JP5218764B2 - 自動倉庫 - Google Patents

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Description

本発明は、ラックと入出庫用走行クレーンとを備えた自動倉庫に関するものである。
この種の自動倉庫において、入出庫用走行クレーンが故障するなどの異常事態が生じたとき、ラック内に作業者が入り込んで荷収納区画内の荷を取り出すなどの緊急作業を行う必要の生じる場合がある。ラックの背面側(クレーン走行通路のある正面側とは反対側)は、荷の落下事故の防止などの観点から、防護ネットや壁材で塞がれているのが普通であるから、上記のような事態が生じたときは、作業者は入出庫用走行クレーンの走行通路内から荷収納区画内の荷のピッキング作業などを行わなければならず、作業が行ないにくいだけでなく、入出庫用走行クレーンが不測に走行したような場合には、重大な人身事故にもつながる危険がある。勿論、特許文献1などによって従来周知のように、ラックの背面側(クレーン走行通路のある正面側とは反対側)から荷収納区画内の荷をピッキングするための専用のピッキング用荷収納区画が設けられたものであれば、上記のような異常時の作業面では問題ないが、次のような問題点が考えられる。
特開2005−206318号公報
即ち、上記のような専用のピッキング用荷収納区画は、常にラックの背面側が開放されているので、入出庫用走行クレーンの稼働中に専任のピッキング作業者でない者が不用意にピッキング用荷収納区画内に入り込んだり、手足を差し入れることにより、思いがけない事故につながる恐れがある。又、ラックの最下段レベルより上方に架設された専用の作業床に対応するレベルにピッキング用荷収納区画が設けられた自動倉庫の場合、専任のピッキング作業者でない者の出入りによる事故の発生頻度は抑制できるが、異常時の作業に際して、高所にある専用の作業床に登らなければならないので、作業性の面で問題がある。
本発明は上記のような従来の問題点を解消し得る自動倉庫を提供することを目的とするものであって、請求項1に記載の自動倉庫は、後述する実施形態の参照符号を付して示すと、上下複数段に荷収納区画10を備えたラック3と、このラック3に沿って設けられたクレーン走行通路2内を走行可能で且つ昇降自在な入出庫用移載手段9を有する入出庫用走行クレーン1とを備えた自動倉庫において、前記ラック3には、前記クレーン走行通路2に面する正面側とは反対の背面側に開閉扉26が設けられた開閉扉付き荷収納区画10Bが設けられ、前記開閉扉26が開かれたことを検出する開扉検出手段(安全索31、ショーティングプラグユニット33)が併設された自動倉庫において、前記開閉扉付き荷収納区画10Bは、ラック3を立設する床面4上から当該荷収納区画10B内に対するピッキング作業が行えるように当該ラック3の最下段のレベルに設けられ、当該ラック3の最下段より上方のレベルには、開閉扉を持たないピッキング用荷収納区画10Aが設けられ、このピッキング用荷収納区画10Aからピッキング作業を行うための作業床17がラック3の背面側に架設された構成となっている。
上記構成の本発明を実施するについて、請求項2に記載のように、開閉扉付き荷収納区画10Bには、当該荷収納区画10Bの左右両側のラック側部材(縦胴縁材21a,21b)どうしを前記開閉扉26の外側でつなぐ掛け外し自在な安全索31と、この安全索31が外されたことを検出するセンサー(ショーティングプラグユニット33)とを設け、この安全索31とセンサー(ショーティングプラグユニット33)とによって前記開扉検出手段を構成することができる。
