以下、本発明の一実施形態について、図面を参照しながら説明する。以下に示す実施形態は本発明の実施形態の一例であって、本発明はこれらの実施形態に限定されるものではない。
本明細書及び特許請求の範囲において駐車領域の位置関係を表現するにあたり、単に「上」と表記する場合、特に断りのない限りは、ある駐車領域の直上に他の駐車領域が位置する場合と、ある駐車領域の上方に、さらに別の駐車領域を介して他の駐車領域が位置する場合の両方を含むものとする。同様に、単に「下」と表記する場合、特に断りのない限りは、ある駐車領域の直下に他の駐車領域が位置する場合と、ある駐車領域の下方に、さらに別の駐車領域を介して他の駐車領域が位置する場合の両方を含むものとする。
本実施形態で参照する図面において、同一部分または同様な機能を有する部分には同一の符号または類似の符号(数字の後にA、Bなどを付しただけの符号)を付す。また、図面の寸法比率は説明の都合上実際の比率とは異なったり、構成の一部が図面から省略されたりする場合がある。
[第1実施形態]
[駐車装置100の構成]
図1に本発明の第1実施形態に係る駐車装置100の主たる構成を示す。図1は駐車装
置を側面(入出庫口111がある面を正面とする場合)から見た概略図である。
駐車装置100は支柱102によって構造体が構成され、構造体の中に車両101を載置するパレット104が設置されている。パレット104は昇降機106により支柱102に沿って昇降可能に設けられている。また、パレット104は車体横方向(図1の紙面奥行き方向)に沿って移動させることが可能になっていてもよい。構造体の中でパレット104は、複数の車両101を縦方向に積み重ねたとき、車両同士が干渉しない間隔をもって設けられている。これによって、支柱102によって形成される構造体は、縦方向に複数段に積み重なった駐車領域を形成している。
駐車装置100は駐車装置操作盤108によって操作される。駐車装置操作盤108は駐車装置100の外側に設けられている。たとえば、駐車装置100の入出庫口111の近くの支柱102に駐車装置操作盤108が取り付けられている。
利用者は駐車装置100の外側から駐車装置操作盤108を操作して、目的のパレット104を入出庫口111まで移動させる。
駐車装置100の入出庫口111に設けられる安全ゲート112(以下、単にゲートと称す。)は駐車装置操作盤108により開閉を行うことができる。ゲート112は車両101を入出庫するために開けた場合以外は閉じた状態となっている。したがって、パレット104が移動するときもゲート112は閉じた状態になっている。ゲート112が閉じていることにより、通常は駐車装置100の装置内に人が入れないようになっている。駐車装置操作盤108から出力される信号は制御盤11に送られ、制御盤11はパレット104の移動やゲート112の開閉を行う駆動装置に制御信号を出力する。駆動装置には、パレット104を移動させるための昇降機106等の装置、及びゲート112を開閉するための装置が含まれる。
縦方向に複数段に積み重なった駐車領域を形成し立体的に車両101を収納して駐車させる駐車装置100では、パレット104が昇降することで、目的とするパレット104を入出庫口111へ移動させて車両の出し入れを行う。目的とするパレット104を入出庫口111まで移動させる動作にはいくつかの方式があり、たとえば上段のパレット104に駐車された車両を出庫するために下段のパレット104を地下ピットに沈み込ませる方式、下段又は上段のパレット104を車体横方向(図1の紙面奥行き方向)にスライドさせて上段のパレット104を下段のパレット104が存在しない空間に降下させる方式、あるいはこれらを組み合わせた方式等が採用されている。
図1で示す例では、1階から上階に向かって駐車領域P1、P2、P3、P4が設けられている態様を示している。駐車領域の数は4つに限られず、3つ以下または5つ以上であってもよい。
例えば、駐車領域P1の横方向(図1の紙面奥方向)には駐車領域P5(図示略)が、さらにその横方向(図1の紙面奥方向)には駐車領域P9が、設けられていてもよい。このとき上段にある駐車領域P4にあるパレット104を降下させ車両101を入出庫するには下段の駐車領域P1、P2、P3のパレット104が障害となる。この場合、駐車領域P5のパレット104を上昇させ、駐車領域P1、P2、P3のパレット104を横方向にスライドさせると障害物がなくなるので、駐車領域P4のパレット104を入出庫口111まで降下させることが可能となる。
駐車装置100は、パレット104が設けられる駐車領域P1に通じている入出庫口111を備え、入出庫口111には、上述のとおり、ゲート112が設けられている。
図2(a)は、本発明における第1実施形態に係るゲート112が閉じた状態の駐車装置の正面図であり、図2(b)は、本発明における第1実施形態に係るゲート112が開いた状態の駐車装置の正面図である。
