JP6980551B2 - スイッチ操作ユニット - Google Patents

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Description

本発明は、スイッチ操作ユニットに関するものである。
近年、車両のシートに電動モータを付加し、スイッチのオン、オフ操作により、電動でシートが前後のスライド動作、背もたれのリクライニング動作させることが可能な、いわゆるパワーシートが知られている。このようなパワーシートでは、パワーシートのシートベースの右下等にパワーシートスイッチを操作するためのノブが設けられており、パワーシートに座った人により操作される。具体的には、シートベースの壁面に対し、ノブを上下や左右の方向にスライド操作したり、回転操作したりすることにより、動作対象となるシートをスライド動作させたり、リクライニング動作させることができる。このようなノブは、操作軸とアクチュエータとを兼ねて設けられる突起の先端部に取り付けられて配置される。
特開2006−117104号公報
ところで、自動車等の車両の中には高価格なものが存在しており、このような高価格な車両においては、高級感のある内装等が好まれる傾向にある。このため、人が直接手を触れ操作するパワーシートスイッチを操作するためのノブについても、低コストで作製可能な樹脂製のノブよりも、全体、または、少なくとも表層部分が金属で作製された重量感と質感のあるノブが好まれる傾向にある。
このようなパワーシートスイッチを操作するためのスイッチカバーとなるノブは、シートベースに取り付けられており、操作時にスムースに動かすことができるよう、シートベースとの間に僅かながら隙間を開けて配置する必要性がある。また、非操作時におけるノブの静止状態は、突起の先端部と係止する構造によってのみ担保される構成となっている。このため、車両が走行する際に生じる振動により、ノブが遥動してシートベースにぶつかる場合がある。軽くて軟らかい樹脂製のノブを用いる場合、ノブとシートベースとぶつかっても、あまり音等が発生することはない。しかしながら、金属を含んで形成されることにより重量の大きくなったノブを用いる場合、ノブとシートベースとがぶつかると、カタカタ等の大きくて耳障りな衝撃音が発生し、車両に乗っている人に不快感を与え、車両の高級感が損なわれてしまう。
このため、車両のパワーシート等におけるスイッチのスイッチカバーが金属等により形成されている場合であっても、シートベースのパネル等との間で衝撃音が生じることのないスイッチ操作ユニットが求められている。
本実施の形態の一観点によれば、パネルの内側に設けられたスイッチを操作するため、前記パネルの外側に取り付けられるスイッチ操作ユニットであって、ホルダーと、少なくとも一部が金属により形成され、前記ホルダーに取り付けられるスイッチカバーと、を有し、前記ホルダーは、前記スイッチ操作ユニットの動きを前記スイッチに伝えるように接続されており、前記スイッチカバーを前記パネルの外側の面から隙間を設けた状態で動かすことにより、前記スイッチを操作するものであって、前記ホルダーには、バネ部と、前記バネ部に前記パネルの外側の面と接する凸部と、が設けられていることを特徴とする。
開示のスイッチ操作ユニットによれば、車両におけるスイッチのスイッチカバーが金属等により形成されている場合であっても、衝撃音の発生を抑制することができる。
パネルに本実施の形態のスイッチ操作ユニットが取り付けられたものの平面図 パネルに本実施の形態のスイッチ操作ユニットが取り付けられたものの側面図 パネル及び本実施の形態におけるスイッチ操作ユニットの分解斜視図 パネルに本実施の形態のスイッチ操作ユニットが取り付けられたものの断面図 第1のスイッチ操作ユニットのスイッチカバーの斜視図 第1のスイッチ操作ユニットのホルダーの構造図 第1のスイッチ操作ユニットのホルダーの斜視図 第1のスイッチ操作ユニットの説明図(1) 第1のスイッチ操作ユニットの説明図(2) 第1のスイッチ操作ユニットの説明図(3) 第2のスイッチ操作ユニットのスイッチカバーの斜視図 第2のスイッチ操作ユニットのホルダーの構造図 第2のスイッチ操作ユニットのホルダーの斜視図 第2のスイッチ操作ユニットの説明図(1) 第2のスイッチ操作ユニットの説明図(2)
実施するための形態について、以下に説明する。尚、同じ部材等については、同一の符号を付して説明を省略する。
