JP3776717B2 - 自動倉庫 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、移載用台車によって格納庫に荷物を搬出入する自動倉庫に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
一般に、自動倉庫は、多段の棚を備えた2つの格納庫を相対向して配置することによって1つのユニットが構成されており、相対向した格納庫の間を移載用通路と成して、この移載用通路に、台車やスタッカクレーンのような移載装置を配置している。
【0003】
移載用通路は平面視で直線状に延びており、その一端部又は両端部が出入口になっている。そして、搬出入コンベヤが出入口の近傍まで延びている。
【0004】
台車方式の自動倉庫の場合は、出入口の近傍に、搬出入コンベアと各台車とに荷物を載せ換えるためのリフトを配置していることが多い(特開平3−267203号公報等参照)。
【0005】
自動倉庫において、台車やスタッカクレーンのような移載装置は保守・点検が必要であり、また、故障や事故があったら修理作業も必要になる。そこで、特開平10−181807号公報には、格納庫の外側にメンテナンスエリアを設け、メンテナンスエリアと格納庫との間の部位に扉を設けることが記載されている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、格納庫には貴重品や危険物など、高い防盗性を要する荷物を格納している場合がある。そこで、防盗性の高い荷物を格納した自動倉庫において台車等の移載装置のメンテナンス等の作業(以下、メンテ作業という)を行う場合、監視員の立ち会いの元で作業を行うことになる。
【0007】
しかし、自動倉庫設備は多数のユニットで構成されている場合が多く、このような設備では、常に監視員が立ち会う方式では、各ユニットで一斉にメンテ作業を行うとすると、ユニットの数だけの監視員が必要となり、現実的でない。逆に、監視員が一人又は少人数の場合は、各ユニットを順番に作業していかねばならないため、作業能率が著しく悪くなるという問題もある。
【0008】
また、メンテ作業が部分的なのものであっても、作業が長時間に及ぶ場合は監視員の負担が大きくなる。また、常に監視されていることによって作業員が心理的なプレッシャーを受けるという問題もあった。
【0009】
更に、例えば就業時間外や休暇等によって警備が手薄になると、外部からの侵入者の盗難に合う確率が高くなるという点も問題であった。
【0010】
本発明は、これらの問題を解消した自動倉庫を提供することを技術的課題とする。
【0011】
【課題を解決するための手段】
請求項1の発明に係る自動倉庫は、移載用通路を挟んだ両側に、棚を多段に設けた格納庫を配置し、各棚に、移載用台車が走行自在に載る水平状のレールを配置し、前記移載用通路のうち平面視における一端部と他端部とのうちいずれか一方又は両方を荷物又は人の出入口となし、前記出入口の外側に、前記各レールを外向き延長させることによって移載用台車のメンテナンスエリアを設け、更に、前記両格納庫の外面と移載用通路とに、前記出入口を除いた部位から人の侵入すること及び格納庫内に人が手を出し入れすることを阻止する遮蔽手段が設けられ、かつ、メンテナンスエリアと移載用通路との間の出入口に、当該出入口を開閉する扉が設けられている。
【0012】
そして、前記扉は、格納庫の略全高にわたって延びていると共に前記レールに干渉することなく動き得るよう櫛歯状に形成されており、更に、扉を閉じた状態に保持する施錠装置を設けている。
【0013】
請求項2の発明では、請求項1において、前記両格納庫の外側で且つ前記各レール群の外向き延長部を挟んだ両側の部位に、荷物を仮置きするためのリザーバが各棚段の高さごとに設けられており、リザーバを挟んで格納庫と反対側の部位に、マストに昇降台を設けたリフト装置を、マストがレール群を挟んで昇降台の外側に位置するようにして配置しており、更に、前記リフト装置を挟んでリザーバと反対側の部位に搬出入コンベヤが配置されており、前記メンテナンスエリアを、リフト装置を挟んでリザーバと反対側の部位に設けている。