駐車装置を正面から見ると、ゲート112が閉じた状態では、ゲートの上に梁103a、左に支柱102b、右に支柱102c、下に梁103dが位置する。この状態において、ゲート112が上に移動することで、ゲート112が開いた状態に移行する。ゲート112が開いた状態のとき、ゲート112の下端と、支柱102bと、支柱102cと、梁103dとにより、入出庫口111が構成される。A−A線は、入出庫口の上端に平行な線を、B−B線は、入出庫口の下端に平行な線を示す。また、ゲート112が開いた状態でゲート112が下に移動することで、ゲート112が閉じた状態に移行する。
なお、この例では、ゲート112が開いた状態のとき、ゲート112の下端が、梁103aの下端よりも下に位置する場合について説明したが、ゲート112が開いた状態のとき、ゲート112の下端が、梁103aの下端よりも上にある場合もありうる。この場合でも、本明細書及び特許請求の範囲においては、ゲート112の下端は、梁103aの下端と同位置に存在するものとみなし、入出庫口111は、梁103aの下端と同位置に存在するゲート112の下端と、支柱102bと、支柱102cと、梁103dとから構成される。
図3は、本発明の第1実施形態において、ゲート112が開いた状態の駐車装置100の側面図である。ゲート112が開いた状態のとき、車両101は駐車装置100に入出庫することができるが、この際、必ず入出庫口111を通過する。したがって、入出庫口111の上端(A−A線)よりも上の部分及び入出庫口の下端(B−B線)よりも下の部分は、車両101が入出庫する際に衝突しない。
なお、第1実施形態では、ゲート112は上下に移動するものとしたが、ゲート112の移動はこの方向に限られるものでなく、例えば、左右に移動するものであってもよい。この場合、入出庫口111は、ゲート112が閉じられた状態において、梁103aと、梁103dと、ゲート112の端部と、支柱102bと支柱102cのいずれかと、から構成される。ゲート112が左右に移動する場合についても、ゲート112が上下に移動する場合と同様、ゲート112の端部が支柱の端部と同位置に存在するものとみなされることがある。図2(a)において、ゲート112が左に移動することで、ゲート112が開いた状態になる場合を例にとると、ゲート112が左に移動したとき、ゲート112の右端が支柱102bの右端よりも左側に位置する場合がありうる。この場合、本明細書及び特許請求の範囲においては、ゲート112の右端は、支柱102bの右端と同位置に存在するものとみなし、入出庫口は、支柱102bの右端と同位置に存在するゲート112の右端と、梁103aと、支柱102cと、梁103dとから構成される。
[制御盤とヒンジについて]
図1に戻って説明を続ける。駐車装置100は、制御盤11と、制御盤11を構造体の一部に固定するヒンジ114(図1には図示せず)とを備える。
制御盤11は、駐車装置100の各部の動作を制御する。制御盤11は、例えば、上述のとおり、駐車装置操作盤108から送られる信号を受け取り、パレット104の移動やゲート112の開閉を行う駆動装置に制御信号を出力し、パレット104の移動やゲート112の開閉を制御する。
制御盤11は、例えば、CPU(Central Processing Unit)で例示される演算処理装置、ならびにROM(Read Only Memory)及びRAM(Random Access Memory)で例示されるメモリを搭載したプロセッサを備える。
第1実施形態では、制御盤11の外形は直方体であるが、制御盤11の外形はこれに限られるものではなく、任意の形状をとることができる。
制御盤11は、ヒンジ114によって、構造体に固定される。第1実施形態では、入出庫口111とは反対側にあり水平方向(図1の紙面奥方向)に配置されている梁103(図1には図示せず)に制御盤11が固定される場合について説明するが、制御盤11が固定される支柱は垂直方向に配置されていてもよく、また、斜め方向に配置されていてもよい。
ヒンジ114は、回動可能な部材であって、制御盤11と入出庫口111とは反対側にある梁103を結合することによって、制御盤11を構造体の一部に固定する。
図4(a)及び図5(a)は、それぞれ、本発明の第1実施形態に係る駐車装置において、ヒンジ114が、制御盤11をパレット104から見て入出庫口111とは反対側にある梁103の背面で保持する第1の状態の斜視図と側面図である。
図4(b)及び図5(b)は、本発明の第1実施形態に係る駐車装置において、ヒンジ114が制御盤11をパレット104から見て梁103から露出する状態で保持する第2の状態の斜視図と側面図である。
ヒンジ114が回動することによって、制御盤11は、第1の状態から第2の状態に移行することができ、また、第2の状態から第1の状態に移行することができる。
なお、制御盤11は、上述の通り、駐車装置操作盤108から送られる信号を受け取ったり、パレット104の移動やゲート112の開閉を行う駆動装置に制御信号を送ったりするためのケーブルを有することがあるが、その場合、第1実施形態においては、そのケーブルは、制御盤11の移動を許容するための余長を有するものを使用する。