更に、請求項3に記載のように、前記ラック3は、クレーン走行方向に隣接する荷収納区画10間に配置され且つ各段荷収納区画10に対応して荷支持部材11を備えた区画用枠組み構造体12を互いに連結一体化して構成すると共に、このラック3の背面側には、前記開閉扉付き荷収納区画10Bの背面領域を含む領域に対して補強用ブレース14を配設し、前記開閉扉付き荷収納区画10Bからのピッキング作業は、この開閉扉付き荷収納区画10Bの背面領域に位置する前記補強用ブレース14の間から行えるように構成することができる。この場合、請求項4に記載のように、開閉扉付き荷収納区画10Bの背面領域に配設される前記補強用ブレース14は、クレーン走行方向に隣接する2つの開閉扉付き荷収納区画10Bの間で交叉するように、1つおきにある区画用枠組み構造体12間に張設することができる。又、請求項5に記載のように、開閉扉付き荷収納区画10Bの両側に位置する前記区画用枠組み構造体12には、前記開閉扉26の左右両側に位置するように縦胴縁材21a,21bを、当該区画用枠組み構造体12との間に空間25を隔てて取り付け、前記開閉扉26は、当該開閉扉26の一方に隣接する前記縦胴縁材21a,21bにヒンジ27を介して支持すると共に、他方に隣接する前記縦胴縁材21a,21bに係止具29により係脱自在に係止し、開閉扉付き荷収納区画10Bの背面領域に配設される前記補強用ブレース14は、前記縦胴縁材21a,21bと区画用枠組み構造体12との間の前記空間25を経由して張設することができる。
上記請求項1に記載の構成の本発明に係る自動倉庫によれば、仮に入出庫用走行クレーンが故障して出庫作業ができないような状況になったとき、緊急に必要な荷の取り出しに開閉扉付き荷収納区画を利用することができる。即ち、クレーン走行通路内に入り込んで荷の取り出し作業を行わなくとも、開閉扉付き荷収納区画の開閉扉を開いてラックの背面側から荷収納区画内の荷の取り出し作業などを行うことができる。しかも、開閉扉付き荷収納区画が備える開扉検出手段の検出信号を利用して、開閉扉付き荷収納区画の開閉扉がピッキング作業のために開かれているときには、入出庫用走行クレーンを稼働させる電源回路を自動的に開いて入出庫用走行クレーンを運転できなくしたり、少なくとも開閉扉が開いている開閉扉付き荷収納区画に対する荷の入出庫作業を自動的にできなくすることができるので、何らかの原因で不測に入出庫用走行クレーンが動くような状況になっても、人身事故につながる危険もなく、荷の取り出し作業なども容易且つ安全に行える。更に、普段は開閉扉を閉じておくことにより、ラックの背面側が防護ネットなどで塞がれている普通のラックと同じ状況になるので、地震発生時などに収納された荷がラック背面側へ落下するような事故や、不用意に人がラック背面側から荷収納区画内に入り込むような危険な事態も未然に回避できる。
更に本発明の構成によれば、入出庫用走行クレーンによりピッキング用荷収納区画と開閉扉付き荷収納区画の両方に他の荷収納区画から荷を補充しておきさえすれば、仮に異常事態で入出庫用走行クレーンによりピッキング用荷収納区画への荷の補充ができなくなった場合や、入出庫用走行クレーンによりピッキング用荷収納区画への荷の補充はできるがその補充がピッキング作業に追いつかなくなった場合でも、ピッキング対象の荷が収納されている開閉扉付き荷収納区画の開閉扉を開くことにより、当該開閉扉付き荷収納区画内の荷に対してピッキング作業を継続することができる。従って、入出庫用走行クレーンが稼働できる状況になるまで、或いは入出庫用走行クレーンでピッキング対象の荷がピッキング用荷収納区画に補充されるまで、ピッキング作業を中断しなければならないというような事態を回避し、ピッキング作業を常に極めて効率よく行える。しかも、ラックの背面側が常に開放されているピッキング用荷収納区画がラックの最下段ではなく、上方のピッキング作業専用の作業床に対応した高所にあるので、専任のピッキング作業者以外の者が不用意にピッキング用荷収納区画内に入り込む恐れが少なくなり、人が入り易い最下段のバックアップ用の荷収納区画にはラック背面側を常に開閉扉で閉じておけるので、ラック全体として安全性が高められる。
尚、請求項2に記載の構成によれば、開閉扉が開かれる前段階の安全索が外された状態を開扉状態として入出庫用走行クレーンを上記のように制御することができるので、実際に開閉扉が開かれる前に入出庫用走行クレーンの自動停止を実行させることができ、又、開閉扉が閉じられただけでなく、安全索も掛けられた状態で初めて開閉扉が閉じられたと判断させ、入出庫用走行クレーンの自動運転開始を実行させることができるので、安全性が格段に高められる。
