JP6988210B2 - 運転支援車両の走行ルート生成方法及び走行ルート生成装置 - Google Patents

運転支援車両の走行ルート生成方法及び走行ルート生成装置 Download PDF

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本開示は、自車の現在位置から目的地までの走行ルートを生成する運転支援車両の走行ルート生成方法及び走行ルート生成装置に関する。
従来、事前に登録地が記録されており、現在地と登録地の一致を確認し、一致する場合、登録情報に基づき目的地を修正する車両用ナビゲーション装置が知られている(例えば、特許文献1参照)。
特開平06−68388号公報
しかしながら、従来装置にあっては、事前に登録した(駐車場)位置のみ案内することができる。走行履歴をベースとした自動運転の場合、一度も走ったことのないルートを走ることができない。また、道路の状態が変化するとその変化に対応できない。また、ナビゲーションシステムをベースとした自動運転の場合、目的地の近場までしかルートを引くことができない。
本開示は、上記問題に着目してなされたもので、設定された目的地が公道から離れた敷地内に存在するとき、敷地内ルートと敷地外ルートとの連携によって総走行ルートを生成することを目的とする。
上記目的を達成するため、本開示は、自車の現在位置から目的地までの走行ルートを生成するコントローラを搭載している。
この運転支援車両の走行ルート生成方法において、目的地が設定されると、ルート情報として、目的地が存在する敷地の敷地内ルート情報を取得する。
現在位置から敷地に近い道路位置までの道路地図情報を取得する。
敷地内ルート情報に基づく敷地内ルートと、道路地図情報に基づく敷地外ルートとの接続点を設定する。
接続点が設定されると、ルート検索用目的地を接続点の位置に移動し、敷地内ルートと敷地外ルートとを互いに接続するルート検索により1つの総走行ルートを生成する。
総走行ルートを生成するとき、設定された目的地が存在する敷地エリアが私有地であるかどうかを判断する。
目的地が存在する敷地エリアが私有地であるとき、敷地エリア外から敷地エリア内への出入り口位置を接続点として抽出して、総走行ルートを生成する。
目的地が存在する敷地エリアが私有地でないとき、走行軌跡データと検索ルートデータとが互いに重なる交差点の位置を接続点として抽出して、総走行ルートを生成する。
上記のように、敷地内ルートと敷地外ルートとを互いに接続するルート検索を行うことで、設定された目的地が公道から離れた敷地内に存在するとき、敷地内ルートと敷地外ルートとの連携によって総走行ルートを生成することができる。加えて、1つの総走行ルートを生成する際、自車が敷地エリア情報を保有している可能性が高いかどうかにより接続点を抽出することで、より適切な総走行ルートを生成することができる。
実施例1の走行ルート生成方法及び走行ルート生成装置が適用された自動運転制御システムを示す全体システム図である。 実施例1においてナビゲーション制御ユニット及び自動運転制御ユニットにて実行される自動運転制御処理の流れを示す全体フローチャートである。 実施例1において目的地が設定されたときに方式1により走行ルートを生成して自動運転を実行する処理の流れを示すフローチャートである。 実施例1において目的地が設定されたときに方式2により走行ルートを生成して自動運転を実行する処理の流れを示すフローチャートである。 比較例1において目的地が敷地内に設定されたときにナビゲーションによる走行ルート生成作用の一例を示す作用説明図である。 比較例2において目的地が敷地内に設定されたときに過去の走行履歴に基づく走行ルート生成作用の一例を示す作用説明図である。 実施例1において目的地が敷地内に設定されたときに方式1により総走行ルートを生成するときの接続点抽出作用を示す作用説明図である。 実施例1において目的地が敷地内に設定されたときに方式1により総走行ルートを生成する総走行ルート生成作用を示す作用説明図である。 実施例1において目的地が敷地内に設定されたときに方式2により総走行ルートを生成するときの接続点抽出作用を示す作用説明図である。 実施例1において目的地が敷地内に設定されたときに方式2により総走行ルートを生成する総走行ルート生成作用を示す作用説明図である。
以下、本開示による運転支援車両の走行ルート生成方法及び走行ルート生成装置を実現する最良の実施形態を、図面に示す実施例1に基づいて説明する。
まず、構成を説明する。
実施例1における走行ルート生成方法及び走行ルート生成装置は、ナビゲーション制御ユニットにて生成される走行ルート情報を用い、自動運転モードの選択により操舵/駆動/制動が自動制御される自動運転車両(運転支援車両の一例)に適用したものである。以下、実施例1の構成を、「全体システム構成」、「ナビゲーション制御ユニットの詳細構成」、「自動運転制御の全体処理構成」、「走行ルート生成方式1による自動運転制御処理構成」、「走行ルート生成方式2による自動運転制御処理構成」に分けて説明する。
[全体システム構成]
図1は、実施例1の走行ルート生成方法及び走行ルート生成装置が適用された自動運転制御システムを示す。以下、図1に基づいて全体システム構成を説明する。
自動運転制御システムは、図1に示すように、車載センサ1と、ADAS制御ユニット2と、ナビゲーション制御ユニット3と、自動運転制御ユニット4と、アクチュエータ5と、を備えている。なお、ADAS制御ユニット2、ナビゲーション制御ユニット3、自動運転制御ユニット4は、CPUなどの演算処理装置を備え、演算処理を実行するコンピュータである。
