JP6984930B1 - 炭素繊維前駆体用処理剤及び炭素繊維前駆体 - Google Patents
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Abstract
Description
カルボン酸化合物:炭素数2以上24以下の1価の脂肪酸、炭素数4以上24以下の2価以上4価以下の多塩基酸、及びそれらの誘導体から選ばれる少なくとも1つ。
c:0以上100以下の整数。(ただし、a+b+c=4以上1400以下を満たす整数である。)
X1,X2,X3:メチル基、炭素数1以上4以下のアルコキシ基、ヒドロキシ基、又は下記の一般式(2)で示されるアミノ変性基(ただし、X1、X2及びX3のうち少なくとも1つは下記の一般式(2)で示されるアミノ変性基であり、X3が複数存在する場合は、1種単独又は2種以上とすることができ、cが0の場合は、X3は存在せず、X1及びX2のうち少なくとも1つが下記の一般式(2)で示されるアミノ変性基である。)。
R2,R3:炭素数1以上5以下のアルキレン基(ただし、前記一般式(1)において、一般式(2)で示されるアミノ変性基が複数存在する場合は、R2及びR3は、それぞれ1種単独又は2種以上とすることができる。)。
前記炭素繊維前駆体用処理剤において、前記一般式(2)におけるrが、1の整数であってもよい。
前記炭素繊維前駆体用処理剤において、前記非イオン界面活性剤(B)が、炭素数12以上16以下のアルキル基を有するポリオキシアルキレンアルキルエーテルを含むものであってもよい。
前記炭素繊維前駆体用処理剤において、さらに、アミノ変性シリコーン(C)を含有し、前記アミド変性シリコーン(A)、前記非イオン界面活性剤(B)、及び前記アミノ変性シリコーン(C)の含有割合の合計を100質量部とすると、前記アミド変性シリコーン(A)を5質量部以上92質量部以下、前記非イオン界面活性剤(B)を5質量部以上92質量部以下、及び前記アミノ変性シリコーン(C)を3質量部以上80質量部以下の割合で含有してもよい。
以下、本発明の炭素繊維前駆体用処理剤(以下、単に処理剤ともいう)を具体化した第1実施形態を説明する。本実施形態の処理剤は、下記のアミド変性シリコーン(A)及び非イオン界面活性剤(B)を含有する。
アミド変性シリコーン(A)は、下記の一般式(1)で示されるアミノ変性シリコーンと、下記のカルボン酸化合物との縮合反応によって得られるアミド変性シリコーンである。
カルボン酸無水物の具体例としては、例えば無水酢酸、無水プロピオン酸、無水コハク酸、無水マレイン酸、無水フタル酸、無水安息香酸、ピロメリット酸無水物等が挙げられる。
アミド変性シリコーン(A)の原料となるアミノ変性シリコーンは、下記の一般式(1)で示される。
c:0以上100以下の整数。(ただし、a+b+c=4以上1400以下を満たす整数である。)
X1,X2,X3:メチル基、炭素数1以上4以下のアルコキシ基、ヒドロキシ基、又は下記の一般式(2)で示されるアミノ変性基(ただし、X1、X2及びX3のうち少なくとも1つは下記の一般式(2)で示されるアミノ変性基であり、X3が複数存在する場合は、1種単独又は2種以上とすることができ、cが0の場合は、X3は存在せず、X1及びX2のうち少なくとも1つが下記の一般式(2)で示されるアミノ変性基である。)。
R2,R3:炭素数1以上5以下のアルキレン基(ただし、前記一般式(1)において、一般式(2)で示されるアミノ変性基が複数存在する場合は、R2及びR3は、それぞれ1種単独又は2種以上とすることができる。)。
上記R1を構成する炭素数2以上24以下のアルキル基の具体例としては、例えばエチル基、プロピル基、ブチル基、ペンチル基、ヘキシル基、ヘプチル基、オクチル基、ノニル基、デシル基、ウンデシル基、ドデシル基、トリデシル基、テトラデシル基、ペンタデシル基、ヘキサデシル基、ヘプタデシル基、オクタデシル基、イコシル基、ドコシル基、トリコシル基、テトラコシル基等が挙げられる。