本実施の形態におけるスイッチ操作ユニットは、車両におけるパワーシートスイッチ等を操作するために用いられるものである。具体的には、本実施の形態におけるスイッチ操作ユニットは、図1から図3に示されるように、操作者が操作力を入力する際に触れるスイッチカバー20及び30とそれらを支持するホルダー50及び60とを一対一で組み合わせることにより形成されている。また、シートベースのパネル10の外側に取り付けられている。尚、図1は、パネル10に本実施の形態におけるスイッチ操作ユニットが取り付けられている状態の平面図であり、図2は側面図であり、図3は分解斜視図である。
具体的には、図1から図3に示されるように、パネル10の外側には、スイッチカバー20とホルダー50により形成される第1のスイッチ操作ユニットと、スイッチカバー30とホルダー60により形成される第2のスイッチ操作ユニットが取り付けられている。第1のスイッチ操作ユニットを形成しているスイッチカバー20とホルダー50とは、不図示のねじにより固定されており、第2のスイッチ操作ユニットを形成しているスイッチカバー30とホルダー60とは、不図示のねじにより固定されている。
パワーシートを動作させる制御信号のオン、オフを司るスイッチの接点はパネル10の内部に設けられている。操作者からの操作力をその接点に伝達するため、パネル10には、第1のスイッチ操作ユニットに対応する貫通穴11と第2のスイッチ操作ユニットに対応する貫通穴12が設けられている。パネル10の貫通穴11からは、上スライダ111の突起部111aが、パネル10の外側の面10aより一部突出している。上スライダ111は、第1のスイッチ操作ユニットの動きを第1のスイッチ操作ユニットに対応するスイッチに伝え、スイッチの接点をオン、オフするための機構部の一部である。第1のスイッチ操作ユニットは、このパネル10の外側の面10aより突出している上スライダ111の突起部111aに取り付けられている。
また、パネル10の貫通穴12からは、上スライダ121の突起部121aが、パネル10の外側の面10aより一部突出している。上スライダ121は、第2のスイッチ操作ユニットの動きを第2のスイッチ操作ユニットに対応するスイッチに伝え、このスイッチの接点をオン、オフするための機構部の一部である。第2のスイッチ操作ユニットは、このパネル10の外側の面10aより突出している上スライダ121の突起部121aに取り付けられている。
従って、パネル10の外側のスイッチカバー20を操作することにより、パネル10の内部に設置されている第1のスイッチ操作ユニットに対応するスイッチの接点をオン、オフさせることができる。また、パネル10の外側のスイッチカバー30を操作することにより、パネル10の内部に設置されている第2のスイッチ操作ユニットに対応するスイッチの接点をオン、オフさせることができる。
具体的には、第1のスイッチ操作ユニットの場合、図4に示されるように、筒状に設けられた第1のスイッチ操作ユニットのホルダー50の接続部51の開口には、パネル10の外側の面10aより飛び出している上スライダ111の突起部111aが挿入されている。これにより、第1のスイッチ操作ユニットは、上スライダ111の突起部111aに支持される。上スライダ111は、突起部111aの一部を除きパネル10の内側に設置されており、第1のスイッチ操作ユニットのスイッチカバー20をパネル10の外側の面10aに対して略平行に左右に方向に動かすことにより、上スライダ111がスライドして動く。この上スライダ111が動くことにより、カム112を介して、下スライダ113が動き、下スライダ113の下部のラバーシート114に設けられた対応するラバードーム114a、114bが押されて変形し、ラバードーム114a、114bの下に設けられた不図示の接点が接続されスイッチがオンとなり、所望の操作を行うことができる。尚、スイッチカバー20から手を離すと、スイッチカバー20は元の位置に戻り、これにより、ラバードーム114a、114bも元の状態に戻る。
上スライダ111は、突起部111aの一部を除く部分、カム112、下スライダ113、ラバーシート114等は、パネル10の内側に設置されている。本願においては、上スライダ111、カム112、下スライダ113等を機構部と記載する場合がある。また、スイッチカバー20は、パネル10の外側の面10aに対して平行にスライドする動きと、突起部111aの中心軸等を回転軸として回転する動きと、をする。