車載センサ1は、自動運転車両に搭載され、自車の周辺情報を取得するセンサである。前方認識カメラ11と、後方認識カメラ12と、右側方認識カメラ13と、左側方認識カメラ14と、ライダー15と、レーダー16と、を有する。なお、自車の周辺情報以外の自動運転制御に必要な情報を取得するセンサとして、図外の車輪速センサやヨーレートセンサなどを有する。
前方認識カメラ11、後方認識カメラ12、右側方認識カメラ13、左側方認識カメラ14を組み合わせて周囲認識カメラが構成される。この周囲認識カメラでは、自車走行路上物体・自車走行路外物体(道路構造物、先行車、後続車、対向車、周囲車両、歩行者、自転車、二輪車)・自車走行路(道路白線、道路境界、停止線、横断歩道)・道路標識(制限速度)などが検知される。
ライダー15とレーダー16は、自車の前端位置に、出力波の照射軸を車両前方に向けて配置され、反射波を受けることにより自車前方の物体の存在を検知すると共に、自車前方の物体までの距離を検知する。ライダー15とレーダー16という2種類の測距センサを組み合わせてライダー/レーダーが構成され、例えば、レーザーレーダー、ミリ波レーダー、超音波レーダー、レーザーレンジファインダーなどを用いることができる。このライダー15とレーダー16では、自車走行路上物体・自車走行路外物体(道路構造物、先行車、後続車、対向車、周囲車両、歩行者、自転車、二輪車)などの位置と物体までの距離を検知する。なお、視野角が不足すれば、適宜追加して車両に搭載してもよい。
ADAS制御ユニット2は、各認識カメラ11,12,13,14からの画像データとライダー/レーダー15,16から物体データとを入力する。このADAS制御ユニット2は、画像データと物体データのキャリブレーションデータを生成するキャリブレーション処理部21と、キャリブレーションデータに基づいて物体認識処理を行う物体認識処理部22と、を有する。なお、「ADAS」は、「Advanced Driver Assistance System:先進運転支援システム」の略称である。
キャリブレーション処理部21は、各認識カメラ11,12,13,14からの画像データのパラメータと、ライダー/レーダー15,16から物体データのパラメータとを推定し、パラメータを使用して画像データや物体データのキャリブレーションデータを生成して出力する。例えば、各認識カメラ11,12,13,14からの画像データの場合、パラメータを使用して光軸やレンズ歪みの修正などを行う。
物体認識処理部22は、キャリブレーション処理部21からのキャリブレーションデータを入力し、キャリブレーションデータに基づいて物体認識処理を行い、認識結果データを出力する。この物体認識処理部22では、例えば、画像データと物体データとを比較処理し、画像データによる物体候補の位置に物体データにより物体が存在することが確認されると、物体の存在を認識すると共に物体が何であるかを認識する。
ナビゲーション制御ユニット3は、GNSSアンテナ31からの自車位置情報を入力し、道路情報を含む地図データと衛星通信を利用したGPS(全地球測位システム)を組み合わせ、ルート検索により現在位置から目的地までの走行ルートを生成する。そして、生成した走行ルートを地図上に表示すると共に、走行ルート情報を出力する。
ここで、「GNSS」は「Global Navigation Satellite System:全地球航法衛星システム」の略称であり、「GPS」は「Global Positioning System」の略称である。なお、ナビゲーション制御ユニット3の詳細構成については後述する。
自動運転制御ユニット4は、ADAS制御ユニット2の物体認識処理部22からの認識結果データと、ナビゲーション制御ユニット3からの走行ルート情報又は総走行ルート情報を入力する。そして、入力情報に基づいて目標車速や目標加速度や目標減速度を生成する。さらに、生成された目標加速度により駆動制御指令値を演算し、演算結果を駆動アクチュエータ51へ出力する。生成された目標減速度により制動制御指令値を演算し、演算結果を制動アクチュエータ52へ出力する。入力された走行ルート情報(目標走行経路情報)により舵角制御指令値を演算し、演算結果を舵角アクチュエータ53へ出力する。
アクチュエータ5は、駆動アクチュエータ51と、制動アクチュエータ52と、舵角アクチュエータ53と、を有する。
駆動アクチュエータ51は、自動運転制御ユニット4から駆動制御指令値を入力し、駆動源駆動力を制御するアクチュエータである。つまり、エンジン車の場合は、エンジンアクチュエータを用いる。ハイブリッド車の場合は、エンジンアクチュエータとモータアクチュエータを用いる。電気自動車の場合、モータアクチュエータを用いる。
制動アクチュエータ52は、自動運転制御ユニット4から制動制御指令値を入力し、ブレーキ制動力を制御するアクチュエータである。なお、制動アクチュエータ52としては、油圧ブースタや電動ブースタなどを用いる。
舵角アクチュエータ53は、自動運転制御ユニット4から舵角制御指令値を入力し、操舵輪の転舵角を制御するアクチュエータである。なお、舵角アクチュエータ53としては、舵角制御モータなどを用いる。
[ナビゲーション制御ユニットの詳細構成]
まず、自動運転用ナビゲーション機能(「ADナビ機能」という。)としては、下記の(a),(b),(c)のADナビ機能を備えている。
(a)目的地の設定をする
目的地の候補を通知する。目的地の座標を取得する。目的地の座標を更新する。ウェイポイントを設定する。
(b)最適な経路を演算する