上記R2等を構成する炭素数1以上5以下のアルキレン基の具体例としては、例えばメチレン基、エチレン基、プロピレン基、ブチレン基、ペンチレン基等が挙げられる。
アミド変性シリコーン(A)は、上述した一般式(1)で示されるアミノ変性シリコーンとカルボン酸化合物との縮合反応させることによって得られる。縮合反応は、公知の方法により行うことができる。また、縮合反応時において、必要により酸又はアルカリ等の触媒を使用してもよく、反応が促進する温度まで加熱してもよい。縮合反応時における一般式(1)で示されるアミノ変性シリコーンとカルボン酸化合物のモル比率は、特に限定されないが、好ましくは1:0.1以上2以下、より好ましくは1:0.2以上1以下である。上記の上限及び下限を任意に組み合わせた範囲も想定される。
c:0以上100以下の整数。(ただし、a+b+c=4以上1400以下を満たす整数である。)
X1,X2,X3:メチル基、炭素数1以上4以下のアルコキシ基、ヒドロキシ基、又は下記の一般式(4)で示されるアミノ変性基(ただし、X1、X2及びX3のうち少なくとも1つは下記の一般式(4)で示されるアミノ変性基であり、X3が複数存在する場合は、1種単独又は2種以上とすることができ、cが0の場合は、X3は存在せず、X1及びX2のうち少なくとも1つが下記の一般式(4)で示されるアミノ変性基である。)。
R2,R3:炭素数1以上5以下のアルキレン基(ただし、前記一般式(3)において、一般式(4)で示されるアミド変性基が複数存在する場合は、R2及びR3は、それぞれ1種単独又は2種以上とすることができる。)。
処理剤中におけるアミド変性シリコーン(A)の含有量は、適宜設定されるが、好ましくは5質量%以上95質量%以下、より好ましくは10質量%以上80質量%以下である。上記の上限及び下限を任意に組み合わせた範囲も想定される。かかる数値範囲に規定されることにより、毛羽をより低減できる。
非イオン界面活性剤(B)としては、例えば、アルコール類又はカルボン酸類にアルキレンオキサイドを付加させた(ポリ)オキシアルキレン構造を有するもの、カルボン酸類と多価アルコールとのエステル化合物にアルキレンオキサイドを付加させた(ポリ)オキシアルキレン構造を有するエーテル・エステル化合物、アミン化合物としてアルキルアミン類にアルキレンオキサイドを付加させた(ポリ)オキシアルキレン構造を有するもの、カルボン酸類と炭素数3以上6以下の環状構造を有する多価アルコール等との部分エステル化合物等が挙げられる。これらの非イオン界面活性剤(B)は、一種類の非イオン界面活性剤を単独で使用してもよいし、又は二種以上の非イオン界面活性剤を適宜組み合わせて使用してもよい。
処理剤は、さらにアミノ変性シリコーン(C)を含有してもよい。アミノ変性シリコーンを含有することにより、最終的に得られる炭素繊維の強度を向上できる。
アミノ変性シリコーン(C)の25℃の動粘度の下限は、特に制限はないが、好ましくは100mm2/s以上、より好ましくは300mm2/s以上である。動粘度の下限が100mm2/s以上の場合、炭素繊維の強度をより向上させる。アミノ変性シリコーンの25℃の動粘度の上限は、特に制限はないが、好ましくは7000mm2/s以下、より好ましくは5000mm2/s以下である。動粘度の上限が7000mm2/s以下の場合、水性液の経時安定性をより向上させる。なお、アミノ変性シリコーンが複数種類使用される場合の動粘度は、使用する複数のアミノ変性シリコーンの混合物の実際の測定値が適用される。
処理剤中におけるアミノ変性シリコーン(C)の含有量は、適宜設定されるが、好ましくは3質量%以上80質量%以下、より好ましくは4質量%以上60質量%以下である。上記の上限及び下限を任意に組み合わせた範囲も想定される。かかる数値範囲に規定されることにより、最終的に得られる炭素繊維の強度を向上できる。