駐車装置を利用するにあたって制御盤11にアクセスする必要はないので、制御盤のメンテナンスや故障の修理などのために制御盤11にアクセスする必要がある場合以外は、制御盤11は第1の状態で保持される。制御盤11が第1の状態で保持されると、駐車装置に車両101が入庫してきた際に、制御盤11と車両101との間には梁103が位置するため、車両101が梁103に衝突しても制御盤11に有害な変形及び破損は生じない。そして、制御盤11にアクセスする必要があるときは制御盤11を第2の状態で保持することができる。したがって、本実施例によれば、新たにガードの設置をせずに制御盤11に対する車両101の衝突を避けることができ、かつ、制御盤11にアクセスする必要があるときは制御盤11を第2の状態で保持し入出庫階である駐車領域P1に配置することで、入出庫階である駐車領域P1から制御盤11にアクセス可能とすることができる。
また、制御盤のメンテナンスや故障の修理などのために制御盤11にアクセスする必要がある場合には、制御盤11は第2の状態で保持される。したがって、本実施例によれば、ガードを設置した場合と異なり、制御盤11と制御盤11にアクセスする者との間に障害物は無く、ガードを設置した場合と比べてアクセスが容易となる。
また、第1実施形態に係る立体駐車装置は、制御盤11がパレットから見て入出庫口111とは反対側にある支柱の背面で保持される第1の状態にあるときに、制御盤11をその第1の状態に固定する開錠可能な施錠手段を含んでもよい。
施錠手段は、例えば、パレットから見て入出庫口111とは反対側にある支柱に固定された固定部140と、錠前142と、からなり、鍵により錠前を開錠する構造であってよい。錠前は、例えばシリンダー錠であり、錠前が回転する回転式、錠前を押し込むプッシュ式などでよく、また、電磁式であってもよい。また、これと異なり、施錠手段は、ダイヤル錠、カードキー錠など所望の錠前を用いてよい。
制御盤11が第1の状態にあるときに、施錠手段により施錠を行うことによって、制御盤11は第1の状態に固定される。制御盤11を第1の状態に固定している施錠手段が開錠されることによって、制御盤11は第1の状態から第2の状態に移行することが可能となる。
この施錠手段を備えることで、施錠手段を開錠し、制御盤11にアクセスする正当な理由がある者以外の第三者のいたずらで、第1の状態に保持されている制御盤11が第2の状態で保持され、制御盤11に自動車が衝突することを防ぐことができる。
[第2実施形態]
以下、図6を参照し、本発明の第2実施形態に係る駐車装置100の構成について説明する。なお、第2実施形態に係る駐車装置100において、梁103、パレット104、昇降機106、駐車装置操作盤108、入出庫口111、ゲート112、駐車領域P1、P2、P3、P4及び制御盤11の構成は、第1実施形態に係る駐車装置100と同じ構成を有するものであるため、第1実施形態に係る駐車装置100と同様の構成を有するものについての詳細な説明は省略する。
図6(a)は、本発明の第2実施形態に係る駐車装置100において、構造体に固定された第1のヒンジ114Aと、制御盤に固定された第2のヒンジ114Bと、第1のヒンジ114Aと第2のヒンジ114Bのそれぞれと接続されたヒンジ接続部115からなる固定部材が、制御盤11をパレット104から見て入出庫口111とは反対側にある梁103の背面で保持する第1の状態の側面図である。なお、第2実施形態では、パレットから見て入出庫口111とは反対側にあり水平方向に配置されている梁103に制御盤11が固定されるものとしているが、制御盤11が固定される支柱は垂直方向に配置されているものでもよく、また、斜め方向に配置されているものでもよい。
図6(b)は、本発明の第2実施形態に係る駐車装置100において、第1のヒンジ114Aと第2のヒンジ114Bとヒンジ接続部115からなる固定部材が、ヒンジ114が制御盤11をパレット104から見て梁103から露出する状態で保持する第2の状態の斜視図と側面図である。
第1のヒンジ114A、第2のヒンジ114B、ヒンジ接続部115は、本明細書で説明する構造、機能を有する限り、任意の材料で形成される。例えば、金属、樹脂、木材のいずれかから形成されてもよい。また、ヒンジ接続部115は、まっすぐであってもよいし、曲線であってもよい。
第1のヒンジ114Aと第2のヒンジ114Bとヒンジ接続部115からなる固定部材は、第1のヒンジ114Aと第2のヒンジ114Bの両方が回動することによって、制御盤11は、第1の状態から第2の状態に移行することができ、また、第2の状態から第1の状態に移行することができる。
なお、制御盤11の有するケーブルは、第1実施形態と同様、制御盤11の移動を許容する余長を有するものとする。
本発明の第2実施形態においては、第1のヒンジ114Aと第2のヒンジ114Bの両方が回動するため、第1の状態における制御盤11と、第2の状態における制御盤11は、互いに平行移動した位置にあることができる。例えば、第1の状態における制御盤11の表面もしくは内部における2つの任意の点を点a1、点b1とし、その制御盤が第2の状態に移行したときに点a1、点b1が移動した点をそれぞれ点a2、b2とする。「第1の状態における制御盤と、第2の状態における制御盤は、互いに平行移動した位置にある」とは、点a1と点b1を結ぶ直線と、点a2と点b2を結ぶ直線が平行であることをいう。