地図上の自車位置を取得する。経路の候補を検索する。最適経路計画の特定をする(コスト計算)。経路計画を配信する。DM側からリルート・経路要求を受信する。経路計画の更新をする。ナビの状態をDM側に通知する(経路不明などのとき)。
(c)経路の案内をする
自動運転区間とマニュアル運転区間を画面表示する。システム移行の通知をする。目的地/ウェイポイントの選択をする。到達点の通知をする。その他。
以下、上記(a)により目的地の設定を設定し、上記(b)により最適な経路を演算する際、自動運転用走行ルートを生成するナビゲーション制御ユニット3の詳細構成を、図1に基づいて説明する。
ナビゲーション制御ユニット3は、図1に示すように、GNSSアンテナ31と、位置情報処理部32と、目的地設定部33と、地図データ記憶部34と、走行履歴データ記憶部35と、ルート履歴読出部36と、ルート検索処理部37と、表示部38と、を備えている。
位置情報処理部32は、GNSSアンテナ31から入力される衛星通信情報に基づいて、自車の停車位置や自車の走行位置の緯度・経度の検出処理を行う。位置情報処理部32からの自車位置情報は、ルート検索処理部37へ出力される。
目的地設定部33は、ドライバーによる表示部38の表示画面へのタッチパネル操作などにより、自車の目的地の入力設定を行う。目的地設定部33からの目的地情報は、ルート検索処理部37へ出力される。
地図データ記憶部34は、緯度経度と地図情報が対応づけられた、いわゆる電子地図データの記憶部である。地図データには、各地点に対応づけられた道路情報を有し、道路情報は、ノードと、ノード間を接続するリンクにより定義される。道路情報は、道路の位置/領域により道路を特定する情報と、道路ごとの道路種別、道路ごとの道路幅、道路の形状情報とを含む。道路情報は、各道路リンクの識別情報ごとに、交差点の位置、交差点の進入方向、交差点の種別その他の交差点に関する情報を対応づけて記憶する。また、道路情報は、各道路リンクの識別情報ごとに、道路種別、道路幅、道路形状、直進の可否、進行の優先関係、追い越しの可否(隣接レーンへの進入の可否)、制限速度、その他の道路に関する情報を対応づけて記憶する。
走行履歴データ記憶部35には、自車が過去にマニュアル走行や自動運転走行を経験したことのある走行ルート情報が、ルート履歴情報(走行軌跡データ)として記憶されている。なお、走行履歴データ記憶部35には、自車が過去に経験したことのあるルート履歴情報(走行軌跡データ)をクラウドにアップロードする機能を付加しても良い。また、走行履歴データ記憶部35には、必要に応じ他車が過去にマニュアル走行や自動運転走行を経験したことのあるルート履歴情報(走行軌跡データ)を、クラウドからダウンロードする機能を付加しても良い。
ルート履歴読出部36は、目的地が設定されると、走行履歴データ記憶部35から設定された目的地を中心とする所定範囲の領域における走行ルートのルート履歴情報(走行軌跡データ)を読み出す。このとき、自車のルート履歴情報(走行軌跡データ)を読み出すだけでも良いし、自車の走行軌跡データに他車のルート履歴情報(走行軌跡データ)を加えて読み出すようにしても良い。
ルート検索処理部37は、位置情報処理部32からの自車位置情報と、目的地設定部33からの目的地情報と、地図データ記憶部34からの道路地図情報(道路地図データ)と、ルート履歴読出部36からのルート履歴情報(走行軌跡データ)とを入力する。そして、自車の現在位置から目的地までのルート検索が道路地図情報のみにより可能であるときは、道路地図情報に基づいてルートコスト計算などによって走行ルートを作成し、走行ルート情報を出力する。自車の現在位置から目的地までのルート検索がルート履歴情報のみにより可能であるときは、ルート履歴に基づいて走行ルートを決定し、走行ルート情報を出力する。自車の現在位置から目的地までのルート検索が道路地図情報によって不可能で、かつ、ルート履歴情報によって不可能であるとき、設定された目的地が私有地であるか否かを判断する。設定された目的地が私有地であるときは、後述する方式1により走行ルートを生成し、走行ルート情報又は総走行ルート情報を出力する。設定された目的地が私有地でないときは、後述する方式2により走行ルートを生成し、走行ルート情報又は総走行ルート情報を出力する。
表示部38は、地図データ記憶部34からの地図データ情報と、ルート検索処理部37からの走行ルート情報又は総走行ルート情報を入力する。そして、表示画面に、地図と道路と走行ルートと自車位置と目的地を表示する。つまり、表示部38は、自動運転による走行中、自車が地図上で何処を移動しているかなどの自車位置視覚情報を提供する。
[自動運転制御の全体処理構成]
図2は、実施例1のナビゲーション制御ユニット3及び自動運転制御ユニット4にて実行される自動運転制御処理の流れを示す。以下、自動運転制御の全体処理構成をあらわす図2の各ステップについて説明する。
ステップS1では、目的地を設定したか否かを判断する。YES(目的地の設定有り)の場合はステップS2へ進み、NO(目的地の設定無し)の場合はステップS1の判断を繰り返す。
ステップS2では、ステップS1での目的地の設定有りとの判断に続き、道路地図情報により自車の現在位置から目的地までのルート検索が可能であるか否かを判断する。YES(ルート検索可能)の場合はステップS3へ進み、NO(ルート検索不可能)の場合はステップS4へ進む。
ステップS3では、ステップS2でのルート検索可能であるとの判断に続き、道路地図情報に基づき、ルートコスト計算により走行ルートを生成し、自動運転を行い、エンドへ進む。
ステップS4では、ステップS2でのルート検索不可能であるとの判断に続き、ルート履歴情報により自車の現在位置から目的地までのルート検索が可能であるか否かを判断する。YES(ルート検索可能)の場合はステップS5へ進み、NO(ルート検索不可能)の場合はステップS6へ進む。
