JP6450413B2 - 車両制御装置 - Google Patents

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Description

本発明は、自車両の走行制御を少なくとも部分的に自動で行う車両制御装置に関する。
特許文献1では、複数種類の車両走行制御それぞれに対応した検出結果に基づいて走行制御を行うことを課題としている。
当該課題を解決するため、特許文献1では、センサの優先順位は走行制御の全てについて固定されているのではなく、走行制御の種別それぞれに対応して優先順位が設定され、LKA部等のそれぞれは優先順位に従ってセンサ類それぞれの検出結果を適用して車両を制御する。
特許文献2では、道路区画線の認識が正確になされているか否かを検知して適切な制御を行うことを課題としている。
当該課題を解決するため、特許文献2では、地図情報が記憶された記憶手段と、自車両の現在位置を特定する現在位置特定手段とを備え、道路区画線認識手段が道路区画線を認識した結果、導出される第1の指標情報と、現在位置特定手段により特定された自車両の現在位置を用いて地図情報を参照して得られる第2の指標情報との乖離に基づき所定の乖離時制御を行う。
特開2008−149860号公報 特開2008−049918号公報
特許文献1に記載の車線維持支援制御は、白線を検出する画像センサにより検出したレーン情報を第1優先とし、レーンが検出できなくなったときは、ナビゲーションシステムによる情報やレーダによる情報で補完する。
特許文献2は、カメラの撮像画像から導出した道路曲率(第1の指標情報)と、地図情報から取得した道路曲率(第2の指標情報)を比較し、違いが閾値以上のときは、自動操舵制御の停止を行う。
しかしながら、交差点等において、車両が走行すべきレーンに対してカメラでレーンマーク認識する際に、複数の分岐するレーンが存在して形状が複雑になると、走行すべきレーンのみを特定して認識できない場合がある。
本発明は上述した問題を解決するためになされたものであり、交差点等において、車両が走行すべきレーンに対してカメラでレーンマークを認識する際に、複数の分岐するレーンが存在して形状が複雑になっても、走行すべきレーンのみを特定して認識することができる車両制御装置を提供することを目的とする。
[1] 本発明に係る車両制御装置は、自車両の走行制御を少なくとも部分的に自動で行う車両制御装置であって、予め設定された予定走行経路中、前記自車両が所定領域に到達した段階あるいは到達する前に、地図情報から前記所定領域のレーンの形状データ(経路データ)を取得するレーン形状取得部と、前記所定領域のレーンマークを含む周辺の画像データを取得する周辺画像取得部と、取得した前記レーンの形状データと前記周辺の画像データとを照合(位置合わせ)し、前記周辺の画像データのうち、少なくともレーンキープに用いるレーンマークを選定するレーンマーク選定部とを有することを特徴とする。
例えば交差点で走行すべきレーンに対して、カメラでレーンマークを認識する際に、複数の分岐するレーンが存在して、レーンの形状(経路)が複雑になると、走行すべきレーンのみを特定して認識することができない場合がある。しかし、本発明では、自車両が所定領域に到達あるいは到達する前に、地図情報から所定領域のレーンの形状データを取得し、所定領域の複数のレーンマークを含む周辺の画像データを取得する。そして、取得したレーンの形状データと周辺の画像データとを照合し、周辺の画像データのうち、少なくともレーンキープに用いるレーンマークを選定する。すなわち、走行すべきレーンに沿ったレーンマークを特定する。これにより、複数の分岐するレーンが存在して、レーンの形状が複雑になっても、少なくともレーンキープに用いるレーンマークのみを特定して認識することができる。
すなわち、本発明においては、交差点等において、自車両が走行すべきレーンに対してカメラでレーンマークを認識する際に、複数の分岐するレーンが存在して形状が複雑になっても、走行すべきレーンのみを特定して認識することができる。
ところで、レーンに付随して道路上に複数の直線が並列に並んだ縞模様のゼブラゾーン(導流帯)や、四角形のマーク(ダイヤマーク)が描画されている場合がある。このような場合、ゼブラゾーンを構成する1つの直線やダイヤマークを構成する1つの直線をレーンマークと誤認識して、車両の進路が予定走行経路から外れるおそれがある。
このような場合でも、取得したレーンの形状データと周辺の画像データとを照合して、周辺の画像データのうち、走行すべきレーンに沿ったレーンマークを選定することから、周辺の画像データに、紛らわしい直線データがあっても、少なくともレーンキープに用いるレーンマークのみを特定して認識することができる。これにより、自車両の走行制御を少なくとも部分的に自動で行う車両の商品性を高めることができる。
[2] 本発明において、前記レーンマーク選定部は、前記周辺の画像データに基づいて、前記所定領域における前記形状データの左右両側のレーンマークの本数の組み合わせを第1情報として取得する第1情報取得部と、前記周辺の画像データに基づいて、前記所定領域における前記自車両の左右両側のレーンマークの本数の組み合わせを第2情報として取得する第2情報取得部とを有し、前記第1情報と前記第2情報とが同じ場合に、前記周辺の画像データのうち、前記自車両の左右両側のレーンマークを、少なくともレーンキープに用いるレーンマークとして選定し、前記第1情報と前記第2情報とが異なる場合に、前記周辺の画像データのうち、前記形状データに最も近いレーンマークを、少なくともレーンキープに用いるレーンマークとして選定してもよい。
