JP2014102141A - 経路情報処理装置、経路情報処理システム及び経路情報処理方法 - Google Patents

経路情報処理装置、経路情報処理システム及び経路情報処理方法 Download PDF

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Abstract

【課題】目的地までの経路をより適切に設定することのできる経路情報処理装置、経路情報処理システム及び経路情報処理方法を提供する。
【解決手段】経路案内部32は、利用側車両30に搭載されたナビゲーション装置34を介して目的地までの経路を案内する。経路案内部32は、ナビゲーション装置34により、目的地周辺までの経路を、利用側車両30の現在地と、目的地と、地図情報342とに基づいて広域案内するとともに、目的地周辺から目的地までの経路を、利用側車両30の現在地と、目的地までの経路履歴から得られる終点の履歴である終点履歴から選択された目的地への経路の終点と、目的地周辺の経路に関する移動履歴である周辺経路履歴を含む地図情報342とに基づいて狭域案内する。経路案内部32は、利用側車両30が目的地周辺に到達したことを条件に、経路案内に用いる経路を広域案内から狭域案内に切り換える。
【選択図】図4

Description

本発明は、車両などの移動体に移動経路に関する支援情報を提供する経路情報処理装置、経路情報処理システム、及び経路情報処理方法に関する。
一般に、車両に搭載される経路情報処理システム、いわゆるナビゲーションシステムでは、現在地点から目的地点までの経路案内が音声や画像等により行われている。このようなナビゲーションシステムによる経路案内に際してはまず、目的地の名称や住所、電話番号等が運転者などによってナビゲーションシステムの入力装置等を介して入力される。そして、この入力された目的地が目的地点に設定される。一方、ナビゲーションシステムによる運転支援に際しては、車両の現在地からこの設定された目的地点に至るまでの経路が周辺の交通情報等とともに運転者などに案内される。
ところで、施設等が目的地として設定されても、その目的地の駐車場が何処であるのか等の情報となると不明なことも多い。特に、駐車場が複数存在したり、駐車場の利用可能時間が限定されていたりすると、案内すべき駐車場を特定することは容易ではない。こうしたことなどから、経路案内は通常、目的地近辺で終了され、その後は運転者自身が利用可能な駐車場を目的地周辺の案内標識などを参考にして探すことが普通であった。そこで従来から、例えば目的地の駐車場までを経路として案内することのできる経路情報処理システムの開発が望まれており、その一例が特許文献1に記載されている。
特許文献1に記載のシステムは、蓄積した走行履歴データに基づいて目的地(POI)への進入経路を選択するセンタ装置と、センタ装置から得た進入経路による経路案内にその外側から同進入経路までの経路案内を接続するカーナビゲーション装置とを備えている。詳述すると、プローブカーの走行履歴データを蓄積した走行履歴DB(データベース)を備えるセンタ装置は、走行履歴DBに蓄積された走行履歴データごとに最終到達位置近傍に所在する目的地を求め、その目的地に到達する走行履歴経路に基づき、目的地進入点と、その目的地進入点から目的地に到達する走行履歴経路を求める。そして、センタ装置は、プローブカーが最も多く選択した経路を目的地進入経路として求め、目的地進入点と目的地進入経路とを目的地に対応付けて進入経路DBに保持する。一方、カーナビゲーション装置は、目的地に対応する目的地進入点と目的地進入経路とをセンタ装置から取得して現在地から目的地進入点までの最小コスト経路を求め、その最小コスト経路とセンタ装置から取得した目的地進入経路とをつないで推奨経路とする。これにより、目的地周辺では、目的地進入経路に基づく経路案内が目的地近傍の最終到達位置(例えば駐車場)まで行われる。
特開2010−237158号公報
特許文献1に記載のシステムによれば、目的地進入経路に基づいて目的地進入点から目的地近傍の最終到達位置まで走行経路を案内することができるようになるものの、必ず目的地進入点を経由するように現在地から目的地までの経路が設定される。このため、現在地によっては、目的地まで遠回りとなるような経路が設定されることにもなりかねないなど、経路が適切に設定されないおそれもある。
本発明は、このような実情に鑑みてなされたものであって、その目的は、目的地までの経路をより適切に設定することのできる経路情報処理装置、経路情報処理システム及び経路情報処理方法を提供することにある。
以下、上記課題を解決するための手段及びその作用効果を記載する。
上記目的を達成するため、請求項1に記載の経路情報処理装置は、移動体に搭載された案内情報出力部を介して目的地までの経路を案内する経路情報処理装置であって、目的地周辺までの経路を、移動体の現在地と、目的地と、地図情報とに基づいて設定する広域経路設定部と、目的地周辺から目的地までの経路を、移動体の現在地と、目的地までの経路履歴から得られる終点の履歴である終点履歴から選択された目的地への経路の終点と、目的地周辺の経路に関する移動履歴である周辺経路履歴を含む地図情報とに基づいて設定する狭域経路設定部とを備え、前記案内情報出力部は、移動体が目的地周辺に到達したことを条件に、経路案内に用いる経路を前記広域経路設定部が設定した経路から前記狭域経路設定部が設定した経路に切り換えることを要旨とする。
上記目的を達成するため、請求項3に記載の経路情報処理システムは、移動体に搭載された案内情報出力部を介して目的地までの経路を案内する経路情報処理システムであって、目的地までの経路情報から得られる経路の終点に関する移動履歴である終点履歴を蓄積する終点履歴蓄積部と、目的地周辺の経路に関する移動履歴である周辺経路履歴を蓄積する周辺経路履歴蓄積部と、前記移動体の周辺環境の情報である周辺環境情報に基づいて、前記終点履歴蓄積部に蓄積された終点履歴から目的地への経路の終点を選択し、前記周辺経路履歴蓄積部に蓄積された周辺経路履歴から有用な周辺経路履歴を選択する情報選択部と、目的地周辺までの経路を、移動体の現在地と、目的地と、地図情報とに基づいて設定する広域経路設定部と、目的地周辺から目的地までの経路を、移動体の現在地と、前記情報選択部により選択された目的地への経路の終点と、前記情報選択部により選択された周辺経路履歴を含む地図情報とに基づいて設定する狭域経路設定部とを備え、前記案内情報出力部は、移動体が目的地周辺に到達したことを条件に、経路案内に用いる経路を前記広域経路設定部が設定した経路から前記狭域経路設定部が設定した経路に切り換えることを要旨とする。
上記目的を達成するため、請求項10に記載の経路情報処理方法は、移動体に搭載された案内情報出力部を介して目的地までの経路を案内する経路情報処理装置に適用される経路情報処理方法であって、移動体の現在地と、目的地と、地図情報とに基づいて目的地周辺までの経路を設定する広域経路設定工程と、移動体の現在地と、目的地までの経路履歴から得られる終点の履歴である終点履歴から選択された目的地への経路の終点と、目的地周辺の経路に関する移動履歴である周辺経路履歴を含む地図情報とに基づいて目的地周辺から目的地までの経路を設定する狭域経路設定工程とを備え、移動体が目的地周辺に到達したことを条件に、前記案内情報出力部が経路案内に用いる経路を前記広域経路設定工程により設定された経路から前記狭域経路設定工程により設定された経路に切り換えることを要旨とする。
このような構成もしくは方法によれば、目的地周辺まで広域経路設定部の経路による案内が行われた後、目的地周辺から目的地までは移動履歴に基づく狭域経路設定部の経路による案内が行われる。一般に、広域経路設定部が経路を設定するための情報は、幹線などの主要な経路の情報が優先されるため、目的地周辺の細かい経路を含むような経路を適切に設定することには限界がある。また、細かい経路となると、経路にかかる規制などの状況が変更されたり、目的地において移動体が到達すべき終点が変更されたりすることも多く、情報精度の維持が容易ではない。そこで、目的地周辺では、選択された目的地への経路の終点と選択された周辺経路履歴を含む地図情報とに基づいて経路を設定する。移動体が車両であるとすると、終点履歴からは、目的地への経路の終点として、目的地に関連する駐車場を選択することができる。また、周辺経路履歴からは、履歴に含まれる道路、つまり、幹線道路に加え、よく利用される細かい街路などを考慮して経路が設定されるようになる。これにより、狭域経路設定部が設定した経路案内では、目的地周辺の経路が、選択された目的地への経路の終点まで、目的地周辺の細かい経路を含めて、より適切に設定されるようになる。
請求項2に記載の経路情報処理装置は、請求項1に記載の経路情報処理装置において、前記切り換え条件とする目的地周辺は、前記狭域経路設定部による目的地までの経路設定が可能な領域の外周部に設定されることを要旨とする。
請求項4に記載の経路情報処理システムは、請求項3に記載の経路情報処理システムにおいて、前記切り換え条件とする目的地周辺は、前記狭域経路設定部による目的地までの経路設定が可能な領域の外周部に設定されることを要旨とする。
このような構成によれば、狭域経路設定部による経路設定が可能な領域の外周部において、経路案内に用いる経路が、広域経路設定部により設定された経路から狭域経路設定部により設定された経路へ切り換えられる。これにより、目的地周辺までの経路案内と目的地周辺から目的地までの経路案内とが継続的に行われる。
ところで、狭域経路設定部による経路設定が目的地に近いところで開始されると、ルート選定の自由度が低下する。そこで、狭域経路設定部により経路設定を、目的地までの経路設定が可能な領域内の外周部にて行うようにすることで、目的地周辺から目的地までの経路設定の自由度が高く維持されるようになる。これにより、狭域経路設定部による目的地までの経路設定がより適切に行われるようになる。
請求項5に記載の経路情報処理システムは、請求項3又は4に記載の経路情報処理システムにおいて、前記目的地への経路の終点は、目的地に対応付けられた移動体の停止位置であることを要旨とする。