この種の自動倉庫のラックは、従来周知のように、クレーン走行方向に隣接する荷収納区画間に配置され且つ各段荷収納区画に対応して荷支持部材を備えた区画用枠組み構造体を互いに連結一体化して構成されると共に、このラックの背面側には、補強用ブレースが配設されるものであるが、本発明を実施する場合、前記開閉扉付き荷収納区画の背面領域には補強用ブレースが入り込まないように当該補強用ブレースを張設しても良いが、請求項3に記載の構成によれば、前記開閉扉付き荷収納区画の背面領域も含めて補強用ブレースを張設することになるので、補強用ブレースによる補強効果を十分に高めることができる。勿論、開閉扉付き荷収納区画の背面領域に入り込んでいる補強用ブレースは、当該開閉扉付き荷収納区画からのピッキング作業の邪魔になることは避けられないが、この開閉扉付き荷収納区画からのピッキング作業は非常時に行われるのであるから、実用上はそれほどの弊害にはならない。ピッキング用荷収納区画を別途設ける場合には、当該ピッキング用荷収納区画の背面領域には補強用ブレースを張設しないように構成すれば、当該ピッキング用荷収納区画からの通常のピッキング作業に補強用ブレースが邪魔になることは避けられる。
請求項3に記載の構成を採用する場合、各開閉扉付き荷収納区画の左右両側の区画用枠組み構造体間に補強用ブレースが交叉状に張設されるときは、各開閉扉付き荷収納区画の背面領域の中央で補強用ブレースが交叉することになるが、請求項4に記載の構成によれば、補強用ブレースの交叉点、即ち、補強用ブレース間の空間が狭まる箇所が、各開閉扉付き荷収納区画の背面領域の一側辺に偏ることになるので、この開閉扉付き荷収納区画からピッキング作業を行うとき、補強用ブレースが邪魔になる度合が少なくなり、ピッキング作業がし易くなる。
更に、請求項5に記載の構成によれば、ヒンジを介しての開閉扉の取付けと、当該開閉扉を閉じ位置で係止する係止具の取付けが、ラックの背面側に張設される補強用ブレースに関係なく容易に且つ十分な強度をもって行える。
以下に本発明の具体的実施例を添付図に基づいて説明すると、図1及び図2において、1は入出庫用走行クレーンであり、この入出庫用走行クレーン1の走行通路2の片側にラック3が立設されている。一般的は、1つの入出庫用走行クレーン1と、この入出庫用走行クレーン1の走行通路2を挟むように並列設置された2つのラック3とで自動倉庫の最小ユニットが構成され、この最小ユニットが複数並設されて所要規模の自動倉庫が構成されるが、図示の実施形態は、1つの入出庫用走行クレーン1と1つのラック3とから成る必要最小限の構成の自動倉庫を例示している。
入出庫用走行クレーン1は従来周知のものと同一のもので、クレーン走行通路2の床面4上に敷設された下側ガイドレール5に支持されると共に、ラック3の上端に支持された上側ガイドレール6によって垂直姿勢に保持されて、走行通路2をラック3に沿って走行するものであって、昇降ガイド支柱7に沿って昇降する昇降キャレッジ8上に、左右横方向に出退移動自在なランニングフォーク形式の移載手段9が搭載されている。
ラック3は、水平横方向と垂直縦方向とに区画された多数の荷収納区画10を立体的に備えたもので、クレーン走行方向に隣接する荷収納区画10間に配置され且つ各段荷収納区画10に対応して荷支持部材11を備えた区画用枠組み構造体12と、各区画用枠組み構造体12を互いに連結一体化する水平連結部材13と、補強用ブレース14とから構成されている。区画用枠組み構造体12は、クレーン走行通路2に隣接する正面側支柱部材15aと反対側の背面側支柱部材15bとを斜め垂直連結材15cで連結一体化したラチス構造のものである。
上記構成のラック3が備える5段の荷収納区画10の内、中段(3段目)レベルにあって水平横方向に並列する複数の荷収納区画は、ピッキング用荷収納区画10Aに構成され、最下段レベルにあって水平横方向に並列する複数の荷収納区画は、開閉扉付き荷収納区画10Bに構成されている。
前記補強用ブレース14は、ピッキング用荷収納区画10Aの背面領域を含まないが開閉扉付き荷収納区画10Bの背面領域を含む領域に対して、ラック3の背面側に当該ラック3に沿って張設されており、更に、この補強用ブレース14より外側には、ピッキング用荷収納区画10Aの背面領域と開閉扉付き荷収納区画10Bの背面領域を除く全ての領域に対して防護ネット16が、ラック3に沿って張設されている。従って、ピッキング用荷収納区画10Aは、背面側もクレーン走行通路2に面する正面側と同様に開放され、このピッキング用荷収納区画10Aに収納された荷wをラック3の背面側からピッキングするための作業床17が、ラック3の背面側でピッキング用荷収納区画10Aの荷支持レベルと同一か又は少し低いレベルで床面4の上方に架設されている。