レーンマークの選定において、画像データのようなデータ量の多い情報を直接用いることなく、レーンマークの本数の組み合わせで、少なくともレーンキープに用いるレーンマークを選定することができるため、複数のレーンを有する複雑なレーン構造であっても、レーンマーク探索の高速化を図ることができる。
[3] 本発明において、前記レーンマーク選定部は、前記周辺の画像データのうち、前記所定領域における前記形状データの曲線近似式の次数に基づいて、少なくともレーンキープに用いるレーンマークを選定してもよい。
これにより、走行すべきレーンのコース(左折、右折、直進等)を、画像データのようなデータ量の多い情報を直接用いることなく、容易に判定することができるため、複数のレーンを有する複雑なレーン構造であっても、レーンマーク探索の高速化を図ることができる。
[4] 本発明において、前記自車両が走行する前記所定領域は、線状の画像データが3つ以上認識され得る領域であってもよい。
線状の画像データが3つ以上認識され得る領域(所定領域)としては、例えば直進のための例えば2つのレーンマークと、右折のための例えば1つのレーンマーク等が挙げられる。そして、例えば自車両が直進すべき場合において、右折のためのレーンマーク(画像データ)を直進のためのレーンマーク(画像データ)と誤認識することなく、直進のための2つのレーンマーク(画像データ)を選定することができる。これは、自車両が右折する場合や、左折する場合においても同様である。
所定領域のその他の例としては、上述したように、縞模様のゼブラゾーン(導流帯)や、四角形のダイヤマークが描画された領域等が挙げられる。このような所定領域であっても、取得したレーンの形状データと周辺の画像データとを照合して、周辺の画像データのうち、走行すべきレーンに沿ったレーンマークを、少なくともレーンキープに用いるレーンマークとして選定する。
これにより、周辺の画像データに、紛らわしい線状の画像データがあっても、少なくともレーンキープに用いるレーンマークのみを特定して認識することができる。その結果、自車両の走行制御を少なくとも部分的に自動で行う車両の商品性を高めることができる。
[5] 本発明において、前記レーン形状取得部は、予め設定された予定走行経路のうち、前記レーンの数が変化する領域を前記所定領域として認識し、前記自車両が所定領域に到達する前に、前記地図情報から前記所定領域における前記レーンの形状データを取得してもよい。
所定領域に到達する前に、形状データを取得していることから、所定領域に入った時点から、少なくともレーンキープに用いるレーンマークの選定処理を実施することができる。特に、形状データの曲線近似式を取得する場合等に有利である。
[6] 本発明において、前記レーン形状取得部は、前記自車両の走行中に、走行中の領域のレーンマークの情報を前記地図情報から取得し、前記レーンマークの数が変わった段階で、前記所定領域に到達したと認識し、前記地図情報から前記所定領域のレーンの形状データを取得してもよい。
走行中の領域のレーンマークの情報を得ながら、所定領域を特定するため、所定領域に到達するまでの毎回の通信量を低減することができ、演算時間も短縮することができる。
本発明に係る車両制御装置によれば、交差点等において、車両が走行すべきレーンに対してカメラでレーンマーク認識する際に、複数の分岐するレーンが存在して形状が複雑になっても、走行すべきレーンのみを特定して認識することができる。
本実施の形態に係る車両制御装置の構成を示すブロック図である。 走行制御処理部を示すブロック図である。 所定領域に向かって走行中の自車両を示す。 図4Aはゼブラゾーンを有する所定領域の一例を示す平面図であり、図4Bはダイヤマークを有する所定領域の一例を示す平面図である。 図3のポイントPaに対応する周辺の画像データを示す平面図である(自車両の表示は参考である)。 図6Aは図3のポイントPbに対応し、自車両が右側のレーンマークに寄り過ぎた場合の周辺の画像データを示す平面図であり、図6Bは図3のポイントPbに対応し、自車両が直進する場合の周辺の画像データを示す平面図である(自車両の表示は参考である)。 第1レーンマーク選定部の構成を示すブロック図である。 第2レーンマーク選定部の構成を示すブロック図である。 本実施の形態に係る車両制御装置の第1処理動作を示すフローチャートである。 第1レーンマーク選定部での処理動作を示すフローチャートである。 第2レーンマーク選定部での処理動作を示すフローチャートである。 本実施の形態に係る車両制御装置の第2処理動作を示すフローチャートである。
以下、本発明に係る車両制御装置の実施の形態例を図1〜図12を参照しながら説明する。
図1は、本発明の一実施形態に係る車両制御装置10の構成を示すブロック図である。車両制御装置10は、自車両100(図3参照)に組み込まれており、且つ、自動運転又は手動運転により車両の走行制御を行う。この場合、「自動運転」は、車両の走行制御をすべて自動で行う「完全自動運転」のみならず、走行制御を部分的に自動で行う「部分自動運転」を含む概念である。
車両制御装置10は、図1に示すように、基本的には、入力系装置群と、制御システム12と、出力系装置群とから構成される。入力系装置群及び出力系装置群をなす各々の装置は、制御システム12に通信線を介して接続されている。
入力系装置群は、外界センサ14と、通信装置16と、ナビゲーション装置18と、車両センサ20と、自動運転スイッチ22と、操作デバイス24に接続された操作検出センサ26と、を備える。