また、本発明の第2実施形態においては、制御盤11が第1の状態と第2の状態を遷移する際の移動が常に平行移動であってもよい。例えば、第1の状態における制御盤11の表面もしくは内部における2つの任意の点を点a1、点b1とし、その制御盤が第2の状態に移行するときの任意の時点において点a1、点b1がそれぞれ移動した点をそれぞれ点a3、b3とする。「制御盤11が第1の状態と第2の状態を遷移する際の移動が常に平行移動」であるとは、点a1と点b1を結ぶ直線と、点a3と点b3を結ぶ直線とが、制御盤11の位置に関わらず常に平行であることをいう。
第1実施形態と同様、第2実施形態においても、制御盤11にアクセスする必要がある場合以外は、制御盤11は第1の状態で保持され、制御盤11にアクセスする必要がある場合は、制御盤11は第2の状態で保持される。これにより、第1実施形態と同様、新たにガードの設置をせずに、制御盤11に車両101が衝突することを避けることができ、かつ、制御盤11にアクセスする必要があるときは制御盤11を第2の状態で保持し入出庫階である駐車領域P1に配置することで、入出庫階である駐車領域P1から制御盤11にアクセス可能となる。また、ガードを設置した場合と異なり、制御盤11と制御盤11にアクセスする者との間に障害物は無く、ガードを設置した場合と比べてアクセスが容易となる。
また、制御盤11を構成する部品には、制御盤11を設置する際にその部品の特定の面が上面となるように制御盤11を設置しなければならない部品(横向き設置不可の部品)もある。第2実施形態によれば、第1の状態と第2の状態のいずれの状態においても制御盤11の特定の面が上面となるため、横向き設置不可の部品を含む制御盤11を第1の状態と第2の状態とで保持する立体駐車装置とすることが可能となる。
また、制御盤11には、内部の電装部品を保護するため、防滴構造や防雨構造を含む防水構造が設けられることがある。第2実施形態によれば、第1の状態と第2の状態のいずれの状態においても制御盤11の特定の面が上面となるため、防水構造を設ける際に、第1の状態と第2の状態で制御盤11の上面が変化することを考慮に入れる必要が無い。
さらに、第2実施形態によれば、制御盤11の内部においてその底部に制御盤11を構成する電装部品の不具合の原因であるほこりが溜まったとしても、第1の状態における制御盤11と、第2の状態における制御盤11は互いに平行移動した位置にあるため、制御盤11が移動した際に底部のほこりが大きく移動し電装部品にかかることに関連する電装部品の不具合を減少させることができる。
また、第1実施形態と同様、第2実施形態においても、制御盤11がパレットから見て入出庫口111とは反対側にある支柱の背面で保持される第1の状態にあるときに、制御盤11をその第1の状態に固定する、固定部140と、錠前142からなる、開錠可能な施錠手段を含んでもよい。
この施錠手段を備えることで、第2実施形態においても、制御盤11にアクセスする正当な理由がある者以外の第三者のいたずらで、第1の状態に保持されている制御盤11が第2の状態で保持され、制御盤11に自動車が衝突することを防ぐことができる。
[第3実施形態]
以下、図7を参照し、本発明の第3実施形態に係る駐車装置100の構成について説明する。なお、第3実施形態に係る駐車装置100において、梁103、パレット104、昇降機106、駐車装置操作盤108、入出庫口111、ゲート112、駐車領域P1、P2、P3、P4及び制御盤11の構成は、第1実施形態に係る駐車装置100と同じ構成を有するものであるため、第1実施形態に係る駐車装置100と同様の構成を有するものについては詳細な説明について省略する。
図7(a)は、本発明の第3実施形態に係る駐車装置100において、レール116とレール116上を移動するローラ118(以下「ローラ」)からなる固定部材が制御盤11をパレット104から見て入出庫口111とは反対側にある梁103の背面で保持する第1の状態の側面図である。なお、第3実施形態では、パレットから見て入出庫口111とは反対側にあり水平方向に配置されている梁103に制御盤11が固定されるものとしているが、制御盤11が固定される支柱は垂直方向に配置されているものでもよく、また、斜め方向に配置されているものでもよい。
図7(b)は、本発明の第3実施形態に係る駐車装置100においてレール116とローラ118からなる固定部材が制御盤11をパレット104から見て梁103から露出する状態で保持する第2の状態の側面図である。
レール116、ローラ118は、本明細書で説明する構造、機能を有する限り、任意の材料で形成される。例えば、金属、樹脂、木材のいずれかから形成されてもよい。後述するキャップ構造及びローラ118の接続部に備えられた車輪も同様である。