このような構成によれば、目的地と移動体の停止位置とが一致していない場合であれ、目的地に停止位置が対応付けられ、その目的地に対応付けられた停止位置への経路案内が行われるようになる。例えば、移動体が車両である場合、目的地の店舗と、その店舗の駐車場は離れていることもあるが、目的地としての店舗に対応する駐車場への経路案内が行われるようになるため、車両の利用者にとっての利便性の向上が図られる。
請求項6に記載の経路情報処理システムは、請求項3〜5のいずれか一項に記載の経路情報処理システムにおいて、前記終点履歴蓄積部には、複数の移動体から取得された終点履歴が蓄積され、前記周辺経路履歴蓄積部には、複数の移動体から取得された周辺経路履歴が蓄積されることを要旨とする。
このような構成によれば、複数の移動体から多くの終点履歴や周辺経路履歴が取得、蓄積されるようになる。これにより、狭域経路設定部は目的地までの経路をより適切に設定することができるようになる。
請求項7に記載の経路情報処理システムは、請求項6に記載の経路情報処理システムにおいて、前記複数の移動体は複数の車両であり、前記複数の車両にはそれぞれ移動経路収集部が設けられ、前記終点履歴蓄積部には、目的地が設定されていない車両が停止した後、前記移動経路収集部に関連付けられた車両の運転者とともに移動する情報処理装置が移動した先を目的地とし、車両が停止した位置を目的地への経路の終点とする終点履歴が蓄積されることを要旨とする。
このような構成によれば、目的地が設定されていない車両から終点履歴を取得することができるようになるため、終点履歴の取得が容易になる。また終点履歴のデータ数が増加すれば、設定された目的地への経路の終点を、蓄積された終点履歴から適切に選択することができる可能性が高められるようにもなる。
請求項8に記載の経路情報処理システムは、請求項3〜7のいずれか一項に記載の経路情報処理システムにおいて、前記終点履歴には、曜日、日時、気象の少なくとも1つの環境情報が含まれ、前記周辺経路履歴には、曜日、日時、気象の少なくとも1つの環境情報が含まれ、前記周辺環境情報には、曜日、日時、気象の少なくとも1つが含まれ、前記情報選択部は、前記周辺環境情報に含まれる曜日、日時、気象の少なくとも1つに対応する環境情報を含む終点履歴及び周辺経路履歴を優先的に選択することを要旨とする。
このような構成によれば、終点履歴や周辺経路履歴から曜日、日時、気象などを考慮した適切な終点履歴や周辺経路履歴が選択される。例えば、移動体が車両であるならば、道路の経路案内を、曜日や日時により変化する交通規制や渋滞状況に対応させることができるようになる。また、天候によって変化する渋滞状況や通行困難さを反映することができるようになる。
請求項9に記載の経路情報処理システムは、請求項3〜8のいずれか一項に記載の経路情報処理システムにおいて、前記移動体は車両であり、前記広域経路設定部及び前記狭域経路設定部が設定する経路は前記車両が走行可能な道路から構成される経路であることを要旨とする。
このような構成によれば、車両への経路案内が、目的地周辺においても、例えば駐車場などの目的地への経路の終点まで適切に行われるようになる。これにより、経路案内の利用者の利便性の向上が図られるようになる。
経路情報処理システムを具体化した第1の実施形態について、そのシステムの概略構成を示す概略図。 同実施形態における移動履歴を提供する車両の機能の概略構成を示すブロック図。 同実施形態におけるセンタの機能の概略構成を示すブロック図。 同実施形態における経路案内を提供する車両の機能の概略構成を示すブロック図。 同実施形態においてセンタが目的地に終点を関連付ける場合の一例を示す模式図。 同実施形態においてセンタが目的地に終点を関連付ける場合の一例を示す模式図。 同実施形態においてセンタが目的地に終点を関連付ける処理の手順を示すフローチャート。 同実施形態において目的地に関連付けられた駐車場の例を示す模式図。 同実施形態において目的地に関連付けられた駐車場に対応する利用状況の例を表で示す図。 同実施形態においてセンタが目的地周辺の道路として移動履歴を管理している範囲の態様を示す模式図。 同実施形態においてセンタが管理する目的地周辺の移動履歴から得られる目的地周辺の道路の利用状況の例を表で示す図。 同実施形態において、車両の周辺環境とセンタから得た目的地周辺の道路の利用状況とに基づいて狭域経路設定部が現在地から目的地(経路の終点)まで設定する経路の例を示す結果図。 同実施形態において、車両の周辺環境とセンタから得た目的地周辺の道路の利用状況とに基づいて狭域経路設定部が現在地から目的地(経路の終点)まで設定する経路の例を示す結果図。 経路情報処理システムを具体化した第2の実施形態について、そのシステムの概略構成を示す概略図。 同実施形態においてセンタが目的地に終点を関連付ける場合の一例を示す模式図。 同実施形態においてセンタが目的地に終点を関連付ける処理の手順を示すフローチャート。
(第1の実施形態)
経路情報処理システムを具体化した第1の実施形態について、図1〜13を参照して説明する。まず、経路情報処理システムの概略構成について図1を参照して説明する。
図1に示すように、経路情報処理システムは、移動経路に関する情報処理を行うセンタ10と、センタ10に移動履歴を提供する複数の移動体としての複数の提供側車両20A,20B,20C,20Dと、センタ10から移動経路の情報などを取得して経路案内に利用する移動体としての利用側車両30とを備える。
センタ10は、有線通信や無線通信を介して複数の提供側車両20A〜20D及び利用側車両30を含む外部装置との間で各種情報を授受するセンタ通信部11と、複数の提供側車両20A〜20Dから取得した移動経路の履歴情報、いわゆる移動履歴に各種処理を行い、処理結果に基づく移動経路の情報などを出力する移動履歴処理部12とを備える。
複数の提供側車両20A〜20Dはそれぞれ、有線通信や無線通信を介してセンタ10を含む外部装置との間で各種情報を授受する車載通信部21と、移動履歴を収集し、管理する移動経路収集部としての移動履歴管理部22を備える。
利用側車両30は、有線通信や無線通信を介してセンタ10を含む外部装置との間で各種情報を授受する車載通信部31と、センタ10から得た移動履歴などの情報に基づいて経路を案内する経路案内部32を備える。
よってセンタ10は、センタ通信部11と車載通信部21との間の情報通信を介して提供側車両20A〜20Dから移動履歴を取得する。またセンタ10は、センタ通信部11と車載通信部31との間の情報通信を介して利用側車両30に移動履歴の処理結果に基づく情報を提供する。そして、センタ10は、提供側車両20A〜20Dから取得した移動履歴に各種処理を行って得た移動履歴の情報などを必要に応じて利用側車両30に提供する。これにより、利用側車両30は、提供された移動履歴の情報などに基づく経路案内をすることができる。
続いて、本実施形態の経路情報処理システムの構成ついて詳細に説明する。なお、複数の提供側車両20A,20B,20C,20Dのそれぞれに設けられている車載通信部21と移動履歴管理部22とはいずれも同様の構成を有している。このため、以下では1つの提供側車両20Aについて説明し、説明の便宜上、その他の提供側車両20B,20C,20Dについての説明は、必要な場合を除いて、割愛する。
図2に示すように、提供側車両20Aでは、車載通信部21と移動履歴管理部22とが相互に情報を伝達可能に接続されている。
提供側車両20Aは、移動履歴管理部22にて利用される各種情報を保持する記憶部23と、経路案内に関する情報を運転者などに提供するナビゲーション装置24とを備えている。記憶部23は各種情報の読み出し及び書き込みが可能に移動履歴管理部22に接続されている。ナビゲーション装置24は、各種情報を相互に伝達することが可能に移動履歴管理部22に接続されている。
記憶部23は、公知の記憶装置に設けられている記憶領域の全部もしくは一部からなり、その記憶領域には移動履歴データ231と車両属性データ232とが記憶されている。移動履歴データ231には、提供側車両20Aの移動履歴が記憶されている。車両属性データ232には、車種233や各種仕様など提供側車両20Aに固有の車両属性が記憶されている。
ナビゲーション装置24は、全地球測位システム(GPS:Global Positioning System)等を利用して検出された車両の現在地と、予め記憶された道路情報を含む地図情報242とを参照することによって、運転者に走行目的地までの移動経路を案内する。ナビゲーション装置24は、表示装置や、入力装置や、音声装置から構成されるHMI(ヒューマン・マシン・インターフェース)241を備えている。
表示装置は、液晶ディスプレイなどによって構成され、運転者による目視が可能な位置に設置される。表示装置には、移動経路の案内に関する情報が画像等で表示される。例えば、ナビゲーション装置24は、提供側車両20Aの現在地とその周辺の地図とを組み合わせた画像データを生成し、生成した画像データを表示装置に表示させる。
入力装置は、表示装置と一体になったタッチスイッチやメカニカルなスイッチ等が用いられ、各種の入力操作に使用される。
音声装置は、音や音声を発生する装置であり、ナビゲーション装置24から入力された音・音声データ等に対応した音や音声が出力される。ナビゲーション装置24は、音声装置を介して経路案内や交通情報などの音声情報やなどを出力する。
ナビゲーション装置24は、経路案内に利用する、道路情報を含む地図情報242(地図データベース)や各種の走行モデルなどを不揮発性の記憶装置であるHDD(Hard Disk Drive)に記憶している。この道路情報を含む地図情報242は、記憶部23に記憶されていてもよい。道路情報を含む地図情報242は、地図に関する情報であり、道路や道路地図の背景を表示するためのデータや、交差点の名称などから成るデータ等により構成されている。また、道路情報を含む地図情報242には、道路の形状、道路における交差点や横断歩道の情報などの道路付属情報が含まれている。さらに道路情報を含む地図情報242には、各種施設の情報がその場所を特定できる住所や緯度経度などの情報とともに含まれている。各種施設には、住宅、商業施設や工場などの事業所、役所や公園などの公共施設などが含まれる。