出力系装置群は、図示しない車輪を駆動する駆動力装置28と、当該車輪を操舵する操舵装置30と、当該車輪を制動する制動装置32と、主に視覚・聴覚を通じて運転者に報知する報知装置34と、を備える。
外界センサ14は、車両の外界状態を示す情報(以下、外界情報)を取得し、当該外界情報を制御システム12に出力する。外界センサ14は、具体的には、複数のカメラ38と、複数のレーダ39と、複数のLIDAR40(Light Detection and Ranging;光検出と測距/Laser Imaging Detection and Ranging;レーザ画像検出と測距)を含んで構成される。
通信装置16は、路側機、他の車両、及びサーバを含む外部装置と通信可能に構成されており、例えば、交通機器に関わる情報、他の車両に関わる情報、プローブ情報(渋滞情報を含む)、最新の地図情報44等を送受信する。この地図情報44は、記憶装置42の所定メモリ領域内に、あるいはナビゲーション装置18に記憶される。
ナビゲーション装置18は、車両の現在位置を検出可能な衛星測位装置と、ユーザインタフェース(例えば、タッチパネル式のディスプレイ、スピーカ及びマイク)を含んで構成される。ナビゲーション装置18は、車両の現在位置又はユーザによる指定位置に基づいて、あるレーンを走行中に、指定した目的地までの経路又は道なりの経路を算出し、制御システム12に出力する。ナビゲーション装置18により算出された経路は、記憶装置42の所定メモリ領域内に、予定走行経路情報46として記憶される。
車両センサ20は、車両の走行速度V(車速)を検出する速度センサ、加速度を検出する加速度センサ、横Gを検出する横Gセンサ、垂直軸周りの角速度を検出するヨーレートセンサ、向き・方位を検出する方位センサ、勾配を検出する勾配センサを含み、各々のセンサからの検出信号を制御システム12に出力する。これらの検出信号は、記憶装置42の所定メモリ領域内に、自車情報48として記憶される。
自動運転スイッチ22は、例えば、インストルメントパネルに設けられた押しボタンスイッチである。自動運転スイッチ22は、ドライバを含むユーザのマニュアル操作により、複数の運転モードを切り替え可能に構成される。
操作デバイス24は、アクセルペダル、ステアリングホイール、ブレーキペダル、シフトレバー、及び方向指示レバーを含んで構成される。操作デバイス24には、ドライバによる操作の有無や操作量、操作位置を検出する操作検出センサ26が取り付けられている。
操作検出センサ26は、検出結果としてアクセル踏込量(アクセル開度)、ステアリング操作量(操舵量)、ブレーキ踏込量、シフト位置、右左折方向等を車両制御部60に出力する。
駆動力装置28は、駆動力ECU(電子制御装置;Electronic Control Unit)と、エンジン・駆動モータを含む駆動源から構成される。駆動力装置28は、車両制御部60から入力される車両制御値に従って車両の走行駆動力(トルク)を生成し、トランスミッションを介して、あるいは直接的に車輪に伝達する。
操舵装置30は、EPS(電動パワーステアリングシステム)ECUと、EPS装置とから構成される。操舵装置30は、車両制御部60から入力される車両制御値に従って車輪(操舵輪)の向きを変更する。
制動装置32は、例えば、油圧式ブレーキを併用する電動サーボブレーキであって、ブレーキECUと、ブレーキアクチュエータとから構成される。制動装置32は、車両制御部60から入力される車両制御値に従って車輪を制動する。
報知装置34は、報知ECUと、表示装置と、音響装置とから構成される。報知装置34は、制御システム12(具体的には、走行制御処理部54)から出力される報知指令に応じて、自動運転又は手動運転に関わる報知動作を行う。
ここで、自動運転スイッチ22が押される度に、「自動運転モード」と「手動運転モード」(非自動運転モード)が順次切り替わるように設定されている。これに代わって、ドライバの意思確認を確実にするため、例えば、2度押しで手動運転モードから自動運転モードに切り替わり、1度押しで自動運転モードから手動運転モードに切り替わるように設定することもできる。
自動運転モードは、ドライバが、操作デバイス24(具体的には、アクセルペダル、ステアリングホイール及びブレーキペダルのうち、少なくとも1つ)の操作を行わない状態で、車両が制御システム12による制御下に走行する運転モードである。換言すれば、自動運転モードは、制御システム12が、逐次作成される行動計画に従って、駆動力装置28、操舵装置30、及び制動装置32の一部又は全部を制御する運転モードである。
なお、ドライバが、自動運転モードの実行中に操作デバイス24を用いた所定の操作を行うと、自動運転モードが自動的に解除されると共に、運転の自動化レベルが相対的に低い運転モード(手動運転モードを含む)に切り替わる。以下、自動運転から手動運転へ移行させるために、ドライバが自動運転スイッチ22又は操作デバイス24を操作することを「オーバーライド操作」ともいう。
制御システム12は、1つ又は複数のECUにより構成され、上記した記憶装置42の他、各種機能実現部を備える。なお、機能実現部は、この実施形態では、CPU(中央処理ユニット)が記憶装置42に記憶されているプログラムを実行することにより機能が実現されるソフトウエア機能部であるが、FPGA(Field-Programmable Gate Array)等の集積回路からなるハードウエア機能部により実現することもできる。