ステップS5では、ステップS4でのルート検索可能であるとの判断に続き、ルート履歴情報に基づき走行ルートを決定し、自動運転を行い、エンドへ進む。
ステップS6では、ステップS4でのルート検索不可能であるとの判断に続き、設定された目的地は私有地であるか否かを判断する。YES(目的地は私有地である)の場合はステップS7へ進み、NO(目的地は私有地でない)の場合はステップS8へ進む。
ステップS7では、ステップS6での目的地は私有地であるとの判断に続き、図3に示す方式1により走行ルートを生成し、自動運転を行い、エンドへ進む。
ステップS8では、ステップS6での目的地は私有地でないとの判断に続き、図4に示す方式2により走行ルートを生成し、自動運転を行い、エンドへ進む。
[走行ルート生成方式1による自動運転制御処理構成]
図3は、実施例1において目的地が設定されたときに方式1により走行ルートを生成して自動運転を実行する処理の流れを示す。以下、走行ルート生成方式1による自動運転制御処理構成をあらわす各ステップについて説明する。
ステップS71では、目的地が存在する施設に走行軌跡データがあるか否かを判断する。YES(走行軌跡データ有り)の場合はステップS72へ進み、NO(走行軌跡データ無し)の場合はステップS77へ進む。
ステップS72では、ステップS71での走行軌跡データ有りとの判断に続き、走行軌跡データより施設出入り口による接続点データを抽出し、ステップS73へ進む。
ステップS73では、ステップS72での接続点データの抽出に続き、接続点を目的地としてルート検索を行い、ステップS74へ進む。
ステップS74では、ステップS73での接続点を目的地とするルート検索に続き、ルート検索結果と走行軌跡データを結合し、全ルートデータ(総走行ルート情報)として自動運転を始め、ステップS75へ進む。
ここで、接続点の位置をルート検索用目的地としたとき、敷地外ルートとして接続点の位置までのルートを計算できないとき、計算可能な最終点と接続点の位置までのルートを補完する。また、敷地内ルートと敷地外ルートとを繋ぐ結合部付近のルートが車両走行可能であるかどうかを判断し、車両走行可能で無いと判断されると、結合部付近のルートを、滑らかな曲線を描くように補正する。
ステップS75では、ステップS74でのルート検索結果と走行軌跡データを結合した総走行ルートによる自動運転の開始に続き、自車の自動運転走行を開始する。次のステップS76では、生成された総走行ルートに沿って目的地までの自動運転を行い、エンドへ進む。
ステップS77では、ステップS71での走行軌跡データ無しとの判断に続き、最短点を目的地としてルート検索を行い、ステップS78へ進む。
ここで、最短点とは、目的地と道路地図データを照合したとき、目的地に最も距離が近い道路地図データ上の道路終点をいう。
ステップS78では、ステップS77でのルート検索結果による走行ルート(自車位置と最短点としての道路終点を結ぶ走行ルート)の生成に続き、自車の自動運転走行を開始する。次のステップS79では、生成された走行ルートに沿って目的地の近場までの自動運転を行い、エンドへ進む。
[走行ルート生成方式2による自動運転制御処理構成]
図4は、実施例1において目的地が設定されたときに方式2により走行ルートを生成して自動運転を実行する処理の流れを示す。以下、走行ルート生成方式2による自動運転制御処理構成をあらわす各ステップについて説明する。
ステップS81では、最短点を目的地としてルート検索を行って検索ルートデータを取得し、ステップS82へ進む。
ここで、最短点とは、ステップS77と同様に、目的地と道路地図データを照合したとき、目的地に最も距離が近い道路地図データ上の道路終点をいう。
ステップS82では、ステップS81での最短点を目的地とするルート検索に続き、目的地が存在する施設に走行軌跡データがあるか否かを判断する。YES(走行軌跡データ有り)の場合はステップS83へ進み、NO(走行軌跡データ無し)の場合はステップS88へ進む。
ステップS83では、ステップS82での走行軌跡データ有りとの判断に続き、検索ルートデータと走行軌跡データに交差点が存在するか否かを判断する。YES(交差点が存在する)の場合ステップS84へ進み、NO(交差点が存在しない)の場合はステップS89へ進む。
ステップS84では、ステップS83での交差点が存在するとの判断に続き、交差点により接続された両ルートデータを結合することで総走行ルートを生成し、ステップS85へ進む。
ステップS85では、ステップS84又はステップS89での総走行ルートの生成に続き、両ルートデータの結合部付近はクルマが走れるように結合されているか否かを判断する。YES(クルマが走れる結合)の場合はステップS86へ進み、NO(クルマが走れない結合)の場合はステップS90へ進む。
ステップS86では、ステップS85でのクルマが走れる結合であるとの判断、或いは、ステップS91でのクルマが走れる結合であり、かつ、走行不能エリアをまたいでいないとの判断に続き、自車の自動運転走行を開始する。次のステップS87では、生成された総走行ルートに沿って目的地までの自動運転を行い、エンドへ進む。
ステップS88では、ステップS82での走行軌跡データ無しとの判断に続き、自車の自動運転走行を開始し、ステップS92へ進む。
ステップS89では、ステップS83での交差点が存在しないとの判断に続き、検索ルートデータと走行軌跡データが一番接近する点を抽出し、一番接近する点を接続点として結合することで総走行ルートを生成し、ステップS85へ進む。