ところで、ナビゲーション装置24では、各種施設が経路案内の目的地として設定されることが多い。しかしながら、地図情報242からでは、その設定された目的地の駐車場が何処であるのか等の情報となると不明なことも多い。特に、駐車場が複数存在したり、駐車場の利用可能時間が限定されていたりすると、ナビゲーション装置24が地図情報242に基づいて案内すべき駐車場を特定することは容易ではない。また、目的地において移動体が到達すべき終点である駐車場の場所が変更されることや、駐車場の利用時間が変更されることなどは少なくない。さらに、幹線道路以外の細かい道路となると、道路にかかる規制などの状況が変更されたりすることも少なくない。そして、こうした変化のおそれの高い情報までを地図情報242に高い精度を維持させつつ、保持させることは容易ではないし、現実的でもない。
提供側車両20Aは、該車両の現在地を検出する位置センサ25と、現在時刻を示す時計26と、提供側車両20Aの車両に関する情報を取得する車両情報取得部27と、提供側車両20Aの車外の情報を取得する車外情報取得部28とを備えている。位置センサ25と、時計26と、車両情報取得部27と、車外情報取得部28とはそれぞれ、保持している各種情報を伝達することが可能なように移動履歴管理部22やナビゲーション装置24に接続されている。
位置センサ25は、提供側車両20Aの現在地の検出に用いられるGPS251を備えている。GPS251は、GPS衛星からの信号を受信し、受信したGPS衛星からの信号に基づき提供側車両20Aの現在地を検出する。位置センサ25は、検出した位置を示す情報を移動履歴管理部22やナビゲーション装置24へ出力する。
時計26は、現在時刻を示す情報を移動履歴管理部22やナビゲーション装置24へ出力する。なお、現在時刻はGPS251から得ることもできる。
車両情報取得部27は、イグニッションスイッチ271と、速度センサ272と、エンジンセンサ273と、アクセルセンサ274と、ブレーキセンサ275とを備えている。
イグニッションスイッチ271は、そのスイッチの選択状態、つまりオンやオフなどに応じた信号を移動履歴管理部22やナビゲーション装置24へ出力する。例えば、イグニッションスイッチ271がオフのとき、車両が駐車していることが推測できる。
速度センサ272は、提供側車両20Aの車輪の回転速度を検出するとともに、当該検出された回転速度に応じた信号を移動履歴管理部22やナビゲーション装置24へ出力する。例えば、速度センサ272から速度「0」が出力されているとき、車両は停止していることが推測できる。
エンジンセンサ273は、提供側車両20Aのエンジンの回転数を検出するとともに、当該検出された回転数に応じた信号を移動履歴管理部22やナビゲーション装置24へ出力する。例えば、エンジンセンサ273から回転数「0」が出力されているとき、車両は停止していることが推測できる。
アクセルセンサ274は、運転者によるアクセルペダルの操作の有無やペダルの踏込量を検出するとともに、当該検出された操作の有無やペダルの踏込量に応じた信号を移動履歴管理部22やナビゲーション装置24へ出力する。例えば、アクセルセンサ274が長時間操作されないとき、車両が停止していることが推測できる。
ブレーキセンサ275は、運転者によるブレーキペダルの操作の有無やペダルの踏込量を検出するとともに、当該検出された操作の有無や踏込量に応じた信号を移動履歴管理部22やナビゲーション装置24へ出力する。ブレーキセンサ275は、常用ブレーキであるフットブレーキの操作を検出するセンサの他、パーキングブレーキの操作の有無を検出するセンサが含まれていてもよい。例えば、パーキングブレーキが使用されているとき、車両が停止していることが推測できる。
車外情報取得部28は、提供側車両20Aの外部環境のうちの1つである気象を取得する気象情報取得部281を備える。気象情報取得部281は、保持している各種情報を伝達可能に移動履歴管理部22やナビゲーション装置24に接続されている。
気象情報取得部281は、現在の気象情報を取得するときにワイパー動作を検知したり、温度計や湿度計、もしくは気圧計の値を取得したり、ラジオや気象通報システムなどから通信によってそれら値を取得するような装置でもよい。そして、気象情報取得部281は、取得した気象情報に応じた信号を移動履歴管理部22やナビゲーション装置24へ出力する。また、車外情報取得部28は、道路などに設けられている地上設備から道路情報や交通情報などを路車間通信で取得する通信装置などを有していてもよいし、他車との間で各種情報を車車間通信で取得する通信装置などを有していてもよい。
移動履歴管理部22は、ナビゲーション装置24や、位置センサ25や、時計26や、車両情報取得部27や、車外情報取得部28から得られる各種情報に基づいて提供側車両20Aの移動履歴を収集し、収集した移動履歴を記憶部23に蓄積させる。このように収集された移動履歴は、提供側車両20Aの走行に基づいて収集されたものである。このため、収集された移動履歴には、ナビゲーション装置による経路案内では通常利用されない道や幹線道路以外の道、例えば住宅街を通る細街路を走行したときの道路情報を含む移動履歴が、必然的に含まれる。つまり、移動履歴には、地図情報に含まれている情報不足などにより、ナビゲーション装置では経路案内に通常利用しない道に対する情報が移動履歴として含まれる。
移動履歴に含まれる情報は、記憶部23、ナビゲーション装置24、位置センサ25、時計26、車両情報取得部27、車外情報取得部28から提供される。例えば、記憶部23から車両属性データ232などが提供され、ナビゲーション装置24の地図情報242から必要とされる情報などが提供され、位置センサ25から提供側車両20Aの現在地が提供され、時計26から現在時刻が提供される。また、車両情報取得部27から速度情報やブレーキの操作情報などが提供され、車外情報取得部28から気象情報や交通情報などが提供される。
例えば、移動履歴には、経路に関する情報である経路履歴を構成する経路情報と、その他の情報である付属情報とが含まれている。
経路情報は、経路の始まりの地点である始点から経路の終わりの地点である終点までの経路に関する情報であり、経路情報には、経路に含まれる道路に関する情報である道路情報及び、車両が経路を移動する際に得られる情報である時刻、速度及び進行方向の情報などが含まれる。なお終点は、提供側車両20Aが移動を停止した位置である駐車した地点や長時停止した地点などの他、幹線道路への合流地点やナビゲーション装置24が案内対象としている道への合流地点などであってもよい。また始点は、提供側車両20Aが移動を開始した地点の他、終点からの距離や終点からの時間、幹線道路からの離脱地点、ナビゲーション装置24が案内対象としている道からの離脱地点などであってもよい。道路情報には、例えば、ナビゲーション装置などの地図情報242に含まれている道路に関する情報が含まれてもよい。
付属情報には、目的地情報や提供側車両20Aの属性情報や気象情報が含まれる。目的地情報には、ナビゲーション装置24に設定された目的地に関する情報が含まれる。属性情報には、車種233が含まれる。車種233には、車両の大きさや、乗用車、トラック、バスといった車両の種類などの情報が含まれる。気象情報には、気温、湿度、降雨・降雪やその強さ(降水量)などの情報が含まれる。
なお、移動履歴には、上記の情報以外が含まれていてもよいし、上記の情報の一部が含まれていなくてもよい。
移動履歴管理部22は、記憶部23に蓄積された移動履歴を適宜、センタ10に提供する。
図3に示すように、センタ10には、センタ通信部11と移動履歴処理部12とが相互に情報を伝達可能に接続されている。
移動履歴処理部12は、移動履歴の処理に利用される各種情報を保持する終点履歴蓄積部及び周辺経路履歴蓄積部としての記憶部13と、複数の提供側車両20A〜20D(以下、提供側車両20Aのみで説明する)から移動履歴を取得する履歴取得部14とを備える。また移動履歴処理部12は、取得した移動履歴から目的地の施設等に関する情報を収集して管理する施設情報管理部15を備える。さらに移動履歴処理部12は、取得した移動履歴から、道路情報を収集して管理する道路情報管理部16を備える。道路情報管理部16は、取得した移動履歴から道路情報を収集することで、ナビゲーション装置による経路案内では通常利用されない道や幹線道路以外の道、例えば住宅街を通る細街路を含む道路情報を管理する。
移動履歴処理部12はセンタ通信部11に接続されていることから、履歴取得部14と、施設情報管理部15と、道路情報管理部16とはセンタ通信部11との間で各種情報の伝達が可能である。
記憶部13は、各種情報の書き込みが可能に履歴取得部14に接続され、各種情報の読み出し及び書き込みが可能に施設情報管理部15と道路情報管理部16とに接続されている。
記憶部13は、公知の記憶装置に設けられている記憶領域の全部もしくは一部からなり、その記憶領域には履歴情報データ131と、施設情報データ132と、道路情報データ133と、地図情報データ134とが記憶されている。履歴情報データ131には、提供側車両20Aから取得した移動履歴が含まれる。施設情報データ132には、地図情報の位置や施設に駐車場や駐車場の入口を関連付けられた情報などが含まれる。道路情報データ133には、道路情報を含む移動履歴が地図情報に関連付けたかたちで含まれる。地図情報データ134には、ナビゲーション装置が経路案内に通常利用する程度の道路情報を含む地図情報が含まれる。このため、地図情報データ134の地図情報のみでは、ナビゲーション装置による経路案内では通常利用されない道や幹線道路以外の道、幹線道路以外の道路についての道路情報や、施設の駐車場の情報については十分ではない。