【0014】
なお、移載用通路の両端部に出入口を設けている場合は、少なくともいずれか一方の出入口の側のみにメンテナンスエリアを設ければよいのであり、このような構成も請求項1に当然に含まれる。
【0015】
【発明の効果】
本発明では、扉で出入口を塞いで施錠すると、人が格納庫や移載用通路の内部に入ることはできないから、移載装置のメンテ作業を行うに際して、監視員が作業に立ち会い続けている必要はない。
【0016】
従って、多人数でのメンテ作業であっても一人又は少人数の監視員で管理することができて、監視に要する手間を格段に軽減することができる。また、就業時間外や休暇等によって警備が手薄になっても、扉によって出入口を塞いで施錠することで、格納庫内の荷物を外部から隔離できるから、防盗性を格段に向上することができる。
【0017】
また、レールを多段に設けた台車方式の自動倉庫でありながら、一対の扉で出入口の全体を塞ぐことができるため、扉の開閉作業の能率を向上できる。
【0018】
また、請求項2のように構成すると、リフト装置のマストがレール群を挟んで昇降台よりも外側に設けられていることにより、リフトのマストとレール群とが干渉することはないため、荷物の搬出入が行われている部分にもメンテナンスエリアを設けることができる。
【0019】
従って、移載用通路の両側の出入口から荷物の搬出入を行う台車方式の自動倉庫や、格納庫の一端部が建物の壁に当たっている台車方式の自動倉庫の場合、特に有益である。
【0020】
【発明の実施の形態】
以下、本発明を具体化した実施形態を図面に基づいて説明する。
【0021】
(1).第1実施形態(図1〜図12)
図1〜図12は第1実施形態を示している。
【0022】
まず、図1〜図4に基づいて自動倉庫の概要を説明する。図1は全体の概略斜視図、図2は大雑把な概念図、図3及び図4は部分的な平断面図である。
【0023】
自動倉庫は、並列配置した多数のユニットを備えており(図では1つのユニットだけを表示している)、各ユニットは、相対向するように配置した一対の格納庫1を備えている。
【0024】
各格納庫1は、フロント支柱2やリア支柱3、リア水平フレーム4、フロント支柱2の前面に多段に固着した水平状のレール5などによって骨組みが構成されており、これに棚板6を多段に配置している。
【0025】
レール5は、棚板6と同じ高さのレール5を多段に配置している。棚板6はフロント支柱2に固定されており、また、詳細は示していないが、棚板6はレール5によっても支持されている。図2に大雑把に示すように、各レール5の対に移載用台車7が走行自在に載っている。従って、相対向した格納庫1の間の部位は移載用通路になっている。
【0026】
例えば図3に示すように、移載用台車7は、本体フレーム9と、前後左右一対ずつの走行車輪10と、荷物載置部11と、荷物載置部11を挟んだ両側に配置した荷物移載用の2段式可動アーム12とを備えており、可動アーム12の先端には、荷物Wの前面又は後面に当たるピッカー13を水平回動自在にて設けている。もちろん、荷物の移載機構は図示のものには限らず、様々のものを採用できる。
【0027】
移載用通路8は平面視で直線状に延びており、その一端と両端とを、荷物W及び人が出入りできる出入口14と成している。なお、移載用通路の一端部のみに出入口を設けて、ここを荷物Wと人の出入口としても良いし、移載用通路8の一端部のみを荷物と人の出入口とし、他端部は人のみが出入りできる出入口としても良い。
【0028】
格納庫1の外面や移載用通路8のうち出入口14を除いた部位は、遮蔽手段としての金網15によって塞がれている。もちろん、遮蔽手段は金網には限らず、鋼板等の金属板やラス板、或いは目の細かい鉄柵などで構成しても良い。