処理剤は、さらにポリエーテル変性シリコーン(D)を含有してもよい。ポリエーテル変性シリコーンを含有することにより、集束性を向上できる。
ポリエーテル変性シリコーン(D)のエチレンオキサイド/プロピレンオキサイドのモル比は、特に制限はないが、好ましくは40/60〜100/0である。
次に、本発明に係る炭素繊維前駆体を具体化した第2実施形態について説明する。本実施形態の炭素繊維前駆体は、第1実施形態の処理剤が付着している。
処理剤を炭素繊維前駆体に付着させる方法としては、例えば、第1実施形態の処理剤、及び水を含有する水性液又はさらに希釈した水溶液を用いて、公知の方法、例えば浸漬法、スプレー法、ローラー法、計量ポンプを用いたガイド給油法等によって付着させる方法を適用できる。
炭素繊維の製造方法は、下記の工程1〜3を経ることが好ましい。
工程1:炭素繊維前駆体となる原料を紡糸するとともに、第1実施形態の処理剤を付着させる紡糸工程。
処理剤は、紡糸工程のどの段階で炭素繊維前駆体の原料繊維に付着させてもよいが、延伸工程前に一度付着させておくことが好ましい。さらに延伸工程後のどの段階で再度付着させてもよい。例えば、延伸工程直後に再度付着させてもよいし、巻取り段階で再度付着させてもよいし、耐炎化処理工程の直前に再度付着させてもよい。
炭素化処理工程における不活性雰囲気は、特に限定されず、例えば、窒素雰囲気、アルゴン雰囲気、真空雰囲気等を採用することができる。
(1)本実施形態の処理剤では、所定のアミド変性シリコーン(A)及び非イオン界面活性剤(B)を含有する。したがって、処理剤が付着した炭素繊維前駆体の毛羽を低減できる。また、処理剤が付着した炭素繊維前駆体の集束性を向上できる。特に、ポリエーテル変性シリコーン(D)を含有する場合、集束性をより向上できる。よって、ローラーへの巻き付きが抑制されることにより操業性の低下を抑制でき、また糸品質の低下を抑制できる。
なお、上記実施形態は以下のように変更してもよい。
・アミド変性シリコーン(A−1)
アミノ変性シリコーン(a=500,b=0,c=20,X1=メチル基,X2=メチル基,X3=アミノエチルアミノプロピル基)2018gにオレイン酸282gをガラス製の反応容器内に入れ、撹拌しつつ120℃まで昇温し、窒素気流下で4時間反応を行った。その後、反応物を冷却し、アミド変性シリコーン(A−1)を得た。
アミド変性シリコーン(A−2〜A−21,A−23〜A−25)は、表1に示される各成分を使用し、アミド変性シリコーン(A−1)と同様の方法にて調製した。
アミノ変性シリコーン(a=500,b=0,c=20,X1=メチル基,X2=メチル基,X3=アミノエチルアミノプロピル基)2018gにテレフタル酸166gをガラス製の反応容器内に入れ、撹拌しつつ120℃まで昇温し、窒素気流下で4時間反応を行った。その後、反応物を冷却し、アミド変性シリコーン(A−22)を得た。
(実施例1)
実施例1の処理剤は、アミド変性シリコーン(A−1)を40部(%)、アミノ変性シリコーン(25℃における動粘度が650mm2/s、アミノ当量が1800g/molであるアミノ変性シリコーン)(C−1)を10部(%)、ポリエーテル変性シリコーン(25℃における動粘度が1700mm2/s、シリコーン主鎖/ポリエーテル側鎖=50/50(質量比)、エチレンオキサイド/プロピレンオキサイド=50/50(モル比))(D−1)を10部(%)、非イオン性界面活性剤としてイソドデシルアルコールのエチレンオキサイド10モル付加物(B−1)を40部(%)をビーカーに加えてよく混合し、実施例1の処理剤を調製した。
実施例2〜36及び比較例1〜6の各処理剤は、表4に示される各成分を使用し、実施例1と同様の方法にて調製した。
C−1:25℃における動粘度が650mm2/s、アミノ当量が1800g/molであるアミノ変性シリコーン