これらの動作がスムースに行われるようにするため、パネル10に取り付けられている第1のスイッチ操作ユニットでは、図4に示すように、パネル10の外側の面10aとスイッチカバー20との間に僅かな隙間101が設けられている。このような隙間101がなく、パネル10とスイッチカバー20とが密着している場合、スイッチカバー20を動かし操作する際に、パネル10の外側の面10aを擦りながら動くため、操作しにくく、また、スイッチカバー20と接触しているパネル10の外側の面10aが、スイッチカバー20により擦られて傷つき、美観を損なう。このため、スイッチカバー20とパネル10の間には、約0.5mmの隙間101が設けられている。この隙間を設けた状態でスイッチカバー20を動かし操作するようになっている。このような隙間は、パネル10に取り付けられている第2のスイッチ操作ユニットのスイッチカバー30にも設けられている。スイッチカバー20と同様に、スイッチカバー30も隙間を設けた状態で動かし操作するようになっている。
次に、本実施の形態におけるスイッチ操作ユニットである第1のスイッチ操作ユニット及び第2のスイッチ操作ユニットについて説明する。
(第1のスイッチ操作ユニット)
第1のスイッチ操作ユニットは、上述したように、スイッチカバー20とホルダー50により形成されている。スイッチカバー20は、亜鉛ダイキャスト等の金属により形成されており、図5に示されるように、表側20aが凸状で形成されており、裏側20bは凹状に形成されている。尚、図5(a)は、上面側から見た斜視図であり、図5(b)は、裏面側から見た斜視図である。スイッチカバー20の表側20aは、人が手で操作する部分であるため、角部が面取りされて滑らかな外形に形成されており、必要に応じて鏡面加工等がなされている。スイッチカバー20の裏側20bは、ホルダー50を取り付けるためのネジ穴21a、21bが設けられている。尚、スイッチカバー20は、ネジ穴21a、21bの部分を樹脂材料で形成して、その他の部分を金属で形成するなど、その一部を金属で形成し、その他を樹脂で形成するようにしても良い。
ホルダー50は、図6及び図7に示されるように、裏面50aが略平らに形成されており、ホルダー50の裏面50aに対し略垂直に開口を有する接続部51が設けられている。接続部51の開口には、上述した上スライダ111の突起部111aが入るように形成されている。接続部51は、第1のスイッチ操作ユニットの回転軸となるとともに、操作される部分となる。尚、図6(a)は、ホルダー50の裏面図であり、図6(b)は、側面図であり、図7は、裏面側から見た斜視図である。
ホルダー50は、スイッチカバー20とは異なる材料であって、弾性を有する樹脂材料により形成されており、例えば、ポリアセタール等により形成されている。ホルダー50には、第1のバネ部52、第2のバネ部54、第3のバネ部56が設けられている。第1のバネ部52は、ホルダー50の一部が細長く形成されている部分であり、板バネとして機能する。このため第1のバネ部52の周囲には溝が形成されており、更に、第1のバネ部52の先端の裏面50a側には、第1の凸部53が設けられている。第2のバネ部54は、ホルダー50の一部が細長く形成されている部分であり、板バネとして機能する。このため第2のバネ部54の周囲には溝が形成されており、更に、第2のバネ部54の先端の裏面50a側には、第2の凸部55が設けられている。第3のバネ部56は、ホルダー50の一部が細長く形成されている部分であり、板バネとして機能する。このため第3のバネ部56の周囲には溝が形成されており、更に、第3のバネ部56の先端の裏面50a側には、第3の凸部57が設けられている。
本実施の形態においては、第1のバネ部52と第2のバネ部54と第3のバネ部56とは、図6(a)に示すとおり、平面視において略矩形に形成されたホルダー50の端部と平行に細長く形成されることにより、狭い領域に効率よく配置されている。第1のバネ部52は、ホルダー50の一方側の端部近傍に、ホルダー50の外周と平行に細長く形成されており、第2のバネ部54及び第3のバネ部56はホルダー50の第1のバネ部52とは、逆側(他方側)の端部近傍に、ホルダー50の外周と平行に細長く形成されている。また、本実施の形態においては、接続部51は第1のバネ部52と、第2のバネ部54及び第3のバネ部56との間に位置するように形成されている。また、ホルダー50の裏面50aには、第4の凸部58が形成されており、更に、スイッチカバー20のネジ穴21a、21bに対応したネジ穴59a、59bが設けられている。図8(a)は、スイッチカバー20の裏側20bの凹部にホルダー50が入れられて不図示のねじにより固定される前の状態の第1のスイッチ操作ユニットの裏面図であり、図8(b)は、斜視図である。