【0029】
本実施形態の棚は、全体に板を張った平棚式に構成されており、レール5の長手方向に隣合った支柱2,3の間の部位が単位エリアとなっており、この単位エリアに、複数の荷物Wを並べて格納することができる。
【0030】
なお、棚は平棚式のものに限らず、荷物を左右両側部のみで支持するブラケット式のものであってもよい。
【0031】
前記各レール5は格納庫1の一端面の外側に大きく延長されている。そして、格納庫1の外側のうちその一端面に近接した部位に、コンベヤ式のリザーバ(仮置き台)16を各棚段ごとに設けている。リザーバ16は図示しないモータで駆動される。
【0032】
各リザーバ16を挟んで格納庫1と反対側の部位には、マスト17に昇降台18を装着したリフト装置19が配置されており、更に、リフト装置19を挟んでリザーバ16の群と反対側の部位には、搬出入コンベヤ20が延びている。
【0033】
従って、搬出入コンベヤ20と昇降台18、リフト装置19の昇降台18とリザーバ16、リザーバ16と台車7との間に荷物Wを載せ替えることにより、自動的な格納・搬出が行われる。なお、搬出入コンベヤ20は多段に設けても良く、搬入のみ又は搬出のみに機能を分担させても良い。
【0034】
各レール5は左右の搬出入コンベヤ20を挟んだ部位まで延びており、レール5が延長されている部分のうち左右の搬出入コンベヤ20で挟まれた部位を、台車7の保守・点検や修理等を行うメンテナンスエリア21としている。
【0035】
前記リフト装置19は、そのマスト17がレール5の群を挟んで昇降台18の外側に位置するように配置している。このため、レール5はマスト17に干渉することはなく、左右搬出入コンベヤ20の間にメンテナンスエリア21を設けることが可能となる。
【0036】
メンテナンスエリア21の箇所のフロント支柱2とリア支柱3とは横桟23で連結されている。また、図4に示すように、レール5の先端が固定された一対のフロント支柱2は各レール5の段毎にステー23′で連結されている。
【0037】
図5に示すように、高い部位でのメンテ作業は、横桟23に歩廊(作業デッキ)24を掛け渡すことによって行うようにしている。この歩廊24は着脱式にしているが、固定式であってもよい。
【0038】
図では表示していないが、メンテナンスエリア21の周囲を金網のような遮蔽材で囲って、その前面(図4で下端部)に錠前付きの扉を設けても良い。すなわち、メンテナンスエリア21も一つの閉じた空間として、作業者が勝手に他の部位に移動できないようにすることも可能である。
【0039】
図3に簡単に示すように、格納庫1の両端面とリザーバ16の群との間に戸袋部25を設け、この戸袋部25に、出入口14を塞ぐための左右一対の扉26を設けている。この点を、図6〜図10も参照して説明する。なお、扉26とリザーバ16とメンテナンスエリア21との境界部に配置しても良い。
【0040】
図6は部分的な破断斜視図、図7は図5の VII-VII視図、図8は出入口14を閉じた状態での斜視図、図9は図8のIX−IX視断面図、図10は施錠装置を示す破断正面図である。
【0041】
格納庫1の一端面と他端面とは、人が潜り込んだり手を差し込んだりできないように、その全体が金属製の端板27で塞がれている。そして、この端板27の外側に扉26を配置している。
【0042】
扉26は、戸袋部25の奥部において格納庫1とほぼ同じ高さに延びる縦長の基枠28と、基枠28に固着した遮蔽プレート29とを備えている。戸袋部25の奥には、基枠28が嵌まる受け枠30を配置している。
【0043】
遮蔽プレート29は周囲を折曲げて薄箱状に形成されている。もちろん、中空状に形成したり、単なる厚体製としたり、或いは、パンチングメタル製としたり、フレームに金網を張った構造したりするなど、様々の構造を採用できる。