レール116は、断面視で略L字状に形成されており、パレット104から見て入出庫口111とは反対側にある梁103の背面と上部に面するように固定されている。この固定は、レール116を梁103にねじ止めする方法や接着剤を用いる方法など、レール116を梁103に固定することが可能な公知の方法を用いることができる。また、入出庫口111とは反対側にある梁103の形成時に、レール116を一体として形成してもよい。
レール116は、ローラ118と接続可能に形成されている。レール116は、後述するローラ118の接続部と緩く嵌合する接続用の空間を有するように形成されていてもよい。
レール116は、ローラ118と接続すると、ローラ118がレール116から脱落しないように形成されていてもよい。例えば、ローラ118がレール116上を移動してレール116の端部から脱落することを防ぐため、ローラ118の移動がレール116の端部で止まるように構成したキャップ構造を、レール116の両端部に形成してもよい。
ローラ118は、制御盤11に固定され、レール116と接続し、レール116上を移動可能であるように形成されている。ローラ118は、レール116の有する接続用の空間と緩く嵌合する接続部を有していてもよい。この接続部には、車輪が備えられていてもよい。
レール116が上述の接続用の空間を有し、ローラ118が、上述の接続部を有しているとき、レール116とローラ118は、接続用の空間と接続部が緩く嵌合することで接続され、ローラ118はレール116上を移動することが可能である。ローラ118の接続部に車輪が備えられている場合、ローラ118の、レール116上の移動は、より容易となる。
ローラ118がレール116上を移動可能なようにレール116とローラ118が接続されているため、ローラ118は、パレット104から見て入出庫口111とは反対側にある梁103の背面と上部の間を移動することが可能である。
なお、制御盤11の有するケーブルは、第1実施形態と同様、制御盤11の移動を許容する余長を有するものとする。
ローラ118が、パレット104から見て入出庫口111とは反対側にある梁103の背面部に位置するとき、レール116とローラ118からなる固定部材は、制御盤11を第1の状態で保持しているといえる。
また、ローラ118が、パレット104から見て入出庫口111とは反対側にある梁103の上部に位置するとき、レール116とローラ118からなる固定部材は、制御盤11を第2の状態で保持しているといえる。
第1実施形態と同様、第3実施形態においても、制御盤11にアクセスする必要がある場合以外は、制御盤11は第1の状態で保持され、制御盤11にアクセスする必要がある場合は、制御盤11は第2の状態で保持される。これにより、第1実施形態と同様、新たにガードの設置をせずに、制御盤11に車両101が衝突することを避けることができ、かつ、制御盤11にアクセスする必要があるときは制御盤11を第2の状態で保持し入出庫階である駐車領域P1に配置することで、入出庫階である駐車領域P1から制御盤11にアクセス可能とすることができる。また、ガードを設置した場合と異なり、制御盤11と制御盤11にアクセスする者との間に障害物は無く、ガードを設置した場合と比べてアクセスが容易となる。
また、第1実施形態と同様、第3実施形態においても、制御盤11がパレットから見て入出庫口111とは反対側にある梁の背面で保持される第1の状態にあるときに、制御盤11をその第1の状態に固定する、固定部140と、錠前142からなる、開錠可能な施錠手段を含んでもよい。
この施錠手段を備えることで、第3実施形態においても、制御盤11にアクセスする正当な理由がある者以外の第三者のいたずらで、第1の状態に保持されている制御盤11が第2の状態で保持され、制御盤11に自動車が衝突することを防ぐことができる。
第3実施形態においては、レール116は、断面視で略L字状に形成されているとして説明したが、ローラ118とともに制御盤11を第1の状態と第2の状態で保持しうる限り、任意の形状をとることができる。例えば、レール116は、断面視で真っ直ぐであって、パレット104から見て入出庫口111とは反対側にある梁103の背面から、その上部に向かって垂直に伸びるものであってもよい。この場合、制御盤11は、ローラ118とともに、レール116に沿って垂直に移動し、パレット104から見て入出庫口111とは反対側にある梁103の背面の位置から、パレットから見て露出する位置まで移動することが可能となる。
なお、第1実施形態から第3実施形態では、制御盤11を構造体の一部に固定し、さらに、制御盤11を、パレット104から見て入出庫口111とは反対側にある梁103の背面で保持する第1の状態と、パレット104から見て支柱から露出する状態で保持する第2の状態で保持する固定部材として、ヒンジ114やレール116及びローラ118などを用いることとしたが、これは例示であり、上述の固定部材の機能を果たす公知の部品をヒンジ114またはレール116及びローラ118などの代わりに使用することができる。
[第4実施形態]