C−2:25℃における動粘度が4500mm2/s、アミノ当量が1200g/molであるアミノ変性シリコーン
(ポリエーテル変性シリコーン(D))
D−1:25℃における動粘度が1700mm2/s、シリコーン主鎖/ポリエーテル側鎖=50/50(質量比)、エチレンオキサイド/プロピレンオキサイド=50/50(モル比)のポリエーテル変性シリコーン
D−2:25℃における動粘度が600mm2/s、シリコーン主鎖/ポリエーテル側鎖=30/70(質量比)、エチレンオキサイド/プロピレンオキサイド=100/0(モル比)のポリエーテル変性シリコーン
(非イオン界面活性剤(B))
B−1:イソドデシルアルコールのエチレンオキサイド10モル付加物
B−2:イソヘキサデシルアルコールのエチレンオキサイド5モル付加物
B−3:ステアリルアルコールのエチレンオキサイド5モル付加物
B−4:硬化ひまし油のエチレンオキサイド20モル付加物
(その他)
E−1:オクチル酸
E−2:酢酸
*:希釈液の安定性が悪いため未評価
試験区分3(炭素繊維前駆体及び炭素繊維の製造)
試験区分2で調製した処理剤を用いて、炭素繊維前駆体及び炭素繊維を製造した。
各実施例及び比較例の処理剤について、炭素繊維前駆体の毛羽及び集束性、炭素繊維の強度、処理剤の安定性を評価した。各試験の手順について以下に示す。また、試験結果を表4の「毛羽」欄、「集束性」欄、「強度」欄、「安定性」欄にそれぞれ示す。
処理剤が給油された炭素繊維前駆体について、巻き取る直前の炭素繊維前駆体の毛羽の発生の有無を目視で観察し、以下の基準で評価した。
◎◎(優れる):全く毛羽が見られない場合
◎(良好):ほとんど毛羽が見られない場合
○(可):わずかに毛羽が見られるが、操業に問題になるレベルではない場合
×(不可):毛羽が目立ち、ローラーへの巻き付けも発生し、操業性に影響した場合
(集束性)
処理剤が給油された炭素繊維前駆体について、巻き取り前の炭素繊維前駆体糸の集束状態を目視で観察して、以下の基準で集束性の評価を行った。
◎(良好):集束しており、トウ幅が一定である場合
○(可):集束しているが、トウ幅が一定ではない場合
×(不可):繊維束中に空間があり、集束していない場合
(強度)
試験区分3の工程3で得られた炭素繊維を用いて、JIS R 7606に準じて炭素繊維の強度を測定した。以下の基準で評価した。
◎(良好):強度が4.0GPa以上
○(可):強度が3.5GPa以上、4.0GPa未満
×(不可):強度が3.5GPa未満
(安定性)
処理剤の不揮発分が5%となるようにイオン交換水で希釈して、50℃で7日間静置後の外観を目視にて確認した。
◎(良好):ほとんど分離、沈殿は見られず、外観が均一の場合
○(可):わずかにクリーミングや分離が見られるが、実用上問題ないレベルの場合
×(不可):明らかな沈殿又は分離が発生している場合
表4の結果から、本発明によれば、炭素繊維前駆体の毛羽の低減効果及び集束性を向上できる。また、得られた炭素繊維の強度を向上できる。また、処理剤の安定性を向上できる。
Claims (10)
- 下記のアミド変性シリコーン(A)、及び非イオン界面活性剤(B)を含有することを特徴とする炭素繊維前駆体用処理剤。
アミド変性シリコーン(A):下記の一般式(1)で示されるアミノ変性シリコーンと、下記のカルボン酸化合物との縮合反応によって得られるアミド変性シリコーン。
カルボン酸化合物:炭素数2以上24以下の1価の脂肪酸、炭素数4以上24以下の2価以上4価以下の多塩基酸、及びそれらの誘導体から選ばれる少なくとも1つ。
a:4以上1200以下の整数。
b:0以上100以下の整数。
c:0以上100以下の整数。(ただし、a+b+c=4以上1400以下を満たす整数である。)