【0044】
上下に隣合った遮蔽プレート29の間には、各レール5と干渉しないように間隔が空いており、このため、扉26は全体として櫛歯状になっている。
【0045】
例えば図13に示すように、基枠28の上下両端には、格納庫1の端板27と平行に延びる上下水平フレーム31,32を固着しており、下水平フレーム32に戸車33を設けている。戸車33は樋状等の下ガイドレール34に転動自在に嵌合させている。他方、上水平フレーム31には案内ローラ35を設け、これを上ガイドレール36に嵌め入れている。
【0046】
図7に示すように、両扉26とも、人の胸の高さ程度に位置した遮蔽プレート29に、開閉用の引き手37を設けている。従って、左右の扉26は、人(監視員)が手で開閉することができる。図9に明示するように、各遮蔽プレート29の先端面には、閉止時の衝撃を緩和するため、ゴム等の軟質材製のクッション材38を張っている。
【0047】
図7に示すように、上下ガイドレール34,36の略中央部には、出入口14を閉じるように移動させた扉26の左右移動を規制するストッパー39が各々配設されている。また、図示していないが、扉26と下ガイドレール5には、当該扉26を開いた状態(戸袋部25に収納し切った状態)に保持するため、閂杆と係合穴等からなる固定手段が設けられている。
【0048】
図3に簡単に示すように、格納庫1の端板27などの適当な部位に、扉26の開閉を検知するためのリミットスイッチ41を設けている。リミットスイッチ41によって扉26の全開状態を検知しない状態、すなわち、扉26が僅かでも閉じ方向に移動している状態では、各台車7やリフト装置19、各リザーバ16への電源が切れるように設定している。
【0049】
従って、扉26に台車7が衝突する不測の事故や、メンテ作業中にリフト装置19が作動する危険を防止できる。
【0050】
右側の扉26のうち、引き手37を設けている遮蔽プレート29とその下方の遮蔽プレート29との2枚の遮蔽プレート29の裏面には、キーで回施錠操作されるシリンダ式等の錠前42が設けられている。錠前42はケースで囲われており、鍵穴43だけが露出している。
【0051】
図10に示すように、錠前42は、キーの回施錠操作によって回動する閂杆44を備えている。閂杆44の先端には鉤部44aが形成されており、閂杆44の回動により、鉤部44aは、遮蔽プレート29の先端に設けた穴45から出没するようになっている。左扉26における相対向した遮蔽プレート29の先端板には、閂杆44の鉤部44aが係脱する係合穴46が空いている。
【0052】
二個の錠前42を設けているのは、防盗性を高めるためである。なお、錠前はシリンダ錠には限らず、南京錠やダイアル錠、或いは、電磁ソレノイドやモータで駆動される電気錠(電子錠)なども使用できる。電気錠の場合、遠隔的に施錠操作したり、リモコンで回施錠操作したりすることができる。
【0053】
なお、扉26は手動で開閉動することには限らず、モータやシリンダ等の駆動手段で開閉動することも可能であり、このような動力式開閉式に構成すると、出入口の開閉や扉の回施錠を遠隔的に一斉に行うことができるため、より一層、手間を軽減することができる。
【0054】
ところで、台車7の故障の程度が甚大である場合には、この台車7を格納庫1の外へ搬出する必要がある。この台車7の搬出・搬入を容易ならしめるための工夫を、図11及び図12で説明する。
【0055】
メンテナンスエリア21の箇所の天井部に、高さを高くした吊り下げ用フレーム48を設け、この吊り下げ用フレーム48に、チェーンブロック49を吊り下げるための一対の吊支具50を、レール5の長手方向に沿って隔てるように設けている。
【0056】
そして、一対のチェーンブロック49のチェーン51を台車7の前部と後部とに引っ掛けて、台車7をいったん持ち上げてから、図12に示すように、台車7をその車輪10が上下に位置するように倒し、次いで、そのままの姿勢で降ろして搬送用台車52に載せ、格納庫1の外へ運ぶ。搬入は逆の手順で行う。