スイッチカバー20はホルダー50を覆うように取り付けられている。スイッチカバー20とホルダー50とは、スイッチカバー20のネジ穴21aとホルダー50のネジ穴59aとが不図示のねじによりねじ留めされ、ネジ穴21bとネジ穴59bとが不図示のねじによりねじ留めされることにより固定されている。本実施の形態においては、図9に示すように、このようなスイッチカバー20とホルダー50とがねじにより固定された第1のスイッチ操作ユニットは、ホルダー50の接続部51の開口に、上スライダ111の突起部111aを入れることにより取り付けられる。従って、第1のスイッチ操作ユニットは、上スライダ111の突起部111aにより支持される。
本実施の形態においては、図9に示すように、パネル10とスイッチカバー20との間には、隙間101が設けられているが、ホルダー50の裏面50a側の第1の凸部53、第2の凸部55、第3の凸部57、第4の凸部58が、パネル10の外側の面10aと接触している。即ち、ホルダー50の裏面50aは、各凸部以外ではパネル10の外側の面10aとの間で隙間が設けられた状態となっている。尚、パネル10の外側の面10aとホルダー50の第1の凸部53、第2の凸部55、第3の凸部57、第4の凸部58との接触は点接触であるため、第1のスイッチ操作ユニットの動きを妨げることは殆どない。尚、第1の凸部53、第2の凸部55、第3の凸部57、第4の凸部58に点接触するパネル10の外側の面10aの各部は、常にスイッチカバー20に覆われる位置に配置され、スイッチ動作が繰り返されて擦過痕が生じたとしても製品の外観を損ねることのない構成となっている。
本実施の形態においては、図6(a)に示すように、第1のバネ部52の長さL1は約12mmであり、幅W1は約2.2mmとなるように形成されており、第1の凸部53は裏面50a側より約1.15mm出ている。第2のバネ部54の長さL2は約15mmであり、幅W2は2.2mmとなるように形成されており、第2の凸部55は裏面50a側より約1.15mm出ている。第3のバネ部56の長さL3は約15mmであり、幅W3は2.2mmとなるように形成されており、第3の凸部57は裏面50a側より約1.15mm出ている。尚、第1のバネ部52、第2のバネ部54、第3のバネ部56における厚さは、約1.6mmであり、第4の凸部58は裏面50a側より約1.15mm出ている。尚、第1の凸部53、第2の凸部55、第3の凸部57、第4の凸部58の形状は、例えば、曲率半径が約0.575mmの半球の球面形状で形成されているものであってもよい。
図10は、第3のバネ部56が形成されている部分の断面図である。第3のバネ部56の先端に設けられている第3の凸部57がパネル10の外側の面10aと接触しており、第3の凸部57がパネル10の外側の面10aにより押されて、第3のバネ部56が撓んでいる。このように第3のバネ部56が撓むことにより、第3のバネ部56において、第3の凸部57がパネル10を押す方向に働く復元力が生じている。同様に、第1のバネ部52においても、第1の凸部53がパネル10の外側の面10aと接触しており、第1の凸部53がパネル10の外側の面10aにより押されて、第1のバネ部52が撓み、第1の凸部53がパネル10を押す方向に働く復元力が生じている。また、第2のバネ部54においても、第2の凸部55がパネル10の外側の面10aと接触しており、第2の凸部55がパネル10の外側の面10aにより押されて、第2のバネ部54が撓み、第2の凸部55がパネル10を押す方向に働く復元力が生じている。
このように、第1のバネ部52、第2のバネ部54、第3のバネ部56において働く復元力により、自動車等の車両が走行する際に振動が発生しても、スイッチカバー20がパネル10と接触することを防ぐことができる。即ち、上記のように、パネル10とスイッチカバー20との間には、隙間101が設けられているが、ホルダー50の裏面50a側の第1のバネ部52の第1の凸部53、第2のバネ部54の第2の凸部55、第3のバネ部56の第3の凸部57等が、パネル10の外側の面10aと接触している。第1のバネ部52、第2のバネ部54、第3のバネ部56における復元力は、スイッチカバー20がパネル10より離れる方向、即ち、スイッチカバー20がパネル10と接触することを妨げる方向に働いている。このため、自動車等の車両が走行する際に振動が発生しても、スイッチカバー20とパネル10との接触を防ぐことができる。これにより、スイッチカバー20とパネル10の外側の面10aとが接触する際に生じるカタカタ等の衝撃音の発生を防ぐことができる。
(第2のスイッチ操作ユニット)