制御システム12は、記憶装置42及び車両制御部60の他、外界認識部50と、行動計画作成部52と、走行制御処理部54と、軌道生成部56と、情報取得部58とを含んで構成される。
外界認識部50は、入力系装置群により入力された各種情報(例えば、外界センサ14からの外界情報)を用いて、車両の両側にあるレーンマーク(白線)を認識し、停止線・信号機の位置情報、又は走行可能領域を含む「静的」な外界認識情報を生成する。また、外界認識部50は、入力された各種情報を用いて、駐停車車両等の障害物、人・他車両等の交通参加者、又は信号機の灯色を含む「動的」な外界認識情報を生成する。
行動計画作成部52は、外界認識部50による認識結果に基づいて行動計画(イベントの時系列)を作成し、必要に応じて行動計画を更新する。イベントの種類として、例えば、減速、加速、分岐、合流、レーンキープ、レーン変更、追い越し、路外逸脱抑制制御等が挙げられる。ここで、「減速」「加速」は、車両を減速又は加速させるイベントである。「分岐」「合流」は、分岐地点又は合流地点にて車両を円滑に走行させるイベントである。「レーン変更」は、車両の走行レーンを変更させるイベントである。「追い越し」は、車両に前走車両を追い越させるイベントである。
また、「レーンキープ」は、走行レーンを逸脱しないように車両を走行させるイベントであり、走行態様との組み合わせによって細分化される。走行態様として、具体的には、定速走行、追従走行、減速走行、カーブ走行、あるいは障害物回避走行が含まれる。「路外逸脱抑制制御」は、単眼カメラで車線を認識し、自車両100が車線を外れそうになると表示とステアリング振動で注意を促し、回避操作がない場合にはステアリングを制御して車線内への復帰を支援する。また、逸脱量が大きいと予測した場合はブレーキも制御し、逸脱を抑制する。
軌道生成部58は、記憶装置42から読み出した地図情報44、予定走行経路情報46及び自車情報48を用いて、行動計画作成部52により作成された行動計画に従う走行軌道(目標挙動の時系列)を生成する。この走行軌道は、具体的には、少なくとも位置及び速度をデータ単位とする時系列データセットである。もちろん、データ単位は、位置、姿勢角、速度、加速度、曲率、ヨーレート、操舵角の少なくとも1つをさらに含んでもよい。
車両制御部60は、軌道生成部58により生成された走行軌道(目標挙動の時系列)に従って、車両を走行制御するための各々の車両制御値を決定する。そして、車両制御部60は、得られた各々の車両制御値を、駆動力装置28、操舵装置30、及び制動装置32に出力する。
情報取得部56は、車両の走行環境に関する条件(以下、環境条件)の判定処理に必要な情報を取得する。必要な情報には、具体例として、時間情報(例えば、現在時刻・時間帯・到着予想時刻)、地理情報(例えば、緯度・経度・標高・地形・高低差)、天候情報(例えば、天気・気温・湿度・予報情報)が挙げられる。
一方、走行制御処理部54は、運転モードの移行処理を行うと共に、行動計画作成部52、報知装置34に向けて信号を出力する。具体的には、走行制御処理部54は、図2に示すように、走行環境取得部62、レーン形状取得部64、周辺画像取得部66、レーンマーク選定部68として機能する。
走行環境取得部62は、自車両100の走行環境を取得する。この走行環境には、外界認識部50による直近の認識結果、又は、情報取得部56からの取得情報(例えば、上記した時間情報・地理情報・天候情報)が含まれる。
レーン形状取得部64は、自車両100が所定領域70に到達した段階あるいは到達する前に、地図情報44から所定領域70(図3参照)の複数のレーンの形状データ(経路データ)を取得する。
所定領域70としては、予め設定された予定走行経路のうち、レーンの数が変化する領域が挙げられる。例えば図3に示すように、直進のための第1レーンLa1が、当該第1レーンLa1と、例えば右折(又は左折)のための第2レーンLa2とに変化する領域が挙げられる。
所定領域70としては、その他、線状の画像データが3つ以上認識され得る領域が挙げられる。例えば図4Aに示すように、レーンLaに付随して道路上に複数の直線72が並列に並んだ縞模様のゼブラゾーン74(導流帯)を含む領域や、図4Bに示すように、四角形のマーク(ダイヤマーク76)が描画された領域等が挙げられる。
レーンLaの形状データ(経路データ)Dsの代表例としては、図3、図4A及び図4Bに示すように、1つのレーンの中心線Lc等が挙げられる。
そして、図4Aのゼブラゾーン74では、形状データDsに沿ったレーンマークLMのほか、該ゼブラゾーン74を構成する複数の直線72のうち、1つ直線72をレーンマークLMとして誤認識するおそれがある。図4Bのダイヤマーク76においても、該ダイヤマーク76を構成する複数の直線72のうち、1つ直線72をレーンマークLMとして誤認識するおそれがある。
周辺画像取得部66は、少なくとも自車両100が所定領域70に進入した際に、外界センサ14のカメラ38を通じて、所定領域70のレーンマークLMを含む周辺の画像データDi(図5、図6A及び図6B参照)を取得する。周辺の画像データDiとしては、カメラ38にて撮像された画像(撮像画像)や、この撮像画像を、鳥瞰図(BEV:バードアイビュー)の形態に変換した後の画像(BEV画像と記す)を含む。図5、図6A及び図6Bに周辺の画像データDiの一例を示す。自車両100の画像は参考として示すもので、実際の画像データDiでは描画されない。
レーンマーク選定部68は、取得したレーンの形状データDsと周辺の画像データDiとを照合(位置合わせ)し、周辺の画像データDiのうち、少なくともレーンキープに用いるレーンマークLMを選定する。