前記補強用ブレース14は、互いに交叉する2本の長さ調整自在なブレース単体14a,14bを1ユニットとして使用するもので、図2に示すように、ピッキング用荷収納区画10Aの上側領域に張設される補強用ブレース14は、各ユニットの2本のブレース単体14a,14bが、互いに上下左右に隣接する4つの荷収納区画10を含む矩形領域の四隅を対角方向に連結し、開閉扉付き荷収納区画10Bとその上側の荷収納区画10を含む領域に張設される補強用ブレース14は、各ユニットの2本のブレース単体14a,14bが左右横方向に隣接する2つの荷収納区画10,10Bを含む矩形領域の四隅を対角方向に連結するものである。
以下、詳細構造を図3〜図9に基づいて説明すると、ラック3の最下段の開閉扉付き荷収納区画10Bの上下両側に架設される前記水平連結部材13は、1つおきに位置する区画用枠組み構造体12の背面側支柱部材15b間の水平距離に対応する長さを有するもので、この水平連結部材13の両端が、1つおきに位置する区画用枠組み構造体12の背面側支柱部材15bの外側に取り付けられている連結板18にボルトナット19で結合され、この水平連結部材13の中間部は、連結板18を備えていない区画用枠組み構造体12の背面側支柱部材15bの外側にボルトナット20で結合されている。又、補強用ブレース14の各ユニットの2本のブレース単体14a,14bの両端は、前記連結板18に結合されている。
各開閉扉付き荷収納区画10Bのラック背面側の左右両側には、区画用枠組み構造体12の背面側支柱部材15bの外側において、縦胴縁材21a,21bが取り付けられている。これら縦胴縁材21a,21bの内、連結板18を備えている背面側支柱部材15bに取り付けられる縦胴縁材21aは、その上下両端が前記連結板18にボルトナット22で結合され、連結板18を備えていない背面側支柱部材15bに取り付けられる縦胴縁材21bは、その上下両端が当該背面側支柱部材15bの外側に取り付けられた取付け座板23にボルトナット24で取り付けられ、これら連結板18及び取付け座板23により、各縦胴縁材21a,21bとこれらを取り付けている背面側支柱部材15bとの間に、左右横方向に貫通する空間25が確保されると共に、各縦胴縁材21a,21bの外側面が面一に位置するように構成され、補強用ブレース14のブレース単体14a,14bが、縦胴縁材21bとこれを取り付けている背面側支柱部材15bとの間の空間25内で交叉している。
各開閉扉付き荷収納区画10Bのラック背面側には、各荷収納区画10Bを開閉する開閉扉26が設けられている。この開閉扉26は、矩形の周囲枠26aの内側に線材26bをネット状に張設したものであって、左右の一側辺が上下2段のヒンジ27を介して、各開閉扉付き荷収納区画10Bの左右の一側辺に位置する縦胴縁材21a,21bに前後に開閉運動可能に軸支され、左右の他側辺には係止板28が突設されている。各開閉扉付き荷収納区画10Bの左右の他側辺に位置する縦胴縁材21a,21bには、前記開閉扉26を閉じたときに前記係止板28が当接する位置に、当該係止板28を係止具(蝶ボルト)29で固定するためのナット30が取り付けられている。尚、係止板28には、前記係止具29を挿通させるための上下方向に長い長孔28aが設けられている。
更に、各開閉扉付き荷収納区画10Bのラック背面側には、安全索31が併設されている。この安全索31は、チエンやロープなどから成るもので、その一端は、各開閉扉付き荷収納区画10Bの左右の一側辺に位置する縦胴縁材21a,21bに係止部材32を介して取り付けられ、他端には、ショーティングプラグユニット33のプラグ33aが取り付けられ、各開閉扉付き荷収納区画10Bの左右の他側辺に位置する縦胴縁材21a,21bに取り付けられたショーティングプラグユニット33のソケット33bに前記プラグ33aを差し込むことにより、安全索31が、閉じた開閉扉26の外側を横断して当該開閉扉26の開動を阻止するように構成している。又、ショーティングプラグユニット33は、そのプラグ33aをソケット33bに差し込むことにより電気回路を閉成する電路開閉器を構成するもので、この電路開閉器が閉じているときのみ入出庫用走行クレーン1の主電源回路が閉成されるように構成して、ショーティングプラグユニット33のプラグ33aをソケット33bから引き抜いたとき、入出庫用走行クレーン1の主電源回路が開いて、入出庫用走行クレーン1を稼働させることができないように構成している。