履歴取得部14には、センタ通信部11を介して複数の提供側車両20A〜20Dから提供された移動履歴が入力される。履歴取得部14は、入力された移動履歴を履歴情報データ131に追加記憶させる。なお、履歴取得部14は、履歴情報データ131から古くなった移動履歴を削除してもよい。
施設情報管理部15は、移動履歴に含まれる目的地までの経路情報から得られる経路の終点を特定し、この特定された経路の終点に関する移動履歴である終点履歴を地図情報の位置や経路に対応付けて蓄積させる。
施設情報管理部15は、移動履歴に含まれる目的地に関する情報処理を行う施設情報処理部151と、経路の終点に関する終点履歴を駐車場として判定する駐車場特定部152と、駐車場の入口を特定する入口特定部153とを備える。また、施設情報管理部15は、利用側車両30のナビゲーション装置に設定された目的地に対応する適切な駐車場を抽出して提供する情報選択部を構成する情報抽出部154を備えている。例えば、情報抽出部154は、利用側車両30の周辺環境の情報である周辺環境情報に含まれる利用側車両30の現在地に基づいて利用側車両30が出力する目的地情報に基づいて適切な駐車場を選択して情報抽出部154に提供する。
施設情報処理部151は、履歴情報データ131から取得した移動履歴に含まれている道路情報から経路の終点の移動履歴を終点履歴として得る。施設情報処理部151は、得られた終点履歴から道路情報を得るとともに、終点履歴の付属情報から目的地情報を得る。そして、施設情報処理部151は、終点履歴の付属情報から得た目的地情報に、終点履歴の示す経路の終点を関連付ける処理を行う。
駐車場特定部152は、目的地に関連付けられた経路の終点が目的地の駐車場であるか否かの判断を行う。駐車場特定部152は、経路の終点に車両が駐車されたと判断した場合、当該終点を目的地の駐車場と判断して、当該経路の終点を目的地の駐車場として施設情報データ132に記憶させる。このとき施設情報データ132には、経路の終点に対応する移動履歴を含め記憶される。これにより、施設情報データ132には、目的地に対応する1つ又は複数の駐車場が登録されるとともに、各駐車場を利用した車種、各駐車場が利用された曜日、日時、時刻、気象などが併せて登録される。つまり、目的地に基づいて、1又は複数の駐車場を抽出することができるとともに、抽出された駐車場に対応する車種や曜日、日時、時刻、気象なども得られるデータが生成される。
入口特定部153は、駐車場特定部152により特定された駐車場に対して当該駐車場の入口を特定する。入口特定部153は、車両が道路から離脱した地点を駐車場の入口と推定する。これにより、入口特定部153は、推定した入口が駐車場に関連付けられて、入口特定部153に登録される。つまり、駐車場に進入した入口と、入口の面する道路とを得ることのできるデータが生成される。
情報抽出部154は、センタ通信部11を介して利用側車両30から目的地情報が入力される。そして情報抽出部154は、入力された目的地情報に適した駐車場及び入口の情報を選択し、センタ通信部11を介して選択した情報を利用側車両30へ出力する。情報抽出部154は、目的地情報が入力されると、現在の曜日、日時、時刻、気象に対応する曜日、又は日時、時刻、気象を有する駐車場を優先的に選択する。また、情報抽出部154は、目的地情報とともにその他の情報を得て、その得た情報にも対応する駐車場を優先的に選択することができる。例えば、情報抽出部154は、乗用車を示す車両属性を得た場合、乗用車に対応する駐車場を優先的に選択する。
道路情報管理部16は、目的地周辺の経路に関する移動履歴である周辺経路履歴を含む移動履歴を道路情報データ133に蓄積させる。
道路情報管理部16は、詳細な道路情報を有する移動履歴を管理する道路情報処理部161と、利用側車両30のナビゲーション装置で設定された目的地に対応する目的地周辺の移動履歴を適切に抽出して提供する情報選択部を構成する情報抽出部162を備えている。なお、情報抽出部162は、利用側車両30の周辺環境の情報である周辺環境情報に含まれる利用側車両30の現在地に基づいて利用側車両30が出力する目的地情報に基づいて適切な移動履歴を選択して利用側車両30に提供する。
道路情報処理部161は、履歴情報データ131から移動履歴を取得するとともに、取得した移動履歴から道路情報を得る。そして、道路情報処理部161は、得られた道路情報に基づいて移動履歴を地図情報に関連付け、地図情報に関連付けられた移動履歴を道路情報データ133に記憶される。つまり、道路情報データ133には、提供側車両20Aが移動することにより得られた詳細な道路情報を含む移動履歴が地図情報に対応付けられて登録される。これにより、地図情報の所定の位置に対応する移動履歴から、詳細な道路情報を含む経路情報や付属情報を抽出することができるデータが生成される。
情報抽出部162は、センタ通信部11を介して利用側車両30から目的地情報が入力される。そして情報抽出部162は、入力された目的地情報が示す目的地に基づいて、その目的地の周辺の経路となる範囲(領域)を定める。なお、情報抽出部162は、情報抽出部154が選択した駐車場の周辺を目的地周辺の範囲として定めてもよい。目的地周辺の範囲は、目的地又は駐車場からの距離で規定されてもよいし、目的地又は駐車場からの時間で規定されてもよいし、目的地又は駐車場を囲む幹線道路により規定されてもよいし、目的地又は駐車場を囲むナビゲーション装置が経路案内に通常利用する道により規定されてもよい。
そして、情報抽出部162は、道路情報データ133から目的地周辺の経路の範囲に対応する移動履歴(周辺経路履歴)を選択し、この選択され移動履歴を、センタ通信部11を介して利用側車両30へ出力する。このようにして、提供側車両20Aから提供された移動履歴に基づく詳細な道路情報と付属情報とを含む移動履歴(周辺経路履歴)が利用側車両30へ伝達される。情報抽出部162は、道路情報データ133からの移動履歴の選択においては、現在の曜日、日時、時刻、気象に対応する曜日、又は日時、時刻、気象を有する移動履歴を優先的に選択することができる。また、情報抽出部162は、乗用車を示す車両属性を条件に、乗用車にも対応する車両属性を有する移動履歴を優先的に選択することができる。さらに、情報抽出部162は、その他の情報を条件に、その条件に対応する移動履歴を優先的に選択することができる。
図4に示すように、利用側車両30では、車載通信部31と経路案内部32とが相互に情報を伝達可能に接続されている。
経路案内部32は、センタ10から目的地に対応する駐車場や目的地周辺の移動履歴を取得する移動履歴取得部32Aと、記憶部33と、広域経路設定部、狭域経路設定部及び案内情報出力部としてのナビゲーション装置34とを備えている。移動履歴取得部32Aは、車載通信部31との間で各種情報の授受が可能である。移動履歴取得部32Aは、各種情報を相互に伝達可能にナビゲーション装置34に接続され、各種情報を書き込み可能に記憶部33に接続されている。ナビゲーション装置34は、各種情報を読み込み及び書き込み可能に記憶部33に接続されている。
また利用側車両30は、該車両の現在地を検出する位置センサ35と、現在時刻を示す時計36と、車両情報を取得する車両情報取得部37と、車外情報を取得する車外情報取得部38とを備えている。位置センサ35と、時計36と、車両情報取得部37と、車外情報取得部38とはそれぞれ、保持している各種情報を伝達することが可能なようにナビゲーション装置34に接続されている。
位置センサ35及び時計36は、提供側車両20Aの位置センサ25及び時計26と同様の構成を有している。利用側車両30では、位置センサ35は、検出した位置を示す情報をナビゲーション装置34へ出力し、時計36は、現在時刻を示す情報をナビゲーション装置34へ出力する。
車両情報取得部37は、提供側車両20Aの速度センサ272と同様の構成を有する速度センサ371を備えている。速度センサ371は、検出した回転速度に応じた信号をナビゲーション装置34へ出力する。
車外情報取得部38は、提供側車両20Aの気象情報取得部281と同様の構成を有する気象情報取得部381を備える。気象情報取得部381は、保持している各種情報を伝達可能にナビゲーション装置34に接続されている。
記憶部33は、公知の記憶装置に設けられている記憶領域の全部もしくは一部からなり、その記憶領域には移動履歴データ331と、車両属性データ332とが記憶されている。
移動履歴データ331には、移動履歴取得部32Aが取得した移動履歴が含まれる。この移動履歴には、目的地周辺の詳細な道路情報が含まれる。つまり移動履歴データ331には、目的地周辺の地図情報に対応する、提供側車両20Aの移動履歴に基づく詳細な道路情報や付属情報が含まれる。移動履歴には、提供側車両20Aが利用した細街路等を含む経路の道路情報が含まれるため、ナビゲーション装置による経路案内では通常利用されない細街路等の道や幹線道路以外の道にあっても、ナビゲーション装置による経路案内に利用可能な程度の情報が含まれる。
車両属性データ332には、車種333や各種仕様など利用側車両30に固有の車両属性が記憶されている。例えば本実施形態では、車種333には、中型の乗用車であることを示す情報が含まれている。
ナビゲーション装置34は、目的地周辺での経路案内には地図情報に加えて移動履歴データ331に含まれる道路情報を用いる構成であることが、提供側車両20Aのナビゲーション装置24の構成と相違するものの、その他の構成は同様である。そこで、以下では、提供側車両20Aのナビゲーション装置24と相違する構成について説明し、説明の便宜上、同様の構成についての詳細な説明は割愛する。
HMI341は、提供側車両20Aのナビゲーション装置24と同様の機能を有する。
地図情報342は、提供側車両20Aのナビゲーション装置24と同様の地図情報を含む。このため、この地図情報342のみでは、ナビゲーション装置による経路案内では通常利用されない細街路などの道や幹線道路以外の道などについての道路情報や施設等の駐車場の情報となると不十分である。