ここで、レーンマーク選定部68について、いくつかの具体例を図7及び図8を参照しながら説明する。
図7に示すように、第1の具体例に係るレーンマーク選定部(第1レーンマーク選定部68A)は、第1情報取得部80Aと、第2情報取得部80Bと、第1選定部本体82Aとを有する。
第1情報取得部80Aは、周辺画像取得部66にて取得した周辺の画像データDiに基づいて、所定領域70における形状データDsの左右両側のレーンマークLMの本数の組み合わせを第1情報D1として取得する。
第2情報取得部80Bは、周辺画像取得部66にて取得した周辺の画像データDiに基づいて、所定領域70における自車両100(現在位置)の左右両側のレーンマークLMの本数の組み合わせを第2情報D2として取得する。
そして、第1選定部本体82Aは、第1情報D1と第2情報D2とが同じ場合に、周辺の画像データDiのうち、自車両100の左右両側の少なくとも1つのレーンマークを、少なくともレーンキープに用いるレーンマークとして選定する。第1情報D1と第2情報D2とが異なる場合は、周辺の画像データDiのうち、形状データDsに最も近いレーンマークを、少なくともレーンキープに用いるレーンマークLMshとして選定する。
ここで、1つの例を示しながら説明する。例えば図3に示すように、所定領域70として、片道1車線から2車線に変わる道路であって、例えば直進又は左折のための第1レーンLa1と、右折のための第2レーンLa2とを含み、予定走行経路に沿った形状データDsが、第1レーンLa1に沿って直進する場合を想定する。
なお、以下の説明では、第1情報D1として、<周辺の画像データDiにおける形状データDsの左側のレーンマークLMの本数,右側のレーンマークLMの本数>のフォーマットで表記し、第2情報D2として、≪周辺の画像データDiにおける自車両100の左側のレーンマークの本数,右側のレーンマークの本数≫のフォーマットで表記する。
そして、図3のポイントPa、すなわち、所定領域70に入った段階では、第1情報が<1,1>、第2情報が≪1,1≫となるため、第1選定部本体82Aは、図5に示すように、周辺の画像データDiのうち、自車両100の左右両側の少なくとも1つのレーンマークLMを、少なくともレーンキープに用いるレーンマークLMshとして選定する。
次に、図3のポイントPbでは、第1情報D1は<1,2>となるが、第2情報D2は、自車両100の位置によって変化する。すなわち、図6Aに示すように、自車両100が所定領域70に進入した後、右側のレーンマークに寄り過ぎると、ポイントPbにおいて、中間のレーンマークを見失うこととなる。この場合、第2情報は≪1,1≫となり、第1情報D1とは異なった結果となる。そのため、第1選定部本体82Aは、周辺の画像データDiのうち、形状データDsに最も近いレーンマークLMを、少なくともレーンキープに用いるレーンマークLMshとして選定する。
一方、自車両100が所定領域70に進入した後、図6Bに示すように、右側のレーンマークに寄り過ぎることなく直進した場合、第2情報D2は≪1,2≫となり、第1情報D1と同じ結果となる。この場合、第1選定部本体82Aは、上述したように、周辺の画像データDiのうち、自車両100の左右両側の少なくとも1つのレーンマークLMを、少なくともレーンキープに用いるレーンマークLMshとして選定する。これは、図3のポイントPcにおいても同様である。
上述の例では、形状データDsが第1レーンLa1に沿って直進する場合を想定したが、形状データDsが第2レーンLa2に沿って右折する場合も同様である。もちろん、その他、左折する場合を含めても、同様の処理を行うことで、適切なレーンマークを選定することができる。
次に、第2の具体例に係るレーンマーク選定部(第2レーンマーク選定部68B)は、図8に示すように、曲線近似式算出部90と、第2選定部本体82Bとを有する。
曲線近似式算出部90は、所定領域70における形状データDsの曲線近似式Fsを算出する。
第2選定部本体82Bは、周辺の画像データDiのうち、曲線近似式算出部90にて得られた曲線近似式Fsの次数に基づいて、少なくともレーンキープに用いるレーンマークを選定する。この場合、周辺の画像データDiとして、BEV画像が好ましく採用される。
例えば次数が0又は1の場合は、直線レーンのレーンマークを選定し、次数が2の場合は、単純な右左折のレーンのレーンマークを選定し、次数が3の場合は、複雑な右左折、例えば車線変更後に右左折を行うレーンのレーンマークを選定する。
次に、本実施の形態に係る車両制御装置10の代表的な第1処理動作及び第2処理動作について図9〜図12を参照しながら説明する。
最初に第1処理動作について説明すると、先ず、図9のステップS1において、レーン形状取得部64は、自車両100の現在位置から予定走行経路上、第1所定距離までのレーン情報(レーンの本数:レーン数と記す)を取得する。第1所定距離としては、500〜1000m等が挙げられる。
ステップS2において、レーン形状取得部64は、取得したレーン情報に基づいて、所定距離内にレーン数が変更している箇所があるか否かを判別する。レーン数が変更している領域があれば(ステップS2:YES)、ステップS3に進み、レーン形状取得部64は、レーン数が変更している領域(所定領域70)の座標を取得する。
ステップS4において、レーン形状取得部64は、取得した所定領域70の座標と、走行中の自車両100の座標に基づいて、自車両100が所定領域70の第2所定距離前に到達したか否かを判別する。第2所定距離としては、50〜500m等が挙げられる。