以下、図8を参照し、本発明の第4実施形態に係る駐車装置100の構成について説明する。なお、第4実施形態に係る駐車装置100において、支柱102、パレット104、昇降機106、駐車装置操作盤108、入出庫口111、ゲート112、駐車領域P1、P2、P3、P4及び制御盤11の構成は、第1実施形態に係る駐車装置100と同じ構成を有するものであるため、第1実施形態に係る駐車装置100と同様の構成を有するものについては詳細な説明について省略する。
図8(a)は、本発明の第4実施形態に係る駐車装置100において、チェーン122(図8(a)には図示せず)と、チェーン122が巻き取られるチェーン巻き取り部120からなる固定部材が、制御盤11を、入出庫口の上端部よりも上の位置で保持する第1の状態の側面図である。チェーン巻き取り部120は、入出庫口の上端部よりも上の位置に固定されており、本実施形態では、駐車領域P2に固定されているものとして説明するが、駐車領域P1の、入出庫口の上端部よりも上の位置に固定されていてもよいし、駐車領域P2の上の駐車領域である駐車領域P3、P4に固定されていてもよい。
図8(b)は、本発明の第4実施形態に係る駐車装置100において、チェーン122と、チェーン122が巻き取られるチェーン巻き取り部120からなる固定部材が、制御盤11を入出庫口の上端部よりも下の位置で保持する第2の状態の側面図である。
チェーン巻き取り部120は、チェーン122を巻き取る機能を有する機構であり、例えば、電動モータ等の駆動源からの駆動を受けて回転し、チェーン122を巻き取る機構であってもよい。また、必要に応じて駐車領域P2より上の駐車領域P3、P4などに配置されてもよい。このチェーン巻き取り部120は、駐車領域P2などの駐車領域のうち、車両と接触しない位置にあってもよい。
チェーン122は、一端が制御盤11と接続され、かつ、チェーン巻き取り部120に巻き取られることができる任意の構造を使用することができ、例えば、鋼線を使用してもよいし、複数のリンクプレートをピン結合したローラチェーンを使用してもよい。
第1の状態において、チェーン巻き取り部120からチェーン122がほどかれることによって、チェーン122と接続された制御盤11が入出庫口の上端部よりも上の位置である駐車領域P2から、入出庫口の上端部よりも下の位置に下降し、第2の状態に移行することができる。逆に、第2の状態において、チェーン巻き取り部120がチェーン122を巻き取ることによって、チェーン122と接続された制御盤11が、入出庫口の上端部よりも上の位置である駐車領域P2に上昇し、第1の状態に移行することができる。なお、制御盤11が第1の状態で保持されるとき、チェーン巻き取り部120及び制御盤11は、駐車領域P2のうち車両と接触しない位置にあってもよい。
なお、制御盤11は、上述の通り、駐車装置操作盤108から送られる信号を受け取ったり、パレット104の移動やゲート112の開閉を行う駆動装置に制御信号を送ったりするためのケーブルを有することがあるが、第4実施形態においては、そのケーブルは、
制御盤11の移動を許容するための余長を有するものを使用する。
第4実施形態においても、制御盤11にアクセスする必要がある場合以外は、制御盤11は第1の状態で保持され、制御盤11にアクセスする必要がある場合は、制御盤11は第2の状態で保持される。これにより、第1実施形態、第2実施形態と同様、新たなガードの設置をせずに、制御盤11に対する車両101の衝突を避けることができ、かつ、制御盤11にアクセスする必要があるときは制御盤11を第2の状態で保持し入出庫階である駐車領域P1の入出庫口の上端部よりも下の位置に配置することで、入出庫階である駐車領域P1から制御盤11にアクセスすることが可能となる。また、ガードを設置した場合と異なり、制御盤11と制御盤11にアクセスする者との間に障害物は無く、ガードを設置した場合と比べてアクセスが容易となる。
[第5実施形態]
以下、図9を参照し、本発明の第5実施形態に係る駐車装置100の構成について説明する。なお、第5実施形態に係る駐車装置100において、支柱102、パレット104、昇降機106、駐車装置操作盤108、入出庫口111、ゲート112、駐車領域P1、P2、P3、P4及び制御盤11の構成は、第1実施形態に係る駐車装置100と同じ構成を有するものであるため、第1実施形態に係る駐車装置100と同様の構成を有するものについては詳細な説明について省略する。
図9(a)は、本発明の第5実施形態に係る駐車装置100において、レール124と、レール124上を移動するローラ126からなる固定部材が、制御盤11を、入出庫口の上端部よりも上の位置で保持する第1の状態の側面図である。レール124は、その一端が入出庫口の上端部よりも上の位置に存在し、他端が前記入出庫口の上端部よりも下の位置に存在する。本実施形態においては、レール124は、その一端が駐車領域P2にあり、他端が入出庫口の上端部よりも下の位置にあるものとして説明するが、レール124の構成はこれに限られるものではなく、レール124は、その一端が、入出庫口の上端部よりも上の位置であり、かつ、駐車領域P1に含まれる位置に存在し、他端が入出庫口の上端部よりも下の位置に位置していてもよいし、また、その一端が駐車領域P2の上の駐車領域である駐車領域P3、P4などに存在し、他端が入出庫口の上端部よりも下の位置に存在してもよい。なお、レール124の入出庫口の上端部よりも上の位置にある端部は、車両と接触しない位置にあってもよい。