ナビゲーション装置34は、出発地から目的地周辺までの経路案内としての広域案内と、目的地周辺から目的地までの経路案内としての狭域案内とを切り換える広狭切換設定部343を備える。また、ナビゲーション装置34は、狭域案内用に目的地を再設定する目的地再設定部344と、狭域案内用の道路情報を提供する道路情報選択部345とを備える。なお、本実実施形態において、広域案内は、目的地周辺までの経路案内を、現在地と、当初設定された目的地と、地図情報342とに基づいて行なわれる経路案内のことである(広域経路設定工程)。地図情報342に基づいて行われる経路案内は、地図の尺度に係わらず、広域案内に分類される。また、狭域案内は、目的地周辺から再設定された目的地までの経路案内を、現在地と、再設定された目的地と、地図情報342及び地図情報342に関連付けられるセンタ10から取得した移動履歴とに基づいて行なわれる経路案内のことである(狭域経路設定工程)。
広狭切換設定部343は、利用側車両30の現在地が目的地周辺になったことを検出すると、ナビゲーション装置34による経路案内を広域案内から狭域案内に切り替える。広狭切換設定部343は、利用側車両30の現在地から目的地までの距離が所定の距離以下であることに基づいて目的地周辺になったこと検出する。なお、目的地周辺であることは、距離の規定による他、時間の規定や、目的地を囲む幹線道路による規定や、目的地を囲むナビゲーション装置が経路案内に通常利用する道による規定されてもよい。つまり、目的地周辺は、広域案内から狭域案内への切り換えが可能な範囲において、外周部が設定されるようになっている。
目的地再設定部344は、ナビゲーション装置34に最初に設定された目的地を、狭域案内用の目的地に再設定する。こうして目的地が再設定されることにより、ナビゲーション装置34は、再設定された目的地に対する経路を再検索して、再検索された結果に基づいて経路案内を行うようになる。
詳述すると、目的地再設定部344は、広狭切換設定部343が経路案内を広域案内から狭域案内に切り換えると、ナビゲーション装置34に最初に設定された目的地を含む目的地情報を移動履歴取得部32Aへ出力する。これに応じて移動履歴取得部32Aがセンタ10に目的地情報や車種等を送信するとともに、センタ10からの返信として、再設定するべき目的地としての目的地の駐車場又は目的地の駐車場の入口の位置を取得するとともに、目的地周辺の移動履歴を取得する。移動履歴取得部32Aは、取得した目的地の駐車場又は目的地の駐車場の入口の位置を目的地再設定部344に伝達し、取得した目的地周辺の移動履歴を記憶部33に移動履歴データ331として記憶させる。つまり目的地再設定部344は、センタ10から返信された目的地の駐車場又は目的地の駐車場の入口の位置を、ナビゲーション装置34の目的地として再設定する。
道路情報選択部345は、広狭切換設定部343が経路案内を広域案内から狭域案内に切り換えると、ナビゲーション装置34が経路の再検索するとき、地図情報342と移動履歴データ331に含まれる移動履歴とを利用できるようにする。例えば、地図情報342の道路情報に移動履歴データ331の移動履歴に含まれる詳細な道路情報を付加することで、情報不足等を理由にナビゲーション装置34が経路案内に通常利用しない道についても、ナビゲーション装置34が経路案内に利用できるようになる。
これにより、ナビゲーション装置34では、経路案内が広域案内から狭域案内に切り替えられることで、目的地が駐車場に再設定され、地図情報342と詳細な道路情報とが経路案内に利用できるようになる。よって、利用側車両30は、ナビゲーション装置34によって現在地から新たな目的地となる駐車場等までの経路案内が、移動履歴に基づき蓄積された詳細な道路情報に基づいて実施されるようになる。
[提供側車両20Aの目的地に経路の終点を関連付ける処理]
次に、施設情報管理部15において、施設情報処理部151が提供側車両20Aのナビゲーション装置24に設定された目的地に移動履歴の経路の終点を関連付ける処理の動作例について、図5〜7を参照して説明する。
図5に示すように、提供側車両20Aのナビゲーション装置24に目的地として設定される施設D10は、その施設D10内に駐車場P10を有し、駐車場P10の入口が道路a10に面しているものとする。このとき提供側車両20Aが施設D10内の駐車場P10に駐車した場合、移動履歴は、施設D10内の位置が経路の終点F10となり、道路a10から離脱する位置が離脱位置G10となる。そこで、終点F10は施設D10の駐車場P10である可能性が高いことから、施設情報処理部151は、終点F10を施設D10の駐車場として施設D10に対応付ける。また、離脱位置G10は施設D10内の駐車場P10への入口である可能性が高いことから、施設情報処理部151は、道路a10からの離脱位置G10を施設D10の駐車場の入退場口として施設D10に対応付ける。
図6に示すように、提供側車両20Aのナビゲーション装置24に目的地として設定される施設D10は、その施設D10から離れた場所に駐車場P11を有し、駐車場P11の入口が道路x10に面しているものとする。このとき提供側車両20Aが施設D10から離れた駐車場P11に駐車した場合、移動履歴は、施設D10から離れた位置が経路の終点F11となり、道路x10から離脱する位置が離脱位置G11となる。そこで、終点F11は施設D10の駐車場P11である可能性が高いことから、施設情報処理部151は、終点F11を施設D10の駐車場として施設D10に対応付ける。また、離脱位置G11は施設D10から離れた駐車場P11への入口である可能性が高いことから、施設情報処理部151は、道路x10からの離脱位置G11を施設D10の駐車場の入退場口として施設D10に対応付ける。
こうした、目的地と経路の終点(例えば駐車場)との関連付けは、図7に示すような手順で行われる。図5及び図6の場合を例にして説明する。
図7に示すように、施設情報処理部151は、移動履歴を取得すると、目的地である施設などの周辺に停車したか否かを判断する(図7のステップS10)。停車は、イグニッションスイッチ271のオフや、パーキングブレーキの使用や、エンジンの停止や、長時間の速度「0」などから判断する。施設などの周辺に停車しなかったと判断した場合(図7のステップS10でNO)、施設情報処理部151は、経路の終点を何処にも対応付けず(図7のステップS13)、目的地への関連付け処理を終了する。一方、施設などの周辺に停車したと判断した場合(図7のステップS10でYES)、施設情報処理部151は、経路の終点が施設D10の敷地内か否かを判断する(図7のステップS11)。終点が敷地内であることは、地図情報に登録されている施設の領域内であることや、施設と同一のブロック内にあることなどにより判断する。図5に示すように、経路の終点F10が施設D10の敷地内であると判断した場合(図7のステップS11でYES)、施設情報処理部151は、経路の終点F10を施設D10に対応付ける。
一方、図6に示すように、経路の終点F11が施設D10の敷地外であると判断した場合(図7のステップS11でNO)、施設情報処理部151は、目的地が施設D10に設定されていたか否かを判断する(図7のステップS12)。目的地が施設D10に設定されていたと判断した場合(図7のステップS12でYES)、施設情報処理部151は、経路の終点F11を施設D10に対応付ける。
一方、目的地が設定されていないと判断した場合(図7のステップS12でNO)、施設情報処理部151は、経路の終点を何処にも対応付けず(図7のステップS13)、目的地への関連付け処理を終了する。
[利用側車両30の目的地に適した駐車場の選択処理]
続いて、施設情報管理部15において、情報抽出部154が利用側車両30のナビゲーション装置34に設定されている目的地を再設定させるのに適した駐車場やその入口を選択する処理の動作例について、図8及び図9を参照して説明する。
図8に示すように、利用側車両30のナビゲーション装置に目的地として設定されている施設D20は、その施設D20内に第1の駐車場P20と第2の駐車場P21とを有し、その施設D20から離れた場所に第3の駐車場P22を有しているものとする。第1の駐車場P20は、道路a20に面する第1の入口G20と第2の入口G21とを有しているものとする。第2の駐車場P21は、道路x20に面する入口G22を有しているものとする。第3の駐車場P22は、道路b20に面する入口G23を有するものとする。
施設情報データ132は、図8に示すような施設D20に対する提供側車両20Aの移動履歴が、施設情報処理部151、駐車場特定部152、及び入口特定部153にて処理されることで生成される。こうして生成された施設情報データ132に基づいて、情報抽出部154は、利用側車両30に設定された目的地を再設定させる駐車場や駐車場の入口として、現在の曜日、日時、時間、車種などに適合する駐車場や駐車場の入口を選択する。
図9には、施設情報データ132の処理例が示されている。施設情報データ132には、普通車は平日の9時から18時まで、第1の駐車場P20に駐車し、その第1の駐車場P20には入口G20や入口G21から入退場する傾向にあることが記憶されている。同様に、施設情報データ132には、普通車は平日の18時から19時まで、駐車場P20に駐車し、その第1の駐車場P20には入口G20のみから入退場する傾向にあることが記憶されている。さらに、施設情報データ132には、トラックは平日の7時から22時まで、第2の駐車場P21に駐車し、その第2の駐車場P21には入口G22から入退場する傾向にあることが記憶されている。
同様に、施設情報データ132には、普通車は休日の8時から20時まで、第1の駐車場P20に駐車し、その駐車場P20には入口G20や入口G21から入退場する傾向にあることが記憶されている。また、施設情報データ132には、普通車は平日の8時から20時まで、第3の駐車場P22に駐車し、その第3の駐車場P22には入口G23のみから入退場する傾向にあることが記憶されている。さらに、施設情報データ132には、トラックは休日も7時から22時まで、第2の駐車場P21に駐車し、その第2の駐車場P21には入口G22から入退場する傾向にあることが記憶されている。