ステップS90では、ステップS85でのクルマが走れない結合であるとの判断に続き、結合部付近を滑らかな曲線で補正し、ステップS91へ進む。
ステップS91では、ステップS90での結合部付近の曲線補正に続き、クルマが走れるように補正ができ、かつ、補正したルートが道路外などの走行不能エリアをまたいでいないか否かを判断する。YES(クルマが走れる補正)の場合はステップS86へ進み、NO(クルマが走れない補正)の場合はステップS92へ進む。
ステップS92では、ステップS88での走行開始、或いは、ステップS91でのクルマが走れない補正であるとの判断に続き、生成された走行ルート(自車位置と最短点としての道路終点を結ぶ走行ルート)に沿って目的地の近場までの自動運転を行い、エンドへ進む。
次に、作用を説明する。
実施例1の作用を、「比較例による走行ルート生成作用」、「方式1による総走行ルート生成作用」、「方式2による総走行ルート生成作用」に分けて説明する。
[比較例による走行ルート生成作用]
図5は、比較例1において目的地が敷地内に設定されたときにナビゲーションによる走行ルート生成作用の一例を示し、図6は、比較例2において目的地が敷地内に設定されたときに過去の走行履歴に基づく走行ルート生成作用の一例を示す。以下、図5及び図6に基づいて比較例による走行ルート生成作用を説明する。
比較例1は、図5に示すように、自車が公道Pであって目的地Tから遠く離れた位置に存在し、目的地Tが敷地A内に設定されたときとする。このとき、ナビゲーションにより走行ルートを生成する際は、目的地Tに最も近い最短距離位置T’を目標到達点とする。そして、道路地図情報を用い、自車位置から目的地T’を結ぶコスト計算によりルート検索を行い、検索結果を敷地外ルートRoutとして生成する(ルート・パス方式)。
比較例2は、図6に示すように、自車が敷地Aの出入り口の境界位置Bに存在し、目的地Tが敷地A内に設定されたときとする。このとき、過去の走行履歴に基づいて走行ルートを生成する際は、既に保有している走行軌跡データを用い、境界位置Bから目的地Tを結ぶルートを、敷地内ルートRinとして生成する(テープレコーダ方式)。
よって、比較例1及び比較例2の場合、自車が公道Pであって目的地Tから遠く離れた位置に存在し、目的地Tが敷地A内に設定されたとき、最短距離位置T’まではルート・パス方式による自動運転走行が可能である。しかし、少なくとも最短距離位置T’から境界位置Bまでは、自動運転モードを解除し、マニュアル運転をする必要がある。そして、境界位置Bまで到達すると、改めてマニュアル運転から自動運転モードに切り替え、境界位置Bから目的地Tまでのテープレコーダ方式による自動運転走行が可能である。
このように、ルート・パス方式とテープレコーダ方式による自動運転システムが搭載されている自動運転車両においても、2つのシステムを連携させたドア・ツー・ドアを実現できないという課題があった。
[方式1による総走行ルート生成作用]
道路地図情報やルート履歴情報によりルート検索が不可能であり、かつ、設定された目的地が私有地であるとき、図2のフローチャートにおいて、ステップS1→ステップS2→ステップS4→ステップS6→ステップS7→エンドへと進む。このとき、ステップS7にて方式1による走行ルートの生成が選択される。
方式1による走行ルートの生成が選択されると、図3のフローチャートにおいて、ステップS71→ステップS72→ステップS73→ステップS74へと進む。そして、ステップS74にて、敷地外から敷地内への敷地エリアの出入り口位置を抽出し、この位置を走行軌跡データと検索ルートデータとの接続点とする方式1による総走行ルートが生成される。
図7は、実施例1において目的地が敷地内(私有地内施設)に設定されたときに方式1により総走行ルートを生成するときの接続点抽出作用を示し、図8は、方式1により総走行ルートを生成する総走行ルート生成作用を示す。以下、図7及び図8に基づいて方式1による総走行ルート生成作用を説明する。
まず、走行履歴をベースとするルートデータと敷地エリア情報により、図7に示すように、境界位置Bから目的地Tを結ぶ走行軌跡データ(敷地内ルートRin)を取得する。そして、走行軌跡データ(敷地内ルートRin)に基づき、図8に示すように、敷地A外から敷地A内への敷地エリアの出入り口位置(=境界位置B)を接続点C1として抽出する。
次に、接続点C1の位置をルート検索用目的地とし、地図情報による検索ルートデータに基づいて、自車の現在位置からルート検索用目的地の位置までの地図ルート(敷地外ルートRout)を取得する。このとき、最短点位置までの敷地外ルートRoutが、接続点C1の位置まで延長される。
最後に、走行軌跡データによる敷地内ルートRinと、ルート検索結果による敷地外ルートRoutとを接続点C1により繋げることで、図8に示すように、1つの総走行ルートが生成される。
従って、敷地エリアの出入り口位置が接続点C1として抽出されることで、ルート・パス方式(敷地外ルートRout)とテープレコーダ方式(敷地内ルートRin)との2つのシステム連携による1つの総走行ルートを生成することができる。このように、敷地A内に目的地Tを設定すると、2つのシステムを連携させることで、現在位置から目的地Tまで自動運転走行を維持したままで自車が到達するというドア・ツー・ドアを実現することができる。なお、この方式1は、接続点C1のポイント抽出のために、敷地エリア情報が必要であるため、敷地Aが、敷地エリア情報を保有する私有地の場合に有用である。