尚、図7Aに示すように、ショーティングプラグユニット33のソケット33bに対するプラグ33aの差し込み方向を、このソケット33bにプラグ33aを差し込んだ状態で安全索31に作用する重力がソケット33bにプラグ33aを差し込む方向となる水平向きとしたので、閉じた開閉扉26の外側を遮断した状態の安全索26に働く重力でソケット33bからプラグ33aが不測に引き抜かれる恐れはない。勿論、同様の効果を得るために、図7Bに示すように、ショーティングプラグユニット33のソケット33bに対してプラグ33aを上から下向きに差し込むように構成することもできる。又、安全索26を外すためにソケット33bから引き抜いたプラグ33aを、当該プラグ33aが備えている引手部33cを利用して、安全索26の基端部を取り付けている係止部材32に設けられたフック部32aに係止できるように構成することができる。
以下、使用方法について説明すると、ラック3に対して入庫される荷wは、入出庫用走行クレーン1の走行と昇降キャレッジ8の昇降、及び移載手段9の出退運動の組み合わせによる入庫動作により、ピッキング用荷収納区画10A、開閉扉付き荷収納区画10B、その他の荷収納区画10に対して収納される。又、ピッキング用荷収納区画10Aや開閉扉付き荷収納区画10Bに空きが生じたときは、これら空き状態のピッキング用荷収納区画10Aや開閉扉付き荷収納区画10Bに荷収納区画10から荷wを移し変えることが行われるし、ときには必要に応じて、ピッキング用荷収納区画10A又は開閉扉付き荷収納区画10Bから空き状態の開閉扉付き荷収納区画10B又はピッキング用荷収納区画10Aに荷wを移し変えることも行える。而して、この自動倉庫において、複数種類の荷wが取り扱われるとき、又は出庫頻度に差のある複数種類の荷wが取り扱われるとき、若しくは所定期間内に出庫しなければならない荷wが判明しているときなどには、ピッキング用荷収納区画10Aと開閉扉付き荷収納区画10Bのそれぞれに対して、全ての種類の荷w、又は出庫頻度の高い荷w、若しくは所定期間内に出庫しなければならない荷wを収納しておくことが望ましい。何れにしても、開閉扉付き荷収納区画10Bは異常時のバックアップ用に活用するものであるから、この開閉扉付き荷収納区画10Bに対する入庫作業は、ピッキング用荷収納区画10A及びその他の荷収納区画10に対する通常の入出庫作業の合間など、入出庫用走行クレーン1が遊んでいる時間帯を利用して、常に開閉扉付き荷収納区画10Bの全てが必要な荷wで満杯状態になるように行うのが望ましい。
ピッキング用荷収納区画10A内に収納されている荷wは、当該ピッキング用荷収納区画10Aがラック3の背面側に対して完全に開放されているので、作業床17上からラック3の背面側より自由にピッキング作業することができる。若し、ピッキング用荷収納区画10A内に必要な荷wが収納されておらず、しかも入出庫用走行クレーン1の故障により当該荷wを空き状態のピッキング用荷収納区画10A内に補充できないか又は、入出庫用走行クレーン1を稼働させることはできても、その補充を待つだけの時間的余裕がないような場合には、バックアップ用の開閉扉付き荷収納区画10Bに対して当該荷wのピッキング作業を行うことになる。
開閉扉付き荷収納区画10Bに対する荷wのピッキング作業に際しては、床面4上で作業者が作業対象の開閉扉付き荷収納区画10Bの開閉扉26を開くことになるが、このとき、先ず開こうとする開閉扉26の外側を遮断している安全索31を外す。即ち、安全索31の遊端に接続されているショーティングプラグユニット33のプラグ33aをソケット33bから引き抜き、当該プラグ33aを、この安全索31の基端を係止している係止部材32のフック部32aに係止し、開閉扉26の外側を開放する。この後、開閉扉26の係止板28を縦胴縁材21a,21bに固定している係止具(蝶ボルト)29を弛め、縦胴縁材21a,21b側のナット30から外すことにより、開閉扉26をヒンジ27の周りで外側へ開動させることができる。この開閉扉26の開動により、ピッキング作業対象の開閉扉付き荷収納区画10Bのラック背面側を開放したならば、当該開閉扉付き荷収納区画10B内に収納されている目的の荷wを、床面4上でラック3の背面側からピッキングすることができる。このとき、開閉扉付き荷収納区画10Bのラック背面側には、補強用ブレース14のブレース単体14a,14bが通っているので、ピッキング作業は、このブレース単体14a,14bを避けるようにして行われる。