このように施設情報データ132には、地図情報には通常含まれていない施設に関連する1又は複数の駐車場の位置や、各駐車場の利用時間、車種、利用目的などを推測可能な情報が含まれている。
例えば、平日は、第1の駐車場P20の利用時間は9時から19時まで、入口G20の利用時間は9時から19時まで、入口G21の利用時間は9時から18時までであることが推測される。また平日は、第1の駐車場P20は、普通車が利用し、第2の駐車場P21は、トラックが利用することが分かる。さらに平日は、第2の駐車場P21は、利用時間が長いことから、業者向けのであることが推定される。
休日は、第1の駐車場の利用時間は8時から20時までで、その間、第1の入口G20及び第2の入口G21のいずれからでも入退場できることが推測される。また休日も、第1の駐車場P20は、普通車が利用し、第2の駐車場P21は、トラックが利用することが分かる。さらに休日は、第3の駐車場P22は利用時間が8時から20時までで、その間、入口G23から入退場できることが推測される。
つまり、情報抽出部154が、利用側車両30の目的地や車種、及び現在の曜日、日時、時刻などを考慮して施設情報データ132から選択した駐車場やその入口は、自ずと、その車種が当該曜日、日時、時刻に利用可能な駐車場やその入口となる。このように、利用側車両30の目的地を再設定させることに適切な駐車場やその入口が優先的に選択される。
[利用側車両30の目的地周辺の移動履歴の選択処理]
さらに、道路情報管理部16において、道路情報処理部161が利用側車両30に設定された目的地周辺の移動履歴を処理する動作例について図10〜図13に従って説明する。
図10に示す目的地周辺の道路を例に、提供側車両20Aの移動履歴から現在の曜日、日時、時間、天候などを考慮した移動履歴を選択する処理について説明する。なお、道路d1〜d3,x1〜x4,z1〜z6は、ナビゲーション装置34が経路案内に通常利用する幹線道路等であり、その他の道路a1〜a3,b1〜b3,c1,c2,y1,e1は細街路である。なお、こうした細街路は、地図情報には道として記載されているものの経路案内に必要な情報が不足しているため、ナビゲーション装置34が経路案内に通常利用しない道であるものとする。
図11には、道路情報データ133の処理例が示されている。道路情報データ133には、気象が晴れのとき、平日の6時45分から9時12分まで4つの道路d2,d3,z3,z4は速度が低いことが記憶されているとともに、気象が曇りのとき、平日の17時7分から19時10分まで4つの道路d2,d3,z3,z4は速度が低いことが記憶されている。また、道路情報データ133には、常時、道路e1は交通量が少ないことが記憶されているとともに、気象が強雨や強風のとき、3つの道路c1,c2,y1は交通量が少ないことが記憶されている。さらに、道路情報データ133には、気象が晴れのとき、休日の8時から20時まで3つの道路c1,c2,y1は速度が低いことが記憶されているとともに、常時、道路a2以外は、通行履歴のあることが記憶されている。
道路情報データ133からは、地図情報には通常含まれていない、曜日、時間、気象に応じて変化する道路の速度、通行の困難度などを推測することができる。例えば、平日の6時45分から9時12分までと、平日の17時7分から19時10分までは、4つの道路d2,d3,z3,z4は渋滞することが推測される。また、常時、道路e1は通行が困難であるとともに、道路a2は通行できないことが推測される。また、気象が強雨や強風のとき、3つの道路c1,c2,y1は通行が困難であることが推測される。さらに、休日の8時から20時まで3つの道路c1,c2,y1は渋滞することが推測される。
なお、このように推測される状態に優先度や重みを与えて、経路案内のための経路検索を行う際、優先度や重みを参照して、経路設定に反映するようにしてもよい。また優先度や重み付けは、複数のパラメータの別に付与してもよい。例えば、各道路の走行状態のパラメータに、道路に推測される走行状態に応じて、「通行できない」<「通行困難」<「渋滞」<「順調」の順で高い優先度を付与してもよいし、各道路の道路規格のパラメータに、道路の規格に応じて「細街路」<「幹線道路」の順で高い優先度を付与してもよい。なお、優先度や重み付け及びパラメータは、移動履歴の経路情報に含まれる道路情報に付加することなどで移動履歴に含めることができる。
つまり、情報抽出部162が、利用側車両30の目的地、及び現在の曜日、日時、時刻、気象などを考慮して道路情報データ133から選択した目的地周辺の移動履歴は、自ずと、その曜日、日時、時刻、気象に利用可能な道路の移動履歴となる。このように、目的地が再設定された利用側車両30の経路の再検索に適切な目的地周辺の道路情報を含む移動履歴が優先的に選択される。
例えば、目的地が道路a3である利用側車両30が道路d1を走行中に、利用側車両30において広域案内から狭域案内への切り換えが生じてセンタ10へ目的地を伝達した場合、センタ10による目的地周辺の移動履歴の選択例について説明する。
図12に示すように、平日の8時に、利用側車両30からセンタ10へ、目的地が道路a3であり、道路d1を走行中であることが伝達されると、まず、情報抽出部154で駐車場が特定される。そして、情報抽出部162は、特定された駐車場の周辺の移動履歴から、現在の時刻等において適切な移動履歴を選択する。例えば、情報抽出部162は、少なくとも、「通行できない」道路a2(図12の領域R1)の移動履歴と「渋滞」が推測される4つの道路d2,d3,z3,z4(図12の領域R2)を選択しない。
これにより、道路a2,d2,d3,z3,z4の除外された移動履歴をセンタ10から受けた利用側車両30は、除外されなかった道路a1,a3,b1,b2,b3,c1,d1,x1〜x4,y1,z1,z2の移動履歴に基づいて、現在位置の道路d1から目的地のある道路a3までの経路が再検索される。すなわち、図12に太線で示すような経路が案内経路として設定される。このとき、道路b2,c1,c2,y1は、地図情報342に含まれる情報は経路案内には情報が不十分な細街路であるものの、不足する情報が移動履歴に基づき補充されることで経路案内に利用できるようになる。
図13に示すように、気象が強雨や風のとき、利用側車両30からセンタ10へ、目的地が道路a3であり、道路d1を走行中であることが伝達されると、情報抽出部162は、情報抽出部154にて特定された駐車場の周辺の移動履歴から、現在の気象等において、適切な移動履歴を選択する。例えば、情報抽出部162は、少なくとも、「通行できない」道路a2(図13の領域R1)の移動履歴を選択しないとともに、「通行困難」であると推測される4つの道路c1,c2,x3,y1(図13の領域R3)を選択しない。
これにより、道路a2,c1,c2,x3,y1の除外された移動履歴をセンタ10から受けた利用側車両30は、除外されなかった道路a1,a3,b1〜b3,d1〜d3,x1,x2,x4,z1〜z6の移動履歴に基づいて、現在位置の道路d1から目的地のある道路a3までの経路が再検索される。すなわち、図13に太線で示すような経路が案内経路として設定される。なお、例えば、優先度を「細街路」<「幹線道路」とする道路規格のパラメータを考慮すると、幹線道路の道路d2と細街路の道路b2とが選択可能である場合、再検索では幹線道路の道路d2の選択が優先される。
これにより、地図情報に含まれない情報を、移動履歴に基づいて補完し、目的地の駐車場等を特定するとともに目的地周辺の道路情報を充実させて、目的地までの経路をより適切に設定することのできる経路情報処理装置を提供することができるようになる。
以上説明したように、本実施形態に係る経路情報処理装置及び経路情報処理システムによれば、以下に列記する効果が得られるようになる。
(1)目的地周辺まで広域案内が行われた後、目的地周辺から目的地までは移動履歴に基づく狭域案内が行われる。一般に、ナビゲーション装置34が広域案内の経路を設定するための情報は、幹線などの主要な経路の情報が優先されるため、目的地周辺の細かい経路を含むような経路を適切に設定することには限界がある。また、細かい経路となると、経路にかかる規制などの状況が変更されたり、目的地において利用側車両30が到達すべき終点としての駐車場が変更されたりすることも多く、情報精度の維持が容易ではない。そこで、目的地周辺では、選択された目的地への経路の終点と、選択された周辺経路履歴を含む地図情報とに基づいて経路を設定する。例えば、利用側車両30は、終点履歴から目的地となる施設に関連する駐車場をセンタ10によって選択される。また、利用側車両30は、センタ10から提供される周辺経路履歴から、履歴に含まれる道路、つまり、幹線道路に加え、よく利用される細かい街路などを考慮して経路が設定できるようになる。これにより、狭域案内では、目的地周辺の経路が、選択された目的地への経路の終点まで、目的地周辺の細かい経路を含めて、より適切に設定されるようになる。
(2)狭域案内が可能な領域の外周部において、ナビゲーション装置34では経路案内に用いる経路が広域案内から狭域案内に切り換えられる。これにより、目的地周辺までの経路案内である広域案内と、目的地周辺から目的地までの経路案内である狭域案内とが継続的に行われる。
ところで、狭域案内が目的地に近いところで開始されると、ルート選定の自由度が低下する。そこで、広域案内から狭域案内への切り換えを、再設定された目的地までの経路設定が可能な範囲(領域)内の外周部において行うようにすることで、目的地周辺から目的地までの経路設定の自由度が高く維持されるようになる。これにより、狭域経路設定部による目的地までの経路設定がより適切に行われるようになる。
(3)施設情報管理部15で、提供側車両20Aの目的地に移動履歴の経路の終点を関連付けることで、目的地と提供側車両20Aの停止位置とが一致していない場合であれ、目的地に停止位置が対応し、利用側車両30では、その停止位置を目的地とする経路案内が行われるようになる。例えば、目的地が店舗であるとすると、その店舗は駐車場と離れていることもあるが、目的地としての店舗に駐車場が対応し、その駐車場への経路案内が行われることにより車両の利用者にとっての利便性の向上が図られる。