そして、自車両100が所定領域70の第2所定距離前に到達した段階で(ステップS4:YES)、ステップS5に進み、レーン形状取得部64は、所定領域70のレーンの形状データDsを取得する。
その後、ステップS6において、周辺画像取得部66は、外界センサ14のカメラ38を通じて、所定領域70のレーンマークを含む周辺の画像データDiを取得する。
ステップS7において、レーンマーク選定部68での処理に入る。ここで、レーンマーク選定部68として第1レーンマーク選定部68A及び第2レーンマーク選定部68Bのいずれかを採用した場合での処理を、図10及び図11を参照しながら説明する。
先ず、レーンマーク選定部68として第1レーンマーク選定部68Aを採用した場合は、図10のステップS101に進む。このステップS101において、第1レーンマーク選定部68Aの第1情報取得部80Aは、レーン形状取得部64にて取得した少なくとも1つのレーンの形状データDsに基づいて、予め設定された予定走行経路中、所定領域70における自車両100の左右両側のレーンマークの本数の組み合わせを第1情報D1として取得する。
ステップS102において、第2情報取得部80Bは、周辺画像取得部66にて取得した周辺の画像データDiに基づいて、所定領域70における自車両100の左右両側のレーンマークの本数の組み合わせを第2情報D2として取得する。
ステップS103において、第1選定部本体82Aは、第1情報D1と第2情報D2とが同じであるか否かを判別する。同じであれば(ステップS103:YES)、ステップS104に進み、第1選定部本体82Aは、周辺の画像データDiのうち、自車両100の左右両側の少なくとも1つのレーンマークを、少なくともレーンキープに用いるレーンマークとして選定する。
上記ステップS103において、第1情報D1と第2情報D2とが異なると判別された場合は(ステップS103:NO)、ステップS105に進み、第1選定部本体82Aは、周辺の画像データDiのうち、形状データDsに最も近いレーンマークを、少なくともレーンキープに用いるレーンマークとして選定する。
その後、ステップS106において、第1選定部本体82Aは、自車両100が所定領域70を脱したか否かを判別する。所定領域70を脱していなければ(ステップS106:NO)、上記ステップS101に戻り、該ステップS101以降の処理を繰り返す。そして、上記ステップS106において、自車両100が所定領域70を脱したと判別された段階で(ステップS106:YES)、一旦、第1レーンマーク選定部68Aでの処理が終了する。
次に、レーンマーク選定部68として第2レーンマーク選定部68Bを採用した場合は、図11のステップS201に進む。このステップS201において、第2レーンマーク選定部68Bの曲線近似式算出部90は、所定領域70における形状データDsから、該形状データDsの曲線近似式Fsを取得する。
ステップS202において、第2選定部本体82Bは、周辺の画像データDiのうち、曲線近似式算出部90にて得られた曲線近似式Fsの次数に基づいて、少なくともレーンキープに用いるレーンマークを選定する。この選定は、上述したように、例えば次数が0又は1の場合は、直線レーンのレーンマークを選定し、次数が2の場合は、単純な右左折のレーンのレーンマークを選定し、次数が3の場合は、複雑な右左折、例えば車線変更後に右左折を行うレーンのレーンマークを選定する。
その後、ステップS203において、第2選定部本体82Bは、自車両100が所定領域70を脱したか否かを判別する。所定領域70を脱していなければ(ステップS203:NO)、上記ステップS201に戻り、該ステップS201以降の処理を繰り返す。そして、上記ステップS203において、自車両100が所定領域70を脱したと判別された段階で(ステップS203:YES)、一旦、第2レーンマーク選定部68Bでの処理が終了する。
図9に示すように、上記ステップS7のレーンマーク選定部68での処理が終了した段階、あるいは、ステップS2において、所定距離内に所定領域70がないと判別された場合は(ステップS2:NO)、一定時間経過後にステップS1に戻る。
次に、第2処理動作について説明する。先ず、図12のステップS301において、レーン形状取得部64は、自車両100の走行中に、走行中の領域のレーン数を取得する。
ステップS302において、レーン形状取得部64は、今回取得したレーン数が前回取得したレーン数と異なっているか、すなわち、レーン数が変わったか否かを判別する。レーン数が変わっていなければ(ステップS302:NO)、ステップS301に戻り、ステップS301以降の処理を繰り返す。
上記ステップS302において、レーン数が変わったと判別された場合、すなわち、所定領域70に到達したと判別された場合は(ステップS302:YES)、次のステップS303に進み、レーン形状取得部64は、所定領域70のレーンの形状データDsを取得する。
ステップS304において、周辺画像取得部66は、外界センサ14のカメラ38を通じて、所定領域70のレーンマークを含む周辺の画像データDiを取得する。
ステップS305において、レーンマーク選定部68での処理に入る。レーンマーク選定部68での処理は、上述したステップS7での処理(図10及び図11参照)と同様であるので、その重複説明を省略する。
そして、図9に示すように、レーンマーク選定部68での処理が終了した段階で、一定時間経過後にステップS301に戻る。