安全索31が外されたことは、先に説明したようにショーティングプラグユニット33が備える電路開閉器の閉成により検出され、この検出に基づいて入出庫用走行クレーン1の主電源回路が開き、入出庫用走行クレーン1を稼働させることができないように構成されているので、開閉扉付き荷収納区画10Bからのピッキング作業時に誤って入出庫用走行クレーン1を稼働させることがなく、従って、このピッキング作業対象の開閉扉付き荷収納区画10Bに対する入出庫作業が入出庫用走行クレーン1によって行われるような危険な事態は完全に避けられ、安全性が確保される。
開閉扉付き荷収納区画10Bに対するピッキング作業が終了したならば、開閉扉26を閉じ、この開閉扉26の係止板28を縦胴縁材21a,21bに当接させた状態で係止具(蝶ボルト)29を縦胴縁材21a,21b側のナット30に螺入締結して、開閉扉26を閉じ位置で固定する。この後、開閉扉26の係止板28側で係止部材32のフック部32aに掛けられている安全索31のプラグ33aを外し、当該安全索31をして閉じた開閉扉26の外側を横断させ、遊端のプラグ33aを開閉扉26のヒンジ27側にあるショーティングプラグユニット33のソケット33bに、当該安全索31の基端側に向かって水平に差し込む。これで安全索31が、閉じた開閉扉26の外側を遮断する作用状態に係止されると同時に、ショーティングプラグユニット33が備える電路開閉器が開成され、入出庫用走行クレーン1の主電源回路が閉じて、入出庫用走行クレーン1を稼働させることができる通常の状態に復帰する。
尚、開閉扉26の係止板28の長孔28aを貫通する係止具(蝶ボルト)29は、縦胴縁材21a,21b側のナット30から弛めて外したときも、長孔28aからは外れないように構成しておくのが望ましい。又、上記実施形態で示すように、開閉扉26と安全索31とを組み合わせる場合、開閉扉26を閉じ位置で保持させる係止手段としては、ねじ込み操作の不要な単なる掛け金形式のものであっても良い。更に、図2〜図6では、各区画用枠組み構造体12の背面側支柱部材15bどうしを連結する水平連結部材13のみを示しているが、実際には、各荷収納区画10,10A,10Bに対する荷wの入出庫に影響しない高さにおいて、各区画用枠組み構造体12の正面側支柱部材15aどうしを連結する水平連結部材も設けられ、同一レベルにある正面側と背面側の両水平連結部材どうしは連結部材で連結して、区画用枠組み構造体12を水平に倒した構造と同一のラチス構造とすることができるものである。
又、ラック3の1つのレベルにある全ての荷収納区画10をピッキング用荷収納区画10A又は開閉扉付き荷収納区画10Bに構成する必要はなく、同一レベルにある全ての荷収納区画10の内、1つ又は複数の領域にある複数の荷収納区画10のみをピッキング用荷収納区画10A又は開閉扉付き荷収納区画10Bに構成することができる。尚、先に説明したように、1つの入出庫用走行クレーン1と、この入出庫用走行クレーン1の走行通路2を挟むように並列設置された2つのラック3とで自動倉庫の最小ユニットが構成され、この最小ユニットが複数並設されて所要規模の自動倉庫が構成される場合、前記作業床17は、隣り合う最小ユニット間、即ち、間にクレーン走行通路2を形成しない2つの並列ラック3間に架設し、当該並列ラック3間の床面4を両側のラック3の開閉扉付き荷収納区画10Bに対するピッキング作業通路とすることができる。勿論、上記のように最小ユニットが複数並設されて所要規模の自動倉庫が構成される場合、全てのラック3にピッキング用荷収納区画10Aと開閉扉付き荷収納区画10Bが設けられる必要はない。