図9(b)は、本発明の第5実施形態に係る駐車装置100において、レール124とローラ126からなる固定部材が制御盤11を入出庫口の上端部よりも下の位置で保持する第2の状態の側面図である。
レール124、ローラ126は、本明細書で説明する構造、機能を有する限り、任意の材料で形成される。例えば、金属、樹脂、木材のいずれかから形成されてもよい。後述するキャップ構造及びローラ126の接続部に備えられた車輪も同様である。
レール124は、断面視で直線状に形成されている。また、レール124は、その位置が固定されてもよく、例えば、レールの、駐車領域P1にある端部が駐車領域P1の構造体に含まれる支柱に固定されていてもよい。垂直方向に配置される支柱102の形成時に、レール124を一体として形成してもよい。また、レール124は、ローラ126と接続可能に形成されている。なお、レール124についての説明のうち、レール116と重複する部分については、説明を省略する。
ローラ126は、制御盤11に固定され、レール124と接続し、レール124上を移動可能であるように形成されている。ローラ126についての説明のうち、ローラ118についての説明と重複する部分については、説明を省略する。
ローラ126がレール124上を移動可能なようにレール124とローラ126が接続されると、ローラ126は、入出庫口の上端部よりも下の位置と、入出庫口の上端部よりも上の位置との間を移動することが可能となる。
なお、制御盤11の有するケーブルは、第1実施形態と同様、制御盤11の移動を許容する余長を有するものとする。
ローラ126及び制御盤11が、入出庫口の上端部よりも上の位置である駐車領域P2に位置するとき、レール124とローラ126からなる固定部材は、制御盤11を第1の状態で保持しているといえる。なお、制御盤11が第1の状態で保持されるとき、制御盤11は駐車領域P2のうち、車両と接触しない位置にあってもよい。
また、ローラ126及び制御盤11が、入出庫口の上端部よりも下に位置するとき、レール124とローラ126からなる固定部材は、制御盤11を第2の状態で保持しているといえる。
第5実施形態においても、制御盤11にアクセスする必要がある場合以外は、制御盤11は第1の状態で保持され、制御盤11にアクセスする必要がある場合は、制御盤11は第2の状態で保持される。これにより、他の実施形態と同様、新たなガードの設置をせずに、車両101の衝突を避けることができ、かつ、制御盤11にアクセスする必要があるときは制御盤11を第2の状態で保持し入出庫階である駐車領域P1の入出庫口の上端部よりも下の位置に配置することで、入出庫階である駐車領域P1から制御盤11にアクセス可能となる。また、ガードを設置した場合と異なり、制御盤11と制御盤11にアクセスする者との間に障害物は無く、ガードを設置した場合と比べてアクセスが容易となる。
[第6実施形態]
以下、図10を参照し、本発明の第6実施形態に係る駐車装置100の構成について説明する。本発明の第6実施形態に係る駐車装置100は、駐車領域P1の下に、駐車領域U1を有する。さらに、駐車領域U1の下に、駐車領域U2、U3を有していてもよい。なお、第6実施形態に係る駐車装置100において、支柱102、パレット104、昇降機106、駐車装置操作盤108、入出庫口111、ゲート112、駐車領域P1、P2、P3、P4及び制御盤11の構成は、第1実施形態に係る駐車装置100と同じ構成を有するものであるため、第1実施形態に係る駐車装置100と同様の構成を有するものについては詳細な説明について省略する。
図10(a)は、本発明の第6実施形態に係る駐車装置100において、チェーン130と、チェーン130が巻き取られるチェーン巻き取り部128からなる固定部材が、制御盤11を入出庫口の下端部よりも下の位置である駐車領域U1において保持する第1の状態の側面図である。チェーン巻き取り部128は、入出庫口の下端部よりも上の位置に固定されている。本実施形態では、チェーン巻き取り部128は、駐車領域P1の、入出庫口の下端部よりも上の位置に固定されている場合について説明するが、チェーン巻き取り部128は、駐車領域P2、P3、P4に存在していてもよい。制御盤11が第1の状態で保持されるとき、制御盤11は車両と接触しない位置にあってもよい。
図10(b)は、本発明の第6実施形態に係る駐車装置100において、チェーン130と、チェーン130が巻き取られるチェーン巻き取り部128からなる固定部材が、制御盤11を入出庫口の下端部よりも上の位置で保持する保持する第2の状態の側面図である。
チェーン巻き取り部128、チェーン130の構造についての説明は、それぞれチェーン巻き取り部120、チェーン122と共通であるから省略する。