このように、本実施の形態に係る車両制御装置10は、自車両100の走行制御を少なくとも部分的に自動で行う車両制御装置であって、予め設定された予定走行経路中、自車両100が所定領域70に到達した段階あるいは到達する前に、地図情報44から所定領域70のレーンLaの形状データ(経路データ)Dsを取得するレーン形状取得部64と、所定領域70のレーンマークLMを含む周辺の画像データDiを取得する周辺画像取得部66と、取得したレーンLaの形状データDsと周辺の画像データDiとを照合(位置合わせ)し、周辺の画像データDiのうち、少なくともレーンキープに用いるレーンマークLMshを選定するレーンマーク選定部68とを有する。
例えば交差点で走行すべきレーンに対して、カメラでレーンマークを認識する際に、複数の分岐するレーンが存在して、レーンの形状(経路)が複雑になると、走行すべきレーンのみを特定して認識することができない場合がある。しかし、本実施の形態では、自車両100が所定領域70に到達あるいは到達する前に、地図情報44から所定領域70のレーンの形状データDsを取得し、所定領域70の複数のレーンマークLMを含む周辺の画像データDiを取得する。そして、取得したレーンの形状データDsと周辺の画像データDiとを照合し、周辺の画像データDiのうち、少なくともレーンキープに用いるレーンマークLMshを選定する。すなわち、予め設定された予定走行経路、すなわち、走行すべきレーンに沿ったレーンマークLMshを選定する。これにより、複数の分岐するレーンが存在して、レーンの形状が複雑になっても、少なくともレーンキープに用いるレーンマークLMshのみを特定して認識することができる。
ところで、レーンに付随して道路上に複数の直線が並列に並んだ縞模様のゼブラゾーン74(導流帯)や、四角形のマーク(ダイヤマーク76)が描画されている場合がある。このような場合、ゼブラゾーン74を構成する1つの直線やダイヤマーク76を構成する1つの直線をレーンマークLMと誤認識して、車両の進路が予定走行経路から外れるおそれがある。
このような場合でも、取得したレーンの形状データDsと周辺の画像データDiとを照合して、周辺の画像データDiのうち、走行すべきレーンに沿ったレーンマークLMshを選定することから、周辺の画像データDiに、紛らわしい直線データがあっても、少なくともレーンキープに用いるレーンマークLMshのみを特定して認識することができる。これにより、車両の走行制御を少なくとも部分的に自動で行う車両の商品性を高めることができる。
本実施の形態において、レーンマーク選定部68は、周辺の画像データDiに基づいて、所定領域70における形状データDsの左右両側のレーンマークの本数の組み合わせを第1情報D1として取得する第1情報取得部80Aと、周辺の画像データDiに基づいて、所定領域70における自車両100の左右両側のレーンマークの本数の組み合わせを第2情報D2として取得する第2情報取得部80Bとを有し、第1情報D1と第2情報D2とが同じ場合に、周辺の画像データDiのうち、自車両100の左右両側の少なくとも1つのレーンマークを、少なくともレーンキープに用いるレーンマークLMshとして選定し、第1情報D1と第2情報D2とが異なる場合に、周辺の画像データDiのうち、形状データDsに最も近い少なくとも1つのレーンマークを、少なくともレーンキープに用いるレーンマークLMshとして選定する。
レーンマークLMshの選定において、画像データのようなデータ量の多い情報を直接用いることなく、レーンマークLMの本数の組み合わせで、少なくともレーンキープに用いるレーンマークLMshを選定することができるため、複数のレーンLaを有する複雑なレーン構造であっても、レーンマーク探索の高速化を図ることができる。
本実施の形態において、自車両100が走行する予定走行経路が予め設定され、レーンマーク選定部68は、周辺の画像データDiのうち、所定領域70における形状データDsの曲線近似式Fsの次数に基づいて、レーンマーク探索に用いるレーンマークLMshを選定する。
これにより、走行すべきレーンのコース(左折、右折、直進等)を、画像データDiのようなデータ量の多い情報を直接用いることなく、容易に判定することができるため、複数のレーンを有する複雑なレーン構造であっても、レーンマーク探索の高速化を図ることができる。
本実施の形態において、自車両100が走行する所定領域70は、線状の画像データが3つ以上認識され得る領域である。
すなわち、線状の画像データが3つ以上認識され得る領域(所定領域70)としては、直進のための例えば2つのレーンマークと、右折のための例えば1つのレーンマーク等が挙げられる。
そして、本実施の形態においては、例えば自車両100が直進すべき場合において、右折のためのレーンマーク(画像データ)を直進のためのレーンマーク(画像データ)と誤認識することなく、直進のための2つのレーンマーク(画像データ)を選定することができる。これは、自車両100が右折する場合や、左折する場合においても同様である。
所定領域70のその他の例としては、上述したように、縞模様のゼブラゾーン74や、ダイヤマーク76等が描画された領域等が挙げられる。このような所定領域70であっても、取得したレーンの形状データDsと周辺の画像データDiとを照合して、周辺の画像データDiのうち、走行すべきレーンに沿ったレーンマークを、少なくともレーンキープに用いるレーンマークLMshとして選定する。これにより、周辺の画像データDiに、紛らわしい線状の画像データがあっても、少なくともレーンキープに用いるレーンマークLMshのみを特定して認識することができる。その結果、自車両100の走行制御を少なくとも部分的に自動で行う車両の商品性を高めることができる。