更に、本発明の自動倉庫は、基本的には、上記実施形態に示したピッキング用荷収納区画10Aを設けないで実施することができる。
本発明による自動倉庫の必要最小限の構成を説明する概略縦断側面図である。 同上構成の入出庫用走行クレーンとラックの背面側とを示す一部切欠き背面図である。 開閉扉付き荷収納区画を説明する、一つの開閉扉を取り外した状態のラック要部の背面図である。 開閉扉付き荷収納区画を説明するラック要部の平面図である。 開閉扉付き荷収納区画を説明するラック要部の縦断側面図である。 A図及びB図は、何れも開閉扉付き荷収納区画の側辺における縦胴縁材の取付け構造を説明するラック要部の縦断側面図である。 A図は開閉扉付き荷収納区画の要部の詳細構造を説明する背面図であり、B図はその変形例を説明する背面図である。 開閉扉付き荷収納区画の開閉扉の軸支部と係止部を説明する横断平面図である。 開閉扉付き荷収納区画の安全索を説明する横断平面図である。
符号の説明
1 入出庫用走行クレーン
2 クレーン走行通路
3 ラック
4 床面
10 荷収納区画
10A ピッキング用荷収納区画
10B 開閉扉付き荷収納区画
11 荷支持部材
12 区画用枠組み構造体
13 水平連結部材
14 補強用ブレース
14a,14b ブレース単体
15a 正面側支柱部材
15b 背面側支柱部材
16 防護ネット
17 作業床
21a,21b 縦胴縁材
25 空間
26 開閉扉
27 ヒンジ
28 係止板
29 係止具(蝶ボルト)
31 安全索
32 係止部材
32a フック部
33 ショーティングプラグユニット
33a プラグ
33b ソケット
w 荷

Claims (5)

  1. 上下複数段に荷収納区画を備えたラックと、このラックに沿って設けられたクレーン走行通路内を走行可能で且つ昇降自在な入出庫用移載手段を有する入出庫用走行クレーンとを備え、前記ラックには、前記クレーン走行通路に面する正面側とは反対の背面側に開閉扉が設けられた開閉扉付き荷収納区画が設けられ、前記開閉扉が開かれたことを検出する開扉検出手段が併設された自動倉庫において、
    前記開閉扉付き荷収納区画は、ラックを立設する床面上から当該荷収納区画内に対するピッキング作業が行えるように当該ラックの最下段のレベルに設けられ、当該ラックの最下段より上方のレベルには、開閉扉を持たないピッキング用荷収納区画が設けられ、このピッキング用荷収納区画からピッキング作業を行うための作業床がラックの背面側に架設されている、自動倉庫。
  2. 開閉扉付き荷収納区画には、当該荷収納区画の左右両側のラック側部材どうしを前記開閉扉の外側でつなぐ掛け外し自在な安全索と、この安全索が外されたことを検出するセンサーとが設けられ、この安全索とセンサーとによって前記開扉検出手段が構成されている、請求項1に記載の自動倉庫。
  3. 前記ラックは、クレーン走行方向に隣接する荷収納区画間に配置され且つ各段荷収納区画に対応して荷支持部材を備えた区画用枠組み構造体を互いに連結一体化して構成されると共に、このラックの背面側には、前記開閉扉付き荷収納区画の背面領域を含む領域に対して補強用ブレースが配設され、前記開閉扉付き荷収納区画からのピッキング作業は、この開閉扉付き荷収納区画の背面領域に位置する前記補強用ブレースの間から行えるように構成された、請求項1又は2に記載の自動倉庫。
  4. 開閉扉付き荷収納区画の背面領域に配設される前記補強用ブレースは、クレーン走行方向に隣接する2つの開閉扉付き荷収納区画の間で交叉するように、1つおきにある区画用枠組み構造体間に張設されている、請求項3に記載の自動倉庫。
  5. 開閉扉付き荷収納区画の両側に位置する前記区画用枠組み構造体には、前記開閉扉の左右両側に位置するように縦胴縁材が、当該区画用枠組み構造体との間に空間を隔てて取り付けられ、前記開閉扉は、当該開閉扉の一方に隣接する前記縦胴縁材にヒンジを介して支持されると共に、他方に隣接する前記縦胴縁材に係止具により係脱自在に係止され、開閉扉付き荷収納区画の背面領域に配設される前記補強用ブレースは、前記縦胴縁材と区画用枠組み構造体との間の前記空間を経由して張設されている、請求項3又は4に記載の自動倉庫。
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