ここで、方式1の場合、自車が敷地エリアデータをもたないとき、その敷地の保有者が持つ敷地エリアデータ(土地保有情報やCAD情報)に基づいて接続点C1を抽出しても良い。この場合、自車以外の敷地内道路情報からルートを抽出することで、自車にとって過去の走行履歴がない初走行エリアでも対応できる。また、自車が敷地エリアデータをもたないとき、道路(公道)エリアとの初めて交差する点を敷地との境目だと判断し、接続点C1を抽出しても良い。
[方式2による総走行ルート生成作用]
道路地図情報やルート履歴情報によりルート検索が不可能であり、かつ、設定された目的地が私有地でないとき、図2のフローチャートにおいて、ステップS1→ステップS2→ステップS4→ステップS6→ステップS8→エンドへと進む。このとき、ステップS8にて方式2による走行ルートの生成が選択される。
方式2による走行ルートの生成が選択され、かつ、走行軌跡データと検索ルートデータとに交差点が存在すると、図4のフローチャートにおいて、ステップS81→ステップS82→ステップS83→ステップS84へと進む。そして、ステップS84にて交差点を接続点とする方式2による総走行ルートが生成される。
方式2による走行ルートの生成が選択され、かつ、走行軌跡データと検索ルートデータとに交差点が存在しないと、図4のフローチャートにおいて、ステップS81→ステップS82→ステップS83→ステップS89へと進む。そして、ステップS89にて一番接近する点を抽出し、この点を接続点とする方式2による総走行ルートが生成される。
図9は、実施例1において目的地が敷地内(私有地外施設)に設定されたときに方式2により総走行ルートを生成するときの接続点抽出作用を示す。図10は、方式2により総走行ルートを生成する総走行ルート生成作用を示す。以下、図9及び図10に基づいて方式2による総走行ルート生成作用を説明する。
まず、走行履歴をベースとするルートデータと敷地エリア情報による走行軌跡データ(敷地内ルートRin)を取得する。併せて、地図情報により自車の現在位置から目的地Tに近い領域までの検索ルートデータ(敷地外ルートRout)を取得する。そして、走行軌跡データ(敷地内ルートRin)と検索ルートデータ(敷地外ルートRout)とが互いに重なる交差点が接続点C2として抽出される。このとき、図9に示すように、敷地内ルートRinと敷地外ルートRoutとに交差点が存在しないと、敷地内ルートRinを、敷地外ルートRoutの最終点(最短点)まで延長し、敷地外ルートRoutの最短点が、接続点C2として抽出される。
最後に、走行軌跡データによる敷地内ルートRinと、ルート検索結果による敷地外ルートRoutとを接続点C2により繋げることで、図10に示すように、1つの総走行ルートが生成される。
従って、敷地内ルートRinと敷地外ルートRoutとの交差点が接続点C2として抽出されることで、ルート・パス方式(敷地外ルートRout)とテープレコーダ方式(敷地内ルートRin)との2つのシステム連携による1つの総走行ルートを生成することができる。このように、敷地A内に目的地Tを設定すると、2つのシステムを連携させることで、方式1と同様に、現在位置から目的地Tまで自動運転走行を維持したままで自車が到達するというドア・ツー・ドアを実現することができる。なお、方式2は、接続点C2を互いのルートの重なる地点から抽出するため、方式1に比べて敷地エリア情報の必要性が低く、汎用性が高い。
次に、効果を説明する。
実施例1における自動運転車両の走行ルート生成方法及び走行ルート生成装置にあっては、下記に列挙する効果が得られる。
(1) 自車の現在位置から目的地Tまでの走行ルートを生成するコントローラ(ナビゲーション制御ユニット3)を搭載している。
この運転支援車両(自動運転車両)の走行ルート生成方法において、目的地Tが設定されると、ルート情報として、目的地Tが存在する敷地Aの敷地内ルート情報を取得する。
現在位置から敷地Aに近い道路位置までの道路地図情報を取得する。
敷地内ルート情報に基づく敷地内ルートRinと、道路地図情報に基づく敷地外ルートRoutとを互いに接続するルート検索により1つの総走行ルートを生成する(図8)。
このため、目的地Tが公道から離れた敷地A内に存在するとき、敷地内ルートRinと敷地外ルートRoutとの連携によって総走行ルートを生成する運転支援車両(自動運転車両)の走行ルート生成方法を提供することができる。
(2) 敷地内ルートRinと敷地外ルートRoutとの接続点が設定されると、ルート検索用目的地を接続点C1,C2の位置に移動する(図7,9)。
このため、(1)の効果に加え、1つの総走行ルートを生成する際、ルート検索用目的地を基点とするルート検索により、敷地内ルートRinと敷地外ルートRoutとを互いに接続するルートを容易に取得することができる。
(3) 走行履歴をベースとするルートデータと敷地エリア情報による走行軌跡データ(敷地内ルートRin)を取得する。
走行軌跡データ(敷地内ルートRin)に基づき、敷地エリア外から敷地エリア内への出入り口位置を、接続点C1として抽出する。
接続点C1の位置をルート検索用目的地とし、敷地内ルートRinと敷地外ルートRoutとを接続点C1により繋げることで1つの総走行ルートを生成する(図8)。
このため、(2)の効果に加え、敷地エリアの出入り口位置が接続点C1として抽出されることで、ルート・パス方式とテープレコーダ方式とを連携させた総走行ルートを生成することができる。
(4) 接続点C1の位置をルート検索用目的地としたとき、敷地外ルートRoutとして接続点C1の位置までのルートを計算できないとき、計算可能な最終点と接続点C1の位置までのルートを補完する(図8)。