本実施の形態において、レーン形状取得部64は、予め設定された予定走行経路のうち、レーンの数が変化する領域を所定領域70として認識し、自車両100が所定領域70に到達する前に、地図情報44から所定領域70におけるレーンの形状データDsを取得する。
所定領域70に到達する前に、形状データDsを取得していることから、所定領域70に入った時点から、少なくともレーンキープに用いるレーンマークLMshの選定処理を実施することができる。特に、形状データDsの曲線近似式Fsを取得する場合等に有利である。
本実施の形態において、レーン形状取得部64は、自車両100の走行中に、走行中の領域のレーンマークの情報を地図情報44から取得し、レーンマークの数が変わった段階で、所定領域70に到達したと認識し、地図情報44から所定領域70のレーンの形状データDsを取得する。
走行中の領域のレーンマークの情報を得ながら、所定領域70を特定するため、所定領域70に到達するまでの毎回の通信量を低減することができ、演算時間も短縮することができる。
なお、この発明は、上述した実施形態に限定されるものではなく、この発明の主旨を逸脱しない範囲で自由に変更できることは勿論である。
10…車両制御装置 12…制御システム
44…地図情報 54…走行制御処理部
62…走行環境取得部 64…レーン形状取得部
66…周辺画像取得部 68…レーンマーク選定部
68A…第1レーンマーク選定部 68B…第2レーンマーク選定部
70…所定領域 74…ゼブラゾーン
76…ダイヤマーク 80A…第1情報取得部
80B…第2情報取得部 82A…第1選定部本体
82B…第2選定部本体 90…曲線近似式算出部
100…自車両 Di…画像データ
Ds…形状データ La1…第1レーン
La2…第2レーン LM、LMsh…レーンマーク

Claims (5)

  1. 自車両の走行制御を少なくとも部分的に自動で行う車両制御装置であって、
    予め設定された予定走行経路中、前記自車両が所定領域に到達した段階あるいは到達する前に、地図情報から前記所定領域のレーンの形状データを取得するレーン形状取得部と、
    前記所定領域のレーンマークを含む周辺の画像データを取得する周辺画像取得部と、
    取得した前記レーンの形状データと前記周辺の画像データとを照合し、前記周辺の画像データのうち、少なくともレーンキープに用いるレーンマークを選定するレーンマーク選定部とを有し、
    前記レーンマーク選定部は、
    前記周辺の画像データに基づいて、前記所定領域における前記形状データの左右両側のレーンマークの本数の組み合わせを第1情報として取得する第1情報取得部と、
    前記周辺の画像データに基づいて、前記所定領域における前記自車両の左右両側のレーンマークの本数の組み合わせを第2情報として取得する第2情報取得部とを有し、
    前記第1情報と前記第2情報とが同じ場合に、前記周辺の画像データのうち、前記自車両の左右両側のレーンマークを、少なくともレーンキープに用いるレーンマークとして選定し、
    前記第1情報と前記第2情報とが異なる場合に、前記周辺の画像データのうち、前記形状データに最も近いレーンマークを、少なくともレーンキープに用いるレーンマークとして選定し、
    前記所定領域における前記形状データは、前記予定走行経路に沿ったレーンの中心線であることを特徴とする車両制御装置。
  2. 自車両の走行制御を少なくとも部分的に自動で行う車両制御装置であって、
    予め設定された予定走行経路中、前記自車両が所定領域に到達した段階あるいは到達する前に、地図情報から前記所定領域のレーンの形状データを取得するレーン形状取得部と、
    前記所定領域のレーンマークを含む周辺の画像データを取得する周辺画像取得部と、
    取得した前記レーンの形状データと前記周辺の画像データとを照合し、前記周辺の画像データのうち、少なくともレーンキープに用いるレーンマークを選定するレーンマーク選定部とを有し、
    前記レーンマーク選定部は、前記周辺の画像データのうち、前記所定領域における前記形状データの曲線近似式の次数に基づいて、少なくともレーンキープに用いるレーンマークを選定し、
    前記所定領域における前記形状データは、前記予定走行経路に沿ったレーンの中心線であることを特徴とする車両制御装置。
  3. 請求項1又は2記載の車両制御装置において、
    前記自車両が走行する前記所定領域は、線状の画像データが3つ以上認識され得る領域であることを特徴とする車両制御装置。
  4. 請求項1〜のいずれか1項に記載の車両制御装置において、
    前記レーン形状取得部は、予め設定された予定走行経路のうち、前記レーンの数が変化する領域を前記所定領域として認識し、前記自車両が所定領域に到達する前に、前記地図情報から前記所定領域における前記形状データを取得することを特徴とする車両制御装置。
  5. 請求項1〜のいずれか1項に記載の車両制御装置において、
    前記レーン形状取得部は、前記自車両の走行中に、走行中の領域のレーンマークの情報を前記地図情報から取得し、前記レーンマークの数が変わった段階で、前記所定領域に到達したと認識し、前記地図情報から前記所定領域における前記形状データを取得することを特徴とする車両制御装置。
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