(4)複数の提供側車両20A〜20Dから多くの履歴情報(終点履歴や周辺経路履歴)が取得、蓄積されるようになる。これにより、狭域案内では目的地までの経路をより適切に設定することができるようになる。
(5)各情報抽出部154,162は、履歴情報(終点履歴や周辺経路履歴)から曜日、日時、気象などを考慮した適切な駐車場や駐車場周辺の履歴情報を選択する。例えば、経路案内を、曜日や日時により変化する交通規制や渋滞状況に対応させることができるようになる。また、天候によって変化する渋滞状況や通行困難を反映することができるようになる。
(6)車両への経路案内が、目的地周辺においても、例えば駐車場などの目的地への経路の終点まで適切に行われるようになる。これにより、経路案内の利用者の利便性の向上が図られるようになる。
(第2の実施形態)
次に、本実施形態にかかる経路情報処理装置及び経路情報処理システムについて、図14〜16を参照して説明する。
本実施形態では、目的地(施設)と経路の終点との関連付けに携帯情報処理端末を利用する構成であることが第1の実施形態の構成と相違するが、その他の構成は同様である。そこで以下では、第1の実施形態との相違点を中心に説明し、説明の便宜上、同様の構成については同一の符号を付してその詳細な説明を割愛する。
図14に示すように、センタ10は、センタ通信部11を介して、携帯情報処理端末としてのスマートフォン40や携帯電話41との各種情報の授受が可能になっている。また、センタ10は、提供側車両20Aの運転者と、スマートフォン40や携帯電話41の保持者とを関連付ける連係情報18を備えている。連係情報18は、運転者がセンタ10に自車両の固有情報と携帯電話41等の固有情報とを登録することで生成される。
また、センタ10には、ネットワーク通信などを介して外部サーバ50が各種情報の授受が可能に接続される。外部サーバ50には、情報処理機能や、気象情報や、道路情報などが保持されて、センタ10は必要に応じて、情報処理機能などの機能を利用したり、気象情報や道路情報などの情報を取得したりすることができる。なお、外部サーバ50が有する機能や情報は、情報処理機能や、気象情報や、道路情報などに限られず、ネットワークを介して提供される各種機能や各種情報が含まれる。
図15に示すように、運転者が目的地とする施設D10は、その施設D10から離れた場所に駐車場P11を有し、駐車場P11の入口が道路x10に面しているものとする。なお、ナビゲーション装置24には、目的地が設定されていないものとする。このとき、提供側車両20Aが施設D10から離れた駐車場P11に駐車した場合、移動履歴は、施設D10から離れた位置が経路の終点F11となり、道路x10から離脱する位置は離脱位置G11となる。これだけの情報からでは、経路の終点F11と施設D10との関連性は不明である。しかし、このような場合にも、経路の終点F11と施設D10との関連性が明らかになれば、施設D10の駐車場の推定精度が向上するようになる。
そこで本実施形態では、提供側車両20Aが駐車された後、提供側車両20Aの運転者の使用する携帯電話41等の移動先を取得して、その移動先へ駐車場を関連付ける処理を行う。つまり、センタ10は、提供側車両20Aが停止した後、停止位置を施設等に関連付けることができない場合、連係情報18を参照し、提供側車両20Aに対応する携帯電話41等から移動履歴を取得する。
例えば、携帯電話41等の移動履歴として、提供側車両20Aの経路の終点F11から道路x10及び道路a10を通り、道路a10の離脱地点W10から施設D10に進入したことを示す移動履歴が得られる。こうした場合、終点F11は施設D10の駐車場P11である可能性が高いことから、施設情報処理部151は、施設D10に終点F11を施設D10の駐車場として関連付け、離脱位置G11を施設D10の駐車場の入退場口として対応付ける。
こうした、目的地と経路の終点(例えば駐車場)との対応付けは、図16に示すような手順で行われる。なお、本実施形態の図16に示すフローチャートは、ステップS12とステップS13の間にステップS20が追加された点が第1の実施形態と相違する点であるが、その他の構成は同様であるので、説明の便宜上、同様のステップには同一の符号を付し、その詳細な説明を割愛する。
図16に示すように、施設情報処理部151は、目的地が設定されていないと判断した場合(図16のステップS12でNO)、携帯電話41の移動履歴が駐車場から施設に移動しているか否かを判断する(図16のステップS20)。図15に示すように、携帯電話41の移動履歴が駐車場P11から施設D10に移動していると判断した場合(図16のステップS20でYES)、施設情報処理部151は、経路の終点F11を施設D10に関連付ける。
一方、携帯電話41の移動履歴が駐車場P11から施設D10に移動していないと判断した場合(図16のステップS20でNO)、施設情報処理部151は、経路の終点F11を何処にも対応付けず(図16のステップS13)、施設情報に関する処理を終了する。
以上説明したように、本実施形態の経路情報処理装置及び経路情報処理システムによれば、先の第1の実施形態で記載した効果(1)〜(6)に加え、以下に列記するような効果が得られるようになる。
(7)目的地が設定されていない提供側車両20Aから終点履歴(駐車場)を取得することができるようになるため、終点履歴の取得が容易になる。また終点履歴のデータ数が増加すれば、ナビゲーション装置34に設定された目的地に対応する駐車場をセンタ10の終点履歴から適切に選択することができる可能性が高められる。
(その他の実施形態)
なお上記各実施形態は、以下の態様で実施することもできる。
・上記各実施形態では、位置センサ25や時計26、車両情報取得部27、車外情報取得部28、移動履歴管理部22、記憶部23、ナビゲーション装置24が提供側車両20Aに搭載されている場合について例示した。しかしこれに限らず、位置センサや時計、車両情報取得部、車外情報取得部、移動履歴管理部、記憶部、ナビゲーション装置の一部が車両以外の携帯型情報処理装置に設けられるなどしてもよい。これにより、経路情報処理システムとしての構成自由度の向上が図られる。
・上記各実施形態では、位置センサ35や時計36、車両情報取得部37、車外情報取得部38、移動履歴取得部32A、記憶部33、ナビゲーション装置34が利用側車両30に搭載されている場合について例示した。しかしこれに限らず、位置センサや時計、車両情報取得部、車外情報取得部、移動履歴取得部、記憶部、ナビゲーション装置の一部が車両以外の携帯型情報処理装置に設けられるなどしてもよい。これにより、経路情報処理システムとしての構成自由度の向上が図られる。
・上記各実施形態では、施設情報処理部151、駐車場特定部152、入口特定部153及び情報抽出部154を施設情報管理部15に備える場合について例示した。しかしこれに限らず、施設情報処理部や、駐車場特定部や、入口特定部や、情報抽出部は必要とする情報の授受が可能であれば各別に設けられていてもよい。また、施設情報処理部、駐車場特定部、入口特定部及び情報抽出部のうちの全部や一部が、提供側車両の装置や利用側車両の装置を含む他の処理装置に設けられていてもよい。さらに、携帯型情報処理装置などの外部装置に、施設情報処理部や、駐車場特定部や、入口特定部や、情報抽出部の一部を代替する機能を設けたりしてもよい。そして運転支援装置が携帯型情報処理装置から必要な情報を取得可能であればよい。
これにより、経路情報処理システムとしての構成自由度の向上が図られる。
・上記各実施形態では、道路情報処理部161及び情報抽出部162を道路情報管理部16に備える場合について例示した。しかしこれに限らず、道路情報処理部や情報抽出部は必要とする情報の授受が可能であれば各別に設けられていてもよい。また、道路情報処理部及び情報抽出部はその全部や一部が、提供側車両の装置や利用側車両の装置を含む他の処理装置に設けられていてもよい。さらに、携帯型情報処理装置などの外部装置に、道路情報処理部や情報抽出部の一部を代替する機能を設けたりしてもよい。
これにより、経路情報処理システムとしての構成自由度の向上が図られる。
・上記各実施形態では、施設情報データ132の処理例を図9に示したが、これに限らず、施設情報データは、利用側車両のナビゲーション装置に提供する狭域案内用の目的地を適切に選択することが可能であれば、その処理方法は任意である。これにより、経路情報処理システムとしての構成自由度の向上が図られる。
・上記各実施形態では、道路情報データ133の処理例を図11に示したが、これに限らず、施設情報データは、利用側車両のナビゲーション装置に提供する狭域案内用の目的地周辺の履歴情報を適切に選択することが可能であれば、その処理方法は任意である。これにより、経路情報処理システムとしての構成自由度の向上が図られる。
・上記各実施形態では、センタ10は、利用側車両30から現在の日時、曜日、気象を得ていない場合について例示した。しかしこれに限らず、センタは利用側車両から現在の日時、曜日、気象やその他の情報を得てもよい。これにより、当該利用側車両の周辺環境により適した情報を選択できる可能性が高まる。
・上記各実施形態では、センタ10は、利用側車両30から車種を得る場合について例示したが、これに限らず、センタは利用側車両から車種が得られなくてもよい。このときセンタでは、車種については考慮せずに、又は、全ての車種に共通する履歴情報を選択することができる。これにより、経路情報処理システムとしての構成自由度の向上が図られる。
・上記各実施形態では、センタ10は移動履歴を「通行できない」、「通行困難」、「渋滞」、「順調」など態様に基づいて選択するか否かを判断する場合について例示した。しかしこれに限らず、移動履歴に態様に基づく優先度を付し、その優先度に基づいて移動履歴を選択するか否かを判断してもよい。これにより、経路情報処理システムとしての構成自由度の向上が図られる。
