求項1〜7のいずれか1つに記載の吸気ポート用の仕切り板が、前記側方鋳包み部および前記内方鋳包み部が溶湯に鋳包まれて吸気ポートの複数個に設置されてなり、
    前記促進部により、当該促進部が設けられた一部分の近傍における溶湯の凝固を、他の部分の近傍における溶湯の凝固よりも促進することによって、前記吸気ポートに対する前記仕切り板の位置を規制してなるシリンダヘッド。
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