第1の状態において、チェーン巻き取り部128がチェーン130を巻き取ることによって、チェーン130と接続された制御盤11が入出庫口の下端部よりも下の位置である駐車領域U1から、入出庫口の下端部よりも上の位置に上昇し、第2の状態に移行することができる。逆に、第2の状態において、チェーン巻き取り部128からチェーン130がほどかれることによって、チェーン130と接続された制御盤11が入出庫口の下端部よりも上の位置から、入出庫口の下端部よりも下の位置である駐車領域U1に下降し、第1の状態に移行することができる。
なお、制御盤11の有するケーブルは、第1実施形態と同様、制御盤11の移動を許容する余長を有するものとする。
第6実施形態においても、制御盤11にアクセスする必要がある場合以外は、制御盤11は第1の状態で保持され、制御盤11にアクセスする必要がある場合は、制御盤11は第2の状態で保持される。これにより、他の実施形態と同様、新たなガードの設置をせずに、車両101の衝突を避けることができ、かつ、制御盤11にアクセスする必要があるときは制御盤11を第2の状態で保持し入出庫階である駐車領域P1の入出庫口の下端部よりも上の位置に配置することで、入出庫階である駐車領域P1から制御盤11にアクセスすることが可能となる。また、ガードを設置した場合と異なり、制御盤11と制御盤11にアクセスする者との間に障害物は無く、ガードを設置した場合と比べてアクセスが容易となる。
[第7実施形態]
以下、図11を参照し、本発明の第7実施形態に係る駐車装置100の構成について説明する。本発明の第7実施形態に係る駐車装置100は、駐車領域P1の下に、駐車領域U1を有する。さらに、駐車領域U1の下に、駐車領域U2、U3を有していてもよい。なお、第7実施形態に係る駐車装置100において、支柱102、パレット104、昇降機106、駐車装置操作盤108、入出庫口111、ゲート112、駐車領域P1、P2、P3、P4及び制御盤11の構成は、第1実施形態に係る駐車装置100と同じ構成を有するものであるため、第1実施形態に係る駐車装置100と同様の構成を有するものについては詳細な説明について省略する。
図11(a)は、本発明の第7実施形態に係る駐車装置100において、レール132と、レール132上を移動するローラ134からなる固定部材が、制御盤11を入出庫口の下端部よりも下の位置である駐車領域U1において保持する第1の状態の側面図である。レール132は、その一端が入出庫口の下端部よりも下の位置に存在し、他端が前記入出庫口の下端部よりも上の位置に存在する。本実施形態では、レール132は、その一端が駐車領域U1にあり、他端が入出庫口の下端部よりも上の位置にあるものとして説明するが、レール132の構成はこれに限られるものではなく、レール132は、その一端が駐車領域U1の下の駐車領域である駐車領域U2、U3などに存在し、他端が入出庫口の下端部よりも上の位置に存在してもよい。制御盤11が第1の状態で保持されるとき、制御盤11は駐車車両と接触しない位置にあってもよい。
図11(b)は、本発明の第7実施形態に係る駐車装置100において、レール132とローラ134からなる固定部材が制御盤11を、入出庫口の下端部よりも上の位置に保持する第2の状態の側面図である。
レール132、ローラ134についての説明は、レール132の位置に関する説明を除き、レール124、ローラ126と共通するため、説明を省略する。
ローラ134がレール132上を移動可能なようにレール132とローラ134が接続されているため、ローラ134は、入出庫口の下端部よりも下の位置と、入出庫口の下端部よりも上の位置の間を移動することが可能となる。
なお、制御盤11の有するケーブルは、第1実施形態と同様、制御盤11の移動を許容する余長を有するものとする。
ローラ134が、入出庫口の下端部よりも下の位置である駐車領域U1に位置するとき、レール132とローラ134からなる固定部材は、制御盤11を第1の状態で保持しているといえる。
また、ローラ134が、入出庫口の下端部よりも上の位置に位置するとき、レール132とローラ134からなる固定部材は、制御盤11を第2の状態で保持しているといえる。
第7実施形態においても、制御盤11にアクセスする必要がある場合以外は、制御盤11は第1の状態で保持され、制御盤11にアクセスする必要がある場合は、制御盤11は第2の状態で保持される。これにより、新たなガードの設置をせずに、車両101の衝突を避けることができ、かつ、制御盤11にアクセスする必要があるときは制御盤11を第2の状態で保持し入出庫階である駐車領域P1の入出庫口の下端部よりも上の位置に配置することで、入出庫階である駐車領域P1から制御盤11にアクセスすることが可能となる。また、ガードを設置した場合と異なり、制御盤11と制御盤11にアクセスする者との間に障害物は無く、ガードを設置した場合と比べてアクセスが容易となる。
上述した実施形態で説明した駐車装置100の構成は、一例に過ぎない。駐車装置は、複数のパレット104に対応して第1ゲートを1台だけ備えてもよいし、また、複数のパレット104に対応して第2ゲートを1台だけ備えてよい。駐車装置は、二段方式または多段方式の駐車装置でなくてもよい。
なお、本発明は上記の実施形態に限られたものではなく、趣旨を逸脱しない範囲で適宜変更することが可能である。