・上記各実施形態では、センタ10は選択する移動履歴から、「通行できない」、「通行困難」、「渋滞」などの走行状態を有する履歴情報を除外する場合について例示した。しかしこれに限らず、センタは、「通行できない」、「通行困難」、「渋滞」、「順調」など走行状態を付加した移動履歴を利用側車両に提供し、利用側車両のナビゲーション装置が走行状態に基づいて移動履歴を経路案内に利用するか否かを判断してもよい。
また、移動履歴に優先度が付加されている場合、利用側車両のナビゲーション装置が優先度に基づいて移動履歴を経路案内に利用するか否かを判断してもよい。
これにより、経路情報処理システムとしての構成自由度の向上が図られる。
・上記各実施形態では、利用側車両30のナビゲーション装置が狭域案内の経路設定をする場合について例示した。しかしこれに限らず、センタが利用側車両から現在地と目的地を取得して狭域案内用の経路を設定し、この設定した経路を利用側車両に提供してもよい。そして、提供された狭域案内用の経路に基づいて、利用側車両のナビゲーション装置が経路案内を行うようにしてもよい。これにより、経路情報処理システムとしての構成自由度の向上が図られる。
・上記各実施形態では、広狭切換設定部343は目的地までの距離が所定の距離以下であることなどに基づいて、利用側車両30の現在地が目的地周辺になったこと検出する場合について例示した。しかしこれに限らず、利用側車両は、センタに目的地を予め送信して同センタから目的地周辺の履歴情報を取得し、取得した履歴情報に現在地が含まれることに基づいて目的地周辺であることを検出してもよい。これによれば、センタが提供することのできるセンタに蓄積された履歴情報の量や数に応じて変化する狭域案内が可能になる地点に応じて、広域案内から狭域案内への切り換えが行われる。これにより、狭域案内が可能な範囲の外周部に目的地周辺が柔軟に設定され、広域案内から狭域案内への切り換えが目的地から可能な限り離れた地点から行なえるようになる。これにより、経路情報処理システムとしての利便性の向上が図られる。
・上記各実施形態では、提供側車両20Aからセンタ10、及びセンタ10から利用側車両30に移動履歴が伝達される場合について例示した。しかしこれに限らず、提供側車両からセンタや、センタから利用側車両に伝達される情報は、目的地と経路終点との関連付けができたり、利用側車両で地図情報の細街路を経路案内に利用できるようにすることができるのであれば、移動履歴に含まれる一部の情報であってもよい。これにより、経路情報処理システムとしての設計自由度の向上が図られるようになる。
・上記各実施形態では、経路情報処理システムがセンタ10や車両に設けられている場合について例示した。しかしこれに限らず、経路情報処理システムでは、施設情報管理部の一部や、道路情報管理部の一部又は全部などが車両以外に設けられていてもよい。携帯型情報処理装置などの外部装置に、運転支援部の一部を代替する機能を設けたり、車外情報取得部の一部又は全部の機能を設けたりしてもよい。そして運転支援装置が携帯型情報処理装置から必要な情報を取得可能であればよい。
・上記各実施形態では、経路情報処理システムが車両に用いられている場合について例示した。しかしこれに限らず、経路情報処理システムは車両以外の移動体、例えば船舶やロボットなどに用いられてもよい。これにより、経路情報処理システムの適用範囲の拡大が図られるようになる。
10…センタ、11…センタ通信部、12…移動履歴処理部、13…記憶部、14…履歴取得部、15…施設情報管理部、16…道路情報管理部、18…連係情報、20A〜20D…提供側車両、21…車載通信部、22…移動履歴管理部、23…記憶部、24…ナビゲーション装置、25…位置センサ、26…時計、27…車両情報取得部、28…車外情報取得部、30…利用側車両、31…車載通信部、32…経路案内部、32A…移動履歴取得部、33…記憶部、34…ナビゲーション装置、35…位置センサ、36…時計、37…車両情報取得部、38…車外情報取得部、40…スマートフォン、41…携帯電話、50…外部サーバ、131…履歴情報データ、132…施設情報データ、133…道路情報データ、134…地図情報データ、151…施設情報処理部、152…駐車場特定部、153…入口特定部、154…情報抽出部、161…道路情報処理部、162…情報抽出部、231…移動履歴データ、232…車両属性データ、241…HMI、242…地図情報、251…GPS、271…イグニッションスイッチ、272…速度センサ、273…エンジンセンサ、274…アクセルセンサ、275…ブレーキセンサ、281…気象情報取得部、331…移動履歴データ、332…車両属性データ、341…HMI、342…地図情報、343…広狭切換設定部、344…目的地再設定部、345…道路情報選択部、371…速度センサ、381…気象情報取得部、D10,D20…施設、F10,F11…終点、G10,G11…離脱位置、G20…第1の入口、G21…第2の入口、G22,G23…入口、P10,P11…駐車場、P20…第1の駐車場、P21…第2の駐車場、P22…第3の駐車場、W10…離脱地点。

Claims (10)

  1. 移動体に搭載された案内情報出力部を介して目的地までの経路を案内する経路情報処理装置であって、
    目的地周辺までの経路を、移動体の現在地と、目的地と、地図情報とに基づいて設定する広域経路設定部と、
    目的地周辺から目的地までの経路を、移動体の現在地と、目的地までの経路履歴から得られる終点の履歴である終点履歴から選択された目的地への経路の終点と、目的地周辺の経路に関する移動履歴である周辺経路履歴を含む地図情報とに基づいて設定する狭域経路設定部とを備え、
    前記案内情報出力部は、移動体が目的地周辺に到達したことを条件に、経路案内に用いる経路を前記広域経路設定部が設定した経路から前記狭域経路設定部が設定した経路に切り換える
    ことを特徴とする経路情報処理装置。
  2. 前記切り換え条件とする目的地周辺は、前記狭域経路設定部による目的地までの経路設定が可能な領域の外周部に設定される
    請求項1に記載の経路情報処理装置。
  3. 移動体に搭載された案内情報出力部を介して目的地までの経路を案内する経路情報処理システムであって、
    目的地までの経路情報から得られる経路の終点に関する移動履歴である終点履歴を蓄積する終点履歴蓄積部と、
    目的地周辺の経路に関する移動履歴である周辺経路履歴を蓄積する周辺経路履歴蓄積部と、
    前記移動体の周辺環境の情報である周辺環境情報に基づいて、前記終点履歴蓄積部に蓄積された終点履歴から目的地への経路の終点を選択し、前記周辺経路履歴蓄積部に蓄積された周辺経路履歴から有用な周辺経路履歴を選択する情報選択部と、
    目的地周辺までの経路を、移動体の現在地と、目的地と、地図情報とに基づいて設定する広域経路設定部と、
    目的地周辺から目的地までの経路を、移動体の現在地と、前記情報選択部により選択された目的地への経路の終点と、前記情報選択部により選択された周辺経路履歴を含む地図情報とに基づいて設定する狭域経路設定部とを備え、
    前記案内情報出力部は、移動体が目的地周辺に到達したことを条件に、経路案内に用いる経路を前記広域経路設定部が設定した経路から前記狭域経路設定部が設定した経路に切り換える
    ことを特徴とする経路情報処理システム。
  4. 前記切り換え条件とする目的地周辺は、前記狭域経路設定部による目的地までの経路設定が可能な領域の外周部に設定される
    請求項3に記載の経路情報処理システム。
  5. 前記目的地への経路の終点は、目的地に対応付けられた移動体の停止位置である
    請求項3又は4に記載の経路情報処理システム。
  6. 前記終点履歴蓄積部には、複数の移動体から取得された終点履歴が蓄積され、
    前記周辺経路履歴蓄積部には、複数の移動体から取得された周辺経路履歴が蓄積される
    請求項3〜5のいずれか一項に記載の経路情報処理システム。
  7. 前記複数の移動体は複数の車両であり、前記複数の車両にはそれぞれ移動経路収集部が設けられ、
    前記終点履歴蓄積部には、目的地が設定されていない車両が停止した後、前記移動経路収集部に関連付けられた車両の運転者とともに移動する情報処理装置が移動した先を目的地とし、車両が停止した位置を目的地への経路の終点とする終点履歴が蓄積される
    請求項6に記載の経路情報処理システム。
  8. 前記終点履歴には、曜日、日時、気象の少なくとも1つの環境情報が含まれ、
    前記周辺経路履歴には、曜日、日時、気象の少なくとも1つの環境情報が含まれ、
    前記周辺環境情報には、曜日、日時、気象の少なくとも1つが含まれ、
    前記情報選択部は、前記周辺環境情報に含まれる曜日、日時、気象の少なくとも1つに対応する環境情報を含む終点履歴及び周辺経路履歴を優先的に選択する
    請求項3〜7のいずれか一項に記載の経路情報処理システム。
  9. 前記移動体は車両であり、
    前記広域経路設定部及び前記狭域経路設定部が設定する経路は前記車両が走行可能な道路から構成される経路である
    請求項3〜8のいずれか一項に記載の経路情報処理システム。
  10. 移動体に搭載された案内情報出力部を介して目的地までの経路を案内する経路情報処理装置に適用される経路情報処理方法であって、
    移動体の現在地と、目的地と、地図情報とに基づいて目的地周辺までの経路を設定する広域経路設定工程と、
    移動体の現在地と、目的地までの経路履歴から得られる終点の履歴である終点履歴から選択された目的地への経路の終点と、目的地周辺の経路に関する移動履歴である周辺経路履歴を含む地図情報とに基づいて目的地周辺から目的地までの経路を設定する狭域経路設定工程とを備え、
    移動体が目的地周辺に到達したことを条件に、前記案内情報出力部が経路案内に用いる経路を前記広域経路設定工程により設定された経路から前記狭域経路設定工程により設定された経路に切り換える
    ことを特徴とする経路情報処理方法。
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