【0057】
台車7の姿勢を変えるに際して、台車7の横幅との関係でレール5と干渉する場合は、台車7が載っていたレール5のみを取り外してから姿勢を変えれば良い(この場合、レール5を1本だけ取り外しても良い)。
【0058】
吊支具50としてはアイボルトを使用しても良いし、また、吊り下げ用フレーム48などの天井部フレームに直接にチェーンブロック49を引っ掛けてもよい。
【0059】
更に、台車7の吊り下げ手段としては、チェーンブロック49には限らず、クレーン装置なども使用できる。本実施形態では、必要に応じて一対のチェーンブロック49を取付ければ良いため、それだけ構造を簡単化できる利点がある。
【0060】
(2).第2実施形態( 図13)
図13は、本発明の第2実施形態を示している。
【0061】
なお、以下の実施形態において、構成及び作用が第1実施形態と変わらないものは、第1実施形態のものと同じ符号を付して、その詳細な説明を省略する。また、台車7は二点鎖線で1つだけ図示し、残りの台車8の図示は省略している。また、右側の端板27の図示も省略している。
【0062】
この実施形態では、扉装置は、右側の格納庫1の端部のみに扉26を設けて、片開き式に構成されている。左側の格納庫1に、扉26の端面が突き当たる上下長手の戸当たり枠53を取り付けており、この戸当たり53に、錠前42の閂杆44が係脱するブラケット54を設けている。したがって、この場合も、第1実施形態と同様の作用効果を得ることができるのである。
【0063】
扉装置を片開き式に構成する場合、扉26を、互いに重なり合う複数枚によって複動式に構成すると、出入口14の横巾が戸袋部25の奥行き寸法より大きくきても、出入口14を塞ぐことができる。
【0064】
(3).第3実施形態(図14〜図15)
図14及び図15では第3実施形態を示している。図14は正面図、図15は図14の要部拡大図である。
【0065】
この実施形態では、移載通路8の一端部に荷物Wと人との出入口14を設け、他端部には人だけが出入りできる非常用出入口56として、この非常用出入口56に非常扉57を設けている。通常の状態では非常扉57は閉止されている。
【0066】
図14に示すように、非常用出入口56には、格納庫1と同じ高さの左右一対の縦枠58が固着されている。また、移載用通路8には、人の背丈程度の高さ位置ごとに作業用デッキ(図示せず)が配設されており、これら各作業用デッキの高さごとに左右の縦枠58が連結板59で連結されている。
【0067】
そして、連結板59を挟んだ上下両側に非常扉57を配置し、この非常扉57を、蝶番60によって縦枠58に水平回動回動自在に取付けられている。
【0068】
これら各非常扉57の自由端寄り部位の適宜高さ位置には、施錠手段としての閂棒61が左右摺動可能に設けられており、非常扉57の自由端と対向する縦枠58には、前記閂棒61が嵌脱する受け金具62が設けられている。閂棒61には、ロック穴が空いたロック板63を一体に設けており、非常扉57には、ロック板63が嵌脱する輪体64を設けている。輪体64に南京錠65を係止して施錠すると、非常扉57は閉止状態に保持される。
【0069】
各非常扉57の自由端と対向する縦枠58には、各非常扉57の開閉状態を検知するリミットスイッチ66を設けている。また、非常扉57の自由端と対向した一方の縦枠58に、台車7への電力を継断する主電源用プラグ67を設けている。
【0070】
前記プラグ67は鎖68で非常扉57に取付けられており、非常扉57を空けるとプラグ67が抜かれて主電源が切れて、台車7が走行不能となるように設定している。従って、作業者が非常扉57を空けて移載用通路8に入って作業や点検などを行うに際して、台車7の暴走事故やトロリー線に触れて感電する事故などを防止できる。
【0071】