X1,X2,X3:メチル基、炭素数1以上4以下のアルコキシ基、ヒドロキシ基、又は下記の一般式(2)で示されるアミノ変性基(ただし、X1、X2及びX3のうち少なくとも1つは下記の一般式(2)で示されるアミノ変性基であり、X3が複数存在する場合は、1種単独又は2種以上とすることができ、cが0の場合は、X3は存在せず、X1及びX2のうち少なくとも1つが下記の一般式(2)で示されるアミノ変性基である。)。
R1:炭素数2以上24以下のアルキル基、炭素数2以上24以下のアルケニル基、フェニル基、又は炭素数7以上31以下のアラルキル基(ただし、R1が複数存在する場合は、1種単独又は2種以上とすることができる。)。
ただし、一般式(1)を構成する各構成単位の順序は順不同である。)
R2,R3:炭素数1以上5以下のアルキレン基(ただし、前記一般式(1)において、一般式(2)で示されるアミノ変性基が複数存在する場合は、R2及びR3は、それぞれ1種単独又は2種以上とすることができる。)。
r:0又は1の整数。) - 前記一般式(2)におけるrが、1の整数である請求項1に記載の炭素繊維前駆体用処理剤。
- 前記カルボン酸化合物が、炭素数2以上24以下の1価の脂肪酸又はその誘導体である請求項1又は2に記載の炭素繊維前駆体用処理剤。
- 前記非イオン界面活性剤(B)が、炭素数12以上16以下のアルキル基を有するポリオキシアルキレンアルキルエーテルを含むものである請求項1〜3のいずれか一項に記載の炭素繊維前駆体用処理剤。
- 前記アミド変性シリコーン(A)及び前記非イオン界面活性剤(B)の含有割合の合計を100質量部とすると、前記アミド変性シリコーン(A)を5質量部以上95質量部以下、及び前記非イオン界面活性剤(B)を5質量部以上95質量部以下の割合で含有する請求項1〜4のいずれか一項に記載の炭素繊維前駆体用処理剤。
- さらに、アミノ変性シリコーン(C)及びポリエーテル変性シリコーン(D)から選ばれる少なくとも1つを含有する請求項1〜4のいずれか一項に記載の炭素繊維前駆体用処理剤。
- さらに、アミノ変性シリコーン(C)を含有し、
前記アミド変性シリコーン(A)、前記非イオン界面活性剤(B)、及び前記アミノ変性シリコーン(C)の含有割合の合計を100質量部とすると、前記アミド変性シリコーン(A)を5質量部以上92質量部以下、前記非イオン界面活性剤(B)を5質量部以上92質量部以下、及び前記アミノ変性シリコーン(C)を3質量部以上80質量部以下の割合で含有する請求項1〜4のいずれか一項に記載の炭素繊維前駆体用処理剤。 - さらに、ポリエーテル変性シリコーン(D)を含有し、
前記アミド変性シリコーン(A)、前記非イオン界面活性剤(B)、及び前記ポリエーテル変性シリコーン(D)の含有割合の合計を100質量部とすると、前記アミド変性シリコーン(A)を5質量部以上92質量部以下、前記非イオン界面活性剤(B)を5質量部以上92質量部以下、及び前記ポリエーテル変性シリコーン(D)を3質量部以上80質量部以下の割合で含有する請求項1〜4のいずれか一項に記載の炭素繊維前駆体用処理剤。 - さらに、アミノ変性シリコーン(C)及びポリエーテル変性シリコーン(D)を含有し、
前記アミド変性シリコーン(A)、前記非イオン界面活性剤(B)、前記アミノ変性シリコーン(C)、及び前記ポリエーテル変性シリコーン(D)の含有割合の合計を100質量部とすると、前記アミド変性シリコーン(A)を5質量部以上89質量部以下、前記非イオン界面活性剤(B)を5質量部以上89質量部以下、前記アミノ変性シリコーン(C)を3質量部以上80質量部以下、及び前記ポリエーテル変性シリコーン(D)を3質量部以上80質量部以下の割合で含有する請求項1〜4のいずれか一項に記載の炭素繊維前駆体用処理剤。 - 請求項1〜9のいずれか一項に記載の炭素繊維前駆体用処理剤が付着していることを特徴とする炭素繊維前駆体。
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