第2のスイッチ操作ユニットは、上述したように、スイッチカバー30とホルダー60により形成されている。スイッチカバー30は、図11に示されるように、亜鉛ダイキャスト等の金属により形成されており、表側30aが凸状で形成されており、裏側30bは凹状に形成されている。尚、図11(a)は、上面側から見た斜視図であり、図11(b)は、裏面側から見た斜視図である。スイッチカバー30の表側30aは、人が手で操作する部分であるため、滑らかな凸状に形成されており、必要に応じて鏡面加工等がなされている。スイッチカバー30の裏側30bは、ホルダー60を取り付けるためのネジ穴31a、31bが設けられている。尚、スイッチカバー30は、ネジ穴31a、31bの部分を樹脂材料で形成して、その他の部分を金属で形成するなど、その一部を金属で形成し、その他を樹脂で形成するようにしても良い。
ホルダー60は、図12及び図13に示されるように、裏面60aが略平らに形成されており、ホルダー60の裏面60aに略垂直に開口を有する接続部61が設けられている。接続部61の開口には、図3に示されるホルダー60に対応した上スライダ121の突起部121aが入るように形成されており、この部分により操作される。尚、図12(a)は、ホルダー60の裏面図であり、図12(b)は、側面図であり、図13は、裏面側から見た斜視図である。
ホルダー60は、スイッチカバー30とは異なる材料であって、弾性を有する樹脂材料により形成されており、例えば、ポリアセタール等により形成されている。ホルダー60には、第1のバネ部62、第2のバネ部64が設けられている。第1のバネ部62は、ホルダー60の一部が細長く形成されている部分であり、板バネとして機能する。このため第1のバネ部62の周囲には溝が形成されており、更に、第1のバネ部62の先端の裏面60a側には、第1の凸部63が設けられている。第2のバネ部64は、ホルダー60の一部が細長く形成されている部分であり、板バネとして機能する。このため第2のバネ部64の周囲には溝が形成されており、更に、第2のバネ部64の先端の裏面60a側には、第2の凸部65が設けられている。また、ホルダー60には、裏面60a側に突き出た突起部66が設けられており、突起部66は第2のスイッチ操作ユニットの回転軸となる。
本実施の形態においては、第1のバネ部62と、第2のバネ部64との間に、突起部66が位置するように形成されている。また、ホルダー60には、スイッチカバー30のネジ穴31a、31bに対応したネジ穴69a、69bが設けられている。図14(a)は、スイッチカバー30の裏側30bの凹部にホルダー60が入れられて不図示のねじにより固定された第2のスイッチ操作ユニットの裏面図であり、図14(b)は、裏面側から見た斜視図である。
スイッチカバー30はホルダー60を覆うように取り付けられている。スイッチカバー30とホルダー60とは、スイッチカバー30のネジ穴31aとホルダー60のネジ穴69aとが不図示のねじによりねじ留めされ、ネジ穴31bとネジ穴69bとが不図示のねじによりねじ留めされることにより固定されている。本実施の形態においては、図15に示すように、このようなスイッチカバー30とホルダー60とがねじにより固定された第2のスイッチ操作ユニットは、ホルダー60の接続部61の開口に、図3に示される上スライダ121の突起部121aを入れることにより取り付けられる。従って、第2のスイッチ操作ユニットは、上スライダ121の突起部121aにより支持されている。
本実施の形態においては、図15に示すように、パネル10とスイッチカバー30との間には、隙間102が設けられているが、ホルダー60の裏面60a側の第1の凸部63、第2の凸部65が、パネル10の外側の面10aと接触している。即ち、ホルダー60の裏面60aは、各凸部以外ではパネル10の外側の面10aとの間で隙間が設けられた状態となっている。尚、パネル10の外側の面10aとホルダー60の第1の凸部63、第2の凸部65との接触は点接触であるため、第2のスイッチ操作ユニットの動きを妨げることは殆どない。また、第1の凸部63、第2の凸部65に点接触するパネル10の外側の面10aの各部は、常にスイッチカバー30に覆われる位置に配置され、スイッチ動作が繰り返されて擦過痕が生じたとしても製品の外観を損ねることのない構成となっている。
本実施の形態においては、図12(a)に示すように、第1のバネ部62の長さL4は約15mmであり、幅W4は約2.2mmとなるように形成されており、第1の凸部63は裏面60a側より約1.35mm出ている。第2のバネ部64の長さL5は約15mmであり、幅W5は2.2mmとなるように形成されており、第2の凸部65は裏面50a側より約1.35mm出ている。また、第1のバネ部62、第2のバネ部64における厚さは、2.0mmであり、第1の凸部63、第2の凸部65の形状は、例えば、曲率半径が約0.625mmの半球の球面形状で形成されているものであってもよい。