(4).第4〜第5実施形態(図16〜図17)
図16では、扉69を水平回動式に構成した第4実施形態を示している。この扉69も第1実施形態と同様の櫛歯状に形成している(施錠手段は省略している)。扉69をリザーバ16に近接して設ける場合は、リザーバ16と干渉しないように構成していることは言うまでもない。
【0072】
(5).その他
本発明は、前記した形態に限らず、様々な態様に具体化できる。
【0073】
例えば、移載用通路の一端部のみに荷物の出入口を設けて、他端部には人だけの出入口として、この人だけが出入りする出入口の箇所にメンテナンスエリアを設けても良いのである。
【0074】
また、遮蔽手段としては、透明な強化ガラス板なども使用できる。格納庫又は移載用通路を建物の壁面や天井面で覆うこと、すなわち、建物の天井や壁を遮蔽手段に兼用することも可能である。格納庫の上面に作業用デッキを設けることも可能である。
【0075】
また、リザーバやリフト装置は、コンベア式には限らず、プッシャー式等であてもよい。
【図面の簡単な説明】
【図1】自動倉庫の斜視図である。
【図2】格納庫の骨組みを示す斜視図である。
【図3】実施形態のうち出入口を含む部分の平断面図である。
【図4】メンテナンスエリアを含む部分の平断面図である。
【図5】メンテナンスエリアの部分斜視図である。
【図6】扉を閉じた状態の要部破断斜視図である。
【図7】図3の VII-VII視図である。
【図8】扉を閉じた状態の要部斜視図である。
【図9】図8のIX−IX視断面図である。
【図10】扉を閉じた状態での一部破断正面図である。
【図11】格納庫外への台車の搬出手順を示す要部側面図である。
【図12】図11の正面図である。
【図13】参考例を示す正面図である。
【図14】第3実施形態の正面図(背面図)である。
【図15】図14の部分拡大図である。
【図16】第4実施形態の平断面図である。
【図 17 】参考図を示す図である。
【符号の説明】
1 格納
2,3 支柱
5 レール
6 棚板
7 台車
8 移載用通路
14 出入口
15 金網(遮蔽手段)
16 リザーバ
17 マスト
18 昇降台
19 リフト装置
20 搬出入コンベヤ
21 メンテナンスエリア
24 歩廊(作業用デッキ)
26 扉
27 端板
28 基枠
29 遮蔽プレート
Claims (2)
- 移載用通路を挟んだ両側に、棚を多段に設けた格納庫を配置し、各棚に、移載用台車が走行自在に載る水平状のレールを配置し、前記移載用通路のうち平面視における一端部と他端部とのうちいずれか一方又は両方を荷物又は人の出入口となし、前記出入口の外側に、前記各レールを外向き延長させることによって移載用台車のメンテナンスエリアを設け、更に、前記両格納庫の外面と移載用通路とに、前記出入口を除いた部位から人の侵入すること及び格納庫内に人が手を出し入れすることを阻止する遮蔽手段が設けられ、かつ、メンテナンスエリアと移載用通路との間の出入口に、当該出入口を開閉する扉が設けられている自動倉庫であって、
前記扉は、格納庫の略全高にわたって延びていると共に前記レールに干渉することなく動き得るよう櫛歯状に形成されており、更に、扉を閉じた状態に保持する施錠装置を設けている、
自動倉庫。 - 前記両格納庫の外側で且つ前記各レール群の外向き延長部を挟んだ両側の部位に、荷物を仮置きするためのリザーバが各棚段の高さごとに設けられており、リザーバを挟んで格納庫と反対側の部位に、マストに昇降台を設けたリフト装置を、マストがレール群を挟んで昇降台の外側に位置するようにして配置しており、更に、前記リフト装置を挟んでリザーバと反対側の部位に搬出入コンベヤが配置されており、前記メンテナンスエリアを、リフト装置を挟んでリザーバと反対側の部位に設けている、
請求項1に記載した自動倉庫。
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