このため、(3)の効果に加え、目的地Tまでのルートが途切れるときを含めて1つの総走行ルートの生成が可能な機会を増大させることができる。
(5) 走行履歴をベースとするルートデータと敷地エリア情報による走行軌跡データ(敷地内ルートRin)を取得する。
道路地図情報により自車の現在位置から目的地Tに近い領域までの検索ルートデータ(敷地外ルートRout)を取得する。
走行軌跡データ(敷地内ルートRin)と検索ルートデータ(敷地外ルートRout)とが互いに重なる交差点の位置を、接続点C2として抽出する。
接続点C2の位置をルート検索用目的地とし、敷地内ルートRinと敷地外ルートRoutとを接続点C2により繋げることで1つの総走行ルートを生成する(図10)。
このため、(2)の効果に加え、道路地図情報による検索ルート上の位置に接続点C2が抽出されることで、敷地エリアへの出入り口位置を接続点C1として抽出する場合に比べ、高い汎用性により総走行ルートを生成することができる。
(6) 走行軌跡データ(敷地内ルートRin)と検索ルートデータ(敷地外ルートRout)とが互いに重なる交差点が存在しないと判断されたとき、走行軌跡データ(敷地内ルートRin)と検索ルートデータ(敷地外ルートRout)とが最も接近する点を、接続点C2として抽出する(図10)。
このため、(5)の効果に加え、走行軌跡データ(敷地内ルートRin)と検索ルートデータ(敷地外ルートRout)とに互いに重なる交差点が存在しないとき、最短のルート補完により1つの総走行ルートを生成することができる。
(7) 敷地内ルートRinと敷地外ルートRoutとを繋ぐ結合部付近のルートが車両走行可能であるかどうかを判断する。
車両走行可能で無いと判断されると、結合部付近のルートを、滑らかな曲線を描くように補正する(図8,10)
このため、(3)〜(6)の効果に加え、生成された総走行ルートに沿って運転支援(自動運転)により走行するとき、乗員にとって違和感になる車両の挙動変化を小さく抑えることができる。
(8) 総走行ルートを生成するとき、設定された目的地Tが存在する敷地エリアが私有地であるかどうかを判断する。
目的地Tが存在する敷地エリアが私有地であるとき、敷地エリア外から敷地エリア内への出入り口位置を接続点C1として抽出し、総走行ルートを生成する方式1を選択する。
目的地Tが存在する敷地エリアが私有地でないとき、走行軌跡データ(敷地内ルートRin)と検索ルートデータ(敷地外ルートRout)とが互いに重なる交差点の位置を接続点C2として抽出し、総走行ルートを生成する方式2を選択する(図2)。
このため、(2)の効果に加え、1つの総走行ルートを生成する際、自車が敷地エリア情報を保有している可能性が高いかどうかにより2つの方式を切り替えることで、より適切な総走行ルート生成方式を選択することができる。
(9) 自車の現在位置から目的地Tまでの走行ルートを生成するコントローラ(ナビゲーション制御ユニット3)を搭載している。
この運転支援車両(自動運転車両)の走行ルート生成装置において、コントローラ(ナビゲーション制御ユニット3)は、目的地設定部33と、ルート履歴読出部36と、ルート検索処理部37と、を備える。
目的地設定部33は、目的地Tを設定する。
ルート履歴読出部36は、目的地Tが設定されると、ルート情報として、目的地Tが存在する敷地Aの敷地内ルート情報を取得する。
ルート検索処理部37は、現在位置から敷地Tに近い道路位置までの道路地図情報を取得し、敷地内ルート情報に基づく敷地内ルートRinと、道路地図情報に基づく敷地外ルートRoutとを互いに接続するルート検索により1つの総走行ルートを生成する(図8)。
このため、目的地Tが公道から離れた敷地A内に存在するとき、敷地内ルートRinと敷地外ルートRoutとの連携によって総走行ルートを生成する運転支援車両(自動運転車両)の走行ルート生成装置を提供することができる。
以上、本開示の運転支援車両の走行ルート生成方法及び走行ルート生成装置を実施例1に基づき説明してきた。しかし、具体的な構成については、この実施例1に限られるものではなく、特許請求の範囲の各請求項に係る発明の要旨を逸脱しない限り、設計の変更や追加等は許容される。
実施例1では、総走行ルートを生成する方式として、敷地出入り口位置を接続点C1として総走行ルートを生成する方式1と、敷地内ルートRinと敷地外ルートRoutとの交差位置を接続点C2として総走行ルートを生成する方式2と、を共に備える例を示した。しかし、総走行ルートを生成する方式としては、方式1のみを実行する例としても良いし、また、方式2のみを実行する例としても良い。
実施例1では、走行履歴データ記憶部35として、主に、自車が過去にマニュアル走行や自動運転走行を経験したことのある走行ルート情報が、ルート履歴情報(走行軌跡データ)として記憶されている例を示した。しかし、走行履歴データ記憶部としては、自車が走行したデータに加え、ネットワークを通じ、他車の走行データも利用できる。このとき、自分以外のより上手な人のデータに基づいて自動運転ができる。また、自車は自らの自動運転走行軌跡データをクラウド環境へアップロードする機能を保有する。このとき、マニュアル走行時(自動運転OFF時)の走行データをアップロードすることで、これまで自動運転情報が提供していなかったエリアで新たに走行することができるようになる。さらに、敷地所有者がクルマに走ってほしい経路をドライバーへ提供することができる。クラウドでは、自らが走行している付近、敷地の走行データをダウンロードする機能を提供する。ダウンロードしたデータにより走行不能や補正が必要になった場合はその差分情報を提供し、別のクルマではその補正情報を元に走行することができる。多くの人が同じ経路を走行し、補正し合うことでより正確なデータに更新することができる。敷地内ルートが複数存在する場合、そのルートの最終目的地をドライバーが選択できるようにし、敷地内で詳細な目的地設定を可能とする。このとき、ドライバーは敷地内の任意の止めたい所へ止められるようになる(主に敷地内駐車場の選択を想定)。