第2のスイッチ操作ユニットにおいても、第1のスイッチ操作ユニットと同様に、第1のバネ部62において、第1の凸部63がパネル10の外側の面10aと接触しており、第1の凸部63がパネル10の外側の面10aにより押されて、第1のバネ部62が撓み、第1の凸部63がパネル10を押す方向に働く復元力が生じている。また、第2のバネ部64において、第2の凸部65がパネル10の外側の面10aと接触しており、第2の凸部65がパネル10の外側の面10aにより押されて、第2のバネ部64が撓み、第2の凸部65がパネル10を押す方向に働く復元力が生じている。
このように、第1のバネ部62、第2のバネ部64において働く復元力により、自動車等の車両が走行する際に振動が発生しても、スイッチカバー30がパネル10の外側の面10aと接触することを防ぐことができる。即ち、上記のように、パネル10とスイッチカバー30との間には、隙間102が設けられているが、ホルダー60の裏面60a側の第1のバネ部62の第1の凸部63、第2のバネ部64の第2の凸部65が、パネル10の外側の面10aと接触している。第1のバネ部62、第2のバネ部64における復元力は、スイッチカバー30がパネル10より離れる方向、即ち、スイッチカバー30がパネル10と接触することを妨げる方向に働いている。このため、自動車等の車両が走行する際に振動が発生しても、スイッチカバー30とパネル10との接触を防ぐことができる。これにより、スイッチカバー30とパネル10の外側の面10aとが接触する際に生じるカタカタ等の衝撃音の発生を防ぐことができる。
上記においては、ホルダー50には3つのバネ部が設けられており、ホルダー60には2つのバネ部が設けられている場合について説明したが、本実施の形態は、ホルダーに設けられるバネ部の数は、複数、即ち、2以上であることが好ましい。
以上、実施の形態について詳述したが、特定の実施形態に限定されるものではなく、特許請求の範囲に記載された範囲内において、種々の変形及び変更が可能である。
10 パネル
10a 外側の面
20 スイッチカバー
20a 表側
20b 裏側
30 スイッチカバー
30a 表側
30b 裏側
50 ホルダー
50a 裏面
51 接続部
52 第1のバネ部
53 第1の凸部
54 第2のバネ部
55 第2の凸部
56 第3のバネ部
57 第3の凸部
60 ホルダー
60a 裏面
61 接続部
62 第1のバネ部
63 第1の凸部
64 第2のバネ部
65 第2の凸部
101 隙間
111 上スライダ
111a 突起部

Claims (5)

  1. パネルの内側に設けられたスイッチを操作するため、前記パネルの外側に取り付けられるスイッチ操作ユニットであって、
    ホルダーと、
    少なくとも一部が金属により形成され、前記ホルダーに取り付けられるスイッチカバーと、
    を有し、
    前記ホルダーは、前記スイッチ操作ユニットの動きを前記スイッチに伝えるように接続されており、
    前記スイッチカバーを前記パネルの外側の面から隙間を設けた状態で動かすことにより、前記スイッチを操作するものであって、
    前記ホルダーには、バネ部と、前記バネ部に前記パネルの外側の面と接する凸部と、が設けられており、
    前記ホルダーには、前記スイッチに前記スイッチ操作ユニットの動きを伝えるための接続部が設けられており、
    前記接続部は、複数の前記バネ部のうちの、前記接続部の一方側に設けられた第1のバネ部と、前記接続部を挟んで前記接続部の他方側に設けられた第2のバネ部との間に設けられていることを特徴とするスイッチ操作ユニット。
  2. 前記ホルダーは、弾性を有する樹脂材料により形成されていることを特徴とする請求項1に記載のスイッチ操作ユニット。
  3. 前記ホルダーには、前記凸部が形成されている前記バネ部が複数設けられていることを特徴とする請求項1または2に記載のスイッチ操作ユニット。
  4. 前記バネ部には、前記凸部が前記パネルを押す方向に復元力が生じていることを特徴とする請求項1からのいずれかに記載のスイッチ操作ユニット。
  5. 前記ホルダーの裏面と前記パネルの外側の面との間には、隙間が設けられていることを特徴とする請求項1からのいずれかに記載のスイッチ操作ユニット。
JP2018021917A 2018-02-09 2018-02-09 スイッチ操作ユニット Active JP6980551B2 (ja)

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