実施例1では、自車の現在位置から目的地までの走行ルートを生成するコントローラとして、ナビゲーション制御ユニット3を用いる例を示した。しかし、自車の現在位置から目的地までの走行ルートを生成するコントローラとしては、自動運転制御ユニットとする例としても良い。さらに、走行ルート生成機能を2つに分け、一部をナビゲーション制御ユニットで分担し、残りを自動運転制御ユニットで分担する例としても良い。
実施例1では、本開示の走行ルート生成方法及び走行ルート生成装置を自動運転モードの選択により操舵/駆動/制動が自動制御される自動運転車両に適用する例を示した。しかし、本開示の走行ルート生成方法及び走行ルート生成装置は、総走行ルートを生成することでドライバーによる操舵運転/駆動運転/制動運転のうち、一部の運転を支援する運転支援車両であっても良い。要するに、総走行ルートを生成することでドライバーの運転支援をする車両であれば適用することができる。
1 車載センサ
2 ADAS制御ユニット
3 ナビゲーション制御ユニット(コントローラ)
31 GNSSアンテナ
32 位置情報処理部
33 目的地設定部
34 地図データ記憶部
35 走行履歴データ記憶部
36 ルート履歴読出部
37 ルート検索処理部
38 表示部
4 自動運転制御ユニット
5 アクチュエータ

Claims (5)

  1. 自車の現在位置から目的地までの走行ルートを生成するコントローラを搭載している運転支援車両の走行ルート生成方法において、
    前記目的地が設定されると、ルート情報として、前記目的地が存在する敷地の敷地内ルート情報を取得し、
    前記現在位置から前記敷地に近い道路位置までの道路地図情報を取得し、
    前記敷地内ルート情報に基づく敷地内ルートと、前記道路地図情報に基づく敷地外ルートとの接続点を設定し、
    前記接続点が設定されると、ルート検索用目的地を前記接続点の位置に移動し、前記敷地内ルートと前記敷地外ルートとを互いに接続するルート検索により1つの総走行ルートを生成し、
    前記総走行ルートを生成するとき、設定された目的地が存在する敷地エリアが私有地であるかどうかを判断し、
    前記目的地が存在する敷地エリアが私有地であるとき、敷地エリア外から敷地エリア内への出入り口位置を前記接続点として抽出して、総走行ルートを生成し、
    前記目的地が存在する敷地エリアが私有地でないとき、走行軌跡データと検索ルートデータとが互いに重なる交差点の位置を前記接続点として抽出して、総走行ルートを生成する
    ことを特徴とする運転支援車両の走行ルート生成方法。
  2. 請求項1に記載された運転支援車両の走行ルート生成方法において、
    前記接続点の位置をルート検索用目的地としたとき、前記敷地外ルートとして前記接続点の位置までのルートを計算できないとき、計算可能な最終点と前記接続点の位置までのルートを補完する
    ことを特徴とする運転支援車両の走行ルート生成方法。
  3. 請求項1又は2に記載された運転支援車両の走行ルート生成方法において、
    前記走行軌跡データと前記検索ルートデータとが互いに重なる交差点が存在しないと判断されたとき、前記走行軌跡データと前記検索ルートデータとが最も接近する点を、前記接続点として抽出する
    ことを特徴とする運転支援車両の走行ルート生成方法。
  4. 請求項1から3までの何れか一項に記載された運転支援車両の走行ルート生成方法において、
    前記敷地内ルートと前記敷地外ルートとを繋ぐ結合部付近のルートが車両走行可能であるかどうかを判断し、
    車両走行可能で無いと判断されると、結合部付近のルートを、滑らかな曲線を描くように補正する
    ことを特徴とする運転支援車両の走行ルート生成方法。
  5. 自車の現在位置から目的地までの走行ルートを生成するコントローラを搭載している運転支援車両の走行ルート生成装置において、
    前記コントローラは、
    前記目的地を設定する目的地設定部と、
    前記目的地が設定されると、ルート情報として、前記目的地が存在する敷地の敷地内ルート情報を取得するルート履歴読出部と、
    前記現在位置から前記敷地に近い道路位置までの道路地図情報を取得し、前記敷地内ルート情報に基づく敷地内ルートと、前記道路地図情報に基づく敷地外ルートとの接続点を設定し、前記接続点が設定されると、ルート検索用目的地を前記接続点の位置に移動し、前記敷地内ルートと前記敷地外ルートとを互いに接続するルート検索により1つの総走行ルートを生成するルート検索処理部と、を備え
    前記ルート検索処理部は、前記総走行ルートを生成するとき、設定された目的地が存在する敷地エリアが私有地であるかどうかを判断し、
    前記目的地が存在する敷地エリアが私有地であるとき、敷地エリア外から敷地エリア内への出入り口位置を前記接続点として抽出して、総走行ルートを生成し、
    前記目的地が存在する敷地エリアが私有地でないとき、走行軌跡データと検索ルートデータとが互いに重なる交差点の位置を前記接続点として抽出して、総走行ルートを生成する
    ことを特徴とする運転支援車両の走行ルート生成装置。
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